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<title>Kビリーのブログ</title>
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<title>寝ちゃった</title>
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<![CDATA[ 最近、疲れてるのか…<br>夜ご飯を食べた後でソファで寝ちゃうんだよね～<br>昨日も寝ちゃったよ<br>なので、朝シャワーを浴びるんだけど、それでまた疲れちゃう(￣▽￣;)<br><br>でも、眠いときに寝るのが健康的、と自分を甘やかしてる毎日<br><br>こんなんでいいのか、私。
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<pubDate>Mon, 27 Mar 2017 08:57:26 +0900</pubDate>
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<title>車</title>
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<![CDATA[ 長年の愛車がバグってしまった。<br><br>エントリープラグが一本ダメになったらしい…。<br><br>10万キロ以上乗ってるからな～<br>そりゃ、あちこちにガタがくるわな～…。<br><br>でも、まだまだ乗るぞ！
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<pubDate>Fri, 10 Mar 2017 09:43:02 +0900</pubDate>
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<title>アサシンクリード</title>
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<![CDATA[ 今日は休日。<br>映画を見に来ました。<br><br>ゲームを夢中でしたアサシンクリード。<br><br>エンドロールが長すぎて、途中で寝てしまいましたが、次回作があるなら観てみたい。<br><br><br>ランチはラーメン🍜です。<br>
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<pubDate>Wed, 08 Mar 2017 11:51:55 +0900</pubDate>
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<title>訳あり</title>
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<![CDATA[ 訳あって、子供たちと離れて暮らしてます(。´Д⊂)<br><br>寂しい生活のせいか、猫３匹、犬１匹といます。<br><br>楽しいけど、寂しい、複雑な生活を送ってます。(;´д｀)
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<pubDate>Fri, 03 Mar 2017 00:49:37 +0900</pubDate>
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<title>緑の蓋の</title>
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<![CDATA[ 最後まで読んで下さった皆さん、ありがとうございました。<br>良かったら感想なんか頂けると嬉しく思います。<br>また、次の作品で会えますよう願います。<br>
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<pubDate>Sun, 26 Feb 2017 23:54:35 +0900</pubDate>
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<title>緑の蓋の   最終話</title>
