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<title>水車小屋から</title>
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<description>小屋の隅に身を置き、ゆったり回る水車の音を聞きながら、あれこれと。</description>
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<title>その３６　そこにあるホルムズ海峡</title>
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<![CDATA[ <p>　目がかゆくて仕方ないので、眼科を受診した。「花粉症ですね」</p><p>の診断で、２種類の目薬を処方された。</p><p>　薬局で手にしたのは、２種類の小さな目薬である。それを入れ</p><p>た袋を見たら、こんなメモが入っていた。</p><p>　「ホルムズ海峡における石油輸送の影響により薬袋のビニール</p><p>袋が入荷しずらくなっております。次回来院時に薬袋を再利用さ</p><p>せていただきたいと思いますので、持参していただきますようご</p><p>協力よろしくお願いいたします」</p><p>　はがきより二回りほど小さい袋である。目薬を使い切ったら屑</p><p>かごに捨てられるだろうビニール袋から、異郷の潮の香がする。</p><p>　そのうち、買い物のたびに「このビニール袋をまた持って来て</p><p>ね」と言われるのか。やっかいな時代だ。（２０２６・５・２）</p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Sat, 02 May 2026 16:33:19 +0900</pubDate>
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<title>その３５　尋ねる相手</title>
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<![CDATA[ <p>　京都の遺体遺棄事件はやりきれない。子どもを殺めたとすれば、</p><p>容疑者の血は凍っている。</p><p>　遺体をどこに隠すか。困った彼はスマホに尋ねたと新聞記事に</p><p>ある。どんな答えが返ってきたか知らないが、彼の人生でもっと</p><p>も深刻な局面で、どうすればいいかとスマホに尋ねる。その光景</p><p>そのものが、やりきれない。</p><p>　忘れられない名画に「２００１年宇宙の旅」がある。１９６８</p><p>年の製作で、監督はスタンリー・キューブリック。宇宙船を差配</p><p>すののは、史上最高といわれた人工知能「ＨＡＬ」で、同乗する</p><p>人間が次々と消えていく。人の知恵や感情をあっけないほど簡単</p><p>に奪い、消していく光景に背筋が寒くなった。</p><p>　あれから６０年。ＨＡＬはすぐそばにいる。</p><p>　　　　　　　　　　　　　　　　　（２０２６・４・２１）</p>
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<pubDate>Tue, 21 Apr 2026 10:56:13 +0900</pubDate>
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<title>その３４　支離滅裂で不安定</title>
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<![CDATA[ <p>　たまたまＣＮＮのニュースを見ていたら、こんなコメントが</p><p>耳に残った。</p><p>　「感情の爆発がますます支離滅裂で不安定、下品かつ常軌を</p><p>逸したものとなり、威圧的になっている」</p><p>　話しているのは、米・下院司法委員会のトップを務める民主</p><p>党の議員だ。これ以上ない批判を浴びているのは、ほかでもな</p><p>い、トランプ大統領である。</p><p>　一言一句、まことにその通り。このところの大統領の発言は</p><p>目に余る。よくもまあ、こんな人物を大統領に担いだものだ、</p><p>とため息をつく。</p><p>　追い詰められたとき、人の真価が現れる。グッと自分を抑え</p><p>て踏ん張れるか、湯気を立てるか。かの大統領がどちらか、</p><p>問うまでもないね。　　　　　　　（２０２６・４・１２）</p>
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<link>https://ameblo.jp/ippei1951/entry-12962752280.html</link>
<pubDate>Sun, 12 Apr 2026 11:01:40 +0900</pubDate>
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<title>その３３　１８％</title>
