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<title>臨時作家</title>
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<description>創作ミステリー小説と映像シナリオの紹介です。</description>
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<title>第６７話</title>
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　周一郎は座りなおすとスクラップブックをめくりだした。当時の新聞やらゴシップネタに近い週刊誌まで、大小の記事が丁寧に貼り付けてあった。　一枚一枚丁寧（ていねい）にめくる周一郎の横顔を、建はまんじりともせず眺めていた。時折、周一郎が手をとめ記事に視線をはしらせる。最後まで目を通すと、周一郎が指で押さえていたページをふたたび開いた。「この記事なんですが」　身をかがめ記事をみる。周一郎の意図がすぐとわかった。「この記事にだけは若先生のことが書かれてありますね」「ぼくも、気になってはいたんですけど」「若
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<dc:date>2010-09-06T15:48:37+09:00</dc:date>
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<title>推理小説「室の剣」　～もくじ～</title>
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 推理小説「室の剣」～はじめに～現代の北鎌倉の古武術道場を舞台にした推理小説です。この小説は群像劇スタイルの推理小説で、さまざまな年代の人物が数多く登場します。近親憎悪、近親相姦、そして、すでに死語となりつつある師弟愛、武門の意地なども描かれ、第１章は、さながら剣豪小説と化しています。主役である探偵役が本格的に登場するのは第２章で、第１章の長さで辟易とされる方も多いようです。第２章まで読みすすめて下さることを切に希望します。| ストーリー概要 | 主な登場人物 | 室の剣PV（YouTube） 
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<dc:date>2010-01-30T18:30:34+09:00</dc:date>
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<title>自主映画制作</title>
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 昔、一度だけ自主映画を撮ったことがあります。シナリオからはじまり、絵コンテ、演出、撮影、編集と、友人のディレクターと二人で制作しました。今では笑い話ですが、当時はまさに七転八倒、映像制作がいかに大変であるかを思い知らされた一作でした。 一番、頭を悩ませたのは音声です。使えないシーンが続出して、再度、俳優さんを呼んでアテレコを試みました。それ以外にも、車のナンバープレートを消したり、自転車で走り去っていくオバサマを消したり……。千枚におよぶコマをフォトショップで一枚一枚消す作業を友人が一人でこな
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<dc:date>2009-12-15T23:09:24+09:00</dc:date>
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<title>第６６話</title>
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　建は深く肯いた。そうなのだ。やがてこの屋敷は忍壁流に返さなければならない。そのための約束なのだろう。だが、事件が終わっていないというのは、どう言うことだ。周一郎の示唆する事由がよく飲みこめない。「事件が終わってないと、どうなるんですか」「河勝先生のお父さんの失踪、理由はなんでしょうね」「あ」　周一郎の言わんとしている事がわかった。つまり、五年前の惨劇の真犯人は別にいると言っているのだ。しかも、今回の智司の失踪は五年前の惨劇と関係がある。それはあまりにも突飛であり、しごく陰惨な推測だった。　僕も
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<dc:date>2009-12-14T23:02:53+09:00</dc:date>
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<title>第６５話</title>
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　建が部屋に戻ると、隣部屋に人の気配を感じた。　周一郎さん、戻ってきてる……。　襖に耳を押しあてようと頬をぴたりとつけたところで襖がひらいた。周一郎が呆れたように見下ろしてくる。建はごまかし笑いをして胡坐をかいた。「あまりいい趣味じゃないですね」「……はい」「僕になにか用でも？」「別になにも」「じゃあ、僕から訊いていいですか」「え？」　周一郎が後ろ手に襖をしめ、建のまえに腰をおろした。「五年前のことです」「事件の」「そう」「あの夜、若先生は、どこにいらしたんですか」「その前に」「なんですか」「周
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<dc:date>2009-12-10T21:23:17+09:00</dc:date>
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<title>第６４話</title>
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　建は仁志の部屋にむかっていた。　あれから智司の消息に関する新しい情報はない。稽古中の仁志をみる限り、それに対する憂慮はみてとれなかったが、父親が行方不明なのだ。平静でいられるわけがない。　廊下づたいにまわりこみ庭の襖ごしに声をかける。　中から「どうぞ」と、短い返事がかえってきた。　襖をあけると、仁志は道着姿のままくつろいでいた。建は畳のうえに腰をおろすと所在なげに部屋をみわたした。「父のことですか」　仁志が無感情にいってくる。建は「うん、まあ」と、あいまいに答えた。「消息はわかりません」「手が
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<dc:date>2009-12-07T10:46:26+09:00</dc:date>
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<title>第６３話</title>
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　稽古を終えると周一郎はすばやく私服にきがえ屋敷をでた。降るような蝉の声につつまれる。土曜日の午後三時、門をでると白い日傘をさした若い女が真向かいの門からでてきた。女は門の脇にしゃがみこむと花壇からこぼれるように咲いているペチュニアをうっとりと眺めだした。表札をみると犬養とある。周一郎に気づいたらしい。あわてて立ちあがり会釈をしてくる。笑みをうかべ「見事ですね」と声をかけると、女が嬉しげに花壇をみおろした。「とても、可愛らしいお花でしょう。別名ツクバネアサガオといって南米のお花なんです」「花言葉
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<dc:date>2009-12-06T19:26:02+09:00</dc:date>
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<title>第６２話</title>
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「三日前に入門しました」「入門……？」「はい」　おおよそ仁志らしからぬ受け答えだった。仁志はしばらく無言でいたが「よろしくお願いします」と、小さくこたえた。　仁志は周一郎を警戒している。出会いが悪すぎたのだ。建にしても桂介との出会いがなければ仁志同様、周一郎を快くおもってはいなかっただろう。　智司の消息はわからないままだ。すでに二週間。仁志はどういった心境の変化で稽古に顔をだしてきたのだろう。あるいは家にこもっていることに耐えられなくなったのか……。　ほどなくして稽古が始まった。自然と山岡の姿に
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<dc:date>2009-11-19T00:14:55+09:00</dc:date>
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<title>第６１話</title>
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　山岡も周一郎も入門したばかりなので目のさめるような藍染（あいぞめ）の胴衣と袴をつけていた。いかにも手練れとみえる二人が糊のとれきっていない道着をつけている。興味深げに両者を交互にみていると、周一郎がちらと建を見てきた。ぎこちなく袴のみだれをなおす。心中を見透かされているようで落ち着かない。やはり周一郎は苦手だった。　周一郎は三日前、屋敷に住み込みではいってきた。専属デザイナーという名目だが、まだ仕事には手をつけていない。どうせ屋敷にいるのだからと稽古をするよう弥隅にすすめられ、昨日から剣術の稽
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<dc:date>2009-11-04T23:35:42+09:00</dc:date>
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<title>第６０話</title>
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　でも、つかえる……。　一堂の知人でもあり柔道をやっていたということで、弥隅がめずらしく例外をみとめた。師範でもない山岡に柔術の稽古をゆるしたのである。　柔術の稽古で相手をしてわかったことだが、身のこなしが巨体ににあわず、しごくしなやかで動きに無駄がない。えらが張った四角い顔に、たかい頬骨がいかにも人情にあつい人物という印象をあたえる。腹話術を連想させる高くくぐもった声が、この男の人物像をより面白いものにしていた。　建は刀を納めると懐から手ぬぐいをだし汗をぬぐった。「ぼくは三歳の頃から袴をつけて
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