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<title>瞳に映るは君の幻覚、耳に残るは君の幻聴、今も其処に君の残像</title>
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<description>独りがすきって訳じゃない。孤独がすきって訳じゃない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　誰にも好かれないですむから。愛されないですむから。</description>
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<title>雨の日</title>
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<![CDATA[ ザーザー…ザーザー…<br><br><br><br>雨が降っている<br><br><br><br>窓の外には傘をさして歩く女性<br><br><br><br>傘をささずに駆け出す少年<br><br><br><br>１つの傘に2人で入り、何かお喋りしてる女の子たち<br><br><br><br>様々だ。<br><br><br><br>服装も髪型も顔もスタイルも。<br><br><br><br>みんなそれぞれ人生があるんだ。<br><br><br><br>不思議だ。<br><br><br><br>もう決して会うことがないだろう人たち。<br><br><br><br>こうして窓の外から見ているだけで、彼らの人生に介入できたような気持ちになる。<br><br><br><br>室内にも人はたくさん。<br><br><br><br>オレンジ色に照らされた室内で、椅子は全部埋まっている。<br><br><br><br>参考書広げて勉強する学生<br><br><br><br>スマホ片手にコーヒーを飲む男性<br><br><br><br>期間限定フレーバーに夢中な女の子たち<br><br><br><br>2度と会うことがないだろう人たちと、同じ室内にいる。<br><br><br><br>不思議だ。<br><br><br><br>雨の日の朝。<br><br><br><br>窓の外を眺めながらコーヒーを口にする。<br><br><br><br>隣には、いつの間にか寝入ってしまった君。<br><br><br><br>僕は1人、幸せを感じていた。<br><br><br><br>ザーザー…ザーザー…<br><br><br><br>雨は止みそうにない。
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<pubDate>Thu, 13 Apr 2017 22:43:17 +0900</pubDate>
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<title>修学旅行：鈴虫寺編</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/b4/f3/10011096135.jpg" target="_blank"><img height="293" src="https://stat.ameba.jp/user_images/b4/f3/10011096135_s.jpg" width="220" border="0"></a></p><p>京都に着いて１日目は有名所の神社やお寺巡りをした。</p><p>一応クラス順に並んでたから、いかにも修学旅行って感じでちょっと恥ずかしかった。</p><p>榊原君はと言えばやっぱり三村君たちと馬鹿やってるし・・・</p><p>あたしの横目に移るのは清水寺で</p><p>「お前落ちろ」「お前が落ちろ」</p><p>と落としあいをしている２人の姿だ。</p><p>男子ってバカだなぁ・・・そこが可愛いんだけどね。</p><p> </p><p>そんなこんなで２日目</p><p>２日目はクラスごとで行き先が違う。</p><p>ちなみにあたしたち３年２組の目的地はと言うと・・・鈴虫寺だ。</p><p>聞いたことねー。</p><p>鈴虫って・・・やっぱあの鈴虫？</p><p>クラス中にどよめきが走る。もちろんあたしの頭ン中にも。</p><p>とりあえず行ってみると・・・やはりあの鈴虫のお寺だった。</p><p>ただそこには面白いモノがあった。</p><p> </p><p>お坊さん（？）のありがたいお話を聞いた後、そのお坊さんは寺の奥からお守りを沢山持って現れた。</p><p>そのお守りの中にはお地蔵様が入っていて、願い事を１つだけ叶えてくれると言うのだ。