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<title>カオスエクシリオ</title>
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<description>舞台は現在より少し過去。 そこに世界の影に潜む闇の組織『バタフライ（蝶）』と『カラベラ（髑髏）』があった。 これは、それぞれ別の組織に所属する構成員の会話ログである。</description>
<language>ja</language>
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<title>「Brujeria」04</title>
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<![CDATA[ 　エキドナがアジト去った後、レマはまた心を閉ざした。以前よりも強固に。<br>　あの子の考えは分かっている。でも、それは同時に、妖術に揺れ動いた心を捨ててはいないという証拠。<br>　ならばまた引き出してみせよう。次に打つ手のきっかけは、蛇がきっと見つけてくるだろう。<br><br>　「人を惹きつけ、呼び寄せる力……。それは物語の立役者となる力。あの子自身に深い過去はないけれど、あの子の力は深い過去を持った強者を必ず集める……」<br><br>　どんなに閉ざしても、本心は決して隠せはしない。<br>　レマ、貴女は今夢の中で、こう考えているのでしょう？<br>　だから私がそっと……夢で答えてあげましょう。<br><br><br>　『私が関わった人は私の前から必ず消える』【あらあら、私がいるじゃない】<br>　『やっぱり、関わらない方がいいんだ』　　【貴女の真の才能は関わることなのに】<br>　『この子も早めに私の手から放して……』　【そうね、その子じゃ貴女の心は開けない】<br>　『私は１人で仕事をしていく』　　　　　　【本当に困った子】<br>　『それが蝶のためにも、なるはず』　　　　【その逆よ……】<br>　『だから仕事は出来るだけ遠くで……』　　【でもその考えは悪くはないわ】<br><br><br>　【貴女が世界を回っていれば……私の探し物に出会って、惹きつけてきてくれるかも知れないし、ね？】<br><br><br><br>「……っ！」<br>　私は上半身を起こして、荒くなっている息を整えた。<br>　妙にリアルに私に語り掛けてくるような声。それを夢で聞いて思わず飛び起きた。<br>　夢とは人の脳が情報の処理を行っている結果、見るものだとかいう話を聞いたことがあるけれど……。<br>「確かに……私はそう思ってる」<br>　だったらあの声は……誰なのだろう。<br>「それに……起きたら何を言われていたのか忘れた…………あ」<br>　必死に探った記憶の中で、ぼんやりと覚えていた言葉を見つけて、私ははっとなる。<br>「私の、真の才能……」<br>　今、もしあの声の人物に会えたなら、迷わず「それは何？」と聞きたい。それくらい、私には何の才能もないと感じている。<br>　両親が見出してくれた情報系の力、そして蝶に入って定評を得つつある変装術。でも、それだってまだまだ。<br><br>「私の、才能……」<br><br>　それが人を不幸にするものだなんて……本当は信じたくなんかない。<br>　せめて、こんな闇の中でも、私は大切な何かを守れる存在になりたい。<br><br>「でも……私に一体……」<br>「あぁ……ぁぁ」<br>「……そろそろミルクの時間、ね」<br><br>　最近は、少しだけこの赤ん坊に感謝することがある。<br>　私がネガティブな方に思考を持っていくと、決まってこう泣くのだ。<br>　用件は毎回違うけど、それでもタイミングだけは本当にぴったりで、小さいのに妙に聞き分けがいい。<br><br>「まぁ、助かるけど」<br>「あ……うぅ」<br>「……用意する。待ってて」<br><br><br>　私が、本当の意味で変わるのはこれよりずっと先。とある少女の出会うまで。<br>　彼女の言葉が私の世界を全て変えることになる。<br>　彼女は私を慕い、恩人だと言ってくれる子だけれど、それは私も同じで。<br>　彼女と出会うことで、私は闇の世界の光を見つけ、仲間を見つけることになる。<br><br>　そう、そんな彼女との出会いはこの後……９年も先のお話。
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<link>https://ameblo.jp/ikebukurost/entry-11340944018.html</link>
<pubDate>Wed, 29 Aug 2012 19:10:17 +0900</pubDate>
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<title>カオス インスレクト主題歌【時間ナイフ】</title>
