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<title>玉響　ひとときの空想Time</title>
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<description>未熟で拙い文章ですが、読んでくださった方、何らかのコメントを頂けると嬉しく思います。</description>
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<title>妄想泥棒　Collection No.6　Real</title>
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アメンバー限定公開記事です。
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<link>https://ameblo.jp/love-----------music/amemberentry-12053482289.html</link>
<pubDate>Sun, 09 Aug 2015 21:30:00 +0900</pubDate>
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<title>妄想泥棒　Collection No.5　Radio</title>
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アメンバー限定公開記事です。
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<pubDate>Sat, 08 Aug 2015 21:30:00 +0900</pubDate>
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<title>妄想泥棒　Collection No.2　piano</title>
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アメンバー限定公開記事です。
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<pubDate>Sat, 27 Jun 2015 21:00:00 +0900</pubDate>
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<title>妄想泥棒　　Collection No.1　マリッジリング</title>
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アメンバー限定公開記事です。
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<pubDate>Sat, 13 Jun 2015 21:00:00 +0900</pubDate>
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<title>117　voice　後編</title>
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<![CDATA[ 117 voice 後編<br><br><br><br><br>　もうすぐ春休みも終わる。<br><br>春休みが終われば新学期だ。<br><br>今年は桜の開花が早く、もう咲き始めていた。<br><br>始業式には満開を通り過ぎて散り始めているだろう。<br><br>あの男の事があって以来、さくらに会いたい気持ちが抑えれなくなって、いつか張り裂けてしまいそうな、そんな気持ちで毎日を過ごしていた。<br><br>顔も見たこともないのに、どうしてこんな気持ちになってしまったのだろう。<br><br>「翔太、何ぼんやりしてるの。全く、毎晩居間でこそこそ、なんかしてるんでしょ。夜更かしもいい加減にしなさいよ」<br><br>ばれてたのか。<br><br>流石、親だ。<br><br>「休みなんだから、いいだろ」<br><br>ぶっきらぼうに僕は返事をした。<br><br>「いい加減にしないとね、お父さんに言って叱ってもらうからね」<br><br>聞こえないフリをして僕はＴＶを見ていた。<br><br>そんな事言われたって、さくらと話すのは辞められなかった。<br><br>毎夜、１１７のダイヤルを回していた。<br><br>あと２日で春休みも終わる。<br><br>今日、思い切って、さくらに会いたいと言ってみよう。<br><br>あの男みたいに嫌われるだろうか。<br><br>それが、僕を迷わせていた。<br><br>もし、嫌われて話すことも出来なくなったら…。<br><br>その方が辛い気がした。<br><br>０時の時報が鳴ると僕はさくらを探した。<br><br>「もしもし。さくら、居る？」<br><br>「もしもし。居るよ」<br><br>そんな言葉でいつも会話は始まった。<br><br>「そろそろ寝なきゃ」<br><br>さくらが言う。<br><br>僕はどう言い出そうか心臓がバクバクし始めていた。<br><br>「あのさ、さくら…」<br><br>「何？」<br><br>「さくらと一緒に中央公園の桜を見に行きたいって思うんだけれど…どうかな？」<br><br>さくらは黙っていた。<br><br>その沈黙が怖かった。<br><br>ほんの数秒が永遠のように感じた。<br><br>僕は瞬間冷凍されてしまったようにカチンと凍ってしまった。<br><br>「うん。いいよ！」<br><br>え？<br><br>え？え？<br><br>「いいの？」<br><br>「うん」<br><br>あんまりにもあっさりしていたのであっけに取られてしまった。<br><br>「じゃ、じゃあ、明日、11時に中央公園の門の所でいいかな」<br><br>「分かった」<br><br>中央公園は家から自転車で１５分。<br><br>さくらも家からもそんなに遠くないと言っていた。<br><br>今まで何時間、何十時間と話していた。<br><br>実際に会っていたら何度会えていたのだろう。<br><br>そんな事が頭を過ぎっていた。<br><br>僕は１０時半に家を出る。<br><br>「翔太、お昼ご飯はいいの？」<br><br>母が後ろで聞いている。<br><br>「出店で何か食べるからいい」<br><br>そう言って家を飛び出た。<br><br>中央公園の入り口の門に自転車を止めてもたれかかって僕はさくらを待った。<br><br>今、気づいたが、どうやってさくらを見つければいいのだ。<br><br>何も特徴や服装、目印、何も教えあってなかった。<br><br>―――　声！<br><br>そうだ、毎晩話して聞いていた、声だ。<br><br>さくらの声を探しにいくしかない。<br><br>１１時。<br><br>門に女の子が３人待ち合わせをしているように門にぴったりとくっついていた。<br><br>どの子だろう…。<br><br>髪の長い、水色のスカートを履いた女の子はずっとうつむいていて顔が見えない。<br><br>ふっと一瞬顔を上げた時目が合った。<br><br>僕はなんとなく、その子が桜の気がして声を掛けることにした。<br><br>一歩ずつ近づくにしたがい、僕の心臓の鼓動はスピーカーで全国放送されてしまっているんじゃないかと思いだんだん赤面していくのが分かった。<br><br>「あの…。さくらさん？」<br><br>「はい」<br><br>ずっと今まで電話越しに聞こえた声と同じだった。<br><br>さくらも恥ずかしそうに頬をピンク色に染めて桜の花びらみたいだった。<br><br><br><br>「はじめまして」<br><br><br><br>そう言い合うと、僕たちは照れながら笑顔になった。