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<title>japanyouのブログ</title>
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<title>レールガン</title>
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<![CDATA[ 本格始動した３日目。<br>「さあて、第５列クインタの後はどうするか、だ」<br>　仁個人としては早くパワードスーツに取りかかりたくはある。だがアンは、<br>「この蓬莱島は海洋国家といえるでしょう。前線基地というのでしたら、空母を造るべきです」<br>　仁の知識から持ってきたらしい空母、つまり航空母艦である。<br>「航空戦力を蓬莱島から発進させていたのでは時間が掛かりすぎます。飛行機を送れるような大きな転移門ワープゲートを備えた空母が必要でしょう」<a href="http://www.superkanpo.com/product/377.html">紐斯葆濃縮藤黄果</a> <br>「なるほどなあ」<br>　アンのいうことはいちいちもっともである。<br>「よし、作るか」<br>　仁は老子と構想に取りかかる。<br>　大きさは２００メートルクラス。転移門ワープゲートを備えるので必要以上の艦載機を乗せる必要は無い。<br>　動力は魔法型水流推進機関マギウォータージェット。大きな物１基より、小型の物を６基使う。機関の出力調整だけでも進路変更可能だ。<br>　甲板は２層構造。下は滑走を必要とする飛行機全般用、上は垂直離着陸機ＶＴＯＬ用。<br>　現在の飛行機全機種対応できる大きさの転移門ワープゲートを３基搭載。<br>　武装はレーザー砲。主砲６門、副砲６門。各個点射可能な銃タイプは１００基。いずれも個別の制御核コントロールコアを持つ。まあコンピューター制御みたいなものだ。<br>　補助として水流の刃ウォータージェット砲を１０門備える。実弾も欲しいのだが開発していない。<br>　乗員はマリン達海軍ネイビーゴーレム。１００体では足りなくなりそうなのであと１００体増やす予定だ。同様に空軍エアフォース、陸軍アーミーも増員する。<br>　空軍エアフォースは当然垂直離着陸機ＶＴＯＬに配置、陸軍アーミーゴーレムは前進基地勤務や工兵隊とする予定。<br>　アダマンタイトの構造材に５層の鋼鉄張り、表面はミスリルコーティング。排水量約２万トン。<br>　乗員３０名。航行距離理論上無限、但し自由魔力素エーテルのある地域に限る。搭載魔力による航行距離は約１万キロ。<br>　改良型快速艇を造って搭載する予定。<br><br>　以上のスペックで「穂高」「妙高」「浅間」と名付けた３隻を造る事となった。<br>　さすがに１日２日で出来る物ではないので、老子主導の元、じっくりと製造する。仁は要所要所のチェックや、新規装備の製作である。<br><br>　その次に仁がしたことと言えば。<br>「まずは実弾を発射できる砲を作って下さい」<br>　アンが仁にそう言った。なかなかのマネージャーぶりである。<br>「うーん、運動エネルギーだけでギガースをぶっ壊せるくらいの作りたいなあ」<br>　もはや自重の欠片も見つからない。こうなるといっそ清々しいくらいだ。<br>「反動が恐ろしい物になりそうだがなあ……」<br>　空母に搭載するなら問題ないだろう。<br>　ということで仁が作り始めたのは、原理的にはスリングショット。海竜シードラゴンの革から作った魔法筋肉マジカルマッスルの力で弾丸を撃ち出すものだ。<br>　もはやカタパルト（投石機）の発展型である。<br>　下を向けると弾丸が落ちる欠点があるのだが、魔法筋肉マジカルマッスル先端に弾丸保持機能を持たせることで解消した。普段は保持しておき、撃ち出す瞬間に解放する。<br>　銃身としてのレールは上下に分かれており、そのレールの間を魔法筋肉マジカルマッスルが動いて弾丸を撃ち出す。<br>「よし、試作完成」<br>　全長１メートルほどの試作機が出来上がったのはお昼前であった。<br>　昼はエルザに招かれているので、１回だけ試射をしてから崑崙島へ行こうと仁は思った。<br>「礼子、試しに撃ってみてくれ」<br>　反動がわからないので礼子に頼むことにする。<br>「はい、お父さま」<br>　普通のスリングショットと違い、魔法筋肉マジカルマッスルは魔力を流せば伸びてくれるのでセットが楽だ。弾丸は直径２センチの鋼の玉。<br>「試しだから最強でやってくれ」<br>「わかりました」<br>　水平に海の方へ向けて構えた礼子。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/314.html">超級脂肪燃焼弾</a> <br>「行きます！」<br>　トリガーを引く。海竜シードラゴンの革から作った魔法筋肉マジカルマッスルはとてつもない力を解放した。<br>　どかんという音と共に、放物線ではなく直線で飛んでいった弾丸は、発射された瞬間にはもう仁の目には見えなくなった。ただ、雲がその衝撃波で消えた。イオン化された空気が光っている気がする。<br>「あー、あの音は音速を超えたようだな。さすがに重力を振り切ることは無いだろう。と思いたい。……無いよな？」<br>　威力に呆れる仁。一方発射した礼子は、やはり反動で少し後ろに下がっていた。<br>「礼子、どうだ？」<br>「はい、初めてでしたので反動で少し下がってしまいましたが、もう次からは大丈夫です」<br>　それを聞いて、試作機はもう少し手を加えたら礼子の専用武装の一つにしようと思う仁であった。<br><br>　　　　　　<br><br>「きのう、マルシアさんのらしい船を見かけた」<br>　崑崙島での昼食後、エルザがそんな話をする。<br>「あの双胴船が数隻、港に浮いていた」<br>「へえ、マルシアも頑張ってるみたいだな」<br>「ん。会えなかったけど」<br>　まあ、あそこで出会ってしまうと、何でエルザがここにいるのか、とかややこしくなるからなあ、と仁は心の中で苦笑していた。<br>「ジン兄は、今何してるの？」<br>　エルザに聞かれた仁は別に隠すことでもないので気軽に答える。<br>「今は蓬莱島の軍備増強かな。戦争とか嫌いだけど、守るためにはそうもいってられないし、奴らがエルザにしたことを思うとはらわたが煮えくり返りそうだ」<br>　それを聞いて、今まで黙って聞いていたミーネが口を挟んだ。<br>「え、エルザ、何か、されたの？」<br>　焦りまくりである。エルザは落ちついて答える。<br>「ううん。されたわけじゃない。でもいろいろと脅かされた」<br>　と、パーセルの事を話した。今までは黙っていたらしい。それを聞かされたミーネは憤り、<br>「なんですって！　そんなことを！　ジン様、そんな奴らは生かしておいても世の中のためになりません！」<br>　と過激な言葉を口走った。ああ、やっぱり芯は変わらないな、と仁は苦笑しつつ、<br>「わかってる。十分準備したら、奴らを壊滅させてやるさ」<br>　と答えて席を立った。<br>「さて、それじゃあ、また蓬莱島で作業再開だ。お昼ごちそうさま。それに服もありがとう」<br>　昨日買ってきてもらった服を受け取り、礼子に持って貰いながら仁はそう言った。<br>「うん。ジン兄、また、あしたのお昼に」<br>「ああ。じゃあな」<br>　そして仁は蓬莱島へ戻った。<br><br>　　　　　　<br><br>　礼子に何度も試射させていたら銃身である上下のレールが熱くなって変形してきたのでテストは終了。<br>「あー、やっぱり鋼鉄でも連射は無理か」<br>　ということでアダマンタイトで作り直すことに。アダマンタイトの融点はおよそ摂氏４５００度。白熱しても融けない。工学魔法がなければどうすることも出来ない金属である。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/302.html">終極痩身</a> <br>　鉄の比重は約７．９、アダマンタイトは約１９．３。倍以上重いが、礼子なら問題ないだろう。<br>　そのまま打撃にも使えるというおまけ付きだ。全長は１．５メートル。礼子の身長より少し大きい。<br>　弾丸はカートリッジ式で１０連発。試作より一回り大きい直径３センチの弾丸を発射する。<br>　標準は鋼鉄球。貫通力重視ならアダマンタイトコーティングした弾丸、威力重視なら鉛玉だ。<br>　鉛の場合、着弾と共に変形して貼り付き、運動エネルギーをほぼ１００パーセント相手に伝える。<br>「銃身にライフリングはないけど、この威力なら十分だろ」<br>　何せ最高速マッハ２０くらいで飛ぶのだから目視できる範囲であれば直線で照準が付けられる。<br>「うーん、名前は……めんどくさい、もうレールガンでいいや」<br>　レールの間から弾丸を発射するという意味では間違ってはいないのだろうが。<br>「お父さま、すばらしい武器をありがとうございます。これからはこれでお父さまの敵を排除します」<br>　と言う礼子に、<br>「いや、相手によって考えて使え」<br>　と、釘を刺すことを忘れない仁であった。<br><br>「御主人様マイロード、報告したいことがあります」<br>　仁の作業が一段落したことを察した老子が話しかけてきた。<br>「ん、何だ？」<br>「はい。第５列クインタのために、ミーネさんから知識をコピーしましたが、その際、精神操作の痕跡らしきものがありましたので一応ご報告をと」<br>「精神操作？　催眠ヒュプノか？」<br>「いえ、そんな強力なものではありません。おそらく『暗示セデュース』かと」<br>「暗示セデュース？」<br>　仁は初めて聞く魔法だ。<br>「はい。これもアンの知識にありました。特定の行動をするように意識を向けさせる魔法です。本人の願望を助長するように使うと不自然さをあまり感じさせません。周りにも、本人にも」<br>「うーん……」<br>　ミーネのエルザに対する異常とも思える固執。それが暗示セデュースによるものだとしたら、辻褄がかなり合う。かけた相手は不明だが。<br>「で、今は解除されているんだな？」<br>「はい。頭部へのショックか、身体へのショックによるものだと思います」<br>「よし、解除法を検討しておいてくれ」<br>「了解しました」<br>　この先、そういう相手が増える可能性がある。もしかしたらエルザの兄フリッツも、と思わないではない。<br>　仁は一筋縄ではいかないか、と更に意識を引き締めるのであった。<br><br>　　　　　　<br><br>　夜、ラインハルトからの定時連絡では、首都エサイアには寄らず、ダリという街でアスール川を渡る準備中ということであった。<br>　またしても３、４日待たされるそうだ。<br><br>少しだけ、ポトロック<br>　翌日、垂直離着陸機ＶＴＯＬの量産展開は老子に任せ、仁は第５列クインタの製作に入った。<br>　基本構成は隠密機動部隊ＳＰと同じ。骨格は中空の軽銀、魔法繊維マジカルファイバーの筋肉、魔法外皮マジカルスキンの外皮。<br>　大体初期の礼子の３割くらいの機能を持つが、普段は素早い人間程度に抑える。　<br>　何度もやっている工程であるし、礼子とアンという２人の助手がいるので作業は早い。骨格などの基本部品は礼子達が作り、仁は制御核コントロールコアをはじめとする魔導装置マギデバイスを作っていった。<br>　隷属書き換え魔法への対策などは隠密機動部隊ＳＰと同じであるが、密偵ということで、純粋に記録用の魔法記録石マギレコーダーを追加した。<br>　更に、容姿を弄れるような機能も追加してある。具体的には髪の長さ、目の色、身長、体形である。<br>　髪の長さは、某有名人形であったように、毛穴から髪を出し入れすることで長さを変えられる。目はコンタクトのように瞳を交換できるようにした。交換用のパーツは体内に収納している。<br>　身長は、肩・肘・手首・腰・股・膝・足首各関節の部分の遊びを調節することで１０センチ程度の変更が可能。体形は２重にした魔法外皮マジカルスキンの間に水を取り込むことで太ったように見せかけられる。<br>　髪の色も簡単に染められるようにしてある。染料も装備品だ。<br>　攻撃力としてはスタンガンと雷魔法。加えて体術があれば対人としては十分である。万が一のために記憶・情報消去のセキュリティ搭載。<a href="http://www.superkanpo.com/product/388.html">繊之素</a> <br>　行動基盤は隠密機動部隊ＳＰと同じ。更に人に紛れるということで、ミーネに協力して貰い、一般常識を強化した。まあミーネも一般常識を知っているかというと疑問ではあるが、仁達よりはマシだ。<br>　その際。やはりというかミーネも知識転写トランスインフォには少々驚いていたというのは余談。<br><br>　老子、礼子のサポートの元、複製工程を交えた結果、何と午前中に第５列クインタ１００体が完成した。<br>　当初の計画通り、大きさの順で言うと成人男性型が４０体、成人女性型が３０体。擬装用に少年型１０体、少女型１０体、礼子型１０体という内訳である。<br>「よーし、名前は、そうだな……」<br>　成人男性型が『レグルス』、成人女性型が『デネブ』、少年型が『カペラ』、少女型が『スピカ』、礼子型が『ミラ』、と仁が命名。それぞれ１からナンバリングされる。<br><br>「御主人様マイロード、垂直離着陸機ＶＴＯＬ１番機が完成しました」<br>　ちょうど老子の方も垂直離着陸機ＶＴＯＬを完成させていた。<br>　仁が外に出てみると、そこにはつや消し黒塗りの垂直離着陸機ＶＴＯＬがあった。完全な消身ステルス装備である。結構大きい。<br>　老子によれば、輸送にも使えるように、との意図からだそうだ。<br>「おお、いいじゃないか」<br>　仁が嬉しそうにそう言うと、老子は名前を付けてくれと言った。<br>「名前か。名前……うーん、これこそ雲雀がよかったなあ……」<br>　垂直に飛び上がるというので仁のイメージは雲雀＝スカイラークであった。<br>「空中で停止できるというのは猛禽だよなあ……よし、ファルコン！」<br>　ハヤブサである。ハヤブサはあまり空中で停止して獲物を伺ったりはしないがそこは仁。<br>「はい、それではファルコン１と名付けます。以下、１０までロールアウト予定」<br>「よし、任せた」<br>　仁が次の製作に取りかかろうとした時に老子が言った。<br>「御主人様マイロード、崑崙島でエルザさんが呼んでいます」<br>「エルザが？　何かあったのか？」<br>「いえ、一緒にお昼を食べようということです」<br>　２時間ほど前、一般庶民のコピーのため、ミーネに協力して貰いに崑崙島へ行った時そんなことを言われたのを思い出した。<br>　相変わらずモノ作りとなると他の事が頭からすっぽ抜ける仁であった。<br><br>　　　　　　<br><br>「ジン兄、いらっしゃい」<br>「やあ、エルザ、ミーネ」<br>「お昼ご一緒させていただきたくてお呼びしましたがご迷惑だったでしょうか？」<br>　これがあのミーネかという態度。催眠ヒュプノで操られていたと言われても信じそうだ。<br>「いいえ、放っておくとお父さまは食事を抜いてしまわれるので助かりました」<br>　付いて来た礼子がそんなことを暴露する。<br>「やっぱりジン兄も工作バカ」<br>　エルザがクスクス笑いながらそんなことを言った。<br>「そうですか、それはようございました。さあ、お召し上がり下さい」<br>　ミーネが作ったのは焼きたてのパン、プレーンオムレツ、さっぱり味の野菜スープ、焼き魚、それにフルーツサラダ。<br>　昼食としてちょうどよかった。<br>「ごちそうさま」<br>　食べ終わると、シトランのジュースが出された。<br>「ミーネ、もう動いていいのかい？」<br>　仁がそう聞くと、ミーネは肯いた。<br>「はい、もうほとんどよくなりましたし、動いていた方が身体の調子も戻ってくる気がします」<br>「それならいいんだけど」<br>　仁は遠巻きに控える５色メイドのナンバー１００たちを見つめる。<br>「あのゴーレムメイドさんたちには随分良くして貰いました。でもお嬢さ……エルザの世話は私にさせて下さい」<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/392.html">御秀堂養顔痩身カプセル第3代</a> <br>　ミーネがそう言うので、無理しないように、と仁は言い、ゴーレムメイドたちにも注意はしておいた。<br><br>「あの、それで、お願いがあるのですが」<br>　後片付けを終えたミーネが口を開いた。<br>「ん？　何だろう」<br>「あの、出来ればですが、エルザと……私の着替えとかを買いに行きたいのですが」<br>　着の身着のままで来たので、着替えなどが一つもない。仁が作るにしても下着は憚られるし、ミーネには地底蜘蛛グランドスパイダーの糸は扱えない。<br>「そうだな、危なくない場所……ああ、ポトロックへならいいと思う」<br>　港町ポトロック。そこは仁がエルザやラインハルトと出会った場所。ゴーレム艇競技に出た懐かしい町である。そこまでは統一党ユニファイラーも手を回してはいないだろう。<br>「ポトロック。懐かしい」<br>　エルザもそう思ったらしく、町の名を口にした。<br>「そうですね、私も行ったことありますし、品揃えも悪くなかった憶えがありますので、是非お願いします」<br>　そういうわけで、仁はミーネをポトロックへ、と思ったところ、<br>「ジン兄、私も一緒に行きたい」<br>　とエルザが言いだした。<br>「うーん、まあ、エリアス王国の南端だし、危険もないだろうし、いいか」<br>　仁は考えた末に許可する。まあ、護衛を兼ねて、完成したばかりの第５列クインタを投入するつもりだ。<br>　そこで仁ははたと気が付く。自動人形オートマタ用の服を頼もう。というわけでミーネに、<br>「それならちょうどいい。うちの自動人形オートマタに着せるための服も一式頼みたいな」<br>　と持ちかける。ミーネはそれを快諾した。<br>「はい、いいですよ」<br>　まずは崑崙島から蓬莱島へ仁と共に移動。仁の魔力パターンが無いと転移できないセキュリティはそのままである。<br>　仁は成人女性型のデネブ３０を呼んだ。<br>「はい、チーフ」<br>　一応、ゴーレムメイドと同じメイド服を着せてある。裸でエルザたちの前に出したら何を言われるかわからない。<br>「エルザとミーネを護衛してポトロックへ行ってくれ」<br>「わかりました」<br>　仁の魔力パターンが無いと行き来できないという理由もある。<br>　そこで仁は金貨を１０枚渡す。つまり１００万円相当だ。<br>「エルザ、ミーネ、このデネブ３０にお金預けておくから」<br>　ミーネたちがほとんどお金を持っていないのはわかっている。<br>「ジン様、すみません。ありがとうございます」<br>　仁の気遣いを察したミーネが頭を下げた。これがあのミーネかと、何度目かの感慨を抱く仁であった。<br>「わかってるかも知れないが、ここ崑崙島と蓬莱島、それに転移門ワープゲートのことは絶対に秘密だから」<br>「はい、決して口外しません」<br>　一応仁はデネブ３０にもその辺は気をつけるよう指示は出してあるのだが、やはり直接口頭で確認すると安心出来る。<br><br>　　　　　　<br><br>　蓬莱島から一瞬でポトロックへ飛ぶ。出たのは海岸の海蝕洞窟である。デネブ３０には基本知識を転写してあるので迷わず町へと２人を案内していった。<br>「懐かしい」<br>「本当ね」<br>　エルザがポトロックを馬車で出発したのが２月１６日。一月半ほど前のことであった。<br>「あっという間に着いてしまうんですから、ジン様の魔法技術はすごいのね」<br>　あらためてミーネは感心する。エルザもそれには同意。<br>「うん」<br>　一月ほど滞在していたのでミーネは多少の土地勘も出来ていて、迷わず服屋へ行くことが出来た。<br><br>　この世界では、貴族はオーダーメイドの高級な服、一般庶民は既製服や古着である。今回やってきたのは既製服の店。ミーネたち使用人御用達の店である。<br>　その店で、自分用の侍女服つまり濃紺のワンピースとエプロンドレスを洗い替え含めて３着、下着を１０着。<br>　エルザ用にはワンピース、ブラウス、スカートなどを見繕い、下着をやはり１０着。<br>　下着が多めなのは、ちょくちょく買いには来られないだろうという心算からだ。<br>　自動人形オートマタ用には下着を初め、ワンピース、ブラウス、スカートを見繕った。<br>「あとは生地を買って帰りましょう」<br>　自分で仕立てることも出来るミーネは麻の布地を多めに買った。全てデネブが持ってくれている。<br>　全部の買い物を終えて戻る頃には春の長い日も暮れかけていた。<br>　戻る途中、エルザがちらりと港を見ると、見覚えのある双胴船が数隻浮かんでいた。<br>（マルシア、頑張って）<br>　声には出さず、懐かしい知り合いに心の中でエールを送って帰路につくエルザであった。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/383.html">韓国痩身1号</a>
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<link>https://ameblo.jp/japanyou/entry-12076313945.html</link>
<pubDate>Wed, 23 Sep 2015 14:23:28 +0900</pubDate>
