<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>黒猫琥珀堂</title>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/kuroneko2229/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>黒猫琥珀堂の福と申します。黒猫琥珀堂は、またたきとまたたきの間にある不思議なお店でございます。</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>wiccabook112</title>
<description>
<![CDATA[ <p>「お前らたむろってないで、席に座って食えよ。」</p><p>と、グレンの後ろからロレンツォが顔を出した。</p><p>「おお、悪いロレンツォ。」</p><p>グレンがロレンツォの名前を呼んだので、イムロットはロレンツォの右目の３本爪の傷をマジマジと見た。</p><p>「ロレンツォ=ヴァレシア？」</p><p>一年生に呼び捨てにされ、ロレンツォはムッとしたようにイムロットを見た。</p><p>「ああ、そうだが。先輩をつけろ。」</p><p>ロレンツォ本人だとわかるとイムロットは、音を立ててナイフとフォークをテーブルに叩きつけるように置いて立ち上がった。</p><p>「ロレンツォ先輩、私と決闘してください。」</p><p>イムロットの発言に辺りが水を打ったように静まり返った。</p><p>「ああ゛、なんで俺がまだ魔法も覚えていない一年坊と決闘しなきゃならないんだ？」</p><p>ロレンツォは顔をしかめた。</p><p>「あなたが、レヴィンの一番弟子で継ぎ手だかよ。」</p><p>と、イムロットは闘志を燃えたぎらせた目でロレンツォを見上げた。</p><p>「…ああ、お前がレヴィン先生の養い子か。」</p><p>納得したように、ロレンツォは言った。</p><p>「レヴィンの継ぎ手は、私がなる！」</p><p>へっ、とロレンツォは口の端を吊り上げて意地悪そうに笑った。</p><p>「お前じゃあ、無理だ。」</p><p>イムロットは、頭に血が登ってロレンツォに飛びかかったが、ひょいと見事にイムロットの首根っこを掴んで、そのまま席に座らせた。</p><p>「軽すぎるな、お前。せいぜい肉をたくさん食べて力をつけてから挑んでこいや。」</p><p>イムロットは顔だけを動かしてロレンツォを睨みあげた。</p><p>「ムキーっ」</p><p>イムロットは悔しそうに地団駄を踏んだ。</p><p><br></p><p><br></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12772490869.html</link>
<pubDate>Wed, 02 Nov 2022 17:37:04 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>wiccabook111</title>
<description>
<![CDATA[ <p>「フォーカス兄」</p><p>ジェイコムが驚いたように６番目の兄の名前を呼んだ。</p><p>「エリス姉さん、フォーカス兄さん、グレン兄さん」<br></p><p>イリスは上から順に名前を呼んだ。</p><p>エリス=ブリックス。４番目の姉は紺色の髪をお団子にし、鉛筆をかんざしの代わりに差している。涼しげな目元は淡い紫色である。</p><p>姉の大きな胸がたゆんと揺れるのを、イリスは自分の絶壁な胸を見た。</p><p>フォーカス=ブリックスは紺色の短髪で黒ぶちメガネをかけている。メガネの奥の瞳は紫色だ。</p><p>グレン=ブリックスは、ゆるやかなウェーブがかった紺色の髪で、ヒューイと双子だろうかと思うくらいに似ている。</p><p>「すげぇ、ブリックス家勢揃いだ。」</p><p>キラキラした目でリクハルドは、紺色の髪の兄弟達を見た。</p><p>フォーカスは、メガネの奥からイムロットを見た。</p><p>「君が、レヴィン=クロウの養い子だね。」</p><p>肉をひたすら口に入れていたイムロットは、フォーカスの言葉で顔をあげた。</p><p>口の中のものを嚥下したあと、こくりと頷いた。</p><p>「ふむ。≪肉≫も≪骨≫も≪血≫も≪骨≫も足りずに動けるのは、さすがユマ先生の食治だな。」</p><p>フォーカスが興味深げに頷いた。</p><p>「それが、足りてないとどうなるんです？」</p><p>イムロットが首を傾げた。</p><p>今のところ、問題なく動けているのだ。</p><p>「そうね。普通ならば貧血でぶっ倒れて動けないでいるわね。」</p><p>エリスが答えた。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12772485772.html</link>
