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<title>妲己（だっき）から生まれしモノたち</title>
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<description>要するに、ほぼ小説の連載です。なるべく、毎日更新していきたいですが。。。頑張ります！</description>
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<title>バク　第１２話　白昼夢（２）</title>
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<![CDATA[ <font size="4">ブランコっていうものは好きだ。<br>　たまに、ついつい乗ってみたくなる。小学生の頃、よく靴を飛ばして遊んでいた。誰が一番遠くまで飛ばせるかを競うのだ。俺らが小学校の時はすでにあった遊びだったので、昔からある遊びなのだろう。誰が考え出したか分からないが、いいアイディアだ。<br>　しかし、子供っていうのは飽きるともっと楽しいことはないかと考え出す生き物だ。靴飛ばしに飽きると、今度は乗ってる本人が飛ぶ、という遊びになった。今度は飛んでいくのは人間なので、靴飛ばしよりもリスクが伴う。よく転んで擦りむいていたやつがいた。<br>　高校生なのに、ブランコを見つけると俺は乗ってみた。<br>　軽く漕いでみる。<br>　自分の重さも作用して、ブランコが動き出した。不思議なもので、傍から見ると、いじけているように見えてしまう。おそらく、年齢と一人っていうことが助長しているのだろうが。<br>　始めてくる公園のようだ。何かの帰りに立ち寄ったらしい。<br>　ブランコの前の方には、あまり広くもない砂場があり、小さな子供たちが遊んでいる。どうやら、砂の城でも作ろうとしているらしい。<br>　俺はこの時間帯なら大丈夫だと思い、タバコを吸った。だが、失敗だった。これでは、本当にいじけているように見えてしまう。だが、目撃者は小さな子供達だけだ。なんの問題もない。<br>　だが、子供ではない目撃者もいたようだ。<br><br>「制服着たまま、タバコ吸っていいんですか？」<br><br>　気づくと、隣のブランコに見知らぬ女性が腰をかけていた。小さなミニチュアダックスフンドを連れている。小型犬というのは不思議だ。大人になってもあまり大きさが変わらないため、年齢が分からない。<br>　<br>「・・・」<br><br>　答えると、何かと面倒だと思い、俺はシカトした。シカトする変わりに、犬の行動を見守った。俺の方に寄ってこない様子を見ると、あまり人懐っこいわけではなさそうだ。何かを探しているかのように、忙しくなく地面の匂いを嗅いでいる。<br>　沙希でもいれば、話しかけるのだろうが、俺は黙っていた。俺はやつほど他人に興味がない。<br>　<br>「犬は好きですか？」<br><br>　困ったことに、隣人は懲りずに話しかけてきた。とりあえず、隣人の姿を見てみる。<br>　美人だった。<br>　けど、どことなく年はくってるような気がした。もしかしたら、既婚者なのかもしれない。家で犬を飼っていて、散歩の途中でこの公園に立ち寄ったのかもしれない。<br>　一度目の問い掛けをシカとすれば、大抵は諦めるものなのだが、この美人さんは二度目の試みに出てきた。ここでまたシカトをすると、俺が嫌な人に見えてしまうかもな。人嫌いな俺らしくなく、問い掛けに答えてみた。<br><br>　「・・・好きですよ。」<br><br>　美人さんは若干嬉しそうな感じで笑った。笑うと笑い皴が出来るようで、人懐っこさを感じ取れる。飼い主と犬は逆であるようだ。<br><br>「ここに昼間から学生さんがいるなんて珍しいですね。」<br><br>「・・・そうですか。」<br><br>「珍しいですよ。今は学校の時間のハズだし、その学生さんは堂々とタバコ吸ってるんですもの。」<br><br>「学生服着て、タバコ吸えば珍しいんですね？覚えておきます。」<br><br>　美人さんは笑った。今のは完全に嫌味を言ったわけなのだが、笑ってくれた。天然さんなのだろうか。<br>　そして、ちょっとの間だけ沈黙が訪れた。時間を計っていたわけでもないので、どのくらいの時間が経ったか分からなかった。でも、時間なんて気にならなかった。その理由はこの美人さんが出す、落ち着くような不思議な空間のせいだろう。<br><br>「なんて名前の犬なんですか？」<br><br>　犬のことなんてよく分からないし、名前を聞いたところで、俺の今後の人生に役に立つなんて思えないが、一応聞いてみた。犬を連れているのだから、犬に何かしらの興味を抱けば、本人は喜ぶだろうと思った。<br><br>「言っても、あなた忘れそう。」<br>　<br>　人妻さんは笑いながら言った。まるで俺の心を読んでるかのような言い方だった。天然に見えるが、逆に頭がキレるのかもしれないな。俺の考えすぎなのかもしれないが。<br>　ブランコから腰を上げて、白と黒のチェックの柄のスカートを調えながら、美人さんは去り際に、こう言った。<br><br>「ナルっていう名前なんですよ、このこ。」<br><br>　ナル、と聞いたら、ナルシストぐらいしか単語が出てこない俺は、語彙力が乏しいのだろう。だが、これで子供の犬ということが今更ながら分かった。まあ、今後会うことはないのかもしれないが。<br><br>「ナル・・・」<br><br>　俺は声に出してみた。すると、さっきまで我関せずのスタンスを取っていた犬、というかナルが尻尾を振りながら、俺に近づいてきた。犬のくせに人見知りなのかな、と思いながらナルの頭を撫でてあげた。<br>　美人さんが首の縄を少し引っ張ると、ナルはすぐに飼い主の下に戻った。しつけがなっているのだろう。<br><br>「あなたとまたどこかでお会いしそうですね。」<br><br>「俺もそんな気がしますよ。」<br><br>　美人さんは公園を出て行った。残った俺はブランコから腰を上げ、タバコをもう一本吸い、後を追うようにして、公園から出て行った。</font><br><br><br>よかったら、クリックお願いします！<br><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fimg%2Fnovel88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログへ"></a><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_fantasy/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_fantasy%2Fimg%2Fnovel_fantasy88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ"></a>
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<link>https://ameblo.jp/kaito0608/entry-10146284155.html</link>
<pubDate>Thu, 02 Oct 2008 06:48:56 +0900</pubDate>
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<title>バク　第11話　白昼夢（１）</title>
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<![CDATA[ <font size="4">「それはさー、正夢ってやつじゃないのー？」<br><br>　相変わらず語尾を伸ばしながら、伸一は言った。こやつと話してると、日常生活という現実がどうでもよくなってくる。のんびりした話し方、やたらと落ち着く空間の共有、さらには綺麗な顔立ち。俺はホモじゃないからまだ大丈夫だが、これらの要素に女の子はやられるのだろう。<br>　今は授業の間にある休み時間だ。俺らの学校は１５分の休みがそれぞれの授業の間にある。教室移動、トイレ休憩などに費やすためだ。昼休みは一時間ほどある。深影は１時間の昼休みでさえも短すぎると言っていた。もっとのんびり過ごしたいのだと。顔がふけていることと密接な関係があるのかと思ったが、どうやら関係ないらしい。当たり前といえば当たり前だが。<br>　休み時間に、この前の沙希との一件を話してみたのだが、伸一が言うには正夢ではないのか、ということだ。<br>　<br>「そうなのかなあ。初夢だけどさ、俺あまり覚えてないんだよね。」<br><br>「そんなこと言ってー、俺と深影が帰ってきたら、あんさん真っ先に言ったじゃんかー。」<br><br>「でもなー、もう結構前のことだし。」<br><br>「本人がこの調子だもんなー。」<br><br>　伸一はさっきから窓の淵に腰をかけている。本人が言うには、一番落ち着く場所らしい。