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<title>誤字脱字哲学</title>
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<description>あ！！っと思って、なんとなく……なんとなく言葉ミサイル発射！！</description>
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<title>世羅と雪</title>
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<![CDATA[ <p>すすきが夕陽に照らされて血に染まったようになっている。<br>　世羅はぼんやりとそれを見ている。<wbr>ぼんやりと糞しながら見ている。<br>　すすきの隙間から数人の声と影が見隠れしているのを見つけた。<br>「人が糞をしているのに…」<br>数人の声は何やら騒がしく“あっちかこっちかそっちいった”<wbr>だとの何かを追いかけている様子であった。<br>　世羅は巻き込まれないうちに退散しようと褌を肩に掛けて川に入っ<wbr>た。<br>　尻を洗っていると、<wbr>何かを追いかけている男たちが声を描けてきた。<br>「おい、若い女を見なかったか？」<br>「俺は糞をしてたから何もみてないぞ」<br>世羅はバシャバシャと尻を洗って川原へ上がった。<wbr>褌を巻きながら、<wbr>男たちへ事情を聞いたが誰も答えないで行ってしまった。<br>　刀と鉈を担いで世羅は山の方へ歩き出した。<br><br>　世羅は山道は歩かないで原生林の中へ入っていった。<wbr>急な斜面をしばらく登っていると、<wbr>後ろから息を切らしたような声が聞こえた。<br><br>　振り替えると十代位の女がぜぇぜぇ言いながら付いてきている。<br><br>「娘さんよ。ここは山道じゃないぞ！」<br>「…それはこっちの台詞だよ！」<br>「なんか怒ってんのか？」<br>「なんでこんな道歩いてんのよ！」<br>「俺の勝手だろう！お前誰だよ！」<br>「アンタに関係無い！それより、<wbr>アンタを雇ってあげるから江戸まで案内しなさい！」<br>「ふざけんな！俺は江戸から西に向かってんだよ！<wbr>なんで引き返すんだよ」<br>「父上に言って百両あげるから案内しなさい！」<br>「お前はバカか！<wbr>百両なんて大金をそんな案内でくれるわけ無いだろ！<wbr>付いてくんなよ！」<br>「…」<br>女は泣きそうな顔をしている。<br>「おいおいおい！泣くなよ！<wbr>お前はまだ若そうだから説明してやるけどなぁ、<wbr>百両は凄い大金なんだよ！道案内位でそんな大金は貰えないよ」<br>「じゃあ…五銭で案内しろ」<br>「安っ！お前は極端だな！」<br>「案内しろ！」<br>「やだ！違う奴を見つけろ！じゃあな！」<br>世羅は女を置いて歩き出した。<br><br>　しばらくすると女の姿が見えなくなった。<br>　世羅は火を起こすために小枝を鉈を使って集め出した。<br><br>「武士なのに、なんでそんなもの持ってるんだ？」<br>「うわ！」<br>松の裏から女が顔を出した。<br>「何をビビってる？」<br>「なんで居るんだよ！しかも、追い付くの早いな！化け物か！」<br>「しばらく歩いたらこの道にも馴れた！」<br>女は無邪気に笑っている。<br>　世羅は溜め息を着いた。もう暗くなってきているし、<wbr>女を一人で山の中を歩かせるのも可愛そうだと思い、<wbr>日の出まで一緒にいてあげることにした。<br>「飯作ってやるから食ったら寝ろよ！<wbr>朝方までは一緒に居てやるから…」<br>「…お前…スケベな事をしようとしてるだろ！」<br>「バカ野郎！なんて奴だ！親切にしてやってんのに！」<br>「だってお前の顔はスケベそうだから…」<br>「間違っては無いけどな！確かに言われるけどな！でも、<wbr>失礼だろ！」<br>「ごめんなさい…」<br>「まぁ…いいけどよ」<br>「いいのか…無駄話をしてないで早く飯を作れ！」<br>「……てめぇ……」<br>世羅は小枝をバキバキと折りまくった。<br><br>　山登りしながら採った茸と山菜を小さな鍋に入れて少し味噌を入れ<wbr>て煮込んだ。<br>　煮込んでいる間に女に事情を聞いたが「お前には関係無い！<wbr>黙って火の番をしておけ！」と言われた。<br><br>　鍋が出来上がる頃に女は寝てしまっていた。<br>　世羅は起こさないように飯を食べた。<br><br>「おい！何先に食べてんだ！私が先だろ！」<br>「お前こそ何様だ！寝てる方が悪いだろ！」<br>「起こせ！」<br>「くそぉ…小娘め！」<br>一つしかない茶碗に茸汁をよそって女に渡した。<wbr>箸は小枝を利用した物である。<br>「味が薄い……」<br>「うるせぇ！早く食って寝ろ！」<br><br>　世羅は事情は何も答えない小うるさい女を見ながら煙管をふかした<wbr>。<br><br>　世羅は江戸で仕事人をしていたのだが頭が殺されてしまい解散にな<wbr>ってしまった。<br>　貯めた金を持って畑でも買って農業をするために旅に出たばかりで<wbr>あった。<br><br>「私を江戸に連れていく気になったか？」<br>「なるわけ無いだろ？」<br>「そっかぁ…」<br>「事情が解らないのに承諾は出来ねぇよ」<br>「私は手違いで人拐いに捕まってしまったの…<wbr>なんとか逃げた時にお前を見掛けた…家に帰れば…<wbr>父上がアイツらを凝らしめてくれるのに…」<br>「お前の家は武家か？」<br>「そうだ！幕府に支える家系だ」<br>「まぁ……暇だし、<wbr>一歩進んで振り出しに戻ったと思えば良いかぁ」<br>世羅は煙管を叩いた。<br>　女はうんうんと頷いている。<br>「報酬は…多少期待できそうだな！よし、<wbr>江戸に連れていってやるよ」<br>「当たり前だ！」<br>「お前の家もお前を探してるはずだしな…<wbr>追手は六人位だったから……いけそうだなぁ！決まりだ！<wbr>早く寝ろ！明るくなる前に出発するぞ！」<br>「お前こそ喋ってないで早く寝ろ！」<br>「生意気な！」<br>世羅は火を絶やさないようにして寝転がった。</p><p>&nbsp;</p><p>世羅は追っ手を警戒しながら獣道をひたすら歩いている。<br>「百合！」<br>女が大きな声を出した。<br>「なに？」<br>「私の名前だ！お前が聞かないから自分から名乗ってやった！」<br>「……そっか」<br>女は世羅を追い抜いて正面に立ちはだかった。<br>「なんだよ！」<br>「名前くらい聞け！」<br>「あのなぁ～、<wbr>雇い主の素性を知ったあとに俺が捕まって拷問されて答えたらまず<wbr>いだろ？だから、雇い主の素性は聞かないの！…これ鉄則だぞ？<wbr>お前…知らないのか？」<br>女は黙ってしまった。<br>　世羅は女の肩をポンと叩いて歩き出した。<br><br>　民家の灯りが麓に見える。雲は藍色に染まり雲は流れている。<wbr>世羅は小さな小枝を集めて火の支度をしている。<wbr>百合はそれを見つめている。<br><br>　昔ー<br>　世羅はまだ仕事人を初めたばかりで人殺しは未経験であった。<wbr>もっぱら的の事前調査が仕事であった。<br>　ある日…<wbr>でかい屋敷の調査の為に庭師の見習いとして屋敷に入り込んだ。<wbr>親方も仕事人であった。親方は的の調査をしていて、<wbr>世羅はその他の調査が目的であった。しかし、<wbr>的の娘が世羅と同じ歳で意気投合してしまった。<wbr>親方は会うのは止めろと忠告したが世羅は隠れて娘と会っていた。<wbr>夜に娘と外で会ったり、毎日のように密会を繰り返した。<wbr>親方は頭に報告したが、頭は笑っていた。<br><br>　頭は世羅を呼び出した。<br>「今回の仕事はお前が安生忠信を仕留めろ…娘は…お前に任せる…<wbr>」<br>「…招致しました…私に出来ますか？」<br>「お前次第だ…これが出来なかったら…この仕事は辞めておけ…」<br><br>　夜ー世羅は親方から譲り受けた鉈を手にして屋敷に忍び込んだ。<br>　頭達は世羅の援護をする為に遅れて屋敷に雪崩れ込んだ。<wbr>的の安生忠信は目を覚ましていて刀を手にしていたが、<wbr>手が震えていて戦意は無かった。<wbr>世羅は鉈を鞘から抜いて安生忠信の喉を裂いた。<wbr>吹き出る血は世羅を真っ赤に染めた。<wbr>不思議と罪悪感や恐怖心は無かった。<wbr>倒れ行く安生の刀を取り鞘に閉まった。<br><br>　後ろに気配を感じて振り向くと娘が立っていた。<br>　蝋燭の火はユラユラと揺れていて娘の表情を捕らえることが出来な<wbr>かったが娘の言葉に動揺した。<br><br>「私は死んでも構いません…父が死ぬのも時間の問題でした…<wbr>でも、お腹の子供は殺さないでくれませんか？<wbr>この子には父が必要なのです」<br><br>　世羅は豆絞りで口を隠して娘の横を通りすぎた。<br>「遠くへ行け…その子の父は必ずその子の前に現れるから…」<br><br>　世羅は走った。<br>　頭達に合流して屋敷を後にした。<br><br>　屋敷は炎に包まれていた。<wbr>世羅は涙を流しながら頭達の後を追って闇に消えていった。</p><p>&nbsp;</p><p>高尾を越えた辺りで百合は熱を出していた。<wbr>山の中をひたすら歩いていたせいで体調を崩していたのである。<wbr>初めは強がっていたのだが徐々に口数が減りそのまま倒れてしまっ<wbr>た。<br><br>　世羅は百合をおんぶして歩いた。<br><br>　あの時の子供が生きていたなら、<wbr>この娘と同じくらいだろうと思いながら麓を目指した。<br><br>　獣道を百合を背負って歩いている。辺りは薄暗く、<wbr>梟が不気味に鳴いている。少し休めばいいのだが、<wbr>世羅は一刻も早く百合を麓の村まで連れていってあげたくて歩く速<wbr>度を早めた。<br><br>　麓の村に着く頃には世羅は膝に力が入らなくなっていた。<wbr>なんとか街道沿いの茶屋まで辿り着いて、<wbr>店主に座敷を借りて百合を布団に寝かせることが出来た。<wbr>世羅は落ち着きを取り戻してきた百合の表情をみて安心してそのま<wbr>ま布団の横へ倒れるように眠りについた。<br><br>　世羅が目を覚ます頃にはもう夜になっていた。<br>　百合はみたらし団子を食べている。<br>「俺のは？」<br>「無い、欲しかったら店主に頼め！」<br>「…クソガキめ！」<br>強気な発言の百合を見て世羅は微笑んだ。<br><br>　世羅は多目に支払いをして百合と歩き出した。<br><br>　提灯は持たずに田圃の畦道を歩いていると、<wbr>先の方に灯りが見えた。<br>「誰かいる…」<br>「あぁ…百合は下がっていろ…」<br>百合は素直に世羅との距離を取った。<br>　世羅は灯りに近づいて声をかけた。<br><br>「こんな夜中に田圃の様子でも見に来たんですか？」<br>灯りに写し出されているのはほっかぶりをして、<wbr>杖をついた老人であった。<br>「いえいえ…酒を飲んで家に帰る途中です…<wbr>お宅さんは提灯も持たずに娘さんとどこに行くのですか？」<br>世羅は振り返り刀に手をやった。<br>「俺は一人ですよ…お爺さん…後ろには誰もいませんよ」<br><br>　世羅は老人の方へ向くと同時に刀を抜いた。<br>「あんた、いくらもらったんだよ？」<br>老人は提灯を足元に置いて杖に仕込まれた細い刀を抜いた。<br>「爺ぃになるとこんな仕事しか受けれなくてねぇ～安いもんだよ…<wbr>金額は言えねぇけどね」<br>「あの娘の命はそんなに安いのかい？」