<pubDate>Wed, 02 Nov 2022 13:15:18 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>wiccabook110</title>
<description>
<![CDATA[ <p>セナがセイを掴んで大きなテーブル席に座った。</p><p>セイの隣はツアィ、リクハルドが座り、リクハルドが手招いたのでリクハルドの前にリーゼロット、イムロット、シャルロットが座りクローデットとノエルが座った。</p><p>どうやらテーブルは、人数に合わせて大きくなるようだった。</p><p>「俺達も混ぜてくれ」</p><p>と、リクハルドの横にカイト、オズ 、シャオが座った。</p><p>頭上に妖精達が、円を描くように舞った。</p><p>ドン、と音がしたかと思うと目の前に、料理の乗った皿が現れた。</p><p>しかし、それぞれ皿に乗っているものが、違う。</p><p>セイとセナはワッフルだが、セイのは厚いベーコン肉に野菜に目玉焼きだが、セナは木の実とスクランブルエッグにトマトと彩りのよい野菜が添えられている。</p><p>リーゼロットは、ふわふわのオムライスだ。シャルロットは、パンとサラダとクラムチャウダーのようだ。</p><p>リクハルドは、フランスパンに、鯖フライを挟んだ鯖サンド。ツアィとオズはぶ厚いステーキ。</p><p>カイトは、海鮮がたくさん乗ったアクアパッツァ。ノエルは、牛肉が入ったミートパイ、クローデットは、ミネストローネとパン。</p><p>「わぁ、好物だ。」</p><p>と、皆が声を弾ませる中、</p><p>イムロットのは、皿にたくさんの肉が山盛りになって、積まれている。</p><p>「イム、のすごいね。」</p><p>とシャルロットとリーゼロットは 目を丸くした。</p><p>なにせ、イムの顔が隠れる程肉が積まれているのだ。</p><p>「それ、全部食べれるの？」</p><p>と、ノエルもびっくりしている。</p><p>「わぁ、すごいわね。でも、妖精は必要な栄養の量を考えて出してくれるわ。」</p><p>隣の席からイリスが声をかけてきた。</p><p>丸いテーブルに、イリスとヒューイが間にジェイコブをはさんで、食事をしている。</p><p>イリスとヒューイが、まじまじとイムロットを見た。</p><p>「妖精達が用意してくれる食事は、お残しは厳禁よ。」</p><p>イムロットは、こくりと頷いた。</p><p>そして、フォークとナイフを手に取り、肉を食べていく。</p><p>「≪肉≫が形成されてないのかしら、ヒューイ兄さん。」</p><p>「いや、≪骨≫もじゃないか。かなり脆いようだ。」</p><p>と、二人で診断をしているようだ。</p><p>「それに≪血≫と≪体≫も、つけろ。」</p><p>背後から声がして三人は後ろを振り返った。</p><p><br></p><p><br></p><p><br></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12768170329.html</link>
<pubDate>Sat, 08 Oct 2022 02:30:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>wiccabook109</title>
<description>
