<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>seireyのブログ</title>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/intomi31ktm60ta/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>フラグメントとクラスター</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>ジェームス</title>
<description>
<![CDATA[ 　　　　<br>　　　　　<font size="2">甘い果実を食べた者はその魅力から離れるのは難しい<br>　　　　顔を上げ　澄み渡った青い空を見上げそう呟いたジェームス<br><br>　　　　あの実には欲を刺激し甘美な夢を見せてくれるものが詰まってた<br>　　　　けど　それを手にするには社会秩序を無視しなきゃならなかったんだ<br><br>　　　　気重ねたボロボロの服と底が剥がれかかったスニーカー<br>　　　　伸びた髪は汚れ顔を覆う髭には白いモノが混じっていた<br><br>　　　　中秋のニューヨーク　午後４時にならんとする頃<br>　　　　ブロードウエイ通りを北に向かうジェームス<br><br>　　　　通りを歩いてる多くの人達が蔑みの目をちらっと向け通り過ぎていく<br>　　　　その事に慣れてしまったのか　彼は風のように受け流し歩く<br><br>　　　　今こうして　職を失いホームレスになってようやく気づかされたよ<br>　　　　罠は何処にも仕掛けられてるんだということに<br><br>　　　　この国は　形を得ない金融という魔物に蝕まれてしまった<br>　　　　もう二度と立ち直れないくらいにね<br>　　<br>　　　　そりゃ職を失った当初は　あの場所に戻る為に色んな手を使ったさ<br>　　　　でも　大金を湯水の如く使い世を謳歌した僕等に　世間は冷たかった<br><br>　　　　違うな・・仲間だと思ってたあの街の連中　そう今も暗躍してる<br>　　　　あの連中が一番冷たかったな<br><br>　　　　ははっ　今更愚痴を言っても仕方ないか・・<br>　　　　何しろ僕は　あそこで負けたんだから<br><br>　　　　通りに置かれたゴミ箱の蓋を開け<br>　　　　中を覗き込むようにして手を突っ込みながら自嘲気味に彼は呟く<br><br>　　　　しわくちゃの紙に包まれた残飯を取り上げ<br>　　　　顔をほころばせ　それを口にもっていきほおばる<br><br>　　　　何処まで話してたかな・・そう僕らは<br>　　　　形のないモノを複雑に組み合わせリスクの多い証券を色々こしらえた<br><br>　　　　金の亡者共は挙ってそんな危険な証券に飛びついてきて・・<br>　　　　原資がどれか分からなくなったその紙をプラチナペーパーにしていった<br><br>　　　　世は俗に言うバブルさ・・価値は膨れあがり更に群がる<br>　　　　年金を預かる全世界の年金機構と銀行が特にすごかった<br><br>　　　　甘い夢の隣に危険が同居してるのが金融なのに<br>　　　　いつしか僕等もその膨らみの中に呑まれていってた<br><br>　　　　この現象に危険を感じた当局は規制を掛けようと試みたが<br>　　　　人の欲を吞み込み巨大になったそいつに敵うはずもなく・・<br><br>　　　　当局の規制は潰された<br>　　　　こうなるともう・・恐いモノ無しさ<br><br>　　　　こうして　こいつは全世界を席巻していった<br>　　　　一部の人達に流れ込む金と多くの人達が吸い上げられた金<br><br>　　　　その収支は　勿論莫大なマイナスだ<br>　　　　崩壊の後　トップにいた奴等は生け贄を差し出し逃げおおせた<br><br>　　　　心を狂わせた　あれは何だったのだろう・・<br>　　　　南に見えるウォール街を振り返り　ポツリと呟いた<br><br>　　　　ブロードウエイ通りと交差するウエスト１４番街通り<br>　　　　目の前にはユニオン・スクエアー・パークが見える<br><br>　　　　信号が変わるとジェームスはウエスト１４番街通りを渡り<br>　　　　パークアベニュー・サウス通りを北へと歩いていく<br><br>　　　　次々に襲い来る欲の波の中で　身を削り泳がされてたってことに<br>　　　　どんなに豊かになっても　心が満たされないってことに<br><br>　　　　強欲の海の中では勝つか負けるかが全てだった<br>　　　　だからだろう・・心の中に饑餓が住み着き絶えず欲してたんだ<br><br>　　　　いつしか街は黄昏を向かえてた<br>　　　　ひしめき合うビル群から明かりが灯り出していた<br><br>　　　　どうだい　キレイだろう自由の国を標榜するアメリカの象徴だ<br>　　　　けど・・今の僕にはバベルの塔に見えるよ<br><br>　　　　あらゆる事に傲慢になったこの国は<br>　　　　いつの間にか世界中から嫌われる国になってたんだ・・<br>　<br>　　　　えっ、君の国も似たようなものなのか<br>　　　　そう言えば君の国は　この国に媚びへつらってばかりだからな<br><br>　　　　見てご覧　あそこにもホームレス達がいるだろう<br>　　　　だが彼等は　まだ若いんだ　意識を変えることで立ち直れるのに・・<br><br>　　　　若さは　それだけで特権なのに・・<br>　　　　僕みたいに５０を過ぎたホームレスにはない特権<br><br>　　　　そう・・歳を喰ったホームレスに希望は無い<br>　　　　仕事をする気があっても誰も雇っちゃくれない　社会のゴミさ<br><br>　　　　この国は動いてる　一個人のことなどにお構いなく<br>　　　　その一瞬一瞬を切り捨てて　貧富の差を拡大させていく・・<br><br>　　　　青い目の中に悲しみの色をのぞかせた後　力なく微笑み<br>　　　　この訳の分からない執着が消えればいいのだがと　ジェームスは最後に呟いた<br><br><br>　　　Ｏｙｓｔｅｉｎ　Ｓｅｖａｇ・・「Ｍｉｌｅｓ　Ａｗａｙ」</font><br><br>　　　<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/YtPUHCwNPaw&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/YtPUHCwNPaw&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="344" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10418073796.html</link>
<pubDate>Thu, 24 Dec 2009 00:38:15 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>龍優伝・・第二章「トライアングル「Ａ・Ｂ・Ｃ」</title>
<description>
<![CDATA[ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 <font size="3"><strong>Ｃ</strong><br><br>　涼子に対し杞憂の念を抱いたあの日から２年と６ヶ月過ぎ、６年生になった優香は背も伸び、愛くるしい容姿に少しだけ女の持つ柔らかい美が兆し始めていた。<br>　<br>　あの時・・優香の心の中に宿った、確信にも似たいい知れぬ不安。<br>　（よかった・・昨日も、何も起こらず平穏で・・）<br>　心の中でそう呟き、その言葉を毎日書いてる日記の、締めの言葉として書き記した。<br>　一度宿った杞憂は、２年半が過ぎても消えることはなく、しっかりと優香の中に根付いていたのだろう。<br>　あの日以来、優香は日記にそう書くことで、自身の中で芽生えようとしている怯えを押さえ込もうとしていたのだった。<br><br>　だが・・優香の抱いた杞憂は少しずつ少しずつ涼子に迫っていた。<br><br>　１９９１年１２月２３日、月曜日。<br>　２２日の夜から急激に発達した寒波が２３日の午前２時には本州をスッポリと覆い、今まで例年に比べ比較的暖かかった関東と気温を一気に下げていた。<br>　朝。<br>　優香が起きたときの横浜の気温は４度までしか上がって無かった。<br>　「ふうっ、寒い・・」<br>　そう呟くと優香はベッドから抜け出し、すぐさま布団に掛けてあったフリースのジャケットを羽織り洗面所へと向かった。<br>　トイレと洗面を済ませ、寝てる母涼子を気遣いながら居間のエアコンを点け朝食の支度をする。<br>　朝食とはいっても、優香が用意するのはトーストとインスタントのスープだけなのだが、その時立てる音をなるべく立てないようにすることが習慣になっていたのだ。<br>　「もうすぐ冬休みか・・。街のクリスマス演出、毎年派手になっていくなあ・・子供の私が見ててもこの節操の無さにはついていけないな・・ホント」<br>　ボリュームを落としたテレビに映る街の情景を見ながら、そんなことを呟きトーストをほおばる優香。