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<title>Hinanosis</title>
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<description>退屈な日常の切り取り。</description>
<language>ja</language>
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<title>June 22</title>
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<![CDATA[ <br><br>今日は自習室が閉まる時間まで残って勉強した。えらいぞ私。<br><br>芥川龍之介の恋文の話がすごく好きで素敵だからちょっと紹介しようと思う。<br><br>二人きりでいつまでもいつまでも話していたい気がします。 そうしてKissしてもいいでしょう。いやならばよします。 この頃ボクは文ちゃんがお菓子なら頭から食べてしまいたい位可愛い気がします。嘘じゃありません。文ちゃんがボクを愛してくれるよりか二倍も三倍もボクの方が愛しているような気がします。何よりも早く一しょになって仲よく暮らしましょう。そうしてそれを楽しみに力強く生きましょう。これでやめます。以上。 十一月十七日　竜　 文子様　横須賀から<br><br>どことなく謙虚で優しくて可愛らしいこの文にトキメキを感じた。<br>誰かに愛を伝える言葉ってとても素敵。いつか言われてみたいものだ。<br><br>頭から食べてしまいたいくらい可愛いというこの表現が特に好き。何故かというと私自身もこう思ったことがあってすごく共感ができて、ここ最近またこう思ったからだ。<br><br>予備校からの友達はすごく愉快で明るくて、キラキラしてて私を癒してくれる。<br>その友達を頭から食べてしまいたいと思うくらい大好きで大切なのだ。<br>彼女がいなければ私はもう挫けてたかもしれない。感謝な毎日なのだ。<br><br>また明日。<br>
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<pubDate>Mon, 22 Jun 2015 23:33:26 +0900</pubDate>
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<title>June 20</title>
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<![CDATA[ <br><br>今日は何してたかぼんやりとしか覚えてない。まあそれは、大したことをしてないからと言えばそれまでだろう。<br><br>最近はDVDを借りるのがマイブーム。きのう、海を感じる時と私の男を借りた。<br>海を感じる時を7割くらい見たけど、艶かしくて少し退屈な映画という感想を持った。でも思うままに行動して思うままを言う主人公が羨ましかった。少しだけ。<br><br>明日予備校に行くか迷う。どうにも絶好調にはなりそうもないし、どちらかと言えば体調はよくない。<br>美容院に行きたいな。予約すればよかった。<br>髪をさっぱり切りたい。<br><br>また明日。<br>
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<pubDate>Sat, 20 Jun 2015 20:46:06 +0900</pubDate>
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<title>June 19</title>
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<![CDATA[ <br><br>これ以上休むと休み癖がつきそうだから調子悪いのを堪えて予備校に行った。頑張った。<br><br>予備校の友達が私に話してくれたお話について少し書こうと思う。<br>梅雨の時期はどうにもやる気がでなくて気が沈むとぼやく私に、こんな話をしてくれた。<br><br>私の体はただの入れ物で、私の本体は白いうさぎでね、今この私は遠隔操作で動いてるの。やる気が出ないときはうさぎがサボってるの。<br><br>友達の想像力にも驚きだけれど、なんだか前向きでいい考えだなって思った。<br>私も自分を責めることはないのかもしれない。もしかしたら私自身もうさぎやら猫やらが遠隔操作されてるのかもしれない。<br><br>エネルギー源は桃天らしい。<br><br>また明日。<br>
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<pubDate>Fri, 19 Jun 2015 22:12:20 +0900</pubDate>
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<title>June 18</title>
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<![CDATA[ <br><br>きのうの更新はお休みさせてもらった。覚えてないのだから仕方がない。<br>悪の教典を見たことは覚えてる。<br>面白かった。二階堂ふみの演技力にはいつもながらに感動する。<br><br>今日は予備校を休んで病院に行った。いつも診察してくれた院長先生はいなく、非常勤の先生にあたった。これがなかなかいないくらいのヤブ医者だった。いつも何時間か待ってやっと入れる診察室にたった5分で入れた理由もよくわかる。<br><br>気休め程度の薬を出してもらい、母とランチに行った。ちゃんとしたものを食べたのは久々な気がした。<br>少し服を買ってもらったり、いろんなことを話したりしてると、母なりに心配してくれていることがわかった。<br>やはり私は優しい人に囲まれて育って、なんて幸せなんだと思った。<br><br>自分のことながらに、今は休養が必要なんだと思う。<br>ごはんを食べて、たくさん寝ること。頑張っていこうと思う。<br><br>また明日。<br>
