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<title>カナダ de ワーホリ！大自然日記</title>
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<title>カナダ最大の都市、トロント　その１</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　カナダ最大の都市、トロント　その１</font></strong></p><br><p>足早にナイアガラを後にしたボク等はカナダ最大の都市トロントに入った。</p><br><br><p>さすがに大都市だけのことはある。何もかもが慌しく動いている。</p><br><br><p>ロッキーと共に悠久の時を過ごすカルガリーに住んでいた人間にとって、ここは別世界だった。車が多くひどく動きにくい。</p><br><br><p>おまけに路面電車とやらがひどく邪魔だ。前もってその知識を得ていなかった他州の人間にとって、路面電車との付き合い方など知る由も無い。</p><br><br><p>何でも路面電車が停車して扉が開いたら、車は横をすり抜けてはいけないのだそうだ。おまけに路面電車のレールにタイヤを取られて走りにくい。</p><br><br><p>この街がこれ以上大きくなって自動車が増えると路面電車の存在を考え直さなければ交通が機能しなくなるな、などと都市設計者のような考えを頭に浮かべながら慌しい人の波を追っていた。</p><br><br><p>ダウンタウンの比較的リーズナブルなホテルにチェックインしたボクらは、早速歩いてダウンタウンに繰り出した。</p><br><br><p>人が本当に多い街だなと、まるで地方から出てきたばかりの人のような感想を持ちながら、人の流れを上手くかわせない自分に気付き始めた。</p><br><br><p>おかしいなぁ、いくら人口が多いといっても自分の故郷と比べれば、半分にも満たない「小さな大都会」であるはずなのに・・・。</p><br><br><p>しばらく歩きながら考えて突然理解した。</p><br><br><p>人も右側通行なのだ。すれ違い際によける方向がボクら日本人とは逆なのだ。もっとも常にそうじゃないから話はややこしいのだが、だから向こうからやってくる人もさぞかし歩きにくかっただろうと思った。</p><br><br><p>今思えば当時カナダに来て半年が過ぎようとしていたのだが、やっと分かった事実に、「ああカルガリーでは、人をよけて歩くようなところは無いからなぁ。おまけに俺は車だったし・・・」と、自分が既にカルガリーの規模にチューニングされている事実に思わず吹き出した。</p><br><br><p>こんな感じで初めてのトロントには、あまり魅力を感じなかった。</p><br><br><p>コレではあまり日本と変わらないじゃないか、なんて、当時は勘違いしていた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaedenokuni/entry-11552112902.html</link>
<pubDate>Fri, 14 Jun 2013 16:26:31 +0900</pubDate>
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<title>何てこったぁ！アルバータだぜ！！</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　何てこったぁ！アルバータだぜ！！</font></strong></p><br><p>駐車場に戻った時、自分たちの車を通り過ぎようとした人たちが驚いた口調で、こう言った。</p><br><br><p>「OH！ ALBERTA!!」</p><br><br><p>ボク等の車のナンバープレートを見て驚いていたのだ。</p><br><br><p>アルバータ州からはるばるこんな所まで「運転して」やって来たのか？とでも言いたげなその口調に、車でそんな事やるヤツはあまりいないんだなと自分たちの行動を笑った。</p><br><br><p>知ってのとおり、お隣のアメリカ合衆国も合わせて、こちらは日本で言う国土交通省が連邦政府ではなく州政府の管轄だ。</p><br><br><br><p>だから日本の単一的なナンバープレートと違ってデザインがバラバラである。</p><br><br><p>各州とも自分たちの特色を上手く出してデザインしている。</p><br><br><p>おまけに全体の色使いも違うものだから、自分たちとは違う州から来た車だと一目でわかる。アルバータ州は赤が基調だ。オンタリオ州は青が基調になる。</p><br><br><p>こんなところにも個性を主張しようとするお国柄があらわれてるんえすねぇ。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaedenokuni/entry-11552106798.html</link>
<pubDate>Fri, 14 Jun 2013 16:09:27 +0900</pubDate>
