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<title>けいたのブログ-オリジナル小説編</title>
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<description>小説書いてます。</description>
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<title>4-6</title>
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<![CDATA[ 不死に限りなく近い存在バンパイア。吸血鬼とも呼ばれる闇側の存在。寿命はとても長いと言われているが人々には明白ではない。そして、その中にも、いくつかの階級があり、数人の頂点に立つ者が伝説に登場している。<br><br>「凍りついて・・・終わりだな。不死なる者よ。」<br><br>かつては祭壇があったと思われる遺跡は、粉々になって石の塊が転がるだけだ。その近くに氷の結晶に封印されているバンパイア。身動きひとつできない状態で、時期に消滅するだろう。<br><br>「砕けろ。」<br><br>魔剣士が叫ぶと同時に、長槍を氷に突き立てた。<br><br>「ぱりっーん」<br><br>勢いよく飛び散る氷、中の不死なる者も同じく、バラバラに崩壊する。<br><br>「灰に戻れ。これで再生は不可能だろう。」<br><br>周囲の氷はまだ溶けていない。そこだけ冬山のようだ。７人の魔剣士たちも、一箇所に集まり、馬に乗り始めた。<br><br>「ひとまず、トロアの治安も落ち着く。」<br><br>「さて、戻ろうか。」<br><br>その時だった。灰になったと思われるバンパイアの周囲から、煙が立ち込める。煙はひとつになり、人物を象る。<br><br>「今日は引き上げます。あなたたちの力、見せてもらいました。」<br><br>礼儀正しく、バンパイアは一礼をすると、多数のコウモリになり、飛んでいった。トロアのテンプル騎士団といえど、コウモリを追うことはできなかった。<br><br>「逃がしたか。」<br><br>呪文を唱える時間もない。ただコウモリが飛ぶ方向を確認している。昼間にもかかわらず、すざましい回復力。夜に遭遇したときには、不利になるだろう。<br><br>氷に覆われているからか、やや冷たいと思える風が吹く。空には鳥が楽しそうに飛んでいる。<br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10464272748.html</link>
<pubDate>Sun, 21 Feb 2010 10:47:50 +0900</pubDate>
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<title>4-5</title>
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<![CDATA[ 時を刻む鐘の音が街の隅々まで響く。このトロア地方には至るところに塔があり、定時に鐘が鳴るのだ。特別に宗教が濃い場所でもないのだが、場所によっては歴史的に重要な遺産も残されている。<br><br>「トロアのテンプル騎士団だ。」<br><br>町の者が馬に乗った剣士を指し、そう告げる。魔剣士が７名からなる、エリート部隊で、このトロア地方のテンプル騎士団。三角系の騎士がよく用いる長槍を持つのが特徴で、首には十字架がある。<br><br>「調査中だ。道をあけてもらおう。」<br><br>大きな声で、街道を進む複数の魔剣士。特別に態度が大きいわけでもないが、気合が入っている。<br><br>「いたぞ、目標を確認。」<br><br>「あいつだ。捕まえろ。無理なら、生死は問わない。」<br><br>厳しい表情で、ひとりの人物を指差す。どうやら、今回の目的の相手がみつかったようだ。<br><br>「騎士か？私に何のようか。」<br><br>追われているようにみえる人物は、逃げるわけでもない。トロアの騎士団は、目標を囲んだ。<br><br>「街中だぞ。慎重に！」<br><br>「場所を変えて相手になってもいいのだぞ。」<br><br>男は、複数の長槍に包囲されているが、余裕な口調で話している。だが、魔剣士に焦りはない。<br><br>「少し先の広い場所まで、来て頂く。」<br><br>旧時代の遺跡の跡があり、その前には戦闘に調度良いところがある。そして、その周りを畑を森林が囲む。遺跡は、石が積み上げられていて、以前は建物があったようだが、今は瓦礫の山。<br><br>「バンバイア、ついにみつけたぞ!!」