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<title>木陰でひと休み</title>
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<description>ゆるゆると更新していきます</description>
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<title>ハイ！</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>この頃妙に元気ですね</p><p>　ぐり　：　ハイ！</p><p>&nbsp;</p><p>首の痛みが治まらず何か月も整形外科に通っているうちに、体中のあちこちも</p><p>痛み出して困っていたはずですが。</p><p>　ぐり　：　ハイ！</p><p>&nbsp;</p><p>それで総合病院を受診したらリウマチ性多発筋痛症と診断されたのですね。</p><p>　ぐり　：　ハイ！</p><p>&nbsp;</p><p>何やら恐ろし気な病名に不安を覚えたことでしょう。</p><p>　ぐり　：　ハイ！　でも病名にはあるものの、リウマチではないそうです。</p><p>&nbsp;</p><p>おもに高齢者が発症するとか。</p><p>　ぐり　：　。。。<span style="font-size:0.83em;">高齢者ですぅ</span></p><p>&nbsp;</p><p>インドア人間で運動とは無縁のあなたが体中の筋肉痛に悩まされるとは</p><p>皮肉な話です。</p><p>　ぐり　：　ハイ！</p><p>&nbsp;</p><p>元気なのは処方された薬がよく効いているからですね。</p><p>　ぐり　：　ハイ！</p><p>&nbsp;</p><p>何か月も悩まされていた痛みから解放されてよかったですね。</p><p>　ぐり　：　ハイ！　どこも痛くないって幸せなことだと気づきました。</p><p>&nbsp;</p><p>ところで、処方薬は適正に服用しなくてはなりませんね。</p><p>　ぐり　：　<span style="font-size:0.83em;">ハイ。。。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">　　　　　　　朝食後にだけ服用するところをうっかり夕食後も飲んでいました。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">　　　　　　　2週間も。。。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">　　　　　　　医師に叱られました。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">処方薬にはステロイド剤も含まれているとか。それでそんなに元気なのですね。</span></p><p><span style="font-size:1em;">つまりあなたは・・・</span></p><p><span style="font-size:1em;">　ぐり　：　</span><span style="font-size:2.74em;">ハイ！</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size: 13.28px;">　　　　　　　　　　　　　　　　　　　薬は用法用量を守って正しく服用しましょう</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Sat, 20 Apr 2024 14:32:04 +0900</pubDate>
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<title>苦行の３０分</title>
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<![CDATA[ <p>ぽっかり空いた時間が３０分あったとしたら何をするかなと考えてみることがあります。</p><p>気になっているあれやこれやの整理整頓や処分、マンネリ化した料理のレシピに変化をつける、何年も連絡の途絶えている友人に電話してみる、あとは散歩、ぐらいかな。</p><p>って、こんなことを考えているときは大抵３０分なんてものじゃない、１時間ほどもうだうだして無為に時間を費やしていたりします。</p><p>&nbsp;</p><p>でも、今なら何だってする。</p><p>年末に見て見ぬふりした窓のサッシを掃除する。</p><p>今のわたしのこの状態よりマシだもの。</p><p>３０分あれば読み終えてしまえるのに、予期してたエンディングにはなりそうにないとほったらかにししている本を読む。</p><p>今のこの苦痛の３０分よりずっといい。</p><p>&nbsp;</p><p>散歩だ、散歩。あしたはうんと寒くなるとテレビが言っていた。穏やかに晴れている今日は散歩日和ではないか。</p><p>今すぐ散歩したい。</p><p>&nbsp;</p><p>ああ、鼻の横が痒くなってきた。困った。</p><p>こんな時は痛みより痒みのほうがツラい。</p><p>人間に痒いという感覚なんてなけりゃいいのに。</p><p>我慢だ我慢。痒いのは妄想だと思い込もう。</p><p>そうだとも、クシャミが出ちゃうよりそれこそマシではないか。</p><p>&nbsp;</p><p>わたしは今、身動きがとれない。</p><p>いいえ、動いちゃいけない。</p><p>動いていいのは心臓だけ。</p><p>&nbsp;</p><p>「30分間、リラックスして横たわっていればいいですからね」</p><p>そんな言葉も、指一本動かさないでと言われた後じゃリラックスどころか、緊張するばかりです。</p><p>呼吸時のお腹の膨らんだり凹んだりは問題ないのかな。</p><p>などと要らぬことまで考えてしまう。</p><p>&nbsp;</p><p>そんなこんなで苦行の３０分が経過。</p><p>&nbsp;</p><p>微動だにしない３０分間が、この先わたしの人生に二度と巡ってこないことを願っているうちにMRI検査は終了しました。