<br>「そりゃそうさ…いらない娘なんぞに高い金は出さねぇ…でも、<wbr>始末しなきゃならねぇ…」<br>「要らねぇ？なんの事だ？」<br>「捨てた娘が帰られちゃ困るって事だよ…<wbr>それよりダンナは手を引いたほうがいいぜ…<wbr>なんせ一文にもならし無いんだからな…」<br>「…」<br>「無駄な斬り合いは止めましょうぜぇ…<wbr>ダンナも腕が立ちそうだし…<wbr>俺とやって怪我しちゃ仕事が出来なくなりますぜぇ」<br>「それもそうだな…」<br>世羅は刀をしまった。<br>　老人も刀をしまって提灯を拾うのに手を伸ばした。<br>　世羅は老人に近づいて、<wbr>腰に差していた鉈で老人の首に降り下ろした。<wbr>老人の首は闇に飛んで行った。身体は提灯に倒れ込んだ。<br><br>「百合！」<br>「…はい」<br>「こいつの話は本当か？」<br>「…」<br>「知ってて俺に声を掛けたのか？」<br>「…」<br>「まぁ…いいさ…」<br>「…なんで知ってて斬ったのさ…」<br>「仕事の邪魔だからだよ…お前を家まで送り届けるのに、<wbr>この爺は邪魔だから斬った…それだけだ」<br>「家に送ってもお金は貰えないよ…それよりも殺されるよ？」<br>「お前は死ぬの解ってて家に帰りたいのは…何でだ？」<br>「私は…死ぬなら家で死にたいだけ…知らない所で殺されるのは…<wbr>嫌なの…」<br>「…お前…カッコいいな！」<br>「でしょ？」<br>「見届けてやるよ」<br>「ありがとう…って！そんときは助けろよ！」<br>「助けたら…お前は死に時を失うぞ？」<br>「死にたいんじゃない！」<br>「…」<br>世羅は百合の頭をぽんぽんとした。<wbr>涙を堪えている百合が愛しく思えた。</p><p>&nbsp;</p><p>百合は絶対に近づくなと言われていたお蔵の前で遊んでいた。<br><br>　百合…<br><br>　微かな声がした。<br>　お蔵の方からであった。百合は怖くて慌ててその場から逃げた。<br><br>　夜ーお蔵から聴こえた声が気になって眠れなかった。<wbr>微かに聴こえた声に聞き覚えがあったからである。<wbr>母は三歳の時に病で死んだと聞いていたが、<wbr>お蔵の声が母の声と被ったのである。<wbr>百合はこっそりと寝床を出て、お蔵に向かった。<br>　月明かりがお蔵の小さな窓を映していて鉄格子が不気味に光ってい<wbr>た。<br><br>「…母上…ですか？」<br>百合は小声で話し掛けてみた。<br>「百合…」<br>「なんで母上がお蔵に居るのですか？」<br><br>　百合は母から全てを聞いたのである。<br>　百合が腹にいる頃に屋敷が闇討ちにあって祖父は死に…<wbr>祖母を含む家族が母以外全員死んだと…。<wbr>母は皆が苦しんでいるのを見向きもせずに屋敷を後にした。<wbr>百合の父の言葉を信じて火傷を被いながらもその場から逃げた。<wbr>見知らぬ田舎町で百合を産んで一人で育てようと思っていた。<wbr>父が会いに来てくれるのを待っていたのである。<br>　しかし、この屋敷の当主柳田小三郎…<wbr>祖父の弟に見つかり此処へ連れて来られたのだと…<wbr>母は何度も百合を連れて逃げようとしたがその度に捕まり、<wbr>挙げ句にこのお蔵に閉じ込められてしまったと言うことであった。<br>　百合は夜な夜な母のお蔵へ通った。<wbr>鉄格子から母の指を掴み母の温もりを感じていたのだが…ある日、<wbr>母は居なくなった。<wbr>お蔵の裏手にある先祖の墓の脇に真新しい大きめな石が置かれてい<wbr>た。<br>　数年後ー百合に見合い話があったが、百合は拒み続けた。しかし、<wbr>柳田小三郎は強制的に百合を江戸の武家に嫁がせようとしたが、<wbr>途中で百合に逃げられてしまったのである。<br><br>　世羅は…百合が自分の子だと確信した。<br>　だが、話すわけにはいかなかった。<wbr>話した所で雪はこの世には居ないからである。<br><br>　柳田小三郎の屋敷に近づくに連れて怒りが込み上げてきていた。<br><br>　宿屋にて、百合が寝るのを待って夜遅くに屋敷に向かった。<br><br>　そこそこ大きな屋敷を眺めながら外壁沿いを一周回った。<wbr>屋敷裏に竹林がありお蔵も見えた。<wbr>世羅は迷わずに壁を越えてお蔵の裏手に回った。<br>　墓石の脇に枯れた百合の花が供えられた石があった。<br>　あの時、炎の中にいた雪を鮮明に思い出した。<br>「あの時の約束を果たしに来たぞ…遅くなってすまなかったな…」<br>世羅は手を合わしてから屋敷に向かった。<br><br>　適当な雨戸を蹴破って屋敷に侵入した。<br><br>「俺は百合の父親だ‼柳田小三郎はどこにいる！<wbr>雪と百合を苦しめた罰を与えてやる‼出てこい‼」<br>世羅は刀と鉈を両手に持ち屋敷内を歩いた。<br>　廊下の奥から川原で見た侍達が出てきた。<br>「貴様！何者だ‼」<br>世羅は問答無用に切り捨てた。<wbr>力が入りすぎて刀が柱に食い込んで抜けなくなった。<br>　自分の刀を諦めて切り捨てた侍の刀を拾って次の侍の喉元へ突き刺<wbr>した。<br>　横から斬りつけてきた侍の刀を鉈で避けて鼻っ面に拳を叩きつけて<wbr>、怯んでるうちに鉈で顔面を叩き割った。肉片が飛び散り、<wbr>その後ろにいた侍はゲロっている。<wbr>そいつの首を跳ねて奥へ進んだ。<br><br>「柳田小三郎はどこにいんだよ‼早く出てこい！」<br><br>　世羅は大声で怒鳴りながら屋敷内を歩いた。<br><br>　土間から居間に入ると川原にいた若い侍が火縄を構えていた。<br>　世羅は構わず突進した。<br>　肩に一太刀食らわせたと同時に火縄が火を吹いた。<br>　世羅は一瞬怯んだが、若い侍にとどめを差した。<br>　世羅は腹に食らった傷を見ながら胡座をかいた。<br>「火縄って…いてぇなぁ」<br>世羅は息を整えて立ち上がろうとした。<br>　後ろから背中に衝撃が走った。<br>　振り替えると槍で突かれていた。刃は腹まで貫通している。<br>　槍を握っているのは老人である。<br>「柳田か！」<br>「いかにもワシが柳田小三郎だ！盗賊め！好きにはさせぬぞ！」<br>「盗賊じゃねぇ！てめぇが殺した雪の仇討ちだ！」<br>「なんと！」<br>世羅は槍を鉈で折り、柳田の右腕を切り落とした。<br>「百合の痛みだ！ざまぁみろ！クソジジィめ！」<br>柳田は叫びながら後ずさった。<wbr>世羅は鉈を捨てて刀を両手で構えた。<wbr>苦しんでいる柳田に降り下ろした。<br><br>　百合は雀の声で目を覚ました。<br>　部屋の隅に世羅が座っていた。<br>「寝なかったのか？」<br>「……お母さんの墓参りに行ってきた…」<br>「…お母さん？」<br>「……雪の墓に手を合わしてきたよ」<br>「……血だらけ……」<br>「……あぁ…」<br>「死ぬの？」<br>「お前のお母さんはなぁ…凄く美しくてなぁ…優しくて…<wbr>暖かくて…強くて…利口者で…明るくて…そんで、お前の父親は…<wbr>まぁ、それは、お前にそっくりだ…ハハ」<br>百合は布団からでて世羅に抱き着いた。<br>「喋ってないで医者に行こう！」<br>「もう…無理だろう…この傷じゃ助からないんじゃないかな…」<br>「ヘラヘラしてないで！医者に行こうよ！」<br>「百合…良く聞け…」<br>「…なに」<br>「大國神社の横に佐村右京という絵師が居るはずだ…<wbr>俺の名前を出してみろ…力になってくれるはずだ…」<br>「一緒に行こう！」<br>「…百合…お前の父と母はお前に会えて幸せだった…覚えておけ…<wbr>もう行け…俺は江戸じゃお尋ね者だから…早く行け…」<br>「………父さん…私も気付いていたよ…」<br>「……そっか」<br>「私も幸せだったよ」<br>世羅は百合を抱き締めて頭をぽんぽんした。<wbr>百合は涙を拭きながら笑顔で部屋から出ていった。<br><br>　世羅は壁に寄り掛かりながら雀の声を聞きながら目を閉じた。<br><br>　岩魚が三匹釣れた。<br>「おっとう！やったね！」<br>「百合はスゴいなぁ！おっかぁに似たんだなぁ！」<br>「皆で食べれるね！」<br>「おっかぉには一番大きなヤツをあげような！」<br>世羅は小さな百合の手を掴み雪の待つ家に帰った。<br><br>終</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12221124551.html</link>
<pubDate>Sun, 20 Nov 2016 06:56:30 +0900</pubDate>
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<title>衝撃的レーザー光線</title>
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<![CDATA[ <p>目を瞑っていても見えてくる無機質な街並みは作り物の枯れ葉が舞<wbr>う。<br>　部屋のなかにゴミを増やしたくないから富士そばで食べてから帰る<wbr>。美味くも不味くもない…。おばちゃんに愛想笑いで「御馳走様」<wbr>を言う。<br>　部屋に帰りCOACHのバッグを玄関に置いてリビングのソファに<wbr>寝転がる。電気も着けずに天井を見上げる。<br><br>　むかしむかし、あるところに若い娘が居ました。<wbr>娘は池に輝く星を見ていました。<wbr>池から白い蛇が現れて娘に言いました。「見上げてごらんなさい…<wbr>池に輝く星は上にあるんだよ…<wbr>貴女も頑張ればあの星になれるんだよ」と言いました。<wbr>娘は目を輝かしてたくさんたくさん勉強しました。<wbr>大学に入りました。企業に就職しました。一生懸命働きました。<wbr>でも、どこにも星は在りませんでした。<br>おしまい…。<br><br>　嘘の竜巻があちらこちらに発生している。<br>　嘘は私を勇気づけてくれた。嘘に惑わされた。嘘に泣かされた。<wbr>嘘を武器にした。嘘は私を守ってくれた。嘘は私を裏切った。<br>　でも、今は嘘と共存している。孤独でも別に構わない…。<wbr>星に手が届くなんてもう思わない。<wbr>無機質の中で淡々と時が流れるのを感じていくだけで…<wbr>それだけでいい。<br><br>　最近笑っていない…。<br><br>　外が明るくなり無表情の私を鏡に映して化粧をする。寝て、<wbr>起きて、太陽の光を浴びても大して気持ちよくはない…<wbr>どうでもいい。<br>　世界は温暖化なのに私は氷河期である。<wbr>氷河の海をさ迷いながらプランクトンの輝きを眺めている。<wbr>深海に潜れば潜るほど孤独で切なくなっていく…。<br><br>　コンビニのサンドイッチのレベルの高さに少し満足していると、<wbr>上司と一緒に白黒のオフィスにそぐわない格好の男の人が入ってき<wbr>た。皆、<wbr>机もパソコンも景色は全て白黒のなのにその男の人はカラーだった<wbr>。<br>　上司と男の人はしばらく話をして男の人だけオフィスから出ていっ<wbr>た。<br>　上司は男の人は社長の息子だと言っていた。<br><br>　それから男の人を社内でよく見掛けるようになった。<wbr>男の人は常に一人で誰とも口をきかないで本を読んだり煙草を吸っ<wbr>たりしていた。<br><br>　帰りに富士そばでご飯を食べていると、<wbr>一番奥で男の人が蕎麦を食べていた。<wbr>男の人は私には気づかないでスマホを観ながら蕎麦を食べている。<br>　私は無視するのも変だと思い、思いきって声を掛けてみた。