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<title>小説みたいなものを書き始めてみた　</title>
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<title>その5</title>
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<![CDATA[ 澄恵からのメールには家族構成や仕事のことまでも書いてあった。<br><br>たった一度チャットで話しただけなのに、そんなに細かい個人情報まで書いてしまっていいものなのだろうかと心配してしまうかたわら、自分に対してそこまで心を開いてくれたことが嬉しくもあった。<br><br>メールによれば、澄恵は小学６年生になる娘と実の母親と三人で暮らしているとのことだった。<br>配偶者とは離婚して中部地方の実家に帰り、子育てに母親の力を借りて近くの保育園で保母をしているという。地元の知り合いが経営している保育園なので待遇も悪くなく、若い頃は何かにつけぶつかり合っていた母親とも最近はお互いに理解し合えるところが増えてきて、平穏な日々を送っているらしい。<br><br>友達から誘われて、数日前からチャットを始めたばかりとも書いてあった。<br>誘われるままにチャットの広場にいると、そこここから声がかかるのだが、変な誘いだったり失礼な内容だったりで、チャットのどこが面白いのか分からずログアウトしようと思っていたところにぼくから声がかかったらしい。<br><br>普通の挨拶から始まって、天気の話や趣味の話。　年齢や住んでいるところを聞かれなかったことが、かえって新鮮に感じたとのことだった。<br><br>ぼくとしては月並みな話題しかなく、気の利いたジョークを言えるわけでもないので、とにかく会話が途切れないようにと努めていたと思う。　幸い仕事でキーボードを打つことが多いのでタイピングには慣れていた。澄恵もタイプには慣れているようで、軽快なテンポで会話が進んだ。　<br><br>一通りメールを読み終えると、またチャットの広場をのぞいてみたい衝動に駆られた。<br>はたして今夜も澄恵はログオンしているだろうか？<br><br>時間的にはもうかなり遅い。　明日も仕事で早いのでもう寝た方が良いのだが、どうしてもチャットの広場をのぞかずにはいられなかった。<br><br>妻の寝ている寝室が静かなのを確認して、チャット広場のユーザー名とパスワードを打ち込む、、、<br><br><br><br><br><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/hiroi159/entry-12029152226.html</link>
<pubDate>Tue, 26 May 2015 12:04:04 +0900</pubDate>
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<title>その4</title>
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<![CDATA[ 正直なところ、文字だけのチャットではいったい相手がどんな人物なのか分かるはずなどないと、勝手に高を括っていたところがあったと思う。<br><br>ところが澄恵と言葉を交わしはじめてすぐに不思議な親近感を感じた。　それがいったい何からくるのかいまだによく分からない。　会話のタイミング、言葉遣い、話題の広がりかたなど心当たりはいくつかあるが、それだけだろうか。　<br><br>ぼく自身もチャットを初めてまだ数か月くらいしか経っていなかったから、ようやく文字だけの会話に慣れてきた頃だったのかもしれない。<br><br>理由はともあれ澄恵との会話はとても自然な感じがしたし、多分同世代であろうと思えた。<br><br>しかし女性に、しかも初対面で、年齢などを聴くほど不躾ではないとの自負もあったので、お互いの年齢には触れずに会話が進んだ。<br><br>ところが澄恵からのメールには年齢どころか誕生日まで書いてあった。<br>ぼくより２歳上の３８歳であることがわかり、すこし胸が踊った。<br><br>中学一年の時、かなり奥手だったぼくは密かに三年生の女子に恋心を抱いていた淡い思い出があるからだ。もちろんそんな想いは本人にはおろか友達にさえ打ち明けることもなく月日が過ぎていった。<br><br>ちょうどそのころ自慰をおぼえ、その最中に脳裏をよぎるのはいつもその女性だったというのも、甘酸っぱい思春期の記憶の深いところにしっかりと残っていたのかもしれない。<br><br>それ以降、高校、大学と人並みにいくつかの恋もしてきたが、相手はいつも同年代か年下ばかりだった。　澄恵の年齢を知って胸が踊ったのは、思春期の頃に抱いていた年上の女性への憧れの気持ちがまた頭を持ち上げてきたのかもしれなかった。<br>
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<link>https://ameblo.jp/hiroi159/entry-12026749003.html</link>
<pubDate>Mon, 18 May 2015 01:43:42 +0900</pubDate>
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<title>その３</title>
