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<title>死を話そう。納棺師・紺野雲丹の納棺日記</title>
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<description>納棺師、紺野雲丹（こんの　うに）です。日々故人様をお送りしています。その現場のお話や常々思っていることを書いていきます。</description>
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<title>◆エンディングカウンセラー　紺野雲丹　各種相談　料金表◆</title>
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<![CDATA[ <p>紺野雲丹（こんの　うに）は納棺師として、日々様々な故人様とご家族の最期のお別れの場を作っています。<br>その経験と知識をもって、今、困っていることがある方のご相談、カウンセリングを以下の料金で行っております。<br>無料でのご相談は受け付けておりませんのでご了承ください。<br>「相談したいけれど、どのメニューにしたらいいかわからない」などのご相談は無料ですので、お気軽にご連絡ください。<br>各種メッセージは、トップページの「メッセージを送信」から送ることができます。<br><br>ー――――――――――――――――――――<br><br>メニュー①　エンディングノート講座<br><br>自分自身がどうやって送られたいか、そして、どうすれば遺された大切な人たちが困らないお別れにできるかを、紺野オリジナルのエンディングノートの資料を使ってわかりやすくお伝えいたします。<br>ご家族、ご夫婦、友達同士でのご参加も大歓迎です。<br><br>▼時間　1回　70分<br>▼料金　一人3000円<br>▼資料あり（オンラインの方はPDFをお送りしますので、個人でプリントアウトしてください。郵送をご希望される場合は料金に送料が追加されます）<br><br>▼場所　①オンライン講座（zoom、LINEビデオ通話、Facebookビデオ通話、Skype）<br>　　　②愛知県豊川市　紺野雲丹のサロン（5名まで）<br><br>▼申し込み方法　Facebookメッセージにて「エンディングノート講座希望」と書いて送ってください。折り返しお返事いたします。<br><br>当日キャンセル 100%<br>前日キャンセル 90%<br>3日前まで 70%<br>5日前まで 50%<br>それ以前 キャンセル料なし<br><br>（ただし、紺野が「エンディングノートを作る段階ではなく、まずカウンセリングが必要」と判断した場合はメニュー②以下をご提案することがございます）<br>ー――――――――――――――――――――<br>メニュー②　今と死を考える　死生観個人カウンセリング<br><br>今現在悩みを抱えていて、お困りの方対象。<br>大切な方を亡くされた方や、ご自身が死に関して思うところがある方対象。<br>メンタルヘルスに関する悩みをお抱えの方もこちらをどうぞ。<br>よく奇跡のようなことが起こると評判のコースです。<br>問題が解消され、メニュー①のエンディングノートが書けるようになったら卒業です。<br><br>▼時間　①1回120分　②1回70分<br>▼料金　①の場合　8000円　②の場合　6000円<br>▼1か月1～3回 、または単発1回など、お悩みの状態にあわせて決めます<br><br>▼その人に合わせた資料、宿題などがあります。<br><br>▼場所　①オンライン講座（zoom、LINEビデオ通話、Facebookビデオ通話、Skype）<br>　　　②愛知県豊川市　紺野雲丹のサロン<br><br>▼申し込み方法　Facebookメッセージにて「死生観個人セッション希望」と書いて送ってください。折り返しお返事いたします。<br><br>当日キャンセル 100%<br>前日キャンセル 90%<br>3日前まで 70%<br>5日前まで 50%<br>それ以前 キャンセル料なし<br>ー――――――――――――――――――――<br>メニュー③　紺野に相談し放題　LINE相談室<br><br>顔を見たり直接会話をしたりすることが難しい方に人気のメニューです。<br>5時～22時までの間、いつでも紺野にLINEで相談をすることができます。<br>で、こちらもよく奇跡のようなことが起こると評判のコースです。<br><br>ただし、納棺中やほかのセッションがあるときはお返事が遅れることがございます。ご了承ください。<br><br>▼回数　無制限<br>▼料金　1か月20000円<br><br>▼申し込み方法　Facebookメッセージにて「LINE相談室希望」と書いて送ってください。折り返しお返事いたします。