背中からは日光が当たり、体にいいとのことだ。服を着ているのだから、あまり関係のないような気もしないでもないが。俺は机の中から次の授業の教科書とノートを出しながら、正夢って言っても、あまりいいことなかったぞ、と言った。<br><br>「いいことあったじゃないー。」<br><br>「・・・なにが？」<br><br>「愛しの沙希ちゃんとデートしたじゃないー。」<br><br>　あほか、と伸一の頭をこつき、俺はそそくさと次の教室に向かった。その後から、のっそりと伸一が追いかけてきた。深影はすでに教室に移動していた。昼休みの長さに苦情を抱いているぐらいだから、15分というのはさぞかし短い時間なのだろう。<br><br>　次の授業は化学だった。科学ではなく化学だ。何が違うのかというと、科学の方は酸素やら水素やら元素の他にも、遺伝とか動物の生態などの生物関係、さらには白亜紀やらジュラ紀やら地震のメカニズムなどの地学などがごっちゃ混ぜになってるわけである。浅く広くという感じが科学だ。伸一などの優等生いわく、科学は難しくないけど、化学ってなると元素とか実験ばっかりだから面白いよねー、と気でも狂ってるような事を言う。こっちにしてみたら、覚えることがたくさんありすぎて死にそうだというのに。<br>　しかし、化学の実験は好きだった。<br>　退屈な教室での黒板との睨めっこと違って、動きが加わることもそうだが、なんと言っても担当の教員がいいキャラをしていたからだ。<br>　田中という教員なのだが、いつも白衣を着ている。別に白衣というのは珍しくはない。この学校では科学関係の教員はすべて白衣を着ている。そして、登山にでも使えばちょうどいいぐらいの長い木の棒を常備している。<br>　別にこれは生徒に対する体罰用の棒ではない。黒板で説明する時に使うものだ。<br>　今日はイオンの実験である。異なる二つの物質を合わせると、ちょっと変わった現象が起こるというやつだ。何の物質と何の物質を合わせるのか忘れたが、その反応は何か白い沈殿物が生じるという不思議な現象である。<br>　田中が説明をする。<br>　<br>「今の沈殿物が起こる現象をチンダル現象といいます。」<br><br>　チンダル。<br>　たぶん、チンダルという名前の学者が発見したから、このような名前がつけられたのであろうが、ちょっと男にしか分からない卑猥さを感じてしまう。<br>　さすがは男子校。<br>　ところどころで、笑い声が起こる。全部で八つのグループに分かれているのだが、メンツを見てみると誰が下ネタを話したのかが大体分かった。幸い、うちのグループには下ネタが好きなのが俺しかいないため、誰もが言うに言い出せないという感じであった。<br><br>「これは非常に重要な現象ですよ。・・・ちなみに、どこがダルい、というわけではありません。」<br>　<br>教室中が爆笑した。<br>　さすがは、田中である。真顔でこのようなギャグを言うところが、ただならぬセンスを感じる。こんなナイスミドルになれたらいいな、などと考える。<br>　化学の授業は俺が唯一始めから最後まで起き続けていられる授業である。しかし、この後昼休みを挟んだ後に行われる、家庭科という授業は本気で寝る。<br>　家庭科とか、女でもないんだから男は別に頑張らなくてもいいじゃないかって思う。男は稼げばいいのだ。女は炊事洗濯を家でやっていてくれればいいのだ。<br>　このようなことを言うと、女々しいほど家庭的な深影はフェミニストを敵に回すぞ、と変な脅しをかけてくるのであった。今は女性の社会進出もうんたらかんたら、などとグダグダと説教を始めるのであった。<br>　日本の社会などどうでもいい。今の俺の一番の問題は家庭科をサボるかどうするか、ということである。とりあえず、化学の実験が終わると、屋上に行った。<br><br>「お、魁人じゃんか。」<br>　<br>　屋上に行くと、先客がいた。<br>　この黒縁のメガネをかけた男は、鮫島隼人という。茶髪で、前髪の長さが左右で違う、アシンメトリーという髪型をしている。サイドは刈られていて、ツーブロックである。目は綺麗な二重であるが、若干つりあがっているため、ちょっとキツいイメージを抱くかもしれない。<br>　性格はキツくはない。が、かなりのB型特有の性格をしている。興味のあるものには興味を持つが、もたないものに対してはシカトぐらい相手にしない。<br>　最初は絶対に友達になれないだろうな、とか思っていたが、気づいたら家にも遊びに行くほどの友達になっていた。<br>　<br>「珍しいな、お前がここでタバコ吸うなんてよ。」<br>　<br>隼人が学校でタバコを吸うなんて稀だ。<br>こいつの家は学校のすぐ近くなので、いつも昼休みになったら勝手に抜け出して安全に家で一服するのであるのだが。<br><br>「ここにいれば、魁人に会えるって思ってよ。・・・なんてな。」<br><br>「俺もここに来れば、隼人に会えるって思ってよ。・・・なんてな。」<br><br>「マネするな。」<br><br>「真面目な話する時の、お前の癖だろ。その口癖があるから女に持てないんじゃないか？」<br><br>「ふん。ヤラハタ迎えそうなお前に言われたくないな。」<br><br>　ああいえば、こう言う。<br>　いつもの俺と隼人の絡みだ。何の変わりもない。<br><br>「まあ、お前にはどっちみち会おうと思ってたんだけどな。」<br><br>「そうなのか？」<br><br>「お前、柿崎さんって覚えてる？」<br><br>「ああ。」<br><br>　柿崎さんっていうのは、中学校の時の先輩だ。野球部のキャプテンでもあり、当時から喧嘩が強くて有名だった。高校に行くと、怪我か何かで野球を辞めて、それから非行に走ったらしい。元から腕っ節は強かったから、すぐに有名になり、「クローバー」という、いわゆる族というかチームを作ったらしい。<br>　恐喝、暴行、万引き、レイプ、シンナー、ドラッグ。<br>　非行と呼ばれる代表的なものにはほとんど手を出していたらしい。チームの頭ということもあり、警察からはマークされていて、何回か少年院を出入りしているらしいが。<br>　仲良くはないが、有名ということもあり、噂は色々と聞いていた。<br><br>「ネンショウから出てきたらしい。」<br><br>「出てくるも何も、あの人ネンショウの常連じゃねえか。出てくるだけで、あまり驚きはしないんだが。」<br><br>「まあな。でも、何かすごいらしい。」<br><br>「・・・すごい？」<br><br>「喧嘩したら絶対に負けないらしい。まあ、元から強いから不思議じゃないんだけどさ。すごいのは、喧嘩するんだけど、普通は何発か喰らうわけじゃねえか。でも、柿崎さんはどんなやつが相手でも一発も、かすることもしないで、くらわないんだとさ。全部避けちまうんだと。まるで相手がどこを狙ってくるか知ってるかのように。」<br><br>「ほう・・・そりゃすごいな。ボクシングで世界とか楽勝で取れそうだな。」<br><br>「・・・まあ、夜とか注意した方がいいと思ってな。お前の場合、沙希ちゃんが心配だと思ってな。大丈夫だとは思うが、一応気をつけるように言っておけよ。」<br><br>「たぶん、大丈夫だとは思うが、一応言っておくわ。わざわざサンキューな。」<br><br>「はやく童貞すてろよ。」<br><br>「大きなお世話じゃ。」<br><br>　隼人と別れて、俺は教室に戻った。まだ時間があるので、出歩いてるやつも目立つ。<br>　授業が始まると、昼間ということもあり、授業が退屈すぎるということもあり、気がつくと、俺は寝ていた。</font><br><br><br><br>よかったら、クリックお願いします！<br><br><a href="http://novel.blogmura.com/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fimg%2Fnovel88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログへ"></a><br><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_fantasy/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_fantasy%2Fimg%2Fnovel_fantasy88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ"></a>
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<pubDate>Wed, 01 Oct 2008 06:36:58 +0900</pubDate>
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<title>いらっしゃいませ、お客様</title>