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20240123/16/imab4c4fm/bf/38/j/o4374323315392807013.jpg"><img alt="" height="163" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20240123/16/imab4c4fm/bf/38/j/o4374323315392807013.jpg" width="220"></a></p><p>&nbsp;</p><p>この２か月、首が痛いのです。</p><p>&nbsp;</p><p>検査後の診察で、医師は言いました。</p><p>「画像を見る限り異常はありませんね。</p><p>グリさん　リハビリをサボってばかりいるからです。</p><p>きちんと通いなさいね。マッサージは３０分もあれば済むことですよ。」</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/imab4c4fm/entry-12837712328.html</link>
<pubDate>Tue, 23 Jan 2024 15:43:49 +0900</pubDate>
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<title>クモイのクゴ</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>馴染みのない言葉を聞いたとき、それが外来語ではないらしいと推測はできても、頭の中ではその音（おん）がカタカナで鳴るばかりで漢字の表記がさっぱり浮かばず、意味が解らないことってありませんか。</p><p>「クモイのクゴ」</p><p>子どものときに聞いたこれがそのうちのひとつです。小学校の校歌の歌詞にありました。</p><p>おそらく平仮名で書かれた紙を見て覚えたのでしょうが、歌詞の意味を教わった記憶もなく、年に数度歌うのみで気にも留めなかったのでしょう。</p><p>卒業してしまえば校歌なんて歌う機会もなくなりますし。</p><p>それでも歌詞は忘れずにいて、歌の終わりに地名を繰り返し唱和したことを思い出したりすると、そういえばと、「クモイのクゴ」ってなぁにとなり、相変わらずカタカナばかりが頭の中で跳躍するのでした。</p><p>&nbsp;</p><p>おとなになるに連れ、「クモイ」は「雲居」、雲上人のことだと解ってきました。</p><p>校歌は昔から地域の特産品をエライひとに献上していることへの矜持が内容ですから。</p><p>さて、残るは「クゴ」。</p><p>けれど検索しようとさえしません。そんなのは些細な疑問でしたから。</p><p>これが解けたのは3年前の同窓会で、でした。</p><p>会食の席に件の校歌をプリントした紙が用意されていて、皆で何十年ぶりかで歌ったときです。</p><p>今はおとなですもの、歌詞は漢字でした。</p><p>「供御」。</p><p>「雲居の供御」でした。</p><p>小さな疑問でしたが、解決すれば気持ちもスッキリ。</p><p>オマケに作詞者が坪内逍遥と初めて知ってヘェ～。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20231105/11/imab4c4fm/f1/93/p/o0984054615360350645.png"><img alt="" height="122" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20231105/11/imab4c4fm/f1/93/p/o0984054615360350645.png" width="220"></a></p><p>これの干し上がって粉をふいたのが雲居の供御です。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/imab4c4fm/entry-12827423793.html</link>
<pubDate>Sun, 05 Nov 2023 12:43:07 +0900</pubDate>
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<title>ザリガニの鳴くところ</title>
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<![CDATA[ <p style="text-align: center;"><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20230119/10/imab4c4fm/54/db/j/o0346050015231753220.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="318" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20230119/10/imab4c4fm/54/db/j/o0346050015231753220.jpg" width="220"></a></p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">　　　　　　　　　　　　　　ザリガニの鳴くところ　　　ディーリア・オーエンズ</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">むかし母から聞いた、母の幼かった頃の話を時々思い出します。</p><p style="text-align: left;">「近所の父親が大雨の翌日、川で死体で見つかった。酔って川に落ち溺れたのだろうと巡査は言った。これであの家も平和になった、仕方なかったのだ、警察は関係ないと、近所の者みなが言っていた。」</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">どんなに発達した文明社会にあっても、人間も生き物の一種。生き残りを賭けた一瞬には本能だけが働くこともある。そんなとき意思や社会のルールは意味を成さない。</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">「ここには善悪の判断など無用だということを、カイアは知っていた。