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<title>黒歴史図書館</title>
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<description>小説ブログです。私が高校生の時にノートに書いていた小説を公開します。題名の通り、黒歴史になることを承知しながら書いていますwww新作も有り。趣味で書いているだけですがアドバイスがあったら是非コメントお願いします^^</description>
<language>ja</language>
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<title>第二章　３</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11795912877.html">第二章　２</a></p><br><p>「いたぞ」<br>　紺色のパーカーを着た男が一人で、パソコンを操作しているのが見えた。こんな暑い時期に上着を着るとは、ひねくれた奴だ。白い仮面を被っていて、素顔が分からない。ヘッドホンをしていて、こちらの様子に気付いていないようだった。<br>「あいつがハッカーか？　俺より年下に見えるんだが」<br>「間違いない」<br>　俺と島谷は男に少しずつ近づいた。しかし、すぐに気付かれてしまった。<br>「俺ガドコニイルカ特定シテシマウトハナ、島谷」<br>　この不気味な声は……！　あの放送で聞いたやつだ。<br>「一人、邪魔者ガ入ッタヨウダナ。オ前ハ誰ダ」<br>　怪しい男が尋ねてきた。<br>「お前から先に名乗ったらどうだ」<br>「俺ハ、行方不明ニナッタト騒ガレテイタハッカーダ。ツイ最近マデハ正義ノヒーロー扱イサレテイタノダガ、飽キテシマッタ」<br>「どうして急にこんなことをしたんだ」<br>「イツマデモ正義ダト思ワレルノモ辛イノデネ……マサカ正義ノハッカーガ街ゴト爆破シヨウトシテイルトハ誰モ思ッテイナイダロウナ」<br>　ハッカーは人の不幸を喜んでいるようだった。<br>「島谷、オ前ガ大人シク、ユリネニヤラレテイレバ、爆破スルヨウナコトハシナイノニナ」<br>「ちょっと待て！」<br>　俺は叫んだ。<br>「話が違うじゃねえか！！　島谷はここへ来たんだぞ！！」<br>「俺ハ島谷ノ屍ヲ見ナイト気ガ済マナインダ。手始メニ、オ前ラガ通ウ高校ヲ爆破シテ――」<br>　島谷が背後から、ハッカーのパーカーを掴んだ。<br>「！？」<br>「それはさせたくねえな」<br>　島谷は、ハッカーを椅子から転落させ、強引に仮面を奪った。憎しみを込めているような倒し方だった。<br>　ハッカーの素顔が見えた。ところが、それはどこかで見たことがある顔だった。<br>「……ここは？」<br>　ハッカーは立ち上がり、不安そうに辺りを見回した。声も不気味ではなく、聞いたことがあるものだった。<br>「園口(そのぐち)か？」<br>「あれ、村倉先輩！？」<br>　ハッカーは俺を見て驚いていた。ハッカーの正体とは、中学時代の陸上部の後輩である、園口　光太だった。園口は現在、中三だ。<br>　島谷は溜め息をついた。<br>「貴様、園口って言ったっけ」<br>「は、はい……」<br>「本当にクズだな」<br>　俺はその一言を聞いて、怒らずにはいられなかった。<br>「ちょっと待て、園口は俺の後輩だ！　こいつは多分操られていただけなんだ！！　元々悪さをする奴じゃない」<br>「そうと言い切れるかよ」<br>　島谷は冷たく言い放った。<br>「えっと……僕は何をしていたんですか」<br>「そうやって記憶を無くしたように偽るのか」<br>「違います、本当に分からないんです！」<br>　園口は何が起こったのか分かっていないようだった。<br>「仕方無えな、最初から教えてやるよ、アホ。お前の最後の記憶は何だ」<br>「僕が外にいたら……スーツを着た女の人に連れ去られて……変な仮面を被せられた辺りから、記憶がありません」<br>「貴様はその後、ハッキングして、幾多の個人情報を抜き取った。要するに、貴様はハッカーではなくクラッカーになっていたということだ」<br>　俺にはクラッカーの意味がよく分からない。<br>「その上、この街を爆破しようとした」<br>「！？」