<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom">
<channel>
<title>ひおり団地二号棟</title>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/</link>
<atom:link href="https://rssblog.ameba.jp/kusashi93420/rss20.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com" />
<description>しがないアラサー独身の日々徒然</description>
<language>ja</language>
<item>
<title>時代のハナシ。</title>
<description>
<![CDATA[ <p>随分とご無沙汰してしまったが、読者諸兄は変わりなく、元気に過ごされているだろうか？</p><br><br>すっかり間が空いてしまったのには、二つ理由がある。<br><p>一つは、小生の人生にも色々な変化があり、それは概ね良い方向に向かっていると捉えて良いものであるから、こうしていつまでもペシミズムに浸ってばかりいるわけにもいくまい、と考えたこと。もう一つは、変化に伴って心身の不調を覚え、それがほぼ鬱病といって差し支えない現在の小生の健康状態から来るものと判明し、かような鬱屈したブログをしたためることが、病状にマイナスになりこそすれ、プラスに働くことはまずないであろうと考えたことである。</p><br><br>そんな小生に再び筆を執らせるきっかけとなったのが、安倍元総理の銃撃事件である。<br><br>思えば暗い時代になったものである。<br><p>かような、孤独な青年或いは中年男性が自暴自棄になり暴発する、という事件は、京アニの事件が端緒であろうか、否、秋葉原の時間かもしれぬ。かような一種のテロリズムは、かつて日本や世界を震撼させた数々のテロ事件とは明らかに異質なものであると考える。</p><br><br>911連続テロ、イスラム国やアルカイダのテロ、オウム真理教、日本赤軍、さらには原敬や濱口雄幸も東京駅で襲われ命を落としている。<br>(余談だが、東京駅には今でも事件現場に印がつけてある。大和西大寺の駅前にも、いずれ何かの印がされるのであろうか…。)<br>が、これらのテロは、勿論その手段は明らかに誤っているが、例えばそれは信仰であったり、信念であったり、「明るいテロ」というのもおかしいが、そこには何かを変えようというエネルギーの迸り、あるいは熱い気概が感じられるとも言える。<br><br>翻って今日日本を震撼させている数々の事件は、むしろ何かを変えることに絶望し、ならばいっそと破壊を目論む、冷たく、暗いテロリズムなのである。<br>旧来のテロリズムは、最早この国では過去の考えになってしまったのかもしれぬ。<br><br>さて、ネットニュースで一つ興味深い記事を見たのだが、それは、<br><p>「我々の社会は、『気持ち悪い』『怖い』人間を隅に追いやることで、清潔に保たれている。しかし、追いやられた側は必ず復讐を誓う。この仕組みは国民全員でロシアンルーレットをやっているようなものだ。」</p><p>というものであった。しかし誰も、そのロシアンルーレットがまさか元総理に的中するなど、夢にも思わなかったのではないか。</p><p><br></p><p>話は変わるが、近頃歌舞伎町では「トー横キッズ」なる集団が闊歩、いやたむろしているそうであるが、小生は彼らにもまた同じような暗く、冷たい空気を感じるのである。</p><p><br></p><p>彼らを「現代のヤンキー」と評している記事を見たことがあるが、それは不適切な表現であろう。</p><p>彼らはやはり、昭和のヤンキー達のように、何かに反駁したり、或いは己の力で何かと戦ったりはしない。ただ行き場なく、最大公約数的な格好をし、場所を共有しながらただひたすらに携帯電話という仮想空間に閉じこもるように見える。</p><p>彼らが使うのは、麻薬ではなく風邪薬。そういったところにも、優等生的な不気味さと幼さが感じられる。いわば、彼らも「陰キャ」の一種であり、その在り方は今までの不良とは間違いなく一線を画しているのである。</p><p><br></p><p>これらの流れから見れば、「一億総陰キャ」は言い過ぎだが、間違いなく「キモい」「暗い」という人間は時代の趨勢となり、かような存在を無視できなくなる世界がもうすぐそこまで来ているのではないか？と小生は思うのである。</p><p><br></p><p>これが良いことなのか、悪いことなのかは小生には分からない。ある意味、暮らしやすくなる者も増えることであろう。今まで我が世の春を謳歌していた「陽キャ」たちこそ、耳障りで忌避される存在になっていくのかもしれない。</p><p><br></p><p>こんな時代だからこそ、それが陰でも陽でも、生きられる道に縋り付いて、生きていくしかないのだろうか。</p><p>ジョーカーに焼き討ちされた、京王線の8705F車両も、もう何事もなかったかのように忙しく走り回っている。一度偶然にも乗る機会があったが、静かで平穏な車内からは、あの惨劇はまるで想像がつかぬようであった。</p><p>ニュース映像を参考に、彼が座っていたのと同じ座席に座る。窓の外にはただただ静かな街並みが広がるばかりで、前の席では全員が携帯に夢中だ。彼の心中は、まだ小生には分かるようで分からないようだ…。</p>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12763247384.html</link>
<pubDate>Thu, 08 Sep 2022 15:17:26 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>オリンピックのハナシ。</title>
<description>
<![CDATA[ 大揉めに揉めて、いまや開催反対の世論が8割を超えるとも言われる東京オリンピック。あの一昨年辺りの五輪フィーバーはどこへやら、鳴り物入りのキャラクターやロゴもいまや虚しく見えるのみで、考えてみればあの「T」のロゴにケチがついたあたりから、暗雲が立ち込め始めていたのだろう。<br>終わり良ければ全て良し、の逆で、初めダメなら全てダメ、ということもあったりするのかもしれない。<br><br>さて小生は、勿論開催反対派であろうと思われそうであるが、実はこう見えても、バリバリに賛成派なのである。<br><br>各国のアスリート達は、血の滲むような努力をこの日の為に重ねてきたことだろうし、スポーツというのは年齢や身体作りと残酷な程関係している。この機会を逃せばもう二度とチャンスの無い選手も沢山いることであろう。さすれば、他のイベント事と同じように、無観客なり入場制限なりで開催してはどうか。どうせここまで金も時間も使ってしまったのだし、そもそも、オリンピックなど観客の99%はテレビかネットで見ているのだ。1%を諦めて無観客にしたところで、残りの99%はいつものオリンピックが楽しめるのである。