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<title>『星を見る犬』</title>
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<description>「犬が星を見る」とは、己の分際を越えた高望みのことをいうのだそうだ。</description>
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<title>8</title>
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<![CDATA[ 多々良君は、過敏性腸症候群である。<br>緊張が高まる時、言い換えれば、ここ一番という時、まず間違いなく下痢になる。<br>そのくせ、食い意地がはっている。<br>過食の癖があり、ストレスフルだった日は必ず、夜うちに帰って、ジャンクフードを気持ちが悪くなるまで食い続ける。<br>そうして次の日、必ず下痢になる。<br>時おり、腸を気遣って、消化の良いものを食べようと心掛ける日が何日か続く場合もあるが、長続きしたためしがない。<br>つまり意志が弱いのである。<br>一時期は、おのれの脆弱なる腸を気に病んで、あっちの医者、こっちの医者と、評判の良い病院を訪ね歩き、薬もあれこれ試したこともあった。<br>なにしろ、大事な商談、会議、初デート、肝心な時はことごとく下痢をする。<br>これではたまらんのである。人生がお先まっ暗なのである。<br>年がら年中、終日腹の具合が気掛かりで、集中すべきことに一向集中出来ず、大事な用事が全く進行しないのである。<br><br>しかし、近頃はとんと頓着しないようになった。べつに病気が治ったわけではない。しかし頓着しておらん。なにゆえ頓着しなくなったのかは後日述べたい。<br><br><br><br>
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<pubDate>Tue, 04 Jan 2011 08:12:24 +0900</pubDate>
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<title>6.2</title>
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<![CDATA[ ならば、ここは是非とも技術を向上させねばならぬ。<br>なんの技術かといえば、人生の技術である。<br>Ｂ／Ｃ (ビーバイシー)といってもよい。<br>Benefitは最大にし、Costは最少にする技術である。<br><br>この場合、Costとは単に金銭的なことだけをいうのではなく、時間･労力の犠牲、損失、無駄、そして、取り返しのつかない失敗や、苦労というものも加えてよいだろう。<br><br>No pain,No gain. <br>当然、そうだろう。しかし過大すぎる失敗や苦労は、人を潰してしまう。<br>それが現実だ。<br><br>人生のＢ／Ｃについは、今後おいおい考察していくつもりだ。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kura3a/entry-10741313098.html</link>
<pubDate>Sun, 19 Dec 2010 11:12:29 +0900</pubDate>
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<title>6.1</title>
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<![CDATA[ どうせ遭遇するのなら、良き人、良き事物だけと遭遇したいのは山々だ。<br>しかし、そうもいくまい。<br>遭遇が、思わぬ場面であうこと、不意に出会うことである以上、人にしろ事物にしろ、こちらの事情にお構いなく、好む好まざるに関わらず、出くわすときは出くわす。<br>serendipity なる概念が取り沙汰されるのも、そういうわけだろう。
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<link>https://ameblo.jp/kura3a/entry-10741213975.html</link>
<pubDate>Sun, 19 Dec 2010 09:39:56 +0900</pubDate>
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<title>6</title>
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<![CDATA[ 「一樹の陰とはよく言ったものだ」と猫君は述懐しておられる。<br>前世というものがあるかないかは、ひとまずおいておくとして、犬も歩けば棒に当たるともいう。<br>人の一生も遭遇の連続といって過言ではなかろう。<br>単純に寿命だけに限って考えてみても、犬猫以上、何倍も遭遇する計算になる。<br>
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<link>https://ameblo.jp/kura3a/entry-10737722045.html</link>
<pubDate>Wed, 15 Dec 2010 18:17:27 +0900</pubDate>
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<title>7.2</title>
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<![CDATA[ ｢それに比べて今は豊かになったなあ。めでたし、めでたし…。｣といって済ましてしまうのだとしたら、それは早計というものである。<br>オルテガによれば、新しい大衆は、さまざまな文明の利器、近代的諸制度に甘やかされた結果、慢心し、高貴さを失う。つまりバカになる。
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<link>https://ameblo.jp/kura3a/entry-10727377963.html</link>