そこに悪意はなく、あるのは拍動する命だけなのだ。たとえ一部の者は犠牲になるとしても。生物学では、善と悪は基本的に同じであり、見る角度によって替わるものだと捉えられている。」　（抜粋）</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">この小説が映画化されていることをブロ友さんの記事で知り、そういえばわたしの読書リストに載せていたっけと思い出し、読んでみた次第です。</p><p style="text-align: left;">舞台は1950年代からの主に２０年間のノースカロライナ州の湿地。</p><p style="text-align: left;">沼地で他殺体で発見された青年の捜査の行方と、「白人トラッシュ（貧乏人）」と蔑まれながら湿地でひとりで生きる少女の成長譚です。</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">定職もなく癇癪持ちのうえ、酒癖の悪い父親が振るう暴力に耐えかねた家族が次々と去り、幼少期からひとりで生きていかざるを得なかった少女。</p><p style="text-align: left;">少女には湿地がすべて。湿地の動植物に馴染み、貝を採り、食料に替え、地域社会との接触を最小限に抑え、普通に暮らす人々から逃げて生きていく。<br>その胸には消えない疑問があります。</p><p style="text-align: left;">きょうだいや父親はともかく、感性豊かで優しく、愛情深かった母親までもがなぜ自分を置き去りにしたのか。</p><p style="text-align: left;">母親への断ちがたい思慕とともに年月を重ねた少女は、その答えを生き物のサバイバル本能のなかに見出します。ああ、少女の胸にストンと落ちただろうなあ。生き物としてお母さんを理解し、それはあなたも同じだったんだよね。読者の多くが本書で最も共感するであろう場面です。</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">ところで、少女の成長譚と書きました。ロマンスが付きものです。野生児がまともな人間になった話ではないのです。</p><p style="text-align: left;">少女の最大の理解者である少年が早い段階で登場しています。この少年がとてもいい。</p><p style="text-align: left;">年若いながら、感情に流されない節度ある態度を見せる少年には心底感じ入りました。今日び、こんな紳士には滅多にお目にかかれない。</p><p style="text-align: left;">共通の関心事があることを独特の方法で少女に伝え、その心を開かせ、共に湿地を歩き、ボートで湖を巡り、文盲だった少女に識字能力を身につけさせることもします。</p><p style="text-align: left;">これが湿地のエキスパートととしての少女の能力をのちに「文明的」に開化させることに繋がっていきます。</p><p style="text-align: left;">そして年月をかけて相思相愛だと確信するまでに至りますが、カイア（少女の名前）がカイアであるゆえにふたりに距離ができたり、復縁したりとジュブナイル向けとしても読ませどころに満ちています。</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">本書には湿地の季節ごとの風景や気候、そこに棲息する生き物、植物の描写が実に多くあります。</p><p style="text-align: left;">ストーリーテリングが好きなわたしは話の進展を早く知りたくて、ともすればこういう箇所にまどろっこしさ感じ、読み飛ばすことがあります。</p><p style="text-align: left;">今回はそうしませんでした。描写に用いられる比喩が詩的で臨場感ををもたらし、文字からならではの想像力が発揮されたからです。</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">「その瞬間、一陣の風がどっと吹き、おびただしい数の黄色いプラタナスの葉が命の支えを断ち切って空に流れ出た。秋の葉は落ちるのではない。飛び立つのだ。飛翔できる一度きりのチャンスに、彼らは与えられた時間を精いっぱい使って空をさまよう。日の光を照り返して輝きながら、風の流れに乗ってくるくると舞い、滑り、翻る。」　　（抜粋）</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p><p style="text-align: left;">登場人物には思いやりのある誠実な人柄をうかがわせる人も何人かいて、少女が蔑まれ差別されるばかりではなかったことは読み手には救いで、話に陰鬱さを感じません。</p><p style="text-align: left;">サスペンス要素あり、登場人物の心情には得心がいき、動物学者でもある著者による生き物の描写を堪能できる、読み応えのある一冊でした。</p><p style="text-align: left;">&nbsp;</p>
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<pubDate>Thu, 26 Jan 2023 15:29:49 +0900</pubDate>
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<title>薄利多売</title>