これからの時代のオリンピックのあり方を探る試金石として、悪くない挑戦だと思うのだが…。<br>歓声のない選手たちは少し可哀想だが、我々庶民のが余程可哀想な思いをしているのだから、まぁそれくらいは我慢して、しっかり頑張って欲しいなどと柄にもなく思うのである。　<br><br>と、ここまでが所感であり、ならば小生はさぞオリンピックが好きなのだろうと思われそうであるが、それはそれ、これはこれである。<br><br>はっきり言って、小生はオリンピックが大嫌いである。<br><br>そもそもオリンピックの本質など、いつぞやの冬季五輪で日本勢がメダルを取りまくったせいで、スキー板の長さのルールが変わった時にはっきりとよく見えていたのだ。申し訳ないが結局は欧米勢がいい顔をしたいだけの大会であって、我々yellow monkeyなど初めからお呼びでないのである。こんなものに、猫も杓子も諸手を挙げて喜んでいる方が、我々劣等民族としてはどうかしているのである。<br><br>というか、何ならそもそもスポーツという行為自体が無意味だと思っているのだが、如何であろうか。<br><br>小生の会社の取引先の近くに、スポーツジムがあるのだが、そこでは大勢の自称健康に気を使う人たちが、走ったり何かを持ち上げたり無限に階段が出てくるマシンを登ったりしているのである。あんなものに大金を払って悦に入っているのがどうも信じられないのだが、というのも、そんなことは配送の仕事をすれば全てやることになり、お金ももらえるのである。w<br>冷房の効いたジムでいい汗かいた〜などとやっているが、こちらだって生きるために炎天下で汗水垂らしてやっているのである。<br><br>同様に、交通規制だらけの東京マラソンも、我々ドライバーから言いたいことはこれだけである。<br><br>「用がないなら、走るな！道を開けろ！」<br><br>こちとら仕事で走っているのである。全く用も無いのに我が物顔で道路を封鎖してフラフラと走り回る大量のランナーには、本当に腹が立って仕方がないのだが、段々単なる怨嗟を吐き出すだけの記事になってしまいそうなので、この辺りにしておこう。<br><br>そんな小生からの提案は、スポーツジムのマシンを全て発電機にしたらどうか？ということである。ランニングマシンや自転車の機械で、ジムの電気を賄えば電気代も浮いて一石二鳥。無駄なエネルギー消費も少しは役に立つと思うのだが、如何であろうか？
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12677969150.html</link>
<pubDate>Tue, 01 Jun 2021 12:55:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>A4のハナシ。</title>
<description>
<![CDATA[ またこの時期が巡ってきた。<br>都営住宅の入居者募集である。<br>ただでさえ雀の涙ほどの稼ぎしかない非正規雇用の小生と、父親の定年のタイミングで昨今のコロナ禍の煽りを受けての大幅減収ということもあり、我が家では都営住宅への引っ越しを検討し始めたのである。<br><br>とは言え、現状今日明日にでも引っ越さねばならぬというほどの状態でもなく、そもそもがいまも公団の団地暮らしなので家賃も高が知れている。それこそピンからキリまである都営住宅の条件を見ながら、少しでも良さそうなところを探して応募しているのだが、当然ながらかような物件は倍率も高く、なかなか入居できそうにもない。まあ気長に続けていくより他に無かろうと思うのであるが、しかしあの募集の冊子を区民センターに貰いに行くという作業は案外億劫で、何とも言えぬ澱んだ気持ちになるものである。<br>区民センターには時期になると都営住宅の募集案内が山積みにされ、勝手に持っていって良いようになっている。そういえば以前、戸籍住民課には離婚届がやはり同じようにTAKE FREEで山積みにされていたことがあった。どちらも、職員に声をかけて貰うのは何となく気が引ける書類だからだろう。<br><br>さて、そんな中で、コロナ禍の折ではあるが先日久しぶりに用事があり、ある友人に会ってきた。<br>彼女は小生の数少ない「女友達」であり、大学の同期である。実は彼女は、とある大企業のお偉いさんの令嬢で、ぱっと見は普通の女性だが、よくよく見れば身につけているものは皆高級品で、たまにユ●クロやしま●らを着てきても、元々の品の良さで全くそうは見えなかった。生まれも育ちも東京の山の手で、成金とは違う本物の富裕層の余裕があった。<br><br>彼女と待ち合わせたコーヒーショップには先に早く着いてしまったので、ある所へ送る書類を書いて時間を潰していたのが、その書類を追って封筒に入れたところに彼女がやってきた。<br>彼女は小生の手元を見るなり開口一番、「なんでそれ四つ折りにしたの？」と言った。そして続けざまに、書類を三つ折りで入れるなどということは、社会人として常識だと言うのである。なるほど手元を見返してみれば、封筒の幅はA4三つ折りでピッタリで、哀れ四つ折りにされた書類は左に傾いて所在なさげにその身を縮こませているのであった。そういえば、塾講師のアルバイトをしていたころ、確かに書類を綺麗に三つ折りにするよう口を酸っぱくして言われていたことを思い出したが、あくまでそれは塾のローカルルールだと思いこんでいて、そうせねばならぬものだということまで想像が回らなかったのである。<br><br>いい歳をしてそんなことも知らないのか…という彼女の内心の嘲笑を感じながら、マトモに就職もできずにブルーカラーの貧困層として働いてきて、書類を三つ折りにすることすら学ばずに今日に至った小生の人生の情けなさを思い、もはやその後の話はまるで遠くの街のラジオを聞いているような感覚で全く理解ができなかった。<br><br>「お父さん、お母さんは元気？」<br><br>その言葉に我に帰り、正直に都営住宅に越すことになるかもしれないと伝えると、彼女からは、<br><br>「それって、おうちを買うんじゃなくて、賃貸にしたってこと？」<br><br>という返事が返ってきた。<br>嗚呼、そうか。<br>彼女はマリー・アントワネットそのものであった。パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない。<br>その言葉と同じ、本物の富裕層の無知と、純粋さと、そして残酷さがその一言に表れていた。<br><br>その日、彼女と別れてから、小生は彼女のLINEをブロックしてから、トークルームを削除し、電話番号とメールアドレスを着信拒否リストへ追加した。もうこれで、彼女が小生にコンタクトを取る手段はなくなった。それはまるで、いつしか「Yさん」が小生の目の前から消えた日のようであった。<br><br>その日は、「路上飲み」が厳しく叩かれる昨今ではあるが我慢できず、深夜にいつものストゼロを買って近所の公園のベンチに一人腰掛けた。<br><br>彼女に恨みがましい気持ちは何もなかったし、誰も恨んではならぬとも思った。ただただ、傷つくことに慣れすぎてしまった小生とは違い、例えば都営住宅が存在する理由を彼女は知らないままでいてくれれば、それでいいと思った。<br><br>見上げれば空は灰白色に霞んでいて、ただでさえ星のない東京の空を余計に無表情にしているばかりだった。<br>そろそろ、梅雨入りである…。
