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<title>かなでのブログ</title>
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<description>乙ゲーのレポ</description>
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<title>陽仁26話</title>
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<![CDATA[ <p>サプライズだと言って突然帰国したハル。</p><p>今日の日のために、前からスケジュールを調整していたらしい。</p><p>まだしばらくは日本に滞在できるということで</p><p>思い出のあの場所に行くことになった。</p><br><p>「わぁ、なんだか懐かしい！」</p><br><p>ハル「ああ、そうだな。ここに来たのは、もう１年ぐらい前になるか・・・」</p><br><p>「つい昨日のことみたいに思い出せるのに・・・なんだか変な感じ」</p><br><p>二人並んで、水族館を見上げる。</p><p>あの時は、ただハルに休暇を楽しんでもらいたい・・・</p><p>そういう気持ちでチケットを贈った。</p><p>でも、今は恋人としてこの水族館に来ている。</p><p>あの時は、ハルと想いが重なるなんて思ってもみなかった。</p><br><p>「また、２人でこうして来れると思ってなかったから本当に嬉しい！」</p><br><p>ハル「大げさだな。別に、これからいくらでも来れるだろ？」</p><br><p>「でも・・・またすぐに向こうに戻らなきゃいけないんでしょ？」</p><br><p>ハル「・・・あー・・・そのことなんだけど」</p><br><p>「え？」</p><br><p>ハル「いや、いい。また後で言うよ」</p><br><p>「気になるんだけど・・・」</p><br><p>ハル「後で言うって言ったろ！ほら、早く入ろう。イルカショー見るんだろ？」</p><br><p>「あ、そうだった！ハル、早く早く！」</p><br><p>ハル「ったく。いつも年上ぶるくせに、こういう時はガキみてぇにはしゃぐよなー</p><p>まあ、そんなところも好きなんだけど」</p><br><p>「えー？何か言ったー？」</p><br><p>ハル「なんも言ってねぇよ！」</p><br><p>ハルは軽く肩をすくめながら、私を見て笑った。</p><p>館内に一歩入ると、そこにはあの不思議な海の世界が広がっていた。</p><p>以前来た時と同じ・・・深いブルーの空間に心が癒されていく。</p><br><p>「はあ、やっぱり綺麗～。水族館って、きっと毎日来ても飽きないだろうなぁ」</p><br><p>ハル「まあ、生き物だからな。見るたびに違うことしてて面白いよな、確かに」</p><br><p>私もハルも、水槽にべったりくっつきながら、魚を目で追う。</p><br><p>ハル「そういや、向こうでやってたショーで、面白いのがあったんだ」</p><br><p>「面白いショー？」</p><br><p>ハル「ああ、チャリティーショーだったんだけど・・・</p><p>何十年も前から着てない古着を、色んな人から無償でもらって・・・</p><p>それをジュエルがリメイクして、俺たちが着たんだ」</p><br><p>「へぇ！ジュエルってそういうショーもやったりするんだ！」</p><br><p>ハル「ああ、あの人が言うには服は思い出と一緒で、人の心に残るものなんだと</p><p>一度着たら終わりなんかじゃなくて・・・</p><p>自分の子供が大人になった時にまた着られるような、そんな服を作りたい</p><p>服も家と同じで・・・その人にとって安心できる場所でありたいって言ってた」</p><br><p>「・・・・・服も家と同じか。そう言われると、私もお母さんにもらって捨てられない服ってあるなぁ</p><p>思い出がたくさんつまってて今も大事にとってあるの</p><p>新作だ流行だってうるさい世の中だけど・・・そういう考えも素敵だね？」</p><br><p>ハル「ああ。俺もそう思った</p><p>今までこの仕事してて、そういうの考えたことなかったけど・・・</p><p>思い出とか、絆とか・・・やっぱり大事だよな」</p><br><p>ハルは小さくうなずきながら優しく微笑んで見せた。</p><br><p>（ハルは前から、家族や人との絆に強い思い入れがあったみたいだし・・・</p><p>ジュエルの考え方は、きっとハルに合ってたんだろうな</p><p>・・・ぐっと大人っぽい顔つきになったし、なにか吹っ切れたようにも見えるけど・・・）</p><br><p>ハル「・・・ん？なんだよ？」</p><br><p>ぼーっとハルの顔を見上げていると、不思議そうに首を傾げられた。</p><br><p>「ううん、なんでもない！」</p><br><p>ハル「カッコ良くてみとれてたか？」</p><br><p>「・・・なっ！」</p><br><p>真っ赤になった私を見て、ハルはいつもの意地悪な笑みを浮かべた。</p><br><p>水族館を堪能した後は、ハルと行きつけのお寿司屋さんへとやってきた。</p><br><p>ハル「親父さん、久しぶり」</p><br><p>店主「おお、陽仁じゃないか！こっちに戻って来たのか？」</p><br><p>ハル「いや、今回は一時帰国・・・何で俺が向こうに言ってること知ってんだよ？」</p><br><p>「私が親父さんに言ったからよ」</p><br><p>この前と同じ、奥のカウンター席にすわりながら小さく笑う。</p><br><p>ハル「はあ？それってどういう・・・」</p><br><p>店主「椎名さんは、あれから時々うちの店に来てくれるんだ」</p><br><p>「親父さんのお寿司、本当に美味しいですからね～！」</p><br><p>ハル「あんた、いつのまに・・・」</p><br><p>「昔のハルの話も色々親父さんから聞いちゃった」</p><br><p>ハル「なっ・・・」</p><br><p>「親父さん、いつもの握りでお願いしますー」</p><br><p>店主「はいよ！」</p><br><p>ハル「・・・俺の知らないところで、仲良くなってんじゃねーよ」</p><br><p>ハルは拗ねたような顔をしながら、お茶に口をつけた。</p><p>親父さんの握ってくれたお寿司を食べながら、色んな話に花が咲いた。</p><p>向こうでのハルの生活のこと。</p><p>私の最近の仕事のこと。</p><br><p>ハル「こっちにいたら、知らないことばかりだったもんな</p><p>俺にしかできねぇことがあるって、すげー実感してる」</p><br><p>ハルは自分の手をジッと見つめてから強く握り締めた。</p><p>仕事のことを話すと、ハルの目はきらきらして小さな子供みたい。</p><br><p>（・・・モデル修行、本当に楽しいんだ</p><p>会えないのはさびしいけど頑張るハルを見るのは私も嬉しいし</p><p>それに、今は私も自分の仕事が楽しくてしかたない・・・ハルの気持ち少しは分かる）</p><br><p>そこでふと・・・あることを思い出した。</p><p>あの日、私が口にした一言でハルは寿司屋を飛び出した。</p><p>・・・・・でも、今は？</p><br><p>「ねえ、ハル・・・言いたくなかったら言わなくていいし怒ってもいいから聞くね」</p><br><p>ハル「嫌な前振りするな。・・・なんだよ？」</p><br><p>ハルは疑わしげな顔で片眉を上げた。</p><br><p>「今のハルは世界を代表するモデルの一人と言っても過言じゃないと思うの」</p><br><p>ハル「まぁな」</p><br><p>「・・・ハルのご両親はハルを認めてくれた？」</p><br><p>ハル「・・・・・！」</p><br><p>私の言葉に、ピリッとハルの身体に緊張が走るのが分かった。</p><br><p>（やっぱり、禁句だった？言わないほうが良かったかな・・・）</p><br><p>ドキドキしながらハルの言葉を待つ。</p><br><p>ハル「・・・・・わかんねぇ」</p><br><p>「え？」</p><br><p>ハル「あいつらから、連絡の一つもないし」</p><br><p>沈んだハルの声に微かに不安が込み上げる。</p><p>でも・・・ハルはパッと顔を上げると私を見て笑った。</p><br><p>ハル「・・・でも、絶対どこかで俺のこと目に入ってると思うんだ</p><p>どんなに目をそらしたって俺を見ない日はねぇってぐらい有名になったら・・・</p><p>俺からあいつらに会いに行こうと思ってる」</p><br><p>「・・・・・ハル」</p><br><p>ハル「待ってるだけじゃ、何も変えられねぇって分かったんだ</p><p>動いた結果が最悪でも、後悔はしない。そう決めた」</p><br><p>そう言い切るハルの目はしっかりと自分の未来を見ていた。</p><p>とまどいも、あせりもない。</p><p>・・・・・たった半年の間にハルは本当に、大きく成長していた。</p><p>それが嬉しくもあり、ほんの少しさびしくも思えた。</p><p>ハルも大きくなったなぁ、なんてお母さん気分でしみじみしていると・・・</p><br><p>ハル「・・・俺が実家に戻るときはあんたも一緒に来いよ？」</p><br><p>「え、私も！？」</p><br><p>なんて、予想外のお誘い。</p><br><p>ハル「あんたがいた方が、いざって時のブレーキになりそうだし」</p><br><p>「ブレーキって何する気？」</p><br><p>ハル「さあ？わかんえぇけどなんかドラマみたいに親父を殴ったりするかも」</p><br><p>「えーっ！？」</p><br><p>本気かと思ったけど、ハルはなんだか楽しそうに笑っている。</p><br><p>（もう、そんな冗談言えるってことは、本当にご両親のこと乗り越えられたのかもね）</p><br><p>ハル「でも、あんたには俺が育た場所を見せておきたいんだ</p><p>俺の過去も、ちゃんと知っておいて欲しい</p><p>その逆で、あんたの親にもそのうち会わせろよ？」</p><br><p>「私の親？う、うん・・・いいけど、それってまるで結婚のあいさつみたいな」</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・・・」</p><br><p>私の言葉にハルは微妙な顔をして黙り込んだ。</p><br><p>（え、もしかして本当にそのつもり！？）</p><br><p>確かに旅行先で、ハルにプロポーズはされた。</p><p>でも、あれはなんていうか・・・旅立つ前の可愛い約束みたいなものだと思っていた。</p><p>本気でハルが、私との結婚を考えてるわけじゃない・・・そう、思っていたんだけど。</p><br><p>（やだ、急にドキドキしてきた。・・・ハル、私のこと本気で考えててくれたんだ）</p><br><p>ハル「・・・そのことなんだけど」</p><br><p>「う、うん・・・」</p><br><p>ハル「俺がこっちに帰ってきたのは、もう一つ目的があってさ・・・・・・・</p><p>実は、ニューヨークに・・・・・」</p><br><p>ルルルルル～♪</p><p>ルルルルル～♪</p><br><p>「あっ、ごめん！私の携帯だっ」</p><br><p>ハル「・・・・・」</p><br><p>明らかに不機嫌そうなハルの顔。</p><p>でも、電話は会社から。・・・出ないわけにはいかない。</p><br><p>「ごめん、緊急の連絡かもしれないから！」</p><br><p>急いで通話ボタンを押す。</p><br><p>「はい、もしもし。あ、山田さん。・・・・・えっ！？</p><p>う、うん、分かった！すぐ行くから、落ち着いて！」</p><br><p>電話を切り、私は慌てて席を立った。</p><br><p>ハル「・・・行くのか？」</p><br><p>「ごめんね、雑誌の入稿で大きなミスがあったみたいで。私が行かないと・・・」</p><br><p>ハル「そういや、あんた・・・。編集長だったな」</p><br><p>ハルは明らかにすねた様子で目を細めた。</p><br><p>「先にアパートに戻ってて。なるべく早く帰るから」</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・・・・・・」</p><br><p>「おみやげにタコ焼きも買ってく！」</p><br><p>ハル「ちぇ、分かったよ。・・・編集長としての役目しっかり果たして来いよ」</p><br><p>「うん！！」</p><br><p>なんとかハルをなだめ、私は会社へと急いだ。</p><p>・・・・・それから数時間後。</p><p>なんとか騒ぎは収まり、無事に入稿することが出来た。</p><p>対応に追われてる間もハルのことが気になったけど・・・今の私には、やるべきことがある。</p><p>その優先順位だけはゆずるわけにはいかなかった。</p><br><p>「・・・・・はぁ、疲れた～」</p><br><p>軽く肩を叩きながらオフィスを出る。</p><p>すると・・・</p><br><p>ハル「おう、終わったのか？」</p><br><p>「・・・・・ハル！？」</p><br><p>そこにはハルが待っていた。</p><br><p>「どうしたの？アパートで待っててって言ったのに・・・」</p><br><p>ハル「どこで待とうと、俺の勝手だろ？」</p><br><p>「それはそうだけど・・・もしかして、１人で待ってるのか寂しかった？」</p><br><p>ハル「なっ・・・・・」</p><br><p>「だから、わざわざ会社まで迎えに来たとか」</p><br><p>ハル「ち、ちげーよ！！たまたま近くを通りかかっただけだ！」</p><br><p>ハルは赤い顔で全力否定。</p><br><p>（ふ、このリアクション・・・初めて会った頃と変わってない）</p><br><p>ハル「・・・ほら、早く帰ろうぜ！タコ焼きも買ってくんだろ？」</p><br><p>ハルは私に向かって手を差し出す。</p><br><p>「え、でも・・・」</p><br><p>ハル「京太郎さんたちにはバレてるし他の誰かに見られたとしても、俺だってわかんねーよ</p><p>世界の『HAL』は、今でもニューヨークにいるはずだからな」</p><br><p>そう言ってハルはニッと笑う。</p><br><p>「・・・・・それもそうだね！」</p><br><p>私は深くうなずいて、ハルの大きな手をギュッと握り締めた。</p><p>ずっとハルを待っていた私が、ハルに迎えに来てもらう。</p><p>それはなんだか不思議な感覚で・・・</p><p>胸の奥がくすぐったくてしかたがなかった。</p><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kanadegame/entry-11516554629.html</link>
<pubDate>Mon, 22 Apr 2013 22:16:08 +0900</pubDate>
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<title>陽仁25話</title>
