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<title>朱子の倉庫</title>
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<description>二次創作作品の倉庫です。取り扱いジャンルは、花とゆめにて連載中のスキップ・ビート！、ＣＰは蓮×キョーコです。</description>
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<title>元カノの攻防</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br> 設定等は『元カノの逆襲』に！<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>　最愛の彼女に、試すつもりで別れ話を持ちかけたところ本当に別れることとなってしまい、慌てて友人として関係を続けてくれと縋ってから早くも一年の歳月が過ぎた。今も変わらず、元カノ――キョーコは俺のそばにいてくれている。もちろん、友人として。一時、妬いてくれないかと期待して彼女を作っていた時期もあったが、今はまっさらなフリーである。<br>「じゃあ、彼女ができたら言ってくださいね？そうしたら、会うのを止めましょう」<br>　にっこり笑顔でそんなことを言われたら、死んでも彼女なんか作らない。俺は今日もキョーコと食事をするため、せっせと仕事をこなすのだった。<br><br><br><br>「では、かんぱーい」<br><br>　キョーコは今日もお気に入りのピーチサワーを飲んでいる。グラスを傾ける間もその顔はニコニコといつもの三割り増しでご機嫌で、俺はビールを一口飲んでから聞いてみた。<br><br>「なんだかご機嫌だね。何かいいことあったの？」<br><br>「わかります？」<br><br>　うふっと笑みをこぼしながら、少し身を乗り出してくるキョーコ。かわいいなあ、なんて、何度思ったかしれない感想を抱きつつ、俺は先を促した。<br><br>「実は・・・・・・気になる人が、できたんです」<br><br>「ぶっ」<br><br>　返ってきた内容に、俺は再度口を付けていたビールを吹き出した。<br><br>「きっ、気になる人！？」<br><br>　渡されたハンカチで口を拭いながら、聞き間違いであってくれと願いながら聞き直すと、無情にもキョーコは首を縦に振った。<br><br>「はい。異動で私の課に来た人なんですけど、すごくかっこよくて。仕事もバリバリこなすんですよ。尊敬しちゃう」<br><br>　うっとり手を組んで、夢見るように語るキョーコに、いっそ今この瞬間こそ夢であれ、と願った。<br>　俺とキョーコの今の関係は、『お友達』。俺は元の鞘に収まりたくてしょうがないが、キョーコにはばっさりフられている。前科が色々ある身としては（試そうと別れを切り出した・間を置かず彼女を作った・その彼女と致している所を見られた等々）強引に関係を迫ることもできず、今の関係に甘んじている。<br>　そう、俺たちは友人なのだ。だから、キョーコが新しく彼氏を作ろうとしても・・・・・・止めることもできない。<br><br><br>「つ、付き合うの？」<br><br>「新しい職場に馴染むので忙しそうですし、まだ付き合っていただけそうにはないですね」<br><br>「そ、そっか。まあそれに、相手にも彼女とかいるかもしれないしね」<br><br>「彼女さんはいないそうです」<br><br>　ささやかな希望が速攻で打ち砕かれる。<br><br>「ででででも、ほら、かっこいいなら競争高いと思うよ？止めた方がいいって」<br><br>「う～～ん・・・・・・でも、仲良くなりたいと思っちゃいましたし」<br><br>　頑張ります。と、ほんのり頬を染めてかわいらしく笑うキョーコに、俺は思わず、グラスを落とした。ガラスの砕ける音が、その欠片と共に飛び散った。<br><br><br><br>　――そこから、俺の不穏な日々が続いた。会うたびに、キョーコが綺麗になっていくからだ。<br>　髪はワックスで丁寧にまとめられ、脇に流れる前髪の向こうから覗く目元は艶やかだ。唇はいつもと色味の違うリップで光り、きっちりと首元まで締められていたシャツはちらりと鎖骨が見える辺りまで開けられていた。<br><br>「・・・・・・キョーコ、変わったね」<br><br>「そう見えます？雰囲気だけでも近づきたくって、大人っぽくしてみたんです」<br><br>　言いながら、落ちかかった前髪を直す仕草に目を奪われる。同時に、胸の中にじわりと黒いものが広がる。ここ最近、頻繁に感じるこれは――嫉妬だ。<br>　俺には、これほどまでにキョーコに影響を与えた実感はない。出会った時からキョーコは変わらないように見えたし、そんなありのままのキョーコが好きだ。だけど、近づきたいからと努力して、そしてその努力が実っていく様を見ていると胸が痛み、そして思う。<br>　もしかしたら、キョーコには俺への気持ちはこれっぽっちも残っていないのかもしれない、と。<br>　そばにいさせてくれるから、彼氏を作らずにいるから、俺に笑いかけてくれるから。俺をもう一度、隣に置いてくれるんじゃないかと、淡くも期待しているけど。<br><br><br>「だからですかね？今度、一緒にご飯、行ってくれることになったんです！もう嬉しくて嬉しくて」<br><br>　言葉通り嬉しそうに笑うキョーコに、何と言葉を返したのか覚えていない。気がついたら自宅で、いつキョーコと別れてどうやって帰ったのかさえ記憶が飛んでいた。<br>　のろのろとシャワーも浴びずに寝室に向かって、ベッドに飛び込んだ目を閉じると、頬を染めて見知らぬ男に駆け寄るキョーコの姿が浮かぶ。アルコールでふわつく思考は簡単に涙腺を緩ませて、俺は一人枕を濡らした――――<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>　だけでは終わらなかった。<br><br><br><br><br><br>　休日。駅前の広場で、俺は帽子を目深に被り直しながら息を吐いた。<br>　ショックを受けながらもキョーコから待ち合わせの場所と時間を聞き出していた俺は、こうして当日、朝からストーカーよろしく待ちかまえている。できるだけ顔を隠そうとかけた伊達眼鏡を直し、ちらほらと集まりだした人に目を走らせる。<br>　こんなところ、見つかったらキョーコに呆れられるだろう。何をしてるのか、と。<br>　キョーコがどこの男と出かけようが、俺にそれを止める権利も、こうして追いかける権利も無い。これだけ想っても、報われる希望も見えない。もう『お友達』止まりにしかなれないとしても、それでも、<br><br><br>（キョーコのそばにいるのは、俺でありたい）<br><br><br><br><br>　ちょうど電車が着いたのだろう、たくさんの人を吐き出す駅の入り口を、俺は観察し続けた。<br>　すると人の流れの中に、キョーコを見つけた。黒いハイネックのノースリーブに、白のパンツ。カーディガンを流行に緩く巻いて、足は艶のあるエナメルパンプス。俺がいつも見るスーツ姿よりも露出は少ないのに、体の線がはっきりと見えるその格好は色気を放っていた。<br>　駆け寄りたくなるのをこらえて、キョーコが俺の所から２０メートルほど離れたベンチに腰を下ろすのを見届けた。優雅に脚を組み、携帯を取り出して何やら操作している。<br>　その姿から、俺と会う時よりも気合いのようなものを感じて、また凹む。しかしいつまでも凹んでいられない。今日一日、キョーコと相手の男を尾行して、まだ同僚であろう２人の仲を邪魔すると決めたのだ。・・・・・・どう邪魔するかは一晩悩んで結局、決められなかったけれど。<br><br>　その時、後ろから誰かにぶつかられた。ふっと嫌な思い出がよみがえって慌てて振り向くと、そこには長い黒髪の女が立っていた。<br><br>「ごめんなさい。急いでいたもので」<br><br>「あ、ああ、いや。怪我とかないですか？」<br><br>「ええ。それでは」<br><br>　女は軽く会釈すると、俺の横をすり抜けていった。切れ長の目の、それなりの美人だった。油断していてばっちり顔を見られたものの、特に顔色を変えるでもなく去った女に、少し興味が沸いた。もちろん、あくまで好奇心的な興味だが。俺が異性として惹かれるのはキョーコだけ。<br>　改めて、キョーコの待ち人を見定めてやろう（認める気はさらさら無いが）と向き直ろうとしたところで、俺は後方で上がった歓声に勢いよく振り返った。<br><br><br><br><br><br><br><br><br>「キャーー！モー子さん、私服もとっても素敵！！」<br><br><br><br><br><br><br><br>　興奮しきった声は、俺も何度か聞いたことのあるものだ。白鳥を模した瓶の香水を贈った時、感激したキョーコが、「オデット！！」と叫んだ時と同じ。<br>　見れば、キョーコはついさっき俺とぶつかった女に飛びき、頬を紅潮させながら賛辞を贈り続けていた。その目はハートマークになっており、見た目が大人っぽいだけにギャップがすごかった。<br>　そこで俺は思い至る。キョーコは気になる人、かっこいい人とは言っていたが、男だと明言はしていなかったことに。つまり、キョーコが気になったという、かっこよくて仕事をバリバリこなす人とは、あの美女だったということだ。<br><br><br><br><br>「ははは・・・・・・」<br><br><br><br>　俺は乾いた笑いを漏らし、そのままその場にしゃがみ込んだ。<br>　なんだ、結局。<br><br><br>「キョーコにからかわれただけかっ・・・・・・」<br><br><br><br>　俺はよろよろとベンチに場所を移し、腰を下ろして大きく息を吐いた。安心した。すごく、安心した。近づきたいと言っていたのも、本当に同性への憧れの範疇だったのだろう。<br>　するとキョーコは、俺をわざと悩ませたわけである。キョーコのことだ。俺が髪型やメイクが変わっていくのを見て俺が焦っていたことに、とっくに気づいていたことだろう。だけど、あえて勘違いを正さずに男の影をちらつかせて、俺を煽るなんて。<br><br><br>「キョーコ、まだ俺のこと、好きでいてくれてるのかな・・・・・・」<br><br>　自分で言ってアレだが、嬉しくなって顔がニヤける。キョーコの悪戯に、わずかな希望の光が差し込むのを感じた。<br>　もしかしたら、元鞘に戻れる日も遠くないのかもしれない！<br><br>　自分の機嫌がバカみたいに良くなるのを実感する。俺は立ち上がり、隠れることなくキョーコたちの方へと足を進めた。<br><br><br>「やあ、偶然だね？」<br><br>　俺は片手を挙げて、まだベンチできゃっきゃとはしゃいでいるキョーコの前に姿を現す。きょとん、と目を丸くしたキョーコと、不審そうに俺を見る彼女の同僚に、俺はにっこりと笑いかけた。<br><br><br><br>end．<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>→continue...？<br><br><br><br>「ねえ、モー子さん。悪いんだけど、私の友達も一緒でもいい？」<br><br>「それは・・・・・・まあ、構わないけど、その友達はどこにいるのよ」<br><br>「たぶん、そのうち出てくると思うの。ほら、あそこ」<br><br>「・・・・・・なんかデカいのがいるわね。っていうか友達って男？私さっきあの人とぶつかったわ」<br><br>「そうなの？ごめんねモー子さん」<br><br>「・・・・・・なんかベンチに座ってるけど。場所間違えてるんじゃない？」<br><br>「だって待ち合わせはしてないもの」<br><br>「？どういうことよ？」<br><br>「あの人が勝手についてきただけだから」<br><br>「・・・・・・ストーカー？」<br><br>「ううん、友達よ」<br><br><br><br><br>　こんなやり取りかーらーのー、「やあ、偶然だね？（笑顔１２０％）」なので、モー子さんは不審顔です。キョーコは演技派！（笑）<br>　お粗末様でした～。<br>