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<![CDATA[ <p>非日常。</p><p>この言葉が連想させることと言えば、それまでのわたしの生活には旅行ぐらいしかありませんでしたが、今思えば4年前の２か月間こそがまさにそれでした。</p><p>旅行ではありません。メルカリです。</p><p>来る日も来る日も、日がな一日ケータイ片手に梱包と発送を繰り返した２か月。</p><p>&nbsp;</p><p>健康上の理由から、兄が決めていた半年後の廃業（縫製業）を１か月後に早めた日からわたしの非日常が始まりました。</p><p>工場内を空にするというのです。</p><p>巨大な裁断台や機械類は同業者に引き取ってもらうことになりましたが、問題はその他の縫製に関わる様々な物です。</p><p>うちは婦人服専門に加工していましたが、スカート一枚作るに生地と糸があれば済むというわけではありません。他にファスナー、接着芯、ウェスト芯、ウェストゴム、フック、スナップ、デザインによっては手付けの飾りボタンなどが要ります。</p><p>そういった製作に関わる材料が大量に残っていました。</p><p>糸ひとつ取っても種類が多様で、様々な用途に適するそれぞれの糸があります。多種類の色も揃っています。それも、パッケージを外してない新品も少なくなかったのです。</p><p>それら全てを兄は産業廃棄物として処分するというのです。</p><p>モノに執着しないわたしですが、これはもったいないと思いました。</p><p>もったいない。</p><p>欲しい人は手芸店でお金を出して買っています。</p><p>「処分はわたしに任せて。」　わたしが言うと、「期限は一か月」と念を押す兄。</p><p>&nbsp;</p><p>そこでまず、友人知人に声をかけ工場まで来てもらい譲ることにしました。もちろん無料です。</p><p>「ご自由にお持ちください」</p><p>皆、レジ袋や箱を持参し持っていってくれました。中には見知った顔以外もありましたが、喜んでもらえてよかったです。</p><p>それでもまだ大量に残っています。</p><p>そこでアカウントを持っていたメルカリに出品することにしました。</p><p>メルカリは本やCDの購入に時々利用する程度でしたが、出品は初めてでした。</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/12/imab4c4fm/0e/b1/p/o0255024215119658873.png"><img alt="" contenteditable="inherit" height="209" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/12/imab4c4fm/0e/b1/p/o0255024215119658873.png" width="220"></a></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>早朝家を出て工場に向かい、「商品」を車に詰め込むと自宅に帰り荷を下ろします。何度工場と自宅を往復したか分かりません。全てを移動させながら、同時に出品。</p><p>家中がモノで溢れ、縫製工場の匂いがしました。</p><p>メルカリへの投稿で時間のかかることは出品物の撮影と説明文を付けることです。</p><p>説明文はある程度テンプレートを作ることで手間を省けますが、撮影には気を遣いました。</p><p>実物と画像とでは色合いが変わるからです。</p><p>即買いしてくれる人が多かったのですが（迷っていると売れてしまう）、コメント欄に寄せられる質問やリクエストに応じることに割く時間も少なくありませんでした。</p><p>もったいないからと出品したはいいが、買い手が現れなかったら今や汚部屋と化したわたしの家をどうすればいいのかと不安でしたが、そんな心配は要りませんでした。</p><p>出品するそばから「SOLD」がつきます。</p><p>そりゃそうです。ひとつひとつ出品なぞしていられません。糸なら３０本以上、ファスナーは箱単位でまとめて売り、オマケで１０本つけて利益は１０００円程度。</p><p>「縫製工場の廃業につき大量にあります。この後も出品します。」との文言に引かれて、趣味で手芸をする人以外の裁縫教室を営む人もわたしのページをチェックしていたようです。</p><p>メルカリへの手数料と送料を引くと利益がワンコインということもありましたが、とにかく捌けていけばいいのです。</p><p>わたし自身も２か月後に引っ越しを控えていたので自宅がゴミ屋敷化することだけは避けなければなりませんでした。</p><p>新品も混じった激安ショップ。薄利多売でドンドン売りました。</p><p>家事なんぞしていられません。期限付きですからおろそかになってもかまいません。こんな時、ひとり暮らしは迷惑をかける家族もなくていいです。</p><p>買い物に行ったスーパーでは段ボール箱をもらってくることも必須でした。発送に要りますからね。</p><p>発送のため日参した運送会社の人とは顔なじみになり、メルカリの達人と呼ばれもしました。</p><p>そんな日々を送ること二か月弱。、とうとう最後のひと箱が家から消えて、かすかに縫製工場の匂いが残るだけとなりました。</p><p>&nbsp;</p><p>塵も積もればなんとやら。掃除を後回しにしてきた部屋の隅には綿埃・・・、も、そりゃ積りましたが、薄い利益も積もったのです・・・ウフフフフ♪</p><p>もったいない精神を発揮し頑張ったわたし、偉い。</p><p>兄一家、娘夫婦を誘って食事に出かけたわたし、リッパ、リッパ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/12/imab4c4fm/c0/47/p/o1047171815119658985.png"><img alt="" contenteditable="inherit" height="361" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/12/imab4c4fm/c0/47/p/o1047171815119658985.png" width="220"></a></p><p>最初はこの程度でしたが売れることが分かって次第に一度の出品量が増え、この５倍を出すこともありました。</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/12/imab4c4fm/27/36/p/o1045170515119659145.png"><img alt="" contenteditable="inherit" height="359" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/12/imab4c4fm/27/36/p/o1045170515119659145.png" width="220"></a></p><p>&nbsp;</p><p>針は当然ですが全て新品です。１パッケージ５００円ほどですからかなりお得です。