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<title>キスでしか想いを伝えられなくて</title>
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<description>本当の愛に辿りつくまでの道のり。</description>
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<title>第6話 近づきの一歩</title>
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<![CDATA[ <p>それから数週間経った後、ある国をめぐって私はあるチャッターと意見を戦わしていた。</p><p>物事の真髄を知らない、分かろうとしないチャッターにとてもイライラしていた。</p><br><p>そして、マークがチャットルームに入室してきた。</p><p>私は「あ、名古屋人のマークがやってきた」程度にしか思わなく、そのチャッターと言い合いをしていた。</p><p>マークは私たちのチャットの様子をしばらく静観していた。</p><p>しばらくするとマークが突然そのチャットに参加し、私に同調する意見を言った。</p><br><p>マークはその国についての政治背景や事情をとてもよく把握していた。</p><p>その知識や意見は正確で、私は「この人すごい。よく分かっている」と感心した。</p><p>その国の歴史や政治背景について周りではよく知らない人が多いので、私はチャットだけどきちんと理解している人もいるものだと嬉しく思った。</p><p>特に大好きな国のひとつだったので、余計にうれしく思った。</p><br><p>言い合いをしていたチャッターが去り、論議がヒートダウンしてくると</p><p>マークもチャットから去ってしまい落ちてしまった。</p><br><p>私は知識が豊富で政治をよく理解しているマークにとても親近感を感じ、興味を持った。</p><p>もっと話したい、友達になりたいと思い、マークの名を検索して「友達申請していい？」というメッセージを送った。</p><p>すると「うんｗこちらこそよろしくね。名古屋の子貴重だしさ」と返事が返ってきた。</p><br><p>この日からなおくんであるマークと日々チャットするようになる。</p><br><br><br>
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<pubDate>Tue, 04 Sep 2007 20:02:21 +0900</pubDate>
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<title>第5話　出会い（２）</title>
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<![CDATA[ <p>それから数日後、私は学校の試験週間に突入し、</p><p>試験勉強に専念するため、チャットに顔を出さないようになっていた。</p><br><p>試験週間も終わり、テストも無事終わった頃、またチャットに顔を出してみた。</p><p>しばらくすると、マークであるなおくんがチャット部屋にやってきた。</p><br><p>数あるチャッターの中でもマークは名古屋の人ということで、とても印象深く残っていた。</p><p>これだけあるチャットの中で名古屋の人と出会うなんてと、とても珍しく思っていた。</p><br><p>マークが入室してくるとチャッターのみんなが口々に「こんばんは！」だとか「おぉ！来たね！」と、歓迎ムードでマークの入室を喜んだ。</p><p>私も、「マークさん、こんばんは＾＾」とタイプを打った。</p><br><p>けれど、当のマークは挨拶もせず、数秒居ただけて落ちてしまった。</p><br><br><p>そしてまた数日後、チャットルームに居るとマークがやってきた。</p><p>「マークさん、こんばんは☆」と挨拶すると、そのまま無視して数秒してから落ちてしまった。</p><br><p>その時、マークはちょっと冷たい人なのかなぁと感じた。</p><p>この間は名古屋の話をしてちょっと盛り上がったのに、なんだかつれないなぁと思った。</p><br><p>このときはまさかそのマークとは付き合うことになり波乱な恋愛になるとは夢にも思わなかった。</p><br><br><br>
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<pubDate>Tue, 04 Sep 2007 19:33:01 +0900</pubDate>
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<title>第4話 出会い</title>
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<![CDATA[ <p>ある日、いつものお気に入りのチャットルームに入っていった。<br>いつものように常連のチャッターが「よぉ！マヤ！（私のハンドルネーム）」と言って出迎えてくれた。</p><br><p>チャットを始めるようになって３ヶ月。<br>ほぼ毎日のように入り浸っていたのですっかり名前を覚えられていた。<br>趣味のチャットルームだったので、すぐにチャットの人たちと打ち解けていった。<br>そして入室してしばらくして、なおくんもチャットルームにやってきた。<br>なおくんはとマークというハンドルネームを使っていた。</p><br><p>初めて見る名前だったので、社交辞令的に「こんにちは＾＾」「おはつ」だとか「よろしくです☆」と挨拶した。<br>マークも「よろしく」と挨拶をした。</p><br><p>お兄ちゃんと慕っているヒロさんが「キョンも名古屋なんだよ」とマークに私のことを紹介していた。</p><br><p>そして名古屋の人と出会えるなんて珍しい！ということで、名古屋の話や、どこどこのお店に行ったことがあるだとかうまいという話をしていた。</p><br><p>みんなと話しているうちに、学校の宿題があったことを思い出して、<br>話の途中だったが「ごめん、落ちる」と言ってチャットルームから落ちた。</p><br><p>そのころはただ、マークであるなおくんを「名古屋の人もチャットに居るんだなぁ」ぐらいの程度にしか思っていなかった。</p><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/history721/entry-10045886339.html</link>