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<link>https://ameblo.jp/letsgolme/entry-11928388404.html</link>
<pubDate>Mon, 22 Sep 2014 00:32:00 +0900</pubDate>
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<title>元カノに関するetc.</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br><br><br><br><br>　『元カノの逆襲』より小ネタ４つ！なんというか蓮が頑張ってます。<br>　<br>　ちょっと桃風味もあり！な、未練たらたら蓮と元カノキョコのあれやこれ。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>１．別れてすぐの頃<br><br>「もしもし、キョーコ？」<br><br>　情けなくも縋りついて、どうにか友人ポジションをもぎ取ってから２日後。俺は早くもキョーコを食事に誘おうとしていた。「友人として、けじめはつけましょうね」なんて言われたが、こちとらヨリを戻す気満々だ。ならば選択は一つ、再度アプローチをかける他ない。<br>　携帯を耳に当て、俺は弾む声を隠すことなく通話先のキョーコに話しかけた。<br><br>『・・・・・・もしもし』<br><br>　やや堅い声が返ってきて、首を傾げる。それも一瞬で、俺は意気揚々とキョーコを誘った。<br><br>「キョーコ、今日早番だよね。俺も仕事早く終わらせたから、食事に行かないか？」<br><br>『・・・・・・あの、』<br><br>「なに？キョーコ」<br><br><br><br><br>『・・・・・・二人きりは、ちょっと・・・・・・』<br><br><br><br><br>　拒否の言葉に、ガン、と金槌で殴られたような衝撃が、耳から脳へと走った。<br><br><br>＜まだキョーコがやや蓮を扱いかねてるのでこんな感じ＞<br><br><br><br><br><br>２．別れてすぐの頃パート２<br><br><br>「ちょっ、キョーコ！友達だって食事くらい行くだろう！？」<br><br>『でも、やっぱり別れたばかりですし。友人なら友人で、節度は保つべきです』<br><br>「それって、俺が男だからだよね？友達に性別は関係ないだろ、友達には！」<br><br>　我ながら無理矢理だと思うが、俺はキョーコに断られたくない一心で喋り続けた。<br><br>「友達としては付き合ってくれるって、キョーコだって言ったよね。約束を破るの？」<br><br>『そうは言ってません』<br><br>「言ってるよ。何もデートに行こうって言ってるんじゃないんだ。ただ会って、ご飯を食べるだけだよ。いいだろう？」<br><br>『・・・・・・わかりました』<br><br>「よし！じゃあ、どこで食事するか決めよう？この間キョーコの言ってた駅前の『その前に一つだけ、いいですか？』<br><br>「・・・・・・何？」<br><br>　ようやくもらえた了承に歓喜するのも束の間。沈黙に、ごく、と唾を飲んだ。<br><br><br><br><br><br><br>『名前呼びは、やめてもらってもいいですか？敦賀さん』<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>　呼び方を変えないと約束を取り付けるのに、待ち合わせ場所で会うまでずっと説得し続けた。<br><br><br>＜蓮氏、奮闘する。キョーコはここらで真面目に考えるのが面倒になってます（笑）＞<br><br><br><br><br><br><br>３．夢にて想う<br><br><br>　腕の中には愛しいキョーコがいて、キョーコは俺に笑いかけてくれる。<br>　甘い匂いのする柔らかい体を掻き抱いて、キョーコの唇を夢中で貪った。そうして首に、胸に、脚に、指に口づけて、可愛く反応するキョーコに溺れていく。<br>　悪戯に蹴りを繰り出す脚を捕まえ、柔い脹ら脛を甘咬みする。くすくすと笑う口を塞いで、開かせた脚の奥に腰を押し進めた。熱く、受けとめられた感触に、体だけでなく頭の奥までも痺れるような感覚に襲われる。<br>　うっすら涙を浮かべながら俺を見上げ、キョーコはとろけそうな笑顔で俺に抱きついてきた。<br><br><br><br><br><br>「『お友達』に欲/情しちゃう蓮さん、だーいすき」<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「っ！！」<br><br><br>　飛び起きて、見慣れた自室であることにすぐさま気づき、再びベッドに沈んだ。<br>　体格に合わせて買ったキングサイズのベッドにいるのは俺一人だし、スウェットのパジャマには乱れもない。――いや、その中身は惨状になっているわけだが。<br>　久しぶりでもない失態に、俺は己の学習能力の無さを恨んだ。きっと、昨晩キョーコがよろけて、とっさに伸ばした腕にしがみついてきたキョーコの胸が触れたのが原因だろう。<br>　そんな些細なことで欲/情ゲージが振り切れる自分が情けない。でも抑えきれる自信など、毛ほどもないわけで。<br><br><br>「・・・・・・はあ」<br><br><br>　鼻をうずめた枕からキョーコの匂いがしないかな、なんて考えて、俺は小さく鼻を鳴らした。<br><br><br>＜常に生殺し状態なので頻繁にキョーコを夢に見る蓮。切実にヨリを戻したい＞<br><br><br><br><br><br><br>４．オトモダチ<br><br><br>　別れてから初めて、キョーコがうちに飲みに来た。普段は食事、そこから軽く飲む程度だった。もちろん、どこか店で。だけど今日は酒を買って、夕飯の材料を買って帰る・・・・・・俺の家に、一緒に。<br>　別にキョーコは帰ってきたわけじゃないけど、なんだか一気に距離が縮まった気がして、俺は調子に乗って酒を飲みまくった。今日は帰る手間が無いから余計に。だからだろう、気づけば酔いつぶれる寸前。水を取りに行こうとした俺は、足下がおぼつかず体勢を崩し、キョーコを押し倒す形で倒れ込んだ。<br>　ぐにゃぐにゃと歪む視界の中で、キョーコの後ろに見慣れた模様のカーペットが見えて、ああここは俺の家だな、とぼんやり思う。<br><br>「きょーこ・・・・・・」<br><br>　すんっとキョーコの匂いをかぐ。貝殻みたいな耳を舐めると、「ひゃん」と高い声が上がった。それは、まぐわう前の戯れに似ていた。<br>　服の向こうに隠れた柔らかい体から感じる、熱い体温。ぐう、と喉が鳴った。空腹にも似た飢えが湧いて、口の中に唾液が広がる。<br>　床に手を着いて、体を起こす。俺を見上げるキョーコの目は、アルコールのせいだろうか、潤んで見えた。唾を飲み込んで、キョーコの頬に指を這わす。触れても、キョーコは怒らない。じっと上目がちに俺を見つめ続けている。俺の次の動向を見守るかのように。<br><br>　これは、許されているのだろうか。<br>　触れることを。・・・・・・愛することを。<br><br>　期待を込めて、俺はキョーコの唇をそっと撫でた。薄く開いた唇が、ふ、と笑みをこぼす。俺はそこに希望を抱いて、キョーコに覆い被さって顔を近づけた。息が触れ、唇までもうあと数ミリとなった。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「『お友達』の次は、セ/フレにでもなりますか？」<br><br><br><br><br><br>　そんな時、愉しげに問いかけてきたキョーコに、俺は酔いも一瞬で覚めて、首を振った。<br>　のろのろと体を起こして、のっそり立ち上がった。<br><br><br>「・・・・・・・・・・・・トイレ、行ってくる」<br><br>「はい。行ってらっしゃい」<br><br><br><br><br>　とりあえず今は、先走った体を鎮めるべく、俺は前かがみになりながらもトイレを目指すのだった。<br><br><br><br>＜ただキョーコに笑顔で詰っ・・・・・・言ってもらいたかっただけです←＞<br><br><br><br>　ヘタレというか情けない蓮が好きです。<br>　つまり強いキョーコさんが大好きです。<br>　力関係逆転してるの楽しいです！<br><br>　本当は４つ目の後、トイレにこもる蓮の前にドア越しではあるもののキョーコ登場で、そこで蓮のおひとり様劇場（お察しください）があったり。<br>　キョーコに「お手伝いしましょうか？」なんて言われて蓮が鍵開けちゃったりする展開もあったんですが←<br>　セフ／レ云々の発言が撤回できそうになかったので、お蔵です（笑）<br><br>　書いてて思いますが、この二人くっつかなさそう！永遠にこの関係のままでいそう！<br>　でもそれでいい気もする。そのうち社さん（やはり蓮の同僚）に怒られるといいな、なーんて。<br><br><br>　お粗末様でした～。<br>
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<link>https://ameblo.jp/letsgolme/entry-11928386839.html</link>
<pubDate>Mon, 22 Sep 2014 00:27:00 +0900</pubDate>
