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<title>素物語</title>
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<description>コロポックル</description>
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<title>素晴らしきかな、部活野球</title>
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<![CDATA[ <p></p><div><br></div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260615/20/korpukkru/9a/f1/j/o1080081015793290988.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260615/20/korpukkru/9a/f1/j/o1080081015793290988.jpg" alt="" width="1080" height="810"></a><div><br></div>ゲームセットを告げるサイレンが耳に届く前に、顔をくしゃくしゃに歪め涙する息子の姿を直視できず、私は曇天の空を見上げた。<p></p><p><br></p><p>中学野球、3年最後の夏。</p><p>市内予選大会の決勝戦前夜。相手は秋の新人戦と同じカード。負ければ即引退というプレッシャーと、初戦を視察し互いに投打に力を付けたことを実感する全力プレーの中で、球種を限定する等の心理戦が始まっていて、表情含め硬くなっていた息子は呑まれていた様に思えた。</p><p><br></p><p>県大会出場を決める決勝戦当日。</p><p>後攻の息子チームは、強力な相手の上位打線を3人で締める上々の立ち上がり。ただ向こうのピッチャーも悪くない。投手戦が予想された。</p><p>2回に犠牲フライで1点を先制された後の4回の守備。</p><p>ファーストを守る息子が、なんでもないゴロをファンブルしたのをきっかけに、フォアボールからのタイムリーで2点が追加される。</p><p><br></p><p>その裏の攻撃、ヒットと盗塁で2塁にランナーを進めた場面でこの日5番で打席に入る息子に、監督先生が攻撃タイムを取った。</p><p>気負う息子へのアドバイスは、「観客を観なさい。</p><p>」。</p><p>自身への怒りに満ちた息子の引き攣った目が、若干下がったのが見えた。</p><p>初球、数学教師である監督先生の計算通り、落ち着きを取り戻した息子の会心の当たりはセンターオーバー。</p><p>しかし、軟式ボールはよく弾みワンバウンドでフェンスに当たりそのままスタンドインしたため、エンタイトルツーベースにとどまった。グラウンドに残っていたなら、ランニングホームランだった。</p><p>2塁上で両手を挙げガッツポーズをベンチに送り喜びを爆発させた。これまで見たことがない程の激しい感情表現に、この試合に懸ける思いとエラーの自責の念から来る苦しみからの解放を垣間見た瞬間だった。</p><p><br></p><p>その後、エースが交代し追加点を更に2点奪われ1対5で迎えた7回最終回。4点のビハインドはプロとて逆転は難しい。</p><p>でもチーム全員が諦めていなかった、応援保護者含めて。</p><p>円陣を組み「逆転勝ちするぞ!」の声が空元気でなく現実にする、できる。そう思わせるチームに成長したことを、練習試合の際の配車や塁審で同行することが多かった親達は感じていたはずだ。</p><p><br></p><p>1アウトから、9番打者がレフト前ヒット。レフトがもたつく間に3塁まで進塁、1番に打順が回る。リードオフマンが3塁打タイムリーで続けば、俄然応援はヒートアップし、2番打者がセカンドに転がす間に更に1点を返すと流れが完全に傾いたた。</p><p>野球は2アウトから。だが、反撃はここまで。</p><p>ネクスト裏で出番を待っていた息子含め3年球児に、球場サイレンは予定より1ヶ月早い6月での中学野球の終わりを告げた。</p><p><br></p><p>3年生問わずチーム全員が泣き崩れる姿はどうしようもない程、私の心を震わせた。思えば、私自身剣道部として中学部活の最後の日、ここまで感情が高まることはなかった。一度もサボらず稽古したのに、だ。</p><p>一生懸命練習した者が感じるのは喜びや自信だけでなく、後悔や失望も努力の産物で、頑張ったからこそ強調される。</p><p>そう、彼らは自分の精一杯をグラウンドに打ち放ったのだ。</p><p><br></p><p>息子は良い仲間と野球ができた。</p><p>思えば、小学生時代のスポ少野球は同級生が一人もおらず、主要ポジションをローテーションし、勝敗問わず息子が全てを背負っていた。</p><p>だからこそ、部員の多く強いクラブチームで野球を続けさせたいと近隣シニアチームの練習会に参加させたものの、息子は中学の部活野球を選んだ。</p><p>野球部説明会で、同級生が10人いると知った時の喜びは息子以上に私の方が強かったと思っている。</p><p>同級生との練習や相談、喧嘩さえ初めての息子は孤独から救われ、野球にのめり込んでいった。</p><p>打てなくても怪我しても、仲間の励ましがあった。ホームランを共に喜び、ファインプレーにチームが湧いた過程が、チームを一つにさせていった。</p><p>部活野球を選んで正解だった。私のエゴでシニアやボーイズリーグに行かせなくて、本当に良かった。</p><p>未経験者を含め、誰も欠けることなく白球を追いかけた青春の日々を、宝にしてほしい。</p><p><br></p><p>今は認めたくない経験と記憶が、近い将来の自分を鼓舞することに気付いた時、成長を実感できる。</p><p>野球人として、人としても。</p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/korpukkru/entry-12969698441.html</link>
