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<title>剣豪ブログ</title>
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<description>何も宮本武蔵だけが剣豪じゃありません。有名無名様々な剣豪の生き様をMr.GoKが書いていきます。</description>
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<title>中井庄五郎 其の五</title>
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<![CDATA[ 間違いなく斬ったと思った刹那！鍔元で予想外の反応が生じた。<br>信じられないような精妙さで庄五郎の剣の方向が狂わされた。<br><br>受け流したのかはじき返されたのか、判断のつかぬまま庄五郎の体は泳いだ。<br><br>右袈裟に打ち下ろされる剣を瞬時に感じ取りあてずっぽうに防ぐ。<br><br>かろうじて庄五郎はその剣を受けた。ギャーンという音と共に火花が散っている。この大刀でなければ折られていただろう。<br><br>「なんちゅうやっちゃ・・・ワシの抜き打ちは通用せんか・・・」<br><br>衝撃で左肩の腱が切れた。アバラも何本かいかれたようだ。<br><br><br>「むん！」<br><br>左手に衝撃が走るが、生来の膂力の強さで斉藤の刀を左へ振りはらった。<br><br>体勢を崩すものと考えた庄五郎は右横殴りに剣を振り切ろうとするが斉藤には通じなかった。<br><br>切っ先がこちらから微塵も離れていない。左手の衝撃はますます強くなってくる。<br><br>「こりゃあかんで・・・」<br><br>もうあかんかもしれん、と思う間もなく斉藤の様子がおかしい。一間以上も間合いをとりだした。<br><br>「・・？」<br><br>今が盛馬のところへ行くチャンスと見るや、脱兎のごとく駆け出した。それほど離れてはいない！<br><br>沖田・永倉を相手にしている那須盛馬はしたたか酩酊している。二人も飲んでいるようだ。<br><br>沖田は取り囲んで成り行きを見守っている。<br><br>戦闘に加わらないのは、永倉の腕に遠く及ばないと判断したのかもしれない。<br>永倉も神道無念流、岡田十松門下の麒麟児である。<br><br>道場、実戦共に沖田・斉藤と比肩し得る新撰組二番隊組長だ。<br><br>盛馬の小手を狙ったのか判断がつかない逆袈裟を永倉はいともたやすくはじいた。<br><br>「こなくそ！」<br><br>はじかれて後ろにたたらを踏んだ盛馬めがけ、永倉の左胴が盛馬のわき腹をえぐる。<br><br>「ぐわっ！」<br><br>短い呻き声を上げ盛馬は尻餅をついて後ろに這っている。<br><br>「永倉さん、武士の情けです。とどめを。」<br><br>剣を鞘に収めつつ、最後の検分支度を始める。斉藤は心配ないだろう。そう考えた刹那！<br><br>凄まじい剣気を感じた。瞬時に沖田は兼国と利き腕の名刀、菊一文字を抜き放つ。<br><br>ところが！<br><br>脇を大男が恐ろしい速さですり抜けた。その勢いのまま、まるで獣かと見まがうような勢いで永倉に当身をくらわせる。<br><br>不意をつかれた永倉に当身がまともに入った。崩れながらも右横殴りに剣を繰り出す！<br><br>庄五郎はギリギリで永倉の剣をかわしながら、両脇で盛馬を抱きかかえ走り出した。<br><br>かわされた永倉は転んでしたたか腰を打った。<br><br>「いててっ！・・・へえ・・・まるで熊だねありゃ。」<br><br>「永倉さん・・・」<br><br>見ると総司が困ったような顔つきで新八を睨んだ。<br><br>「総司、まぁいいじゃねーか。オレも当身をくらっていてーんだよ。オマエ追ってくれ。オレも後から行く。」<br><br>「斉藤さんは？」<br><br>「ばか野郎、オレが戦ってお前が見物してたんじゃねーか！どうしたんだ一は。」<br><br>斉藤は呆然と剣と手を交互に見つめている。<br><br>アレだけ優位に戦っていた一であったが、右袈裟に打ち下ろした際に生じたのであろう亀裂が入っていた。折れる寸前である。<br><br>しかも最初の胴抜きをいとも簡単にかわしたと思っていたはずだが、衝撃で左手が思うように動かない。<br><br>屈辱であった。剣において遅れをとったことのない達人斉藤のプライドがズタズタにされた瞬間であった。<br><br>「斉藤さん」<br><br>沖田が声をかける。<br><br>「どうしたんです、あなたらしくもないじゃないですか。何かありましたか？」<br><br>「いえ、何でもありません。・・・沖田さん！」<br><br>「はい？」<br><br>「・・・あ、いや、・・・」<br><br>あなたは真剣を折ったことがありますか？<br><br>叫びだしたい衝動を抑えるのが精一杯である。<br><br>「屯所に戻りますか？私と永倉さんがいれば後は心配ありませんよ。」<br><br>「いや、大丈夫です。行きましょう」<br><br><br>永倉が後を追っている。<br><br>「盛馬さん！援軍を呼んできますから！」<br><br>声が聞こえた。<br><br>「ははーんあの熊だな。なめてかかるとやられるかもな、ヘヘヘ」<br><br>永倉は楽しそうである。<br><br>この男は強い男を見ると血がたぎるのであろう。芹沢一派、平山五郎を斬った時も笑っていた。<br><br>平山も神道無念流目録の腕前だ。謀殺とはいえ、平山は永倉に一合も交えられなかった。<br><br>凄まじい腕だ。<br><br>おっつけ二人が永倉と合流する。しかし庄五郎と盛馬の姿は見えない。<br><br>「土佐藩に入っちまったかな？こうなると面倒くせーよなァ」<br><br>「藩邸の周囲を見回ってみましょう。永倉さん、斉藤さんと一緒に頼みます！」<br><br>「おうよ！」<br><br>三人がいくら探してもそれらしき人影は見えない。<br><br>「まぁしゃーねえ。そろそろ戻ろう。土方さんに相談して上には話通してもらうとするか」<br><br><br><br>庄五郎は藩邸に行くとみせかけて橋のたもとで息を殺していたのだ。<br><br>土佐藩は日和見である。上士でもない盛馬を連れていったところで追い出されるかもしれぬ。<br><br>ましてやワシが行ったところで・・・そう思い、やり過ごすまで隠れる方策をとった。<br><br>結果的に成功であった。<br><br>盛馬を麹屋町姉小路の池村久兵衛方に担ぎ込んで応急処置を行い、<br><br>下御霊（しもみす）神社の裏手にある古本屋で療養させたのである。<br><br>盛馬が元気なった頃をみはからい、吉野の十津川郷へかくまうことにする。この騒ぎで会津松平候から土佐山内家へ詰問使が届くことになったからであった。<br><br>中井庄五郎の京での活躍は続く。
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<link>https://ameblo.jp/kengoo/entry-10025768646.html</link>