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<![CDATA[ 「……村内さん、癌なのか…」<br>「多分な…痛みがたいしてないからすい臓かもしれん」<br>「…あんた…分かってたのか…自分が長くないこと。だから大地を離しておきたかったのか」<br>多分、潤伍が来る随分前から自覚があったのだろう。だから、誰かに大地を託したかった。<br>潤伍は漸く老人の真意を掴んだ。<br>「止めた」<br>村内は潤伍の言葉に、落ち窪んだ目を見開いた。<br>「村内さん、俺は今日、大地を旅の第一段階として武甲へ連れて行こうと思った。ここからなら近いし、慣れる為に近場からと」<br>「そ、それじゃあ」<br>「でも止めた」<br>村内は次の言葉を待った。<br>「…俺は、大切な人達を失った。…その死に目に会えなかった。俺はいつも一足遅かった…」<br>村内は静かに聞いている。<br>「大地も同じ目に合わせるつもりか…それはいつまでもしこりが残る。あんたは逃げてるだけだ」<br>「…大地に辛い想いをさせたくなかった。自分がこの世でたった１人なんだと絶望するんじゃないかと…それが怖かった」<br>「大地はそんなに弱い子か？１人で逃げても、残される者には哀しみと後悔しかないぞ」<br>「まだ11だ。…頼る相手が必要だ」<br>潤伍は一呼吸置いた。<br>「大地は任せろ。街に定住させるか旅に連れて行くかはまだ決めてないが、あんたが逝った後は俺が責任を持って預かろう。でも、それは今ではない。一緒に乗り越える事こそ大地のためだ」<br>村内はゆっくりと身体を起こすと、ベッド際のテーブルに置かれた水を一口、口内を潤した。<br>「大地の両親は小さい会社で共働きしててなぁ、あれが起こった時に運悪く飛行機の墜落で会社ごと…。婆さんはオリンピックも観ないで逝っちまった…大地にはワシしか居ないんだ」<br>「人は１人ではいられない。絆を作っていくことが出来る。あんたも大地も１人じゃない」<br>「…お前さん、以前とは変わったな」<br>自身の変化を感じてはいたが、不快感はなかった。<br>ポストマンとして旅を始めてから出会った人々が、短くとも自問の時間を潤伍に与えた。<br>現実から逃げるように１人を選び生きてきた潤伍は、それでも１人ではなかった。<br>ハギは夏との絆の証でしかないと思っていた。でも違った。<br>人は誰かの支えや役に立つことで、生き、そして生かされていた。<br>全ての生き物は繋がっていて、それを受け入れると生きる喜びが出来る。<br>旅のきっかけは緑の蓋のマタタビ粉だった。でも、それはただの理由でしかなかった。<br>潤伍はハギの為に動いていただけに過ぎず、それが喜びであり“生きること”だった。<br>そしてそれは誰もが同じ。誰かを想い、誰かの為に…。<br>それは顔も知らない誰かかもしれない。店を開く者も牛を育てる者も、潤伍の服を洋裁する者、畑を耕す者。<br>それも皆が繋がっている証拠である。<br>どんな世の中であっても、それは確実にそこに在る繋がり、絆である。<br>今の潤伍には感覚でしかないこの気持ちは、村内に伝わっただろうか。<br>「お前さんに改めて頼みたい。大地を宜しく頼む」<br>「分かった。でも残りの時間、大地としっかり話をすることだ」<br>老人はしっかりと目を伏せて頭を下げた。<br>その時、扉の外で鼻をすする音が聞こえた後、ゆっくりと扉が開いた。<br>潤伍の茶を用意した大地だった。<br>「…聞いてたのか」<br>村内は少し慌てた様子で問う。<br>少年は気まずそうだったが、不意に顔を上げた。その目は涙で赤く腫れ上がっている。<br>「お爺ちゃん…死んじゃうの？…ただの風邪だって…」<br>場を外そうとする潤伍を老人の痩せた手が留めた。<br>「大地…すまんな。爺は多分もう長くない」<br>「薬は？何かないの？」<br>潤伍にすがるその瞳に耐えられず、黙って首を横に振った。<br>「お爺ちゃん、ゴメン！俺、お爺ちゃんがそんなに悪いなんて知らなくって！」<br>「大地、悪いのは爺だ…嘘をついて悪かったなぁ」<br>大地は茶を放り出して老人に抱きついた。<br>「大地、すまんな」<br>潤伍はいたたまれなくなり、目頭に熱いものを感じたが、小さく深呼吸して大地の肩に手を置く。<br>「大地、今すぐじゃない。ゆっくりお爺さんと話をしろよ」<br>潤伍はそれだけを告げて寝室を出た。<br>廊下では上野が涙目で壁を背に立っていた。<br>「…お前も聞いてたのか」<br>潤伍は呆れたため息を吐き、階下へと促した。<br>「ふ、２人で脅かそうぜって…立ち聞きするつもりじゃ…」<br>「お前らも分かってたんじゃないのか？」<br>「そりゃあな…あの痩せ方を見たら誰でも…でもじいさんが風邪だって言い張るからよ…」<br>潤伍はもう一度ため息を吐き、話題を少し反らす。<br>「…今日は本間は居ないのか？」<br>「基本的には１人ずつだ。今週は俺の番なんだ」<br>上野の淹れた茶を挟んで、ダイニングテーブルに座す。<br>「お前ら、手伝いって言ってるが、今後どうするつもりだ？」<br>「う～ん…休憩所がないとお前らもだけど俺らも困るんだよ。でも、俺らが継ぐかって言われたら…ちょっと考えちまうなぁ」<br>「俺は大地を預かるつもりだ。