<br>ー――――――――――――――――――――<br>メニュー④　ちょっとだけお話　メッセージセッション<br><br>メニュー③のように、継続的ではなく単発で紺野に話したいこと、相談したいことがある方におすすめです。<br>Facebookページのメッセージ機能を使ってご相談に乗ります。納棺が忙しい日などで満足にご相談の時間が取れなかった場合に限り、延長可です。<br><br>▼回数　1日のみ<br>▼料金　24時間、何通でも　6000円<br><br>▼申し込み方法　Facebookメッセージにて「メッセージセッション希望」と書いて送ってください。折り返しお返事いたします。<br>ー――――――――――――――――――――<br>メニュー⑤　隠れた人気メニュー　アンシェントメモリーオイル<br><br>願いをかなえると言われているアンシェントメモリーオイルを、あなたのためだけに紺野がブレンドして世界に一つのオイルをお作りします。<br>メッセージ、もしくはオンラインのカウンセリング（約20分）で、かなえたい願いを伺ってお作りします。<br><br>▼１か月分　4000円（送料込み、速達）　対面の場合3000円<br>▼お試し10日分　2000円（送料込み、速達）　対面の場合1500円<br><br>▼申し込み方法　Facebookメッセージにて「アンシェントメモリーオイル希望」と書いて送ってください。折り返しお返事いたします。<br><br>ー――――――――――――――――――――<br>ご不明な点があればメッセージにてご連絡ください。<br><br>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br>▼その他講座（随時更新）<br><br>「100日でプロレベルになる文章力養成講座」<br><br>・起業したいけど文章書くのが嫌い、苦手<br><br>・ページでいろいろ書いて集客してるけどなかなかお客さんがつかない<br><br>・自分の文章を読んでて意味が分からなくなる<br><br>・書くと言っても何から書いたらいいかわからない<br><br>・twitterで140文字に収まらない<br><br>・自分で文章が下手だと思う<br><br>そんな悩みを抱えた人へ、ライター・出版社勤務歴10年の紺野が100日でプロレベルになる文章力養成講座を開講します。<br><br>紺野は大学生時代からライターとして文章を書き、その力を認めてもらって面接なしで出版社に入社。某パソコン誌や某カメラ雑誌の編集、ライティングを経て、東京の某大手進学塾にて4年間国語の講師として教鞭を奮ってきました。超難関私立中学合格実績80％（開成、麻布、早稲田、聖光、女子学院、豊島岡女子、慶応中等部、慶応湘南藤沢。高校なら都立日比谷、開成、早大本庄、立教新座など）。<br><br>紺野は自分で文章を書くこともできますが、それ以上に教えることを得意としています。<br><br>もし、そんな紺野に文章を教えてくれっていう奇特な方がいたら、お受けします。のべ100日で仕上げます。<br>あまり厳しいことは言わないタイプなので、その辺はご安心ください。<br>でも、100日なのでけっこうガッツリやっていただきます。<br><br>「紺野雲丹の100日文章力養成講座」<br><br>▼受講料　33万円<br>▼用意するもの　ネット環境、パソコン。iPadなどでも可。<br>▼年齢制限　なし！<br><br>もちろん上記のようにそれなりの受講料は払っていただきますが、それ以上に一生使える文章力をお伝えしていきます。<br><br>興味のある方はコメント欄やメッセージでお知らせください。本気で言ってます。誰でもできます。ママでも会社員のお父さんでも定年すぎてのんびり生活しているおじいちゃん、おばあちゃんでも、誰でもできます。100日です。すぐです（とはいえ生活のペースなどは考慮します）。<br><br>いつやるの、今でしょ！</p>
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<link>https://ameblo.jp/konnouni/entry-12605590572.html</link>
<pubDate>Sat, 20 Jun 2020 17:04:20 +0900</pubDate>
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<title>洗髪</title>
