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<title>遥へ</title>
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<title>優しい春</title>
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<![CDATA[ <p>トオルへ</p><p>&nbsp;</p><p>拝啓</p><p>　昨日の出勤では風が強くて、駅の並木は一気に葉桜へと姿を変えました。入学式まではと散る事我慢してくれていた花たちが舞をお披露目してくださいます。</p><p>　春は別れと出合いの季節と言います。トオルにも縁の変化があったかしら。私はこの春、今までにない素敵な別れを体験しました。まるで、これまでやってきた事を答え合わせさせられているような感覚です。私なりの模索の末、決めてきた選択は間違っていなかったと、神様が教えてくださったような気がします。対人援助職を続けていく上で、この経験は掛け替えのない宝物になる事でしょう。</p><p style="text-align: left;">　私の葛藤に沢山耳を傾けてくれたトオルには、どうしても共有したく手紙を書きました。この宝物を大切に大切に息をしたいな。いつまでも忘れたくない、そんな感情に包まれた優しい春でした。</p><p style="text-align: right;">かしこ</p><p style="text-align: left;">2024.4.10</p><p style="text-align: right;">こころ</p><p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
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<pubDate>Wed, 10 Apr 2024 17:41:00 +0900</pubDate>
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<title>さみしい時こそ</title>
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<![CDATA[ <p>遥へ</p><p><br></p><p>拝啓</p><p>　クリスマスを目前に控えた街は華やかに彩られています。サンタクロースはプレゼントの用意で今頃大忙しでしょう。</p><p>　クリスマスといえば家族や恋人と時間を共有する日というイメージが強い気がします。一方で、特別な日を一緒に過ごす相手がいない人々にとっては孤独を強調されるようで決まりが悪い日に感じます。</p><p>　実はね孤独を乗り越える事は私の人生の大きな課題です。そもそも乗り越えるべき物かすら私にはわかりません。人々はよく言います。人間は暇だから寂しく感じるんだと。趣味や仕事に没頭すれば、さみしく感じる余地がないと。私もこの意見を否定する気はありません。むしろその通りなのですが、そんなにシンプルな問題なのかと疑問を抱きます。他の事に集中して一時的に紛らわす事はできても、根本にあるもっともっと複雑に入り乱れた感情を処理しなくては解決には繋がらないと思うのです。さみしい時こそ沸き起こってくる気持ちを大切に、自分の感情を見つめてあげてください。その作業が、きっとあなたを強くします。</p><p>　少なくとも二人。あなたは決して一人じゃない。忘れないで、いつでも心は側にいます。逞しく生きてね。</p><p style="text-align: right;">かしこ</p><p style="text-align: left;">2023.12.21</p><p style="text-align: right;">こころ</p>
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<pubDate>Thu, 21 Dec 2023 17:41:00 +0900</pubDate>
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<title>命名&quot;晨&quot;</title>
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<![CDATA[ <p>遥へ</p><p><br></p><p>拝啓</p><p>　大雪を間近に、寒さは厳しさを増していますね。この季節を楽しんでおられますか。</p><p>　先日茶道の特別稽古で寿林寺を訪れました。色気のあるお茶室で素敵なひとときを過ごせました。先輩方がお茶杓の名前を難なく答える様子を目の当たりにして、私は自分の語彙力の低さを情けなく感じました。紅葉、霜枯れ、師走…季節の言葉が並びます。冬といえば冬といえば…青春時代の思い出が頭を巡りました。私はまだ中学2年生で書き初め展に向けて、書に励んだ冬の日。そう、課題はたしか、"新春の朝"だったわね。"新春"は旧暦でも冬である11月にはそぐわないと考え、私は手元に置かれたお茶杓に"晨（あさ）"と名付けることにしました。</p><p>　名前を考えて決める時間が好きです。対象はお道具だけでなくともね。願いを込めて命を吹き込むようなその作業は、私の心をあたたかくしてくださいます。そうだ、今度あなたの名前がどうして"遥"になったのか綴ってみましょう。</p><p style="text-align: right;">かしこ</p><p style="text-align: left;">2023.12.5</p><p style="text-align: right;">こころ</p><p style="text-align: right;"><br></p><p>　</p>