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<title>全てを</title>
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<![CDATA[ ラインハルトの引っ越しが一段落したとなると、決まっていないのがステアリーナをどういう形で迎えに行くかである。考え込む仁。<br>「うーん、御者はいるわけだよな……」<br>　仲間でも何でもない御者の前でいきなり連れていくわけにはいかない。なかなか難しい問題であった。<br>　ショウロ皇国内でなければ攫われたように見せかける手もあるのだが、ショウロ皇国内でそれをやったら国際問題に発展しそうだ。<br>　セルロア王国に入っていたなら問題無い（国際的には）のだが。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/384.html">韓国痩身一号</a> <br>　仁は悩んだ。そして思いついたのは１つの方法。<br>「これだ！」<br>「お父さま？」<br>　思わず叫んでしまった仁を、礼子が怪訝そうな顔で見つめた。<br>「あ、いや、ステアリーナを迎えに行くのに、ちょっといい手を思いついたからさ」<br>「ほう？　どんな手だい？」<br>　ラインハルトが興味深そうに聞いてくる。<br>「おそらくだが、ステアリーナは雇った馬車で帰国しているんだと思う」<br>「ああ、それは間違いないだろう」<br>「だったら、その馬車を……」<br>　そこまで仁が言いかけると、ラインハルトもわかったらしい。<br>「ジンが肩代わりすればいいのか！」<br>「そうさ。そうすれば、とりあえず馬車だけ走らせておけば、中に誰も乗っていなくてもばれないだろう。万一というなら身代わりを乗せておけばいい」<br>「くふ、なんだか面白そうじゃないか」<br>　横で聞いていたサキも乗ってきた。<br>「今朝、ロイザートを発ったなら、普通の馬車だとリアレ泊まりだろう」<br>　ラインハルトも馬車の位置を推測する。実際は、ステアリーナの魔力パターンはもうわかっているので、魔力探知機マギレーダーにより位置を特定できるのだが。<br>「今夜のうちに、もしくは明日の朝リアレに行って、馬車を乗り換えさせられれば一番手っ取り早いんだが……ちょっといくらなんでも距離がありすぎるなあ」<br>　そう言ったラインハルトであるが、仁が薄笑いを浮かべているのを見て驚く。<br>「……そうか、ジン、君には距離なんて問題じゃないんだな？」<br>　無言で頷く仁。ラインハルトは目を瞑り溜め息を一つ。そんな彼に向かって仁は一言。<br>「そう言うことも含めて、明日ステアリーナが来たら話すよ」<br>　それを聞いたラインハルトも一言返す。<br>「ああ、楽しみにしているよ！」<br><br>　　　　　　<br><br>　その夜、仁は礼子と共にもう一度蓬莱島へ移動した。そこで出した指示は一つ。<br>「老君、ダミーのゴーレム馬車を１台、明日の朝までに用意してくれ」<br>『わかりました。ステアリーナさんを迎えに行くのですね？』<br>　僅かな会話を交わしただけで、老君には仁の計画がわかったらしい。<br>　ステアリーナに魔素通信機マナカムで連絡を入れる。<br>『あら、ジン君？　なあに？』<br>「実は明日、こういう予定があって……」<br>　計画を説明する仁。それを聞いたステアリーナが喜んだのは言うまでもない。<br>　細かな仕様を詰め、仁はその夜は蓬莱島に泊まった。<br><br>　明けて２日。時差の関係で仁は朝はのんびり出来る（その分夜は遅かったのだが）。<br>　朝風呂を使い、ゆっくりと食事をして、いよいよ出発だ。<br>　すっかり定番になりつつある、転送機での出撃。今回はリアレ上空にペリカン１と共に転移した。ペガサス１を使わないのは馬車を運ぶからだ。<br>　蓬莱島とリアレの時差は約５時間。８時に蓬莱島から転移すれば、リアレはまだ午前３時。<br>　真っ暗な中、人目につかないよう不可視化インビジブルも使いながらリアレ郊外に着陸し、馬車を下ろす。もちろん新規に作ったゴーレム馬と御者のスチュワードも付いている。性能はかなり落としてあるのだが。<br>　ゆっくり走らせても、夜明け前にリアレの町に到着した。<br>　ショウロ皇国への旅で、この街道は仁も一度通ったので少しは勝手がわかる。仁は街道脇に馬車を停め、夜明けを待った。<br><br>　午前５時。リアレは開放的な町で、朝早くから荷馬車が動き始めた。そろそろいいか、と仁は馬車を走らせた。<br>「えーと、街道沿いのホテルだと言ってたな。お、あれか？」<br>　魔素通信機マナカムで連絡した時に聞いていたのですぐにそれとわかった。<br>「『ケメリア・ホテル』、と。間違いないな」<br>　ケメリアは椿に似た赤い花である。その名の通り、建物の敷地内にはケメリアの木が多く植えられていた。<br>「あら、ジン君、早いのね」<br>　５時半というのに、ステアリーナはホテル前に出ていた。<br>「おはようございます。ステアリーナさんこそ早いですね」<br>「ね、これがその馬車？」<br>　ゴーレム馬を見たステアリーナは目を輝かせている。<br>「ええ、まあ」<br>「素敵ね！　じゃあ、出発しましょ！」<br>「え？」<br>「え、じゃないわよ。もう契約していた馬車は解約したし、ホテルもチェックアウトしちゃったわ」<br>　良く良く見れば、大荷物が積み上げられている。そしてクリスタル……ブルートパーズ・ゴーレムのセレネ。<br>　その素早さには仁も驚いた。それだけ、ステアリーナは蓬莱島へ行くのを楽しみにしていたのである。<br>「わかりました、じゃあ行きましょう」<br>　８人乗りサイズの馬車であるから、荷物も十分積める。礼子にも手伝って貰い、手早く荷物を積み終えると、仁は馬車の向きを変え、来た道を戻り始めた。<br>「あらあ、この馬車も乗り心地いいわね。ほとんど揺れないわ」<br>　アクティブゴーレムサスペンションの威力、石畳でも悪路でも、同じような乗り心地を約束してくれる。<br>「それに速いわ。普通の馬車の倍くらいかしら？」<br>　性能を落としてあるとはいえ、ステアリーナの言うように一般的な馬車の倍以上の性能は持っている。<br>　６時には街道を離れ、ペリカン１の着陸地点にやって来た。<br>「持っていきたい荷物は？」<br>「そうね、着替えと……それに……これでいいわ」<br>　手で持てる程度の、文字通りの手荷物だけを持ち、ステアリーナは馬車から下りた。<br>「それじゃ、こっちへ」<br>　不可視化インビジブル状態のまま、礼子に先導してもらって乗り込む。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/314.html">SUPER FAT BURNING</a> <br>「あら？　ここからも行けるの？」<br>　詳しいことは後で、ということを納得してもらい、仁とステアリーナ、礼子とセレネが転移門ワープゲートをくぐる。<br>　今回も『しんかい』経由。その役割を詳しく説明し、あらためて蓬莱島へ。<br>『お帰りなさいませ、御主人様マイロード。ようこそ、ステアリーナさん』<br>　老君の声。２人と２体は一旦玄関ホールを横切って外へ出る。<br><br>　そこには、仁からの連絡を受け、ラインハルト、ベルチェ、エルザ、ミーネ、そしてサキ。蓬莱島ファミリーが出迎えていた。彼等は一斉に、歓迎の言葉を口にする。<br>「ようこそ、ステアリーナさん」<br>　変わり映えしないセリフではあるが、心からの言葉。ステアリーナは顔を輝かせてそれに答える。<br>「皆さん、よろしく！　ああ、やっと来られたわね！」<br>　感極まったような声を出すステアリーナであった。<br><br>　そんなステアリーナが落ち着くのを待って、研究所前庭に設置されたテーブルに集まる一同。まず仁が話を始める。<br>「さて、みんな、それじゃあまず、俺が今まで黙っていたことを打ち明ける」<br>「え？」<br>「……ジン兄」<br>「ステアリーナもいることだから、改めて最初から話させてもらう」<br>　そして仁は話し始めた。<br>　地球という星で生まれ育ったこと。孤児だったこと。溶鉱炉に落ちて、おそらく向こうの世界では死んだことになっていること。<br>　アドリアナ・バルボラ・ツェツィによって作られた礼子の前身にあたる自動人形オートマタが、１０００年をかけて２代目を捜し、仁を見つけ、こちらの世界に召喚してくれたこと。<br>　アドリアナ・バルボラ・ツェツィの知識の全てと、蓬莱島を受け継いだこと。<br>　そしてこちらの世界に来てからのこと……。<br>　エルザにはほとんど話していたし、ラインハルトも大部分は知っていたはず。<br>　だが、ベルチェ、ミーネ、サキ、そしてステアリーナは驚いて声も出なかった。<br><br>仕度<br>「みんなというと、あとステアリーナもかい？」<br>　ラインハルトが尋ねる。蓬莱島に来る資格のある者でこの場にいないのはステアリーナだけだ。エルザとミーネには既に説明済みなので２人は特に疑念を差し挟むこともない。<br>「え？　ステアリーナ？」<br>　サキが不思議そうな顔をする。<br>「ああ、サキには話していなかったっけ」<br>　仁はステアリーナを仲間にした経緯を説明する。<br>「……なるほどね」<br>「侯爵に、超国家的な学校は無理だと言われた。それで考えたんだ。同じような考えを持つ者。国がどうでもいいと言うんじゃない。けれど、知識を、技術を、国対国に使うんじゃなくて、人々のために使う、そんな人を集めて仲間を作っていきたいと思うんだ」<br>　しばらく静寂があった。真っ先に口を開いたのはサキ。<br>「いいね、ジン！　ボクは賛成だよ！」<br>　次いでエルザが、そしてミーネが。<br>「ジン兄、それ、いいと思う」<br>「ジン様、それなら上手くいくのではないでしょうか」<br>「ありがとう。ステアリーナには知識転写トランスインフォを使った。ここまでしないと仲間を選べないというのは情けないんだけどな」<br>　その処置を肯定したのはミーネ。<br>「いえ、ジン様。ここ蓬莱島は、私から見ても進んだ技術で溢れています。万が一、野心を持つ者がここの技術を利用しようと考えたりしたら、と思いますと、その処置はむしろ必要です」<br>　さらにエルザも擁護する。<br>「そう思う。むしろ誰でも迎える、としたらそれは、無責任」<br>「確かにそうですわ」<br>「うん、今更だが、ここに出入りを許してもらえるなら、そんな検査くらい甘んじて受けるよ、ボクは！」<br>　ベルチェ、サキも肯定派だった。<br>「ジン、みんなこう言っているよ。君の処置は賢明だと思うよ」<br>　最後にラインハルトが締めてくれた。<br>「わかった。それで、だ。明日、ステアリーナをちょっと呼びに行って、そうしたら見せたいものがあるんだ。何かというのは見てのお楽しみ」<br>　ちょっとおどけた調子で仁が言うと、ラインハルトはいかにもすぐに見たそうな顔をした。<br>「ううむ……ま、まあ、全員の前で、と言うなら仕方ない。楽しみにしていよう」<br>　横ではベルチェが、そんなラインハルトに苦笑していた。<br><br>「それじゃあ、ラインハルトとベルチェの新居に必要そうな物を少し作ろうじゃないか」<br>　重い話がすんだので気が楽になった仁。<br>「何がいいかな？」<br>「……おトイレとお風呂、お布団」<br>　ぼそりとエルザが言った。やはりその３点は譲れないのだろう。<br>　特にトイレは衛生面でも優れているので、カイナ村の全てのトイレは地下浸透式ではなく即時分解式の暖房便座付きトイレになっていた。<br>　仁は笑って頷く。ベルチェとサキも無言で首を縦に振っていた。<br>「やっぱり外せないよな。よし、エルザは布団を頼む。俺はトイレ用の部品を作る」<br>　そしてラインハルトは、<br>「ジン、馬車馬をゴーレムに変えたいと思うんだが、作り方を教えてもらえるだろうか？」<br>　と言ってきた。作ってくれ、ではなく作り方を教えてくれ、というところがいかにも彼らしい。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/365.html">簡約痩身</a> <br>「さほど人口の多くない村だから、使わないときまで馬を飼育しておくというのは無駄が多い。そこへいくとゴーレム馬なら」<br>「わかった。皆まで言うな」<br>　快く引き受ける仁である。<br>「よし、それじゃあ、時差を考えて、あと５時間。夕食をこっちで食べてカルツ村へ戻る手筈でいこう」<br><br>　こうして、ラインハルトの館整備用資材の準備が始まったのである。<br>「まあ、そうやって作るんですの？」<br>　ベルチェが見ている前で魔絹マギシルクの布団を作っていくエルザ。<br>「ふうん、普通の魔導ランプとは違うんだね。エーテル発光体ＡＬだって？　聞いた事がなかったな」<br>　サキは職人スミスが製作しているエーテル発光体ＡＬ利用のランプに興味津々。<br>「なるほど、骨格はそうなっているのか。筋肉も……良く良く見ると、人型ゴーレムとの共通点もあるんだな」<br>　ラインハルトは仁と共にゴーレム馬を作っていた。<br>「よし、やってみる。……『知識転写トランスインフォ』」<br>　ゴーレム馬用の制御核コントロールコアを作るため、仁が用意した設計基テンプレート用の制御核コントロールコアに知識転写トランスインフォをかけるラインハルト。<br>　彼のそっち方面の才能は残念ながら若干エルザに劣っていた。それでも、何度か練習することで、辛うじてレベル３まで何とか出来るようになったのである。<br>「やったな、ラインハルト！」<br>「ああ、ジンのおかげだ！」<br>　レベル３ならば、専門知識の転写まで可能だ。ゴーレム馬の製作を一時止め、仁はラインハルト用の魔結晶マギクリスタルを用意し、そこに科学知識の一部を転写した。<br>　エルザより若干範囲は狭いが、小学校～中学レベルの科学・数学知識が詰まっている。<br>「ラインハルト、これの中身を一旦もう一つの魔結晶マギクリスタルに転写したあと、自分に向けて知識転写トランスインフォをかけるんだ」<br>　その魔結晶マギクリスタルを、ラインハルトは上気した顔で受け取った。<br>「ありがとう、ジン。……『知識転写トランスインフォ』」<br>　魔結晶マギクリスタルに魔導式マギフォーミュラが浮かび上がり、もう１つの魔結晶マギクリスタルに吸い込まれていく。<br>「よし、そっちの魔結晶マギクリスタルに蓄えられた知識は、もうラインハルトなら読み込める」<br>「わかった。『知識転写トランスインフォ』」<br>　こうして、ラインハルトも初歩の初歩とはいえ、ようやく科学の知識を手に入れた。<br><br>「すごい！　これが知識というものか！　ジン、君には感謝してもし足りない！」<br>　興奮するラインハルト。その気持ちはわかるので、仁は生温い目で見つめていた。が、ベルチェは違ったらしく、<br>「あ・な・た？　あまりみっともない真似はなさらないでくださいましね」<br>　と釘を刺していたのである。<br><br>　　　　　　<br><br>　結局、蓬莱島で夕食を済ませた後、一行は全員でラインハルトの新居に転移した。<br>　時差を考えると、その方が翌日以降の行動に支障が出にくいのである。<br>　布団１０組、ベッド１０台。ユニットトイレ４基、ゴーレム馬２頭。それに細々した生活雑貨。<br>　それらを持って、薄暮のカルツ村へ移動。<br>「ここがライ兄の新しい家」<br>「まあ、素敵なお屋敷ですね」<br>　初めて見たエルザとミーネの２人も称賛した。<br>　その日はとりあえず、客間・寝室に必要数のベッドと布団を整えること、それにエーテル発光体ＡＬを取り付ける事であった。<br>「これは明るいね！　普通の魔導ランプとは比べものにならない」<br>　サキは明かりを取り付けて回っていた。<br>　蓬莱島で知っている筈なのに、今まで無かったところに設置すると、その明るさに驚いたサキである。<br>「おトイレは４基。１階に２基、２階に２基」<br>　エルザとミーネはトイレを設置して回っていた。今までは単なる『壺』だったのである。<br>「お父さま、ベッド組み立て、これでいいでしょうか」<br>「ああ、ありがとう」<br>　仁は礼子に手伝って貰い、ベッドを組み立てて設置していた。<br>　仁の馬車設置の転移門ワープゲートで運び込む関係上、完成品は無理だったので、部品として運び、こちらで組み立てたのである。<br>　ラインハルトはベルチェと共に細々した生活雑貨などを整理していく。台所用品、食器などだ。冷蔵庫もある。<br>　全部が終わると夜の９時近い。夜の時計である月が木の梢に懸かっているのが見えた。<br>「皆様、ごくろうさま。いろいろとありがとうございました」<br>　一同は応接室で寛いでいた。<br>　ベルチェがネオンと共にシトランジュースの入ったコップを差し出す。<br>　ほどよく冷えたジュースを飲むと、全員ほっと溜め息をついた。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/366.html">日本秀身堂救急箱</a> <br>「みんな、今日はありがとう。助かったよ」<br>「あとは使用人だな。当てはあるのかい？」<br>　サキが尋ねる。<br>「もし何なら、祖父さんに頼んでみてもいいよ」<br>「いや、侯爵に頼むのはできれば避けたい。自力で何とかするさ」<br>　そう答えたラインハルトは、何か当てがあるような顔つきであった。<br><br>第一歩<br>　明けて７月１日。<br>『たまたま』カイナ村に戻ってきていた仁は、租借地領主として、エリックを歓迎する旨を表明していた。<br>「エリック、カイナ村を豊かにする手助けをして欲しい。その見返りに、我々はラグラン商会に利益を上げさせる手伝いをしよう」<br>「ありがとうございます、ジンさん」<br>「……バーバラを不幸せにしたらもぐからな？」<br>「はい、……って、『何』をもぐんですか！？」<br>　少し離れたミーネが苦笑してそれを聞いている。ミーネの隣にはエルザ。<br>「母さま、ジン兄は何を言ってる、の？」<br>　どう答えようかと思案するミーネであった。<br><br>　　　　　　<br><br>　一方、ショウロ皇国。<br>　ランドル伯爵家ではラインハルト・ベルチェ夫妻が出立の準備をしていた。<br>　父ヴォルフガング・ランドル伯爵から分け与えられた領地、カルツ村へ向かうのだ。<br>　エキシと、ここバンネの間にあるカルツへは馬車で２時間ほど。夫妻２人きりの道行きである。<br>　補佐官などは自分で手配しろ、というのが父の言いつけであったため、執事さえ伴ってはいなかった。御者はノワールが勤めている。<br>　荷物を積んだ馬車が１台付いて行く。こちらの御者はネオン。<br>　ところで、途中にはサキの家、エッシェンバッハ邸がある。<br>　仁から魔素通信機マナカムで連絡を受けていたラインハルトはエッシェンバッハ邸へ寄り道をした。<br>「やあ、ラインハルト」<br>　そこには仁とサキが待っていた。<br>「ジン、もう用事は済んだのかい？　サキ、久しぶりだなあ！」<br>「久しぶり、ラインハルト。ジンとエルザのおかげさ。リサが来てくれたからようやく祖父さんから解放されたよ」<br>　また言葉づかいが戻っているサキであるが、どことなく嬉しそうなのは侯爵の容態が良くなったからであろう。<br>「ジンから聞いたよ。カルツ村へ行くんだって？」<br>「ああ、そうなんだ。厳しい話だけど、まずは我々２人で行かないといけない。補佐官とかは向こうで見つけろと言われた」<br>「なかなか君の父上も厳しいお方だね……」<br>　苦笑しつつサキは言った。<br>「で、だ。ジン、向こうで僕たちが家を定めれば、そこを拠点にするといい」<br>　ラインハルトの家に転移門ワープゲートを設置すれば、心置きなく行ったり来たりできると言うもの。仁はありがたくその申し出を受ける。<br>「話によると、古い館が残っているらしい。さる貴族の別荘か何かだったらしいんだ。そこを手入れして住もうかと思っている」<br>「なるほどな、俺も手伝うよ」<br>「ボクも興味あるな。一緒に行ってもいいかい？」<br>　ということで、こちらへ戻っていた仁の馬車で仁と礼子、サキ、アアルはカルツ村へ向かう事になった。ラインハルトとベルチェも仁の馬車に乗りたそうな顔をしていた。<br>　午前１０時、カルツ村着。<br>　村長が出迎えた。<br>「これはようこそ。ラインハルト・ランドル様でいらっしゃいますか？　私はここカルツ村の村長を務めますボイドと申します」<br>　壮年、中肉中背の男。茶色の目には覇気があり、やり手であることを伺わせる。<br>「ああ、僕がラインハルト・ランドル。こちらは妻のベルチェだ」<br>「奥様、よろしくお願いいたします」<br>　そんな挨拶を交わした後、ボイドは背後の仁たちを見る。<br>「あの方たちは？」<br>「ああ、僕の友人たちだ。赴任を祝って付いて来てくれたのさ」<br>　その説明に納得したボイドは、ラインハルトが言っていた元貴族の館へと案内した。ラインハルトも仁も、村長の歩みに合わせた速度で馬車をゆっくり走らせて付いて行く。<br>　小さな村、歩いて１０分くらいの場所にそれはあった。<a href="http://www.superkanpo.com/product/362.html">紐斯葆OB蛋白痩身素</a> <br>「ほう、これはまた」<br>　石造りの２階建て。