<br>　「それにしても寒いな・・このエアコン効いてるのかしら・・。今年一番の寒波が来てるのかあ、どおりで・・へえっ、夕方からまた一段と冷え込むって・・母さん、お仕事大丈夫かな・・。・・さあっ、行かなきゃ」<br><br>　午前１１時、普段はまだ寝てる時間に涼子は起き出した。<br>　「寒いわね、優香・・ちゃんと暖かくして行ったかしら」<br>　パジャマの上にカーディガンを羽織りながらそう呟きベッドを出、部屋に置かれてるストーブを点けトイレへと向かう。<br>　トイレから出ると洗面と歯磨きを済ませ、寝室へ戻っていく。<br>　部屋の中は程よい暖かさになっていた。<br>　鏡台の前に置かれたスツールに腰掛け、鏡に映ってる自分の顔を見つめる涼子。<br>　（こっちに来てもう・・８年になるのね。最初の２年があのアパート・・此処に越して来てから、もう、６年も経つのね・・あっという間だった気がするわ。・・３５歳も過ぎちゃって、時の短さを如実に覚える・・ふふっ、確実に歳をとっていってるわ）<br>　そう心の中で語りながら、化粧を始める涼子。<br>　（３年か・・。このお仕事もそろそろ潮時だわ・・。顔の肌艶にもちょっぴりだけど時の経過が・・。こんな私を城島さんは、来ると必ず指名してくれる。・・そして、初めて今日・・食事の誘いにＯＫしちゃった。・・城島さんの根気負けたのもあるけど。・・あのひと、いつの間にか・・しっかりと私の中に住み着いていたみたい・・。知らず知らずのうちにあのひとのことを、考えるようになっていた・・。ごめんね、優香・・思い出は風化しないと思ってたけど・・違ってたわ・・）<br>　最近とみに城島という男の事を思い、化粧を施していくようになった涼子。<br>　自身の中で徐々に培われてきたそのような変化に、涼子は気づく事もなく化粧を施した顔が映る鏡に向け、にっこりと微笑んだ後カーディガンを脱ぎ席を立つ。<br>　<br>　チェストの引き出しを開け下着類を取り出しベッドの上に置き、次にロッカー簞笥を開き今日着ていく服を選び出していく。<br>　選んだ服をベッドの上に置き、涼子はパジャマを脱ぎ始める。<br>　着ていた下着を脱ぎ、ベッドの上に置いた下着を手に取り鏡の方に向かう。<br>　鏡の前に立ち、下着を着けていきながら肢体の向きを右へ左へと変え、弛みが無いかをチェックする涼子。<br>　「・・この歳になっても、そんなに贅肉は付いてない・・まだまだいけるわ」<br>　ブラとパンティ姿が映る鏡を見つめそう呟くと、くるりと向きを変えベッドの方に戻り選んだ服を着ていく。<br><br>　あんなに男に対し慎重であった涼子の心を、そこまでほぐした城島という男はどんな人物なんだろう・・。<br><br>　　　　つづく<br><br>　バックミュージック・・Ｋｅｉｋｏ　Ｍａｔｕｉ　「Ｄｅｅｐ　Ｂｌｕｅ」から<br>　「Ｄｅｅｐ　Ｂｌｕｅ」<br></font><br> 　　　 <object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/Ojlw2y8GUaU&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/Ojlw2y8GUaU&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="344" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10415936148.html</link>
<pubDate>Mon, 21 Dec 2009 00:50:19 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>悪の花</title>
<description>
<![CDATA[ 　　　　　　　　　　　　　　　　　<font size="2">　　　　一<br><br>　　　　　　日々流れ込んでくる売らんが為の映像と音に　ふと覚えた違和感<br>　　　　　　キレイというほど　そこに漂うのは空虚な声<br>　　　　　　ステキというほど　そこに浮かぶのは欺瞞の笑み<br><br>　　　　　　技術の発展と共に現実は虚構に浸食され<br>　　　　　　少しずつ少しずつ　そこにある境を消していき<br>　　　　　　真と嘘が　リアリティとバーチャルの間を彷徨う<br><br>　　　　　　こうして　悪の花咲くとこ人は群がり<br>　　　　　　競い合うかのように煌びやかなるものを求め<br>　　　　　　虚飾に彩られたイミテーションを築き上げていく<br><br>　　　　　　騙されゆく心に危険を知らせる心<br>　　　　　　そこに生じる葛藤で　罅が入る器<br>　　　　　　やがて　心は砕けその欠片が可視の中でひらひらと舞う<br><br><br>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二<br><br>　　　　　　そして・・<br>　　　　　　悩ましきことは国に従事する者達の汚職と不正<br><br>　　　　　　あまりに長きにわたって国の中枢にいたため<br>　　　　　　彼等は　己を正すということを放棄した<br><br>　　　　　　そして・・<br>　　　　　　ゴミのごとき情報が垂れ流され事実が包み隠される<br><br>　　　　　　もどかしさ　憤りが<br>　　　　　　声なき声として陽の当たらぬ処に溜まりゆく<br><br>　　　　　　どうして・・<br>　　　　　　悪しき事をやるより正しき事を行うのにエネルギーがいるのだろう<br><br>　　　　　　一本の道は　気づけば幾つにも分かれ<br>　　　　　　我等を　路頭に迷わす迷路となっていた<br><br>　　　　　　どうして・・<br>　　　　　　そうされた意図に疑問を覚えなかったのだろう<br><br>　　　　　　こうして・・<br>　　　　　　明るき未来は　一部の人達のものとなり<br><br>　　　　　　多くの人達はささやかな灯りの下に集い<br>　　　　　　彼等の指し示した　歪な大地を開墾す<br><br>　　　　　　こうして・・<br>　　　　　　言われるまま彼等のために労働を差し出し<br><br>　　　　　　多くの者はやせ衰えいくのだが<br>　　　　　　それでも　媚びへつらい社会にしがみつく<br><br>　　　　　　そう・・<br>　　　　　　彼等には　身を削るという献身の言葉を持たない<br><br>　　　　　　衰弱していく社会になっても<br>　　　　　　彼等は　自らの懐を守る事を第一に考える<br><br>　　　　　　それは・・<br>　　　　　　精神の麻痺　良心の崩壊<br><br>　　　　　　いにしえに生まれた教訓の言葉が<br>　　　　　　今もまた彼等の吐き出す強欲の火で燃やされる<br><br>　　　　　　そして・・<br>　　　　　　先の見えぬ苦痛と不安が世を覆い<br><br>　　　　　　国は徐々に朽ちていく<br>　　　　　　唯一の事実　　栄華盛衰<br><br>　<br>　　Ｄａｖｉｄ　ＭｃＷｉｌｌｉａｍｓ・・「Ｔｈｅ　Ｄａｙｓ　Ｏｆ　Ｐｅａｒｌｙ　Ｓｐｅｎｃｅｒ」</font><br><br>　　　　<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/0ZZJdk6gNjg&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/0ZZJdk6gNjg&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="344" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10408040073.html</link>
<pubDate>Thu, 10 Dec 2009 18:46:46 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>龍優伝・・第二章「トライアングルＡ・Ｂ・Ｃ」</title>
<description>