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12675219510.html</link>
<pubDate>Mon, 17 May 2021 19:12:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>閑話休題。</title>
<description>
<![CDATA[ 自民・二階幹事長、ノーマスクで本会議へ…「自分だけはかからない」感染防止に“やる気ゼロ”<br><br>https://news.yahoo.co.jp/articles/307d6cc20f6c77122b9fc1dbbeb74b40c818931e<br><br><br>ソースが古くて申し訳ないのだが…<br>全く、このどうしようもない耄碌老人、どうしてくれようか。この国の上層部というのは、権力者としての悪知恵にしか頭が働かぬ単なる馬鹿しかいないのだろうか。<br><br>最近世界のコロナ禍の影響もあってか、活動が下火なイスラム国の皆さん。善良な一般市民をチマチマ狙うくらいなら、この2FとASO、あとE塚Co.三あたりをまとめて○首してくださったら、日本人の大半は皆イスラム教に改宗すると思うのであるが、如何？<br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12673007663.html</link>
<pubDate>Fri, 07 May 2021 09:50:03 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>地雷系のハナシ。</title>
<description>
<![CDATA[ 今回のコロナ禍において、一つ大きな変化があったと思うのが「地雷系メイク」の流行であろう。<br>泣き腫らしたように目の周りを赤茶色に塗るメイクは、当初キワモノのような扱いであったものが、マスク着用でアピールポイントが目だけとなった今、案外広く受け入れられているように感じる。<br><br>この「地雷系メイク」、実は小生の好みにドンズバでありまして、街行く女子たちが皆このメイクをやり出した時には、何が起きたのかと狂喜したものであるが、残念ながら目しか見えない訳であるので、舌フェチの小生としては、口元が拝めないのは何とも悔しい。しかしこれもコロナ禍の思わぬ副産物であるから、なかなか難しいジレンマである…。<br><br>さて、この地雷系メイクを見るたびに、ある一人の女性のことが脳裏をよぎる。本日はその女性のハナシである。<br><br>彼女は大学時代の小生のゼミの同期で、茨城のうら寂しい漁村の出身であった。<br>彼女は猫目がチャームポイントで、山之内すずを思わせる男勝りのサバサバとした雰囲気、もし地雷系メイクをしたらさぞ似合ったことだろうと思うのだが、この彼女、見た目からは想像がつかないガチのメ○ヘラで、自○未遂を繰り返し、男癖も最悪で、また生来のクレーマー気質もありしょっちゅう友人と、あるいは出先でトラブルを起こしていたのである。地雷系どころか、ホンモノの「地雷」であった。<br>いつぞや話題に出した「高木さん」とも親交はあったようだが、実のところ「高木さん」は彼女を疎ましく思っている節があったようである。<br><br>実を言うと、小生のファーストキスの相手というのがこの彼女であり、ゼミの飲み会で泥酔した彼女に、帰り道に濃厚な舌付きのキスをされてしまった次第である。<br>当時、彼氏くんのア○ルまでガッツリ舐めていたらしい彼女であったが故、一瞬それが頭を掠めないでもなかったが…汗<br>そんなわけで、彼女はそんな出来事などアルコールが抜けると共にすっかり忘れてしまったようだが、小生は彼女がおどけてピンク色の舌をベーッと出している画像をバッチリ保存して、今でも時折お世話になっている…というのは秘密である。w<br><br>そして、前回チラッと触れた「ただ一度行った女の子の家」というのも、実は彼女の、しかも実家である。<br>というのも、実は彼女は小生とはまた違う方面のオタクでもあって、それなりに話の合う存在でもあった。そんなオタクトークの最中、小生が千葉・茨城方面への鉄道旅行を考えていることを話すと、自分も帰省しているからぜひ実家へ遊びに来いというのである。<br><br>いきなり女の子の家というのは小生にはなんともハードルの高い話であったが、漁村の家であれば美味しい魚にありつけるかもしれぬし、もしかすると…という淡くも下衆な期待を込めて、総武快速の客となったのである。<br><br>快速電車が千葉に着くと、そこからは明らかに今までより古い、それこそ地雷系女子の目のように赤茶色の砂埃が付着した、安普請の電車に乗り換えることとなる。普通の客はガッカリかもしれぬが、これはこれで旅情を感じなくもないものだ。そこから途中下車をしつつ終点まで向かい、今度は一両きりのディーゼルカーに乗り換え、彼女が待つ寒村の駅へと向かった。<br>やがてこれまた寒村といった風情のコンクリート作りの無人駅に到着したのは、日もだいぶ暮れてきた頃であった。駅を出たところに、大学で見るのとは違う随分ラフな格好の彼女がいた。駅から長閑な田舎道を歩くこと10分程で、彼女の実家に到着したのだが、この家が衝撃的であった。<br><br>まず大体において、日本の家屋というのは淡色か茶色系に塗られているものと思うのだが、大体築40年程かと思われるその家はケバケバしい原色に塗られており、しかも二面で色が違うというエキセントリックさであった。<br>玄関のアプローチまでは観葉植物が幾鉢も並んでいるがその全てが枯れていて、挙げ句の果てには、飼い犬のものと思われる糞が、捨てているのかあるいはそう躾けているのか分からぬが、とにかくそれが家の前の道に山盛りになっておるのである。<br><br>水を吸って膨らんでしまっているのか、建て付けの悪く嫌な音のする木製の門を開け、玄関からお邪魔すると、そこには彼女の母と父、そして祖母が待ってくれていた。<br><br>しかしこの家族構成というのも実に複雑で、まず誰一人として同じ苗字の者はおらぬというのだ。<br>散らかった薄暗い居間へと進むと、そこにはかの糞の主であろう老犬が力なく横たわっており、その犬を彼女の母は臭い臭いと言いながら、あっちへ行けと追い払うのである。そして居間の奥にはこれまたゴミで散らかった狭い庭があり、なぜか何羽もの鶏がそこで飼われていたのであった。<br><br>さすがの小生もこれには参ったが、折角伺ったことであるし厚意を無碍にもできず、この日の御相伴に預かることとなった。<br>楽しみにしていた魚は出てきたものの、近所のスーパーで買ったらしいものでこれも正直に言えばがっかりとしなくもなかったが、彼女の家族が暮らしていたのは漁村とはいえ割と内陸側で、あたりは全くの田園風景であったからこれは無理もないことであった。しばらくすると彼女の父と名乗る人物はすっかり酔っ払って、娘の彼氏かと散々小生に絡みにくるものであるから実に参ってしまった。