<pubDate>Thu, 15 Feb 2007 11:58:43 +0900</pubDate>
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<title>中井庄五郎 其の三</title>
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<![CDATA[ 慶応三年初冬、馴染みの酒屋で那須盛馬としたたか痛飲した庄五郎は四条大橋にて新撰組猛者中の猛者、<br><br>沖田総司、永倉新八、斉藤一と出くわしてしまう。<br><br>隊士を連れていないところを見ると、見廻りじゃない。<br><br>三人で飲んでいたようだ。<br><br>隊服のだんだら模様をみつけた盛馬が最初に因縁をつけた。<br><br>「おんしらの服見よると酒がまずくなるき、どこなりといんかい！えらそうに街中闊歩しよってからに！」<br><br>「盛馬さん、やめましょう。」<br><br>さすがの庄五郎でも相手が悪すぎる。アレは新撰組で最強と名高い一番隊組長、沖田総司ではないか。<br><br>沖田総司が水戸脱藩、進藤某を斬った現場を通りかかったことがある。<br><br>中段とも下段ともつかない、右斜めに剣を構え猫背のように背を丸めている姿が目に焼きついている。<br><br>総司の強さは鬼神と見まごうばかりであった。進藤を突き一発で瞬殺したのである。<br><br>庄五郎をもってしても繰り出される剣が見えなかった。<br><br>手が震えた。ワシだったらどうするだろうか。あの突きをかいくぐれるのか。<br><br>夢でうなされたこともある。<br><br><br>「土佐藩士か。容堂公が呆れるぞ。見逃してやる、さっさと行け。」<br><br>永倉が言った。<br><br>「すんません。盛馬さん、行きましょう。」<br><br>「待て」<br><br>声をかけたのは斉藤一だった。<br><br>髭面の大男で引っかかったのだ。監察役山崎からの報告ではとても絞りきれない程の情報がもたらされたが、<br><br>居合の達人で髭面、大男という報告は確かにあった。<br><br>「そなたの名前はなんと申す」<br><br>「私は土佐藩士、有働清兵衛と申します。」<br><br>「どうしたんです、斉藤さん。どこかでお会いしたことでも？」沖田が割って入る。<br><br>「いえ、ちょっと気になったもので・・・有働殿、お主本当に土佐のお方か？それにしては近畿訛りが強いようですが」<br><br>言いながら斉藤は既に刀の鞘に手をかけている。<br><br>それを見た盛馬が激昂した。<br><br>「なんじゃあ、ぬしらは！ワシらと闘おうちゅうんかあ！」<br><br>いきなり抜刀してしまった。こうなるともうしょうがない、覚悟を決めた。相手が1人でも敵うかは分からない。ワシが二人引き受けよう、と考えた。<br><br>ところが・・・<br><br>斉藤が割って入り、沖田・永倉が盛馬めがけて突っ込んでいったのだ。<br><br>「そなた、村岡伊助をご存知か？」<br><br>「・・・・・・・・」<br><br>「まあよい。居合の使い手のようだ・・・」<br><br>並々ならぬ剣力を見てとった。正眼につけられた剣の先から向こうはまるで幻の如く揺らいでいる。背中にイヤな汗が吹き出た。<br><br>庄五郎は身震いがした。しかし今更引くワケにはいかない。<br><br>切っ先が触れるか触れないかのところまで近づくと瞬速で踏み込み抜き打ちを敢行する。<br><br>庄五郎の大剣が斉藤の胸元めがけて飛び込んでいく！
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<link>https://ameblo.jp/kengoo/entry-10023972915.html</link>
<pubDate>Mon, 22 Jan 2007 13:55:22 +0900</pubDate>
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<title>中井庄五郎 其の二</title>
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<![CDATA[ 新撰組三番隊組長、斉藤一が通報を聞き駆けつけたのはすでに四半刻も過ぎた頃であろうか。<br><br>見るも無残な村岡伊助の死体を、先に到着していた原田左之助が検分していた。<br><br>「おう、斉藤。おせーじゃねーか」<br>「・・・・・・・・・」<br>「村岡がやられちまったぞ。相当な手練れだな。思い当たるフシはねーか？」<br>「腕も折られてんのよ。一撃で刀ごと腕も持ってかれちまったらしい。切り口もスゲエぞ。見るか？」<br>「いえ・・・結構です。」<br>「薩摩っぽで左胴斬りってのも合点がいかねーしな。居合か？居合使いだとしたらおっそろしい腕前だ。」<br>「・・・・・・・・・・・」<br>「オマエが面倒みてた村岡だ、後は任せたぜ。」<br><br>そういうと原田は十番隊を引き連れ屯所に戻っていった。<br><br>斉藤は無口だが素直な村岡に好感を持っていた。<br>長州脱藩と口では言っていたが多分間諜だろう、そう思っていた。<br>御倉伊勢武の例もある。斬ったのは斉藤であった。<br>ところが村岡は素直に自分の役目を告げ、改めて新撰組に入隊したい、そう言ったのだ。<br><br>隊規が厳しく、脱走も必ず見つけ出しては処分する新撰組である。<br>雄藩の長州を辞めて新撰組に入るという選択肢を選んだ村岡を誇らしく思えたのだ。<br><br>そして剣も斉藤が教えてきた。けして天賦の才があるとはいえなかったが呑み込んで努力を怠らなかった。<br>「村岡さん、安らかに」<br>心のうちで手を合わせ、丁重に葬る支度を始める。<br><br><br>観察（監察）役の山崎蒸を斉藤は呼んだ。<br>村岡の犯人を内偵してもらおうと思ったのである。<br><br>「やれますか？」<br>「はぁ・・・斉藤さんのお話からある程度絞り込むことが出来ると思いますが。」<br>「じゃよろしくお願いします。」<br><br><br>品川弥二郎から寺田屋へ招待された。<br>いまや時の人、坂本竜馬に会えるのである。庄五郎は胸が躍った。<br><br>坂本はハタチ未満の庄五郎を格下扱いせず、同等に扱った。そして自説の「富国強兵論」を滔々と<br>まくしたて時勢に明るくない庄五郎に諸国の話などを聞かせる。<br><br>「日本も強国にならなあかんのぜよ！なぁ庄五郎君！」<br>「はぁ・・・しかし私などがお役に立てるのでしょうか・・・」<br>「何をいうちょる！おんしら若者が日本を引っ張らんでどうする！愉快じゃあ！」<br><br>大抵酒が入ると坂本はこの調子だが、そこは憧れの存在である。すっかり庄五郎は惚れてしまった。<br><br>「ワシは坂本さんの為ならいつでも死ねる！」周りの者に言って憚らなかった。
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<link>https://ameblo.jp/kengoo/entry-10023760253.html</link>