<br>「お疲れ様です。総務部の中川です」<br>「あぁ、お疲れ様です」<br>「遅くまでご苦労様です」<br>「…<wbr>ここは会社じゃないから気を使って声をかけなくてもいいですよ」<br>「…でも、気づいてしまったので…」<br>「気づかれたのか…」<br>男の人は笑った。<br>「今度からは気づかれないようにするね…<wbr>気を使わしたくないので…」<br>私も笑った。<br>「これから呑みに行くけど…行きますか？」<br>私は戸惑った。<br>　いきなりのお酒の誘いなんて初めてで言葉に詰まってしまった。<br>「迷惑ですよね…こりゃ申し訳ないです」<br>男の人は席を立って会釈して店を出ていってしまった。<br>　私は、慌てて追い掛けた。<wbr>人混みの中に一人だけカラーだったから直ぐに見つけられた。<br>「私…あんまりお酒強くないですけど…お供します」<br>息を切らした私を見て、男の人は笑っていた。<br>　男の人の後をついて入ったお店は、<wbr>お洒落なバーとかではなくてこじんまりした居酒屋であった。<wbr>カウンターの一番奥に座って、とりあえず生２つ頼んだ。<br>　切り干し大根のおとうしを摘まみながら乾杯した。<br>「大木義明と言います。よろしくね」<br>「総務部の中川奈美恵と言います。<wbr>こちらこそよろしくお願いいたします」<br>「なんとなくビールが呑みたくなってね、誘ってしまったよ」<br>「あんまり…強くないですけど…」<br>「自分のペースで飲めばいいよ…つまみも頼んでね」<br>「ありがとうございます」<br>「中川さんは何が好きですか？」<br>「…え、特に…」<br>「じゃあ、何が嫌いですか？」<br>「…人間…かな…」<br>「…プッ」<br>義明はビールを吹いた。<br>　私は謝りながらおしぼりを渡した。<br>「嫌いなものは人間かぁ…確かにね…」<br>「義明さんもですか？」<br>「好きか嫌いかでいったら嫌いかなぁ…」<br>「やっぱり…」<br>「やっぱり？」<br>「いつも会社で一人でいるじゃないですか？だから…<wbr>人間嫌いかなって思っていて…」<br>「好きで一人で居るんじゃなくてたまたまだよ」<br>「そうなんですか？」<br>「そうだよ。しかし、よく見てるんだね…<wbr>俺はそんなに見える場所にいるかな？」<br>「つい…なんとなく見えてしまうんです…なんと言うか…<wbr>白黒の中にカラーがあるんです。だから、目に入ってくるんです」<br>「なにそれ？第六感的なヤツかな？」<br>会話は弾んだ。日頃の話や義明の今までの話、<wbr>私の生い立ちやくだらない事等、色んな話をした。<br><br>　楽しかった…。<br>　久しぶりに笑った気がした。<br><br>　私達は社内でも顔を合わせると笑顔で挨拶した。<wbr>休み時間はお喋りした。たまにあの居酒屋で呑んだ。<br>　私は義明さんに惹かれていた。私の話を黙って聞いてくれて、<wbr>微笑みながら優しく頷いてくれた。<br>　でも、それ以上は近付けなかった。<wbr>近付いてはいけない気がしていた。そう思うと、<wbr>悲しくて辛くなった。<wbr>義明さんから手を握ってくれないかと願っていた。そしたら、<wbr>私は力いっぱい握り返すのに…。<br>　暗くて惨めな毎日に朝陽が射し込んできて、<wbr>太陽の暖かさが気持ち良くて、<wbr>毎朝カーテンを開けるのが楽しくて、<wbr>喫煙所からの義明さんの眼差しがはにかんで、<wbr>私達は互いの気持ちが解っていて近付けないのも解っていて…。<wbr>それでいいと、このままでいいと堪えている。<wbr>手が届く距離に近づいたら、<wbr>気持ちの風船が破裂してしまうかも知れないから…<wbr>分厚いガラス越しに微笑み会うだけで満足しなくてはいけない…。<br><br>　上司から呼び出されて義明さんと付き合っているのかと聞かれた。<wbr>社内で噂になっているから自粛するように言われた。もしくは、<wbr>転属願いを出せと言われた。<br>　私は首を横に降った。<br>　直ぐにでも義明さんに会いたかった。<wbr>どうなっても良いから気持ちを確かめたかった。<br>　その日は義明さんを見なかった。帰り富士そばにも居なかった。<br><br>　次の日も見なかった。<br><br>　社内の噂を聞いた。義明さんの噂だった。昔、犯罪を犯した。<wbr>女性社員を流産させた。会社のお金を横領していた。<wbr>得意先の令嬢と結婚したがドメスティックバイオレンスで離婚した<wbr>。海外へ飛ばされていた。今回も海外へ飛ばされた…。<br>　でも、私にはどの噂もどうでもよかった。<wbr>それが本当であっても私の気持ち風船は膨らむ一方であった。<br><br>　義明さんを見ない日が続いて、朝がまた暗くなり始めていた。<wbr>また、何もない日が始まり出した。<br><br>　その日はユラユラとしていて、生暖かい空気が漂っていて、<wbr>なんだか私もフワフワしながら歩いていた。<br>　ノイズのかかった視野に、はっきりとしたカラーが立っていた。<wbr>徐々に近付いてきて目の前に立っていた。<br>　義明さんは私の手を握って、何も言わずに歩き出した。<wbr>私は何も怖くなかった。<br>　義明さんの手から伝わる色が私もカラフルに染めていった。<br>　大きなガラスからはあの時にみた池に輝く星が一面に広がっていた<wbr>。義明さんと抱き締めいながら、その星空を眺めた。<wbr>ガラスに映る二人は透き通っていて、<wbr>全身に伝わる暖かさが太陽の陽射しに似ていて、言葉じゃない…<wbr>愛を実感した。<br>　白い蛇が言っていた星になれた。<wbr>義明さんと一緒に一つの星になった気がした。<br>　私達は朝陽が昇るまで一つになっていた。<wbr>モーニングコーヒーを飲みながら、東京の街を見下ろしていた。<br>　義明さんは大きなキャリーバッグを私の目の前で開けた。<wbr>バッグには半分荷物が入っていて、半分は空いていた。<br>「<wbr>奈美恵が俺の事を本気ならこの半分に奈美恵の荷物を詰め込んでく<wbr>れ…そして、俺と旅に出掛けよう」<br>私はパンツ一丁の義明さんの前に座って、頷いてから抱きついた。<br>「俺も人間が大嫌いなんだよ…でも、奈美恵は大好きなんだよ…<wbr>ずっと、こうしたかったんだ」<br>「私も、こうしたかったよ…もう、堪えない！我慢しないよ！」<br>衝撃的で電撃的な出会い。<br>　雷に射たれたような…輝きを放って、<wbr>停まっていた時計が動き出したような…<wbr>まるでそんな感じであった。<br><br>　おわり</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12221123801.html</link>
<pubDate>Sun, 20 Nov 2016 06:49:36 +0900</pubDate>
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<title>短い夜に・・・ごめん</title>
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<![CDATA[ <p>　君なんて…嫌いだ。<br>　もう話しかけないでくれないか…気持ち悪いから…。</p><p>　<wbr>他の奴等と同じくせに自分は特別だなんて言わないでくれないか…<wbr>。<br><br>　線香花火が消えるまでの間だった。<br>　雨上がりの空が綺麗だったから…<wbr>君の僕以外の話がうざかったから、<wbr>ハンドルを握る事が面倒だったから、君の瞳が見たかったから、<wbr>僕は君を抱き締めたかったんだよ。<br>　神秘的な二人だけの時間だったのに僕がバカだからぶち壊してしま<wbr>った。三時間が三分に感じる素敵な時間を過ごしていたのに、<wbr>ケーキを持った奴が君に近付いてきたから僕は焦ったんだよ。<wbr>君はケーキが好きだから…何も持たない僕は戸惑ったんだ。<br><br>　夜空が何かの光に照らされて、<wbr>木のシルエットにハートが浮かんでいるよ。<wbr>幻想の君を隣に想い僕はそれを見つめる。<br>　微かに残る君の横顔を思い出しながら車を走らせる。<wbr>君に聴かせたかった歌を流しながら遠くへ向かう。<br><br>　強がって必死に壁を作っている。安物の煉瓦を積み上げて、<wbr>モルタルを練って一心不乱に壁を高く高く積み上げていくんだ。<br><br>　もう僕を見ていない君を、僕は忘れない…。<br><br>　冷たくなってきた季節は僕に君以外のプレゼントを渡してくる。<wbr>僕は無口にそれを開ける。<wbr>欲しいのはそれじゃないけど僕は苦笑いする。<br><br>　とても短い夜に僕は…。<br><br>　伝えられなかった…。<br><br>　強がって、カッコつけて、みっともないけど…。<br><br>「ごめんね」<br><br>　それだけが言いたい。<br><br>　ごめんね…言えなくて、<wbr>僕は君の幻想を目の前の肉塊に重ねて言う。<br><br>おわり</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12202920094.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Sep 2016 22:00:49 +0900</pubDate>
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<title>僕の好きなこと</title>
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<![CDATA[ <p>どうなってんだ…。<br><br>　ふと呟く…。<br><br>　分厚い雲が空を覆っている。</p><p>　<wbr>舌打ちとイライラが内側から飛び出そうになっている。<br>　邪魔をしないでくれないか、<wbr>なぜいつも君は僕の邪魔をしに来るんだ。<br>　僕は君の事を嫌いじゃないよ。<br>　でも、君はいつも良いところで邪魔をしに来る。<br>　遊んで欲しいのか？でも、今は無理なんだ。<br><br>　僕が悪いのは解っている。</p><p>　でも、罪ばかり僕に着せて君はいつも蚊帳の外で笑う。<br>　偽善の渦に居るのは知っているよ。<wbr>浅はかな発言で他人を傷付けているのも知っているよ。でも、<wbr>君のせいで僕は何をしても結果は同じなんだよ。<br>　本気でも弱気でも、僕という人間は君に支配されていて、<wbr>行動も衝動も君に勝てないんだ。<wbr>押さえつければ反発してきて僕を押し退けて君は表へ顔を出す。<br>　ドロドロして湿気だらけの夜空に君は飛び出してくるんだ。<br>　そして、僕に後悔を残して去っていく…。<br>　君なんて…そう思う度に君は僕を優しく包み込む「<wbr>お前には俺しか味方はいないよ」そう言ってくるんだ。<br><br>　涙を流す暇なんて無い。<br>　愚痴を溢しても意味はない。<br><br>　僕は、僕の好きな事をしたいだけなんだ。<wbr>隣の奴が笑っても良いよ。<wbr>思わせ振りなアイツらが冷やかしても気にしない。<wbr>貶してきても僕は振り向かない。<br><br>　僕は君を信じるよ。<br>　僕は君とこれからも付き合っていくよ。<br>　決して裏切らない君を僕の中にこれからも置いておくよ。<br>　そして、雨の中を歩いて進もう。<wbr>ずぶ濡れになってヘラヘラ笑いながら君と歩み続けて行こう…。<br><br>終</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12202908256.html</link>
