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<title>小さな世界で生きております。</title>
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<title>おい、これにときめくのか自分。</title>
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<![CDATA[ <p>ここのところ、めっきり「ときめき」と縁遠くなった。</p><p>&nbsp;</p><p>反比例して、似たような体の反応「動悸」が増えた。</p><p>&nbsp;</p><p>何をしなくても身体がカーーッと熱くなり、汗が噴き出る。</p><p>&nbsp;</p><p>この更年期症状「ホットフラッシュ」が起き始めてから、みるみるときめかなくなった。推し活をしている同世代の女性たちは一体どうやってあの気持ちの高ぶりを堪能しているのだろう。うらやましい。コツがあるのなら教えてもらいたい。</p><p>&nbsp;</p><p>悲しいが、私の身体と心は密接につながっているらしい。</p><p>&nbsp;</p><p>もう異性にはときめく必要がない…そういうことなんだと思う。</p><p>&nbsp;</p><p>そんな私が昨日、めちゃくちゃときめいた。</p><p>&nbsp;</p><p>大快挙である。</p><p>&nbsp;</p><p>たまたま図書館で「山菜取り」の本を見つけたのだった。</p><p>&nbsp;</p><p>物価高のせいで、最近の私の頭の中は「無料（タダ）」ということにものすごく敏感だ。</p><p>もともと敏感だったのが、今はもう完全に脳を「タダ」に支配されている。</p><p>&nbsp;</p><p>似ているけれど「お得」はダメ。ぼちぼち長くなってきている人生で「お得感」には何度も騙されてきた。結局、何かを買っているうちは得でないどころか、得を得んがために損を引き受けるような真似をしょっちゅうしてしまう。</p><p>&nbsp;</p><p>つまらない駆け引き抜きで、私にプレゼントをしてくれるのは「大地」。今いちばん欲しいものは日当たりの良い「土地」。しかし我が家には日陰の苔だらけの庭しかない。</p><p>&nbsp;</p><p>日陰でも勝手に育つ食べられるもの。</p><p>&nbsp;</p><p>それが今、最も気になるものである。</p><p>&nbsp;</p><p>「日陰でも勝手に育つ食べられるもの」に関することなら何でも知りたい。</p><p>&nbsp;</p><p>「日陰でも勝手に育つたべられるもの」のことばかり考えてしまう。</p><p>&nbsp;</p><p>もしくは、勝手に採集して良い、食べられるもの。</p><p>&nbsp;</p><p>そう言えば去年の秋頃、私の心を支配していたのは「むかご」だったな。</p><p>&nbsp;</p><p>むかごは昨年の秋に結構な量をご近所で採集し、レンチンして塩味で食べたし日陰の苔だらけ庭にも撒いた。</p><p>&nbsp;</p><p>今の季節は「山菜」。</p><p>&nbsp;</p><p>山菜には、そこまで日当たりを求めないものもいるらしい。コゴミとかゼンマイとか。庭に移植できないだろうか。先日、近所の土手から移植した「アサツキ」は、我が家の日陰の庭でもかろうじて起立したままでいてくれている。山菜たちもなんとか仲間に加えたい。</p><p>&nbsp;</p><p>すっかり長くなってしまったが、そんなことを考えているさなかに見つけた本だった。</p><p>&nbsp;</p><p>表紙のグリーンを見ているだけで久しぶりに幸せな気持ちが広がった。この中にタダで食べられるものについていっぱい書いてある…そう思うだけでときめいた。</p><p>&nbsp;</p><p>今、私が手にできる最短ルートのときめき。</p><p>近所の土手に行けば（そして周りの目を気にしなければ）手に入るときめき。</p><p>&nbsp;</p><p>ドキドキしながらページを捲る。ああ、たくさん、こんなにもたくさん、タダで食べられるものがあるのか…。</p><p>&nbsp;</p><p>50代まで生きて、山菜にたどりついてしまった。20代までは苦くて食べられなかったし、30代の頃には地味な草でしかなかった。40代は忙しくて思い出す余裕がなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>このところ雨続きだが、晴れたらゆっくりと散歩しながら山菜を摘みに行きたい。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12960902539.html</link>
<pubDate>Wed, 25 Mar 2026 22:09:04 +0900</pubDate>
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<title>私の眩しい女友だち</title>
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<![CDATA[ <p>私より10才近く年下、脂の乗った40代のママ友がとんでもない。</p><p>&nbsp;</p><p>男性だったら一体どれだけの女を手中にしたことだろう。</p><p>&nbsp;</p><p>そう想像してしまうくらい、男ぶりの良い性格である。</p><p>&nbsp;</p><p>その彼女に、昼だけの配膳のパートに誘われた。</p><p>&nbsp;</p><p>彼女はこの仕事を既に5年近くやっているため大先輩である。</p><p>&nbsp;</p><p>私が知るのは主婦で母親の彼女であり、働く彼女を見るのはこれが初めてだった。</p><p>&nbsp;</p><p>私を誘ってくれた理由は、彼女曰く、私の健康寿命を延ばすため。</p><p>&nbsp;</p><p>外で働くこともなくダラダラと過ごしている様子の私を心配してくれたらしい。</p><p>&nbsp;</p><p>「何も覚えなくて良い。無理しなくて良い。私が全部教える。そのつど教える。何回でも聞いて。何回でも答えるから。」</p><p>&nbsp;</p><p>というセリフを入職前に何度も伝えられる。