<pubDate>Fri, 19 Jan 2007 10:10:30 +0900</pubDate>
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<title>中井庄五郎 其の一</title>
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<![CDATA[ 中井庄五郎編～<br><br>文久三年の天誅組の変で、幕府に痛めつけられた大和吉野郡の十津川郷士達。<br><br>勤皇の志はいささかの揺るぎもないようである。<br><br>「一心公平無私、土地を得ては天朝に帰し、功あらば神徳に属し、功を私することあるべからず」<br><br><br>「盛馬さん、もうすぐ京に入りますねえ」<br>「うむ・・・ぬしにゃやってもらいたいことが山ほどあるんじゃ、頼むき、庄五郎。」<br><br>剣術教授に十津川に入っていた土佐藩士、那須盛馬は異形の相の男を見つける。というより、剣には自信のあった盛馬がかすりもしなかった、といった方が正解であろう。<br><br>自身も鏡心明智流目録の腕前を、自慢こそしなかったが大抵の者にそうそう敗れるとは考えていなかった。<br><br>しかし・・・<br><br><br>身の丈6尺を超える偉丈夫に手も足も出なかった。<br>聞くと田宮流居合の皆伝だという。しかし道場の剣で負けるとは・・・<br><br><br>「道俊先生には、杖、居合だけやなく雖井蛙（せいあ）流も教わったんで・・・」<br><br>なるほど、と思った。雖井蛙流は鳥取藩士、深尾角馬の創始した剣術。盛馬は今まで当たったこともない流派だ。しかしその技量にはほとほと感心する。<br><br><br>「実戦だけじゃないちゅうことか。道場でも強いんじゃからなぁ」<br><br>盛馬は大笑した。<br><br><br>中井庄五郎。十津川郷士。<br>修験者道俊より田宮流抜刀術を極め、奥義に達する。人呼んで「稲妻庄五郎」<br>大男でひげもじゃ、朴訥な性格を含め盛馬は「熊」と呼んでいる。<br><br><br>「庄五郎」「はい」<br>「長州の品川弥二郎殿に会って欲しいんじゃ」<br>「はぁ・・・それで私は何をすれば」「会えば分かるき。おんしなら大丈夫、勧めたのはワシじゃ。頼むぜよ」<br>「はい」<br><br>長州藩士、品川弥二郎からたくされた使命は新撰組隊士、村岡伊助を斬ることであった。<br><br>新撰組にスパイとして入隊したはずがいつのまにかミイラに。<br><br>今では長州の情報が筒抜けになっているという。<br><br>京都油小路下ル。<br><br>村岡伊助は早い足取りで屯所へ戻ろうとしていた。何せ物騒なご時世である。<br><br>新撰組の隊士と分かっただけで勤皇浪士に取り囲まれるであろう。<br><br>北風が容赦なく伊助の体に吹きつける。その都度身震いした。庄屋の空き店の傍近くを通り過ぎると突然！<br><br>「村岡さんやな？」通りの狭まった左の物陰から声をかけられた。<br><br>「ひっ！」という声をかろうじて押し殺し、その声のほうを見る。<br><br>・・・デカイ。しかも髭だらけ。これは一見して不逞浪士だと考え、逃げだそうとした。<br><br>「なんや、新撰組いうたかてちっさい根性やないか。なぁ力男。」隣にはいつのまにかもう一人浪士がいるではないか。<br><br>侮蔑された声で足を止めたのがいけなかった。行く手には既に前岡力男が立ちふさがっている。<br><br>「アンタ等も腕が自慢なんやろ？逃げるくらいやったらワシと勝負せんか？」<br><br>「な、なめるなよ！オレはこう見えてもなぁ、加藤田新陰流・・・」<br><br>「何流でもかめへん。」<br><br>・・・斉藤さんか永倉さんでもいれば・・・二人くらいワケないのに・・・<br><br>いくら考えても二人はいない。左の佩刀を抜き放った。<br><br>髭の大男は抜かない。何をしてるんだ。このまま切りかかろうかと躊躇した。<br><br>「なんや、無手の男は切りにくい思うてんのか？ワシは居合使いや。」<br><br>「い、居合なら居合の構えがあるだろ！構えろ！」<br><br>庄五郎は構えず笑っている。<br><br>行く手をさえぎる右手の男と交互に見やりながら、徐々に後退していった。<br><br>「心配せんでええ。ヤツは抜かん。お前ら新撰組とちごうてワシらは集団で襲ったりせえへんのや。」<br><br>そろそろ見回りがやってくる。なんといってもここいらは一番警戒している地区でもあるし・・・今日は斉藤さんのはずだ。<br><br>それまで時間稼ぎをすれば誰かがみつけて屯所に報告してくれるだろう、そう考えた。<br><br>考えを見透かされたようだった。庄五郎が無防備に近寄ってくる。<br><br>この剣気。あまり剣に自信のない伊助でもすさまじい腕だという事は理解できた。<br><br>斉藤一に教わったことが走馬灯のように甦る。<br><br>「村岡さん、居合を相手にしたらねえ、出来る限り剣を固定しないこと。新陰流にもあるでしょ？切っ先を揺らしておくんだ。<br>そして下段が有効だ。少しやってみようか。」<br><br>伊助は下段に構えなおした。隙を見せないことである。<br><br>しかし庄五郎の腕は桁違いだった。鍔鳴りの音がするや掉尾（とうび）の構えから居合を防ごうと考えた伊助の剣ごと跳ね上げたのだった。<br><br>「ぐわあぁぁぁー！」<br><br>伊助の腕は打ち込みの衝撃により既に折れていた。<br><br>無銘の業物である、見たこともないような大剣が伊助の剣を腕ごとなぎ払う。<br><br>がら空きの胴に大剣が吸い込まれていく。伊助は既に肉塊と化していた。<br><br>～其の二に続く
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<pubDate>Thu, 11 Jan 2007 07:04:07 +0900</pubDate>
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<title>和田平助</title>
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<![CDATA[ 和田平助編～<br><br>「チッ・・・またかよ。」<br><br>平助は一人ごちた。また宇都宮下野よりの呼び出しである。<br><br>「あの狸オヤジ、何かといや難癖つけやがる。めんどくせー。」<br><br>水戸街道を東へトボトボと歩む姿は浪人風情にしか見えない。<br><br><br>和田平助政勝。<br><br>田宮流居合術の達人。わずか20歳にして既に皆伝、今では「新田宮流」創始者として水戸藩ではならぶものがない程の腕前である。<br><br>性格は傲岸不遜、生来強情なタチで誰彼かまわずぶっきらぼうな口を利き、誰よりもケンカっ早い。<br><br>だが上も下もないため、農民などのウケはすこぶるよく皆が頼りにしていた存在でもあった。<br><br>ある日小作の農民、吾平が平助の下へやってきた。<br><br>「平助さま、ここいら最近物騒になっていけねえ。みんな幽霊が出ると口々に噂しとる。」<br><br>「何を？幽霊だと？