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<title>kokoa1004のブログ</title>
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<title>30年後に届いた郵便物</title>
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<![CDATA[ その家に、人はもういない。<br>30年以上前に誰かが出ていってから、<br>戻ってくることはなかったらしい。<br>庭は草で埋まり、<br>ツタが壁を覆い、<br>ポストは錆びて赤茶色になっていた。<br>ある日、何気なくそのポストを開けた。<br>普段は何も入っていない。<br>チラシすら来ない場所だ。<br>でも、その日は違った。<br>一通の手紙が入っていた。<br>新しい。<br>周りの風景とは明らかに合っていない、<br>白くて、まだきれいな封筒。<br>宛先は、この家の住所。<br>名前は――<br>知らない人のものだった。<br>差出人の欄を見る。<br>そこに書かれていた名前は、<br>この家に昔住んでいた人と同じだった。<br>「……え？」<br>30年前に出ていったはずの人。<br>それなのに、<br>“今”投函されたみたいに新しい手紙。<br>少し迷って、封を開けた。<br>中には、短い一文だけ。<br>「まだあの家に帰れる？」<br>それだけだった。<br>日付を見る。<br>――今日の日付だった。<br>ポストの中は、静かだった。<br>風も、音も、何もない。<br>その家は、相変わらず誰もいない。<br>窓は閉じられたまま、<br>カーテンも動かない。<br>ただ、その手紙だけが<br>“今も誰かがこの家を覚えている”ことを<br>伝えていた。<br>返事は、出せない。<br>宛先は書いてあった。<br>でも、その人がどこにいるのかは<br>誰も知らない。<br>それでも、少しだけ思った。<br>もしこの家が、<br>まだ“帰れる場所”だったなら。<br>誰かは、戻ってきたんだろうか。<br>ポストを閉める。<br>中には、もう何も入っていない。<br>ただ、あの一文だけが<br>頭の中に残り続けていた。<br>「まだあの家に帰れる？」<br>
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<link>https://ameblo.jp/kokoa1004/entry-12962708807.html</link>
<pubDate>Sat, 11 Apr 2026 22:11:31 +0900</pubDate>
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<title>朽ちた家</title>
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<![CDATA[ その家は、ずっとそこにあった。通学路の途中、誰も近づかない角に、ツタに覆われて、静かに立っていた。30年以上、誰も住んでいないらしい。門は半分外れ、庭は草で埋まり、窓は曇って中がよく見えない。それでも、完全に壊れてはいなかった。まるで、「まだ終わっていない」とでも言うみたいに。ある日、少しだけ中を覗いた。空気は止まっていた。時間だけが、そのまま置いていかれたみたいに。机の上には、古いパソコン。分厚いモニターに、小さく[MDC 77」と書かれている。電源は当然入らない。けれど、つい最近まで使われていたような気がした。その横に、ぬいぐるみがあった。少し色あせて、片方の目がゆるんでいる。でも、ちゃんと座っていた。誰かがそこに置いたまま、そのまま時間が止まったみたいに。この家には、きっと普通の毎日があった。朝起きて、ご飯を食べて、学校や仕事に行って、帰ってきて、テレビを見て、また寝る。そんな当たり前の生活が、ここにはあったはずだ。でも今は、何もない。笑い声も、足音も、テレビの音も、何も残っていない。それでも。ぬいぐるみは、そこにいる。パソコンも、そこにある。椅子も、机も、カーテンも、全部、あの日のまま。ただ、人だけがいない。どうしてここは、止まってしまったんだろう。誰も教えてくれない。帰り道、振り返ると家は変わらずそこにあった。ツタに覆われて、静かに。まるで、今でも誰かを待っているみたいに。<br>
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<link>https://ameblo.jp/kokoa1004/entry-12962707944.html</link>
<pubDate>Sat, 11 Apr 2026 22:02:58 +0900</pubDate>
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