<br><br><br><br><br><br><br>あれから２０年。<br><br>私の隣にはあの頃の面影を残した綾子がいる。<br><br>私達は二十歳でちょっと早めの結婚をし、息子は１６歳になっている。<br><br>娘は１４歳だ。<br><br>２人ともパソコンにへばり付いてオンラインゲームとチャットに夢中なのだそうだ。<br><br>当時とは形を変えたコミュニケーションツールに興じる、そんな子供達を危うく感じつつも、その姿は２０年前の１６歳の私と重なって見えている。<br><br>私と綾子は毎日、子供達を目を細めて微笑み見つめている。<br><br>多分、綾子も昔の自分の姿を見ているようだと思っているのだと思う。<br><br><br><br>終わり<br><br><br><br><br>　この話を書くきっかけはTV番組で（１９８７年って自分で書いているんでその位の頃なんですかね）東京のある地区に限って、だったと思うのですが、時報にかけると複数の人と話が出来ていて、気の合う人たちで今で言うオフ会をしたり、と、ある種のコミュニケーションツールになっていた、と言うことを知り、面白いな、と思ってこんな話もありそうだな、と思ったことがきっかけになりました。<br><br>　これを書いた当時、ネットで調べてみたら、丁度当時１１７によくかけていた、と言う人のブログを見つけて、コメントしたら書いたら話を読んでくれたんですよね。<br>実際は、人数が多すぎて話がまとまらなかったり、まあ、気の合う人達で、オフ会みたいに会って飲んで騒いでいたと聞きました。ロマンスはその人に限ってなのか知りませんが、皆無だったと聞きました。（笑）<br><br>私が書いたようなこんな清い話は、当時１１７を使っていた年齢層からしても、まずないんじゃないか、と言われました。（笑）<br><br>でも、こんな話、あったらいいよね、こんな話書く人がいて感動した！と、言ってもらえて嬉しかった記憶があります。（笑）<br><br>　これは混線が原因だと思うのですが、まあ、今のチャットやらスカイプやらLINEとかのSNSの走りのようなものだよね、とか思います。<br><br>　少し形が変わってきただけで、基本的に人と人とを繋ぐコミュニケーションツールであることは何ら変わりはないと思います。<br><br>　まあ、昔は私もオフ会とか行ったりしてましたが、最近は皆無ですね。<br>年取ったんでしょうが、行動力が落ちたことは間違いないです。（笑）<br>私は人に興味を持つ方なんで、お話するのは好きな方なんですね。<br>思いがけず、いろんな意味で心が惹きつけられたり、普段は話さないような話もすっと出来たりするので、こういう関わりで、ある意味バランスを取っているのかもしれないと思ったりします。<br><br>時々、なぜ近い距離の人よりも、どこの誰だか知らない人の方が素の自分で接すれるのだろう・・・などと思います。<br><br>利害関係が全くないから、だとは思うのですが、結構、これ思う人いると思うんですけどね。<br><br>私はSNSを使うことに対しては、使い方次第、だと思います。特に過度に批判的という訳ではないです。まあ、だって面白いですものね！<br><br>これを見つけて、なんだかとても懐かしく思いました。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/love-----------music/entry-12025524002.html</link>
<pubDate>Sat, 23 May 2015 21:30:00 +0900</pubDate>
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<title>117　voice　前編</title>
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<![CDATA[ この話は、随分前に書いたものですｗ<br>残っていたんで、ここでUPしてみました。<br>前編、後編にしました。<br>後編は１週間後にUPしますｗ<br><br><br><br><br>117　voice　<br><br><br>　家族が寝静まった０時を過ぎると、僕は居間の黒電話のダイアルを回した。<br><br>「ピッピッピッピ・・・只今から午前０時２分をお知らせします。ピッピッピ、ポォーン」<br><br>すると僕はすかさず<br><br>「もしもし…誰かいる？」　<br><br>と、僕以外の誰かの存在を確かめた。<br><br>受話器を両手でしっかり支えながらドキドキしながら誰かの声を待っていた。<br><br>時を刻むピッピッピという電子音しか聞こえない。<br><br>もう一度僕は<br><br>「もしもし…誰かいたら返事して」<br><br>と、確認を取るように言って、暫く電子音を聞いていると<br><br>「もしもし…」<br><br>と、少女の声が聞こえた。<br><br>初めて聞く少女の声に僕は全身をアドレナリンに侵されたように興奮した。<br><br>「もしもし。もしもし。繋がった！本当だったんだ！」<br><br>「もしもし…私の声聞こえる？」<br><br>「聞こえるよ」<br><br>「私、居間の電話で時報に掛けたんだけど、夜中ってこんなに静かなのね。あんまり大きな声出すと家の人が起きちゃいそうで、ドキドキしてる」<br><br>そうだった。<br><br>真夜中なんだ。<br><br>しんと静まり返った部屋を見渡し、僕は急に声を潜めた。<br><br>「僕も、居間の電話から掛けてる。僕もドキドキしてる」<br><br>「私ね、初めて今日かけたの」<br><br>「僕は昨日もかけた。でも、昨日は誰の声も聞こえなかった。５分で切っちゃったけど」<br><br>「そうなんだ」<br><br>「ねぇ、何歳？僕は１６歳。高１だよ」<br><br>「私も同じ」<br><br>「えっ？！そうなんだ！ね、ね、ね、どこの学校？」<br><br>「え…」<br><br>「ごめん。じゃ、名前は？僕は…」<br><br>と気持ち弾ませて言うと<br><br>「ちょっと待って」<br><br>と、彼女が厳しい声で僕の言葉を遮った。<br><br>「これって、何人でもじゃべれるって聞いたわ。今だって私達の会話聞かれているかもしれないんじゃない？」<br><br>「それがどうしたの？」<br><br>僕は呑気に答えた。<br><br>「匿名使ったほうがいいんじゃない？」<br><br>「なんで？」<br><br>「もし、もしよ、同じ学校の人や近所の人が聞いていたら変な噂、流されちゃうかも」<br><br>考えすぎじゃないかと僕は思ったが、彼女の言うように匿名を使う事にした。<br><br>「じゃ、なんて名前にする？」<br><br>「う～ん…」<br><br>彼女は悩んで<br><br>「じゃ、さくら。もうすぐ咲くでしょ？桜。好きなの」<br><br>と言った。<br><br>「じゃ、僕は・・・デロリアンにしよう」<br><br>「あ、それってバック・トゥー・ザ・フューチャーの？」<br><br>「うん。あれ、観てさぁ、面白くなかった？」<br><br>「うん。私も好き。そろそろ寝なきゃ…」<br><br>「うん。じゃ…さ、さくら…。なんか照れるね。一緒に電話切らない？」<br><br>「うん。そうしよっか。デロリアン。……。確かに言いにくいね」<br><br>さくらはクスクス笑った。<br><br>「明日も０時に待ち合わせしない？」<br><br>僕は急いで付け加えた。<br><br>「いいよ」<br><br>「じゃ、１、２の３で切るね」<br><br>「うん」<br><br>「１、２の３」<br><br>僕が言うとさくらの声は聞こえなくなった。<br><br>それを確認して僕も電話を切った。<br><br><br>　1987年。