<br><br>「正体を知っていて、なお挑むというのか？愚かな集団よ。」<br><br>作戦としては、捕獲を最優先としているようだが、それも難しいと判る。目線で合図をする魔剣士だった。<br><br>「古の氷の精霊よ。我との契約を守り、氷の力を貸したまえ。」<br><br>後方で、３人の魔剣士が、呪文を唱えて、残りは前方から、切りかかった。<br><br>「とりゃ！」<br><br>ラインハルトの長槍の複製品は、偽物とは思えないほど、すごい武器だ。攻撃を紙一重でかわしたバンパイアは、安心していたのだが、それでもダメージを与える。長槍は右肩をかすめていたが、そこから氷つく。<br><br>「なに？かわしたはずが・・・。」<br><br>１人目の攻撃に続いて、２人目の攻撃が連動して行われた。前方を担当する魔剣士の息は乱れていない。予想外の強さにバンパイアは驚きをみている。<br><br>「今だ。食らえ。」<br><br>後方の術を唱えていた者達は、魔法を完了すると、目的の周囲は、全て凍っている。比較的に広い範囲魔法に避けることはできなかったため、バンパイアは動きを封じられた。<br><br>「なんと・・・。」<br><br>足元から、凍っていく。氷の結晶に閉じ込められたバンパイアは遺跡の一部にみえる。人通りの多い街道だが、このときばかりは、通行人もいない。<br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10464091146.html</link>
<pubDate>Sun, 21 Feb 2010 01:00:15 +0900</pubDate>
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<title>4-4</title>
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<![CDATA[ 高い位置から、馬をひいて、ゆっくりと歩く魔剣士は、何事も無いように堂々としている。左手には馬の手綱を、右手には傘を閉じたような三角形の長槍を持つその者は、ランスに歩み寄る。<br><br>「そなた、名を何と申す？身分を明らかにしてもらおう。」<br><br>上からの言い方で、偉そうに問う魔剣士は、ランスの姿を凝視していた。すると、後方から、彼と同じ鎧の馬に乗る魔剣士が複数やってきた。<br><br>「１・２・３・・・６。全員で７人も。」<br><br>数を数えるのは、死神ウォルターだ。とぼけた表情で、魔剣士を見つめていた。やれやれ、といった感じのランスは、質問に答えながら、剣を鞘に収める。<br><br>「剣士ランスロット。南に向かう途中だ。」<br><br>魔剣士は、サラの方を一瞬向くが、興味は無く、次に死神ウォルターをみたが武器を所持していないのがわかると、質問もしない。<br><br>「反乱分子では無さそうです。」<br><br>はじめに来た魔剣士は、仲間のひとりと相談している。<br><br>「この地を守る治安維持部隊のひとつ、それが我々だ。」<br><br>別の者が話しを始めた。<br><br>「さきほど、反乱を企てた者を討伐していた。この辺りをみれば、わかると思うが・・・。」<br><br>一応、状況の説明をしているが、団長らしき人物の話は、少し長い。だが、立ち去るわけにもいかないので、３人は仕方なく聞いている。<br><br>「では、旅の幸運を祈ってます。」<br><br>魔剣士は、馬に乗ると、一列に並んで、その場を離れた。その頃には、凍っていた氷も解け始める。戦闘にならずに済んだが、意外に疲れたランスであった。<br><br>「早く次の休憩場まで行こうか。」<br><br>「あいつら、何者なんだろうね？」<br><br>「騎士団か何かじゃないのかな！？」<br><br>通常、魔剣士がひとりでも珍しいのだが、それが複数いるとなると、普通ではない。それに、あの重装な鎧と長槍の武装は、かなりの物だ。<br><br>「ラインハルトの長槍のコピーみたいだ。」<br><br>かなり物知りな死神。彼が言うには、ラインハルトの長槍という逸品があるのだが、それを模写した武器らしい。<br><br>「コピー品でも、実物に近い感じだったよ。めったに見れるものじゃない。」<br><br>視界から、一団は消えた。太陽は真上に昇ろうとしていて、食事の時間も近いのに、忘れそうな感じだ。青かった空の片隅には白い雲が姿をみせた。風は変わらず、穏やかに吹く。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10463322297.html</link>
<pubDate>Sat, 20 Feb 2010 02:36:12 +0900</pubDate>