<pubDate>Fri, 23 Sep 2016 21:28:24 +0900</pubDate>
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<title>死にたい</title>
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<![CDATA[ <p>　季節外れの強烈な雨が地面を叩いている。<br>　アスファルトに無数のベッドライトが反射している。<wbr>車が弾く水飛沫と雨が四方八方から私を濡らしてくる。もはや、<wbr>傘は意味を成さない。<br>　タクシーは客を乗せて通りすぎて行く…。<br>　私はタクシーを諦めて裏路地へ入った。<br><br>　日暮里から三河島までは歩きでも苦ではない。でも、今日は…<wbr>今日だけは早く帰ってシャワーを浴びたかった。<br>　そんな些細な願いすらも受け入れて貰えなかった。<br><br>　私は意味の無い傘を駐輪場へ捨てて線路下を歩いた。<br><br>　朝は太陽が嫌がらせをしてくる。<br>　夜は私を孤独にさせる。<br><br>　せめて…あの人から連絡が来ないかと…刹那に思う。<br><br>　遊びでもいいからマイメロちゃんの携帯が光ってほしい…。<wbr>からかわれてもいいからマイメロちゃんの携帯が鳴って欲しいの…<wbr>。<br><br>　玄関の扉は固くて、トレンチコートは重くて、<wbr>ヴィトンのバッグはずぶ濡れで…。<wbr>マイメロちゃんの携帯は鳴らなくて…。<br><br>　シャワーを浴びながら、<wbr>あの人と抱き合った一昨日の夜を思い出す。<wbr>私の体をあの人の手がまさぐってきた…私は喜びを表に、<wbr>切なさを噛み締めていた。<wbr>あの時間が永遠に続いていたら幸せだったのにと…モイスチャー…<wbr>。<br><br>　シャワーから出て、コーヒーを沸かして、<wbr>マイメロちゃんの携帯を確認するが、携帯は無表情である。<br><br>　雨音…ガラスは私を幽霊のように映している。このまま…<wbr>死にたい…。<br><br>　テレビをつけるとネイキッドシーズン2がやっていた。<br>　ぼぅっと見ているうちに夢中になってきた。<wbr>初対面の男女が裸でサバイバル…男は海兵隊、<wbr>女はサバイバルインストラクター…<wbr>男は日焼けで皮膚炎を起こして動けない。<wbr>女はヤシの葉を利用して着るものを作っている。<wbr>日焼け対策虫対策のために泥を体に塗る。<wbr>男は煮沸してない水を飲んで腹痛に見舞われている。<wbr>女はヤシの実、海で貝を採取している。男は木陰で寝ている。<wbr>女は泣きながら男の愚痴をこぼしている…。<br>　ゴールを目指す二日前の朝…男は女に謝った。<wbr>女は嬉しそうにしている。男は働きだした。魚捕り、<wbr>木を切って筏を作っている。女は隣で細かい作業を手伝っている。<wbr>時折、目を会わせて微笑んでいる。次の日、二人は島を後にした…<wbr>。<br><br>　私は冷めたコーヒーを飲んで…<wbr>自然と流れている涙を拭いているうちに明日の事を思っていた。<br><br>　上野のキティショップに行こう…。<wbr>サンマルクでコーヒー飲んで美術館に行こう…。<br><br>　まだまだ死ねないや…。<br><br><br>おわり</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12201907401.html</link>
<pubDate>Tue, 20 Sep 2016 21:06:11 +0900</pubDate>
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<title>怖い女</title>
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<![CDATA[ <p>　俺はそこそこ男前で、そこそこ仕事ができて、<wbr>そこそこの収入がある。</p><p><br>　友人たちはセレブが多い…<wbr>俺の唯一の自慢が交遊関係の広さである。</p><p>　<wbr>知り合った人を一人つづ大事にしていたら、<wbr>大物から小物まで色んな人達と出会ってきた。</p><p><wbr>　俺は友達を大事にする事が喜びである。<br>　俺は片親で貧乏生活をしてきた。<wbr>卑屈からくる感情かは自分自身解らないが……だから、<wbr>自分以上に友人達が大事なのである。<br><br>　しかし、明子という女と知り合ってから俺の交友関係は崩れた。<br>　明子は大人しい外見で性格も大人しい感じの女性であった。<wbr>だからなのかそんな大人しい女性の一言一言に魅了されてしまうの<wbr>である。仲間内のフットサルに連れていった時も、<wbr>帰り道にさりげなく「かっこよかったです…」とか「<wbr>上村さんは他の人と雰囲気が違うから一緒にいて楽しいです」<wbr>とか…。相手に勘違いさせてしまうような事を言うのであり、<wbr>俺は完全に俺を好きになってくれてると思っていた。<wbr>出掛ける用事があるときや、<wbr>友人達の集まりに決まって明子を誘うようになっていった。<br>　しかし、ある日の事、<wbr>その日の前日に友人達のボウリング大会へ明子を連れていったので<wbr>あるが、ボウリング大会の主催をした正君が俺に「<wbr>明子ちゃんと付き合っているの？」と聞いてきた。<wbr>俺は多少気になっていたのだが正君に「付き合ってない」<wbr>と伝えた。<br>　数時間しか経っていないし正君と明子が会話したのも数分なのに、<wbr>なぜ正君が明子を好きになったのか解らなかった。<br>　それからも、<wbr>気にせずに明子ともたまに会ったり友人達の集まりとかに誘って、<wbr>一緒に出掛けたりした。<br><br>　数ヶ月経ち、明子の言動が気になり出した。</p><p><br>「望月さんのお宅って会社経営してるんですよね？」</p><p><br>「正さんは自営業なさってるんですよね？」</p><p><br>「義行君のお父さんは弁護士さんなんですよね？」</p><p><br>「肇さんの両親は大学の教授さんなんですね」</p><p><br>「上村さんの両親は離婚してるんですよね？」</p><p>&nbsp;</p><p>「内村さんは公認会計士なんですね、すごいなぁ」</p><p><br>「小村さんは映画配給会社かぁ」</p><p><br>「長田さんのお宅はワインセラーあるんですね…<wbr>今度行ってみたいなぁ」</p><p><br>　俺の友人達の情報をやたらと聞いてくるのである。<br>　そして、友人達は急に俺に連絡してこなくなったり、<wbr>イベントや飲み会、フットサルにも誘ってこなくなった。<wbr>俺は皆忙しいのかなと思っていた。<br>　暇な時間が増えてきて、<wbr>明子を食事に誘っても明子からも無視されたりするようになった。<br><br>　俺は思いきって明子に告白してみた。<br><br>「上村さんと私は釣り合いが取れないと思うよ。<wbr>上手くいかないと思う。上村さんは片親で育ってるから…<wbr>私とは感覚が違うと思うし…<wbr>上村さんも両親と同じことをすると思うよ…だから、<wbr>お付き合いは無理です…私は…貧乏にはなりたくないんです…」<br><br>　俺は…フラれた。<br><br>　友人達からも連絡が来なくなり…俺は完全に孤独になった。<br><br>　誰とも連絡を取らなくなり数ヶ月が経った。<wbr>一人にも慣れて来たときに珍しく正君から連絡が来て事実を知った<wbr>。<br>　明子は俺の友人達に俺の悪口を言い回って、<wbr>誘惑するような発言をして友人達を次から次へと翻弄させていって<wbr>いるみたいだった。友人達は皆、<wbr>明子に夢中になり俺を悪として皆で無視しているという事であった<wbr>。<br>「上村さん、しつこくて困っている」<br>「上村さんは貧乏で育ったから、<wbr>お金持ちと付き合ってお金を取ろうとしている」<br>「上村さんは皆の悪口を言いふらしている」<br>「上村さんには気を付けてくださいね」<br>とか言っているらしい…。<br>　正君はその内容を伝えるだけ伝えて電話を切った。<wbr>これも恐らく明子が仕掛けたものなのであろう…。<wbr>だめ押しのトドメを刺してきたのであろう。<br>　俺は辛くなって泣いてしまった。<br><br>　それ以降、<wbr>俺は人間が怖くなってしまい部屋から出ることが出来なくなってし<wbr>まった。携帯も仕事時間以外は電源を切っている。<br>　生きてきた上で友人達からの無視というのは辛すぎて、<wbr>話し掛けたいけど怖くなっている。<wbr>明子の仕掛けたカラクリがどういうものなのか解らないが……<wbr>恐ろしい破壊力を持っているのは理解できた。<br>　そのカラクリを知ったところで俺は明子を許してしまうかも…<wbr>という恐怖もある。<br>　そこそこの人生…何事もなかった日々…突然の崩壊、<wbr>それは運命なのか…<wbr>貧乏な奴は幸せになるなとう明子からの警告なのかもしれないと思<wbr>った。<br>　もしかしたら、俺は悪の化身で友人達にとっての足枷で、<wbr>明子はその足枷を友人達から取り除いているのかもしれない…<wbr>明子こそが正義なのかもしれないと…思うことにした。<br>　そこそこから…それなり…になろう…。<wbr>格差を自覚してエタはエタなりの人生をおくろう…。<br>　そういう事なのであろう。<br><br>　マンションからアパートへ、正社員からアルバイト、<wbr>スーツから作業服…車から自転車…。<br><br>　俺は明子にメールをした。<br><br><br>ありがとうございました<br><br>　俺は、メールを送信して狭い部屋でカップラーメンを啜る…。<br><br>終</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12200961096.html</link>
<pubDate>Sat, 17 Sep 2016 22:54:42 +0900</pubDate>
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<title>青空</title>