こぢんまりしているが、重厚な造りである。壁には蔦が絡み、時代を感じさせる。<br>「案内ありがとう。まあ急ぐこともない、そうだな、明後日、改めて村のことで話をしようか。……ああ、馬だけは世話を頼みたい」<br>　館の修理や引っ越しは自分たちでできるが、馬に関してまでは手が回らない。ラインハルトは村長にその旨を伝えた。<br>「わかりました。お預かり致します。では、明後日」<br>　ボイドは馬４頭を連れ、戻っていった。おとなしめの馬とはいえ、４頭を引き連れていく手際は良く、安心して馬を任せられそうである。<br>　ラインハルトは改めて館を見た。少し手を入れれば十分使えそうだ。<br>「さて、ベル、ここがこれから僕らの家になるんだよ」<br>「ええ、まずはお掃除ですわね」<br>　そんな２人に仁も声をかける。<br>「ラインハルト、俺も手伝うよ」<br>「ああ、大助かりだ」<br>　館の周囲は大木が立ち並び、よく言えば静か、悪く言えば寂しい。<br>　だが人目がないという意味では好都合。<br>　仁は、馬車に内蔵された転移門ワープゲートを使い、蓬莱島から職人スミスゴーレム１０体とゴーレムメイドのペリド１０体を呼び寄せた。<br>「お、おお？」<br>　その存在は知ってはいても、まとめて呼び出されると多少の驚きがある。<br>「さてラインハルト、家の補修箇所は職人スミスに指示してくれ。ベルチェ、家事についてはペリドたちに指示を頼む」<br><br>　職人スミスは傷んだ壁、軋む床、壊れた階段、穴の開いた天井などをてきぱきと修理していく。<br>　ペリドたちはベルチェの指示に従い、台所、応接間、居間、客間、寝室、納戸などを掃除し、整備していった。<br>　その手際は素晴らしく、１時間で全ての作業は終わり、館は見違えるようになった。<br>　蔦はできるだけそのまま。窓を塞いでいるところだけ刈り払い、あとは残した。<br>「うーん、なかなかいいな」<br>「赤御影石だったから、蔦とマッチしているよな」<br>　館を造っているのは、この地方では珍しい赤御影石。花崗岩は雲母・石英・長石・角閃石などの造岩鉱物からなる岩石だが、その中の長石が赤いものを赤御影と呼ぶ。<br>　蔦の緑といい対比だ。秋に紅葉すれば今度は同系色同士でまた映えるだろう。<br>　この先、この館は『蔦の館ランケンハオス』と呼ばれるようになる。<br><br>　掃除が終われば荷物の搬入だが、今回運んできたものはそれほど多くはない。<br>　寝具と若干の着替え、そして事務用品が少々。馬車で片道２時間であるから、また改めて必要な物は取りに行けばいいし、現地調達もありだ。<br>　むしろ、ラインハルトの実家があるバンネよりも、エキシの方がやや近いので、そちらへ買いに行くという手もある。<br>「まあ、こんなものか」<br>　とりあえず荷物の搬入を終え、一息つく。もう昼時である。<br>「このまま蓬莱島へ行かないか？」<br>　仁が提案した。<br>「いろいろと話したいこともあるし」<br>「そうだな、そういうことなら」<br>「わかりましたわ」<br>　２人とも承知してくれたので、仁の馬車備え付けの転移門ワープゲートで蓬莱島へ向かった。職人スミス、ペリドたちも一緒に帰島する。<br>「いずれは館の１室に設置して欲しいなあ」<br>　とはラインハルトのセリフである。地下室でも作り、そこに設置すればいいのでは、と仁も考えていた。<br>　時差は５時間半くらい、蓬莱島ではそろそろ夕方だった。<br>『御主人様マイロード、お帰りなさいませ。ようこそ、皆様』<br>「とりあえず食事にしたいんだが、できてるか？」<br>『はい、ミーネさんとエルザさんが仕度なさっていました』<br>「ああ、もう来てたのか」<br>　食堂へ行くと、蓬莱島は夕方であるが、昼食に相応しいような献立が並んでいた。<br>　焼きたてのパン、ワイリージャム、シトランマーマレード。<br>　飲み物はミルク、ペルシカジュース、シトランジュース。<br>　サラダと軽く焼いたベーコン。<br>「ありがとう、ミーネ、エルザ」<br>「いいえ、とんでもない。私たちも軽くお相伴させていただきます」<br>　カイナ村と蓬莱島の時差は２時間、ミーネたちはおやつ程度にパンをつまみ、ジュースを飲んだ。<br>　そして食事後、仁が切りだした。<br>「みんな揃ったところで話したいことがあるんだ」<a href="http://www.superkanpo.com/product/340.html">唯美OB蛋白痩身素第4代</a>
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<link>https://ameblo.jp/japanyou/entry-12075565807.html</link>
<pubDate>Mon, 21 Sep 2015 13:33:45 +0900</pubDate>
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<title>老君強化</title>
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<![CDATA[ 　元々、仁は電子工学系には疎い。一般常識程度しか知らないのだ。<br>　人工頭脳の能力を上げる方法は幾つかあるのだが、今回、仁が思いついたのは、その中でもやや古いかと思われる手法。<br>　この前、『７００６７２号』に示唆された概念、『魔力の周波数』である。<br>　老君の思考回路、その中心となるのは全属性の魔結晶マギクリスタルである。<br>　これを『光』属性に変更するというものだ。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/314.html">超級脂肪燃焼弾</a> <br>　最も周波数の高い魔力は闇属性であるが、最も魔力の制御をしやすいのは光属性と言うことが経験的に分かっている。<br>　これを制御核コントロールコアに応用しようというのである。<br>　ＰＣでいえば、ＣＰＵのクロック周波数のアップに相当するだろうか。<br><br>　当然、それに留まらず、サブシステムを充実させていく。<br>　記憶領域を今までの１０倍にし、コプロセッサというべき、補助制御核コントロールコアを増設。<br>　これにより、マルチタスク……同時に処理できる件数が増えた。<br>　老子やマキナやジョンといった、端末を操作する必要性からである。<br><br>「どうだ、老君？」<br>『ありがとうございます、御主人様マイロード。とても快調です。これで、今まで以上にお役に立つことができます』<br>　仁は笑って頷いた。<br>「ああ、頼りにしている」<br><br>　　　　　　<br><br>　さて、こちらはショウロ皇国。<br>『ベルンシュタイン』は水路を抜け、海に出ていた。<br>「おおお、揺れるな」<br>　波の穏やかな湖とは違い、うねりがある海は、多少勝手が違うと見え、数名の船員が船酔いでダウンしていた。<br>「しっかりしろ！　これくらいでだらしないぞ！」<br>　しかし、船酔いは気合いだけでどうにかできるものではない。<br>　今まで乗り慣れた小型船とは違う、大きなうねりによる揺れは、慣れるまで少々時間が掛かりそうであった。<br><br>　　　　　　<br><br>「お疲れさん、仁」<br>　仁は、ラインハルトの領地、カルツ村にやって来ていた。<br>　一通りの仕事を終え、みんなでゆっくり話をしたかったのである。<br>　公式な訪問ということにするため、飛行船で蔦の館ランケンハオスまで乗り付けている。<br>「ああ、ラインハルトも」<br>「エルザさんも大活躍したそうですわね」<br>　ベルチェも、ラインハルトが久しぶりに戻って来てご機嫌である。<br>「４０メートル級の船か……見てみたいね」<br>「いろいろな土地へ行けるな。羨ましいねえ」<br>「あら、ジン君に頼めばどこへでも連れて行ってもらえますわ」<br>　そして、サキも訪れている。当然、彼女の父トアと、その婚約者、ステアリーナも。<br>「エカルトさんの船はどうなったのかしらね」<br>　ヴィヴィアンも招かれている。つまり、仁ファミリーが勢揃いしているのだ。<br><br>　勢揃い、ということは、当然あと一人。<br>「エルザ、……あの人の具合はどうなの？」<br>　ミーネも、である。<br>「ん。落ち着いてはいる、でも、元のようには」<br>「戻らないのね……」<br>　脳の障害は科学でも、そして魔法でも、如何ともし難かった。<br><br>「さて、みんなに知らせておくことがある」<br>　落ち着いたところを見計らって、仁が切り出した。<br>「異民族の件だ」<br>　その一言で、一気に静かになる。<br>「俺が独自に調べた結果なんだが……」<br>　仁は、これまでわかったことを簡潔に説明していった。<br><br>　異民族は『ミツホ』ということ、そうとう文明が進んでいること、侵攻の意志は無さそうなこと。<br>『アキツ』についても、情報を読み取った後修理したことまで話した。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/383.html">韓国痩身1号</a> <br><br>「ここから先は推測になるが」<br>　一息つき、前置きをしてから、再度仁は説明を開始した。<br>「かの国は、先代魔法工学師マギクラフト・マイスターと、何らかの繋がりがありそうだ」<br>「先代と、だって？」<br>　聞き返したのはラインハルト。<br>「ああ。推測に過ぎないが、その根拠は、『賢者マグス』と呼ばれる人物、『シュウキ・ツェツィ』だ」<br>「ツェツィ？」<br>　今度尋ね返したのはエルザ。<br>「そう。アドリアナ・バルボラ・ツェツィと同じ姓だ。それ以上に、『シュウキ』という名前には、なんとなく惹かれる」<br>「どういう意味だい？」<br>　サキが首を傾げながら聞いてきた。<br>「シュウキ、と言う名前は、俺のいた世界にもあるんだ。それだけじゃない。セキとか、カリとか、ミヤコとか、元が日本語としか思えないような地名が多い」<br>　実は同級生に修基しゅうきという者がいた、と説明する仁。もちろんこっちのシュウキ・ツェツィとは別人だろうが、とも。<br>「なるほど。ジン君は、要するに気になっているんだねえ」<br>　仁の心の中を当てたのはトア。やはり年の功か。<br>「そう。そっちは単なる好奇心だ。でも、あの国とは上手く付き合った方がいいと思う」<br>　そこで仁は、アスファルトで舗装された道路や、自転車の存在、それに鰹節の話をした。<br>「ふうん、アスファルトか。確かに小群国にはない技術だな」<br>「魔法が使えない代わりに、『科学』を発達させたと思えばいいのかな？」<br>「鰹節、ですか。どんな食材なんでしょう？」<br>　ラインハルト、トア、ベルチェが三者三様の反応を返した。<br>「ああ。だから、平和的に国交を開ければ、と思う。……文明も気になるしな。……鰹節が気になるなら、今度蓬莱島で食べてみるかい？」<br>「国交か……難しいが、できたら国の為になるだろうな……」<br>「くふ、面白そうな国だねえ」<br>「食べてみたいですわ、ジン様」<br><br>　そんな話をしつつ、その日は暮れていった。<br><br>「ジン様、お話があります」<br>　その夜、ミーネが仁の部屋を訪れた。<br>「うん？」<br>　いつになく真剣な顔つきのミーネ。仁は、ただならぬ雰囲気を感じた。<br>「……エルザの事です」<br>「うん」<br>「ジン様は、エルザに新しい指輪を下さいましたね？」<br>　アクアマリンをあしらった守護指輪ガードリングのことだ。<br>「あ、ああ、贈った」<br>「……エルザを、幸せにしていただけますか、等とは聞きません。あの子は、ジン様のそばに居られれば幸せなようですから」<br>「……」<br>「ですが、私はともかく、実家のマルレーヌ様……あの子の義理の母上……には挨拶してあげてくださいませ」<br>「あ」<br>　仁としては、エルザに指輪を贈った、その事実だけで完結してしまっていたのである。<br>　正式な婚約ではなし、ただエルザの想いに応えようと、贈った指輪。<br>「……わかっております。あれが婚約指輪とか、そういう意味ではないことは」<br>「……ごめん」<br>　左手の薬指は愛情の指、ということで、この世界でも婚約指輪か結婚指輪を嵌めることが多い。特に貴族では。<br>　が、庶民はそれほど拘らない、ということも伝え聞いた仁は、それでも気持ちを込めて指輪を贈ったつもりだった。<br>「わかった。とにかく、明日、行ってくるよ」<a href="http://www.superkanpo.com/product/672.html">V26 即効ダイエット</a> <br>「そうしてくださいませ」<br>　考えて見れば、仁はエルザの義理の母……ランドル夫人には会ったことがなかった。<br>「あー……礼儀に悖もとるよな」<br>　少し落ち込む仁であった。<br><br>情報整理<br>「ところで」<br>　アキツを再起動させる前に、仁は老君に質問した。<br>「アキツの持つ知識や情報はどうだった？」<br>『はい、御主人様マイロード。残念なお知らせになりますが……』<br>「ん？」<br>『アキツの知識は非常に限定的なものでした』<br>「というと？」<br>　仁の問いかけに対し、老君は申し訳なさそうな声で説明を始めた。<br>「なるほど、アキツの知識は、主に国の統治について、それも民主政治、か」<br>『はい。その他、文化に関することが少々。そのほとんどが、御主人様マイロードもご存知な事ばかり』<br>　仁は考え込んだ。『知識転写トランスインフォ』で知識を与えたなら、そこまで限定的と言うことは考えにくい。<br>　老君は、そんな仁の思考を読んだかのように話を続けた。<br>『おそらく、アキツは『知識転写トランスインフォ』で知識を授かってはいません』<br>「何！？」<br>『普通の自動人形オートマタのように、１から……赤ん坊に知識を与えるように教育していったのでしょう』<br>『普通の』自動人形オートマタというものには、動作のための基本情報……コンピューターで言えばＯＳにあたるものが与えられる。が、それは本当に基本的な動作ができるだけ。<br>『教育』により知識を与えていかないと、使い物にならないどころか、満足に話すことも出来ないのだ。<br>「だが、『知識転写トランスインフォ』って、昔からある技術なんだろう？　なあ、礼子？」<br>　礼子はこくり、と頷いた。<br>「はい、お父さま。わたくしはお母さまからそう聞いておりますが……」<br>　そうなると、『知識転写トランスインフォ』という魔法が出来たのが、アキツより後、礼子より前、ということになる。<br>　それはすなわち……。<br>「『知識転写トランスインフォ』って先代が改良したのかな？」<br>『その可能性は大きいですね』<br>　アキツの知識を解析したはずの老君が、どうやって彼女が知識を得たのか分かっていないのには理由がある。<br>　制御核コントロールコアの、いわゆる『書式』が微妙に異なっているのだ。<br>『知識』としての情報は簡単に読み取れたが、作られてからアキツが経験した出来事などの『記憶』情報は、それこそ個人の日記のように、とりとめもない情報が交錯しており、その中から有益な物だけをピックアップするのにはいささか時間が掛かるものと思われる。<br>　ゆえに、老君といえど、この短時間には解析しきれていなかったというわけだ。　<br><br>　さて、いつまでもそうしているわけにはいかない。仁は、横たわるアキツを再起動しようとしたが、ふと思いつく。<br>「アキツの再起動は、あのドームでやろう」<br>「それがいいですね」<br>　ということで、転送機によりドーム内に移動する仁と、アキツを抱き上げた礼子。すぐ戻る予定なのでエルザは居残りだ。<br>「お帰りなさいませ」<br>　留守を守っていたジョンが出迎えた。ジョンも結局は老君が動かしているので、『お帰り』を言われることに少々違和感を感じたりする仁である。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/663.html">強効痩</a> <br>　仁は、アキツを元に戻す前に、座っていた安楽椅子を確認。こちらはフレームが青銅製で、緑青が生じていたので綺麗にしておく。<br>「よし礼子、アキツを座らせてくれ」<br>「はい」<br>「ドーム内を調査してみて、何か気が付いたことは？」<br>　仁がアキツを直していた間、ドームにいたジョンである。いろいろ調べていたはずだ。<br>「はい、特にめぼしいものは無かったですね」<br>「そうか」<br>　これ以上は、アキツを再起動してから、と、仁は『認証鍵パスワード』と『魔鍵語キーワード』を口にした。<br>「『コウガイチョウ６４』『起動せよウエイクアップ』」<br>「……はい」<br>　アキツが目を開けた。<br>「ジン様、不調を直していただき、ありがとうございました。これで私は、これからもこの地で人々を見守っていけます」<br>　誰が自分を直したのか、ちゃんと認識していたようだ。<br>　敵対はしないだろうという老君の判断は正しかった。<br>「アキツ、俺が修理したという事は伏せ、ジョンが修理したということにしておいてくれ」<br>「はい、わかりました」<br><br>　アキツは、ここで、これからも、訪れる者……首長が認めた者……に知識を授け、相談に乗っていくのだろう。彼女が必要とされなくなる、その日まで。<br>　仁も、時々は訪れてみようと考えていた。<br>　気になるのか、礼子は一度だけ、アキツを振り返っていた。<br><br>　　　　　　<br><br>　仁と礼子は一旦外に出、待機していたペガサス１に乗り込み、コンドル３の転移門ワープゲートで蓬莱島に戻った。<br>　コンドル３は自力で飛行し、戻ることになる。<br>「お帰りなさい、ジン兄」<br>　エルザが研究所前で出迎えてくれた。<br>　そして老君は。<br>『御主人様マイロード、アキツの記憶に関する情報ですが』<br>「うん、どうした？」<br>『なんとか解析をすることはできましたが、申し訳ないことに一部破損してしまいました』<br>　老君が解析をし損なうというのは非常に珍しい。それくらい困難な作業だったということだ。<br>　劣化してひび割れかけたオリジナルからのコピーだったことで、元々情報が不鮮明だった可能性もありそうだ。<br>　そのオリジナルは欠けてしまっており、もう用をなさない。再度アキツの制御核コントロールコアをコピーしに行くというのもなんとなく憚られた。<br>「まあ仕方ない。分かったことだけ説明してくれ」<br>『わかりました』<br>　老君は仁が求めている情報を簡潔にまとめて報告した。<br><br>１．アキツは、仁が作った『指導者フューラー』と同様、教育・相談用自動人形オートマタである。<br>２．アキツは、およそ１１００年前に、『賢者マグス』の弟子によって作られ、『賢者マグス』によって教育された。<br>３．賢者マグスの名は、シュウキ・ツェツィ。黒目黒髪。魔法は使えなかった。<br>４．アキツの知識は、民主制と、文化に関する幾つかのものに限られる。<br>５．アキツの知識と仁の知識を比較してみて、目新しいものはない。<br>６．３００年前の魔素暴走エーテル・スタンピードを挟んで、アキツは動けなくなった。<br>７．そのため、魔法工作士マギクラフトマン（魔法職人マギスミス）を求めて、ミツホ族はショウロ皇国方面へ進出しようとしたが、アキツ自身は、侵攻を指示していない。<a target="_blank" href="http://www.左旋肉碱.net/">左旋肉碱</a><br>８．今でも、ミツホ族は魔法職人マギスミスを必要としている。それは、古くなった道具や魔導具を修理してもらうためである。<br>９．アキツの外見は黒目黒髪、彫りは浅く、肌は仁に近い。これがシュウキ・ツェツィの指示によるものなら、彼は仁と同じ、もしくは近い世界の出身の可能性が高い。<br><br>　このようなことがわかったわけだ。<br>　そして、ここからは破損したデータを補完したものとなる。<br><br>１０．アキツの他にも同様な『相談役』自動人形オートマタがある。<br>１１．それらの自動人形オートマタには、アキツにない知識が蓄えられている可能性がある。<br>１２．賢者マグスであるシュウキ・ツェツィと、先代魔法工学師マギクラフト・マイスター、アドリアナ・バルボラ・ツェツィとは何らかの関係がある。<br><br>　以上だ。<br>　この他に、ミツホにおける魔法工作士マギクラフトマンの役割や、アキツの役目、首長とアキツの関係なども類推することができた。<br>　が、シュウキ・ツェツィの正体については依然として謎のままだ。<br>　老君はそれについて仁と話し合う。<br>『ミツホの住民は、おそらく魔族と共にいた従者種族と同じ民族でしょう。ですから、彼等は魔法が使えないのです』<br>「そうだろうな。そして、賢者マグスとその弟子、はおそらくいろいろな文化文明を伝え、指導したんだろうな」<br>　その話し合いには、もちろんエルザも参加している。<br>「……きっと、その一環として、いろいろな道具や魔導具を作ってあげていた、のだと思う。それが故障したりして、修理要員が必要になり、魔法技術者マギエンジニアを必要としている」<br>「お母さまは、そのようなお話はしていらっしゃいませんでしたが……」<br>　礼子も、過去を思い出し、補足説明をする。<br>「うん、俺も先代からそんな情報は受け継いでいない。何か理由があるのか……」<br>『ジョン・ディニーには、引き続き情報集めをさせましょう。その過程でもっといろいろわかると思います。少ない情報で判断するのは危険です』<br>　老君の意見に、仁も賛成する。<br>「それがいいな。他の『相談役』自動人形オートマタからも情報が欲しいし」<br>　仁としても、先代に関する情報や、もしかしたら自分と同じ世界の出身かもしれない人物の情報には興味があったのである。<br>『それにつきまして、御主人様マイロードにお願いがあります』<br>「うん？　何だ？」<br>『はい。私の処理能力……特に、ジョンや老子のような端末を複数操作する際の処理能力をもう少し向上させていただきたいのです』<br>「なるほどな」<br>　仁としても、面倒事は老君に丸投げしているという自覚はある。<br>「分かった、すぐに取りかかろう」<br>『ありがとうございます』<br>　こうして、老君の更なる改良が行われることになったのである。<a 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<link>https://ameblo.jp/japanyou/entry-12074517564.html</link>
