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<title>堀 雄之介　雑記</title>
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<description>物書きを目指す男の雑記帳です。自作の小説紹介と日々の読書感想を書いております。</description>
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<title>四六</title>
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<![CDATA[ 「それで、どうなるんだよこの街は。戦争が始まったら、焼け野原になっちまうのか？　早々に逃げ出したほうがいいのか？」<br>「逃げ出すって、どこへ行く気だよこの馬鹿は。アンタなんか一人じゃ三時間も生きてられないよ」<br>　カベロが嘲笑すると、ニーノはふくれっ面で睨み返す。<br>「実際にドンパチ始まってからも、そんな憎まれ口が叩けてればいいがな。オメーみたいな派手な女は、真っ先に的になって撃たれんぞ」<br>　カベロが立ち上がり殴る振りをしただけで、ニーノは頭を抱えて怯えた。<br>「実際、どうなるんだろうな、このデザーは･･････」<br>　ポーダが呟くと、皆はしばし黙り込む。<br>「レイジさん、それで良い作戦はできたんですか？」<br>　パルが努めて明るい声を出して聴いた。レイジは疲れた顔を消し、あわてたように応える。<br>「いや、なんにせよ情報不足という共通認識を得ただけだよ。レビアル側の兵数、武器、進軍速度、なにひとつ確かな話はないんだ。ジーロもその辺は曖昧でさ。斥侯を出すことで、まずは落ち着いたんだ」<br>「セッコウってなんだよ」<br>　代表してニーノが問う。他のメンバーも、そんな言葉を聞くのは初めてだった。<br>「少人数で派遣されて、敵情を探る役目のことだよ」<br>「そいつは危険な役だな。見つかったら殺されるかもしれねえぞ」<br>　舌を出して、ニーノがおどける。<br>「そんな他人事みたいに言うなよ」<br>　レイジの言葉に、その場の全員が凍り付いた。<br>「まさか、おまえがそのセッコウとやらの仕事をせにゃならんのか？」<br>　テーブルを倒す勢いで、ポーダはレイジに詰め寄った。<br>「ああ、軍師として、実際に自分の目で見て対策を考えろって、局長の命令」<br>「なんてこと！　あいつぶっ殺してやる」<br>　カベロが立ち上がり駆け出そうとするのを、パルが必死に押し止めた。<br>「ひでえ話だなそりゃあ。死んで来いって言ってんのと同じだぞ。ただでさえ、街の外には機獣がうようよしているってのによ。やべえって」<br>「ジーロも案内を買って出てくれた。あと、もう一度言うけど、他人事みたいに言うなって」<br>　今度はニーノが立ち上がり、レイジの胸ぐらを掴む。<br>「まさか、まさかおまえ、オレたちもか？」<br>「そうだよ。言わなかったか？　ポーダの一行は、本日正午より、ジーロ他一名と共に、レビアル軍の偵察へ向かえ、とのお達しだよ」<br>「ふざけんなよテメエ！」<br>　ひときわ大きなニーノの声は、店の外にまで響きわたった。<br> <br><br><br><br>Android携帯からの投稿
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<pubDate>Thu, 19 Jan 2012 23:09:00 +0900</pubDate>
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<title>四五</title>
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<![CDATA[ 　翌朝、ポーダのチームに所属している狩人たちは、たまり場である町外れの食堂に集まっていた。普段ならばここで腹を満たし、狩りの計画を練り、互いを罵り合うのだが、このときは陽気なニーノですら沈黙していた。<br>　思い空気を破ったのは、チームに参加して間もないパルだった。<br>「･･････その後、ジーロさんはどうされたんですか？」<br>「わかんねえ。月光亭に衛兵が飛び込んできて、どっかへ連れ去っていった」<br>「それよりレイジは？　そんな爺さんより、仲間の行方が大事でしょ？」<br>　噛みつくようにカベロが問いただすと、ポーダは大きな体を縮める。<br>「そっちの方も、わからねえんだ」<br>「なんだよそれ。アンタ仮にもリーダーなんでしょ？　アンタが"ゴミ捨て場”にレイジを行かせたんだよ。その後の安否くらい確認しろよ」<br>　カベロの剣幕に、周囲の他の客たちは距離をとり、狩人たちを恐ろしげに眺めていた。<br>「しかし、おっかねえなあ。戦争に<br>なるっての？　そんなの、おとぎ話でしか聴いたことねえよ。どうなっちゃうのこの街」<br>　ようやく開いたニーノの口は、カベロの鋭い一瞥により閉ざされた。<br>　すると、いつものように沈黙を守っているソイがある一点を指さしている。その指の先を、ポーダの視線が追った。