<pubDate>Sun, 14 Jun 2026 23:39:57 +0900</pubDate>
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<title>躾と暴力の見極め</title>
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<![CDATA[ <p>巨人ファンの私にとって、阿部監督が逮捕されたニュースを、野球少年の息子の口から告げられたことは青天の霹靂だった。</p><p><br></p><p>阿部監督は私と同い年同級生の中で最も活躍し名のしれたプロ野球選手であるだけでなく、期せずして子供二人まで同い年であるため、勝手に親近感を抱いていた。</p><p>18歳、人生の岐路に立ちナイーブな年頃の娘と、同じく受験に立ち向かう15歳の妹もまた、繊細なのだ。</p><p><br></p><p>親父の未だ無駄と思える鉄拳で育ったこともあり、私は二人の子に対して手を挙げる気にはなれなかった。</p><p>アンガーコントロールするまでもなく、忘れ得ない記憶が私の拳の中に握られているからで、かといって注意しない訳にはいかない状況では言葉の暴力に走ったこともあるのも事実だ。</p><p><br></p><p></p><p><span>躾と暴力、その違いは当事者同士の信頼度に影響されるため、他者が判定するスケールはない。我が子に見返りなんて求めないし、幸せになってもらいたいと見えない愛を注いで来たつもりだ。</span></p>愛の鞭を、家族以外の者が見えるなら、AIが見えるというのならば、この世から虐待やネグレクトを無くしておくれ。<p></p><p><br></p><p>愛があるから、良くなってもらいたいから親は子を叱るんでしょ。</p><p>破綻寸前の家族の顔だと、専門家のプロが判断したのだとしたら、仕方ない。でもスケールを持ち得ない中で、何が決め手となったのだろう。</p><p><br></p><p>守るという行為の果てに、誰も救われることがないというのは、悲しすぎる。</p><p>一瞬の出来事を、一生背負うことになる家族を、他人事とは思えないのだ。</p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/korpukkru/entry-12967509510.html</link>
<pubDate>Wed, 27 May 2026 23:34:26 +0900</pubDate>
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<title>当たり前って特別なこと</title>
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<![CDATA[ <p>指が動かないんだよ⋯</p><p><br></p><p>3月の終わり、息子が野球の試合で一塁へヘッドスライディングした後、代走を送られベンチに戻っていった。</p><p>試合後に青ざめた息子が、腫れた左人差し指を私に見せて呟いた言葉だった。</p><p><br></p><p>骨折だ。</p><p>私も中学生時代に薬指を骨折しており、痛さと親指大に腫れた指が当時を思い出させた。</p><p>案の定すぐに向かった地元の整形外科で骨折の診断を受け、我慢の日々が始まった。</p><p><br></p><p>そして今日、レントゲンでようやく形的に骨折の間隙が繋がるところで、担当医師から徐々に運動再開の許可がおりたのだった。</p><p><br></p><p>プロ野球を見ても、野球は怪我の多いスポーツで、滑り込む行為が必須であることも要因であると思われる。</p><p>監督も務めた落合氏曰く、ヘッスラはすべきじゃないの言葉も重みがある。</p><p><br></p><p>前向きに考えれば、この制限された期間で客観的に野球を見ることができ、怪我への注意や健康というありがたみをしれたことは、今後に活かせるはずだ。</p><p><br></p><p>嬉しそうに両手で振ったバットのスウィング音は、切れている。良いじゃないか。</p><p>中学生最後の大会が6月に迫っている。</p><p>萎縮なんていらない。悔いなく走り抜け。</p><p><br></p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/korpukkru/entry-12964480520.html</link>
<pubDate>Tue, 28 Apr 2026 23:32:12 +0900</pubDate>
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<title>今日の日はさようなら</title>
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<![CDATA[ <p>涙は、人に伝染していく。</p><p>生徒会長の答辞を読みながら、こみ上げてくる涙を我慢する仕草に目頭が熱くなる。</p><p><br></p><p>埼玉県の公立高校の卒業式、我が子は2年ながらも私が祝辞を述べるため列席できたのは、PTA役員冥利に尽きる。</p><p>願わくば、自分の母校を誇りにして欲しい。</p><p>今は分からなくともなくとも、また仲間達と再会し、笑って語り合い生きる力を分け与えることができたなら、その自尊心に気づくはず。</p><p><br></p><p>15年前の3月11日を経て、どうしようもなく涙脆くなった。</p><p>心揺さぶられる3・11が今日また一つ増え、きっとこれからも積み上げられていく。</p><p><br></p><p>来年は使うようだな、きっと。</p><p>ポケットのハンカチを。</p>
