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<title>純純の純愛さがし</title>
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<description>純純の純愛さがしへよーこそ(^-^)/四十路を前に自分の人生を振り返ることにしました。恋人の死、バブルな恋愛、最愛の娘・・・・・全部がhappy memoriesです(^3^)-☆chu!!</description>
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<title>旅路・恋路 ～旅立ちそして想い出へ～</title>
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<![CDATA[ 翔子が旅立った日を、私は忘れることはない。それはもちろん、愛する女の死んだ日が色褪せることがないからだが、同時にそう、私の誕生日がこの日に選ばれたからだ。<br><br>「クララさんから預かっていました。この日が来たらあなたに渡して欲しいと。」<br><br>祈りを捧げてくれた神父から一通の手紙をもらった。最後のラブレター。<br><br>～以外手紙より～<br><br>純そして彩へ<br><br>この手紙を読む時、クララはもういなくなっています。彩は元気にしてますか。<br>明日は手術です。純がいっぱい勇気をくれたから怖くないです。でもクララの体は元気にならない気がします。もしだめでも純は怒りませんか。今、純やみんなと出会った時を思い出して嬉しくなってます、明日手術なのに。<br><br>純とシアトルに行きたかった。純がしゃべるのをずっと聞きたかった。純と朝までお酒を飲みたかった。もっとキスしたかった。純に大阪弁を習いたかった。こんなに好きでもクララは純とさよならなんですね。純の好きな食べ物もお酒も芸能人もクララは全部わかります。純がクララを好きだったのもわかります。だから死にたくない。<br><br>純<br><br>クララはパリで眠りたいです。いっぱい海外行ったけどパリがやっぱり好きです。<br><br>いつもワガママしか言わなくてごめんなさい。最後にまたワガママ言います。彩をママにお願いできませんか。<br><br>彩<br><br>おねえの妹でいてくれてありがとう。おねえの愛情は足りましたか。これからはおにいやママにかわいがってもらって下さい。早くおっきくなってね。彩は絶対きれいになります。おねえのかわいい妹だから、自信を持っていっぱい生きて下さい。<br><br>神のご加護がありますように。大好きです。<br><br>クララ翔子<br><br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/23/20/10070657531.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/23/20/10070657531_s.jpg"></a>
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<pubDate>Sat, 31 May 2008 23:43:01 +0900</pubDate>
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<title>旅路・恋路 ～旅の終点～</title>
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<![CDATA[ いきなり咳き込み始め、そして吐血。すぐにエマージェンシーを知らせる。<br><br>緊急手術が行われた。そして術後、とうとう最後通告が突きつけられた。<br><br>「みなさんをお呼び下さい。」<br><br>医師の話をどこか冷静に聞いていた。強い薬を勧められたが、私は断った。<br><br>まず知佳に連絡を入れた。<br><br>「ほんまにもう、ほんまにもう翔子はあかんの？」<br><br>「知佳。連絡頼む。」<br><br>「・・・うん、わかった。」<br><br>それからママに連絡を入れる。<br><br>「わかりました。急ぎますね。」<br><br>最後に孝美。<br><br>「そんなん・・・うんわかった。絶対行く。」<br><br><br>日付が変わろうとする時間。寂しく眠る彩ちゃんを起こす。<br><br>「彩ちゃん、おっきできるか？」<br><br>やはりこの小さな体に力はなかった。抱きかかえて車に運ぶ。<br><br>病院への一番乗りは私たちだった。<br><br>「正直申します。もう、手はありません。」<br><br>私は彩ちゃんを抱きかかえながら、翔子の顔を見つめる。しばらくして仲間が集まり始めた。<br><br>臨終の前に孝美以外全員が揃った。悔しさ、悲しさに満ちた表情だ。<br><br>「メグちゃん、そこのバチくれへんか。」