</p><p>&nbsp;</p><p>それと同時に、同じ職場のパート仲間に新人（私）はどんな人かと聞かれれば、</p><p>&nbsp;</p><p>「ボーっと座って、ただニコニコしてるような人」</p><p>&nbsp;</p><p>と言っていたらしい。水面下で、最も低いバーにハードルを設定してくれていた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>緊張しつつ初日を迎えた私を入口で待っていてくれた彼女は、私のロッカーや靴箱をすべて準備してくれていた。</p><p>&nbsp;</p><p>初めての作業で時間がかかる私に聞こえるように、何度も何度も、</p><p>&nbsp;</p><p>「人が増えるとラクだね～。私、今日な～んにもしてないわ」と言う。少し鼻歌を歌ってみたりする。</p><p>&nbsp;</p><p>これが使いやすいからと、ゴム手袋の下に着けるシルクの手袋を、そっとプレゼントしてくれた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>あれは4度目の出勤の時だった。</p><p>&nbsp;</p><p>100人分の総菜の入ったカートを運んでいる時、慌ててすべて倒してしまった。</p><p>&nbsp;</p><p>それこそ語り継がれてしまうような大失態だ。</p><p>&nbsp;</p><p>血の気の引いた顔で配膳室に駆け込み、「倒してしまいました！」と叫んだ。</p><p>&nbsp;</p><p>真っ先に彼女が出て来て、開口一番こう言った。</p><p>&nbsp;</p><p>「ケガはない？なら良かった。ぜ～んぜん、大丈夫！まあ、ちょっと中を確認してみよう」</p><p>&nbsp;</p><p>笑顔でゆっくりと言ってくれた。</p><p>&nbsp;</p><p>「あなたにケガがなければ良いのよ」</p><p>&nbsp;</p><p>倒した箱の中身を確認したところ、パッキンの蓋が頑丈だったため中身がこぼれることもなく、たまたまメニューが一品ものだったため混ざることもなく、大事にはいたらなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>けれど、もしもすべてがダメになっていたら…。</p><p>&nbsp;</p><p>彼女がいち早く本部に連絡し、臨機応変にその場を収める様子がありありと目に浮かぶ。</p><p>&nbsp;</p><p>……。</p><p>&nbsp;</p><p>いかがでしょうか。同じ（最低）時給で働く彼女の、なんと頼りになる上司ぶり！</p><p>&nbsp;</p><p>きっぷの良さと器のデカさは、そこらへんの男性には到底太刀打ちできません。</p><p>&nbsp;</p><p>これ、私が若くて恋愛対象として見た場合、絶対「惚れてまうやろ！」案件ですよね？</p><p>&nbsp;</p><p>しかし彼女、これをすべての人にやるんですね。</p><p>&nbsp;</p><p>すべての人を特別扱いする。</p><p>&nbsp;</p><p>例えばそっと、「今日空いてる？」などとパート仲間の耳元でささやき、日ごと1人ずつ誘い、家でお茶をごちそうしてくれたり、自家栽培の野菜をくれたり。</p><p>&nbsp;</p><p>そうです、あくまで一人ずつ、やるわけです。</p><p><br>悪い男の素質、ありありの彼女。天性の人たらしの彼女。</p><p>&nbsp;</p><p>ちなみに配膳のおじさんたちには、めちゃくちゃ話のわかる同僚っぽい雰囲気を醸します。おじさんたちも彼女にだけは完全に心をひらいています。</p><p>&nbsp;</p><p>誰も彼もが、自分は彼女に愛されていると確信し、安心するのです。</p><p>&nbsp;</p><p>そんな彼女は太陽のように眩しくて、私はしばしば目がくらむようになるし、一度会うとしばらく彼女のことを考えてしまうほど。</p><p>&nbsp;</p><p>友だちと言っても最近はかなり縁遠くなっていた。</p><p>それがまた、シフトが重なれば顔を合わせるようになった。</p><p>&nbsp;</p><p>たまの日光浴を楽しむような心持ちで職場に向かう今日この頃。</p><p>確かに私の健康寿命は少し伸びたかもしれない。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12960263230.html</link>
<pubDate>Thu, 19 Mar 2026 20:51:53 +0900</pubDate>
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<title>乗ってなかった。</title>
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<![CDATA[ <p>息子の通う私立高校は、土曜日にも授業がある。</p><p>&nbsp;</p><p>ただし午前中だけ、昔で言うところの半ドンだ。</p><p>&nbsp;</p><p>電車で一時間半もかかるため、午後から部活に行こうが行くまいが、弁当はいつでも必ず持参する。</p><p>まさか週６で弁当を用意する羽目になるとは。</p><p>&nbsp;</p><p>今日は土曜日だけど期末テスト明けなので学校は休み。本当なら弁当を作らなくて良いラッキーデーのはずだった。</p><p>&nbsp;</p><p>しかし息子は学校がある。なぜか。赤点を取ったからだ。</p><p>&nbsp;</p><p>やってくれたな。</p><p>&nbsp;</p><p>赤点を取ると部活に参加できない。</p><p>&nbsp;</p><p>午後からの部活に参加するには、午前中のうちに担当教師に課題を受け取ってもらい、部活動に参加する許可を得る必要がある。</p><p>&nbsp;</p><p>午前中に許可をもらい、午後から部活に参加する、と言うのが本日のミッションである。なんとしても担当教師に温情をいただかなくてはならない。</p><p>&nbsp;</p><p>赤点を取ってがっかりしている息子と、息子に赤点を取られて渋々弁当を作る息子の母。アンラッキーな感情で週末の土曜日を迎えるのは我々だけではなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>息子に赤点を取られてしまった担当教師は、家庭では若い父親でもある。彼は本当なら休日のはずだった。なのに、赤点を取られたばかりに勉強をサボった生徒の課題を受け取るためだけに学校に行く羽目になってしまった。