</p><p>それもその願い事は本人のお願いでないと叶わないらしい。</p><p>そして願い事が叶ったらまたこのお寺にお守りを返すのだ。</p><p> </p><p>中坊のあたしたちはそんなロマンチック（？）なお坊さんの話にコロッとやられてどっさり買いこんだ。</p><p>あたしもその中の１人で、お守りを３っつ買った。</p><p>朱華のとパパのとママの分。</p><p>鈴虫寺には大きなお地蔵様が居た。</p><p>そこの前で先ほど買ったお守りを手に持ち、目を閉じてお願いする。</p><p>『最遊記の<font size="2">悟空みたいな彼氏が出来ますように・・・</font></p><p><font size="2">　あ、やっぱりやっぱり榊原君と付き合えますように・・・なんてなんてキャーキャー</font>』</p><p>最遊記というのはその頃流行っていたテレビアニメだ。</p><p>西遊記のカッコイイ版みたいな。</p><p>あたしはそのアニメの<font size="2">悟空というキャラが大好きだった。</font></p><p><font size="2">そして榊原君と悟空はとてもよく似ていた。</font></p><p><font size="2">悟空と付き合うのは無理だけど、榊原君ならありえるかもしれない。</font></p><p><font size="2"><br></font> </p><p><font size="2">目を開けると、大きなお地蔵様の最前を陣取っていた榊原君と目が合った。</font></p><p><font size="2">まさかあたしのお願い聞こえたんじゃ！？</font></p><p><font size="2">口に出してないよね！？</font></p><p><font size="2">即効視線をずらして次の場所へと移動した。</font></p><p><font size="2"><br></font> </p><p><font size="2">あの時のお守りは、今もあたしの元にある。</font></p><p><font size="2">毎日持ってないと叶わないってお坊さんが言ってたから、学生時代は筆箱に入れてたし、今は財布に入れてある。</font></p><p><font size="2">でも、ねぇ、榊原君。</font></p><p><font size="2">今何処に居るの？</font></p><p><font size="2">あの時榊原君は何てお願いしたの？何をお願いしたの？</font></p><p><font size="2">あの頃に戻りたいよ</font></p>
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<pubDate>Sun, 22 Oct 2006 14:48:15 +0900</pubDate>
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<title>修学旅行：準備編</title>
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<![CDATA[ <p>中学３年の春</p><p>この３年間で最も重大なイベントが待ち受けていた。</p><p>それは修学旅行だ。</p><p> </p><p>小学校の時、関西に住んでいたあたしは広島と宮島に修学旅行で行った。</p><p>夜中にこっそりホテルを抜け出したり、外で花火をしたりとそれはもう楽しかったのだが・・・</p><p>行くまでが苦痛だった。</p><p>広島に行くからもちろん第二次世界大戦の勉強ばかりしていたことをよく覚えている。</p><p>広島はこんなに大変だったのだと様々な資料をこれでもかと言うほど見せられた。</p><p> </p><p>あたしはクラスでも変わった生徒の方で、図書室が大好きだった。</p><p>その図書室にこれまた沢山置いてある戦争関連の絵本を、放課後こっそり趣味で読むような生徒だった。</p><p>そんなあたしでも授業でさんざん見せられたため、修学旅行へ行き終わった後、二度と図書室の戦争関連の絵本を開くことはなかった。</p><p> </p><p>そんな少々嫌な思い出のあった修学旅行だけど、今回は違う。</p><p>なんと行き先は京都である。</p><p>・・・昔住んでたよコラ。</p><p>自由行動では京都以外の神戸・大阪・奈良の中から好きな県へ行くことを許されている。</p><p>この３つの県のうち１つはあたしがコッチに引っ越して来る前まで住んでいた県だ。</p><p>でもあたしは同じグループの子達に「遠慮しないでいーよ。」と声をかけ、行き先は大阪になった。