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<![CDATA[ <p>お越しくださいまして、ホントにありがとうございます。</p><br><p>私が主の「だっき」でございます。</p><br><p>このブログは以下のコンテンツからなっておりますので、時間があるときにでもチェックしてみてください。</p><br><p>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong><font size="4">　　</font></strong></p><p><strong><font size="4">　　　　　　　　　　　　　　↓</font></strong></p><p><strong><font size="4"><br></font></strong></p><p><strong><font size="4"><br></font></strong></p><p><font size="3">更新状況</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　　　　　　・「バク」初夢10話完成そして、初夢完結　and Up</font></p><p><font size="3"><br>　　　　　　・日記「真夜中の冒険」第2話　Up</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">コンテンツ・・・</font><font size="2">いわゆる創作物</font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　　　　　　日記・・・</font><font size="2">日々の生活・・・<a href="http://ameblo.jp/kaito0608/theme-10008870835.html" target="_blank">真夜中の冒険</a> </font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3">　　　　　　小説・・・１．</font><font size="2">処女作「バク」・・・<a href="http://ameblo.jp/kaito0608/theme-10008675543.html" target="_blank">第１話　「初夢」</a> </font></p><p><font size="3"><br></font></p><p><font size="3"><br></font></p>
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<link>https://ameblo.jp/kaito0608/entry-10142463719.html</link>
<pubDate>Mon, 22 Sep 2008 18:48:35 +0900</pubDate>
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<title>バク第１話　初夢（１）</title>
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<![CDATA[ <p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><span lang="EN-US">1</span>．初夢</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　新年まであと残り<span lang="EN-US" style="FONT-FAMILY: &quot;Times New Roman&quot;">15</span>分。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　テレビは紅白歌合戦が終わり、白組が圧勝した。ここにいる三人の中で、俺以外の２人は音楽には無頓着である。結果なんてどうでもいい。早く新年がきてくれ。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　初詣もどうでもいいようだ。肝心なのは初売りのことらしい。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　電気屋さんで、先着何名様に激安ＤＶＤプレイヤーがどうのこうの、と言っていたのを思い出した。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　俺は電気なんぞ全然興味がない。電気なんざ家の明かりがついて、必要最低限の家電製品が動けば問題はないと思ってる。最新モデルの携帯なんぞもっての他だ。連絡が取れればなんでもいい。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「だからお前は時代についていけなくなるんだよ。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　深影（みかげ）がビールを注ぎながらそう指摘してきた。もう何杯目のビールなのかとっくの昔に忘れてしまった。テーブルの上には、ＣＤのケースやら、ポテトチップスの残骸や、初売りの広告などが散乱している。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　深影は、さっきからテレビの画面を眺めている。眺めているという表現を使ったのは、番組が日本全国の年末の光景を写しているからだ。確か、来る年行く年・・・</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「あほうめ。ゆく年くる年だ。新年を迎えるのに、痴呆にでもなったか？」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　深影はテレビから視線を一切ずらさずにまた俺を指摘してきた。こやつは、熱いお茶を好み、温泉を好み、こたつに入りながら、みかんを食べることが楽しみらしい。もはや十代とは思えないほどの、落ち着き具合だ。まあ、外見も若干老けてるのだが。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　髪型は、ほぼ坊主と言っていいほど短い。長い髪の毛は嫌いらしい。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　虚弱体質じゃないかっていうぐらい痩せている。体脂肪率は当然のように一桁をキープしてる。もっと食え、でないと死ぬぞ、と日頃から脅しをかけているのだが、本人曰く、ちゃんと食べているらしい。体質なのだろう。女の子が羨ましがる理想のスレンダーボディーというわけだ。しかし、これでパッチリの二重の目なら申し分ないのだが、残念なことに目は一重である。細い両目。たまに、こいつ寝てるんじゃないのか、と思ってしまうぐらい細い。いい言い方をすれば、鋭い眼光ということになるかもしれんが。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　今は上下灰色のスウェットを着ている。別に出かける予定もないから、室内着のままだ。グレイという色がさらに老けている外見に拍車をかけているようにも見えるが。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「スウェットはいいよー。動きやすいし、眠くなったら、そのまま着替えないで寝れるし。文明の利器だねー。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　疲れている時に聞いたら一瞬で睡魔に襲われそうな柔らかい声の持ち主は、慎一（しんいち）である。語尾を必ずと言っていいほど伸ばすのは、わざとではなく無意識らしい。癖なのだろう。マイペースな性格を持っていると思わせる声なのだが、本人曰く、血液型は未だに不明らしい。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　慎一が怒っているところを見たことは、知り合ってから一度もない。イライラしている時もあるらしいのだが、感情が顔に出ないのだろう。ポーカーフェイスってやつだ。聞こえはいいが、時たま損をするらしい。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　空気を察してくれ、という時に限って感情が出ないために、放置されることもあるらしい。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　スウェットのことをベタ誉めしたのに、慎一は普段着である。黒いパーカーと、白いジーンズ。パーカーには白い文字で「<span lang="EN-US" style="FONT-FAMILY: &quot;Times New Roman&quot;">No Fuck</span>」と記されている。