<br>「クズの極みだな」<br>　園口の体が震えた。泣いているようだ。<br>「島谷！！　クズって言い方は無いだろう！」<br>「貴様が犯人を庇うとは、落ちぶれたもんだ」<br>「今何て言いやがったお前……」<br>「もういい、二度と俺に構うな」<br>　島谷は捨て台詞を吐いて、去ってしまった。<br>「せ……先輩……」<br>　園口は涙声で言った。<br>「僕に関わったって良い事はありません……もう見捨てて下さい」<br>　その声は、絶望に満ちていた。<br>「園口、正直に言え」<br>「やっぱり、先輩は僕を信じてなんかいなかったんですね……」<br>　選ぶ言葉を間違えて、少し罪悪感が生まれた。こいつを傷つけたら駄目じゃないか。<br>「そういう意味じゃない。俺はお前に何を言われようと信じるし、見捨てるつもりはない」<br>「嘘なんか言わないで下さい……どうせ僕は後で裏切られるのに」<br>　園口は人間不信に陥っているようだった。俺が中学を卒業する前と、態度が違う。俺が中学生だった頃、園口はもう少しだけ明るかった。<br>「お前がどう思うかは勝手だけどさ、俺は今まで自分が言ったことは守る。……お前は街を爆破しようとする気は無かったんだよな？」<br>「……はい。操られていただけです」<br>「よし、分かった。とんだ災難だったな、園口」<br>「えっ」<br>「お前が変な奴らに目をつけられるほど、パソコンに強いとは知らなかった。凄いじゃねえか」<br>　警察官が役場の三階まで入ってきた。園口はそれを見て動揺した。<br>「せ、先輩……僕、捕まるんですか」<br>「心配するな、本当のことを言えば大丈夫だ」<br>　俺達は小声で話した。警察官は俺達に近づき、尋ねた。<br>「君は……村倉君だね。さっきは君のお陰で銃を持った女を逮捕できた。協力ありがとう」<br>「いえいえ」<br>「ところで、そこにいるのは行方不明になっていた園口君じゃないか。どうしたんだ」<br>　園口は恐る恐る答えた。<br>「実は……僕はさっきまで操られていたんです。ハッキングしたり、街を爆破しようとしたのも僕です」<br>　警察官は驚いた。<br>「君は正義のハッカーとして活躍していただろう……どうしてこんなことを」<br>「これのせいです」<br>　園口は床に落ちている仮面を指差した。<br>「何だ、ただの仮面じゃないか。これがどうかしたのか」<br>「すいません、ちょっと被ってみても良いですか」<br>　園口の無実を証明するために言った。<br>「ああ。一度やってみてくれ」<br>　俺は仮面を被った。<br>　――しまった。この街を爆破しなければ。島谷は処刑されずに終わってしまったしな。俺は急いでパソコンの前に座った。<br>　――あれ、この街を爆破するパスワードって何だったっけ。考えている間に、弱そうな男に仮面を外された。<br>「ん？」<br>　俺は何故かパソコンの前に座っていた。つまり、園口の無実を証明するのに成功した。<br>「恐ろしい仮面だ……」<br>　警察官は再び驚いた。<br>「園口君、君が操られている間にやったことを全て解除することはできるか」<br>「……はい、やってみます」<br>　園口はパソコンに向かった。</p>
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<pubDate>Wed, 02 Apr 2014 14:50:06 +0900</pubDate>
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<title>第ニ章　２</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11795359425.html">第二章　１</a> </p><br><p>　役場の前へ辿り着いてみると、一人の若い女が立っていた。長くて黒いストレートの髪をしていて、スーツを着ている。夏なのに上着を着ているから不審だ。<br>「あいつ、誰だ」<br>　こっそりと島谷に尋ねた。<br>「俺も知らん」<br>「もしかして、変な放送流した奴か」<br>「アホか。放送流したのは男だ」<br>　女は俺達の存在に気付くと、拳銃を取り出した。<br>「うわっ、拳銃！？」<br>　拳銃の所持は銃刀法で規制されているんじゃないのか……？<br>「島谷ァ！！　来たわね！！」