<pubDate>Sun, 05 Dec 2010 08:40:08 +0900</pubDate>
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<title>7.1</title>
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<![CDATA[ さしあたり、ここで思い至ることは二つあって。<br>一つには、おさんを雇用するにあたって、その労働に支払われる対価がとても安上がりで済んだのであろうということ。<br>先生宅の家計は、どうにか食うに事欠くことはなさそうではあるが、着物を買う金までは自由にならない程度といったところ。<br>エンゲル係数が高い。つまり貧乏である。<br>それくらいの貧乏所帯が雇用可能なのだとすると、おさんが受け取る賃金は相当安価だということになる。<br><br>もう一つには、家事労働というものが、今に比べ大変手間のかかるもので、奥さん一人の手には負いきれなかったのだろうということ。<br>かまどで飯を炊き、洗濯板で洗った衣類は、脱水機、乾燥機なしではいつまでたっても乾かず、冷蔵庫なしの貯蔵の効かない条件下での食材の補充、買い物、綻びたものは自らの手で繕わなければならい｡<br>これらのことを一通りこなすためには、知識と経験が必要とされ、その習得には、相当のトレーニング期間が必要とされた。今では死語となってしまったが、花嫁修行というのがそれである。<br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kura3a/entry-10723875491.html</link>
<pubDate>Wed, 01 Dec 2010 19:51:52 +0900</pubDate>
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<title>7</title>
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<![CDATA[ ｢おさん｣の存在を理解するためには、若干の思考的努力が必要かもしれない。<br>２１世紀の日本を基準にすれば、おさん(家政婦、メイドの類)は相当裕福な家庭にしか存在しないはずで、にもかかわらず、貧乏な先生宅に、おさんがいるという事態に一瞬戸惑うのである。
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<link>https://ameblo.jp/kura3a/entry-10720754140.html</link>
<pubDate>Sun, 28 Nov 2010 15:40:18 +0900</pubDate>
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<title>5.1</title>
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<![CDATA[ naked ape という言葉があるそうだ（－－猫君は、人間が naked であるということ、しかるべきところに毛が生えておらぬということをもって、第一の批難を加えておるわけだが）。<br><br>こういうことをいうと、途端に血相を変える反対派は多い。<br>我々は Homo sapiens (知性人･叡知人)である。サルなどと同類にして論じるとはけしからんと。<br>しかし、反対派の方々にそういわれると、どうしても聞きかえしたくならざるをえなくなる。<br>本当に、Homo sapiens (知性人･叡知人) なら、どうして人間社会はかくも住みづらいのか。<br><br>その看板は一度おろしたほうがよいのではないか。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kura3a/entry-10715836630.html</link>
<pubDate>Tue, 23 Nov 2010 15:32:44 +0900</pubDate>
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<title>5</title>
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<![CDATA[ こんな片輪には一度も出くわした事がない、と猫君はバッサリやっちゃておらるるが、愚生は犬である以上、その持って生まれた特性上、人間への恩義を忘れるわけにはいかず、くわえて先祖代々ネコ属とは相性が悪いゆえ、当然ヒト属の味方をするつもりである。<br>とはいえ、一方的に全面的にヒト属に肩入れをするつもりもないのである。<br>昔から忠臣というものは、おのが命を賭してでも、必要とあらば、諌言するものと決まっておる。またそうでなくては本物の忠臣とは言えぬ。忠犬もまた同じことである。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/kura3a/entry-10713588687.html</link>
<pubDate>Sun, 21 Nov 2010 10:32:03 +0900</pubDate>
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<title>1</title>
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<![CDATA[ 犬が夜空を見上げているなんて、なんだかロマンチックで、それはそれで絵にはなりそうだ。<br>だが、問題はそれだけでは、身過ぎ世過ぎが儘ならぬということだ。
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<link>https://ameblo.jp/kura3a/entry-10710940627.html</link>
<pubDate>Thu, 18 Nov 2010 18:24:14 +0900</pubDate>
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