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<title>葉太郎ブログ</title>
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<description>草と木に囲まれた世界に、生きる</description>
<language>ja</language>
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<title>手紙</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>お元気ですか？</p><p>&nbsp;</p><p>僕はあまり元気ではありません。</p><p>日々が退屈で仕方がないのです。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>このままだと</p><p>退屈で干からびてしまいそうです。</p><p>&nbsp;</p><p>世の中の秘密を</p><p>抽象度を上げて考えて行くと</p><p>&nbsp;</p><p>最後はすごくシンプルな答えに</p><p>つながっていきそうで</p><p>&nbsp;</p><p>きっとそれが正解なんだと</p><p>思っていたけれど</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>人間の歩みの詳細は</p><p>ものすごく具体的で</p><p>&nbsp;</p><p>欲や葛藤にまみれていて</p><p>多分そんな、人の人らしさは</p><p>&nbsp;</p><p>きっと歴史として積み上げられてきた</p><p>大きな時間の流れの中では</p><p>大した揺らぎのないものなのかもしれないけれど</p><p>&nbsp;</p><p>でもそれぞれはそれぞれの思惑で</p><p>一度きりの人生を歩んでいるのだから</p><p>神の視点で一分一秒は眺められないよね。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>何かに追われているのは嫌で、平穏では退屈。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>人生の岐路は</p><p>いつも目の前にあるのかもしれないし</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>もしかしたら気づかないうちに</p><p>過ぎてしまったのかもしれないし</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>そんなことばっかり考えていると</p><p>&nbsp;</p><p>いつの間にか目の前から</p><p>自分はいなくなってしまっている。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>そんな時はどうしたらいいのかな？</p><p>&nbsp;</p><p>ずっと遠くの山の頂上を眺めているような目で</p><p>&nbsp;</p><p>山から見える景色の想像をしている</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12360528843.html</link>
<pubDate>Thu, 15 Mar 2018 19:42:08 +0900</pubDate>
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<title>車窓を歩く、大人の一歩</title>
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<![CDATA[ <h2>&nbsp;</h2><p>電車の窓から外を眺めると、</p><p>景色の移り変わりに飽きる事がありません。<br><br><br>向かいのホームに、</p><p>お母さんと子どもが手をつないで歩いていました。</p><p><br>一緒にというよりはお母さんが半ば子どもの手を引っ張るように。</p><p><br>子どもはお母さんの一歩についていくのがやっとで、</p><p>母の一歩に2.3歩足を進めます。<br><br><br>そんな親子を見ていて、</p><p>ふと自分の子ども時代を思い出しました。<br><br><br>お父さんと手をつないで歩いている時の事です。</p><p>&nbsp;</p><p>お父さんが、自分が2.3歩進んでようやく一歩を踏み出す様を見て、</p><p>大人はすごいとか、偉大だとか、そんな事ではなく、</p><p>大人ってなんでこんなにもったいないのだろうと感じたのを覚えています。<br><br><br>だって自分と同じように2.3歩動かせば、</p><p>それくらい速く歩けるはずなのになーってね、<br><br><br>実際大きくなってみると、</p><p>そんな簡単な話じゃなかったって気づきましたけどね！<br><br><br>ただ改めてそんなことを思い出すと、</p><p>自分ってもうちょっと頑張れるなーって思いましたよ。</p><p><br><br>子どもってただ歩いてるだけで</p><p>一生懸命に見えるから不思議ですよね！</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12294141060.html</link>
<pubDate>Wed, 19 Jul 2017 22:23:02 +0900</pubDate>
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<title>冬のアップルパイ　短編</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>冬のアップルパイ</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;こたつから出るのもためらう季節だと言うのに、ここの商店街は相変わらず人に溢れている。</p><p>「安いよ安いよー新鮮だよー」</p><p>と魚屋模範の大きなかけ声に負けじと並んだ店々は大声張り上げ手振り足振り大忙しに動き回っている。それに伴って安いもの目当てのおばちゃん連中はあーでもない。こーでもない。と品定めに必死である。</p><p>　こんな慌ただしい毎日をよくこなせるものだと感心しながら、声をかけられるのを避けようと、自分は通りすがりで買い物に来た訳ではないというそぶりを全面に出し、チャックをいっぱいまで閉めたハイネックのジャンパーに顔半分うずめて歩いていた。</p><p>　通りを一つ離れると静けさを取り戻し、商店街の騒がしさは言葉を失ってただガヤガヤとした雑音の塊として感じ取られる。ほんのりと甘い匂いと共に足取りがやや早くなる。私の目当てはこっちにあるのだ。人混みが苦手で商店街を避けて家に帰ろうと思ったのがきっかけで見つけたこのアップルパイ専門店。