<br>　拳銃を撃った音がした。怯んで動けなかった。気が付くと、俺の服に銃弾がかすっていて破れていた。<br>「チッ……外れた」<br>「俺は島谷じゃねえよ」<br>　俺がそう言うと、場の空気が凍った。<br>「あれ、あんた、島谷じゃないの」<br>「違う」<br>「いかにも十七歳ですって感じだけど」<br>「十七歳だが島谷じゃない」<br>「マジ？」<br>「俺は村倉だよ」<br>　女は慌てたような表情をした。<br>「あ……あんたが島谷を連れて来てくれたのね。失礼しました」<br>「通報してやる！！」<br>「えっ」<br>「銃刀法違反め！！　俺の人生馬鹿にしおって！！」<br>「ちょって待って、あんた村倉って言ったっけ、大金あげるから見逃して……」<br>「お巡りさん！！　変な女が銃持っていやがります！！」<br>　周りに聞こえるくらい大きい声で叫んだ。近くに交番があるから、そこにも聞こえているだろう。<br>「残念だったなババア。俺の監視役として村倉に来てもらって正解だった」<br>　島谷は軽蔑して笑った。<br>「ちょっと、ババアって何？　あたしにはユリネって名前があるし、まだ二十歳よ！」<br>「俺にとってはな……女は十六歳以下はクソガキ、十七歳以上はババアだ」<br>「何その基準！？」<br>「俺が来たからもう爆破は無いよな。あばよ」<br>　島谷はそう言って役場の中へ入った。同時に、警察官が沢山来た。<br>「あの……誤解です。あたしが銃なんか持っている訳がありません」<br>「右手に持っているのは何だ？」<br>「いや、これは……拳銃によく似た水鉄砲です」<br>「後で調べさせてもらうよ」<br>　ユリネは銃を取り上げられた。<br>「島谷君、大丈夫だったか？」<br>　警察官が訪ねてきた。<br>「……島谷ではありませんが、大丈夫です」<br>　ユリネは抵抗したが、あっけなく捕まってしまった。<br>「覚えていなさいよ村倉！　あんたは島谷と同じくらい危険だ」<br>　ユリネは捨て台詞を吐いて、いなくなった。<br>　それを確認した後、俺は役場の中へ入った。島谷がその中で何をやっているのか分からないからだ。<br>　役場には人がいなかった。荒らされたような感じがする。<br>「村倉、こっちへ来い」<br>　俺の背後に島谷がいて、驚いた。<br>「何かあったのか……？」<br>「貴様、ハッカーが行方不明になった事件を知っているか」<br>「今朝の新聞でそれを見たんだが」<br>「そのハッカーが三階にいそうだ」<br>「何っ」<br>　俺達は三階へ行った。 </p><br><p><a href="http://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11811535266.html">第二章　３</a></p>
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<link>https://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11795912877.html</link>
<pubDate>Fri, 14 Mar 2014 13:58:28 +0900</pubDate>
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<title>第二章　１</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11773842287.html">第一章　２</a></p><br><p>　土曜日になった。暇なので家で新聞を読んでいた。この家にはテレビもラジオも無いから、新聞の存在は有難い。きっと他の家では情報収集がもう少し楽にできるのだろう。<br>　新聞の一面では、ハッキングの被害が激しくなっていると述べられていた。それに、優秀な正義のハッカーが一人、行方不明になっているらしい。しかし、俺にはハッキングやハッカーという言葉の意味がよく分からない。島谷に尋ねても馬鹿にされるだけだろう。<br>「ウーッ！」<br>　聞いたことがないようなサイレンの音がした。<br>「うわっ！」<br>　思わず読んでいた新聞を放り出してしまった。<br>「キャーッ！　理志(ただし)、これは何なの！？」