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<pubDate>Wed, 11 Mar 2026 21:45:42 +0900</pubDate>
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<title>気も漫ろに</title>
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<![CDATA[ <p>梅が咲き、暖かい匂いに目を瞑れば、行事だらけの3月の空気も相まって吸い込んだらしく気も漫ろになる。</p><p><br></p><p>PTAの卒業式挨拶や駅伝、仕事のプレゼンや仲間との宴席。</p><p>忙しさは充実とも言う。</p><p>時は本当に加速していないか、確かめつつ徒然に歩いていこう。</p>
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<link>https://ameblo.jp/korpukkru/entry-12958185108.html</link>
<pubDate>Sat, 28 Feb 2026 16:45:10 +0900</pubDate>
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<title>更始一新</title>
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<![CDATA[ <p></p><div><br></div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260101/13/korpukkru/64/76/j/o0810108015736330234.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260101/13/korpukkru/64/76/j/o0810108015736330234.jpg" alt="" width="810" height="1080"></a><div><br></div>積み上げてきたものは捨てる必要はない。<p></p><p>必要なのは勝手に決めつけていた妥協点の修正。</p><p><br></p><p>仕事のスキルや習い事は、歳と比例してより良い結果が求められるけれど、体力は維持でも成長。</p><p><br></p><p>少し肩の力抜いて自分のネガティブな部分を認めること。それは、捨てることなくじゃなく、認めること。</p><p><br></p><p>知らなかった自分が、今日の自分を越えていく。</p><p>そんな事が何度かある年になりますように。</p><p>明日は仕事。</p><p>一足早いフライングの書き初めに、</p><p>想いを込めて。</p><p><br></p><p><br></p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/korpukkru/entry-12951981801.html</link>
<pubDate>Thu, 01 Jan 2026 13:50:24 +0900</pubDate>
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<title>2025年というロードレースのエピローグ</title>
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<![CDATA[ <p>全力で走ることが辛くないと言えば嘘になるのだろうけれど、アラフィフとなった今、苦しさの閾値が高くなったのは確かだ。</p><p><br></p><p>今年最後の駅伝は、私のリスタート宣言となった。</p><p>それは、走れるという喜びが走りのネガティブな部分を凌駕してくれたからだと自己分析している。</p><p>40代はいつもずっと怪我との戦いで、ロードレースの練習や駅伝のスピード練習で状態が上がって来ると、交互に繰り返す両ヒラメ筋の肉離れに泣かされる日々だった。</p><p><br></p><p>強い後輩もチームに続々と加わり、もうスピードは良いでしょと先輩に言われても、何処かで譲れない思い、走りに対して牙を剥いていたかった。</p><p>元々素人で始めた走りに、プライドなんて持と合わせていなかった。むしろ陸上経験がないにも関わらず、タイムが伸びるのが嬉しくて楽しくて、練習会や各大会で仲間の輪が広がっていく、そこもたまらない魅力なのだ。</p><p>全力で駆け抜けたからこそ、得られたそれら全部の走りってやつを、どうして簡単に終わりにできようか。</p><p><br></p><p>数年前からマラソンレジェンドから蹴り足の使い方アドバイス、トリセツで朝に蛋白を摂るべきと知れば、率先して実行してきた。</p><p>そして決定的な転機は、2年前の友との別れだ。苦しくなるほど走れるんだから、もっと追い込みたい、生の実感を掴んでいたいと願ってきた。</p><p>決意したなら、走り出すしかなかった。</p><p><br></p><p>駅伝の結果は、区間順位2位の快走となった。</p><p>無理せず怪我せず楽しむ走りがテーマで臨み、設定より遥かに速く走れた要因は良く分からないのだけれど、手応えありだ。</p><p><br></p><p>今更、過信は生まれない。だってそうだろう、怪我は辟易なのだから。</p><p>でも再び楽しんで走って良いんだぜという囁きが聞こえる。</p><p><br></p><p>2025年という区間が終わろうとしている。2026年に向け、私が同じようで違う私に襷を繋ぐ。</p><p>出会いは宝、走りに終わりはない。</p><p><br></p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/korpukkru/entry-12951683233.html</link>
