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<title>Kirakiraのブログ</title>
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<title>天下統一 恋の乱  序章②</title>
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<![CDATA[ あなた「犬千代、いつもありがとう」<div>幼なじみの犬千代は、いつも何かと私を助けてくれる兄のような存在だ。</div><div>犬千代「いい加減、守ってくれる旦那を見つけろよ」</div><div>あなた「それはそうだけど.....弟が店をまわせるようになるまでは結婚しないって決めてるから」</div><div>犬千代「ハイハイ」</div><div>あなた「もう、言い訳だと思ってるでしょ！私、ほんとに.....」</div><div>そこでふと、犬千代の荷物がやけに多いことに気づく。</div><div>(また.....戦に行くんだ......)</div><div>戦があれば、身分に関わらず領民は兵隊として赴かなければならないのが世の常。わかってはいるものの、毎度寂しい気持ちに襲われる。</div><div>あなた「今度はどれくらいで帰ってこれるの？」</div><div>犬千代「お前は自分の心配だけしてろ。すぐ戻る」</div><div>犬千代は弥彦の頭をくしゃっと撫でて去っていった。その背中を見送っていると、弥彦が小さく呟く。</div><div>弥彦「早く犬千代兄ちゃんみたいに強くなりたいな。姉ちゃんのこと、完璧に守れるような男に......」</div><div>あなた「弥彦にまだお礼を言ってなかったね。かっこいい蹴りで姉ちゃんを助けてくれてありがとう」</div><div>弥彦「べつに.....たいしたことはしてねえよ」</div><div>弥彦が恥ずかしそうに目を伏せた時、町の人たちの会話が耳に飛び込んでくる。</div><div>町人「今度の戦はかなり荒れるらしいぞ」</div><div>(.....え！？)</div><div>思わず犬千代が去っていった方に目をやる。ところが、もう往来に犬千代の姿を見つけることはできなかった。</div><div>(どうか、無事で......)</div><div>弥彦「姉ちゃん、寂しいんだろ」</div><div>弥彦はいたずらな笑みを浮かべて言った。</div><div>あなた「まさか。さ、早く店に戻るよ」</div><div>(私にはお父さんがくれたお守りもあるし、いざとなったら、犬千代もお母さんも弥彦のことも、守ってくれるはず)</div><div>弥彦を連れて店に向かいながら、私は父がくれたかんざしにそっと触れるのだった。</div><div><br></div><div>店に戻ると、ひとりで忙しく店をまわしていた母が、ほっとしたように声をあげる。</div><div>母「あんた、一体全体どうしてこんな遅くなったんだい！？」</div><div>あなた「ごめんねお母さん、いろいろとあって」</div><div>母「まずは座敷のお客さんの料理の注文とってきておくれ」</div><div>あなた「うん、わかった！」</div><div>私は手早く着物の袖をたすき掛けに留め、前掛けをつけて座敷のほうへ向かう。するとその途中、隅でひとり酒をちびちびと飲むお客さんが目に入った。</div><div>(よく来てくれるお客さんだ.....)</div><div>その常連さんは眼帯をした美男子で、どこか目を引くところがある。</div><div>あなた「いつもありがとうございます」</div><div>声をかけるも常連さんは静かに頷くのみで、またとっくりからおちょこに酒を注ぎだす。</div><div>(お邪魔だったかな？)</div><div>お辞儀をしてその場を去ろうとしたその時、背後から突然、怒号が響いてくる。</div><div>チンピラ1「おいおい、料理に虫が入ってるぞ！」</div><div>(えっ！？)</div><div>振り返ると、チンピラ3人組がそれぞれに皿を持ち上げている。</div><div>チンピラ2「おっと、こっちの料理にはごみ屑だ」</div><div>チンピラ3「酒にも虫が入っている。どういうことだぁ！？」</div><div>(そんなわけない.....)</div><div>慌てて向かおうとするも、先に彼らのもとに駆けつけたのは弥彦だった。</div><div>弥彦「虫が入った料理なんか出してない！言いがかりはやめろ」</div><div>チンピラ1「なんだとぉ、子供は引っ込んでろ！」</div><div>弥彦はチンピラに張り飛ばされ、壁に体をぶつける。</div><div>あなた「！」</div><div>チンピラ2「こんな店潰れちまえ！」</div><div>チンピラは店の椅子を持ち上げ、床に叩きつけようとする。</div><div>あなた「やめてください！」</div><div>急いで止めに入ったが、すぐに突き飛ばされてしまった。</div><div>(......痛い)</div><div>ぶつけた背中に激痛が襲うも、次の瞬間、そんな痛みなど忘れるほどの衝撃が走る。</div><div>(か、かんざしが.....)</div><div>壁に背中を打ちつけた拍子に、大切なかんざしが折れてしまっていたのだ。