<br>　同じ部屋にいるお袋がパニックになった。<br>「俺には分からん……よ……」<br>　どうしても恐怖を隠せなかった。<br>「……マイクテスト、マイクテスト」<br>　放送が流れた。低い不気味な声が聞こえた。その声を聞くだけで体が震えた。<br>「ヨク聞ケ、コノ街ヲ爆破スル」<br>　何っ！？　ふざけているのか……？<br>　この放送を流しているのは誰なのか分からない。その事実が、更に恐怖を引き立てた。<br>「もう終わりよ！　いやあああっ！！」<br>　お袋はそう叫んで倒れた。<br>「おい、落ち着けよ！」<br>「そういうお前が落ち着いていないだろう、理志」<br>　違う部屋にいた親父が来た。<br>「放送を最後まで聞くんだ。慌てるのはそれからで良い」<br>　親父はこんな状況になっても堂々としていた。<br>「爆破サレタクナイヨナァ？　俺ガ言ウ条件ヲクリアシタラ、爆破ハ止メテオイテヤルヨ」<br>　条件というのは、きっとこっちにとって不都合なことだろう。<br>　あいつらの目的は金か、支配か？<br>「コノ街ニ住ンデイル、島谷　陸也トイウ男ヲ役場ヘ連レテ来イ。一時間以内ダゾ」<br>　島谷？　どうしてあいつが？　ますます不気味だ。<br>　放送はどうやらこれで終わりのようだ。<br>「親父……？」<br>　親父は震えていた。<br>「うおおおっ、どうすれば良いんだ！？　陸也が！　何をしたと言うんだ！！」<br>「さっき慌てるなと言ったのはどこのどいつだよ！」<br>「放送が終わったからもういいんだよ！」<br>　島谷は親父にとって、親友の息子だ。自分の息子であるかのように慌てるのはまあ当然だろう。<br>「放送流した奴に文句言いつけてやる！　待ってろよ！！」<br>「待てよ親父、それは危険だ」<br>　急いで親父の前に立ちはだかった。<br>「理志、そこをどけ、邪魔だ！」<br>「行かせねえよ」<br>「うるさい、父さんの言うことを聞かない息子に育てた記憶は無い！」<br>　親父は拳を上げてきた。俺を倒してでも行く気だろう。やむを得ない、俺も本気を出そうか。親父は幼少期から殴り合いの喧嘩ばかりしていたらしいから、そうでないと止められない。<br>　俺は拳を右手で掴んだ。そして親父を倒した。<br>「暴力息子め、覚えてろよ！　アホ！」<br>「……暫く頭冷やしていろよ親父。俺が行く」<br>　俺は家を出て、島谷の家に向かった。そこの前では、人だかりができていた。<br>「陸也って奴を出せ！」<br>「お前がいるせいで爆破されそうなんだ！」<br>　住民が怒鳴り散らしていた。<br>「あら、理志君じゃない」<br>　近所のおばさんが話しかけてきた。<br>「あんた、確か陸也君と仲良いよね？」<br>「そうです……けど……」<br>「説得してあの子を役場へ連れて行ってちょうだい！　急いで！」<br>　さすがにおばさんには逆らえない。住民の不安はそれだけ大きい。<br>「分かりました」<br>「あの子は随分ひねくれ者だって聞いたわよ！　頑張ってちょうだい！」<br>「……はい」<br>　島谷の評判は近所では最悪なようだ。<br>　俺は島谷の家のインターホンを押した。<br>「よっ、村倉」<br>　島谷の陽気な声が聞こえた。あいつにしてはテンションが高い。<br>「気楽な態度とってる場合か、この街の危機だぞ！」<br>「やっと奴らが俺に喧嘩売ってきた。記念すべき日だろう」<br>　この態度、本当にむかつく。<br>「あのさ、住民が怒っているんだが」<br>「ああ、家の前にいる奴らのことか。――皆さん、私、島谷　陸也は村倉　理志君と役場に行きますのでご心配無く。帰っても大丈夫ですよ」<br>「ちょっと待て、俺もか！？」<br>「どうせ誰も俺のことを信用していないだろう。村倉にちゃんと役場に行くか監視してもらう」<br>　勝手なことを言うな。<br>「では、今行きますのでどいて下さい」<br>　住民は道を開けた。島谷が家から出てきた。<br>「行くぞ、村倉」<br>　島谷は走り出した。<br>「おい、ちょっと待てよ！」<br>　俺は島谷を追いかけた。 </p><br><p><a href="http://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11795912877.html">第二章　２</a></p>