<pubDate>Tue, 04 Sep 2007 19:26:42 +0900</pubDate>
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<title>第3話　出会いのきっかけ</title>
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<![CDATA[ <p>なおくんとはチャットで知り合った。</p><br><p>なおくんと付き合った後で、あとから聞かされた話なのだが、<br>前々からチャットで“お兄ちゃん”として慕っている知り合い・ヒロさんが、<br>「知り合いに君と同じ名古屋の人で可愛い子がいるよ」と言って、なおくんに私の写真を見せたりしていた。<br>だけど、なおくんはタイプじゃないのか「あ、そう。」といって興味を示さなかったらしい。笑<br>その当時、なおくんは26歳で、高校生の18歳の私には興味がないといえば当然だろう。<br>また、その当時はチャットに入り浸りだったものも、全くなおくんにチャット上で出会ったことはなかった。</p><p>その時でのなおくんと私の共通点といえば、ただ名古屋に住んでいることと、ヒロさんを知っていることだけだった。<br>お互いにチャット上で会ったことも話したこともなかった。</p><br><p>そして、ある日、なおくんとチャットで出会う日がやってきた。</p><p><br></p><br>
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<pubDate>Tue, 04 Sep 2007 16:31:53 +0900</pubDate>
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<title>第2話　レンアイ</title>
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<![CDATA[ <p>なおくんと出会ったのは高校３年生の秋頃だった。</p><br><p>その当時、なおくんと知り合う前、</p><p>同い年で違う高校に通う政也という人が好きだった。</p><br><p>政也とはメル友で知り合ったのだが、</p><p>「好き」と言っても、本当に好きなのかがよく分からない微妙な状態でもあり、</p><p>「本当に大好き」という決定打がなかった。</p><br><p>政也はどこから見ても完璧な人だ。</p><p>すごく優しいし、思いやりはあるし、かっこいい。</p><p>笑顔の素敵な人だ。</p><br><p>だけど、会って話したり遊んだり一緒に勉強したりしていて</p><p>どこか物足りなさも感じていた。</p><br><p>それがなにかは分からないけど、その物足りなさが「本当に好き」となる決定打には至らない理由だろう。</p><br><p>しかし、気になっていて好きになっていることは事実だし、</p><p>恋愛ってこんなものなのだろうなぁと勝手に解釈していた。</p><br><p>実は今までちゃんとした恋愛をしてこなかった上に、きちんと人を愛したことがなかったので、恋愛だとか人を好きになるだとかというものがよく分からなかった。</p><br><p>いつも自分から物足りなさを感じて冷めてサヨナラしてしまう。</p><p>随分勝手な女だった。</p><br><br><p>私は指定校推薦でもう受験が終わったのも同然だったが、</p><p>政也はまだ受験中でこれからいよいよラストスパートだという時期だった。</p><p>彼は愛知でも有数な大学を本気で目指していた。</p><br><p>そんな真面目に頑張っている彼に恋愛モードをかけモーションをかけるわけにはいかなかった。</p><p>彼の受験が終わってから、自分の想いを伝えようと思っていた。</p><p>遠距離になっちゃうかもしれないけど、その時はそのときになってから考えようと考えていた。</p><p>つかず離れずの距離を置いていた。</p><br><br><p>そんなとき、なおくんが現れた。</p><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/history721/entry-10045861732.html</link>
<pubDate>Tue, 04 Sep 2007 14:36:59 +0900</pubDate>
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<title>第１話　原点</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#000000">１８歳、高校生３年の夏の終わりごろ。<br></font></p><p><font color="#000000">当時、私は指定校推薦で大学合格がほぼ決まっていた。</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">大学に提出しなければならない入学志望書はもう郵送済みで、</font></p><p><font color="#000000">あとは大学の面接を受けるのみとなっていた。