大地が自分で考えて将来を決めることが出来るまでは覚悟している。もしかしたらその時に、休憩所を継ぎたいと言うかもしれないな」<br>「沖本さんや本間とも相談してみるよ。所詮、俺らは賊だ。街には入れねぇかもしれねぇけど、ちょっとの時間なら休憩所もいいかもな」<br>「あぁ、もう少し時間は有るだろう。よく相談して決めてくれ」<br>潤伍はもう１人、しっかりと話をしなければならない人物が居た。<br>様子を伺い、もう一度寝室を訪ねた。<br>「…少しいいか？」<br>少し落ち着いた様子の大地に声をかけると、少年は静かに頷いた。<br>「大地、今はまだお爺さんとの時間を大切にしろ。だが、時間が限られてるのも確かだ。…急いで考える事はないが、逃げることは出来ないのは分かるな？」<br>唇を固く咬んで頷くので、潤伍はまた胸に射し込みを感じて、少年の小さな頭に手を置いた。<br>「良い子だ。今、お爺さんの前で誓うよ。一人前になるまでお前を預かろう」<br>潤伍にも不安はあった。子供の育て方なんて知らないし、ましてや自分の子でもない。<br>しかし、この旅で変われた自分に少しだけ自信を持とうと思った。誰しも完全無欠ではない。間違ってもいい。でもそれを無意味にしてはいけない。<br>この出会いにもきっと意味がある。<br>潤伍の旅に意味があったように。<br>「俺は一度武甲に戻る。またここに寄るよ」<br>大地は潤んだ瞳で、しかししっかりと潤伍を見た。<br>その細い肩をポンと1回叩いて、休憩所を後にした。<br>今日は曇天。移動にはもってこいの天候だ。西から黒く厚い雲が流れてきている。<br>「雨になるかもな…」<br>ハギのカッパを点検して傘を真上から少しだけ奥に傾けた。<br>「ハギ、絶対に、緑の蓋のマタタビ粉を見つけような」<br>愛想のないトラ猫はチラリと潤伍を見て、籠の中で丸まった。<br><br><br><br>
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<pubDate>Sun, 26 Feb 2017 21:45:16 +0900</pubDate>
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<title>緑の蓋の    第２０話</title>
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<![CDATA[ 受付に着くと、さっそく武甲への手紙を要求したが手配に1～2日はかかるとの事。何故なら前日に武甲への手紙があらかた出てしまった後だったからだ。<br>思いもよらず出来た休日をどう過ごすか迷っていると、不意に声をかけられた。<br>「お～！オバッちゃん！」<br>この呼び方も何だかんだ懐かしい。<br>「本間、こんな所で何してんだ」<br>「いや～、ここの隊長さんに被害者の女を連れて来るように言われてな、今は聴取中だ」<br>「そうか…少しずつでも進んでるようでなによりだ。良太や上野は元気か？」<br>「沖本さんは元気だ。それと報告があるぞ」<br>本間は何故か得意気に鼻を擦って見せた。<br>「俺と上野な、村内のじいさんの手伝いをしてるんだ」<br>「…何でまた」<br>「最近調子が悪いみたいでなぁ。俺らもちょくちょく世話になってたから沖本さんに相談したんだ。カタギになるつもりは無いが、じいさんが迎え入れてくれたもんで、自然にそうなっちまった」<br>「…随分な展開だな…大地はどうしてる？」<br>「自分が休憩所を継ぐんだって駄々こねてるが、じいさんが反対しててなぁ。今は冷戦中だ」<br>「……」<br>「俺達が休憩所を乗っ取るんじゃないかって思ってるみたいだ」<br>「いい時期に来たかもしれないな」<br>「あ？」<br>「いや…聴取は何時までだ？」<br>「そろそろ終わる頃だろうよ」<br>「そうか、2～3日したら休憩所に寄る予定だ。よろしく言っといてくれ」<br>「分かった」<br>ちょうどその頃、聴取を終えた女が警備隊駐屯所から出てきた。華奢な女は長い髪を一つに纏めて、とても商売女とは思えない質素な格好をしていた。<br>「本間ちゃん、終わったよ。あ～疲れた」<br>「アンちゃん、ちょうど良かった！こいつが例のオバッちゃんだ」<br>「オバッちゃん！ありがとう！あんたのおかげでアイツら捕まったんだってね！本当にありがとう！」<br>アンと呼ばれた女は潤伍の手を握り、ブンブンと力強く握手を振った。<br>「…いや…辛かっただろう。元気そうでなによりだ」<br>「あら、結構な男前じゃないの！今度来てよ！たっぷりサービスするからさぁ」<br>「…あ、あぁ」<br>曖昧に返事はしたものの、潤伍にその気はなかった。夏の冷えた爪先や柔らかい肌触り、その香りをまだ忘れられずにいた。<br>自分でもどうかと思う時がある。