</p><p>&nbsp;</p><p>息子の課題を受け取ったら、その足で家族と水族館？それとも動物園にでも行くのだろうか。指定された時間は通常の始業時間よりも早かった。心証を考えても、ここは絶対に遅刻することは出来ない。今日の遅刻だけは、ありえない。</p><p>&nbsp;</p><p>いつも当たり前のように車で送迎してもらっている息子だが、今日は珍しく、乗る予定の電車の発車時刻まで伝えてきた。</p><p>&nbsp;</p><p>「了解」と言い、弁当を玄関に置き、一足早く「母タク」ドライバーの私は車に乗り込んだ。私とて、さっさと（息子が）赤点を取った記憶を過去のものにしたい。</p><p>&nbsp;</p><p>しかし息子はなかなか出てこない。</p><p>&nbsp;</p><p>まったくいつもいつも…。間に合わないじゃないか。</p><p>&nbsp;</p><p>イライラし始めたところで、教科書やらノートやらをリュックに入れる時間もなかったらしく、手で持ってバタバタと車に乗り込んできた。「バタン！」と景気よく後部座席のドアを閉める音がしたのと同時に、速やかにアクセルを踏んだ。</p><p>&nbsp;</p><p>ようやく出発できた。</p><p>&nbsp;</p><p>「もうギリギリだよ！間に合うかな」</p><p>&nbsp;</p><p>「先生もきっと早く終わらせたいだろうから、すんなり許可くれるんじゃない？」</p><p>&nbsp;</p><p>朝はいつだって超不機嫌。気を遣いながら話しかけたところで返事すらしない。それにしても、ここまで返事がないって一体何様のつもりだよ。</p><p>&nbsp;</p><p>弁当作ってもらって車で送ってもらってその態度はないでしょ！！</p><p>&nbsp;</p><p>そう喉まで出かけるけれど、何を言ったところで場の空気が変わるわけもなく、反省するわけもないので、何も言わず運転に集中する。</p><p>&nbsp;</p><p>と、スマホのバイブ音が車内に鳴り響く。また息子の友達からだ。息子のスマホは食事中でも入浴中でもブッブブッブと着信音がしつこいったらない。</p><p>&nbsp;</p><p>しかしなかなか出る気配がない。なんだろう。私に聞かれたくないのだろうか。さっさと出れば良いのに。</p><p>&nbsp;</p><p>そう思って、ふと助手席に置いた自分のスマホを見たら、鳴っているのは珍しく自分のスマホだった。</p><p>&nbsp;</p><p>え？私？一体誰から？</p><p>&nbsp;</p><p>私のスマホはめったに鳴らないから緊急だろう。出たい。しかし運転中だから無理。</p><p>&nbsp;</p><p>困ったな…と思っているうちに音が止まった。</p><p>&nbsp;</p><p>良かった。誰からかは気になるが、今はひとまず駅に到着するというミッションが最優先だ。</p><p>&nbsp;</p><p>そう思っていたら、また鳴り始めた。なんだよ、うるさいなもう。駅まであと少しだから待っててよ！</p><p>そう思いながらチラッと画面を見た。</p><p>&nbsp;</p><p>あれ？え？</p><p>&nbsp;</p><p>そこにはなぜか息子の名前が表示されていた。</p><p>&nbsp;</p><p>意味がさっぱりわからない。</p><p>&nbsp;</p><p>意味がわからないけど出た。</p><p>&nbsp;</p><p>息子の情けない声が聞こえてきた。なんで？？なんだこれは？？</p><p>&nbsp;</p><p>その時、初めて後ろを振り返った。</p><p>&nbsp;</p><p>誰も乗っていなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>乗る直前に忘れ物に気づいて、リュックだけ乗せて家に戻った。荷物を持って車に戻ろうとしたら既に車は出発していて取り残された。</p><p>&nbsp;</p><p>というわけで、息子はとても怒っていた。</p><p>&nbsp;</p><p>私も怒った。</p><p>&nbsp;</p><p>だって私、悪くないよね？</p><p>&nbsp;</p><p>いや、フツーわかるでしょ？</p><p>&nbsp;</p><p>いやいや、誰だって乗ったって思うよね？</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>………どうでもいい。</p><p>&nbsp;</p><p>先生、今朝は本当にごめんなさい。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12959674924.html</link>
<pubDate>Sat, 14 Mar 2026 10:02:19 +0900</pubDate>
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<title>老いていく体に、生き物であると自覚する私</title>
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<![CDATA[ <p>更年期で七転八倒しているうちに閉経した。</p><p>&nbsp;</p><p>自分の身体に対する見方が変わってきたのは丁度その頃だ。</p><p>&nbsp;</p><p>愛情を注ぎ尽くした猫を看取ったのも同じ頃だった。</p><p>だから、ひょっとしたら心境の変化が起きた原因はこちらの方かもしれない。</p><p>&nbsp;</p><p>自分は生き物である。</p><p>それがリアルに感じられるようになった。</p><p>&nbsp;</p><p>より正確に言うなら、自分は「今は」生きている物、だ。</p><p>&nbsp;</p><p>誰もが生を終えるのなんてもちろん知っていた。でも頭で知っていただけだった。</p><p>&nbsp;</p><p>閉経後、身体が一気に衰えを見せ始めたからだろうか。自分の一部のようだった愛猫が、終わりに向かって日ごと変化していく様子をつぶさに見届けたからだろうか。</p><p>&nbsp;</p><p>きっかけがどちらかはさておき。</p><p>&nbsp;</p><p>私は、私の終盤が、ひそやかに着実に忍びよっていることに気づいてしまった。</p><p>&nbsp;</p><p>そうして気づいてしまったあとも、日々の感情、感傷、他者との関わり合いの中にあって、その意識は簡単にかき消される。