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<![CDATA[ <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/7F-TfIdnlmU" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88-%E7%94%B0%E4%B8%AD%E6%B6%BC%E5%AD%90/dp/B00897DLIE%3FSubscriptionId%3D175BC0N2BCT0X4DAZG82%26tag%3Damebablog-a1831251-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB00897DLIE" target="alt0='AmebaAffiliate' alt1='カオスインスレクト' alt2='Amazon.co.jp' alt3='http://ecx.images-amazon.com/images/I/61nvDy-suQL._SL160_.jpg' alt4='1'">カオスインスレクト<br><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61nvDy-suQL._SL160_.jpg" border="0"></a><br>￥1,300<br>Amazon.co.jp<br>
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<pubDate>Tue, 12 Jun 2012 22:21:11 +0900</pubDate>
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<title>TimeTrain</title>
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<![CDATA[ <script type="text/javascript" src="https://ext.nicovideo.jp/thumb_watch/sm17972779?w=490&amp;h=307"></script><noscript><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm17972779">【ニコニコ動画】「カオスエクシリオ」主題歌「TimeTrain」PV</a></noscript><br><a href="http://click.affiliate.ameba.jp/affiliate.do?affiliateId=20325974" alt0="BlogAffiliate" target="_blank" rel="nofollow">カオスエクシリオ クロノス/田中涼子<br><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61obRk2UPhL._SL160_.jpg" border="0"></a><br>￥1,300<br>Amazon.co.jp<br><br>
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<pubDate>Fri, 01 Jun 2012 07:59:36 +0900</pubDate>
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<title>「Brujeria」03</title>
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<![CDATA[ 　それは、まさに妖術のようだった。<br>　私の記憶に、そっと大切な何かを残すように、その声音は、心に鎖を巻き付けていった。<br>　元々、エキドナはどこか儚さを纏ったような人で、でも強くて、私はそんな彼女が放つ空気がどこか居心地が良かった。<br>　きっと、ママはエキドナを私のお守りにと決めた時、そんな私の心を見抜いていたんじゃないかと思う。<br><br>「私、もう長くない。昔から病を持ってて」<br>「何を……」<br>「でも、私は最後までママの手駒。だけど、私は最後に貴女に言葉を贈る。それが、ママのためだと信じて」<br><br>　この世界で別れなんて当たり前だけど、エキドナとの別れは……寂しいと思った。<br>　ママは私にとって恩人であって憧れではあるけれど、同時にどこか違う世界の人のような気がしていたから、そういった意味でエキドナは蝶の中で私が信頼し、身近に感じていた唯一の人だったのかも知れない。<br><br>「ママは、とある人物を探してる」<br>「とある……人物？」