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<![CDATA[ <p>あれは今日のようによく晴れた日だった。<br>納棺にご自宅に伺うと、日当たりのよい部屋でおじいちゃんが眠っていた。<br><br>私たちは納棺に伺う際、死因を聞かされて伺うことがある。そのおじいちゃんは食道ガンだった。<br>そして、洗髪も依頼されていた。洗髪の道具を用意して頭元に座った。<br><br>お顔を隠している布から、首が見える。<br>喉仏のあたりにはっきりとわかる大きさで、おおきな腫瘍があった。ガンがここにある、としっかりとわかった。<br><br>頭には毛糸の帽子をかぶっていた。それを取ると、はらはらと髪の毛がついて落ちてきた。<br>これは、洗髪したら全部抜けてしまうのではないか。洗髪はお断りするべきじゃないか。そう思ってご家族に確認した。<br><br>「失礼いたします。洗髪を承っておりますが、治療の影響でしょうか、髪の毛が抜けてしまいます。洗髪をするともっと抜けてしまう可能性がありますが、いかがたしましょう」<br><br>すると、喪主の息子さんが言った。<br><br>「半年、髪を洗っていなかったんです。どうしても、どうしてもさっぱりさせてあげたいです。抜けても構いません。どうかお願いいたします」<br><br>息子さんは涙ぐんでいた。<br><br>「わかりました。では洗髪させていただきます。納棺の際は先ほどまでかぶっていらっしゃったお帽子をかぶせますか？」<br><br>すると、喪主さんはスッと紙袋に手を入れた。<br><br>「これをつけてください。ガンだとわかった時、父がすぐに依頼してつくった、自分の髪の毛のかつらです」<br><br>それはとてもツヤツヤした髪の毛で作られたかつらだった。<br>私はそれを受け取って言った。<br><br>「かしこまりました」<br><br>そして洗髪にかかった。すぐそばで家族が見守っている。<br>ダメだ、どんどん髪が抜けていく。この様子を見てご家族は大丈夫だろうか。気にしながらなるべく優しく洗髪をした。<br><br>「ああ、よかった」<br><br>一言、奥様と思われる女性がつぶやいた。<br>そして、家族で会話が始まった。<br><br>「おじいちゃん、気持ちよさそうな顔してる」<br>「なんだか表情もやわらかくなってきたね」<br>「ずっと、髪洗いたいって言ってたもんね」<br>「本当に、最後にやってあげられてよかった」<br><br>そんな話を耳にすると、洗髪している私も嬉しくなる。<br>この際抜け毛は構わないんだ。私は、もっとおじいちゃんが気持ち良くなるようにと、頭のマッサージをした。こめかみを押さえ、ゆっくりと繰り返し押す。首の裏をつまみ、揉む。<br><br>そうしていると、喪主さんがすこし笑いながら言った。<br><br>「それは、マッサージしてくれているんですか？」<br><br>「そうです。私たちも美容院でこうされると気持ちいいですよね。お父様もきっと気持ちいいかな、と思って」<br><br>「ありがとうございます。本当に、まだ生きているみたいだ」<br><br>そうしているうちに、髪の毛はほとんど抜けてしまった。私は洗髪を止め、シャワーで流した。ドライヤーをかけるまでもないほど、髪の毛はなくなった。私は優しくタオルで頭を拭いた。<br><br>洗髪を終え、着替えをし、お化粧を軽く施して身支度がある程度整った。さいごに、かつらをかぶせる。<br><br>だが、元気だったころの頭のサイズに合わせて作られたかつらやウイッグというのは、闘病でやせた頭や顔には合わないことが多い。おじいちゃんも、その通り、不自然な感じになってしまった。<br><br>「どうですか？ちょっとサイズが合わなくなっていらっしゃいますが、このままでよろしいですか？」<br><br>私は確認した。すると奥様が言った。<br><br>「大丈夫です。このかつら、主人は本当に大切にしていたものなので。これをつけて、絶対元気になってまたフサフサになるって言ってました」<br><br>そうか、思い入れのあるかつらなんだな。<br>私は角度を調整しながらなるべく不自然にならない位置を探し、外れないようにピンで留めた。<br><br>「ああ、元気なころのおじいちゃんに戻った」<br>「よかったね、あっちでもフサフサだよ」<br><br>そんな会話を交わし、ご家族は笑顔になった。<br>そして、穏やかな雰囲気で納棺し、お蓋を閉じた。<br><br>ご家族は、本当にありがとうございました、と笑って私たちを見送ってくれた。<br><br>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br>このように、抗がん剤治療をされていたと思われる方の洗髪には非常に難しいところがある。何が難しいかというと、ご家族のお気持ちにどう沿うか、だ。<br><br>髪が抜けてしまう、と説明してあきらめるご家族もいれば、このように「どうしても」と言うご家族もいる。<br>洗髪一つの話だが、ご家族にとっては感情を大きく振れさせてしまうことでもある。<br>「とりあえずやってください」と言われてやったものの、抜け毛を見て泣き出す方もいる。ものすごくナイーブな話なのだ。<br><br>どうか、これを読んでくださっている方で、ご家族、もしくはご自身が抗がん剤治療にあたっている方がいらっしゃったら、納棺時の洗髪について一考してほしいと思います。ウイッグについても、合わなくなり不自然な見た目になる可能性が大いにある、ということも併せて考えていただければ嬉しいです。<br><br>ただ一つ言えるのは、納棺師はご家族のご希望に沿ってすべてを行う、ということ。