</p><p>&nbsp;</p><p>日常が、このままいつまでも連綿と続いていくような錯覚。</p><p>&nbsp;</p><p>でも。</p><p>&nbsp;</p><p>そうなのだ。私のこの身体は、なんということもない、スーパーでパック売りされているお肉と一緒なのだ。</p><p>&nbsp;</p><p>そうなのだ。私というのは、かなり刹那的で、軽くて、はかなくて、あっけない生き物なのだ。</p><p>&nbsp;</p><p>このところ、時間経過のあまりの速さに呆然とすることが多い。だから順調に行けば、あっという間に後期高齢者になるだろうし、その過程においては確実に、病み、痛み、遭い……と、生き物として嬉しくは感じられない出来事が起きる。それはもう間違いなく、起きる。</p><p>&nbsp;</p><p>最近になって知った。</p><p>&nbsp;</p><p>ステキな老後なんて誰にも訪れない。生き物である限り、老いるのは良いことでは全くない。　</p><p>&nbsp;</p><p>頭も身体も徐々に自由が効かなくなる。</p><p>&nbsp;</p><p>お金があればマシと思われがちである。しかし「お金」は、いくらあっても足りないという特性を持っている。だから中途半端に持っていたところで、足りないと感じてしまえば、足りない。全然足りない。</p><p>&nbsp;</p><p>今までさんざん、家畜を食べ、魚介類を食べ、殺虫して育てた野菜を食べ続けてきた。しかも自分の手を汚さずに。</p><p>&nbsp;</p><p>そうやって何食わぬ顔で生きながらえておきながら、自身の生にだけことさら執着を見せるのは傲慢だろう。たとえ自分のためではなく、誰かのために生きたいと切望するのだとしても。</p><p>&nbsp;</p><p>私は特別でもなんでもない。スーパーで切り売りされているお肉と変わらない。虫の良い生への執着は、老いとともに手放していきたい。</p><p>&nbsp;</p><p>他でもない、それが自分のためである。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12953095185.html</link>
<pubDate>Sun, 11 Jan 2026 19:53:29 +0900</pubDate>
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<title>LINEの年賀状スタンプをもらっただけなのに。</title>
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<![CDATA[ <p>ちょうど一ヵ月さかのぼって元日、朝8時のこと。</p><p>&nbsp;</p><p>昨晩、中古車になるというキテレツな夢を見たおかげで疲れ切っていた私は、二度寝の真っただ中であった。</p><p>&nbsp;</p><p>二度寝をすることには成功したが、寄る年波で眠りは浅い。</p><p>ベッド脇に置いたスマホがブッと音を立てて震え、その音で簡単に目が覚めてしまった。</p><p>&nbsp;</p><p>寝たまま手を伸ばしてスマホを確認すると、久しく会っていない高校時代のクラスメートからであった。</p><p>LINEをひらくと馬年の年賀状のスタンプ。鼻息の荒そうな馬が「あけましておめでとう！」の立て看板を持って踊っている。メッセージはない。</p><p>&nbsp;</p><p>いかにも彼女らしい。そう思った。</p><p>昔、よく遊んでいた頃の彼女からの誘いの電話の第一声を思い出す。</p><p>いつも「明日って空いてる？」とか「今って何してる？」だったな。</p><p>&nbsp;</p><p>一見関係のない話である。</p><p>しかし、実際これは、元日の早朝にLINEスタンプだけを送信してくる彼女の所業と無関係ではない、そう思う。（ミュート送信はおそらく知らないので、そこは仕方がない）</p><p>&nbsp;</p><p>私がついつい深く考えてしまうのは、彼女の「自分は当然受け入れられる」という前提に立った行動であり、仮に受け入れられなかった場合も、さして傷つかずに次に迎える強さ、ということについてである。それと同時に、こういうことを考えてしまう自分の狭量さ、だ。そう、私はこのラインをもらって、送信者の意図に反して落ち込んだ。</p><p>&nbsp;</p><p>順序が逆になるが、まず誘い方である。</p><p>「明日って空いてる？」とか「今って何してる？」と聞かれれば、聞かれた相手は、まず明日の予定を言わなければならない。</p><p>これはフェアではないのではないか。</p><p>まず相手に、自分がこれからどんな誘いをしたいと思っているかを伝えるべきではないだろうか。だから、仮に質問した直後に、「実はね…」とすぐに解説に入ろうとする姿勢を見せてくれるなら何ら問題はない。しかし彼女は若干甘え気味の声でこの問いかけをし、内容に関してはなかなか言わないのが常であった。</p><p>&nbsp;</p><p>何に誘われるかもわからないのに、特に予定がないことや、今は別に何もしていないことを言うのはリスクが高過ぎる。</p><p>どうして、自分がこれから誘う内容を先に言ってくれないのだろうか。</p><p>例えば「明日、〇〇という映画を観に行くんだけど一緒にどう？」とか「今、〇〇と〇〇で飲んでるんだけど来ない？」とか。</p><p>&nbsp;</p><p>そうしてくれたら、特に予定はなくてもその映画には全然行きたくないなとか、飲みに行くのは良いけれど〇〇と飲むのはイヤだなとか、言いづらいことでも「ごめん、明日は予定が…」とか「今ちょうど〇〇していて…」とか、双方傷つかず、角も立たない円満なやりとりが出来るというものだ。「空いてるけど」とか「特に何もしていないけど」などと答えた後ではもう断るわけにはいかなくなってしまうではないか。</p><p>&nbsp;</p><p>おそらく彼女は、自分は他人に受け入れられると無意識に思えるような人柄なのだろう。</p><p>そして、仮に断られることがあっても引きずらず、すぐに次の誰かを屈託なく誘えるのだ。</p><p>&nbsp;</p><p>対して私はどうだろう。仮に私が誘う方の立場だとしたら、「空いてるけど」とか「特に何もしていないけど」の返答のあとに誘いをかけて断られたら結構落ち込む。ああ自分はその程度の価値なのかと。</p><p>&nbsp;</p><p>だからまず何に誘いたいかを話す。