<br>「レイジ！　この野郎どこ行ってやがった」<br>　自分が指示したことも忘れ、ポーダは安堵と同時に怒声をあげていた。そこには、この世の不幸を一身に背負ったような顔で、レイジがよろよろと仲間たちのもとへと歩いてくるのが見えた。<br>「座れ、まあ座れ。なんか食うか？　飯食え飯。おまえ顔真っ青だぞ」<br>　ニーノに促されると、倒れ込むようにレイジは腰掛ける。<br>「おまえ、丸一日もどこ行ってたんだ。探したんだぞ。局長も戻らねえし、下手したら騒乱罪かなんかで務所にでもぶち込まれたんじゃねえかって心配したぜ」<br>　ポーダは目に涙を浮かべている。<br>「･･････刑務所がどんなとこかは知らないけど、そっちのほうがましだったかも」<br>　呟くようなレイジの言葉は、騒がしい食堂で聴くには小さすぎた。<br>「ちょっと静かにしてくれるかい？」<br>　カベロの一声で、周囲は水を打ったように静寂する。<br>「一日中、局長に拘束されてたんだ。ジーロも同じ部屋にいたよ。彼からレビアルの情報を詳細に聞きだし、その対策、計画を練ることを、手伝わされていた」<br>「なんで、おまえが？」<br>　食べ残っていたサンドイッチを口にしながら、ニーノが聴く。<br>「オレだけなんだってさ。戦争ってやつを僅かでも理解している者は、この街に他にはいないらしい」<br>「マジかよ。じゃあ、おまえが作戦やらなんやらを考えるのか？　大丈夫かよこの街は」<br>　ニーノの憂いに、その場の誰もが共感していた。レイジ本人ですらも。
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<link>https://ameblo.jp/h-yunosuke/entry-11077130832.html</link>
<pubDate>Sun, 13 Nov 2011 12:11:00 +0900</pubDate>
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<title>四四</title>
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<![CDATA[ 　そのころ、ポーダは騒動の発端となったジーロを伴い、月光亭で多くの狩人たちを前に論争をくりひろげていた。いやそれは、単なる口喧嘩、罵り合いと呼ぶべきものだった。<br>「なんで俺たちが、そんなジジイの言うことをきかねばならんのだ」<br>　隻眼の大男が吠えると、蛇のような目つきの痩せぎすの男が乗じた。<br>「第一ポーダ！　てめえが頭面してるのが気にいらねえな」<br>「ハゲ局長の命令なんざ、きいてやる義理なんかねえや」<br>「俺だってハゲ局長の言いなりになんかなりたくねえよ。だがな、このデザーがなくなっちまうことは認められん。家族仕事も、デザーあってからこそだ。おまえ等だってそれは同じだろうが！」<br>　ポーダの反論は、百倍する野次で打ち消される。<br>　天井に向けて二発の銃弾を撃ち、小男が立ち上がった。<br>「レビアルだがなんだが知らねえが、他の街なんざあるわけねえだろ。このデザーの外では生きられねえ。そんなことは、狩人ならば誰だって知ってることだ」<br>　そうだそうだと合唱が始まり、月光亭の店内は異様な空気に満たされていた。<br>「なんだテメエらは、結局怖いのかよ」<br>　不思議と響く声音だった。それまで沈黙を守っていたジーロが、狩人たちに向かい初めて放った言葉だった。<br>「なんだとクソジジイもう一回言ってみやがれ」<br>　瞬く間に喧噪に包まれた店内だったが、続く老人の言葉に再び凍り付く。<br>「しばらく見ねえ間に、狩人たちは腑抜けたって言ってんだ。馬鹿みてえに口ばかり達者になりやがって。俺の時代は、皆腕だけで語り合ったもんだ。意見が合わないときは、腕っ節で決めたんだよ」<br>　ジーロは白銀に輝く長刀を抜き放つ。<br>「上等だジジイ、ぶっ殺してや･･････」<br>　伝説の狩人の前に立ち向かった哀れな青年は、決め科白も言い終えぬ間に、利き腕を吹き飛ばされてしまった。<br>「次に文句ある奴あ誰だ？」<br>　ジーロが放つ殺気と気勢は、彼が本物であると狩人たちに認めさせるに十分なものだった。それはすなわち、彼の話が真実であることの証明でもあった。
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<link>https://ameblo.jp/h-yunosuke/entry-11067986447.html</link>
<pubDate>Thu, 03 Nov 2011 23:51:00 +0900</pubDate>
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<title>四三</title>