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<![CDATA[ <p>流れる雲は綺麗に見えるが、ただの水蒸気の塊であり、<wbr>いつかは消えて無くなるのである。光輝く星は無い、<wbr>あれは光を反射している、ただの石の塊である。<wbr>手を繋ぐ男女はただの他人で好きの中には互いの知らない闇を抱え<wbr>ている。愛という幻想に踊らされているだけである。<br><br>　ラムとレムが永遠と踊り続けている。<br>　僕はそれを見つめる。<br>　朝陽が照す中、僕は眠りに落ちる。いわゆる寝落ちである。<br><br>　世話しなく動く白蟻達を覚めた目で見る。<wbr>仕事の内容をまともに説明出来ない単細胞にムカつきを覚えるが、<wbr>内容を聞かなくてはならない。<br>「主任、主任、次はダンボール作りましょうか？<wbr>冷凍庫から出荷物を出しましょうか？<wbr>在庫を確認してきましょうか？…それとも待機してますか？」<br>くるくるパーはテンパっている。<br><br>　僕はそれを見てクスクス笑う。<br><br>　昼なのだが暗い、夜も暗い、朝も暗い、時計の針は意地悪に遅い…<wbr>。灯りが無いからクライクライである。心も目の前も…その先も…<wbr>。<br><br>　家に帰り、<wbr>ここが僕の家かなと疑問視しながら家族からの冷たい目線をよそに<wbr>部屋に入る。皆がおかえりと言うから、<wbr>ここが僕の部屋なんだとホッとする。<br>　ヘッドフォンをしてニコ動を見る。<br>　居場所に安定する。<br><br>　神が居ないことくらい解っている。だから、僕が神になる。<wbr>神が居ないのが悪いのだ。<br>　神がいるかいないか見に行ってみよう…。<br>　だが「神が居たよ」という相手もいない…<wbr>二次元が味方だなんて思っていない、でも現実よりも安心する。<wbr>魔方陣で囲まれて悪をやっつける。１１８歳の女の子が味方、<wbr>人間が作り上げた理想の表現…僕は本当に神が居るか見に行く…。<br><br>　途中で気付いた。<br>「神を観に行っても、会えたとしても…僕はコミュ症ではないか！<wbr>会えたとしてもソイツが神かが確認できないじゃないか！」<br>笑えた。バカさ加減に失笑した。<br>　カッターを閉まった。<br>　うっすらと血が滲む手首に、なのはのハンカチを巻いた。<br>「おい！」<br>ヘッドフォンを取られ声をかけられた。<br>　振り返ると辺りは昼みたいに明るくて目がしょぼついた。<br>「誰ですか？」<br>「誰ですか…生意気な質問してんじゃねぇよ」<br>シルクハットを被ってパンクロックみたいな格好の男が立っている<wbr>。<br>「行くぞ」<br>「何処にですか？」<br>「…」<br>男はタバコを吸い始めた。<br>「煙草は止めてください」<br>「…それはお前の価値観だろ？俺は俺の価値観で生きてる…<wbr>俺の生き方に口を出すんじゃねぇよ」<br>この訳の解らない人は誰なんだろう…。<br><br>　男は東を指差した。<br>　富士山の向こう側は神々しく見えた。<br>　男は笑っている。<br><br>「また来るわ…じゃあな」<br><br>　闇に包まれた。<br>　いつもの居場所である。一瞬の出来事に疑問を持つ前に、<wbr>なんだか眠りから目が覚めた感覚である。<br><br>　白蟻達が僕のアイテムをバカにする都度、<wbr>男が毎日現れるようになった。<br>　男は言葉よりも行動が先で、付いていくのに必死になった。<wbr>まっすぐの道を走っていると急に曲がって道に迷ったり、<wbr>財布に三万円あるから全部使おうと言って僕の好きなアニメのグッ<wbr>ズを買い漁った。<wbr>深夜にやっているリサイクルショップに無いからと行って秋葉原ま<wbr>でキュベレイを買いに行ったり…。<br>　僕は計画的に頭で考えてから行動するタイプだが、<wbr>男の行動は異常に思えた。<br><br>　男は仕事中でも来るようになった。<br>　僕が気になっていた女性をディスり始めた。<br>「お前はエミリアだろ！！あの女はただのデブじゃねぇか…<wbr>ガチャピンみたいじゃないか‼(笑)<wbr>お前はBじゃなくてモンスター専かよ…モン専か⁉」<br>「止めてください…回りに聞こえますよ‼」<br>「コイツら石田隆の絵みたいな奴等だから聞こえやしないよ…<wbr>そうだ今日はフローラ行くぞ！俺はちとシャワー浴びてくるから！<wbr>また後でな！」<br>男は煙草を隣のおじさんに投げつけて工場から出ていった。<br><br>　暗闇の世界で、何処に鍵が在るのかも、<wbr>そもそも出口が在るのかも解らなかった。<wbr>モニターの外に居るのか中に居るのか…<wbr>見られているのか見ているのか…いくら考えても解らない。<wbr>自分のターンが回ってこないような感じであった。<wbr>諦めていたのか妥協していたのか、<wbr>とにかく前進はしていなかったが、<wbr>男の出現で動き出しているのは間違えない。<br>　昨日の僕の頭を男はリボルバーで撃ち抜いた。<wbr>モヤモヤした霧の中の的をピンポイントで撃ち抜いてきた。<br><br>　この異様な空間は現実だが非現実的である。<br>　なぜ僕がラブホテルに一人でいるんだ？<wbr>鏡に映る僕は見たことの無いくらいに緊張している。<br>　一体…何が起こるのか…。<br><br>　十分ほどするとインターホンが鳴り、<wbr>ドアを開けるとショートヘアーの女が入ってきた。<br>「こんばんわ！アリスです」<br>「レ……レム」<br>「違います！アリスです！」<br>「ごめんなさい」<br>レムのようなアリスが現れた。<br>　さっき来る前に男に言われた通り、<wbr>初めてなので先輩お願いしますと言った。<br>　アリスは僕の服を脱がしてシャワー室へ誘導した。<wbr>時折触れてくる女の体温に違和感を感じた。<br>　自分で自分を触ると触れた側の温度しか感じないが、<wbr>他人に触れられると触ってきた人の体温を感じるものなんだなぁ…<wbr>。<br>　ベッドの上で行為を受けている最中にアニメのヒロイン達が出てき<wbr>た。汚れの無い彼女達をスケベな行為をしながら想像している…。<wbr>フワフワしたイメージがリアルだと…だいぶ力強い…。<br>　僕は…アニメを…エロい目で見ている事に気付いた。<wbr>薄々は気付いていたが認めたくなかった。でも、<wbr>確信してしまった…この現実。<br>「初めてだから…入れてみたいよね？」<br>僕は頷く…。<br>　アリスの中に引き込まれていった。<br><br>　帰り際、アリスは連絡先を教えてくれた。<br><br>　ホテルの外で男が煙草を吸って待っていた。<br>「……お前……その顔、その雰囲気…もしかして……<wbr>本番したのか？」<br>「え、まぁ…はい」<br>「それ！違反だぞ！３００万円の罰金だぞ‼通報すました！だぞ‼<wbr>」<br>「マジっすか⁉」<br>「でも、おめでとう！一時間で四枚の皮が剥けたな‼童貞、<wbr>真の自分、性感体、2.5次元の世界の存在」<br>「お得ですね…」<br>「お得だね…本番はプライスレスだからね…<wbr>改めて今回の嬢のお礼を言いに来ないとだよ」<br>「はい」<br>二人で満月を眺めながら歩いて帰った。<br><br>　男は名前を考えたと言ってきた。<wbr>西郷肇という名前にすると言った。最後、初という事らしい。<br><br>　給料日にアリスに再び会いに行った。<br>　今度は一人で行った。<br>　扉を開けると巫女スタイルのアリスが立っていた。<br>「巫女…さ…ん」<br>「デイジーたんが巫女さんが好きって言ってたから、<wbr>着てきちゃった！」<br>「……好きです」<br>「ありがと…」<br>その日はお喋りだけした。<br>　アリスと趣味が似ていてアリスもアニメが大好きらしく、<wbr>色んな話をした。僕は…延長してしまった。<br><br>　男が深刻な顔をしながら煙草を吸っている。<br>「どうしたんですか？」<br>「お前さぁ…」<br>「はい？」<br>「早いんだよ」<br>「何がですか？」<br>「もう闇に包まれてないだろ？毎日が楽しくないか？」<br>「楽しいです」<br>「俺は闇を抱えているお前が好きだったんだけどなぁ…朝も闇、<wbr>灰のような弁当食って、<wbr>朝方まで動画みて卑屈の塊のお前が好きだったんだけどなぁ…<wbr>残念だよ…」<br>「西郷さんが色んな経験をさせてくれたから成長出来たんですよ」<br>「逆なんだよ…俺は病んでる奴が好きなんだよ…<wbr>成長なんてどうでも良いんだよ…だから、さよならだ！」<br>「もっと連れていってくださいよ」<br>「嫌だね‼」<br>男は煙草をポイ捨てして建物の影に入っていった。<br><br>　夕方、僕は落ち込んでいた。</p><p>　<wbr>西郷が居なくなったショックでアニメすら観れないで布団に寝転が<wbr>っていた。すると、ミクが歌い出した。<wbr>最後まで聞いてからラインを開いた。<br>　アリスからであった。</p><p><br>：お仕事お疲れ様です♪もし良かったらですけど、<wbr>今から会えませんか？<br>　突然の誘いであった。<br>：はい！会えます！会えますとも！<br>：やった！一時間後に駅前で待ってます！<br>：はい！解りました！了解しました！<br><br>　僕らはゲームセンターのUFOキャッチャーでクッションを取った<wbr>。<br>　二人で熱くなった。<br>　三つも取った。<br>「デイジーたんがオレンジのオーラを出してるの確認しました！」<br>「僕はアリス様の舌打ちに萌えますた！」<br>僕らは手を繋いで電気街を歩いている。<br>　空は雲ひとつ無い青空である。<br><br>　気配を感じて二人で振り返ると西郷が地団駄を踏んで悔しがってい<wbr>た。<br>　僕らは笑った。<br>　アリスが杖を出して呪文を唱えて魔方陣を出した…<wbr>封印の呪文を唱えて西郷を黒い霧が包み込み僕の持っている同人誌<wbr>へと吸い込んだ。<br>　アリスは少し疲れた顔だが笑っている。<br>「アイツ…封印したったよ」<br>　そして、僕らはラムとレムのダンスを踊った。<br>　無論、無表情だ。<br><br>おわり</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12200938106.html</link>
<pubDate>Sat, 17 Sep 2016 21:51:03 +0900</pubDate>
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<title>単純全快</title>
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<![CDATA[ <p>―猫みたいにさぁ…。</p><p>&nbsp;</p><p>　ユースケの蹴ったボールが顔面に直撃！<wbr>池袋ロサ会館前でヤクザにからまれて殴られた時くらいに痛かった<wbr>。んで、そのまま意識を軽く失って倒れた。</p><p>&nbsp;</p><p>―そう、猫みたいにさぁ…生きたいんだよ。</p><p>&nbsp;</p><p>　<wbr>毎日プラプラしてさぁ、山田さん家の屋根で昼寝して、<wbr>スナック雅のママに缶詰もらって、<wbr>雌を見つけて追いかけては交尾してアクビして、<wbr>ニャーニャー鳴いてよぉ～良くない？</p><p>　気がつくとグランドの端っこに寝かされていた…。</p><p>「もうちっと労れよな！」</p><p>「シズちゃんがボゥッとしてっからわりぃんだよ！早く戻れ！」</p><p>俺が気を失ってんのに奴等はフットサルに夢中になっていやがる！</p><p>「シズちゃん、鼻血拭けよ！その顔、笑っちゃうよ…」</p><p>キーパーの三菱がもうすでに笑いながら言った。</p><p>「うるせーもう笑ってんじゃんかよ！それより今日こそは勝つぞ！<wbr>」</p><p>「無理だよ～１０対２だぞ！」</p><p>ドカジャンを着た北野が寒そうにしている。</p><p>「なんで帰り仕度してんだよ！<wbr>どいつもこいつもやる気の無い奴等だ！」</p><p>「お前が言うな！」</p><p>ユースケ、北野、三菱、代々木、カオスが声を揃えて言った。</p><p>　試合は負けたが気持ちは勝った。</p><p>　試合後はお決まりのデニーズに行った。</p><p>　<wbr>今日はセイラさんは出勤日ではないらしい…。</p><p>　<wbr>セイラさんとは俺が気になっているバイトの娘である。</p><p>　<wbr>明るめな茶髪の厳しそうな娘である。</p><p>「残念だったな！」