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>実は廃業品を売る傍ら・・・こんなものや</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/12/imab4c4fm/b3/d7/p/o1050173515119659247.png"><img alt="" contenteditable="inherit" height="297" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/12/imab4c4fm/b3/d7/p/o1050173515119659247.png" width="180"></a></p><p>&nbsp;</p><p>こんなものも売っていました。</p><p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/13/imab4c4fm/91/68/p/o1029173515119672269.png"><img alt="" contenteditable="inherit" height="270" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220518/13/imab4c4fm/91/68/p/o1029173515119672269.png" width="160"></a></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Wed, 18 May 2022 13:53:33 +0900</pubDate>
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<title>「楽園のカンヴァス」</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220224/11/imab4c4fm/88/5f/j/o0347050015079370870.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="360" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220224/11/imab4c4fm/88/5f/j/o0347050015079370870.jpg" width="250"></a></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">「楽園のカンヴァス」　　原田マハ</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">フランスの画家アンリ・ルソーの名作「夢」を巡るアートサスペンスです。</span></p><p><span style="font-size:1em;">日本の美術館で監視員を務める中年女性と、ニューヨーク近代美術館の学芸部長が、スイスの富豪が所有する「夢」にそっくりの絵画「夢をみた」がルソー本人の手によるものであるか否かを判定するためスイスに赴くところから話は始まります。</span></p><p><span style="font-size:1em;">真贋の審査に与えられた猶予は七日間。</span></p><p><span style="font-size:1em;">判定の際、一冊の古い謎めいた手帳に記された日記のようなものを読むことも課されます。</span></p><p><span style="font-size:1em;">しかも、判定を下したほうに「夢をみた」を譲られるという・・・。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:1em;">世界的に有名な美術館の学芸部長と共に招集された今は一介の監視員の過去、滞在中のふたりへの厳重な監視、謎に満ちた所有者の老人、件の絵画にあるかもしれない真贋を超えた創作</span>の秘密、果ては若き日のピカソまで登場する、などなどページを繰る手が止まらないおもしろさに一気に読み進み、殺人事件など起きなくとも、謎解きものを十分に堪能した楽しい読書でした。</p><p>&nbsp;</p><p>でしたが、「楽園のカンヴァス」にあるルソーの人となりの描写に少々違和感を覚えはしました。</p><p>生存中に絵が売れなくて生活は困窮を極めた画家が少なくないことは知っています。本著のルソーもそのひとり。しかし貧困に喘ぎながらも創作意欲が枯渇することはありません。たぶん事実でしょう。ですが、穏やかな好々爺として描かれているのが少し違う気がしました。</p><p>そもそもわたしはなぜこの本を手にしたかというと、ネットで見たルソーの絵がきっかけになったからです。</p><p>正確には、YouTubeの動画です。</p><p>もとより絵画に関する知識なぞゼロ、鑑識眼も慧眼も持ち合わせず、有名な絵といえばモナリザくらいしか知りませんが、たまたま見た動画が絵画を紹介し解説するというチャンネルで取り上げられていたルソーの「夢」を見、そこで原田マハの「楽園のカンヴァス」に触れていました。</p><p>動画の解説で知ったルソーの印象はド天然。最期まで自分を古典絵画の大家と信じて疑わなかった人物という先入観を持って本を読んだのです。</p><p>&nbsp;</p><p>興味のおありの方はこちらをご覧ください。わたしの違和感をお認めくださると思います。</p><p>動画にある違和感は絵のことですけどね。</p><p>&nbsp;</p><p><iframe allowfullscreen class="youtube_iframe" frameborder="0" height="274" src="https://www.youtube.com/embed/6p0kg-Ut8fU" width="488"></iframe></p><p>&nbsp;</p><p>このチャンネルでルソーは視聴者に好評のようで、3回取り上げられています。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>今年の冬は例年になく寒い。</p><p>夕食後はケータイ片手に早々に布団に潜り込み、動画を見て今までちっとも知らなかった絵画の説明のあれやこれやに、へぇーと思ったりなるほどと感心することしきり。</p><p>モネの「日傘をさす女」に切なくなったり、強烈なカラヴァッジョの生き様にピカレスクを感じたりと毎夜飽かずに見入り聞き入り、知らぬ間に寝落ちて朝になれば充電が一桁というのもこれまた毎度のことなのでした～。</p><p>&nbsp;</p><p style="text-align: center;">&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/imab4c4fm/entry-12728625501.html</link>