パンクのテイストを出しているようだが、直訳すると大変な意味になるような気がする。日本だからこそ許されるデザインなのかもしれん。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　慎一は深影とは逆に、ちょっとぽっちゃりしている。 太りすぎっていうほどメタボリックじゃないのだが、気持ち太ってるかなというぐらいである。目は綺麗な二重であり、髪の毛は長い。前髪を先端で分けていて、襟足も伸ばしている。若干赤茶色の髪の毛である。本人曰く地毛らしいが、しょっちゅう生徒指導の教師に文句を言われている。両親が外人である、という苦し紛れの言い訳には笑ってしまった。本人は英語はからっきし話せないのだから。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「気がつけば新年になったようだな。あけおめ。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　深影が呟いた。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　世間一般なら、カウントダウンとかすると思うのだが、あっさりしすぎている。しかも、<span lang="EN-US" style="FONT-FAMILY: &quot;Times New Roman&quot;">3</span>人とも時計を見ていないのだから。深影はビールを飲みながら、携帯で何かの操作をしている。おそらく、新年のあいさつを友達に送るためにメールを作成しているのだろう。慎一は、さきほどから広告とにらめっこをしている。何度見ても安くなるはずなんてないのに、一向にやめる気配がない。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「それって暇つぶしじゃないの？」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　俺が聞いてみる。慎一は、答えた。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「分かってないなー魁人（かいと）はー。パソコンとかは、値段だけじゃないんだよー。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「安けりゃいいって思っちゃうけどな。後は、しいて言うなら、デザインか。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　慎一は広告を畳の上に置いて、俺の方に向き直った。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「そういえば、今度魁人はパソコン自作するんでしょー？なんか具体的に決まってるのー？」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「いんや。まだだけど。お年玉でも貯まったら買おうかなって思ってるけどね。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「自作って言っても、色々と知っておかなくちゃいけない最低限のことがあるからねー。作る時は、俺にちゃんと相談してねー。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　今俺は自分のパソコンを持ってるのだが、一週間ぐらい前にハードディスクが寿命で壊れてしまったみたいで、うんともすんとも言わなくなってしまったのだ。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　慎一の話によると、ハードディスクってのは寿命がだいたい５年ぐらいのようだ。俺はずっと使えるものだと思っていたので、驚いたのだ。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「そうだな。今の俺はＬＥＤファンをつけたいとかしか決まってないからな。作る時は、頼むぜ、慎一。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「はいはいー。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「そういえば、慎一。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「何ー？」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「パソコンの動作が軽いとか重いとかっていう言い方をよく聞くんだけどさ。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「うんうんー。」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「あれってパソコン自体のの重さのことなん？」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「・・・」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3"><br></font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">慎一には、黙って一瞥されただけだった。まだまだ自作ＰＣまでの道のりは長いようだ。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「そういえば魁人、今年の抱負は？」</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">　新年という言葉から疎い人間に、新年に関する質問をされてしまった。しかも、抱負、だと。今年一年をどう過ごすか、という大きな目標が凝縮されたもの、抱負。突拍子もない質問に準備もしていなかったため、まっさきに浮かんだ考えを口走ってしまった。</font></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><span lang="EN-US"></span></p><p><font size="3"> </font></p><br><p></p><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt"><font size="3">「・・・脱童貞。」</font></p><br><br><p style="MARGIN-BOTTOM: 0pt">少しでも気になったなら、クリックお願いします！よろしくです！</p><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fimg%2Fnovel88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログへ"></a><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_fantasy/"><img 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<link>https://ameblo.jp/kaito0608/entry-10137049159.html</link>
<pubDate>Mon, 22 Sep 2008 00:05:44 +0900</pubDate>
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<title>バク第２話　初夢（２）</title>
