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<title>フェイク</title>
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<description>偽物の日常ブログ</description>
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<title>林檎</title>
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<![CDATA[ <p>俺は今、テーブルの上に乗せた真っ赤な林檎をもてあましている。</p><p><br></p>      <p>子供のころから不器用で、林檎なんて切ったことがない。こうなることは、買う前からわかっていたのだが、仕事から帰る途中、バイクで秋風を感じながら見た果物屋の林檎は俺の心のどこかを引っ張った。</p><p><br></p>      <p>子供のころは、よく、母が林檎を買ってきた。慣れた手つきで、真っ赤な皮をむいた後、八つに切っていくのだが、俺はそのときのシャリシャリという音が嫌いだった。八つの林檎を３人で分けるのは無理があった。俺が出来上がった林檎を順に分けていくと、弟は、残りを自分が食べると言い出した。俺はそんな弟が憎かった。</p><p><br></p>      <p>陸上部の俺と違って、弟は足が遅かった。科学部なんかに入っていたからに違いない。野球部の連中はいつも、弟が空気を読めないことをネタにして盛り上がっていた。</p><p><br></p>      弟は勉強だけはできたらしい。模試ではいつも優秀者のリストに名前を載せて、県で一番の進学校に行った。弟はいつも、俺の成績をみて優越感に浸っていた。俺はそんな弟を見返してやりたくて、カンニングをした。その日のうちにばれて、次の日には父親にしかられた。弟は終始黙って俺を見ていた。<br><br><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100719/19/kit-kitten/10/96/j/o0640048010647836990.jpg"><img border="0" style="width: 528px; height: 395px;" alt="フェイク-りんご" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20100719/19/kit-kitten/10/96/j/t02200165_0640048010647836990.jpg"></a><br><br>
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<pubDate>Mon, 19 Jul 2010 19:44:45 +0900</pubDate>
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<title>りんご</title>
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<![CDATA[ 　今、私は八つに切られたりんごを皿の上でもてあましている。<p><br></p><p>　独身の身で、お腹いっぱいに夕飯を食べた後にデザート感覚で食べるのは少々無理があることはわかっていた。夕飯の買出しにスーパーへいく途中、秋の風に吹かれて考え事をしているとつい、食べたくなるのだ。</p>      <p><br></p><p>　子供のころは、毎週のように母がりんごを買ってきてくれた。慣れた手つきで、真っ赤な皮をむいた後、八つに切っていくのだ。私はそのときのシャリシャリという音が好きでたまらなかった。私はその音を最後まで聞いていたかったのだが、兄はそうさせてくれなかった。出来上がったそばから、りんごを分けていくのだが、大きいやつから自分の皿に持っていこうとするのだ。</p><p><br></p>      　兄はいつも勉強の成績が悪いうえに、問題ばかりおこして母を困らせていた。科学部の先輩はいつも兄の成績のことを馬鹿にしていた。ある日、カンニングをしたことが担任に漏れたらしくて、父が真剣な顔で兄に説教をしていた。私はそんな兄をさげすんだ目で見ていた。      <p><br></p><p>　兄は足が速かった。短距離走の選手なのに、長距離走でも学校中の誰にも負けなかった。私も足にはそれなりの自信があったが、兄と比べられるのが嫌いなので科学部にした。マラソン大会ではいつも真ん中くらいだったのに、兄は私を責めるような目でにらめつけてきた。</p><p><br></p><p><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100719/19/kit-kitten/10/96/j/o0640048010647836990.jpg"><br></a></p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/kit-kitten/entry-10595173341.html</link>
<pubDate>Mon, 19 Jul 2010 19:26:02 +0900</pubDate>
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