</div><div>壊れたかんざしは、チンピラの足元へつつつ、と転がっていく。</div><div>チンピラ3「何だこのゴミは」</div><div>そう言って、チンピラはかんざしを踏みつけさらに壊そうとする。</div><div>あなた「やめて！」</div><div>すがりつく私の胸ぐらを掴み、腕を振り上げるチンピラ。</div><div>(殴られるっ！)</div><div>覚悟した瞬間、他のチンピラ2人が、どういうわけか同時にうめき声をあげて膝をついた。</div><div>(え！？)</div><div>目の前の状況に唖然としていると、横で眼帯の常連さんが刀をおさめながら小さく呟く。</div><div>眼帯の男「うるさい.....」</div><div>倒れこむチンピラは痛がっているが、血は流していない。</div><div>(峰打ち.....？常連さんって一体....？)</div><div>店内が水を打ったように静まり返るなか、眼帯の常連さんは残る1人のチンピラに向き直る。</div><div>眼帯の男「......」</div><div>チンピラは震える手で刀を抜くも、相手の無言の迫力に負けたのか、闘う前にその場を逃げ出した。そして逃げる途中、廊下で倒れていた私に刀を振り上げてくる。</div><div>チンピラ3「どけぇ！」</div><div>その時、入口から入ってきた男が私の後ろから手をのばすとチンピラの手を掴む。</div><div>チンピラ3「いててて.......！」</div><div>手首を強く握られ、チンピラは刀を床に落とした。突然現れた男の顔を見上げるが、その男はどうやら、やっつけたチンピラになど興味はない様子。ただ真っ直ぐに眼帯の常連さんの方を見つめているのだ。</div><div>赤い着物の男「騒がしいと思えば、独眼竜が騒いでいたか」</div><div>(独眼竜.....？)</div><div>男は眼帯の常連さんを見つけ、なぜか目を輝かせている。</div><div>客「おい、独眼竜って、奥州の伊達政宗の事じゃないか...?」</div><div>伊達政宗？「.....真田が何用だ」</div><div>(お友だち、なのかな？)</div><div>と、次の瞬間、男はチンピラを軽々と常連さんに向けて投げつける。</div><div>真田？「いざ勝負！」</div><div>飛んできたチンピラを、常連さんは峰打ちで打ち落とす。</div><div>(え......？)</div><div>2人はどうやら、『お友だち』ではなかったようだ。彼らの間で呻き転がるチンピラを気にも留めず、2人はじっと睨みあう。</div><div>(決闘が始まるの！？)</div><div>伊達政宗？「得物は」</div><div>真田？「いらん」</div><div>そういって、男は手のひらをこぶしで打つ。武器を使わずとも闘えると言われたのが癇に障ったのか、眼帯の常連さんはムッとしたように刀を返す。</div><div>(まずい.....このままじゃお店が壊されてしまう！)</div><div>あなた「お止めください！」</div><div>私は咄嗟に男の腕にしがみついた。</div><div>真田？「！？な、何をする.....」</div><div>あなた「この店を守るのは私の使命なんです！」</div><div>真田？「......っ」</div><div>男は思いのほか動揺し、頬を染める。気づくと、眼帯の常連さんの姿はもうそこにはなかった。私は掴んでいた手を離し、小さく一礼する。</div><div>あなた「失礼をして申し訳ありません。私の身を助けてくださったというのに」</div><div>真田？「いや、こちらこそすまん....勝手に店に入っ.....たりして......」</div><div>男は視線を泳がせぶっきらぼうに謝る。そうしてようやく店内に平穏が戻った。</div><div>あなた「お騒がせしてすみませんでした」</div><div>お客さんに謝りながら荒れた店の片づけを始めると、馴染客が手伝ってくれる。私はバラバラに壊れてしまったかんざしに目をやる。</div><div>あなた「......」</div><div>たまらない思いで、一つ、また一つとかんざしの欠片を拾い集めていくも、飾り部分の一部が見つからない。懸命に床の上を探していると、先ほどの男が声をかけてくる。</div><div>真田？「もしかして.....これか？」</div><div>そういって差し出したのは、まさに探していた部分だった。</div><div>あなた「ありがとうございます.....」</div><div>両手で受け取りお礼を言うと、照れくさそうに目をそらす。</div><div>真田？「壊れちまった...みたいだな」</div><div>ぶっきらぼうにそう言うと、男は足早に去っていった。私は手のひらの上で壊れたかんざしを元の形どおりに並べてみた。すべての欠片が揃ったものの、見るも無残なその姿に胸がしめつけられる。</div><div>客「おまえさん、それおやじさんが祭りで買ってくれたやつなんだろう？」</div><div>馴染客に言われ、思わず涙がこみあげてくる。</div><div>あなた「.....すみません」</div><div>涙を見せまいと、私は廊下を駆けだした。</div><div>弥彦「姉ちゃん.....！」