<br>どんなに想っても彼女はもう居ない。でも確かに居たのだ。そして潤伍の中にはまだ居る。<br>彼の中では、夏との思い出がまだ思い出に出来ていなかった。<br>２人と別れてから宿泊所にハギを落ち着けると、ぶらりと街に出た。<br>選挙ポスターの代わりのような、政策を刷った紙が街のあちこちに貼ってある。<br>池上の行動力には驚愕するばかりだ。<br>ここまで強行軍で来たので、暫しの休息時間にハギも少しは休まるだろう。元来、猫は引っ越しがあまり好きではない。<br>潤伍はそれと知っててハギを旅に連れて来た。<br>潤伍が送った身近な３人の死に際に立ち会う事が出来なかったのが大きな要因だったのだろう。<br>例えば、潤伍１人で旅に出たとして、羽鳥にハギを預ける方法も考えないでもなかったが、その間に何かあったらと考えると恐ろしくなった。<br><br>２日後、漸く武甲への手紙の束が集まると、潤伍はある決意を固めて休憩所を目指す。<br>晴天が邪魔をして到着は更に２日後の夕方になった。<br>潤伍は村内に会って驚く。たった半年で随分痩せてしまっていたからだ。<br>「郵便屋…遅かったな」<br>村内はベッドに横たわっていた。<br>店には上野と大地が居たので、ハギを任せて、寝室で話を聞く。<br>
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<pubDate>Fri, 24 Feb 2017 21:26:46 +0900</pubDate>
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<title>ビリーっす！</title>
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<![CDATA[ <br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20170223/23/khayb/08/47/j/o0540096013875741595.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20170223/23/khayb/08/47/j/o0540096013875741595.jpg" width="540" height="960"></a><br>
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<pubDate>Thu, 23 Feb 2017 23:38:24 +0900</pubDate>
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<title>緑の蓋の   第１９話</title>
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<![CDATA[ 滋賀県は日本一の湖、琵琶湖に街を構えている。何処も水辺に街を建設するのは、水源確保の為だ。<br>しかし、潤伍はここには長居するつもりはなかった。<br>と言うのも、彼は熊谷へ急ぎたい気持ちでいっぱいだった。<br>気になりだしたら即行動に移したいのが、彼の性分だった。<br>大地を旅に連れて行くかどうかは未だに悩みの最中ではあったが、話をしっかりと聞いていなかった事が気がかりで仕方なかった。<br>探し物の件もあるが、今はあの２人にもう一度逢うことが彼の心を占めている。<br>琵琶湖といっても広大で、街は長浜市の一角にひっそりと佇んでいるとのことだった。<br>突然の銃撃が前輪を掠める。前につんのめる前に、ハギを抱えて横に転んだ。<br>久々のお出ましは何人だろうか。<br>潤伍は自転車を無視して近くの木立に身を隠す。<br>音からしてかなり遠くからの狙撃だろうに、危うくハギに当たりそうだった。<br>胸の中の毛玉を確認する。彼に被害は無さそうだ。<br>そっと草むらに下ろすと、その場で身を屈めている。<br>「ハギ、動くなよ」<br>潤伍は静かに木立から覗き込む。その木立にもう一発の銃弾が撃ち込まれた。<br>～やはりスナイパーが居るのか…面倒だな。<br>おそらく賊は３人以上。１人が狙撃で援護して、残りで物資を強奪する手口だろう。<br>潤伍は自分の立ち位置を確認する。先ずは狙撃を何とかしないと打つ手がない。自転車の後方にはライフルが積んである。<br>もう一度ハギを見てから、潤伍は動き出した。<br>一度、木立の右に姿を見せてから素早く左から自転車に向かう。木立を掠めた銃撃の後、数秒の間がライフルの確保を成功させた。<br>潤伍は身を低めに別の木立に身を寄せる。<br>ハギが隠れて居るはずの場所を見るが、彼の姿は確認出来ない。<br>木立から茂みへ転がり込み、葉の隙間からライフルを構えた。