高橋いさをの徒然草 https://ameblo.jp/isawo-t/ 劇団ショーマ主宰・劇作家・演出家の高橋いさをの日記。 ja-jp 新しい「ミッション:インポッシブル」 https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12432136300.html DVDで「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(2018年)を見る。シリーズ第六作。国際的テロリストのグループに核兵器を売買しようとしている謎の男の追跡と核爆発を阻止しようとするイーサン・ハント率いるIMFの活躍が描かれる。わたしはこのシリーズを全部見ているが、ストーリーは、どれもこれも似たり寄ったりの印象が拭えない。今まで作られた映画の内容をどれ一つとして正確に思い出せないのがその証左である。だいたいが核兵器をめぐる何かの陰謀(人類滅亡の危機)を主人公であるイーサン・ハントがチームの面 2019-01-11T08:07:00+09:00 ・・・でとうございます https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12431910127.html 2019年も明けてすでに10日、正月気分はすでにまったくない。にもかかわらず職場などで今年、初めて顔を合わせる人には儀礼的に「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と挨拶するのが普通である。そう思ってはいるが、正月気分はまったくない状態なので、どうしても「明けましておめでとうございます」と言えずに「・・・でとうございます」という感じで「明けましておめ」という部分を飲み込んでしまう。続く「今年もよろしくお願いします」の方はすんなりと出るのだが、どうしても「明けましておめ」が出 2019-01-10T07:55:00+09:00 「天国と地獄」の影響力 https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12431687467.html 1980年に名古屋で身代金目的の誘拐事件が起こる。犯人は寿司職人のK、被害者は地元の女子大に通う22歳の女子大生である。「名古屋女子大生誘拐殺人事件」として知られるこの事件の犯人Kは、黒澤明監督の「天国と地獄」(1963年)を見て誘拐による身代金強奪を思い立ったらしい。ものの本によれば、「吉展ちゃん誘拐殺人事件」(1963年)の犯人も、「新潟デザイナー誘拐殺人事件」(1965年)の犯人も同作に影響されて誘拐事件を起こしているという意味では、この映画はそれだけ大きな影響力があったということである。 2019-01-09T08:08:00+09:00 シンガーソングライターの現実 https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12431462113.html ネットでシンガーソングライターのEPOの告白記事を見かけた。どういう経緯でEPOがそういう告白をするに至ったかはよくわからないが、そこで彼女は、母親から虐待された過去を赤裸々に語っていた。わたしはEPOが作り歌う楽曲が大好きだったので、曲の明るさとはまったく正反対のその告白はちょっと意外であった。うららかすぎる 日差しのまやかしで街中なんだか 息ずいているまばゆい春の 風はいたずらにブラウスの袖に 軽くそよいでうふふふ ちやほやされてうふふふ きれいになると悪魔したくなる 2019-01-08T08:06:00+09:00 脱獄も劇作も https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12431231848.html 「スリーデイズ」(2010年)は、冤罪で刑務所へ収監された妻を脱獄させるべく奔走する夫をラッセル・クロウが演じる描くアクション映画である。本作はフランス映画「ラスト3デイズ~すべて彼女のために」(2008年)のアメリカでのリメイク作品だが、オリジナル版にもリメイク版にも主人公が脱獄計画を成功させるべく助言を求める元脱獄囚が登場する。リメイク版ではリーアム・ニーソンがその役をやっている。その男は夫に以下のような助言をする。男「脱獄できない刑務所はない。"鍵"を見つけることさえできれば」夫「どうやっ 2019-01-07T08:10:00+09:00 お金と友だち https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12431007651.html 「お金は儲かってはいけない。ほどほどが一番いい。儲かり過ぎると、お金と友だちでなくなるから」年末の忘年会の席で、わたしよりずっと年上のとある会社の社長がそのように言っていて、印象に残った。わたしはお金と余り縁がない暮らしをしているので、こういう認識はまったくなかった。だから、社長の言葉はちょっと新鮮であった。社長の考えに拠れば、お金とは主従関係で付き合うものではなく、対等な立場で付き合うのが好ましいということだと思う。嫌が上にもお金と付き合うことを余儀なくされる会社社長という立場の人だからこそ、 2019-01-06T10:07:00+09:00 知らないオジサン https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12430762682.html 幼い子供を家から外へ送り出す時、世の母親たちは次のような台詞を言うことが多いと思う。「行ってらっしゃい。車に気をつけてね」しかし、わたしが幼い頃、母親たちは次のような台詞を言って子供を送り出したように思う。 「行ってらっしゃい。知らないオジサンに声をかけられても着いていっちゃダメよ」つまり、1960年代から1970年代にかけては、車以上に危ないものが存在していわけである。世の母親たちはそれに対しての警戒を怠らなかった。すなわち「知らないオジサン」である。「知らないオジサン」とは"人さらい"を意味 2019-01-05T09:31:00+09:00 服のままの入浴 https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12430532287.html いきなりだが、アナタは服を着たまま風呂に入ったことはあるだろうか? こんな質問をしておいて言うのもナンだが、わたしは未だそういう経験をしたことはない。しかし、服を着たまま風呂に入るとどんな気持ちがするかを想像したのである。たぶんそれはとても気持ち悪いことにちがいない。風呂の湯が衣服にまとわりつき、からだがぶよぶよに膨れるような感覚。しばらく湯に浸かっていればそれにも慣れるだろうが、湯船から外へ出る時、からだにべったりと張り付いた衣服がからだの表面に重くのしかかり、ザアザアと湯がこぼれ落ちる。 2019-01-04T09:19:00+09:00 悪魔島からの脱出~「パピヨン」 https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12430317273.html DVDで「パピヨン」(1974年)を再見する。ふと正月らしい映画を見直したくなったのである。この映画のどこが正月らしいかは異論があるかもしれないが、スケールの大きい映画であることは間違いあるまい。実に30数年ぶりの鑑賞である。実話を元にした脱獄映画。仲間の起こした殺人事件の犯人として、南米のギアナにある"デビルズ島"へ投獄された"パピヨン"と呼ばれる男。そこで知り合ったドガという国債偽造犯と仲良くなった男は、島からの脱獄を試みるが、失敗し、二年間の独房生活を強いられる。劣悪な環境に耐え、何とか生 2019-01-03T09:54:00+09:00 作品はすでにある https://ameblo.jp/isawo-t/entry-12430104484.html 「作品は以前から存在する知られざる遺物である。作家は手持ちの道具箱から目的にかなった用具を選んで、その遺物をできる限り完全な形で発掘することに努めなければならない」これは「小説作法」(スティーヴン・キング著/アーティスト・ハウス社)の中に出てきた一節である。キングに拠れば、小説を書くとは、作家が懸命に文字を紡いでいく作業ではなく、すでにある作品を取り出す作業であるということである。わたしは小説家ではないが、思い当たる節はある。キングは作品を遺物に喩えているが、彫刻家が作る彫像にも喩えられる。作家 2019-01-02T09:56:00+09:00