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<![CDATA[ <font size="4">別にウケを取ろうとして言ったわけではない。本能的に答えてしまったまでだ。童貞を捨てる、いやむしろ、童貞を捨てたい、と。<br>　新年になってからの開口一番のセリフが「童貞」っていうのもなんだか、アレだが。<br>　深影は笑っている。そして、魁人らしくて安心した、と笑いながら言っている。慎一は依然として広告を見ている。俺の一世一代の大イベント、脱童貞よりも電気屋さんのデータ収集の方が面白いようだ。何を考えているのか、まったく分からない。さしずめ、お子様な野望だな、とでも思ってるのかもしれない。<br><br>「慎一はとっくの昔に脱童貞したからな。俺の野望なんて鼻くそみたいなもんなんだろ？」<br><br>　慎一は広告をテーブルの上に置いて、俺の方を見た。改めて慎一の顔を見ると、こいつって美形だよな、なんて思ってしまう。別に俺がホモなわけではない。実際慎一はモてるのだから。しかし、本人があまり女性に興味がなく、パソコンやら、ネットやらに興味があるから、恋愛に関してはかなりの鈍感。その気になれば、何十人斬りぐらい余裕で出来そうなのだが。。。もったいない。慎一が口を開いた。<br><br>「続きはー？」<br><br>「・・・？なんのだ？」<br><br>「だから、脱童貞って一言で言ってもさー、伝わらないわけよー。それは好きなコとの間で脱童貞するのかー、全然好きじゃないコで間に合わせちゃうのかー、それともお金払って、年誤魔化して、お店に行っちゃうのかー、あとはどういうシチュエーションなのかー、とかさー。」<br><br>口調は依然とゆっくりであるが、こやつは要所要所で問題発言をしまくっているような気がする。絶対に真面目に聞いてない、むしろ面白がって聞いてる気がする。でも、顔は真面目な顔をしてるのだから、より分からない。<br><br>「好きなコと、そうじゃない相手で状況がかなり変わってくると思うぞ、魁人。そこの辺はしっかりしとき。」<br><br>　深影にアドバイスをもらった。まあ、そりゃそうだ。まだ経験がないからなんとも言えないが、好きじゃないコとしたとしても、満たされないような気がする。本気で好きな女の子とすることは憧れるし、もう経験している慎一のような人間を羨ましく思う。<br>　しかし、逆にどっちもできない可能性もある。好きじゃない女の子とやるって場合は、少なくても俺に恋愛感情がなくても、相手が俺に恋愛感情がないと成り立たない。セックスは一人ではできないからな。<br>　世の中には恋愛感情なしで、できちゃう女の子もいるらしい。俗に言う、軽い女の子ってやつだ。もしもそのような女の子と巡り会うことができたなら、脱童貞はすぐに終わるような気もするが、リスクが伴う。<br>　病気を移されたりでもしたら、、、なんてこともありえるからだ。やはり、人生において一大イベントなわけだから、自分が好きな女の子の方がいいに決まっている。俺の好きな女の子は、、、えーっと。。。<br><br>「沙希か。」<br><br><br><br><br>少しでも気になっていただけたなら、クリックお願いします<a href="http://novel.blogmura.com/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fimg%2Fnovel88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログへ"></a><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_fantasy/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_fantasy%2Fimg%2Fnovel_fantasy88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ"></a><br></font>
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<link>https://ameblo.jp/kaito0608/entry-10137444995.html</link>
<pubDate>Sun, 21 Sep 2008 00:57:34 +0900</pubDate>
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<title>バク第３話　初夢（３）</title>
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<![CDATA[ <font size="4">俺は思いっきりビールを噴出してしまった。炭酸がきいているので、口の奥から鼻に少し入ってしまったらしく、むせてしまった。語尾が伸びていないので、今の発言は深影によるものだ。言い返そうにも、むせてしまって言葉が出ない。<br><br>「分かりやすいなー、魁人はー。動揺したのバレバレだしー。」<br><br>「ち、、、ちげーよ。」<br><br>「ふん。やっぱり沙希か。というか誰がどう見ても、そう思うと思うが。」<br><br>　まあ、仲はいいがな。小学校、中学校と同じだからな。付き合いも長い。高校は別々になったわけなのだが、たまに会っている。女子高らしく、女同士の生々しい色々なことがある、など愚痴を聞いたりしている。今日は友達と一緒に初詣にでも行っているのだろう。<br>　俺らは初詣なのに、野郎三人でむさくるしく、こたつを囲んでいるわけだ。そして、俺の脱童貞話に花を咲かせているわけだ。もしも沙希がこの光景を見たならば、ため息をつくだけなのだろう。男っていう生き物は・・・ってな感じで。<br><br>「そろそろ告白してもいいんでない？」<br><br>　不覚にもまた俺はビールを噴出してしまった。深影は唐突に質問してくるから困ったもんだ。<br><br>「告白ってなんの？」<br><br>　間違いなく沙希に対する告白なのだが、とぼけてみた。俺がここで、沙希に告白するってこと？などと聞いてしまうと、またなんかアレだ。<br>　俺が確実に惚れてるっていうのを露呈してしまう形になりかねない。<br><br>「沙希に対する告白だよ。俺らはもう高校三年になるんだ。お前卒業してからのこととか考えてないのか？」<br><br>「・・・ノープランだな。やりたいことないし、適当に就職でもするよ。」<br><br>「沙希は確実に進学するだろうな。やつは成績もいいし、親が間違いなく進学させるだろう。ここは田舎だから、もしかしたら上京とかも考えられるかもしれんな。」<br><br>「状況って、、、」<br><br>「状況じゃない、東京に出て行く方だ。そうすると、お前とは離れることになるな。すると、滅多に会えなくなるだろう。」<br><br>「都会では色々な罠があるからねー。モデルの仕事だと思って契約したら、実はＡＶのスカウトでしたー、みたいなー。あとは知らないうちに誓約書書かされてたりー、借金の肩代わりになっていたりー、挙句の果てにはー、東京湾にレッツダイブー。」<br><br>　新年早々、慎一は相変わらずブラックユーモアに富んでいる。ドラマの見すぎなのか、ネット社会に侵されているのか、自分の妄想なのか定かではないが、決して明るい妄想ではないことは確かだ。こやつは、他人の人生なんて知ったこっちゃない。他人の人生は笑える要素で詰まっていれば、俺は満足、そんなキャラだ。ある意味人生の核心をついているような気がしないでもない。<br><br>「そんな現実離れしたことあるわけねえだろ。」<br><br>「まあ、可能性はゼロではないとしても、お前との距離は開くわな。色々な意味で。」<br><br>　深影はタバコを吸って煙を吐き出しながら、意味深長な発言をした。確かに、今までみたいに会いたい時には会えないし、生活環境も変わるわけだ。大学での友達もできると思うし、地方から出て行くわけだから、当然一人暮らしをするわけだ。<br>　女の一人暮らし・・・危険だ。<br>　いやいや、待て待て。なんでいきなり危険だ、なんて断言できる？セキュリティーの整ったアパートで暮らせば、問題はないだろう。モニター付のインターフォン、オートロック、便利なものはいくらでもある。さらには用心棒でも雇えば、さらに強固なものに・・・いや、待てよ。用心棒がありえないぐらいの美形の持ち主だったら、どうするか。<br>　用心棒との恋に落ちる。<br>　映画でもそんなストーリーのものがあるような気がする。よくマフィアから女の子を守るはずが、気がついたら恋に落ちていて。。。<br>　でも用心棒は次の依頼主が待ってるから、去らなくてはいけない。少しの間だったけど、幸せだったぜ・・・君も幸せになれよ、なんてキザな置きセリフを言って去っていく。<br><br>　俺は気づかない間に酔いが回っていたらしい。</font><br><br><br><br>もしよかったら、クリックお願いします！<br><br><a href="http://novel.blogmura.com/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fimg%2Fnovel88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログへ"></a><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_fantasy/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_fantasy%2Fimg%2Fnovel_fantasy88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ"></a><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kaito0608/entry-10138212446.html</link>