ようやく夕食を食べ終えて、玄関脇の階段からいよいよ二階の彼女の部屋へと向かうと、部屋の端に映画のDVDを収めた棚がある他は大した荷物もなく、意外に片付いていた。しかし、部屋の隅になぜか町工場で使うような大きな換気扇が設置されて、不気味に鈍く輝いていたのだが、もはやここまでの出来事に、些細な違和感はどうでもよくなってもいた。<br><br>そして部屋に入って数分とたたないうちに、酔っ払った親父氏がいよいよ酒乱の本領を発揮してきたようで、下で怒鳴り散らしているのが二階まで聞こえてきたのである。曰く、「あの男は誰だ、ここは俺の家だ、なぜ勝手に見ず知らずの男を上げるのだ」というのだからたまらない。何やら物の壊れる派手な音までし出したものだから、まさかこのまま居残るわけにもいかず、彼女には丁重に詫びながらも尻尾を巻くようにしてこの恐ろしい家を飛び出したのである。<br><br>行きには長閑な雰囲気だった田舎道は夜になると真っ暗で、所々にぼんやりとした街頭の灯りがあるだけ、聞こえるのはこれでもかというほどの虫の声だけであった。列車の時刻も調べずに飛び出てしまったので、携帯で調べてみると、まだまだ1時間弱はあろうかというほどであったので、駅に行く前に国道へと出て、鹿島や神栖に向かうらしいトラックが沢山止まっているコンビニで酒を大量に買い込んだ。<br>しこたま飲みたい気分であった。　<br><br>駅に向かうと、ただでさえ殺風景で無機質な駅は夜になり更に寂しい雰囲気を醸し出していた。小生の他には駅に誰も客はいなかったが、やってきた列車は律儀に停車してドアを開ける。車内にも客はまばらで、クロスシートなのをいいことに早速チューハイの缶を開けた。ほとんど漆黒で、遠くに時折家の灯りが見えるだけの車窓を眺めながら、彼女が暮らしてきた村のあの家での人生に想いを馳せているうちに随分と酔いが回り、乗り換えた先では普段絶対に乗らないグリーン車にまで課金し、さらに酒を追い込み帰宅した頃には、完全に泥酔していたのであった。<br><br>その後しばらくして彼女はなんと小生の友人と付き合い始めた。あの実家での出来事はとても話せなかったが、結局、程なくして別れてしまった。しかしこの顛末もなかなかで、その友人は別れた際に彼女から謎の小箱を貰ったというのだ。<br>恐ろしくて開けられないから、一緒に開けてくれないかと曰うのであるが、こちらもそんな物は恐ろしくて開けたくない。何しろ彼女のことである。下手をすれば、肉体もしくは精神に取り返しのつかない傷害を負う物が入っていないとも限らないのである。さすがに時計の音はしなかったがw、振ってみるとカラカラと何かが入っている音がする。<br><br>しかし最終的には二人とも興味が勝ち、万が一の事態を考えて人のいない河川敷の、一番川寄りで、えいままよ、とその箱を開封してみると、そこに入っていたのは彼女が使っていたのと同じ香水の小瓶であった。<br>友人は、気持ち悪いから捨ててくれというので仕方なく小生がこれを預かったのであるが、勿論、使用のタイミングは読者諸兄のお察しの通りである。w<br><br>そして彼女のその後の消息であるが、最近になってひょんなことから、なんと法律関係の仕事をしているらしいことを知ったのである。<br>なるほど確かに、彼女のクレーマー気質は、敵に回せば恐ろしいが、味方にすればこれ程心強いものはない。案外、彼女にとっては天職かもしれぬ。そう思うのであった。
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12671850934.html</link>
<pubDate>Sat, 01 May 2021 15:11:10 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>いじめっ子のハナシ。その3</title>
<description>
<![CDATA[ 随分と久しぶりの投稿になってしまった。<br>書きたい内容は色々と溜まっているのだが、如何せん仕事が忙しく、ストックばかり溜まってゆくのであるが、それとは別に、ふと思い立って先日あるところへ足を運んできたので、こうして筆を取った次第である。<br><br>この「あるところ」というのは、以前「いじめっ子のハナシ。その2」で取り上げた「Yさん」が住んでいたマンションである。<br><br>大学進学とともに、全く行方知れずとなってしまった彼女。彼女はちょうど、最後に会ったハンバーガーショップの隣にある大きな公園の名を冠した、公園から南に何ブロックか進んだ先にあるマンションに小学校の時から、当時まで暮らしていた。<br><br>話の流れで彼女がどこに住んでいるかは知っていたが(それ以前に、当時の卒業アルバムには住所録があった筈である。)、実際にその場に行ったことは一度もなかった。<br>そもそも小生が女の子の家に行ったのは人生でただ一度しかないのだが(これもなかなかDEEPな話なので、いずれ記事にしたいと思っている。)、それはさておき、こうして思い出したのも何かの縁、彼女がいつも見ていた景色というのは果たしてどんなものだったのか、確かめてみたくなったのである。<br><br>行ったところで、何かが変わるわけではない。彼女のその後の消息を掴むことなど、15年近く経過した今となってはまず不可能なことである。変わるとしたら、不審者として警察に通報されてご厄介になることであろうが、それでもなお、ふと頭をもたげた思いつきは消すことができなかった。<br><br>当日は仕事の都合で会社の車にそのまま乗って帰宅していたので、足もある。とはいえ、妙なログをカーナビに残すわけにもいかないので、スマホのマップで道順を頭に叩き込み、現地へと向かった。<br>その日は夕方からひどい雨になり、屋根を叩く雨の音を聞きながら車を走らせると、ワイパーの向こうに滲むようにしてマンションが現れた。<br><br>そのマンションは、ちょうどバブル期頃の建設らしく、当時らしい大仰なエントランスに、まるで公園のように派手に整備された中庭があり、当時は恐らく億は下らない高級物件であったことが想像できた。三棟を組み合わせた巨大なマンションで、斜線規制の影響だろうか、エントランスから奥に向かって段々と高くなっていく作りになっている。<br><br>しかし、小生の住むような団地ならいざ知らず、普通この手のマンションというのはラグジュアリー感を出すために、白熱灯や電球色の灯りでライティングしているものであるが、ここはほぼその全てを蛍光灯や水銀燈の光が担っていて、白いタイル張りの外観と相まって、病的なほどに青白く、仄暗くぼんやりとその姿を浮かび上がらせているのであった。人通りもほとんどなく、正直に言えば、大雨というシチュエーションも相俟ってその様子は不気味ですらあった。<br><br>それでも意を決してエントランスを潜ると、その左側には管理室が別棟で用意されており、そこには無数の銀色の郵便ポストが鈍く光っていた。もしや、彼女の苗字があるのでは…と一瞬思ったものの、郵便ポストを一つ一つ改めるなど完全なる不審者であるし、決して珍しい苗字でもなかったものであるから、管理室には立ち寄らず、中庭へと足をすすめてみた。