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<title>上海クライシス</title>
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<description>上海駐在を経て離婚へ。</description>
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<title>エピローグ</title>
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<![CDATA[ <p>離婚してから、元夫は子どもたちへ以前よりも頻繁に電話をかけてくるようになった。<br>時々私とも電話で話すようにもなった。<br>二男が何食わぬ顔をして私に受話器を渡すからだ。<br>帰国のたびに面会も続けている。</p><br><p>その後私は、2年間勤めた出版社でのキャリアに迷いを感じて見切りをつけた。<br>半年の転職活動を経て、昔からやってみたかった業種へ転職し、<br>その9ヵ月後、正社員登用試験をクリアし、無事正社員となった。</p><br><p>もう昔のように、このまま年老いていく不安などは、感じていない。<br>今の私は「どこまでいけるのだろう」という希望しかない。</p><br><br><br><p>離婚、裁判という重い経験をしたからこそ、思うことがある。</p><br><p>職場にどんな人がいようとも、その人は離婚ほどの衝撃や変化を<br>私の人生に与えることはないだろう。<br>職場で怒られたところで、裁判ほど重い気持ちになることはない。<br>そうなると仕事さえも辛いことなんて、何一つないのだ。</p><br><br><br><p>重く、苦しい経験を乗り越えられたら、<br>こんなに心穏やかに過ごせる日々が待っていた。</p>
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<pubDate>Sat, 08 Mar 2014 20:50:42 +0900</pubDate>
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<title>ソフトランディング　4</title>
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<![CDATA[ <p>元々すれ違い生活をしていたこともあり、子どもたちも父親不在には慣れている。<br>とはいえ、当然離婚の一番の犠牲者は子どもなのも理解している。<br>父子の面会は続けていくつもりだ。<br>彼らの親子関係に口を出す権利は、私にはない。<br>子どもが面会を拒否するその日まで、続ければいい。<br>子どもたちは、多くの人に愛される権利があり、私がそれを奪ってはいけない。<br>裁判の最中でも、義父母と面会を続けたのはこれが理由だった。</p><br><p>木村弁護士も言った。<br>「離婚しても、あなたみたいな人が増えると、いいんだけどね。<br>離婚したからって、父親と繋がっていられるのは、子どもにとっても良いことなんだよ。<br>欧米は離婚しても共同親権だったりして、そうしている人が多いけど、</p><p>日本ではなかなかそれが進まなくてね。」</p><br><p>私は、子どもたちに離婚したことは伝えていない。<br>別居期間が長すぎた。</p><p>子どもにとっての「離婚」が「一緒に住まなくなること」であれば<br>既に離婚していることになるし、「お父さんに会わなくなること」であれば、<br>まだ離婚していることにはならないのだろう。</p><br><p>離婚によって相続の権利が変わること、配偶者の扶養の義務がなくなること…<br>など、大人への変化はあれど、子どもに離婚を説明するのは難しい。<br></p>
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<pubDate>Sat, 08 Mar 2014 20:45:31 +0900</pubDate>
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<title>ソフトランディング　3</title>
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<![CDATA[ <p>その数ヶ月後、裁判も「和解」という形で幕を閉じた。</p><p><br>法廷から出た瞬間に、それまでモノクロに見えていた風景に、鮮やかな色彩が戻った。</p><br><p>すべて終わったのだ。<br></p><p>弁護士と別れ、秋の心地よい風に吹かれながら、自宅へとゆっくり歩いた。<br></p><p>何一つ変わっていないのに、なぜかキラキラと輝いて見えた。<br></p><p>私は望むものを手に入れ、不要なものは削ぎ落とし、<br></p><p>人生の新たなスタート地点に立った。<br></p>
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<link>https://ameblo.jp/iamawoman/entry-11791070291.html</link>
<pubDate>Sat, 08 Mar 2014 19:30:53 +0900</pubDate>
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<title>ソフトランディング　2　～離婚の瞬間～</title>