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<link>https://ameblo.jp/hinanolism/entry-12040379803.html</link>
<pubDate>Thu, 18 Jun 2015 17:23:36 +0900</pubDate>
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<title>June 16</title>
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<![CDATA[ <br><br><p>さっき更新したばかりだけどもう更新。</p><p>疲れをとるには寝ることが何よりだと思う。</p><br><p>今日１日予備校を休んでゆっくり過ごした。</p><p>何かしたかと聞かれれば、おばあちゃんと一緒にお昼ご飯にうどんを作ったことくらいだろう。</p><br><p>おばあちゃんは料理上手でお昼ご飯のうどんひとつにさえ手間暇かけて作る。</p><p>つゆはこのくらいがおいしいとか、トマトの湯剥きの仕方とか、ケーキを切るときには包丁を温めてから切るとか。おばあちゃんは物知りだ。</p><br><p>私もいつかはおばあちゃんみたいおばあちゃんになりたい。</p><p>受験が落ち着いたらおばあちゃんに通って花嫁修業にでも行こうかしら、なんて考えて、笑って、落ち込む。</p><p>ああ、大学生になりたかったな。</p><p>元気なときは来年なればいいや、今そのためにがんばろうと思えた。けど今はどうにもこうにも気が沈む。</p><p>自分のことながらはやく元気になってほしいものだ。</p><br><p>また明日。</p>
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<link>https://ameblo.jp/hinanolism/entry-12039577901.html</link>
<pubDate>Tue, 16 Jun 2015 16:14:06 +0900</pubDate>
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<title>June 15</title>
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<![CDATA[ <br><br><p>ブログを始めてついにその日に書き逃した。</p><p>言い訳したいところだけれど私にはきのうの記憶がかなりうつろでだいたいのことしかわからない。</p><p>きのうはデートだったけど彼の急用により彼の家の前まで行って帰ることになった。彼には全然大丈夫だからと言って駅までひとりで歩いた。そこまでは覚えている。</p><p>その次の記憶は我が家の布団の上。夏仕様になった布団はすべすべで最高の目覚めだった。</p><br><p>朝９時。寝坊である。</p><p>起きたら隣の家に住む祖母から母の伝言を聞いた。冷蔵庫のケーキを食べるようにだそうだ。</p><p>私は予備校を休んだようだ。</p><br><p>どことなく体がだるかった。この感覚にはよく覚えがあった。</p><p>去年よくこのだるさを背負って学校に行くだけ行って１日中保健室で寝たものだった。</p><p>常備している薬入れを見てみると案の定精神安定剤だけ全部使われていた。</p><br><p>今私はたくさんのフルーツの乗ったキラキラのケーキを食べながらきのうの日記を書いている。</p><p>書きながら少しずつきのうのことを辿る。</p><p>まずLINEを見返してわかったことはいとこに電話をかけてたこと。いとこ曰く、支離滅裂に喚く私をなだめのは本当に大変だったそうだ。</p><p>彼の最寄駅までどう歩いて行ったのかもわからないしそこから家までどう帰ったのかもわからない。</p><p>ただ寝る前に男友達に電話をしたことはほんのり覚えている。</p><br><p>去年のこのころ、私は受験のストレスと両親とうまくいかずのストレスで疲れ切っていた。</p><p>何度か自殺未遂を繰り返し、未遂なのはなんやかんや言いつつ生きていたかったからだと思う、何日も眠った。</p><p>そんな私が眠っているのを見て母は勉強せずに逃避してると思ってまた怒鳴る、起こされる。</p><p>まともに授業も受けられるわけもなく、保健室で先生にぼやいて泣いて寝てを繰り返していたある日。</p><p>私が帰るときにクラスの男の子とすれ違った。</p><p>帰るとLINEがきてて、内容はこんなようなことだった。</p><p>さっき目が赤かった。今度マンガでも貸してやるから元気出せよ。</p><p>人に心配されることがなかった私にとって本当に嬉しかった。</p><br><p>私もその人もその気はないから色恋に発展することはなく、ただただ私のことを理解して、ジャストヒットに言葉をかけて、私を救ってくれた。</p><br><p>私が眠るまで電話繋いでてくれて、泣きべそる私に、泣きたいときは好きなだけ泣けばいいと言ってくれた。</p><p>私は結局またしても彼に救われたのだ。</p><p>これが１５日最後の記憶。</p><br><p>ケーキを食べ終わった今、私は何をするか考えている。</p><p>このまま死んじゃいたいな、なんてね。</p><br><p>また明日。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/hinanolism/entry-12039492457.html</link>