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<![CDATA[ <p>―――あれから数ヶ月。</p><p>海外を飛び回るハルの活躍は日本にいても耳に入ってきた。</p><p>向こうでファッションに関する賞をいくつももらったとか、</p><p>ハルの写真集が、日本人として異例の売り上げを見せたとか・・・。</p><p>順調にモデルとしての地位を築いているようだった。</p><p>そして、私はというと・・・</p><br><p>「これ、頼んでた資料と違うわよ？」</p><p>後輩「え？あっ、先輩すみません！急いで作り直してきます！」</p><p>「急ぐのも大事だけど、まずは落ち着いて何が必要なのかまとめてから作るようにね</p><p>なんだって、準備が大切だから」</p><p>後輩「は、はい！分かりました！」</p><br><p>まだ初々しさの残る新人社員の女の子。</p><p>自分が入社したばかりの頃を思い出し、なんだか懐かしい気持ちになる。</p><br><p>颯太「かなでちゃん、今日も頑張ってるね！」</p><p>「あ、颯太先輩！私も、いつまでも新人気分でいられないですし、新しい後輩もできましたからね</p><p>まだまだ、頑張り足りないくらいです！」</p><br><p>グッと拳を作り、気合入ってますのポーズを決めてみせる。</p><br><p>颯太「なら、がんばるかなでちゃんに良いこと教えてあげよっかな</p><p>社内極秘アンケート調べだとあこがれの先輩人トップ10にかなでちゃん入ってるらしいよ」</p><p>「えっ、私がですか！？」</p><p>颯太「うん、優しくて頼れるって評判になってるよ」</p><br><p>颯太先輩はニコニコしながら私の肩を叩いた。</p><br><p>颯太「こっちに来た時は、右も左も分からない新米編集者って感じだったのに</p><p>時間が流れるのって、本当に早いよね～・・・」</p><p>「・・・先輩、珍しく年寄り臭いこと言ってますね」</p><p>颯太「俺だって、もう若くないからね」</p><br><p>なんて20歳そこそこにしか見えない童顔でシミジミする。</p><br><p>颯太「じゃあ、また！無理だけはしすぎないようにね！」</p><br><p>颯太先輩の背中を見送り、また仕事へと向き直る。</p><br><br><p>（・・・私も先輩とか呼ばれるようになっちゃったんだなぁ</p><p>ハルに初めて会った時は、この仕事もよく分かってなくて</p><p>ただ、ハルに認められたいその一心で、がむしゃらにやってたような気がする</p><p>・・・私、今のハルに釣り合えるだけの女になれてるかな？）</p><br><p>デスクに置かれた雑誌をペラッとめくる。</p><p>海外から取り寄せた、ジュエルの特集記事・・・。</p><p>そこに移っているハルの姿は本当に生き生きとして見えた。</p><br><p>（ハルも向こうで頑張ってる。私も・・・もっともっと頑張らなきゃ！）</p><br><p>よし！と気合を入れ直し私はまたキーボードをたたき出した。</p><br><p>数日後。</p><p>手の空いていた片倉さんをつかまえ、資料の整理を手伝ってもらっていた。</p><br><p>「すみません、こんなこと頼んじゃって」</p><p>片倉京太郎「いや、いい・・・。男手も必要だろうからな」</p><p>「本当に助かります。こうして資料もまとめておけば、仕事がスムーズに進むと思って</p><p>新人の子たちも、資料倉庫からなかなか戻ってこれないなんてこともなくなるでしょうし」</p><p>片倉京太郎「ふ、確かにな・・・」</p><br><p>片倉さんは口元を軽く上げ頷いた。</p><br><p>片倉京太郎「しかし、これこそ新人にやらせればいいんじゃないか？」</p><p>「そうなんですけど、自分の今までの経験を活かしたいって思っちゃったんですよね」</p><p>片倉京太郎「「・・・今までの経験？」</p><p>「普通に整理するのは誰にでも出来ますけど、よく使う順に並べたりとか・・・</p><p>そういうのは、新人の子には無理だと思うんです</p><p>・・・だから、私が！って言う、思いつきなんですけど</p><p>最近仕事が楽しくて、今のうちにやれることは何でもやってみようかなって」</p><p>片倉京太郎「・・・・・・・・・・」</p><p>「変ですか？」</p><br><p>黙ってしまった片倉さんが気になって、横目で伺う。</p><br><p>片倉京太郎「いや、お前らしくていいんじゃないか？」</p><br><p>そう言いつつどこか意味ありげな笑み・・・</p><br><p>「何か言いたそうですけど」</p><p>片倉京太郎「・・・椎名が最近、生き生きしながら仕事をしてるのは、誰の影響かと思ってな」</p><p>「え・・・・・」</p><br><p>片倉さんの言葉に、思わずドキリとする。</p><br><p>（ハルと付き合ってることは片倉さんに言ってないし・・・気付かれてないよね？）</p><br><p>平静を装いながら、資料をまとめていると・・・</p><br><p>プルルルル♪</p><p>プルルルル♪</p><br><p>ポケットに入れていた携帯が鳴りだした。</p><br><p>「あ、ちょっとすみません。・・・あれ、メールだ」</p><br><p>携帯を開くと、ハルからのメールが届いていた。</p><p>添付アリのマーク付きで。</p><br><p>（えーと、なになに？まさかのあの人に遭遇。すげーだろ・・・って何？）</p><br><p>不思議に思いながら、添付画像を開いてみる。</p><p>するとそこには・・・</p><br><p>「・・・・・あ！！」</p><p>片倉京太郎「どうした？」</p><p>「片倉さん見てください！ハルってば向こうでハリウッドスターと写メ撮ったみたいですよ！」</p><br><p>今、日本でも大人気のハリウッドスターとハルの奇跡のツーショット。</p><p>それが嬉しくて、片倉さんに携帯の画面を見せた。</p><br><p>片倉京太郎「・・・へぇ、よく撮れてるな」</p><p>「ふふ、ハルだって今じゃ海外で大スターなのに、この喜び方、一般人みたい」</p><p>片倉京太郎「その大スターと、メールのやりとりしてる自分はどうなんだ？」</p><p>「・・・・・！」</p><br><p>片倉さんは、ふっと小さく笑う。</p><br><p>（こ、これは・・・完全にバレてる！？）</p><br><p>「えーと・・・私、あっちの棚を片付けてきますねっ」</p><br><p>わざとらしい言い訳を残し私はそそくさと片倉さんの前から逃げ出した。</p><br><p>その日の午後。</p><p>大事な話があると、編集長に呼び出された。</p><br><p>「えっ、私が編集長ですか！？」</p><p>編集長「ああ、20代女性に向けたファッション誌を新しく創刊することになってな</p><p>先日の会議で、ぜひ君にやってもらいたいということになったんだ」</p><p>「そんな、私が編集長だなんて・・・」</p><p>編集長「最近の君の仕事ぶりを見て、君なら任せられると満場一致だったよ</p><p>どうだ、やってみないか？」</p><br><p>（・・・それって、私の仕事が認められたってこと？</p><p>ハルがジュエルの目に止まったみたいに・・・）</p><br><p>思いもよらない出世の話。</p><p>期待と不安でドキドキと静かに胸が高鳴ってくる。</p><br><p>「・・・はい！やらせてください！</p><p>今の私が、どこまでできるのかやってみたいんです！」</p><p>編集長「椎名ならそう言ってくれると思ったよ。・・・頼んだぞ！」</p><br><p>編集長の大きな手がポンと私の肩を叩いた。</p><br><br><br><p>ハル「・・・え？あんたが新しい雑誌の編集長に？」</p><p>「うん！今、その準備ですごく忙しいけど、かなりやりがいあるよ！」</p><br><p>久しぶりのハルとの電話。</p><p>ニューヨークとの時差は14時間。</p><p>つまり、私とハルは朝と夜が完全に入れ替わっていることになる。</p><br><p>ハル「へぇ、すごいじゃん。声を聞く限りじゃ、最近イキイキしてたもんな、あんた」</p><p>「ハルの方こそ大丈夫なの？相変わらず大変なんでしょ？」</p><p>ハル「まあ、こっちに来てもう半年だし仕事にも慣れたしな・・・どうってことねえよ」</p><br><p>そう言って笑うハルの声には少しだけ疲れが感じられた。</p><br><p>（私に連絡する時間を作るために無理してないと良いけど・・・）</p><br><p>ハル「でも、編集長となると、こうして話す時間がへりそうだな。今も少ねぇけど・・・」</p><p>「うん、でも・・・ハルとの時間が一番大事だよ</p><p>忙しくても、時間は作れるし話せる時にはこうしてハルと話したいな・・・」</p><p>ハル「かなで・・・くそっ、電話じゃなかったら抱き締めてるのに」</p><p>「ふふ、私だと思って受話器抱き締めてもいいよ」</p><p>ハル「あんたはこんなに硬くねぇし小さくねぇーだろ」</p><br><p>ハルは電話の向こうでおかしそうに笑った。</p><br><p>ハル「・・・悪い。そろそろ仕事に行かないと」</p><p>「あ、うん。・・・ねぇ、ハルお正月にはこっちに戻ってこれるの？」</p><p>ハル「あー・・・かわんねぇ。まぁ休みが取れたら、一度ぐらいそっちに帰るよ。じゃあな」</p><br><p>ブチッとあっさり電話は切れた。</p><br><p>「はあ・・・。もう少し話したかったけど、しょうがないよね」</p><br><p>（あと半年、我慢すれば、ハルはこっちに戻ってくる</p><p>でも、モデル修行が1年で終わるとは限らないし、何年も会えない可能性だって・・・）</p><br><p>静まり返った部屋の中で、急に不安な気持ちになってきた。</p><br><p>「ううん、ダメダメ！！ハルが頑張ってるんだから私も頑張るって決めたしっ！</p><p>よしっ、明日の会議の準備しようっ！」</p><br><p>さびしさを振り切り、持ち帰ってきた書類を広げた。</p><br><p>―――数日後。</p><p>いつものバールで私の出世お祝いパーティーが開かれることになった。</p><p>幹事は颯太先輩。</p><p>片倉さんや湊さんまで私の出世を祝いに駆けつけてくれた。</p><br><p>颯太「それでは、かなでちゃんの出世とこれからの活躍に期待してっ、カンパーイ！」</p><br><p>先輩の掛け声で、みんながグラスをぶつけ合う。</p><br><p>「はあ、お酒が美味しい！」</p><br><p>一気にグラスを空け、なんともいえない爽快感に息を吐いた。</p><br><p>真田湊「かなでちゃん、良い飲みっぷりだね！ささっ、もう一杯！」</p><p>「あ、湊さんすみません」</p><p>真田湊「いーのいーの！これはもう今のうちに、コビ売っておこうと思ってさ」</p><p>「ええ？何言ってるんですか、コビって・・・」</p><p>真田湊「新しい雑誌の企画に、俺を使ってもらいたいからね</p><p>京太郎君、キミも売っておいたら？」</p><p>「はは、片倉さんがそんな・・・」</p><br><p>湊さんの軽い冗談に笑っていると・・・</p><br><p>片倉京太郎「・・・そうだな。俺も売っておくか。撮影の仕事が増えるのはありがたい」</p><br><p>なんて言って、グラスにワインを注ぎ始めた。</p><br><p>颯太「あ、いいね！じゃ僕も！かなでちゃん、仕事ください～」</p><br><p>ワインボトル片手に先輩までも仲間入り。</p><br><p>「って、先輩は別の雑誌の担当じゃないですか！</p><p>というか、グラス、ワインもうあふれてますから！」</p><p>真田湊「ホントだ、もったいない！」</p><br><p>私のグラスを湊さんが取り、ゴクゴクとワインを流し込む。</p><br><p>片倉京太郎「お前が飲んでどうする」</p><br><p>冷静な片倉さんのツッコミに私たちは声をあげて笑った。</p><br><p>（こんなに楽しいの久しぶり！みんな、私のこと色々気遣ってくれて・・・</p><p>私、本当に良仕事仲間を持ったな</p><p>ここにハルもいたら、最高なんだけど・・・）</p><br><p>そんなことを考えた自分に思わず小さく笑う。</p><p>・・・その時だった。</p><br><p>？？？「悪い、遅くなった」</p><br><p>カラン、と店の扉のベルが鳴り誰かが勢いよく駆け込んで来た。</p><p>その腕には、大輪のバラの花束・・・。</p><br><p>ハル「飛行機が遅れて・・・まだ、終わってねぇよな？」</p><p>「・・・・・・・・ハル？」</p><br><p>私の目の前に現れたのはニューヨークにいるはずのハルだった。</p><br><p>ハル「ほら、出世祝いだ。・・・おめでとうかなで」</p><br><p>優しい笑みとともに、花束が私に差し出される。</p><br><p>「う、ウソどうして？本当に？」</p><p>ハル「京太郎さんに、今日のこと聞いて・・・サプライズで帰ってきた。どうだ、驚いたか！」</p><br><p>なんて、少し子供っぽい笑顔を浮かべた。</p><br><p>「・・・・・っ、ハル！！」</p><br><p>私は花束ごとハルに飛びついた。</p><p>赤い花びらが、フワッとあたりに舞い飛ぶ。</p><br><p>ハル「・・・かなで。ずっと会いたかった」</p><p>「私もっ・・・ずっとずっとハルに会いたかった！」</p><br><p>視界がにじむのを感じながらギューッとハルにしがみつく。</p><p>懐かしいハルのぬくもり。</p><p>本当に本当に帰ってきてくれたんだ！</p><br><p>片倉京太郎「・・・コホン。ハル、椎名。今はそれぐらいにしておけ」</p><p>ハル「・・・あ」</p><p>「・・・っ！？」</p><br><p>抱き合う私たちを、颯太先輩、湊さん、片倉さんが、微笑ましげに眺めていた。</p><p>私とハルは真っ赤になりながらしどろもどろに弁解の言葉を探していたけど・・・</p><p>もうみんなにはバレバレだってその顔を見れば分かった。</p><p>そして・・・私の願った通り。</p><p>その日のパーティーは本当に最高なものになった。</p><br><br>
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<pubDate>Sun, 21 Apr 2013 21:11:21 +0900</pubDate>
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<title>陽仁24話</title>
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<![CDATA[ <p><br>旅行に行こう。</p><p>そうハルが宣言してから数日後・・・</p><br><p>「え、温泉？」</p><br><p>ハル「そう、一泊だけだけどな。今度の休みに行こう」</p><br><p>夕食を作っている私の後ろで、ビール片手にハルが提案した。</p><br><p>「温泉かぁ・・・。プライベートではもう何年もいってないかも」</p><br><p>ハル「せっかくの旅行だし、あちこち観光してもいいかと思ったんだけど・・・</p><p>一日中、二人きり旅館で過ごすのもありだろ？」</p><br><p>「そうね、旅館にいるだけならファンにも見つかる心配もなさそうだし」</p><br><p>野菜たっぷりのコンソメスープの味見をしながらうなずく。</p><p>最近、ハルの仕事も落ち着いてきたようで一緒にいられる時間が増えた。</p><p>でも、それは逆に言うと日本を発つ日も近いってこと。</p><br><p>ハル「じゃあ、決まりだな。っつーか、実はもう予約しちまったんだけど」</p><br><p>「えっ！？」</p><br><p>ハル「あんたも休みなんだから何も問題ねぇだろ？」</p><br><p>なんて、自信満々の笑み。</p><br><p>（私に予定があるとかも考えてなかったのかな？まあ、ハルらしいけど・・・）</p><br><p>ハル「・・・良い匂いだな。今日、何作ってんの？」</p><br><p>私の背中越しに、ハルがフライパンを覗き込む。</p><br><p>「うん、コンソメスープとサーモンのムニエルだよ。ちょっと焦がしちゃったけど・・・」</p><br><p>ハル「ふぅん・・・」</p><br><p>ハルは私の肩に顎を乗せながら、腰に手をまわしてきた。</p><br><p>「って、ち、とっとハル！？」</p><br><p>ハル「なんだよ、別にいいだろ？」</p><br><p>「よくないよっ！料理中だから、危ない・・・」</p><br><p>慌てて振り向いた私の唇にチュッと軽いキス。</p><br><p>「・・・・・・！」</p><br><p>ハル「なあ、夕飯の前にちょっとだけ・・・」</p><br><p>「な、何言って・・・」</p><br><p>ハルは私の首筋に顔を埋め、ギュッと強く抱き寄せた。</p><p>甘えるようなその仕草にドキドキと心臓が高鳴る。</p><br><p>「・・・ハル、もしかして酔ってるわね？」</p><br><p>ハル「酔ってねーよ。全然酔ってない」</p><br><p>「うそ！ビール何缶飲んだの！？」</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・」</p><br><p>ハルは完全に黙秘を決め込む。</p><p>拗ねたような顔を見る限り、結構な本数をいってるとみた・・・。</p><br><p>「ご飯前は、１缶だけって言ってるのに～！デザートのアイスなしだからね！」</p><br><p>ハル「それはねぇだろ！」</p><br><p>「だめ、ハルが悪いんだから！」</p><br><p>ビシッと私が怒ると、ハルは叱られた子犬みたいにうなだれた。</p><br><br><p>そして旅行当日。</p><p>旅行先に選んだ場所は、温泉地と言うこともあり日本らしい街並みが広がっていた。</p><br><p>「わぁ、なんだか懐かしい雰囲気がする！」</p><br><p>ハル「そうだな。別にこういう所で生まれ育ったわけじゃねぇのに何か不思議だよな</p><p>それが日本人として生まれ持った性質なのかもね</p><p>・・・向こうでの仕事を終えたら、こういう所で長期休暇を過ごすのも悪くなさそうだ」</p><br><p>ハルは静かな街並みを見回しながら小さく呟いた。</p><br><p>「ねぇ、ハル・・・私、言おうと思ってたことがあるんだけど」</p><br><p>ハル「なんだよ？」</p><br><p>「ハルは一年間、向こうでモデルとしての自分を磨きたいって言ってたけど・・・</p><p>きっともっと、やりたいことが見つかると思うんだ</p><p>自分の世界が広がって色んなことに挑戦したくなると思うの」</p><br><p>ハル「それは・・・」</p><br><p>ハルは私の言葉になんとも言えない顔をした。</p><p>きっと、薄々ハルも思っていたこと・・・。