<![CDATA[ <p>「食堂の扉は緑。そしてスプーンとフォークの飾りがあると言うことを覚えておけ。」</p><p>と、ヒューイが前方を指差した。</p><p>食堂の扉は、玄関ホールにあったはずだ。</p><p>それが、目の前にあった。</p><p>一年が驚きのあまり口をあんぐりと開けてるのを、ヒューイは笑って</p><p>「校訓の1つに「腹が減っては戦はできぬ。」てっのがある。そのせいか、お昼に腹ペコの状態で、緑色の扉をイメージすると、食堂への扉が現れるんだ。」</p><p>「それは校訓第30ね。あと校訓第25には「腹を満たして、知識も満たせ」もあるわ。」</p><p>とエミルが言って緑色の扉を開けた。</p><p><br></p><p>大広間の天井には、シャンデリアがいくつも吊り下がっており、その下を屋敷妖精達が次々に飛び交う。</p><p>少人数向けの丸いテーブルや大人数向けの長方形のテーブルが均等に配置され、人がいるテーブルに屋敷妖精達が料理を運んでいる。</p><p>漂ってくる、良い香りにお腹の音が鳴りそうだ。</p><p>「説明するわね。まず、空いているテーブルに座ると、屋敷妖精が料理を運んでくるわ。出された料理は全て平らげること。」</p><p>エミルの説明を聞きながら、リクハルドはテーブルの上の料理を見た。</p><p>「全員、同じものてっわけじゃないんだな。」</p><p>「すでに屋敷妖精達は、我々の好みと体調を熟知している。体調や、お腹の空腹度合いで料理が運ばれてくるんだ。」</p><p>ヒューイが、付け足す。</p><p>「へぇー。すごーい」</p><p>セナが目を輝かせた。</p><p>「まあまあ、まずは、席につこうぜ。」</p><p>と、ヒューイの言葉で各々席についた。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12753691958.html</link>
<pubDate>Sat, 16 Jul 2022 13:00:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>wiccabook108</title>
<description>
<![CDATA[ <p>教室を出るとエミルとヒューイが待っていた。</p><p>「お疲れさん。」</p><p>「待っててくれたんですか？」</p><p>セイがそう尋ねると、ヒューイは笑って隣の教室を指差した。</p><p>「隣の教室で魔法薬の授業だったんだ。」</p><p>「食堂まで案内するわ。」</p><p>エミルが笑って言った。</p><p>「他の3年生は？」</p><p>リクハルドがそう聞くと、ヒューイは前方を指差して言った。</p><p>「先に食堂へ行ってる。」</p><p>２人に引率され、ぞろぞろ歩いていると大きな窓にさしかかった。</p><p>「お、ちょうど６年が実習しているな。」</p><p>ヒューイが足を止めて、窓の方を顎でしゃくった。</p><p>一年生は、校庭を見ようと皆が窓の所に近寄った。</p><p><br></p><p>ただ広っい校庭の地面に人一人が入れるマスが書かれている。</p><p>その一マス一マスに、男女の６年以内年生が整列して立っている。3列に立っており、向かい合うように対面にも3列の人がいる。</p><p>両手はピーンと、腰の下につけられている。</p><p>「構え！」</p><p>との号令で、一糸乱れぬ動作で全員が杖を構えた。</p><p>「ほわ～。」</p><p>ミシェルが、感嘆の声をあげた。</p><p>「綺麗ね。」</p><p>アリシアも、ほぅとため息をついた。</p><p>「綺麗。」</p><p>リーゼも呟いた。</p><p>全員が同じ動作で同じ所作で、杖を構えている姿は、美しい彫刻のようだと思った。</p><p><br></p><p>「轟け！ﾗｯﾃｲﾙｲﾝﾂｱｶﾞｰﾄﾞ！！」</p><p>６年全員が杖をあげ、空に向けて青い光を放った。</p><p>青い光は、空中でひとつとなり大きな獅子となり、獅子が咆哮したとたんに散り、次に梟が大きく羽ばたいたかと思うと、その姿は霧散しイルカとなり地面にダイブするように窓近くまできて霧散し、キラキラの小さな星が辺りを漂った。</p><p>「わあ～」</p><p>「すげー」</p><p>「わあぁぁぁ」</p><p>一年が驚きのあまりに口を大きくあけたり、空中で行われたショーに感激していた。</p><p>６年生を見ると、６年生はこちらを見て、笑顔で手を振っていた。</p><p>「６年からの入学祝いだよ。」</p><p>とヒューイは笑って、校庭にむけて手を振った。</p><p><br></p><p><br></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12730939472.html</link>
<pubDate>Wed, 09 Mar 2022 11:07:04 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>wiccabook107</title>