</p><p>そして、ご家族は故人様の願いをなるべく叶えてあげたいと考えていろいろなオーダーをする。</p><p>そのオーダーがしっかりしていればしているほど、納棺師はご家族と故人様の理想に近づけることができる。</p><p>そういった意味でも、わたしはオーダーを明確にしてくれるエンディングノートがあることで、ご家族と故人様と気持ちを一つにして納棺することができると思うのです。</p><p>こういった現場の経験が積み重なって、わたしは納棺・葬儀にフォーカスしたエンディングノートを広めていきたいと思うようになったのです。<br><br>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br>今日は、とあるご家族からご依頼を受けて、親族が集まった形でエンディングノートの会を行わせていただくことになっています。私にとってはとても理想的なエンディングノートの会です。自分に向き合うと同時に、大切な人たちのことを思いながら作るエンディングノートは、まちがいなく素敵なものになる。このような機会を頂けることに感謝します。</p>
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<link>https://ameblo.jp/konnouni/entry-12599764093.html</link>
<pubDate>Wed, 27 May 2020 02:14:13 +0900</pubDate>
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<title>死んじまったんだなあ</title>
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<![CDATA[ <p>私たち納棺師は、色々なお家にお邪魔します。<br>新築の家から山奥の築100年以上の農家、ゴミ屋敷、団地、大豪邸。それはそれはさまざまです。<br><br>寒い夕方だった。お邪魔した家は木造平屋。縁側から失礼した。<br><br>家に入ると、なんとなく違和感を感じることがあります。それはたいてい、<br>「人が亡くなって出入りする人が増えるから、無理やりスペースを作った」というタイプの家です。<br><br>その家は縁側の隅に大量の新聞が積まれ、パンパンのゴミ袋がいくつも置いてあった。スペースこそ作られていたが、埃っぽく、掃除ができていなかったことを想像させる家だった。<br><br>亡くなったのはおばあちゃん。<br>立ち会いは喪主の息子とそのお嫁さんだった。<br><br>暖房も効いていない部屋で、作業を始めた。<br>ドライアイスの冷気が手足を冷やす。寒い、冷たい。指先の感覚がなくなっていく。<br><br>「お棺にお入れするものはありますか？」<br><br>そういつものように尋ねると、息子さんは<br><br>「こちらです」<br><br>と、部屋の一角を指差した。<br><br>そこに置いてあったのは、<br>大量の毛玉だらけのセーター数枚<br>ボロボロのジャージ数枚<br>積み重ねられた肌着類<br>クタクタになった毛布数枚<br>杖、三本<br>ウォーキングシューズ<br>そして、ボストンバッグ<br><br>これは…と思いながら、確認させていただく。<br>まず、杖には金具が付いていた。さらに杖は燃えにくい素材で作られていることが多いので禁止。<br>布類も、基本的には洋服上下一セットにタオルがせいぜい二枚、そして、最後にお召しになっていたものでギリギリだ。分厚い毛布など入れたら燃え残って火葬場に怒られる。<br>靴も、ゴムや革がお骨にくっつく原因になるので禁止。<br><br>これ、どうやってお断りしよう…<br>家族はじっと、私の仕分けの様子を見つめている。<br>私はボストンバッグに手をつけた。<br>「こちらも確認いたしますね。何が入っていますか？」<br><br>「これから旅に出るので、そのための道具です」<br><br>中から出てきたのは、<br><br>折りたたみ傘<br>レインコート<br>歯ブラシセット<br>大きなボトルのシャンプー、リンス<br>バスタオル<br>財布、中身は小銭<br>みかんたくさん<br><br>うーむ、困ってしまった。<br>傘は柄の部分が金属なので燃えない。禁止。<br>シャンプー、リンスといった液体もほんの少ししか入れてはいけない。<br>みかんなどの果物はせいぜい一つ。それも、皮を剥いて小さく小分けしなければ燃え残る。<br>お金、特に小銭は燃えないので禁止。<br><br>そして、このボストンバッグ。<br>組成表示を見ると、本革だった。<br>革はさっきも書いた通り、お骨にくっつき汚れる原因になる。しかもこんなに大きく分厚いものはおそらく燃え切らない。<br><br>これら全てを棺に納めたら、火葬場に怒られるのは葬祭と納棺師だ。<br>お釜にも負担がかかってしまう。