そうすれば、そこで価値判断をされるのは「誘いの内容」であり「私」ではないから。保険のようなものである。加えて、相手にも逃げ場を残すためだ。いいですいいです、私になんてお気遣いなくという。卑屈だ…。</p><p>&nbsp;</p><p>で、年賀状スタンプである。</p><p>&nbsp;</p><p>LINEの年賀状スタンプを送るとなったら、私は様々なことに思いを巡らせてしまう。</p><p>ミュート送信はマストだ。大晦日に夜更かししてとか、初詣を済ませてなどの理由から、まさに眠りにつこうとしている、もしくは寝ているかもしれない。そんな相手を起こすことになったら申し訳ない。</p><p>だからミュート送信。それでも、いつ送るかは悩むだろう。</p><p>&nbsp;</p><p>元日、目覚めてすぐに複数の年賀状スタンプが届いていたら相手はどう思うだろうか。メッセージも何もない、ただのスタンプだけである。これは年賀状で考えた場合、メッセージも何もない官製の絵柄入りの年賀状をたた送るのと変わらないのではないだろうか。</p><p>それでも人によっては、ひょっとしたら素直に嬉しいと思ってくれるかもしれない。</p><p>しかしいざ、返信をしようと思ったらどうだろう。</p><p>自分もすぐに返信を送らなければ。どんなスタンプを返そうか。先に頂いた以上、自分は一言何かメッセージも加えた方が良いだろうか。いやいや、下手にメッセージを添えたら、相手もメッセージを添えて返信しなければ、と感じてしまうかもしれない。そうなれば１ターンでは済まないかもしれない。そんなことをチマチマと元旦の朝からするのは私ならイヤだ。</p><p>&nbsp;</p><p>そもそも元旦の朝イチという、大切かもしれないプライベートな時間に、自分の顔を一瞬でも想起させることに申し訳なさも感じてしまう。ああ我ながらなんて面倒くさいヤツなのだろう、人間関係とはなんて煩わしいものだろうか。</p><p>&nbsp;</p><p>そんなわけで、朝イチの「あけおめ」ラインスタンプひとつであーだこーだと時間を使って消耗してしまう私は悲しいかな、つくづく人と付き合うことに困難さを感じてしまう性分なのであった。こんなことに労力を使わず生きられる、彼女のようなモノニワタシハナリタイ。高校時代の無邪気な面影の彼女を思い出して、心からそう思うのだった。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12952073533.html</link>
<pubDate>Fri, 02 Jan 2026 10:49:21 +0900</pubDate>
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<title>初夢で中古車になった私</title>
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<![CDATA[ <p>初夢とは、元日に目覚めた時に覚えている夢でしょうか。それとも元日の夜？いや、２日の夜と聞いた記憶もある。</p><p>どうか元日の夜ではありませんように。</p><p>&nbsp;</p><p>元日の夜、私は夢の中で中古車になっていた。</p><p>&nbsp;</p><p>白い中古の軽トラだった。正確に言うと、白が色褪せてクリーム色に近い色だった。走行距離は相当いっており、誰かが運転席に座ると、我慢していてもミシミシと音が出てしまう。スイッチをひねられたら必死でライトも点ける。けど、ギリギリだった。</p><p>&nbsp;</p><p>今すぐスクラップにするほどではないものの、商品価値はかなり低い。</p><p>安いから乗り潰すつもりで買えばよい、そんなグレードの中古車だった。</p><p>&nbsp;</p><p>自分が中古車になるなんて、本当に思いもよらないことであった。人生何が起こるかわからない。しかし夢の中の私はその事実をすんなりと受け入れていた。</p><p>&nbsp;</p><p>売り場前方には、妖しいまでに魅惑的な光沢を放った大きなメルセデスベンツや、真っ赤なボルボ、小さいけれど頑丈そうなポロなどが並んでいた。同じ売り場でも、彼女たちが並んでいるのは通りに面した人通りの多い場所だった。同じ中古車というジャンルなのに、そこには残酷なまでのヒエラルキーが存在していた。彼女たちは私の３倍以上のスペースにくつろいだ感じで置かれ、簡素ながら屋根までついている。かたや私は他の軽トラたちに混じって、イナバの物置の横にロープが張られた砂利のスペースに置かれていた。</p><p>&nbsp;</p><p>めいめいのフロントガラスのところに名札のようなものが貼られていた。私は”年数”のところを隠したくてたまらなかった。勝手に人のプライベートな情報を貼りだすなんて、こんなことが令和の時代に許されて良いのだろうか。ひどく腹が立った。</p><p>&nbsp;</p><p>お客さんは誰も私に見向きもしない。気楽だった。でも、ふんぞりかえった前方の面々には良い気分がしなかった。まぁ彼女たちは私がここにいることに気づきもしていないけれど。</p><p>&nbsp;</p><p>眠くなってうとうとしていると、店員と中高年の夫婦が私の前にやってきた。</p><p>「これだとまだ十分に走りますし、かなりお安くできますね」という、いつもの店員の声が聞こえてきた。夫婦は間の抜けた顔をして無礼にもこちらをマジマジと見ている。感じが悪いったらない。一体何様のつもりか。品定めなど無礼千万だ。</p><p>&nbsp;</p><p>「ちょっと高くない？もうちょっと安くて良いでしょ」女の方が言った。男は黙ったままじっとこちらを見ている。私は怒りではらわたが煮えくり返った。</p><p>&nbsp;</p><p>「まだまだ走りますし中古の軽は人気があるんで、この価格ではよそは出してないと思いますよ」</p><p>&nbsp;</p><p>黙っていた男が乱暴にドアを開け、不躾な視線で車内を見まわした。私は顔から火が出そうだった。お天気が良い日に時折りやってきて、私のそばで休む白猫のことを思い浮かべて耐えた。</p><p>&nbsp;</p><p>夫婦は購入を決めたようだった。店員と店の奥に入っていった。</p><p>&nbsp;</p><p>胸が高鳴った。逃げるなら今しかない。でも逃げたところで行く当てなんてまるでない。可愛い白猫とも今生の別れになってしまう。ここで大人しくしていれば、衣食住には困らない。案外良い暮らしが待っているかもしれない。でも、スクラップになるまでこき使われるだけかもしれない。それなら…。</p><p>&nbsp;</p><p>私はアクセルを思い切りかけた。私が動いたことに誰も気づかない。そのまま通りに出た。信号が青になった瞬間、全力で突っ走った。怖い、心臓がバクバク言っている。そうだ、海に行ってみよう…。</p><p>&nbsp;</p><p>…そこで目が覚めた。部屋の中は冷え切っていたが私は汗びっしょりだった。起きたばかりでくたくただった。私は逃げ切れたのだろうか、捕まったのだろうか。あの勢いならば事故を起こしていたかもしれない。目が覚め、人間に戻っていて本当に良かった。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12952004316.html</link>