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<title>トラベル・コーディネーター</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　トラベル・コーディネーター</font></strong></p><br><p>このあたりの高速道路は道に迷えるような余裕のあるシステムではない。一度間違ったら最後、次のインターチェンジは隣町です。って感じのハイウェイだ。地図を確認しながらの高速走行はかなり緊張したが看板を頼りになんとか無事に到着した。近くに車を止めて轟音のする方に足を進めてゆく・・・。</p><br><br><p>滝だ。</p><br><br><p>ついにココまで来たんだ。</p><br><br><p>という思いと同時にほぼ半分が過ぎ去った、ボクの「考える時間」の事を考えていた。</p><br><br><p>今までの旅で何を見つけたんだろう？そんな思いが頭をよぎったが、轟音を放ちながら流れるナイアガラの滝に何か神秘的な物を感じると同時に、ロッキーの方が俺は好きだなと密かに思った。</p><br><br><br><p>多分、規模が違うからだと思うのだが、大げさに言ってしまえばここは自分が立ち止まっていても頭の回転だけですべてが見渡せる。</p><br><br><p>でもカナディアン・ロッキーはそうじゃない。</p><br><br><p>何時間も、何日間もかけてもほんの一部しか見られない。</p><br><br><p>そんな規模と比べられたらナイアガラも気の毒だが素直にそう思ってしまった。</p><br><br><p>ひょっとして日本からのツアーで先にロッキーに到着した場合とナイアガラに先に到着した場合とでは、滝を見る時の感動の仕方が違うんじゃないだろうか。</p><br><br><p>ロッキーの雄大さを味わった人はあまりの大きさに感覚が麻痺してしまい、ナイアガラの大きさを過小評価してしまうのでは無いだろうか。</p><br><br><p>などと旅行コーディネーター気分で考えてみた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaedenokuni/entry-11153788374.html</link>
<pubDate>Fri, 03 Feb 2012 07:27:40 +0900</pubDate>
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<title>瞬きひとつのサンダーベイ</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　瞬きひとつのサンダーベイ</font></strong></p><br><p>その次の目的地であるオンタリオ州のサンダーベイに到着したのは午前二時頃だった。</p><br><br><p>五大湖の一つであるスペリオル湖のほとりにあるこの町は美しい。</p><br><br><p>写真でしか見たことの無いこの美しい街を見ることを実は少し楽しみにしていた。</p><br><br><p>だが、しかし・・・</p><br><br><p>着いたのは悲しいことにそんな時間帯。時間的に余裕が出てきたモノの今は真夜中。さらに宿泊先は決まっていない。</p><br><br><p>どこにも連絡する事が出来ず、自分達の体力と相談した結果、次に進む事にした。</p><br><br><p>足早に過ぎ去ってゆくカナダの美しい町並みが惜しい。</p><br><br><p>もっと時間さえあれば、ゆっくりと街を感じられたのに・・・。</p><br><br><p>そんなことを考えながら、東カナダの一大観光地ナイアガラに車を走らせた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaedenokuni/entry-11153785393.html</link>
<pubDate>Fri, 03 Feb 2012 07:19:30 +0900</pubDate>
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<title>三回転半？？</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　三回転半？？</font></strong></p><br><p>このドライブで初めてのトラブルに遭遇したのは、そこに向かう途中、マニトバ湖の近くを走っているときだった。</p><br><br><p>マニトバ州に入った頃には雪がすでに降っており、湖からの冷たい風も手伝って、路面はアイスホッケーのアリーナ状態だった。</p><br><br><p>一瞬、ハンドルを取られたらしい。自分は運転を終えて、後ろの席で寝ていたので状況ははっきりとわからないが、車がスピンし始めたので目がさめた。何回転しただろう。</p><br><br><p>トランスカナダハイウェイは中央分離帯が非常に広い。日本のようにガードレールと少し・・・のような感じではなく、道路幅くらいありそうな分離帯が間を走っている。</p><br><br><p>少しくぼんでいて、そう、道路と道路の間を川が走っているような感覚だ。だから、よほどのことがない限り反対車線にはみ出すことはないのだが、その分離帯に回転しながら落ちていった。</p><br><br><p>広かったことが幸いした出来事であった。何とか分離帯から這い上がることができたから良かったが、出られなかったら大変なことになっていた。その後、少々移動速度が遅くなったのは言うまでもない。</p><br><br><p>そうこうしているうちに、ウィニペグに到着した。</p><br><br><p>もう夜中だった。</p><br><br><p>この町はくまのプーさんでおなじみのアニメ「ウィニー・ザ・プー」と関係が深い。そう、この町の名前を元にして「ウィニー・ザ・プー」と付けられたらしいのだ。</p><br><br><p>なるほど確かに音は似ている。この州にはカナダ唯一の北極圏にある港をもつ町として知られるチャーチルがある。</p><br><br><p>ここは北極熊の見られる町としても有名で多くの観光客が訪れる町でもある。そんな事も関係しているのだろうか・・・。</p><br><br><p>到着したのが夜中だったこともあって、実は元同僚がこの街の英語学校に通っていたのだが、電話で話しただけで、会わずにそのまま立ち去った。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaedenokuni/entry-11153782460.html</link>