これから亡くなる人が増えていく時代、できる限り火葬場も省エネでいきたいのだ。<br><br>仕方ない。私は一つ一つ説明を始めた。<br>入れてはいけない理由を、ゆっくり、わかりやすく話した。<br>ボストンバッグは革ですね。燃えませんし、あの世ではかわりに持ち物を入れるA4くらいの布の袋を用意しています。<br>杖は燃えやすいものが棺にセットで付いています。<br>お金はずだ袋に紙に印刷された六文銭を持っていってもらいます。いわゆる「三途の川の渡し賃」ですね。<br>これも、これも、これも、これも…燃えないので申し訳ありませんが入れられません。と。<br><br>「そうですか…全部好きだったものなんですが…」<br><br>「ごめんなさい。だめなんです」<br><br>そして残ったのは、色が映えるセーター一枚、ジャージの下一枚、一番気に入っていた毛布一枚、歯ブラシセット、そして、みかんは皮を剥いてもらってサランラップに包んでもらった。<br><br>あとは、心苦しいけれどお返しした。<br>そして、納棺になった。<br><br>棺にシンプルに納められていくものたち。<br>その様子を見ていた喪主の息子が、ポツリと呟いた。<br><br>「ああ、死んじまったんだなあ」<br><br>それを聞いて、私は一つのことに気がついた。<br>この、用意された大量のものたちは、おばあちゃんが「生きている」ことを前提に用意されたものだったのだ、と。<br><br>生きているおばあちゃんが困らないように、好きなものに囲まれるように、そう思ってかき集めたものだったのだ。<br><br>この息子さんは、母親が亡くなったことをまだ受け入れられていないのだろう。<br>あの世に行くということが実感できないのだ。<br>明日も、明後日も、一年後も、愛用のものを使って旅をしている、そう、漠然と思っていたのだ。<br><br>介護がどれだけの期間だったのかはわからない。<br>どんな親子関係だったのかもわからない。<br>ただ、母親が亡くなったということが、とてもぼんやりとしていたのだ。そして、葬儀の準備だけは他人の手で事務的に進められていく。気持ちが追いつかなかったのだ。<br><br>だから、シンプルに整えられた棺を見て、持っていって欲しかったものを自分の手元に置いて「死んじまったんだなあ」という言葉を発したのだと思った。<br><br>本当は全部入れてあげたい。<br>それはいつも思っている。<br>でも、なるべく傷つかないようにお断りすることにも慣れている。<br>わたしにはどうしようもない。それが現代の火葬のルールなのだ。<br><br>おばあちゃんは、亡くなりました。<br>あの世へ行って、三途の川を渡り、三五日目に閻魔様の審判を受けて、四十九日で成仏する。<br>その先の世界で必要なものは、靴でも毛布でもボストンバッグでもない。<br>「死んじまったんだなあ」から直視したお母様の死。どうか息子さんが、悲しみ、寂しさ、喪失感だけではない、暖かい気持ちが心の片隅に育て始められますように。<br><br>そう思って、失礼した。<br>外はもう真っ暗だった。<br><br>お棺に入れていいもの、いけないもののお話はとても大切なので、エンディングノートの講座でも多めに触れさせていただきますね。</p>
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<link>https://ameblo.jp/konnouni/entry-12599334128.html</link>
<pubDate>Mon, 25 May 2020 08:13:05 +0900</pubDate>
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<title>自己肯定感</title>
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<![CDATA[ <p>36歳の女性の納棺をしました。<br>ガンでした。</p><p>体は痩せ細り、髪の毛は伸びっぱなし。黄疸が出ていて、全身黄色くなっていた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>幼い子供が2人いて、どちらもキャッキャと、久しぶりに会ったのだろう、親戚と思われる人たちと遊んでいた。</p><p>喪主さんは旦那さま。淡々と、事務的に対応してくださいました。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>こういった、若い方の納棺は悲しみが深いことが多いです。</p><p>なので、時間がかかりがちなことを想定するものなのですが、お近いご家族は皆、無表情に淡々とお清めをしていた。</p><p>&nbsp;</p><p>わたしは、「お棺にお入れするもののご用意はありますか？」といつものようにたずねた。</p><p>&nbsp;</p><p>すると喪主さまは</p><p>&nbsp;</p><p>「ありません。