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<pubDate>Tue, 05 Dec 2023 17:41:00 +0900</pubDate>
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<title>ありがとう。宣誓</title>
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<![CDATA[ <p>遥へ</p><p><br></p><p>拝啓</p><p>　銀杏香る今日この頃。あなたはどんな毎日を生きていますか。</p><p>　込み上げてくるあなたへの感謝が抑えきれず、ペンを執りました。遥、あなたは私にとってかけがえのない存在です。私の願いが一つ叶うのなら、あなたにどんなときもこの事を覚えていてほしいのです。生まれてきてくれてありがとう。</p><p>　まだ幼いあなたは自分の感情をコントロールする事が難しい時があるわよね。涙を流しながら怒るあなたの情緒の後ろには見えない何かが隠れています。怒りは必ず2番目の気持ちなのよ。その前には別の感情があるはずです。悲しみなのか不安なのか、それを見つけてあげてね。</p><p>　あなたが怒っていても、私はそれすら愛おしいと感じます。これからの成長が本当に楽しみで堪りません。この先何を言われても何をされても許します。これまであなたから頂いたプレゼントをあなたからの償いだと思えば、どんなことだって許せます。</p><p>　くれぐれも自分を大切に生きてね。自分を大切にすることは、周りの人を大切にすることの基盤となります。そして沢山の人に笑顔を与えてください。他者を喜ばせる事は、何よりあなたの喜びとなりますから。</p><p style="text-align: right;">かしこ</p><p style="text-align: left;">2023.10.10</p><p style="text-align: right;">こころ</p>
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<link>https://ameblo.jp/kihoko252555/entry-12823559650.html</link>
<pubDate>Tue, 10 Oct 2023 17:41:00 +0900</pubDate>
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<title>月のような心</title>
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<![CDATA[ <p>遥へ</p><p><br></p><p>拝啓</p><p>　衣替えの日が近づいてきました。過ごしやすい天候の毎日ですね。</p><p>　昨日は約2ヶ月ぶりに茶道のお稽古に行きました。床の間に見覚えのある掛け軸を見つけました。このお軸とはちょうど1年前にもお茶屋さんの床の間で出合っているのよ。</p><p>　"わが心秋月に似たり"</p><p>　私の心も秋の月のように美しくありたい、そんな意味だと師に教わりました。遥、美しい心とは何だと思いますか。あなたはどんな人をみると、美しい心の持ち主だと感じますか。</p><p>　この2つの問いに対するいまの私の答えを綴ってみます。私が考える美しい心とは、どんな考えた方も受け止める許容する気持ちとでも云いましょうか。今までの経験や吸収してきた知識に固執しないこと、自分と異なることを理由に誰かの持つ考えを簡単に否定しないこと、これができる人は美しい心の持ち主であるように感じます。あなたの考える"美しい心"についても、いつか語って聞かせてね。</p><p style="text-align: right;">かしこ</p><p style="text-align: left;">2023.9.28</p><p style="text-align: right;">こころ</p>
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<link>https://ameblo.jp/kihoko252555/entry-12822316213.html</link>
<pubDate>Thu, 28 Sep 2023 17:41:00 +0900</pubDate>
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<title>言葉のプレゼント</title>