店内は季節に合わせて常に適温で、こんな寒い日なんかはちょっとした暖休憩に立ち寄るのにちょうどいい。</p><p>　</p><p>　かく言う私はちょっとした暖休憩どころか、ここのアップルパイ目当てで暖かいこたつを出て寒い中15分も歩いて訪れているのだから本末転倒と言われても言い訳のしようもない。店内は不要なものは全て取り除いたという様にシンプルで木目のはっきりとした机と椅子がいくつか並んでいるだけである。</p><p>　満席になっている所を見たことがないが客が0の時も見たことがない。「今日も冷えますねー。」などと店員と一言ふたこと挨拶してから、タイル張りの壁の前のカウンター席に腰を落ち着け、アップルパイとコーヒーを注文した。</p><p>　サクッとした表面の生地の中からトロトロの餡と同時にたっぷりの湯気が溢れ出してくる。しつこ過ぎない甘みとりんごの甘酸っぱさを口の中でパイ生地が風味を形としてまとめあげてくれる。名残惜しく一口目を飲み込んだ後、苦いコーヒーを挟み、もう一口二口。真ん中に近づくにつれて熱々な餡にまみれながらシャクっとした食感を残したりんごの果肉がゴロゴロと口に入り頬袋を膨らませる。</p><p>　</p><p>なんとも言えない至福のひと時を過ごし、余韻に浸りながらコーヒーを飲みきると私の満足中枢は頂点を迎える。完全に隠れ家的なB級グルメだと私は認識しているが、この雰囲気を壊したくないと言う思いと勝手な独占欲から人に勧めた事はまだない。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12290303218.html</link>
<pubDate>Thu, 06 Jul 2017 23:22:53 +0900</pubDate>
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<title>光の国ラヒューマ　冒頭</title>
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<![CDATA[ <p>光の国"ラヒューマ"</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>老人が仕切りに何かを訴えてくる。何を言っているのかは分からない。</p><p>&nbsp;</p><p>「ラヒューマ」</p><p>&nbsp;</p><p>まただ、同じ夢を見る。15歳になった頃だろうか、満月の夜決まって同じ夢を見るようになった。それは父の形見というかなんというか、父が大切にしていた大きな一枚の絵の中に入り込む夢だ。</p><p>古ぼけた屋敷が描かれた絵はキャンパスの大きさのせいかとても大きく見える。父はそれを大切にしていたように思っていたが、所々染みがある所から手入れはしていなかったのだろう。夢はいつも突然始まり、僕をその屋敷に誘った。中には老人が一人。老人の話を聞いて、自分が酷く興奮しているのは分かるがどうしてなのかは分からない。ここ何年も同じ夢を見るが、夢の中でそれが夢であると認識出来た事はない。それはいつも新鮮味を帯びていて、とても息苦しくなる。起きた時はドクドクと鼓動が激しく汗びっしょりで、また同じ夢だったと現実に戻ってくる。老人が何を言っていたのかは思い出せない。</p><p>ただ一つ、「ラヒューマ」という言葉だけが記憶に残っている。</p><p>&nbsp;</p><p>父が家を出てからもうじき10年が経つ。僕は今日でもう18歳だ。</p><p>&nbsp;</p><p>朝の空気を吸いに行こうと外へ出た。相変わらずこの村は廃れている。</p><p>&nbsp;</p><p>不自然に盛り上がった大きな丘の上に僕の村"ペルドル"はある。ソレイルと呼ばれるお寺を中心に街があり、それを囲む様にして田畑が広がっている。上空から見るときっと角ばったドーナツの様に見えるのだろうかといつも想像してしまう。しかしそれはペルドルだけでなく周りにある他の7つの村も同じ様な創りになっている。</p><p>なぜかは分からないが、ペルドルを合わせ8つの村を総称してルミエルドナー"光を贈る者たち"と言われている。8つの村はまるで人が意図して創った様に均等な間隔を保ち一つの円になる様に並んでいる。その中心に"ポートフォレスト(扉の森)"と呼ばれる壮大な森がある。森の木々は一本一本が異常なまでに太く大きくその中心には村一つくらいなら覆えるのではないかと思わせるほどの大木がそびえている。村の人達は皆"開かずの森"と呼んでいる。扉なのに開かないとはどうにも矛盾している様に聞こえるが、とにかく絶対に足を踏み入れてはいけないと言うのが村の掟となっている。</p><p>&nbsp;</p><p>ポートフォレストは神聖な森としてルミエルドナーから崇められその村々を豊かにしていると言われているが、それは全く信じられない。</p><p>村は枯れている。土が悪いのか、稲が全然育たないのだ。木々は細く、動物は死に絶え、人々は飢えている。村人は生きる気力を失ったように毎日をほとんど何もせず過ごしている。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>村をぐるっと周ってから家に戻った。「エリック」誰かが自分を呼んでいる。それは普段ほとんど喋らない隣の家のおじさんだった。</p><p>「エリック、今日は18歳の誕生日だな！お前に話がある。」</p><p>「おじさん僕の誕生日を知ってたの？」僕は心底驚いた。</p><p>「あぁ、そんなことは村の誰もが知っている。お前の父さんから預かっていたものがある。こっちに来なさい。」</p>
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12289969761.html</link>
<pubDate>Wed, 05 Jul 2017 21:32:31 +0900</pubDate>
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<title>リアスの海岸へ　プロット</title>
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<![CDATA[ <p>リアスの海岸へ</p><p>&nbsp;</p><p>亞島の岬よりこの地へ。急げ、リアスの海岸へ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>日本。本州から遠く離れた小笠原諸島のうちの一つ、聟島列島。そこから北東へ30キロ程行ったところに島がある。亞島。</p><p>&nbsp;</p><p>亞島。今から1000年も昔、仏教の宗派がいくつもあり、布教が流行り始めたころに最も力を持っていたと言われていた阿宗。その宗派は、悟りを開くために即身仏を絶対的なものとしていた。その強迫的とも言える宗派の性格が次第に時代にそぐわなくなっていき、勢力は縮小していった。徐々に世間からその存在を消されつつあった阿宗一派は、現在の日本の小笠原諸島より北東に30キロ程いった所にある小さな島に総本山を築き、阿島と名付けた。やがて阿島は亞島と呼ばれる様になり、阿宗は都市伝説のように世の中から消えていった。しかし、実は阿宗はその島で今でも生きづづけているのだった。位置づけで日本に属しているが島は完全に鎖国状態。外界との接触を遮断しているのだった。</p><p>&nbsp;</p><p>古くより阿宗の噂は多かったが、その存在は伝説であり架空のものであるといわれていた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>だが1000年経った今、その伝説が現実のものとなる。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12289662973.html</link>