そんなわきゃねーだろ、おい」<br><br>「いや、みんな見たっていうとる。んで騒ぎのあった翌日には病人が出るでな」<br><br>「へえ、そんなことがあるのかねえ・・・」<br><br>「ひとつ退治てくれんかのう。みなふるえちまって・・・」<br><br>「・・・やだよぉ、おい、おらぁそういうの苦手なんだい。」<br><br>「幽霊じゃねーかもしれねえっぺ？だからさ、もしやっつけられたら、ということで。」<br><br>「・・・まぁそういう話なら構わねーが、一体そいつはどんなナリをしてんだい？」<br><br>「なんでも若い女だったり、年寄りの婆さんだったりするそうな。芋が浮いてたり大根が浮いてたり・・・」<br><br>「おいおい、なんだよそりゃ。手妻（手品）かなんかか？」<br><br>「わからねーけどそれを見た日にゃ皆寝込んじまうんだ。平助さま、頼むよ」<br><br>「んー・・・」<br><br>それから寺での見張り番が始まった。<br><br>「ったくオレも人が良いんだか、バカなんだか。さみーなー今は師走だよ・・・酒ねーかなー・・・」<br><br>酒を探しているがすでにほとんど飲んでしまった。酒豪でならした平助に一升瓶は飲んだウチに入らない。<br><br>丑の刻を過ぎたあたり。<br><br>「お・・・おいおい、アレか言ってたのは・・・」<br><br>見ると童の格好をした女児の周りを野菜が飛んでいるではないか！<br><br>「へえーこんなのにお目にかかれるとはねえ・・・んじゃ近づいて・・・向こうからきやがった！」<br><br>飛んでいる野菜をつかんで頬張りながら来る童子に平助はいささかビビったが、そこは剣客である。<br><br>目にもとまらない速さで剣を鞘から抜き、胴から真っ二つにした！<br><br>「ぎゃん！」<br><br>「ぎゃん？・・・ええっ？なんだいこりゃ。狐じゃねーか。狐ってのはホントに人を化かすんだねー・・・たまげたなぁ！」<br><br>翌朝小作の吾平が寺まで来ると、野菜を咥えたまま寝ている平助を発見した。<br><br>「平助さま！あんたなにしとるんだ！平助・・・」<br>「おお、吾平か。やっつけたぞ。」<br>「ええっ！？幽霊を！？」<br>「幽霊じゃねーよ、狐だったぞ。ほら。」<br><br>見ると五尺はあろうかという大狐である。<br><br>「あ、あんた狐を斬りなさったのか？後が怖いで、よくお祓いせんと。しかもこんな大狐、ぬしだでこりゃあ・・・」<br><br>「オマエが頼んだんだろ！成り行きでしゃーねえ、お稲荷様斬っちまったって寸法よ！あとはオマエが丁重に葬っとけ！オレはもうイヤだよ。」<br><br>「寺のお坊さんにお祓い頼んで・・・平助さま、あ、ちょっと！！」<br><br>見るともういない。剣の速さも逃げ足も達人級であった。<br><br><br><br>宇都宮の魂胆は明らかだった。新規召抱えの神夢想流達人、佐藤一心斎を平助が苦もなく破ってしまったからだ。<br><br>「ケッ、あんなゴタク並べてるヤツのドコが名人なんだよ！宇都宮らしいアホさ加減だぜ！」<br><br>「鞘の内で勝つ」<br><br>これが居合の極意である。先に抜いた方が負けなのだ。<br><br>平助の闘気に圧倒された一心斎は、体がこわばる事を恐れるあまり飛びかかってしまった。<br><br>「へっ！」<br><br>神速ともいえる平助の刀が鞘から横走ると、みねで胴をしたたか切りつけた。<br><br>一心斎はあまりの衝撃に息も出来ず転げまわっている。<br><br>宇都宮の顔がどす黒くゆがんでいる。既に逆鱗に触れているだろうが早々に平助はその場を辞去し逃げ帰った。<br><br><br>「はぁあ～気が重いなぁ・・・今度はなんだい。1度くらい負ければあいつも気が済むのかもな。でもオレの方が強いんだからしゃーねー」<br><br>ぶつぶつ言いながら城の門をくぐる。<br><br>今度の相手は真壁闇夜軒一門の霞流だ。<br><br>豪腕でならした真壁氏幹は戦国武将ながら剣の達人でもあった。号名は闇夜軒。<br><br>その霞流皆伝、飯島小平太が次の相手である。<br><br>「今度は居合使いじゃねーのかい。いろいろご苦労なこった。」<br><br>相手を見て平助は悟る。<br><br>「こりゃみね打ちってワケにゃいかねー。やるかやられるかだ。」<br><br>それだけの力量を見て取った。少なくとも実戦で相当数、相手を斬ってきた腕だ。間違いない。<br><br>さすがに平助は達人であった。<br><br><br><br>真剣を中段に構えた小兵太の腕はすさまじかった。気だけで身がすくむ思いがする。<br><br>しかしこうなると平助の戦闘力にギアが入る！<br><br>正眼につけたままじりじりと寄ってくる小兵太を相手に右足をゆっくりとすべらせながら中腰からさらに左足を後ろへと後退させる。<br><br>新田宮流抜刀術、本領の構えだ。<br><br>「ウオッ！」<br><br>低い唸り声と共に小兵太の突きが繰り出された！その踏み込みの速さに平助は危うく一撃を喰うところである。<br><br>体を左に開き僅かの所作でかわす！まさに見切りである。<br><br>かわされたと見るや、小平太は間を空けようと剣を引き寄せ左脇をしめ、防御の形になりながら時計と反対軸の方へ体を半回転させた。<br>逆袈裟懸けに斬ろうとする前に一瞬の隙が生まれる！<br><br>それを見逃す平助ではなかった。<br><br>瞬時に体を近接させ、新田宮流の胴抜きを敢行する！<br><br>「きえーい！」<br><br>鞘から全く離れずにいた剣は平助の意思をもってとうとう抜き放たれた！<br><br>小兵太の左胴を相州無銘の業物が疾る！<br><br>そのあまりのスピードに周囲の者には平助の剣は全く見えない。<br>ただ気合いと鍔鳴りの音が聞こえただけである。<br><br>飯島小兵太は胴を半分切断され、息も絶え絶えであった。<br><br>おびただしい出血が試合の終了を告げていた。<br><br><br>晩年の平助は不遇であったようです。<br>詳しい記載は残っておりませんので、確かなことは分かりませんが<br>自らが招いた悲劇によって息子をなくしたそうです。<br>以後の消息も不明です。<br>しかし、抜刀術の使い手として田宮長勝以来の天才でありました。
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<link>https://ameblo.jp/kengoo/entry-10022709219.html</link>
<pubDate>Wed, 03 Jan 2007 03:02:50 +0900</pubDate>
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<title>仏生寺弥助</title>