</p><p>腐るほど歩いた街でも、仲の良い友達と行けばまた違うに決まってるしね。</p><p> </p><p>そんなこんなで行き先の決まった修学旅行。</p><p>グループは２年生の頃に作ったから、３年生となった今はみんなクラスがバラバラだった。</p><p>あんなに仲良しグループだったのに引き裂くなんて、先生の意地悪。</p><p>でもまた新しい友達をいっぱい作ればいいだけの話だ。</p><p>とにかくこの修学旅行は２年生の頃を懐かしみながら力いっぱい楽しもう。</p><p>そんなことを考えていた土曜日の３時間目。</p><p>特に決めることもなくなったあたしたちは他愛も無いおしゃべりをして時間を潰していたのだが、ふと隣のグループから聞こえてきた言葉に耳を傾けた。</p><p>「黒崎さんって色っぽいよな」</p><p>え、あたし？</p><p>声の持ち主は唯君だった。</p><p>サッカー部でキレイな顔で背が高い。みんなからちょっと顔がhydeに似てると言われている男の子。</p><p>不良グループに一員で、あたしがなるべく係わり合いにならないようにしている人間の１人と言っても過言ではない。</p><p>だって色々と面倒くさそうだし・・・</p><p>唯君と言えば２年生の時よく隣の席になった。</p><p>初めて隣の席になった時、目立つ存在の彼と噂になっちまったりしたら大変だと思ったあたしは、極力話さないようにしていたんだけど・・・</p><p>唯君はお構いなしにおしゃべりだった。</p><p>手品や面白い話をいっぱいしてくれたけど、何時だってあたしの返事は</p><p>「へぇ」や「はぁ」や「ふーん」だった。</p><p>今思い返してみると可愛げのない女だ。</p><p> </p><p>１年の３学期も何とか無事に(と言っても色々あったけど)やり過ごし、春休みにあたしは決意していた。</p><p>２年生になったらみんなが１からのスタートだ！</p><p>その中にあたしも紛れ込んでいっぱい友達作ってやる！</p><p>そうだ！恋にうつつをぬかしてる場合なんかじゃ絶対ない。</p><p>とにかく友達を作って作って作りまくって、恋は３年生になってからしよう。</p><p>彼氏もそれまでおあずけだ！</p><p>―――と。決意した。</p><p>なのであたしはhydeさんのファンだったけど、唯君の顔に全く持って興味を示さなかった。</p><p>こんな発言は危ないかもしれないけど、女子にしか興味が無かった。</p><p>なるべく普通の子と友達にならなければと、目を光らせて獲物を狙った。</p><p> </p><p>ごめんね唯君。</p><p>３年生となった今なら男子に興味あるんだけどね。</p><p>まぁあの頃のあたしはガキだったってことで勘弁してよ。</p><p>必要以上に話しかけられてたし、今の言葉だって・・・もしかして唯君、あたしに惚れてるな？</p><p>心の中でそう呟いてあたしは思わず噴出した。</p><p>あ～やっぱり恋って楽しい。</p><p>頭の中が花畑になっちゃった感じだよ。</p><p>３年生になって良かったぁ。</p><p> </p><p>と、あたしは浮かれまくっていた。</p><p>あの頃のことを思い返してみると、唯君はあたしから何らかの情報を得ようとしていたのかもしれない。</p><p>２年生の頃必要以上に話しかけてきたのは、あたしと仲良くなって榊原君とあたしをくっつけようとしていたんじゃ・・・</p><p>どれだけ考えても真実は分からない。</p><p>2005年1月の成人式での情報によると、唯君はホストをやっているらしい。</p><p>hyde顔だったし、人気No.1になってたりして。</p>
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<pubDate>Fri, 20 Oct 2006 14:13:21 +0900</pubDate>
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<title>転校してイジメにあって白のコンバースと出会う</title>