ただ、この服を着せてやってください」</p><p><br>と、ワンピースを渡された。ブランドを見ると有名なお高いもので、大切に保管されていたことがわかる綺麗な状態だった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>身体は死後硬直が解けて丁度よく動く状況だったので、すんなりとお着せ替えが済んだ。</p><p>わたしは黄疸を隠すお化粧を施した。髪の毛は、軽く梳いただけでたんまりと抜けてしまう。</p><p>事情を話して、シャンプーをお断りした。多分シャンプーしたら髪の毛なくなってしまう。</p><p>棺に入れるものはない、と言っていたが、一冊の本が枕元に置いてあった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「自己肯定感を上げるワークブック」</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>本は、棺に納めて欲しいと言われたら、中を開いて、燃えやすいように空気穴をつくります。</p><p>ページを丸めるので中身が見えるのですが、なにも言われなかったのでそのまま置いておいた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>36歳、2人の子供、ガン、自己肯定感。<br>これが引っかかって仕方なかった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>病床に臥せりながら、この方はどんな思いでこの本を読んだのだろうか。<br>ガンで、先が長くないとおそらくわかっていて、それでもなお、自己肯定感を求める。<br>自分はありのままでいい。自分を好きになる。<br>この人は、余命いくばくない自分をそのまま受け入れ、愛したかったのだろうか。</p><p>わたしにはわからなかった。</p><p><br>ノートの中身を見ることができれば少しは理解できただろうけれど、見ることはできなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>自己肯定感を上げれば、ガンで闘病する自分を愛することができる。<br>藁にもすがる思いで買ったのだろう。</p><p>&nbsp;</p><p><br>絶対元気になる。それでまた楽しく家族と過ごす。<br>ガンなんてどうということない。治るんだから。わたしはわたしで充分、大丈夫なんだから。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>想像することしかできない。</p><p><br>そして、淡々とした家族。彼らからは「覚悟」を感じた。</p><p>思い出話もし尽くしたのだろうか、よくある「あれが好きだったね、あれ入れてあげようか」といった会話もない。</p><p>納棺も作業のように無表情で行なっていた。覚悟をしていく段階で、悲しみ尽くしたのだろうか。</p><p>お父様と思われる方は、納棺も手伝わず、別室でぼーっとテレビを見ていた。結局、誰一人として泣かなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>お棺の中は、飾り気なく真っ白になった。<br>わたしは、自己肯定感の本、入らなくてよかったと思った。<br>未練になってしまうと感じたからだ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>ガンと自己肯定感の合間でどれだけの葛藤があったか、私にはわからない。ただ、その本が彼女の自己肯定感を上げてくれ、自分に納得し、自分を愛して、その上で旅立っていったと信じたい。願いたい。願うことしかできない。</p><p>&nbsp;</p><p>そして、自分も彼女と歳が近く、幼い子供を持つ身として、地に足をつけて自分を愛せるようになりたい。<br>そう思わされた納棺でした。</p>
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<link>https://ameblo.jp/konnouni/entry-12598924652.html</link>
<pubDate>Sat, 23 May 2020 12:03:38 +0900</pubDate>
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<title>腕と脚</title>