<br><br>「あ、はい。」<br><br>「みんな、わかるか。バチが変色してるのが。」<br><br>「翔子・・・起きてえやあ。翔子。」<br><br>早苗の言葉に翔子と彩ちゃん以外が反応した。体を震わし涙を流す。隣にいるもの同士で体を寄せ合い、絶望からの逃避を考える。<br><br>「翔子？わかるか？」<br><br>翔子の手のひらを開き、バチを触らせた瞬間、その手がかすかにバチを握った。<br><br>私は彩ちゃんの体を強く揺らした。やっとの思いで目を覚ましてくれた。<br><br>「彩ちゃん！おねえや！おねえに顔見せるんや！」<br><br>「みんな、3人だけにしてあげようか。」<br><br>ママが呼びかけた。<br><br><br>「彩っち！おねえを呼んで！」<br><br>知佳の叫び。<br><br>「おねえ・・・おねえ？彩やで。」<br><br>「おい！翔子。わからんか。」<br><br>「おねえちゃん。起きて。おねえ・・・」<br><br>世界で一番小さな祈り。そして、刹那の奇跡が起きた。翔子の目が僅かに開いた。口が開くことはなかったが、その目は彼女の気持ちをすべて吐き出した。<br><br><br>光り輝く目から涙が流れる。この涙の意味、そして重みを君はまだわからないかもしれない。でも、今この姉の最後のメッセージを見ないと必ず後悔する。だから、声なきメッセージを感じて欲しい。<br><br>「先生。あと5分だけ下さい。時間が来たら、後はお願いします。」<br><br><br>「おねえがキスしてって。」<br><br>「うん。おねえ・・・」<br><br>その光景を数秒眺める。<br><br>「うんわかった。」<br><br>「彩ちゃん？」<br><br>「おにいにもキスして欲しいって。」<br><br>「え？彩ちゃん？どうした？」<br><br>「だっておねえが言ったんやで。」<br><br>この時のことを、彩ちゃんは覚えていない。しかし、本当にこの姉妹は会話をしたと信じている。<br><br>翔子を挟むように頬にキスをする。翔子の表情は変わらない。<br><br>「おねえうれしいって。」<br><br>しかし、翔子の意識が戻ることはなかった。<br><br><br>「おねえの声が聞こえへん・・・」<br><br>いい子でいてくれた彩ちゃんへの姉からの最後のご褒美が終わった。<br><br><br>「彩ちゃん。おねえちゃんとお別れやで。」<br><br>「おねえとお別れなん？なんでなん？」<br><br>「ママとかパパんとこに行かなあかんねん。」<br><br>小さな瞳に涙が溢れていた。「姉の死」を体で受け止めたようだ。そして、小さな手を合わせ、世界一あたたかい祈りを捧げた。<br><br>この美しい旅路と恋路のすべてが終わった。<br><br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/47/31/10069807614.jpg" target="_blank"><img alt="翔子浴衣個室BLOG.JPG" src="https://stat.ameba.jp/user_images/47/31/10069807614_s.jpg" border="0"></a></div><br>
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<pubDate>Sat, 31 May 2008 21:54:16 +0900</pubDate>
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<title>旅路・恋路 ～君に伝えたいこと～</title>
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<![CDATA[ 「聞こえるか？」<br><br>深い眠りの中、翔子に私の声が聞こえているものと信じたい。時々目を開けては、私に生きていることを教えてくれる。<br><br>「今日、彩ちゃんを連れてくるな。」<br><br>両親を亡くした時、彩ちゃんはまだ1歳にも満たない時だった。何も覚えているわけもなく、姉だけとの生活が普通だと想っていた。そして幼いとはいえ学校に通う年齢になり、初めて目の当たりにする死が、唯一の家族の死になるのだ。避けることができるのであれば避けたい。<br><br>「今日はおねえに会いに行くぞ。」<br><br>「おねえに会いに行く！うん、行くねん。」<br><br>いつもの通り車で眠る彩ちゃん。寂しくなって「おねえ」を口にすることが日増しに目立ち始めていた。<br><br>まだ目覚めない彩ちゃんを抱きかかえて、翔子の部屋へ入る。音を立てず彩ちゃんをイスに座らせる。<br><br>「彩ちゃん来たぞ。」<br><br>翔子に伝える。このまましばらく静寂が続いた。<br><br>彩ちゃんが目覚める。<br><br>「おねえ？寝てるん？おねえちゃん？」<br><br>「おねえはな、もう少ししたら・・・ママとパパのところに行かなあかんねん。」