Kei Funkdom https://ameblo.jp/keifunk/ Living for this City = music,book,movie,art,booze,connection,and...... ja-jp Dream On Dreamer Part.5 https://ameblo.jp/keifunk/entry-12806420276.html 2011年11月27日 午後9時頃再びステージに上がった加納秀人は、冨士夫さんに微笑みかけ、ストラトキャスターを掴んだ。リハーサル無し、一発勝負のスーパーセッションは、ガン・ファイターのようにギターを低くさげた冨士夫さんのスリージーなカッティングからスタートした。村八分の「逃げろ」だ。さあ逃げろ 忍び足で追いかけてくる さあ 早く 逃げろどこまでも追いかけてさあ 早く逃げろ 忍び足でワイルドでグルーヴィーなカッティングで魅せる山口冨士夫のスリリングなギタープレイと、加納秀人の艶やかで安定感のあ 2023-06-06T18:47:20+09:00 Dream On Dreamer Part.4 https://ameblo.jp/keifunk/entry-12803489812.html 2011年11月27日午後7時50分外道のライヴが終わった後、照明が消えたステージは無人になった。俺はフロア左側の関係者用の通路へ移動し、山口冨士夫さんの出番を待った。午後8時過ぎ、聴衆から大きな歓声が起こり、山口冨士夫バンドが登場。編成は山口冨士夫、サイドギターにブルースビンボーズのPちゃん、ベースは元フールズ/ティアドロップスの中嶋一徳、そして紅一点のドラマー、安藤ナオミ(THE TRASH)のフォーピース。ステージ上の冨士夫さんの出で立ちは、赤いジャケットと山高帽に黒いサングラス。ミュージ 2023-05-18T10:30:13+09:00 Dream On Dreamer Part.3 https://ameblo.jp/keifunk/entry-12802196765.html 2011年11月27日山口冨士夫さんと外道の共演ライヴが開催されるということを教えてくれたのは、近所に住んでいるカメラマンの野内さんだった。 「コダマさん、冨士夫ちゃんが久々にライヴをやるらしいよ。これは絶対に取材した方が良いよ」 野内さんには、俺が所属しているオンライン・ロック・マガジンの記事に載せるライヴ写真の撮影でお世話になったことがあった。彼が冨士夫さんとは旧知の仲であることは知っていた。ティアドロップスのファーストアルバムのジャケット写真を撮影したのは野内さんだ。俺は編集長に確認を取 2023-05-09T14:12:01+09:00 Dream On Dreamer Part.2 Revised https://ameblo.jp/keifunk/entry-12801651308.html 2008年6月19日午前2時。山口冨士夫さんが、「チキンシャック」のバーカウンターに備えられている文字盤が裏返し仕様の時計を見遣って呟いた。「ノゾムくん、俺、まだここにいて良いのかな?」「まだまだ、夜はこれからだから、全然大丈夫だよ」 冨士夫さんは、ノゾムさんにテキーラのショットを2杯頼み、俺たちは乾杯した。ショットグラスを乾した冨士夫さんは、俺に向き直った。「清志郎はどうしちゃったのかな?」「最近、武道館で復活ライヴをやったみたいですね」「そうじゃなくて、今の清志郎がやっていること、書いている 2023-05-05T19:53:05+09:00 Dream On Dreamer Part.1 Revised https://ameblo.jp/keifunk/entry-12801528337.html 2008年6月19日(木) 午前1時過ぎ、俺は福生の老舗ライヴハウス『チキンシャック』へ寄ってみた。オーナーのクミさんに挨拶して、カウンターの中央の席に腰かけて、クミさんのパートナーのノゾムさんにジントニックを頼んだ。そして、ふと入り口の方に目を遣ると、右端の席に只ならぬオーラを纏った男性が腰掛けていて、常連の男性と談笑していた。間違いない、山口冨士夫さんだ。