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<title>元カノの逆襲</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br><br><br>　たぶん社会人パラレルのはず。<br><br><br>※注意！<br>・蓮がキョーコ以外の人とつき合ってます。<br><br>・その脇役（←）女性と桃な表現が出ます（ただし精神的には蓮キョ<br><br>・蓮が子どもっぽかったり、かっこよくなかったりします。むしろこの男、最低かもしれない。<br><br>・蓮と脇役彼女の桃シーンあります！（大事なことなので<br><br><br><br>　場面がころころ変わって読みづらいです。<br>　そしていつになくキャラ崩壊･･････。<br>　もはや蓮キョじゃない気も･･････！<br><br>　この、注意書きを書いてる段階でアップする気持ちが挫けそう･･････っだが上げる！！！←<br><br>　もう本当、何でも許せる人向け･･････ですっ！<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>　彼女は、俺が今まで付き合ってきた女性とはどこか違った。髪を染めているだけで化粧っ気は無いし、どちらかというとスレンダーだし、束縛してこないし、物をねだることもしなかった。それが新鮮で、心地よかった。ただの同僚だった時からそれは同じで、俺は初めて自分から告白というものをした。一番付き合いの長い、『彼女』だった。俺にとって彼女は特別だった。だけどあまりにも俺への執着が見えず、俺だけが熱を上げているような気がして悔しくて、別れを切り出した。彼女はそれを聞いた時さえ、仕方ないようなそんな顔をして、俺を引き留めようとすらしなかった。あまつさえすぐさまその場を去ろうとしたのだ。涙の一つも見せれば冗談だと言おうとしたのに。焦った俺は、とっさに彼女の腕を掴んだ。<br><br><br><br>「とっ･･････友達として！これからも付き合ってくれないかな！？」<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>　そんなわけで、俺の元カノは今も友人として俺のそばにいる。<br><br><br><br><br><br><br><br>「蓮さん、最初は何飲みます？」<br><br>「･･････ビール」<br><br>「はい。すみませーん、注文お願いしまーす」<br><br>　静かなしっとりとしたバーではなく、二つ隣の席の会話すら聞こえてきそうな開放的な居酒屋で、俺は彼女――キョーコと向かい合って座っていた。デートでこういう店に入ったのも、キョーコが初めてだった。歴代の彼女たちは、お洒落なバーだとか、高級レストランでのディナーなんかを望んだから。俺もそっちの方が馴染みがあったし、俺がデート代を持つことに彼女たちは何の文句も言わなかった。でもキョーコは違った。<br>「付き合ってるからって、なんで一方的に奢られなきゃならないんですか？二人のデートなんだから、私にも負担させてください」<br>　そう言って、キョーコの馴染みだというこの居酒屋に連れてきてくれた。レストランでのディナーよりもずっと気楽そうに笑ってくれるのが嬉しくて、毎回ではないにしろ、デートやデートのシメによく寄った。<br>　それは別れて半年経った今も変わらず、いや別れたからこそ利用する回数的には増えた。だって俺にはもう新しい彼女がいるし、キョーコは俺がバーなんかに誘うと「彼女と行ってください。私としても、彼氏じゃない人とそういう店に二人きりで行くのはちょっと･･････」と言って断る。あまり同じ店を使いすぎるとマンネリ化しそうで、そう思うたびに誘うのだけど、今のところキョーコが首を縦に振ってくれたことはない。<br>　断られるたび、胸が痛む。それはしかし、俺が手放したキョーコとの正しい距離だ。本当ならマンネリ化、などと心配すること自体がおかしいと、わかっては、いる。<br><br>（だって、俺はキョーコの彼氏じゃない）<br><br>　少し拗ねたような気持ちでお通しをつついていると、店員がやってきた。<br><br>「お待たせいたしました！ご注文承ります！」<br><br>「シーザーサラダと、つまみ盛り合わせ。あとほっけに、揚げ出し豆腐。それにビールと「ピーチサワー」･･････で、お願いします」<br><br>　キョーコは必ず一杯目はピーチサワーを頼む。ピンク色がかわいいから、だと。キョーコにかぶせるように言えば、キョーコは苦笑しながら注文を終わらせた。<br><br>「そんなこと、よく覚えてますね？」<br><br>「記憶力はいい方だからね」<br><br>「でもこんな小さなこと」<br><br>　くすくすと、おしぼりで手を拭きながらキョーコが笑う。一瞬見とれて、慌てて自分のおしぼりを手に取る。<br><br>「･･････でも、そうやって小さなことでも気づいてくれる所、好きでした」<br><br>「すっ･･････ま、まあ、捕まえとくには細かいアプローチも必要だから」<br><br>「マメですよね。だからモテるんでしょうけど･･････<br>」<br><br>　じい、と大きな目が笑みを浮かべて俺を見つめる。じわじわ上ってくる熱を気づかれてはなるまいと、とっさにおしぼりで顔を拭う。「おじさんくさい」となおも笑うキョーコの声を聞きながら、俺はどくどくと忙しなく脈打つ心臓を鎮めるのに必死だった。<br><br>　落ち着け、落ち着け。<br>　キョーコは別に、特別な意味合いを込めて言ったわけじゃない。だって、あれは好き『だった』所、なのだから。<br><br>　今はもう、俺はただの、キョーコの友達。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「ねーえ。明日、ここでデートしようよ」<br><br>　豊満な胸を押しつけながら、『彼女』が言う。そんな彼女のグロスで光る唇はどこか、捕食前の肉食獣を思わせた。そういえば、キョーコはあまり口紅やグロスは塗らなかった。荒れやすいとかで、せいぜい薬用、よくて色付きのリップクリームだけ。その代わりにふっくらと唇は柔らかで、何度も吸い付くと赤く色づくのがよくわかった。<br><br>「ちょっと、聞いてる？」<br><br>　そんなことを考えていたら返答に遅れ、彼女は不服顔で俺を見上げた。テーブルに広げられた雑誌を見れば、『夜景の綺麗なレストラン』という見出しが目に入る。その中で彼女が指す店は、キョーコと行こうと候補に挙げたことのある所だった。淡泊でいて実はロマンチックなことが好きなキョーコは、値段を聞くと難色を示すものの、雰囲気の良い店に行くと目を輝かせていた。おとぎ話が好きで、シンデレラだとかコンセプトのある店も好んでいた。だけどもう、キョーコとは行くこともないだろう。<br><br>「･･････いいね。行こうか」<br><br>　いや、俺が行って感想を伝えれば、行きたいと思うかもしれない。<br>　そんな淡い期待を持って、俺は喜び抱きついてきた彼女の背中をそっと撫でた。<br><br><br><br>　彼女を抱くと、決まって夜中に目が覚める。そして隣にある彼女の寝顔を見つめて、全く癒されない自分を自覚してしまうのだ。塗られたまつげの残る目元や、綺麗にウェーブのかかった髪とか。抱いてしまう『これじゃない』感じ。<br>　彼女に背中を向けて、目を閉じる。ベッドに染み着いた香水の匂いが、ひどく不快だった。<br><br><br><br>　――ピンポーン。<br><br>　チャイムの音で、目が覚めた。起きて時計を見れば、まだ１０時だった。休日、それも彼女の泊まっていった翌日とあれば、まだ早いくらいの時間だろう。何かの勧誘かと思い、とりあえず下だけはしっかりズボンをはいて、俺は玄関へ向かった。相手を確認するのも面倒で、俺はそのままドアを開けた。<br><br>「はい。誰･･････」<br><br>「おはようございます」<br><br>　起こされたことへの些細なお返しにと不機嫌気味に問いかけつつ相手を視界に入れた俺は、そこでこれでもかと目を見開いた。<br><br><br>「やだ、なんでそんな格好なんです？もしかして･･････寝坊しました？」<br><br><br>　そこには、いつものスーツではない、私服姿のキョーコが立っていた。別れてからは仕事終わりにしか会っていなかったため、久しぶりに見る私服姿だった。露わになった鎖骨のラインに、思わず喉が鳴る。<br><br>「な、なんで、家に･･････」<br><br>「？映画行こうって約束しましたよね」<br><br>「え！？それって確か来週じゃ･･････」<br><br>「丁度良い時間のが無いから、一週早くしましょうって、メールしましたよね。忘れたんですか？」<br><br>　忘れていた。すっかり忘れていた。<br>　久しぶりに休みが重なり、かつ二人で出かけるのを渋っていたキョーコがようやく了承してくれたことに浮かれて。<br><br>「もう･･････まあ、いいです。なんだか寝起きそのままって感じですね。夜、遅かったんですか？ならまた今度にしましょうか」<br><br>「いや！すぐ支度するから、待ってて！」<br><br>　今にも帰りそうな雰囲気のキョーコを玄関の中に引き込んで、俺は待ってるように言い含めた。足をもつれさせながら、部屋に飛び込む。クローゼットを開けて、適当に服を引っ張りだした。<br><br>「んん･･････蓮？どうしたの？」<br><br>　そこで彼女が目を覚ましたようだった。俺はやっつけではいていたズボンも新しい物に変え、ベルトを締めながら首だけ彼女を振り返った。<br><br>「ごめん、友達と約束してたの忘れてた！ちょっと出てくる」<br><br>「はあ？今日はデートだって言ったじゃない」<br><br>「本当にごめん、埋め合わせはするから･･････」<br><br>　財布をポケットに突っ込み、入ってきた時同様慌ただしく部屋を後にしようとすれば、背中にドン！と衝撃が走った。彼女が突進してきたのだ。<br><br>「･･････友達を待たせてるんだ。離してくれないか？」<br><br>「彼女よりお友達が大事だっていうの？」<br><br>　すり、と彼女の手が俺の脚を意味ありげになぞる。次いでズボンの上から握り込まれて、俺はぎょっとした。<br><br>「何をするんだ！？」<br><br>「何って、彼女を蔑ろにする蓮に、お仕置き？」<br><br>　怯んだ一瞬を狙われ、床に引き倒される。のしかかられ、彼女の指が明確な意志を持って俺の体を探り出した。<br><br>「やめっ、やめろ！」<br><br>　ズボンの前をくつろげた彼女に、俺は焦った。襲われていることに関してではない。むしろ全く反応しない己に安堵しているくらいだ。だが玄関には、キョーコがいる。こんなところを見られては帰ってしまうかもしれない。「お邪魔しました！」