<![CDATA[ 　<font size="3">琢海の中で夢が拡がると共に、邪悪な興奮がその中で妖しく燃え上がった。<br>　（そうさ、今の世は腐ってるんだ。悪を悪と思わぬ事が・・この社会でのさばっていける、良心をひけらかしたって・・そんなもの一文にもなりゃしない。見てみる、力の無い善人共はみな卑屈になって、この社会の媚びへつらい、物言わぬ羊となって暮らしてるじゃないか。上に立つ者は皆、不貞不貞しく強欲・・とことん悪くならなきゃ生きてはいけない、それが今の世の中なんだ。・・俺の行動力と知能、そして兄貴のコンピューターに関する頭脳で・・ふふっ、ふふっ。兄貴の言うとおりあの会社は暫くコンピューターに任せ・・お袋の所の女達を絡め取る事にしよう・・）<br><br>　「随分と大きく出たな琢海・・。ふふっ、けど・・お前なら、やれるかもな。俺が言うのも何だが、お前は見た目二枚目だし体格もいいし行動力も・・それにＴ大にも行ってるだけあって頭もそこそこだしな」<br>　「ははっ、何を言い出すかと思えば・・まっ、俺だけじゃ無理だけど・・兄貴が付いて来てくれれば・・さっき言ったことは可能だと、思ってるよ」<br>　「そうか・・。徹底的に冷酷になっていくと決めたんだな」<br>　「ああ、賽は投げられた。まずは兄貴が言ったように、俺はお袋んとこの女をあと何人か、仕えるようにするんで、女達の経歴をそのパソコンで調べてくれるかな」<br>　「ああ、簡単な事だ。ふふっ、いよいよだな・・」<br>　「うん、まずは金だ。この会社と親父の方・・兄貴、頼むな」<br>　「解ってる、任せておけ。何しろ親父もお袋も金の亡者だから・・それらしいことを嗅がせれば・・間違いなくついてくる、だろう」<br>　「ああ、まさしく・・ふふっ」<br>　「それともう一つこれを作っておいた、見てみるか？」<br>　そう言うと、憲司はもう一台のパソコンを立ち上げ素早くキーボードを叩いていく。<br>　「なに・・」<br>　そう聞きながら琢海はモニターを見つめると、そこには厚生省のホームページが映し出されていた。<br>　「これって・・単なるホームページじゃん・・。あっ、ひょっとしてこれは、兄貴が作り上げたホームページなのか？」<br>　「そういうこと。まっ、技術がいるが・・こいつを本物の上に被せると・・どうなると思う？。それにな、こいつにはある一点の処に罠を仕掛けてる・・いわば待機型のトラップなんだが」<br>　「なるほど、訪問者がその罠に触れると、そいつにくっつき・・そいつの処にもいけるってことか・・」<br>　「そう言う事だ、更なる情報が手に入る。何しろこいつはひとたびくっついたらある情報は全て取るようにしてるからな。こうして、一人が二人になり・・だ」<br>　「確かに・・こいつはすげえ・・はは、ははっ」<br><br>　榊原兄弟がパソコンを前にして、邪悪な力を掴もうとする思いに馳せてるときだった・・。<br><br>　東京港区神谷町に、１５階建てのビルがある。<br>　大通りに面した所に建つ、そのビルの名は鷹野ビルとなっていた。<br>　重厚な作りの壁面。そう古くないながら威圧間を漂わすそのビルは雑居ビルらしく、側面に設けられた縦長の看板には幾つものの企業名が掲げられていた。<br>　どうやらこのビルは企業で全て埋まってるようだ。<br>　だが、このビルに入居している企業は、裏に回ると多かれ少なかれ鷹城に属する企業ばかりであった。<br>　勿論・・その事は伏せてあり、中で働いてる社員達も極一部の人を除きその事を知ってる人はいない。　<br>　そう、言ってみれば殆どの社員が、鷹城に関係しない社員である。<br>　さて、このビルの地下３階だが、エレベーターのバタンにも、案内板にもＢ３は記されてない。<br>　どうやっていくかというと、エレベーターボタンを幾つか押しその組み合わせが合うとはじめてＢ３に下りていけるのである。<br><br>　その地下３階には、区切られた部屋が幾つか作られていた。<br>　その中で一番大きな部屋に設けられているのが、コンピューター室であった。<br>　何十台ものパソコンとモニターが並ぶその部屋には、４人の人物がいた。<br>　一人が幾つものパソコンを受け持っていて・・その４人はのんびりとキーボードを操作しながら寛いでいるように見えた。<br>　そして・・。<br>　１台のモニター画面に突然、警告の赤い文字が浮かび上がった。<br>　「おいっ、第六区域に侵入者が来たぞ」<br>　一人の男がそのモニター画面を見つめながら、他の３人にそう声をかける。<br>　「確認した。・・早いな」<br>　他のパソコンの前にいる男が素早くキーボードを操作しモニター画面を切り替えそう言う。<br>　「ああ・・、たいしたもんだ・・こいつ、やたら警戒心が強いな。このＯＳじゃなけりゃ多分、見過ごしてただろう」<br>　「ホントだな。これじゃ・・こいつを捕捉するのは、かなり厳しいぞ」<br>　二人の会話を聞いてた残り二人も、目の前のモニターを見つめながらキーボードを操作し、侵入者の辿る経路を追う。<br>　一人は女である。<br>　「私も確認したわ・・。ねえっ、こいつが入ってるとこ製薬会社でしょ・・うちに関係あるとこなの？隆さん」<br>　モニターを見つめながら、女は一番遠くに居る男にそう声を掛ける。<br>　「確かに早いな・・。もう、隠されてるシステム内に入っていった・・。この会社、近からず遠からずってとこだ、多分・・高見さんが株を２０％持ってるんじゃなかったかな」<br>　「ふう～ん・・。こいつ、相当コンピューターに精通してるようね・・。隆さん、こいつの来た道辿れる？」<br>　「ああ、今やってるんだが・・かなり手強い・・。サーバー経由、４箇所まで捕捉できたが・・それ以上は・・只のハッカーじゃないな。浩一、こいつに気づかれないよう貼り付けられるか、もう一度やってみてくれるか」<br>　隆と呼ばれた男がキーボードを操作しながら、最初に侵入者を見つけた男にそう声を掛ける。<br>　「ええ、今やってるんですけど・・おっと、すり抜けやがった・・ダメだ、これ以上近づけない」<br>　浩一と呼ばれた男はキーボードを素早く操作しながら、侵入者の記号にある記号を張り付かそうと試みてるが、記号を動かすだけでその侵入者は形状や記号を変えすり抜けていく。<br>　「・・みたいだな・・。これは・・長期戦になるぞ・・。ロンドン、ストックホルム、ブエノスアイレス、オタワ・・ここまでだ。・・沙希、その会社のシステムプログラムを探ってくれ。こいつは、多分監視の目をすり抜け此処に常駐し、何かをやらかすつもりなんだろう・・、浩一と純はなるべく急いでこいつを引っかけるプログラムを作ってくれるか」<br>　キーボードを凄まじい早さで操作しながら、隆はみんなにそう言う。<br>　「はい・・あっ・・」<br>　揃って３人が返事をした、すぐ後だった。<br>　侵入者は突然そこから消えた。<br><br>　「たいしたもんだ・・。多分、この中に何かを植え付け・・見事に融け込んだってとこか・・」<br>　「ええ、そう思われます・・」<br>　「警戒のランプも消えちまった・・」<br>　「どいうプロなんだろう？・・こいつ・・此処だけだろうか・・」<br>　「ああ・・そう願いたいね・・」<br>　「そうね・・」<br>　「確かに此処だけなら・・時間は掛かれけど対処出来る・・けど、世界の他の所でも、やってたら・・」<br><br><br>　　　つづく<br>　バックミュージック・・Ｄａｖｅ　Ｂｒｕｂｅｃｋ　Ｑｕａｒｔｅｔ・・「Ｔｉｍｅ　Ｏｕｔ」から　「Ｔａｋｅ　Ｆｉｖｅ」</font><br><br>　　　<object width="384" height="313"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/vmDDOFXSgAs&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/vmDDOFXSgAs&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="384" height="313" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10407329218.html</link>
<pubDate>Wed, 09 Dec 2009 18:16:14 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>龍優伝・・第二章「トライアングル　Ａ・Ｂ・Ｃ」</title>
<description>
<![CDATA[ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<font size="3"><strong>Ｃ</strong><br><br>　スポンジで肢体を擦りながら、涼子は優香がさっき示した態度に思いを巡らしていた。<br>　「・・感じ取ったのかな。それにしても・・最近益々勘が鋭くなってきてるわ・・」<br>　何気なく洩らした独り言。<br>　そして・・気になる存在になり始めた一人の男に、考えが飛んでいく。<br>　（城島さん・・嫌いじゃないけど。・・どうして、私ばかり指名するのかしら、もっと若くて可愛い子がいるのに・・）<br>　<br>　浮かんでは消え又浮かぶ一人の男についての考えを払い落とすかのように、涼子は泡だった肢体にシャワーを浴びせていく。<br>　（何を考えてるの、全く。・・そうよ、優香はまだ９歳なんだから、もっともっと頑張らなきゃ・・）<br><br>　（どうして、あんな話しになったのかな・・何か話ををそらされた気がするわ・・それに・・）<br>　コーヒーカップをシンクに置き心の中でそう呟くと、スポンジに洗剤液を垂らしキュッキュッと馴染ませていく優香。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　母涼子との会話の中で、ふと覚えた漠然とした不安をかき消すかのように、溜まっている食器を手に取り洗い始める優香。