<pubDate>Fri, 18 Sep 2015 15:55:00 +0900</pubDate>
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<title>日常へ</title>
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<![CDATA[ 　サトゥーです。リアルダンジョンアタックはもうしたく無いサトゥーです。<br>　迷宮から蒸発した腕悪魔も気になりますが……。<br>　とりあえず平穏を享受したいと思います。<br> <br>　迷宮を出たそこは学校の校庭くらいの広さの更地だった。<br>　更地の端には高さ２メートルくらいの塀が出来ている。急造っぽい感じだ。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=131">FITXスーパー脂肪解消カプセル</a> <br>　外壁がすぐ其処に見えることから、騒ぎのあった広場だった所の様だ。<br><br>　迷宮の出口を振り返ってみると、３メートルくらいの高さの尖った漆黒の岩の一部が刳り貫かれて出来たようだ。材質は黒曜石か？<br><br>　出口から５０メートルほどの所には砲台が３つ、出口を囲むように配置されている。砲の射線を塞がない位置には先端を削った丸太を並べた馬柵が並べられている。<br><br>「サトゥーさん、こっちです」<br><br>　馬柵の向こうに立てられた天幕から顔を出したゼナさんに呼ばれる。<br>　再会したときに抱きついて離れなかったゼナさんだが、遅れてきた同僚のリリオ嬢にからかわれると慌てて飛びのいていた。……よっぽど心配してくれていたんだろう。そこまで好意を持たれる事したっけな～？<br><br>　両手にぶら下がるポチとタマに引っ張られながら天幕へ向かう。リザは３歩下がった位置を付いてくる。師弟か。<br><br>　オレは入り口で文官のお姉さんに預り証と交換に荷物を預けて中に入る。リザは槍を預けるのを嫌がったが、オレが促すと渋々渡していた。<br><br>　天幕の中は意外に広い。学校の教室くらいの広さだ。<br>　中では先に脱出した美中年神官さんの一行の人たちが治療を受けながら文官風の人達に事情聴取を受けているみたいだ。<br>　子爵さん親子はいない。別の天幕があるのか？<br><br>　ゼナさんが手招きしているのでそっちに向かう。<br>　そこにはガルレオンの美中年神官ことネビネン氏と、奴隷商人のニドーレン氏がいる。あとは白髪の文官さんと筋肉が溢れて来そうな金属鎧の騎士がいる。騎士さんが、こちらを見るとニカッと笑う。中年の癖にいたずら小僧の様な表情だ。<br><br>「ほう、キミが魔法士ゼナの想い人か？」<br>「ち、ちがっ」<br><br>　ゼナさんが騎士さんの言葉に被せて否定しようとするが、騎士の人はそれを無視して続ける。<br><br>「キミの無事が確認されるまでは憔悴していてね。同じ分隊の者が監視していないと一人で迷宮に飛び込んで行きそうで危なっかしさがあったよ」<br>「それはご迷惑をおかけしたようで、申し訳ありません」<br><br>　オレが謝るのも違う気がするが、変に沈黙するよりはいいだろう。<br><br>「ハハハ。キミが謝ることはないよ。あの魔法の修行にしか興味がなさそうな堅物が惚れた相手も見れたしね」<br>「だ、だから惚れて……」<br><br>　ゼナさんが再度言葉を挟もうとするが、途中でゴニョゴニョと恥ずかしそうに俯いてしまった。この年でラブコメ空間は辛い。……いや体は１５歳だったか。<br>　そんなゼナさんを面白そうに眺めた後、顎に手を当てつつ、こちらを値踏みするような目でみる。<br><br>「しかし、確かに身軽そうではあるが、少人数で迷宮を突破するような豪傑にも見えん」<br>「彼女達がいなかったら脱出どころか魔物のお腹の中ですよ」<br><br>　そう言ってオレはリザ達をアピっておく。足元でしゃがんで大人しくしていたポチとタマが不思議そうに見上げてくるので、誤魔化しに頭を撫でてやる。リザは賢明にも黙礼するだけで何も言わなかった。<br><br>「なかなか筋が良さそうだな。亜人でなければ部下に欲しい所だ」<br><br>　この騎士さん、人種とか気にし無さそうなナイスガイなのに、亜人差別は根深いね～。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=128">簡約痩身</a>   <br>　苦笑しつつフォローしておく。<br><br>「一緒にいると、いい仲間なんですけどね」<br><br>「ふむ、そうでなければ迷宮脱出もできんか。すまんな、この領の人間は皆、亜人の部族との抗争が何代も続いているので、どうしても相容れないのだよ」<br><br>　単なる偏見じゃなくて民族抗争が原因だったのか……根深いはずだ。<br><br>「中隊長！　準備できました」<br><br>　魔法使いらしいローブの女性が呼びに来た。<br>　なんの準備だ？<br><br>　台座に乗せられた石版があった。３日ぶりのヤマト石か？　前に見たのより大きいような気がする。<br>　中隊長さんが迷宮から脱出した人々に大きな声で呼びかける。<br><br>「失礼なのは承知だが、迷宮から脱出してきた者は全員、このヤマト石でステータスを確認させて貰う。これは伯爵様より特別に借り受けたオリジナルのヤマト石の一つだ。状態異常なども表示される。これは皆が魔族に憑依されていない事を証明するためだ」<br><br>　初めは不満そうな感じだった人々も、魔族が憑依されていないことを証明するためと言われると大人しくなった。皆、広場でウースから悪魔の腕が生えるのを見ていたからな。<br><br>　やっぱ迷宮突破しておいてレベル１、スキルなしのままだとまずいか？<br><br>　メニュー画面の交流タブを久々に操作する。獣娘達がレベル１３なので、ちょっと低めにレベルを１０に。スキルは商人っぽく「算術」と「相場」。戦闘系スキルが無いと不自然か？　あと「回避」も入れておくか。<br> <br>　順番が回ってきたのでヤマト石に手を置く。うん、設定した情報に更新されている。<br><br>「なるほど、『身軽な商人さん』だな」<br><br>「……その表現はゼナさんですね？」<br><br>「そうだ良く判っているな。それにしても兵士や探索者でもないのに、その年でそのレベルとはなかなか苦労しているようだな」<br><br>「それ程でもありませんよ」<br><br>　謙遜？　しておく。<br>　実際、この人は２９歳でレベル３０だし。１５歳でレベル１０でも誇れる程でもないよね？　戦う職業以外はレベルが上がりにくいのか～？<br><br>　後ろで小さく喚声が上がる。<br>　リザがレベル１３と奴隷にしては高いレベルな事と４つもスキルを持っている事に驚いているようだ。<br><br>　リザは相変わらず表情が読めないので判らないが尻尾がちょっとピクピク動いている。ちょっと得意なのかもしれない。<br><br>　つぎはポチだ。手が届かないのでリザに後ろから抱き上げられている。手足をぶらーんとさせて楽しそうだ。<br>　ヤマト石の担当官の人に言われて手を載せる。リザの時よりも大きな喚声が上がった。１０歳で１３レベルは凄いのだろう。スキルも４つあるし。<br>　ポチのシッポはブンブン振られている。こっちを見て鼻をスピスピさせている。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=123">紐斯葆濃縮藤黄果カプセル</a>  <br><br>　最後はタマだ。ポチと同じくリザに抱えられている。手足をぶらーんとさせるのがやってみたかったのか、すごく嬉しそうシッポをペシペシとリザの足に当てている。<br>　彼女のステータス表示された時の喚声はポチの時より低かった。凄さはポチと同じだが、似たステータスが３人目だと驚きも薄れるのだろう。タマは不満そうだ。<br><br>「亜人奴隷をあれだけ鍛えるのは苦労しただろう？」<br><br>「それほどでもありませんよ。彼女達は優秀ですから」<br><br>　苦労したのは事実だが、優秀だったのもまた事実だ。彼女達が居なかったら死ぬことは無いにしても罠に嵌って嫌な目にあっていたのは間違いない。<br><br>　ヤマト石の検査はタマが最後だったようだ。<br><br>　白髪の文官さんと何やら話し込んでいたネビネン氏以外は帰宅許可がでたようだ。<br><br>「さて検査も通ったようですし、私達も帰宅してよろしいでしょうか？」<br><br>「すまんが、キミ達には暴動から魔族出現の事をもう少し聞かせて欲しい」<br> <br>　オレ、ゼナさん、ネビネン氏の３人で、隊長さんと白髪の文官さんに暴動から迷宮に巻き込まれるまでの顛末を話す。<br><br>　ウースを突き出したあたりの話でゼナさんがやたらオレを持ち上げようとするのがこそばゆかった。しかもネビネン氏まで暴動が下火になったのは群集の中にいた扇動者サクラ達をオレが始末したからだと断定するし……。いや、まあ事実なんだが。<br><br>　迷宮に入ったときの悪魔のセリフは、オレより正確に覚えていたのでネビネン氏に語って貰った。<br><br>「完全復活のため……か」<br>「魔族の復活に必要な魔力がどの程度かわかりませんが、ここは竜の谷に近い」<br>「そうだな地脈が濃いからな……。それでも数ヶ月は掛かるだろう？　その前に迷宮都市セリビーラから高レベルの探索者クランを幾つか招聘した方がよさそうだな」<br><br>　うん、知らない単語が多すぎて話についていけない。横では拳を握り締めてゼナさんがうんうんと頷いている。<br><br>　取り合えず理解できた言葉だけで纏めると、数ヶ月くらいは悪魔を放置しても大丈夫で、その間に倒せそうな高レベルの探索者？　を呼ぶと言うことでＯＫ？<br><br>　その後、迷宮にどんな魔物がでるか？　どのくらいの数が一度にでるか？　どんな罠がでたのか？　などが聞かれた。<br>　戦闘回数は半分くらいで報告したが種類と一度に出る数は誤魔化さなかった。<br>　始めは普通に事実確認といった感じだったが、ベルトン子爵と合流したのが最後の骨広間の手前だと話すと変な顔をされた。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=137">SUPER FAT BURNING</a><br>「どうしました？」<br>「いえ、その～。魔法使いスペル・キャスター無しでそんなに連戦してきたんですか？　しかも迷宮が出来てから帰還するまでの時間からしたら一戦一戦の時間がすごく短いような気がするんですが？　休憩はちゃんと取っていたんですか？」<br>「もちろんですよ。機械じゃないんですから」<br>「そうですよね」<br>「ええ、３回ほど休憩をとりましたよ３時間づつくらい」<br>「どうも法螺を吹いているわけではなさそうだな」<br><br>　あれ？　何か失敗した？<br><br>「よほど連携の取れたパーティーだったのだろうな。それだけのハイペースでよくも壊滅せずに戦い抜けた物だ」<br>「そうですね～　一人でも大怪我したら、そこで全滅ですもん。……わたしが一緒だったら回復やサポートもできたのに」<br><br>　あ、ゼナさんの目がウルウルしだした。<br><br>「途中で、錬金術士の隠れ家らしき場所で回復薬ポーションを沢山みつけたんですよ。そのお陰もあるんでしょうね～」<br><br>　女の子を泣かせるくらいなら、汚れてやるさ。詐術スキルかも～ん。<br><br>「うむ、さすがに回復なしで、それほどの連戦は無理だろうからな」<br><br>　ええ苦労しましたとも。<br>　獣娘達に攻撃が当たりそうになるたびにダッシュで受け流しにいったり。囲まれそうになったらタゲとったり。<br>　ほんと挑発スキルが欲しかった。今度取れないか試してみよう。<br> <br>　そうだ、忘れてた確認しておかないと。<br><br>「あの質問いいでしょうか？」<br><br>「なんだろう？　軍事機密以外ならかまわんぞ？　ちなみに私の娘は１５歳でなかなか美尻の人気者だぞ？」<br><br>　何言ってるのこの人？　ここは華麗にスルーだ！<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=118">ＯＢ蛋白の繊型曲痩 Ⅲ</a><br><br>「迷宮のことなんですが、かなり広がっているように感じました。このまま迷宮が広がったりして都市は大丈夫なんでしょうか？」<br><br>「そうか説明していなかったか？」<br><br>　してませんとも。<br><br>「この広場から外壁までの空間以外で迷宮が延びることはないのだ。都市が崩落するような危険はないと断言しよう」<br><br>「できれば、安全な理由をお聞きしたいのですが……」<br><br>「うむ、そうだな。軍だけで無く市井の魔法使いと錬金術士の合同による結界の設置。市内の全神殿による聖別の儀式。この２重の防波堤によって迷宮が都市の地下に延びない様に制限しているのだ」<br><br>　なるほど。<br>　それにしても神殿と魔法使いなんて仲が悪そうなのに。<br><br>「キミの考えてる事がわかるよ。仲が良いとは言えない神殿と魔法使いがすぐに協力できたのは、伯爵様の勅令のお陰だよ。それでもこれだけ早く迷宮の隔離ができたのは、魔法士ゼナからの迅速な報告があればこそだ」<br><br>「それはサトゥーさんが報告を優先させてくれたお陰です」<br><br>　その後しばらくオレとゼナさんの謙遜と功績の譲り合いの応酬が続いたが、白髪の文官さんが上手く捌いてくれた。そのままだと、いつまで続いたかわからない……ＧＪだ白髪さん。<br><br>「そういう訳で、結界の維持が大変なものの都市の地下に迷宮が延びる事は無いわけだ。わかって貰えたかな？」<br><br>「はい、安心しました」<br><br>　よかった。宿で寝てる間に崩落とか怖すぎるからな！<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=116">瑞徳夢減肥茶</a>
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<link>https://ameblo.jp/japanyou/entry-12073422650.html</link>
<pubDate>Tue, 15 Sep 2015 16:25:49 +0900</pubDate>
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<title>退治</title>
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<![CDATA[ サトゥーです。カレーの付け合せは古今東西で変わってくるようですが、定番の福神漬けにラッキョウ、紅ショウガ。地方やお店によってはキュウリの南蛮漬けや、ザワークラウト、ピクルスなんかを付けてくれる所もあるようです。<br>　これだけバリエーション豊かなのは、やはり日本人に愛されたメニューという事なのでしょう。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=131">FITXスーパー脂肪解消カプセル</a> <br> <br>「アーゼ様、くれぐれも気をつけてくださいね」<br>「大丈夫よ、初めてじゃ無いんだし」<br><br>　心配そうなルーアさんを他所に、アイアリーゼさんは自信満々だ。<br><br>　実は、これからクラゲを檻に閉じ込める実験をしに行く。<br>　さすがに、形式だけとは言っても氏族のトップを連れて行くのはどうかと思ったのだが、「最適」だと言われて押し切られた。<br><br>　なんでも、世界樹はハイエルフを自分の一部だと認識しているらしい。誤認させているクラゲと違って、こちらは元からそういう風に作られているのだとアイアリーゼさんが言っていた。気になるワードだが、部外者が興味本位に聞いていいのか迷ったので聞こえなかった事にしておいた。<br><br>　アイアリーゼさんの話では、同行者数名まで、自分と同様に世界樹の一部扱いにできるらしいのだが、魔法を使って実験する以上、お荷物は少ない方がいいので、観測係としてオレが同行する事になった。行きたかったから文句なんて無いんだが、ジーアさんが行かなくて良かったんだろうか？<br><br>　オレを同行させる理由を尋ねたら、思わせぶりに頬を赤く染めたので、もしかして脈ありかと思ったのだが、黒竜とバトルするような勇者ならクラゲが暴れても平気だからだと言われてしまった。紛らわしい仕草は止めて欲しい。<br><br>「サ、えーっと、アナタも準備は良いわね？　行くわよ」<br><br>　オレの名前を呼ぼうとして結局呼べなかったようだ。可愛いので、こちらから手を差し伸べるような無粋なマネはやめよう。<br><br>　ちょっと不貞腐れたようなアイアリーゼさんが差し出す手を握る。彼女は、なぜか慌てたように風を纏って、そのまま虚空へと飛び出していく。オレも天駆で、握った手が離れない程度の速度で付いて行った。<br><br>　おお、ガラスのドームかと思ったら、何かの粘液っぽい膜なんだな。世界樹の樹液なんだろうか？　厚みは２メートルほどだ。<br><br>　膜を抜けた先は、真空――。<br><br>　あの、アイアリーゼさん？　苦しいんですけど？<br><br>　普通に息ができません。顔や髪に霜が付き始めたよ。死にそうなほどでも無いのでステータスを確認したら、スタミナや体力がちょっと減っているものの、自己治癒が働くのか直ぐに回復している。<br><br>　てっきり、アイアリーゼさんが風の魔法で包んでくれているものだと思い込んでいた。「風防キャノピー」を発動して快適空間を創造する。空気が足りないので、ストレージ内の風船から空気を少量取り出して「風防キャノピー」内に補充した。空気が濁ってきたら酸素風船から酸素を足そう。<br><br>　ふう、人心地ついた。<br>　余った風船に空気を詰めておいて良かった。ポチやタマと遊ぼうと思って作ったのに忘れてたよ。<br><br>＞「宇宙遊泳スキルを得た」<br>＞「生存サバイバルスキルを得た」<br><br>　変なスキルが手に入ったな。むしろエーテル操作系の魔法が欲しかった。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=128">簡約痩身</a> <br>　虚空でも天駆が使えるので、宇宙遊泳スキルは死にスキル決定だ。生存サバイバルスキルは便利そうなのでポイントを最大まで割り振って有効化アクティベートしておく。<br><br>『どうかした？』<br>『呼吸ができなかったんですよ』<br>『え～っと言ってなかったかしら？　虚空は息ができないから注意してね』<br><br>　遅いです、アイアリーゼさん。<br><br>『あと、魔法を使いすぎたらダメよ。虚空は精霊も殆どいないし、マナが薄いから魔力が回復しにくいのよ』<br><br>　どうしても魔力回復が必要になったら、最寄の世界樹の枝まで行くように言われた。世界樹の枝にはエーテルから回収したマナが流れているそうだ。あと、虚空の世界樹の枝は熱いから触るときは火傷に注意しろと言われてしまった。宇宙空間って寒いんじゃないのか？<br><br>　そういえば、普通に会話していたな。たぶん「遠話テレフォン」の魔法なんだろうけれど、アイアリーゼさんに空間魔法スキルは無いのに、どうやってるんだろう？<br><br>『アイアリーゼ様、空間魔法使えたんですね』<br>『む、昔覚えたのよ、時間と一緒にスキルは無くしちゃったけど、カンタンなのは今でも使えるわよ。難しいのも精霊が沢山いる所なら使えるしね』<br><br>　彼女の言う「時間と一緒にスキルを無くした」というセリフが気になるが、クラゲの近くまできたので、無駄口は終了だ。今晩、オムライスを振舞う時にでも聞いてみよう。<br><br><br><br><br><br>　でかいな。<br><br>　目の前にいるクラゲは３０レベルの平均サイズのヤツなんだが、黒竜ヘイロンよりも大きい。触手をいれたら３倍くらいありそうだ。