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<![CDATA[ 「軍師」という言葉は勿論知っている。中国三国時代の諸葛亮や、日本戦国時代の黒田如水のような存在。戦略を担当し、その能力次第で戦況、勝敗を左右する存在にもなりうる。<br>　歴史上の偉人たちの名が思い浮かぶと、レイジは体が震えるほどの畏れを感じた。<br>「とても、私のような者がそのような大任を果たせるとは思えません」<br>　うわずった声をレイジの声を聴くと、執政官は薄く笑った。<br>「そのように構えずとも良い。私としても、君のような青年に、全責任を求めたりはしない。だが、戦いの知識を持つ者が、圧倒的に足りないのだ。消去法、いわば仕方なく、私は君を選任しなければならない。なにしろ、このデザーは初めて戦争を経験しようとしているのだから。君たちの話が事実、だとしてだがね」<br>　果たして執政官は、この街が攻め込まれる事態を信じているのかいないのか、レイジには分からなくなっていた。それ以前に、自分自身がこの話を信じきっていないことにレイジは気づいた。<br>「立場上、及び性質上、気軽に受けてくれとは言えないが、助言者として我々を導いてくれれば良いのだよ」<br>　トミ執政官はレイジの肩を力強く叩くと、足音を高らかに響かせて、ざわつく会議場を後にした。取り巻きの連中は急いで、執政官がなびかせるマントを追う。高官たちは三々五々レイジを振り返り見て、不安や怒りの感情がこもった視線を送った。<br>「面倒な話を持ち込み、政に混乱を持ち込んだ責任はとってもらうぞ」<br>「何もなかったら、左遷でもクビにでもしてください。どちらにせよ、あの職場にもうんざりしとったのです」<br>　局長は高官たちと二三の短い会話を交わすと、レイジの首根っこをつかむように肩を組む。<br>「もう逃げられねえからな」<br>　局長は声を出さずにそう呟いた。
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<pubDate>Sun, 30 Oct 2011 17:40:00 +0900</pubDate>
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<title>四二</title>
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<![CDATA[ 　議場の面々は、続く執政官トミの言葉を、固唾を飲んで待った。<br>　即断即決が売りであり「結論しかいわない男」と謳われた人物としては異例ともいえる時間を要してから、答えは出された。<br>「今より彼、レイジ・トーノを緊急対策委員顧問として認定する。デザーシティの防衛に関わる一切の情報入手を許可し、全ての対策会議に出席する権限を与える」<br>「ちょっ、ちょっと待って、いや、待ってください」<br>　唐突に最高権力者の口から自分の名を聞いたレイジは、たたらを踏みつつ執政官の言葉を遮る。<br>「なんでオレが、いえ、私がそんな役に任命されるんですか？　意味が分からない。オレにはそんな資格もない。なにか勘違いしてるんじゃないですか？」<br>　執政官に詰め寄るかたちとなったレイジは、襟首を捕まれて席へと戻された。力強いその腕は、局長のものだった。<br>「勘違いも、考え違いもしていない。一応、君のことは事前に調べている。どこの馬の骨かも分からん男の前にでるほど、私も自信家ではないよ。家系だとか、一族とか、そんなつまらんことではない。君自身の経歴だ」<br>「オレの、経歴、ですか？」<br>「そうだ、君は、アカデミーを何を学んだのかね」<br>「歴史、ですが･･････」<br>「専攻は？」<br>「戦術史、です」<br>「私が知る限り、歴史などという学問を選択する学生は非常に少なく、そのうちでも戦術史を専攻する者は希だ。君以前には、昨年亡くなられたフィス名誉教授くらいだろう」<br>　レイジは執政官の知識に圧倒された。アカデミーの研究者一人一人まで把握しているとは、到底信じられぬことだったが、確かに戦術史を学んでいたのはレイジだけであり、一時はフィス教授の指示も仰いだことがある。それ以外に戦術史を教える人物は皆無で、レイジは多くの知識を文献に頼らざるをえなかった。<br>「だから、どうだというんです？」<br>　自身でも、殆ど答えが分かっているにも関わらず、レイジは問い返えずにはいられない。<br>「君は、このデザーシティで唯一"戦争"を知る者だ。それに加えて、狩人としての経験も持つ。こちらは拙いもののようだが、ないよりはましだ。そして、狩人たちとの人脈も持っている。これからもし本当に戦争が起こるのならば、君以上に軍師の役割を担える人材はいない」
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<link>https://ameblo.jp/h-yunosuke/entry-11053100224.html</link>
<pubDate>Wed, 19 Oct 2011 21:48:00 +0900</pubDate>
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<title>ポメラで書いたよ</title>