<br>　（やっぱり・・お酒をあつかう夜のお仕事だから、お母さんに興味を持つ人がいるんだろうなあ・・さっき覚えた胸騒ぎ・・今すぐって訳じゃないけど。・・ふっ、思い過ごしよ・・甘えたいだけなんだわ私・・そうでしょ・・きっと、そうよ・・）<br><br>　母と娘二人だけの暮らしの中、互いを思いやることで培ってきたいたわりの感情に芽生えた、第六感ともいうべき勘、人との関わり合いが少なく想像力豊かな優香の中で、特に強く育ち始めていた。<br><br>　狭いバスルームを出、脱衣場に掛けられてるバスタオルを取り肢体を拭きながら涼子は鏡の前に立つ。<br>　３０半ばにさしかかる歳になろうとしてる、自身の肉体を見やった後、化粧を落とした顔に目を向ける。<br>　（・・こうして、お風呂に入って、昨夜のお酒を抜けば、肢体の肌もこの顔の艶も・・まだまだいけるわ、そうでしょ・・。さっ、支度しなきゃ）<br>　そう心の中で言うと、鏡の中の自分に向かって微笑み涼子は下着を身につけていく。<br><br>　　　　<br>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong>Ａ</strong><br><br>　「それなりに緊張してるんですよ、姫」<br>　勇一はそう応えながら、椅子に腰掛けこちらを観てる美龍の姿を見やり部屋の中に入っていく。<br>　（そこまでよ、口で話すのは。これからは口を閉じ、気での会話よ・・いい？。さあっ、そこのソファに腰掛けて）<br>　ブルーと白を使った柄模様の長袖ブラウスに白いミニスカートの服を着た美龍が椅子に座り、すらりとした脚を交差させ勇一の視線を受け止め、そう心の中に告げる。<br>　（あっ、はい・・）<br>　美龍を見つめてた視線をソファにに向け心の中でそう応え、ソファに腰掛ける勇一。<br>　（ふふっ、見えそうで見えないでしょ・・。女を観るときの男の、もう一つの道筋ね。・・何か飲む？）<br>　そう告げると、交差させてる脚を解きニッコリと微笑み椅子から立ち上がる。<br>　（えっ、ああ・・まいったなあ。忘れてた・姫の前では・一切隠し事は出来ないんだった。すいません、スポーツドリンクありますか？）<br>　（ええ、あるわよ）<br>　そう告げると、美龍は冷蔵庫のある方に歩いていく。<br>　（そうなんだよな・・今、心と心が繋がってるんだよな・・でも、姫の心の中まだ・・はっきりと見えないんだけど）　<br>　（ふふっ、それは貴男の気をまだ少ししか覗かせてないからよ）<br>　冷蔵庫からスポーツドリンクのペットボトルを二本取り出しながら、美龍はそう伝える。　　　　　　　　<br>　（そうか・・そうなんだ）<br>　（そうよ。・・こうして、すぐ側にいると中での会話すごくはっきりと響いてくるわ。それだけ、貴男も成長してきてるわ。後もう一歩ってとこよ）<br>　ペットボトルを手に持ち、優雅な足取りで戻ってくる美龍。<br>　（ホントっ、嬉しいな）<br>　（さっきの話しに戻るけど・・。女の肢体の線を観て、エッチなことを想像するのは、男として当たり前のことよ。兄だってそうなんだから・・それにね、女だって男以上に期待があるのよ・・悦びが深い分だけにね・・ふふっ）<br>　そう告げながら５００ｍｌペットボトルを手渡した後、自分のペットボトルをテーブルに置くと棚のステレオに手を伸ばしスイッチをつける。<br>　（どうも、ありがとうございます）<br>　（いいえ）<br>　微笑みを浮かべ美龍は勇一の隣に腰掛ける。<br>　手にしたペットボトルをグイッと一口飲んだ後、勇一はさっき覚えて疑問を美龍に投げかける。<br>　（あの・・女が、そのう、悦びが深いって、ホントですか・・）<br>　（ホントよ・・）<br>　<br>　ステレオのスピーカーから流れてきた音楽、それは１９７５年に出てるピンク・フロイドの「Ｗｉｓｈ　Ｙｏｕ　Ｗｅｒｅ　Ｈｅｒｅ」というＣＤであった。<br>　（・・姫はこういう音楽が好きなんだ・・）<br>　勇一はそう告げ、幻想的とも官能的ともいえるギターの音色に耳を傾けていくのだった。<br>　（ええ、貴男はこんな感じの音楽好き？）<br>　伸ばした勇一の下肢に脚をくっつけ、そう囁くような気の声を勇一の中で響かす美龍。<br>　（・・ええ、初めて聞くけど・・何だろう・・感覚が研ぎ澄まされていく感じ、英語の歌詞は・・そこそこ難解なのに、スムーズに入ってくる・・いいですね・・）<br>　（よかった。・・で、感覚が研ぎ澄まされてくると・・ほらっ、さっき封じ込めようとしてたエッチな感情が頭を擡げてくるでしょ・・）<br>　美龍はそう勇一の心の中で告げると、頭を勇一の首の方に預けていく。<br>　（ああ・・姫・・。さっきいった・・）<br>　（受動、それが女なの・・。初めての時、抱いた不安と怯えより期待の方が強ければ・・受け止めることで包容力が増し、本能と結び着いて悦びが深くなるの・・）<br>　心の中でそう告げ、美龍は少しずつ勇一をリードしていく。<br>　（・・・そ、そう・・なんだ・・）<br>　<br>　鷹城家の持つ特徴というか本能がそうさせるのだろうか、勇一の抱いた性感情に刺激を受け性欲の火を点されたのだろうか、あるいは性の悦びを知ってる美龍自身の感情がそう導いていくのか・・。<br><br>　　<br>　　　つづく<br><br>　＊注・・第一章の最後、約１０ページ分を割愛してます。<br>　そうです、もうお判りのように、龍大と美龍が初体験をする場面です。<br>　その為に、上記の場面は・・違和感があると思い、この注釈です。<br>　龍大の相手をしたのが高見有希で、美龍の相手になったのが、静龍が大阪から連れてきてた三鷹悟という男でした。<br>　大阪で静龍に仕える三鷹家の長男で顔立ちは精悍で歳は２９歳。<br>　草として府警に入ってる悟は北区梅田署の警部です。<br>　あの別荘地で、龍大は高見有希と美龍は三鷹悟と五日間を過ごしつつ、セックスが人にどういうものをもたらすのかを心と体で覚えていったのです。<br>　その事を踏まえ読んでいただければ・・。<br><br>　　バックミュージック・・Ｍａｔｕｉ　Ｋｅｉｋｏ　「Ｄｅｅｐ　Ｂｌｕｅ」から<br>　　「Ｃｒｅｓｃｅｎｔ　Ｎｉｇｈｔ　Ｄｅｒａｍｓ」<br></font><br>　　　<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/voPs3wHJIKQ&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/voPs3wHJIKQ&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="344" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10400205447.html</link>
<pubDate>Mon, 30 Nov 2009 09:46:42 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>龍優伝・・第二章「トライアングル　Ａ・Ｂ・Ｃ」</title>
<description>
<![CDATA[ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<font size="3"><strong>Ｂ</strong><br><br>　コンピューターに関する憲司の知識と理解能力は並外れていた。<br>　構築したプログラミングによって、次々に丸裸にされていってるその会社の隠された情報がモニターに映し出されていってることでも、明らかであった。<br><br>　琢海はソファに座りながらモニター画面に目を向け、改めて兄の類い希な頭脳に感心していた。<br>　（たいしたもんだ・・。けど、これがこの事が、俺達の目を開かすきっかけになったんだから・・。偶々あの会社に勤めてる大学の先輩から請われ、ＳＥとして子会社のシステム設計を手伝った事から、俺達の計画は産まれた・・。それにしても・・たいしたもんだ。子会社のソフトの中に潜り込ませた暗号が、本丸のこの会社に侵入してるんだろうけど、どうすれば幾重にもブロックされてるシステム内を突破出来るのか・・俺にはさっぱり解らん。けど、この兄と俺が組むことで間違いなく莫大な金を手にすることが出来るんだ。・・差し当たってはこのＩＴ会社を裏で牛耳り、隠れ蓑にして親父の勤めてる省の役人達を・・。ふふっ、いよいよ、本格的に行動を起こす時にきたな・・忙しくなるぞ）<br><br>　「なあっ、兄貴・・この会社から幾らぐらい引き出せる？」<br>　「そうだな・・このプログラムが、あの会社に忍び込ませたシステムと連動し・・稼働し始めて、送金されてくるようになるのは・・一月後かな。まっ、２年でほぼ役員待遇３人分の収入が毎月入ってくるようになるぞ。その間、絶えず監視してなきゃならんが・・。いずれその事も含め、このソフトが勝手にやっていくよう変えていくから・・その辺の処は任せとけ。その為に５ヶ月もかかって、あの子会社の業務ソフトを構築しばれないよう埋め込んだいったんだからな。で・・俺の作り上げたこの機会とソフトには納得したか？」<br>　「ああ、今観てて感心してるよ。