なんて恐縮しながら去る後ろ姿が容易に想像できる。<br>　焦りから、声が大きくなってしまった。それがまずかった。<br><br><br><br>「蓮さん？どうかしたんですか？」<br><br><br>　キョーコの声がして、足音が近づいてくる。<br><br>「え･･････女･･････？」<br><br>　幸いにも、彼女の動きは止まった。けれど近づいてくる足音。俺はなんとか彼女を引き剥がそうとして――間に合わなかった。<br><br>「蓮さ･･････って、え、ええええええっ！？」<br><br>　がちゃりと部屋のドアが開き、キョーコの叫び声が響きわたった。<br><br>「ちょっ、あっ、か、彼女さん！？やだ、言ってくれたら･･････」<br><br>　そういえば、彼女は昨夜のままでほぼ全裸だった。そんな姿で俺に乗り、しかも俺はズボンは全開で愛/撫されかかっている状態。キョーコはわたわたと慌てきり、そのまま回れ右をしようとしていた。<br><br>「待って！キョーコ！」<br><br>　誰だと俺に問いつめてくる彼女を無視して、俺はキョーコを呼び止めた。キョーコはそろりと振り返って、恐る恐るというように俺を見た。その視線が、一瞬俺の股/間に走らされ、キョーコの頬がぱあと赤く染まった。同時に、俺は体がどくんと脈打つのを感じた。<br><br>（え？）<br><br>　むくむくと、起きあがる感覚に狼狽する。彼女はそれに気づいたのか、勝ち誇った声で笑った。<br><br>「うふふ、体は正直ね」<br><br>　そしてあろうことか彼女は、すっかり立ち上がった俺のそれに腰を下ろした。<br><br>「～～～～～！！？」<br><br>　テンパった頭と、快/楽を享受しだす体。ぐちゃぐちゃになる中で、俺はキョーコに助けを求めた。<br><br><br>「きょ、っこ！きょーこ･･････あっ、っ、」<br><br><br>　キョーコは手で顔を覆っていて、俺の声に応えるように、指の隙間からちらりと俺を覗き見る。<br>　涙で潤んだその眼差しに見つめられ、高鳴った胸につられるようにして、俺は絶/頂を迎えた。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「で、あんた誰？」<br><br>「･･････蓮さんの友人です」<br><br>「友人ん？女の知り合いがいるなんて、私聞いてないわ！」<br><br>　リビングの方へ引っ込んでしまったキョーコを追いかけて、彼女はキョーコを問いつめていた。放心していた俺がリビングに着いた時には、彼女とあまり夜に会わなかったり、休日のデートの誘いを断っていたりしていたことも、キョーコを優先してのことだとバレてしまっていた。彼女は顔を歪め、キョーコを罵倒し始めた。<br><br>「フツー、彼女がいる男と、しかも彼女に秘密で二人きりで出かけたりする？信じられない！非常識な女！」<br><br>　彼女の怒りの矛先を向けられ、キョーコは黙って彼女の言葉を聞いていた。<br><br>「もしかして彼女になれるかもとか、期待してたんじゃないでしょうね。お生憎様、さっきの見たでしょう？私と蓮は愛し合ってるのよ！第一あんたみたいな地味女、蓮が相手にするわけないじゃない。わかったらさっさと出て行きなさいよ！二度と蓮とは会わないで！」<br><br>「･･････わかりました」<br><br>「なっ！」<br><br>　俺をすっ飛ばして交わされる約束に、思わず声を上げた。<br><br>「ちょっと待ってくれ、なんで友達との付き合いを君に制限されなきゃいけないんだ！」<br><br>「何言ってるの？彼女に隠れて女と二人きりなんて、浮気よ浮気！当然のことよ」<br><br>「浮気って、友達だぞ！？」<br><br>「男と女で友情とか、あり得ないわよ！ほらあんたも、さっさと出てって！」<br><br>　すっと立ち上がるキョーコ。その表情に悲しみはあるものの、未練は見つからなくて･･････別れを告げた時の姿によく似ていた。離れていこうとするキョーコの気配に、俺は叫んだ。<br><br><br><br>「行かないでくれ！キョーコっ！！」<br><br><br><br>　気づいたら、キョーコを腕の中に閉じこめていた。<br><br><br>「ちょっ･･････っと！何してるのよ、蓮！」<br><br>「うるさい！もううんざりだ･･････出ていってくれ！」<br><br>「はあ！？出てくのはそっちの女の方でしょ！」<br><br>「君が彼女だって理由で俺を束縛するのなら、もう終わりにしよう。別れてくれ！」<br><br>「はああああ！？」<br><br><br>　ぎゅっと抱きしめた腕の中、キョーコがきょとんとした目で俺を見上げていた。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「･･････よかったんですか？彼女さん･･････」<br><br>「いいんだ。それにもう、彼女じゃない」<br><br>　ソファーに隣合って二人、コーヒーを啜る。カップは色違いの同じ模様で、まだ付き合っている頃に買った物だ。なんだかあの頃に戻ったようで、俺は頬を緩めた。<br>　別れてから、キョーコが俺の部屋に上がっていったことはなかった。今日のように待ち合わせで部屋の前までは来ても、けして玄関から中に入ろうとしなかった。予期せぬ棚ぼたではあるものの、今この状況を生み出してくれたことだけは、彼女に感謝した。もう、『元』がつく彼女に。<br><br>「･･････でもやっぱり、こうして二人で会うのはやめましょうか。また蓮さんに彼女ができて、誤解されたり悲しませたりしたくないですから」<br><br>　ことり、キョーコはカップを置いた。俺を振り仰ぐと、ぴょんと跳ねる短い髪がかわいらしい。<br><br>「･･････いいんだよ。キョーコは友達なんだから」<br><br>　指に絡ませ、さらりさらりと逃げていく感触を楽しんでいたのに、キョーコはふるっと首を振ってそれを避けた。<br><br>「実際はそうでも、端からは見えませんよ。特に彼女の目から見れば、怪しいことこの上ないです。会うときは、誰か第三者の目があるように･･････」<br><br>「共通の友人もいないのに、どうやって？まさか彼女と一緒に、なんて言い出さないよね」<br><br>「そんなの、気まずそうだから私も嫌です」<br><br>　むうとむくれて、そのままそっぽを向いてしまったキョーコを振り向かせたくて、膨らんだ頬をつつく。空気が抜けて萎んだ頬を押さえ、振り返りつつキョーコはずり、と座る位置をずらした。俺から離れるように。俺は離れた以上の距離を詰めて、キョーコを閉じこめるように床に手を着いた。ソファーの背もたれと俺とに挟まれて、キョーコは俺を見上げた。<br><br>「蓮さん･･････？」<br><br>「･･････ね、キョーコ。そんな気遣い、しなくていい方法があるんだ」<br><br>　柔い頬を撫でる。手のひらに馴染むその感触。<br>　愛しくて愛おしくて、欲しくて、たまらない。<br><br>「俺たち･･････やり直そう？やっぱり俺、キョーコじゃないとだめなんだ。もう一度、俺と付き合って。俺の『彼女』になって･･････」<br><br>　キョーコの頬を包み込む。不思議そうに開かれた唇が、俺を誘うように光って見えた。その誘惑にあらがうことなく、俺はキョーコとの距離をゼロにしようとした。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「嫌です」<br><br><br><br>「････････････へ？」<br><br><br><br>　口を、キョーコの手のひらが塞いだ。間近に俺を見返すキョーコは、至極いつも通りの顔をしていた。<br><br>「･･････キョーコ？」<br><br>「はい」<br><br>「えーっと･･････もう一度、俺と付き合って欲しいんだけど･･････」<br><br>「嫌ですよ」<br><br>「え！？」<br><br>「え？」<br><br>　訳が分からないという顔で返されて、衝撃を受ける。<br>　少なくとも、俺はキョーコに嫌われていないと思っていた。でなければ、別れた後も、こんな風に別れた相手と会ったりしないはず。まず、改めて友人関係を築こうなんて思わないだろう。それぐらいはわかる。<br>　だから、キョーコの中に、少しぐらいは俺への気持ちが残っていると淡い期待を持っていた。俺が意地を張っているだけで、俺が折れさえすれば元鞘に戻れると、心のどこかで信じていた。<br>　･･････のに。<br><br><br><br>「さっきまで他の女性と乳繰り合っていた人と、どうして付き合おうなんて思えるんですか？」<br><br><br><br>　心底不思議でたまらない、といった表情で返され、俺は後ずさった。ソファーから落ち、その拍子に後頭部をテーブルにぶつけたような気もするがどうでもいい。<br>　キョーコは座り直すと、へたり込んだ俺を見下ろしたままにこっと笑った。<br><br>「私、蓮さんの、頭が良いのにたまにアホみたいなぶっとんだ行動する所、好きでしたよ。人のことは言えないですけど、案外夢見がちでロマンチストな所とか、実は恥ずかしがりな所とか、全部。ずっとずっと、好きでしたよ」<br><br>　にこにことキョーコは笑顔なのに、なぜだろうか。背中に冷たいものが流れ始めた。<br><br><br>「だから、それが全部全部、通じてなかったんだなあって･･････すごく、ショックだったんですよ」<br><br><br>　一瞬。キョーコの表情から、声から、感情が消えた。それは本当にわずかな間で、次の瞬間にはキョーコは天使のような微笑みを浮かべ、キョーコは俺の頭を撫でた。<br><br>「でも蓮さん、『お友達』のことは、すごくすごーく大切にしてくれますもんね」<br><br>　幼い子供にするように、よしよしと俺を撫でたまま、キョーコは笑みを深めた。<br><br><br>「彼女より『お友達』を優先したり、『お友達』の顔を見てイ/ッちゃったり、『お友達』に欲/情しちゃうような所、私、好きですよ？」<br><br><br>　キョーコに、過去形でなく好きと言われたことを喜ぶべきなのか、やたらと『お友達』を強調したセリフに絶望するべきなのか、わからない。とりあえず、キョーコがすごく怒っている･･････辛うじてそれだけは、身にしみてよくわかった。<br>　元鞘なんてとんでもない。とっくに地に落ちていた俺の信頼。もしかしたら、友人になってくれたのは、キョーコをフったそのままの口でほざいた俺への復讐だったのかもしれない。<br>　笑顔の裏に隠れていたのだろうキョーコの強い感情にゾッとするとともに、形容し難い･･････歓喜によく似た、目の前が明るくなるような。そんな感覚に襲われた。<br><br>　だって俺の友人にとして付き合ってくれという言葉に頷いてくれたのは、どんな理由にせよ、俺のそばに居ることを選んでくれたってことだろう？