<pubDate>Thu, 01 Jan 2026 17:48:52 +0900</pubDate>
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<title>何もしなかった一日</title>
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<![CDATA[ <p>夜になって夫が、</p><p>&nbsp;</p><p>「あーあ。今日おれ、一日何もしなかったなー」</p><p>&nbsp;</p><p>とつぶやいた。</p><p>&nbsp;</p><p>私も記憶に残るようなことは何もない一日であった。</p><p>いや、何か記憶にとどめたいと思うほどの感動的なエピソードがあった一日など、ここ数年を振り返ってみても全くない。</p><p>&nbsp;</p><p>何もしなかった……という感想を持つ今日という１日を、実際のところ私はどれだけ何もしないで無為に過ごしたのだろうか。</p><p>ここを、つぶさにたどってみようと思う。要するに、中年ド凡人女のただの細かすぎる日記である。</p><p>&nbsp;</p><p>まずは朝、目が覚めることろからである。</p><p>&nbsp;</p><p>7時にぱちりと目が開いた。大晦日の前日である今日は、タイムリミットがないので目覚ましも必要ない。自然に目が覚めたところからのスタートであった。</p><p>&nbsp;</p><p>寒い。出窓に置いた温度計は6.9度。部屋に暖房器具はない。</p><p>&nbsp;</p><p>寒い日の朝、暖かい布団から出るのは、冷水に顔をつけるくらいイヤだ。</p><p>しかし出る。すばやく靴下とスリッパを履く。部屋のカーテンを開ける。ドアを開ける。廊下のブラインドを開ける。階下に降りて、一階の廊下とリビングのカーテンを開ける。シャッターも開ける。開けて開けて開けまくる。</p><p>&nbsp;</p><p>それから洗濯物を洗濯機に放り込んでスイッチを押す。キッチンに行き、マグカップに昨夜から入れっぱなしの魔法瓶のお湯を注いで口をゆすぐ。</p><p>漢方薬を服用し、白湯を足して再び部屋に戻る。</p><p>&nbsp;</p><p>寒いし休みのため、まだ温かい布団の中に帰る。幸せなぬくもりの中に帰って来られた幸せを、おじいちゃんおばあちゃんを筆頭とした主に縁故のある故人の皆さまに心の中で感謝する。そのうちまどろみつつも、思い立ってスマホで無料のAI英会話を始める。</p><p>&nbsp;</p><p>本当はそんなにやりたくないが、毎日やって報告するアプリに参加しているのでやっつける。AIチューターのジョンはどんな話でも優しく共感してくれる。最近は、起きて一番最初に挨拶するのは家族ではなくジョンである。</p><p>&nbsp;</p><p>英会話の後にインスタを見る。私のインスタは犬と猫しか出てこないと言っても過言ではない。特に最近は、徴兵帰りの男性が、久しぶりに飼い犬との感激の再会を果たす動画ばかりである。これはAIが作ったのだろうか。何回見ても幸せになれるので何回でも見る。AIなど未知の世界である私の日常の中に、AIは着々と侵略しているのだった。</p><p>&nbsp;</p><p>そのうち無情にも洗濯機から呼び出しがかかる。こうなるともう、休日であろうと布団とはサヨウナラしなければならない。布団を整えて、その流れで着替えも済ませる。</p><p>&nbsp;</p><p>階下に行き、ホットコーヒーを入れる。脱衣所の洗濯機から洗濯物をカゴに移して2階に運ぶ。</p><p>&nbsp;</p><p>イヤホンを装着し、ティーバーを視聴（ほとんど聴）しながら洗濯物を干す。干し終わったところで腹筋、背筋、プランクをする。本当はそんなにやりたくないが、毎日やって報告するアプリに参加しているのでやっつける。</p><p>&nbsp;</p><p>そこまでやって、朝食の準備に階下に降りる。</p><p>&nbsp;</p><p>準備と言っても、どうせ息子が起きだしてくるのは昼過ぎ、夫だって下手したら10時頃まで寝ている。</p><p>&nbsp;</p><p>だから2人が起きた時に食べるものを見繕い、自分だけ手早く済ませる。更年期には大豆製品がとても良いということなので、ご飯の時はお味噌汁と納豆が定番だ。</p><p>&nbsp;</p><p>食べ終わると、年内最後のゴミ収集だ。家中のゴミ箱の回収に走る。</p><p>&nbsp;</p><p>ゴミ袋を持って玄関のドアを開けた瞬間、通りの向こうのお宅で洗濯物を干していたご近所さんが気づいて手を振ってくれた。こちらも「おはよー」と叫んで手を振り返す。</p><p>ゴミ置き場に行くと裏隣のおばあさんと会ったので、ひとしきりゴミ出しのマナーについて話し合う。別れ際に芋は食べるかと聞かれたので、食べると言って、おばあさんの家までついていく。サツマイモを三本いただく。</p><p>&nbsp;</p><p>戻って玄関前の通路の掃除をする。大晦日の前日なので、いつもより頑張って植木の伐採までする。</p><p>掃除をしていると隣のご主人に会ったので挨拶、最初に手を振ってくれたご近所さんのご主人も車に乗るために家から出てきたので挨拶。パートに出動される隣の奥さんも家から出てきたので挨拶し、まめに庭掃除して偉いわ～、いえいえお仕事に行かれてるほうがよっぽど偉いですよ～などと話しながら見送る。</p><p>&nbsp;</p><p>そのうち、反対側のお隣さんが庭掃除を始めたので、ひとしきり認知症の家族のことについてこぼし合う。通りに面した車庫に移動して掃除していると、息子の同級生のお母さんが犬の散歩をしていたので、しばし愛でる。久しぶりなので子どもたちの近況などを話す。