<br><br>「ママとパパんとこ？おねえ死んじゃうの？ねえ？おねえは？」<br><br>彩ちゃんの手を握りしめる。<br><br>「おねえの頭をなでてあげ。」<br><br>姉の死を直前に控えても、感情的なものが何もこみ上げることはないようだ。ただ一生懸命姉に触れ、単純に構ってくれない寂しさを紛らわしているようにしか見えない。<br><br>その時、翔子が目覚めた。全霊を込めて口を動かすが、声にはならない。<br><br>「おねえ？しんどいん？どうしたん？」<br><br>翔子の口の動きはこうだった。<br><br>「彩、ごめん。愛してます。」<br><br>そしてまた、眠り始めた。彩ちゃんを抱きかかえる。<br><br>「おにい？おねえしんどそうやで。おねえ・・」<br><br>最後の家族の会話。翔子は楽しめたはずだ。<br><br>彩。君に伝えたい。今はまだわからないだろうが、君を一番愛した姉は間もなく旅立つ。いつか大人になり、姉の年齢を追い越す時がくる。少しづつでいい、姉が君に捧げたやさしさを知りながら、人生を歩んで欲しい。<br>君の姉は、とても美しく尊い人だった。君にはその姉と同じ血が流れている。素敵な人生が君には待っている。姉は、いつもどこからか君を見ている。<br><br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/98/eb/10069145453.jpg" target="_blank"><img alt="グラフィック0607-0001.jpg" src="https://stat.ameba.jp/user_images/98/eb/10069145453_s.jpg" border="0"></a></div><br>
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<pubDate>Sat, 31 May 2008 20:37:25 +0900</pubDate>
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<title>旅路・恋路 ～二人で漕ぎたかった～</title>
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<![CDATA[ いつしか翔子の移動は車いすを必要としていた。彩ちゃんの送迎以外は完全に病院で過ごすこととなり、我々のデートスポットは中庭と屋上だった。翔子に果たしてどこまで意識があったかはわからない。それでも私の吐息を感じてくれ、最後まで私の分身である「バチ」を離さなかった。彩ちゃんは体力的にきつくなっており、眠くない日は連れてきたが、それ以外はママに預かってもらった。<br><br>年が明け、節分の季節を迎えた。この頃には翔子をまともに見れないということでほぼ見舞いもなくなっていたが、翔子からそれを言及する言葉は発せられることはなかった。ただ、節分は、恒例行事もあり体が反応したようだ。<br><br><font color="#FF1493">「ちーちゃんは・・・外ですよ。」</font><br><br>そしてこの日、翔子の決意を耳にした。<br><br>「純、ごめんなさい。クララ、元気になれませんでした・・・」<br><br>最後の最後まで、互いに「死」が現実に迫っていることを口にしなかった。<br><br><font color="#FF1493">「クララね、もう、だめだよ・・・歌いたい・・・」</font><br><br>「まだ調子が悪いだけやぞ。」<br><br>頭を胸に手繰り寄せる。私の鼓動が聞こえないか。<br><br>この日、知佳が見舞いに来た。<br><br>「翔子、鬼やで。こっち見てみい、鬼やで。」<br><br><font color="#FF1493">「ちーちゃん・・・うん、ありがとう。」</font><br><br>知佳を下まで送る。<br><br>「純純、翔子・・・、なんで翔子だけこんな・・・」<br><br>「知佳、来たくなかったはずやのに、無理に呼んで悪かったな。」<br><br>「アホなこと言いなや。でも、辛いわやっぱり。」<br><br>「お前に頼みがあるんやけどな。」<br><br>「何？」<br><br>「エックスデーが近いことはわかるわな。」<br><br>知佳が一生懸命首を振って否定する。目には涙が浮かぶ。<br><br>「みんなに連絡入れといてくれ。」<br><br>「いやや。何で私がそんなんせなあかん・・・」<br><br>「お前以外誰に頼めんねん。おらんやろ。こんな辛い役目、お前にしか甘えられんやろ。」<br><br>「純純？あんた・・・」<br><br>この日、翔子が一番お世話になっている神父にすべてを告戒、来院を依頼した。<br><br><font color="#FF1493">「純は、ウソつきですね。」</font><br><br>「神父さん呼んだぞ。」<br><br>「うん。」