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<![CDATA[ <p>　毎朝、自宅近くの遊歩道を歩く。時間にして４０分、歩数で５０００歩。</p><p>　歩きながら、ふと気づいたことがある。道を譲ってくれる人がなんと少</p><p>ないことか、と。</p><p>　遊歩道の道幅は約２メートル。多くの人が道の端っこを歩くから、向か</p><p>いから同じ側を歩く人とぶつかりそうになる。そうならないよう、どこか</p><p>で避けるのだが、この気配りをする人が意外に少ない。</p><p>　ある朝、数えてみた。４０分間に同じ側を歩いてきた人が１７人。うち、</p><p>近づいてもまったく譲る気配のなかったのが１４人。譲ってくれたのが３</p><p>人。この３人は年配の男性で、女性は全員、避ける気配がさらさらない。</p><p>若い女性は、そっちが譲るのが当たり前という表情で向かってきた。</p><p>　譲る人、１８％。やさしい日本人は、どこに。　　（２０２６・４・４）</p>
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<pubDate>Sat, 04 Apr 2026 16:29:55 +0900</pubDate>
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<title>その３２　はい上がる</title>
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<![CDATA[ <p>　プロスポーツは、勝ち負けだけでなく、物語も見せてくれる。</p><p>どの競技でもスターは輝いていて、ほれぼれする。でも、苦しい</p><p>ところからよみがえってきた姿を見るのは、もっといい。</p><p>　阪神タイガースの高橋遥人投手が５年ぶりに完封勝利した。そ</p><p>の瞬間を中継で見ながら、ちょっとこみ上げる。ドラフト２位で</p><p>入団したのは９年前だが、故障が続いた。育成選手から出直し、</p><p>開幕２戦目で完封。いやあ、大したものだ。</p><p>　朴訥として、言葉は弾まない。しかしマウンドは弾む。右打者</p><p>に食い込む真っすぐを見るだけで、見る側の心も弾む。</p><p>　大相撲では、脊髄を傷めて６場所を休んで序の口から取り直し</p><p>ていた小兵の炎鵬が、再十両を果たした。大したものだ。「まだま</p><p>だ強くなりたい」とのコメントがいい。</p><p>　落ちた穴の底からはい上がる。プロのプロたる味はその物語か</p><p>ら生まれる。　　　　　　　　　　　　（２０２６・３・２９）</p>
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<pubDate>Sun, 29 Mar 2026 13:57:34 +0900</pubDate>
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<title>その３１　商業高校</title>
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<![CDATA[ <p>　センバツを見ていて、ふと思う。去年の夏は、県岐阜商と</p><p>宮﨑商がいた。しかしこの甲子園には商業高校がない。寂し</p><p>いなあ。</p><p>　商業高校の卒業生でも関係者でもないが、黒土のグラウン</p><p>ドに「商業」の２文字がよく似合う。ちょっと振り返ると、</p><p>こんな校名が浮かぶ。</p><p>　高松商、松山商、横浜商、倉敷商、そして広島商。</p><p>　広島商は選手の「日本刀の刃渡り」が有名だった。他の選</p><p>手に両肩を支えてもらってとはいえ、精神修養で日本刀に両</p><p>足を置く。１０代の子どもたちがそこまでして心を鍛える。</p><p>アンダーシャツも帽子もユニフォームも、真っ白。印象的だ</p><p>った。まぶしかった。</p><p>　「商」よ、がんばれ。　　　　　　　（２０２６・３・２０）</p><p>　</p>
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<pubDate>Fri, 20 Mar 2026 15:33:19 +0900</pubDate>
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<title>その３０　耳で聞いて分かる言葉に</title>
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<![CDATA[ <p>　東日本大震災が起きた３月１１日前後、新聞やテレビで盛んに</p><p>使われた言葉に「発災」がある。「災害が発生」という意味で、</p><p>ごく普通に使われている。でも、これほど目につくようになった</p><p>のはいつからだろう。</p><p>　机上の新明解国語辞典（昭和４７年版）にはない。愛用する広</p><p>辞苑（第５版、１９９１年）にも見当たらない。記憶をさかのぼ</p><p>れば、東日本大震災ごろから目にするようになった。</p><p>　行政用語だろう。「災害発生」なら４文字、「発災」なら２文字。</p><p>短さを良しとするメディアが使って広がったかと想像する。</p><p>　同じころから見聞きするようになった「受援」という災害用語</p><p>も同じだ。「支援を受ける」を縮めて「受援」。発災も受援も、読</p><p>めばなんとなく意味は分かる。でも目の不自由な人が耳で聞いて</p><p>分かるかな。</p><p>　災害用語はもっとやさしく。わかりやすく。３・１１にそんな</p><p>思いを強くする。　　　　　　　　　　　（２０２６・３・１３）　</p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Fri, 13 Mar 2026 16:55:23 +0900</pubDate>