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<![CDATA[ <p>私と夫は、市役所で待ち合わせした。<br>婚姻届を出したのと同じカウンターで、あの日と同じように2人揃って、離婚届を提出した。</p><p>役所での手続きを終え、夫と別れるときがきた。</p><p>夫は何か言いたそうだったが、私は敢えて夫の言葉を遮るように、</p><p>「じゃぁ。」と言って立ち去った。</p><br><br><p>夫に「別れたい」と言われてから2年半が経っていた。<br>2年半前、「離婚」を大きな大きな大きなイベントと考えていたが、</p><p>してしまえば、意外とそうでもない。</p><p>離婚をする前の日も、離婚をした後の日も、子どもたちは朝起きて、学校や保育園へ行く。</p><p>私はいつもどおり仕事へ行く。</p><p>そう、いつもどおりの一日が続いていくのだ。</p><p>そんな安心感があったせいか、私はもう泣くこともなかった。</p>
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<link>https://ameblo.jp/iamawoman/entry-11791036178.html</link>
<pubDate>Sat, 08 Mar 2014 18:35:13 +0900</pubDate>
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<title>ソフトランディング　1</title>
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<![CDATA[ <p>しばらくして、夫から一本の電話があった。</p><br><p>ずっと何のコメントもせず、義父母との関係悪化～裁判の高みの見物をしていた夫が、<br>義父母の説得を始めたようだった。</p><p>裁判は何も解決してくれないことを、誰もが感じていた。</p><br><p>夫と義父母から提示された訴訟を取り下げる条件は、<br>「離婚すること」<br>「孫と面会を続けること」</p><p>このマンションには住み続けても良いが、相続の際には孫たちの名義にする、という。</p><p>離婚に際しての養育費、財産分与については以前提示したとおり。</p><p><br>別居の際に夫に取り上げられていた子ども名義の多額の銀行預金も、<br>全て合法的に取り戻し、私を契約者にして全て学資保険（全額払込済み）にしてある。<br>二人の大学の学費は賄えるだろう。</p><br><p>離婚したくない気持ちよりも、もう私の中では不毛な裁判を終わらせたい気持ちが勝っていた。<br>この話に乗ることにした。</p><br><p>私は木村弁護士に報告し、内容を夫と詰めていった。<br>一方長澤弁護士は…というと、この急展開、蚊帳の外にされたのか、<br>法廷でも義父母が席をはずすと、<br>「何がどうなっているのか僕もよくわからないんですよ」と苦笑いをしていた。</p><p>これが作戦なのかどうかは知る由もない。</p><p><br>もしかしたら、本当に義父母がこの弁護士を信頼していないのかもしれない。<br>裁判の遅々とした進行に不満を抱き、不信感へと繋がった可能性も高い。</p><p>弁護人はあくまで弁護人であって、愚痴を聞いてくれるようなカウンセラーではない。<br>長々とした人生相談に乗ってくれる良きアドバイザーでもない。<br>そこは弁えて付き合うのが懸命だ。<br></p>
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<link>https://ameblo.jp/iamawoman/entry-11791025206.html</link>
<pubDate>Sat, 08 Mar 2014 18:22:55 +0900</pubDate>
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<title>憎悪の日々　6</title>
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<![CDATA[ <p>別居から丸2年が経とうとしていた。<br></p><p>何の実りもない裁判の後で、</p><p>「旦那さんへの調停の申し立ても視野に入れるから、郵便物が確実に届くかどうか調べてみて。」<br>という木村弁護士からの指示のもと、私は夫へ手紙を書いた。</p><br><p>せっかく送るのだから、手紙の内容にも配慮した。<br>プレッシャーをかけるわけでもない雰囲気で、裁判の状況を伝え、<br>今後どうしていくつもりなのか尋ね、私の健康状態のことも含めて全て伝えた。</p><br><p>そして、その日の夕方ぎりぎりで郵便局に滑り込みEMSを送った。</p><p>二日後、ネットで追跡番号を入力したところ、<br>夫がその文書を受け取ったことがわかった。</p><br><p>住まいなのか、会社なのかは不明だが、</p><p>夫から貰っていた住所は「有効」だ。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/iamawoman/entry-11791022964.html</link>
<pubDate>Sat, 08 Mar 2014 18:20:28 +0900</pubDate>
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<title>憎悪の日々　5</title>
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<![CDATA[ <p>弁護人の木村も長澤も、結局のところは同じエリアで仕事をする仲間でもあるのだろう。</p><p>長澤弁護士は、義父母と別れると、いつも木村弁護士と他の案件について話をしている。<br>私は気にも留めていないが、依頼人の見方によっては非常に不信感を抱くものかもしれない。</p><br><p>裁判の行き詰まりを目の前に、私も木村弁護士も為す術がなかった。<br>長澤弁護士も<br>「何がしたいのかよくわからないけど、出て行ってほしいとしか言わないんだよ。<br>離婚問題とは、切り離して考えてほしい、とね。」と言う。</p><p><br>離婚問題がなければ、この裁判はありえなかったわけで、<br>自分の息子の不貞行為などをすべてチャラにして考える、というのはおかしい。</p><p>それがおかしいということがわからないから、義父母は裁判を起こしたのだろう。</p><p>常識の範疇を飛び越えた訴訟だけに、裁判官も弁護人も戸惑うばかりで結論が出ない。</p>