<br><br>聞き取れない小さなかすれ声。私にはすべて聞き取れた。この時の表情は力なくそして頼りないものだったが、その中に微笑む瞳を見た。<br><br>私はその弱々しい唇に触れ、翔子が22年間歌い続けてきた疲れを労った。そして、口づけを交わす。このまま翔子が眠りにつけば、もう、こいつと話すことができなくなるような思いが込み上げた。<br><br><br>恐怖、不安、後悔、そして、感謝。<br><br><br>その時、弱々しくも力強く翔子の口が開いた。<br><br><font color="#FF1493">「歌って・・・くれませんか。」</font><br><br>「歌うんか。お前みたいには歌えんぞ。」<br><br><font color="#FF1493">「ダメ・・ですか・・・？」</font><br><br>私と翔子が出会った「音楽」という場所。10年以上も前に、ふと現れた変な女の子によって私の人生は最高のものになった。その「音楽」に感謝すべく、ABBAの「Thank you for the music」を口ずさんだ。<br><br>歌い終わった私に、翔子は満面の笑みを浮かべた。<br><br><font color="#FF1493">「昔を思い出しました・・・やっぱり・・・死にたくない・・・」</font><br><br>初めて「死」という恐怖が我々にふりかかった。私に抱きしめられながら、残り僅かとなった睡眠に入っていった。<br><br>漕ぎ出した船が、志半ばでとうとう難破する瞬間が刻一刻と迫る中、私たちの旅路はいよいよ終わりを迎えようとしていた。<br><br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/ce/88/10068436845.jpg" target="_blank"><img alt="3390402001.jpg" src="https://stat.ameba.jp/user_images/ce/88/10068436845_s.jpg" border="0"></a></div><br>
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<link>https://ameblo.jp/junjun-junaisagashi/entry-10102857266.html</link>
<pubDate>Sat, 31 May 2008 19:24:41 +0900</pubDate>
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<title>薄れゆくメモリー</title>
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<![CDATA[ 「悪いな集まってもらって。」<br><br>全員を家に集めた。前日に決心して、ママに相談してこの日を設けた。<br><br>「もう無理です。」<br><br>「純くん？無理って・・・」<br><br>「今の翔子を見てね、みんなおかしいと思うはずです。ぼちぼち順らも大学が落ち着くから見舞いに行き始めます。」<br><br>「みんなに言うっていうこと？彩ちゃんは？」<br><br>「彩ちゃんには・・・」<br><br>「わかりました。あなたの気持ち、それでいこうか。」<br><br><br>孝美以外全員が集まる中、私は口を開いた。ママ、そして順はうつむいて私の話を聞き、他の連中は私の顔を凝視する。<br><br>「翔子な、もう、長くないんや。」<br><br>瞬間、ママが目頭を押さえる。<br><br>「純純！長くないって何なん？」<br><br>知佳の発言を端に、全員が動揺しつつ声をあげる。<br><br>「おい！純の話を聞いてくれや、頼む。」<br><br>「順？あんた知ってたん？何？ねえ！長くないって何なん？」<br><br>「黙れ知佳。みんなも悪い、聞いてくれや。」<br><br>「みんな聞いて。さっきの一言でわかったやろうけど、しっかり聞いて。」<br><br>ママの涙に全員が改めて私の言葉の凄みを感じた。<br><br>「ガン。手術の時には、手遅れやってな、なんもせんで閉じただけやってん。」<br><br>「長くないって・・・？」<br><br>早苗の質問には全員が耳を傾けた。<br><br>「あの段階で半年やった。もうその半年は過ぎたから、医者が奇跡やって。」<br><br>男は黙り女は泣き始める。この突きつけられた現実を、それぞれが背負うことになった。<br><br><br>病院。私の顔を見て微笑む翔子。<br><br><font color="#FF1493">「明日から来てくれるんですね。ねえ？クララ、ちゃんと生きてますよね？みんな悲しませてないよね？」</font><br><br>「はよ会いたいってみんな言ってるぞ。冬が終わって、夏になったらまた海に行きたいって。」<br><br><font color="#FF1493">「海か・・楽しかったな。でももうクララはどこにも行けません。」</font><br><br>「またアホなこと言ってるんか。」<br><br><font color="#FF1493">「あなたがいてくれたらいいよ。それだけで強くなれます。」</font><br><br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/55/68/10067790936.jpg" target="_blank"><img alt="3405153-0001.jpg" src="https://stat.ameba.jp/user_images/55/68/10067790936_s.jpg" border="0"></a></div><br>