</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">指定校推薦なので、もう受験勉強をする必要もなくなったし、</font></p><p><font color="#000000">なにかの部活に所属しているわけでもなかったので、</font></p><p><font color="#000000">毎日が暇で、趣味の読書をしたり</font></p><p><font color="#000000">このころ始めたブログを書き綴ったりと、毎日暇な日々を過ごしていた。</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">大好きな村上春樹に激しく感化されたのもこの頃だった。</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">高校の図書館でなんとなく借りた村上春樹著・「ノルウェイの森」にひどく心を動かされ、</font></p><p><font color="#000000">ひどく落ち込み、深い喪失感にも襲われたりしていた。</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">村上春樹の「ノルウェイの森」を読んで以降、</font></p><p><font color="#000000">「生きるというのはなんだろう？」「なぜ生きているのだろう？」</font></p><p><font color="#000000">「生きている意義とはなんだ？」</font></p><p><font color="#000000">という疑問を抱き、毎日悶々と深く考え塞ぎこんでいた。</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">私は、特に自分という存在にどうしても存在価値を見出せなかった。</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">幼い頃からなにかにつけて母は些細なことでも、</font></p><p><font color="#000000">「躾」という正当な名目を称し、暴力を振った。</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">殴られ蹴られ、</font></p><p><font color="#000000">なにかちょっとヘマをすると、これでもかというくらい</font></p><p><font color="#000000">けちょんけちょんに言葉でなじられて自分を否定されて、</font></p><p><font color="#000000">毎日が凄く辛かった。</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">「お前は本当に父親そっくりだ」</font></p><p><font color="#000000">「お前はなにをやってもダメだ。動物以下だ」</font></p><p><font color="#000000">「最低だ」</font></p><p><font color="#000000">「お前なんか産まなきゃ良かった」</font></p><p><font color="#000000">「死ねばいいよ」</font></p><p><font color="#000000">「お前は本当に何も出来ないね。ダメだ。将来ダメだ」</font></p><p><font color="#000000"> </font></p><p><font color="#000000">生きた心地がしなかった。<br></font></p><p><font color="#000000">生きることの対しての理不尽さに苛まれ、</font></p><p><font color="#000000">解決に至らない不安、虚無感、空しさを抱えていた。</font></p><br><p><font color="#000000">けれどそんな生活にもあともう少しでピリオドを打つ。</font></p><br><p><font color="#000000">大学に合格したら、生まれ育った名古屋を離れて九州で生活し、親から離れることができる。</font></p><br><p><font color="#000000">将来に全くの希望を見出せなくとも</font></p><p><font color="#000000">大学に合格すれば親から離れて</font></p><p><font color="#000000">きっと親のしがらみから抜けて平凡な人生を送るのだろうと、</font></p><p><font color="#000000">高校３年生の私は、楽観的希望を抱いていた。</font></p><br><p><font color="#000000">「きっと、これからなにもかもがうまくいく」</font></p><br><p><font color="#000000">そう信じていた。</font></p><br><br><p><font color="#000000">親のいない縛られない自由な世界。</font></p><p><br><font color="#000000">これからが本当の私の人生だと。</font></p><br><br><p><font color="#000000">この１８歳後半頃は、</font></p><p><font color="#000000">まさに私にとっての人生の原点であった。</font></p><p><font color="#000000">またターニングポイントでもあった。</font></p><br><p><font color="#000000">本当の人生のスタートが１８歳後半から遅くも始まろうとしていた。</font></p><br><br>
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<pubDate>Mon, 03 Sep 2007 14:02:55 +0900</pubDate>
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