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<link>https://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11795359425.html</link>
<pubDate>Thu, 13 Mar 2014 20:55:54 +0900</pubDate>
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<title>第一章　２</title>
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<![CDATA[ <p><a href="http://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11772765225.html">第一章　１</a></p><br><p>　放課後になった。俺は中学生の時は陸上部に入っていたが、高校に入ってからは部活には入っていない。勉強についていけるか不安だったからだ。俺の家にはゲームなどの誘惑しそうな物はないから一見安心して勉強できそうだが、島谷も同じく帰宅部だ。あいつは暇で仕方がないのだ。だから俺の勉強時間を奪いに来る。<br>　今日は島谷が家に来いと言ったので、遊びに行った。明日は休日だから、授業の予習はしなくても良い。<br>「いつも思うんだが、お前の家、涼しいな」<br>「貴様の家は灼熱地獄だ」<br>　この家は俺の家とは違い、ひび割れている所は無いし、蜘蛛の巣も張っていない。ある程度裕福な証拠だ。<br>　俺達は島谷の部屋に入った。勉強机の他に、パソコン、テレビ、ゲーム機、ベッドなどがあり、充実している。<br>「村倉君、いらっしゃい。いつも陸也(りくや)と仲良くしてくれてありがとう。これ、飲んでね」<br>　島谷の母さんがジュースをくれた。陸也とは島谷の名前だ。<br>「ありがとうございます」<br>　島谷の母さんは微笑みながら、部屋を出た。いつも優しい人だ。しかし、島谷は自分の母親を睨んでいるように見えた。<br>「どうした……？」<br>「……何でもない」<br>「何でもない訳ないだろう！　どうして自分のお袋を睨むんだ！？　嫌いなのか！？」<br>「大声出すな」<br>　島谷は舌打ちした。<br>「だが、貴様の言う通りだ。女は嫌いなんだ」<br>「女でも俺のお袋にだけは優しいじゃないか」<br>「無闇に貴様の家族は憎まない。しかし、女は基本的には卑劣なんだ。簡単に嘘をつく」<br>　どういう根拠があってそんなことを言うんだ。そんな疑問があったが、あえて尋ねなかった。<br>「だからお前はクラスの女子に冷たいのか」<br>「そういうことだ。よく貴様はあんな汚い生物に近寄れるな」<br>「えっ、じゃあ、偶然女子の手を触ってしまったらどうするんだ」<br>「すぐに手を洗う」<br>　それはないだろう。<br>　気分を紛らわす為に、貰ったジュースを飲んだ。これは俺にとっては贅沢品だ。口の中にオレンジの味が広がって美味しい。<br>「……貴様にだけ言っておきたいことがある」<br>「何だ？　また嫌味でも言うのか」<br>　島谷は首を横に振った。<br>「貴様の家は貧乏で正解だ」<br>「やっぱり嫌味じゃねえか！」<br>「まあ、そう怒るな」<br>「失礼な奴だな！　そうやって人に喧嘩売るのが面白いのか！？　室長にまで挑発するし」<br>「あの精神年齢が低いアホが勝手に喧嘩売ってくるだけだ。俺は何もしていない」<br>「お前がそう主張するとしても、さっき俺のことを馬鹿にしただろう」<br>「そんなつもりじゃねえよ。人の話は最後まで聞け」<br>　俺は何とかして怒りたい気持ちを抑えた。<br>「で、本当は何を主張したいんだ。金持ちだけが大量に税金とられるのか？　これは良い世の中になったな」<br>「馬鹿め。これは生死に関わる話だ――いや、これだけでは終わらない。人類滅亡まで追い込まれるかもしれない」<br>「はあ？」<br>　現実味が無い話だ。<br>「金持ちが殺し屋に狙われているのか？」<br>「そんなもんじゃない」<br>　島谷は俺を軽蔑している目で見た。<br>「お前が人並み外れて天才なことはよーく分かった」<br>　これでも嫌味を込めて言ったつもりだ。<br>「でも、これだけの説明だと一般人の俺には分からない。