・・一ヶ月後か。・・ふふっ、全ての始まりが、兄貴の先輩が勤めてるあの子会社だったってのは、運命の導きかもね」<br>　「そういうことだな・・。漠然としてたもんな俺達の考えは・・。まっ、ソフトを構築し始め・・徐々に俺達の考えは、妄想から計画的になっていったからな。・・なあっ、琢海、ついでといっちゃ何だが、こいつが金を生み出すまでお袋の店も隠れ蓑にしたらどうだ？・・今度、横浜にも店を出すっていってたろう。・・あそこのパソコンだったら、今すぐ片手間にでも操作できるぞ。・・お袋の趣味かどうかはよく分からんが、結構綺麗どころを揃えてるってことだし、それなりに金を出すって言えば・・あそこの女達乗ってくるんじゃないのか？・・それに、この好景気もそそそろ止まりそうだしな・・」<br>　「ああ、それはもう徐々にやってる。・・簡単に操作できるって？じゃあ、今からやってみてくれる」<br>　「ああ、簡単な事だ」<br>　そう言うと、憲司はもう１台のパソコンを立ち上げキーボードを叩き始めるのだった。<br><br>　マミーズ・ファッションカフェ、それが憲司達の母雅美が経営してる店の名である。<br>　カフェという文字が入ってるが、喫茶店の名じゃない。<br>　新進気鋭のファッション・デザイナーを積極的に起用し１０代から３０代までの女性をターゲットにしたオートクチュールの店である。<br>　そのコンセプトが時流に乗ったのか、一般的に言われてるオートクチュールの店よりかなり値段を安く既製品を扱う店より高いという値段設定をしたことが当たったのか、店は結構流行っていた。<br>　当初、３人で始めたその店が、今では従業員２７人にまでなっていた。<br>　僅か数年で此処まで大きくなったのは諸々のことを含めても、やはり雅美の経営手腕によるところが大であることは間違いないのだろう。<br><br>　陽は西に傾き二人の居る部屋に薄暗い灰色を伴った紅の日差しは差し込み、夜の訪れを告げようとしていた。<br>　琢海はソファから立ち上がり、窓の方に向かうと開いてたレースのカーテンを無造作に掴み閉じた後憲司のいる方に向かう。<br>　カーテンに遮られた西日が部屋を薄い赤い染める。<br>　２つのモニターが照らす人工の明かりが、チカチカと鮮明浮かび上がってた。<br><br>　憲司の傍ら来ると琢海は腰を少し屈め、覗き込むようにモニターを見つめる。<br>　画面には従業員達の顔写真と簡単なプロフィールを記したものが、映っていた。<br>　「これなんかどうだ。山村瑠美２４歳、そこそこ美人で・・趣味が読書とお金、そしてファッションか。どう見ても本なんか読んでるようには見えんが・・」<br>　「ふふっ、確かに・・。やっぱり、兄貴もその娘に目がいったんだな」<br>　「なんだ、もう、やってるのか・・相変わらずだな。で、どれくらいになる？」　<br>　「ああ、もうそろそろ３ヶ月かな」<br>　「そうか、で、何処まで仕込んだ」<br>　「ほぼ、出来上がってるかな。で、今度親父の部下で・・ほらっ、この間、家に来た加藤純一」<br>　「ああっ、あいつか、確かお前の大学の、先輩だったよな。大人しくって目立たなかったからよく覚えてないが・・大丈夫か、そいつで？｝<br>　「だからだよ、性格も容姿もごく平凡でみんなの注目を浴びない、こういう奴が最高だ・・。大人しい子は初で、女にのめり込みやすく力のある者になびきやすいって、解る？」<br>　「ふふっ、女で骨抜きし、がんじがらめにして俺達の奴隷に仕立て上げ・・役所の情報を引き出すって事か・・。だが、こんなありふれたことで上手くいくのか？」<br>　「そう、ありふれたこと、言ってみれば古典だな。・・けど、男と女しかいないこの世の中でのさばろうと思えば、欲望を介在にしたこの古典を手本にするのが最も理に叶ってるんじゃないのか・・。勿論、そのまま使うんじゃなく時代に即したアレンジは必要だけどね・・。そこら辺の行動部門は俺に任せといてくれ。で、手始めに・・実験といってもいいが、瑠美を使って奴をたらし込みメロメロにし俺達の下僕にしていく・・」<br>　「・・ふうん・・。そうか、こいつで、上手くいったら・・こいつの周りにいる奴らを紹介して貰い・・芋づる式に俺達の奴隷を増やしていき・・」<br>　「そう・・。やがては・・この国を裏で操る・・・」<br>　その事に思いを馳せたのか、琢海はうっとりと表情を崩し・・そう呟いてた。<br><br>　　　　　つづく<br><br>　バックミュージック・・Ｃａｎｄｙ　Ｄｕｌｆｅｒ　「Ｓａｘｕａｌｉｔｙ」から<br>　「Ｌｉｌｙ　Ｗａｓ　Ｈｅｒｅ」</font><br><br>　　<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/MvLfS_WzDTk&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/MvLfS_WzDTk&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="344" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10396299711.html</link>
<pubDate>Wed, 25 Nov 2009 08:00:51 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>龍優伝・・第二章「トライアングルＡ・Ｂ・Ｃ」</title>
<description>
<![CDATA[ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<font size="3"><strong>Ｃ</strong><br>　<br>　「大丈夫よ、ありがとう優香・・美味しい」<br>　カップを受け取った涼子は両手で抱えるようにして一口飲むとそう言い、優香に微笑む。<br>　「よかったあっ」<br>　ベッドの端に腰掛けそう言うと、優香は顔を涼子の方に向け笑みを返し、さりげなく涼子の肌艶に変化が無いかを確認していた。<br>　夜の仕事が染みついた涼子・・寝間着の上からも、ほんのりと色っぽさがにじみ出るようになっていた。　（最近・・私が観ててもお母さん、すごく綺麗。・・好きな人でも出来たのかな？、もしそうだったら・・寂しいな・・）<br>　「今日は、土曜日かあ・・今日一日頑張れば日曜日になって、優香とゆっくりお話しできるわね・・どうしたの？・・」<br>　「ううん・・。お母さん、起きたばかりなのに・・奇麗よ」<br>　脳裏に浮かんだことを打ち消すかのように、肢体を涼子の方に横たえていきながらそう呟く優香。<br>　顔を上掛けの薄い夏布団に付けると、母の匂いが鼻孔に入ってくる。<br>　（甘くって柔らかい、少しお化粧の香りが強くなったけどこの匂い・・私、好き）<br>　「まあっ、さっきからどうしたの・・でも、ありがとう。優香に言ってもらえると一番嬉しいわ」<br>　涼子は片方の手にコーヒーカップを持ち替え、空いたもう一方の手を優香の頭の方に移動させ、そのしなやかな髪を優しく撫で上げそう言う。<br>　「母さん・・お仕事、辛くない？・・」<br>　「ううん、大丈夫よ・・お酒にもすっかり慣れたし・・近所の人達の噂話も、もう気にならなくなってきたわ・・強くなったのよ私は、ふふっ。こうして、優香がいるだけで、私はなんでも頑張れちゃうんだから。優香はどうなの・・学校のこと、あんまり話さないけど、イジメにあってないの？」<br>　「全然、私のクラスではそんなことないよ。・・なんてのかなあ、よく分かんないけど・・。私ね、そんなに友達は多くないんだけど・・クラスで何かもめ事があったとき、いつも私に相談してくるの・・」<br>　「すごいね、優香は。みんなに一目置かれてるんだ」<br>　「何、一目置かれてるって？」<br>　「みんなに注目されてるってことかな。・・人間だけの事じゃないかも知れないけど、大抵の人は、大人も子供もよ、人は仲間を持ちたがってるでしょ・・。集まると自然にお喋りが始まり、その会話の中から人は自分と他人を比べてたり、友達になれるかを探ってるの。そこで・・心が、この人は信頼できるとか油断できないとか好きだとか嫌いだとかの判断を下したりして優劣をつけてるの。比べるって、悲しいことだけど、長い長い社会で染みついてきた人の業かな。業ってのは性格とか癖みたいなものよ。・・優香はきっと、みんなとのお喋りの中でみんなから、多分好感を持たれたのじゃないかな・・」<br>　「・・ふ～ん、どうしてかな、私、友達と話してるのより、本を読んでる時の方がう～んと好きなんだけど。・・時々、自分でも・・子供らしくないなって思うときがあるわ。それでも、みんなは認めてるのかな・・」<br>　「ふふっ、そうかも知れないわ。ちょっと大人びたとこと冷静なとこをみんな敏感に感じ取って優香に・・一目置いたの、言ってみれば好感を持たれたお姉さん的な感じかな。・・でも、みんなから頼られてる優香って母さんも大好きよ」<br>　（人は、言葉や態度をみて心の中では、比べてるのか・・。みんな、心の中では自分が一番だと、思ってるのかな。・・でも、どこか変、一人一人みんな違うのに、心はどうして比べることをするんだろう・・。