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<![CDATA[ <p>中学１年の３学期</p><p>春はもうすぐ其処まで来ていたが、まだまだ寒い日が続いていた。</p><p>そんな寒空の下風の強いこの町にあたしは引っ越してきた。</p><p>関西から関東へ</p><p>こっちでは絶対に関西弁なんか使わないと決めていた。</p><p>クラスで自ら浮く行為をするのは自殺的行為に近いと思ったからだ。</p><p> </p><p>まだあたしが関西に居た時、周りの大人たちのおしゃべりをよく聞いていた。</p><p>「中学生なんて難しい年頃で転校なんてやめた方が良いわよ」</p><p>「登校拒否やイジメなんかに合うかもしれないわよ」</p><p>「せっかくいい子なのに不良になっちゃうかもよ」</p><p>ウルセークソババアども</p><p>影でそんな心配をしてる両親にもクソ腹が立つ。</p><p>あたしのことをネタにしてくっちゃべってんじゃねーよ。</p><p> </p><p>だからあたしは絶対コッチで浮いたりするわけにはいかなかった。</p><p>イジメなんてとんでもない。</p><p>あいつらの思い通りになってたまるか。</p><p>クラスの裏リーダーとまで呼ばれたこのあたいを舐めてんじゃねーぞ。</p><p> </p><p>しかしやはり世間の風は冷たかった。</p><p>関西といっても田舎に住んでいたあたしの中学に通うのは田舎のガキばかりで、</p><p>男子だって小学校の頃からの付き合いの奴らばかりだったからほんとガキにしか見えなかった。</p><p>なのに</p><p>関東の男の子って発育良すぎなんじゃない？</p><p>背ぇ高すぎだろ。</p><p>正直、怖い。</p><p>見下ろしてんじゃねーぞコノヤロー</p><p> </p><p>だけどやっぱり転校生マジックのおかげであたしはみんなの注目の的だった。</p><p>何もしなくても周りから寄って来るから、友達作りに気合入れようと思ってたけど、どうやら気合なんて必要無かったみたい。</p><p>まぁ容姿端麗だし、アイドル的存在になるのも遠い話じゃないかもね。</p><p>放課後、そんな風に調子こいていたあたしの下へと部活の勧誘の波が押し寄せた。</p><p>「部活もう決めた？バスケ部入んない？」</p><p>「バレー楽しいよバレー！一緒にやろ！」</p><p>とりあえずあたしはみんなに愛想良く笑いかけ、「考えとく」と言って軽くあしらっておいた。</p><p>その時チラッと、押し寄せる人の影から此方に睨みをきかせている人がいたことにあたしはまだ気づいていなかった。</p><p> </p><p>一週間程過ぎた頃、それは突然訪れた。</p><p>あたしが美術部に入部して２日が過ぎた日のことだ。</p><p>階段を下から上へと上っていた時、背の高いキレイな顔をした少女と、やはりそれなりに背の高い、だが隣の少女程は背の高くない少女が上から下へと下って来た。</p><p>明らかにその２人はあたしを見て表情を曇らせた。</p><p>そして次にあたしの靴下へと視線を移した。</p><p>「ワンポイントの靴下履いてやがる」</p><p>「マジ調子こいてる」</p><p>それは小さなボソボソとした声だったから、よく聞こえなかった。</p><p>けれど確かに彼女たちはすれちがいざまに”ワンポイント”と口にしていた。</p><p>あたしは血の気が引くのを感じながらも階段を上りきった。</p><p> </p><p>転校一ヶ月前</p><p>家族そろって中学に挨拶をしに来た日のことだ。</p><p>校長はいたって普通で、何処から見ても校長先生をしていた。</p><p>その隣でニコニコと愛想良く笑む学年主任は、七三黒縁眼鏡が異様に似合いすぎる男だった。</p><p>制服のことや校則のことを聞いている時に、あたしは思い出したように靴下のことを聞いた。</p><p>その当時はまだルーズソックスとう物が存在する前で、あたしの持つ学校用の白い靴下にはどれもワンポイントが付いたモノだった。</p><p>「靴下はワンポイントが付いたモノしか持ってないんですけど、大丈夫ですか？」</p><p>学年主任は愛想笑いを引きつらせ、困ったように話し出した</p><p>「ん・・・あ～いや、えーと、大丈夫ですよ」</p><p>明らかに焦った後、再び両親に向き直って校風について語りだした。</p><p>あたしはその態度を特に気にするでもなく、ワンポイントでも大丈夫という言葉に安心していた。</p><p> </p><p>あのクソ主任め。</p><p>こーゆうことがあるんだったら早く言えよ。</p><p>おそらく、ワンポイントが校則で禁止されている訳ではないけれど、先輩たちは良くても１年生が履くのは生意気・・・といった所だろう。</p><p>先輩に目ぇつけられたりしたら友達減るじゃん。</p><p> </p><p>その日はその後何事も無く過ぎていった。</p><p>次の日の体育の授業の後、再びそれは訪れた。</p><p>「朱華ちゃん足はやそ～」</p><p>「全然そんなこと無いよ！寧ろ遅いから」</p><p>「え～ウソ～陸上とか出来そうな感じだよぉ？」</p><p>何て話しながら教室の扉を開けた。</p><p>そして自分の机に向かうと、ひっくり返って中身が散らばっていた。</p><p>「！！！