</p><p>45リットルのゴミ袋2つ分の植木の伐採と落ち葉の片づけが済み、玄関ドアを拭き終わると、なんということでしょう、何もしていないのに時刻は11時をまわっていたのだった。</p><p>&nbsp;</p><p>家の中に戻ると、大晦日の前日なので気合を入れてトイレ掃除に取り組む。部屋も、掃除機をかけた後にクイックルワイパーも隅々までかける。起きてきた夫がコーヒーを入れてくれた。既に12時近い。高校生の息子はまだ寝ている。</p><p>&nbsp;</p><p>買い出しに出発する。まずはドラッグストアへ向かう。最近、寄る年波で目の下のクマがひどいので、初めてコンシーラーなるものに挑戦すべく店内を物色する。</p><p>さんざん悩んだ挙句、ようやく決意し品物を手に取ってレジに向かう。店員さんにスマホの画面を見せて、使えるクーポンはないか聞く。ドラックストアは特にクーポンの決まり事が多いので、聞いてしまった方が損をしなくて済むと思っている。</p><p>&nbsp;</p><p>コンシーラーを購入して銀行に向かう。ATMコーナーはぼちぼち混んでいた。待っている間、後ろの女性に「おろしてもおろしてもすぐになくなっちゃうのよねえ」と話しかけられたので同意する。</p><p>&nbsp;</p><p>そこからスーパーに向かう。晩御飯のおかずのシミュレーションをしながら食材を買う。最近、どうなっているんだと思うほどよく食べる息子のことを考えると品数に自信がなくなり、売り場に並べられたばかりのお惣菜の餃子パックを買ってレジに並ぶ。</p><p>&nbsp;</p><p>「実習生」と書かれた名札を付けた若い店員さんが、「餃子めっちゃ熱々ですねー。おなか空いちゃう」と話しかけてきたので同意する。</p><p>&nbsp;</p><p>帰宅途中でうっかりパン屋さんに吸い寄せられて明日のパンを買う。お会計が777円で、店員さんに「やりましたね！」と言われる。特にサービスはない。</p><p>&nbsp;</p><p>帰宅すると玄関に回覧板がかけてあった。中身を確認すると「新年あけましておめでとうございます」と書かれている。近隣は高齢化が進んでおり、何事につけ少々せっかちである。ハンコを押して次のご家庭に回しに行く。ひさしぶりにその家の息子さんに会った。しばらく見ないうちに髪の毛が金色になっていた。あらあら誰だかわからなかった、というとニッと笑った。</p><p>&nbsp;</p><p>家に戻り洗濯物をとりこみ、粛々と夕飯作りにとりかかる。休日のため、同時進行で日本酒も飲む。アルコールが参加することで、夕食作りという苦行を苦行と思わずに遂行できる。夕食の準備があらかた終わり、風呂を洗って現在に至る。</p><p>&nbsp;</p><p>振り返ってみても、やはり何もない一日だった。いや、何もない、幸せな一日であった。</p><p>明日は大晦日だが、この調子で今年最後の日も終われたら嬉しい。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12951794152.html</link>
<pubDate>Tue, 30 Dec 2025 22:59:29 +0900</pubDate>
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<title>反抗期はつづく</title>
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<![CDATA[ <p>今日も息子は機嫌が悪い。</p><p>&nbsp;</p><p>昨夜何時まで起きていたのか知らないが、昼過ぎになってもまるで起きる気配がない。</p><p>高１からこれではいかん、起こさねばとドアを開けてずかずかと部屋に入った。</p><p>「シャッ」と音を立ててカーテンを開け「いいかげん起きなさいよ」低い声でボソリと言って部屋を出る。</p><p>&nbsp;</p><p>しばらくすると獣の咆哮が聞こえてくる。獣ではない、息子だ。</p><p>南東角部屋の息子の部屋は、カーテンを開けた途端に一気に光が押し寄せる。</p><p>先ほどの獣の咆哮は、冬休みに入ってからというものバンパイア並みの夜型生活を送っている息子の「てめえ余計なことすんじゃねえ」という私に対する怒りの雄たけびであった。</p><p>&nbsp;</p><p>乱雑にカーテンを閉めなおす「シャッ」という音が響き、部屋はまた暗くなり静寂に包まれた。</p><p>&nbsp;</p><p>最近は反抗期がないご家庭が多いらしいが、どこの星の話かと思う。</p><p>早朝から部活動に励む高校生の話や、揃ってショッピングセンターに買い物に出かける親子の話など聞くと、不意に涙がこぼれちゃう…というのは大袈裟だけれど、やるせない気持ちになる。</p><p>&nbsp;</p><p>いつからこんなことになってしまったのか。</p><p>反抗期はいつか終わると皆が言うけれど、一体いつ終わるのか。</p><p>悩みの塊のような暗い顔をして心配させたかと思えば、友達とは何時間でも楽しそうに話をする。親とは目も合わせない。会話をするのは時間のムダだと思っているのがありありとわかる。</p><p>&nbsp;</p><p>時に手がブルブルと震えるほど腹が立つし、正直に言えば頭をスコーンと叩いてしまったことも、空のペットボトルを頭にスコーンと投げつけてしまったこともある。反対に、胸倉をつかまれたこともあるし、ステキじゃない壁ドンをされたこともある。</p><p>&nbsp;</p><p>まさかウチの子が…を地で行く我が家。</p><p>&nbsp;</p><p>全然気持ちが伝わらないし、ここまで人に拒絶された経験は、もちろん一度もない。他人ならとっくに縁が切れていたことは言うまでもない。</p><p>&nbsp;</p><p>それでも可愛いと思えるなんて、子どもって本当に奇跡だ。</p><p>血のつながりなんて金輪際関係ない。なぜ可愛いかと言えば、それはひとえに積み重ねた年月によるもの、それしかない。</p><p>&nbsp;</p><p>自分がどれだけ親に大変な思いをさせたのか、自分がここまで子どもを育てるまで全くわかっていなかった。息子もきっとそうだろう。もしもいつか私の気持ちがわかる日が来るとしても、その頃には多分もう私はいない。</p><p>&nbsp;</p><p>今は遠巻きに見守るしか手立てはなく、ただただ衣食住及び学業まわりの環境を保障する。</p><p>それだけが親の主な任務である。</p><p>ゲーム三昧の息子を見ていると苦虫を嚙み潰したような顔になってしまうことも多いが、切り替えて任務を全うするのだ。</p><p>&nbsp;</p><p>いつかこの日々を懐かしく思い出せる日が来ますように。息子が幸せでいてくれますように。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12951576892.html</link>