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<![CDATA[ 仏生寺弥助編～<br><br>幕末期最強の剣豪を謳われた仏生寺弥助は越中氷見仏生寺村の貧農の子として生まれ、二代目岡田十松より薫陶を受けわずか十代で神道無念流皆伝。<br>その上段から繰り出される技は「不敗の上段」と呼ばれ誰も彼も打ち負かされたそうです。<br><br><br><br>中国・九州地方に知らぬ者なし、片山伯耆流の宇野金太郎が手合わせを願いたいとやってまいりました。<br><br>宇野金太郎といえば、岩国で片山流を修め江戸では男谷精一郎、千葉周作に学び、剣鬼と呼ばれた達人です。<br><br>武蔵さながらの「箸で蝿をつかむ」ことが出来たといいます。<br>得意技は小手で、その早業は「宇野の小手」と呼ばれました（普通じゃん）<br>桃井道場の名剣士、抜き胴の上田馬之助を手もなくひねり、千葉道場の俊英、海保帆平をもくだし意気揚々と斎藤道場の錬兵館にやってきたのでした。<br><br>「おたのもーす！岩国の宇野金太郎と申します。一手お願いしたいと存ずるがー！」<br><br>「どーれ」<br><br>奥にいたため、相手の素性を知らなかった塾頭の桂小五郎（後の木戸孝允）は簡単にあしらって早々にお引取り願おうと考えたのでした。<br><br>ところが・・・<br><br>「先生、アレは宇野金太郎ですよ！」<br>「げえっ・・・どうしよ？オレ相手するって言っちゃったよ・・・お前行け」<br>「イヤですよー私が敵うワケないじゃないっスかー」<br><br>「うーん・・・オレ負けたらシャレならないだろ。塾頭だから」<br>「あーた負けてもまだ若もいますし、弥九郎先生もいますよ」<br>「おまえアホか！弥九郎先生出すワケいくか！」<br>「ええ、もうお年ですし」<br>「そうじゃねーよ。後がなくなるつってんだよ！」「あぁ、そうか」<br><br>「歓さんいるの？」「さっきでかけました」「・・・・・・」<br><br>小五郎はやむなくでばることにしました。<br><br>「拙者は桂小五郎と申す。そなたは・・・宇野殿でござるか」<br>「いかにも。高名な桂先生とお手合わせ出来るとは願ったりです」<br><br>「・・・やべー負けたら言い訳できねーどーしよっかなー」<br><br>だてに桂小五郎も免許皆伝ではありません、得意の駿足でかきまわしてなんとかしようと考えました。<br><br>金太郎は微動だにもしません。<br><br>小五郎がほぼ後ろに回りこもうというのに動かないのです。<br><br>「ははっ！もらったぜーバカめ！」<br>面（ていうか後頭部なんだけど・・・汗）を狙った小五郎は信じられない光景を見ました。振り向きざま神速ともいえるスピードで小手を抜かれたのです。しかもハンパない衝撃！右手の指がほとんど折れたようでした。<br><br>「ぐうっ・・・みごと！」<br>金太郎は小手がまともに入り折れた感触が分かっていました。<br><br><br>「いや、先生。今日はこれまでにしましょう。勉強させて頂きました」そういうと道場の出口へ向かいました。<br><br><br>話を聞いた斎藤歓之助は気も狂わんばかりに歯噛みしました。<br>「桂！おまえがそんな情けない負け方をするとは！何をしとるか！」<br>「すんまそん。でも強いんですよー」<br>「塾頭のオマエがそんなんでどうする！後進に示しがつかんだろーが！」「へい・・・」<br>私が直々に出張ろう！早速宇野のところへ使いをやれ！」<br><br>日を改め、また宇野金太郎は錬兵館にやってまいりました。<br>「お主が宇野殿か。拙者は斎藤歓之助と申す」<br>「高名はかねがね。鬼歓といえば泣く子も黙る御仁ですな」<br>「世辞はよい。三本勝負だ。よいな」<br>「結構です」<br><br>お互いがそんきょして向かい合うと、ほぼ三間の間合いをとりました。<br>鬼歓の得意技は突きです。「突きの鬼歓」と呼ばれそのワザに高名な剣客は皆打ち破られたといいます。<br>生涯不敗といわれた千葉の小天狗、千葉栄次郎（わずか30歳で夭逝）とも引き分けた腕前は伊達ではありません。<br><br>ところが・・・<br><br>中段から突きへ移行する間際の小手を狙われ一本負け。稲妻のような衝撃が歓之助を襲いました。<br><br>「・・・なんて小手だ・・・痺れて感覚がないぞ。しかしここで負けるワケにはいかん！」<br>二本目は大上段に構えました。<br>上段はよほど相手との技に開きがあるか、背水の陣かのどちらかです。しかし剣鬼に大上段はあまりに無謀でした。<br><br>鬼歓の振り下ろしを苦もなくかわすと、今度は宇野の強烈な突きが炸裂！<br>歓之助は三間も吹っ飛び、後ろの羽目板に叩きつけられ気を失いました。<br><br>「ああっ！」<br>「先生！歓之助先生！」<br>「桂塾頭！歓之助先生が！・・・」<br>「むぅ・・・どうすっかなぁ、まいったぞこりゃ。」<br><br>歓之助は意識が戻らず、門弟に運ばれる有様です。<br><br>「歓之助先生のご様子はいかがか？拙者幸運にも勝たせて頂きました。さすがは斎藤先生でござる。大変勉強になりました。」<br><br>宇野が帰った後、気がついた歓之助は荒れ狂っていました。<br>周りのものに当り散らし、気がつけばメチャメチャです。<br><br>「弥助を呼べ」<br>「はっ？」<br>「聞こえんのか！弥助を呼べと言ったんだ！」<br>「は、はははい！」<br>門弟は慌てて仏生寺弥助を呼びにいきました。<br><br>歓之助の意向を受けた弥助が宇野を探すと既に郷里へ発ったといいます。<br><br>「岩国はちと遠いなぁ、しょうがねえ、行くか！」<br><br>岩国の養老館道場に辿り着いた弥助、<br><br>「こんちはー宇野先生はいらっしゃいますか？私は神道無念流、仏生寺弥助ともうしまーす」<br>「なんじゃ、そこもとは？」<br>「先生に一手お手合わせを願いたいと思いまして」<br><br>「先生、神道無念流の使い手が来ておりますが・・・」<br>「遠路はるばるご苦労だなぁ・・・よし、返り討ちだ。」<br>「宇野先生ですね？私は仏生寺弥助と申します」<br>「仏生寺？うん？どこかで聞いた名だな」<br><br>お互いが向き合うやいなや、雷撃のような面が金太郎を襲いました。<br><br>目から火花が散りました。<br><br>「めーん！一本ですな！」<br>「ちょ、ちょい待て！何がなんやら」<br><br>無防備に近づいてくる弥助に逃げ回るのが精一杯です。<br><br>「なんて打撃だ・・・こんなの初めてだ。」<br>恐怖が金太郎を襲いました。<br><br>「宇野先生！次も面でいきますぞ！」<br><br>合わせ技の小手で一本を狙おうと考えた金太郎はまたしても自分の考えが甘いことを悟りました。<br><br>神速で繰り出される上段を避けきれず今度はまともに脳天にくらってしまい、気絶してしまいました。<br><br>既に金太郎の負けです。先ほども書きましたが上段は相手との実力差が格段になければおいそれとは使わないハズです。<br><br>宇野金太郎相手に上段で構える・・・<br><br>しかも攻撃する部位まで告げた通りにやられてしまい、<br><br>底知れぬ弥助の強さに驚嘆するしかありませんでした。<br><br>息を吹き返した宇野に一本譲ろうとした弥助が、<br><br>「宇野先生、もう一度お手合わせ願います！」<br>「いや、もうご勘弁・・・私の負けです」<br><br>「仏生寺・・・そこもとは岡田先生に手ほどきを受けた仏生寺殿か！円明流も極めておるそうじゃな！」<br><br>「いえいえ、それほどのもんじゃないです。それじゃ失礼します。」<br>「よかったら門弟に稽古をつけてくれぬか？」<br>「私は教えるのが苦手で・・・それじゃすみません」<br><br>神道無念流の名誉を回復した弥助は家路へと向かいました。<br><br><br><br>弥助の最後は悲惨でした。<br>ほうぼうに借金をしていたとか、あまりの強さをねたんだ斎藤一族によって殺されたとか言われています。<br><br>暗殺によって殺されたのは間違いないようです。<br><br>斎藤新太郎が主犯という説もあり、なんともやりきない結末です。<br><br>享年33歳。天才の末路は哀れでした。。。