<br><br><br><br><br><br>「それじゃ･･････行きますか？映画、今ならギリギリ間に合いそうです」<br><br><br>　ソファーから腰を上げたキョーコは、すっと手を差し出した。その手を掴み、立ち上がる。衣服を整えた俺を見て、キョーコはにっこり笑った。笑顔に見惚れながら、あの夜景の綺麗なレストランに誘ったら、今日こそ一緒に行ってくれるだろうか･･････そんなことばかり考えていた。<br><br><br><br>end.<br><br><br><br>補足的な。<br>・キョーコさんは色々確信犯。理由は薄々わかってるけど、それでも、別れようと言った蓮を恨んでる。だけど本心じゃなかったことも見抜いていて、あえて別れにも応じた。早速新しい彼女作りやがった蓮にご立腹だけど、明らか自分に好意を向けてきたり気を惹こうとしている様子から、生殺し作戦開始。だんだんこの状況を楽しみ始めた。もうなんて言うか、このキョーコさんＳだわきっと。<br>・蓮はキョーコの手のひらの上･･････な感じ。ちょっと愛を確かめたいなーなんて思って別れ話を出したのが運の尽き。新しい彼女を作ったのはもちろんキョーコに嫉妬してほしいから。今のところ、キョーコ嫉妬してくれないし、彼女にデートせがまれて鬱陶しいし、彼女のせいでキョーコとの時間減るしであんまりいいこと無いっぽい。<br>・最終的にキョーコの尻に敷かれる形で収まるだろう、屈折なう、なカップル。<br><br>　基本、私が書く話は私得でしかないですし、今回のこれは特にお口に合う方はそういないかもしれないですが(^^;)<br>　ちょっと歪んだ２人、と、いうことでお納めください～～～～！<br><br>　お粗末様でした。
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<link>https://ameblo.jp/letsgolme/entry-11928385868.html</link>
<pubDate>Mon, 22 Sep 2014 00:24:00 +0900</pubDate>
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<title>幸福な呪い</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br>幼馴染みパラレルで、初恋こじらせた蓮氏。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>立ち竦む彼女の肩を叩く。 頬に幾筋もの涙の跡を残し、今もまた新しい雫がその跡をたどり落ちていく。<br><br><br>「――また、フラれちゃったんだ？」<br><br>「っ…誰のせいだと……！」<br><br>「俺のせいだって言うの？本当に彼がキョーコを好きだったなら、彼は靡かなかったはずだよ」<br><br>「じゃあ、私のせいってわけ！？」<br><br>「そんなことは言ってない。でも、そうだな。自分に気のある女の子を前にして、彼女を蔑ろにするような男を選んだキョーコの、運の悪さのせいだろうね」<br><br>「最っ低……！」<br><br>憎しみが、彼女の目に灯る。次から次へと溢れ出る涙では、それは消えない。<br><br><br>「何がしたいの…！いつもいつも、自分の彼女をけしかけさせて！」<br><br>「それは彼女の自由意思だよ。彼女は俺よりも君の彼氏に惹かれたんだ。それを無理矢理に止める権利は、俺には無い。君の彼氏が、俺の元彼女たちに惹かれたのだって、同じだよ」<br><br>「なんなのもう……もう、いやぁ……」<br><br>泣いて、泣いて。<br>泣き顔だけは昔のままに。<br><br>いつしか、彼女の大好きは別の男に移ってしまった。俺しか覚えていない宙ぶらりんの約束を、俺は今も大事に取っておいているのに。<br>もうあの頃のようなまっすぐな想いを向けてもらえないなら、他の感情の一つや二つ、くれたっていいじゃないか。<br><br><br>「嫌い、蓮なんて大っ嫌い！」<br><br><br>呪いのようなその言葉。俺はニヤリと笑って、泣き続ける彼女を抱き寄せた。<br><br><br><br><br><br>「それは、光栄だね」<br><br><br><br><br>（その感情だけが、君を俺に縛り付けてくれる）<br><br><br><br><br>end.<br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/letsgolme/entry-11928379834.html</link>
<pubDate>Mon, 22 Sep 2014 00:09:00 +0900</pubDate>
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<title>消えない面影</title>
<description>
<![CDATA[ <br><br><br><br><br>キョーコさん記憶喪失話。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>ふとした瞬間、よぎる影があるの。<br>それは目を凝らすと消えてしまって、探せば探すほど身を潜めてしまう。<br>見えるのに、そこにあるはずなのに、捕まえられない。<br>とても大事なものなのに。それだけは、わかるのに。だけどけして、私の目の前には現れてくれない。<br>だからきっと、私は一生、それを追いかけ続けるんだと思うの。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「少し、妬けるね。まるで恋をしてるみたいだ」<br><br>「そう、なのかな？わからないです。自分でもほっておけばいいのにって、思うんですけど……諦めきれなくて」<br><br>緩く自分の体に回された腕をさらりと撫でながら、ぽつぽつと呟く。<br>私の、なくした記憶のことを。<br>もう、５年も前のことだ。不慮の事故だったと言う。古いスタジオで、撮影中に落ちてきた照明が私を直撃した。私は３日意識を取り戻すことがなく、ようやく目覚めても、数年の記憶を失っていたのだ。<br><br>「まあ、いいけどね。俺が一番だったら、それで」<br><br>記憶をなくした私に、ずっと寄り添ってくれていた人。大切な、愛しい人。<br>大好きな、広い大きな胸に甘えて、私は彼を見つめた。<br><br>「もちろんです。好きなのは、あなただけ……」<br><br>「キョーコ……」<br><br>交わす唇。シーツが体を滑り落ちて、お互いの生まれたままの姿があらわになる。<br>記憶の影は今も尚、私にその存在を匂わせて、忘れることを許さないとでも言うように私の視界を掠め続ける。ふとした瞬間脳裏をよぎる、彼とは違う黒髪のさらさらとした感触とか、唇が形作る彼とは違う音の名前とか。それを意識するたびに、全て思い出したら、私は彼への今の気持ちを忘れてしまうんじゃないかと不安になる。<br>頬を包む手のひらにすり寄って、薬指にキスをする。お揃いの指輪が光る指に。<br><br>「もし、私の記憶が戻っても……離さないって、約束してくれますか？」<br><br>「もちろんだよ。君を手離したりなんてしない。俺たちは、ずっと一緒だよ」<br><br>素肌を包み込む優しいぬくもり。それを噛み締めて、私は彼の耳に囁いた。<br><br><br><br><br><br><br><br><br>「愛してる……久遠」<br><br><br><br><br>微かな光にも煌めく金髪を揺らしながら、彼は碧い瞳を細めてキスの雨を降らしてきた。<br><br><br>end.<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/letsgolme/entry-11928378723.html</link>
<pubDate>Mon, 22 Sep 2014 00:07:00 +0900</pubDate>
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<title>婚期逃したら婿が来た・こぼれ話</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br>やんわり桃話もあるよ！な、『婚期逃したら婿が来た』の本編？に入らなかった小ネタを少々。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>１.抱き締めてキスをされてその後<br><br>「キョーコさん……あなたに触っても、いいですか？」<br><br>「……いい、よ」<br><br>別に、初めてなわけじゃない。だけど慣れてるわけでもなくて、伸ばされる敦賀くんの手に緊張する。<br>少し震えながら、私の胸に触れる敦賀くん。シャツ越しのそこを確かめるように探って、敦賀くんは頬を寄せた。<br><br>「キョーコさん……やわらかい……」<br><br>ささやかな谷間に、鼻先を埋める。くんっとかぐ仕草に羞恥が襲った。だけど敦賀くんはうっとりとして、呟いた。<br><br>「キョーコさん、いい匂い……」<br><br>「敦賀くん……」<br><br>軽く吸われる痛みに、思わず敦賀くんの頭を抱き込んだ。<br><br><br><br>＜強制終了＞<br>でも続いても、私この蓮には下手蓮！要素があると思うので（誠実の証明による）、たぶん最後まではしない。と言うか式を先に挙げたがる、蓮がきっと(笑)<br><br><br><br><br><br><br><br>２.もし料理を代わっていたら、そのいち<br><br>「よかったら、私がご飯作るよ」<br><br>「すみません……俺、あまり家事が上手くなくて」<br><br>「ううん、いいのよ。私家事とか得意だし！凝りすぎて、今までの彼氏には散々引かれちゃって、フラれたけどね」<br><br>言ってから、あっと思った。一応、私を慕ってくれている（思い込みというか刷り込みみたいなものだと思うけど）敦賀くんに、元彼の話なんてすべきではなかったかもしれない。<br>そう考えるのも、なんだか自意識過剰に思えて、こっそりと敦賀くんの顔を伺った。<br><br>「そうだったんですか？見る目が無かったんですね、そいつら」<br><br>敦賀くんは少し怒ったように言った。それから、私の顔を覗き込むようにして、微笑んだ。<br><br>「俺は、どんなキョーコさんも好きですから。知らないところもきっと、絶対、好きになります。だからキョーコさんは、キョーコさんらしくいてください」<br><br>その言葉が嬉しくて、うっかりゆるゆるに緩みそうになった顔を引き締めるべく、私は食材を探すフリをしてそっぽを向いた。