<pubDate>Fri, 03 Feb 2012 06:59:41 +0900</pubDate>
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<title>リジャイナ</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　リジャイナ</font></strong></p><br><p>さて、そんな事を考えているうちに運転手交代の時間になった。</p><p>三交代制で２４時間走りっぱなしのノリなのだ。</p><br><br><p>一人が運転し、助手席がナビゲーター兼運転手を眠らせない為の話し相手、そして後ろの席が運転直後の人の仮眠場所となる。</p><br><br><p>我ながら無茶なドライブに参加したモノだ・・・。</p><br><br><p>と思いつつ、こんな無謀な事は今では決して出来ないだろうと思うと、参加して良かったと思えて仕方の無い旅であった。</p><br><br><p>実際には適当な町のモーテルなどに泊まっていたのだが、本当に走りっぱなしの１０日間だった。</p><br><br><p>カルガリーを出て最初にたどり着いた大きな町は、サスカチュワン州のリジャイナという町だった。</p><br><br><p>ここはトランスカナダハイウェイに乗っかっていれば自動的に到着する町だった。</p><br><br><p>しかしじっくり見ている時間的余裕は自分達には無かった。予算の関係上レンタカーの契約日数を超える訳にはいかなかったのだ。</p><br><br><p>急ぎ早に要所要所を車で見学し、その日の午後にはもう次の町、マニトバ州のウィニペグに向かっていた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaedenokuni/entry-11105534314.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Dec 2011 04:49:57 +0900</pubDate>
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<title>ヨーロッパの香り？</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　ヨーロッパの香り？</font></strong></p><br><p>ただ具体的にどこに行こうとしているのかを決めかねていた。</p><br><br><p>カルガリーはスタンピードでもわかる通りアメリカ的だ。庭付きの一軒家が多くて移動は自家用車が中心。ショッピングモールで週末にまとめ買いをし、大きな冷蔵庫に放り込むというライフスタイルだ。</p><br><br><br><p>一方、東カナダは地理的にもヨーロッパに近いせいもあるのだろうか、どこかヨーロッパ的なのだ。異色のケベック州の存在も手伝って、西カナダとは大きくその趣を異にしていた。</p><br><br><p>近代設備の整った公共の交通機関が街を縦横無尽に走っている。こちらでは逆に車が不便に感じる事さえある。止める場所が少ないし交通量も多い。お世辞にも紳士的とは言えないカナダ人の運転には東カナダの道路は狭すぎる。</p><br><br><p>そう考えるとやはりここはバス・地下鉄の発達しているヨーロッパのイメージが強い。</p><br><br><p>決してヨーロッパ系の人が多い訳ではないと思うのだが、そう感じるのだ。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaedenokuni/entry-11105532636.html</link>
<pubDate>Tue, 13 Dec 2011 04:26:53 +0900</pubDate>
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<title>もう一つのカナダ</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　もう一つのカナダ</font></strong></p><br><p>いっそ、もう一つのカナダを見て帰ろうか？</p><br><br><p>という思いが頭をよぎった。</p><br><br><p>そう、この国にはもう一つの文化が存在するのだ。</p><br><br><p>フランス文化である。</p><br><br><p>フランス語の美しい響きに興味を持っていたボクにとって、ケベック州は非常に魅力的に感じられた。</p><br><br><p>既に同じ考えを持った同僚達は何人か移動していた。</p><br><br><p>今回そこにも寄る予定をしていた。</p><br><br><p>実際にいろいろな街を見られるのだから、それから決めようと、気持ちがまとまった。</p><br><br><p>来年がない以上、カルガリーという街だけでカナダを終わらせるのは非常に勿体無い。</p><br><br><p>だからボクはこの街を去る事にしたのだ。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaedenokuni/entry-11094671755.html</link>
<pubDate>Thu, 01 Dec 2011 17:33:18 +0900</pubDate>