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<![CDATA[ ひととおりニュース番組を観終わると、就寝前にパソコンをあける習慣がある。<br>その時間、妻は風呂に入り先に寝室に向うことがおおい。<br><br>居間の片隅に置いた机でノート型PCをあける。　<br>家庭用に一台、妻と子供とも共有しているものである。<br><br>ぼくは仕事でもこのPCを使うので、妻と子供とは別にログインしている。<br>パスワードはぼく以外はだれも知らないのだが、画面がリビングの方を向いているので部屋に妻がいるときはぼくが何をしているか見ようと思えば、肩越しに画面を覗けるようになっている。<br><br>普段、とくに妻に見られて困るようなサイトを見ているわけでもないので、こうしておいたほうがお互いにオープンな感じがして良かったのだが、その日はもう少しプライバシーが欲しいと思った。<br><br>PCにログインし、ヤフーのパスワードを打ち込み画面がリロードするのを待つ。<br><br>新着のメールが一通きていた。<br><br>妻が寝室にいることをもう一度確認してから、メールボックスを開ける。<br><br>澄恵からのメールだった。<br><br>思っていたよりも長いメールに、久々に胸がときめく思いがした。<br><br>昨日のチャットではきちんと自己紹介もしていなかったと思う。<br>ぼくは自分のプロフィールには既婚とだけは書いてあるが、他に大したことは書いていない。<br>澄恵にいたっては、女性とだけ書いてあり他になにも分からなかった。<br><br>ただの暇つぶしと思って声をかけてみたのだが、不思議と文字だけのチャットなのに波長が合うように感じたのだった。<br><br>メールには自己紹介的なことがかなり細かく書かれていた。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/hiroi159/entry-12025558483.html</link>
<pubDate>Thu, 14 May 2015 12:43:10 +0900</pubDate>
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<title>その２</title>
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<![CDATA[ 家に帰り、なるべく平静を装おうとしているのだが、はたしてうまくいっているのだろうか。<br><br>澄恵からのメールの返事がきているかどうかとても気になるのだが、そんな様子を妻に悟られたくない。<br><br>夕食時はなるべく平静を装うように努めた。<br>わが家には息子が１人いる。　今年小学校に上がったばかりなので、妻は息子のことにかかりきりという感じがする。　新しい環境に息子がちゃんと順応していけるのか、父親であるぼくも気になるところだが、母親の息子にたいする心配と期待はぼくのそれと比較にならないくらいに大きいように思える。<br><br>普段はぼくの帰りが息子の夕食の時間には間に合わないので、妻と息子が先に夕食を済ませ、ぼくは帰宅した後で１人で夕食をとることが多い。<br><br>その日もぼくが１人で夕食を取っているあいだ、向いに座った妻は息子からきいた小学校での出来事などをずっと話してくれた。<br><br>息子はもう眠っているようだ。<br><br>夕食後はテレビでニュース番組をみながらくつろぐことが多い。<br>今はネットで自分が気になるニュースを優先して拾っていくことができて便利になったが、テレビの前でリラックスしながらまったくの受け身で画面に流れるニュースを見ている時間も貴重だと思っている。<br><br>ただその日は澄恵からのメールの返事が来ているかどうか、とても気になりまったく上の空でテレビのニュースを見ていた。<br><br>帰宅してから夕食、そしてリビングでくつろいでいる時間はスマホを見ないという習慣が、いつのころからかできている。　世代的なこともあるのだろうが、スマホばかりを見ている人の姿にどうも好感を持てないので、自分でも気をつけてそうならないよう意識しているところもある。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/hiroi159/entry-12023927335.html</link>
<pubDate>Mon, 11 May 2015 12:00:02 +0900</pubDate>
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<title>その１</title>
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<![CDATA[ ぼくは地下鉄でRホテルに向かっていた。<br>ホテルのロビーでは澄恵が待っていることになっている。<br><br>が、ぼくはまだ澄恵にあったことがない。<br>一度、スキーをしている時のけっこう着込んだ写真を見せてもらっただけである。<br><br>澄恵とはオンラインのチャットルームでぼくが話しかけたことがきっかけで、メールを送りあったり、時間を合わせてチャットをする仲になった。<br><br>最初はたわいもない会話から始まった。<br>ぼくは料理が好きだったので、食べ物の話題でけっこう盛り上がった。<br><br>あっという間に１時間ほど話し込んでしまったが、まだまだ話したりない気がした。<br>しかし翌日の仕事があるのでそろそろ寝なくてはいけなかったし、あまり遅くまで起きていると妻が怪訝に思うという心配もあった。<br><br>とっさに得意なカレー料理のレシピを教えたいからという口実を思いつき、思い切ってメールのアドレスを聴いてみたら、意外とあっさり澄恵はメールアドレスを教えてくれた。<br><br>次の日は一日、仕事もあまり手に着かず、ぼーっとしていることが多かったと思う。<br>仕事では自分専用のノート型パソコンを使っているので、私用のメモなども書くことができるので、<br>市販のルーを使わない手作りのカレーのレシピを書いては消したりしていた。<br><br>夕方、帰宅前にプライベートモードにしたブラウザからヤフーにログインし、思い切って書き上げたカレーのレシピを澄恵からもらったメールアドレス宛に送った。<br><br>はたして返事がくるだろうか？　不安と期待が混ざった、どこかウキウキするような気持で帰路についた。<br>
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<link>https://ameblo.jp/hiroi159/entry-12023488569.html</link>
<pubDate>Thu, 07 May 2015 02:13:37 +0900</pubDate>
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