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<pubDate>Fri, 30 May 2008 21:34:44 +0900</pubDate>
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<title>旅路・恋路 ～こみ上げる想い出～</title>
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<![CDATA[ 「安らぎの日」の12/25。半日だったが三人で家で過ごした最後の日だった。正月も体力次第だったが、微熱が続き諦めざるを得なかった。<br><br><font color="#FF1493">「去年だったかな、みんなでボード行きました。」</font><br><br>「その前に散々知佳にバカにされてたから頑張ったんやな。」<br><br><font color="#FF1493">「そうですよ。クララはうまく滑りました。ちーちゃんはボードは上手だけど、雪だるマンはへたくそですよ、ね、彩。」</font><br><br>「ちーちゃんおねえはデコボコやってんで、顔が。」<br><br><font color="#FF1493">「雪だるマンがかわいそうでした。はあー、またみんなで行きたかったな。」</font><br><br>翔子の体はだいぶ小さくなった。顔も痩せ、鎖骨も今まで以上に目立つようになった。年明け以降、言葉数が徐々に減り始めたが、その笑顔は健在だった。ただ、もう想い出を振り返ることもなく、一日一日体を安息させるだけだった。<br><br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/09/c9/10067781094.jpg" target="_blank"><img alt="グラフィック0521004-0001.jpg" src="https://stat.ameba.jp/user_images/09/c9/10067781094_s.jpg" border="0"></a></div><br>
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<pubDate>Thu, 29 May 2008 20:45:38 +0900</pubDate>
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<title>旅路・恋路　～太陽の光を浴びて～</title>
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<![CDATA[ <font color="#FF1493">「彩のことだけど・・・」</font><br><br>「うん。どうした？」<br><br><font color="#FF1493">「次の週末ね、あの子をどっか遊びに連れてってくれませんか。」</font><br><br>「うーん、構わんけど、ここ誰もおらんようになるやん。」<br><br><font color="#FF1493">「一日ぐらい大丈夫です。」</font><br><br>「あほ。大丈夫って、トイレだけでも一苦労やのに何を言ってんねん。」<br><br><font color="#FF1493">「だって、あの子ね、あのちっさな体でいっぱい重いもの背負って頑張ってます。今の状態、意味もいまいちわかってないかもしれないけどね、つぶれてしまいます。」</font><br><br>彩ちゃんは毎日おねえに会えるのを楽しみにしている。ただ、翔子の言う通り、遊びたい年頃でもある。それでも、病院を留守にはできない。ママに頼めないだろうか。<br><br>この日の晩、ママに相談した。<br><br>「純くん、ありがと、電話してくれて。」<br><br>「え？ありがとって・・・」<br><br>「遠慮してしまうんちゃうかしらと思ったからよ。日曜日はどうしても外せない接待があるけど、土曜ならお店もみんなに任せて休めるし、いいよ。しょうちゃん引き受けるよ。」<br><br>「いつもすみません、無理ばかり押し付けて。」<br><br>「無理なんて一つも押し付けられてへんよ。