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<title>Book Oasis</title>
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<description>色々書いていくブログ</description>
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<title>羅生門</title>
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<![CDATA[ ある日の暮方の事である。一人の下人げにんが、羅生門らしょうもんの下で雨やみを待っていた。<br><br>　広い門の下には、この男のほかに誰もいない。ただ、所々丹塗にぬりの剥はげた、大きな円柱まるばしらに、蟋蟀きりぎりすが一匹とまっている。羅生門が、朱雀大路すざくおおじにある以上は、この男のほかにも、雨やみをする市女笠いちめがさや揉烏帽子もみえぼしが、もう二三人はありそうなものである。それが、この男のほかには誰もいない。<br><br>　何故かと云うと、この二三年、京都には、地震とか辻風つじかぜとか火事とか饑饉とか云う災わざわいがつづいて起った。そこで洛中らくちゅうのさびれ方は一通りではない。旧記によると、仏像や仏具を打砕いて、その丹にがついたり、金銀の箔はくがついたりした木を、路ばたにつみ重ねて、薪たきぎの料しろに売っていたと云う事である。洛中がその始末であるから、羅生門の修理などは、元より誰も捨てて顧る者がなかった。するとその荒れ果てたのをよい事にして、狐狸こりが棲すむ。盗人ぬすびとが棲む。とうとうしまいには、引取り手のない死人を、この門へ持って来て、棄てて行くと云う習慣さえ出来た。そこで、日の目が見えなくなると、誰でも気味を悪るがって、この門の近所へは足ぶみをしない事になってしまったのである。
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<link>https://ameblo.jp/kmercy387/entry-12133467277.html</link>
<pubDate>Sat, 27 Feb 2016 21:12:57 +0900</pubDate>
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<title>醜いアヒルの子</title>
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<![CDATA[ 　それは田舎いなかの夏なつのいいお天気てんきの日ひの事ことでした。もう黄金色こがねいろになった小麦こむぎや、まだ青あおい燕麦からすむぎや、牧場ぼくじょうに積つみ上あげられた乾草堆ほしくさづみなど、みんなきれいな眺ながめに見みえる日ひでした。こうのとりは長ながい赤あかい脚あしで歩あるきまわりながら、母親ははおやから教おそわった妙みょうな言葉ことばでお喋しゃべりをしていました。<br><br>　麦畑むぎばたけと牧場ぼくじょうとは大おおきな森もりに囲かこまれ、その真まん中なかが深ふかい水溜みずだまりになっています。全まったく、こういう田舎いなかを散歩さんぽするのは愉快ゆかいな事ことでした。<br><br>　その中なかでも殊ことに日当ひあたりのいい場所ばしょに、川かわ近ちかく、気持きもちのいい古ふるい百姓家ひゃくしょうやが［＃「百姓家が」は底本では「百性家が」］立たっていました。そしてその家いえからずっと水際みずぎわの辺あたりまで、大おおきな牛蒡ごぼうの葉はが茂しげっているのです。それは実際じっさいずいぶん丈たけが高たかくて、その一番いちばん高たかいのなどは、下したに子供こどもがそっくり隠かくれる事ことが出来できるくらいでした。人気ひとけがまるで無なくて、全まったく深ふかい林はやしの中なかみたいです。この工合ぐあいのいい隠かくれ場ばに一羽わの家鴨あひるがその時とき巣すについて卵たまごがかえるのを守まもっていました。けれども、もうだいぶ時間じかんが経たっているのに卵たまごはいっこう殻からの破やぶれる気配けはいもありませんし、訪たずねてくれる仲間なかまもあまりないので、この家鴨あひるは、そろそろ退屈たいくつしかけて来きました。他ほかの家鴨達あひるたちは、こんな、足あしの滑すべりそうな土堤どてを上のぼって、牛蒡ごぼうの葉はの下したに坐すわって、この親家鴨おやあひるとお喋しゃべりするより、川かわで泳およぎ廻まわる方ほうがよっぽど面白おもしろいのです。
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<link>https://ameblo.jp/kmercy387/entry-12133467055.html</link>
<pubDate>Sat, 27 Feb 2016 21:12:18 +0900</pubDate>
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<title>不思議の国のアリス</title>
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<![CDATA[ それは黄金の昼下がり<br>気ままにただようぼくら<br>オールは二本ともあぶなげに<br>小さな腕で漕がれ<br>小さな手がぼくらのただよいを導こうと <br>かっこうだけ申し訳につけて<br><br>ああ残酷な三人！こんな時間に <br>こんな夢見る天気のもとで <br>どんな小さな羽さえもそよがぬ <br>弱い息のお話をせがむとは！ <br>でもこの哀れな声一つ <br>三つあわせた舌に逆らえましょうか？
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<link>https://ameblo.jp/kmercy387/entry-12133466796.html</link>
<pubDate>Sat, 27 Feb 2016 21:11:59 +0900</pubDate>
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<title>坊っちゃん</title>
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<![CDATA[ 親譲おやゆずりの無鉄砲むてっぽうで小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰こしを抜ぬかした事がある。なぜそんな無闇むやみをしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談じょうだんに、いくら威張いばっても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃はやしたからである。小使こづかいに負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼めをして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴やつがあるかと云いったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。<br><br>　親類のものから西洋製のナイフを貰もらって奇麗きれいな刃はを日に翳かざして、友達ともだちに見せていたら、一人が光る事は光るが切れそうもないと云った。切れぬ事があるか、何でも切ってみせると受け合った。そんなら君の指を切ってみろと注文したから、何だ指ぐらいこの通りだと右の手の親指の甲こうをはすに切り込こんだ。幸さいわいナイフが小さいのと、親指の骨が堅かたかったので、今だに親指は手に付いている。しかし創痕きずあとは死ぬまで消えぬ。
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<link>https://ameblo.jp/kmercy387/entry-12133465396.html</link>
<pubDate>Sat, 27 Feb 2016 21:07:04 +0900</pubDate>
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