<br>「ん……私の仕事は、その人物の情報を得る事と、確保する事。そして……ママの弟の生死を確認すること」<br>「弟……？」<br>「ママの、最期の人の部分」<br>「……」<br>「ママには手に入れたいものがある。どうしても欲しい事実がある。それがあったらから、辛うじて人でいる」<br>「私は……風前の灯の渇いた蛇。魔女を見守る事、もう敵わない。だから、貴女に託す」<br><br>　私は言葉を紡げないでいた。<br>　彼女の瞳に私の顔が見える。その私は少し泣きそうな顔をしていた。<br>　エキドナは普段と変わらず、その物憂げな瞳で、それでも表情は少し悲しそうで……。<br><br>「ママを、見ていてあげて。彼女の道は誰にも外させる事が出来ない。だから、見ているだけでいい。そしていつか、私に教えて」<br>「……エキドナ」<br>「お願い」<br><br>　エキドナの最後の姿は、最初で最後の優しく、綺麗な笑顔だった。<br>　私はその笑顔を忘れない。この赤いチョーカーがエキドナの形見だとするならば、私はこれをつけて、この蝶で行動していこう。<br>　そうする事でずっと、私を通してエキドナが見ていてくれるような……そんな気がするから。
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<link>https://ameblo.jp/ikebukurost/entry-11253804903.html</link>
<pubDate>Fri, 18 May 2012 13:19:53 +0900</pubDate>
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<title>「Brujeria」02</title>
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<![CDATA[ 「レマ」<br>「……エキドナ」<br>「一緒にいい？」<br>「…………ええ」<br><br>　アジトの食堂は地下にあって、窓もないためいつも薄暗い。<br>　おまけに女性しかいない集団の食堂だというのに味も見た目も悪く、メンバーのほとんどはここで食事をするのは本当に時間がないときだけで、後は大抵外食をしている。<br>　だがレマはそんなメンバーとは対照的に、外食は滅多にせず、基本はこの薄暗い食堂で１人空腹を満たしていた。<br>　彼女が食事をしている時の食器の音、そしてママに預けられた乳児の両手足をバタつかせる音とたまにあがる声。その２つだけが、この防空壕のような食堂に響き渡っていた。<br><br>「どう？　その子」<br>　私の問いにレマは視線を食事に向けたまま答える。「別に。静かでいい子だとは思うけど」<br>「……やっぱり、納得してない？」<br>　さらに追撃をした私の言葉に、レマの食事の手が止まる。スプーンにすくわれたご飯が少しこぼれた。<br>「……ママは、どうしてこの子を私に任せたの？」<br>「貴女が拾ったんじゃない」<br>「それは……」<br>「ママも、そうやって貴女を拾って、私に勝手に預けて……ふふ」<br>　当時の事を思い出して、今のレマの態度と全く同じだったと思わず笑みがこぼれた。<br>　レマをそれを察したのか、自分が拾った乳児を見つめる。<br>　乳児は自分の服を不思議そうに握りつつ、泣く事もなく相変わらず両手足を愛らしく動かしていた。<br>「……ねぇ、レマ。貴女はどうして１人でいる？」<br>　それは私がずっと彼女に聞きたかった言葉。でも、答えてくれないと確信していたため、避けていたのもある。<br>　しかし、あえて今聞いたのは、これを逃せば、もう聞く機会がないと思ったからだ。<br>　彼女は言いたくないだろう。それでも私は最後にどうしても聞きたかったのだ。ここを離れるにあたり、それだけが最後の心残りだった。<br>「別に」<br>　レマは即座に回避してきた。私はそれでも攻める。「どうして１人でいる？」<br>　レマは攻めた私の態度に少し驚いたように目を見開いた。私が否定された言葉を再度強く聞いたのは今回が初めてだった。<br>「………………。怖いのよ」<br>　レマは少し考えた様子で沈黙した後、そう呟いた。私は｢何が？｣と静かに聞き返し、そらなる言葉を待つ。<br>　長い沈黙。それでも私は答えを聞くまで絶対に動かないと意思表示するように、レマを見つめた。<br>　レマは視線を逸らしてはいたが、私の視線が自分からずっと離れない事に諦めたのか、やがて諦めたよう息を吐いた。<br>「一度大切にしてしまったら……もう手放す事なんて出来ない。そうやってまた私は……」<br>「……大切なものを踏み台にして生きてしまうのが、怖い？」<br>　私の一言に、レマの動きが止まった。乳児の声だけが、食堂に響く。<br>　ママの言う通り、この子はこの世界に向いていない。でも、だからこそ新しい風にはなれるはずだと思った。<br>　ママのことは救えないだろう。