<br>僕達の間の一部で時報に掛けて話しかけると声が聞こえてその相手と話が出来る、という話が広まっていた。<br>僕の耳にも入り、そんな未知な人との秘密っぽい繋がりに好奇心を覚えて、話を聞いた日から夜中、家族が寝静まると居間の黒電話にへばり付いて電話の向こうの見えない人に向かって呼びかけた。<br>信じられなかったが、それは本当だった。<br>僕が初めて話した相手が、さくらだった。<br>連日、０時を過ぎると、家族に見つからないようにこっそりと、２階の僕の部屋から階段がミシミシ言うのにドギマギしながら毛布を抱えて居間に移動した。<br>毛布をかぶって声が漏れないように小声で話す。<br>さくらもこんな風に話しているのだろうか？<br>そんな事を考えながら話していた。<br><br>「ピッピッピ…只今から０時１分をお知らせします。ピッピッピ、ポォ－ン」<br><br>「もしもし。もしもし。さくら、居る？」<br><br>「もしもし。居るよ」<br><br>春休みになって僕は、いや僕達は今までよりも夜更かしできるようになった。<br><br>話す時間も長くなって薄明るくなるまで、たわいのない事を話し合っていた。<br><br>何人も入れ替わり入ってきて、その都度簡単な自己紹介と、話題も変わり話は尽きなかった。<br><br>あまりにも人数が多いと話が分散して訳がわからなくなったりもしたけれど、そんな事が楽しかった。<br><br>いつも僕はさくらの声を探していた。<br><br>しかし、変化は突然やってきた。<br><br>いつものように時報のアナウンスが流れると僕は話しかけた。<br><br>「もしもし。さくら、居る？」<br><br>「もしもし」<br><br>返ってきたのは見知らぬ男の声だった。<br><br>「なぁ、さくら、って女？」<br><br>「あなたは誰です？」<br><br>「男は用はないんだ。俺は女の子と話がしたい。さくらちゃ～ん。居るの？」<br><br>「もしもし？」<br><br>さくらが返事をした。<br><br>「今日は、誰か他の人がいるわ」<br><br>「いいじゃん。俺も仲間に入れてよ。仲良くしようぜ」<br><br>僕達は黙った。<br><br>「なぁ、さくらちゃん、電話番号教えてよ。ここじゃ、ピッピ、ピッピうるさいんだよね」<br><br>確かにそうだった。<br><br>でも僕らはずっとここで話していたんだ。<br><br>邪魔しないでくれよ！<br><br>「なぁ、俺とデートしようよ」<br><br>「困ります」<br><br>「かわいいな～。困ってんの？みんなやってるよ。電話番号教え合ってさ、みんな簡単に会ってデートしてるって。別に堅く考える事ないじゃん。学生は春休みなんだろ？俺は大学生でさ、毎日暇なんだよね。大学生、年上の彼氏とか、良くない？」<br><br>僕はいらいらしていた。<br><br>「さくら、しゃべるの辞めよう。この人が切るまで待ってよう」<br><br>「なんだよ、お前ら。ふざけんなよ。ちっ…。黙りやがって。こんなのクソ面白くねぇや」<br><br>そう捨て台詞を吐くと、その大学生の男は消えた。<br><br>「さくら、居る？」<br><br>「うん」<br><br>「大丈夫？」<br><br>しかし、僕は思った。<br><br>今まで、電話の相手と、さくらと会うなんて事考えもしなかったって事。<br><br>ただ、電話で話すのが楽しかっただけだったのに、あの男の一件があってから僕は無性にさくらに会ってみたいと思うようになってしまった。<br><br>でも、あの男のようにストレートに僕は言えなかった。<br><br><br><br><br>後編につづく<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/love-----------music/entry-12025523493.html</link>
<pubDate>Sat, 16 May 2015 21:30:00 +0900</pubDate>
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<title>ルビーと海へドライブ</title>
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<![CDATA[ <br>ルビーと海へドライブ<br><br><br><br><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/95QSuOu81lI" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br><center>まあ、これでも聴きながらどうぞ♪</center><br><br><br><br><br>　７月の週末、すっかり梅雨も明けて太陽も高く昇ってジリジリと焦げ付くような日差しになっていました。<br>私はキャミソールワンピとヒールのないサンダルとカゴバックと言うすっかり夏の格好になりました。<br>今日は浜辺をワシワシ歩くつもりなのでヒールはダメです。<br>そこは自分で決めたルールです。<br><br>そして待ち合わせに駅の北口にいます。<br>この駅で待ち合わせすることが多くなりました。<br>JRと地下鉄、ローカル線の総合駅なので人が溢れかえっています。<br>待ち合わせの時間は１０時半ですが、少し早く来すぎてしまったみたいです。<br>じっとしていると汗がじんわり出てきてしまうのでハンカチで拭き取ったりしています。<br>５分ほど前にお婆さんに道を尋ねられました。<br>よくあることです。<br>どうも私は老人に大人気のようです…。<br>私は彼が迷ってしまわないように、北極星みたいにこの場所にじっと佇んでいます。<br>待っている時間はドキドキします。<br>約束の時間ぴったりに彼の青いminiが現れました。可愛くてお洒落で素敵な車です。<br>私はいつものように駆け寄って「早く会いたかった」と言いながら助手席に乗り込みます。<br>すると彼は少し照れながら「僕も」と言ってくれます。<br>そうすると私の胸はなんだか一杯になってくるのです。<br>今日は海までドライブする事になっているのです。<br>海って大好きです。<br>波の音がよく聞こえる波打ち際をギリギリに歩くのが大好きです。<br>そんな事をぽーっとしながら考えていると「また何か想像してるの？」といたずらっぽく言われてしまいます。<br>そして私が赤面してしまうのを見るのが彼は好きなようです。<br>ちょっと意地悪ですが、そのくらいの事なら私は構いません。大丈夫です。<br><br>今日はお昼頃までに海まで行って、美味しいと評判の海鮮丼を食べる計画です。<br>以前から行ってみたかったけれど、今日まで行けなかったお店です。<br>彼から「今度ここに行ってみない？美味しいらしいよ？」と言われた時は目を輝かせて「行く！」と言っていたようです。<br>私はよく覚えてないのですが、彼はそう言っていました。<br><br>実を言うと、以前同じように海までドライブデートをした方に海辺のイタリアンレストランと、この海鮮丼のお店とどっちに行きたいかと尋ねられたので私は迷わず「海鮮丼で！」と正直に言ったのですが、その方はイタリアンレストランに行きたかったようでなんだかムッとされたことがありました。<br>結局、その方の行きたかったイタリアンレストランに行ったのですが、満席でその上待っている人の列もあって、お店の人に聞くと待ち時間は２時間ほど、とか言われ、もうお腹が限界だったのでその辺のお店に入りました。<br>親しみやすい和食のお店で私は気に入っていたのですが、その方はなんだかバツが悪くなってしまったようで、その後はあまり喋らなくなってしまいました。<br>全く楽しくないデートでした。<br>そんな事なら最初からイタリアンレストランに行けばいいじゃないですか。<br>わざわざ私の意見を聞いて試すような事されて…私だって気分悪かったです。