<pubDate>Sat, 20 Sep 2008 00:27:55 +0900</pubDate>
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<title>バク　第４話　初夢（４）</title>
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<![CDATA[ <font size="4">次の瞬間には新年の一番最初の昼間になっていた。<br>　深影と慎一は初売りに行っていたらしく、何個か品物を買ってきていた。深影は、なんかの福袋。三千円したらしい。三千円なんてろくなもの入ってねえぞって言うと、お前には人生の楽しみが分からないのか、と逆に説教されてしまった。<br>　慎一は最新のＤＶＤプレイヤーを買ってきたようだ。<br>　まだ深影の家にいるというのに、さっそく封を切って中身を、まるで恋人でも見つめるような眼差しで見ている。いっそのこと無機質と結婚してしまえばいいのに、と言うと、無機質はセックスできない、とまともなようで、ちょいと何か抜けているような答えを返された。<br><br>　二人は一睡もしないで初売りに出かけたようだ。そのストイックぶりには感服する。俺はというと、ビールの助けを借りて、夢の国に行った。<br><br>　夢。<br><br>　そういえば、新年初めて見る夢って初夢っていうんだっけ？夢の内容でその年の出来具合が決まるとか決まらないとか。<br>　　<br>　富士山、鷹、なすび。<br><br>　この三つのうちどれかが夢に出てくると、縁起がいいらしい。富士山が一番良くて、その次に鷹、最後は、なずび。<br><br>　富士山に登りながら、鷹に襲われ、力尽きそうになって、偶然持っていたナスを食べてなんとか生き残る。<br><br>　そんな夢を見たなら、今年はいいことばっかりで、たまらないと思うのだが、そんな夢なんて見るわけがない。<br><br>　俺が見た初夢なんて、全然新鮮味がないもの。<br><br>　高校の昼休みに、正門の近くにあるコンビニで昼飯を買って、自販機でジュースを買うと当りを引いて、もう一本出てくる。<br>　偶然通りかかった、沙希に一本ジュースをあげる。<br><br>　そんな夢だ。<br><br>　二人に初夢の話をすると、やっぱり沙希のことが好きなんだ、とチャチを入れられる。寝る前に沙希の話をしていたから、夢に見たんだろう。所詮は夢。現実ではない。<br><br>馬鹿らしいと思い、俺はタバコに火をつけた。</font><br><br>よかったら、是非クリックお願いします！<br><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fimg%2Fnovel88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログへ"></a><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_fantasy/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_fantasy%2Fimg%2Fnovel_fantasy88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ"></a>
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<link>https://ameblo.jp/kaito0608/entry-10139395964.html</link>
<pubDate>Fri, 19 Sep 2008 01:19:08 +0900</pubDate>
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<title>バク　第５話　初夢　（５）</title>
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<![CDATA[ <font size="4">　第二回の冬休みが終わった。<br>　第二回というと、なんだそれは？と思うだろうが、この休みは俺らの地元にしかない特殊な冬休みなのである。<br>　地元は雪国であるため、都会の人たちからは考えられないぐらいの雪が積もる。標高の高い山に囲まれた台地。山は切り開かれ、夏はゴルフ場、雪が積もったらスキー場に早や変わりする。便利なような気がするが、実際は立派な環境破壊である。木がなくなれば、動物の住む場所を少なくするわけであり、虫も数を減らし、生態系に多大なダメージを喰らわせる。<br>　雪がたくさん降るということは、ウインタースポーツで儲けられるだけでなく、日常生活に対するダメージも大きい。<br>　路面に雪が積もり、交通を妨げる。仮に溶けたとしても、残った水が深夜の南極のような寒さによって凍り、翌日スリップする車が出る。車だけではなく、通行人にもダメージが出る。氷で滑ってありえないぐらいの大怪我をする例も珍しくない。特に老人の怪我が多い。体が弱ってきているから仕方ないことなのかもしれないが。<br>　このように、雪というと美しいだけではないのだ。<br>　不便極まりないからか、地元の高校は通常の冬休みが終わった後に、二週間ばかり余計な長期休業が用意されている。得な気もするが、その分夏休みが少ないから、結果的には得も損もしてないわけである。<br>　その休みが終わったわけだ。これから春休みまで、と考えると、憂鬱になる。長期休業が訪れるのを期待するのは、俺に限ったことではなくて、誰もが思うことである。勉強が楽しいなんて思えるのは、きっと変人に違いない。<br>　しかし、長期休業が開けた一日目の学校というのは、なんとなく好きだ。久しぶりにクラスメイトに会えるっていう楽しみがある。冬休みに何してた、とか、テレビの話でもいいし、はたまた恋愛の話でもいい。久しぶりに人に会って話をするってのは、ある種の新鮮味がある。<br>　深影と慎一とは休み中も結構頻繁に会っていたから、特別に話したい、とは思ってなかった。でも、仲はいいので普通に話したが。<br><br>　その日は、いつも通り七時ぐらいに起きて、おかんが焼いた食パンを二枚食べて、おかずの目玉焼きも食べた。顔を洗い歯を磨き、着替えて家を出る。<br>　学校の近くの公衆トイレの中で、大便器の個室に入り、タバコに火をつける。つかの間の至福を味わう。<br>　吸殻は水に浮かんでくるので、トイレットペーパーでグルグル巻にして、トイレの水で流し出す。こうすれば、トイレットペーパーが吸殻も綺麗に流してくれるってわけだ。<br>　さらに匂い消すために、香水を普段の倍ぐらいつける。タバコを自分で吸ってると、自分の匂いには気がつかないもんだ。気がつかなくても、意外に匂いが出ている場合もある。別に生徒指導の教師が怖いってわけではなかったが、いちいち呼び出されて、あげくの果てに自宅謹慎、とかになるのが面倒なだけだった。<br>　<br>　いつもと変わらない。<br>　ウォークマンでＥＭＩＮＥＭを聞きながら、外部との接触を遮断する。遮断すれば、一人になれる。余計なことを考えなくても大丈夫だ。<br><br>　授業は退屈の塊だった。<br>　こんなこと覚えて、何の意味があるんだ、社会に出て世界史のクソ長い歴史の偉人の名前なんて暗唱する機会なんてあるのか、考えれば考えるほど無意味に感じてくる。<br>　大学。<br>　新年早々深影に言われたことを思い出した。沙希は進学して大学に行くだろうと。大学に行くってことは、また授業を受けながら勉強するわけだ。この退屈の延長なのだろうか。まだ経験してないから分からないが、こんな現実が待っているならばクソくらえ、と心の中で呟いた。<br>　深影は机に突っ伏して寝ている。最前列なのに、勇気ある行動だ。いや、寝ているのだから、機能は停止しているから行動ではないのか。しかし、教師も教師だ。間違いなく視界に入ってるはずなのに、起こそうともしないで、小難しい教科書を読み上げている。アリストテレスっていうおっさんが、大昔にこんなことを言いました。物事には魂のようなものが入っていて、それを愛と呼んだ。なんか歌詞でもできてしまうような文だった。<br>　深影の頭を見ると、もったいないな、って改めて思ってしまった。髪の毛を伸ばせば少しはいい男になるような気がするのに、奴は可能性をハサミかバリカンでちょん切った。まあ、石鹸でも洗えるというさらなる可能性の目を生んだわけだが。<br>　しかし、よく寝るな。ストーブが近いせいなのかもしれないが、それにしてもよく寝る。成長期は過ぎたはずなのに、まだまだ成長する気なのかもしれない。<br>　一方、俺の席の前に座ってる慎一はというと、机に隠しながら、ポルノ雑誌を読んでいる。読んでいるというよりは、見ている、と言った方が適切なのかもしれない。ヌードの写真だからな。気楽な奴だ。男子校だからいいものの、共学の高校だったら、今ごろ女子に、きもい、やら、最低やら、言われたい放題のはずだ。<br>　しかし、この男、アホなように見えるが、なぜか勉強はできる。