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<title>レストランで労働ビザ？</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　レストランで労働ビザ？</font></strong></p><br><p>ふと元同僚の女性がレストランで労働ビザを得たと聞いて皆がざわめき立ったのを思い出した。</p><br><br><p>レストランの現場は一番ビザがもらえない職種だった。</p><p>地元の人たちの職域を奪わない事が労働ビザ発給の大前提なので、誰にでも出来る（と思われている）レストランの現場仕事ではわざわざ外国人に労働ビザを発給する必要が無いのだ。</p><br><br><p>いったい何をしたんだろう、彼女は・・・？</p><br><br><p>来年も残れるという事実に特別な感情を抱くと同時に、その前に彼女が「女」であるという惨めな考えをよぎらす者さえいた。</p><br><br><p>例えこれが事実だとしても、それがその人の生き方であり、それを他人がとやかく言う権利はないという単純なことさえ理解できず、自分がまだ勝ち取っていない苛立ちに押し潰されないように強がっているだけなのが誰の目にも明らかだった。</p><br><br><p>ただ、現実問題、オーナーが男性の場合、好みの女性を近くに置いておきたいと思うのは、ごく自然なことみたいです。</p><br><br><p>別に異性じゃなくても相手に気に入られると言うことは本当に大事な事です！！</p><br><br><p>で、自分はどうするのだろう？と、我に帰った。</p>
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<pubDate>Thu, 01 Dec 2011 17:15:31 +0900</pubDate>
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<title>北米大陸横断ドライブ（その１）</title>
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<![CDATA[ <p><strong><font size="3">●　北米大陸横断ドライブ（その１）</font></strong></p><br><p>忘れもしない１１月某日。</p><br><br><p>・・・・。</p><br><br><p>実は忘れた。（汗）</p><br><br><p>ボクは会社の同僚二人と、三人で北米大陸横断のドライブに出発した。空港でレンタカーを借り、カルガリーの街を仕事とは反対の方に走ってゆく。</p><br><br><p>何か不思議な感覚だ。</p><p>まるで道を間違えたかの様な錯覚にさえ陥る。</p><br><br><p>それだけボク等はカナディアン・ロッキーの方向に行くことを習慣づけられていたのだ。</p><br><br><p>借りたのはシボレーのルミナというセダンだ。</p><p>愛車よりも年代が新しく乗り心地は悪くない。</p><p>（というか、比べられるレベルではなかったけど・・・。）</p><br><br><p>気分はとても良かった。</p><p>外は既に冬の到来を告げていたが車内は暖かく快適だ。</p><p>後部座席に横たわりながら色々な事を考える。</p><br><br><p>会社に翌年のレールを敷いてもらう事が出来なくなった今、自分で自分のレールを敷かなければならない。考える時間はたっぷりあった。</p><br><br><p>仲間達はシーズンの終了と共に自分自身の道を摸索していった。</p><p>ある者はこの街を去り、ある者は帰国の途についた。</p><br><br><p>全員が全員、ビザの呪縛に悩まされていた訳では決してない。</p><br><br><p>別に今シーズンだけでいいと思っている人にとっては、そんな事はどうでも良い事である。労働ビザなんか道端に落ちているゴミほどの価値もない。</p><br><br><p>ある意味このような気持ちよい考えをもっている人達を羨ましいと思うと同時に、ビザさえ手に入るなら全く関係のない業界にでも平気で行こうとしている自分を恥ずかしいと思った。</p><br><br><p>結局多くの人がこの考えを持つが成功できる人はほとんどいない。</p><br><br><p>その業界にも既にボクらと同じ時を過ごしてきた人達がいるのだ。そんな経験のある人達に勝てるような力は誰にも備わっていなかった。</p><br><br><p>「ビザを出す」という言葉を鵜呑みにし最果ての地に旅立っていった友人を思い出した。</p><br><br><p>この時期のボク等は本当に惨めだ。</p><br><br><p>残りたくて仕方ないという強い思いを利用しようとする人達の仕掛けた罠にいとも簡単に引っかかってしまう。</p><br><br><p>結局「申請したんだけど、却下された」の一言で、その人の人生が終わる。</p><br><br><p>また振り出しだ。</p><br><br><p>いや、実はそれよりも始末が悪い。同じ業界で恥じも外聞も気にせず一心不乱にビザを探し回っていた人達はその勇気と根性を買われてライバル会社でビザを勝ち取っていたのだ。</p><br><br><p>自分だけが勝ち抜けるんだという思いで未知の業界に足を踏み入れた人達の多くがその思いもむなしく未来を閉ざされていた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaedenokuni/entry-11094654148.html</link>
<pubDate>Thu, 01 Dec 2011 17:04:48 +0900</pubDate>
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