</p><br><p>「そうなったら、我慢しないで思い切り勉強してきて！」</p><br><p>ハル「え・・・・・」</p><br><p>「１年も２年も、変わらないよ！私は私で頑張るから、ハルも頑張ってきて！」</p><br><p>ハル「かなで・・・」</p><br><p>「ハル、言ってくれたでしょ？いつも通りの一生懸命な私でいいって・・・」</p><br><p>ハル「ああ」</p><br><p>「私も、仕事に打ち込む努力家のハルが好きなの</p><p>ハルの夢は私の夢だから。・・・後悔しないように、今できる事をやって欲しい」</p><br><p>まっすぐにハルを見つめ柔らかく笑って見せた。</p><br><p>ハル「・・・くやしいけど、やっぱあんたってスゲーな」</p><br><p>「え？」</p><br><p>ハル「俺が言いたくて言えなかったことあんたが全部言ってくれた</p><p>・・・ありがと。かなでを好きになって良かった」</p><br><p>ハルは手を伸ばし、そっと私を抱き寄せる。</p><br><p>「は、ハル・・・。こんなところで恥ずかしいよ」</p><br><p>ハル「俺が恥ずかしくねぇからいいんだ。おとなしく抱かれてろ」</p><br><p>「な、なにそれぇ～！」</p><br><p>思わず反発すると、ハルはクッとおかしそうに笑った。</p><br><p>ハル「あんた、本当にすぐ怒るよな。真っ赤になって、リンゴみてー」</p><br><p>「・・・・・・・！！」</p><br><p>ハルのその一言で、私が更に赤くなったのは言うまでもない。</p><br><br><br><p>仲居「・・・・・こちらのお部屋になります」</p><p>旅館の仲居さんに案内されたのは、落ち着いた雰囲気の和室だった。</p><p>２人部屋だから、そんなに広くはないけど・・・</p><br><p>「すごいながめ！」</p><br><p>大きな窓から見える景色は本当に素敵だった。</p><p>窓の外には夜の海、そこでは寄せつつ返す波が、穏やかに雄大な音を響かせている。</p><br><p>ハル「けっこう良さそうな感じだな」</p><br><p>「うん、温泉も楽しみだね」</p><br><p>私達がウキウキしながら部屋を見回していると</p><br><p>仲居「お二人でご旅行なんて、素敵ですねぇ。新婚旅行ですか？」</p><p>と、にこやかな仲居さんの声がかかった。</p><br><p>ハル「・・・・・えっ？」</p><br><p>「・・・・・えっ！？」</p><br><p>一瞬にして、私達の動きが止まる。</p><br><p>「いえ、あのそういうわけじゃないんですけど、えっと・・・」</p><br><p>なんだか変に動揺して口ごもってしまった。</p><br><p>ハル「・・・普通の旅行です。そういうんじゃないですから」</p><br><p>仲居「あら、そうなんですか？失礼いたしました」</p><br><p>私の代わりに、ハルが冷静に答えた。</p><br><p>ハル「・・・ったく、動揺しすぎだ」</p><br><p>「ご、ごめん・・・」</p><br><p>なんて謝ってみたけど、微かにハルの顔も赤くなってるように見えた。</p><p>・・・・・それから。</p><p>しばらくは夜空に浮かぶ月を見ながら、２人でゆっくりとした時間を過ごした。</p><p>ハルの提案により、夕食後に温泉に入ることになったんだけど・・・</p><p>どうやらハルは、カップル専用の露天風呂も予約していたらしい。</p><p>ふ、２人きりでお風呂なんて大丈夫かな・・・？</p><br><br><p>「・・・・・・・・・」</p><br><p>ハル「おい、何ボーッと立ってんだよ。こっち来いって」</p><p>先に温泉につかったハルが私を手招きする。</p><p>当然、上半身裸に腰にタオル一枚という姿だ。</p><p>そんなハルを直視出来なくてつい視線をさまよわせてしまう。</p><br><p>（うう、恥ずかしいの私だけ？ハルはなんとも思わないの！？）</p><p>胸元で巻いたタオルをさらにギュッと押さえながら、恐る恐る温泉に足をつける。</p><br><p>「あ、あたたかい・・・」</p><br><p>ハル「だろ？今日少し肌寒いし、温泉はちょうど良かったな」</p><p>ハルの笑顔になんだかホッとしながらゆっくり温泉へつかる。</p><br><p>「はあ・・・気持ちいい」</p><br><p>ハル「上、見て見ろよ」</p><br><p>「上？・・・・・あ、星が綺麗！」</p><p>ハルに言われ視線を上げると夜空には満点の星が輝いていた。</p><br><p>「・・・海外に行っても、こんな星が見えると良いね」</p><br><p>ハル「どうだろうな。こんなに綺麗に見えるのはあんたが側にいるせいかも」</p><p>なんて、柔らかな笑顔で私を見つめた。</p><br><p>「・・・ハル、お世辞がうまくなったよね」</p><br><p>ハル「お世辞じゃねーよ。思ったこと言っただけだろ」</p><p>照れ隠しにふざけるとハルは少しムッとした顔になった。</p><p>でもすぐに小さく笑い、また空を見上げる。</p><br><p>ハル「あんたに出会ってから、色んな物が輝いて見えるようになったんだ</p><p>当たり前だと思ってたことさえも今は愛しく感じる・・・</p><p>かなでと離れて暮らすことになったら、あんたの存在がどれほどのものだったのか・・・</p><p>思い知ることになるんだろうな」</p><br><p>「・・・それは私も同じだよ。今だって、ハルは私の中で何よりも１番大きな存在なんだから」</p><br><p>ハル「かなで・・・」</p><br><p>ハルの大きな手が、そっと私の頬に触れる。</p><br><p>ハル「・・・キスしてもいいか？」</p><br><p>「ふふ、いまさらそんなこと聞くの？」</p><br><p>ハル「い、いいだろ！たまには聞いても</p><p>なんか、今のあんた・・・やけに色っぽくて緊張してる」</p><br><p>（緊張って・・・ハルが私に？）</p><p>思わず目を瞬かせる。</p><p>でも、赤くなったハルの顔を見たら、本心だって分かった。</p><br><p>「・・・うん、していいよ」</p><br><p>なんだかそれが嬉しくて・・・私は小さくうなずき返した。</p><br><p>ハル「かなで・・・」</p><p>ハルがそっと私の名前を囁くながら、唇を重ねる。</p><p>静かに流れるお湯の音、遠くに聞こえる虫の音・・・。</p><p>２人だけの甘い空間を感じながら、ハルに身をまかせた。<br></p><br><br><p>ハル「・・・露天風呂でキスとかなんか変な気分になるな」</p><br><p>「変な気分になっても、変なことはしちゃダメだからね？」</p><br><p>ハル「・・・・・ダメか？」</p><br><p>「ダメ」</p><br><p>ハル「じゃあ、キスだけで我慢する」</p><p>ハルは小さく笑い、チュッと私の唇に吸いつく。</p><br><p>「んっ・・・」</p><p>お互いの唇の感触を確か笑めるように、何度も何度もキスを交わす。</p><p>胸の奥に沸き上がる、甘くて熱い感情にのぼせそうになった。</p><br><p>「はあ、良いお湯だったね・・・どうする？もう寝る？」</p><br><p>ハル「そうだな・・・まだ少し早い気もするけど・・・」</p><p>と、突然に何かに気付いたようにバッと顔を上げた。</p><br><p>「どうし・・・」</p><br><p>どうしたの、そう聞く前にハルの手でバチンと部屋の電気が消える。</p><p>一瞬で目の前が真っ暗。</p><br><p>（え、な、なんで？まだ寝ないんだよね！？）</p><br><p>予想外の行動に、胸がドキドキと早鐘を打つ。</p><br><p>ハル「かなで、ほらあれ」</p><br><p>ハルに肩を叩かれ窓の外へと視線を向ける。</p><p>そこには、青白く光る満月が浮かんでいた。</p><br><p>「わぁ、綺麗・・・」</p><br><p>ハル「だろ？こんだけ光ってるんだ。部屋の電気なんて必要ねぇよ」</p><br><p>「・・・うん、本当に」</p><br><p>ぼんやりと部屋に差し込む幻想的な光。</p><p>その光景に思わず目を奪われた。</p><br><p>（綺麗すぎて、なんだか少し切ない・・・）</p><p>胸の奥がキュッと苦しくなってハルの肩に寄り添った。</p><br><p>ハル「・・・かなで？」</p><br><p>ハルは不思議そうに私の名前を呼んだ。</p><p>でも、すぐに何かを察したのか優しく私の肩を抱き寄せる。</p><br><p>ハル「・・・なあ、かなで、あんたの作る料理を・・・本当に俺たちの家庭の味にする気ねーか？」</p><br><p>「・・・・・え？」</p><br><p>ふいにこぼれたつぶやき。</p><p>その意味が分からなくて、ハルの方を向く。</p><p>ハルは真剣な目つきでまっすぐに私を見ていた。</p><br><p>ハル「俺がこっちに戻ってきたら、結婚して欲しいんだ」</p><br><p>「・・・・・・・・！」</p><br><p>ハル「あんたを守れるだけの男になって帰ってくるから・・・俺を待っててくれ」</p><br><p>「ハル・・・・・」</p><br><p>トクントクンと静かに胸が高鳴る。</p><p>私はハルを見つめたままゆっくりうなずいてみせた。</p><br><p>ハル「・・・・・・！マジで、いいのか？」</p><br><p>「うん、私・・・ハルがいい。帰ってくるの、待ってるから」</p><br><p>ハル「・・・・・じゃあ誓いのキス」</p><br><p>ハルは私を抱き寄せるとチュッと唇に口づけた。</p><br><p>「それは・・・結婚式でするものじゃないの？」</p><br><p>ハル「いいんだよ。俺がしたいときにする」</p><br><p>「もう・・・相変わらず、わがまま」</p><br><p>ハル「あんたも相変わらず・・・プニプニしすぎ」</p><br><p>「・・・・・！」</p><br><p>ハルはニヤッと笑いながら私の頬をつねった。</p><br><p>「す、少しはやせたのよ！？」</p><br><p>ハル「そうなのか？そんなに抱き心地変わってねぇ気がするけど」</p><br><p>「アチコチ、引き締まってきたのに～・・・」</p><br><p>ハル「・・・ふぅん、どのあたりが？」</p><p>ハルは浴衣の上から私の身体を撫で上げた。</p><br><p>「ち、ちょっとハル！どこ触って・・・」</p><br><p>ハル「どこが変わったのか、確かめようとしてるだけだろ？</p><p>向こう行く前に、あんたのことを全部焼きつけておきたいから」</p><br><p>「・・・・・っ、ハ、ハル」</p><p>首筋にかかる熱い吐息に、ドキンと心臓が大きく跳ねる。</p><p>腰に回されたハルの手がしゅるりと私の帯紐を解いていく・・・</p><br><p>「お風呂に入ったばかりなのに・・・」</p><br><p>ハル「また二人で入ればいいだろ？どうせ今夜は眠れねぇんだし」</p><br><p>「・・・なっ」</p><br><p>真っ赤になった私が何かを言う前に、ハルは強引に口ぶりを奪った。</p><p>優しく素肌に触れる、ハルの指先、熱い吐息。</p><p>その甘い刺激に何も考えられなくなって・・・</p><p>私はただ、ハルの腕の中に身をまかせた。</p><p>どんなに遠く離れていても、ハルが私をすぐに思い出せるように</p><p>私がハルをすぐに思い出せるように・・・</p><p>何度も何度もキスして、何度も何度も深く抱き合った。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/kanadegame/entry-11515323891.html</link>
<pubDate>Sat, 20 Apr 2013 23:59:21 +0900</pubDate>
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<title>陽仁23話</title>
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<![CDATA[ <p>ハルの海外進出の話はあっという間にニュースになった。</p><p>国内外から注目されるようになり、ますます多忙を極める日々。</p><p>そんな騒動の中、私達はと言うと・・・</p><br><p>「はあ、ただいまー。・・・・・ハル、帰ってる？」</p><p>ヒールを脱ぎながら家の中へと声を掛ける。</p><br><p>ハル「ああ、かなで！良かった会えて・・・</p><p>今から契約のことで、ちょっと出てくる。帰りは明け方過ぎになると思う」</p><br><p>急ぎ足でやってきたハルは、出掛ける準備をしていた。</p><br><p>「今からって、もうこんな時間なのに？」</p><br><p>ハル「ああ、ごめんな。先に寝ててくれ」</p><br><p>「一緒に食べようと思ってタコ焼き買って来たのに・・・」</p><br><p>ハル「あー・・・帰ってきたら食う。冷蔵庫に入れといてくれ</p><p>やべっ、もう時間ねぇ！じゃあ、いってくる！」</p><br><p>「あっ、ハル！」</p><br><p>パタンと重い音を立てて玄関の扉が閉まった。</p><br><p>「・・・もう、今日もまたすれ違いだなんて</p><p>これじゃあ、一緒に住んでる意味ないじゃないのよー・・・・・」</p><br><p>１人残された部屋の中で、深くため息を吐いた。</p><p>・・・海外進出が決まり、ハルは私にある提案をした。</p><p>日本を発つその日まで、一緒に暮らさないか・・・って。</p><p>出来るだけ、私と一緒の時間を過ごしたいと言ってくれた。</p><br><p>（顔が見れても、５分程度だし。一緒にご飯なんて、食べれたためしがない・・・</p><p>こんなの、同棲してるって言えないよ・・・）</p><br><p>誰よりも近くにいるはずなのに、日に日に私の気持ちは沈んでいった。</p><br><br><br><p>「はーっ、お酒が美味しい！」</p><br><p>細河凜「ねぇ、そんなに飲んでいいの？家で『HAL』が待ってるんでしょ？」</p><p>前田優那「そうだよ～。そろそろ切り上げて帰った方がいいんじゃない？」</p><br><p>「大丈夫！今日も仕事で帰れないんだって！」</p><p>グイッとワインをあおり、グラスを空にする。</p><p>結局、日頃のストレスはこうして女友達と飲んで晴らすしか方法がなかった。</p><br><p>細河凜「かなでが『HAL』と恋人同士だって聞いた時はさすがにびっくりしたけど・・・</p><p>その様子じゃ、あんたたちうまくいってないの？」</p><br><p>「そ、そんなことないよ！」</p><br><p>前田優那「同棲したばっかりなのに、かなで、あんまり楽しそうじゃないよね？」</p><br><p>（うっ、二人とも鋭い！）</p><p>二人の視線が、チクチクと私の顔に刺さる。</p><p>・・・色々悩んだけど、親友二人にはハルとのことを正直に話した。</p><p>誰かに頼らないと、私の寂しさは限界だったんだと思う。</p><br><p>「正直に言うと・・・同棲してるのに、全然ハルに会えないのが寂しくって</p><p>すれ違ったまま、出発の日だけが近づいてくるのが不安なのよ」</p><br><p>前田優那「ああ、今はあっちからもこっちからも引っ張りだこだもんね・・・」</p><p>細河凜「かなで、今がそんな状態で『HAL』が海外に行っても大丈夫なの？」</p><br><p>「それは・・・私、ハルを応援するって決めたから</p><p>それだけは何があっても変わらないよ」</p><br><p>前田優那「どんなにさびしくても、『HAL』のために我慢するの？」</p><br><p>「うまく言えないけど、我慢とかそういうのじゃないの</p><p>ハルがモデルとして有名になることは、私の夢でもあるから</p><p>このチャンスだけは、絶対に掴んでほしいと思ってる」</p><br><p>私は２人の顔を見つめて頷いて見せた。</p><br><p>細河凜「さびしいけど応援したい。・・・複雑な心境ね」</p><p>そう言いながらも凜は小さく笑った。</p><br><p>前田優那「・・・ねえ、かなで。私、思うんだけど・・・」</p><br><p>「え？」</p><br><p>前田優那「いま、さびしくて不安で辛いのは『HAL』も同じなんじゃないかな？」</p><p>不意を突くような優那の言葉に、グラスに伸ばした手を止めた。</p><br><p>細河凜「そうね、『HAL』もかなでと一緒にいたい気持ちを抑えて</p><p>仕事に打ち込んでるかもしれない・・・応援してくれるあんたに</p><p>かっこ悪いところ見せたくなくて」</p><br><p>「ハルが私に・・・？」</p><br><p>二人の言葉がスッと胸の奥に入ってきて・・・・・</p><p>込み上げてくる不安が、少しずつ消えていくのを感じた。</p><br><p>（私、今まで自分の気持ちばかり考えてたけど・・・二人の言う通りかもしれない</p><p>ハルだって、きっと沢山のことを我慢して、海外に行くって決めたはず</p><p>そんなハルを応援するって決めた私が、こんなに迷ってていいはずない）</p><br><p>「・・・・・二人ともありがとう。