学年でも５本の指に入る実力だ。授業中にエロ本読んでる、この男がだ。<br>　特別に塾や予備校に行ってるわけでもない。かと行って、授業中は授業を聞いていない。家に帰れば、パソコンでネットサーフィンしているだけ。勉強してるって気配がまったくしないのだ。<br>　努力は嫌いだーよー、といつか言っていた。しかも、イケメンであるから、面白くないって思うやつも、ちらほら。<br>　塾に行ったり予備校に行ったりしてお金を親にかけてもらい、授業中は私語なんて発しないで、教師に惚れてしまったかのように真剣な眼差しで授業を聞いているような、いわゆる真面目君らからは、浮いた存在であるのだ。俺は努力してるのに、なんであいつには勝てないんだ。<br>　そのくせ、俺なんて童貞なのに・・・<br><br>　おっと、童貞っていうことでは俺も人のこと言えんな。しかし、童貞っていう言葉は広辞苑にも出ている由緒正しい、立派な日本語の一つであるのに、なんともマヌケな雰囲気が出ている単語である。<br><br>　童貞、どうてい、ドウテイ・・・　<br><br>　果たしてこのクラスに何人童貞がいるのだろうか。男子校だから普段は女子との接点が皆無であるため、比率は結構高いような気もする。彼女がいる生徒を勘定した方が早いのでは？とか思うが、実際付き合ってるけど、ソレはまだなんだよ・・・と切ない日本男子は結構いるのだ。彼女が大切だから汚したくないんだ、などアホなことをいうやつもいれば、実家だからさ、おかんが専業主婦だから家にいっつもいてさー、ホテルに行く金もなければ、ホテルに行く口実も出てこなくてさー、嫌われたりしたらどうしよう・・・<br>　今日の男子高校生も大変である。<br>　ってなんでまた童貞のことについて一人で考えていなけりゃならないんだ。あほらし。。。<br>　<br>　トントン・・</font><br><br>　よかったら、クリックしてください！<br><br>　<a href="http://novel.blogmura.com/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fimg%2Fnovel88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログへ"></a><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_fantasy/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_fantasy%2Fimg%2Fnovel_fantasy88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ"></a><br>
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<link>https://ameblo.jp/kaito0608/entry-10140057201.html</link>
<pubDate>Thu, 18 Sep 2008 04:59:23 +0900</pubDate>
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<title>バク　第６話　初夢（６）</title>
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<![CDATA[ <font size="4">　前の席から腰をぐるっと回して、慎一が俺の机を叩いている。<br><br>「モールス信号の練習か？」<br><br>　はあ・・・と声が聞こえそうなため息を慎一はついた。飽きれてものも言えない、といった感じだ。何か用か？君の遺伝子受け止めるティッシュなら持ち合わせてないぞ、ととぼけてみた。<br><br>「腹へらないー？」<br><br>「減らない。」<br><br>「ここはさー、減ったってことにしてさー、ちょっと抜け出そうよー。授業退屈でさー、エロ本見るのも飽きちゃったしさー、ねえー、頼むよー、魁人ー。」<br><br>　甘ったるい声を男に出されても嬉しいわけがない。しかし、こうなってしまったら慎一は絶対に諦めない。一瞬にして食中毒になったフリをしてでも抜け出すはずだ。しょうがねえな、と言いながら俺は手を上げて教師を呼び、トイレに行ってくる、と言い、教室を抜け出した。こういう場合は先手必勝。二人が抜け出すのは明らかに不自然だからな。慎一がトイレに行くって先に言ったならば、俺は腹が痛いんです！っていう迫真の演技をしなくてはいけなくなってしまう。<br><br>　俺は廊下を歩きながら、慎一はどうやって教室を抜けてくるんだろうって考えた。俺は真面目じゃないが、やつは勉強はとりあえず優秀だからな。怪しまれる心配はないだろうが、俺が教室を抜け出してからの時間差をどうやって誤魔化すのか。<br>　残念ながら、俺は慎一の立場なら何もできない。演技力もなければ、納得がいく口実が考えられない。しかし、やつは俺より頭がいい。常人じゃ考えられないほどの驚くべき口実を考え出すのかもしれないし、舞台に出れるんじゃねえのかっていうぐらいの鬼気迫る迫真の演技をするのかもしれない。<br><br>　考えているだけでも楽しくなってきた時に、俺の携帯が震えた。<br>　誰だろう、と思いながら、画面を見る。メールが１件届いていた。送り主は慎一である。<br><br>　内容は、というと・・・<br><br><br><br>「盲腸の演技をしたところ、教師が本気にしてしまい救急車を呼ぶっていう騒ぎになった。みんなも信じて本気で心配してきた。誤魔化すのに一苦労だった。つまり、抜け出すの失敗しちゃったから、魁人一人でゆっくりしてちょー。」<br><br>　どうやら演技をやりすぎたらしい。<br><br>　何して時間潰すかなー、と伸びをしながら考えた。とりあえず、コンビにでも行くかな。コンビニのトイレでタバコでも吸って、そっから考えよう。<br><br>　携帯で時間を見ると、まだ１１時だった。お昼までまだ時間がある。コンビ二は時間帯のせいか、ガラガラだった。店員も暇です、かまってください、話し掛けてください、とでも自己アピールしたそうな顔をしているようだった。しかし学制服（黒の学ラン）を着ている俺が店に入ると、あれ、なんでこの時間帯に学生が？みたいな不思議そうな顔をしていた。もし問い詰められたら、体調不良で遅刻なんだ、とでも言い訳をすればいいだろう。手ぶらの理由をどうにか説明できればいいのだが。<br><br>　まず俺はトイレに入り、タバコに火をつけた。深呼吸と同じ要領でゆっくり煙を吸い込み、ゆっくりため息をつくようにゆっくりと吐き出す。実際はそんなことはないのだろうが、ストレスが取り除かれていると錯覚を覚える。<br>　タバコは去年、つまり高校２年の時に覚えた。<br>　夏休みの前日の昼間だ。覚えやすい日に吸い始めたもんだ。何回か親父のタバコをくすねて、吸ってみようとしたこともあるが、いざ煙が出始めるとなぜか怖くなって急いで消したりしていた。根が小心者だから、怖さを異常に嫌う傾向が俺にはある。<br>　きっかけは単純だった。すでにタバコを吸っている友達と一緒に俺の家に来て、友達からタバコをわけてもらい、言われた通りに、ゆっくり吸い込み、ゆっくり吐き出した。むせるっていう噂も聞いていたのだが、俺の場合は意外にもすんなり肺に入れることができた。友達も吸い始めた時はひどくむせたらしく、むせない俺を見て、意外だ、と言っていた。<br>　あの時も、こうやって吸っていたっけ、など考えていると、どんどん手元のタバコは灰だけ残しながら燃えていった。最後にはフィルターに引火し、臭い匂いを出すのだろう。どことなく人間が生きるってことに似ているような気もしたが、くだらない、と思い思考を止めた。俺はタバコじゃない、ちゃんと意志もあるし、言葉も発することもできるし、おいしいって感じられる味覚だってある。しかし、学校生活はタバコに似てるかな、と少し納得した。無意味な授業は、何も残さずに、点数という数字の結果を残して、気がついたら頭からそっくりそのまま抜け出している。そして次の勉強が頭に入り、抜けていく。電車でいう特急みたいな。停車する駅は停車するが、関係ない駅は容赦なく通り抜けていく。<br>　<br>　トイレに長居しすぎてしまったようだ。</font><br><br><br>よかったらクリックをお願いします！<br><br><a href="http://novel.blogmura.com/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fimg%2Fnovel88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログへ"></a><br><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_fantasy/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_fantasy%2Fimg%2Fnovel_fantasy88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ"></a>