<pubDate>Tue, 16 Jun 2015 09:44:50 +0900</pubDate>
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<title>June 14</title>
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<![CDATA[ <br><br>今日は予備校でセンター対策のテストがあった。<br><br>言い訳させてもらうと、土日も予備校に通って自習室で勉強してる私はほとんど休まず学校行くわけで、日に日に寝不足と疲れが蓄積されていた。<br>要するにまず1時間ほど寝坊してしまったのだ。<br><br>国語のテストは諦めて英語から受けようと思った。英語のテストまで1時間以上あって、私は毎日のノルマにしている英語短文30題と漢字を40題ほどこなした。それでも時間はたっぷり余った。<br>少し寝てから受けよう。<br>ここまで言えば話のオチはもうわかるだろう。寝坊の次は寝過ごしたのだ。<br><br>諦めていつも通りに自習室で勉強した。そしてちゃんとテストを受けてきた高校からの浪人友達とお昼を食べて、話が盛り上がり集中力がどこかへ行ったから結局一緒に帰った。<br>私どうしようもないなと少しで落ち込みつつも友達が奢ってくれたバナナのスムージーを飲んだらそんなことは忘れた。<br><br>家に帰って昼寝してまったりと1日を過ごした。電車には座れたしいい休日を過ごせた気がする。<br><br>最近私はこういう何もないたいしたことのない1日が何より大切だと思い始めた。少しの贅沢、今日でいうスムージー、気ままに過ごせる時間、心地のいい1日。<br>疲れを癒して明日からもがんばっていこう。<br><br>また明日。<br>
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<link>https://ameblo.jp/hinanolism/entry-12038926688.html</link>
<pubDate>Sun, 14 Jun 2015 22:22:15 +0900</pubDate>
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<title>June 13</title>
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<![CDATA[ <br><br>朝テレビを観ながら支度をしていたらプロポーズの特集をしていた。6月だからとここぞとばかりにプロポーズの話を放送していたことに私は疑問を感じていた。いい夫婦の日でもないし、よりによってこんなどんよりした季節に何故結婚する気になるのかよくわからなかった。<br><br>隣で化粧をする母に6月に何があって結婚なのか聞いたら、<br>「ジューンブライドなのよ」<br>とひとこと言って化粧を再開した。<br><br>気になって調べてみる。<br>簡単に言えば6月に結婚すると幸せになれるとかなんとか。元々はヨーロッパからの言い伝えをウェディング業界が輸入してきたらしい。日本の女の子は横文字が好きな気がしてならない。<br><br>この前のごはん会でもそんなような話をしたことを思い出した。<br>19歳の誕生日に4°Cをプレゼントされると幸せになれるらしい。今18歳の私たちにはかなりタイムリーな話でかなり盛り上がった。<br><br>6月のこんな梅雨に結婚式をあげたくはないけど、19歳の誕生日に4°Cをプレゼントされるのは少し羨ましい、なんて思った私です。ご都合主義なのです。<br><br>また明日。<br>
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<link>https://ameblo.jp/hinanolism/entry-12038503399.html</link>
<pubDate>Sat, 13 Jun 2015 21:13:53 +0900</pubDate>
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<title>June 12</title>
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<![CDATA[ <br><br><p>梅雨が始まってきた。</p><p>肌がべとべとして外は雨の匂いで充満してて、どことなくどんよりした顔の人がたくさん。</p><p>梅雨はあんまり好きじゃない。</p><br><p>春の暖かさと一緒に私の集中力も雨に流されてしまったぼんやりとここ最近を過ごしている。</p><p>元より私は６月がダメなのだ。</p><p>去年辛かったことがあると同じ月に同じようになる。つまりは去年の今頃はつらかった。</p><br><p>予備校からのいつも隣にいる友達が頭痛で学校を休んだ。明るく陽気な彼女のいない今日は静かだった。きのうの包み込むような柔らかい静かさとは違った寂しい静かさだった。</p><br><p>金曜は１限２限昼休み続いて３限だけなくて４限５限と授業のある時間割。