</p><p>「あぁ残念だな…」</p><p>「バカ、試合だよ！<wbr>シズちゃんがまともにしてりゃあ勝てたんだよ！」</p><p>「試合かぁ～しゃあないしゃあない！」</p><p>ユースケは硬派だから恋心が解っていない…<wbr>俺は試合中にユキちゃんの事を想っていたのだ。<wbr>恋心というのは四六時中抱く素晴らしい気持ちなのだ。</p><p>「なにニヤニヤしてんだ」</p><p>「ユースケは恋心ってもんが解っちゃいねぇんだよ…<wbr>もうちっと柔派になれよなぁ…」</p><p>「都合のいい言葉を作るんじゃねぇよ！<wbr>今日の相手は平均年齢５５歳のシニアチームだぞ！<wbr>全員監督みたいな顔してたぞ」</p><p>俺たちはフットサルチーム“白クレイフィッシュ”<wbr>のメンバーである。まぁたまに集まる練習などしないサークルだ。<wbr>キャプテンのユースケは塗装工、北野は土建屋の若旦那、<wbr>カオスはコンビニ店員、三菱は文房具屋、<wbr>代々木はなんたら議員の運転手、<wbr>俺は作家を目指してプータローをしている。<wbr>みんな中学時代からの友人だ。</p><p>　俺は１０年くらい世の中を旅していて去年、<wbr>この八王子に帰ってきた。帰ってきた英雄である。</p><p>「あのジジィ達は超人なんだよ！勝てるわけないだろ…<wbr>特にあのロマンスグレーはヤバい！」</p><p>「俺の親父だよ！」</p><p>北野が言った。</p><p>「やっぱり、お前そっくりだったな！」</p><p>「それより、仕事どうすんだよ？紹介してやってもいいぞ？」</p><p>「俺の会社入っちゃう？」</p><p>「バカヤロウ！俺は頼られる側の人間であり、<wbr>頼る側の人間じゃねぇんだよ」</p><p>「強がるなよ…」</p><p>「カオス！ボソッと痛い事を言うな！現実に戻っちゃうだろ！」</p><p>バカな会話は昔と変わらない…。</p><p>　昔から俺はプータローだった。<wbr>風に吹かれては飛んでいくような、風船みたいな…<wbr>そんな感じカッコつけた言い方だが実際はかなりのダメ男でしかな<wbr>い。</p><p>　俺はユキちゃんの働く図書館へ行った。<wbr>地下の市民コーナーに地元の人達の絵が飾られていて俺は見学しに<wbr>行った。案の定、<wbr>図工室の臭いの空間にやられてトイレに行きたくなってしまった。<wbr>本屋に行くとトイレに行きたくなるのと同じ感覚である。<wbr>ろくに見学出来ずに二階のトイレへ駆け込んだ。</p><p>　個室にて、<wbr>ほっと溜め息まじりに事を済ましていると声が聞こえてきた。</p><p>「武司おめでとう！<wbr>まさかユキちゃんと６年も付き合ってたなんてな…」</p><p>「彼女がナイショにって言うもので…」</p><p>俺の身体は停止した。もう一息で事が済んだのに…<wbr>途中で止まってしまった。</p><p>　 …ロマンスは短いからロマンスなのだよ。<wbr>パッと弾ける泡みたいだからこそ美しいのだよ。<wbr>一瞬に賭ける情熱…つっうか、ショック。</p><p>　俺は１００円ラーメン食べて帰る事にした…が、止めた。<wbr>今日は実家に行こう。<wbr>たまには母親の手料理でも食べて夜のヒットスタジオの懐かしいビ<wbr>デオでも観よう。</p><p>　実家は誰も居なくて暗くて寂しくて仕方ないから俺が母親の為に料<wbr>理を作った。<wbr>ぶり大根とサラダと生姜焼を作って母親の帰りを待ちながら夜のヒ<wbr>ットスタジオのビデオを観た。見ながら寝た。</p><p>　夜、八王子駅に飲みに行った。</p><p>　<wbr>さっき母親は夜にホロ酔いで彼氏と名乗るオッサンと帰ってきた。<wbr>市役所の職員らしい…。５０歳のロマンスである。</p><p>　<wbr>邪魔はしちゃいけない…。</p><p>　なんか良いことないか～なんて、楽しい事を探してさ迷ってみた。</p><p>　俺が八王子に帰ってきた理由は二つある。<wbr>一つは小説が書けなくなってしまったこと、<wbr>もう一つは小説を書くためである。だが、小説ってなんだ。と、<wbr>落居ってしまったのだ。小難しい小説を読めば読むほど、<wbr>意味が解らなくなってきてしまい。<wbr>感性で書いている俺の文章はいったい？と、<wbr>頭がこんがらがってギュッと縛られてしまった。<wbr>プレゼントのリボンのように、<wbr>誰かがほどいてくれるまで決してほどけない…。てな、感じだ。<wbr>まぁ、思い込みである。才能って誰にでもあるが、<wbr>他人に認めて貰わないとならないモノだからさぁ～。<wbr>俺みたいに何もない奴には何もないと(アンモナイト)<wbr>思い始めてしまい、何もないなぁ…つまらないなぁ、って…<wbr>書けなくなった。<wbr>山梨県の自然の中なんもない土地にて腑抜けた半年を過ごして大し<wbr>た収穫も無く…<wbr>あったのは田圃に住むイビツな生物と化粧仮面の女くらいだ。<wbr>ケッ！ふぅ…はぁ…。まぁ、<wbr>愚痴ったってなんもならないと解ってんだ。</p><p>　八王子のネオン街をクンクンしながらさ迷って女神の臭いを、<wbr>イヤイヤ…夜の蝶のいる花畑にでも繰り出そうか…<wbr>ヨダレを垂らした狼の如くニシシと歩く、<wbr>饅頭屋の門を左に曲がった。が、でも、止めた。なんか違う…。<wbr>いろーんな女を知ってるけど…こんな知り合い方は、<wbr>もういいやぁ金を使い、出会い、笑い、泣いて、<wbr>私は特別なの的な女…どこか影のある女…誰だってあんだよ！<wbr>光も影もどっちも誰だって持ってる。抱えながら生きてるんだよ…<wbr>俺以外はね。　 &nbsp; 暇だからサッカーボール持って土手にバイクで行った。<wbr>ヘタクソなリフティングしながら煙草吹かした。青空、<wbr>乗っかれそうな分厚い雲、一ミリの煙とアディダスのボール…。</p><p>　そして、昼間からボール遊びに夢中のプータロー。<wbr>詩的じゃないが…悪くない、良くもない、先が無い、<wbr>後戻りも出来ん！ミ・ラ・イが見えんぞなもし！大声で「<wbr>バッキャロー」と叫びたい気分を抑えて、<wbr>俺はボールを思い切り川へ蹴った。で、煙草も川へ捨てた。</p><p>「コラァ、今、煙草捨てたろう!?」</p><p>意気なりの声に俺はビックリして「うわっ」と声を上げた。</p><p>「うわ、じゃない!!煙草を川に捨てちゃ駄目じゃないか!?…<wbr>アレ？」</p><p>「ん？」</p><p>「カヨちゃんの息子？」</p><p>「あ、オッサンはかぁちゃんの彼氏か？警備係だったんだぁ…<wbr>てっきり課長とか係長かと思ったよ」</p><p>「見た目が偉そうだからかな？」</p><p>「偉すぎず…適度な中間管理職みたいな雰囲気」</p><p>「お母さんを獲られてしまってショックなのは、わかる…いや、<wbr>細かくはわからないが何と無くは解る気はするよ。<wbr>悪いとは思うけど…<wbr>私はお母さんが好きで結婚したいと思っているよ！わかってくれ！<wbr>」</p><p>いきなり何言ってんだか…。</p><p>　俺は大人だし、親の再婚なんてどうでもいいし、<wbr>好きにしてくれよな…。</p><p>&nbsp;「かまわないっすよ。俺も気まぐれで帰ってきただけですから…」</p><p>どうでもいいんだよ親も他人もよ。</p><p>　俺はバイクのエンジンを駆けてオッサンに手を振って走り出した。</p><p>　 気晴らしに奥多摩の方へ続く街道を進んだ。<wbr>ダンプにへこまされた街道はコンクリートが所々ひび割れて時折、<wbr>車体がバウンドして転びそうになる。久しぶりに飛ばしてみよう…<wbr>曇ってる気持ちに晴れを！街並みは横に掠れて見える。<wbr>エンジンの唸る声しか耳に入って来ない、<wbr>信号も無視して突っ走る。人間の気配が無くなり、<wbr>周りは緑に支配され始めた。<wbr>道路脇に落ちてる空き缶が人の名残りを語っている。<wbr>湧水滴る狭いトンネルを抜けると陽の光りと共に緑と青と白が視界<wbr>にパッと拡がった。<wbr>俺はブレーキをかけてガードレールすれすれで停まった。 「あぶねぇ…」 そのままバイクを停めて崖を覗きに込んでみた。&nbsp; 奈落の底に小さな三途の川が流れてる。<wbr>そこに倒れる自分を想像してみた。まだ、まだだ、<wbr>死ぬ訳にはいかない！死ねない理由は無いが、<wbr>まだなんかあるような気がする。<wbr>誰にも気付かれないで死ぬなんて悲し過ぎるし、甘いんだよ。<wbr>本気で何かを追い掛けた事なんて無かったくせによ。<wbr>高い壁は見上げないようにしてたくせに！<wbr>ちょっとは勇気出して見ろよ！<wbr>行き着く先が目の前の三途の川ならば、やるだけやってみようぜ…<wbr>なぁ？。&nbsp; 俺が俺を励ます。いつものパターンだが、今回は違う駄目で決行！<wbr>才能よりも学歴、コネの世界の扉へノックしよう。<wbr>ヘブンズドアならば善し！ヘルズドアならば悪し！<wbr>と三途の川へ飛び込むよ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp; 題「下品な羊」</p><p>　雌を見るのが好き、ソイツが今何を考えてるか関係無い、<wbr>ソイツの人生など興味は無い、ソイツの思想など聴きたく無いやい&nbsp; ただ脱げ、ホテル代は割勘だ。&nbsp; 俺を下品だと決めつけるな、俺以上に下品なのはお前だ。&nbsp; 紺色の海に浮かぶ黄金の揺れ方は美しく、<wbr>隣の雌はイビキを掻いている。&nbsp; ゴミ捨て場に咲くタンポポに感動して、<wbr>隣の雌は飯の事ばかり話している。&nbsp; 偉大な愛の言葉を語ると、隣の雌はバカげてると笑う。&nbsp; 見た目はミケランジェロのモネの絵画のような美しさを持っている<wbr>が、中身は白では無く透明。雌の輝く宝を探すのに月日を費やす。<wbr>流れる空気の後を追い掛けるように時は過ぎ、<wbr>いつの間に雌は居なくなってしまう。宝は見つからないままに…。</p><p>　だから吟う。雌の股間に美しさを求めない。不幸な雌を見下す。<wbr>金持ちの雌を軽蔑する、<wbr>臭ぇ化粧品の臭いに下品を感じてクシャミする。&nbsp; だが、私は狼だから下品な羊を追い回す…テヘッ〓&nbsp; 美しい女をみたこと無いから書いてみた詞。<wbr>ブラウン管に映る女に汚らわしさを感じる。<wbr>街を歩く女も魅力を感じない。病気だなって思う“無興奮症候群”<wbr>ある程度のセックス経験がある人に診られる異姓に対して魅力を感<wbr>じなくなる病気。<wbr>末期になると五感を失い感情が無くなる現代病である。<wbr>って勝手に病気を作ってみた。</p><p>　女に魅力を感じなくなっている。美しい者を最近見ていない、<wbr>目に入る女が全て汚ならしく見えてしまうのだ。<wbr>優しさが見えない。<wbr>見栄えばかり気にしていて内面性はクソッみたいに汚ならしい奴等<wbr>が大半を締めていてムカつきさえ芽生えてくる。<wbr>街を歩いていても言葉使いがやたら汚ない、<wbr>電車乗ってくる時など尻を押し込んでくる、<wbr>気持ち悪い奴等ばかりである。男も女も気持ち悪い奴等ばかりで、<wbr>ホントに嫌になる。&nbsp; ロマンスなんて要らないと…悲しいけど、恋心など、<wbr>どっかに忘れちまったよ(苦笑)強がりだけど、<wbr>マジに惹かれる人は…いないなぁ。<wbr>魅力的な人がいないからだよな…。<wbr>男は女をセックスの道具として観る。<wbr>女は躰を餌に金持ち男を釣り上げる。そんな世の中である。