なんか私、分かった気がする</p><p>ハルが頑張ってるんだから私も私で、頑張ってるところ見せなきゃね！」</p><br><p>細河凜「うん、良い顔！あんたはそうでないとね！」</p><p>前田優那「アドバイス料として今日はかなでのおごりねっ♪」</p><br><p>「ええ～っ！？」</p><p>なんて、大げさに驚いてみせたけど、私達はすぐに顔を見合わせて笑い合った。</p><br><br><p>それからもハルとはすれ違う日々は続いたけど</p><p>さびしさを力に変えて私は仕事に燃えていた。</p><p>ハルに情けない私の姿は見せたくない。</p><p>編集者として、ハルが認めてくれたそのままの私でいたい。</p><p>そんな思いだけで、山積みの仕事に立ち向かっていた。</p><br><p>「はあ、今日もよく働いたぁ・・・」</p><br><p>ヘロヘロになりながら帰宅するも思った通りハルの姿はなかった。</p><br><p>（今日もまた遅いのかな？</p><p>１日ぐらい、二人きりでゆっくり過ごしたいのに・・・</p><p>なんて、ダメダメ！ハルも頑張ってるんだから私も頑張らなきゃ！）</p><br><p>自分に気合を入れ直し、リビングの明かりをつけた時だった。</p><br><p>グラッ！</p><br><p>「・・・え？」</p><br><p>突然視界が揺れ、激しい目眩に襲われた。</p><br><p>（っ、な、何これ？）</p><br><p>そのまま立っていることができず・・・私はその場に崩れ落ちた。</p><p>・・・息が苦しい。体が熱い、頭が痛い。</p><p>私・・・どうしちゃったんだろう？</p><br><p>「・・・・・・・・・・・」</p><br><p>ハル「・・・・・・！かなで！」</p><br><p>「・・・・ハル？」</p><br><p>ぼんやりと目を覚ますと、心配そうなハルの顔が見えた。</p><p>背中には柔らかなベッドの感触・・・</p><br><p>「私、どうし・・・・・っ！」</p><p>身体を起こそうとすると、ズキンッと頭が痛んだ。</p><br><p>ハル「いいから、寝てろ！」</p><p>ハルに肩を押され、再びベッドへと倒れる。</p><br><p>ハル「・・・・・帰ってきたらあんたが倒れてるからマジで心臓止まると思った」</p><br><p>「そっか、私・・・倒れちゃったんだ」</p><br><p>ハル「最近、すげー忙しそうだったしな・・・・・疲れが出たんだろ」</p><p>私の熱くなった頬を、ハルの手が優しく撫でた。</p><br><p>「ハル、仕事は大丈夫なの？」</p><br><p>ハル「ああ、心配するな。今日はもう全部片づけてきた」</p><p>なんて私を安心させるように優しくほほえむ。</p><br><p>「私なら、大丈夫だから、ハルはゆっくり休んで。明日も早いんでしょ？」</p><br><p>ハル「・・・バカ。あんたが苦しんでるのに、俺だけ休めるわけねぇだろ」</p><br><p>「でも、ハルは・・・・・」</p><br><p>ハル「かなで！」</p><br><p>「・・・・・・っ」</p><br><p>ハルは言い返そうとした私の唇を強引にふさいだ。</p><br><p>「んっ・・・」</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・・」</p><br><p>一瞬の深いキスから、私をなだめるような柔らかなキスへ変わっていく。</p><p>軽く唇をついばみながら私の髪を優しく撫でる。</p><br><p>ハル「・・・たまには、俺にだって心配させろよ</p><p>あんたのこと・・・本気で大切に思ってるんだ」</p><br><p>「ハル・・・」</p><br><p>ハル「いつも一人で頑張り過ぎだ。今日ぐらい、俺を頼れ・・・。いいな？」</p><p>ハルは愛しげな瞳で私を見つめた。</p><p>その大人びた表情にドキドキしながら、私は静かにうなずいてみせた。</p><br><p>ハル「・・・・・こんなんでいいのか？」</p><p>ハルはぎこちない手で私の頭に冷えたタオルを乗せた。</p><br><p>「うん、冷たくて気持ちいい」</p><br><p>ハル「そうか、良かった・・・。今、なんか食えるもの持ってくるから、少し待ってろ」</p><br><p>「えっ・・・」</p><br><p>ハル「俺が戻るまで、起き上がったりするなよ！」</p><p>ハルは慌ただしく部屋を出て行ってしまった。</p><br><p>（食べれるものって・・・サラダしか作ったことのないハルが大丈夫なのかな？）</p><p>ベッドの中でひそかに心配していると、案の定・・・</p><br><p>ガッターン！</p><br><p>ハル「うわっ！危ねえっ！・・・っ、なんだこれ！」</p><br><p>カッシャーン！</p><br><p>「・・・・・・・・・・・・・」</p><br><p>（だ、大丈夫じゃなさそう。様子見に行った方がいいかな？</p><p>心配だし、ちょっと見てこよう）</p><br><p>ふらつく身体のまま、ベッドから降りる。</p><br><p>ハル「あっ、コラ！ちゃん寝てろって言っただろ！」</p><p>それを運悪く、戻って来たハルに目撃された。</p><br><p>「でも、ハル・・・・・」</p><br><p>ハル「でもじゃねえよ！いいから寝てろ！そんなに俺が信用できねえのか？」</p><br><p>「そ、そうだよね。ごめん」</p><p>私が渋々ベッドに戻ると、ハルはヤレヤレって感じでため息を吐いた。</p><br><p>ハル「これ、作ってきた。・・・あんたみてぇにうまくできなかったけどな」</p><br><p>「これって・・・」</p><br><p>ハルがトレイに乗せて持って来たのは、摩り下ろしたりんごのように見えた。</p><br><p>「もしかして、南の島のロケで私がハルに作った・・・」</p><br><p>ハル「ああ、椎名家特製のハチミツリンゴとやらだ」</p><br><p>ハルの作ったハチミツリンゴは摩り下ろし切れてないし、リンゴの皮入りだったけど・・・</p><p>すごく優しくて懐かしくて・・・涙が出るほど嬉しかった。</p><br><p>「ふう、ごちそうさまでした」</p><br><p>ハル「おう、うまかったろ？」</p><br><p>（お世辞にも美味しいとは言えなかったけど・・・）</p><p>「うん、ハルが作ってくれると思わなかったからすごく嬉しかった」</p><p>そう言ってうなずいて見せた。</p><br><p>ハル「まぁな。あの時はあんたにすげぇ世話になったし・・・</p><p>今日は俺がかなでを看病する番だ」</p><br><p>「・・・でも、大丈夫なの？明日も仕事なのに」</p><br><p>ハル「それは俺のセリフだよ。・・・どうしたんだ、急に。倒れるまで働くなんて」</p><p>ハルはベッドの縁に腰掛け、新しいタオルをオデコに乗せてくれた。</p><br><p>「ハルが頑張ってるのを見て、私も頑張りたいと思ったの</p><p>海外に行く前に・・・頑張る私の姿を覚えておいて欲しくて」</p><br><p>ハル「かなで・・・・・・」</p><br><p>そんな私の願いは、結局空回りしてハルに迷惑をかけてしまった。</p><br><p>（こんなんじゃ、海外に行く前に愛想つかされちゃうかも・・・）</p><br><p>ハル「・・・無理しなくたって、俺はあんたが誰よりも一生懸命なの分かってるよ</p><p>気が短くておせっかいで強引でそのくせ、打たれ弱いとこがある」</p><br><p>「う・・・」</p><br><p>ハル「そういうの全部わかってるから。</p><p>あんたは今まで通り、俺の側にいてくれればいい」</p><br><p>ハルは柔らかく微笑み、指先で私の頬をくすぐる。</p><br><p>ハル「それに、今まで俺がスゲー忙しかったのは、なんつーか、その・・・」</p><br><p>「・・・・・・？」</p><br><p>ハルは口ごもりながら軽く首筋をかいた。</p><br><p>ハル「あんたと一緒に過ごす時間を作るためだったんだよ」</p><br><p>「え・・・・・」</p><br><p>ハル「・・・・・旅行。一緒に行こうぜ</p><p>日本で、あんたと最高の思い出を作ってから飛び立ちたい」</p><br><p>「ハル・・・」</p><br><p>照れくさそうなハルの顔が涙でぼやけて見える。</p><p>２人で過ごしたいと思っていたのは私だけじゃなかった。</p><br><p>ハル「そのためにも、あんたには早く元気になってもらわねぇと」</p><br><p>「・・・うんっ」</p><br><p>・・・・・その夜は、優しくてあたたかいハルの腕に包まれながら静かな眠りについた。</p><p>いつまでも、こんな幸せな時間が続けばいいのにって・・・・・・何度も思いながら。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/kanadegame/entry-11514345400.html</link>
<pubDate>Fri, 19 Apr 2013 13:42:22 +0900</pubDate>
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<title>陽仁22話</title>
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<![CDATA[ <p>・・・・・・ファッションショー当日。</p><p>私も湊さんもハルも朝から大忙しだった。</p><br><p>（開演までもう一時間しかない。ハルの準備は大丈夫かな？）</p><br><p>真田湊「あ、かなでちゃん！そっちの調子はどう？」</p><br><p>「湊さん、はい、なんとか開演には間に合いそうです！」</p><br><p>真田湊「そっか、良かった。ハル君は？」</p><br><p>「最終の衣装チェックに入ってると思います」</p><br><p>真田湊「今日のショーは、ハル君の出番にかかってるからね」</p><br><p>「ハルなら大丈夫ですよ。彼、本番に一番強いですから」</p><br><p>真田湊「ふふ・・・。かなでちゃんはハル君のことよく分かってるんだね」</p><br><p>「そ、そんなことないですよ。ハルの担当になって、長いだけですから！」</p><br><p>湊さんの言葉に、思わず頬が熱くなる。</p><p>ベストドレッサー賞の授賞式の騒ぎは、すぐにワイドショーで取り上げられた。</p><p>でも、私とハルが付き合ってることは私達以外の誰も知らない。</p><br><p>（ハルは隠すことないって言ってたけど、やっぱり色々問題があると思うのよね・・・</p><p>内緒で付き合うのは大変だけど、やっと掴んだ幸せだもん。・・・ずっと手放したくない）</p><br><p>真田湊「でも、こんな大騒ぎになると思ってなかったんだよね～」</p><br><p>「えっ、な、何がですか！？」</p><br><p>真田湊「あれ？気付いてなかった？</p><p>さっき客席見たら、予想外の珍客が何人も来ててさ～」</p><br><p>「予想外の珍客？」</p><br><p>私が不思議そうな顔をすると湊さんは軽く頭をかいた。</p><br><p>真田湊「有名なデザイナーが何人か見に来てるんだよ、このショー」</p><br><p>「えっ、そうなんですか！？」</p><br><p>真田湊「たぶん、俺たちが思ってるより話題になるんじゃないかな、今日のファッションショー」</p><br><p>「そ、そうなんですか・・・」</p><br><p>（なんだか急に緊張してきた。そんな人達まで見に来てるなんて・・・）</p><br><p>真田湊「まあ、なんとかなるよ！今日のために準備してきたんだし自信持って！」</p><br><p>湊さんはポンッと私の背中を叩いた。</p><br><p>「は、はい！頑張りましょうね！」</p><br><p>私がうなずいて見せると、湊さんはいつものように、ばっちりとウインクを決めた。</p><p>ついにショーが開演し、会場は色とりどりのライトに照らされていた。</p><br><p>（はあ、ドキドキする～！どうなんだろ、お客さんの反応！</p><p>うーん、客席が良く見えない。・・・有名なデザイナーってどの人のこと！？）</p><p>舞台裏から、ソワソワと客席をのぞいていると・・・・・・</p><br><p>ハル「かなで、何やってんだよ」</p><br><p>「あ、ハルっ・・・・・」</p><br><p>出番待ちのハルに声をかけられた。</p><br><p>「こんな所でウロウロしてて平気なの？」</p><br><p>ハル「ああ、俺の出番はまだ先だしな」</p><br><p>そう言って、ニッと口の端を上げて笑った。</p><br><p>「ハル、緊張してる様子はなさそうね？」</p><br><p>ハル「当然だろ。今まで、緊張なんてしたことねぇしな、俺」</p><br><p>「えっ、そうなの？」</p><br><p>ハル「緊張してたら、良い顔なんてできないだろ</p><p>・・・あんたも、もう少しリラックスしろよ」</p><br><p>ハルは手を伸ばし、ムニッと私の頬をつねった。</p><br><p>「・・・・・！」</p><br><p>ハル「ふ・・・・・。相変わらずプニプニだな」</p><br><p>「ほっといてよ！」</p><br><p>私がふくれて抵抗するとハルは楽しげに笑った。</p><br><p>スタッフA「『HAL』さん、ちょっと良いですか！？」</p><br><p>ハル「ああ、今行く！・・・じゃあ、また後でな」</p><br><p>ハルは私の頬を軽く撫で、そっと手を離した。</p><br><p>「あ、ハル！」</p><br><p>ハル「ん？」</p><br><p>(出番前に応援の言葉でもかけたいけど・・・）</p><br><p>「がんばってね！」</p><br><p>ハル「ああ、サンキュ。あんたも走り回り過ぎて倒れんなよ」</p><br><p>「うん、分かってる！」</p><br><p>私が拳を握ってみせるとハルは小さく笑った。</p><br><p>・・・・・ショーのラストを飾るハルの登場で、会場は異様な盛り上がりに包まれていた。</p><p>ハルがステージを歩くたび、観客はその仕草や表情に目を奪われる。</p><p>雑誌やテレビで見る『HAL』とは全然雰囲気が違って・・・・・</p><p>今、ここにいる『HAL』は、湊さんのデザインした服を着るために存在している。</p><p>そう思わせるような不思議な雰囲気を身にまとっていた。</p><br><p>真田湊「みんな、お疲れ様！！すごく素敵なショーだったよ！</p><p>かなでちゃんも、お疲れ様！裏方、大変だったでしょ？」</p><br><p>「・・・・・・・・・・・・」</p><br><p>真田湊「かなでちゃん？」</p><br><p>「あ、すみません！ボーッとしてて・・・・・！」</p><br><p>ショーが終わっても、私はまだ夢の世界にいるような気分に浸っていた。</p><br><p>真田湊「あははっ、『HAL』の魅力にやられちゃった？」</p><br><p>「・・・・・！」</p><br><p>真田湊「やっぱり、ハル君ってすごいよねぇ・・・</p><p>あれだけ顔も名前も売れてるモデルになると</p><p>何を着ても本人のイメージしか見えてこないのにさ</p><p>『HAL』はちゃんと、俺の伝えたいものを仕草や表情で表現してくれた</p><p>俺のデザインした服が、あんなに輝いて見えたのは『HAL』のおかげだよ」</p><br><p>湊さんは心底感心したように何度もうなずいた。</p><br><p>（いつもとハルの雰囲気が違って見えたのは、湊さんの洋服に合わせてたからなんだ</p><p>そんなことまで考えてるなんて、やっぱりハルってすごい・・・）</p><br><p>真田湊「で、そのハル君にもお礼を言いたいんだけど戻ってきてない？」</p><br><p>「いえ、控え室にいるんはないですか？」</p><br><p>真田湊「そっか～！じゃあ、行ってみるよ！」</p><br><p>湊さんは片手を上げ、足早に去って行った。</p><br><p>（私もハルに声をかけに行きたいけど・・・今は片づけを優先させなきゃ</p><p>・・・にしても、本当に素敵だったなぁ）</p><p>再び夢の世界に行きかけた時、ハルの姿が目に入った。</p><br><p>ハル「・・・・・・・・」</p><br><p>「あ、ハル！お疲れ様！」</p><br><p>ハル「・・・・・！」</p><br><p>声を掛けると、ハルはビクッと肩を震わせながら顔を上げた。</p><br><p>「いま、湊さんがハルのこと探してたよ」</p><br><p>ハル「あ、ああ、分かった。・・・後で、会いに行く」</p><br><p>ハルは私と視線を合わせず低く呟いた。</p><br><p>「・・・・・・ハル？」</p><br><p>ハル「・・・・・・」</p><br><p>（どうしたんだろう。なんだか元気がない様にみえるけど？）</p><br><p>ハル「かなで、ちょっといいか？