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<title>永訣の朝　乳がん〜がん性髄膜炎で逝った妹へ</title>
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<description>2015年11月、乳がんからがん性髄膜炎となり、逝ってしまった妹のことを書き記します。</description>
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<title>入院した日　2015．１０．２０．</title>
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<![CDATA[ <p>少し開いてしまった。</p><p>&nbsp;</p><p>10月20日。</p><p>今日、いえ、正確には昨日、妹が入院して1年経った。</p><p>入院した日のことから、亡くなる日までのことを、辿ってみる。</p><p>&nbsp;</p><p>数日前から、もう治療をやめたいとか、病院を変わりたいとか、様々な不満を云い出した。</p><p>いや、結構前からこの手の病気や治療への不平不満は言いまくりだったが、</p><p>すごい剣幕で、言い立てるのだった。</p><p>先週の抗がん剤の予定日も無断キャンセルしていた。</p><p>もう治療しない。あの病院には行かない、とお姉ちゃんから言ってくれ、と</p><p>無茶ぶりをしていたのだが、私はまだこの時点では病院に連絡していない。</p><p>&nbsp;</p><p>夫への不満と不信感は、マックスであった。</p><p>経済的な不安と、病気で思うように生活できないのに、優しさのかけらもない、</p><p>もう離婚したい、と言い募っていた。</p><p>&nbsp;</p><p>この日は、自分が食べられるものが、家になにもない。</p><p>買いに行くのも体がだるいのに、夫は自分が食べられそうなものを買ってきてくれない、</p><p>と、私に電話で言い立てるので、心配になり、</p><p>ヨーグルトやゼリーなど、のど越しのよいものや、食べやすいフルーツなどをたくさん買って、</p><p>妹宅に向かった。</p><p>&nbsp;</p><p>妹は友達と電話中。</p><p>私との電話では、体調の悪さを訴えていたけれど、友達と元気に普通に話していた。</p><p>ところが電話を切るなり、ぐったりとする。</p><p>リンゴを食べるか聞くと、いらないという。ヨーグルトにも手を付けない。</p><p>&nbsp;</p><p>頭が痛い。すごく痛いの。</p><p>先生に言っても、オキシコンチンをくれるだけなの。</p><p>効かないの。痛いの。</p><p>&nbsp;</p><p>そういって、ロキソニンを飲むのだが、もちろん効かない。</p><p>病院での治療に絶望していて、先週から抗がん剤もサボっていた。</p><p>とにかく病院へ行こうと、妹の代理で私が電話する。</p><p>看護士さんは、先週無断キャンセルしたことを認知しており、</p><p>すぐ先生につなげてくれた。いま、動けますか？すぐ来れますか？と聞かれ、</p><p>連れて行って、診察してもらうことを約束して、タクシーで向かった。</p><p>&nbsp;</p><p>病院では、妹は激しい頭痛で立ち上がることもできない。</p><p>この頭痛の原因がなんなのかわからない。</p><p>抗がん剤の副作用により、血圧も200近くまであるからフラフラなので、</p><p>急きょ入院することになる。</p><p>&nbsp;</p><p>私は入院させたかった。</p><p>家で、不仲の夫と一緒にいるよりも、入院していれば食事や身の周りの世話もしてもらえる。</p><p>唯一、子供のことが心配だったが、もう小2なので、短期間ならなんとかできるだろうと、</p><p>タカをくくっていた。</p><p>&nbsp;</p><p>結局、ほんの一か月ほどで、妹が旅立つなんて、想像もしていなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/kototo-toki/entry-12211705805.html</link>
<pubDate>Fri, 21 Oct 2016 03:10:36 +0900</pubDate>
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<title>書き残しておきたい動機について</title>