・・・きっと男子がふざけて倒しちゃったんだね」</p><p>１人がそう言ってあたしを励ましている間に、もう１人がゴミ箱を指差す</p><p>「アレ、朱華ちゃんの？」</p><p>ゴミ箱には見てくださいといわんばかりに筆箱がぶら下がっていた。</p><p>中身はもちろんゴミ箱の中だ。</p><p>「・・・・・・・・・」</p><p>あたしは何も言わずに頷く。</p><p>２人は他のクラスメイトが戻って来る前にそれらを元に戻す作業を手伝ってくれた。</p><p>戻ってきたクラスメイトの中に、明らかにあたしの様子を伺う人を数人見つけた。</p><p>おそらく彼女たちの仕業に違いない。</p><p>何が目的なのかは分からないけれど、嫌がらせを受けることも予想していたから全然へっちゃらだ。</p><p>ただ心配なのは、折角出来た友達を失うかということだった。</p><p>イジメに合ってる子の友達なんか誰でもやりたくないよね・・・だって自分もイジメられるかもしれないから。</p><p> </p><p>数日後の土曜日の授業に、英語のカルタをやってみよう！というモノがあった。</p><p>５～６人のグループに分かれて行うんだけど、その中に以前あたしの机をおそらくひっくり返した犯人の１人が居た。</p><p>その子はあたしの隣に座った。</p><p>どーせあたしのこと嫌ってるだろうから、話さないよーにしよー。そう心に決めてカルタに取り組んだ。</p><p>しかしその子(サラサラなショートカットが似合う子)は突然話しかけてきた。</p><p>それも元気良く、や愛想良く、ではなく、何処か申し訳無さそうに。</p><p>「ねぇねぇ、前関西に住んでたんだよねぇ？」</p><p>「・・・そうだよ。」</p><p>「全然関西弁出ないねぇ。」</p><p>その後も普通に会話をした。</p><p>犯人は１人じゃないって分かってろけどこの子も絶対その１人のはずなのに・・・何で話しかけて来たりするんだろう？</p><p>あたしにはよく分からなかった。</p><p> </p><p>カルタの授業が終わり、土曜日ということもありお昼には全ての授業が終わっていた。</p><p>女子トイレであの犯人らしき子達が固まって何か話しているのが見え、何となく気になったから意識しながらそのトイレの傍を通り過ぎると、何やら深刻そうな声が聞こえてきた。</p><p>「やっぱりあの子良い子だよぉ。あたしもうヤダ」</p><p>声からしてさっきカルタの時に話した子ぽかった。</p><p>続いて「あたしも」「あたしも」という声が聞こえてくる。</p><p>ほんとに何なんだこの子たちは？</p><p>じゃー始めからやらなきゃイイのに。</p><p>「くだらねー」そう呟きながらも、ほくそ笑みながら家路に着いた。</p><p>平和な日々を夢見て</p><p> </p><p>三学期も終わりに近づいたある日、やはりそれは起こった。</p><p>机がひっくり返されることも筆箱がゴミ箱送りになることも無くなり、すっかり油断していたのだ。</p><p>だからと言ってワンポイントの靴下を履いていた訳でもない。</p><p>だけどだけどだけど、あたしは油断していたのだ。</p><p>以前一度だけ階段ですれ違った背が高くてキレイな顔をした少女と、やはりそれなりに背の高い、だが隣の少女程は背の高くない少女がその日は昇降口に居た。</p><p>何をしていたかと言うと、下駄箱チェックをしていた。</p><p>下駄箱チェックというのは、運動靴がブランド物かその辺で売っている安物かをチェックするというものである。</p><p>何故そんなことをする必要があるのかは不明。</p><p>もちろん１年生の下駄箱だけ。</p><p>そしてあたしの運動靴はプーマでした。</p><p>それを見つけた２人は何やら訳のわからないことを叫び吐き散らしながらそれを何処かにポイしてしまいました。</p><p>そんなことも露知らずにやって来たあたしは物凄い形相で２人に睨みつけられ</p><p>「クソ生意気！！」</p><p>「調子こいてんじゃねーぞブス！！」</p><p>といった言葉を浴びせられました。</p><p>そして２人は鼻息荒くその場を去り、あたしと友達の２人はしばらく呆然とその場に立ち尽くすはめとなった。</p><p>何が何やら状況を理解出来るようになったのは、自分の靴箱に移動した時。</p><p>ある場所にあるはずのモノが無くなっていたから。</p><p>あたしの靴箱を見た友達は同情するように・・・いや、同情していたんだろう。優しい口調で言った。</p><p>「上履きで帰るか」</p><p>その帰り道はあたしが１３年間生きてきた中で最も情けない帰り道だった。</p><p>イジメられて上履きで家まで帰るなんて・・・ありえない。