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<link>https://ameblo.jp/iamawoman/entry-11791021104.html</link>
<pubDate>Sat, 08 Mar 2014 18:18:16 +0900</pubDate>
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<title>憎悪の日々　4</title>
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<![CDATA[ <p>裁判が始まってからというもの、<br>義父母との直接のやりとりもなくなり、私の心は軽くなっていた。</p><br><p>そんな中、面会の申し出があった。<br>土曜出勤があった私は半日だけ出勤し、それを利用して子どもたちと原告の面会を認めた。<br>私の勤務先は、義父母の最寄り駅の目の前にあった。</p><br><p>裁判の間の面会は何度かあったように記憶している。<br>私は都度応じた。<br>子どもたちが嫌がる様子もないのが救いだった。<br>楽しく過ごして帰ってくる。</p><br><p>しかし、相変わらず法廷では、不毛な争いが繰り広げられる。</p><p>お互いの主張は平行線で、歩み寄る様子はあちら側には１ミリもない。</p><br><p>私たちがここから出て行ったとして、面会が続くと思うのだろうか。</p><p>孫と面会があっても、裁判の結果として返ってこないのであれば意味がないようにも思う。</p><p>打算的に考えて面会させていたわけではないが、無意味なのであればやめようと考えていた。</p><br><br><p>そして、あまりにも平行線の話し合いが続くので、私は半ば諦めかけてた。</p><p>どうせ他に住む場所を探すのであれば、実家から離れたこの市内でなく、<br>実家のほうで安全な場所を探そう。</p><p>物件情報を見始めていた</p>
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<link>https://ameblo.jp/iamawoman/entry-11789447996.html</link>
<pubDate>Thu, 06 Mar 2014 22:19:31 +0900</pubDate>
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<title>憎悪の日々　3</title>
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<![CDATA[ <p>裁判は、2ヶ月に1度のペースで行われた。<br>そのたびに準備書面の提出や証拠の提出を求められる。<br></p><p>準備書面を読めば、お互いの言い分はほとんどわかる。<br>見事なまでに、お互いの主張が食い違う。</p><br><p>義父母は、離婚問題とは別に考えたい、と主張するが、<br>この問題は、当然そこに起因する。<br>従って、私は夫の不貞の証拠などもタイミングを見計らって提出した。</p><br><p>12月に始まった裁判だが、私と原告が裁判所で顔を合わせたのは<br>季節が変わり、暑くなってからだった。</p><br><p>久しぶりに会った木村弁護士に、私は体調の悪化を見抜かれた。<br>私は病気になったのだ。</p><p>死んでしまうかもしれない、という漠然とした不安に駆られながら</p><p>MRIなど様々な検査を受けていた。</p><p>会社をやめることになるかもしれないな…という考えもよぎり、</p><p>自分の業務を洗い出し、マニュアルを整えた。</p><p> 原因不明の症状で、病院を転々とする中、脳外科で原因が特定された。<br></p><p>しばらく新幹線での通院も必要ではあったが、早期に発見されたため、後遺症も残らず回復した。<br>不幸中の幸いだった。<br></p><br>
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<pubDate>Thu, 06 Mar 2014 22:14:56 +0900</pubDate>
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<title>憎悪の日々　2</title>
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<![CDATA[ <p>内容証明のやりとりで済むわけがないのは百も承知だった。<br>３週間後、地裁から訴状が届いた。<br></p><p>訴えの内容は同じだった。<br>未払いとなっている家賃を支払い、出て行け、という。</p><br><p>私は、生まれて初めて「被告人」となった。<br>木村弁護士を訪れ、着手金の30万円を支払った。</p><br><p>この義父母は、自分たちのしていることがわかっているのだろうか。<br>あれだけかわいがっていた（ように見えた）孫たちにまで、こういう仕打ちをするのだ。<br>縁を切るつもりなんだろう。</p><br><p>木村弁護士も困っている。<br>打ち合わせでも、<br>「普通ね、家族にはこういうことしないもんだけどね。<br>何を考えているのかよくわからないから、相手の出方をみましょう。」という結論にしかならない。</p><br><p>初めての裁判は、原告も被告も代理人の弁護士だけのやりとりだった。</p>
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<pubDate>Tue, 04 Mar 2014 21:23:14 +0900</pubDate>
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