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<pubDate>Wed, 03 Jan 2007 00:09:54 +0900</pubDate>
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<title>樋口定次</title>
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<![CDATA[ 樋口定次編～<br><br>念流は元々慈恩なる僧が（元は相馬義元なる武士）が編み出した剣術です。<br>そしてその一派である馬庭念流は上州多野郡馬庭村で発展した土着の剣法です。<br><br>分派である斉藤弥九郎の神道無念流は江戸時代後期から幕末まで隆盛を誇った一派。<br>著名な剣客としては桂小五郎、仏生寺弥助、戸賀崎熊太郎、岡田十松（この人は新撰組永倉新八の師）、初代新撰組局長の芹沢鴨などなど江戸三大道場の面目躍如といったところでしょうか。<br><br>馬庭念流は戦国期の名残を残した、一撃必殺の剣で主に鎧武者を対象とし発展させたものでその修行たるや激烈を極めました。<br><br>樋口定次は家伝の新刀流を修めたのち、念流の継承者某という坊さんの下で修行を積み、正式な念流8世継承者として馬庭念流を興しました。<br><br><br>さて、ある日「天下無双日の本一」の旗を掲げた天流開祖、村上天流が上州の道場を恐怖に陥れておりました。<br><br>斉藤伝鬼坊直伝の弟子で新当流も免許、当たるところ敵なしの猛者です。<br>その剣は熾烈を極め、ほとんどの相手を撃ち殺してしまいます。<br><br><br>烏川にて幟を立てた天流は石の上にどっかと座り、周りを見渡しながら大声で叫びました。<br><br>「誰か拙者に挑戦する者はおらんのかー！常陸国古河の住人、天下無双の村上権左とはワシのことじゃー！」<br><br>「調子にのんな！てめえなんぞはワシが撃ち殺してくれる！」<br><br>上州勢多郡の住人、立山某が二刀を引っ提げやってまいりました。<br>「ワシは鐘捲流皆伝、立山じゃ。いずこなりとかかって参れ！」<br><br>村上天流は数ある得物の中から木刀を一本拾うと軽く二、三度素振りをくれました。<br><br>「よかろう。お主では少し役不足であるが、まぁいい稽古台くらいにはなるであろうて。」<br>「なにっ！キサマ愚弄するか！」<br>「愚弄ではない。本当のことだ。お主はその二刀でかかってまいれ。」<br>「ぐぐっ・・・おのれえ・・・すぐ後悔することになるぞ・・・」<br><br>鐘捲自斎門下の立山は大太刀一本、もう片手には小太刀を携えじりじりと近寄って行きます。<br><br>「なんじゃ、片手の木刀一本しか使わんと言っておるのじゃ。もう少し近づいてきたらどうだ。」<br>「ふふふ・・・その手はくわぬぞ・・・揺さぶりなぞワシにはきかん」<br><br>「んじゃ拙者からまいるぞ！」<br>すすっと歩み出た天流に慌てた立山は後ろへ後退しようとしました。<br>しかし雷撃のような一撃が立山のこめかみをかすりました。<br><br>「ぐうっ、、何という一撃だ。このままじゃ・・・うわあっ！」<br>右からなぎ払った一撃が返す刀で上段から袈裟懸けに振り下ろされると立山の肩口からめりこみました。左手の小太刀は叩き折られ、何の役にも立たなかったのです。<br><br>「ぐわーっ！」<br>あまりの斬戟に立山は意識が飛び、前のめりに倒れこみました。<br><br><br>二刀ですら防げない天流の技に周囲の人間は畏怖しました。<br><br>「・・・死ななくてすんだみたいだな。でもあれじゃあ二度と剣は握れまい・・・」<br><br>「さあ！他に打ち合うものはおらぬか！拙者はいつでも引き受けるが。どうじゃ？」<br><br>烏川のほとりでは連日地獄絵図が繰り広げられておりました。<br><br><br>「馬庭はどうした？あの御仁がくれば何とかなるじゃろ？」<br>「樋口は恐ろしくて震えておるそうな。」<br>「いくら馬庭が強かろうと、あんな化け物が相手では・・・」<br><br>人々は口々に噂しあいました。<br><br><br>そんな時馬庭念流の門弟が天流に撃ち殺される事件がおきました。<br><br>村上の狙いも樋口定次、一点のみであったことは言うまでもありません。<br>散々念流の悪口を言い放った村上に門弟が立ち向かったのです。<br>しかし、勝負は一瞬でした。<br>脳天を叩き割られ、門弟は即死でした。<br><br>「これでもまだ引っ込んでおるのか、樋口！念流はよほど臆病と見える」<br><br>我慢に我慢を重ねた樋口定次もとうとう重い腰を上げました。<br><br>「是非もなし。望むと望まざるとにかかわらず、災難は降りかかるものよ」<br><br><br>数日後の未の刻、烏川のほとりに天流と定次が対峙しました。<br><br>「ようやっと出てきたか。お主を待っていたのじゃ」<br><br>定次は無言です。すり足でお互いがそろそろと近づくと、手の届く距離まで来ました。<br><br><br>さすがの天流もおいそれとは近づけません。<br>一転定次は涼しい表情で、何かを極めた者ののみが持つ鈍い殺気を放っています。<br><br><br>四半刻も向き合った後、たまりかねた天流がしかけました。<br><br>「とりゃー！」<br>中段から上段へシフトしたと見せかけ、横殴りに定次の胴を狙いました。<br><br>一瞬閃光が走り！<br><br><br>天流の頭蓋は断ち割られました。そしてそのまま仰向けに倒れました。<br><br>あまりの駿足に見物人も何が起きたのか全く分かりません。<br>なんと中段を飛び上がりながらかわし、脳天に渾身の一撃を放っていたのです。<br>馬庭念流奥義「岩切」が炸裂した瞬間でした。<br><br><br>念流は専守防衛を理念とし、好んで戦わない「非戦」の剣です。しかし攻めに転じてこれほど恐ろしい剣はなかったといいます。<br><br>「無益な殺生をしたものよ」<br><br>一言言い放つと定次はその場を後にしました。<br><br><br>まもなく定次は道統を弟の頼次に譲り、諸国へ旅立ちました。<br>その後は行方知れずです。<br><br><br>噂には暗殺されたとも隠棲したとも伝えられます。<br>馬庭念流との戦いは「死」を覚悟せねばならぬ、と千葉周作にいわしめた当代随一の剣法なのです。馬庭念流の皆伝者は木刀で岩を断ち割るのも容易だったとか。。<br>現在でも馬庭念流は群馬県の地で残っており代々樋口家が継いでいるそうです。<br><br>高名な剣客としては赤穂浪士の堀部安兵衛、昭和の今武蔵と呼ばれた國井善弥が馬庭念流の達人でした。また剣豪のトップに樋口定次を推す人もいます。