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<title>4-3</title>
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<![CDATA[ 不思議な光景が見える。どこにでもある普通の森林に畑、そして民家とそれを囲む石で作られた塀。真冬でもないのに、その全てが凍っているし、大木までもが不自然に氷に閉じ込められている。<br><br>「氷の世界みたいだ。」<br><br>と、ランスが口を開く、彼自身も異様であることには驚いている。そして、先方を見てみると、氷の塊が、多数あるのだ。<br><br>「人が凍りづけになってる。無残なものだ。」<br><br>サラにはあまり見せたくない光景だと心の中で、つぶやいたが遅い。<br><br>「ひどいね。みんな生きていたんだよ。」<br><br>下を向きながら、落ち込みそうなサラだが、元気に進む。旅の間に強くなったようだ。<br><br>「これ助からないな。」<br><br>死神ウォルターは、彼らの未来を知っていた。手元に「死神の書」と呼ばれる本をパラパラとめくる。ひとりで、うなづいていた。<br><br>「魔術師と兵士の戦闘の末路。」<br><br>「この近くに、そいつがいるかもしれないな。サラ、気をつけよう。」<br><br>三人は足を止めて、その現場をみている。氷を触ったり、叩いてみたりと観察していた。その時だった、遠くから声がする。遠いすぎて声の内容がわからない。<br><br>「助けてくれ！」<br><br>声の方角をみるランス。凍った木々が邪魔で、あまり先までは肉眼でみえない。少しすると、その声が止んだ。<br><br>「あっちの方角に魔術師がいるようだな。それと、戦闘もしているかもしれない。」<br><br>「どうする？ランス、行くの？」<br><br>戦闘に参加する意味もないし、巻き添えで仲間に何かあっても困ると判断したランス。<br><br>「逃げるわけでもないが、旅の目的とは違うし、このまま道を進む。」<br><br>「適切な判断だ。」<br><br>自分には関係ないですよ、と言いそうな表情で、死神は剣士を見つめながら、銀色の髪を手で触る。<br><br>「ものすごい勢いで、何かこちらに来てる。」<br><br>馬に乗った剣士が見えるが、剣士というより騎士といった感じの風格のある人物。<br><br>「魔剣士だね。あれ。」<br><br>ウォルターは淡々と答える。魔剣士とは、剣士のように剣を主に使い、魔法も同時に使えるタイプの戦士。武器そのものが、魔法をおびているものから、術を使いながら剣で切る者まで、さまざまだ。<br><br>雲ひとつない空には、風が緩やかに流れている。そして、氷の冷たさが、通る者までに伝わりそうな周囲。<br><br>「ひひっーん」<br><br>走っていた魔剣士の馬は、動きを止めて、こちらを向いている。馬の手綱を引いて、彼は地面に足を下ろした。遠く離れているが、その姿は確認できる。重装な鎧に長槍を右手に持っている。鎧の隙間から見えるのは、十字架だった。<br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10463285987.html</link>
<pubDate>Sat, 20 Feb 2010 00:53:15 +0900</pubDate>
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<title>4-2</title>
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<![CDATA[ 風が全ての雲を流してしまったかのように、空には白いところがなく青い。町の塔にある鐘が朝を告げて鳴り響く。<br><br>「カーン・カーン・カーン」<br><br>よく聞いていると、特徴のある音。皆、人の顔が違うのと同じで鐘の音にも違いがあるようだ。<br><br>「いつまで、くっついてくるの？死神さん。」<br><br>「いつまでだろうね。」<br><br>クスクス笑いながら、サラと目を合わせる。ランスは用心しているわけでもないが、会話に参加する気配もない。死神と少女だけの世界のようだ。<br><br>「黒いカラスのような翼、無くなってるよね。」<br><br>「人間界では、不自然だと思って消してあるのさ。不便はない。」<br><br>サラは、ジロジロと珍しそうに見ているが、死神ウォルターは動じていない。青い瞳にストレートの銀髪の男は、飄々と会話を楽しんでいる。<br><br>「まさか、ランスや私の命を取りに来たんじゃないでしょうねぇ。」<br><br>「何度も言ってますが、違います。」<br><br>「ホントかな？」<br><br>死神といえば、寿命の短かくなった人の最後を見届ける役目、そんなイメージの強いのは確かだ。ランスもサラも暇つぶしで死神がやってきたとは、未だに信じていない。何か目的があるのは明白。<br><br>朝日が少し昇り、日中といった感じの今の時間は、夜の似合う死神とは、どこか不自然な感じもする。だが、死神の鎌も翼も見えないので、通常の旅人と同じにみえなくもない。<br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10463252936.html</link>