・・・話があるんだ」</p><br><p>「え？う、うん」</p><br><p>ハル「ここだと話しにくいからこっちに・・・」</p><br><p>真剣な眼差しのハルにドキリとしながら、私はその背中について行った。</p><p>私とハルは人気のない場所までやってきた。</p><br><p>「ここなら大丈夫だと思うけど、一体どうしたの？」</p><br><p>ハル「実は・・・・・」</p><p>ハルの重々しい雰囲気に嫌な緊張感が流れてくる。</p><br><br><p>（別れ話・・・とかじゃないよね？もし、そうだったらどうしよう？）</p><br><p>なんて、1人でドキドキしていると・・・</p><br><p>ハル「スカウトされたんだ」</p><br><p>「・・・・・へ？」</p><br><p>ハルの口から、予想もしてなかった言葉が飛び出した。</p><br><p>ハル「今日のショーを、有名なデザイナーが見に来てたみたいでさ</p><p>俺と専属契約を結びたいってさっき当人に直接申し込まれた」</p><br><p>（そういえば、湊さんがそんな話をしてたような？）</p><br><p>「今の事務所はどうするの？」</p><br><p>ハル「もし、承諾するなら辞めることになるな</p><p>どっちにも所属ってワケにはいかねぇだろうし・・・・・」</p><br><p>「そうだよね・・・・・」</p><br><p>ハルは本当に悩んでいるようで、口元に手を当てたまま黙り込んでしまった。</p><br><p>「・・・・・それで、ハルは何をそんなに悩んでるの？</p><p>モデルとして、ステップアップのチャンスだと思うけど」</p><br><p>ハル「そのデザイナーって、Jewel（ジュエル）なんだよ」</p><p>ハルは言いにくそうにしながらその名前を口にした。</p><br><p>「えっ、世界的に有名な！？」</p><br><p>ファッション界に関わる人間なら誰でも彼の名前は知っている。</p><p>彼のデザインした服を着れることはモデルたちにとっての、最終目標といっても過言ではない。</p><br><p>「悩む必要なんてないじゃない！ジュエルと専属契約なんて、そう簡単にできる事じゃないよ！」</p><br><p>ハル「・・・・・・」</p><br><p>興奮する私とは逆にハルは暗い顔で黙ったまま。</p><br><p>「ハル？」</p><br><p>ハル「契約したら、世界中を飛び回ることになって・・・日本には帰ってこれない」</p><br><p>「・・・・・あっ！」</p><br><p>やっと私にも、ハルがずっと悩んでいる理由が分かった。</p><p>海外に行ってしまったら、私とハルは離れ離れになる。</p><p>一ヶ月、一年・・・もっと会えない可能性だってある。</p><p>お互いに何も言うことができなくて、私達はしばらく黙ったままだった。</p><br><p>ショーの片づけも終わり、私はハルを自宅までタクシーで送り届けていた。</p><br><p>「・・・今日は本当にお疲れ様。ゆっくり休んでね」</p><br><p>ハル「なあ、ちょっと時間あるか？・・・話したいことがあるんだ」</p><br><p>「え、でも・・・」</p><br><p>ハル「大事なことだから」</p><p>ハルの真剣な目にわずかの予感をおぼえた。</p><br><p>「うん、分かった・・・・・」</p><p>小さくうなずくと、ハルは私の手を取りゆっくりと歩き出した。</p><br><p>「わぁ、綺麗な夜景！眺めの良いところね」</p><br><p>ハル「だろ？8月にはここから花火も見れるんだ」</p><br><p>「あ、じゃあ今度一緒にみようよ！私、浴衣で・・・」</p><br><p>ハル「・・・・・・」</p><br><p>「あ・・・・・」</p><br><p>思いついた提案は、ハルの顔を見てすぐに無理だって分かった。</p><br><p>「ハル、海外に行きたいのね？」</p><br><p>ハル「・・・・・・ああ」</p><br><p>長い間のあと、ハルはゆっくりと頷いた。</p><br><p>ハル「自分の実力がどこまで通用するのか試してみたいんだ</p><p>一年でいい。世界の色んな場所でモデル修行がしてみたい</p><p>この機会を逃したら、おれ・・・・・絶対に後悔する</p><p>やるなら、今しかない。・・・そう思うんだ」</p><br><p>「・・・・・・」</p><p>ハルの言葉に迷いはない。</p><p>あるのは自分の仕事に対する情熱だけ・・・。</p><br><p>ハル「すげぇ、わがまま言ってると思ってるよ・・・</p><p>俺がここまで来れたのは、かなでがいてくれたからだって分かってるのに</p><p>・・・俺はあんたを置いて1人で行こうとしてる」</p><br><p>ハルは顔を歪めながらギリッと拳を握った。</p><p>仕事か恋か・・・・・・</p><p>ハルの気持ちは痛いほど私にもわかった。</p><br><p>「・・・・・ハル」</p><br><p>ハル「・・・・・・！」</p><br><p>私はそっと、ハルの手に自分の手を重ねた。</p><br><p>「わがままなんていまさらでしょ？</p><p>それに、私・・・ハルに海外に行ってほしいと思ってるの」</p><br><p>ハル「かなで・・・・・」</p><br><p>「今日のステージ、本当に最高だった！</p><p>ハルなら、世界のどこに行っても通用するよ！・・・それを自分の目で確かめてきて！</p><p>私・・・・・・待ってるから」</p><br><p>ハル「・・・・・本当に、待っててくれるのか？」</p><br><p>「うん、だって、私にはハルしかいないんだから！」</p><br><p>ハル「かなで・・・・・」</p><br><p>ハルは泣きそうな顔をしながら、ギュッと私のことを抱き締めた。</p><br><p>ハル「ありがとう・・・今よりももっと成長して絶対に帰ってくるから・・・」</p><br><p>「うん・・・・・」</p><br><p>伝えたい言葉がたくさんあるのに・・・</p><p>切なさで胸がいっぱいになって、何も言うことが出来ない。</p><p>だからせめて、私がハルを本当に好きなんだってことが伝わればいいって・・・</p><p>その大きくてあたたかい身体を、強く強く抱き締め返した。</p><br><br><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kanadegame/entry-11513256982.html</link>
<pubDate>Wed, 17 Apr 2013 19:47:30 +0900</pubDate>
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<title>陽仁21話</title>
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<![CDATA[ <p>休日、仕事帰りだというハルが部屋に遊びに来ていた。</p><p>　</p><p>「コーヒーでいい？紅茶も用意できるけど・・・」</p><br><p>ハル「なんでもいいよ。それより。あんたに大事な話がある」</p><br><p>「え・・・・・」</p><br><p>ハルの言葉に思わずドキリとする。</p><p>こうして２人でいる時間が多くなった私達だったけど、付き合ってるわけじゃない。</p><p>お互い何も言わないまま一緒にいるのが当たり前に、なりつつあった。</p><br><p>「大事な話って、何？」</p><br><p>動揺しているのを隠しながらハルの前へコーヒーカップを置く。</p><br><p>ハル「実は俺・・・・」</p><br><p>「う、うん」</p><br><p>ハルは真面目な顔でジッとわたしを見つめて・・・</p><br><p>ハル「ベストドレッサー賞を受賞することになったんだ！」</p><br><p>「・・・・・はい？」</p><br><p>ハル「ベストドレッサー賞だよ！ファッション意識の向上に貢献したヤツらに贈られる賞！」</p><br><p>「それは知ってるけど、大事な話ってそれなの？」</p><br><p>ハル「他に何かあったか？」</p><br><p>「・・・ないけど」</p><br><p>期待に膨らんでいた胸が一瞬でしぼんでいく。</p><br><p>（なんだ、私はてっきり、好きだって言ってくれるのかと思っちゃった・・・</p><p>って、そういうのもうぬぼれっていうのかな？）</p><br><p>あの特別なキス以降、ハルは私にキスをしようとしない。</p><p>付き合ってないんだから、それは当然のことだと思うんだけど・・・・・</p><br><p>（寂しいと思う私もいるんだよね。・・・会いに来てくれるだけで、十分嬉しいはずなのに）</p><br><p>ハル「あんたに1番に知らせたくて、それで撮影現場から飛んできた」</p><br><p>「え・・・・・」</p><br><p>ハル「今回の受賞は、ルミナスのおかげだったと思う。</p><p>あんたが色んな企画を立ててくれたから、俺のモデルとしての世界も広がったんだ」</p><br><p>「ハル・・・・・」</p><br><p>ハルの素直な想いが、ジンと胸の奥に沁みた。</p><br><p>（そうだよね、好きだって言葉がなくても私は今の関係で幸せ・・・）</p><br><p>あたたかい気持ちになりながら、コーヒーカップに口をつける。</p><br><p>ハル「だから、受賞パーティーにはあんたも出席しろよ。いいな」</p><br><p>「・・・・・・・っ、えぇ！？」</p><br><p>予想外のお誘いに、飲みかけたコーヒーを吹き出しそうになった。</p><br><p>「何言ってるの！？私なんかが出席するようなパーティーじゃないのよ！？」</p><br><p>ハル「そんなことねえよ。受賞した俺があんたを呼びたいって言うんだから問題ねーし」</p><br><p>「でも、各界から色んな人が集まってくるのに・・・・・。私、相当な場違いだと思うよ」</p><br><p>ハル「俺に賞を取らせたのは、あんたの力だ。それは俺が自分で1番よく分かってる</p><p>・・・・・かなでが、俺を支えてくれたんだ</p><p>だから、パーティー当日もあんたに側にいて欲しい</p><p>一回り成長した俺を、その目で見て欲しいんだよ」</p><br><p>「ハル・・・・本当に私で良いのかな？」</p><br><p>ハル「あんたしかいねぇだろ。別のヤツ呼んでどうすんだよ</p><p>特等席、用意してやるから楽しみにしてろよ」</p><br><p>「・・・・・うん、分かった！緊張して失敗したりしないでよ？」</p><br><p>ハル「バーカ。俺を誰だと思ってるんだ」</p><br><p>ハルは私の頭を軽くつつくと小さく笑った。</p><br><p>ハル「よし、じゃあ決まりだな！近いうちに招待状送ってやるから待ってろ」</p><br><p>なんて、あっという間に私のパーティー出席が決まってしまった。</p><br><br><br><p>真田湊「・・・・・って言う感じにしようと思うんだけど、いいかな？」</p><br><p>「・・・・・・・・・・・」</p><br><p>真田湊「かなでちゃん？」</p><br><p>「あ、は、はい！すみません！」</p><br><p>真田湊「打ち合わせ中に、ボーッとするなんて珍しいね？」</p><br><p>今日はコラボファッションショーの打ち合わせ。</p><p>でも、私の思考は少し別の方向へ向いていた。</p><br><p>「その、ハルの授賞式に私も出席することになったんです</p><p>それで、何を着て行ったらいいのかなって、考えてました。</p><p>すみません、仕事中なのに・・・・・」</p><br><p>真田湊「ああ！ベストドレッサーの授賞式のことかぁ！</p><p>いやいや、分かるよ！女の子だもんね、着ていく服はかなり大事だと思う！！」</p><br><p>湊さんは腕を組み、うんうんと頷いた。</p><br><p>真田湊「そうだ！良いこと思いついた！すぐ戻ってくるから待ってて！」</p><br><p>湊さんはすごい速さで部屋を出て行ってしまった。</p><br><p>ガラガラガラガラ・・・・・・</p><br><p>湊さんを待つこと数十分。</p><p>廊下の向こうから、なにやら変な音が聞こえてきた。</p><br><p>真田湊「お待たせ！俺がデザインしたドレス、いくつか持って来たよ！」</p><p>キャスター付きのハンガーを押しながら、湊さんが部屋に入ってきた。</p><p>そこには色とりどりのドレスがズラッとぶら下がっている・・・・・。</p><br><p>「あの、まさかそれを・・・・」</p><br><p>真田湊「もちろん！試着してみて！</p><p>かなでちゃんに一番似合うドレス、俺が見つけてあげる♪」</p><br><p>湊さんの行動力に驚きつつも、私も一応は女の子。</p><p>色んなドレスに袖を通すうちにお姫様みたいな気分になってきてしまった。</p><br><p>「これ、どうですか？」</p><br><p>真田湊「そうだなぁ。色は悪くないけど形がかなでちゃんには合わないかも</p><p>ちょっと動かないでくれる？」</p><br><p>湊さんの腕が伸び、フワッと私の髪に触れた。</p><br><p>（あ、ハルとは違う香水の匂いがする・・・・・）</p><br><p>至近距離に思わず、ドキッとしてしまう。</p><br><p>真田湊「ん、よし！この髪飾りをつければグッと大人の色気がでるかな！</p><p>それから、次は―・・・・・」</p><br><p>なんて、2人で衣装選びをしていると・・・・・</p><p>ガチャッ</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・・・・・。・・・・・・おい、何やってんだよ」</p><br><p>「あ、ハル！」</p><br><p>送れて打ち合わせにやってきたハルが難しい顔をして立っていた。</p><br><p>真田湊「やあ、ハル君！良いところに！見て見て、かなでちゃん可愛いでしょ？」</p><br><p>湊さんは私の肩を掴み、グイッと引き寄せた。</p><br><p>「み、湊さんっ・・・・・」</p><br><p>ハル「・・・・・全然、似合ってない。湊さん、この手のセンス落ちたんじゃないですか？」</p><br><p>ハルは私の手を引くと、そのまま自分の背中へと隠す。</p><br><p>真田湊「え～！？そうかなぁ？大人っぽくていいと思うんだけど」</p><br><p>ハル「こいつに似合うのは、こういうタイプのドレスですよ。・・・ほら、着てみろ」</p><br><p>真田湊「いやいや、絶対こっちだって！」</p><br><p>ハル「かなで」</p><br><p>真田湊「かなでちゃん」</p><br><p>湊・ハル「どっちのドレスを着たい？」</p><br><p>（そ、そんなの言えるワケないでしょ～～！！）</p><br><p>結局その日は、打ち合わせより私の衣装合わせに時間を使ってしまった・・・・・。</p><br><br><br><p>ベストドレッサー賞、受賞式当日。</p><br><p>（うわぁ、予想してたけど有名人ばっかり！！私、完全に浮いてる・・・・・）</p><br><p>肩身の狭さを感じ、つい壁際によってしまう。</p><br><p>ハル「・・・・・かなで！」</p><br><p>「あ、ハル！」</p><br><p>名前を呼ばれ振り返ると、フォーマルなスーツ姿のハルが駆け寄ってきた。</p><br><p>ハル「・・・・・へぇ」</p><br><p>口元に手を当て、私の姿を上から下へと眺める。</p><br><p>「・・・・・やっぱり、このドレス似合ってない？」</p><br><p>ハル「いや、悪くねぇよ。黙って立ってりゃ、その辺の女優と間違えるんじゃねーの？」</p><br><p>「ちょっと、それどういう意味！」</p><br><p>ハル「ははっ・・・」</p><br><p>なんて二人でじゃれ合っていると・・・・</p><br><p>片倉京太郎「相変わらずだな、二人とも」</p><br><p>ハル「京太郎さん！」</p><br><p>「片倉さんも来てたんですね」</p><br><p>片倉京太郎「ああ・・・・・俺は仕事だけどな」</p><br><p>確かに片倉さんの手にはいつものカメラが。</p><br><p>片倉京太郎「せっかくだ、二人の写真でも撮ってやろうか？」</p><br><p>「え、いいんですか？」</p><br><p>片倉京太郎「ああ。・・・・・ほら、並んで」</p><br><p>私とハルは顔を見合わせ、照れくさそうに笑い合った。</p><br><p>「2人で写真なんて、なんか変な気分ね」</p><br><p>ハル「まぁな。仕事で写真は良く撮るけど、プライベートはあんまりねーしな・・・・・</p><p>ほら、もっとこっち来いよ。せっかく、綺麗な服着てんだから笑っとけ」</p><br><p>「・・・・・・・！う、うんっ」</p><br><p>ハルは私の腰に手を回し優しく引き寄せた。</p><p>なんだかドキドキしちゃって、笑顔どころじゃなかったけど。</p><br><p>ハル「じゃあ、俺そろそろ行くよ。受賞の準備あるから」</p><br><p>「うん、また後でね」</p><br><p>片手をあげ去っていくハルを見送り、私はホッと息を吐いた。