中庭から見上げるマンションは、奥へ行くにつれ高くなる設計のためか、まるで城壁の様に聳え立っており、剥き出しの金属の非常階段が何箇所か取り付いていた。どこか牢獄のような風景でもあった。<br><br>当時グラビアをよく飾っていた、「石坂ちなみ」似の美少女だった彼女が(事実、写真集には彼女と見紛う写真がいくつも載っていた)、この薄暗く、青く浮かび上がるマンションとはあまり結びつかない様でもあったが、しかしその影は、どこか彼女の抱えていた深淵を思わせた。<br><br>彼女はここで、何を考えて暮らしていたのだろうか。<br><br>実際に足を運んでみて分かったことであるが、彼女は団地暮らしの小生とは比べるべくもないほど、比較的裕福な家庭に暮らしていた様である。考えてみれば、一応は名門校に通い、不良になった後もすぐ別の私立校へ入学させたりしている訳であるから、割と恵まれた環境にいたのだろう。その彼女が、なぜ人に言えぬ様な仕事をしていたのか。<br><br>結局、小生は彼女について、何も知らなかったのである。<br><br>こんなキモい粘着質な男代表のような小生に、何かが出来たとは思わぬものであるが、それでもなお、後悔と諦念にも似た気持ちが、胸の底に湧き上がるのを感じたのであった。<br><br>…さて、ここまで書いて、もう一人ある人物のことが頭の中に浮かんだのである。<br><br>彼は高校の同級生で、入学当初は素直そうな好青年であったものがやはり突如として不良化。そのままあっという間に自主退学してしまったのである。<br>退学した後、なんと一度だけ文化祭にやってきたことがあったが、ほとんど別人のように容姿も立ち振る舞いも不良そのものに変化していて、唇の下に開けた大きなピアスの穴にストローを挿して、飲み物を飲んでみせたのを今でもよく覚えている。中学から続けていたというクラリネットを頑張っていた彼の面影は、もはや何処にもなかった。<br><br>彼もまた今は行方知れずなのだが、最後に見かけたという話は割とはっきりしている。<br>高校の不良仲間の家を訪れて麻雀か何かをしていたらしいのだが、そこになんとヤクザが乗り込んできて、そのまま彼を拉致していったというのだ。<br><br>いくら札付きの不良といえど、所詮は高校生、相手が本職のヤクザでは手も足も出ない。あれよあれよという間に、彼は目の前から消えてしまったのだそうだ。<br><br>これが彼の最後であり、ともすると、「最期」であった可能性も否めない。<br><br>今になって思うのだが、Yさんにしろ、彼にしろ、小生の高校時代とは、全く違う世界を見ていたのだろう。<br>小生の高校時代は、鉄研の連中と女どころか電車の尻を追いかけ回して(ちなみに余談だが、撮り鉄では電車を進行方向後ろから撮るのは「後追い」といい悪手である。w)、童●らしい子供じみたオタクトークに花を咲かせるだけの大したものではなかったが…<br><br>それでも、あと少し小生に想像力があれば、彼らの見ていた世界を、理解できたのだろうか。<br>いくら考えても、答えは出そうになかった…
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12669656458.html</link>
<pubDate>Tue, 20 Apr 2021 13:20:19 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>クリスマスのハナシ。</title>
<description>
<![CDATA[ 今年もついにこの季節やってきた…<br><br>小生は勤務先の取引先が今まさに繁忙期ということもあり、朝から晩まで仕事に忙殺されており、全くもってクリスマスの実感などないままこのシーズンを終えてしまいそうだが、まあ、毎年のことであるのでもはや気にもならない…。<br><br>ところで、皆様方は「性の6時間」というこの時期ならではの有名なコピペをご存知であろうか。<br><br>早速だが引用してみよう。<br><br>「12月24日の午後9時から翌25日の午前3時までの6時間は<br>1年間で最もセックスをする人の多い「性の6時間」です。<br><br>貴方の知り合いや友人ももれなくセックスをしています。<br>普段はあどけない顔して世間話してるあの娘もセックスをしています。<br>貴方が片想いしているあの綺麗な女性もセックスをしています。<br>貴方にもし年頃の娘さんや姉・妹がいて、いま家にいないのでしたら間違いなくセックスしてます。<br>貴方と別れたあの娘も貴方がその娘にやってきたことを別の男にやられています。<br>貴方の将来の恋人や結婚する相手は、いま違う男のいちもつでヒィヒィ言っています。<br>すべてを諦めましょう。そして、ともに戦いましょう。」<br><br>とまあこんな具合である。<br>このコピペを初めて見た時は、小生はちょうど大学一年生頃で、以前ご紹介した「高木さん」のことがあったものであるから、実にいたたまれない気持ちで悶々と一夜を越したものであった…。<br><br>しかしである。<br>この「性の6時間」とやらは、本当に存在するのであろうか？と思わないだろうか。<br>そりゃあ、普段のなんてことのない平日よりは、確かにカップルの皆様方は大いに盛り上がることであろう。だが、土用の丑の日の鰻でもあるまいし、そんな猫も杓子も…などということがあるものだろうか？<br>どうにも気になった小生は、以前クリスマス・イブに「性の6時間実地調査」をしてみたことがある。<br>肝心の昨夜クリスマス・イブは仕事が最高潮に忙しく結局投稿ができなかったが、今日はそのハナシをしたいと思う。<br><br>その日も、クリスマス・イブにも関わらず遅くまで配送の仕事に忙殺されていた小生が帰宅した時には、もう日付もすっかり回ってしまっていた。<br>そこでふと、今はまさに前々から気になっていた「性の6時間」なのではないか？と思い立った。頃合いとしても、ちょうど「盛り上がっている」頃に違いない。<br>両親に怪しまれぬよう寝ていることを確認してから、自転車で団地を後にしたのである。<br><br>目指す先は、我らが下町随一のホテル街である錦糸町・江東橋である。<br>夜半に零度近い寒さの中、自転車で風を切って走るのはなかなか体に堪えるものがあったが、高架下を走りながらふと目をやると、いくつもの段ボールの家並みが並んでいた。<br>この聖なる夜、段ボールの家で孤独に過ごす老人たちも、かつてはクリスマスを家族と祝ったことがあったのだろうか…胸にグサリとくるものがあり、心の中で小さく、メリークリスマス、と呟いて先を急いだ。<br><br>江東橋の街に入ると、今までの暗い静けさが嘘のように、誘蛾灯の如くラブホテルのネオンが妖しく眩い輝きを放っていた。早速、手前のラブホテルから順番に看板を確認していくと…<br><br>FULL<br>FULL<br>FULL<br>FULL…！！！<br><br>驚くべきことに、どのラブホテルを見ても、その全てに満室を示す赤いランプが灯っているのである。<br>そして、よく見ればラブホに入りそびれたのであろう、カップル達が次々とラブホテルに出たり入ったり、夜の街を彷徨い歩いているのである。