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<![CDATA[ ねんがんのアイスソードを･･･<br>ではなく、ポメラを手に入れた。<br>ＤＭ２０ リザードブラック。<br><br>いま、そのポメラで入力しています。<br>思いの外キーボードもしっかりしており、パカパカするのではという憂いは杞憂となった。<br>変換もいまのところ快適。<br><br>もっと早く購入しておけば良かった。<br><br>電池も勝手に単三だと思いこんでいたのですが、単四でした。ちょうど使っていなかった単四エネループが六本もあったので、当面は電源にも困らない。<br><br>あとは電車の中でもドヤ顔で使うことができる、強靱な精神力だけか。<br> <br><br><br><br>Android携帯からの投稿
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<link>https://ameblo.jp/h-yunosuke/entry-11048284717.html</link>
<pubDate>Sat, 15 Oct 2011 01:09:00 +0900</pubDate>
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<title>ポチった</title>
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<![CDATA[ Amazonでpomeraをポチった。<br>ずっと欲しかったけど踏ん切りがつかず、日々カカクコムをチェックする毎日だったが、夢をかなえるゾウを読み環境を整える事が大切、という一文に後押しされて、ようやくポチれたよ。<br>届いたらガンガン書くぞ。<br><br><br><br>Android携帯からの投稿
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<link>https://ameblo.jp/h-yunosuke/entry-11046576722.html</link>
<pubDate>Thu, 13 Oct 2011 09:59:00 +0900</pubDate>
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<title>四一</title>
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<![CDATA[ <p>「何を言っているのだ貴様！」「戦争だと？　相手は誰だ、機獣か？」「お坊ちゃんが慣れない狩りで頭がおかしくなったのだろう」</p><p>　好き勝手な発言を繰り返す役人たちを前に、レイジは続けるべき言葉を失っていた。己の説明能力の無さを嘆くのと同時に、彼らを説得することの意義を疑い始めてもいた。</p><p>「黙れバカ者共！」</p><p>　会議場は一気に静まった。役人たちを黙らせた男は、颯爽とマントをなびかせレイジの前に歩み寄る。会議場に響き渡った声量を発すとは思えぬほどの小柄な男だった。</p><p>「続きを聞こう、青年」</p><p>　低音だが張りのある声音は、威圧的でありながら、友が語りかけるような親しみが感じられた。</p><p>「トミ執政官閣下、お早いご来場に感謝申し上げます」</p><p>　いつの間にか、局長は直立不動の姿勢のまま敬礼していた。レイジはそこで初めて、目の前に立つ小さな男が、この街の最高権力者であるトミという名の執政官であることを知る。そういえば男の口髭は、選挙のポスターで見かけたような気もした。</p><p>「どうした、続きを。戦争とはどうゆうことだ」</p><p>　執政官に促され、レイジは言うべき言葉を思い出した。</p><p>　仮の途中で、長年行方知れずとなっていた伝説的狩人ジーロに出会ったこと、そして彼があるはずの無い別の街『レビアル』について語ったこと、最後に『レビアル』がぺディアを狙っていることを説いた。</p><p>「以上、か？」</p><p>　語り終えたレイジに向かい、執政官は爬虫類に似た冷たい視線を向ける。それ以上語ることがなかったレイジは、小さくうなづくことしかできなかった。</p><p>「分かった、君の話は理解できた。さて、ではその話を、他の街が攻めてくるという話の信憑性について考えてみよう。局長！」</p><p>　立ったままのゴミ捨て場局長は、緊張した面持ちで執政官に向き直る。</p><p>「貴様自身は、今の話どこまで信じているのだ」</p><p>「ほぼ、全面的に」</p><p>「その理由は」</p><p>「ジーロという男は、私は直接面識はありませんでしたが、前任者よりその存在は聞いていました。更に、このジーロを連れて来たポーダという男は、誰よりも信頼できる狩人です。以上の結果、私はジーロの話を信じることにしました。彼が十年間外の世界で生きてきたことが事実だとすると、別の街『レビアル』が実在することになり、その別の街が苦境にたたされた結果、このデザーを狙い行動することも、不自然なことではないと判断しました」</p><p>　局長の目を真っ直ぐに見つめ、執政官はため息を吐きつつ頷いた。</p><p>「よし、俺も信じよう。貴様を局長に推薦したのは俺だ。間違いであったなら、貴様と俺が職を失うのみだが、この話が真であれば、まさに国家存亡の危機だろう」</p>