<pubDate>Sat, 20 Feb 2010 00:22:52 +0900</pubDate>
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<title>4-1</title>
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<![CDATA[ 月が、まだ満月になる少し前の状態だが、夜を照らすのに十分な光。鐘を鳴らすために作られたと思われる塔があり、その最上階に誰か存在している。天候は曇りで、風が強く、雲が流れるのが、月夜でもハッキリとわかる。<br><br>「お前の未来はもう終わっている。」<br><br>塔の上から見下ろしている、その者は指をさし、そう告げた。暗闇の中で塔の上に人がいるなんて誰もわからないだろう。雲の隙間から、月が明かりを照らす。<br><br>「何だ？なに者だ。」<br><br>「残念だけどね、君の命は終わりを告げるのさ。」<br><br>塔の上に居たものが、瞬時に移動して、先ほど指をさした人物の目の前にいる。銀髪に、烏の翼をもち、そして、大きな死神の鎌をもつ者は青い瞳で相手を睨みつける。<br><br>「さようなら。」<br><br>大きな死神の鎌を振り下ろした瞬間、相手の人生は終わった。だが、その犯人は顔色一つ変えずに、その場に立っている。死体を眺めているのだ。<br><br>「灰になって成仏したか。天国にいけるといいよね。」<br><br>死神ウォルターは、そのまま道を歩いて、その場を消えた。彼の姿をみたものは、世界に存在していることは無いと思われる。もしくは、存在していても記憶が消されているのかもしれない。<br><br>ランスとサラは、宿舎の部屋にいて、暖炉に薪を入れている。<br><br>「そろそろ、薪をもらってこようか？」<br><br>「そうね、少し足りなくなるし、朝までの分をお願いね。」<br><br>ランスロットが暖炉から離れた時だった。突然、窓が開いて、ふたりは驚どろく。<br><br>「君がランスロットかな。」<br><br>気配もなく現れたのが、死神ウォルターだった。窓が開いたことに気をとられていたが、それだけではなく、その存在すら気づかせないように部屋に来た。<br><br>「ウォルターと申します。よろしくお願いします。」<br><br>「誰だ？何の用だ。」<br><br>部屋の暖炉の薪はパチパチと燃えているが、彼の視線は凍るように冷たい。ランスもサラも彼から目を離せない。<br><br>「用事というか・・・。暇つぶしかもな。」<br><br>「突然、現れたと思えば、冗談ではない。」<br><br>「冗談でもないんだけどねっ。」<br><br>死神は微笑むようにランスに話かけるが、彼は真剣な表情。ランスは剣を手にもち、かなり用心している。サラもまた戦闘になるかもしれないと思っていた。<br><br>「おぃおぃ、戦う気は無いよ。」<br><br>大きな鎌を肩に背負って、戦う気が無いとは誰も信じられない。だが、本当に戦う気がないようだった。<br><br>「サラ、薪を取ってきてくれよ。」<br><br>窓を閉めて、ランスは青い瞳の侵入者を観察している。外は風の音が強く響く。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10460945461.html</link>
<pubDate>Wed, 17 Feb 2010 06:18:17 +0900</pubDate>
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<title>3-6</title>