<description>
<![CDATA[ <p>「この姿勢のまま、10分！」</p><p>そうサルムから言われ、皆が顔をしかめた。</p><p>「バランスを崩すな。腰に力を入れろ。」</p><p><br></p><p>五分後</p><p><br></p><p>リーゼの持つ杖がぷるぷると小刻みに震えてきた。</p><p>横をちらりと見ると、シャルは涙目になっている。</p><p>「ふらふらしない！」</p><p>と、怒声があがるのを聞いて、他の人達も限界にきているのだろう。</p><p><br></p><p>１０分後、「終了」の言葉で皆が机の上に崩れ落ちた。</p><p>「腕が、もぉ、無理」</p><p>と、涙声でシャルが呟いたのに、リーゼは同意した。</p><p>「１０分間、同じ姿勢でいられたのは、ツァイとオズのみだ。」</p><p>サルムの言葉に、生徒一同名を呼ばれた２人を見た。</p><p>「じゃ、休んだな。皆が揃うまでやるぞ。起立！構え！」</p><p><br></p><p>１０分待機は、もう無かったが</p><p>座って立って、杖を構えて。</p><p>を何回も何十回も繰り返した。</p><p><br></p><p>「これにて授業終了。」</p><p>の声が聞こえた時は、救いの神の言葉のようにも聞こえた。</p><p>「まずは、基本を叩きこむ。」</p><p>サルムの言葉にリクハルドが顔をしかめた。</p><p>「杖を構えることが？」</p><p>思わずそう言葉に出てしまった。</p><p>「ああ。大事な基本だ。」</p><p>にっ、とサルムは笑って言った。</p><p>「食堂に行く時に、窓から校庭を見るといい。」</p><p><br></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12730895515.html</link>
<pubDate>Wed, 09 Mar 2022 02:44:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>wiccabook106</title>
<description>
<![CDATA[ <p>教壇に、ぼわりと紫色の煙が現れたかと思うと、サルムが教壇の前に立っていた。</p><p>「エミル、ヒューイ、ご案内ご苦労様。」</p><p>と、サルムが笑って片手をあげた。</p><p>「一年は、皆席につけ。どこでもいいぞ。」</p><p>ヒューイとエミルは、サルムに頭を下げると</p><p>「では、私たちはこれで失礼します。」</p><p>そして、一年に向き直り</p><p>「がんばれよ～。」</p><p>と、言ってその場を去って行った。</p><p>リーゼは、一番前の席に座った。その横にシャル、イムも座る。</p><p>長机は、焦げ茶色で、かなりの年季を使いこまれているようだ。</p><p>中は空洞で物が入れられるようになっている。</p><p>「では、今から魔法学を始めるぞ。皆、杖を出して。」</p><p>サルムが生徒達を見回して言った。</p><p>杖は常にポケットの中に。と、言われていたので皆はポケットから杖を取り出した。</p><p>「じゃあ、起立。」</p><p>皆が、ガタリゴトリと音を立てて席から立ち上がった。</p><p>サルムは、教壇の前に回ると、空間から杖を取り出した。</p><p>そして、右手の脇をしめて、胸の前で杖を構え、左腕は腰の位置に置いた。</p><p>「ポーズはこう。」</p><p>皆が見よう見まねで、杖を構えた。</p><p>「リクハルド、もっと脇をしめろ。シャルロット、杖はもっと上の位置に。」</p><p>サルムは机と机の間を通りながら、指摘してゆく。</p><p>「イムロット、ツルハ、カイン、握り方が違う。」</p><p>リーゼは、思わず横のイムを見た。</p><p>イムはグーで握っていた。そのためか杖の先は天井ではなく、斜め上を指している。</p><p>「親指が上にくるように、包みこむように握るんだ。それは、剣じゃなく杖だということを忘れるな。」</p><p>サルムのその言葉で、ようやく思い至った、変わった握り方だと思ったが、あれは剣の構えに似ているのだ。</p><p>イムたちは、何度かの指摘を受けて、ようやく杖を構えるスタイルになった。</p><p><br></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12726290075.html</link>