<br>よって、二度目のデートはなかったです。<br><br>隣で運転している今度の彼は、そんなことはありません。<br>お互いのいいところで決着をつけてくれます。<br>変な駆け引きもしません。できないんでしょうね。<br>とっても分かりやすくて安心できます。<br>私には、それくらい分かりやすい人の方がいいみたいです。<br>それに、食の好みは似ているので、あまり意見が違うこともないんですね。<br>とても、優しくて、誠実で、笑顔がキュートな彼です。<br><br>「前から思ってたんだけど、いつも同じ指輪してるよね」<br><br>今日も私の右薬指にはフリマで買ったルビーの指輪がちょこんといます。<br>この指輪に出会ってから、なんだかいい事が起こるんですもの。<br>出かける時はいつも着けてしまいます。<br>でも、そんなことは彼には内緒にしています。<br>だって、教えてしまったらこの魔法が解けてしまいそうだからです。<br><br>「自分で買いました。可愛かったから」<br><br>それだけしか言いません。<br>彼は「ふーん」とどこか何か言いたげな感じの返事をいつもします。<br>他の男に買ってもらったとか思っているんでしょうか。<br>そんな事するわけ無いじゃないですか。<br><br>そんな事を言ったら私だって、どうしてあの日ダイアモンドのルースを落としてしまったのか謎のままです。<br>今日は聞いてみようと思います。<br><br>「そう言えば、私達が初めて会った日、どうしてダイヤモンドを落としちゃったんです？」<br><br>私の不意打ち的な質問に彼は少しむせてしまった様です。<br><br>「いや、あれはね。母の指輪をリフォームに出して、そう、母の指輪をね。デザインが古かったから、えっと…」<br><br>私の彼は嘘がとても下手です。<br><br>「嘘ですよね？それ」<br><br>人生は直球勝負がいいですよね！<br><br>「う…じ、実はね。僕、婚約してたんだよ」<br><br>「えええ？！そうだったんですか？」<br><br>「そう。正直に言うけど、何もなかったら今頃結婚してたんだよ」<br><br>なんだか雲行の怪しい話になってきましたよ？<br><br>「あの…結婚していた訳ではないんですよね？え？まさか今もしてるとかですか？え？え？まさか、これって…ふ…ふり…」<br><br>頭の中ガクガクブルブルになって、「そうだよ」とか言われたら、ドアから飛び降りてしまいそうです。え…。<br><br>「ち、違うわっ！」<br><br>そうですよね。そんな器用な人に見えませんでしたもの。<br><br>「何かあった訳ですね？」<br><br>「…そう。彼女が昔の彼が忘れられなかったみたいで式の１か月前に振られたんだよ。ははは…それで婚約指輪と結婚指輪がいらなくなっちゃったから、あの商店街の質屋に売りに行ったんだよ。そしたら、お店の人にまだ新品だから、ダイヤだけ残しておいたらどうかって言われてね。あの日リフォームって言うのか、受け取り日だったわけなんだよ」<br><br>「え、でも、それで、なんで落としちゃったんです？」<br><br>「ちょっと見てみたくなって…」<br><br>「ば、馬鹿ですね！」<br><br>私の頭の中では何十枚の福沢様が風に吹かれて空高く舞い上がって、半べそをかいて空に向かって両手を伸ばしているおっちょこちょいな彼の姿が浮かんできました。<br><br>運転しながら一瞬だけ私の方を向いた顔は、情けない顔していました。<br><br>「う…あんなところで開けなくてもねぇ」<br><br>「でも、何だかすごい…ショック！」<br><br>「え…それは、どういう意味のショック…なのかな？今すごいほじくり返されて抉られてショックなのは僕の方なんだけど…」<br><br>そんな事さらっと言われたのも、ちょっとショック…。<br>ああ、だからダイヤモンドだったの？<br>え？婚約指輪を解体したってことなの？<br>暫く私の頭の中は婚約指輪が工事現場で解体される映像でいっぱいになり、軽くパニックになりました。<br><br>でも、私は思ったんです。<br>私は正直なので正直に思ったように彼に言いました。<br>そうですね、人生は直球勝負がいいです！<br><br>「その彼女が振ってくれて良かった！じゃなかったら、私、あの日きっと一人で街を歩いて、ダイヤも拾わずに、あなたにも会えずに、お礼のケーキセットも頂けずに、きっと今も部屋で一人でダラダラ過ごしてると思います！」<br><br>「僕もきっと、あの日君にダイヤを見つけてもらえなかったら、すごく凹んで、廃人になってかたも！そうだね、振られて良かった！あの日ダイヤを見つけた君は天使に見えたよ、本当に！」<br><br>「天使だなんて！恥ずかしいですよ」<br><br>「あはは。でも本当にそう思ったんだもんな」<br><br>そんな事を言いながら、少し赤面した私と彼はニコニコ顔で笑いながら、スーパーポジティブなんだと思いました。<br><br>彼を振ってくれた彼女に感謝です。<br><br>あれ？これでいいんですかね？<br>いいんですよね！<br>今がとても楽しいのですから！<br>今が一番大事です！<br><br>海までもうすぐの所でカーステレオから聞き覚えのある曲が流れてきました。<br>ワクワクして半分開けた窓から潮風とともに曲が流れていきます。<br><br><br>What's your name? Does it really matter?<br><br>Will your name make me love you more than I do?<br><br>They have found me in you. Who are you? Tell me...<br><br><br>「この曲、私大好きです。でも曲名とか分からなくて。なんて言う曲なんですか？」<br><br><br>I wanna know your name. What's your name?<br><br>Time is right. Please don't fight. You will get to know me.<br><br>Face the reason while we're here. So don't be afraid.<br><br>You know when and you know why. Love comes quickly.<br><br><br>「僕の名前は…」<br><br>「私は…」<br><br>あの日、自己紹介をしながら、話が弾んで行き先もなく１時間も歩いた事を思い出しました。<br><br><br>「リオン・ウェアの What's Your Nameって曲だよ。僕もこの曲大好きだよ。初めて会った時、オーディオ専門店からいい音で流れてたよね。なんだか、自己紹介していたあのタイミングに　what's your name? ってさ、ぴったしな感じで、すごく覚えてるよ」<br><br>彼はこの曲を知っていて、好きだったんですね。<br>それに、私と同じように覚えてたんですね。<br><br>信号が赤になって車が止まりました。<br><br>「あの、ひとつ気になっているんだけれど」<br><br>「なんですか？」<br><br>「そろそろ敬語で話すのやめてくれないかな」<br><br>そう言うとほっぺにチュっとされました。<br>そんな事するような人には思ってなかったので、また胸がドキドキしてきました。<br><br>「はい…うん。なんて言えばいいんですか？」<br><br>困ったように私が言うと、彼は笑いながら<br><br>「無理しなくてもいいけどね。可愛いから」<br><br>と、言ってくれました。<br><br>信号が青になって車が走り出すと海が見えてきました。<br>太陽に照らされてキラキラ輝いて、まるで私たちみたいにニコニコ笑っているみたいです。<br><br>私は運転する彼と、その後ろに眩しく光る海を目を細めながら見つめて、きっと、この後も楽しいことがいっぱいあるような、そんな予感を胸の奥でこっそり感じていました。<br><br><br><br>おわり<br><br><br><br><br>こういう妄想嫌いじゃないですｗｗｗｗｗｗｗ<br>むしろ好きｗｗｗｗｗｗｗ