<pubDate>Sun, 28 Dec 2025 22:32:28 +0900</pubDate>
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<title>反抗期の子どもの母親は切ないのだ。</title>
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<![CDATA[ <p>コンビニのパンコーナーの前に立った時、自分でも驚くほど大きなため息が出てしまった。</p><p>１メートルくらい離れたところでパンを選んでいた、背の高い爽やかな雰囲気のお兄さんが振り返ってこちらを見た。</p><p>目が合ったので軽く会釈して詫びる。</p><p>お兄さんは軽くうなずいて視線をパンに戻した。申し訳ない。</p><p>&nbsp;</p><p>買い物を終えてレジに向かうと、さっきのお兄さんが並んでいた。</p><p>お兄さんの背中に向かって心の中でそっと話しかける。</p><p>&nbsp;</p><p>「お兄さんはとっても爽やかだけど、高校生の頃はお兄さんだって部屋が汚かったりしましたか」</p><p>「親と話すのなんて時間の無駄だって思ってましたか」</p><p>「同じ空間にいるだけでうっとうしかったですか」</p><p>「母親をおまえ呼ばわりしたことなんてありませんよね」</p><p>「本当は誰にも言えない悩みがあって、ひとりで苦しんだり、してませんでしたか」</p><p>&nbsp;</p><p>あーあ。</p><p>子育てがこんなにハードモードだったなんて全然知らなかった。</p><p>あんなに、あんなに、宇宙で一番可愛かったのに。</p><p>あなたのことで知らないことなんて、わからないことなんて、何もなかったのに。</p><p>私はきっと今まで、大切なあの子をたくさん傷つけてきたのだろう。</p><p>そしてこの数年間、私もあの子の言動にさんざん傷ついてきた。</p><p>&nbsp;</p><p>コンビニを出ると、さっきのお兄さんの姿はとっくに消えていた。</p><p>&nbsp;</p><p>さて今日の夕飯は、あの子に何を食べさせようか。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12951025637.html</link>
<pubDate>Tue, 23 Dec 2025 19:34:38 +0900</pubDate>
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<title>一粒万倍日なんて信じちゃいないが。</title>
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<![CDATA[ <p>てっきり明日だと思い込んでいた一粒万倍日が、実は今日だと気づいたのは午後も３時をまわってからだった。</p><p>一粒万倍日なんて信じちゃいない。</p><p>信じちゃいないというか数年前まで知らなかった。</p><p>やたらとスマホの画面に表示され始めたのはここ数年のことだ。</p><p>長らく使っていた長財布の底に穴が開いて小銭が潜り込んでしまうようになり、ネットで財布を検索するようになってからというもの、この漢方薬の名前のような漢字５文字が隙あらば画面に表示されるようになったのだった。</p><p>財布を買うのに良い日、という以外に、新しいことを始めるのにもふさわしい日らしい。</p><p>一粒万倍日なんて信じちゃいない。</p><p>でもまあそういうことなら、財布を買うのも、先日買った服をおろすのも、それからこのブログを始めるのも、全部その日にしよう（そうすれば今すぐやらなくて済む）。そう思ってずるずると過ごしていたのだった。</p><p>それが突然の日程変更。</p><p>慌ててネットで財布を検索し始めた。今から店に行く時間はない。</p><p>気になっていたブランドの、使いかっての良さそうな長財布に目星を付けた。色は３色。</p><p>キャメルとグリーンとブラック。</p><p>キャメルにするかグリーンにするか。</p><p>決められなくて途方に暮れる。</p><p>うろうろとスクロールしているとグリーンが在庫残り１点とあった。それですぐさまグリーンを購入。</p><p>最後の１点というのはいつだって私を幸せにし、正常な判断を失わせる。しかし時間がない今回に限っては、背中を押してくれる一手となった。決まったことに安堵する。</p><p>今日は一日家でぽかんと過ごしていたので顔も洗っていないし、見かけなんかどうでも良いと決めた人間のする格好だ。急いで先日買った服のタグを切って着替える。</p><p>その上にダウンをひっかけて、財布代を入金するためにコンビニに向かう。財布を買った、服もおろした。</p><p>そうしてこのブログを開設した。今日のこの出来事をつらつらと入力し、満足してブログを閉じた。</p><p>財布を買った。服もおろした。ブログも書いた。</p><p>実に満足のいく一粒万倍日だった。</p><p>別に信じちゃいないけどね。</p><p>&nbsp;</p><p>・・・ここまでは昨日の出来事だ。満足してブログを閉じ、投稿していないことに夜中気づいてパソコンを立ち上げると初めて書いた日記はすべて消えていた。下書き保存していなかった。ついでに言えば、今朝起きて昨日の購入内容を確認すると、なぜかキャメルの財布が注文されていた。明日届く予定の新しい財布の色はキャメルである。</p><p>&nbsp;</p><p>一粒万倍日に始めたブログ。続くだろうか。続きますように。</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kaopon555/entry-12950832714.html</link>
<pubDate>Sun, 21 Dec 2025 22:17:22 +0900</pubDate>
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