<pubDate>Fri, 11 Feb 2022 15:22:10 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>wiccabook105</title>
<description>
<![CDATA[ <p>「その前に、この学校の説明をしますね。」</p><p>と、エミルはにっこりと笑い辺りを見渡した。</p><p>その視線に皆もつられて見渡した。</p><p>がらんと大きな玄関ホール。</p><p>その先には上に続く大きくカーブを描いた階段が両脇にあり、その階段の下を潜り抜けたら、先の見えない程廊下が続いている。</p><p>「この建物は、妖精とドワーフが作りあげたの。だからか、複雑な作りになっているわ。」</p><p>ヒューイが廊下を指差した。</p><p>「この廊下は、いくら走っても行き止まりがないんだ。」</p><p>「だから、この魔法学校の創立者は人間界の木を扉につけた。それがオークの木よ。」</p><p>と、エミルは玄関を指差した。</p><p>「まずは、歩いてみよう。」</p><p>と、ヒューイが歩き出した。</p><p>廊下には、たくさん扉が並んでいる。</p><p>茶色い扉であったり、緑や赤やピンクの扉がある。</p><p>「この扉は、日や時間によって変わるんだ。夕方に廊下を歩いたら、全て赤い扉ということもある。」</p><p>と、ヒューイがオレンジ色の扉を開いた。</p><p>中は、がらんとした何もない部屋だ。</p><p>「ハズレ部屋か。オーク以外の扉は、どこに繋がっているかわからないし、何がいるからわからないから、あまり開けないこと。」</p><p>と、ヒューイがそう言い扉を閉めた。</p><p>「あれ、でもサルム先生は全部開けて回った。てっ」</p><p>リーゼが首をかしげた。</p><p>「それは、よほどの運だよ。今回は何もないハズレ部屋だったけど、部屋によっては大きな犬がいたらしいし、場合によっては目的地までの時短になるらしいけど、これはあまりオススメはしないね。」</p><p>とヒューイが首を横に振った。</p><p>「そうね。なにが、あるかわからないから、私も開けないことをオススメするわ。」</p><p>ヒューイが数歩歩いて、茶色の扉を叩いた。</p><p>「オークは、だいたい茶色から焦げ茶色の扉だよ。あと、叩くと固いからそれを基準に覚えるといい。」</p><p>そう言って扉を開けると、中は薄く暗く、上座の壁には黒板があり、残りの三方は棚が置かれ棚の中には薬瓶がことせましと置かれている。</p><p>真ん中には細長いテーブルが縦一列に並んでいる。</p><p>そのテーブルには、それぞれの席に小さな黒い壺が置かれている。</p><p>「ここは、魔法薬の部屋よ。」</p><p>と、エミルが説明する。</p><p>「道に迷ってしまいそうね。」</p><p>と、クローデットが言うと、待ってました。と言わんばかりにヒューイが胸ポケットからカードを取り出した。</p><p>「そんな時はこれさ。」</p><p>「皆もカードを出して」</p><p>と、エミルも自分のカードを手に持っている。</p><p>ヒューイが、全員がカードを出したのを見てとって</p><p>「魔法学の教室。」</p><p>「ほら、皆も言うのよ。魔法学の教室」</p><p>と、エミルが促した。</p><p>皆もそれに続くと、カードから矢印の光が出てきた。</p><p>それは、くるくると回ったかと思うと2階の方向を指ししめした。</p><p>「この矢印についていけば、迷うことなく行ける。」</p><p>「とりあえず、行ってみましょう。」</p><p>と、エミルが促し皆が歩を進めた。</p><p>玄関ホールまで戻ると矢印は階段を指ししめした。</p><p>赤い絨毯の敷かれた階段をあがると、2階の踊場に出た。</p><p>2階は三本の廊下が並んであった。</p><p>矢印は左を指ししめした。</p><p>そうやって矢印の通りに歩いて行くと、オークの扉にたどり着いた。</p><p>ヒューイが、ガチャリと扉を開けた。</p><p>中は明るく、上座には黒板が、左側の壁には棚が置かれてあり、中は本のようだ。</p><p>残る二つの壁には、大きなポスターが貼られてある。</p><p>地図のようにも見える</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12726128897.html</link>