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<pubDate>Tue, 31 Mar 2015 21:30:00 +0900</pubDate>
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<title>指輪　～ジュエルキャンディー～</title>
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<![CDATA[ <br><br>指輪　　～ジュエルキャンディー～<br><br><br><br><br>　映画の帰り道、僕は母が運転する車の後ろの座席に座って窓の外を眺めるのが好きだった。<br>母は映画が好きで、よく連れて行ってくれた。<br>それで僕も映画好きになった。<br>母はいつものように運転中に泣いているようだった。<br>特に、僕が小学校の中学年頃はよく泣いていた。<br>誰かにに悟られないように泣いていたようだけれど、僕はそっと泣いていることを知っていた。<br>母の泣く理由は、子供の僕には分かるようで、分からないような物だったのだと思う。<br>僕は知らない「振り」をして窓の外の行き交う車のヘッドライトをただじっと眺めていた。<br>知らない「振り」をするのが正解なのだと、その時の僕は直感でそう思ったのだ。<br>母が泣いていた翌日には、僕は友達に隠れて駄菓子屋でジュエリーキャンディーを買ってきてキッチンのテーブルの上に置いておいた。<br>すると、僕の仕業だと気づいた母はにっこり笑って「ありがとうね」と言ってくれた。<br>その顔が見たかったのか、そんな事を子供の頃僕はしていた。<br><br>　通勤帰りに車の運転をしていると、子供の頃の記憶が蘇ってくる。<br>今の僕だったら、なぜ母が泣いていたのか、その理由はよく分かる気がする。<br>僕が小学校の３年の頃、両親は離婚した。<br>僕には兄弟はおらず、夫婦の間には子供は僕一人で母に引き取られ育てられた。<br>父の記憶は薄く、一緒に過ごした思い出はよく考えないと浮かんでこない。<br>両親の間で何が起こったのかは、よく知らないけれど、何となく想像できる。<br>そして、女手一つで子供を育てた母の苦労は大きかったのだろう。<br>生真面目な性格の母は、恋愛に時間を割くこともしなかったのだろう。<br>男の影を子供の頃に感じることはなかったのだから。<br>だから、本当のところでは一人で居ることがとてつもなく不安で寂しかったのだろうと思うんだ。<br>今の僕だったら、そう思う。<br><br>僕はもう３０も半ばを過ぎてしまったけれど、とにかく恋愛は苦手だ。<br>年々苦手科目になっている気がする。<br>付き合った彼女は少なくはないが、結婚となるとどうしても上手く行く気がしなくて躊躇してしまう。そして彼女はそんな僕の姿を優柔不断だと言い、去っていく。僕は追いかけもしないのだ。そのパターンが固定してきて、彼女が去っていく時、おかしな事だけれど悲しむ気持ちと同じくらいに、安堵している自分も居ることに最近は気づいている。<br><br>両親のせいではないと、頭の中では否定するけれど、どこかに僕は他人を幸せにすることが出来ないのではないのか、という自信のない気持ちが巣食ってしまっているのだろう。<br><br>それとも、本当に好きだと思える女性に出会えていないだけなのか。<br><br>どちらなのだろう？<br><br>どっちもなのだろうか？<br><br>そこまで考えると、僕はそんな想いを打ち消すように軽く頭を左右に振って運転に集中した。<br><br><br>　最近付き合っていた彼女とは１年前に別れてしまった。<br><br>「１年か…」<br><br>恋愛には苦手で、最近は面倒くさくも思えて、なんとなく好意を寄せてくれている会社の後輩からの視線にも気づかぬ振りをしている。<br>正直彼女は男の身長と年収にしか興味を持っていない感じがして苦手である。<br>彼女が直接僕に対する好意を口にしたとしても、僕は受け止めることは出来ないだろう。<br><br>１年も恋人がいない方が珍しい気がする。<br>けれど、今はそんな気がしないんだ。恋愛をする気が出ない。<br>僕も淡い好意を持つ女性に思われて、その好意を受け止めて、その先にはいつも僕には抱えきれない問題がやって来て、僕は結局呆れられて置いていかれる。<br>もう少し待ってくれたとしたら？<br>そうであったとしても、きっと僕にはその先まで進められないのだろう。<br>結婚には不向きなんだと自分で思う。<br><br>何となく休みの日に部屋でじっとしているのも嫌な性分で、この日は先週の晴天とは大違いの、今にも雨の降り出しそうな日だったが、僕は大勢の人で溢れかえる、この場所にいた。<br>地下から地上に出ると、やはり空は今にも泣き出しそうだった。<br><br>僕は大通りを南に進んで、３つ目の細い道に入った。<br>その道の入口で僕と同じくらいの男が何かを落としたのか、道路にへばりついていた。<br><br>―――こんなに真剣に探すものって一体何だろうな？コンタクトでも落としたのかな？<br><br>と、思っただけで僕は商店街のアーケードに入っていく。<br>入口のオーディオ専門店の店主はソウルミュージックが好きなのだろう。<br>しかも古目のが好きなんだろう。<br>パターン的には、その日決めたアーティストを一日中流すという感じのようだ。<br>マービン・ゲイの事もあったしスティービー・ワンダーの日もあった。今日はリオン・ウェアと決めて流しているようで、丁度I wanna be where you aerが流れていた。ジャクソン５の方よりもこっちの方が好きだな、と思いながら通り過ぎた。<br>何故かここの商店街には６階建ての質屋が入っていて、遠くから見るとやけにその質屋が目立っている。<br><br>あの質屋の前でシルバーのキャップにミニスカートを履いて嘘っぽい笑顔を振りまくバイトのキャンペーンガールが何かを配っていた。<br>傍を通ると僕にも３人のうちのショートカットの女が近寄ってきた。<br><br>「どうぞぉ～」<br><br>鼻にかかった甘ったるい声でだらしなく語尾を伸ばして言うのが可愛いとでも思っているのか。<br>迂闊にも渡されたものを手にしてしまった。<br><br>「か、買取強化月間？」<br><br>ポケットティッシュに黄色に黒縁の目立つ文字でそう書かれていた。<br><br>「これもどうぞぉ～」<br><br>同じ口調でもう一つ何かを渡してきた。<br>僕はそれが最初何だか分からないかったけれど、よく見たら可笑しくて少し笑ってしまった。<br>そしてポケットにそっと仕舞った。<br><br>行き止まりまで行くと裏道に入った。<br>裏通りにはこの辺では有名な味噌カツ屋があって、そろそろ列が出来始めていた。<br>久しぶりに味噌カツも悪くないな、と思って列に並んだ。<br>僕の前には同世代で上品な感じのグッチのバッグを持った女性が一人で並んでいた。<br><br>―――こんな人も一人で味噌カツ食べるんだな。まあ、自由だけどな。<br><br>丁度食事時なので店内は混んでいて、僕の順番がやって来ると店の人が「相席でもいいですか？」と聞いてきたので「大丈夫」と答えた。<br>案内されたのは小さなテーブル席で、さっき僕の前に並んでいた女性がぽつんと座っていた。<br>その女性は軽く会釈を僕にしたので、僕も返すように軽く会釈をした。<br>ここのメニューはどれも結構なボリュームで、この女性が一人で完食できるのだろうか、などと思ったりした。<br>女性はスマホのメールをチェックしたり、持ってきた雑誌をめくったりしている。