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<pubDate>Wed, 17 Sep 2008 17:41:18 +0900</pubDate>
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<title>バク　第７話　初夢　（７）</title>
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<![CDATA[ <font size="4">だいぶ空腹を感じるようになっていた。吸ったタバコは３本。タバコ１本吸うと寿命が何時間か短くなるっていう説があるが、あの説に正当性があるのなら、俺は今の喫煙で一体どのくらいの余生をダメにしたのだろう。<br>　トイレを出て、授業が終わってから昼飯の争奪戦に備えて、コンビニでお弁当でも買っておこうと考えた。校内にある購買コーナーは、熾烈な争いが繰り広げられる。授業がいつもより早めに終わることでもあればしめたもの。ダッシュで購買コーナーに向かうわけだ。その波に乗り遅れると、下手すると昼飯を買うこともできなくなってしまう危険性がある。<br>　俺は唐揚げが四個入ったお弁当を手に取り、レジで清算を済ませた。唐揚げは俺の好きな食べ物の一つ。おかんが作る手作りの唐揚げは絶品だ。気になった人は是非とも我が家に遊びにきてくれ。<br>　コンビニの店員は、まるで八百屋のような威勢の良い声で、ありがとうございました、またお越しくださいませ、と、もう何万回言ったか覚えてないフレーズを発していた。仕事熱心なのは分かるが、コンビニの店員でそんなに気合が入っていても、どうなんだろうと思った。将来的に八百屋でも経営したら面白いのにな、と大して仲も良くない店員の将来を俺は軽く気遣った。<br>　コンビニを出ると、店内と外界の温度差の激しさで一瞬身が震えそうになった。まだ２月の半ば。真冬ではないが、寒さは依然として回復はしてない。雪が降ってなく、風も強くないのがせめてもの救いか。<br>　携帯で再び時刻を確認すると、そろそろ正午になろうとしていた。トイレに行ってくると行って教室を抜け出したのに、軽い小旅行のような感じになってしまった。あの化学の教師はネチネチした性格なので後日呼び出されて、まるで何かを口に入れて咀嚼しながら話しているかのような、モゴモゴした声で延々と説教されるのだろう。そう思うと、若干嫌になる。<br>　元をたどれば、すべて慎一のせいだ。俺は授業は退屈だったが、色々と妄想なり、夢の世界に行ったり、携帯で遊んだりして時間を潰そうとしていたのだ。そこをあの色男の突発的な提案により、すべてオジャンになったのだ。まあ、その提案を飲み込んで実行に移してしまった俺が結局悪いのだが。<br>　コンビニの駐車場を出て、歩道を歩く。道の隅には溶けきってない雪が残っている。まだまだ春は遠い先で待っているらしい。<br>　俺は寒いのが本当に苦手だ。暑いのは我慢できる。汗をかくことが嫌いじゃないのだ。女の子にとっては匂いも気にするだろうから、悩み事が多いのかもしれんが。<br>　冬はろくなことがない。<br>　俺は遺伝なのかもしれんが、腸が本当に弱い。すぐに腹が痛くなる。小学校の時に一日にトイレに10会以上通ったという伝説は未だに語り継がれているだろう。破ろうとするやつは間違ってもいないだろうが。<br>　高校に来るとさすがにいなくなるが、小学校の時は、大便をするというだけで、覗きにきたり、冷やかす奴が異常に多い。そりゃ人間だから出るものは出る。小便という液体が固体になっただけだ。小学生は、うんこ、という単語一つで腹がよじれるほど大笑いできる。だからなのかもしれんがな。<br>　そんな腸の持ち主の俺なのだが、この長時間の退席を腹痛で説得する自信は毛頭にない。下手な言い訳をしないで、素直に説教されるとしよう。<br>　信号を渡って正門に入ろうとした時に、はっとあることを思い出した。<br><br>　・・・飲み物を買ってない。<br><br>　弁当は買ったのだが、それを喉に流し込むジュースを買い忘れてしまったのだ。忘れものが多い俺らしい。忘れることは本当に多い。人の顔と名前が一致するまで結構な時間を費やすし、タバコ買って、タバコだけ持ち帰ってお釣りを取り忘れることとかよくある。さすがに１０００円札で買った時はすぐにダッシュで戻ったが。<br>　点滅し始めた歩行者専用の信号を見て、慌ててＵターンした。左折してきた黒のセダンが慌てて止まる。たぶん、40代後半であろう中年のおっさんが不機嫌な顔をして俺を睨みつけた。運転すると性格がモロに出るというが、まさにその通りだと思った。禿げてきている額を見る限り、日頃からストレスを溜め込む性質なのだろう。そんな現代社会のストレスの捌け口として睨み付けられた俺は、気にしないでコンビニに向かってダッシュをした。<br>　ダッシュしていたが、途中ですぐに歩いた。忘れ物をしたということに囚われて、焦ってしまっていたが、もう学校は昼休みだ、ゆっくり歩けばいい。<br>　コンビニでジュースを買おうと思っていたが、またあの体育会系の野太い声を聞くことを考えると、気が重くなった。野太い声は男子校で嫌っていうほど男子校で聞いている。コンビニの自動ドアの横にある自動販売機で買うことにした。<br>　優柔不断も俺の困った性格の一つだ。<br>　先ほどの唐揚げ弁当を何の迷いもなく直ぐに買ったのは、奇跡であったと言っていい。いつもはかなり迷う。コンビニなどのちょっとした買い物以外でもファミレスでオーダーする時や、ＣＤを買う時、服を買う時も、まだかよ、っていうぐらい迷いまくる。だからなのか、俺は一人で行動するのが好きなのかもしれない。もしも連れがいたなら、イライラして何も言わずに帰ってしまう可能性が高いからだ。<br>　案の定、自動販売機と睨めっこをする俺。<br>　まずは、冷たい飲み物を買うか、暖かい飲み物を買うかという討論が第一回戦だ。決勝まで何回戦うんじゃお前は、と思うだろうが、俺自身も分からない。その時の気分によって、大会の運営が変わるのだ。<br>　第一回戦は、暖かい飲み物が見事に勝利した。理由は単純。嘘で言ったトイレ休憩がＶＩＰ待遇になってしまったのに、冷たい飲み物で腹を壊した真面目なトイレも味わうなんて嫌に決まってるからだ。暖かい飲み物は限られている。まさか、暖かいスポーツ飲料水なんてあるわけがない。想像しただけでも不味そうだ。大体大きく分けて、お茶かコーヒーか、となる。<br>　さて第二回戦の始まりだ。<br>　というか、事実上決勝戦みたいなものだ。ジャンルは決まったので、後は何を買うかを決めるだけだ。また優柔不断の俺が出てくるわけなのだが。<br><br>「ココアが飲みたいな。」<br><br>　・・・ココア。<br>　コーヒーでもお茶でもない飲み物が出てきた。しいていうならば、コーヒーに分類されるのだろうか。しかし、あいにくこの自販機にはココアはない。俺は声が聞こえた方を向いた。後ろから聞こえたので、右肩越しから目線だけ動かす。<br><br>「悪いけど、この自販にはココアは・・・」<br><br>　そこまで言って俺の言葉は続かなかった。別に失語症になったわけではない。人間は突然の衝撃により、言葉を失う時がある。あまりの恐怖、喜び、悲しみ、など。しかし、今の俺にはこのような感情はない。驚愕、という単語が一番ピッタリだろう。驚愕した後に出てきたのは喜び、だったのかもしれない。<br><br>「ずいぶんと早いお昼休みですね、魁人君？」<br><br>「・・・なんだ沙希か。」</font><br><br><br>よかったら、クリックお願いします！<br><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fimg%2Fnovel88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログへ"></a><br><br><br><a href="http://novel.blogmura.com/novel_fantasy/"><img src="https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fnovel.blogmura.com%2Fnovel_fantasy%2Fimg%2Fnovel_fantasy88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ"></a>
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<pubDate>Tue, 16 Sep 2008 18:15:39 +0900</pubDate>
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