彩ちゃんのケア、お願いよ。」<br><br>かくして週末を迎えた。<br><br>「おにい、どこ行くの？おねえは？？」<br><br>前触れもなくいつもと違う道を選ぶ。途中から景色が変わったのをさすがに彩ちゃんも気づいたようで、運転しながら話を始めた。<br><br>「今日はおねえはなしや。おにいと二人でデートやで。」<br><br>「おねえはおれへんの？病院は？」<br><br>「おねえ、心配か？」<br><br>「うん。だっておねえはおっきな風邪やもん。」<br><br>「明日は一緒に行くで。今日はママが病院。二人で遠く行くのはパリ以来やな。」<br><br>彩ちゃんとは翔子の死後ももちろん「妹」として会うこともあり、メールのやりとりも続いている。この日のことを、幼心にはっきりと覚えてくれている。この日のこの景色、姉の大好きだったこの景色を胸に抱き、唯一残された人生を歩き進んでくれた。今でもよくこの日のことを話し合っては、翔子の残した宝物を鑑定した。<br><br>「よし、彩ちゃん、目隠しや。」<br><br>「何して遊ぶの？」<br><br>「ええもん見せたるから、それまで見たらあかんで。」<br><br>車を停め、小さなデートの相手を抱っこして歩く。<br><br>「彩、ええよ。目隠しとるぞ。」<br><br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/f5/86/10067191104.jpg" target="_blank"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/f5/86/10067191104_s.jpg" alt="" border="0"></a><br>
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<pubDate>Wed, 28 May 2008 20:12:15 +0900</pubDate>
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<title>旅路・恋路 ～歌えない～</title>
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<![CDATA[ <font color="#FF1493">「ぎゅっとして下さい。」</font><br><br>久しぶりの我が家。寝室に入るや、涙目になりながら訴えてきた。言われるがままに翔子の体を包み込む。16分音符をスタッカートで刻む鼓動に、ただならぬ何かを感じた。<br><br>「どうした？」<br><br><font color="#FF1493">「・・・・・」</font><br><br>無言のまま何分経っただろうか。<br><br><font color="#FF1493">「純・・・クララ、歌えません。息が続かない・・・なんでですか？」</font><br><br>この日を境に、日増しに自らの不甲斐なさを悔しがり、私の胸を何回も叩く翔子を私は抱きしめるしかできなかった。<br><br><font color="#FF1493">「歌いたい。あなたのリズムでまた歌いたい。純、クララはもう歌えないですか。こんなクララでいいですか。」</font><br><br>この時期より咳き込む姿がよく見られ始めていた。<br><br><font color="#FF1493">「病人が歌えるわけないやろ。」</font><br><br>「クララは、じゃあクララはもう歌えません・・・」<br><br>我々の中には、気がつけば暗黙のルールができていた。翔子に最期が迫っていることを互いに口に出さなかった。翔子はもう、歌えない。<br><br>「俺はお前の声が好きや。だから、良くなって体力が戻って歌える日が来るって思ってる。」<br><br><font color="#FF1493">「純・・・うん。ごめんなさい、あなたの前だとこんなんばっかりで・・・」</font><br><br>「アコギ。」<br><br><font color="#FF1493">「え？」</font><br><br>「あのアコギ、あれで歌ってもええやないか。また聴かせてくれや。クララの魔法を、な。」<br><br><font color="#FF1493">「ギターは全員上手くならないです。それでも聴いてくれますか。」</font><br><br>首に口づけして答える。<br><br><font color="#FF1493">「またしっかり練習します。」</font><br><br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/0e/94/10067033501.jpg" target="_blank"><img alt="3399550001.jpg" src="https://stat.ameba.jp/user_images/0e/94/10067033501_s.jpg" border="0"></a></div><br>