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<![CDATA[ <p>だいぶ前の湯灌納棺のおはなし。</p><p>____________</p><p>そのおばあちゃんは、ひどく脚が曲がっていた。<br>腕も、胸の前でファイティングポーズをとっているように固まっていて、手もギュッと握られていた。</p><p>こういう場合、我々はまず、仏衣を着せることが可能かどうか、そして、お棺の蓋が閉まるかどうかを一番に考える。</p><p>&nbsp;</p><p>袖が通らなければ仏衣は着れない。<br>脚が当たると、棺の蓋は閉まらない。</p><p>&nbsp;</p><p>そのおばあちゃんは、蓋はなんとかなりそうだった。</p><p>腕をストレッチしてみる。肘がまったく動かない。腕の部分が前後に軽く伸び縮みする程度だった。が、幸いなことに細い方だったので、二人で着付けをしながら、片方は着付けの邪魔にならないように腕を動く範囲で曲げのばししながら袖を通し、襟元を整え、そして、なんとか着付けを終えた。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>その様子を見ていた娘さんが、突然泣き出した。</p><p>&nbsp;</p><p>「そんなに…そんなに腕、動くんですね。もう生きてる時からずっとそのままだったから、動かないとばかり思って何もしなかったんです。それくらい動くなら、伸ばしたりしてあげればよかった。そうしたらきっと、もう少しは楽だっただろうに」</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>一気に喋った後、娘さんは涙を拭いて言った。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>「こんなことに気づかせてくださってありがとうございます」</p><p>____________</p><p>近しい方が亡くなると、よく</p><p><br>「もっとできたことがあったんじゃないか」<br>「もっとなにかしてあげればよかった」<br>「もっと見舞いに行ってあげればよかった」</p><p>&nbsp;</p><p>そんな気持ちになると思います。<br>そんな思いをお持ちの方がこれを読んでいるかもしれません。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>でも、私は思います。</p><p>あなたはあなたなりのその時までにできる全てを、亡くなった方にしました。</p><p>だから、亡くなったのです。わたしはそう考えています。</p><p>もし、もっとして欲しいことが残っていたら、死ねません。<br>亡くなった方は、遺された方たちにしてもらったことに満足して、旅立つのです。<br>急に亡くなった方であっても、それまでのあなたたちとの関わりを全て終えて、亡くなったのです。それが、その人の魂の寿命というものです。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>それでも、遺された人は悔いを残します。<br>それが自分が亡くなった場合だったらどうでしょう。できれば後悔して欲しくないと思うと思います。</p><p><br>であれば、自分がもしも亡くなった時に悔いを残させないために、エンディングノートを作って欲しいと思います。<br>食べたいもの、会いたい人、見たいもの。<br>全部全部、自由に書きましょう。<br>それで救われるのは、あなたの大切な人です。</p><p>愛する人たちが誰ひとり後悔しないための、エンディングノートです。</p><p>娘さんの涙が教えてくれた、エンディングノートの価値のお話でした。</p>
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<link>https://ameblo.jp/konnouni/entry-12598923160.html</link>
<pubDate>Sat, 23 May 2020 11:55:19 +0900</pubDate>
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<title>エンディングカウンセラーってなに？</title>
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<![CDATA[ <p>エンディングカウンセラー紺野雲丹です。<br>エンディングカウンセラーって具体的にはどんなことするの？ということをお伝えしたいと思います。</p><p>&nbsp;</p><p>エンディングノートってご存知ですか？<br>近年流行りだした、自分が死んだときに、遺された人たちに知っておいて欲しいことを書き留めたノートです。</p><p>市販のものもありますし、葬儀社がイベントでエンディングノートの会を開いてることもあります。</p><p>ですが、葬儀社のイベントは、その葬儀社の互助会への入会のきっかけ作りにされることがほとんどです。</p><p>わたしは、そんなエンディングノートを、夢のあるものにして欲しいと思っています。</p><p>もちろん、お金のことなど必要な情報も盛り込みますが、それよりなにより、</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>自分がどんなふうに送られたいか。