<br><br>その表情をよく見れば、男は早くその欲望を射出したい焦りと、彼女の手前どうしたらいいかという焦りが二重に浮かんでおるし、女は明らかに、なぜどこかの良いホテルを用意でもしてくれなかったのか？とでもいう不満が顔に浮かんでおり、今でこそ仲良さそうに手を繋いでいるが、終電もとっくにない時間、良くてカラオケ、最悪はこの寒空の下、野宿であるから、この後一触即発は免れぬであろうことが容易に想像できた。<br><br>メインの通りから一本路地に入ってみても、立ち並ぶラブホテルには片っ端から赤いランプが灯っている。江東橋にはもはや空室のあるラブホテルはないようだった。<br>とある古びたラブホテル、ここも満室であったが、この裏を通った時には、開けられた浴室の窓から、男の野太い喘ぎ声が漏れ出ていて、生々しい生のドラマを感じさせずにはおられなかった…汗<br><br>一体この街で、そしてこの国で、この地球で、一晩に何発の精子が飛び交っているのか、なんなら何人の女が妊娠するのか…。<br>もう考えるだけで気が遠くなりそうである。<br><br>江東橋のラブホ街を抜けたところにある小さな工場の窓に飾られた、可愛らしいサンタクロースのイルミネーションが、この街唯一の良心としてとても記憶に残っている…<br><br>ところで、一つ思うことがあるのだが、この「性の6時間」をラブホテルで終えたカップル達は、今頃ホテルのベッドで仲睦まじくお休みのことであろう。<br><br>想像し難いが、あのラブホ街のホテルの窓ひとつひとつに、男と女が一組ずつ詰め込まれているのである。<br>外からは窺い知れないが、もしこの25日のラブホテルの断面図を見ることができたらさぞ壮観であろう。と思うのである。<br><br>それこそ、ラブホ街全てを断面にして並べたジオラマでも作ったら立派な芸術作品になると思うのだが…。いかがだろうか？<br><br><br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12646055807.html</link>
<pubDate>Fri, 25 Dec 2020 09:06:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>コロナ禍のハナシ。その2</title>
<description>
<![CDATA[ 新型コロナウイルスが世に放たれてから、そろそろ一年が経とうとしている。<br><br>本当はオリンピックイヤーになる筈であった2020年も、どうやらコロナ一色で終わってしまいそうな雰囲気である。<br>このコロナ禍、ウイルスそのものへの警戒もさることながら、経済への影響がまた恐ろしいところで、普通経済というのは、誰かが損をすれば誰かが得をする、というのが常であるが、ことコロナ禍においては殆どの業種が全世界で大打撃を受け、ただただ経済が冷え込んでいるだけというのだから困ったものである。まぁ、ここへ来て突如爆益になったのは悪名高い「ウーバーイーツ」ぐらいであって、上層部は笑いが止まらないだろうが、そのようなケースは本当に極々僅かであろう。<br><br>なかでも飲食店、観光業、そして興行関係は軒並み壊滅的な打撃を受けており、それは以前「下町のハナシ。」で紹介したベース弾きの彼も例外ではないそうだ。<br>演奏者としての仕事は、当然緊急事態宣言下では全てストップ。無収入の期間もあったが、最近ようやく声がかかるようになったところで再びこの感染者数である。<br>やむなく、しばらくはまた自粛せねばなるまい、ということで、中断前最後のライブをするという話を聞き、コロナ禍で塞ぎ込んだ気持ちが少しは楽になるだろうかと、久しぶりに彼の演奏でも聴いてみようか…と思い立った。<br><br>しかし実際のところ、ライブハウスはコロナ禍の当初、沢山のクラスターを出したため、果たして足を運んで大丈夫なものなのか、というのは疑問があった。その辺りを思い切って尋ねると、会場側はやはりかなり警戒しているようで、アルコール消毒やらパーティションやらビニールカーテンやら、かなり物々しい雰囲気で対策が取られている由。<br>まぁ逆にここまでやってくれればこちらも安心、ということで、Kという街のライブハウスへと足を運んできた。<br><br>現地についてみると、ここがまたなかなかの老舗であり、音楽についての知識がさしてないような小生ですら知っているような、有名歌手や芸能人の写真やサインが貼ってある。まさに多くのミュージシャン達の憧れの名ライブハウスなのだろう。彼の一段落には相応しい会場だなぁと独りごち、演奏が始まるのを楽しみに待っていたのだが、事件は起きてしまった。<br><br>実は開演前から不穏な空気はしていたのだが、ステージ前の列をなぜか酔っ払いの集団が占拠しており、これがまたいかにも程度の低そうなオッサンオバハン集団で、目の細い小太りの、醜悪な吹き出物が目立つ、さながら芽が出たジャガイモのような顔をした絡まれたら面倒臭そうなオバハンに、歳に似合わぬトンガリブーツのカッコ付けオッサン、更には派手なストライプのシャツに身を包んだ、これまた近寄り難いオッサン…これらの集団が演奏と並行して乱痴気騒ぎを始めてしまったのである。<br>せっかく彼の演奏を楽しみにしていたところこれでは台無しで、しかも当然のようにこの酔っ払い集団はノーマスクで大騒ぎするものだから、ここまでくるとコロナ脳の小生の中では最早恐怖が勝ってしまう。結局、一番端の一番離れた席へと移動することになり、音楽もよく聞こえず、なんだか残念なことになってしまった。<br><br>全く困った客もいるものだ…と思ったのも束の間、なんと、友人の演奏が終わるや否や、この酔っ払い集団も突如楽器を持ち出し、この乱痴気騒ぎそのままの様相で、凄まじい爆音で演奏を始めてしまったのだから堪らない。どうもこの集団も「出演者」であったようなのだ。<br><br>しかしこの演奏というのが、素人目にも分かる聴くに耐えない酷いもので、はっきり言って学園祭以下の出来、素人のカラオケ同然、というか、まあ、言ってしまえば彼らは素人集団なわけであったが、それを酔っ払って大音声でやるのだからたまったものではない。<br><br>あまりの出来事に、思わずスマホで騒音計アプリを落として起動してみると、そこに出た数字は驚きの「103dB」。<br><br>環境省の基準によれば、これは完全に聴覚に異常をきたすレベルである。ちなみに、NIOSHというアメリカの評価機関によれば、90dBを超える騒音下では、従業員に防護具の装着を義務付けているそうであるから、本来であれば店員さんは産業用のヘッドホンをせねばならぬわけで、これだけでもこの演奏、いや騒音そのものであるが、その凄さが分かるというものだ。<br><br>あまりのカオスな音世界に目眩がしながら外へと逃げ出すと、店の外までこの絨毯爆撃の如きおぞましい轟音が漏れ出ており、あろうことか店の横はマンションなのだからこれは苦情でも来やしないかと冷や冷やしながら時が経つのを待った。<br><br>ようやくこの地獄の時が終わり、店内へと戻り友人と話すことができたのだが、彼は「せっかく来てくれたのに、こんなことになってしまい申し訳ない」としきりに詫びるものであるから、かえってこちらの方が申し訳なくなるようであったが、せっかくなけなしの給料を叩いてチケットを買ったものであるし、残念な気持ちは拭えなかった。