弾は８発。<br>暫くの静寂。道を挟んで荒れた田んぼ跡の更に向こうから、人影が２つ。<br>潤伍は迷わず引き金を引き、１人の足を撃ち抜いた。<br>圧倒的不利な立場から、手加減をしている余裕はない。<br>相手の人数が分からない以上、全力で排除するのが定石だ。<br>雲が動いて天使のトンネルが一筋降りてくる。<br>２時方向、キラリと光を放って銃声が響く。<br>潤伍は光に向けて１発。反応がないのは外した証拠だ。きっと狙撃者は位置を変えただろう。<br>～次は外さない…。<br>弾を銃身に装填して引き金に指をかける。再びの沈黙。<br>潤伍は重い漆黒のコートを脱ぐと、枝を使って茂みの外に囮を作った。<br>銃声と共に光の場所を確認する。<br>息を吐き指を引き絞ると、銃声の余韻の中で悲鳴が聞こえてきた。<br>潤伍はライフルを構えたままでゆっくりと茂みから立ち上がると、声を張り上げた。<br>「こちらに交戦の意思はない！このまま引くなら良し！でなければ覚悟しろよ！」<br>数秒後、男が２人手を挙げて出てきた。賊は４人居たらしい。<br>「撃つな！引くから怪我人だけ回収させてくれ！」<br>賊が田んぼで転がっている男を引きずり姿が見えなくなってから、漸くレンズから瞳を離した。<br>良識があると言ったら語弊があるだろうか。戦力半減で撤退を決めてくれた敵に感謝したい気分だった。<br>自転車の前輪はパンクしている。<br>「ハギ、おいで」<br>何回か声をかけると、辺りを見回しながらゆっくりと出てきた茶トラは、潤伍を確認しても身を低くしながらそろそろと近づく。<br>小さな音も聴き逃さないその耳は、前後左右に警戒を続けていた。<br>「ハギ、おいで。もう大丈夫だから」<br>彼にとっては突然起こった大音量の撃ち合いだ。銃を使ったのは始めてではないが、よく逃げずにじっとしていてくれた。<br>ハギは潤伍の傍に来ると、擦り寄るわけでもなく横に腰を下ろし、赤いカッパが煩わしそうに顔の毛繕いを始めた。<br>休憩がてら、ハギには煮干しを少し、潤伍もジャーキーをくわえながらパンク修理をする。<br>強い日差しを避け、日陰での作業でも汗が滲む。今日は少し暑い。<br>あれから７度目の秋はもう深かった。<br>何とか四季を保っていてくれているおかげで、夏以外は人々もある程度は活動出来る。<br>ポストマンも流石に夏の炎天下では配達も出来ず、夜のみの行動となる。秋とはいえ、本来ならまだ夜の移動が通例であるが、探し物の為に時間を費やす彼らは、少しでも日が陰ると移動を繰り返していた。<br>さわさわとそよぐ秋風が気持ちの良い午後、赤いカッパの茶トラが何度も位置を確認しながら漸く寝転んだので、潤伍も仮眠を取ることにした。<br>琵琶湖に着いたのは夜も更けた頃だ。<br>潤伍は受付に手紙を託すと、受け取りは榛名行きのみを注文した。<br>岐阜と長野を挟んでるので、群馬行きの手紙などたった４通のみであったが、１時間ほど食事休憩を取ると、その脚でそのまま引き返す事を選択する。<br>気になりだすと即行動に移したくなるのは彼の気性。ポストマンになろうと決めてから警備員を離職するまでも１ヶ月とかからなかった。<br>ただ、途中の休憩所は利用し、緑の蓋のマタタビ粉をお願いすることは忘れなかった。<br>勿論、彼がいくら体力があろうとも、休憩無しでは自転車の旅はとてももたない。<br>ハギの体力やストレスも心配だった。<br>時には休憩所で、時には空の元で、彼らは自然や賊と戦いながら、それでも半月で榛名に戻って来た。<br>そんなに遠い過去でもないのに、随分と懐かしく感じた。
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<pubDate>Thu, 23 Feb 2017 21:47:32 +0900</pubDate>
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<title>緑の蓋の   第１8話</title>
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<![CDATA[ 潤伍は松本市に来ていた。青木湖という湖の畔に街が１つあるらしいが、長野に入ってから賊の類いが見当たらない。<br>かつての街跡は閑散としていて、それは何処でも変わらなかったが、意外な事に犬猫の姿が良く目についた。長野では食料不足が起きなかったのか軽かったのか。<br>治安が安定していたため、３日かけて大きな街を探し尽くしたが、やはり緑の蓋のマタタビ粉ケースを探し出すことが出来なかった。<br>松本にある休憩所と街に探し物の依頼を残し、潤伍は早々に岐阜へ向かうことにした。<br>驚いた事に、岐阜では山ではなくそのまま瑞穂市を中心に長良川に沿うように人々は暮らしていた。