</div><div>母「待ちな、弥彦」</div><div>家族の思いを背に感じながら、私は店を飛び出したのだった。</div><div>あなた「お父さん.....」</div><div>壊れたかんざしを握りしめ、肩を震わせて泣く。</div><div>(お守りが、壊れちゃった)</div><div>次から次へと、涙がこぼれ落ちていく。</div><div>あなた「ああ.....なんでこんなことに....」</div><div>こらえていた想いが溢れだし、私はいつしか声をあげて泣いていた。すると、</div><div>？？「うるさいぞ」</div><div>(えっ！)</div><div>河原の草むらの中から突然、低い声が響いてきた。</div><div>(誰もいないと思ったのに......)</div><div>？？「昼寝もできないではないか」</div><div>草むらからラフな着物姿の男が起き上がる。</div><div>あなた「！」</div><div>(あれ、この人.....信長様！？で、でもこんなところにいるはずが...)</div><div>織田信長？「.....なんだ、それが壊れて泣いているのか？情けないやつめ」</div><div>(情けない....？)</div><div>織田信長？「泣く体力があったら、自分の力でどうにかしろ」</div><div>容赦ない言葉に涙も引っ込む。</div><div>(.....自分のちからで......)</div><div>その時、遠くから私の名を呼ぶ声が聞こえてきた。</div><div>母「おーい！」</div><div>見ると、通りから河原へ降りる石段の辺りで母が手招きをしている。私は母のもとへ向かう前に、確認しておきたいことがあった。</div><div>あなた「あの、もしかして....織田信長様、ですか？」</div><div>男は面倒くさそうに眉をしかめそっぽを向く。</div><div>織田信長？「勘違いだろう。さっさと行け」</div><div>(すごく似てるんだけどな......)</div><div>不思議に思いつつ母のもとへ駆けつけると、母は息を切らせながら言う。</div><div>母「大変なんだよ。さっきのチンピラを連れて、奉行が店にやってきてね」</div><div>(奉行ってもしかして......)</div><div>店に戻り、母の言っていた奉行というのが、やはり私につきまとっていたあの奉行だったと知る。</div><div>奉行「料理に虫が入っていたと申告しただけでこんな仕打ちを受けるとは....この店はどれだけ横暴なんだ？」</div><div>そういうと、奉行は大げさに包帯を巻かれたチンピラたちを前へ突きだす。どうやら先ほどうちの店で暴れたチンピラたちは、この奉行の手下だったらしい。</div><div>あなた「違います。それは.....」</div><div>奉行「私は領主からこの地を守れと仰せつかっているんだ、奉行という責務をなんとしても全うしなければならない。こんな乱暴な店は....今後一切の商いを停止するのが妥当な処分でござろう」</div><div>あなた「え......」</div><div>奉行「....だが今回は特別に、私の部下の仕事をこの糞ガ....坊主が肩代わりするならば、不問にしてやるでござる」</div><div>あなた「弥彦に、何を......」</div><div>奉行「ある武将のそばで、ただ美味しいものを食べるだけの簡単なお仕事でござるよ」</div><div>そういって、奉行はニヤリと笑う。</div><div>(毒味役だ.....)</div><div><br></div><div>秀吉？「女の子なんだから毒味とかしちゃだめだよ！ほんっとに危ない時あるんだから」</div><div><br></div><div>あなた「そんな危険な仕事、弟にはさせられません！」</div><div>奉行「なら、この店を商い停止にするまでだな」</div><div>弥彦「姉ちゃん！俺、その仕事やるよ！それをすれば、うちの店は商いを続けられるんだろう？」</div><div>あなた「弥彦....」</div><div>弥彦「犬千代兄ちゃんがいない今、店と母ちゃん、姉ちゃんを守るのは俺しかいないからな！」</div><div>そういって、弥彦は契り書に血判を押してしまう。</div><div>母「ああ、弥彦.....」</div><div>すべてを悟った母は、弥彦を思い泣き崩れる。</div><div>母「母ちゃん、何を大げさな。しばしの別れだ。たいしたことではないさ」</div><div>カッコつけた口調で言いながらも、弥彦の足は小刻みに震えている。</div><div>(こんな時、お父さんがいてくれたら....)</div><div>かんざしの無くなった結髪を触り、ふと、先ほどの言葉を思い出す。</div><div><br></div><div>織田信長？「泣く体力があったら、自分の力でどうにかしろ」</div><div><br></div><div>(自分の力で.....そうだ。襲ってきた困難を嘆いているだけじゃ駄目なんだ.....自分で切り抜けなきゃ)</div><div><br></div><div>一睡もできないまま、翌朝を迎えた。隣で泣きつかれて眠る、弥彦の布団を掛け直す。</div><div>(自らの力で.....切り抜けるしかない)</div><div>意を決した私は、身体にさらしを巻き、鏡の前に立つ。</div><div>あなた「.....」</div><div>(これで大丈夫)</div><div>私は男装をし、ひっそりと店を出て行くのだった。荷車は、生まれ育った町を離れていく。遠のいていく京の町を眺めながら、私はあの武将のもとへ向かう。</div><div><br></div>