</p><p> </p><p>そのことがあってから運動靴はジャスコの安物を買うようにした。</p><p>そうしたら、運動靴はやっぱり毎日無事に下駄箱にあった。</p><p>されるがままで居るということはすごくかっこ悪いことかもしれない。</p><p>でも、転校生のあたしには心強い味方や立ち向かう度胸があるわけでもなく。</p><p>ただ毎日を平穏無事に過ごすことが先決された。</p><p>前の学校なら人望も思いのままだったけれど、コッチに引っ越してきてからは、失うのは簡単でも得るのはとても大変だった。</p><p>たとえ得ることが出来たとしても、所詮は上辺だけの付き合いといった感じだ。</p><p> </p><p>でも、全ては時間が何とかしてくれた。</p><p>２年生になり、あたしは唯一無二の親友を得ることとなる。</p><p>そして３年生の春、ふと下駄箱で１年の頃を思い出す。</p><p>そう言えば運動靴が無くなったことがあったっけ・・・</p><p>あの運動靴は何処にいっちゃったんだろう。</p><p>今もあたしは安物の運動靴を履いている。</p><p>３年になったんだから、もう誰にも文句を言われることはないと思うけど、面倒くさかった。</p><p>そうゆうことに関りあいたくないし。</p><p>視線をずらした瞬間、ハイカットの黄色がかった白のコンバースが目に入った。</p><p>「あたしはダメでこいつはイイのかよ」</p><p>出席番号１３番、榊原祐</p><p>それから先ずっと、この白のコンバースはあたしの憧れの存在となる。</p>
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<pubDate>Thu, 19 Oct 2006 18:59:53 +0900</pubDate>
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<title>夢の中で</title>
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<![CDATA[ <p class="margin">2006/10/11(水)その後<br><br>雅-miyavi-の雅楽とか聴きながらめっちゃ暗い気持ちに浸りまくったあたしがその晩(今朝？)見た夢は、奇妙なモノだった。<br><br>あたしは夢の中で半年前に別れた元カレとデートをしていた。<br>と言っても普通のデートじゃなくて、何か体育祭の様なイベントに参加している感じだった。<br>二人でそれなりに楽しみながら次々と演目をクリアしていく。<br>やっぱりあたしが微妙にリードしながらだけど・・・。<br>カレの弱弱しい笑顔を向けながら頑張る姿を見ていると、どっちが攻めでどっちが受けなのか分からなくなってくる。<br>あたしはもたもたしてる奴が嫌いだ。見てるだけでイライラする。<br>だからカレも苦手なタイプのはずだったのに・・・というか・・・あたしは何故か見るからに運動神経の悪そうな男に惚れてしまう。<br>もたもたしてる奴を見たくないけど目に入るし、目に入るとやっぱり手を貸さずにはいられない。<br>そんな流れでカレとも何時の間にか付き合うことになっていた。<br>・・・とまぁキレイにまとめたかったけど、実際はあたしがそんなダメなカレのことを守りたい！とか勝手に思っちゃってバイト帰りにストレートに告った。<br>そんな流れで付き合うことになっていた。<br>話を元に戻そう。<br>夢の中でもダメなカレと、自分で言うのもアレだけどなんだか男前なあたしはとても仲良くやっていた。<br>意気投合って感じで。<br>そして次の競技場に辿り着いた時、見覚えのある女の子と出会った。<br>バンギャの奈美だ。<br>乳首越えした黒髪と猫の様に大きな瞳が特徴の仔だ。<br>奈美のパートナーは一見地味めな女の子だった。<br>奈美はあたしに会えたことにとても喜んで抱きついてきた。<br>奈美は感情が激しくて本当に猫みたいね仔で、そこがすごく可愛い。<br>我侭だから友達は多くはないし嫌う仔も少なくないけど、あたしは大好き。<br>競技場には色鮮やかな竹馬の様なモノが２セットずつ置かれていた。<br>あたしは何となく目の前にあったピンク色の所に着いた。<br>すると奈美が悪戯っ仔の様な目をしながら<br>「じゃあ奈美ココ！」<br>とあたしの隣に着いた。<br>奈美のことを良く思っていないカレはその様子を見て意地悪く笑み、<br>「そこは俺の場所だから」<br>と得意げに言い放った。<br>その言葉を聞いたあたしはカチンときて、<br>「あんたがあっち行きなよ。あたしは奈美とやるから」<br>と言ってカレを突き放した。<br>結局その後の競技にあたしは奈美と参加していた。