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<![CDATA[ <p>遥へ</p><p>&nbsp;</p><p>拝啓</p><p>　夜はエアコン不要ですね。秋風が心地よく過ごしやすい日が続きます。</p><p>　先週末は山に登りました。麓の湿原にはシラタマホシクサの花が足元に揺れていました。金平糖のようできっと口に入れたら優しい甘さが広がって、いつでもあの日の自分に会えそう。アジサイ型に詰められたピンクや紫の金平糖が思い出されます。幼い頃、父方の祖母が山形からよく送ってくれました。そんな祖母の話に少し付き合ってくださるかしら。</p><p>　初めて会ったのは私がまだ10歳の時だったかな。それから10年以上、私の誕生日には必ず彼女から手紙が届きます。彼女は美しい言葉を多く知っていて、これまで私に沢山プレゼントしてくれました。</p><p>　自分の口から発する言葉、手から文字に起こす言葉、これらを大切に扱える女性は魅力的です。あなたにも言葉を大切にして、周りの人へプレゼントすることを楽しめる女性でいてほしいと願います。いつか、あなたから受け取る"言葉のプレゼント"は、私にとってこの上ない宝物になることでしょう。今から楽しみです。</p><p style="text-align: right;">かしこ</p><p style="text-align: left;">2023.9.27</p><p style="text-align: right;">こころ</p><p style="text-align: right;"><br></p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Wed, 27 Sep 2023 17:41:00 +0900</pubDate>
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<title>いい天気</title>
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<![CDATA[ <p>遥へ</p><p>&nbsp;</p><p>前略</p><p>　今日は曇り空の下を歩き古書店の展覧会に行きます。今にも泣きだしそうな空。彼もしくは彼女は泣きたいけれど弱い自分を見せまいと我慢しているのでしょうか。それとも…。今日のような溢れそうな涙がこぼれてしまわぬように必死に堪える空が好き。それに私は雨も好きよ。傘も差さずに浴びるとすべてを洗い流してくれるように感じるの。途方もない悲しさも、捨てそびれた後悔も、やる瀬なかったあの日も。ぜんぶぜんぶ。</p><p>　こんなお天気のことを人はよく“あいにく”と表現するみたいですね。私は“あいにく”とは思いません。曇りの日も雨の日も“いい天気”と思って街に出かける私は、ちょっぴり変わり者かもしれません。いったい何の話をしているのか分かりにくくなってきたので、もっとシンプルに言い換えましょう。</p><p>　つまりは、どんなことも、いい、ということをあなたに伝えたいのです。</p><p>人の悪いところばかりを見つけても、</p><p>お金を使いすぎても、</p><p>学校や仕事を休んで一日中寝ていても、</p><p>ダメな恋人に依存しても、</p><p>誰かの不幸を願っても、</p><p>いいのよ、べつに。今日も生きていた、いま精一杯生きている、それだけで十分だと思います。はなまるだと思います。</p><p>　明日も“いい天気”です。素敵な週末をお迎えください。</p><p style="text-align: right;">かしこ</p><p style="text-align: left;">2023.9.22</p><p style="text-align: right;">こころ</p>
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<link>https://ameblo.jp/kihoko252555/entry-12821520152.html</link>
<pubDate>Sat, 23 Sep 2023 17:41:00 +0900</pubDate>
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<title>季節を感じる。いつも、“いま”が好き。</title>
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<![CDATA[ <p>遥へ</p><p>&nbsp;</p><p>拝啓</p><p>　セロのレッスンに向かう道にクズの花を見つけられる季節となりました。私はこの季節が大好きです。</p><p>「遥、あなたの好きな季節はいつですか。」</p><p>　私はこの質問を大人、子ども問わずあらゆる人に尋ねてきました。すると各々、お気に入りの季節について語ってくださいます。それを話すときに見せる綻んだ表情を眺めている時間もまた、好きです。自分の好きな季節を説明し尽くした後、多くの人は私に同じ質問を訊き返してくださいます。私は“いま”という言葉を使わずに、“いま”だと伝えることにしています。例えば今日答えるのならば、「日中は残暑に汗を滲ませ、夜は心地よい風に吹かれ、仕事帰りに満開の曼珠沙華を見られる季節です。」と。</p><p>　遥、あなたの愛する季節に包まれて、かけがえのない時間を過ごしてね。それらの積み重ねがあなたの人生に彩りを与えてくれる事でしょう。</p><p style="text-align: right;">かしこ</p><p style="text-align: left;">2023.9.21</p><p style="text-align: right;">こころ</p><p style="text-align: right;">&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kihoko252555/entry-12821391317.html</link>
<pubDate>Fri, 22 Sep 2023 17:41:00 +0900</pubDate>
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