<br><br>『まずは、空間魔法の檻から行くわね』<br><br>　アイアリーゼさんは、空間魔法と言っているが詠唱しているのは精霊魔法だ。虚空には精霊が居ないという事だったが、ちゃんと先ほどの展望エリアから連れてきていたそうだ。彼女らしくない抜け目のなさだが、恐らく過去に何度も何度も失敗して学んだのだろう。その様子が目に浮かぶ。<br><br>　魔法が完成し、クラゲの周りに６枚の板が現れ、次の瞬間に６面体の檻が形成される。<br>　檻に入りきらなかった長すぎる触手は、スッパリと切断されて虚空でウネウネとしている。空中に浮かんでいるように見えて相対距離が徐々に離れていっているので、重力に引かれて落下を始めているのだろう。<br>　世界樹の枝にからまったままの触手から順番に「理力の手マジック・ハンド」で剥がして一箇所に集める。そのままストレージに収納できた。切断後の部位は生き物扱いじゃないらしい。<br><br>　捕まったクラゲは檻の中で暴れているが、他のクラゲは無反応のままだ。もちろん、世界樹も沈黙している。<br><br>　続いて、別のクラゲの所に移動して、光、術理の２種類の檻で、１匹ずつ囲って貰う。<br>　どちらも、空間魔法と同じく問題なく捕らえる事ができた。他にも火、影、闇、重力でも捕らえる魔法があるそうなのだが、追加ダメージがあるものばかりらしいので、今回は見送った。<br><br>　念の為、地、水、風の３種類も試してもらったが、虚空では「水」や「空気」や「地面」などの必要な素材が手に入りにくいために、これらの魔法は必要魔力が増えてしまうそうだ。オマケに構成も甘くなるらしく、この３種類の檻は、早々にクラゲに吸収されて消えてしまった。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=123">紐斯葆濃縮藤黄果カプセル</a><br><br>　このクラゲだが、個々はかなり弱い。<br>　現に、結界から逃れた３匹は、オレの「理力の手マジック・ハンド」に捕まって接近する事が出来ずにいる。吸収しようとしているみたいだが、「理力の手」の構成を壊すのに時間が掛かっているようだ。<br><br>　いつまでも押さえているのが面倒なので、アイアリーゼさんの風魔法でクラゲを眠らせて貰う。起きるまでに距離を取っておけば、こちらを追撃してこない事も確認した。<br><br>　そうしている間に、「術理」「光」の順で檻が破壊された。<br>　前者が２時間、後者が３時間ほど効果が続いたようだ。最初の「空間」の檻にいたっては５時間経過した今でも健在だ。<br><br><br><br><br><br>　しかし、やるじゃんハイエルフ様。<br>　内心で、ポンコツエルフと思っていてごめんなさい。まさか、こんなに多彩な魔法が使える人だとは思わなかった。<br><br>　クラゲを閉じ込めた「術理」や「光」の檻が壊されるまで待つ間ヒマだったので、アイアリーゼさんに許可を貰って、色々と実験をやってみた。<br><br>　まずは、「害虫避けバグ・ワイパー」だ。残念ながら、何の効果も無かった。虫じゃないしね。クラゲの近くで魔法を使ってみたが、問題なく普通に使えた。アイアリーゼさんが軽く驚いた表情をしていたので、普通では無いのだろう。ほんの少しだけ魔法を使うときの消費魔力が多かった気がする。<br><br>　「乾燥ドライ」でクラゲのダメージが３割を超えそうになって焦ったが、途中で魔法を解除して事なきを得た。<br><br>　次に初級の攻撃系魔法を試す。最小構成の「誘導矢リモート・アロー」や「短気絶ショート・スタン」を撃ち込んでみる。クラゲの近くで消滅するかと思ったのだが、猪王の時みたいに消えたりしなかった。誘導矢は普通に命中してダメージを与えていたし、短気絶は気絶させるどころか笠に大穴を空けてしまった。見た目どおり脆いので注意がいりそうだ。<br><br>　この間の話に出てきた「魔法で作る擬似生命」が気になったので、アイアリーゼさんに実演してもらう。<br><br>「う～ん、魔力に余裕がないから簡単なヤツね」<br><br>　気乗りしなさそうな言葉とは違い、かなり得意そうな顔で魔法を唱えている。<br>　ちょっと、アイアリーゼさん？　すごい勢いでＭＰが減ってますよ？<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=137">SUPER FAT BURNING</a> <br><br>「……■■　魔獣王創造クリエート・ベヒモス」<br><br>　虚空に魔法陣が出現して、象とカバの合いの子みたいな生き物が出現する。大きさはクラゲの半分くらいしかないのだが、非常に強そうな外見だ。レベル５０もあるし、駆逐艦並みの巨体だ。<br><br>　ただし、このベヒモス君には羽がない。<br>　重力に引かれて落下し、遠い彼方で赤い光跡を残して消滅したようだ。<br><br>「……■■　魔光玉創造クリエート・ウィスプ」<br><br>　アイアリーゼさんは、オレの目線を避けるように、次の擬似生命体を作っていた。今度はちゃんと飛べるやつだ。出現したウィスプは、直径１０センチくらいのサイズで、淡い白光を放ちながら浮いている。<br><br>　クラゲの方にウィスプを移動して貰う。<br>　一定距離まで近付いたあたりで、ウィスプは輪郭を失って消滅してしまった。光の残滓がクラゲの触手の付け根の方に吸い込まれていくのが見える。<br><br>　続いて物理攻撃の実験をした。<br><br>　妖精剣で触手を切っていたら、手ごたえ無く切れたので、やはり脆い体なのだろう。魔力を充填した蟻爪槍アント・ジャベリンをクラゲの近くに投げたら、思いのほか上手くキャッチして口に運んでいた。応用したら毒殺は簡単そうだ。<br><br>　最後は、魔法道具「恐怖の鐘」だ。<br>　これは近代に作られた魔法道具では無いので、説明がわからなかったヤツだ。読める言葉と単語の流れからの推測なので、上手く使える自信は無い。発動の合言葉コマンドワードがなんとか判明したので試してみようと思ったわけだ。<br><br>『我を恐れよ』<br><br>　おおっう。<br>　効果範囲にいた３匹のクラゲが、狂ったように電撃や触手攻撃をしてきた。アイアリーゼさんをお姫様ダッコして、電撃の効果範囲外に逃げる。<br><br>　予め打ち合わせしておいた通り、アイアリーゼさんの風魔法でクラゲを眠らせてもらう――予定だったのだが、顔を赤くしてあうあう言っているだけで魔法を使ってくれない。そういえば、スキンシップが苦手な人だったのを忘れていた。<br><br>　アイアリーゼさんを安全圏に浮かべた後、直ぐにクラゲの傍に取って返す。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=118">ＯＢ蛋白の繊型曲痩 Ⅲ</a> <br><br>　世界樹からの攻撃が来るかと思ったが、クラゲの体力がまだまだあるせいか大丈夫なようだ。世界樹に繋がっているクラゲの触手を妖精剣で斬り裂いて笠の部分だけにする。<br><br>　続いて３つの笠クラゲをストレージから取り出した物理の檻に閉じ込める。土魔法で作った分厚い粘土から変成させた石の檻、青銅で作った檻、最後は透明な氷の檻だ。色々な大きさで作っておいたんだが、一番大きいものでもギリギリだ。<br><br>　作成時に魔法は使ったが、現在は一切の魔力の痕跡がない状態だ。<br><br>　青銅の檻は、他の２つに比べて小さめだったので、クラゲを押し込めるのは無理だった。４ＬＤＫの家でも入るくらいのサイズでも足りないとかデカ過ぎだろう。仕方が無いので、２個目の氷の檻に詰めなおした。<br><br>　氷の檻は、すぐに破壊されるかと思ったのだが、他の２つと同様に問題ないようだ。<br>　世界樹の枝に絡まっていたクラゲの触手を掃除してから、アイアリーゼさんと一緒に展望台に戻る。<br><br>　空間魔法の檻と氷の檻や石の檻の耐久時間については、ジーアさん達に観測を任せた。物理の檻のどちらかが、１日くらい保ってくれたらエルフ達だけで害虫退治ができるだろう。<br><br>　ハイエルフ様への謝罪と慰撫を篭めて、最高に美味しいオムライスを作ってみた。カリカリに焼いた鳥皮にパプリカ、グリーンピースっぽい豆、鳥皮から出た脂を絡めたチキンライスをふわふわの卵で包む。<br>　アリサのリクエストでハートをケチャップで書いたら、全員分のオムライスに書くことになってしまった。ポチとタマは簡略化した似顔絵だ。ミーアやアイアリーゼさんが、そのイラストを見て凄く羨ましそうな顔をしていたが、勘弁して貰う。冷める前に食べよう。<br><br>　カレーにしなかったのにはワケがある。<br>　香辛料は、公都で入手した分で８割方揃っていたので、残り２割をボルエナンの森で調達するだけで集まった。<br><br>　だが、福神漬けが無い。<br><br>　ラッキョウはあるのに福神漬けが無いなんて！<br>　これでは、画竜点睛を欠く。オレは最後のピースを手に入れるべく、夜陰に紛れて公都へと舞い戻っていた。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=116">瑞徳夢減肥茶</a>
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<pubDate>Sat, 12 Sep 2015 16:48:42 +0900</pubDate>
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<link>https://ameblo.jp/japanyou/entry-12071238704.html</link>
<pubDate>Wed, 09 Sep 2015 17:36:41 +0900</pubDate>
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<title>眠れない魔女と血まみれの謀略</title>
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<![CDATA[ 翻訳作業は捗っているだろうか。<br>　様子を見にサフィージャの部屋に行くと、彼女はもう休んでいた。<br><br>「少しお加減が思わしくないようでいらっしゃって……」<br><br>　そら見たことかと思う。彼女は絶対に働きすぎだ。あんなに色々していたらダウンするに決まっている。<br>　しかもソルシエールたちの御神体の復旧まで手伝ってやっていたのだ。絶対にそれは筆頭魔女の仕事ではないと思っていたが、人がいいのか考えなしなのか。<a href="http://www.superkanpo.com/product/330.html">唯美OB蛋白痩身素(第3代)</a> <br><br>「風邪でしょうか」<br>「お体にお障りはないようなのですが……お気持ちが塞いでいらっしゃるご様子なのでございます……」<br><br>　侍女が小声でひそひそと言う。<br><br>「昨晩も遅くまでお手紙をご覧になってましたから……」<br>「根を詰めすぎたんでしょうかね」<br><br>　全く彼女は無茶をする。<br><br>「きっと殿下がお声をかけてさしあげたほうがサフィージャ様もお喜びになりますわ」<br><br>　それから侍女はさらに声を落として、<br><br>「あの……差し出がましいようですが、あのお手紙は何なのでございますか？　ここのところサフィージャ様はずっと眺めていらして……」<br>「大したものではありませんよ」<br>「……さようでございましたか……失礼を申し上げました……」<br><br>　侍女はどうにも腑に落ちないといった顔で応接間に下がっていった。<br><br>　それにしても、ことは思ったより深刻かもしれない。<br>　サフィージャのことは本人よりも侍女のほうがきちんと把握しているような節がある。その彼女がああまで心配するのだから、よほどである。<br><br>　そもそも司教たちにあれだけイビられていても夜は元気に活動していた彼女が閉じ籠るというのも何かの前触れかもしれない。<br><br>　あの手紙が何かなんて、クァイツが一番聞きたいのだ。<br><br>　たかが手紙ひとつで打ちのめされるなど、まったく彼女らしくもない。<br>　クァイツが何をしても、何を言っても、表面上はずっと平静を保っていたあの彼女が、目に見えて塞いでしまうほどのことが書いてあったのだろうか。<br><br>　エルドランの影響力とはそれほどまでのものなのだろうか。<br><br>　ベッドには天蓋がかかっていたが、隙間から蝋燭の光が漏れていた。<br>　彼女はどうやら起きているらしい。<br><br>　声をかけたが、無視されてしまった。おそらく天蓋を開けてくれるつもりはないだろう。<br>　天蓋を隔てた向こうに語りかける。<br><br>「手紙の翻訳作業、難航しているんですか？　あまり急ぐことはありませんよ。分からないことがあったら聞いてくださいね。あなたはあまり人の話を聞かないから……」<br><br>「お前に言われとうないわ」<br><br>　きつい調子で反論されてしまった。<br>　随分元気そうだ。<br><br>　どういうことかと聞いたら、何でもないとその場で話を打ち切られてしまった。<br><br>　まただんまりだ。<br>　黙っていられてもこちらには何も分からないのに。<br><br>　何か悩んでることがあるなら話してほしい。何でも言ってくれて構わないのだ。<br>　ほとんどのことはクァイツがどうにかしてやれる。<br>　恋人との結婚だろうが王妃の座だろうが望むものを言ってくれたらいい。<br>　たったそれだけのことなのに、どうして彼女は頑なに心に秘めておこうとするのだろう。<br><br>「ひとりで出来ることには限界があるものですよ。どうもあなたは私が誰だか忘れがちのようですが、これでもこの国の王子です。私にだってあなたのお役に立てることはあるんですから、もう少し頼ってほしいですね」<br><br>　返事はない。<br><br>　余計なお世話だと思っている？<br>　王太子の手から恩着せがましく譲り渡されるのが嫌なのだろうか。<br>　見返りを求められるのが嫌？<br>　クァイツが彼女に求める見返りなどひとつしかない。<br><br>　クァイツは感情を抑えて、もう少しだけ声をかけてみることにした。<br><br>「……あなたの気落ちは手紙の内容が原因ですか？」<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/406.html">V26Ⅲ速效ダイエット</a> <br><br>　エルドランによれば昔のお礼と、自分の秘密――教会への恨みと、サフィージャの野望に手を貸したい旨を書いたということだったが、それがそんなに衝撃的だったのだろうか。<br><br>　多少変人でも枢機卿は枢機卿。国王などよりも遥かに有力な協力者だ。<br>　聖職者の不正を糺す人事案であんなに喜んでいたのだから、今回だって諸手を挙げて喜びそうなものなのに。<br><br>　彼女の考えていることがいまひとつ読めない。<br><br>「あなたにとっていい報せだと思っていたんですが、少し衝撃が大きすぎましたかね。ともかく落ち着いたら感想をお聞きしますので、ゆっくり考えてください」<br><br>　最後まで彼女からの返事はなかった。<br><br><br><br>　彼女の本心が見えてこない。<br><br>　仕事のために恋人すら犠牲にしてみたかと思えば、素顔を出すのが怖くて仮面をつけてみたりする。<br>　結婚なんてしたくないと言いながら、未練を捨て切れない様子も見せる。<br><br>　筆頭魔女の地位が何より大事だと言いながら、部下を犠牲にすることはできない。<br>　肝心のところでいつも甘さを捨て切れなくて、使節団の来訪時も、王太子からまんまと書状だけ巻き上げて知らん顔、なんて卑怯な真似はしなかった。<br><br>　初め、手紙といわず面談といわず、何度も『早く結婚しろ』『仕事に私情を挟むな』と説教されていた頃はなんて冷酷な女性なのだろうと思っていたが――<br><br>　教会を激しく恨んでいると言いながら、いざエルドランから協力を申し出られてみると怖気づいてしまって、あの様子だ。<br><br>　彼女の野望を実現するために、大まかな絵図はもう書いてある。<br>　でも――彼女には受け入れられないかもしれない。<br><br>　これまで、彼女は強い女性なのだと思っていた。<br>　国のために私情を捨てられると言い切るほどの冷酷で強い女性だから、疫病撲滅の野望がどんな結末を引き起こすのかくらい予想できていると思っていた。でも、もしかしたら違うのかもしれない。<br><br>　そこまで大局的にものを見ていなかったのだとしたら？<br>　純粋すぎて子どもじみているとさえ言える、祈りにも似た願いが、その心の中にあるだけなのだとしたら。<br><br>　血塗られた歴史を自ら作り出そうとしているクァイツとエルドランの話にはついていけないかもしれない。<br><br>　あの彼女らしくない激しい気落ちの原因は、そのあたりにあるのではないか。<br><br>　彼女は弱いのだ。弱くて脆くて、すぐに傷だらけになってしまうから、それを隠すために仮面を被っている。<br><br>　黒死の魔女と恐れられるように、精一杯虚勢を張っている。<br><br>　彼女は王太子妃にも筆頭魔女にも向いてないのだ。<br>　優秀ではあるが、きっと病院で仕事をしているほうが合っている。<br><br>　それなら彼女は、こちらの謀など、永遠に知らないままの方がいい。<br><br>　隠し通せるのだろうか。<br><br>　――次はつまらない小細工なんかするなよ。この黒死の魔女はそう簡単に負けてなどやらない。<br><br>　彼女にバレたら、きっとものすごく怒られるだろう。<br><br>　権力は煩わしいものだ。<br>　好きでもない狩りをやらされ、会いたくもない人間と面談をさせられて、心の通わない結婚まで強制される。<br>　自由のなさで言えば囚人よりもなお酷い。<br>　高みの玉座で顔も知らない人間の行く末を左右しろと言われても、身が入るはずもない。<br><br>　それでも、彼女を救い上げてやれるのも、この煩わしい、忌々しい権力だけなのだ。<br><br>　身の丈に合わない大きな願いを必死になって叶えようとしている彼女のために揮える力が自分の手中にあることを、クァイツは生まれて初めて感謝した。<br><br>神の犬とその調教師<br>　高等法院の牢獄で、クァイツとベネドットは再び対峙していた。<a href="http://www.superkanpo.com/product/340.html">唯美OB蛋白痩身素第4代</a><br><br>　かつては国内全ての司教を束ねた男が、額を土床にこすりつけていた。<br>　震える声にはもはや屈辱の色もなく、あらゆるものを叩き潰されたあとの絶望が滲むばかりだ。<br>　恐怖に搦め取られて息継ぎさえ忘れた男が、盲目的に慈悲を乞うていた。ただひたすら同じ文言を繰り返している。それ以外の言葉など忘れたかのように、ただひとつの言葉を。<br><br>「助けてくれ。どうか。助けてくれ――助けてくれ……」<br><br>　牢には蝋燭の一本もなく、ほとんどが闇に沈んでいる。光源はクァイツの従者に持たせた松明ぐらいだが、ベネドットがすっかり様変わりしているのは分かる。丸かった頬はこけ落ちて見る影もなく、肌は埃と脂でべったりと汚れている。豪奢を極めた衣服は粗末な襤褸切れに変えられており、身に着けていた飽くほどの宝石は、服に練られた金糸までもが裂かれて持ち去られていた。そして辺りに漂うのは腐った臭気だ――土と石の建物には空気が淀んで残りやすい。<br><br>　その部屋には、肉を腐らせたときの香りが濃密に残っていた。<br><br>　よく見れば、彼はうまく脚を折り曲げられないでいる。内腿の辺りに何か異変でもあるのか――不恰好に、その部分がどこにも触れないよう、わずかに腰を浮かしていた。<br><br>「お顔を上げてください、大司教猊下。本日はあなたの健康が思わしくないようだと伺いまして、医師を連れて参りました。お加減はいかがですか？」<br>「おお――」<br><br>　男は心からの安堵を顔に浮かべて、クァイツを見た。脂肪を乗せたまぶたの間に埋もれている瞳が大量の涙でみるみる曇っていく。<br><br>「宮廷魔女たちか――ありがたい……殿下の慈悲深さには……」<br>「何をおっしゃっているのです？」<br><br>　クァイツはいつものように、微塵の動揺も見せない微笑みを浮かべてみせた。<br><br>「邪教の娘たちに猊下の高貴なお体をお任せする訳にはいかないでしょう。ねえ？　ベネドット・カルビェーニ大司教猊下」<br><br>　男は思考が恐怖で麻痺し切っているのか、縋るようにクァイツの言葉を待っている。<br>　面倒なことだ。この男はただでさえ飲み込みが悪いのに、さらに詳しく説明してやらなければいけないのか。<br><br>「邪教徒たちが猊下に毒を盛ったりすることがあってはいけませんから、特別にあなた方国教徒の医師をお探しして、お連れしました。ご紹介しますよ。『神の番犬ドミニカンズ』の名医の――」<br><br>「ひいいいっ！」<br><br>　そこまで言われてようやくこちらの意図に気付いたのか、ベネドットはろくに動かない足で後ずさった。<br><br>「彼の容態はいかがですか？　先生」<br>「足に重篤な症状が出ているようですね。いけません。悪い血が溜まっているのでしょう。瀉血の必要があります」<br>「先生、瀉血とは？」