普通の人間でも分かるように説明しろ」<br>「よし、分かった。リクエストに応えて貧乏人でも分かるように簡単に説明してやる」<br>　また馬鹿にしやがったな。<br>「無闇に金を手に入れようとするな。命取りだぞ」<br>「はあ……！？」<br>「以上」<br>「分かんねーよ！！」<br>　苛立ちを隠さずに言った。<br>「ここまで言っても分からないのか？　幼稚園からやり直しなクソガキ。土下座すれば貴様の名前を平仮名で書く方法から教えてやるよ」<br>　ムカつく。それ以外コメントできない。<br>「そうか、お前は一般人に説明する能力に欠けているんだな」<br>「説明できないんじゃない。まだ詳しいことが分からないんだ」<br>「はあ？？」<br>「異変が起きそうだと俺が感じただけだ。起きなかったらそれで良いんだが」<br>　呆れた。それだけのことか。説得力ゼロじゃねえか。<br>「それなら、こんなことを言う必要は無かったんじゃないか」<br>「いや、一応言っておいた。……念のため、外に出た途端から気を付けた方が良い。そうしないと貴様も危ない」<br>　意味が分からない。俺はこのことについては気にしないようにした。気にする価値も無い。 </p><br><p><a href="http://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11795359425.html">第二章　１</a></p>
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<pubDate>Sun, 16 Feb 2014 21:12:33 +0900</pubDate>
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<title>第一章　１</title>
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<![CDATA[ <p>　朝のホームルームの途中、堂々と教室に入ってきた男がいた。そいつは背がとても高く、いつも死んだ目をしている。不健康そうだ。<br>「今日も遅刻？　いい加減にしなさい、島谷(しまや)君。生徒会長でしょう」<br>　担任が島谷を叱った。<br>「はーい」<br>　島谷はやる気が無さそうな返事をして生徒手帳を先生に渡した。そして、俺の隣の席に座った。<br>「お前、夕べ何してたんだ」<br>「パソコンいじってた」<br>「早く寝ろよ」<br>　俺の家は貧乏だから、奨学金を受け取って高校に通っている。テレビもパソコンも無い。パソコンの何が面白いのかさっぱり分からない。あんな物はただの意味不明な機械だ。ちなみに携帯電話も持っていない。<br>　島谷は俺と少し話した後、そのまま眠ってしまった。どれだけフリーダムなんだ、お前は。<br>「村倉(むらくら)君、起こしてあげなさい」<br>　担任にそう言われたので起こしてやろうとしたが、島谷は起きそうになかった。先生に反抗する生徒会長がいて良いのか。<br>　島谷は高校に入ってからの親友だ。俺達の親父が友人同士で、高校に進学する前に島谷一家が俺の家の近くに引っ越してきた。たまに島谷の家で食べさせてもらうこともある。中学の時までは俺は飢えそうになったが、高校生になってからは何とか食事に困らなくなった。<br>　しかし、俺が島谷のせいで変な事件に巻き込まれることも多い。親友である俺でもあいつの行動は予測不可能であり、止めることもできない。あいつはよく人を馬鹿にするから、あまり友人ができない。こんな奴が生徒会長になったこと自体が不思議だ。</p><p>　三限目の化学の授業の前、島谷が文句を言い出した。<br>「暑い……この学校は冷房代をケチるのか」<br>　今は七月だ。教室にいる人間が暑さで死にそうな顔をしている。<br>「冷房は俺の家にはねえよ」<br>「俺はお前みたいな貧乏じゃないからこんな環境には耐えられない」<br>「お前も貧乏に暮らせば良いじゃないか、エコだぞ」<br>「黙れ」<br>「生徒会長のくせに環境問題のことはシカトか……そっか、お前が先生に頼めばいいじゃん。冷房つけろって」<br>「先公の力は借りたくない」<br>　チャイムが鳴ったので、席に着いた。<br>「これから期末考査を返却します」<br>　遂にこの時間が来てしまった。