<pubDate>Thu, 10 Feb 2022 17:15:25 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>wiccabook104</title>
<description>
<![CDATA[ <p>「では、学校の案内をいたしますね。」</p><p>エミルがにっこりと笑って言った。</p><p>そして玄関の扉の前に立つと、顔だけを一年生の方へと向けた。</p><p>「今から言う呪文を覚えてくださいね。」</p><p>一年生が</p><p>「はい！」</p><p>と返事をしたのを聞いてエミルは扉へと顔を戻した。</p><p>「『ウティルクトゥル』」</p><p>金のドアハンドルがガチャリと回り、扉が勝手に開いた。&nbsp;</p><p>エミルはその扉を大きく開くと、一年生を促した。</p><p>「ここから、先は学校よ。」</p><p><br></p><p>扉をくぐり抜けると、学校の玄関だった。</p><p>白い扉が対面するようにあり、後ろには大きな茶色の扉がある。</p><p>もうひとつの扉から男子達が出てきた。</p><p>先頭のヒューイがエミルに向かって片手をあげた。</p><p>「お。ちょうどぴったしか。」</p><p>ヒューイがそう言って笑うとエミルは微笑んで頷いた。</p><p>「ええ。…一年生達、あちらがイリスのお兄様のヒューイ=ブリックス。ですわ。」</p><p>と、にこやかにヒューイを紹介した。</p><p>彼の紺色の髪を見て、そうだとは思っていた。</p><p>「んじゃま、俺とエミルで学校を案内するから、ちゃんとついて来いよ。」</p><p><br></p><p><br></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12723952791.html</link>
<pubDate>Sat, 29 Jan 2022 18:33:41 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>wiccabook103</title>
<description>
<![CDATA[ <p>◇◇◇</p><p>「一階は、この応接間。そして、出たら玄関。そして、あの奥の緑の扉が食堂よ。」</p><p>イリスの説明にリーゼは首をかしげた。</p><p>昨日と今日の朝食は、この応接間で食べたような気がする。</p><p>「食堂？」</p><p>「ああ、一年生ははじめはここで食べるんだったわね。明日から向こうの食堂で朝昼夜を食べるわ。食堂は食事の時間ではないと開かない仕組みになってるわ。まず朝は４時から８時まで。昼は１０時から14時まで夜は16時から21時まで。だけど寮生の我々は、朝は７時昼は12時夜は19時に皆と食べるわ。」</p><p>以外に食堂は開いてるものの、寮生は時間が決められているのか。</p><p>「食堂は、一年生から六年生まで利用してるわ。４年から寮を離れての暮らしだから、自炊できない先輩とかいらっしゃるわ。そのために時間が多めにとられてるの。」</p><p>なるほど、とこくりと一年生が頷くのを見て、イリスは足を進めた。</p><p>「次は玄関よ。呪文で学校か広場に繋がるわ。そして二階は一年の寮、一年の談話室。三階は二年の寮、二年の談話室。四階は４年の寮、４年の談話室。五階の共有談話室、ユマ先生の部屋となっているわ。基本的に談話室はその学年の者しか入れないようになってるわ。だから、二年が一年の談話室に入ることはないわ。」</p><p>「先輩に聞きたいことがあればどうすればよいのかしら？」</p><p>とアリシアが聞いた。</p><p>「その時は、五階に共有の談話室があるわ。こちらはどの寮生でも入れる談話室よ。」</p><p><br></p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kuroneko2229/entry-12723949769.html</link>
<pubDate>Sat, 29 Jan 2022 18:14:56 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