<pubDate>Tue, 04 Jul 2017 20:57:11 +0900</pubDate>
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<title>還る場所</title>
<description>
<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-weight:bold;"><span style="font-size:1em;">＜還る場所＞</span></span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">　5人は気持ちが弾んでだんだん小走りになる。「待ってよー。」「おせぇ奴が悪いんだ。」</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「やっとついたー。みんな走り出すんだからついて来るのが必死だったよ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「ついてこれてなかったじゃねーか。マイペースバカめ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「まぁまぁガンちゃん、マッサーも一生懸命走って来たんだ勘弁してやれよ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「サトルは優しいなぁ。」</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">プルルルルル・・・</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">はっ！なんだ夢か。随分懐かしい夢だった様な気がするな。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「もしもし？なんだって？それはそっちでなんとかしろよ。俺は責任取りきれないよ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">プルルルルル・・・「わかりました。私の責任でやらせていただきます。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">　休日だろうと関係なく携帯電話がなり響く。社会とは、あらゆる責任のかけひきで出来ている。下の者の仕事ぶりを見極め、自分の責任の成果として上に持って行けるか。上からの無謀なノルマをどう責任取らずに済ませるか。本当に面倒だ。いつからだろうか、こんな風に考える様になったのは。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">　俺は村木 悟。30歳。商社に勤務するサラリーマン。毎日仕事に追われるルーティーンに飽き飽きしていたが商社という肩書きに大変満足していたから、これまで辞めたいなどという感情は無かった。小中高を長野の田舎ですごし、大学から東京に出てきた。故郷を離れる時は、東京という都会に出る自分が誇らしかった。しかしいざ足を踏み出すと、人口一千万を超える大きな世界に自分はやはり田舎の顔であるという事を思い知らされた。そんな世界に負けたくないと、大学の勉強に精を出し、必死の就職活動を経て今に至る。入社して8年。自分も立派に都会に馴染んだ顔になっているはずだ。しかしなんだ、この感じは。幸福とは何か。楽しみとは何か。人は何のために生きているのか。いつからだろうか、答えの出ない自問自答を繰り返すようになったのは。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">　そんな時だった。仕事以外でほとんどならない俺の電話がなったのは。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「おおアキラか、同窓会？巻小の？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「あぁ。来月の1日の土曜日。悟もこいよ！3連休だろ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「予定がまだはっきりしてないんだ、空いてたら行くよ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「今回はガンちゃんもマッサーもエリトも来る！あの吉田先生も来るらしいから絶対来いよ！」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「そうか分かった、出来るだけ行けるようにするよ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「おっけー。じゃあ1日、楽しみにしてるからな。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">　今更小学校の同窓会か。小学生の頃に仲の良かった5人組が揃うのは成人してから一度もなく、これといって連絡するような用事も無かったために高校以来の進路や就職先もはっきり覚えてはいなかった。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">武藤 明(アキラ)仲良し5人組のリーダー的な奴。岩波 一雄(ガンちゃん)実家が有名な不動産屋でおぼっちゃまでいつも蝶ネクタイしていたイメージだ。岡崎 雅之(マッサー)ぽっちゃり系のノロマだった。落合 拓人(エリト)学校一番のエリートだったことからこのあだ名がついた。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">　当時は放課後のほとんどを5人で遊んだ。田舎の学校だったために、校庭の柵を越えるとすぐ山に入る。そこが俺たちの遊び場だった。毎日遊んでいたが飽きる事は無かった。吉田先生はまだ新任の若い先生で俺たちの遊び場に顔を出すことも少なくなかった。ベーゴマにはまっていた時は、先生が駒のそこの削り方や貝殻にロウソクの溶かしたロウを詰めて作るバイゴマなんかを教えてくれた。純粋に毎日が全力だったあの頃を思い出すと、現在とのギャップに少し怖くなる。