<wbr>ドラマティックなロマンスなど無い…。無いというか…<wbr>俺には無い！無いんじゃあぁ！ってか…。</p><p>　昼にいつものコンビニにご飯を買いにいった。<wbr>雑誌コーナーから一回りして弁当コーナーへ行って、<wbr>安くてボリュームのあるまんぷく弁当を持ってレジへ向かった。</p><p>「少々お待ちくださぁい♪」</p><p>高めで可愛らしい声と共にお菓子コーナーから女の子が走ってきた<wbr>。エメラルドのコンバースが目に入ってきた。<wbr>俺も中学時代はコンバースを履いていた。黄色、赤、ブルー、黒、<wbr>と他に何種類か持ってた。<wbr>足が臭くなるから毎日変えてたのを懐かしく思い出した。</p><p>「温めますか？」</p><p>「お願いします…」</p><p>「今日はお休みですか？」</p><p>然り気無い質問に驚いてしまった。</p><p>「あ、いや、俺プータローだから、毎日休み」</p><p>「そうなんだ…すみませんでした…」</p><p>申し訳無さそうにお弁当をビニールに入れている。</p><p>「やっぱ仕事してないと駄目かなぁ？」</p><p>「…ですね」</p><p>よく観ると可愛らしい顔している。</p><p>　…イカンイカンイカンイカン！<wbr>これだから俺はイカンのだよ。</p><p>「ありがと」</p><p>弁当を受け取ってコンビニを出た。</p><p>　昔、女と暮らしたアパートに来てみた。建物の風化具合から、<wbr>アレはやはり過去だったんだなと感じた。1Kの部屋での暮らし、<wbr>愛してる…と、言わされていたように思える日々であった。<wbr>今も多分、アイツ、誰かに“愛してる”と言わせてるのかな…。<wbr>ケンカしてドラマみたいに抱き締めたら、<wbr>振り払われて出ていかれた。<wbr>イメージは互いに抱き締め合ってキスして仲直りだったが、<wbr>アレェ～ってな感じできょとんとしてしまった。<wbr>俺の事を散々浮気してると疑っていたが、<wbr>実はアイツが浮気していた事実…まず、思ったのが巧妙だなぁ…<wbr>すげぇな！だった。俺は浮気などしない。<wbr>たまに行くのは遊びにだけであるし、<wbr>好きになったのは一人もいないから、<wbr>恋人と言うのも微妙な心境である。ただ、その時にヤリたくなり、<wbr>たまたま隣にいるのが歴代の彼女なだけで、<wbr>奴等の性格とか内面性を恋しく思った事など無い。<wbr>泣かれたりすると、ウザく感じる。<wbr>別れ話を切り出されるとホッとする。多分、<wbr>奴等も俺の事など愛してなくて、<wbr>思い通りになるセックスの道具が欲しかったのである。<wbr>セックス以外は働け！アタシを労れ！<wbr>四の五の言わないで黙ってろ！<wbr>アンタはアタシが居なくちゃ生きw)€「討ｙ・w)けないのよ！<wbr>跪け！このブタ野郎！的な…。感じじゃないかなと思う。</p><p>　過去を振り返り、除々に謎が解けてきたみたいだ。俺は良い奴で“<wbr>俺でよければどうぞどうぞ思考”なのである。<wbr>俺は自分に自信が無い、<wbr>家庭環境や学歴など世間的に底辺だから登ろうと思わないのである<wbr>。<wbr>だから自分を求めてくれる者が現れると嬉しくて捧げたくなるので<wbr>ある。その人の為になるならばと自分を捨ててしまうのである。<wbr>だが、この“俺でよければどうぞどうぞ思考”<wbr>を解らない奴等ばかりであり、結局、<wbr>俺は奴等に迷惑を掛けるような感じで捨てられしまうのである。<wbr>毎回、同じようなパターンである。なんか俺…<wbr>大きく損をしているように思える。<wbr>俺が奴等に求める物はただ一つ“歩み”だけだったのに…。</p><p>　俺は全席禁煙〓のマクドナルドにて、<wbr>さっき見たアパートと過去の憐れみに大きな溜め息をついた…。</p><p>&nbsp;</p><p>猫みたいに生きたいんだよなぁ～。</p><p>&nbsp;</p><p>　<wbr>天気の良い日に日向ぼっこしたりさぁ。</p><p>　諦めちゃいないが前には進んで無い。<wbr>逃げてはないけど挑んでも無い。<wbr>勝ち負けじゃないが負けっぱなしな日々…。謙虚なのだが、<wbr>周りは気付かないから無意味な思い。<wbr>悲しいけど泣かないと決めた夜に涙がこぼれた。</p><p>&nbsp;</p><p>愛はあるのかい？&nbsp; &nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>　俺は布団にくるまって、ベランダからぼやけた月を眺めた。&nbsp;</p><p>　まやかしに素直に従って歩んでみたが、何一つ掴めなかった。<wbr>最初から解ってたのに俺は掴めるんじゃないかと霧の中をさ迷った<wbr>のさ…。解ってたけど実感したかったのかもしれないと思う。<wbr>なんも知らないでカッコつけるのにも飽きたし、<wbr>得るものが無いとわかった。&nbsp; &nbsp;</p><p>　ユースケに誘われてフットサルにきた。“白クレイフィッシュ”<wbr>久々の運動だった。緊張して地に脚が着かない感じ、<wbr>相手は青に揃ったユニフォームを着ている。しかも、<wbr>彼女連れ添いばかりである〓しかも、子連れまでいやがる！<wbr>もうすでに勝ち組である。俺達は…無精髭の俺、金髪のユースケ。<wbr>鼻ピアスの北野。目付きの悪いカオス。<wbr>優等生過ぎてちょっとキモい三菱という…<wbr>見た目も雰囲気も負け組だ。<wbr>俺はレアルマドリードをイメージだが、<wbr>ユースケはミランのトヨタカップの時のユニフォーム。<wbr>北野はローマアウェイ。カオスはリヴァプールサード。<wbr>三菱は白の練習着で。とまぁバラバラだが色は揃ってる。&nbsp; &nbsp;</p><p>　俺は試合が始まった瞬間から奪取を仕掛けた。<wbr>フットサルにあるまじきタックルを繰り出した。<wbr>絡まるように転んだが四つん這いになりまがら5号と4号の間の微<wbr>妙なボールを追いかけた。必死だった！ムキになっていたのだ。<wbr>ユースケはすぐ後ろで唖然としている…<wbr>ユースケだけじゃなくチームメイト…いや、相手チーム選手全員!<wbr>?いやいや!?奴等の彼女達、子供までもが唖然としている。<wbr>俺は、転がるボールを夢とみて、思い切り蹴った。<wbr>ボールはゴールから大きく反れて、<wbr>一番はしゃいで可愛いがキモい誰かの彼女に直撃した。<wbr>彼女は転んでしまった。</p><p>「ゴールが狭すぎるんだよフットサルはよ！」&nbsp; &nbsp;</p><p>あやまれ。&nbsp; &nbsp;</p><p>誰かが言った。</p><p>　<wbr>俺は無視して違うボールを相手チームの方へ転がした。</p><p>「あやまれよ！」</p><p>スゴく爽やかで男前で質の良いユニフォーム、<wbr>高価なシューズの奴が近寄ってきたから、鼻先をぶっ飛ばした〓</p><p>「なにやってんだよ!!」</p><p>審判のおっさんが走り寄ってきたから、飛び蹴りを食らわした。</p><p>　<wbr>相手チームの選手に囲まれて取り押さえられたが、<wbr>うちのメンバー達が加勢してピッチはアッという間に大乱闘になっ<wbr>た。昔一番ケンカの強かったユースケが一番張り切っていた！<wbr>俺は誰でも関係無しにひたすら拳を振り回した！<wbr>北野と三菱は相手チームの外野に謝りに行っている。カオス、<wbr>ユースケ、俺の三人は昔を思い出しながら暴れた。<wbr>フットサルよりもケンカの方が性に合ってんじゃないかと思った。<wbr>青と白が赤を吹きながら緑の上を暴れ、<wbr>黒の中の黄色い点々が笑ってた。<wbr>親分の金色が灰色に半分隠れながら苦笑いしていた―。</p><p>「俺よぉ～シズちゃんに殴られたよ」</p><p>カオスが脇を押さえている…。</p><p>「夢中だと、見境がつかないんだよ」</p><p>「うそつけ!!絶対に嘘だぜ!?だって目が合ったし、<wbr>見事なレバーブローだもんよ。まぐれな訳が無い」</p><p>「レバーブローはまぐれじゃ無理だな！<wbr>シズちゃんは見境無くなるんじゃなくて全員敵になるんだよ」</p><p>「厄介な奴だよ〓」</p><p>五人でデニーズにて笑ったが若干二名は苦笑い。</p><p>　迷惑な奴は自分が迷惑をかけているとは思っていない、<wbr>迷惑をかけていると思った瞬間に気力を失い活力が無くなり、<wbr>全てが自業自得として何に対しても自信を失う。<wbr>生きる事すら自信を持てなくなる。&nbsp;“セイラさん”と勝手にアダ名をつけた店員に声を掛けてみた。</p><p>「<wbr>すみませぇ～ん、俺と付き合ってもらえませんか～?あと、<wbr>水を三杯くださぁい」</p><p>「はぁ～い」</p><p>店員は水を三杯持ってきた。</p><p>　<wbr>俺は苦笑い、ふざけてみたが、<wbr>こんなに可愛い娘と付き合えたらサイコーだよな、<wbr>皮肉まじりな軽い告白に多少の希望は篭っていた。&nbsp;</p><p>セイラさんは俺の事をジッとみて「ヨロシクお願いします」<wbr>って言ってきた。</p><p>　え!?マジで!?何故!?<wbr>何に対してのヨロシクだよ!?</p><p>「ソレってオッケーって事かな？」</p><p>セイラさんは頷いた。&nbsp;</p><p>　ユースケが思い切り肩を叩いた！ 「おめでとう！」 北野が目を丸くしている。 「逆転ホームランかよ…」 カオスが笑ってる。 「仕事しなきゃならんぜ」 三菱が現実的な事を言ってきた。 「おう…仕事しなきゃ…」 俺の中で何かが弾けたように思えた。　</p><p>　カッコ悪いのが良い！<wbr>カッコ良くなりたかったけどなれなくてひねくれてたんだ。<wbr>面白い物語をつくりたいけど作れないって決めつけてたんだ。<wbr>現実的だが有り得ない事をイメージしてみては書いてたけど、<wbr>これこそだよ！現実は空想よりも面白い！<wbr>好きな人に好きって言ってみて始める人生でもいいじゃない…。&nbsp; &nbsp;</p><p>「前から気になってたんですよ」&nbsp; &nbsp;</p><p>「マジで!?チラチラ見てたの気付いてた？」&nbsp; &nbsp;</p><p>「うん！でも、彼氏いるし…どうしょうもなくて、辛かった」&nbsp; &nbsp;</p><p>「え!?今も？」&nbsp; &nbsp;</p><p>「まさか～いないよ。2月22日に別れたの、<wbr>それでシズちゃんが来るの楽しみにずっと連勤してたのよ」&nbsp; &nbsp;</p><p>「マジで！」&nbsp; &nbsp;</p><p>「シズちゃんが告白してくれた日に、<wbr>アタシも告白しようと思ってたの…でも、<wbr>いつも周りに友達がいるからなかなか言えなくて…」&nbsp; &nbsp;</p><p>「運命だな…」</p><p>「だね」　 &nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>一ヶ月後ー梨香と一緒に暮らし始めた。</p><p>　慎重に失敗しないように、<wbr>同棲は控えようとお互いに思ったけど、<wbr>今までの奴等と一緒じゃないし！梨香は梨香だし、<wbr>他の女とは別格だし、慎重にだなんて失礼だ。ゲームじゃないし…<wbr>マジで…。</p><p>　だから、結婚を意識しながら同棲を始めた。<wbr>お金無いから入籍できないだけ、お金貯めて結婚して楽しく、<wbr>ただ楽しく暮らすだけ。　 &nbsp;</p><p>　夢も見るよ。　 &nbsp;</p><p>　好きな人と一緒に暮らしながら、あわよくば…夢も見るよ。　