<pubDate>Thu, 24 Feb 2022 15:06:27 +0900</pubDate>
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<title>やっつけ仕事</title>
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<![CDATA[ <p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/4f/da/p/o0300038915062478256.png" target="_blank"><img alt="lrgjo.png" height="389" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/4f/da/p/o0300038915062478256.png" width="300"></a><br><br>栗の季節になると思い出すことがあります。<br>以前暮らしていた所の近くに栗畑がありまして、季節になるとたわわに実っていました。<br>その栗を毎年ではありませんが、「今年は豊作でしたのでどうぞ」の言葉とともにスーパーのレジ袋にいっぱいいただいていました。<br>隣家にもです。<br>栗畑の地主さんは地域の有力者で、その奥さんはわたしなぞには近寄りがたい人です。<br>もらうたび、気位が高そうに見えて優しい面もあるのだと思っていました。<br><br>そろそろ栗の時季も終わりかけたある秋、隣家のMさんに訊いてみました。<br>「今年は栗が不作だったのかな、たくさん生っているように見えたけど栗こないね。」<br>Mさん応えて、「もらえるのは４年に一度だからね。」<br><br>そうだったのか。市議選のない年は栗ナシなのね。気づかなかったわ。<br><br><br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/4a/22/p/o0266030515062478258.png" target="_blank"><img alt="chesnuts.png" height="305" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/4a/22/p/o0266030515062478258.png" width="266"></a><br><br>この栗はムコさんの実家からいただきました。<br>半日水に浸したのち（虫が潜んでいる場合のため）、塩茹でに。<br><br><br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/f3/3f/p/o0271033015062478259.png" target="_blank"><img alt="makeinto.png" height="330" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/f3/3f/p/o0271033015062478259.png" width="271"></a><br><br>粗熱を取って半分に切り、掻き出します。<br>と、きんとん作りに励んだのもここまで。<br><br>結構な量だったのと、生来のアバウトさが頭をもたげ、少々の塊はホームメイトの味よねとばかり、掻き出した栗を包丁で細かくする工程をスキップ、そして加える佐藤敏夫は目分量。<br>しかも塩茹で済みなのにぶち込んだのは漬物用の塩（「ぶち込んだ」の表現でその量をご推察ください）。<br>味見をするのが怖かった。練ってる時点でときすでに遅し。<br><br>出来上がったらあの人にあげよう、この人にも。なんて夢想してた自分にグーでパンチ。<br>もう布巾で絞って形を整える気にもならず、結果の責任を一身で負う覚悟のラップ使用（冷凍保存のため）。<br><br><br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/d7/96/p/o0288035315062478260.png" target="_blank"><img alt="filin.png" height="353" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/d7/96/p/o0288035315062478260.png" width="288"></a><br><br>少々の塊なんてものじゃない鬼まんじゅうのごときゴツゴツの不格好な栗きんとん。<br>味も形もホームメイドの極みと相成り、門外不出。<br>せめて銘菓で名高いお店の箱に詰めて写真を撮りましたとさ。<br><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/imab4c4fm/entry-12721778351.html</link>
<pubDate>Mon, 14 Oct 2019 16:52:43 +0900</pubDate>
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<title>ポタジェ？</title>