<br>僕も似たような事をして時間をやり過ごしていた。<br>ほぼ同時に、注文した特製味噌カツランチがテーブルに運ばれてくると、嬉しそうな女性の視線とぶつかって、僕も何故か笑顔になった。<br>順調に二人の箸は進んでいたのだが、途中で女性の箸が止まった。<br>顔を見ると静かにポロポロ涙を流していた。<br>僕は、その顔を見て子供の頃の記憶が蘇って来た。<br>きっと、真正面から見たらあの頃の母はこんな風に泣いていたのかもしれない、と。<br>女性は店の誰にも気づかれないように、静かにひっそりと泣いていて、僕とその女性の二人だけ空間が薄い膜に包まれて断絶されているような気分になった。<br>僕はさっき質屋の前でもらった物をポケットから取り出して、女性の前に置いた。<br>それを見ると女性は泣きながら笑顔になった。<br><br>「ジュエルキャンディー。懐かしい」<br><br>「よかったら、お口直しにどうぞ」<br><br>僕と彼女は視線を合わせて、ふふふと笑った。<br><br>「ありがとう」<br><br>僕に笑顔でそう言うと、涙をハンカチで拭いて彼女の箸はまたリズムよく進み始めた。<br><br>僕は何となく、こんなことなのかな、などと思った。<br>身を焦がすような、強い気持ちは何だか疲れてしまう。<br>まだ自分に自信のないのに順調に行っている恋愛の先の結婚を先走られるのも、気持ちが萎えてしまう。<br>こんな風にに、自然に笑顔が続いて、お互いに「ありがとう」と感謝の気持ちが伝えられて、その先にもっと一緒にいたいと思えれば、きっと次の人とはずっと一緒にいるんじゃないんだろうか。<br><br>僕は箸が進んで彼女が「ごちそうさま」を言って立ち去る前に、名前も知らないこの女性に何か言おうか、何と言おうか、明確に説明できない曖昧な心の在処を突き止めるように考えていた。<br><br>この後時間があれば映画でも一緒に行きませんか？<br><br>こんなんで、いいんじゃないだろうか？<br><br>こんな事で始まって行くもんじゃないんだろうか？<br><br>そして、ゆっくり知って、先のこともゆっくり考えていけばいいんじゃないのだろうか？<br><br>例えば何か心に蟠りがあるのにせよ、キャンディーが口の中で溶けていくみたいに。<br><br>断られる気が何故だかしなかったので僕は用意した言葉を口にした。<br><br>「この後時間があれば映画でも一緒に行きませんか？」<br><br><br><br><br><br><br>指輪　おわり<br><br><br><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/SFZ_zhWXYcQ" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br><br><br><br>脳内メーカーは「味噌カツ食いてえ～！」でしたｗ<br>指輪ネタがもう思いつかないのでおしましです。<br>あと出すなら「ペアリング」くらいですかね…。<br>ちょっとペアリングでって、話自体が思いつかないｗ<br>すごい若い１０代くらいの主人公の話とかになりそうｗ<br>あとは「呪いの指輪」ですかね？ｗｗｗｗｗ<br>ちょっとそれも考えたのですが、恋愛チックな話をどばっと書きたかったので却下しました。<br><br>こんな感じの流れで、ネタかお題をください。<br>したら、何か書きます。<br><br><br>この話のお題は「ジュエルキャンディー」と「味噌カツ」でしたｗ<br>食いもんばっかｗｗｗｗ<br><br>あとは、ミュージカル・マッサージを流していたので、その中の１曲を入れてみました。<br>うむ。とてもアダルトなアルバムです。<br>それ聴きながら、「ジュエルキャンディー」と「味噌カツ」をどうにか繋げようと考えていた私ｗｗｗｗ<br><br>ここまで書いてきた名前もなく幸薄そうな登場人物たちが、何となくハッピーエンドになるように書きました。<br>何というのか、こういう感情だけのお話はつらつら書けます。<br>でも、女性が主人公のお話は、自分の感情と重なりそうなので、ちょっと苦手で背筋がぞくぞくすんなーと思いながら書いてましたｗｗｗｗｗ<br><br>ルビーの話と、質屋のおっさんのキャラが自分では一番好きですｗｗｗｗ<br><br>なんの生産性もないですけど、こんな事あれこれ考えて文章にしている時間は楽しいですね。<br><br>この話は３月の中旬にほぼ書き終えていたものを予約投稿で順番にUPしました。<br><br><br>こんな感じで思い立つと適当に書いています。(´∀｀)<br><br>北極星の話を書こうと思ったのですが、なんか閃いた話をどばっと書いてしまいました。<br><br>また北極星の話は書くと思います。<br>どういう登場人物を出そうか考えてたら考えたまま止まってましたｗｗｗ<br><br>なんとか書けて楽しかったｗ<br>
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<link>https://ameblo.jp/love-----------music/entry-12004844057.html</link>
<pubDate>Sat, 28 Mar 2015 21:30:00 +0900</pubDate>
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<title>指輪　～赤い石～</title>
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<![CDATA[ <br><br><br>指輪　～赤い石～<br><br><br><br>　その日、とてもいい天気で、ふらっとドライブに金城埠頭まで出かけました。つけたＦＭからは今日のような良いお天気に、海辺へドライブするにはぴったりな曲名も分からない古い曲が流れていました。金城埠頭ではフリーマーケットが開催されていたので一人で入ってブラブラしていました。<br><br>フリーマーケットなんて今まで数える程しか行ったこともなく、どちらかと言えばイベント事など、ゴミゴミした場所を嫌う私は避けるような場所なのですが、その日は何故なのか行ってみよう、という気になったんです。<br><br>チケット購入窓口の長い列に並び、一人分のチケットを購入してやっと中に入れました。<br>普段だったらイライラしてしまうような長蛇の列も、不思議と何も気にならず、どこかワクワクした気持ちすら湧いてきていました。<br><br>中に入ると、やはりすごい人ごみで、犇めく様に並んだブースでは様々なものが売られています。<br>はっきり言って私にはいらないものばかりが並んでいるのですが、その日の私は気持ちに余裕があったのか、自分でもよくわかりませんがニコニコしながら、少し興味のあるものは手に取ってお店の方とお話したりして一店舗ずつゆっくりまわっていました。<br><br>その中に石を扱うお店がありました。<br>原石から天然石、宝石までいろいろ置いてあるようです。<br>私は、やはり今までに装飾品にはなんの興味も持っていなかったのですが、真ん中に置かれている「赤い石のリング」が飛び込んできて、目が釘付けになっていました。<br><br>「こんにちは。天然石お好きなんですか？」<br><br>痩せて無精ひげの生えた店主の男に声をかけられました。<br><br>「い、いえ。正直今まで全く興味もなかったんですけど。この指輪の石って何という石なんですか？」<br><br>「あー、これ？ルビーですよ。天然石でこんな赤い色のって、結構珍しいかもね」<br><br>「へえ、そうなんですか。ルビー…」<br><br>男は頷きながら、真ん中に置かれていたその赤い指輪を手に取ると、私に「どうぞ」という意味合いを含めた視線を送って、そのルビーの指輪を差し出しました。