山口冨士夫さんが『チキンシャック』に良く遊びに来ているらしいということは人づてに聞いてはいたが、まさか今夜、居合わせることになるとは思いも 2023-05-04T22:07:04+09:00 Halloween Bash at Pacifica Part.2 https://ameblo.jp/keifunk/entry-12800621827.html 2013年10月31日  俺がCDジュークボックスの前で曲を選んでいると、眼鏡をかけた青年がやって来た。彼は「ちょっと失礼」と言って、ジュークボックスのタッチパネルを素早く操作して、仲間のいる席に戻って行った。するとすぐにエディ・ブリッケル&ニュー・ボヘミアンズの「Little Miss S.」が始まった。なかなかセンスの良い奴だ。 それで俺も負けじと、北カリフォルニアの海辺の街に相応しい曲をチョイスした。エディ・ブリッケルの曲が終わると、クイックシルバー・メッセンジャー・サーヴィスの「フレッシ 2023-04-28T17:41:48+09:00 Halloween Bash at Pacifica Part.1 https://ameblo.jp/keifunk/entry-12800339934.html 2013年10月31日午後7時過ぎ、タクシーはサンマテオ郡パシフィカにあるロフトバー、「ウインターズ・タヴァーン」に到着した。 運転手に22ドルを支払って、車外に出てみると、海が近いせいか、ほのかな潮の香りがした。「パシフィカはサーフシティなんだよ。霧と小雨の多い街だよ」とアランが言っていたのを思い出す。日本のサーフシティに例えれば、ここは湘南か大磯みたいな地域なのだろう。耳を澄ませば波の音が聴こえそうな気がした。ちなみに「パシフィカ」はスペイン語であり、英訳すると、「Peaceful=平和」と 2023-04-26T17:04:08+09:00 On the road again https://ameblo.jp/keifunk/entry-12799999343.html 2013年10月31日 俺はミッキーマウスのベッドカバーの下で目を覚ました。ここはアラメダ郡のサンラモン。テレサとアランの家だ。時計を見たら7時半だった。ゾーイの部屋から出て、キッチンの方へ行ってみると、テレサがダイニングテーブルの傍に立っていた。「おはよう、よく眠れた?」「おかげ様でぐっすり眠れたよ」「私はこれから出勤なの。アランは仕事に行ったし、ゾーイも学校に行ったわ」すると、学校カバンを抱えた男の子が俺の傍をすり抜けて行った。テレサの10歳の一人息子のスカイだ。彼は姉のゾーイとは対照的に人 2023-04-24T09:15:12+09:00 Night flight https://ameblo.jp/keifunk/entry-12799758014.html 2013年10月31日 午後9時。 電車に飛び乗った俺は、愚かにもターコイズの指輪を嵌め忘れたことに気づいた。俺を禍事から遠ざけてくれる旅のお守りを家に置いてきてしまった。次の駅で下車して、指輪を取りに引き返そうかと一瞬考えたが、それでは飛行機のフライト時刻には間に合いそうもない。俺は膝に乗せたバッグパックを胸に引き寄せ、今回の旅の先行きを案じた。しかし、もともと楽天的な質の俺は、「今更後悔しても仕方がない。サンフランシスコで代わりの指輪を買おう」と気持ちを切り替え、そのまま電車に揺られて羽田空 2023-04-22T15:02:56+09:00 Eternal afternoon https://ameblo.jp/keifunk/entry-12799014585.html 2013年5月5日7時頃に起きてしまった。サンフランシスコに来てから毎晩5時間ほどしか寝ていない。やはり雑居部屋だから完全にリラックスすることができないのかも。そう、今日は部屋を移る日だった。俺は初日にこのホステルにチェックインしたときに、最後の2日だけ部屋を個室に変更してもらったのだ。部屋代は倍近くかかるが、ささやかな贅沢はしたい。ぐっすり寝たいし、プライベートも確保出来る。シャワーを浴びて、食堂でコーヒーを飲んで、部屋に帰ってバックパックを整理していると、ホステルのスタッフが俺を呼びに来た。 2023-04-17T18:01:36+09:00