<br><br>しかしである。<br>かような馬鹿共が存在する限り、コロナウイルスの収束など土台無理な話である。<br><br>友人の渾身の演奏を台無しにし、店舗の必死の経営努力を無駄にし、まるでイナゴの大群の如く店を荒らして嵐のように去ってゆく。必死に頑張っておられる医療従事者の皆さんが見たら卒倒することであろう。もはや呆れも怒りも通り越して、隧道の中の如くキンキンとする耳鳴りを聞きながら、ただただそこにある感情は「虚無」でしかなかった。<br><br>それにしてもだ。<br>曲がりなりにも名前のある老舗ライブハウスである。一見さんお断りでも良いような店であろうに、なぜかような素人集団が出演していたのであろうか？<br><br>理由は簡単である。このコロナ禍で、そうでもしないと経営が立ち行かないのであろう。<br>夜間の営業自粛に、出演者や客足の減少。それでも家賃も、給料も払わねばならぬ。さすれば、店を守るためにはなり振りなど構ってはおられぬ。<br>たとえかような馬鹿共の集団であろうと、金になるなら好きにやらせるしかない。近隣からの苦情を恐れながら、笑顔でノリノリのフリをしていた店員さんの心中は、さぞ腑の煮えくり返る思いであっただろうが、どうすることもできないのだ。<br><br>行くも地獄、帰るも地獄。<br><br>このコロナ禍で、得をしたのは結局かような非常識な連中ばかりなのであろうか。<br><br>ただ、一つだけ分かったことがある。<br>この馬鹿騒ぎをしている集団、何枚かは、友人の友人ということで馴れ馴れしく小生に話しかけてきて、よく知りもしないのにあろうことかSNSで小生のことをわざわざ探し出し、友達申請にメッセージまで送ってきたのである。これには正直たまげてしまった。<br>可愛いお姉さんならまだしも、こんなチー牛のしがない小生と繋がって、一体どうしようというのだろうか？しかもどうせ友達の人数にお互いカウントされただけで、その後は何も起きやしないに決まっているのである。<br><br>つまるところ、彼らは寂しいのだ。<br>日々の辛さや、孤独感から、ただ群れては行く当てのない鬱憤を、103dBの爆音に乗せて垂れ流しているだけにすぎないのである。<br><br>そういう意味では同情すべき点も、もしかしたらあるのかもしれないが…<br>ただ、「寂しさ」に需要があるのは、所詮若くて可愛い女の子のそれに対してだけである。<br>厳しいようだが、オッサンオバハンの寂しさになど、誰も構やしないのだ。<br><br>兎に角今は、この災厄が一日も早く過ぎることを祈るしかない…
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12641495569.html</link>
<pubDate>Wed, 02 Dec 2020 00:32:26 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>いじめっ子のハナシ。その2</title>
<description>
<![CDATA[ さて、前回の記事で紹介した女子大将の「Uさん」であるが、「大将」がいれば当然、「中将」がいたわけで。今回はこの「中将」のハナシをしたいと思う。<br><br>この「中将」の彼女、仮にYさんとしておくが、小学校女子軍の中ではUさんの直下の地位であり、数々の男子への嫌がらせに八面六臂の活躍をしていた。とはいえ、有り体に言えばUさんの腰巾着であった。<br><br>しかし中将として絶大なパワーを誇ったYさんも、中学進学による環境の変化と、Uさんという後ろ盾を失ったことでいじめられっ子に転落。ならばいっそとグレてしまい学内でも有名な不良になり、結局中学に居られなくなり別の私立校へ転校した、と地方にいる小生にも風の噂が届いたのを記憶している。<br><br>さてここで、一つ皆さんにお詫びしておかねばならぬのだが、小生は今までの記事で一つだけ結果的に嘘をついてしまったことがある。<br><br>東京に戻り、男子高に進学して女っ気など何もなかったように書いていたわけであるが、実は、高校時代にこの「中将」の彼女と親交があったのである。<br><br>「くさし君、私のこと覚えてる？」<br><br>高一の春、学校の最寄駅で急に女の子から声をかけられ、半ばパニックでよくよく相手を観察してみれば、なんと、そこに立っていたのはYさんその人であった。<br><br>彼女は四年の月日の間に、海蘊かあるいはメデューサの頭もかくあろうかという強烈な天然パーマを綺麗にストレートにし、当時流行っていた「白ギャル」なメイクに装って、ちょうど当時グラビアをよく飾っていた「石坂ちなみ」そっくりの、驚くような美少女に成長していた。<br>よく見れば、彼女が着ているのはそこへ転校する羽目になったという学校の高等部のものであった。<br><br>その瞬間はあまりの成長ぶりに一瞬誰だか分からなかったほどだが、いざ話してみれば昔のことが嘘のように意外なほどに打ち解けてしまい、逆に良い意味でお互い昔のままという感じもあり、結構仲良く過ごしていたが、小生は男としては退屈だったのであろう。<br>程なくして元彼と再び付き合い始め、小生とはなんとなく疎遠になってしまったのだった。<br><br>それでも小生としては彼女に感謝している部分もあって、まぁ、Yさんもその原因の一翼を担っていたとはいえ、こうして再会して友人となれたことが、小生の女性への苦手意識を多少なりとも変えるキッカケ、おこがましくも女性という生き物を少しでも理解する端緒となったのは事実だからだ。<br><br>しかし同時に、彼女にはどこかうっすらと、こちらからは窺い知れない、薄暗い影のようなものが静かに横たわっていた。<br><br>小学校の思い出を話していると彼女はよく、「担任の先生やみんなに謝りたいな」とこぼしていたが、こちらから誘っても同窓会へ顔を出すことは一度もなかった。小生の他に小学校の友人との親交はさほどないようだったが、それでも何故か小生について、全く話した覚えのない話を子細に知っていたりするのは正直少し気味が悪かったし、殆ど異常とも言える頻度でメールアドレスを変えていたのも印象的であった。<br>しかも、ほとんど見た目には変わらぬメールアドレスのほんの一部だけを変えたり入れ替えたりするので、うっかり登録を忘れるとどれか正解だか分からなくなる有様であった。何か切らなければならない人間関係をそれだけ抱えていたのか、今となっては知る由もないのだが…<br>友人からも、「あの子は可愛いが、あまり関わってはいけないタイプだと思う」と釘を刺されたりしたものだ。<br><br>彼女に最後に会ったのは、高校卒業の直前くらいだっただろうか。<br>もう半ばYさんのことなど忘れかけていた頃であったが、久しぶりに会おうという連絡が来て、大きな公園の隣にある、地下鉄の駅前のハンバーガーショップで待ち合わせた。店内で彼女を探すと、久しぶり、と手を振る彼女はいつの間にか「白ギャル」から、当時既に珍しくなりつつあった「黒ギャル」へと進化(退化？)