俺は化学が苦手だ。返却されたテストは七十点だった。<br>「よお、貧乏の村倉君」<br>　クラスの室長がからかいに来た。こいつは有名企業の社長の息子で、金持ちだ。高級そうな眼鏡をかけている。<br>「お前はこんな点数しかとれないのか。残念だったな、貧乏は化学とはあまり縁が無いしな」<br>　周りの奴らに嘲笑われた。室長は九十二点のテストを見せびらかしていた。<br>「俺の最高得点だ！」<br>　クラスの奴らは室長のテストを見て羨ましそうに見ていた。確かに、九十点代はあまりとれる点数ではない。俺は何とかして怒りを抑えようとした。<br>「村倉」<br>　島谷が急に話しかけてきた。<br>「何だ」<br>「まあ怒るなよ。俺はお前が貧乏だからって見下していない」<br>　嘘つけ。授業前は見下していただろう。<br>「テストを見せびらかしている馬鹿のことは気にするな」<br>　一瞬、島谷の答案が見えた。<br>「百点！？」<br>　俺がそう叫ぶと、全員が島谷の方を向いた。<br>「声がでかいぞ、アホ」<br>　島谷は呆れた様子で言った。<br>「今回の最高得点は百点です。島谷君一人でした」<br>　化学の先生がそう言った。<br>「島谷！！　お前カンニングしただろう」<br>　室長が島谷に言った。こいつは救いようの無い奴だ。<br>「この高校ではカンニングをしたら退学だ。分かっているかチキンめが」<br>　島谷は馬鹿にしたように笑った。<br>「俺に向かってよくそんな口を利けるな」<br>「金持ちだから偉いとほざくのか。それならこのアホの為に説明してやるよ」<br>「アホ……だと！？」<br>　室長は島谷の挑発に乗り、怒りだした。<br>「俺が退学したらこの高校から生徒会長がいなくなって誰もが困る。それだけのことだ。分かったかアホ」<br>　この一言で、場が凍りついた。<br>　化学の授業が終わった後、偶然女子の会話を聞いてしまった。<br>「島谷君、すごいよね……」<br>「そうそう、あの室長に喧嘩売るもんね」<br>「でも、かっこいい……」<br>　何故かはよく分からないが、島谷はモテる。しかし、こいつは極度の女嫌いだ。去年のバレンタインで、島谷は女子達から大量にチョコを貰った。しかし、島谷は無慈悲にもそれを全て粉砕し、俺に食べさせた。どうしてこんな男が好かれるのだろうか。<br>　俺はそのまま教室を出た。</p><br><p><a href="http://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11773842287.html">第一章　２</a></p>
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<link>https://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11772765225.html</link>
<pubDate>Sat, 15 Feb 2014 12:33:28 +0900</pubDate>
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<title>はじめまして！</title>
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<![CDATA[ <p>初めて書くので緊張しています…(笑)</p><br><p>ここでは現在高３(ちょっと前にやっと受験戦争が終わりました…！)の私が高校生時代に書いた自作小説を更新します。</p><br><p>毎日書くことはできないかも＾＾;</p><br><p>ただのくだらない文字の羅列ですが、よかったら見てやってください。</p><br><p>よろしくお願いしますm(_ _)m</p>
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<link>https://ameblo.jp/k-choko22pb/entry-11772347995.html</link>
<pubDate>Fri, 14 Feb 2014 21:59:17 +0900</pubDate>
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