<br>「患部を切り開いて、悪い血を搾り取るんですよ」<br>「なるほど、神学校の医学部で推奨されている治療法……でしたか」<br>「修道士たちはこの治療が得意なんですよ。ただ、そのあとの処理がまずいんでしょうね。却って傷口を腐らせてしまって、結局手足を切り落とさなければならないことも多いんです――」<br>「やめ……た、助けてくれ……！」<br><br>　空々しい会話に、ベネドットはいっそ面白いぐらいの悲鳴をあげた。<br><br>「そこで我々『神の番犬ドミニカンズ』では、治療が終わったあとの患部を火で焼いて、消毒してしまうやり方を採用しています」<br>「なるほど、それなら傷口が腐ってしまうこともありませんね？」<br><br>　その痛みを生々しく想像したらしく、ベネドットは半狂乱になって叫んだ。<br><br>「で――殿下……助けてくれ……！　どうか、どうか……！　助けてくれ……！」<br>「ええ、ですから今すぐ治療を始めようかと思うのですが――」<br>「分かった！　全て殿下の仰せのままに……何でも証言する、何でもだ！　これ以上はやめてくれ……！」<br><br>　クァイツは首を傾げた。<br><br>「さて、何を証言してくださるのやら」<br>「何でもだ！　殿下の望み通り何でも喋ってみせる！」<a href="http://www.superkanpo.com/product/362.html">紐斯葆OB蛋白痩身素</a><br>「何でも――では、よく分かりませんね」<br>「だから、何でもだと言っているだろう！　同輩衆の不倫でも、殺人でも、無許可の関税でも、殿下の仰せのままに私は証言をしよう！　しかし――私は何を証言すればいいかを知らぬのだ！　何を証言してほしいのかを教えてくれ！　私はその通りに――」<br><br>「おや、おかしなことをおっしゃいますね、大司教猊下。それではまるで、私が自白を強要しているように聞こえますが？」<br><br>「そ、そんなつもりは一切ない！　ただ私は年のせいか物忘れが激しいのだ！　殿下の用意した『不正の証拠』、その詳細を聞かせていただければ、打ち明けねばならぬ罪の詳細を『思い出し』もしよう！　だからどうか、これ以上は、助けてくれ……！」<br><br>　クァイツはつまらなく思った。<br>　たわいもない。<br>　半年ぐらいは意地を見せるかと思ったのに、案外あっさりと陥落したものだ。<br><br>「そうでしたか。これは気がつきませんでした。では後ほど『証拠』を持たせますから、ゆっくりお話を聞かせていただきましょうか。ああ、でも、その前に治療が必要ですね――」<br><br>　『神の番犬ドミニカンズ』が無言で牢の鍵を握り、戸口に差し込んだ。<br><br>「た……助けてくれ……！」<br><br>　ベネドットは牢に縋りついた。クァイツに向かって丸々とした指を差し出すが、あと少しのところで届かない。<br>　必死に宙をかく手を無慈悲に見下ろしながら、クァイツはにこりと微笑んだ。<br><br>「猊下。猊下のお気持ち次第では、宮廷魔女を遣わせてさしあげますが、いかがです？」<br>「き――気持ちとは何だ？　私の気持ちはすでに殿下の御心のままに……！　金ならいくらでも用意する！　何が望みだ、それとも他の司教たちも道連れにしてみせれば気が晴れるとでも……」<br><br>　クァイツは宙をかいていたベネドットの手を取った。<br>　指輪で飾り立てられていないその手は、酷くみすぼらしく見えた。<br>　握手をしながら、クァイツは笑みを深めてみせる。<br><br>「ありがとうございます。そのお気持ち、絶対に忘れないでくださいね。私は約束を破る人間が何より嫌いなんです」<br>「だから、どうか、頼む、宮廷魔女を……！」<br>「ええ、ですから私も約束は守ります。彼女たちの治療はちょっとしたものですよ。猊下のお加減もひと月しないうちにすっかり快方へ向かうでしょう」<br><br>　従者に、宮廷魔女を連れてくるように指示をする。彼は『番犬』に松明を渡して出ていった。<br>　クァイツはそこで大事なことを思い出し、注意を付け加える。<br><br>「ああ、そうそう。いくばくかの自由は差し上げますが、くれぐれも余計なことを喋らないでくださいね。何か聞かれても、教会の『異端審問官』の仕業だと答えてください。実際、『番犬』たちはあなた方教会の手先ですから、こんなのは醜い内輪揉めでしかない。……ですよね？」<br>「お――仰せのままに、殿下……」<br><br>　クァイツは最後にもう一度目を細めて微笑んだ。<br><br>「結構。それではごゆっくり英気を養われてください。元気におなりの暁にはまたお会いしましょう」<br><br>　ベネドットはクァイツに向かってふたたび頭を床にこすりつけた。<br>　繰り返し唱えられる謝辞を聞き流しながら、クァイツはその場をあとにした。<br><br><br><br>　高等法院の一室に、『番犬』を連れていった。<br>　『番犬』は勧められた椅子を断り、その場に不動の姿勢を取った。<br><br>「……ご苦労さまでした。まさかあの男があんなに呆気なく心を折られるとは。おうわさどおりの手腕ですね」<br>「いいえ、王太子殿下。すべては猊下のために」<br><br>　彼の言う猊下とは、エルドランのことだ。あえて個人名を避けているのだろう。<br>　しかしその常套句には本物の敬意と思慕の念がこもっていた。<br><br>「ええ、猊下もお喜びくださるでしょう」<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/366.html">日本秀身堂救急箱</a> <br><br>　クァイツが微笑むと、男は感慨深げに呟いた。<br><br>「これでまたひとつ、地上の教会が粛清される――」<br>「すばらしいことです」<br><br>　エルドランは敵と味方が両極端に別れるという極めて珍しいタイプの男だ。自分のように万人と広く浅く関わるタイプとは根本的に人との付き合い方が違う。<br>　この『番犬』の男は後者――激しく心酔しているほうのようだ。<br><br>　男に合わせて話しつつ、クァイツはうすら寒いものを感じずにはいられなかった。<br>　彼らの情熱の出所がまるで理解できないからだ。<br>　エルドランがこうまで崇拝されている理由も、クァイツには全く解せなかった。<br><br>「他の司教たちはどうですか？　そちらにお任せしっぱなしで心苦しいのですが」<br>「滞りなく、順調にことが運んでおります」<br>「そうでしたか。そちらにも重ねて感謝します。あなた方のおかげで、この地の教会をより正しい方向に導くことができそうです」<br>「この世で真に天上の教会の御意志を汲んでいらっしゃるのはあのお方だけです。それ以外の教えなど必要ありません――」<br>「私も彼の姿勢には感服しています。ぜひそのお手伝いをさせていただければ――と」<br>「なれば我々『番犬ドミニカンズ』は、王太子殿下にも忠誠を尽くしましょう」<br><br>　『番犬』は敬礼を送ってよこした。その身のこなしには一切の隙がない。<br><br>　寒々しい思いをまるで払拭できないまま、『番犬』との会話を終えた。<br><br><br><br><br>　――疲れた。<br>　クァイツはサフィージャの侍女が淹れてくれるお茶が恋しくなった。やけに苦いのだが、何となく効く気がするのだ。ただし、何に効くのかと言われるとやっぱりよく分からない。<br>　サフィージャの冷たい言葉も、さきほどのやりとりに比べたら五月のそよ風より清涼で心地良い。<br><br>　しかし彼女も今は気落ちしている。<br>　無闇に負担を掛けるのもどうだろう。<br><br>　アビの内側、やけに沢山縫い付けられた内ポケットのひとつにねじ込んだ手袋が思い出される。渡そうと思いつつ、タイミングを逸していた。<br><br>　どうしようかと迷っているうちに、勝手に足がサフィージャの部屋の前まで歩いていた。<br><br>　とりあえず訪ねてみよう。<br><br>　具合が悪いようならまた出直せばいい。<br>　それに――少しくらいは話ができるかもしれない。<br><br>　ほんの少しでいいのだ。<br>　彼女の声が無性に聞きたくてたまらなかった。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/365.html">簡約痩身</a>
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<link>https://ameblo.jp/japanyou/entry-12070442405.html</link>
<pubDate>Mon, 07 Sep 2015 15:11:21 +0900</pubDate>
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<title>疑問</title>
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<![CDATA[ 今夜は隣国からの賓客を迎えた王宮主催の夜会だ。<br>　歓迎の意を示す為、国王夫妻も宰相である父も、主な重臣たちは皆今夜の夜会に参加している。<br>　予定外の大物の来国に、会場も当初用意していた場所ではなく大広間へと急遽変更することになった。<br><br>　そうして始まった夜会。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/384.html">韓国痩身一号</a> <br>　妹の側には、終始婚約者であるこの国の王太子――――フリードが張り付いている。<br>　妹の所有権を主張したいのか、溺愛をアピールしたいのか、いや単に側に置きたいだけというのが案外正解かもしれない。<br>　すでに『王華』なんていうわかりやすい所有印をつけているくせに、それでもまだ足りないと言いたげだ。<br>　そんな中、隣国の王太子は堂々とフリードの前に立ち、妹にダンスを申し込んだ。<br>　予定通りの王太子の行動にフリードも鷹揚に頷いたが、長い付き合いの俺にはわかる。<br>　あれはかなり苛立っている。自分の婚約者を連れて行かれるのが相当気に入らないようだ。<br><br>　……だからお前、どれだけ妹の事好きなんだよ。<br><br>　聞こえないように嘆息する。<br><br>　溺愛という言葉がぴったりはまるくらい、婚約者となった妹を可愛がっているフリード。<br>　兄としては複雑な気分だが、妹の方も彼を好いているようだし、納得もしたから口出しはしない。思う存分勝手にいちゃつけばいいと思う。<br>　妹の自覚がないのだけが問題と言えば問題だが、今でも大概べたべたしているのだ。<br>　自覚してもっと手に負えなくなったら、そのツケは絶対に側近である俺へと回ってくるはず。<br>　それを考えると、もうしばらく妹には無自覚でいてもらいたいと心から思ってしまう。<br><br>「フリード」<br><br>　妹がマクシミリアン王太子とダンスフロアに行ったタイミングで、フリードに話しかけた。<br>　将来の主君であるフリードは、ちらりとこちらを確認すると軽く息をついた。<br><br>「……アレクか。なかなか複雑な気分だね。自分の婚約者が他の男と踊るのを黙って見ていなくちゃいけないっていうのは」<br>「それが仕事なんだから仕方ねえだろ。一番キッツいところはリディのやつが請け負ってんだからお前は我慢くらいしろ」<br><br>　そう言ってダンスホールに目を向けた。<br><br>　表情を取り繕ってはいるが、あからさまな作り笑顔を浮かべる妹に苦笑する。<br>　妹は自分で思っている以上に分かりやすい。<br>　どうやらマクシミリアン王太子の事は気に入らなかったようだ。<br><br>「ほら、どう見たって嫌がってるじゃねえか。お前が嫉妬するような事は何もないだろ」<br>「そういう問題じゃない。マクシミリアン王子に目をつけられないかが心配なんだ。昼の会見でも随分とリディに興味を持っていたからね。……何か言ってくるとしたらこのタイミングしかない」<br>「さすがに心配しすぎだろ。あいつならうまく躱すさ」<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/392.html">御秀堂養顔痩身カプセル第3代</a><br>「だといいんだけどね」<br><br>　皆がダンスフロアの2人に注目している。今は誰もこちらを見てはいない。<br>　その隙に小声でやり取りを交わした。<br><br>　やがて何事もなくダンスは終わりを迎えた。<br>　妹が踵を返し、こちらへやってこようとする。<br>　俺の隣にいたフリードもほっとした様子で、妹を出迎えようと身体を動かしかけた。<br><br>「リディ！」<br>「……あーあ。つかまっちまった」<br><br>　こちらへ向かおうとする妹の腕をマクシミリアン王太子が掴んだ。<br>　そのまま楽団の方に声を掛け、あっという間に次の曲が始まった。<br>　あまりの手際の良さに誰も反応できない。<br><br>　フリードですら大きく目を見開き固まっていた。<br>　それでも彼が、目の当たりにした現実にふつふつと怒りを燃え滾らせているのが分かる。……分かってしまう。<br><br>　……いや、だから怖いんだよ。笑顔なのに寒気を覚えるってなんだ。<br>　そしていつもの穏やかな笑みはどこへやった。<br><br>　本当にこの男ときたら妹が絡むと別人のように感情が豊かになる。<br>　普段は器の大きい、滅多なことでは動じない理想的な上司であるフリードだが、己の婚約者の事となると途端大人げなく騒ぎ出す。<br><br>　昔の執着するものを何も持たなかった頃を思えば良い傾向なのだろうが、こういう時はたまらない。俺は関係ないと逃げ出したくなる。<br><br>　関わりたくないと小さくなりながらもどう機嫌を取るべきか思案していると、妹が一瞬ちらりとこちらをみた。<br><br>　……いや、俺ではない。<br><br>　妹は兄である俺にではなく、明らかに自分の婚約者に向かって助けを求める視線を送っていたのだ。<br><br>　つい、一言いってやりたくなる。<br>　……おい、妹よ。<br><br>　いくら婚約者とはいえまだ結婚もしていないのに、まずあいつを頼るとはどういうことだ。<br>　そこは兄である俺を頼るのが正解じゃねえのか。<a href="http://www.superkanpo.com/product/388.html">繊之素</a> <br><br>　そうは思いつつも実際頼られたところで何か出来るわけではない。<br>　曲は既に始まっているのだ。後は大人しくダンスが終わるのを待つしかない。<br><br>　そっと助けを求められたフリードの方を窺えば、奴は静かに笑みを浮かべていた。<br>　その笑顔の裏から何か見てはいけない物が漂ってきているような気がして、正視するのが辛い。<br><br>　うわあ、めっちゃ怒ってるじゃねえか。めんどくせえ！<br><br>「……あー。今のは不可抗力だと思うぞ」<br><br>　一応妹をフォローするべく声を掛ける。<br>　それに対して返ってきた答えは、やけに淡々としたものだった。<br><br>「大丈夫。分かっているよ。あの男がうまくやっただけだ。……本当に腹が立つよね。マクシミリアン王子ってさ。……ああ、でもやっぱりサハージャって、一度くらい滅んでみた方が良いとは思わないかい？」<br><br>　さらっと落とされた不穏すぎる言葉に冷や汗が流れ落ちる。<br><br>「待て！待て待て待て！！それはいくらなんでも早計すぎる！！」<br>「はは、何を慌てているんだい、アレク。……冗談に決まっているだろう？」<br><br>　絶対に冗談に聞こえなかった！<br>　潰す、と心の声が聞こえたのは気のせいか。いや、気のせいであってくれ。<br>　というかマクシミリアン王太子、頼むから余計なことはしないでくれ。<br>　初恋をこじらせまくっている、権力も金も力もある男は厄介なのだ。<br><br>　妹にひたすら執着する将来の主に頭痛しか覚えない。<br>　妹がドレスや宝石を際限なく強請るような女でなくて本当によかった。<br><br>　あいつが強請ればフリードの事だ。何でも買い与えてしまうに決まっている。<br>　それどころかちょっとお願いされただけで世界征服でもなんでもしかねないから恐ろしい。<br>　この男にはそれをやってのけるだけの力がある。<br><br>　変な女に引っかからなくてよかったなと心底思う。<br>　そして妹よ、頼むからこの男の手綱を握っておいてくれ。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/302.html">終極痩身</a> <br>　お前が絡んだ話は、兄ちゃんじゃ捌ききれん……！！<br><br>　ものすごく疲れた気分になって、もう一度嘆息した。ダンスホールへと再び目を向ける。<br>　踊っているのは二人だけだ。それもそのはず、マクシミリアン王太子がリクエストした曲は踊れる者が殆どいないと言われる難曲中の難曲。<br><br>「……前から思っていたけど、リディって大概ハイスペックだよね。こんな曲まで踊れるんだ」<br>「まあ、な。でもどれも本人の努力の成果でしかない。それは覚えておいてやってくれ」<br><br>　本気で驚いたように妹を見つめる男にそれだけは言っておく。<br>　別に妹は天才という訳じゃない。幼い頃からの弛まぬ努力が実を結んだにすぎない。<br><br>「勿論それは分かっているけれど……この曲って密着する場面が多いよね？」<br>「お前が気にするのはそこなのかよ」<br><br>　目の前の男も当然この曲を踊ることができる。ステップを思いだし眉を顰めるフリードに、思わず自分の額を押さえた。<br>　視線を妹の方へ戻す。<br>　マクシミリアン王太子が何か言っているようだ。さすがにここまでは聞こえないが、それに対し妹が幾分不機嫌そうに言葉を返している。<br><br>「ん？おい。フリード。マクシミリアン王太子、何か言ってねえか？」<br>「……」<br><br>　気になってフリードにそう問いかければ、フリードはじっと二人を見つめていた。<br>　どんどんとその表情が険しくなっていく。<br><br>「……随分とふざけたことを言ってくれるね」<br>「っ……お前、この距離から唇の動きを読んだのかよ」<br><br>　こいつも大概化け物並みの能力の持ち主だ。<br>　俺もまあ唇を読むくらいならできないことはないが、こいつときたら本当に不可能な事などないのではと思ってしまう。<br>　フリードは苛立たしげに頷いた。<a target="_blank" href="http://www.superkanpo.com/product/314.html">SUPER FAT BURNING</a> <br><br>「見える場所はね。さすがにこっちを向いてくれなければ分からないけど、あの男さっきからしきりにリディを口説いている」<br>「正気かよ……」<br><br>　正面切ってこの男に喧嘩を売るようなものだ。<br>　会見で妹に対する執着を知ったのならそれくらい分かっているはず。<br>　だが……。<br><br>　ふと、マクシミリアン王太子がこちらを見た。にやりと口元を歪める。<br>　挑発するような態度にそれこそ眩暈がしそうになった。<br><br>「うわ……」<br>「ふうん……やっぱり私に潰されたいんだ」<br>「頼むから乗るなよ？あの王太子、絶対分かってやってるからな？」<br>「分かっているよ。アレはまだ本気じゃない。ただリディを試しているだけだ。……まずいのは本気になった時。そうなる前に早く引き離してしまいたいな」<br><br>　早く終わらないかなと呟くフリードの顔はどう見てもマジだ。<br>　確かに挑発してきたところからみても、マクシミリアン王太子は本気で妹を口説いているわけではないのだろう。<br>　どちらかといえばフリードの反応の方を楽しんでいるように見えた。<br>　……少なくとも今はまだ。<br><br>　はらはらした気持ちを抱えたまま、ようやく曲が終わった。<br>　無事にノーミスで難曲を終えた妹が、マクシミリアン王太子に捨て台詞のような何かを言う。<br>　残念ながら口元がこちらを向いていないので何を言ったのかまでは分からない。<br><br>　だが、遠目からでもはっきりとマクシミリアン王太子の顔色が変わったのが分かった。<br>　先ほどまでとは全く違う、驚きと純粋な興味の表情。<br><br>　それを見てマクシミリアン王太子から離れようとする妹。そんな妹の行動を許すまいとするマクシミリアン王太子。<br>　ヤバいと思った時には、もう隣にフリードはいなかった。<br><br>　いや、だから早すぎるだろ……。<a href="http://www.superkanpo.com/product/377.html">紐斯葆濃縮藤黄果</a>
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<link>https://ameblo.jp/japanyou/entry-12069740112.html</link>
<pubDate>Sat, 05 Sep 2015 17:29:31 +0900</pubDate>
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<title>根本的な問題が発覚しました</title>