していたものであるから小生は随分と面食らってしまった。しかし乾いた色の抜けた金髪や露わな小麦色の太腿からは、どこか往時よりも荒んだ雰囲気が薄らと見て取れた。<br><br>その日はお互いこれから進学する大学の話などをして過ごしたが、その折に、彼女は都心のある店でアルバイトをしていると言っていた。だが、その内容についてはついぞ教えて貰う事は出来なかった。<br>彼女の話しぶりや言い淀み方からして、察しの悪い小生でも、彼女が人に言えないような仕事をしていることは容易に想像がついた。<br><br>その日からしばらくして、彼女は再びメールアドレスを変えたようだった。しかし、小生にはそのアドレスを知らせることはなく、そのまま音信不通になってしまった。<br><br>彼女のその後を知る人は、周りでも誰もいなかった。<br>メールアドレスのきっとどこか一文字だろう。その字という小さな歯車が欠けたことで、文字通り彼女は小生の前から消滅したかのように、消えてしまったのだった。<br>意外と、そんな小さなパーツで人生って繋がっていたんだな、と、ふと思ったりする。<br><br>彼女は今どこで、どうしているのだろうか。<br>何となく、もうこの世にはいないのではないか、なんて気さえしてくる。<br>かつてのいじめっ子たちに、いまはどこかで幸せになって呉れていれば、などとは微塵も思わぬものであるが(いじめっ子たちよ、よく覚えておきなさい)、彼女だけは、どうしているだろうかと、少しばかり今でも気になる時がある。<br><br>十五年の月日で、彼女が通っていた高校の辺りも、だいぶ変わってしまった。<br><br>かつて学校帰りに待ち合わせた、通学路にある藤棚のベンチだけが、わずかな面影として、今でも当時のまま静かに、誰かを待っている…<br>
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12640426997.html</link>
<pubDate>Fri, 27 Nov 2020 21:34:00 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>いじめっ子のハナシ。</title>
<description>
<![CDATA[ 先日、地元のとあるフードコートで昼食を食べていた時のことである。<br><br>小生の前のテーブルには家族連れが座っていた。<br>割と歳のいっていそうな両親に、まだ幼稚園くらいの姉とその弟という構成であったが、この姉というのが実に曲者であった。<br><br>まず第一にこの弟というのが、少しオカシイのではないかというくらいに落ち着きがない上に、全然言うことを聞かないのだが、この弟に手を焼いている父親に、姉が「お父さんの言うことなんて聞くわけないじゃん」と宣ったかと思えば、料理を運んできた父が何かを忘れたのが気に食わなかったのだろう。<br>「持ってこいっつってんだろ！！！」と、ヤクザ顔負けのドスの効いた怒鳴り声とともに、ボコボコに父親を殴りつけるではないか。父親は最早抵抗することすら諦めているのか、一通り殴られるとすごすごと調味料か何かを取りに行ったのであった。<br><br>それからしばらくして母親がどこからか帰ってきたのだが、その途端、今までの乱暴狼藉が嘘のように「あっ、ママ帰ってきたぁ〜❤︎」と、今度は子役顔負けの猫撫で声を出し、いかにも子どもらしい可愛らしい仕草で母親に媚びるのである。<br><br>年がいってから出来た子供で、さぞ可愛がって、甘やかしてしまったのかもしれないが…<br>申し訳ないがあなた方の娘は「失敗作」ですよ、と言わざるを得ないのが正直な感想である。<br><br>父親は白髪まじりでどこか覇気がなく、正直「チー牛」といった風情の冴えないオッサンであったが、女性というのは残酷なもので、こういう「チー牛」な男性を一瞬で見抜き、どういう扱いをするのが適切か本能的に判断してしまう。それは幼児の頃から変わらないのかもしれない。<br>この子はこれからどう成長していくのだろうか…そう思った時に、ある小学校の同級生のことが頭を過った。<br><br>彼女の名前は、仮にUさんとしておこう。<br>小生が通っていた小学校は、公立ながらいわゆる「名門校」だったが、まぁ名ばかりのひどい学校で、この辺りのハナシもいずれ書きたいとは思っているところだが、Uさんとはこの小学校の5、6年生の同級生であった。<br><br>まず第一に、この小学校当時のクラスというのが、名門校にも関わらずほぼ学級崩壊といって差し支えない様相になっており、その原因を作ったのがUさんであった。<br>今になって思えば、なぜUさんがあそこまでの絶大な権力を持っていたのかよく分からないのだが、とにかくこのUさんというのは女子いじめっ子グループのリーダーで、クラスの女子の3分の1くらいを率いるいわば女子軍の大将であった。<br>彼女がとにかく馬鹿にして目の敵にしていたのがクラスの男子達で、物理と精神両方の暴力をも辞さない彼女の恐怖政治に男子たちは恐れ慄き、事実、クラスで私立進学を選んだ男子のほとんどが男子校を選択したことからも、彼女のパワーをまざまざと感じ取ることができたものである。<br><br>しかし不思議なもので、当時クラスで絶大な権力を誇ったこのUさんであるが、卒業してからというもののパタリと姿を見なくなり、その後の消息は誰も掴んでいないというのだ。<br>小生は父の仕事の都合で、卒業後は北陸へと引っ越したものでもとよりすっかり疎遠になってしまったのだが、同窓会へ顔を出した友人の弁では、彼女のことなど初めからいなかったかのように、まるで話題にも出ず、当時のいじめっ子の女子の歩兵たちとも皆仲良くランチを楽しんだというのだから、なんだか急な状況の変化は不気味でもあり、何がどうなったのか、よくわからなくなってしまったのである。<br><br>いずれにせよ、彼女がいまでもどこかでいじめっ子として培った権力を使って社会で活躍しているということは、少し考えづらいだろう。<br>女子も含め、彼女のことを心から理解しようとした者はいなかったのかもしれない。<br><br>さて、かのUさんにも当然、第二次性徴があったわけで、小生としては、その時に彼女は其れをどう捉えたのかが実に気になっているのである。<br><br>あれだけ心の底から蔑み、軽んじ、下に見ていた「男子」が「異性」になり、「恋愛対象」になる、というパラダイムシフトがあっただろうことが、どうしても信じられないのである。<br><br>男子が束になっても敵わなかったUさんが、大好きな彼氏のチ●ポには屈服したというのであろうか…w<br><br>いや、案外今でも処女、だったりするのだろうか。<br><br>まぁ結局ただ彼女は一時的に運が良かっただけで、恐らくは例の子と同じような「失敗作」。悲しいが、そういうことなんだろう…
]]>
</description>
<link>https://ameblo.jp/kusashi93420/entry-12640412049.html</link>
<pubDate>Thu, 26 Nov 2020 20:24:49 +0900</pubDate>
</item>
</channel>
</rss>