大学生になってからは、都会の人間と比べた時の自分の劣等感を払拭させるためにがんばってきたが、正直長野にいた頃は毎日が楽しければそれで良かった気がする。みんなどんな生活をしているんだろうか。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">　久々の再会を実現させるために、俺は有休を使って無理やり1日の予定を空けた。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">　会場の地元の居酒屋に行くとアキラが俺を見つけた。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「サトルー！ひっさしぶりだなぁ。もう始まってるよ、おせぇなぁ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">目尻にはくっきりとした深いシワが出来ているが、昔のままだ。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「久しぶりだな、遅れてすまん。他の連中はどこにいるんだ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「向こうだ、ついて来い。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">アキラに連れられて奥に向かう途中も、懐かしい顔がいっぱいだ。懐かしい顔が多いせいなのかとても温かく感じる。東京では感じないこの故郷の温かさはどこからくるのか不思議だった。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「サトルじゃねーか！」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「マッサー、声がでけぇよ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">髭が生えているがこの声のでかさとぽっちゃり体型は間違いなくマッサーだ。それに対する冷静なツッコミが相変わらずだなガンちゃん。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「サトル。久しぶりだな。表情硬いなぁ、緊張してるのか？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「エリトか？なんだ分からなかったよ！今でもこっちに住んでるのかい？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「あぁ、今は実家で農協の手伝いをしてる。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「サトル驚いたか？エリトは去年こっちに戻って来たんだ、あのメガバンクを辞めてな。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">アキラがニヤニヤしながら説明する。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">エリトはあだ名の通りエリートだった。高校からは東京の難関私立に入ったために下宿生活で、大学もかなり有名なところだった様だ。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">なぜエリトは大企業を辞めてこんなところに戻って来たんだ？会社でイジメにでもあったのか？</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">その時の俺には全く理解出来なかった。違和感を感じるほどの故郷の温かさと、エリトの辞職の理由が。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「他のみんなはどこで働いてるんだ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「俺たちはみんな戻って来たのさ、ここにな！」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">ガンちゃんが真剣な顔でそう言った。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「お前ら大学からはみんな都会に出たんだろ？どーしてまたこんなところに戻って来たんだ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「みんなやっぱり、故郷が好きだったってことだな。サトルも戻って来いよ！」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">アキラが終始本気なのか冗談なのかわからないテンションを俺にぶつけてくる。ここに戻る？何を言ってるんだ。こんな田舎で今より稼げる仕事なんか無いだろう。エリトといいアキラといい何を寝ぼけているのか</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「吉田先生わ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「先生は今日体調悪くて来れないみたいだ。そーいえば手紙預かってきた。サトルに宛てたものらしい。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">アキラがお尻のポケットからしわくちゃになった茶封筒を取り出した。中には一枚の手紙と小さな封筒が入っていた。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">"村木 悟君へ</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">お久しぶりです。五、六年生時担任をしていた吉田です。お元気ですか？これは当時の君からタイミングが来るまで預かっていてくれと頼まれた物です。まだ小学生だった君は、何に迷っていたのか、何が不安だったのか、思いつめた顔をして私に頼んで来ました。覚えていますか？私は今がタイミングと判断しました。だからお返ししますね。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">吉田"</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">もう一つの小さな封筒の中には、鍵と紙が入っていた。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「なんだったんだ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">4人が不思議そうに聞いてくる。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「わからない。