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<![CDATA[ 明らかに町の人とは違う雰囲気の男が歩いている。陽気な人々とは別で、暗い感じにも思える者。ランスは、一瞬みると、何かあるのかと推測。男はレナスの兄。たが以前とは外見が違う。もちろん、ランスもサラも知らない人物だ。<br><br>「何か用かな？」<br><br>ランスがレナスの兄を見ていると、向こうから、やってきて話が始まった。<br><br>「ここの住人じゃないと、思ってなっ」<br><br>「そちらも旅人のように見えるが・・・。」<br><br>市場の中で知らぬ者同士が、世間話をしている光景にも写る。<br><br>「その体、不思議な感じですね」<br><br>「これは、訳あって仕方の無いことだ。理解を超えてると思う。」<br><br>召喚士の体は、怪我でボロボロだったのだが、魔法か術か想像できないが、鎧のように覆う部分があった。右手、右足に、そのプロテクトのようなものがある。半身だけ鎧を着ているようにみえる姿。<br><br>「こんにちは。」<br><br>ふたりの男が会話をしていると、サラが戻ってきた。荷物をたくさん抱えて、ゆっくりとランスの横に来た。<br><br>「ここであったのも何かの縁。仮宿があるので、そこまで招待しよう。」<br><br>「この町に、長いのですか？」<br><br>どことなく、よそ者同士、気が合ったのか、親しい感じにみえる。相変わらず、町は陽気で楽しい雰囲気だ。露天商同士、暇になるとおしゃべりをしているし、町の者も挨拶が飛び交う。<br><br>それから数日後、レナスの兄は死んだ。たったひとりの家族をオアシスに残したまま。レナスは知るはずも無く、帰りを待っている。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10458065503.html</link>
<pubDate>Sat, 13 Feb 2010 19:34:21 +0900</pubDate>
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<title>3-5</title>
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<![CDATA[ エルグと呼ばれる砂漠地帯から、さらに南に、小規模な町が存在する。一年を通して比較的、温暖なこの地域は、オレンジやブドウなどの栽培が盛んだ。町の中心に向かうまでに、いくつものブドウやオレンジの畑が続く。<br><br>「おいしそう。」<br><br>うっとりとオレンジを見ているサラは、小さい子供のように思える。オレンジの木にはたくさんの実がなっており、収穫も近い。<br><br>「甘そうだよね。あっちにはブドウもある。」<br><br>「取って食べたら、だめだぞ。大事な作物なんだから、怒られますよ。」<br><br>「取ったりしませんよ。見てるだけ。」<br><br>ランスとサラは畑を眺めながら、ゆっくりと足を進めている。その視界の先には、町の中心が見えてきたのだ。<br><br>「果物市場があるよ。食べたいな。」<br><br>「見てみるか。いろいろあるかもしれない。」<br><br>剣士が通るのが珍しいのか、市場でランスは通る人みんなに声をかけられる。<br><br>「旅の剣士さんかい？ようこそ。ここは良い所だよ。」<br><br>気さくに声をかけてくる町の人々だった。ランスはニコニコしながら、お辞儀するばかりだ。<br><br>「どうも。」<br><br>果物を売っているお店の前にふたりは足を止めた。<br><br>「これください。このオレンジと、この果物。」<br><br>ちょっと多いんじゃないかと思われるほど、サラは買っている。<br><br>「おいおい、持てるのか、そんなに・・・・。」<br><br>人にすれ違っただけでも、落としそうなぐらいの多さ。サラは少し意地になり、自分だけで持つといいながら、先に進む。逆にランスは、勝手にどうぞと言わんばかりで、自分の興味のある店を見ている。<br><br>やや古い感じのレンガで出来ている建物が多く存在する。きっと古くからある町なのだろう。町の中心といっても特別に高い建物もなく、大きい建物もない。今は心地よい風が流れ、人々の中には歌を歌う者もいるぐらい和やかな空間。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10458022680.html</link>
<pubDate>Sat, 13 Feb 2010 18:37:57 +0900</pubDate>
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<title>3-4</title>