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<pubDate>Thu, 29 Jan 2015 16:12:26 +0900</pubDate>
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<title>天下統一 恋の乱  序章①</title>
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<![CDATA[ <div id="{2E6CEC96-347F-4B7E-A5FF-5F25CD5075B5:01}" style="text-align:left"><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20150217/11/kirasennpai/22/f9/j/o0480051613220710634.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20150217/11/kirasennpai/22/f9/j/o0480051613220710634.jpg" alt="{2E6CEC96-347F-4B7E-A5FF-5F25CD5075B5:01}" width="300" height="322" border="0"></a></div></div>死ぬまで俺に仕えろ<div><br></div><div><br></div><div>見せてやる俺の天下を</div><div><br></div><div><br></div><div>二人の武将に愛されてしまった悲劇・・・</div><div><br></div><div>必ず生きて帰る</div><div><br></div><div>私ならあなたを一人にしない</div><div><br></div><div><br></div><div>全て奪ってみせる</div><div><br></div><div>あいつだけは渡さない</div><div><div id="{E83CB559-5FC9-4FC5-B9DF-F0755BD7141D:01}" style="text-align:left"><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20150217/11/kirasennpai/e2/67/j/o0480069013220710613.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20150217/11/kirasennpai/e2/67/j/o0480069013220710613.jpg" alt="{E83CB559-5FC9-4FC5-B9DF-F0755BD7141D:01}" width="300" height="431" border="0"></a></div></div><br><div id="{683EF80D-F49E-445F-8543-56572D68A0F3:01}" style="text-align:left"><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20150217/11/kirasennpai/c8/84/j/o0480070913220710640.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20150217/11/kirasennpai/c8/84/j/o0480070913220710640.jpg" alt="{683EF80D-F49E-445F-8543-56572D68A0F3:01}" width="300" height="443" border="0"></a></div></div><br><div id="{D98A43F7-24D2-4157-AF81-423F7FCAD3E8:01}" style="text-align:left"><div><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20150217/11/kirasennpai/02/03/j/o0480068713220710625.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20150217/11/kirasennpai/02/03/j/o0480068713220710625.jpg" alt="{D98A43F7-24D2-4157-AF81-423F7FCAD3E8:01}" width="300" height="429" border="0"></a></div></div><div><br></div><div><br></div><div>あなた「行ってきます！」</div><div>仕出し料理を包んだ風呂敷を持ち、小料理屋を出る。