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<![CDATA[ <p>軒を貸して母屋を取られるというか・・・。<br><br>行き場のない客３人にしばしのあいだの同居を許したら、すっかり腰を落ち着けられてしまい・・・なんてもんじゃない、羽は伸ばし放題、家の中で幅を利かせ、挙句は家主を日の当たらない部屋へと追いやってしまったという話。<br><br><br>今の住まいには庭とも言えない狭い庭に何とも味気ない砂利が敷き詰められています。<br>お蔭で以前の家の野趣あふれる庭（草ボーボー）でした苦労はありませんが、鉢花ひとつないではあまりに彩に乏しく、とりあえず、玄関先を何とかしようと、砂利を取り除けて直径1メートルほどをレンガで囲み、園芸用の土を入れました。<br>ローズマリーを真ん中に植えて、そのぐるりに季節の花を配置するつもりでした。<br>で、以前の庭から切ってきたローズマリーの枝先を挿し木したところ根付き、順調に丈を伸ばしていたのです。<br><br>ところがふと起こした気まぐれで、ローズマリーの周りに花ではなく、オクラの苗ふた株と青じそひと株を植えたのです。<br>野菜用のプランターと土を用意するまでの仮植えのつもりでした。それが５月のこと。<br><br>で、放置。<br><br>競争心が強かったのかこのオクラと青じそも負けじと育ち、いいえきっと軒先では気に入らず、最初から母屋を乗っ取る腹積もりだったのでしょう。<br>ひと月もするとオクラとシソはグングン枝葉を広げ、このとおり。<br><br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/a7/ae/p/o0267033315062478243.png" target="_blank"><img alt="fihb.png" height="333" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/a7/ae/p/o0267033315062478243.png" width="267"></a><br><br><br>８月に入るとこの倍は成長してローズマリーをすっかり覆ってしまいました。<br><br>とはいえ、わたしはローズマリーを使うような料理はしません。もっぱらその匂いを好むだけです。<br>オクラと青じそは肥料も施さなかったにもかかわらず、しっかり育って食材を提供してくれるまでになりました。<br>こうなると花より実です、葉っぱです。お口に入って美味しいのがいちばん。匂いはお腹の足しになりません。<br>最初の予定とは違ってきましたが、ローズマリーには今しばらく我慢していただきましょう。<br>用済みになったらオクラとシソは引っこ抜いてとっとと消えてもらうから堪忍ね。<br><br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/2e/13/p/o0330038815062478247.png" target="_blank"><img alt="okura.png" height="388" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/2e/13/p/o0330038815062478247.png" width="330"></a><br><br>わたしは根っからの田舎者ですが、この歳になるまでオクラがこんなにきれいな花を咲かせることもヤツデのような葉をつけることも知りませんでした。スーパーで緑色のネットに入って売られているのを買うばかり。<br><br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/58/38/p/o0287033115062478250.png" target="_blank"><img alt="slll.png" height="331" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/58/38/p/o0287033115062478250.png" width="287"></a><br><br>ふた株から毎日２～４個採れます。シンプルに塩茹でにして食べるのがいちばん美味しい。<br>でもオクラもシソもかなりワイルド。生えている産毛が剛毛で、オクラは茹でる前によく板摺りしておきます。<br><br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/04/03/p/o0284036115062478253.png" target="_blank"><img alt="yuio.png" height="361" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/04/03/p/o0284036115062478253.png" width="284"></a><br><br>オクラを植えたとき添え木して補強しましたが、茎がこんなに太くなるとも思いませんでした。<br>添え木の割りばしとか細かった茎を留めた結束バンドを引きちぎっての成長ぶりです。<br><br>恐れ入りました。引っこ抜けるかしら。<br><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/imab4c4fm/entry-12721778342.html</link>
<pubDate>Tue, 01 Oct 2019 11:42:15 +0900</pubDate>
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<title>『郵便配達は二度ベルを鳴らす』</title>
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<![CDATA[ <a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/8a/21/p/o0187024815062478238.png" target="_blank"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/8a/21/p/o0187024815062478238.png" alt="郵便配達" width="187" height="248"></a><br><br>郵便配達は二度ベルを鳴らす　　　　ジェイムズ・ケイン<br><br><br><br>風来坊の男が立ち寄ったレストランで経営者の肉感的な若い妻に一目ぼれし、その妻とともに夫の殺害をもくろむ事件の顛末。<br>映画化されていてそのレヴューから先入観があったので今まで手に取りませんでしたが、名作とされているので読んでみました。<br>タイトルから推理ものと思っていましたが、犯罪というより恋愛小説といえます。<br><br>オレは根無し草さ、ココロの赴くまま生きてきたぜの男。