<br>最期に着せて欲しいものは何か。<br>お棺に入れて欲しいものは何か。<br>死んだときに連絡して欲しい人は誰か。<br>お化粧はどんなふうにして欲しいか。<br>使って欲しい化粧品はあるか。<br>髪型はどうして欲しいか。<br>棺の中はどう彩って欲しいか。<br>祭壇の花はどんな色、どんな花にして欲しいか。<br>葬儀は大きくして欲しいか、家族葬がいいか。<br>葬儀は自宅か、ホールか。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>もちろん、葬儀や火葬のルール、また、宗派やお寺さんのルールによってできること、できないことがあります。<br>そのあたりの知識も含めてお伝えして、自分のお気に入りのノートに、自分だけのエンディングを作り出すお手伝いをしたいと思っています。</p><p>&nbsp;</p><p>もちろん、死に向き合うということは勇気がいる場合もあります。<br>なので、いっぺんに作らなくてもいいと思っています。</p><p>数回に分けて、時間をかけて、ゆったりとした気持ちで参加できるイベントにしたいと思っています。<br>もちろん、疑問、質問にもお答えします。<br>イベントだけではなく、個人でも承ります。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>リアルな死の現場で故人様に直接触れている自分だからこそ伝えられることがあると思っています。<br>ぜひ、一緒に「自分だけのエンディング」に向き合っていただけたらと思います。</p>
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<link>https://ameblo.jp/konnouni/entry-12598921966.html</link>
<pubDate>Sat, 23 May 2020 11:48:29 +0900</pubDate>
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<title>ごあいさつ</title>
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<![CDATA[ <p>はじめまして。エンディングカウンセラー紺野雲丹(こんの うに)です。</p><p>私は納棺師というお仕事をしています。<br>納棺師とは、一番わかりやすく言うと<br>映画「おくりびと」で本木雅弘さんが演じていたアレです。</p><p>&nbsp;</p><p>納棺師の仕事は、誰かが亡くなると、葬儀社に依頼され、ご自宅や葬儀会場に赴き、故人様のお身体を清め、必要な処置を行い、お化粧を施し、お着替えをしてお棺に入って頂く、というのが一連の流れです。<br>1日に大体3件くらいのお仕事をいただいています。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>そんな私は、現在納棺師と同時に「エンディングカウンセラー」として活動しております。</p><p>理由は以下です。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>納棺の現場では、さまざまなご家族とお話しします。<br>故人様の死を受け入れられない方、逆に安堵している方、とにかく戸惑っている方、興味のない方。</p><p>死は千人いれば千通りのかたちがあります。<br>パターンはあれど、同じ死は一つとしてありません。<br>ですが、誰にでも必ずやってくるものです。<br>あなたの大切な人も、いつか必ず亡くなります。<br>考えたくなくても、やってくる日です。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>紺野雲丹は、これからこのページで、納棺師として働く中で感じ、考えた死に関するメッセージを発信したいと思っています。</p><p>また、エンディングカウンセラーとして、死に対して思うことがある方とお話しする機会を作ったり、イベントも行なったりします。<br>死に向き合いたくない方にも、死が怖い方にも、優しく寄り添える存在になりたいと思います。<br>無理はせず、あなたの死に対する思いを穏やかなものにするお手伝いをさせてください。</p><p>これから、どうぞよろしくお願いいたします。</p>
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<link>https://ameblo.jp/konnouni/entry-12598920571.html</link>
<pubDate>Sat, 23 May 2020 11:41:23 +0900</pubDate>
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