<br><br>私は、その指輪を手に取るとおかしな事に目の前に見たこともないような映像の断片がフラッシュバックのように駆け巡ったのです。<br>その映像は、男性が血眼になって何かを探しているような映像でした。<br>びっくりして指輪を落としてしまいそうになりました。<br>私は、この指輪を私が持っていなくては、という気持ちになりました。<br>こんな気持ちは初めてでした。<br><br>次の瞬間、値段も聞かずに<br><br>「これ、ください」<br><br>と言っていました。<br><br>お店の男は<br><br>「出会ったんですね。お幸せに！」<br><br>と言ってジュエリーケースと言うには安っぽい箱にいれてくれました。<br><br><br>―――お幸せに？<br><br><br>一瞬、その言葉が引っかかりましたが、私はその指輪を買って自分のものにすると、他の物には急に興味がなくなり、すぐに出口へと向かっていました。<br><br><br>　そんな事があったのは先週の週末のことで、今日は先週のようないいお天気ではないのでＰＣの前に、そのルビーの指輪を置いて眺めながらあの日のことを思い出していました。<br><br>私は、訳あって恋人と別れ、ここの所ずっと気分が塞ぎがちで、日々のルチンワークをなんとか済まして、週末は自宅でゴロゴロ過ごすというパターンでした。<br>やる気が全く出なくて、いつも一人で、でもその方が気楽で、なのに寂しくて…時々自分の感情もコントロールすることが難しくて…。<br>どこか矛盾だらけの自分に嫌気が差していました。<br><br>先週は、本当に天気が良くて、久しぶりにボサボサの髪も綺麗に整えて、パンツばっかりだったボトムを何故かスカートを履きたくなり、ペッタンコシューズを愛用のはずが、奥にしまってあった５ｃｍのパンプスを引き出して履いて出かけたのです。<br><br>人にも物にも一目ぼれなんてしない質なのですが、あの日の私はこの指輪に一目惚れしてしまったようです。<br><br>土台はゴールドなのですが、アンティークな雰囲気でシンプルなデザインです。<br>何と言っても、この赤いルビーが素敵なのです。<br>透明度が宝石とはやはり言えませんが、この大きさを宝石で買ったらきっと高いのだろうなぁ…と思うのです。<br><br>指輪を見ていたら、なんだかまた出かけたくなってきました。<br><br>私は思い立ったように身支度を始めました。<br>やはりボトムはスカートです。<br>パステルイエローの花柄のフレアスカートに、オフホワイトのシャツに水色のカーディガンを羽織り、ヌードベージュのパンプスを履いて、右の薬指に指輪をはめて外に出ました。<br>ふと、薬指でいいのかしら？などと思いました。<br>洋服も去年のものばかりなので、今日は洋服を新調しようと思い繁華街へ出かけることにしました。<br><br>　地下街から地上に出ると、今にも雨が降り出しそうなのに街は人で活気づいていました。<br>こんなに多くの人が行き来しているのに、誰ひとり知った人に出くわさない事が心地よく感じます。<br>大通りには百貨店が数店舗、ファッションビルなども並んでいます。<br>この細い道を入っていくと商店街になっていて、６階建ての質屋さんが目立っています。<br>その細い道に入ったところで男性が必死になって何かを探していました。<br><br><br>―――あ！この光景見たことある！<br><br><br>指輪を手にした時に見えた映像と同じ光景でした。<br>デジャブっていうのでしょうか？<br>私はなんだかとても気になってしまって、普段だったらスルーするところ、その男性に声をかけました。<br><br>「なにか落とされたんですか？」<br><br>ポールスミスのボディバックをかけた男性は私に声を掛けられても、下を向いて何かを必死に探しています。<br><br>「ええ、ダイヤを落としてしまったんです」<br><br>「えええ？！ダイヤですか？？？？」<br><br>「はい、リフォームしてもらって石だけにしてもらったのですが。あぁ…なんてついてないんだろう」<br><br>「それは大変！一緒に探しましょう」<br><br>「あ、ありがとうございます」<br><br>顔も上げずにブツブツ言いながら男性は地面にへばりつく様に落としてしまったダイヤを探しています。<br>まさに血眼な様子です。<br>ふと、私の足元をみるとキラキラと光るものが…。<br>その小さなキラキラ光る欠片を手に取ってみると、美しくカットされたダイヤのような？<br>小さく美しいその結晶を親指と人差し指で優しくつまみ、曇った空にかざしてみました。<br>空は曇っていましたが、その小さな粒は自らの光を放ちキラキラと輝いて綺麗でした。<br><br>「も、もしかして、これですか？」<br><br>必死に探している男性の顔の前にそれを差し出すと、両手でグッと私の手を強く掴まれ、私は驚いてしまいました。<br><br>「これです！！！！」<br><br>私が驚いたことに気づいたその男性は、はっとし、ぱっと手を離しました。<br>そしてゆっくりと顔を私の方に向けました。<br>とても優しそうな…お顔。<br><br>あれ？<br><br>何故だか鼓動が…高鳴ってきます。<br>私は人にも物にも一目惚れなんて…しない質なんですけど。<br><br>「ありがとうございます。僕ここで１時間くらいずっと探してたんですよ。あ、お礼にお茶でも行きませんか？おごります。ケーキセットとかなんでも言ってください」<br><br>赤面した顔で照れ笑いしながら男性は私に言いました。<br>私は右の薬指にはめたルビーの指輪を触りながら「はい」と返事をしました。<br><br>開けっ放しのオーディオ専門店から、先週車のＦＭで流れてきた曲名も知らないあの曲が良い音で流れてきました。<br><br>「えっと…僕の名前は…」<br><br>そんな自己紹介をしながら私達は行き先が決まってない道を、歩いて行きました。<br>なんだか私の心はこんな曇り空と反比例してぽかぽかなお天気のようでした。<br><br><br>―――お幸せに！<br><br><br>と、どこかから声が聞こえてきたような気がしました。<br><br><br><br><br><br><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/QsMRpQJhmyg" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br><br><br><br><br><br>おまけ<br><br><br>宝石の女王とも呼ばれる程鮮烈な華やかさを持つルビー…<br>ルビーの性質は情熱的であり、官能的なあでやかさがあります。<br>古くから勝利を呼ぶ石、カリスマ性を高める石として、権力の象徴として扱われてきたのですが、やはり女性が活力を持ってアクティブに生きていく為に、これほど頼りになる石もあまりないかと思います。<br>非常にエネルギー的活性作用の強いルビーですが、身に着ける人にとっては強壮剤的な働きをし、根源的な生命力を高める事もあり、恋愛や仕事に対するアクティブなエネルギーだけではなく、性的な高揚感や魅力を高める力もあります。<br><br><br>天然石意味辞典より引用<br><br><br><br>ルビーは７月の誕生石です。サファイアとは親戚の石です。<br><br>７月にルビーを着けて、リオン・ウェアのWhat's Your Nameをかけながら海までドライブとか、いいですね！<br>まじで妄想しましたｗｗｗｗｗ<br><br><br>この話の設定は春で、続きがあるなら７月には二人は付き合っていて、彼の車でドライブに行く時に、彼がこの曲を流して、彼女が（あ！あの曲が流れてきました！）「この曲大好きです。なんて言う曲なんですか？」と聞いて終わりにします。<br><br>止まりませんねｗ