</p><br><p>片倉京太郎「ハルは、椎名の隣にいる時が、一番良い顔で笑うな」</p><br><p>「え・・・・」</p><br><p>片倉京太郎「よっぽど、お前のこと信頼してるんだろう」</p><br><p>そう言って、片倉さんは穏やかに笑った。</p><br><p>（私といる時が一番って本当かな？そうだったら、すごく嬉しいけど）</p><p>どんなに我慢しようとしても、自然に口が笑ってしまった。</p><br><p>―――授賞式は順調に進み、ハルが受賞される番がやってきた。</p><br><p>司会「続いての受賞者は、モデル・タレントとしても活躍中の『HAL』さんです！」</p><br><p>盛大な拍手の中、ハルが壇上へと上がり、トロフィーを受け取る。</p><br><p>（ハル、受賞おめでとう）</p><p>拍手をするたびに、胸の中がいっぱいになって・・・涙までにじんできそうになる。</p><br><p>司会「では、『HAL』さん、今のお気持ちを一言お願いします」</p><br><p>ハル「はい・・・」</p><p>マイクを受け取り、ハルは客席へと視線を向けた。</p><br><p>ハル「今回、こんなに栄誉ある賞を受けることになり、感謝と感謝の気持ちでいっぱいです</p><p>俺がこのトロフィーを手にできたのも、すべて彼女の支えがあったからだと思います」</p><br><p>（・・・・・え？）</p><br><p>ハルの口からこぼれた言葉に一瞬、会場がざわめく。</p><br><p>ハル「モデルとしても人としても足りなかったことを、彼女が俺に教えてくれたんです</p><p>・・・だから、この感謝の気持ちはすべて、彼女に捧げさせてください</p><p>本当にありがとう。それから、これからもよろしく</p><p>あんた以上に大切だと思える女は、他にはいねぇよ」</p><br><p>「・・・・・！！」</p><br><p>ハルはハッキリと客席にいる私を見て笑った。</p><p>受賞のスピーチなんかじゃない。</p><p>最後は明らかに、私へのメッセージ・・・・・・</p><br><p>（な、なんてことをなんてタイミングに言うの！？）</p><br><p>ざわめきのおさまらない会場の中で、私は真っ赤になったままうつむくことしかできなかった。</p><p>・・・・・その後は、本当に大変だった。</p><p>会場にいた記者たちが、波が押し寄せるようにハルの取材をしたいと殺到。</p><p>会場にいるらしい「彼女」は誰なのかと、捜索まで始まってしまったから。</p><p>私とハルは、京太郎さんやマネージャーさんに助けられなんとか外に逃げることが出来た。</p><br><p>「・・・・・もう！どうして、あんな所であんなこと言ったの！？」</p><br><p>ハル「仕方ねぇだろ、あんたの顔を見つけたら、急に言いたくなったんだ</p><p>それに、あんたの名前は出してねぇんだし・・・気付かれないだろ？」</p><br><p>なんて、当の本人は全然気にした様子はない。</p><br><p>（もう、相変わらず自信家っていうかなんていうか・・・）</p><br><p>・・・・・私たちは、いつかのあの海へと足を運んでいた。</p><p>ハルが私だけに教えてくれた秘密の場所。</p><br><p>ハル「はー、やっぱここに来ると落ち着くなー・・・」</p><br><p>「自分が騒ぎを起こしたくせに、よく言うよ・・・」</p><br><p>ハル「いいんだよ。いつかはどこかで言うつもりだったし</p><p>それがたまたま、今日の会場だっただけだ」</p><br><p>「・・・・・・・？」</p><br><p>言葉の意味が良く分からなくて私は眉間にシワを寄せた。</p><br><p>ハル「・・・自分に自信がなくて、ずっとかなでに言えなかった</p><p>俺、かなでが好きだ。・・・誰にもあんたのこと渡したくない」</p><br><p>「・・・・・！」</p><br><p>ハルの真剣な目つきにドキンと心臓が跳ねる。</p><br><p>ハル「俺と一緒にいろよ。・・・絶対、後悔させたりしねぇから」</p><br><p>高鳴る胸を押さえながら、私はハルをジッと見つめた。</p><br><p>「ハル・・・・・。私のこと、好きなの？」</p><br><p>ハル「・・・・・じゃなかったら、キスしたり、湊さんにヤキモチ妬いたりしねぇだろ！」</p><br><p>「あれ、やっぱりヤキモチだったんだ」</p><br><p>ハル「・・・あの人、かなでにベタベタ触り過ぎなんだよ。マジで許せねーし・・・・」</p><br><p>ハルは拗ねた顔で、苛立ったように砂浜を踏みつけた。</p><p>その様子が何だかかわいく見えて・・・・・思わず笑ってしまう。</p><br><p>「・・・・・・・ふふっ」</p><br><p>ハル「笑うなよ。こっちは真面目に言ってんだから」</p><br><p>「ハルも自分に自信がないとか思うんだね・・・そう思ってるの、私だけだと思ってた</p><p>ハルには私は似合わない。だから・・・好きだなんて、言ったらダメだって・・・・・」</p><br><p>ハル「・・・・・かなで」</p><br><p>ハルは長い腕を伸ばしギュッと私を抱き寄せた。</p><br><p>ハル「今の・・・・・俺の告白の返事とみなすぞ。いいんだよな？」</p><br><p>「うん・・・・・」</p><br><p>小さくうなずきながら、ハルの胸へと顔を埋める。</p><p>・・・・・この日。</p><p>お互いの想いを伝えあい、私とハルは恋人同士になった。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/kanadegame/entry-11512676584.html</link>
<pubDate>Tue, 16 Apr 2013 20:19:48 +0900</pubDate>
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<title>陽仁20話</title>
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<![CDATA[ <p>あの熱愛報道から数日。</p><p>世間はすっかり別の話題で盛り上がりを見せていた。</p><p>流行と一緒で、過ぎてしまえば、誰も２人の熱愛ネタに振り向かなくなる。</p><p>・・・・・・・そして、私とハルはというと・・・・・・</p><br><p>「えーっ？そんなの今聞かないでよ！これから出社するところなのよ！？」</p><br><p>ハル「んなこと言ったって、あんたの考えた企画だろ？」</p><br><p>「そうだけど、今回はハルが全面的にプロデュースするのが条件なんだから・・・・・」</p><br><p>バタバタと身支度をしながら、肩と頭で携帯を挟みつつの会話。</p><p>あれから、私達の関係は驚くほど今迄通りに戻った。</p><p>私はハルの担当に復帰することになり、ハルも定期的に仕事の相談を持ちかけてくる。</p><p>なんとなく、いい雰囲気になることもあるけど・・・</p><p>肝心な言葉は、お互い一言も伝え合っていない。</p><br><p>「とにかく、もう切るから！」</p><br><p>ハル「おい、かなで！」</p><br><p>プツッ・・・・・</p><br><p>「やだ、本当に間に合わないかも！」</p><p>勢いよく電話を切り、私は部屋を飛び出した。</p><p>満員電車に揺られながら、今頃ふてくされているだろうハルの姿を思い浮かべた。</p><p>今は、何度電話を切ったって、またすぐに繋がれるという安心感がある。</p><p>それはハルが私にくれた、言葉にはできない気持ち。</p><p>指輪なんかより、ずっと素敵なプレゼント。</p><br><p>（モデルと編集者って言う立場を忘れたわけじゃないけど・・・</p><p>ハルのこと、信じてみたい。出来るところまで２人で一緒にいたい・・・</p><p>そう願うのは私の自由よね？）</p><br><p>後悔だけはしないように、今、この瞬間を大切にしようと私は心に決めた。</p><br><p>「おはようございます！すみません遅れました～っ！」</p><p>息も絶え絶え、オフィスへと飛び込む。</p><br><p>颯太「あっ、かなでちゃん、大変なんだよ！」</p><p>慌てた様子で颯太先輩が駆け寄ってきた。</p><br><p>（あれ、なんかデジャブ・・・）</p><br><p>「どうしたんですか？また『HAL』に熱愛報道でも？」</p><p>なんて冗談ぽく言ってみる。</p><br><p>颯太「違う違うっ！その『HAL』が来てるんだよっ、アポなしで！」</p><br><p>「え、ええっ！？」</p><br><p>颯太「かなでちゃんと、打ち合わせやり直したい所があるって、ついさっき！」</p><br><p>「・・・・・・・・！！」</p><br><p>（私が途中で電話切ったから、直接きたわね！？）</p><br><p>颯太「とにかく、こっちこっち！」</p><p>颯太先輩に案内されたのは私のデスク・・・・・</p><br><p>ハル「やっと来たか。あんた、この時間って遅刻なんじゃねぇの？」</p><br><p>「ハル！？」</p><br><p>ハルは私の椅子に座りながら、ちゃっかりコーヒーなんか飲んでる。</p><br><p>颯太「空いてる会議室がなくて、一度断ったんだけど、ここで良いから待つって・・・」</p><br><p>さすがの颯太先輩も予期せぬ事態にタジタジだ。</p><br><p>「わ、分かりました。後は私がなんとか・・・・・・」</p><p>颯太先輩が去ってから、私は大きくため息をついた。</p><br><p>「ちょっと！来るなら来るって言ってよ！」</p><br><p>ハル「言う前に、あんたが電話切ったんだろ？」</p><br><p>「朝は忙しいの！それにあの企画なら、まだ先の話だし今日じゃなくっても大丈夫でしょ？」</p><br><p>ハル「・・・・・・・」</p><br><p>私がそう言うと、ハルは不機嫌そうな顔でそっぽを向く。</p><br><p>ハル「今日、半日オフなんだよ」</p><br><p>「・・・・・・・？」</p><p>いきなり話題が変わり、私は眉間にシワを寄せた。</p><br><p>ハル「でも、あんたは仕事だろ？</p><p>だから・・・企画の見直しっつー理由で、顔を見に来たんだよ・・・・・」</p><br><p>「・・・・・はあ？」</p><p>あまりのことに、力のない声が出た。</p><br><p>ハル「って、なんだよそのリアクション。嬉しくねェのかよ、俺に会えて」</p><br><p>「え、いや、嬉しいけど・・・・・」</p><br><p>（わざわざ、私に会いに来てくれたってこと？</p><p>それなら、朝の電話で言ってくれれば良かったのに）</p><br><p>そう思ったけど、目の前のハルを見て彼の性格を思い出した。</p><br><p>（そうだった。自分から会いたいとか言えないのよね。素直じゃないから・・・・・）</p><br><p>「ふふ・・・・・」</p><br><p>ハル「何がおかしいんだよ？」</p><br><p>「ううん、なんでもない！・・・・・来たからには、本当に打ち合わせしてくんでしょ？」</p><br><p>ハル「ああ、そのつもりだ。ほら、企画書。気になるとこ書き込んできた」</p><br><p>ハルに手渡された企画書には、赤いペンでビッシリと修正要望が書き込まれていた。</p><p>うーん、仕事に真面目なもの相変わらずだなぁ！</p><br><p>ハルとの打ち合わせは、数時間で終わった。</p><p>帰り際、ハルは待ち構えていた女の子達からサインや握手をねだられて・・・・・</p><p>軽く流すと思いきや、しっかり笑顔での対応。</p><p>なんだかいつの間にか一回りも二回りも、成長しているように見えた。</p><br><p>「事務所まで送れなくてごめんね」</p><br><p>ハル「ガキじゃねーんだし、１人で帰れる」</p><p>タクシーに乗り込んだハルは、後部座席の窓から顔をのぞかせた。</p><br><p>「それから、後輩の女の子たちが礼儀知らずでごめん・・・</p><p>後でちゃんと、言い聞かせておくから」</p><br><p>ハル「サインも握手も慣れてるしそれも仕事のうちだからな」</p><p>ハルは気にするなと柔らかく微笑んで見せた。</p><br><p>「・・・・・・・じゃあ、またね。近いうちにまた連絡するから」</p><br><p>ハル「ああ。俺もまたあんたの顔を見に来るよ」</p><br><p>「えっ・・・・・分かった。待ってる</p><p>でも、今度来るときはちゃんと連絡いれてよ？」</p><br><p>ハル「別に、いつ行こうが俺の勝手だろ？」</p><br><p>「連絡くれたらお弁当ハルの分も用意するから」</p><br><p>ハル「・・・・・そういうことなら、まぁ・・・連絡入れてやるか」</p><br><p>（ふふ、上手く納得してもらえたみたい）</p><br><p>ハルを見送り、オフィスに戻ると女の子たちがキャアキャア騒いでいるのが見えた。</p><br><p>（ハルに間近で会えたのがそんなに嬉しかったのね・・・）</p><br><p>彼女たちのような、ピカピカの若さは私にはない。</p><p>素直になる前に、まず我慢っていうのが、すっかり身に付いてる。</p><br><p>（相変わらず素直じゃないのは、私も同じか・・・</p><p>会いに来てくれて嬉しかったってちゃんと言えば良かったな）</p><br><p>颯太「かなでちゃん、お疲れ様」</p><br><p>「あ、先輩。お騒がせしてすみませんでした」</p><br><p>颯太「いや、全然！『HAL』ってあんなに根は気さくなひとだったのか～</p><p>仕事上のやり取りしかしたことなかったんだけど、あんな面もあったんだね」</p><br><p>なんて、湊先輩までなんだか目がハート・・・・・</p><br><p>颯太「俺様で、わがままで傲慢って聞いてたけど・・・その肩書き、もう合わないね」</p><br><p>「ふふ、そうですね」</p><br><p>私と颯太先輩は顔を見合わせて小さく笑った。</p><p>才能豊かで努力家のハル。</p><p>それに人柄までプラスされたら、ハルの人気は、今よりもっと上がっていく確信があった。</p><p>それは嬉しいことだけど、もっと遠くの人になるような気がして、本当は少し寂しい。</p><br><p>（でも、それがハルの夢なら・・・・・私は全力でサポートするだけ！）</p><br><p>・・・・・・その時は、本当に心の奥からそう思っていた。</p><br><p>―――――数日後。</p><p>湊さんに呼び出された私は、新しい企画の話を持ちかけられた。</p><br><p>「ルミナスとのコラボファッションショーですか？」</p><br><p>真田湊「服のデザインだけじゃなくてショー自体も俺がプロデュースする予定なんだけどさ</p><p>スペシャルゲストって感じで『HAL』にもモデルとして出て欲しいんだ」</p><br><p>「湊さんと『HAL』のコラボなんて、話題性はバッチリですね！」</p><br><p>真田湊「でしょ？俺からオファー掛けようかとも思ったんだけど、君方が確実かなって</p><p>出来れば、打ち合わせの段階から『HAL』にも参加して欲しいんだけどスケジュール押さえられる？」</p><br><p>「すぐ、事務所に確認取ってみます！」</p><br><p>真田湊「オッケー！じゃあ３０分後にみんな集めて、本格的な打ち合わせ始めよっ</p><p>ルミナスの編集さんって可愛い子が多いから、楽しみだな～」</p><br><p>「・・・・・湊さん」</p><br><p>真田湊「あ、でもあの編集長のヒゲだけは俺ちょっとダメだな～」</p><br><p>「・・・・・・・・・・・」</p><br><p>突っ込むだけ無駄だと分かり、私は会議室を後にした。</p><p>『HAL』を交えての打ち合わせは来週に決まり・・・・・</p><p>それまでは、ルミナスメンバーでの企画会議が続いた。</p><p>コラボファッションショーということもあって、規模は相当大きなものになりそうだった。</p><br><p>こんな大きな企画、参加するのは初めてだし、絶対成功させなくっちゃ！）</p><br><p>・・・そして、なんとかまとめ上げた企画書をハルに見せる日が来た。</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・・」</p><br><p>真田湊「どうかな？ルミナスは女性誌だから、『HAL』の出番はそんなに多くはないけど・・・</p><p>このショーでは、君が主役だと言ってもいいほど、重要な役割をもってるんだよ」</p><br><p>ハル「・・・・・そうですね、悪くないと思います」</p><br><p>企画書に目を通しながら、真剣な目つきでハルが深くうなずいた。</p><br><p>真田湊「本当に？やったー！！かなでちゃん、徹夜でまとめたかいがあったね～！」</p><br><p>「きゃあ！ち、ちょっと抱きつかないで下さい！」</p><br><p>湊さんは喜びのどさくさに紛れて私にギュッと抱きついてきた。