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<pubDate>Tue, 02 Jan 2007 13:58:14 +0900</pubDate>
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<title>白井亨</title>
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<![CDATA[ 剣客伝説 白井亨編～<br><br>江戸中期～後期にかけて中西派一刀流達人の名を欲しいままにした白井亨は、まさに稀代の剣客でした。<br><br>明治初期の剣豪、直心影流の山田次郎吉翁も<br><br>「二百年来の名人」<br><br>と称しています。<br><br><br><br>その白井亨の凄さをまざまざと見せつけるのは・・・<br><br>筑後柳川（昔は柳河）の巨人、大石進が江戸の剣術道場に片っ端から道場破りを敢行していました。<br>その強さたるや桃井道場、車坂井上道場を皮切りに次々と名だたる剣士は打ち破られ、江戸中を恐慌に陥れました。<br><br>身の丈七尺、五尺三寸の長竹刀から繰り出される突きをくらい目の玉が飛び出る人間も出たそうです。<br><br><br>後々、「天保の三剣豪」に名を連ねる大石進もこの頃は名を上げる事しか頭になく、血気にはやっていました。<br><br>「へっ！なんが江戸の道場か！力量ばみな足らんったい！ワシに勝てるヤツがおるか？おらんめー！次は千葉道場たい」<br><br><br>そしてとうとう神田お玉が池、千葉道場にやってまいりました。<br><br>「そこもとが大石殿か。私は・・・」<br>「千葉先生じゃね？お名前ば天下に響いとう！一手お頼もうす！」<br>「なんだ、その長竹刀は？それで立ち会うのか？」<br>「ワシのはいつでん、これたい。気にいらんと？」<br>「いや・・・」<br><br>何を考えたのか周作は奥へ引き込むと、樽の蓋をおもむろに持ってきたのでした。<br><br>「ふむ。これでよい。」<br>皆が唖然とする中、竹刀のつばにその蓋を差し込み構えました。<br><br>「大石殿がそのような竹刀を使うならば私はこれで立ち会おう」<br><br>「はっはっはっ！面白かお人じゃね。それでよかよ！」<br><br><br>一本を千葉周作が取り、一本を大石進が取り、三本目は引き分けでした。<br>（・・・個人的には千葉周作にちゃんと立ち会って欲しかったんですが・・・）<br><br><br><br>ところが白井亨は・・・<br><br>「おたのもーす！白井先生はおらっしゃるか！ワシは筑後柳川～」<br>「入りなさい。大石さんだね」<br>「はい。先生、宜しくたのんます」<br><br>「ふむ・・・」<br><br>とうなずくなり、白井亨は二尺に足らない短い竹刀を取り出しました。<br><br>「先生、それで立会いなさるとね？ワシのは五尺以上・・・」<br>「分かってるよ。私は小太刀も得意でな。さ、いつでもかかってきなさい。」<br><br>「人をバカにしくさるのもほどがある・・・目にもの見せたる」<br>大石は心の中で呟きました。<br><br>天が割れるような叫び声と共に進の突きが繰り出されましたが、壁に自分から突き当たってしまいました。亨が眼前から消えてしまうのです。<br><br>「うぐぐ・・・いてー・・・ちきしょー今度こそ！」<br>うりゃりゃりゃーっ！<br>気合もろとも今まで数々の敵を葬ってきた恐怖の突きが決まったかと思った刹那！<br>白井亨の短い刀が大石の喉をとらえ、二間以上も吹っ飛び悶絶しました。さしもの大石進もカウンターで白井の突きをくらったのです、生きているのが不思議なくらいで・・・<br><br>しばらくして、道場の門弟に起こされた大石は<br>「先生、わしの負けばい。こんな強か人初めて見た。ワシを弟子に・・・」<br>「すまんが私は弟子をとらないのだよ。寺田先生の門弟なのでな。男谷先生に相談されてはいかがか？」<br>「はぁ・・・先生の門下に加えていただけんやったら国に帰ります」<br><br><br>実は既に大石進は「大石新影流」という一派を立てて福岡で活躍していたのでした。その後江戸に呼び出され活躍します。<br><br><br>天真一刀流（天真白井流ともいう）を起こした白井亨は後年無数の戦いを行いましたが「剣理を追求するため」と称して誰にも仕官しませんでした。そのため認知度が今ひとつですねえ。。。<br><br>寺田宗有、高柳又四郎と共に三羽烏と称されました。<br>白井の剣は「剣先から白い輪が出る」と恐れられました。<br>・・・・恐ろしいのか？普通にスゴイんじゃ（汗）<br><br>・・・実はその師匠の寺田宗有（五郎衛門）は白井亨ですら歯が立たなかったそうです。剣先から火が出るとか（爆）
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<pubDate>Tue, 02 Jan 2007 00:39:57 +0900</pubDate>
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<title>剣聖　上泉信綱</title>
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<![CDATA[ 剣聖　上泉信綱～<br><br>かの、真剣勝負四十数度、既に伝説と化していた塚原卜伝が若い上泉秀綱と立ち会った事があります。<br><br>いざ向き合うと・・・隙だらけ。<br><br><br>「なんじゃコイツは？なめてるのか？そんじゃグウの音も出ないほど・・・」<br>スルスルと近づくと相手の木刀が目の前へ！<br><br><br>卜伝は飛び下がりました。<br>「うわっ！あぶねー！アイツの木刀デカクねー？反則だ」<br><br><br>見ると普通の木刀です。<br>「アレっ？・・・そうか、あやかしの者か・・・ならば！」<br>思い切り踏み込んで気合もろとも新当流秘伝「一の太刀」を繰り出しました！<br><br><br>「うおりゃー！」・・・決まったな・・・と思った瞬間！<br><br>なんと剣を巻き取られていたそうです。<br><br><br>後にも先にも、塚原卜伝がまともに戦えなかったのはこの人だけでした。<br>恐るべし！<br><br><br>新陰流極意は「人を殺めず、人を活かすことを極意とする」<br>それゆえ活人剣とも異名をとります。<br><br><br>武蔵は後年その境地に辿り着きますが、全盛期はまさに制圧・抹殺の剣！まるでブルドーザーの如く斬りまくる！コワイっ！<br><br><br>若き日の柳生宗厳（石舟斎）は畿内にその人あり、と言われた強者でした。<br>ある日剣名高き上泉伊勢守が来るというので、<br><br>「けっ、何が日本一だ。オレ様がブッ倒して座を奪ってやる！」<br>そう考え、そして上泉伊勢守のもとを訪れます。<br><br>「たのもー勝負を所望いたす！