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<![CDATA[ <p>なぜ私たちの生い立ちまで書かなければならないかについては、</p><p>理由がある。</p><p>&nbsp;</p><p>妹と私は、異なる性質の姉妹だった。</p><p>生前は正直、妹の生き方、処世術に対して批判的に見ていた。</p><p>&nbsp;</p><p>「もっと自分で頑張りなよ。努力のベクトルが違うんじゃない？」</p><p>&nbsp;</p><p>妹だけど、もう大人だし、それぞれの人生だし、口を出すようなことは極力しなかったけれど、心の中では、軽蔑するような部分もあったと思う。</p><p>&nbsp;</p><p>亡くなったのち、私は妹のいなくなった空白を埋めるように、私たちの生い立ちを反芻していた。そして時間が経つにつれ、</p><p>ああ、あの人はあんなふうにしかできなかったのだ、</p><p>あれが精いっぱいの生き方だったのだ、</p><p>と静かに納得できるようになった。</p><p>&nbsp;</p><p>妹の友人たちもよく知っていることだけれど、妹の最後の数か月間の苦しみは、</p><p>末期がんの恐怖と痛み、そして生活との戦いだった。</p><p>妹が苦しんだのは、がんだけではない。末期がんになったことで、生活設計が狂い、</p><p>自分の追い求めた幸せの形を維持することのできないもどかしさが、</p><p>彼女を苦しめていたのだった。</p><p>&nbsp;</p><p>思い切ってもっと生活をシンプルにすれば、そんなに悩まずとも苦しまずともよかったのではないかと思うが、それができなかったのは、妹の執念だった。</p><p>私も妹も、幸せになりたくて、生きてきたのだった。</p><p>そんなことは当たり前かもしれないけれど。</p><p>&nbsp;</p><p>このブログによって、妹（そして私）の不器用な生き方を露呈することになるが、決して妹を冒涜するものでないことを、ここに記す。</p><p>私たちがどんな風に育ち、思い、生きたかを知ってもらえたら、</p><p>妹の最期がどれほど貴重なものになったか、わかってもらえると思う。</p><p>&nbsp;</p><p>人間は、最期にも成長することの素晴らしさを。</p><p>&nbsp;</p><p>それを、妹の息子に、いつか知ってもらえればいいと思い、書き始める。</p>
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<link>https://ameblo.jp/kototo-toki/entry-12202323655.html</link>
<pubDate>Thu, 22 Sep 2016 02:36:17 +0900</pubDate>
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<title>はじめに</title>
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<![CDATA[ <p>はじめに</p><p>&nbsp;</p><p>これは、2015年11月、乳がんで亡くなった妹のことを書くブログである。</p><p>&nbsp;</p><p>がんと診断されたのが3月、</p><p>乳がんから、がん性髄膜炎となり、亡くなったのだった。</p><p>診断からわずか8か月後のことだった。</p><p>&nbsp;</p><p>診断時、すでにステージⅣ。腕や首にまで広がっており、PET診断では肝臓にもガンが飛んでいた。この時点ですでに腕に強い痛みがあり、ロキソニンを飲んでしのいでいる状態。</p><p>抗ガン剤と、痛みをコントロールするための緩和ケアを5月に開始し、夏には首のしこりが消失し、ガンと共存しながら生きていけると、手応えを感じたりしていた。</p><p>最後の夏は、子どもを連れて海やプールに遊び、いつもの夏と同じように過ぎていった。</p><p>&nbsp;</p><p>妹は、亡くなる1ヶ月ほど前から、ブログをはじめていた。「いつか息子に読んでもらいたい」と記してあったが、ブログは数回しかアップされておらず、息子が成長してこれを読んだとき、病気のことも、彼女のことも、これではよくわからない。</p><p>&nbsp;</p><p>不足を補完し、また、妹がどんな人で、どのように生きたのかを残したい。それがこのブログを始める理由だ。</p><p>&nbsp;</p><p>乳がんの発覚から、病院・先生を探すこと、治療のこと、がん性髄膜炎のこと、亡くなるまでことを中心に、妹がどんな人だったか、どのように生きたかを書き残したいと思う。<br>私と妹の関係、私たちの生い立ちについても書きたいと思っている。</p><p>周囲の人々に迷惑のかからない範囲で書いてみる。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p><a title="どくしゃになってね…" href="http://blog.ameba.jp/reader.do?bnm=kototo-toki"><img alt="どくしゃになってね…" height="50" width="150" src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/decoPeta/pc/decoPeta_31.gif"></a></p>
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<link>https://ameblo.jp/kototo-toki/entry-12202323068.html</link>
<pubDate>Thu, 22 Sep 2016 02:29:25 +0900</pubDate>
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