</p><br><p>真田湊「そんなつれないこと言わないでよ。一晩共にした仲じゃないか～」</p><br><p>「変な言い方しないでください！ルミナスメンバーで会社に泊まり込んだだけです！」</p><br><p>グイグイと湊さんを引きはがしていると・・・・・</p><br><p>ハル「・・・・・・・あの！」</p><p>凜としたハルの声が響いた。</p><br><p>真田湊「え？」</p><br><p>ハル「ここなんですけど、１人ずつ登場させた方が、シーンのイメージに合ってると思います」</p><br><p>真田湊「え、どこどこー？」</p><br><p>湊さんは私から離れ、ハルと一緒に企画書をのぞきこんだ。</p><br><p>（はあ、ハルのおかげで助かった・・・あれ？もしかして・・・・・。</p><p>ヤキモチ妬いたのかもなんて考え過ぎかな？）</p><br><p>真田湊「よし、じゃあ今日はこれぐらいにしようか。俺も次の仕事がはいってるし」</p><br><p>「はい、お疲れ様です」</p><br><p>真田湊「ハルくんも、これから色々よろしくね！」</p><br><p>ハル「・・・・・はい」</p><br><p>真田湊「じゃあ、あさきー！」</p><br><p>湊さんはウインクを決め機嫌良さそうに出て行った。</p><br><p>「はあ、湊さんってば相変わらず色んな意味で元気よねー・・・・</p><p>コーヒーでも飲む？私入れてくるから」</p><br><p>ハル「・・・・・・」</p><br><p>「ハル、どうかした？」</p><br><p>ハルはムスッとした顔のまま動こうとしない。</p><br><p>ハル「・・・・・・・なあ、湊さんのことどう思ってるんだよ？」</p><br><p>「え・・・・・ただの仕事相手だよ？まあ、いつも元気ですごいなぁとは思うけど・・・・・」</p><br><p>ハル「仕事相手、か・・・。あんた、本当に湊さんと一緒にいてもなんも思わねぇんだな」</p><br><p>「どういう意味？」</p><br><p>ハル「いや、別に。・・・・・でも、それ聞いて安心した」</p><p>ハルは軽く息を吐きながら小さく笑った。</p><br><p>「・・・・・ねえ、もしかして、湊さんにヤキモチ妬いた？」</p><br><p>ハル「なっ、なんで俺が！」</p><p>ハルは一瞬で赤くなると勢いよくイスから立ち上がる。</p><br><p>ハル「・・・・・俺も帰る！！」</p><br><p>「あ、待って！下まで送るから！」</p><br><p>ズカズカと出ていくハルの背中を、私は慌てて追いかけた。</p><br><p>（やっぱり、ヤキモチなんて私のうぬぼれだったかな</p><p>でも、それならどうしてそんなにムキになるの？）</p><br><p>こらえても、口が勝手に笑ってしまって・・・資料で、自分の口元をそっと隠した。</p><p>―――こうして、コラボファッションショーの準備は着々と進んでいき・・・・・</p><p>日程も決まり、来月には、大々的に開催されることになった。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/kanadegame/entry-11512036093.html</link>
<pubDate>Mon, 15 Apr 2013 19:20:32 +0900</pubDate>
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<title>陽仁19話</title>
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<![CDATA[ <br><br><p>「んー、疲れたぁ。でも、今日の仕事はこれで終わりだ～っ！」</p><p>まとめた書類をデスクに置き、大きく伸びをする。</p><p>関節がパキパキ鳴ったりして、なんかもう若くないなぁとか実感してしまう。</p><br><p>（帰ってお風呂入ってビール飲みながらテレビ！今日はこれに決定っ）</p><p>なんて事を考えながら、帰り支度をしていると・・・・・・・・</p><br><p>真田湊「かなでちゃん！お疲れ様～♪」</p><br><p>「あ、湊さん。お疲れ様です」</p><br><p>真田湊「今日ってこの後空いてる？俺と一緒に美味しいもの食べに行かない？」</p><br><p>「湊さんとですか？・・・構いませんけど、どうしたんですか急に」</p><br><p>真田湊「んー・・・どうしてかな？キミの笑った顔が見たいからっていうのじゃダメ？」</p><br><p>「え・・・・」</p><br><p>湊さんの言葉に、ドキンと心臓がゆれる。</p><br><p>「私、笑ってないですか？」</p><br><p>真田湊「最近、仕事頑張りすぎでしょ？ここ、よくシワ寄ってるよ」</p><p>そういって湊さんは私の眉間を軽く突いた。</p><br><p>真田湊「今日ぐらいは、仕事のこと忘れて、俺とパーッと遊ぼうよ！」</p><br><p>「湊さん・・・・」</p><br><p>私に向けられた優しい笑み。</p><p>湊さんは、私が仕事に逃げてることに気づいているのかもしれない。</p><p>でも、それを口に出すことはしない。</p><br><p>「美味しいワインが飲めるお店がいいなぁ」</p><p>なんて少し冗談ぽく言ってみる。</p><br><p>真田湊「ははっ、任せて！・・・・・じゃあ行こうか！」</p><br><p>湊さんは楽しげに笑い、私が席を立つのを待った。</p><br><br><br><p>「っ、美味しい～！」</p><br><p>真田湊「でしょ？ここのレストランは良いワインがそろってるんだ」</p><br><p>「でも、高くないですか？」</p><br><p>真田湊「いいのいいの！キミの笑顔が見れるなら安いものさ！」</p><br><p>湊さんはグラス片手にウインクを決めて見せた。</p><p>軽くディナー、なんて言いながら湊さんが連れてきてくれたのは高級レストランだった。</p><p>落ち着いた雰囲気で、恋人同士で食事をするのにはピッタリの雰囲気。</p><br><p>（・・・ハルもあの彼女とこういう所に、きたりするのかな・・・）</p><br><p>窓下に広がる夜景を見ながら、ぼんやりと考える。</p><br><p>（あの女優さんとはなんの関係もないっていってたけど、あの薬指の指輪は・・・）</p><br><p>真田湊「・・・・・・かなでちゃん？」</p><br><p>「あ、すみません！仕事のこと考えてましたっ」</p><br><p>真田湊「ははっ、もう～！</p><p>そこで、俺のこと考えてたとか言ってくれたらうれしいのになぁ」</p><br><p>「うーん、このお肉柔らかくて美味しいですねー！」</p><br><p>真田湊「あっれー、軽く流された～」</p><br><p>こんな感じで、湊さんとの食事は楽しい一時になった。</p><p>自然と笑顔もできたし、美味しい食事に幸せな気持ちにもなれた。</p><p>それでも、時々ハルのことが頭によぎって・・・</p><p>そのたびに、胸の奥がチクチクと痛んだ。</p><br><br><br><p>・・・・・・・・・それから数日後。</p><br><p>片倉さんから話があると、急な呼び出しを受けた。</p><br><p>「片倉さん！お待たせしました！」</p><br><p>片倉京太郎「ああ、悪いな。仕事中に呼び出したりして」</p><br><p>「いえ、何かあったんですか？」</p><br><p>片倉京太郎「実は、ハルからあんたに伝言を預かってきた」</p><br><p>「えっ・・・・・・」</p><br><p>片倉京太郎「どういう意味か、俺は分からないが、ハルから聞いたまま伝えるぞ」</p><br><p>（ハルからの伝言って・・・）</p><br><p>「ハルに会ったんですか？」</p><br><p>片倉京太郎「いや、今朝方電話をもらってな。</p><p>・・・あいつにしては珍しくあせってるように思えた」</p><br><p>「ハルが・・・・・」</p><br><p>片倉京太郎「どうしても、お前に伝えたいことがあるそうだ</p><p>聞いてやってくれるか？」</p><br><p>「・・・・・・はい」</p><br><p>私は片倉さんの顔を見上げ、静かにうなずいて見せた。</p><br><p>片倉京太郎「今日の正午、駅前の巨大ビジョン前に来てくれ・・・・・・・以上だ」</p><br><p>「え？それだけですか？」</p><br><p>片倉京太郎「・・・・・・俺の役目はお前にこの内容を伝えることだけだ</p><p>後は自分でどうするか決めろ。・・・・じゃあ、俺はこれで」</p><br><p>片倉さんは軽く手をあげ、去って行った。</p><br><p>「今日の正午・・・・・」</p><p>腕時計に目をやると、残り30分もなかった。</p><br><p>（・・・・・私、どうしたいんだろう？</p><p>ハルとの関係を絶ちたいと思いながらも、ハルとの思い出から抜け出せないでいる</p><p>今だって、本当は・・・・・）</p><p>胸に手を当て、静かに目を閉じる。</p><p>（一度だけ、自分に素直になってみよう。それで、これを最後にしよう・・・）</p><p>何度か深呼吸を繰り返し、私は駅前へと足を向けた。</p><br><br><br><p>正午。</p><br><br><p>駅前は多くの人でにぎわっていた。</p><p>大型のビジョンには、お昼のバラエティ番組が流れている・・・・・。</p><p>なんてことのない、いつもと同じ駅前の様子。</p><br><p>（本当にここで良いの？）</p><p>辺りを見回し、ハルの姿を探す。</p><p>（・・・こんな所に、ハルが来るわけないよね。私、何を期待して・・・）</p><p>ふ、と小さく自分を笑う。</p><br><p>女の子たち「ねえ、ちょっとアレ！『HAL』じゃない！？」</p><br><p>（え・・・・？）</p><br><p>ザワザワと周りの人たちが大型ビジョンを見上げ、ざわめきだした。</p><p>そこに映っていたのは・・・・・</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・・・・」</p><br><p>（ハル！！）</p><br><p>記者「でも、あの熱愛報道はすべて真実ではなかったと言うんですね？」</p><br><p>ハル「はい。ニュースを見て、俺自身が1番驚いてます</p><p>あの報道については、俺も事務所も聞かされていませんでした」</p><br><p>重々しい雰囲気の中、カメラのストロボが激しく光る。</p><br><p>（これってもしかして、緊急記者会見の様子？）</p><br><p>記者「しかし、週刊誌の写真やあの指輪についてはどうなるのでしょうか？」</p><br><p>ハル「指輪は確かに俺がデザインしたものですが、</p><p>もう必要のないものを欲しがる彼女にあげただけです</p><p>彼女だけでなく、他の友人にもアクセサリーを渡したりしてます。</p><p>どうぞ調べてみてください」</p><br><p>ハルのハッキリとした回答に報道陣たちは、押されているように見えた。</p><br><p>記者「では、週刊誌の写真は・・・」</p><br><p>ハル「仕事で偶然彼女に会った時、具合が悪いというので、タクシーで送っただけです</p><p>写真をよく見れば分かると思いますけど・・・・・</p><p>車内に俺のマネージャーも一緒に乗っていますよ</p><p>彼女を自宅前で下ろし、俺もすぐに事務所に戻りました。</p><p>・・・・・他にも何か質問があれば、遠慮なくどうぞ</p><p>俺は何も隠していませんし、分かることはすべてお答えします」</p><br><p>「・・・・・・・・・・」</p><br><p>大型ビジョンに映るハルの姿に、私は釘付けになっていた。</p><br><p>（ハルが私に見せたかったのって、もしかしてこの記者会見のこと？</p><p>でも、それならこんなところに呼び出す必要なんてないのに・・・・）</p><p>込み上げてくるいろんな感情にとまどっていると・・・</p><br><p>突然、後ろから誰かに抱き締められた。</p><br><p>「・・・・・・！？」</p><br><p>ハル「かなで・・・・・」</p><br><p>TVから流れているはずの声が、耳元で甘く響いた。</p><br><p>「は、ハル！？」</p><br><p>声を聞かなくても、優しいぬくもりでハルだとすぐに分かった。</p><br><p>「こんな所で何してるの！？あの記者会見は！？」</p><br><p>ハル「あれ録画なんだ。今日の朝イチに撮影したヤツ」</p><br><p>『録画・・・」</p><br><p>ハルは私の身体を強く抱き締めながら、首筋に顔を埋める。</p><br><p>ハル「やっとかなでに会えた。ほんの数週間なのに、もう何ケ月も会ってなかった気がする・・・」</p><br><p>「ハル・・・」</p><br><p>どこか切なく聞こえる声にキュッと胸の奥が締まる。</p><br><p>「ダメだよ・・・離して。ファンに見つかったら大騒ぎになるわ」</p><br><p>ハル「かなでが俺の話を聞いてくれるまで離さない」</p><p>ハルは腕にギュッと力を込めた。</p><br><p>「・・・・・これじゃあ、ハルの顔が見えないよ？</p><p>ちゃんと話をするならお互いの顔を見て話そうよ」</p><br><p>ハル「・・・・・かなで」</p><p>ハルはそっと手を離した。</p><p>ゆっくりと振り返り、お互いに視線を合わせる。</p><br><p>「相変わらず、やることがメチャクチャなんだから・・・」</p><br><p>ハル「そんなの、いまさらだろ？」</p><p>ハルは私の顔を見つめながら小さく笑った。</p><br><p>「とにかく、ここじゃゆっくり話もできないし、場所を変えよう？」</p><br><p>ハル「ああ・・・・・・」</p><br><p>私とハルは人目を気にしながら静かにその場所を離れた。</p><br><p>落ち着いて話のできる場所ということで、私達はいつものバールへと来ていた。</p><p>ピークのランチらタイムを過ぎ、店内に人影は少なかった。</p><br><p>ハル「・・・・・・どこから話せばいいのか」</p><br><p>「どこからでも大丈夫。ハルが話したいこと、全部話して・・・・」</p><br><p>ハルは一呼吸置き、キュッと両手を握り締めた。</p><br><p>ハル「今回の報道は、向こうの事務所があの女優を売り出すために仕組んだことなんだ」</p><br><p>「え・・・・・」</p><br><p>ハル「こっちは完全に巻き込まれて、正直、被害を受けてる・・・</p><p>具合が悪くなって、俺に送らせるっていうのも向こうの作戦だったんだよ</p><p>しつこく部屋に寄って行けっていうから、あやしとは思ってたんだけどな・・・」</p><br><p>「売り出すために、ハルと恋人のフリをしたの？」</p><br><p>ハル「ああ」</p><br><p>「でも、ハルがあの子を気に入って、CMにキャスティングしたとかって・・・」</p><p>すでにテレビで何度も聞いた報道内容をハルに問いかける。</p><br><p>ハル「それは本当だ。でも、プロとしてあの女優がCMのイメージにピッタリだと思ったからだ</p><p>商品として、あの女優の顔を使いたかっただけだよ」</p><br><p>ハルは真っ直ぐに私を見つめ、一言一言、ゆっくり話した。</p><br><p>「・・・・・それ、本当？」</p><br><p>ハル「俺を信じろって言っただろ」</p><br><p>「でも・・・・そうなら、もっと早く言ってくれても良かったのに」</p><br><p>ハル「俺だってまさか、こんな報道をされると思ってなかったんだ</p><p>・・・・・イヤな予感はしてた。でも、予感だけじゃどうしようもねぇだろ・・・・」</p><br><p>（もしかして、だからあの時俺を信じろって言ったの？</p><p>この先何が起きても、大丈夫だって意味で・・・・・）</p><br><p>「・・・・」</p><br><p>ハル「かなで・・・・・・俺を信じられないのか？」</p><br><p>「違う、そうじゃないけど。でも・・・・・・・・」</p><br><p>（・・・・・・私が欲しいのは、キスでも抱擁でもなくてハルの言葉なの</p><p>たった一言・・・・・言ってくれたら私と同じ気持ちだって、確かめられたらそれでいい・・・・）</p><br><p>そんなこと、ハルに言えるはずもなくて・・・・・膝の上で両手を握り締めた。</p><br><p>ハル「・・・・かなで</p><p>何で俺が、あんたのためにここまでやってるのか分かるか？」</p><br><p>「え・・・・・・」</p><br><p>ハル「俺が一緒にいたいのは・・・」</p><p>ハルは真剣な目で私を見つめる・・・</p><br><p>（ハル、本当に私を・・・・・・？）</p><p>ドキンドキンと心臓が高鳴り、ハルから視線が逸らせない。</p><p>と・・・・・・</p><br><p>石田冬磨「・・・・・ホットコーヒーお待たせいたしました」</p><br><p>「・・・・・・・・・・！」</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・！」</p><br><p>なんとも絶妙なタイミングでコーヒーが運ばれてきた。</p><br><p>石田冬磨「ご注文は以上ですか？」</p><br><p>「あ、えーと・・・じゃあケーキセットをひとつ」</p><p>ハル「・・・・・俺も同じの」</p><br><p>石田冬磨「はい、かしこまりました」</p><p>冬磨くんは良い笑顔を残し去って行った。</p><br><p>「・・・・」</p><br><p>ハル「・・・・・」</p><br><p>「と、とりあえずコーヒー飲みましょうか」</p><br><p>ハル「あ、ああ、そうだな」</p><br><p>・・・・・・なんて。</p><p>私の人生において、きっとすごく大事なシーンはうやむやになってしまった。</p><p>でも・・・・・・</p><p>昨日まで胸の中で渦巻いてた不安が、珈琲の温かさと一緒に</p><p>少しずつ溶けていくのが分かった。</p><br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kanadegame/entry-11511229855.html</link>