<br>休憩所は無く、細長い街は警備員から見たらとても守りにくそうだと思った。<br>逆に街が平地にあるため、物資調達は行いやすい。<br>潤伍はそのまま瑞穂市を拠点として探し物をすることにした。<br>途中、ハギの為に魚を求めた小さな店に、膝に真っ白な美猫を乗せた可愛らしいお婆さんが居た。<br>ハギは去勢してるので、この白猫がメスだとしても襲うことはない。縄張り意識も薄いので、仲良くなれるかどうかは相手にかかっている。<br>「そちらさんも連れて来んしゃい」<br>カッパを脱がせて側に行くと、２匹で鼻をヒクヒクさせて挨拶をしていた。<br>「こちらはハギといいます。そちらは？」<br>「ミーちゃんっていうんよ」<br>安直だと思った。綺麗な顔をしたミーは、ハギの匂いをずっと嗅いでいる。ハギにも友達が出来たと思ってもいいのだろうか。<br>「えぇ子じゃねぇ、ハギちゃんは」<br>猫同士とお婆さんが遊んでる間に、潤伍は干し魚を見繕う。<br>ポストマンの宿泊所は基本自炊だ。魚の他に干し肉もあった。500円って何の肉だろうと眺める。<br>「牛肉じゃよ」<br>～安っ！<br>潤伍はその値段に驚く。ビーフジヤーキーは武甲でも珍しく、結構な高値で取引される。<br>長良川の上流に大規模な牧場があり、この店はその直営だそうだ。<br>聞けば、お婆さんの息子がその牧場を経営してるらしい。<br>小さなその店は、宿泊所に居た同じポストマンから聞いた場所だった。御用達らしい。<br>「ハギちゃんは何歳になるん？」<br>「もう８歳になります」<br>「えぇねぇ、ミーちゃんはまだ3歳なんよ。私が死んだらどうなることやら…」<br>「…今は誰がいつどうなるか分からない時代ですから」<br>「そうじゃねぇ…せめて１人で生きていけるようにせなねぇ」<br>～ハギを残して俺が死ぬ…。俺を残してハギが死ぬ。<br>潤伍はどちらがせめて幸せかと考えた。<br>あれ以前から彼の周りには死が身近にあった。残された側の辛さが分かるからこそ、自分がハギを送った方が良いのだろうと思う。<br>ハギの苦労している姿を想像すると胸が痛くなった。<br>しかし、ハギが居なくなる事を想像すると、やはり胸にチクリと針が刺さるのだった。<br>潤伍は煮干しを3㎏とビーフジヤーキーを2000円分を買って店を後にした。<br>帰り際、お婆さんとミーのセットが、なぜだか切なさを感じさせた。<br>今の世は誰が何処でどうなるか分からない。しかし、それは昔から変わらない事だった。<br>死を身近に考える。当たり前の事を受け入れることを人々はようやく出来るようになった。<br>それが良い事なのか潤伍にはわからなかっが、自分もいろんな覚悟が必要であることをやっと思い出した。<br>あれの直後、暴徒化した人々により様々な物が略奪された。<br>金が幸せの物指しだった時代は終わり、物資食料が最も貴重な物となる。<br>マタタビ粉が略奪の対象となったかどうかは分からないが、今のところ彼らに収穫はなかった。<br>現在でも円が通貨として流通しているが、その価値はかつてとは変わった。<br>物に溢れた時代、金を稼ぐ為の金と、生きるための金では同じようでいて全く違っていた。<br>今は実にシンプルだ。<br>１週間の滞在後、滋賀に向かう前にもう一度ミーの居るお婆さんの店に寄った。<br>ここのビーフジヤーキーは破格な上に美味だったが、なぜだかもう一度ハギとミーを会わせたかった。<br>２匹が遊んでる様を眺めながら、潤伍はふと村内と大地を思い出した。<br>お婆さんがミーを心配した一言が、彼とハギの今後を考えさせたと同時に、村内の想いも今更ながらに潤伍に覆いかぶさる。<br>漬け物をお茶請けにお婆さんと向き合い、疑問をぶつけてみた。<br>「ミーを息子さんに預けようとは思わないのですか？牧場を営んでるんでしょう？」<br>「いずれはねぇ…それも考えてるけどねぇ…」<br>自分で聞きながら、やはり胸が傷んだ。<br>自分にとってハギは夏との子供のように思うようになっていた。<br>お婆さんも同様だろう。娘を手放すのは相当辛い決断である。孤独であるが故…。<br>潤伍も村内もお婆さんも。<br>やりきれない想いを抱えつつ、今度は5000円分のジャーキーと大量の煮干しを購入して店を後にした。<br>珍しくハギが鳴く。いつもの鳴き声とは違う、甘えたような鳴き声が、潤伍の切なさに追い討ちをかけた。
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<link>https://ameblo.jp/khayb/entry-12250363405.html</link>
<pubDate>Wed, 22 Feb 2017 22:43:46 +0900</pubDate>
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