でもこの後、レマみたいな子が来ることも十分あり得る世界だ。そんな子にとって、きっとレマの光は救いとなるはずだ。そしてそれは私の願いでもある。<br>　私の消えた未来を託すに値する彼女に、私に残せるものはなんだろう。思考を巡らす。<br>「……レマは、天命って信じる？」<br>「天命……？」<br>「私は、人にはそれぞれ役目があって生まれて来てるんじゃないかと考えてる。そして私自身が考える私の役目は、ママの知りたい事を運んでくる事と……貴方に、仲間の大切さを少しでも分かってもらう事だった。……後者は、ちょっと失敗？」<br>「エキドナ……」<br>「この世界での名前、エキドナ。異名、妖魔の渡り鳥………ちょっとおかしな組み合わせ。どっちも自分で決めたのに」<br>「……ふふ、何それ」<br>「レマが笑った」<br>　私は最後にレマの笑顔が見れて良かったと思いつつ、彼女を見つめた。レマも少しだけ頬を染めながらこちらを見る。<br>　そうして笑いあい、私は満足した気持ちでレマの右腕をそっと掴んで、その手のひらに赤いチョーカーを置いた。<br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20120430/00/ikebukurost/fa/54/j/o0800060011943945840.jpg"><img style="BORDER-BOTTOM: medium none; BORDER-LEFT: medium none; WIDTH: 450px; HEIGHT: 337px; BORDER-TOP: medium none; BORDER-RIGHT: medium none" id="1335713837468" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20120430/00/ikebukurost/fa/54/j/o0800060011943945840.jpg" ratio="1.33333333333333"></a><br><br>「あげる」<br>「……」<br><br>「貴女には、大した事してあげられなかった。だからせめて受け取って欲しい」<br>「エキドナ、何を……？」<br>「私、ママに頼まれて、しばらくここを留守にする。……だから、レマには言っておく」<br><br>　これが、最後だから。
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<link>https://ameblo.jp/ikebukurost/entry-11237112147.html</link>
<pubDate>Mon, 30 Apr 2012 00:34:36 +0900</pubDate>
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<title>「Brujeria」01</title>
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<![CDATA[ 　イブリースの部屋のドアがゆっくりと閉まった。<br>　ドアを閉める前、最後に軽く会釈をした少女は、この前彼女が救った薄紫髪の少女。名前はクレマシオン。<br>　過去の全てを燃やし葬り去った新しい自分に対して、火葬という名前を付けた、なかなかの期待の新人だ。<br><br>「……いいのですか？｣<br>「何が？｣<br>「彼女にあの少女を任せても良いのか、という意味です｣<br>「ふふふ、いいじゃない。レマだって子供っていう歳でもないし｣<br>「ですか……ここに来てからというもの、レマの態度は一変して冷たくなり、仲間からも嫌煙されています」<br>「……それが、望みなんでしょう」<br>「え……？」<br><br>　レマはあれから、エキドナと共に一度実家に戻った。両親をちゃんと弔いたいと言って。<br>　そこで彼女が形見として持ち出したものが、母親が愛用していたという銃。しかしレマは、それを使うことなく封印してしまった。<br>　２人に顔向け出来る人物になるまでは使わないというのが理由だったが、事情を知らない他のメンバーからは、やる気のない奴だとみなされ、嫌みを言われる原因となってしまっている。「根がこの世界向きじゃないのよ。私みたいに、諦めて壊れる事が出来ない」<br>「ママ……」<br>「だからこそ人を遠ざけるのよ。仲間ってのは、助け合う事が出来る温かい存在でしょ？　それが、恐いの」<br>「……ママはどうして、相手の心を読むのがそんなにお上手なんですか？」<br>「ふふふ……さあ、どうしてでしょうね」<br><br>　相手を利用するという事は、相手の心を見破り、そこから先手を打って支配する事。<br>　私はずっとママという存在の下で幹部として働いてきて、そう感じていた。<br>　ママには絶対的な目的がある。そして私たちも、このバタフライという組織も、全てその目的のための駒でしかない。