<pubDate>Mon, 29 Dec 2025 22:38:48 +0900</pubDate>
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<title>走りの矜持</title>
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<![CDATA[ <p>見上げた空のグラデーションがあまりにも美しく、あぁ浮世絵のようだと呟き、いやこの景色を表現したいと江戸の職人達が美術に昇華させたのが木版画なのだと勝手に解釈した。</p><p><br></p><p>来月から本格的に始まる駅伝を前に、区間配置のための5000ｍのタイムトライアルに挑戦したのは数年ぶりで、スタート位置に立つ準備が出来たこと自体、私にとって幸運だった。</p><p><br></p><p>怪我がちの足とシニア世代になった今、チームではサポートに回る立場になり、トップスピードの維持が義務では無くなった自分の走りを模索するのは、単に健康維持やアンチエイジングの観点だからでなく、走ることが好きだからだ。</p><p><br></p><p>北風が気になったが小春日和の下、かつて仲間と鎬を削ったコースを一人で走った。</p><p>不惑を迎えてから、マラソンや駅伝は自分との勝負と悟り、競争相手は他者では無くなった。今できる最高の走りは、他ならぬ自分のためのものだ。</p><p><br></p><p>いつも、納得が必要だった。</p><p>レースを走った後に、本番前の練習や仕事や家族時間との間で、勝っても負けても妥協や言い訳ではなく、受け入れるための納得は必要だった。次の大会へ向かうために。</p><p><br></p><p>苦しさも喜びも曝け出すのは久しぶりで、ゴールしてもしばらく荒れた息とは裏腹に、夕焼けに洗われた心は清々しく、納得が生まれた。</p><p><br></p><p>レース前の高揚感、今から楽しみだ。</p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/korpukkru/entry-12948127815.html</link>
<pubDate>Wed, 26 Nov 2025 21:41:02 +0900</pubDate>
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<title>どんぐりの消えた森</title>
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<![CDATA[ <p>もう二昔になる話だ。</p><p>飯能の山を駆け巡って来て、たった一度だけ目にした熊は、私以上に驚いた様子で一目散に逃げていった。</p><p>麓に下りて、役場に連絡し防災無線で流れた目撃情報は、「まさか」だったが、近頃では「またか」になってしまった。</p><p><br></p><p>全国の街中での熊目撃情報がメディアに取り上げられても、どこか対岸の火事と感じていたのだが、知ってる光景がテレビに映り、そして頻繁に地域の災害メールが届けば、嫌でも認めるしかない。身近に迫っている脅威に。</p><p><br></p><p>ムーミンバレーパークから高麗峠に抜ける奥武蔵自然道は私のホームグラウンドで、そこにそびえる木々や花々、急な坂道や木の階段等、全てに触れて走って来た。</p><p>ここ数年、高麗峠も全国的に密かに問題視されてきたナラ枯れが現れ始め、奥武蔵の山々にも枯れ木が点々と目立つようになっていた。</p><p>その中で、走っていると必ず踏んできたドングリやクヌギの実が確実に少なくなっている事実、熊の出現に大いに関わっていると思っている。</p><p><br></p><p>少し前のブログにも残していたが、ブナ枯れという小さな波紋が、何か大きなうねりを巻き起こすと懸念していたが、熊の人間界への侵入に至るとは考えていなかった。</p><p>夏の酷暑が木々を追い込み、実りの少ないドングリをイノシシ等と奪い合った結果、食べ物を探しに山を下りたのだ。</p><p><br></p><p>人間も昨年からの米不足に、今年も翻弄されているが、熊にとっても主食である木の実が見つからない現状に必死なのだ。</p><p>生きるために。</p>
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<link>https://ameblo.jp/korpukkru/entry-12942173188.html</link>
<pubDate>Thu, 30 Oct 2025 23:10:23 +0900</pubDate>
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<title>秋の匂い</title>
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<![CDATA[ <p>郷愁の香りの先に金木犀</p><p><br></p><p>息子の通う中学校のグラウンドで行われた野球の練習試合の合間で、ふと気付く懐かしくも新鮮な秋の匂い。</p><p>金木犀と早生のミカンは、いつも運動会とセットだった。</p><p><br></p><p>長く厳しかった夏の終わりと短い秋の訪れを、慎ましくも優雅に教えてくれた金木犀よ、ありがとう。</p><p><br></p>
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<link>https://ameblo.jp/korpukkru/entry-12935130653.html</link>
<pubDate>Tue, 30 Sep 2025 23:14:36 +0900</pubDate>
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