拙者は柳生宗厳と申す者でござる」<br><br><br><br>上泉秀綱は静かに<br>「ではこちらにいる疋田文五郎とまずは立会い、その後お相手いたそう」<br><br>「・・・もったいぶってやがる。ハハーン、負けるの怖いんだな！んじゃ弟子をブッ倒して・・・」<br><br><br>ところがこの自信とは裏腹に相手を倒すどころか剣にかすりもしません。<br>しまいには息が上がる始末。<br><br>宗厳は完全に舐めてました。<br><br><br><br>「もう少し、息を整えてからかかってまいれ」<br><br>「やかましい！テメエなんぞにしのごの言われてたまるかい！」<br>一合を当てる事も叶わず、三本とられてしまいました。<br><br><br>・・・疋田流開祖、疋田文五郎にすら敵わなかった宗厳がその師匠に勝てるワケはありません。<br><br>「すんません、思い上がってました。修行してまいりますのでまたお願いしたいと存じます」<br><br>「折角の折、わざわざ遠いところをまいったのじゃ、お相手しよう」<br><br>「ええー無理だよ！殺されるのかオレ！？・・・ちきしょうどんだけ強えーのか冥土の土産にもって帰るか」<br><br>「その構えはよろしくないぞ。それじゃ」<br>するすると前へ出てくる上泉になす術もありません。<br>あっという間に剣を取り上げられました。<br><br>「アレっ？なんで？なんで剣とられちゃうの？」<br><br>「さぁ、もう1度かかってきなさい」<br>「最後だからすんごいヤツ打ち込んでやる！うりゃりゃりゃー！！！・・・アレっ？剣落としちゃった？なんで？」<br>（苦もなく叩き落されたのです・・・笑）<br><br><br>あまりの格の違いを見せつけられた宗厳はもはや憧れのまなざしで見上げておりました。<br><br><br>「お主は筋が良いな。精進すれば良い剣士になるであろう。そなたが望むならお教えしよう」<br><br>「マジっスか！？んじゃ弟子にしてくらさい！」<br><br><br>若き日の柳生石舟斎弟子入りの場面です。<br>そして師の教えを忠実に守りながら柳生新陰流という一派を立てるに至ります。<br><br><br>※上泉秀綱は元の名です。時の権力者、覇王信長から一字を賜り以後、信綱と改名します。<br>配下に請われた信玄の文字ではないかという説もありよく分かりません。<br><br>将軍天覧試合においては「天下一」の称号を得、義輝に剣技を教えました。
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<pubDate>Mon, 01 Jan 2007 08:20:13 +0900</pubDate>
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<title>小野忠明</title>
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<![CDATA[ 旧姓　神子上典膳（みこがみてんぜん）は一刀流創始者、<br>伊藤一刀斎門下の高弟。<br><br><br>第一の高弟は“善鬼”なる人物。<br>腕前は師匠をもしのぐといわれた恐ろしい腕前だったそうです。<br><br><br>伊藤一刀斎は諸国を流浪し、門弟もとらずひょうひょうと<br>生きてきた人物のようで実は腕前も確たる実績が残っておらず<br>よく分からない剣客です。<br><br><br>しかし、これだけクローズアップされるということは<br>メチャ強かったのではないかと推察されます。<br><br><br>さて、伊藤は言いました。<br>「私の剣は一子相伝。どちらかに譲らねばならない。」<br>まるで北○の拳です。<br><br><br>ただでさえ凶悪かつ腕前が飛びぬけている善鬼は典膳に言いました。<br>「辞退するなら命だけは助けてやるぞ！」<br><br>典膳は正直ビビリました。<br>「やっべー師匠も何言い出すんだよォ。善鬼とやって勝てるワケねーじゃんよー」<br><br><br>そして試合の刻限・・・<br><br><br>圧倒的な膂力の強さで押しまくられた典膳、実に生と死の狭間は数知れず！<br><br><br><br>逃げ回るのが精一杯でした。<br><br><br>「このやろう！てめえ逃げんな！うおー」<br><br>吠え掛かってくる善鬼を尻目に、典膳は一、二合打ち合うと<br>すかさず逃げ回ったのでした。<br><br><br>怒り心頭に発した善鬼は家すらバラバラに壊しながら剣を振り回します。<br>柱も据え物のように切れたといいますから恐ろしい限り・・・<br><br><br>「冗談じゃねーあんなの一撃でもくらったら刀ごとへし折られ、あの世行きだぁ～」<br>逃げ回りながら考えました。<br><br>そしてとうとう一間の間を挟んで対峙しました。<br>「ちょろちょろ逃げ回りやがって。殺す！」<br><br>善鬼の剣が振り下ろされた瞬間、典膳はまるで居あい抜きのようにわ<br>き腹を薙いでいました。<br><br><br>勝負は幕を閉じ、一刀流は神子上典膳が継ぐことと相成りました。<br><br>※ここいらは諸説あって、善鬼が師匠の側にあった秘伝書を<br>奪って逃げようとしたとか伝えられていたりします。<br>卑怯な人物像に仕立て上げられているところが<br>フィクションぽいですね。<br><br><br><br>そして改名後、小野忠明となり徳川家に仕えるワケです。<br><br>しかし、柳生家とは違いその禄高はほんのちょっとで、<br>小野忠明が政治家向きではなかったからとか、<br>あまりに強いため全く手心を加えなかったとか<br>いろいろ言われてます。<br><br>徳川家の直参でもビシビシやっつけたそうです（笑）<br><br><br>小野忠明の強さを物語る逸話が残されてます。<br><br>「どちらが強いのか、集住の人間がうるさいので決めようではないか」<br><br><br>とりあわなかった柳生一族もこれ以上ひいては沽券にかかわると<br>思ったのか十兵衛が立ち会うことになったそうです。<br><br><br>「そなたでは未熟ゆえ、三人でまいられるがよい」<br><br>柳生宗矩、柳生十兵衛三厳、柳生宗冬の三人で<br>かかって来いと言い放ったそうです。<br><br><br>「調子にのりやがって！バラバラにしたる！」<br>さすがの柳生もキレました。<br><br>腐っても柳生新陰流と標榜しているため許すことは<br>出来なかったはずです。<br><br><br>ところが・・・<br><br>宗冬は簡単にあしらわれ、宗矩は剣を叩き落され、<br>十兵衛はあまりの殺気に動くことも出来なかったそうです。<br><br><br>「ふむ・・もう少し修練が必要だな・・・」<br>と十兵衛に告げた忠明の顔は優しかったそうです。<br><br><br>恐るべし小野忠明！<br><br><br><br>個人的な意見ですが、武蔵より強いんじゃないかと思います（恐えー）
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<pubDate>Mon, 25 Dec 2006 05:19:21 +0900</pubDate>
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