<br>　この組織にしばらくいれば、それは誰にだって分かる事だ。現にママはそういった自分の野心的な部分を一切隠そうとしない。<br>　私たちがママについていく事、それはママという存在が何であろうと、彼女がいなければ、今ここに自分はいない。それが分かっているからだ。<br>　レマもきっと、そうなのだろう。その意味でも、彼女は仲間を遠ざけているのかも知れない。<br>　彼女は、ママみたいに冷酷になりたいのだ。その方が、この世界では楽だから。<br><br>「でも、あの子には他人を受けて入れていって欲しいわ」<br>「……あの乳児を任せたのも、それが理由ですか？」<br>　乳児……銃の訓練にと森へ出かけたレマが、捨てられていたと連れ帰ってきた、１歳ほどの幼い女の子。<br>　ママはそんな乳児の世話を全てを、今しがたレマに一任したのだった。<br>「一環ではあるわね。あの子の本当の良いところは、人を惹きつける魅力」<br>「……」<br>「いずれ、その魅力が必要になる時が来るわ。……ふふ、それまであの子の良い芽を潰さないように、しっかりと見ていてあげないと」<br>「ママ……」<br>「どんなに冷酷であろうとしても、彼女は善を捨てられない。現に捨てられた赤ん坊をわざわざ拾って帰ってきた。捨て置いてもいいはずの、弱くて、小さくて、脆弱な命を……ね」<br>「貴女は……」<br>「エキドナ」<br>「はい」<br>「私が怖い？」<br>　そう私に問いかけたママの瞳の奥に、私は彼女の過去を見たような気がした。<br>　部下にさえ明かした事のないママの過去。ママをこうまで変えてしまった過去とは何だったのか。<br>　世界に絶対の復讐を誓うその理由は、この苦笑じみた問いかけにこそ、隠れているのかも知れない。<br>「……はい」<br>「ふふ……」<br>「でも、だからこそ私は、死ぬまで貴女の手駒でいます」<br>「あら、変わった子ね」<br>「そうでしょうか？」<br><br>　私も、ママも知っている。私の命が、もうそんなに長くない事くらい知っている。<br>　だから私は、ママに救われたこの命が尽きるまで、私の血肉全てを捧げると誓ったのだ。<br>　そう……ママだけが、小さく脆く脆弱で、捨て置かれて然るべき私の命を、見つけてくれた人なのだから。
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<link>https://ameblo.jp/ikebukurost/entry-11231514553.html</link>
<pubDate>Mon, 23 Apr 2012 19:59:16 +0900</pubDate>
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<title>「Solitario」編集後記</title>
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<![CDATA[ ……おや？　何やらポストに投函が……。<br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20120413/18/ikebukurost/01/a5/p/o0800060011913641852.png"><img style="BORDER-BOTTOM: medium none; BORDER-LEFT: medium none; WIDTH: 550px; HEIGHT: 412px; BORDER-TOP: medium none; BORDER-RIGHT: medium none" id="1334308203171" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20120413/18/ikebukurost/01/a5/p/o0800060011913641852.png" ratio="1.33333333333333"></a>&nbsp;<br><br>………………。<br><br>そこ代わってください、お願いします。<br><br><br>という訳で、アカツキ先生とやってきたSolitarioも終了しました！<br>次回もご期待くださいませ(*´∇｀*)<br>
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<pubDate>Fri, 13 Apr 2012 18:07:01 +0900</pubDate>
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<title>「Solitario」05</title>