それと、人の性格って接する人の心の中で形造られていくんだよね・・難しいな。もっと、勉強しなきゃ・・）<br>　「そうなんだ、・・でも、難しいね・・人の性格を判断するって」<br>　「そうね、判断が偏ったり間違った性格を心の中で決めつけたりしたら・・争いの元になるから。私もそうだけど優香も、この人はこういう人って安易に決めつけないようにしようね」　<br>　首を曲げ優香を覗き込むようにして、涼子は優しくそう言うのだった。<br>　「はい」<br>　覗き込んでる涼子の目を見つめ、ニッコリと笑って素直にそう返事をする優香。<br>　<br>　「入れてくれた美味しいコーヒーも飲んだし、優香とお話しもして、すっかり目が覚めたわ。何時かしら・・あらっ、もう4時を過ぎてるのね・・さあっ、ベッドから抜け出さなきゃ」<br>　そう言いながら腰元の処で横になってる優香の腰辺りに腕を差し入れ、抱き起こしていく涼子。<br>　「ふふっ、くすぐったい」<br>　涼子のすることに身を任せ、笑いながらそう言う優香。<br>　「・・随分重たくなったわ。身長も伸びたし・・後１年も経たないうちに、こうして抱えることが出来なくなっちゃうかもね」<br>　「私、平均だよ」<br>　「そっかあ、最近の子は成長が早いんだ。私が優香と同じ歳の頃は、もっと小さくって幼かった気がするな・・」<br>　「そうなの」<br>　「うん。じゃあっ、お母さんシャワーを浴びるからね」<br><br><br>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong>Ａ</strong><br><br>　「それなりに緊張してるんですよ、姫」<br>　勇一はそう答えながら部屋の中に入っていき椅子に腰掛けてる美龍の姿に視線を送る。<br>　美龍はブルーと白の柄模様になった長袖のシャツに白いミニスカート姿で椅子に腰掛け、すらりとした脚を交差させ見つめてる勇一の視線を受け止めていた。<br>　（口で話すのはここまでよ、さあっ、そこのソファに座って・・これから先は心での話し合い・・いい？）<br>　椅子から立ち上がり勇一を見つめたままそう伝えると、ニッコリと微笑むのだった。<br>　（あ、はい。でも、あまり長い時間はまだ、無理だけど）<br>　勇一は気を飛ばし、ソファに腰掛け緊張を解しにかかるのだった。<br>　（ええ、解ってるわ・・。ふふっ、男の道筋ね・・。何か飲む？）<br>　（えっ・・まいったなあ・・。ええ、スポーツドリンクありますか？）<br>　（あるわよ。じゃあ用意するわね）<br>　そう気を送ると、美龍は冷蔵庫のある処に向かう。<br>　｛そうだよな・・今繋がってるんだよな・・隠し事は出来ないんだ・・｝<br>　（そうよ、その独り言もしっかり入ってくるわ。この部屋にいるから明瞭さも一段と増してるわよ）<br>　冷蔵庫からペットボトルを２本取り出しながら、そう告げる美龍。<br>　（そうか・・しょうがない。隠そうとして処もすっかり見透かされちゃってる。・・さあ、心の隅々まで覗いてください、姫）<br>　（ふふっ、男がみんな考えてる事よ、兄だってそうなんだから気にしないで。それにね、女の子は悦びが深い分だけ男の子以上に期待を持ってるから、考えることはもっとどぎついかもしれないわよ。・・いずれ、もっと深く入れるようになったら女の子の心裡に驚くかも知れないわね・・今は、その時のための地ならしにもなるわね）<br>　５００ｍｌのペットボトル２本を手に持ち、戻ってきながらそう伝え、美龍は勇一にボトルを渡した後、そのまま手を伸ばし棚に置かれてるステレオのスイッチを入れ隣に腰掛けるのだった。<br>　（あっ、ふう・・ありがとう・・。姫はこういう感じの曲が好きなんだ）<br>　ペットボトルを受け取り勇一はそう告げ、スピーカーから流れ始めた幻想的名ギターの音色に耳を傾ける。<br>　ステレオから流れてきた音楽、それは１９７５年に出てるピンク・フロイドの「Ｗｉｓｈ　Ｙｏｕ　Ｗｅｒｅ　Ｈｅｒｅ」というアルバムであった。<br>　（ええ、貴男はこういう音楽好き？）<br>　勇一の下肢に下肢をくっつけるようにして、美龍はそう尋ねる。<br>　（・・ええ、初めて聞くけど、けっこういいですね。・・なんだろう、感覚が研ぎ澄まされていく感じで・・すごくいい・・）<br>　（ふふっ、感覚が鋭くなると・・さっき、封じ込めようとした性感覚が・・頭を擡げてくるでしょう・・）<br>　勇一の心の中でそう告げ、美龍はリードしていく。<br>　鷹城の持つ本能、特徴がそうさせるのだろうか、勇一の抱いた性感情に刺激を受け性欲の火を点されたのだろうか、あるいは性の悦びを知った美龍自身の感情そう導いていてるのか・・・。<br><br><br>　　　つづく<br><br>　バックミュージック・・２曲です。<br>　１曲目・・Ｊｏｈｎ　Ａｄｏｍｅｙで「Ｗａｉｔｉｎｇ　Ｆｏｒ　ＴｈｅＭｏｏｎ」から<br>　「Ｔｈｅ　Ｐｏｔｔｅｒ｀ｓ　Ｇｉｆｔ」<br>　２曲目・・Ｍａｎｕｅｌ　Ｉｍａｎ・・「Ｆｌｏｗｅｒｓ　Ｉｎ　Ｔｈｅ　Ｄｅｓｅｒｔ」から<br>　「Ｔｈｉｓ　Ｍｏｍｅｎｔ　Ｃａｌｌｅｄ　Ｎｏｗ」<br>　<br>　</font><br><br>　　<object width="384" height="313"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/RjVpQaDbgs0&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/RjVpQaDbgs0&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="384" height="313" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10390980318.html</link>
<pubDate>Wed, 18 Nov 2009 04:57:26 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>対</title>
<description>
<![CDATA[ <br>　　　<font size="2">男と女　理想と現実　希望と絶望<br>　　　怒りと恐れ　闘争と逃走　苦と楽<br>　　　そして生と死<br><br>　　　　　今日も又陽が開け時の流れをたゆたい暮れていく<br>　　　　　各自に与えられた辛いこと悲しいこと<br>　　　　　その事から逃れるため　我等は上辺のつきあい繰り返す<br><br>　　　偶然と必然　無限と有限　光と影<br>　　　有形と無形　能動と受動　感情と理性<br>　　　そして　生と死<br>　　<br>　　　　　そう・・逃れるため我等は　指導者を選び<br>　　　　　それぞれが描いた理想郷をなぞる事を求める<br>　　　　　そこにある様々な声は　全てが我欲に端を発したもの<br><br>　　　加虐と被虐　黒と白　正と悪<br>　　　喜びと悲しみ　乾きと潤い　静寂と騒音<br>　　　そして・・生と死<br><br>　　　　　転がり込んできた権力<br>　　　　　初めは戸惑い　やがてそれは民から離れ彼等の玩具となる<br>　　　　　統治を志す者達の本質は支配欲と傲慢　何も変わらぬ<br><br>　　　略奪と奉仕　無力と権力　傲慢と謙虚<br>　　　加害と被害　従順と暴虐　貧困と飽食<br>　　　そして　生と死の回転<br><br>　　　　　その事を感じるのか　不安と不満の声々が一部から拡がる<br>　　　　　やがてそれは社会の名を借りたがる良識者達のあげる　非難の声となる<br>　　　　　聡いメディアはおもしろおかしく取り上げ　支離滅裂を産み落とす<br><br>　　　持つ者と持たざる者　語る者と無言なる者　経営者と勤め人<br>　　　欲しがる者と求めざる者　救出する者と排斥する者　職ある者と無職なる者<br>　　　螺旋の時　その中で生と死が交差する<br><br>　　　　　いつの間にか最大の力を持つ様になったメディアが<br>　　　　　飽くなき欲望を身に纏い　露出々々とはしゃぐ<br>　　　　　良いも悪いも生の中でこそ刺激となり糧となる・・と<br><br>　　　そして　静寂と音色　語りと風　束縛と解放<br>　　　絡み合う対　嫌悪と情愛　飴と鞭　群れと個<br>　　　果てなく続く離散と集合　過去と未来　けど現実そこには・・・<br><br><br>　　Ｃｈｒｉｓ　Ｓｐｈｅｅｒｉｓ・・「Ｅｒｏｓ」から<br>　　　「Ｃａｒｉｎｏ」</font><br><br>  <object width="480" height="295"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/Q46EXVDO92A&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/Q46EXVDO92A&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="480" height="295" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10390197150.html</link>