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<link>https://ameblo.jp/love-----------music/entry-12003902449.html</link>
<pubDate>Wed, 25 Mar 2015 21:30:00 +0900</pubDate>
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<title>指輪　　質屋にて（２）</title>
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<![CDATA[ 指輪　　質屋にて（２）<br><br><br><br>　またの機会がやって来ました。<br><br>　たまーに私の話、挟むといいでしょ？好きでしょ？こんな私みたいな人も。ふふふ。<br><br>　えっとぉ～、続きのお話は、っと…。ちょっとお待ち下さいね。<br><br>　あ！そうそう！<br><br>　この世の終わりのような顔をした男がやって来た、そのお話ですね。<br><br><br>　その方はお昼の、そうでしたね…１時頃にやって来た方でした。<br>年齢はざっと見た感じで３０代前半と言ったところでしょうか。<br>カジュアルな服装がお似合いの、中肉中背で、優しそうなお顔立ちでしたが、その日の表情は、もー世も末のような悲壮感漂うお顔をしていまして、自動ドアが開いた瞬間から背中にドロドロした何かをしょっておいでのような、「何か悪いもの」を私も感じてしまいました。<br><br>いやね、たまにいらっしゃるので、こう言ったお客様もね。<br><br>このお店は入ると銀行の窓口のような感じで、買取の受付が３つあるんですよ。<br>私はね、一応オーナーですから、そう頻繁に受付にはいないんですけどね。<br>まー職員の都合なんかもありますから、足りない時は私も受付をするんですよねー。<br>まあ、この道４０年ですからね、負けませんよ。ふっふっふ。<br><br>で、ですね、その男の顔を見た瞬間、<br><br>「あ！来たな、これ！」<br><br>と思ったわけですよ。<br><br>直感でそう思いましたから、私はスッとその方の側に行って奥の個室にご案内したのでございます。<br><br>「こちらへどうぞ」<br><br>まさか個室に案内されるとは思ってもみなかったのでしょう。<br>鳩が豆鉄砲くらったように驚いてらっしゃいましたもんねえ。<br><br>「え？あの…個室ですか？」<br><br>「個室の方がよろしいかと思いまして」<br><br>ヨーロッパ調の家具で揃えられた、少しリッチな感じのするこの個室は、まあ、普段ならばVIPなお客様をお通しするお部屋なんですけどね。<br><br>その男性はクッションの良いソファーに腰を掛けると、座り心地にすこし驚いた風な表情を見せると、ポールスミスのボディバッグからジュエリーケースを二つ取り出して私の前に置きました。<br><br>あら、またですね。<br><br>「こちらの２点でございますか？」<br><br>「…２点と言うのか、３点と言うのか」<br><br>「では、失礼いたします」<br><br>片方のケースを開けると、１カラットまではいかないけれど、うーん、０．７～０．８カラットはありそうな婚約指輪が顔を覗かせました。<br>ざっと見て７０～８０万でご購入されたのでしょう。<br>ちょっと頑張りましたよね。うんうん。<br>もう片方は結婚指輪ですね。<br>プラチナのシンプルなリングが仲良く二つ並んでいました。<br>傷もなく、新品同様ではないですか。<br>などと思いながら鑑定していますと、急にその男性はシクシク泣き始めました。<br><br>「あ、あの、どうなさいましたか？」<br><br>と、一応聞いてみますが、このパターンは結婚式前に逃げられたパターンですね。<br><br>「本当は今月の、今週の日曜、大安の日に結婚式を挙げる予定だったんです」<br><br>ほほう。それはまだショックから立ち直れませんな。<br><br>「お話していただいていいですよ。お聞きしますから」<br><br>はい、ここで営業スマイルです！<br><br>「少し前からおかしいとは感じていたんですよ。話も上の空と言うのか」<br><br>私は頷きながら話に耳を傾けます。<br><br>「マリッジブルーって言うのだろうかな？とか思っていたんです。なのに…」<br><br>なのに？！<br><br>「彼女、昔の男が忘れられなかったんですね。５年前に別れた男と連絡取っていたみたいなんです」<br><br>忘れられない昔の男ですか…。<br>最強な敵かもしれませんな。<br>遠い目。<br><br>「僕はその５年前に別れた男に負けました」<br><br>男性はまたシクシク泣き始めました。よほど好きだったのでしょうな。まあ、そりゃそうかー。<br><br>「ここには、いろいろな方がいろいろな品物を持ってきてくださいます。あなた様のようなお方も少なくはありません」<br><br>「そ、そうなんですかね」<br><br>「それに、こう考えてみてください。結婚する前でよかったじゃないですか。結婚してから、そんな事になったら、果たして今よりも許せるでしょうかね？」<br><br>そんな事考えたこともなかった、と言う風な表情をして暫くの間俯いて考えているようでした。<br>そして小さく頷くと私に顔を向けて<br><br>「そうですよね」<br><br>とお答えになりました。<br><br>ええ！ここでにっこりと営業スマイルです！<br><br>「この婚約指輪はとてもいいものですね。まだ指も通してない、本当に新品ですが、結婚関係のものの買取価格はどうしても低くなってしまいます。理由はお分かりですよね？」<br><br>「ええ」<br><br>「そこでご提案なのですが…。結婚指輪は買い取らせていただいて、婚約指輪はリフォームにお出ししてみてはいかがでしょうか」<br><br>「リフォームですか？しかし…」<br><br>「リフォームと言うのですか…リング部分を取ってもらい、ルース…裸石のみ…ダイヤモンドのみお持ち頂いてはいかがかと」<br><br>「どうしてですか？」<br><br>「これから貴方様は必ず婚期が再びやって来ることでしょう。今はそう思えなくとも、その彼女様よりもきっともっと貴方様に合った方がどこかに居られるのです。間違いないです。ですから、その彼女とは結ばれなかったのですよ」<br><br>男性は黙り込んで私の話に耳を傾けておいででした。<br><br>「このダイヤはその時の為にとっておいたらよろしいかと思いますよ。その時にはこのダイヤを中心にして小さいダイヤを買い足してデザインしてもらったら素敵な婚約指輪になると思いますよ。私からのご提案ですが、いかがでしょう？」<br><br>「そんなことも出来るんですね」<br><br>「ええ、あのですね、私の店と提携しているジュエリーショップがございましてね…ええ、お祓いもセットでしてくれるんですよ」<br><br>結局その男性は私の提案通りに、結婚指輪はお売りになられ、婚約指輪はリフォームにお出しになり、ルースとしてお持ちになることになりました。<br><br><br><br>　その男性の帰り際の表情は、来た時よりも明るくなっておられましたね。<br><br>　あーえがった、えがった。<br><br><br><br>え？<br><br>また聞きたいですか？<br><br>こんな私のお話を、ですか？<br><br><br>あ、お客さんが来てしまったので、またの機会ですね。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/love-----------music/entry-11999882608.html</link>
<pubDate>Sun, 22 Mar 2015 21:30:00 +0900</pubDate>
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