<br><br>今は音信不通の奈美。ねぇ、何処にいるの？<br>猫みたいに懐いてたのに、別れ方も猫みたいにあっさりしてたね。<br>会いたいよ。<br>彼氏なんかどーでもいい。あたしに必要なのは奈美なんじゃないかって思った。<br>あたしに無い物を全部持ってた。<br>あたしが欲しい物を全部持ってた。<br><br>2006/10/12(木)夜<br>販売の仕事を終えたあたしの足はロボットの様な動きをしていた。<br>一歩を踏み出すたびに足に激痛が走る。<br>SHOP販売って結構肉体労働なんだと気づかされていた、そんな帰り道。<br>信号待ちの横断歩道は人がわらわらと集まっていた。<br>あたしはこちら側の２列目辺りにいて、向こう側の横断歩道がよく見渡せる位置に立っている。<br>そして向こう側の先頭やや左側に立つ奇抜な服を着た少女に目を止めた。<br>真っ黒の黒髪はこめかみ上で大きく２つ結びにされていて、少しカールされている。<br>真っ赤なドレスを隠すように羽織られた黒のライダース。<br>顔には濃い化粧と猫の様に大きな瞳。<br>似てる。<br>背格好、髪、そして何よりあの目が奈美に似ていた。<br>少女はただ前だけを見つめて、此方をチラリとも見ずに行ってしまった。<br>あたしはすぐに夢のことを思い出した。<br>あたしが奈美に会いたがってたから、会えたのかもしれない。<br>キャバ嬢になると言ってあたしたちの前からいなくなった奈美だけど、もしかしたら未だにバンギャを卒業できずにいるのかもしれない・・・。<br>あの少女が奈美だったらの話だけど。<br><br>あたしは奈美がどこかのライブハウスで飛び跳ねている様子を想像してほくそ笑んだ。 <a name="sequel"></a></p>
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<pubDate>Wed, 18 Oct 2006 17:25:23 +0900</pubDate>
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<title>最後のラブレター</title>
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<![CDATA[ 2006/10/11(水)<br><br>キレイじゃなきゃ駄目だ。<br>キレイじゃなきゃ駄目なんだ。<br>何回も何回も吐き出した。<br>出しても出しても咽の奥でからまったタンみたいにモヤモヤした気持ち悪いモノは出て行かない。<br>先月21歳の誕生日を迎えたあたしは今日、派遣会社で紹介された服屋の売り子をした。<br>と言ってもセールの期間だけだから一週間程しか働かない。<br>期間が過ぎればまた別の場所での仕事が始まる。<br>そんなことはどーでもイイ。<br>問題なのは、あたしが何の為に今こうして生きているのかと言うこと。<br><br>―分からない<br>―わからない<br>―ワカラナイ<br><br>家に帰るともう21時を過ぎていた。<br>お風呂から上がるともう1時を過ぎていた。<br>そして今あたしはこうしてパソコンに向かっている。<br>夜になると、悩み事は悪い方へ悪い方へと吸い寄せられていく。<br>明日考えればイイんだけど、考えずにはいられない。<br>お風呂場でお湯に浸かりながら2時間程、延々と泣き続けた。<br>しまいには何が悲しくて涙しているのか分からなくなっていた。<br>こんなに泣いたのは久しぶりだ。<br>何年ぶりだろう？・・・高校生以来。<br>初めて延々と泣き続けたのは中学生の時だ。<br>この21年間をザッと振り返ってみると、そもそもあたしの人生が狂いだしたのは中学3年の時からだ。<br>アイツと知り合ってから、あたしの人生は大きく狂い始めた。<br><br>ねぇ、祐君。あたしのことまだ好き？<br><br>生きてるのか死んでるのかすら分からないけど、あたしはもう、祐君以外愛せない。<br>責任とってよ。
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<link>https://ameblo.jp/guignol/entry-10018525167.html</link>
<pubDate>Wed, 18 Oct 2006 17:21:18 +0900</pubDate>
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<title>下校途中の蒼い空</title>