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<![CDATA[ 　「あの子、使えそうね」<br><br>　ゼフィーナが男から逃げている最中、イブリースは少女の残していったぬいぐるみを抱えて薄く笑っていた。<br>　彼女にとって人を助けるのに、無計画などはあり得ない。助けるには、その労力にあった代価を、後に相手が払える相手かどうかを見極めなければ。<br>　そして、クマのぬいぐるみを置いていった少女には、どうやらそれだけの能力があるようだった。<br><br>「エキドナ」<br>「はい、ママ」<br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20120412/13/ikebukurost/b2/3f/p/o0800060011911521148.png"><img style="BORDER-BOTTOM: medium none; BORDER-LEFT: medium none; WIDTH: 450px; HEIGHT: 337px; BORDER-TOP: medium none; BORDER-RIGHT: medium none" id="1334203372656" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20120412/13/ikebukurost/b2/3f/p/o0800060011911521148.png" ratio="1.33333333333333"></a>&nbsp;<br><br>　イブリースがそう呼ぶと、ふっと後ろに紫色の長髪を揺らして、大人びた雰囲気の美少女が姿を現した。<br>「彼女……どういった子？」<br>　イブリースがエキドナと呼んだ少女は、軽くうなずくと、少し低めの声音で説明を始めた。<br>「この近辺で有名だった暗殺者、シベリス夫妻のご息女で、名前はゼフィーナ。両親とは違い、頭脳派タイプのようです」<br>「ふふふっ……ちょうど、欲しかったタイプの子じゃない。私の目に狂いはなかったようね」<br><br>　イブリースはそのままふわりと屋根から飛び降りると、その瞳をゼフィーナが逃げる方角へと真っ直ぐに向けた。<br>　その瞳の奥には、深くて暗い、どこまでも続く闇が渦巻いている。<br>「あの子の能力、才能はおそらくは別にある……ふふふ、大いに利用させてもらうわよ」<br><br>　私は、あの日から、この世界に復讐を誓った。<br>　私をこの世界に、この闇に押し込めた全てを、どうしても赦せなかったからだ。<br>　両親の事など、とうの昔に忘れてしまった。顔も、もう思い出せない。どうせもうこの世にいないとほくそ笑む。<br>　ただ唯一覚えているのは、弟の事。まだ小さかったあの弟は、今は一体どうしているのだろうか。<br>　それでも、この後に出てくる思考に、いつも私は薄笑いを浮かべてしまう。私もここまで闇に落ちてしまったのだと、自嘲したくなるのだ。<br><br>「私が不幸で、向こうが幸せなんて、私は絶対に許さない。闇に落ちるなら、どこまでも深く落ちればいいのよ」<br>「……ママ？」<br><br>　その思いを、今はゼフィーナに重ねた。今はそう……これでいい。<br><br>「エキドナ」<br>「はい」<br>「いずれ貴女には、彼の事を調べてもらうわ」<br>「彼……？」<br>「ええ、私の生き別れの弟」<br>「弟……」<br>「ふふふ……まぁ」<br><br>　イブリースはそう言って不敵に笑った。それはいつもの、企みを含んだ笑み。<br>　全てを闇に沈めんと燃える、魔女の笑いだ。<br><br>「ゼフィーナが使えるようになったらの話だけど、ね」<br><br>　ぬいぐるみは、その笑みも言葉も知らぬまま、ただ雨の降りしきる路地を見つめ続けていた。<br><br>「Solitario」ＥＮＤ
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<link>https://ameblo.jp/ikebukurost/entry-11220988911.html</link>
<pubDate>Thu, 12 Apr 2012 12:59:15 +0900</pubDate>
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<title>「Solitario」04</title>
