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<title>お父さんは肺がん日和</title>
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<description>父が肺がんと診断を受けてからの記録。</description>
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<title>がんじゃないかもしれないって言われた</title>
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<![CDATA[ <p>お父さんと電話で話した翌日、娘を連れて実家に行った。</p><p>実家には、少しくたびれた父と、不安そうな母がいた。</p><p>お父さんは相変わらず咳き込んでいる。</p><p>肺炎の薬は効いているんだろうか、聞いてないならやっぱり・・・と不安が増した。</p><p>&nbsp;</p><p>「お父さん、検査うけるっちゃろ？」</p><p>実家についてすぐ、昨日の念を押すように聞いた。</p><p>&nbsp;</p><p>「う～ん。知り合いに話したら、もしかしたらその咳は喉から来てるかもしれないから、</p><p>耳鼻咽喉科に行ったら？って言われて。いい先生を紹介してもらったから明日行ってくる。」</p><p>&nbsp;</p><p>私は、検査でなくとも病院に行ってくれるならいいか、と頷いた。</p><p>「そっか。でも、どちらにせよ今月中には検査に行ってね。お願いね。」</p><p>もう一度だけ念を押し、明るい話題に話を変えた。</p><p>娘が保育園でどうだったとか、昨日の夜ごはんに何を食べたとか。</p><p>誰も傷つけない、誰も不安にならない話を帰るまでずっとしていた。</p><p>&nbsp;</p><p>数日して、お父さんから電話がかかってきた。</p><p>「もしもし・・・がんじゃないって言われたよ。病院の先生笑ってたよ。」</p><p>&nbsp;</p><p>耳鼻咽喉科に行ったら、のどの炎症ですと言われたらしい。</p><p>「そうやったと？心配したやん～」</p><p>がんかもしれないといった医者の話は忘れて、かんじゃないという医者の言葉に安心した。</p><p>なんだ、ただののどの炎症だったのか。やっぱり、がんじゃないよね、そうだよね。</p><p>心で何度もその言葉を反芻した。</p><p>&nbsp;</p><p>よかった、お父さんはがんじゃない。</p><p>&nbsp;</p><p>前回の電話のときとは違い、明るい声でお父さんは話す。</p><p>「鼻から薬を塗ってもらったよ。そしたら咳が減ったんだ。やっぱりがんじゃなかった。」</p><p>&nbsp;</p><p>「よかったね、よかったね」</p><p>と言い、お互い明るい声で電話を終えた。</p><p>検査のことはもう頭から忘れていた。</p>
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<link>https://ameblo.jp/marushijimi/entry-12466441359.html</link>
<pubDate>Tue, 04 Jun 2019 00:40:01 +0900</pubDate>
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<title>がんかもしれないって言われた</title>
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<![CDATA[ <p>お父さんは以前からよく咳をする人だった。</p><p>風邪もひいてないのに、ケホケホ、ケホケホと言っていて、</p><p>お父さん、気管支が弱いんだなあ、って思っていた。</p><p>&nbsp;</p><p>そんな中、娘（1歳）がマイコプラズマ肺炎になって、お父さんの咳も一層に増えて、</p><p>家族全員で「うつっちゃったね～」なんて言っていた。</p><p>いつも通り心配せず、みんな“いつか治るだろう”って気にしていなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>・・・・でも、治らない。</p><p>おさまるどころか、ひどくなる。そのうえ微熱も続いていた。</p><p>ひどく咳き込み始めて1ヶ月ほど経ったとき、少し心配になってきて、</p><p>「きつそうだから、病院行ってみたら？ちゃんと薬もらったら、すぐよくなるかもよ。」</p><p>なんて、すごくすごく軽い気持ちで病院をすすめた。</p><p>&nbsp;</p><p>病院嫌いのお父さんも、よほどきつかったみたいで、</p><p>「そうだな、行ってこようかな。」と、いつになく素直にうなずいた。</p><p>&nbsp;</p><p>お父さんが病院に行ったその日、私はふつう通り娘を保育園に連れて行って、</p><p>会社に出勤して、つまりはお父さんの病院なんて病気のことなんて気にかけずいつも通りの日常をおくっていた。</p><p>会社からの帰り道、早く娘を迎えに行かなきゃな、と思いながら、</p><p>「あ、今日お父さん病院に行くって言ってたな」と思い出し電話をした。</p><p>&nbsp;</p><p>「プルルル・・・」</p><p>お父さんはちょうど病院を出たところだった。</p><p>&nbsp;</p><p>「・・・がんかもしれないって。」</p><p>&nbsp;</p><p>お父さんは何てことないような、でも少し困ったような声で話しはじめた。</p><p>私は、思いもよらない言葉に、歩いていた足が止まった。</p><p>「なんて？お医者さんにそう言われたと？」</p><p>&nbsp;</p><p>「まだわからないけど、もしかしたら肺炎かもしれないから、</p><p>服薬して治らなかったらまた来てくださいって。そしたら検査するって。」</p><p>&nbsp;</p><p>そうか、まだ分からないのか、と少しほっと胸をなでおろし、</p><p>でも待てよ、と思う。</p><p>「早く検査したほうがいいっちゃない？がんって早く見つけた方がいいって聞くし。</p><p>別の病院でも何でもいいから検査してもらったらいいやん。」</p><p>&nbsp;</p><p>「うん、そうやね。検査に行こうかな・・でもとりあえず今日は疲れたから家に帰るよ。」</p><p>&nbsp;</p><p>何てことないよ、という風に話すが、声から弱っている様子が伝わってきた。</p><p>ずっと続く咳と、今日の診断に。</p><p>&nbsp;</p><p>「そうやね、家でゆっくりしてね。」</p><p>電話を切った後、心の底からじわじわと体全体にしみこんでくる不安を感じながら、</p><p>私は急ぎ足で娘を保育園に迎えに行った。</p>
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<link>https://ameblo.jp/marushijimi/entry-12466402574.html</link>
<pubDate>Tue, 04 Jun 2019 00:00:15 +0900</pubDate>
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