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">本当に全く記憶に無かった。自分で書いたのか汚い字で"キチから数えてゼロの下に時空玉をうめた"という暗号文？の様なものが書いてある。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「なんだこれは。キチ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">ガンちゃんが顔をしかめる。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「基地じゃねーか？秘密基地！」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">マッサーが大きな声で言った。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「秘密基地？なんだそれ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「よく作ったじゃねーか、小学校の裏山に！」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「そーか、それだ！じゃあ、ゼロってのはなんだ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「それはわからない。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「本当に覚えてないのか？吉田先生に渡したのを。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「全然覚えて無いんだ。ゼロって何なんだろう。それに時空玉も。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「時空玉、、、ドラゴンボール？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">マッサーが陽気に言う。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「バカ！そんなわけねーだろ！タイムカプセルかなんかじゃねーの？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「ガンちゃんそれだよきっと！！」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「サトル、そーなのか？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「分からないけどそーかもしれない。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">タイムカプセル？そんなもの埋めた記憶が全然無いが可能性としてはとても高い気がする。なぜこんなにも覚えていないんだろうか。吉田先生によると思いつめた顔をしていたらしいが、それくらい何かに悩みを抱えていた俺がいたなんて。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「おめぇ一人でタイムカプセル埋めたのか？ゼロの下に。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「わからないんだ。全然覚えてない。ゼロってなんなんだろう。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「とりあえず、同窓会ももうすぐお開きだし、その後5人で行ってみるか？秘密基地。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">アキラが楽しそうに提案する。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「まぁそんなもんもう跡形もなくなってると思うが、行ってみよう。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">　同窓会が終わってから各自何やらスコップやら懐中電灯やらを取りに一旦家に戻っていった。俺はエリトを呼び止めた。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「エリト、どーして大企業辞めてこんなところに戻って来たんだ？会社で何かあったのか？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「別に何も無かったよ。本当に何も無かったんだ。サトル、お前はどうだ？何かあるのか、会社で。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「いいや、別に何も無いけど」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「そーか、満足ならそれでいいんだ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">エリトはボソっと何かをつぶやいたが聞き取れなかった。はっきりとはわからなかったが、エリトがなぜ会社を辞めたのか少しだけ、分かった気がした。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「さっみんな戻って来た。キチに行ってみよーぜ。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">小学校の門をよじ登って中に入り、校庭を抜けて山に向かう。田舎道もそうだが夜の学校は真っ暗だった。裏山への道のりはあの頃とほとんど変わっていなかった。獣道の様な、道なき道をライトを照らしながらゆっくり進む。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「こんなに細い道だったっけ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">マッサーが歩きにくそうにつぶやいた。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「あの頃はみんな小さかったんだ。それにお前はでかくなり過ぎだな。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">ガンちゃんはマッサーに対していまでも毒舌な様だ。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「基地の場所なんて覚えてるのかよー。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「思い出して来たぜ、この奥だ！鉄塔があっただろ？