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<![CDATA[ 　牽制の発砲を繰り返して、私は必死に逃げていた。が、格闘センスに限って言えば相手の男との実力差は歴然。<br>　何度も接触しては必至の抵抗で距離を取って、また接触されて……そんなやり取りを繰り返していたが、どう考えても相手の男は私で遊んでいる。<br>　でも、それは相手が本気を出したら、私はひとたまりもないと言う事実でもあって。<br>「しゃっ！！」<br>「……はっ……！」<br>　飛んできたナイフを避けたものの、避けた方向の背後に殺気を感じて、慌ててしゃがんだ。頭上をナイフが３本飛んでいく。<br>「へぇ……」<br>「……っ！」<br>　そうして再び走り出したものの、そろそろ本気にならないといけなかったのか、走る軌道、避け方まで把握したようなナイフの嵐が襲ってきた。<br>　私は必死に避けたり、銃で叩き落としたりと抵抗するも、遂に体制を崩して、屋根から転がり落ち、バシャッと冷たい路地に倒れた。<br>　雨でぬれた路地の道。そのコンクリートは私の体温をあっという間に奪っていく。<br>「くっ……」<br>　起き上がろうとして、右肩にピシッと痛みが走るのを感じた。それでも何とか上半身だけ起こした所で、目の前に男の足が見えた。<br>「まだ逃げるの？」<br>「……はぁ、はぁ……」<br>「痛いんだ。かわいそうに。……でも、すぐに楽にしてあげるよ」<br>　視界に入る男の楽しそうな顔。悔しさと恐怖で、私の瞳からは涙が溢れていた。<br>　死にたくない。まだ、私は死にたくなんかない。死ぬわけにはいかない。<br>　男が手にした銃口が、私のこめかみに向けられる。見下す眼光は、ギラギラと冷たく濁っていた。<br><br>「ばいばーい」<br><br>　男の言葉にぐっと瞼と閉じた。来るだろう痛みに耐えるように。<br>　でも、心の中では「こんな所で死にたくない」と叫び続けていた。<br><br>　誰でもいい……誰か、誰か……私を助けて……っ！！<br><br>　バンッ！！<br><br>　響いた音に、私はすぐに違和感を覚えた。私に届くはずの痛みはなく、代わりに届いたのは顔に液体のようなものが飛び散った感覚。それは雨じゃない……もっと温かくて、どろりとしているもの……。<br>　次いでドサリと倒れるような音も耳に届き、ゆっくりと瞳を開けると、さっきまで私を追い詰めていた男が、目の前で死んでいた。<br>「…………」<br>「平気？」<br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20120409/19/ikebukurost/cd/02/p/o0800060011906610832.png"><img style="BORDER-BOTTOM: medium none; BORDER-LEFT: medium none; WIDTH: 450px; HEIGHT: 337px; BORDER-TOP: medium none; BORDER-RIGHT: medium none" id="1333966345937" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20120409/19/ikebukurost/cd/02/p/o0800060011906610832.png" ratio="1.33333333333333"></a>&nbsp;<br><br>その男の姿から視線が離せないでいると、路地の先から声がした。落ち着いた声音の、女性の声。<br>　銅像のように動けないままの私。何故だか、怖くて顔をあげる事が出来なかった。<br>「はい」<br>「……あ」<br>　そうしていると、女性の声と共に私の視界いっぱいにクマのぬいぐるみ……ティセラが強引に映り込んだ。<br>「大事なものなんじゃないの？」<br>「……」<br>　私は『大切』という言葉に動かされるように、そっと手を伸ばしティセラを受け取った。そしてティセラをそっと抱き締めて、見上げる。<br>「貴女、これからどうするつもり？」<br>「……」<br>　声が出なかった。<br>　２０代前半と思われる、女性の微笑んだ顔が、私の瞳に映っている。<br>　その何処か優しくて、でも凛として芯の強そうな眼差しは、憧れの存在だった母に、とてもよく似ていた。<br>「言葉も出ない？」<br>「わた、しは……」<br>「貴女、シベリス夫妻の子供でしょう？」<br>「……」<br>「そんな警戒しなくても良いわ。私は貴女を助けたいだけよ。……でも、そうなら、もうこの街からは離れた方が良いでしょうね」<br>「……分かってます。私は……逃げ続けなきゃ」<br>「……嫌？」<br>「それは……」<br>「ふふふ、だったら……『こっち』の世界にいらっしゃい。私の元に」<br>「…………こっちの、せかい……？」<br><br>　これが、私の恩人であるママ。<br>　バタフライの創設者であり『地獄の魔女』と呼ばれる脅威の殺し屋、イブリースとの出会いだった。
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<link>https://ameblo.jp/ikebukurost/entry-11218552857.html</link>
<pubDate>Mon, 09 Apr 2012 19:08:59 +0900</pubDate>
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<title>「Solitario」03</title>