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<link>https://ameblo.jp/junjun-junaisagashi/entry-10100676049.html</link>
<pubDate>Tue, 27 May 2008 23:03:07 +0900</pubDate>
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<title>旅路・恋路 ～この子の将来～</title>
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<![CDATA[ 「おねえ、だっこ。」<br><br><font color="#FF1493">「彩は最近おっきくなりましたよ。重いんだからね。おいで。純、上げてもらえますか。」</font><br><br>いつもの光景だ。姉は妹の髪の香りを喜び、妹は姉のぬくもりを胸から感じる、なんとも微笑ましいシーンだ。<br><br><font color="#FF1493">「彩はだいぶ髪が伸びましたね。ちゃんと乾かしていますか。」</font><br><br>「おねえみたいになるねんで。」<br><br><font color="#FF1493">「彩はおねえの髪が好き？」</font><br><br>「うん。おねえになるねんで。」<br><br><font color="#FF1493">「あなたはね、絶対におねえよりきれいになりますよ。」</font><br><br>「ほんまになれる？じゃあおにいは彩のものやでー。」<br><br><font color="#FF1493">「あー、それはダメですよ。彩は好きな子がいるでしょ。」</font><br><br>「いやや。おにいやの。全部おねえちゃんになるねん。」<br><br>翔子の表情はなんともいえない美しいものだった。自分のことは二の次で、残される妹の将来を考えている。<br><br>翔子が祝った彩ちゃん最後の誕生日。無理を押して半日という条件で帰宅した。教会で「安らぎの日」を迎え、しんどい体に耐えながら祈りを捧げる。彩ちゃんにとって、初めて見る「聖なるおねえ」だった。最初は一緒にお祈りし、その後は私の膝の上に座り、大好きなおねえが祈る姿を見つめる。<br><br>「彩ちゃんはここで待っててな。」<br><br>「はーい。」<br><br>頭を撫でて、翔子のそばに行く。かなり体力を消耗していたようだ。いつものクリスマスの挨拶がなかった。いつも数時間祈り続ける翔子も、今年は30分。<br><br>「立てるか。」<br><br><font color="#FF1493">「彩が見てますよ。少しだけ手を貸して下さい。」</font><br><br>「いけるか。車は前につけてるからな。」<br><br><br>家に帰るまで、車内は最後の「家族誕生会」が行われた。<br><br><font color="#FF1493">「はいこれ。プレゼントですよ。」</font><br><br>パッケージもリボンもない、翔子が旅行の際に持参していたカメラだ。プレゼントを何も用意していなかった今年だったが、翔子は最初からこのカメラをプレゼントにするつもりだった。まるで、次の持ち主は彩ちゃんと知らしせるように。<br><br>「おねえありがとー。おねえと同じやねん！おねえありがとー。」<br><br>この時、あえて互いにこのプレゼントについては言及しなかった。それが答えであることは間違いなく、しかし私は肯定しなかった。<br><br>「また新しいカメラ、買ったるからな。」<br><br><font color="#FF1493">「うん。」</font><br><br>翔子の返事に、暗い影が見えた時だった。<br><br><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/bd/e0/10066872583.jpg" target="_blank"><img alt="グラフィック0422003-0001.JPG" src="https://stat.ameba.jp/user_images/bd/e0/10066872583_s.jpg" border="0"></a></div><br>
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<pubDate>Mon, 26 May 2008 23:25:34 +0900</pubDate>
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<title>旅路・恋路　～いつか微笑へ～</title>