</p><p>いつもならその友達とカフェでコーヒーゼリーでも食べながらおしゃべりするか、自習室で勉強するか寝るかして過ごしてたけれど、今日は何もする気にならなかった。</p><br><p>私が読書に興味を持ったのは中学生になってからだった。きっかけは覚えてないけれど、たぶん読書好きの友達から本を借りたとかどうせそんな感じだと思う。ただただ活字の集まりにトキメキを感じたのだ。</p><p>それから私は書物に埋もれて過ごした。夏は日陰で本を読み、冬は読書仲間だちとストーブを囲んで本を読んだ。</p><br><p>今でこそストーブを囲んだ友達とはいなくともそのときついた読書好きの性分は私に残った。</p><p>結局今日の３限は読書に励むことにした。おととい読んだノルウェイの森の下巻。</p><p>村上春樹の読みやすい性表現が好きになった。</p><br><br><p>話しがうまくまとまらないから今日はここまで。</p><br><p>また明日。</p>
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<link>https://ameblo.jp/hinanolism/entry-12038208091.html</link>
<pubDate>Fri, 12 Jun 2015 23:24:13 +0900</pubDate>
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<title>June 11</title>
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<![CDATA[ <br><br>今日はだいぶイレギュラーな1日だった。<br><br>いつもは予備校で授業を受け、その日の復習をし、明日の予習をし、毎日のノルマに勤しむことを繰り返してるけれど、今日は特別。<br>予習も復習も放り出して授業が終わったら電車に乗って何ヶ月か前までに通ってた高校に行ってきた。<br>浪人生は時々人恋しくなる。<br><br>高校は最寄り駅から徒歩30分以上かかる遠さで、スクールバスに乗るのは少し気がひけるから仕方がないけれど歩いて行った。<br>バス通いだった私はその道を歩くのは数える程で退屈すると思ってたけれどそんなことはなかった。<br>歩くと歩くほど高校時代の思い出が断片的に浮かんできては消え、浮かんでは消えた。<br>おかげで学校には思ってた以上早く着いた。<br><br>学校に着いて校門をくぐる。私服で入るのは初めてでどことなく緊張した。<br>着いてすぐに担任の先生に会って驚いた顔をしたけど通ってた時と変わらなく迎えてくれて、グンと伸びた成績を見てまた驚いて褒めてくれて一緒に喜んでくれた。<br>それからお世話になった先生に挨拶して、可愛い後輩たちとお話ししてると時間はあっという間だった。<br><br>6時に高校の同級生とごはんに行く約束をしてたから5時過ぎに学校を出て駅へ向かう。今度は違う駅まで歩く。<br><br>上りの電車に乗り予備校に通う毎日は人々の喧騒に包まれた生活だった。足を止めれば人にぶつかり、まっすぐ歩けば人にぶつかる。とにかく人、人、人。車も多い。<br>2ヶ月通ってもまだぶつかる。慣れない。<br><br>そんな生活の中に突如現れたイレギュラーな今日。数ヶ月前までは当たり前だったその風景。私の通った高校はまさに田舎の学校だった。<br>まわりは畑に囲まれ、遊ぶ場所もなくどこか行くとしたらセブンでアイスを買いに行くことくらいだった。<br>私は3年間通ってその風景に退屈していた。<br><br>けれど今、その風景が前と違って見えた。<br>畑に実るとうもろこし。控えめに吹く風。自分の足音。風が髪をなびかせる音。遠くに聞こえる人の声。<br>とにかく静かだった。<br>自分の足音を聞いたのは久々かもしれない。都会の喧騒の中では私の足音は飲み込まれていたのだ。<br><br>学校の先生の温かさ、慕ってくれる後輩、柔らかく吹く風と時々すれ違う人の目の優しさ。その場にいた時はわからなかった。遠ざかって今更、自分がどれだけ周りに手をかけてもらってどれだけ恵まれた環境に身を置いていたかが心に染みた。<br><br>靴擦れしていつものペースで歩けなくなったせいで約束の時間より少し遅れてしまったけど友達は何も言わなかった。私を見つけて名前を呼んで笑っていた。懐かしかった。<br><br>元々はふたりでごはん食べに行くって話だったけど2人増えて4人でごはん。笑いも話題も絶えない。最近の現状、ここのお店の何がおいしいか、今だから話せる高校時代の話。将来の話はしなかった。私たちはまだ10代で、未来より大切なのは今。<br><br>いつまでも一緒にいたかったけ時間が経つのははやいもので気づいたらもう帰る時間。また会う約束をしてさようなら。<br><br>今日私たちは、見えない制服を着て高校生に戻ったのだ。仲間内で飽きることなく喋る喋る喋る。日常だった非日常。今日だけ時間を遡って今日の私は高校生。いつまでもいつまでもキラキラした毎日が続くと思っていた日々に戻ったのだ。<br><br>そしてまた見えない制服を着て会える日々を楽しみに制服を脱いで明日からも頑張っていく。また会うその日まで。<br><br>また明日。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/hinanolism/entry-12037814773.html</link>
<pubDate>Thu, 11 Jun 2015 23:20:56 +0900</pubDate>
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