<br><br><br><br>＜蓮にこれ言わせたかったなーっていうだけの話＞<br><br><br><br><br><br><br><br>３.もし料理を代わっていたら、そのに<br><br><br>「じゃあ、私が作るよ。ちゃっちゃと作るから、待ってて」<br><br>「はい！」<br><br>元気よく返事をした敦賀くんは、キッチンから去る気配がない。首を傾げていたら、差し出された白い布。<br><br>「スーツのままだと汚れてしまいますから、これをどうぞ！」<br><br>広げると、フリルの可愛いエプロンだった。明らかに女物なのに、なんであるんだろう。<br><br>「あ、ありがとう」<br><br>ぶっ飛んだ理由が返ってきそうだから、深くは追及しないでおく。エプロンを付けて、さて何があるかしらと冷蔵庫を開けようとした。<br><br>の、だけど。背後から感じる視線に動きを止めた。そっと振り返ると、敦賀くんが後ろに立って私を見てる。<br><br>「な、なに？使っちゃいけないものとかある？」<br><br>「いえ、キョーコさんの好きに使ってください」<br><br>「ありがとう……リビングで待ってていいよ？」<br><br>「キョーコさんを見ていたいので、ここにいます」<br><br>「え」<br><br>「その……エプロン。奥さんみたいでいいなぁ…って。ドキドキします」<br><br>照れっと頭を掻く敦賀くん。急に、エプロン姿が恥ずかしくなってくる。<br><br>「ひ、火を使ったり危ないんだから！あっち行ってて！」<br><br>「え……でも、」<br><br>「あっち行って！」<br><br>「……はい」<br><br>敦賀くんはしょんぼりしてリビングに消えていった。それを確認してから、私は冷蔵庫に寄りかかった。<br><br><br>「……相手は１０も年下なのよ、キョーコ！」<br><br>ドキドキと鳴る心臓が、なんだか悔しかった。<br><br><br><br>＜エプロンにドキドキする蓮とそんな蓮にドキドキしちゃったキョーコ＞<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>4.もしも料理を代わっていたら、で元々書こうとしていたもの<br><br><br><br>「奥さんみたいで、いいなぁ…って……」<br><br>後ろから、ぎゅっと抱き締められる。<br><br>「ちょ、敦賀くん！」<br><br>「キョーコさん、お願い……俺と結婚してください」<br><br>うなじに口付けられる。ひくっと跳ねた体を押さえつけるように、敦賀くんの腕の力が増した。ぴたりと密着した分だけ、敦賀くんの体を強く感じて…私は動けなくなってしまった。<br><br>「キョーコさん……」<br><br>熱い吐息が首筋に落とされる。私は腰に巻き付いた敦賀くんの腕を掴んで、目を瞑った。<br><br><br><br><br><br>「キョーコさん…どうしよう……」<br><br><br>「へっ」<br><br>微かに震えた声で呼ばれて、変な声が出た。目を開けて首を傾ければ、敦賀くんは困ったような顔で私を見ていた。<br>一体何が…。<br>その答えは、私のおしりの辺りに押し付けられたモノにあると、私はすぐに気づいた。<br><br>「つっ、つつつ敦賀くん！？」<br><br>「キョーコさん……」<br><br>瞳を潤ませ、頬を紅潮させる敦賀くんは、とてつもない色気を放っていた。だんだん硬度を増していくそれに、私は唾を飲んだ。<br><br><br><br>＜強制終了その２＞<br>この蓮は夜は不得手なつもりです。経験が無いから。<br>キョーコの方が経験値があるかも。<br>キョーコの手で開花（？）していく蓮とか楽しいよねっていう。<br><br><br><br>お粗末様でした！<br><br><br>
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<pubDate>Sun, 21 Sep 2014 23:58:00 +0900</pubDate>
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<title>続・婚期逃したら婿が来た</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br>『婚期逃したら婿が来た』のちょこっと続きです。<br>年の差で社会人パラレル。<br>フラれ続けた果てに生涯独身誓った系年上キョコさんと、押し掛け女房ならぬ押し掛け旦那な年下蓮です。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>目が覚めたらそこは、知らない部屋の知らないベッド。布団を蹴飛ばす勢いで飛び起きた。<br><br>「こっ、ここどこ？」<br><br>昨日は最後の彼氏にフラれて、志を新たに生きると決め、会社に出勤したはずなのに。<br>疑問符を浮かべていたら、ドアが開いた。入ってきた長身のイケメンに、あまりの衝撃に飛んでいた記憶が舞い戻ってくる。<br><br>「つっ、敦賀くん！？」<br><br>「キョーコさん！よかった、目が覚めたんですね」<br><br>なぜかその秀麗な面に煤を付けて、敦賀くんが駆け寄ってくる。<br><br>「天宮先輩から聞きました。今、住んでるマンションが改装工事で宿無しなんでしょう？泊まる所を探している言っていたので、俺の家に運ばせてもらいました」<br><br>いくらでも居てください、と笑う敦賀くんに頭痛がする。<br>あの後輩はまた余計なことを！<br><br>「つ、敦賀くん。それ天宮さんの嘘だから、私帰ろうかなって……」<br><br>「そうだったんですか？あ、でも、それでも居てください！居てほしいんです。俺、キョーコさんとこうして一緒にいるの、夢見てたんですから」<br><br>ぎゅっと手を握られながら至近距離で微笑まれる。<br>天宮さんの言葉を肯定したくはないけれど、この近さで改めて見ると敦賀くんは、確かに私の好みの顔をしている。すっと通った鼻筋とか、少し切れ長の目とか、薄めな唇とか。<br>そんな顔に、頬染めと笑顔のオプションが付いていてはたまったものじゃない。<br><br>気がついたら頷いていて、敦賀くんはにこにこ嬉しそうに笑っていた。<br><br><br>「、っと……顔に何か……焦げ？みたいなの付いてるけど、どうかしたの？」<br><br>「あ、付いてます？もう夜なので、キョーコさんにご飯作ろうとしたんですけど……」<br><br>形の良い眉が八の字に下がる。肩まで下げて頼りなげに萎む様子に、思わずきゅんとしてしまう。<br><br>「キョーコさん……俺、仕事はできます。キョーコさんが言った高収入はクリアできると思います。でも、家事があまり上手くできなくて……」<br><br>あろうことか、敦賀くんの頭に、へにょんと垂れた犬のような耳が見える。くるりと巻いた尻尾も。<br><br>「もちろん上手くなるように努力します！だから、だから……俺をあなたの、夫にしてくれませんか？」<br><br><br><br>ぎゅんぎゅんっ！<br><br>きゅんじゃ足りないくらいに胸が鳴る。ドキドキする胸を押さえて、私はいつの間にかベッドに手をついて乗り上げてきていた敦賀くんに、こくこくと頷いた。<br><br>「本当ですか？キョーコさん……嬉しいです。初めて会った時からずっと、あなたが好きだった……」<br><br><br>ギシッとベッドのスプリングが軋む。近づく敦賀くんの顔に、私は目を閉じた。唇の触れあう感触と、肩を抱く手の熱さに体の奥が反応した。<br><br>あんなにも、もう恋愛事なんてごめんだと思っていたのに、甘い誘惑にあっさり乗る自分が嫌になる。だけどどこかで諦めていた。<br><br>どうせ、私を知るにつれて離れていくに決まっている……。<br><br><br><br><br>それが大きな思い違いだということに気づくのは、もう少し先の話。<br><br><br>end.<br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/letsgolme/entry-11928370776.html</link>
<pubDate>Sun, 21 Sep 2014 23:50:00 +0900</pubDate>
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<title>婚期逃したら婿が来た</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br>年の差で、社会人パラレル風？<br><br>キョーコに蓮以外の男と付き合ってた過去があります（松含む）。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「ごめん……何て言うか君って、恋人じゃなくて、家政婦って感じなんだよね」<br><br><br>最上キョーコ３５歳。歴代彼氏たちと似たような理由で、おそらく人生最後であろう彼氏にフラれました。<br><br>思えば最初が悪かった。幼馴染みで、初恋の男。高校卒業後に、二人で飛び出すように郷里を出て、夢を追う彼の生活を支えて２年。待っていた言葉は感謝の言葉でもプロポーズでもなく、「家政婦代わり」の評価ただ一つ。<br>即刻マンション（私名義）を出て、私は自分で自分の生活の面倒も見れないようなアホのためでなく、自分のために生きようと決めた。掛け持ちができなくなるからとフリーターだったけれど、自分だけならその必要はない。バイト先の常連さんが紹介してくれて、事務の仕事に就くことができた。<br>そして、同じ轍は踏むまいと思って生きてきたのに……付き合う人に、必ず言われる。<br><br>「所帯臭い」<br>「恋人っぽくない」<br>「母親かよ」<br>「家政婦みたい」<br><br>それでも若いうちは仕方ないと思っていた。だけど３０を越えて、恋愛よりも結婚が視野に入る年齢になってからも言われ続けるなんて。恋人ならともかく、妻にするなら家庭的なタイプがいい、というのが通説ではなかったのか。<br><br>私はもう、疲れていた。<br>幸せを夢見て、恋人を作ることをやめたことはなかった。けれど、恋人でいる間のあれやこれやが、もう面倒くさくなってきたのだ。<br>所帯臭いと言われたって、生きるために生活するために必要なことだ。<br>恋人っぽくないと言われたって、あんたの恋人はこうなんだから諦めろとしか。<br>母親かよと言われたって、むしろそれは全世界のお母さんに失礼だと思う。<br>家政婦みたいと言われたって、それを仕事でもなくやっている全世界のお母さんに以下同文。<br><br>ありのままの私を受け入れてくれる人が、いつかきっと現れると信じていた。