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<title>その２９　命の水</title>
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<![CDATA[ <p>　恥ずかしながら、湾岸の多くの国が飲む水の多くを海水からつく</p><p>っているとは、知らなかった。</p><p>　イランを巡ってアラブの戦火が続く。不安定で危ういトランプの</p><p>言葉を聞く限り、終わりはなかなか見えない。届くニュースの多く</p><p>が石油にまつわるものだが、中東各国の「水」の方がむしろ危機一</p><p>髪かもしれない。ニュースでそう知って、ドキリとした。</p><p>　中東の多くの国が、海水を淡水化して飲み水にしているそうだ。</p><p>バーレーンは飲料水のほぼすべてを淡水化施設でつくっていると</p><p>いう。そうした淡水化施設が、戦闘の標的になっているとは。</p><p>　油がなくても生きられる。しかし水がなかったら、だれも生きら</p><p>れない。その施設を攻撃する。戦争に情緒は無用とはいえ、これが</p><p>本当なら、ひどい。一線を越えている。</p><p>　水のない暮らしをしてみたらどうか。ニュースで映るトランプに、</p><p>小声で問うてみる。　　　　　　　　　　　（２０２６・３・１０）</p><p>　</p><p>　</p>
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<pubDate>Tue, 10 Mar 2026 15:13:05 +0900</pubDate>
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<title>その２８　タテカン</title>
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<![CDATA[ <p>　自由であること。なんでもあり、であること。大学のキャンパスに</p><p>あった立て看板、通称「タテカン」は、そこが大学であること、そし</p><p>て、それぞれの大学にはにおいがあることを伝えていた。</p><p>　通っていた大学で春、学生たちがタテカンで正門を封鎖したことが</p><p>ある。新しいキャンパスを郊外につくるという大学の方針への異議申</p><p>し立てで、「封鎖」の派手な文字が躍っていた。見守っていた大勢の</p><p>学生がどよめきと拍手で迎えた。</p><p>　京大の百万遍交差点は、その象徴だった。巨大なタテカンで埋め尽</p><p>くされ、時代の空気がその周辺だけひときわ密だった。　</p><p>　大学がそのタテカンを一斉に撤去したのは「表現の自由の侵害」と</p><p>訴えた訴訟は、大阪高裁でも退けられ、タテカンのない光景は続く。</p><p>　街角もキャンパス内もきれいにはなった。しかし、自由であること、</p><p>雑多であること、という大学の魅力が薄れて、いいのかね。７０年代を</p><p>京で過ごした一人として、深いため息をつく。　（２０２６・２・２７）</p><p>　</p><p>　</p><p>　　</p>
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<link>https://ameblo.jp/ippei1951/entry-12958047055.html</link>
<pubDate>Fri, 27 Feb 2026 11:11:55 +0900</pubDate>
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<title>その２７　敗れざる者</title>
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<![CDATA[ <p>　冬季五輪が終わった。メダルを首にかけた選手たちの笑顔が</p><p>新聞にもテレビにもあふれている。失礼ながら、何を語ってい</p><p>るか、興味はない。耳を傾けたいのは、力及ばずに敗れた選手</p><p>たちの言葉である。</p><p>　男子スキークロスで４位に終わった古野慧選手は、ほんの数</p><p>十センチの差でメダルを逸した。時間にして０・０８秒。</p><p>　「最後…、（メダルを）取り切れない。本当に悔しい」</p><p>　きっと数十センチの夢を何度も何度も見ることだろう。</p><p>　男子フィギュア界で「４回転の神」と呼ばれたマリニンは、２</p><p>度も転倒し、８位に終わった。「何が起きたのか分からない」</p><p>「五輪には呪いがあると言われている。それが起きた」とのコ</p><p>メントを読む。</p><p>　傷ついた心を癒し、やがて前を向くだろう。敗れざる者たち</p><p>の背へ静かに拍手を送る。　　　　　　　（２０２６・２・２５）</p><p>　</p><p>　</p><p>　</p>
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<link>https://ameblo.jp/ippei1951/entry-12957829965.html</link>
<pubDate>Wed, 25 Feb 2026 09:17:10 +0900</pubDate>
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