<pubDate>Tue, 17 Nov 2009 00:16:50 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>龍優伝・・第二章「トライアングル　Ａ・Ｂ・Ｃ」</title>
<description>
<![CDATA[ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<font size="3"><strong>Ａ</strong><br>　<br>　勇一の目を見つめ、龍大は初めて気を送り込んだ。<br>　（・・これか、勇一が言ってたのは・・確かに、残ってる・・女の子？誰だろう・・言葉が感じ取れない・・居た形跡は残ってるんだが・・どうも、一人ではないみたいだ・・もう一つの気は・・薄いベール・・女の子の後ろに隠れて観てる感じだが・・ブロックされてるな・・どういう事だ、残像さえもブロックしてるってのは・・）<br>　「確かに居たようだ・・一人じゃないような気もする。・・どうもまだ掴みきれない。無意識の気と目的ある気が表と裏・・。どうだ、すぐに収得することはないと思えるけど、勇一・・訓練してみるか」<br>　「ホントッ、若・・お願いします。実を言うとこのまま放っておいたら、自分が自分でなくなるようなきがしてたんだ」<br><br>　学校に入って３ヶ月が経った頃、勇一がふと話した会話から二人だけで始まった念の訓練であった。<br>　半年が経ちクラスは、ごく自然に龍大と美龍を中心にすっかりうち解け、みんなが気楽に話し合うようになっていた。<br>　それにつられ、各学年生達との交流も頻繁になっていった。<br>　前にも書いたように龍大と美龍が積極的に話しに加わることはなかったが、象徴としてまたリーダーとして二人は押し上げられていたのである。　<br>　閉ざされた暮らしの中で思春期を仲間達と過ごす・・そこには、当然性への芽生え憧れもある。<br>　そして、鷹城家の仕来りとも言える恋愛の自由もあって、全学年の交流から男と女の関係へと発展していくカップルがかなり目立つようになっていた。<br>　そのことは龍大も美龍も例外では無く、二人は来る者を拒むことなくかなりの異性と性関係を持つようになっていた。<br>　こう書くとかなり乱れた印象を受けるかも知れないが、此処恵那山ではそのような淫靡な雰囲気が全体を覆い尽くすことはなかったのである。<br>　抑圧すればするほど性へのはけ口は歪み醜くなっていく・・そのこと故この学舎では、人が人を好きになる感情の昂ぶりようを拘束することがなかった。<br>　それは、鷹城家と家人達の間で自然と決まっていった性交渉の自由ということにも由来していた。<br>　鷹城の直系と性交渉を持つ事で家人達には長寿が授かり、鷹城には深い絆が家人達から得られるという遙か昔からの取り決め。<br>　其処には当然鷹城家に於いて運命の人との出会いを得るきっかけも含まれているのだろう。<br>　ともあれ、そのような取り決めや思春期の感情だけでなく、龍大と美龍にはもう一つ家人達を惹き付ける何かがあったのである。　　　　<br>　こうして、１年が経ち恵那山を巣立っていく上級生達を見送り、新しい生徒達を迎える。<br>　その間勇一の念の訓練は続いていたが急激な進歩は見られなく、更に１年が過ぎていった。<br>　３年目になって、はっきりと進歩が認められるようになったのは受信能力であった。<br>　ただ、受信能力の力は増していったが、発信力はいまだに微々たるものだあった。<br>　勇一の気が入って来た事を感じる事が出来ても、そこでの長時間の会話までは無理だった。<br>　少し行き詰まった感を覚えた龍大は、初めてその事を美龍に打ち明け、勇一の能力を開花させる手助けと同時に中に入ってくる正体不明のモノを監視してくれるよう頼んだのである。<br>　<br>　木々に囲まれ目立たぬよう建てられてる、長方形の形をした３階建ての大きな建物。<br>　それが１年生から４年生までの生徒達が暮らす寮である。<br>　１階は、かなり広いリビングが２つと台所がくっついた食堂、そして大きな浴場が２つと集団をまかなうトイレに２箇所の階段スペース。<br>　２階からが寮部屋になっていて、廊下を挟んで各２０部屋の４０部屋。<br>　２階は１，２年生が使い、３階が３，４年生が使うようになっていた。<br>　部屋の間取りは、冷暖房が完備された６畳の洋間に簡単なキッチンスペースとユニット式のバストイレという造りになっていてる。<br>　龍大の部屋は３階の廊下の右側２０号室で、美龍の部屋は同様１号室になっていた。　　　　　　　　　　<br>  １号室から９号室までを女子が使用し、１４号室から２０号室までを男子が使用していた。<br>　ちなみに勇一は１８号室を使っていた。<br><br>　（判る？・・今から私の部屋に来て・・）<br>　１０月半ばの土曜日午後１１時、美龍は勇一にそう気を飛ばした。<br>　勇一はカーディガンを羽織り部屋のドアを開け廊下に出ると、さっと目に入る部屋のドアを見回した後、１つのドアに軽く意識を向けた。<br>　途端に、甘い声が脳内に響いてきた。<br>　｛明日は休みだからな・・｝<br>　軽く頭を振り、苦笑いを浮かべ美龍の部屋へと歩き始める。<br>　（姫・・）<br>　（ええ、聞こえたわ・・ちょっと、乱れてるけど・・）<br>　（すみません、集中でき無くって）<br>　（ふふっ、みんなのかな・・あの時の声が入って来たんでしょ）<br>　（やっぱり、判りましたか、遮断したつもりなんだけど・・気が・・）<br>　（・・まだ、続かないわね・・）<br>　（ええ、かなり意識を集中しないと・・）<br>　（そうね、で）<br>　（えっ、ああ、はい、気を許したところから溢れ出てくるんですよ・・あの感情を刺激する声というか・・わかるでしょ・・）<br>　（ふふっ、貴男の気の声って距離が判るは。・・そして、ここ、この中に・・きっかけがあるみたい、なんだけど・・開きそうで開かないわね、さあっ、入って鍵は掛かってないから）<br><br>　「失礼します」<br>　「どうぞ・・ふふっ、汗かいて顔が赤いわよ」<br>　腰掛けてる椅子をくるりと回転させ、入って来た勇一にそう言い微笑む美龍。<br><br><br>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong>Ｂ</strong><br><br>　１９８８年６月のとある夕方。<br>　「兄貴いる？」<br>　「・・・」<br>　「居るんだろう、明けてくれよ・・」<br>　琢海は２度ノックをし、そう告げる。<br>　暫くして、ドアが少し開く。<br>　「たくっ、何やってたんだよ」<br>　ドアを押し開け部屋の様子を見回し、歩きながら琢海は不貞不貞しくそう憲司に言い、部屋の隅っこに置かれてるソファにどっかと腰掛ける。<br>　１０畳の洋間になってる憲司の部屋は、さながら小さな町工場のようであった。<br>　ベッドとソファは部屋の片隅に追いやられ、作業台のようなテーブル２つと大きな机が部屋の半分以上を占めていた。<br>　窓のある面を除いた３面の壁面は全て天井から床までの棚が設けられていて、其処には工具類と、機械部品そして圧倒するほどの本類が乱雑に並んでいた。<br>　「お前がせかしてたいつものやつだ。どうやら、上手くいきそうだぞ」<br>　窓側に設置された、機械工具とパソコンの部品や何台かのモニタが所狭しと置かれたテーブルの方に戻り、其処にある椅子を軽く引き腰掛け１つの機械に目をやりそう言う憲司。<br>　「そうか、遂に出来たのか。・・ちょっとやってみてくれる？」<br>　「ああ、いいけど・・お袋はまだ帰ってきてないんだろうな？」<br>　「今何時だと思ってるんだ、夕方の6時だぞ。こんなに早く帰ってくるわけないじゃん」<br>　「そう言えばそうだな、お袋も親父も・・よろしくやってるみたいだからな」<br>　「そういうこと。あいつ等は、とやかく言わず黙って金を俺達に渡してくれればいい、その為に俺がよい子ちゃんぶってやってんんだから」<br>　「ふふっ・・。よしっ。これをこいつと繋いでモニターに、と・・立ち上がるまで、ちょっと時間がかかるが、みてなっ」<br>　モニターの向きを琢海の方に向けそう言うと、憲司は接続した機械のスイッチを押す。<br>　やがて、画面が現れる。<br>　憲司はキーボードをこなれた感じで叩いていく。<br>　モニターに映し出された画面がパッパッと画面が切り替わっていく。<br>　そして・・、とある会社のロゴマークがデザインされた画面が立ち上がった。<br>　「・・前より、随分早くなったようだけど、新しい回線を引いたのか？」<br>　「ああっ、一週間前親父に言って、引いて貰ったが・・結構苦労したぞ・・」<br>　「親父のことだから、お袋に内緒で女を紹介しろっていうだろうな・・間違いなく」<br>　「図星だ、そこんとこ頼むわ、琢海」<br>　「たくっ・・親父の奴、これで３人目だぞ・・。で、その会社はもう調べたんだろう」<br>　「ああ、大体の処はな。資本金６億、融資も大手銀行がかなり気前よく出してる。・・ふふっ、だが、その銀行は只融資してるだけじゃなく、裏でどうやら、この会社を乗っ取るつもりらしい」<br>　「会社の経営者はその事に・・当然気づいて無いってことか」<br>　「そう言う事。経営が順調なだけに、今はその事に浮かれてるって感じだ。観てみろ、このセキュリティの甘さを、ドンドン中に入れる」<br><br><br>　　　　　つづく<br><br>　バックミュージック・・Ｍａｒｋ　Ｓｈｒｅｅｖｅ・・「Ｎｏｃｔｕｒｎｅ」から<br>　「Ａｕｒｏｒａ」</font><br>　　　<br>　　　<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/9MYPQ7tK_TY&amp;hl=ja&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/9MYPQ7tK_TY&amp;hl=ja&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="344" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10384893455.html</link>