<pubDate>Sun, 14 Apr 2013 15:17:41 +0900</pubDate>
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<title>陽仁18話</title>
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<![CDATA[ <p>突然店内に飛び込んで来たハル。</p><p>私はその姿を、ただ呆然と見つめていた。</p><br><p>浅井誠也「・・・・・なるほどな」</p><br><p>カタンと椅子の音を立てながら浅井さんが立ち上がる。</p><br><p>ハル「・・・・・・！浅井さん？」</p><br><p>浅井誠也「彼女の心の中を占めてたのはお前だったわけか・・・」</p><br><p>「え、2人とも知り合いなの？」</p><br><p>ハル「ああ・・・・・・。仕事の関係で何度か会ったことがある</p><p>でも、どうしてここに浅井さんが？」</p><br><p>ハルは私と浅井さんの顔を見比べ疑わしげな顔になった。</p><br><p>「その、色々あって私も顔見知りに・・・」</p><br><p>どう説明しようかと迷っていると、浅井さんはニヤッと嫌な笑みを浮かべた。</p><br><p>浅井誠也「顔見知りじゃないだろ。俺はこいつの許嫁なんだ」</p><br><p>「あ、浅井さん！」</p><br><p>ハル「・・・・・許嫁？」</p><br><p>浅井さんの言葉にピリッとハルの空気が硬くなる。</p><br><br><p>「違うよ！おじいちゃん同士が勝手に決めただけで・・・</p><p>私はそんなつもりないんだから！」</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・」</p><br><p>ハルは目を細め浅井さんの顔を睨みつけた。</p><br><p>浅井誠也「へぇ、お前もそんな顔をするようになったのか・・・・・」</p><br><p>ハル「あんたも、似合わねえことしてんだな」</p><br><p>2人の間には、なんだか異様な空気が流れた。</p><br><p>(こ、この感じ・・・前にハルがキレた時と似てる！</p><p>まさか、浅井さんを殴るつもりじゃないよね！？）</p><br><p>クラブで男を殴った時とはワケが違う。</p><p>相手は、大手書店の社長なんだもの・・・・・。</p><p>熱愛報道だけでなく、暴行事件にまでなったら、本当にシャレにならない！</p><br><p>（と、とにかくハルをここから連れ出した方が良いかもっ）</p><br><p>「ハル・・・・」</p><p>そっとハルへと手を伸ばした瞬間・・・・</p><br><p>ハル「浅井さん！！」</p><br><p>浅井誠也「・・・・・・！」</p><br><p>「・・・・・・！！」</p><br><p>ハルは私達が見ている前でバッと頭を下げた。</p><br><p>ハル「こいつは俺じゃなきゃダメなんです！」</p><p>凜とした声が、私の胸に響く。</p><br><p>「は、ハル・・・・・・？」</p><br><p>ハル「・・・・・・失礼します。いくぞ、かなで！」</p><br><p>「え、き、きゃっ！」</p><br><p>ハルは私の腕をつかむとそのまま強引に店内から連れ出した。</p><p>ハルは人通りの少ない道まで来ると掴んでいた私の手を離した。</p><br><p>ハル「・・・・・・・・・・・・・」</p><br><p>「ハル・・・・・」</p><br><p>ハルは私に背中を向けたまま、何も言わない。</p><br><br><br><p>『こいつは俺じゃなきゃダメなんです』</p><br><br><br><p>ハルの声が耳に残っている。</p><p>・・・・・・でも。</p><p>トクントクンと高鳴る鼓動を押さえ、一歩踏み出した。</p><br><p>「浅井さんに殴りかかるかと思った・・・よく我慢したね</p><p>紳士的な態度だった。えらいえらい・・・」</p><br><p>ポンポンと笑顔でハルの背中を叩く。</p><br><p>ハル「ガキ扱いするなよ・・・。誰のためにやったと思ってんだ」</p><p>ハルは不機嫌そうな顔で私を振り返る。</p><br><p>「まあまあ、誉めてるんだから素直に聞いておいてよ」</p><p>なんていつもの調子で笑顔を向ける。</p><p>・・・・・・私の態度はきっとこれが正解。</p><br><p>（どうしてこんなことしたのなんて、聞いたらダメ・・・・</p><p>今よりもっと辛くなるだけ。ハルには、恋人がいるんだもの）</p><br><p>「ハルのニュース見たよ。朝からすごい騒ぎだったね</p><p>・・・・・彼女、素敵な人ね？お似合いだと思う」</p><br><p>ハル「・・・あんた、何言ってんだよ！」</p><p>ハルは私の顔を見下ろしながら眉間にシワを寄せた。</p><br><p>ハル「あんたも、あれを信じたのか？あんなの、ただの噂だろ！」</p><br><p>「でも、彼女の事務所は交際認めたって・・・・・」</p><br><p>ハル「向こうが勝手に言ってるだけだ！」</p><br><p>「ハル・・・・」</p><br><p>ハル「俺を信じろって言っただろ？」</p><br><p>「信じてるよ！！」</p><br><p>ハル「・・・・・・・！」</p><br><p>「ハルのことは誰よりも信じてるし、尊敬してる！</p><p>・・・・・でも、今回のことは私とは関係ないもの・・・</p><p>信じるとか信じないとか、そういうことじゃないと思う。・・・そうでしょ？」</p><br><p>ハル「かなで、あんた・・・・」</p><p>気持ちを落ち着け、静かに笑って見せた。</p><p>ハルは私の顔を見つめ、どこかとまどったように視線を落とした。</p><br><p>「こんな所にいて、また変な噂が流れたらこまるでしょ」</p><br><p>辺りを見回し、私はわざとらしくため息を吐いた。</p><br><p>「送るから、帰ろう？今、タクシーを・・・・・」</p><br><p>ハル「かなで！」</p><br><p>「・・・・・！」</p><br><p>ハルは私の腕をつかむと、そのまま強引に抱き寄せた。</p><br><p>ハル「ちゃんと、聞いてくれ！」</p><br><p>「ハル・・・・・」</p><p>ハルは痛いほど強く、私の身体を抱き締めた。</p><br><p>ハル「あの報道は、向こうの事務所が流したガセネタなんだ</p><p>俺はあの女と、なんの関係もない！」</p><br><p>「・・・・・・・・・・・・・・」</p><br><p>ハル「・・・・・・言っただろ。俺が世界で唯一信用できるのはあんただけだって</p><p>冗談で・・・・・・・キスなんかしたりしねぇよ」</p><br><p>「ハル・・・」</p><br><p>ハルは抱き締める腕の力をゆるめ、私の背中を優しくなでた。</p><p>かすかに香るハルの香水。あたたかく大きな胸の感触・・・・・・・・・・。</p><p>このままハルに、私のすべてをゆだねていまいたくなる。</p><p>でも・・・・</p><br><p>（ハルが私を大切にしてくれればしてくれるほど・・・・</p><p>今の関係を壊しても良いのか悩んでしまう</p><p>私と一緒にいて、ハルは本当に幸せになれるの？）</p><br><p>いろいろな感情が、私の中で渦巻いていく。</p><br><p>ハル「かなで、俺はあんたのことが・・・・」</p><br><p>「・・・・・・・・・・！」</p><br><p>ハルはグッと私の肩をつかんだ。</p><br><p>「は、ハル、待って私っ・・・・・」</p><br><p>ルルルル～♪</p><p>ルルルル～♪</p><br><p>「・・・・・・あ」</p><p>絶妙なタイミングで、ハルの携帯が鳴り響く。</p><br><p>ハル「事務所からだ。何も言わねェで来ちまったから・・・・・」</p><br><p>「ええっ！？それは、マズイよ！</p><p>前にも一度、失踪事件になりかけたことがあるし・・・・・・</p><p>タクシー拾ってくるから、待ってて！！」</p><br><p>ハル「おいっ、かなで！」</p><br><p>「・・・・・・・・・・」</p><br><p>私はハルを残し、急いでタクシーを捕まえに行った。</p><p>嫌がるハルをタクシーに押し込み、私も家路へと着く。</p><p>酔いはすっかりさめて、冷静にこれからのことを考えられた。</p><br><p>（私が望めば、ハルはそれに応えてくれるかもしれない</p><p>でも・・・ハルの将来のためには私は一緒にいない方がいい</p><p>ちゃんとしよう。今迄通り編集者とモデルだけの関係に戻らなきゃ・・・</p><p>きっとそれが、お互いにとっても1番だと思うから・・・）</p><br><p>翌日。</p><br><p>私は朝イチで編集長の元に向かった。</p><br><p>編集長「『HAL』の担当を下して欲しい？どうしてまた急に・・・」</p><br><p>「彼と仕事をして色んな知識や経験を身につけられたと思うんです</p><p>それをもっと色んな仕事に活かしてみたい・・・自分の力を試してみたいんです</p><p>偉そうなこと言ってるって分かってます。でも、やってみたいんです！</p><p>編集長、お願いします！」</p><p>私は勢いよく頭を下げた。</p><br><p>（こんな公私混同なお願い、ダメだってわかってる</p><p>でも、ハルと一緒にいたら私、いつまでもこの想いを引きずってしまう・・・・</p><p>ハルとは良い仕事相手だったなって思えるように、</p><p>今は別の仕事に全力で取り組みたい）</p><br><p>「・・・・・・ダメでしょうか？」</p><br><p>編集長「まあ、いいだろう。『HAL』も以前に比べて穏やかになったし</p><p>別の担当でもやれるかもしれん」</p><br><p>「編集長！」</p><br><p>編集長「それに、他のチームからも君を使いたいという声が多くてな・・・</p><p>今よりもっと、忙しくなると思うが・・・・・それでもやってみるか？」</p><br><p>「はい！やります！」</p><br><p>編集長「分かった。じゃあ、次の担当を誰にするか相談しないとな」</p><br><p>「はいっ！」</p><br><p>『HAL』の仕事は後輩に引き継ぎ私はそれ以外の仕事を積極的に回してもらうことになった。</p><p>時々、ハルから携帯に連絡が入ることもあったけど・・・・・</p><p>私が電話に出ることはなかった。</p><p>この日から私は完全に、ハルとの繋がりを絶つようになった。</p><br><p>「はい、では今日中に資料をメールでお送りさせていただきますね</p><p>それから、例の企画についてですが・・・・・」</p><p>テーブルの上には、今日のランチセットとノートパソコン、そして仕事の資料・・・・・・・</p><p>ここ数日間は、ずっとこんな昼休みの過ごし方が続いていた。</p><br><p>（忙しいのは良いことだけどお昼ぐらいは、ゆっくり食べたいな・・・</p><p>でもまぁ、これが編集の仕事ってヤツだし、私が選んだ道なんだもん、</p><p>泣き言は言わないっ！）</p><br><p>颯太「かなでちゃん、ここ空いてる？ランチ一緒にしてもいいかな？」</p><br><p>「あ、颯太先輩！はい、いいですよ。っていうか、狭くてすみません・・・・・」</p><br><p>慌てて、パソコンや資料をカバンの中へと詰め込む。</p><br><p>颯太「なんか最近、バリバリのキャリアウーマンって感じだねー」</p><br><p>「そうですか？」</p><br><p>颯太「前から、仕事熱心だとは思ってたけど最近は特にだね？</p><p>そんなに頑張ってどうしたの？何か心境の変化でもあった？」</p><br><p>「それは・・・・・今は、仕事が楽しくて仕方ないんですよ</p><p>頑張る自分が、ちょっと好きっていうか・・・・」</p><br><p>颯太「ああ、なんとなくわかるかも。でも、無理はしすぎないようにね？」</p><br><p>「はい、わかってます！」</p><p>私は笑顔と一緒に頷いて見せた。</p><br><p>颯太「そういえば、新しく『HAL』の担当になった子が言ってたよ」</p><br><p>「え？」</p><br><p>颯太先輩の口からこぼれた名前に、ドキンと胸が高鳴る。</p><br><p>颯太「かなでちゃんの残してくれた資料のお陰で、『HAL』との仕事が、やりやすいってさ</p><p>細かい注意点まで書いてあるから、今のところなんの問題も起きてないみたいだよ</p><p>僕も見せてもらったけど、よくあそこまで『HAL』のこと理解できてるなって思った</p><p>・・・・・きっと『HAL』もかなでちゃんが担当降りて寂しいだろうね・・・・・」</p><br><p>先輩はそう呟いて、コーヒーを一口飲んだ。</p><p>何も返す言葉が見つからなくて・・・・・</p><p>ただ曖昧に微笑むことしかできなかった。</p><br><p>（寂しいのは私の方。何でもないふりしてたって、ハルのことばかり考えてる・・・</p><p>でも、もう決めたことだから。どんなに辛くても・・・・・今は耐えるしかないんだ）</p><br><p>喉まで込み上げてきそうになる気持ちを、冷めたコーヒーで押し流した。</p><br>
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<link>https://ameblo.jp/kanadegame/entry-11510935991.html</link>
<pubDate>Sun, 14 Apr 2013 01:40:57 +0900</pubDate>
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<title>ブログの更新</title>
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<![CDATA[ <p><font color="#800080">自分の読み返しのためにブログを始めたのはいいけど、</font></p><p><font color="#800080">一日がブログの更新を中心に回ってる気がする・・・</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">今まで何気にいろんな方のブログで読ませてもらってたけど・・・</font></p><p><font color="#800080">ホントーに大変な作業をしてもらっていたんだなー・・・と</font></p><p><font color="#800080">改めて感謝m(u_u)m</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">同時にいろんなゲーム８こ進めてるんだけど</font></p><p><font color="#800080">アップできるのは、頑張っても２つか３つ・・・</font></p><p><font color="#800080"><br></font></p><p><font color="#800080">先は長いなー・・・</font></p><p><font color="#800080">続けられるようにガンバロー</font></p>
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<link>https://ameblo.jp/kanadegame/entry-11510002145.html</link>
<pubDate>Fri, 12 Apr 2013 17:48:36 +0900</pubDate>
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