恋愛セラピスト|コンサルタントあづまの サイコロジーな毎日 アメブロ店 https://ameblo.jp/loveandpartnership/ 恋愛セラピストであり、人間関係コンサルタントのあづまやすしが、心理セラピースキル、コンサルティング(問題解決・問題整理)スキルを活かした日常を綴ります。(wordpress版が本家です) ja-jp なつをの夏の物語(24)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12346917640.html 「おめでとう!!!きゃー、なんか私までドキドキして来ちゃった。」湯水ちゃんがかなり興奮している様子で言った。セッションの時なら「落ち着いて下さい」とドクターにたしなめられるところだが、今日は仕事ではない。ドクターもニコニコして湯水ちゃんを見ている。とは言え、ドクターは冷静だ。「ということは、合計で大体10回ぐらいのチャレンジの後、手を握ることができた、ということだったわけですね。」話を興味本位で聞いていた割には、ちゃんと計算している。「あ、そうですね。こうしてまとめてみると、確かに、『手を握って 2018-01-23T21:30:01+09:00 なつをの夏の物語(23)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12345761248.html ノートにはまだ続きがあって、まだ丁寧な字でびっしりと何かが書かれている。ここまで心に響く内容だったので、ゆり子はこのノートを最後まで読むことにした。・・・「先生、実際にやってみて、できました!」なつをが嬉しそうに報告した。今日はカウンセリングではないが、なつをは先生に、特別に会う機会をもらって、報告している。場所もドクターのいつものオフィスではなくて、落ち着いたカフェだ。湯水ちゃんもいる。ただ、仕事ではないのでとてもリラックスした表情だ。「そう、それは良かった。1回目からできたのですか?」ドクタ 2018-01-19T16:44:13+09:00 なつをの夏の物語(22)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12345062618.html あのときゆり子が感じた息苦しさは、いま、ドクターの、上質な質問を体験したあとだからよく分かる。幸雄の質問はなぜ苦しかったのか。それは、答えてよい答えの幅が狭いのだ。「幸雄が気に入る答え」という、きわめて狭い選択肢の中から、ゆり子が自分の答えを見つけなければならないのだ。当然、ゆり子にとって適切な選択肢がない場合も多い。だから、とても答えにくく、答える場合にもひどく神経を使う。ふとゆり子は思った。自分も、つい感情的になったときは相手に選択肢を与えないような質問をしているかもしれない、あるいは、そこ 2018-01-16T22:40:58+09:00 なつをの夏の物語(21)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12343178332.html 第七幕 なつをの勇気ゆり子はノートを閉じた。実はまだこのノートには続きがあるのだが、今日は夜も遅いので、一旦閉じて寝ることにしたのだった。ノートを閉じてから、ゆり子は考えていた。おじいちゃんが生きていてくれたらよかったのに、と。自分も、恋愛ドクターに相談してみたかったな、と。「全幅の信頼を置いて、質問をしてくれる。そんな体験、してみたいなぁ。」ゆり子はつぶやいた。そもそも、こうしてノートを読むようになったきっかけは、夫婦の信頼関係に疑問を持ったからだった。そして、いよいよ今回のノートを読んで自分 2018-01-09T20:48:58+09:00 なつをの夏の物語(20)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12341811709.html 「・・・そうなんですね?」なつをも、やってみようとするだけで、実際に行動しないという課題に、本当に意味があるのか、半信半疑だ。「ええ、実際やってみたら分かりますよ。実は、心の中で『やってみようとする』ことで、少しだけ変化が起きています。」ドクターは自信たっぷりにそう言った。しばらく沈黙があって、そのあと、なつをが口を開いた。「あの・・・なんとなく思ったんですけど、やってみようと思うだけで心の中では色々考えます。もし手を握ったらそのあとどうなるのか、とか、どんな風にきっかけを作ったらいいのかとか。 2018-01-04T20:17:48+09:00 なつをの夏の物語(19)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12339953115.html 「ええ。まず、なぜ恥ずかしくなってしまうか、というところなのですが、無意識に、相手に全てをさらけ出して絆を作っていきたいと思っているからですよね?」なつをは質問されてしばらく考えていた。今まで考えたこともないことを聞かれると、急には返答できないものだ。しばらく間があって、答えた。「そう・・・かもしれません。確かに、友達に『手、握ってみればいいじゃん』って言われたとき、彼との関係を想像して、その先のことにすごく期待したんです。彼と、お互いに分かり合って、分かち合って、素の自分で居られるような、素敵 2017-12-28T21:20:26+09:00 なつをの夏の物語(18)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12337576076.html 「・・・なるほど。怪我が治ったあと、体の動きを取り戻すためのリハビリが必要、みたいなことですか?」「まあそんな風に考えても、大体良いと思います。そして、恋愛の場合、結構大事なポイントがあって、幼少期の安全の欲求や、所属の欲求が十分に満たされて、子供としての愛を十分受け取ったと感じて初めて、大人の恋愛・・・つまり性的な関係も含めた男女関係を受け入れられるようになるのです。」「あ、なるほど、そうなんですね。とても納得です。」「あの、先生。」湯水ちゃんがここで割って入ってきた。「私の場合も、幼少期の安 2017-12-19T18:12:54+09:00 なつをの夏の物語(17)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12336069015.html 第六幕 最後は勇気ドクターとなつをのセッションは続いている。(2年前のセッションの話は終わり、現在のセッション。といってももちろんノートの中の「現在」だ)「そういえば、彼のお名前を伺っていませんでした。差し支えなければ。」ドクターが改まった調子で聞いた。「はい。彼はユウジ、と言います。悠々の悠に、仁という字を書いて、悠仁。」「なるほど。悠仁さんね。お名前の印象は、穏やかそうな感じですね。」「あ、はい。実際穏やかな人だと思います。」「いかにも、進展しなそうな感じですね。」少し苦笑しながら、ドクター 2017-12-13T17:00:16+09:00 なつをの夏の物語(16)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12334793351.html 「いまやってみたのが、その三点セットです。私から意外な方針を提示された。これが体験。そのあと、色々頭の中で考えた。そして感情が出てきた。今回の場合不安や落ち着かない感じでしたね。」「はい。」「こういうことを、日頃から自覚するようにすると、自分のことがよく分かるようになります。そして、自分で自分のことが分かっていると、他人に説明するのが上手になります。そして、うまく説明できると、他人も、結構話を聞いてくれるものなんです。」「それがね、引き寄せのコツなんだって。」湯水ちゃんが楽しそうに言った。なつを 2017-12-08T19:03:55+09:00 なつをの夏の物語(15)|恋愛ドクターの遺産第10話 https://ameblo.jp/loveandpartnership/entry-12334272178.html 「理論的には、あとで先生に解説してほしいんだけど、私の実体験をお話ししますね。私の場合、男性の話を色々聞いてあげることをしていたら、自分の話ばかりしたい男性が集まってしまったの。本当は私も、自分の話をしたいのに、男性との関係では、なぜか、聞き役ばかりになってしまって。それがとてもストレスで。でも何でそうなってしまうのか全然分からなかった。男って所詮そんなものかな、ってずっと思ってたんだけど、恋愛がうまく行っている友達の話とか聞くと、彼氏が話を聞いてくれるって言うし、なんで私だけこうなってしまうん 2017-12-06T19:48:44+09:00