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<![CDATA[ <font color="#FF1493">「大学ほんとに大丈夫ですか？」</font><br><br>「大学か。問題あれへん。」<br><br><font color="#FF1493">「うん。てっちゃんさんたちは連絡とってますか？」</font><br><br>「うん。俺の家の都合でって話してるし、やつらも進学や就職あるからな、お前のこと話してへんし。」<br><br><font color="#FF1493">「早くいっぱいみんなと会いたいね。」</font><br><br>「ほんまやな。まずは元気になることからスタートや。」<br><br>ノックの音が聞こえる。<br><br>「中途半端な時間やな。」<br><br>「お二人さん、お邪魔かしら？」<br><br>「おお。知佳。翔子、鬼や。」<br><br><font color="#FF1493">「鬼ー！ほんとですか。」</font><br><br>「翔子。その口も手術してもらい！」<br><br><font color="#FF1493">「ちーちゃんが来てくれました。おはよー！！」</font><br><br>「ゼミが休講になってん。はいお花。」<br><br><font color="#FF1493">「わーきれい。ありがとうございます。」</font><br><br>「花瓶は？入れてくるわ。」<br><br><br>「あ。ええわ俺行くわ。」<br><br>「何言ってんの。男性はせんでええって。」<br><br>「男子禁制での話もあるやろ。ちょっとゆっくり行ってくるし、話しとけや。」<br><br>水を入れてきて部屋に戻り、花を入れる。その間に二人の話に花が咲いた。<br><br>「起きなくてええで。」<br><br><font color="#FF1493">「少し体動かしたいです。ちーちゃんちょっと引っ張ってくれますか。うんしょ。」</font><br><br>「しんどなったら寝るんやで。」<br><br><font color="#FF1493">「はーい。ちーちゃん、お母さんみたい。」</font><br><br>「鬼とかおかんとか、いっぱいあるな。でも、自覚させてるのはあんたやねんで。」<br><br><font color="#FF1493">「ちーちゃんは鬼を自覚してるんですか。」</font><br><br>「おい。鬼はちゃう。おかんや。あんただけやないで。早苗もや。例のディズニーの時からずっとそんなんばっかり。」<br><br><font color="#FF1493">「えへへ。怒られました。だって、ちーちゃんは同い年だけどお姉さんだし、きれいだし頭いいし、ピアノ叩いてるし。クララはね、ちーちゃんになりたいとずっと思ってます。」</font><br><br>「あんたには無理やな。あと10年。」<br><br><font color="#FF1493">「10年は長いな・・・じゃあ諦めます。その代わりね、10年経ってもずっとクララを見ててくれますか。」</font><br><br>急に泣き出す翔子を、知佳はやさしく見つめる。<br><br>「またあんたはいきなり泣く。翔子。こっち見て笑い。ほら。」<br><br><font color="#FF1493">「・・うん。ちーちゃんとまたお酒飲みたい。」</font><br><br>「早く元気になりや。鬼はいつも待ってるで。」<br><br><font color="#FF1493">「うん。今日の鬼はやさしいですね。ちーちゃん・・・」</font><br><br>花の用意ができた時には、翔子が知佳にもたれかかっていた。知佳が私に涙目ながらウィンクをしてきた。<br><br>「あ。そうや。これ、翔子どっかに飾っててや。前にな大学の研究発表で横浜に行ったんやけど、そん時に早苗に出てきてもらってごはん食べてん。でな、はいこれ。」<br><br><font color="#FF1493">「わー何これ。なんか楽しそうです。ちょっと歪んでますよでも・・・」</font><br><br>「翔子。怒るよ。」<br><br><font color="#FF1493">「鬼はやっぱり鬼だ。ねえ、純。へへへ。」</font><br><br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/a4/c0/10066593845.jpg" target="_blank"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/a4/c0/10066593845_s.jpg" alt="グラフィック0521-0001.jpg" border="0"></a><br><br>
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<pubDate>Sun, 25 May 2008 18:06:03 +0900</pubDate>
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