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<![CDATA[ 澄み切った空、３６０度の砂のパノラマ。遠くには赤い太陽だけが強い印象で存在する。<br><br>オアシスから少し離れたテントに暮らすレナス。彼女はゴーレムを操るマスターだ。白い衣装に派手目の感じのする娘。そんな彼女がここにいる理由は少し前になる。<br><br>「兄さん、私だけここに待てと言うの？」<br><br>「あぁ、そうだよ。レナス」<br><br>レナスの兄もまた召喚士で、ゴーレムマスターだった。兄も同様に細身で、指には指輪、耳にはピアスの目立つ感じだった。彼女と共に旅をしていたらしい。<br><br>「オアシスにいれば安全なんだよ。ここもまた特別な場所。」<br><br>「特別な場所？」<br><br>「詳しく話す時間は無いが・・・、やつらと戦いに行かないと。」<br><br>少し急いでいるレナスの兄は、彼女を心配している。優しく手を肩に当てて、安心感させようと必死だった。腰にある短剣だけが通常の武器で、それ以外の荷物はない。<br><br>「じゃ、行くよ。必ず帰るから、待っていておくれ。」<br><br>「うん。兄さん。」<br><br>お互いを見つめながら、時間は止まったように思えるほど、過酷だ。しかし、兄が目を逸らすと、そのまま立ち去ったが、レナスは、後ろ姿をただ見るだけだった。<br><br>「あれから、どれぐらい経過するのだろう。」<br><br>思いだしながら、テントの中で寝ている。<br><br>「兄さんの敵とは、どんな存在か聞けなかった。」<br><br>旅の途中、何度か襲われたが、兄が守っていてくれた。彼の無事を祈りながら、少し眠そうだ。外の暑い砂の場所とは異なって、テントの中は意外にも快適に涼しい。<br><br>旅人の通るオアシスには、たくさんの通行人が居るわけでもないが、それでも人は常にいる。ラクダの歩く音が響く。水辺には騒がしい者はいないので、とても静かな時間だ。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10458002637.html</link>
<pubDate>Sat, 13 Feb 2010 18:10:22 +0900</pubDate>
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<title>3-3</title>
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<![CDATA[ エルグの砂漠は日中、かなりの高温になり、砂は鉄板のように熱い。オアシスの周辺は涼しげな雰囲気だが、少し距離を離れると、普通の砂漠と変わりない。<br><br>「古の血の契約に伴い、我の分身を作りたまえ。」<br><br>ひとりの召喚士が術を唱えている。砂漠の砂の中から、ゴーレムが現れた。石の巨兵である。その大きさは、３ｍ近くあり、石か砂か、または土で構成されているようにみえるが、わからない。<br><br>「召喚の持続時間が・・・。短いな。」<br><br>その石の巨兵ゴーレムの主、レナスは細い体の女性であった。砂漠ということもあり、白い薄着の着衣をし、指には、いくつかの指輪、そして耳にピアスをしている少し派手なイメージだ。<br><br>召喚士も魔術師の仲間というか、それに近い存在であるが術の仕組みは、その個人しか知らない。中には、悪魔と契約をして、その力を手に入れたものもいる、とか噂されるが、真相は定かではない。<br><br>そもそも、ゴーレムを操るのが召喚士と定義されるか不明。<br><br>「魔力が足りないか、休憩に入ろう。」<br><br>レナスが木陰で休んでいると、ランスとサラが横を通る。石の巨兵は、動かないが、そのまま立っている。<br><br>「何？あれ？」<br><br>はじめに声を発したのはサラだったが、ランスも気になったのは言うまでもない。<br><br>「ゴーレムと呼ばれるものらしいな。」<br><br>周りを簡単に見ているランスが注目したのは、レナスだった。それもそのはず、人は他には見えないからだ。<br><br>「話しかけてみる？ランス。」<br><br>「いや、止めておこう。何かしていて、邪魔になると悪い。」<br><br>ふたりは興味ありげだったが、レナスに話かけなかった。彼女の方は、ランスも旅人のひとりとしか思っていない。ゴーレムは動く気配すらないかのように、停止している。<br><br>砂漠の直射日光は容赦なく照り付けていて、風などまったく無い。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/index0001/entry-10457786483.html</link>
<pubDate>Sat, 13 Feb 2010 12:37:17 +0900</pubDate>
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