<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>kamayuri散文庫</title>
<link>https://ameblo.jp/kamayuriprose/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/kamayuriprose/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>書き綴った文章の記録</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>空の過客</title>
<description>
<![CDATA[ <font color="#999999">空には旅人がいる<br>誰にも縛られることなく自由な旅をしている<br><br>下を見下ろすと、生命に満ちた大地が出迎えをする<br>青々とした草木は囁き声で挨拶を交わし<br>旅人は若草が健やかに育つよう願いを込めて、さらさらと水やりをする<br>新たな命の成長に思いを馳せながら、流れに身を任せしばしうつろう<br><br>空と大地の色が一層濃くなった頃、地上からの熱気を受け旅人は祭りを開く<br>暗転した空で光の衣を纏い太鼓を手に舞い踊ると<br>通りすがりの旅人たちが雨滴で地面を打ち調子を取る<br>満場の拍手に包まれ、南の天を見ながら目を閉じ旅人は漂い続ける<br><br>まどろみから目覚め再び下を見下ろすと<br>黄金色の野原と紅葉色の山々が一面に広がっている<br>その幽玄な彩りのたたずまいに魅せられ旅人は大地に恋をする<br>茜色に頬を染め地上との語らいを満喫するも<br>野山は次々と旅人に別れを告げしばしの眠りに就く<br><br>愁いたまま足を進め旅人は街に辿り着く<br>近くから閃光と共に轟と身を引き裂くような声が聞こえる<br>人々があてもなく走り回り、ぶつかっては真朱をまとい錆色の澱みに沈んでいく<br>静寂が訪れた後旅人はその場に立ち竦み、はらはらと凍った涙を流す<br>純白の布で地面を覆い安らかな眠りを祈りながら、ゆっくりとその場を後にする<br><br>空を仰ぎ旅人は虚空に語りかける<br>白昼の日輪も暗闇の辰星も、光を放つのみで言葉は返らない<br><br><br>旅人は眼下を見下ろし続けることを心に決め<br>今日からまた旅に出る</font>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kamayuriprose/entry-11375842629.html</link>
<pubDate>Wed, 10 Oct 2012 07:00:46 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>心臓の揺り籠</title>
<description>
<![CDATA[ <font color="#FA8072">目を覚ますとそこは珊瑚色の海だった<br>その海の中で私は即座に動き始める<br>同じ場所に佇み、ただただ体を動かし続ける<br><br>私の中から勢いよく飛び出していく紅色（くれないいろ）の欠片たちは<br>煌めきながら珊瑚の海を翔けめぐる<br>その喜びに満ちた舞踏会を眺めながら、私は海に横たわり静かに動き続ける<br><br>或る日突然、私は一人になった<br>周りを包んでいたやさしい海はもういない<br>欠片たちは踊りをやめ、疾走している<br>その歩みを止めない様、私は力いっぱい働き続ける<br><br>いつの日か、私は眠ったことがないのに気が付いた<br>目覚めから共にある紅の欠片たちは、徐々に輝きを失いつつある<br>休みたい欲望に駆られながらも、私は労働をやめることはない<br>もし休めば全てが闇に沈んでしまう<br><br>近くにいるものたちは順々に眠りに就いていく<br>私は自分の時を待ちながら緋色の欠片を尚も送り出す<br>かつて昔に見た歓喜の舞を思い返しながら<br>やがて私は静かに眠りに落ち、珊瑚色の夢を見る</font>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kamayuriprose/entry-11372420390.html</link>
<pubDate>Sat, 06 Oct 2012 07:18:51 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