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<![CDATA[ 研究会で皆のやりたい事を聞いた。<br><br>　とりあえず、攻撃魔法のシシリーとトールについては練習場でしか出来ないので、魔力制御の練習をして貰う。<br><br>　その事を伝えると、皆に何故かと聞かれ逆に驚いた。<br><br>　何故なら強力な魔法を使うには、大きな魔力が必要なのだ。俺は当たり前だと思っていたが皆は違っていた。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=108">V26 即効ダイエット 全身用</a> <br><br>　強力な魔法を使うには詠唱を工夫し、それに見合ったイメージをするのだと思っているらしい。<br><br>　そんな考え方をしていたのか。まずはその先入観を払拭する所から始めないと駄目だな。<br><br>　とりあえず、今の魔力制御の実力を見る為に、皆に魔力障壁を展開して貰うが……。<br><br>　……障壁が薄い。<br><br>「駄目だね。これじゃあ殆ど魔法を防げないんじゃないか？」<br>「しかし、魔力障壁なんてそんなに防御力のあるものでは無いだろう？」<br>「……マジで言ってんのか？」<br>「どういう事だ？」<br>「この前、シュトロームが俺の魔法の初撃を防いだだろ？」<br>「ああ、あれは初めての授業の時にお前が使った魔法の強化版だったな。まさか防がれるとは思って無かったが……」<br>「あれ、魔力障壁で防がれたんだぜ？」<br>「な！　なんだと！？」<br>「嘘……」<br>「何か特別な防御魔法だと思ってました……」<br>「あんだけ扱える魔力がデカイんだ。俺は防がれる事は分かってた。だから魔法を撃った後、すぐにシュトロームの裏をつくように動いたんだ」<br>「あたしは見て無いんだけど……」<br><br>　あの場にいなかったアリスから声が上がる。それはしょうがないので諦めて貰おう。<br><br>「魔力が大きければ特別な防御魔法を使わなくても魔法は十分防げる。シシリー、この前付与した防御魔法を展開してみてくれない？」<br>「はい、分かりました」<br><br>　そう言うとシシリーは魔道具の指輪に魔力を通す。<br><br>「わ……凄い魔力障壁……」<br>「障壁が凄くて言われるまで気付かなかったな……確かに制御されてる魔力が凄い」<br>「シシリー、それって思い切り魔力使ってる？」<br>「いえ……起動する時に使った魔力以上は使ってないです」<br>「これには、俺の魔力制御のイメージで魔力障壁が付与してある。そのイメージに添って、付与してある魔法が必要な魔力を集めて制御してるんだ」<br><br>　皆展開されてる魔力障壁を呆然と見ている。これで魔力制御が重要だと言う事が理解して貰えるかな？<br><br>「確かにイメージは大事だよ？　でもそのイメージを具現化する魔力が無いと魔法は起動しないよね？」<br><br>　皆黙って俺の話を聞いている。<br><br>「だから、まずは魔力制御を鍛えよう。ゲートやら他の魔法やら、全てはそれからの話だな」<br><br>　神妙な顔になったな。というか、何故皆この事を知らないんだ？<br><br>「シン、何故こんな事を知ってるんだ？」<br>「何でって……じいちゃんから教えて貰ったぞ？　小さい頃から、魔法を使うには魔力の制御が大事。魔力を制御出来なきゃどんなにイメージしても魔法は使えない。だから、とにかく魔力を沢山制御出来るようになりなさいって、そう教わったよ。むしろ、皆が知らない事の方が驚きだよ」<br>「そうか……それが賢者殿の凄さの秘訣か……」<br>「というか……魔力を制御しないでどうやって魔法を使うんだよ？」<br>「魔力制御はある程度出来るさ。ただ、高度な魔法を使うとなると、どうしてもイメージや詠唱の方に思考が行ってしまってな。それに……魔力制御の練習は地味だからな……」<br><br>　皆黙って俯いちゃった。<br><br>「皆もそうなのか？」<br>「……ある程度魔法が使えるようになると、技術的な事の方に意識が行っちゃったな……」<br>「私もです……魔法に魔力が必要なんて基本中の基本なのに……」<br>「シン君はいつも魔力制御の練習してるの？」<br>「ああ、小さい頃から毎日やってるからな、もう習慣になってるよ」<br><br>　そうして魔力を集め、制御して見せた。<br><br>「っっ！！」<br>「これは……！！」<br>「す、凄い……」<br>「どんな事でもさ、基本を忘れちゃったらそれ以上成長しないよ。小手先に走るより、もっと大事な事があるんじゃない？」<br><br>　魔力を霧散させながら皆に言う。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=106">三葉減肥茶</a> <br><br>「という訳で、これから毎日魔力制御の練習な。サボんなよ？」<br>「分かった。頑張る」<br>「……リンは暴走させんなよ？」<br>「させない！」<br>「それと、とりあえずの目標は無詠唱で魔法が使えるようになる事な」<br>『ええー！？』<br>「えーじゃない。ここは『究極魔法研究会』なんだろ？　それ位出来なくてどうするよ？」<br>「分かった。頑張る」<br>「……リンは暴走させんなよ？」<br>「させないったら！」<br><br>　どうもリンは暴走魔法少女ってイメージが……。<br><br>　その日は一日魔力制御の練習をして貰って、最後にもう一度魔力障壁を展開して貰った。<br><br>「……これは……いや気のせいか？」<br>「気のせいじゃないです。さっきより魔力障壁が厚くなってます」<br><br>　どうやら皆実感したみたいだな。<br><br>「各自、家でも魔力制御の練習をする事。それが上達したら魔法の練習をしよう」<br><br>　結局、基本中の基本をおさらいしただけでこの日の研究会は終わってしまった。<br><br>　ただ、皆の顔はやる気に溢れていた。<br><br>　皆の現状が把握出来て良かった。それが分からなかったらいくら魔法を教えたって無駄になる所だったな。<br><br>　皆レベルアップの目処が立って意気揚々と校舎を出た。<br><br>「おい！　出てきたぞ！」<br>「シン様ぁー！」<br>「こっち向いてー！」<br>「ウォルフォード君！　一言！　一言お願いします！」<br><br>　皆で校舎に戻った。<br><br>「わ、忘れてたぁ……」<br>「っていうか、家の門は出てないわよね。どうやって学院に来てるって知ったのかしら？」<br>「裏口から出たとでも思ったんだろう。それで次は学院で張っていたと」<br>「凄い執念だねえ……」<br>「って言うか！　あんな人だかりが出来てたら学院から出られないじゃん！」<br>「しょうがない、またこれ使うか……」<br><br>　これはしょうがない。しょうがないよね？<br><br>　ゲートを家に開き、皆で潜った。<br><br>「おや、おかえりシン。またゲート使ったのかい？」<br>「おかえりシン。どうかしたのかの？そんなに沢山友達を連れてきて」<br>「ただいまじいちゃん、ばあちゃん。いや校門の前も凄い人だかりでさあ……皆出られないから連れて来た」<br>「騒ぎ過ぎだよ全く！」<br>「ほっほ、その内収まるじゃろうて」<br><br>　本当かな？<br><br>「それより見た事無い子もいるね。紹介してくれないのかい？」<br>「ああ、えっとウチに来た事無いのは……」<br>「ア、アリスです！　アリス＝コーナーです！」<br>「リン＝ヒューズです。御会いできて光栄です」<br>「初めまして、トニー＝フレイドです」<br>「ユーリ＝カールトンですぅ」<br>「マ！　マーク＝ビーンッス！」<br>「オ、オ、オリビア＝ストーンです！」<br><br>　俺が紹介する前に自己紹介しちゃった。<br><br>「何人かは聞いた事があるね。特に、マークと言ったねえ」<br>「は！　はいッス！」<br>「アンタの所の工房には迷惑を掛けてしまったみたいで……すまなかったねえ」<br>「そ！　そんな！　頭を上げて下さい！　逆に大口の契約が出来たって父ちゃん大喜びしてたッスから！」<br>「それでもウチの孫が迷惑を掛けた事は間違いない。だから詫びさせとくれ」<br>「そうじゃのう、すまなかったなマーク君」<br>「本当に止めて下さい！！」<br><br>　爺さんとばあちゃんに頭を下げられてマークが叫んでる。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=104">天天素</a><br><br>「じいちゃん、ばあちゃん、もうその辺にしといたげなよ。マークが困ってるよ？」<br>「誰のせいだい！　誰の！！」<br><br>　ばあちゃんにメッチャ怒られた。<br><br>「そ、それよりも、じいちゃんとばあちゃんに聞きたい事があるんだけど、いい？」<br>「はぁ……なんだい？」<br>「どうかしたのかの？」<br>「今日知ったんだけどさ、普通魔法の練習って魔力制御の練習の事を言うんじゃないの？」<br><br>　そう言うと爺さんは少し悲しそうな顔をした。<br><br>「嘆かわしい事じゃ。皆ある程度魔法を使えるようになるとすぐに小手先に走りよる。魔法の練習とは派手な詠唱とそれをイメージする事じゃと思っとる。そのせいかのう、年々魔法使いのレベルが下がって来とる」<br><br>　爺さんが情けないと言わんばかりに溜め息をこぼす。皆はシュンとしちゃった。<br><br>「半分位はアンタのせいだけどね」<br>「ワシの！？」<br><br>　ばあちゃんの発言に爺さんが超ビックリしてる。<br><br>「ばあちゃん、どういう事？」<br>「どうもこうも、マーリンが無詠唱でポンポン魔法を使うもんだから皆その魔法に憧れちまってねえ。無詠唱なもんだから、真似も出来ない。でもマーリンの魔法は使いたい。目の前で見た事ある奴がマーリンの魔法のイメージで詠唱を創ったら偶々成功したのさ。それ以来、詠唱を工夫すれば色んな魔法が使える、そんな風潮になっちまったのさ」<br>「確かに……私達もそう思っていました」<br>「それ、ワシのせいじゃ無いじゃろ！？」<br>「原因はアンタさ。全く自重もしないでポンポンと……アタシは言ったね？　ちょっとは自重しろと。見てごらん、アンタがそんなんだからシンがこんなんになっちまうんだよ」<br>「ちょっ！　飛び火した！？」<br>「シン君の自重の無さはお祖父様譲りなんですね」<br>「シシリーまで！？」<br><br>　何故か俺まで標的にされてしまった。<br><br>「と、とにかくじゃ、魔法に一番大事なのは魔力制御じゃ。当然イメージも大事。じゃがの、詠唱なんぞ本来は要らんのじゃぞ？」<br>『え！？』<br>「シンを見てみい、この子が詠唱しとる所を見た事があるかの？」<br>「そういえば一度も無いな……」<br>「まあ、この子の場合はイメージの仕方が特殊なんじゃがの」<br>「どういう事ですか？　賢者様」<br>「この子は魔法の『結果』ではなく『過程』をイメージしとる。皆は何故火が燃えるのか知っておるか？」<br>「何故と言われると……明確には答えられません」<br>「ワシもよう知らん。じゃが、この子はそこに疑問を持つんじゃ。火とは何か？　何故燃えるのか？　それをよく観察したんじゃろうなあ、その結果が……シンの火の魔法は見た事あるかの？」<br>「青白い炎でした」<br>「そう、それじゃ。あの炎はとんでも無い温度になっとるようでの、着弾した地面が溶岩みたいになっとったわ」<br><br>　皆が関心したようにこっちを見るけど……何かカンニングした答えを褒められてるようで居心地が悪かった。<br><br>「シンのイメージは特殊じゃがな、それを知らんワシでも無詠唱は使えるんじゃ。それに戦闘中は詠唱をしとる暇など無いし、詠唱で使う魔法がバレたら簡単に対処されてしまうわい」<br>「それで無詠唱を覚えろって言ったんですね……」<br>「という事は、皆シンから魔力制御について聞いたんじゃな？」<br>『はい』<br>「それでよい。まずは制御出来る魔力の量を増やす事じゃ。さすればイメージ通りの魔法が使えるようになる。こんな風にの」<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=93">韓国痩身一号</a> <br><br>　あ！　爺さんがゲートを開いた！<br><br>「じいちゃん！　それ！」<br>「ほっほ、苦労したがの。紙に書いてくれた説明でようやっと理解出来たわい」<br><br>　さすが爺さんだ。この歳になっても探究心と向上心は衰えてない！<br><br>「シンの魔法はシンしか使えない訳では無い。魔力制御が出来て、ちゃんとイメージも出来れば皆使えるんじゃ。シンは規格外であっても理不尽な存在では無い。今これまでに無い脅威が迫っとる中、皆の成長は必ず人類の役に立つ。頑張るんじゃぞ」<br>『はい！　ありがとうございました！！』<br><br>　やっぱ、俺より爺さんが言った方が説得力があるな。そこは人生経験の差かな？　皆のやる気はマックスになってる。練習したくてウズウズしてる感じだな。<br><br>「じいちゃん、ありがと」<br>「ほっほ、何……ちょっと責任を感じての……」<br><br>　それは知りたく無かった！<br> <br><br>「マーリン、アンタも偶には良い事するじゃないか」<br>「偶にはとは何じゃ」<br><br>　研究会の面々が帰宅の途に付き、シンがシシリーとマリアを送りに行って、皆がいなくなったリビングでマーリンとメリダが座っていた。<br><br>「アンタがゲートを覚えたのはシンの為だろう？」<br>「……何の事じゃ」<br>「シンは魔法を使う度に規格外だの無茶苦茶だの言われてるみたいだねえ」<br>「確かにそう言っておったの」<br>「でも、アンタがシンの魔法を使えれば、シンは特別なんかじゃ無いって言えるからね」<br>「……」<br>「フフ、良かったんじゃないかい？　皆シンのように魔法が使えるかもと目を輝かせていたからね」<br>「今は人類存亡の危機かもしれんのじゃ、そうなってくれれば幸いじゃな」<br>「なるよきっと、アンタのお陰でね」<br>「……そうかの？」<br>「そうさ……フフフ」<br><br>　上機嫌なメリダに対し、内心を見透かされたマーリンは少しばつの悪そうな顔をしていた。<br> <br><br>　次の日、皆家でも魔力制御の練習をちゃんとやってたみたいで、制御出来る魔力の量がほんの少し増えていた。<br><br>　ただ気になったのは、リンがカチューシャをしてきた。<br><br>　ショートボブの髪をいつもは無造作に鋤いてるだけなのに、今日はカチューシャをしている。<br><br>　リンの顔をじっと見た。フイっと目を逸らされた。<br><br>「リン……お前……」<br>「……言わないで……」<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=91">御秀堂養顔痩身カプセル第２代</a> <br>　……暴走させたな……。<br><br>　魔力が暴走して髪の毛が爆発したんだろう。でも暴走させたと知られるのは恥ずかしいからカチューシャをしてきたと。<br><br>「リン、お前大丈夫なのかよ？」<br>「よくある事、問題ない」<br>「よくある事って……よく家の人に怒られないな」<br>「お父さんは宮廷魔法師、家に魔法練習場がある」<br>「それが暴走魔法少女誕生の原因か……」<br><br>　好きなだけ魔法が使えて、好きなだけ暴走させて来たんだろう。暴走させてもケロっとしている。<br><br>「それいい。これから『暴走魔法少女』と名乗る」<br>「いや、褒めてねえからな？」<br><br>　研究会の名前といい、そういうセンスなのか？<br><br>　そして、今日一日の授業が終わって帰りのホームルームの際にアルフレッド先生が俺達に言った。<br><br>「お前ら、一体何したんだ？　魔法学の先生が涙目になってたぞ？」<br><br>　ああ、あれか。<br><br>「いや、昨日ウチでじいちゃんに魔法の講義を受けたんだ。それを話したら先生羨ましがっちゃって……」<br>「嫉妬で涙目になってたのか……何やってんだアイツ……それより、賢者様の講義ってなんだ？」<br><br>　昨日ウチでじいちゃんが話した内容を伝える。すると……<br><br>「何て……何て羨ましいんだ！　ズルいぞお前ら！」<br>「先生も同じリアクションしてんじゃん！」<br><br>　放課後、研究会も終わって皆で帰る。今日の研究会は魔力制御の練習に費やしただけなので割愛だ。でも、皆今までより魔法が使いやすくなったと言ってた。<br><br>　正門を見るとやっぱり人だかりが出来ていたので、騒がれる前に皆は人だかりの横をすり抜けて出て行く。<br><br>　俺は裏口に回る。こっちにも何人かいたけど、光学迷彩を展開し皆の横を通る。気付かれずに学院の外に出て皆と合流する。<br><br>「昨日もこうすれば良かったね」<br>「いや、昨日は先に見つかって騒ぎになったからな。この手は使えなかった。今回みたいに誰にも気付かれてない状況でないとな」<br><br>　今日は久し振りに街に出れた。昨日と今日の朝もゲート使ったからな。そして、久々の街は少し様子がおかしかった。皆が何か不安そうな顔で話し合ってる光景が多い。<br><br>「何か街の様子がおかしくないか？」<br>「え？　ああ、シン君は外に出て無いから知らないんだ」<br>「何かあったのか？」<br>「うん、軍がね……」<br>「軍？」<br>「戦争の準備を始めてるらしいんだ」<a 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<link>https://ameblo.jp/japanyou/entry-12066769057.html</link>
<pubDate>Fri, 28 Aug 2015 16:24:10 +0900</pubDate>
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<title>タリスベルグ</title>
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<![CDATA[ 「昏くらい色の結晶──か」<br><br>　目の前に差し出された結晶を見ながら、私は思わずにその名を繰り返していた。<br><br>　どす黒い赤を湛えた、血の塊の様な結晶。<br>　何故だか痛烈な嫌悪感を覚えるその結晶から、それでも目が離せない。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=131">FITXスーパー脂肪解消カプセル</a><br><br>「正直に言えば、この結晶について分かっている事はさほど多くないのです。<br>　……ですが、この結晶がどういう効果をもたらすかは、ある程度お伝えすることができます」<br><br>　テーブルの上に結晶を置いたモニカが、慎ましやかな胸の前で手を絡める。<br>　表情の動きに乏しい彼女の表情が、彼女を見慣れぬ私でも分かるほどに苦く歪む。<br><br>　──だがそれも一瞬の事で、モニカの表情は先ほどの様に無色に戻っていた。<br>　まるで、その表情の変化が現実にはない光景であったかのように。<br><br>　気付かなかった、と言う事は無いだろう。ソーニャはモニカの表情には触れず、テーブルの上へと手を伸ばした。<br>　不気味な色を放つ結晶が、再びソーニャの元へと帰る。<br>　掌に乗る結晶からは、やはり微弱な魔力が発されていた。<br><br>「御用向きは分かりました。何処で見つけたのかは聞きませんが、周辺の動物や魔物が凶暴化している。更に、その動物達は異様に大きかったり、なにより……魔力を扱っていた。<br>　……若しくは──いえ、そんなところでしょう」<br><br>　何かを言いかけて、首を振るう代わりに目を閉じ、モニカは言葉をそこで終わらせた。<br>　言葉の続きは気になったが、ここへ来た理由を当てられていては、それ以上を聞く事もない。<br><br>「うん、そうだよ。流石はモニカちゃん。<br>　でもやはり、凶暴化にはこの結晶が関係しているんだね」<br>「ええ、その通りです。体が大きくなったり、表皮や体毛……血液や内臓までもが黒くなったり、邪悪な魔力を纏ったり──異常とも言える個体達は、全てがこの結晶によってあのような姿に変えられたと言っても良いでしょう」<br><br>　モニカの言葉に合わせ、ソーニャが結晶を私へと差し出してくる。<br>　見てみろ、と言いたいのだろうが──正直、この結晶には嫌悪感を覚えている。<br>　嫌悪感の正体が何なのかは分からないのだが、何とはなしに触りたくない。<br><br>　さてどうしようか。思案していると、シェリルが此方を見つめているのに気がつく。<br>　目と目が合い、しばしの沈黙が流れる。<br><br>「……見てみるか？」<br>「うん」<br><br>　どうやら、シェリルはこの結晶が気になっていたようだ。簡素な頷きが、シェリルから返る。<br>　あまり良い物ではなさそうだが──まあ、触っていて直ぐどうこうと言う事は無いのだろうし、渡してもかまわん……か？<br><br>　結晶をシェリルの方へと差し出すと、シェリルはどす黒い色の結晶を摘みあげた。<br>　嫌悪感の元が手の上から離れてゆき、私は小さく息を吐く。<br>　……ふむ、モニカもソーニャも、シェリルも──みな、私の様な感覚は受けていないのだろうか。