でももう、いらない。そんな存在、居やしないのだ。夢は所詮夢でしかない。一緒になってくれもしない男にかけるお金があるなら、自分の未来のために貯えたい。<br><br><br>そう決意したのが半年前。そうして最後、と付き合った男には、さっきフラれた。<br><br><br><br>「さあキョーコ、ここからが私の人生よ！」<br><br><br>埋まらない胸の隙間にびょうびょうと吹き込む風を見ないフリをして、私は決意新たに歩き出した。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>「ねえねえ聞いた？最上さん、また別れたんだって！」<br><br>「知ってる～～！焦ってるのか知らないけど、やっぱあの年になると捕まえていらんないのかしらね」<br><br>「やだ～～！売れ残りたくなーい！」<br><br><br>「……」<br><br>（一応）傷心の身であるのに、まさかその翌日からこんな陰口を聞くとは思わなかった。<br>くるりとUターンして、来た道を戻る。まだかしましく話している後輩たちから距離をとり、角を曲がったところで溜め息。『売れ残り』、それが私。間違っていないから、言い返すこともできない。<br>しかし、と私は顔を上げた。<br>これが私の決めた道。たとえお局様と言われようと、私は私だけのために生きるのだ。<br>目指すは、平穏な老後生活！！<br><br>かなり遠回りをして、仕事場に着いた。自分の机につくと、隣の後輩がこそっと耳打ちをしてきた。<br><br>「キョーコさん聞きました？うちの部署に、海外赴任帰りのエリートが来るんですって！」<br><br>「へえ？なんだってうちなのかしらね」<br><br>確かにうちの会社は大手だけれど、私のいる部署は事務作業が主で、それこそ海外帰りのエリートくんがバリバリ働くような職場じゃあない。<br><br>「知りませんよ～。なんでも、本人たっての希望らしいですよ」<br><br>「ふうん…ま、私には関係ないわね」<br><br>「でもイケメンらしいですよ！キョーコさん面食いじゃないですか～。目の保養にいいんじゃないですか？」<br><br>「も、そういうのはいいわ…」<br><br>げんなりしていると、廊下から伝わってきたざわつきに触発されるように、後輩がそわそわとしだす。<br>私は無関心を決め込んで、仕事道具であるパソコンを立ち上げた。<br><br><br><br><br><br><br>「ニューヨーク支店から帰りました、敦賀蓮です。といっても、就職とほぼ同時にニューヨークへ行ったので、日本で働くのはほとんど初めてになります。不慣れなこともあると思いますが、よろしくお願いします」<br><br>件のエリートくんがお辞儀をすると、あちこちから黄色い声が上がった。けして女だらけの職場ではないのに、不思議だ。男社員の挨拶を聞くともなしに聞きながらそう思った。<br><br>「すっごいイケメンですね！しかも高身長！これはポイント高いですよ～！高園寺さんが黙ってないですね！」<br><br>興奮気味に食いつく後輩をどうどうと押さえる。色恋と言うより好奇心が旺盛な彼女が嫌いではないが、ややミーハーな気があるのはついていけない。何やらノートに書き始めた辺りで放っておくことにして、私はパソコンに向き直った。<br>まだ終わっていない仕事があるのだ。カタカタとキーボードを叩いていると、ふっと横に誰かがやってきた。見れば、なぜかそこには敦賀くんが。律儀に挨拶にでも来たのかと思って見ていれば、頭の先から足の先までじっくりと視線を走らされる。<br><br>「？」<br><br>なぜか、その目は私のキーボードに置かれた左手で止まる。するとパッと表情を明るくして、敦賀くんは徐に私の手を取った。<br><br><br>「キョーコさん！俺、あなたの好みのタイプの男になって帰ってきました！結婚してください！」<br><br><br>「「「「は、はあ～～～～！？」」」」<br><br><br>私以外からも、驚愕の声が上がる。<br>お構い無しに、敦賀くんは私の腕を引いて立たせると、その長身に見合った長い腕の中に閉じ込めた。<br><br>「ちょっ！？」<br><br>「ずっと不安だったんですよ、戻った時にキョーコさんが結婚しちゃってたらって。でもよかった。キョーコさんも俺のこと、待っててくれてたんですね」<br><br>スーツの上からでも引き締まった筋肉の感触を感じさせる、逞しい腕にぎゅうぎゅうと抱き締められ、私は狼狽えた。<br>なんで私の名前を知ってるの（そしてなんで名前呼びなの）とか。<br>帰ってきたって、私たち初対面だよね？とか。<br>あと私が結婚してないのは別に敦賀くんを待ってたわけじゃないとか。<br><br>敦賀くんの言葉を訂正することもできず、どうにか逃れようもがくことしかできない。<br><br>「え、敦賀さん、キョーコさんと知り合いだったんですか？」<br><br>隣の後輩が、驚きの声を上げる。私がいきなり抱き締められたときには面白がって笑ってたくせにこの娘は！<br><br>「はい。あれは俺が小学生の頃でした……」<br><br>待ってましたとばかりに話し始める敦賀くん。そうして紡がれる敦賀くんの昔語りに、周りのみんなはポカーンとしている。だけど私だけは、思い当たる節に青ざめた。<br><br><br>初恋の男に家政婦と言われフラれて、傷心のままに街をさまよっていた時、男の子にぶつかった。そしてそのまま、家出中だというその子と公園で話をしたのだ。はじめは、自分の半分ほどの年の男の子が家出なんてと話を聞いていたのだけど、ふとした流れで私の苦労話などしてしまって。<br><br><br><br><br>『次は黒髪で、もっと高身長で高収入で誠実な、イケメンの彼氏をゲットするんだから！』<br><br><br><br><br><br>「……」<br><br>言った、確かに。好みのタイプ…というか、馬鹿幼馴染みとは真逆なタイプを。<br>そして思い出す。そんな捨てられ女の遠吠えに、男の子が何と言ったのか。私が何と答えたのか。<br><br><br><br>『じゃあ、俺がそんな男になったら、キョーコお姉さん俺と付き合ってくれる？』<br><br>『ふふ、蓮くんみたいな子だったらむしろお嫁さんにしてほしいわ』<br><br>『本当に？』<br><br>『ええ』<br><br>『じゃあ、そしたら俺、キョーコお姉さんを迎えに行くよ』<br><br>『ありがとう。待ってるわ』<br><br><br><br><br><br><br>「……ああああぁぁ～～…」<br><br>少々投げ遣りになっていたとはいえ、私はなんてことをほいほい言ってしまったのか。<br>いや、当時は優しかった男の子に癒された、いい思い出になったのだ。だけどまさか思わない。そんなわずかの邂逅、そこでした口約束を、１０何年も経ってまだ覚えていてしかも本気にしているだなんて！<br><br>「あの、敦賀くん…申し訳ないんだけど…」<br><br>私は頭痛のしてきた頭を押さえて、敦賀くんを見上げた。<br>罪悪感はあるものの、私はもう恋人は作らないと決めたし、何より敦賀くんは１０も年下だ。あり得ない。と言うか、居たたまれない。<br>私を好きと思う気持ちだって、刷り込みみたいなものだろう。何より、あのわずかな時間で惚れられる要素など何もなかった。つまりは、敦賀くんの勘違いだ。<br>丁重にお断りさせていただこう…と、開いた口。<br>しかしそれは、敦賀くんの唇によって塞がれた。<br><br>「！！？？」<br><br>「俺のファーストキス、もらってください」<br><br>語尾にハートマークが付きそうなくらい甘ったるい声で放たれた言葉に、目を白黒させる。<br>と言うか今、キスされたの、私！？<br><br>「誠実であることをどう証明すればいいのか悩んだんですけど、俺、初めてを全部取っておきましたから！」<br><br>「は、初めて？」<br><br>「はい！俺、童/貞です！」<br><br><br>誰かが椅子を引っくり返す音が響いた。<br><br><br>「ど、ど、ど！？な、何言ってるの！」<br><br>「やっぱりここは貞節を守ることが何よりの証になるかと思って。それに…キョーコさんの好みの男になりたいので」<br><br>ほんのり頬を染める敦賀くん。<br><br>きゅん…なんて、鳴らないで私の心臓！<br><br><br>「キョーコさん、俺と、結婚してください！」<br><br><br>ぎゅうう～～と抱き締められ、私の許容量は限界を迎えた。<br><br>遠のく意識。焦ったような敦賀くんの声が聞こえた。後輩の心配そうな声も。<br>だけど今は、何も考えたくない。<br><br><br>ここで意識を手放したことを、私は目が覚めた時に後悔することになる。<br><br><br><br>敦賀くんの部屋のベッドで目覚める、その時に……。<br><br><br><br>end.<br><br><br>タイトルは某ボカ口曲をもじったものです。中身はほぼ関係ありません(笑)<br>替え歌してたらできたお話がこれです。<br>なんか微妙に長くなってしまいましたね。<br><br>キョーコ35歳、蓮25歳のつもり。<br>年の差婚がそこまで珍しくない昨今、１０歳差なら余裕だよキョーコさん！というか35歳も全然売れ残り年齢ではないと思うの。<br><br>本当は一回りくらい違うことにしようと思ったんですけどちょっと怖じ気づきました…←<br>
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<link>https://ameblo.jp/letsgolme/entry-11928369236.html</link>
<pubDate>Sun, 21 Sep 2014 23:47:00 +0900</pubDate>