ここは、京の一角にある、旅館や飲食店が軒を連ねる賑やかな通りだ。店先にいるご近所さんと挨拶を交わしながら、通りを歩いていると、町人たちの声が聞こえてきた。</div><div>町人1「え、ほんとうかい？」</div><div>町人2「尾張へ行った行商人が言っていたから 間違いない。信長が、また大きな戦を始めるらしい」</div><div>(戦.....)</div><div>背筋に冷たいものが走る。</div><div>(また戦で人が死ぬのか.....お父さんのように)</div><div>時は戦国。</div><div>各国の雄が天下人をめざししのぎを削るこの時代において、悲しいことに戦は彼らが望みを果たす唯一の手段だ。</div><div>(こんな時代がいつまで続くんだろう....)</div><div>5年前、戦に行って帰らぬ人となった父のことを思うと、胸が痛い。つい気持ちが沈んでしまいそうになるも、私はハッと顔をあげ、かんざしを挿しなおした。</div><div>(いけない、暗い顔でお客さんのもとに伺ったりしちゃ)</div><div>あなた「今日もがんばるぞ！」</div><div>気合を入れ直し勢いよく歩き始めたところで、私のそばを風車を手にした子供が走り抜けていく。</div><div>次の瞬間、</div><div>ドンッ！</div><div>男「危ねーじゃねえか！」</div><div>あなた「！」</div><div>見ると、尻餅をついた子供が、声を荒げる酔っ払いを見あげ泣きべそをかいている。</div><div>角を曲がったところで、どうやら子供は男にぶつかってしまったようだ。</div><div>子供「ご、ごめんなさい......」</div><div>後ずさる子供に向かって、酔っ払いは手を上げる。</div><div>(えっ！)</div><div>息をのんだその時、</div><div>？？「待て」</div><div>後ろから低い声が響いてきた。振り返り見ると、大勢の伴を連れた男が、馬上から酔っ払いを睨みおろしている。</div><div>野次馬「あの御旗、尾張の信長じゃねえか...」</div><div>(えっ、この男が、あの信長......？)</div><div>織田信長？「男が女子供に手をあげるとは。恥さらしが」</div><div>男の威圧感は相当なもので、傍から見ていた私までも緊張で体が固まった。酔っ払いはひれ伏すように土下座をし、地面の土に頭をこすりつける。</div><div>男「も、もうしわけありません！2度とこのようなことはいたしませんので、どうか......どうか命だけは......」</div><div>織田信長？「光秀、始末しておけ」</div><div>(えっ...し、始末！？)</div><div>男は指図を終えると、涼しい顔で手綱をさばき、馬を発進させる。始末しろと指図された従者は、怯える酔っ払いにゆっくりと近づいていく。</div><div>(本当に殺されちゃうの？)</div><div>怯えつつその場から動けずにいると、意外にも従者から発せられた声は穏やかだった。</div><div>従者の男「顔をあげてください」</div><div>男「....へっ？」</div><div>酔っ払いも拍子抜けしたのか、素っ頓狂な声をあげる。</div><div>従者の男「明日まではこの町に近づかないことです」</div><div>男「は、はい....明日まで.....」</div><div>従者の男「2度目はありません。....いいですね？」</div><div>従者がそう言うと、酔っ払いは何度もうなずき一目散に逃げていった。</div><div>従者の男「......」</div><div>酔っ払いが去ると、地面に落ちた風車を拾いあげ 、子供に返してやる従者。</div><div>子供「ありがとう」</div><div>従者は静かに微笑み返し、その場を後にした。</div><div><br></div><div>あなた「お待たせしました、仕出しに参りました.....！」</div><div>(......あれ？)</div><div>仕出し先の料亭に到着するも、何やら台所がいつもより慌ただしく、従業員の顔つきにも余裕がない。</div><div>あなた「何かあったんですか？」</div><div>近くに来たお運びさんに訊いてみると、そっと耳打ちされる。</div><div>女中「私たちには誰だか知らされてないけど、えらく有名な武将が来ているらしいのよね」</div><div>(有名な武将.....?)</div><div>考えたところで、何人かの武将の名前しか頭には浮かばないし、名前がわかったとしても彼らの顔は知る由もない。武将たちの似顔絵を見る機会はあるものの、描く人間によって別人のように違うため、本物の武将と遭遇したとしても気づくことは出来ないだろう。</div><div>女将「あら、いいところに来てくれたわ！」</div><div>女将に肩を叩かれる。</div><div>あなた「はいっ？」</div><div>女将「今日は特別なお客様をもてなさないといけないのに人出が足りないの。お運び、手伝ってくれないかしら？」</div><div>(いつもお世話になってる料亭だしな....)</div><div>あなた「わかりました！」</div><div>私はお手伝いを引き受けることにした。</div><div>お膳運びをしていると、廊下で愛想のいい男性が声をかけてくる。