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<link>https://ameblo.jp/h-yunosuke/entry-11035392334.html</link>
<pubDate>Sat, 01 Oct 2011 21:55:47 +0900</pubDate>
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<title>四〇</title>
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<![CDATA[ <p>　局長は、真夜中でも行政府の高官を呼び出すことができる、第一級緊急警報を発令した。これは、彼が事実上管轄している狩人たちと、その延長線上にいる機獣たちの緊急事態を想定されて作られていた制度であり、デザーシティの歴史上、演習以外では実施されたことは皆無であった。</p><p>「なんのつもりだ貴様。どんな権限があって、我々を呼びつけたのだ。『ゴミ捨て場』の局長風情が、何様のつもりだ」</p><p>　深夜の突発的な呼び出しにも関わらず、政府高官の面々は群青色の制服をきちんと着こなしていた。身なりは整っているが、その口々からは身分に相応しない下品な言葉を発している。</p><p>「突然のお呼び立て、誠に恐縮でございます。が、事態は急を要しております」</p><p>「だから、何が起こったというのだ。機獣が二三匹町の中に入り込んだというほどの問題でない限り、このような呼び出しは貴様の首をかけてもらうぞ」</p><p>　普段は多くの役人たちで賑わっている行政府も、こんな時間では急遽確保された小さな会議室一室のみに光が灯っているのみ。その会議室の中は、高官たちが各自好き勝手に文句を吐き、副官に当たり散らし、異様な喧噪に満ちはじめていた。</p><p>「詳細は、この者の口から説明させます」</p><p>　局長は隣に立っていたレイジを指さし、自らはさっさと椅子に座ってしまった。</p><p>「オイ、ちょっと待てよ……」</p><p>　レイジが抗議しようとした途端、洪水のような罵倒が役人の間から沸き起こり、レイジの言葉を飲み込んだ。</p><p>〈誰だ貴様は、何者だ、その格好は狩人だな、下賤の者がなぜここに、そんな者の話は聴けんぞ、ふざけるな、馬鹿にしおって、責任問題だぞ〉</p><p>　局長への抗議も、高官たちへの説明もできずにいるレイジの目が、一人の若者に向けられる。相手もレイジに気付き、目を見開き声を上げた。</p><p>「レイジ、レイジ・トーノじゃないか、なにしてるんだ君は」</p><p>「なんだ、おまえの知り合いかね？」</p><p>「はい、アカデミーの同窓です。我々のなかではとびきりの秀才で、誰からも一目置かれた存在でした。アカデミーに残り学問を究めることを、教授たちからも期待されていたのですが、卒業後行方知れずになってしまったと聞いていました。彼はあのトーノ家の一員でもあります」</p><p>　行方知れずとはずいぶんな扱われ方だなと憤慨したが、レイジは場の空気が変わってゆくのを感じた。</p><p>〈なんとトーノ家の血族か、そういわれると先の治水相殿の面影もある、なんだ我々の側の人間じゃないか紛らわしい格好しおって〉</p><p>　役人たちの好き勝手な言動に、レイジは眩暈がするほど腹立たしく感じたが、今が彼らに説明をできる機会であることも理解していた。旧知の友に感謝しつつ、レイジは声を張り上げた。</p><p>「簡潔に説明しますと、この街は近々戦争に突入することになります。早急に、対策を練る必要がある、ということです」</p><p>　会議場は怒声と混乱で溢れかえった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/h-yunosuke/entry-11029484715.html</link>
<pubDate>Sun, 25 Sep 2011 22:36:53 +0900</pubDate>
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<title>久方ぶりです</title>
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<![CDATA[ 生きてます。<br>世間さまに後れ馳せながらスマートフォンなるものを手にし、気軽に更新できるはずです。<br><br>作成中の話もいつか完成させるつもりなので、もう少し待っててください。<br><br><br><br>Android携帯からの投稿
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<link>https://ameblo.jp/h-yunosuke/entry-11007678248.html</link>
<pubDate>Sun, 04 Sep 2011 16:46:00 +0900</pubDate>
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