<br>アタシ、人が好いだけの夫の店でウェイトレスしてる、こんなはずじゃなかったの女。<br>そんなふたりがたてた殺害計画は稚拙で、一度は失敗に終わり、成功してもすぐ足がついたりと犯罪としてはややトホホ。<br>そして逮捕後に生じる裏切り行為やふといだく猜疑心もあったりで、きれいとはいえない人間の本質も現れてきます。<br>それでも読み進むほどにふたりへの哀憫の情が湧き、いつしかこの小悪党たちの愛情がピュアなものに昇華されていくように感じました。<br><br>ハードボイルド作家らしい乾いた文章運びでテンポも良いのですが、社会の枠から外れて刹那的に生きるふたりの心理描写には清々しささえ漂い、静かな感動をもたらす、これはもう一級品のラブロマンスだと思いました。<br>不倫、保険金目的の殺人と現実で起これば背徳、反社会的でしかないことがらも、優れた筆致により（訳者の功か）文芸となり得る。<br>なるほど名作との呼び声も高いはずだと納得した次第です。<br><br><br><br><br><br>　　　　　　　　　　＊　　　　＊　　　　＊　　　　＊　　　　＊　　　　＊<br><br><br><br><br><br>話かわって忘却について少々。<br>ちょっと調べたところによりますと、忘却には前向性健忘と逆行性健忘なるものがあるとのこと。<br>専門用語多用の論文的なサイトだったので解りづらかったのですが、要するに前者は覚えられない障害で、後者は思い出せないという解釈でいいのでしょうか？<br>逆行性のものは最近のことは思い出せなくて、昔に遡るほど記憶は保持してることもあるそうです。<br>これ当てはまります。わたしに。<br><br>ところで、思い出せないことと忘れていることは違いますよね。<br>食事のメニューが思い出せないのと、食事をとったことを忘れているのが別の問題のように。<br>じゃあこの忘れることが、それも数分前の自分の行為がすっかり頭から抜けてしまうのは何というの？<br>その症状に前向きとか健やかに忘れるとかの言葉はついてくれてるの？<br><br>訊ねるわたしに友人が言うのです。<br>「認知症という言葉があることを忘れたの？」<br><br>いえね、ちょっとやらかしたんです。<br>お味噌汁の鍋を火にかけてたことをうっかり忘れて・・・。<br>気付けば、鍋はぐつぐつ煮え立ち水分の半分も蒸発したどろどろのお味噌汁。具の豆腐はすが立ち、ナスはとろんとろん。<br>それでも捨てるには忍びなく（この日のメニューは一汁一菜）、水を足して分量を戻しました。<br>お味噌汁だけじゃないんです。<br>こういうことしょっちゅう、この頃。<br><br>「ぐりさんね、認知症外来に行ってみたら？」<br><br>！！！<br>ああ、不安。わたしもうそんななの？<br>いやだ、まだよ、まだまだ！<br><br>憂鬱なことは飲んで忘れよう。<br>濃縮還元の味噌汁だけど。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/imab4c4fm/entry-12721778336.html</link>
<pubDate>Thu, 19 Sep 2019 11:23:23 +0900</pubDate>
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<title>匂い</title>
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<![CDATA[ <p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/b9/42/p/o0279034115062478234.png" target="_blank"><img alt="無題" height="341" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20220117/13/imab4c4fm/b9/42/p/o0279034115062478234.png" width="279"></a><br><br><br><span style="font-size:large;">拙宅のトイレの芳香剤　↑　水で薄めたオイルもなくなりかけ、とうに役目を終えています。<br><br><br>何かで読みましたが、保育園、幼稚園の教室に満ちるさまざまな甘～い香りに体調を崩す保育士さんも少なくないとか。<br>子どもたちのそれぞれの家庭で使用される洗剤、柔軟剤が原因らしいです。<br>以前通っていた成形外科の受付には「香水類、におい付きの洗剤柔軟剤使用の着衣はお控えください」の張り紙がしてありました。<br>この頃では部屋干しが日常的になっている家庭も多いので、部屋干し臭防止のためのいい匂いが洗剤や柔軟剤にも求められるのでしょうね。<br>具合が悪くならないまでも、人工的な香りを好まないひともいます。<br>すっきりしたシトラス系のトワレやコロンならじゃまにもなりませんが、甘い香りの濃度の高いパルファムだったりすると、道行く誰かとのすれ違い際のほんの一瞬でも好まれないように。<br><br>わたしも人工的な香りはあまり好きではありません。<br>それでも、もしあれば欲しいです。<br>新車の匂いと、新築の匂いの芳香剤。<br><br>車を買い替えてからはや２年。最初の車検までは新車だい！と思って乗っていましたが、１か月もしないうちに新車の匂いは消え、その車を運転して風を通すためにしばしば行く以前住んでいた家は玄関開けたらすぐ空き家臭。<br>寂しいものです。愛着のある家に漂う空き家然としたあの匂い。３０年も暮らした家なのに。<br><br>それとペトリコールの芳香剤。雨の降り始めのあの匂いです。<br>降り始めた雨に混じる湿った土の匂いが前の住所ではよくしていました。<br>あれ、良かったなあ・・・。<br><br>などと、今日も風を通しに行ってきてしみじみ思うのでした。</span><br><br>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/imab4c4fm/entry-12721778333.html</link>
<pubDate>Sun, 01 Sep 2019 15:42:02 +0900</pubDate>
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