</div><div>愛想のいい男「それは、あの部屋の料理ですか？」</div><div>ちょうど奥座敷に料理を運ぼうとしていたところだったので、</div><div>あなた「はい、そうです！」</div><div>元気よく答えると、男性はフッと微笑む。</div><div>愛想のいい男「ちょうど良かった。これ、ひとつ食べてもらえますか？」</div><div>そういうと、男性は何を思ったか私が持っている膳から煮物をつまんで私の口元へ持ってくる。</div><div>(えっ？)</div><div>戸惑うも、両手が塞がっている状態では抗うことができない。</div><div>愛想のいい男「はい、口開けて」</div><div>やむをえず、口を開こうと思ったその時だった。横から突然ひょこっと男が現れたかと思うと、男は男性の腕を掴んで引き寄せ、煮物をパクリと食べてしまう。</div><div>愛想のいい男「！」</div><div>さる顔の男「うっ！」</div><div>煮物を口に入れた途端、男はそう言って顔をしかめる。</div><div>愛想のいい男「.....秀吉さん？」</div><div>秀吉？「うまい！」</div><div>すぐに顔をほころばせ煮物を呑み込んだ。</div><div>秀吉？「あーなんだろう、懐かしい味っていうの？家康くんも食べてみなよ！」</div><div>家康？「.....じゃ、大丈夫か」</div><div>(え！大丈夫って.....)</div><div>男性は私の抱える御膳から一番上のものだけを取り、奥座敷へ向かっていく。</div><div>(もしかしてあの人、ニコニコしながら私に毒味させようとしてたんじゃ)</div><div>戸惑っていると、煮物を食べた男はたしなめるように言う。</div><div>秀吉？「女の子なんだから毒見とかしちゃだめだよ！ほんっとに危ない時あるんだから」</div><div>(やっぱり私、毒味のために使われそうになってたんだ......)</div><div>呆然とする私に代わり、煮物を食べた男は残りの膳を奥座敷に運んでくれた。</div><div>料亭の帰り道。お手伝いをして予定より遅くなったため、私は急ぎ足で小料理屋へ向かっていた。ところが、その道中で幕府の奉行が待ち構えているのが目に入る。</div><div>(また......あの人だ)</div><div>最近私は、結婚を迫ってくる奉行につきまとわれ、悩まされている。目を逸らし通り過ぎようとするも、やはり奉行は近寄ってきた。</div><div>奉行「拙者と夫婦になると、いつになったら決めるのだ？女中付の生活だ。苦労はさせないでござるよ。</div><div>(この人、本当にしつこい)</div><div>あなた「私は今のままで幸せですから。それになにより、結婚は好きな人としたいんです」</div><div>きっぱりと断ったつもりだったが、奉行はひるむ気配がない。</div><div>奉行「拙者と結婚すれば、このしがない小料理屋を大きくしてやれるぞ」</div><div>(しがない......！？)</div><div>かつて幕府の料理人を務めた亡き父が築いたうちの店が、このような侮辱を受けるのは我慢がならなかった。</div><div>あなた「うちは確かに小さい店です。でも、父が考案した看板メニューの必勝飯は、お忍びで武将が訪れてるって噂もあるくらい評判なんです！しがないなんて言われる筋合いありません！」</div><div>町の人たちの注目を集めるほどの怒鳴り声をあげた私に、奉行は驚いたように目をむく。今度こそ追い払うことができると思った.....が、逆効果だったようだ。</div><div>奉行「ムキになった顔も可愛いでござる....」</div><div>奉行は卑しげに笑い、私の腕を掴む。振り払おうとしたその時、</div><div>ドスン！</div><div>奉行が何者かに蹴飛ばされた。</div><div>あなた「えっ！？」</div><div>奉行を蹴っ飛ばしたのは弟の弥彦だった。</div><div>弥彦「スケベ奉行め、仕事しろ！俺がいるうちは絶対姉ちゃんに近づかせないからな！」</div><div>奉行をやっつけた勇ましい少年に、町の人たちから拍手と声援が飛ぶ。</div><div>町人「よくやったぞ！」</div><div>町人「奉行も形無しだな」</div><div>町の笑いものになった奉行は、悔しそうに顔をゆがませる。</div><div>奉行「この糞ガキ......」</div><div>そういって奉行は弥彦に殴りかかろうと手を振り上げたが、すぐにその手は後ろから掴まれた。</div><div>あなた「犬千代！」</div><div>掴んだ腕を後ろからひねるようにして、犬千代は奉行を見おろす。</div><div>犬千代「......」</div><div>強面な大男に捕らえられ、ぶるぶると震えだす奉行。犬千代がやれやれといった風に手を離すと、奉行はそそくさと退散していった。</div><div><br></div><br></div>
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<pubDate>Thu, 29 Jan 2015 16:10:50 +0900</pubDate>
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