その近くだ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">アキラが先頭ではしゃいでいる。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「鉄塔？そーか分かったぞ。サトル！ゼロはゼロ番鉄塔じゃないか？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「そーかそーゆーことだったのか！」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「でもゼロ番鉄塔は随分遠いぜ？村の隅にある鉄塔だからな。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">村にはいくつか鉄塔が立っている。それが目印になることが多く、村の入り口側から数字で呼ばれていたのだ。秘密基地があったのは3番鉄塔の近くだったから、ゼロ番鉄塔までは随分距離がある。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「あ、そーか！だからキチから数えてなんだ！基地から数えた場合ゼロは3番鉄塔じゃねーか？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「マッサー、お前は探偵か？なかなか鋭いな。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">俺も楽しくなってきた。5人は気持ちが弾んで暗い山道を小走りになりながら3番鉄塔を目指した</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「やっとついたー。みんな走り出すんだからついて来るのが必死だったよ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「ついてこれてなかったじゃねーか。マイペースバカめ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「まぁまぁガンちゃん、マッサーも一生懸命走って来たんだ勘弁してやれよ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「サトルは優しいなぁ。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">デジャブか？いつか見たことある気がする様な場面だ。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">鉄塔は基礎のコンクリートに苔が着いて大分古びている様に見える。昔はもう少し綺麗だった気がするが、20年という歳月を考えるとそれも当然か。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「ゼロの下ってここで間違いねーのかな？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「とりあえず掘ってみるか。20年前の代物だ、ダメもとダメもと！」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">掘り始めてから約20分</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「おい！みんな来いよ！これじゃねーか？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「本当だ！間違いねぇ！」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">それは土がこびりついていたが、しっかりとした黒い箱だった。鍵穴は土がつかない様にテープでガードされている。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「サトル、何か思い出したかよ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「いや、まだ全然思い出せないんだ。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">やはり、不思議なくらいにその箱に見覚えが無かった。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「開けてみろよ！」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「あぁ。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">鍵穴を塞ぐテープを剥がし、鍵を刺してみる。カチッという音がして箱が開いた。するとその箱から聞き覚えのある音楽が流れてきた。これは、、</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「小学校の校歌？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「あぁ、オルゴールだ。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">2.3分だろうか、オルゴールは鳴りやんだ。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「中に何か入ってるぞ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">ライトを当ててエリトがそういった。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">手紙？</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「また手紙か？次も暗号か？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「いいや、これは普通の手紙みたいだ。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">"</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">おれは今、12才だ。いつかのオレは幸せか？ちゃんと</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">前を向いているのか？多分ここにきているということ</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">は、幸せではないんだろうな。今のオレは、しあわせだぞ。みんな</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">も一しょだ。みんなで遊ぶまい日がたのしい。