<pubDate>Tue, 10 Nov 2009 01:49:50 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>龍優伝・・第二章「トライアングル　Ａ・Ｂ・Ｃ」</title>
<description>
<![CDATA[ 　<font size="3">　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong>Ｃ</strong>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１９８９年５月１３日。<br>　夢は・・叶えられない願望として観る人に見せるのでしょうか、それとも・・そうなりたいという願望が脳に働きかけ見せてるのでしょうか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ふと、そう思った。<br>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５月１４日。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私は物心ついたときから空想の世界で遊んでるか、本を読んでるかだった。<br>　それは、現実からの逃避って、ある本に書いてあったけど・・そううかな。<br>　９年・・私がこの世に生を受けこの社会で暮らしてる年数。<br>　９年・・色んな本を読んで、私はこの社会が不条理に満ちてる事を知ったの。<br>　不条理？・・本に書いてあった単語・・協調性がないとか不調和って意味らしいけど、よく判らない。<br>　母さんは、この社会は人が誕生したときと死んでいく時だけは公平って言って、言葉を濁したけど・・。　ということは、生きてるときは決して人は平等でないって言うことなのよね。<br>　難しいな・・みんなが幸せではないんだ・・産まれてからずっと辛いことばかりの人もいるって事？。<br>　努力しても、成功するって限らない、何もしないで上っていく人もいる・・この事が不条理なのかしら？。<br>　いやだっ、私・・成功してる人達を妬んでる。<br>　・・今日はここまで、これ以上書いたら、ますます自分がちっぽけになっていくわ。<br><br>　５月１６日。<br>　学校はつまらない。<br>　先生達は教科書に書いてあることを読み、聞かすだけ・・。何故って聞くと、嫌な顔をする。<br>　ああ・・今日は一日中雨。ゆううつだわ・・。<br>　あっ、お母さんが起きた・・コーヒーを入れてあげなきゃ。<br>　今日はここまで。<br><br>　５階建て市営団地が建ち並ぶ、横浜港北区のとある町。<br>　その団地の５号棟３階の２ＤＫに住む高沢家。<br>　母と娘の二人暮らしで、先ほどの文はその娘が綴ってる日記の一部分である。<br>　母の名は涼子３４歳で娘の名は優香、日記に書いてあるよう９歳。<br>　小学校４年生だが、随分と大人びた文章だ・・何か訳でもあるのだろうか。<br><br>　涼子が生まれ育ったのは九州の福岡。<br>　１９歳になり、涼子は目鼻立ちがはっきりとした美人になっていた。<br>　その福岡で彼女は大学の先輩である一人の男と出会い恋におちる。男の名は高沢優輔２１歳。<br>　優輔は大学を卒業した、その１年後二人は結婚。<br>　そして、５年後涼子は女の子を出産。<br>　娘の誕生から１年が過ぎ２年が過ぎ、その４ヶ月後であった。<br>　仲睦まじく幸せな暮らしが続くと思われた高沢家に、突然不幸が訪れた。<br>　会社帰りの午後6時半頃、横断歩道を歩いてた優輔に、止まってた軽自動車が突然急発進し激突。　　　　即死であった。<br>　残された涼子と幼子の優香。<br>　高沢家に包まれてた暖かい幸せの色は一瞬で色褪せ、悲しみの色に被われたいった。<br><br>　２年後、良き思い出と辛すぎる思い出が絶えず交差してくるこの福岡から離れる決心をし、涼子は小さい娘を連れ横浜へと旅だった。<br>　横浜に着いた涼子は小さなアパートを借り、夜の仕事を選んだ。<br>　娘が小さかったこともあり、あの保険金は娘の将来のために出来るだけ使わないようにしようと・・考えたすえの結論だった。<br>　そして、５年が過ぎ二人の住まいは市営団地へと移っていた。<br><br>　「お母さん、コーヒー濃いのがいい？薄いのがいい？」<br>　「・・ありがとう優香、濃いのお願いするわ」<br>　ベッドの中からそう言いゆっくりと上半身を持ち上げ、ベッドの背もたれに肢体をを預けていく。<br>　<br>　勤めてるクラブの勤務時間は夜７時から深夜２時までだが、まずその時間に終わることはなく涼子が帰宅してくるのは大体朝４時か５時頃である。<br>　そのクラブに涼子は、今も週５日働いている。<br>　最初の頃あまり飲めなかったお酒にも耐性が出来たのか、かなり飲めるようになっていた。<br>　「ねえ、今日は頭痛くないの？」<br>　ドリップで入れたコーヒーカップを手に持ちそう言いながら優香は、涼子の寝室へと入っていく。<br><br><br>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong>Ａ</strong>　　<br><br>　龍大は最初の１年、自ら進んで学友達と話すことはあまりなかったし、黙って学友達の心の中に入る事もしなかった。<br>　美龍も又同じように振る舞っていた。<br>　学友達も二人には一目置き、そっと見守る感じであった、が、只一人勇一だけが違っていた。<br>　人なっこい性格なのか、勇一は最初から龍大や美龍に臆することなく、よく話しかけてきた。<br><br>　勇一・・姓は吉崇。勇一の父の名は辰信。<br>　身長１６８ｃｍ体重５７ｋｇの少し小柄である。<br>　吉崇家は古くから鷹城の家人で、今現在は鎌倉で、村田家と共に静龍の息子優馬に仕えている。<br>　<br>　6月のある日、２時限目の授業が終わった休み時間の時だった。<br>　「若や姫のように、俺にも・・その・・何て言うか、心と心の会話が出来るような、気がするんだ」<br>　「そうなのか、で・・どんな感じなんだ？」<br>　「よく分からないんだけど・・。前は、たまにだったけど・・このところ頻繁に聞こえてくるんですよ、頭の中に。・・で、これは、ひょっとしたら誰かがテレパシーを送ってきてるんじゃないかって」<br>　<br><br>　　　　　つづく<br><br>　バックミュージック・・Ｃｈｒｉｓ　Ｓｐｈｅｅｒｉｓの「Ｅｒｏｓ」から<br>　　「Ｊｕｌｉｅｔｔｅ」</font><br><br>  　　　 <object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/J9ZgtT0AeY0&amp;hl=ja&amp;fs=1"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="https://www.youtube.com/v/J9ZgtT0AeY0&amp;hl=ja&amp;fs=1" type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="344" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></object>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/intomi31ktm60ta/entry-10378460867.html</link>
<pubDate>Sun, 01 Nov 2009 18:19:51 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