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<![CDATA[ <p>ただひたすら蒼い空には　雲一つ無かった</p><br><p>学校指定のリュック型鞄は学年ごとに色分けしてある</p><p>１年が紅　３年が黄色　俺たち２年は青色だ</p><p>上履きも同様の学年色が使用されていて　俺たちはその学年色を３年間使用することになっている</p><br><p>校門を出た矢先　前を行くのは黄色のリュック3人・・・先輩たちだ</p><p>だらしなく着くずした制服姿と脱色されて傷んだその髪から素行の悪さが垣間見える</p><p>俺は速度を緩めて　そのグループを追い越さない様注意して歩いた</p><p>からまれればやっかいな事になる</p><br><p>俺たちの通う中学は2年前から県内一の悪評で有名となっていた</p><p>当時の３年生の一人が族の総長となったのが始まり</p><p>それからただの不良だった生徒たちが次々と族に興味を示した</p><p>とは言っても族まではいかないが不良までなら　という生徒がほとんど</p><p>中途半端っつーのが一番ウザイと俺は思うけどネ</p><br><p>で、前を行くこの先輩たち　明らかに族だな</p><p>歩行を緩めた俺だったが　さっきよりも近付いている</p><p>おそらく気のせいではないだろう</p><p>チンタラ歩いてんじゃねーよクソ！・・・って思ったけど絶対口には出さねー</p><p>大体なんで俺がこんな気ィ使わなきゃイケネーの？</p><p>暑さでイライラしてた俺は一か八か先輩たちを追い越した　足早に</p><p>運が良ければすり抜けられる　だが　俺は運が悪かった</p><br><p>「アッレ～？裕の彼女じゃ～ん」</p><p>調子に乗ったヘラヘラとした口調で声を掛けられてしまった</p><p>俺は3人の方へ顔をやったが　初めて見る顔だった</p><p>つーかテメーら誰だよ・・・って思ったがやはり声には出さなかった</p><p>「・・・」</p><p>特に何も言わず、数秒間先輩たちの方を見つめた後俺は速度を速めた</p><p>「ンな足出して歩いてたらヤられちゃうよ～？」</p><p>その一人の声に対して残りの奴らがゲラゲラと下品な声で笑う</p><p>俺は学校指定のジャージ姿だった</p><p>暑いからと下はハーフパンツだ　おそらくコレを言っているのだろう</p><br><p>他の学校がどーなのかは知らねーが、俺たちの中学では</p><p>授業中意外もジャージで過ごしても良いことになっている</p><p>だから一日中ジャージ姿で居る生徒も少なくは無い</p><p>それに掃除の時間はジャージで行うことになっているので　制服の者は着替える必要がある</p><p>だからジャージ率がかなり高めだ　ちなみに族や不良は制服率が高い</p><p>俺は休み時間に校庭で遊ぶ時ジャージの方が都合イイからジャージ率高め</p><br><p>あ～ァ、制服に着替えてから下校すりゃ良かった　俺は小さな溜息を付く</p><p>後ろでは先輩たちがまだ騒いでいる　まだ俺のことが話しのネタんなってたらヤダなァなんて思っていると</p><p>いきなり甲高い声が聞こえてくる</p><p>「裕じゃねーか！何一人？めずらしくネ？」</p><p>俺は『裕』という言葉を敏感に耳にすれば更に速度を上げた</p><p>アイツのせいで俺のスクールライフはめちゃめちゃだ</p><p>顔も見たくねー・・・だけど　鼓動が若干早くなったのを感じる</p><br><p>いつもの道とは別の道へ入ると視界から人が消えた</p><p>ちょっと裏道へ入るだけでこんなにも人通りが変わるのかと　少し驚く</p><p>空は未だ蒼く　入道雲が恋しくなる</p><p>ひたすら真っ直ぐな道を延々と歩いていれば　視線を感じた　気がした</p><p>俺がゆっくり振り返ればその先には　裕が居た</p><p>先輩たちは居ない　独りだ</p><p>アイツの家こっちじゃないのに</p><p>俺が足を止めると　アイツも足を止めた</p><p>俺の顔に表情は無い　アイツの顔にも表情は無い　共に無表情</p><p>沈黙が通り過ぎる中で妙な緊張感が走る</p><p>コイツは一体何を考えているんだろう</p><p>俺は向き直り　再び歩行を続けた</p><p>そして最初の右折が来た時に　チラッと後ろを窺った</p><p>だが　そこに裕の姿は無かった</p><br><p>あの沈黙は何だったのだろう　疑問を残したまま　彼は消えてしまった</p>
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<pubDate>Sun, 06 Aug 2006 18:01:28 +0900</pubDate>
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