まい日全力でわらいすぎて、しょ</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">う来は目のよこに深いしわが出きそうだ。今のオレのしょう来の夢は、社長になることで</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">もサッカーせん手になることでもない、お金もちになることでもない。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">どうせ、1度の人生だ。今のようにまい日をたのしくすごせたらいいな。いつかのオ</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">レ、今のオレの夢をかなえてくれよ。じゃあ</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">な。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">いつかのオレへ、今のオレより"</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">なんだこれは、誰が書いた文章なんだ。12歳の俺が今の俺に宛てた手紙なのか？まるで今の境遇を見ているみたいじゃないか。毎日が空虚で、自分自身が何のために生きているのかわからない。幸せとは何なのか。仕事に追われるルーティンに笑うことすら忘れてしまっていた自分。まさか小学生の自分に気づかされるなんて。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">「なんで泣いてるんだ？」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「なんでもねーよ。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">ここの村に戻ってから違和感が続いていた。不自然な温かさ、アキラの目尻のシワ、エリトの辞職。自分は今ようやくその答えが分かった。不自然に感じた温かさは、都会のサラリーマンの建前社会の中に慣れてしまっていたからだ。アキラの目尻のシワになぜか目に止まったのは、全力で笑ってきた証拠だからだ。エリトは会社で何かがあって辞めたのでは無く、ただ何もなく、自分が空虚に感じたからだったんだ。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">それに気づいたとき、今の自分の生活がとてつもなく虚しく感じ、仕事を辞めようと決意した。人間の、幸せの本質とはどこにあるのか。この手紙はきっとその本質に鋭く近い。生まれて生きて死んでいくだけの、この一生。誰かと比べて、比べられて、責任の擦り合いに人生の時間を費やすのではなく、楽しいと思える、幸せと思える時間や空間に人生を使う事こそが人として生まれた自分の幸せの本質ではないか。12才のオレ、ありがとう。</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">プルルルルル・・・・</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">はっ、ゆめ、、だったのか？こんなに鮮明な記憶の夢は初めてだ。何か大切なことが分かった気がする。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">プルルルルル・・・・</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「もしもし。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「もしもし、サトルか？俺だ、アキラだ。」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「アキラか？ちょうどさっきお前らの夢を、、」</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">「エリトが自殺した。」</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">え？夢の中では仕事を辞めてあんなに楽しそうだったのに。現実は結局そんなに甘くなったと言うことなのか？</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">その後しわくちゃになった封筒が俺の家に届いた。宛名は無し、中には小さい手紙が入っていた。</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">"</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">おれは今、12才だ。いつかのオレは幸せか？ちゃんと</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">前を向いているのか？多分ここにきているということ</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">は、幸せではないんだろうな。今のオレは、しあわせだぞ。みんな</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">も一しょだ。みんなで遊ぶまい日がたのしい。まい日全力でわらいすぎて、しょ</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">う来は目のよこに深いしわが出きそうだ。今のオレのしょう来の夢は、社長になることで</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">もサッカーせん手になることでもない、お金もちになることでもない。</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">どうせ、1度の人生だ。今のようにまい日をたのしくすごせたらいいな。いつかのオ</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">レ、今のオレの夢をかなえてくれよ。じゃあ</span></p><p><span style="font-size:0.83em;">な。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">いつかのオレへ、今のオレより"</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">夢に出てきた手紙だ。しかし、読んでみて気づいた。隠されている文字に。俺は怖ろしさのあまり、手紙を投げ捨てた。</span></p><p>&nbsp;</p><p><span style="font-size:0.83em;">"お・前・は・も・う・も・ど・レ・な・い"</span></p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12289059393.html</link>