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<title>夏の油断</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br><br>暑くてだれるキョーコさんの話。<br>蓮キョで成立してます。<br><br><br>※若干の桃色注意※<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>ただ居るだけで、汗が身体中から噴き出していく。湿気を帯びた髪はへばりつき、首を振るっても滴が散るだけ。張り付いた服の下を、生ぬるい汗が伝っていく。私はもう、我慢できなかった。<br><br><br><br><br>「あ～～～…極楽……」<br><br><br><br>ゴウゴウと唸るエアコンが冷風を吐き出す。部屋の隅々まで巡るように扇風機を置いて、そして体感的な涼しさを求めてその前に寝転ぶ。<br>汗で濡れた服は洗濯機の中。さらさらと乾いた下着にＴシャツだけを身につけて。はしたない格好だけど、ここは高層マンションの最上階しかもワンフロアー丸ごとだからお隣さんは存在しないし、遮光カーテンを閉じてしまえば、覗ける人もいやしない。<br>勉強用の、脚が折り畳める小さなテーブルを持ってきて、そこに飲み物のペットボトルにコップ、そして氷を用意する。脇にはお気に入りのクッション。準備は万端。<br><br>「ごめんなさい敦賀さん…」<br><br>養成所も学校もない、仕事の早く終わった週末。時間は短くとも、炎天下の元での仕事は私の体力も精神力もゴリゴリと削っていった。お土産にお茶をもらいはしたけど、カラカラに乾いた喉には焼け石に水状態。ひいひい自転車を漕ぎながら、切ってもまったく涼しくない風を感じ帰宅…というか、恋人である敦賀さんのお宅へお邪魔した。<br>一緒に食べられそうだから、ご飯を作って待っていてほしいとお願いされて。それはいいのだけど、問題は私の仕事が予定よりも早く終わってしまったこと。敦賀さんがタイマーを入れておいてくれていたエアコンは、起動するまでにあと２時間あった。最上階の災難。太陽に一番近いこの部屋は、地獄の様相を呈していた。<br><br>私は敦賀さんに心の中で謝りながら、設定可能な最低温度に設定し、風速MAXでエアコンをつけた。さすが、最新設備の部屋のエアコンは効きが早く、地獄の一室はものの数分で天国に変わった。<br>そして、用意した超快適装備で、私はリビングにごろりと転がった。素足に、冷えたカーペットが気持ちいい。<br>横になったままコップをとって、冷たいアイスコーヒーをストローで飲み干す。<br><br>「ううう、だらしがないわよキョーコっ……でも、気持ちいい～～」<br><br>一人悶えつつ、お代わりを注ぐ。一旦グラスのかいた汗を拭き取って、テーブルに置いておく。時計を見れば、本来の帰宅時間まであと一時間半あった。敦賀さんの帰宅時間は、その更に二時間後。私は携帯のアラームをセットして、クッションを抱き込んだ。<br><br>「たまにはいいよね？敦賀さんだって、暑かったら遠慮しないでって言ってたもの…」<br><br>ゴウゴウ唸って仕事をしてくれるエアコンと敦賀さんに感謝しつつ、私は目を閉じた。<br><br><br><br><br><br><br><br><br>．．．<br><br><br><br><br><br>肌寒さに、意識が浮上する。途端に鼻の奥がムズムズしてきて、たまらずくしゃみをひとつして、私は完全に覚醒した。何か気配を感じて目を下に向けると、そこに広がる光景に目をひん剥いた。<br><br><br><br>「え、え、ええぇぇぇえ！？」<br><br><br>私の脚の間には、<br><br><br><br><br><br><br>「おはようキョーコ」<br><br><br><br><br><br>神々しい笑顔を浮かべる、敦賀さんの姿が！<br><br><br><br><br>「な、な、なななな！？」<br><br>「菜？」<br><br>「なっ、なんで敦賀さん、もう！？」<br><br>「キョーコに会いたくて、頑張ったんだ♪」<br><br>誉めて？と言うように首を傾げる敦賀さん。私の脚を抱えると、自分の体を挟ませるように引き寄せた。そして、私の下肢を隠す唯一をするりと奪っていった。<br><br>「うにゃあああああっ！？」<br><br>「嬉しいな、こんなご褒美が待ってるなんて」<br><br>はむはむと太ももを食まれる。咄嗟に隔てる物の無くなったそこを手で隠して、首を横に振る。<br><br>「ご褒美なんかじゃありません～！だらしない格好していたのは謝りますからっ！服を、服を着させてください～～！」<br><br>「謝らなくていいよ？むしろwelcome！」<br><br>「なんで無駄に発音いいんですか！？」<br><br>最後の抵抗を退けようと伸ばされる不埒な手。ぎゅうと押さえて、必死に守る。<br>だって、この敦賀さんは危険だ。けして豊富ではない経験が警告する。<br><br>これは、これは……ここで負ければ、朝までコースだ！<br><br>たらり、冷や汗が背中を伝う。幸か不幸か、明日は二人そろって午前空き。買い物に行こうか、ドライブに行こうかと話していたのに、このままではベッドの住人になってしまう。<br>どうにかそれは回避したくて、私はできるだけ体を縮こまらせて、敦賀さんを見上げた。<br><br>「冷房強くしすぎちゃって、寒いんです…このままじゃあ風邪をひいちゃいます…」<br><br>実際、下着とＴシャツしか着ていなかったため、冷房にさらされた体は冷えきってしまった。自業自得とはいえ、このままでは本当に風邪を引く。<br><br><br>「……そうだね」<br><br>間が空いたけれど、同意の言葉に私は安堵した。<br>よかった、どいてくれる。<br>けれど私の手に重ねられた敦賀さんの手が、そのまま、きゅうっとそこを握り込んだ。<br><br>「ひぁっ！」<br><br>自分の手なのに、自分の意思ではない力でもたらされる刺激は、ぞくぞくっと背中を駆け上がっていった。<br>敦賀さんは私の脚の間に居座ったまま、私を見下ろしている。その目がギラギラとした光を宿して、私を射抜いた。<br><br><br>「じゃあ、熱くなること…しよう？」<br><br><br>ねっとりと太ももを舐め上げられて、私はああ、逃げられないな、と思った。<br><br><br><br><br><br>朝までコースが決定したところで私の意識は溶けてしまって、野獣と化した敦賀さんにあれやこれやと致されてしまった。意識が飛ぶと、次に目を覚ました時には必ず違う場所に移動していた。なんだかたくさん啼かされたし色々言わされた気がして……いつ出したか覚えの無いエプロンがなぜここに存在してるかなんて、知りたくない。<br><br>「キョーコ、また早く帰ってこれたらご褒美くれる？」<br><br>尻尾を振る敦賀さんはかわいい。かわいいけど、毎度毎度こんなことされたらたまったものではない。<br><br><br>「もう絶っっっ対、あげません！」<br><br><br><br>暑さに負けて油断はすまい！<br>最上キョーコ、強く誓ったとある猛暑の日のことでした。<br><br><br><br>end.<br><br><br><br>たまには押せ押せ蓮。<br>
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<pubDate>Sun, 21 Sep 2014 23:39:00 +0900</pubDate>
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<title>３６４日</title>
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<![CDATA[ <br><br><br><br><br><br>　今更七夕話。<br>　パラレルですよって！<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>　楽しそうに機を織る君の姿に魅せられて、君を手に入れたいと思った。<br>　だけど君の心は、奔放な心を持つあの男のもの。仕事だと嘘を吐き、別の女の元に通うあいつに、君に想われる資格なんてないというのに。<br>　俺は力を使って、君とあいつを引き離した。対岸に別れた二人が会えるのは、一年に一度きり。君は涙を流したけれど、男は同じ岸にいる女と人目をはばかることなく会えると喜んだ。会える条件は、二人が各々の職務を全うすること。真面目で勤勉な君は、今まで以上に機織りに精を出した。しかし男は、このままでいられるようにと、以前よりも堕落した生活を送るようになった。<br>　俺はそれを理由に、二人が会うことを禁じた。約束の日に降らせた雨は川を氾濫させて、泳いで渡ることも不可能だ。一日も怠ることなく仕事と向かい合っていた君は、その日ばかりは床に臥せていた。<br>　そんな弱っている君の元に現れた俺に、君はひどく驚いた。大きく見開かれた目に映る、俺の姿を見つけた瞬間、俺の理性のたがは外れてしまった。<br>　彼女の匂いのする布団に転がり込んで、彼女を抱き締める。一拍置いてから暴れる体を押さえつけて、この目で見てきた男の現状を囁く。<br>　男が、君以外の女に入れ込んでいること。<br>　男が、今の状況に満足していること。<br>　男が、条件を果たして君に会う気がないこと。<br><br>　残酷なのは、君に伝えたことに、何一つ嘘も脚色も無かったことだと思う。<br><br>　溢れだした君の涙を吸い取って、抵抗をなくした君の体を組み敷いて･･････俺は君を、手に入れた。<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>　今年も訪れた夏の匂い。それを嗅ぎとって、俺は小さく手を振った。すると、しとしとと雨が降り始める。男は今日も女の元で自堕落な日々を送っているけれど、万が一にも気まぐれを起こさないように。<br>　かたんかたんと機織りの音を聞きながら、俺は彼女の膝に甘えた。構ってほしいけれど、織り終わる目途がつかないうちにしつこくすれば、彼女に烈火のごとく叱られるのをよく知っている俺は、諫めるように髪を撫でる手を捕まえて、手のひらに口づけるにとどめた。<br>　俺の意図を汲んだ鵲たちが、俺と彼女の家の軒先で羽を休めている。その姿を見つけて、俺は微笑んだ。じきに、雨を降らす必要もなくなるだろう。鵲が橋を作っても、そこに立つ者はいなくなるのだから。<br><br>　機を織る手を眺めるのは飽きない。これが見たくて、仕事を早く終わらせているようなものだ。彼女の元に早く帰りたいという理由が一番だけれど。<br>　どんなに彼女が愛おしくても、仕事を放り出したりはしない。そんなことをすればあの男と同じになってしまうし、何より彼女に愛想を尽かされてしまう。<br><br>　一年に一度なんて、俺には我慢できないから。<br><br>　だから今日この日も、他の３６４日と同じように、織り姫がその職務を全うするのを今か今かと待っているのだ。<br><br><br><br>end.<br><br><br><br>七夕晴れない→もしかして意図的に織姫と彦星会わせないようにしてるんじゃない？→天帝さんじつは織姫好きなんじゃない？<br>という流れで(笑)天帝×織り姫にしてみました～<br><br><br>彦星は…言わずもがな( ￣▽￣)
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<pubDate>Wed, 16 Jul 2014 22:39:00 +0900</pubDate>
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