</p><p>　頭の中のストーリーを現実に置き換えながらゆけばきっと良い物語<wbr>ができるはずだよ。<wbr>ユースケの紹介でペンキ屋で働き出して半年が過ぎた。<wbr>梨香は変わらずデニーズで働いている。<wbr>二週間に一回フットサルの試合をしてる。あの乱闘以来、<wbr>俺たちは謙虚に紳士的に試合をしている。<wbr>この間は小学生チームに５対２で負けた。いや、<wbr>負けてやったのだ。梨香は「皆、必死だったね」と言っていたが…<wbr>。　</p><p>　たまに天気の良い日は梨香とバイクでツーリングしに行く。<wbr>昨日はダムを見に行った。でっけぇ魚が死んでた。<wbr>楽しい毎日を過ごしている。<wbr>いきなりきた幸せを俺は堪能している。&nbsp; &nbsp;</p><p>　夏―仕事中にユースケから電話がきた。　</p><p>　昼過ぎだったから無視して、仕事が終わってから掛け直した。<wbr>いや、また掛かってきたのか覚えてない。とにかく、<wbr>三鷹駅で電話をとった。</p><p>「シズオさんですか？」　</p><p>女の声だ。</p><p>「はい」</p><p>「ユースケの姉です。<wbr>失礼ですがユースケとはどんなお知り合いですか？」</p><p>「世界一の親友ですが」</p><p>「そうですか…ユースケは一昨日、亡くなりました」　</p><p>俺は電話を切った。&nbsp;</p><p>直ぐに掛かってきた。</p><p>「もしもし？」</p><p>「ユースケは冗談好きですけど、<wbr>死んだなんて冗談は言わないですよ。<wbr>ユースケに変わってください…」</p><p>「亡くなってしまったから変われません…ごめんなさい。<wbr>本当なんです」　 &nbsp;</p><p>世界が一瞬歪んだ。俺はその場にヘタれ込んだ。<wbr>何かに持たれないと立っていられなかった。<wbr>ホームでしばらく泣いた。声を殺して泣いた。涙が止まらなくて…<wbr>。　</p><p>直ぐに帰って梨香の職場に行って伝えた。<wbr>俺の動揺に梨香は驚いていた。<wbr>俺は何を喋ったのか解らないくらい狼狽えていた。<wbr>しっかりしなくちゃと思いながらフラフラのまま斎場へ向かったが<wbr>、何処を歩いているのかわからずに斎場に着いた頃には、<wbr>深夜になってた…。<wbr>俺は斎場の入口でお姉さんと待ち合わせて二階の畳の部屋に行った<wbr>。細長い木の箱に布が掛けられていて線香と蝋燭と、<wbr>ユースケの学生時代の写真が並んでいる。&nbsp; こんな時ってなんで喋れないんだ。何も出てこないぜ、<wbr>お喋りなのに…。</p><p>「いきなり…死ぬなよ」&nbsp; &nbsp;</p><p>「びっくりするじゃんかよ！死ぬって…おまえなぁ…<wbr>手の込んだ冗談なんだろ？わかったから、わかったわかった…<wbr>早く出てこいよ。やめろよなぁ…<wbr>ねぇちゃんとお母さんが泣いてるじゃねぇかよ」</p><p>俺が…。　</p><p>　俺が変わりに死ねば良かったのにって…本気で思ったよ。<wbr>俺はさぁ、一瞬でも最高の日を送れたもんよ。<wbr>愛してる人と暮らせてるから、今度はユースケの順番だろ？<wbr>だから、<wbr>俺が死んで次はユースケが愛する女見つけて一緒にならなきゃいけ<wbr>なかったのによぉ…。　 &nbsp;</p><p>　告別式にお前の好きな曲をかけてもらったよ。聴こえてただろ？</p><p>「いい人になるには、いい人と付き合えばいいんだよ…」　</p><p>お前の言葉だよ。忘れてないぜ…。　</p><p>　また会いに来るからよ。　 &nbsp;</p><p>　すっかり落ち着いた生活をしている。<wbr>バカみたいにくだらない悩みにグルグルしてたのが懐かしい…<wbr>俺は洗濯物を干してる、<wbr>お腹の大きくなった梨香を見ながら子供の名前をユースケにしよう<wbr>と思っている…。</p><p>&nbsp;</p><p>ここからがはじまりだよ</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12199542463.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Sep 2016 13:16:52 +0900</pubDate>
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<title>大丈夫</title>
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<![CDATA[ <p>離れてもあの時の気持ちは薄れないよ</p><p>&nbsp;</p><p>大丈夫</p><p>&nbsp;</p><p>安心してくれ、閉じてるふりをしているだけだよ</p><p>&nbsp;</p><p>大丈夫</p><p>&nbsp;</p><p>怖がらないでいいよ</p><p>&nbsp;</p><p>変わらないから笑ってくれていいよ</p><p>&nbsp;</p><p>無表情なのは俺が俺を抑えてるだけで、君へのおもいは何らあの時と変わりないよ</p><p>&nbsp;</p><p>もしも、変わってしまったのならあの時から嘘をついていたことになるからね</p><p>&nbsp;</p><p>大丈夫</p><p>&nbsp;</p><p>そんなことはあり得ない</p><p>&nbsp;</p><p>これからもね</p><p>&nbsp;</p><p>この気持ちは褪せない劣化しないよ</p><p>&nbsp;</p><p>大丈夫</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12199515734.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Sep 2016 11:36:29 +0900</pubDate>
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<title>野良猫とメスブタ</title>
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<![CDATA[ <p>　同じメイクの人が無数にいて、KKKの集会みたいである。<wbr>流行りとはアリンコになる事みたいなものだ。<br>　自分を特別視しているわりには他人と同じような事ばかり言ってい<wbr>る。<wbr>たしかに自分は一人しかいないがアリンコ思考によりその他に紛れ<wbr>たいという願望が露になっている故に、<wbr>その他と何ら変わらないのである。<wbr>こんなことを言ったらアリンコに失礼だな…。<wbr>アリンコの中にはチャレンジャーがいて行列からはみ出してバケツ<wbr>を登り雨水に落ちて死に行く英雄も居るのである。<br>　真奈美はベランダのバケツを除き混みながら煙草を吸っている。<br>　アークティックモンキーズを爆音でかけてベランダの花に水をやる<wbr>。<br>　花は私の奴隷…私を満足させる為だけに存在している。<wbr>私はめんどくさいけど水を奴隷達に与える。<wbr>コーヒーを飲みながら「花の上手な育て方」という本を読む…<wbr>奴隷達の為である。多少の労力を使うのも腹立つけど…仕方無い。<br><br>　康は弘子の後ろ姿を観ながら、弘子の頭の中を想像する。<wbr>結婚して子供を産んで旦那の稼ぎで幸せに…<wbr>なりたいんだろうなぁ…。<br>　俺はアリンコみたいな生活はゴメンだぜ…。<wbr>やりたいことをキリギリスのようにやっていきたいんだ。でも、<wbr>弘子を捨てることはしないから安心しろ…<wbr>とりあえず音楽でも聴くかな…。<wbr>今日はアークティックモンキーズを聴こう…<wbr>弘子はロックは好きじゃないけど俺は好きなんだ。<br><br>　後で弘子と道玄坂のエッグベネディクトの店に出掛けよう。<wbr>たまには渋谷でランチでもしよう。<br><br>　真奈美は風に揺れる奴隷達をしばらく見つめてカーディガンを羽織<wbr>って外へ出た。<br>　代々木公園を通って道玄坂まで行こう。<wbr>ウィンドウショッピングでもしてランチして、<wbr>東急ハンズに肥料でも買いに行こう。<br><br>　康は東急ハンズの入口で煙草を吸っている。<wbr>弘子のトイレ待ちである。<br>　真奈美は東急ハンズの入口でニキロの肥料を持って煙草を吸ってい<wbr>る。<br><br>　真奈美は強烈な磁力の様なもので右に引っ張られた。<br>　無精髭のTシャツジーパンの男を見つめた。<wbr>白いオーラを纏っていて間違いなくオリジナルであった。<wbr>その他の遺伝子組み換えのクローン人間ではなくで完全なるオリジ<wbr>ナルな人であった。<br>　感じた。<br><br>　康は左側が気になったが、煙草を右手で吸うから左側は見ない。<br><br>　夜空はネオンで輝き、朝はスーパーカブのエンジン音…。<wbr>電車の走りすぎる音と人の歩く影…。<wbr>不快な空気を吸いながら高速道路を見上げる。<br>　小さな花が「ご主人様おはようございます」と言う。<br>　弘子が仕事支度をしながらパンとヨーグルトとコーヒーをテーブル<wbr>に並べる。<br><br>　康は…なんとなく舌打ちをする。<br>　真奈美は花を“うるさい”と睨み付ける。<br><br>　何故だか今日はイラつく…何もかもがむかつく…鼓動が荒くなる。<wbr>落ち着く為に散歩に出掛ける。<wbr>小さな公園の花壇にベランダの花を植え替える。<wbr>小さな公園の花壇に花を植えてる人をブランコに揺られながら見つ<wbr>める。<br><br>　康は自分を見ている気がした。<wbr>真奈美は自分に見られてる気がした。<br><br>「無意味に生きてるのは俺だけじゃなかったか…」<br>「全ての人間に意味なんて無いのよ」<br>「君は何を求めている？」<br>「私は…私を認めてくれる人を求めてるの」<br>「君はその他と同じだよ…何ら変わらないよ」<br>「貴方も認めてくれないの？…私は貴方の存在を認めているわよ」<br>「随分、上から見ているんだな…偉ぶるなよ…<wbr>君も所詮はメスブタだよ」<br>「そうね…貴方に私の事なんて解らない…」<br>「俺に理解を求めるんじゃなくて…まずは自分を認めてやれよ…<wbr>俺らはロマンチストの野良猫とメスブタなんだから…<wbr>自分を認めてやらなきゃ…悲しいだろ」<br>「貴方と喋ってると独り言を喋ってるみたい…」<br>「恐らく…君と俺は一つなんだろうな」<br><br>　ジェット機が頭上を飛んで行く。<br><br>「君と俺は、たぶん、進化を同時にしているではないかな…<wbr>答えを出すために」<br><br>　真奈美は康のポケットから煙草を取り出して吸った。<br>　そして、頷いた。<br><br>　時間の止まった小さな公園で二人は抱き合って風に乗って消えてい<wbr>った。<br><br>おわり</p>
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<link>https://ameblo.jp/htpjoker01/entry-12199507348.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Sep 2016 11:00:47 +0900</pubDate>
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