<pubDate>Sun, 02 Jul 2017 21:36:38 +0900</pubDate>
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<title>そんな事は、大人だって知らない。</title>
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<![CDATA[ <br><br>そんな事は、大人だって知らない。<br><br>「宇宙の先には何があるの？」<br>小学4年生が尋ねてきた。<br><br><br>そんな事は、大人だって知らない。<br><br>大人だって元々小学生だったんだからね。知らないことを隠してるだけだよ。<br><br>「真っ白の世界って、その先はもっと白いの？」<br>小学4年生が尋ねてきた。<br><br>そんな事は、大人だって知らない。<br><br>考えたことも無かったよ。君はすごいね。<br><br>とりあえず褒めておけばいいって事じゃない。小学生もディベートがしたいんじゃないかな？<br><br>「人間は神様が創って、じゃあ神様は誰が創ったの？」<br>小学4年生が尋ねてきた。<br><br>そんな事は、大人だって知らない。<br><br><br>「大人って、何も知らないんだね。」<br><br>今は知らなくても大人になったらなんでも分かるようになってると思ってた。<br><br><br>「何歳から大人なの？」<br><br>そんな事は、大人だって知らない。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12155294167.html</link>
<pubDate>Fri, 29 Apr 2016 22:59:22 +0900</pubDate>
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<title>ドラゴンボールよりワンピースのように生きたい</title>
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<![CDATA[ <br><br>ドラゴンボールとワンピースといえば、少年ジャンプのシリーズとしてよく取り上げられますよね。<br><br><br>でもなんとなく、“ドラゴンボール=守るための闘い”っていうイメージがあります。<br><br>一方ワンピースは目的のために道を切り拓いていくというイメージ。<br><br><br>創られた時代背景もあるのでしょうか。<br><br>仲間というものを強く感じさせるワンピースの方が私は好きです。<br><br><br>仲間と友達の違い。今度はそれについての私の見解を少し語ろうかと思っています。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12154328252.html</link>
<pubDate>Tue, 26 Apr 2016 23:49:53 +0900</pubDate>
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<title>神のあるべき姿</title>
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<![CDATA[ 神のあるべき姿<br><br><br><br>人のあるべき姿とは何か。神のあるべき姿とは何か。神とは何なのか。<br><br><br><br>仏は形を成して、人からの評価の対象となり、信仰と中傷の的となる。<br><br><br><br>神は天地創造を成して、人からの絶対の立場を得て、いや、立場というのは違っているのかもしれない。<br><br><br>神は人からの評価の届かない存在、即ち人がその存在を認められる次元には存在していない。言い換えるならば人がその存在を認められるもの全ては、それ即ち神であるとも言える。<br><br><br><br><br>イデアの世界のその上に在る神々は、時として人間の心の中に潜み、姿を見せずにその企みを果たす。神は人間には計られない。感情は神そのものなのだ。<br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12154119273.html</link>
<pubDate>Tue, 26 Apr 2016 12:36:47 +0900</pubDate>
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<title>クマよ</title>
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<![CDATA[ クマよ<br><br>ある日気がついた<br>時は流れている事に<br>ここに在る時間も<br>遠いお前が在る場所も<br>同じように<br>時は流れているのだと<br>世界の中には何があるか<br>そう「生」がある<br>景色の中には何があるか<br>そう「生」がある<br>季節の巡りには何があるか<br>そう「生」がある<br>この世界には「生」が溢れている<br><br><br>家に眠っていた絵本を久しぶりに開いてみた。<br>幼い頃に読んだことはあったのだろうけど、そんな記憶は全く無い。<br><br>星野道夫著「クマよ」<br><br>最初に読んだ時のインパクトはとても大きかった。<br><br>ここまで、「生」というものを強く感じさせる作品はこれまでほとんど見たことがない。<br><br>ストレートに、世界には「生」が溢れている。ということを主張し、クマを通して生きているとはどういう事なのかと考えさせられる。<br><br>一番好きな一節は、“気がついたんだ おれたちに 同じ時間が流れていることに”。この一節にこの作品の最も伝えたいメッセージが込められていると感じる。<br><br>子どもの頃の自分は、何を当然なことを言っているのだと感じていたと思う。しかし、今の自分にとっては、とても大切な世界の神秘に触れたような印象を持つ。<br><br>“あぁそうか、生き物はみんな、生まれて生きて死んでゆくのか。遠い遠い場所にいても、生きている時間は同じなんだ。”<br>素朴であり、みんな知ってるのに気づいていない、そんな感覚を自分の中に見つけた。
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<link>https://ameblo.jp/kendle/entry-12153784100.html</link>
<pubDate>Mon, 25 Apr 2016 12:40:42 +0900</pubDate>
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