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<![CDATA[ 　身体が冷えてきていた。<br>　このままだと間違いなく動けなくなる。何とかしないと。でも今は逃げないと。<br>　そんな単純な思考だけを巡らせて、私は雨の音をかき分けながら、追っ手から逃げていた。<br>　私の両親が生んだ罪、その呪われた結末から、その手に掛かるまいと、必死に逃げていた。<br><br>「知ってたじゃない。いつか、こんな日が来るって！　だから……！」<br><br>　復讐という刃が、私たち家族を引き裂くって。<br><br>「……！」<br>　ふと、近い場所でバシャっと音が聞こえたような気がして、私は立ち止まった。<br>　一旦屋根にへばりつき、じっくりと辺り一面に気配を巡らせた。獣のように、すんすんと鼻も動かす。そして気が付いた。<br>「やぁ、罪の落とし子さん」<br>　私の背後に、薄い気配がざわめいていた。声からして、男だろう。成人はしているだろう声音は、ほくそ笑んでいるように感じる。<br>　私は意識だけを彼に向け、その動きを警戒。それと同時にゆっくりと屋根に伏せていた身体を起こしていった。<br>「……」<br>「おはよう。是非こっちを向いて欲しいな。顔を見せてよ」<br>　男は私の身体が完全に立ち上がるまでじっと立ち尽くしたまま、立ち上がってみればそんな事を優しくも冷たい声で囁いた。<br>　私がゆっくりと振り返った先には、サバイバルナイフを両手に携えた２０代前半の若い男の姿。<br>　男は冷徹な笑みをたたえ、私をじっと舐めるような視線で見つめていた。<br>「君が、ゼフィーナ・シベリスだね」<br>「……ええ、そうよ」<br>「勿体ないなぁ、凄くかわいいのに。出来る事なら、もっと違う形で出会いたかったよ」<br>「……」<br>　私は気付かれない程度に、重心を右足に傾けた。男から感じとれる殺気が、私の目には立ち上る煙のようにはっきりとその存在を感じさせていて、半ば恐怖に駆られた。逃げなければと。私の腕では、到底敵わない相手だと。<br>「君自身に恨みはないけれど……」<br>「……っ」<br>「ここで死んでもらうよ！」<br>　その言葉と共に屋根を蹴った男の身体は、一瞬にして私の元まで辿り着くと、容赦なく持っているナイフを振りおろしてきた。<br>　私はそれを間一髪の間合いで避ける。髪が少しだけ切られて雨に叩き落とされていった。<br>　それを見送る事も暇もなく、続いてきた２発目も避け、バク転を２回。３回目のバク転時に両手でぐっと屋根を押し返し、大きく跳躍して、向いの屋根の上に降り立った。<br>「へー、なかなかじゃん」<br>　時間を置かずに銃を取り出し、相手に発砲。男は楽しそうにそれを避けつつ、私のいる屋根へと迫ってくる。<br>　その笑い声が……異様に腹立たしいけれど……ここは冷静に動かなければ。<br>　男がこちらの屋根に移るため飛び立ったのを見計らって、私は発砲を止めて逃げ出した。<br><br>（ティセラ……ごめんね……！）<br><br><br><br>　屋根の上に置き去りにされたクマのぬいぐるみは、雨に打たれ寒そうに震えているようだった。<br>　ふと、ぬいぐるみの作られた目に、１つの影が映り込む。<br>　影はそのままぬいぐるみを拾い上げると、小さく笑った。<br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20120406/13/ikebukurost/41/f0/p/o0800060011899310983.png"><img style="BORDER-BOTTOM: medium none; BORDER-LEFT: medium none; WIDTH: 450px; HEIGHT: 337px; BORDER-TOP: medium none; BORDER-RIGHT: medium none" id="1333686773625" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20120406/13/ikebukurost/41/f0/p/o0800060011899310983.png" ratio="1.33333333333333"></a>&nbsp;<br><br><br>「……あの子、使えそうね」<br>
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<link>https://ameblo.jp/ikebukurost/entry-11215247454.html</link>
<pubDate>Fri, 06 Apr 2012 13:30:57 +0900</pubDate>
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