<br><br>　結晶を受け取ったシェリルは、モニカがしたように結晶を光に透かしてみたり、角度を変えてみたり──じっくりと観察している。<br>　シェリルが感じる、結晶への興味が伝わってきて、私は思わず表情を緩めた。<br><br>「……さて、では気になっている事にお答えしましょう。<br>　まず、先ほども言ったようにこの結晶の名前は『昏い色の結晶』で、動物達の凶暴化はこの結晶が原因。そこまではよろしいですよね」<br>「ああ」<br>「うん」<br><br>　シェリルから目を離し、私はモニカの目へと視線を固定させた。<br><br>「具体的に言うとこの結晶の効能は、体の硬質化や魔力の増幅。そして個体によっては体の巨大化などが挙げられます。<br>　ご存じだと思いますが、人以外の魔力を扱う動物と言うのは、非常に珍しい。この時点でも、この結晶は想像を超えた物質だと言う事がわかります」<br><br>　結晶を観察するシェリルを一瞥し、モニカは続ける。<br><br>「ですが、私的に見て『昏い色の結晶』の最も恐ろしい所は──服用者の性格を変えてしまう、という所です。いえ、書き換えてしまうと言ってもいい」<br><br>　明らかな憂いを含んだ瞳で、モニカは小さく息を吐いた。<br>　私は、モニカの書き換える、という言葉に凶暴化した動物達を思い出す。<br><br>「結晶を取り込んだ者は、動物でも魔物でも、個体差も関係なく一様に同じ行動を取り始めます。<br>　自らの縄張りから侵入者を追い払うわけでもなく、反撃を目的とした抵抗でもなく、食欲でもなく──無差別に生物を襲い始めるのです。<br>　そこには、何もありません。ただただ無秩序な暴力です。相手が自分より強大な生物でも、番でも子供でも、全く関係なしに襲い始めます」<br><br>　モニカから語られた石の恐ろしさは、あの時に覚えた違和感──即ち、動物らしさの欠如を示していた。<br>　ただそれ自体を目的とした暴力、か。私の見立ては間違っていなかったようだ。<br><br>　考えるまでもなく、あの動物達は異常であった。<br>　理由さえもない、あれほどまでに純粋な殺意というものは、私は未だ出会った事は無い。<br><br>「結晶に侵された動物は、もう辺りに殺意を撒き散らすことしか考えません。彼らを放っておけば生態系にも小さくは無い影響が出るはずです。もちろん、人にも危害を加えるでしょう。<br>　……あまり勧めたくはないのですが、近辺の平和を保つためには駆除以外に有効な方法は無いでしょうね」<br>「うーん、やっぱりそうなるのか……ありがとう、モニカちゃん」<br><br>　モニカの言葉を受けて、ソーニャは頬に親指を滑らせる。<br>　お互い、あまり良い顔はしていない。それはそうか、モニカは生物の研究を趣味としていると言っていたしな。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=128">簡約痩身</a> <br><br>　だが、モニカの表情にあるのは、それだけではない気がする。<br>　先ほど言い淀んでいた事もあるし、何かを喋れずにいる様な──そんな、感覚。<br><br>「モニカ殿」　　<br>「なんでしょう？　……ああ、お言葉は楽にして頂いて構いませんよ。ソーニャの友人と仰るのなら、私にとっても大切な友人ですから」<br><br>　どうしても先ほどの言葉が気になり、私は思わず声をかける。<br>　前世の自分よりか幼い少女に敬語を使うと言うのも嫌ではないのだが、むず痒く感じていた所だ。<br>　この申し出、ありがたく受けさせてもらうとしよう。<br><br>「では失礼して。<br>　……先ほど、モニカは言い淀んだな。よほど言いにくい事でなければ、その事について聞きたい。<br>　無論、話し辛ければ無理に喋らなくても構わんが」<br><br>　口調は崩したが、真摯な態度は崩さずに、真正面から幼さを残す瞳を見つめる。<br>　モニカの無表情が、再び歪んだ。苦く、しかし今度は、悲しげに。<br><br>「……聞いた所で、無駄ですよ。到底信じられぬ事ですから。<br>　特に──エルフの私たちにとっては」<br><br>　自らの腕を掴み、僅かに震えるモニカ。<br>　話したくない──というのとは、少し違うようだ。<br>　むしろ、その逆までもあるかも知れぬ。<br><br>　その様子から察すれば、モニカが噤んだ何かは、相当に重い物なのだろう。<br>　出会って間もない少女だが、友人の友人ならば、出来る限りで力になってやりたいと思う。<br>　……だからこそ、年上に対してこんな言葉づかいが許されているわけでもあるし、な。<br><br>「ならば、問題は無い」<br>「……え？」<br><br>　表情を崩し、かんらと笑って見せる。<br>　モニカの表情に驚きの色が混じる。<br><br>　ようやく少女らしい顔を見せたモニカに向かって、犬歯を剥き出しにして笑って見せる。<br><br>「お前がソーニャの友だと言うのなら、どれほど突飛な事でも信じるとも。その重荷、少しでも降ろしてはみんか？<br>　それに詳しくは話せんが、私はエルフのようで、エルフではなくてな。その点も問題ない」<br><br>　今まで真面目な態度を保ってきたのとは一転、少しばかりおどけて見せる。<br>　なんとなくだが、この少女には、こうしてやることが必要だと思った。<br><br>　そんな私の思い付きが功を奏したか、モニカは──初めて、笑って見せた。<br><br>「あはは、なんですか、それは」<br><br>　もともとの顔立ちが幼いだけあり、また普段の無表情が生み出すギャップもあってか、その笑顔は何処までも爛漫な可愛らしさを持っていた。<br>　よほど可笑しかったのか、モニカは口に手をあてがって笑う。<br>　私たちはソーニャを含めても、エルフではないという言葉の意味を知っているが、確かに普通はこうなるであろうな。<br>　自分の身の荒唐無稽な事を思い出し、私は人前でみだりに正体を語らぬ事を誓った。<br><br>　ひとしきり笑ったあと、モニカは目じりに涙を溜めて、私を見据えた。<br>　……まあ、涙を作る感情の内訳については、黙っておいてやるとしよう。<br><br>「ああ、おかしい……ですが、凄く、久しぶりに笑った気がします。少し気が楽になりました。<br>　──話しましょう。私の父が解き明かし、学者の世界を追放される原因となった──『事実』を」<br><br>　表情を元の無表情に──しかし、確固とした意志を張り付けたモニカが、顔を上げる。<br>　『事実』という言葉を強調したモニカは、先ほどまでの彼女とは見違えるほどに凛々しい顔をしていた。<br><br>「出来れば、信じてください。きっと信じられないだろうけど──お願いします」<br><br>　それは私たち全員に向けた言葉。<br>　私はモニカとは出会ったばかりだが、これから話す事が嘘ではないと言う事を感じてとった。<br><br>　シェリルは何時もの様子で、しっかりとモニカを見据えた。<br>　ソーニャは──微笑みながら、強く頷いて見せる。<br>　二人の視線を受け止めたモニカは、最後に私の目を見つめる。<br>　私はそれに対し、意志を込めて頷いた。<br><br>「ありがとうございます、みなさん。<br>　それでは、お話します。この結晶が持つ、隠された二つの特性を。<br>　──この国に、世界に何が迫っているかを」<br><br>　平坦な道を行くが如き均整のとれた声は、決意の山道さんどうを行き、揺れている。<br>　鼓動を抑えるかのように胸に手を置いたモニカは、意を決して口を開いた。<br><br>「この結晶には、先ほど話した特性とは別に、あと二つの特性が隠されています。<br>　──その特性の一つめが、『残留』です。シェリルさん、結晶を貸してくれますか？」<br>「……うん、わかった」<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=123">紐斯葆濃縮藤黄果カプセル</a> <br><br>　結晶を摘み、角度を変えて観察していたシェリルが、モニカへと結晶を手渡す。<br>　モニカは再び、結晶を皆に見えるように指で固定し、前へと伸ばす。<br><br>「残留、とは？」<br>「この結晶は、何者かの体内に入る事で先ほどの様な効能を引き起こします。<br>　ですが、この結晶は例え誰かの体内に入っても吸収されないのです」<br><br>　モニカの言う事が得心出来ず、思わず私は眉を顰める。<br>　凛とした光を目に移す才媛は、続ける。<br><br>「少し分かりにくかったかもしれませんね。……簡単にいえば、体内で残り続けると言いましょうか。<br>　研究では、結晶は主に口から摂取されるとされます。私たちは口から入れた物を胃で消化します。食物ならば消化し、体に栄養として吸収される。消化できないようなものならば……何らかの形で異物として体外に排出される。<br>　ですが、この結晶は消化もされず、それでいて体外に排出される事もないのです。<br>　しかし先ほどあげたような効能を宿主に齎し──結晶を取りこんだ宿主が死亡すると、遺体の中から発見される。<br>　しっかりと破壊しない限り、何をしても残るのです、この結晶は」<br><br>　モニカは、小さく息を吐く。<br>　……ここからが、本番の様だ。<br>　私は、彼女の纏う空気が変わった事を実感した。<br><br>「それだけならば、特殊な物質、という話で済んだのですが──結晶は、成長するのです。<br>　宿主の中で、何らかの方法を取って。そして必ず体に入る前よりも大きくなって出てきて、その結晶はいずれ他の宿主を見つけます。体内での成長の過程で、宿主の体を巨大化させると父は言っていましたが、それは今は良いでしょう。<br>　──そして、ここからが結晶の本当の恐ろしさです。……研究者達が父を追放してまで、隠匿しようとした事実です」<br><br>　指で摘んでいた結晶をテーブルに降ろし、モニカは目を瞑る。<br>　その瞳は閉じていてもなお、僅かな逡巡を思わせる。<br>　しかし、腹はもう決まっていたのだろう。<br>　何かを振り払うかのように、その瞼が開かれる。<br><br>「タリスベルグ──という怪物を知っていますね？」<br><br>　重々しくモニカの口から現れたのは──エルフで知らぬ者の居ない、一匹の怪物の名だった。<br><br>「なっ……タリスベルグだって！？」<br><br>　空気が一瞬にして変質し、場を包んだのは驚愕だ。<br>　ソーニャは声を荒げその名を繰り返し、シェリルですらが目を見開いている。<br>　一気に緊張を映した空間の中、私はその名を噛み砕く。<br>　エルフに生まれ直して二十年と少し。私とて、その名はよく知っていた。<br><br>　──タリスベルグ。それこそが、アルマの名を英雄にまで引き上げた、怪物の名前であったからだ。<br>　タリスベルグとは、私が死したあと、エルフの国に突然現出した巨獣のことだという。正確に言うのならば、巨獣達、と言うべきだろうか。<br>　見つかっていなかっただけで元から住んでいたのか、どこぞより外来したのか──突如として「現れた」この魔獣は、エルフにとっては正しく天敵と言うべき存在だった。<br><br>　元来、エルフにとって直接の戦闘……まして、武術は名前こそ知れど、非常に遠い存在だったという。<br>　私もまたエルフとして育ってから気付いたことだが、エルフの身体は、武術を学ぶ上で下地となる筋力が育ち辛い。それでいて、魔力への親和性が非常に強いのでエルフの者達は、闘いをする上では弓や魔法を中心とした遠距離を好むのだ。<br>　にも関わらずこれ程までにアルマの名が知られ、武術が体育の一環にまでなっているのは、この怪物のある特性が関係している。<br><br>　──魔法や魔術などの加工された魔力を無効化する。<br>　それが、エルフの天敵たるタリスベルグの持つ特性。<br>　タリスベルグとは、個体のことではなく、この特性を持つ巨獣達の総称なのだ。<br><br>　故に、エルフはこの巨獣達に対抗する手段はなかった。<br>　魔法は効かず、弓や剣などの武器ではその強靭な身体に傷を付けることが叶わない。<br>　強大な魔力を持っていれば、身体を強化することはできる。だがそれにも錬度があるし、身体強化は魔力を消費しながら放つ魔法や魔術とは相性が悪く、習得している者も多くはなかった。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=137">SUPER FAT BURNING</a> <br><br>　しかも、この巨獣は全ての生物を無差別に攻撃するという、狂気と呼ぶべき凶暴性を持っていた。<br>　立ち向かうも闘う術はなく、それまで英雄と呼ばれてきた者達を含めたエルフの死体がうず高く積まれたとき異国より現れたのが──アルマ＝シジマだったそうだ。<br><br>　この魔法の効かない巨獣をアルマは、たった一人で打ち倒し、エルフの国を救った。<br>　こうしてアルマは英雄として名を馳せ、武術を伝え──<br>　タリスベルグという魔物が、エルフにとって何よりも恐れる存在になった、と言うわけだ。<br><br>　いまモニカの口から語られた名は、そういうものなのだ。<br>　何よりも恐ろしい怪物。それが、タリスベルグと言う名の持つ意味である。<br><br>「そのタリスベルグが、この結晶とどう関係しておるのか、説明を願えるか」<br>「はい。元よりそのつもりです。<br>　……この結晶は宿主を変えながら段々と大きくなっていく、と言いましたね。<br>　ならば、この結晶が際限なく大きくなっていくかと言うと、そうではないのです。<br>　結晶が育ちきった時何が起こるか──それが、この結晶とタリスベルグとの関係です」<br><br>　腕を組んだままに目を瞑る。<br>　……確かに、ここまで聞けば、最後まで聞かずともその言葉の続きを察しよう。<br>　大きくなっていく結晶が、その成長を止めたとき──いわば、完成したとき、何が起きるか。<br><br>「まさか……！」<br><br>　ソーニャは椅子から腰を浮かし、身を乗り出してモニカへと詰寄る。<br>　彼女もまた察しは付いたようだが、否定を願うように言葉を紡ぐ。<br>　しかしそれは──<br><br>「はい、タリスベルグが発生します。宿主をタリスベルグへと変貌させるのか、それとも結晶自体がタリスベルグと成るのか。あまりにも特異な生物であったため、発生のプロセスは詳しくわかってはいませんが──どちらにせよ、タリスベルグが出現するのは、変わらぬ事実です」<br><br>　打ち消される為にあった言葉であることは、ソーニャ自身にも分かっていたのだろう。<br>　モニカの言葉を聞き届けたソーニャは、何時もの余裕を無くした顔のまま、席へと着いた。<br><br>　友人だというソーニャの様子を見たモニカは、苦しげに表情を歪めた。　<br>　言い難いことが、まだあるのだろう。<br><br>「……そして、言い辛いのですが──私は、これほど大きな結晶を見たことはありません。<br>　ナトゥーシャの山がどうなっているかは知りませんが、ここまで成長した結晶が多くあるようでしたら──タリスベルグの発生は、遠くないでしょう」<br><br>　モニカは搾り出すようにそう言うと、顔を伏せた。<br>　ソーニャは、悲観的な笑みで呟く。<br><br>「はは……ナトゥーシャで……そうか……」<br><br>　まだソーニャとは出会って然程経っていない。<br>　それでも、その表情は何時もの彼女からは想像できないほど弱々しかった。<br>　……私には実感がないが、やはりエルフにとってタリスベルグという名は、恐ろしいもののようだ。<br>　見れば、シェリルもまた、僅かに不安そうな顔をしていた。<br>　エルフは子供達を叱る際、タリスベルグに食べられる──という叱り方をするそうだが、チェスターの奴もそうしてシェリルに話をした事があるのだろうか。<br><br>　不安を解きほぐすよう、シェリルを撫でてやると、視線が返る。<br>　微笑を合わせて、会話に代える。<br><br>「成る程な。あいわかった。──それで、その発生時期は予測出来るのか？」<br>「後数日、と断言するのは難しいですね。しかしある程度ならば、どれくらい先かという判断は出来ます。……この結晶を見ると、猶予はもう殆どないかも……」<br><br>　モニカとソーニャは、その事実に一層の影を落とす。<br>　ふむ……まったく、先入観とは恐ろしいものだな。<br>　ソーニャほどの使い手がここまで恐れるとは、タリスベルグとやらが残した傷跡は思いのほか大きかったようだ。<br><br>　──しかし、だ。<br><br>「では、早速ナトゥーシャへ戻ろうではないか。聞く限り、猶予は余りないのだろう？」<br>「……え？」<br><br>　何気ない様子で言うと、モニカとソーニャの瞳が私を映した。<br>　その瞳は、驚きを交えて丸くなっている。<br><br>「そのタリスベルグとやらは、無差別に人を襲うと聞く。数日とはいえ世話になった街、むざむざ見捨てる訳には行かぬだろう？」<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=118">ＯＢ蛋白の繊型曲痩 Ⅲ</a> <br>「見捨てる訳には……って、そんなの、無理だよ。戻ったってみすみす殺されるだけだ。……死体が幾つか増えるだけさ」<br>「……ほう、何故だね？」<br><br>　涙のにおいを交えた呆れ声で、ソーニャが目を伏せる。<br>　だが、私はタリスベルグに対する知識の少なさもあり、極自然に聞き返した。<br>　ソーニャの瞳が、鋭さを増す。<br><br>「何故……って、そうだろう！？　魔法や魔術の効かない化け物を相手に、どうやって闘えって──あっ……？」<br><br>　強めた語調も、尖らせた視線も、一瞬のこと。<br>　口角を上げた私を見て、ソーニャは何かに気付いたように、表情に虚を浮かべる。<br><br>　魔法が効かぬ、魔術も当然通じぬ。<br>　矢も剣も、強靭な身体の前に折られてしまう。<br>　頼るものにも頼れぬ、大きな怪物。成るほどこれは厄介だ。エルフにとっては正しく天敵であろう。<br><br>　だが、私にあるのは──この拳のみ。<br><br>「結構なことではないか。如何なる敵が相手でも、私が振るえるのは之これしかない。<br>　適役だと思うがな。我が拳術は、アルマと同じシジマの技ぞ」<br><br>　ソーニャとは対照的に、私は拳を示して口角を吊り上げる。<br>　魔法も魔術も武器も通じぬ巨獣、結構結構。<br>　最強を目指す上で、ヒトだけを相手取るというのは、どうにも狭い考えと思っていたところだ。<br><br>「巨獣退治、私が引き受けよう。なに、これもまた、武者修行の一環と思えば」<br><br>　若い頃は随分馬鹿をやったもので、魔物を素手で倒すくらいはよくしたもの。<br>　それが伝説の怪物ともなれば、相手にとって不足はない。<br><br>「スラヴァくん、君は──……ありがとう」<br><br>　様々な言葉を飲み込んで、ソーニャは私の手をとり、強く握り締めた。<br>　その強い力から、想いのようなものを感じる。<br>　私がやりたくてやることだ。見返りは求めていないが──頼られるのは、幾つになっても生まれ変わっても、悪い気はせんな。<br><br>「うむ。礼の一つでも聞ければ、十分にやる価値があるというもの。<br>　……ではナトゥーシャに急ごうか。あまり猶予はないのだろう？」<br>「はい。同時期に発生するのか、それとも何者かが作為的にばら撒いているのか、結晶の成長段階は地域によってある程度同じであることが多い。このサイズの結晶があるのならば、タリスベルグの出現は近いはずです」<br><br>　ソーニャの手を握り返しつつ、モニカの瞳を見据えると、気を使って伏せていたのであろう情報が語られる。<br>　遠くない、から近いという表現に直したのには、事実そういう意味が込められているのであろう。<br><br>「ならば、やはり急ぐ必要があるな。アルファレイアには戻ってきたばかりだが、出発するとしよう。<br>　モニカや。様々な話、ためになった」<br>「……いえ。お礼を言うのは私のほうです。<br>　どうか、ソーニャをお願いいたします」<br><br>　席を立ち、出立の意思を表すと、シェリルもまた同時に立ち上がった。<br>　モニカと握手を交わし、瞑目する。<br><br>　……目指すは再びナトゥーシャ。<br>　タリスベルグとやら、是非この目で見定めてみようではないか。<br><br>「よし、行くとしようか」<br>「うん！」<br>「おー」<br><br>　モニカとの別れを交わし、私は扉に手を掛ける。<br>　……昏い色の結晶に、タリスベルグか。<br>　どうやら、二度目の生を送るこの時代、中々にややこしいことになっていそうだ。<br><br>　それゆえに、愉しい。<br>　天よ、願わくは私に七難八苦を与えたまえ。<br>　やり直した武者修行が険しき道になりそうな予感に、私は僅かに口角を歪めるのであった。<a target="_blank" href="http://www.biyakushop.net/ViewProduct.asp?id=116">瑞徳夢減肥茶</a>
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<pubDate>Wed, 26 Aug 2015 18:08:54 +0900</pubDate>
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