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<title>マナデウスの映画散歩</title>
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<description>大好きな映画を中心に、時にサッカー、時に読書、時に雑感を、徒然なるままに綴ります。</description>
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<title>『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』</title>
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<![CDATA[ <p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><font size="2"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、</span><span lang="EN-US"><font face="Century">2007年</font></span><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">ポール・トーマス・アンダーソン監督、　ロバート・エルスウィット撮影。</span></font></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><font size="2"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"><br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/df/f6/10074194115.jpg" target="_blank"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/df/f6/10074194115.jpg" border="0"></a><br></span></font></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><font size="2"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">　これは凄い傑作。これを選ばず『ノー・カントリー』を選んだアカデミーは恥を知れ。オープニングの採掘シーンから一切セリフが無く画面と音で勝負しており、その迫力はラストまで持続する。ダニエル・デイ・ルイスが子供を助け出して食堂に運び込むまでの移動長廻し撮影を初めとして、力強いショットの持続力が半端でない。</span></font></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><font size="2"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">　途中、石油の雫がキャメラにつくカットには痺れる。撮影時に意図していたか否かは定かではないが、少なくとも編集時にはこれを意図して入れたのだろう。緻密な計算と準備による作品ではあるが、こういう「偶然」を画面に取り込む力、そして、それを作品の魅力としてしまう力、ロッセリーニの系譜にも連なる監督の力をまざまざと見せつけてくれる。</span></font></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><font size="2"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">　また、ブラームスのバイオリン協奏曲第</span><span lang="EN-US"><font face="Century">3</font></span><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">楽章が実にはまっている。</span></font></p>
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<pubDate>Tue, 01 Jul 2008 18:33:34 +0900</pubDate>
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<title>『アフタースクール』</title>
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<![CDATA[ <p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"><font size="3">　『アフタースクール』（</font></span><font size="3"><span lang="EN-US"><font face="Century">2008年；</font></span><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century">内田けんじ監督、柴崎幸三撮影、大泉洋主演）を観た。</span></font></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"><font size="3">　面白い。相変わらず。デビュー作『運命じゃない人』でも冴えていた脚本が、今回も冴えていて素晴らしい。なんか、絶好調の時のロナウジーニョやクリスティアーノ・ロナウドをみるようなキレまくりの脚本だ。ここまで「物語」にこだわる監督、今時珍しいと思うが、その完成度、凝り度は最近では他に類を見ない。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"><font size="3">　1940年代～60年代くらいに活躍したアメリカの映画監督ビリー･ワイルダーの薫陶を受けているのではないか、と推測されるが、凝りに凝った脚本と緻密な物語構成、ラスト近くになってくると「えっ！？」というドンデン返しの連続となる仕組みは、リメイクや原作ありの題材から映画化するのが多い現在の邦画界の中では異質な存在感を放っている。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"><font size="3">　また、脚本ばかりに目を奪われがちな作品だが、<br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/ca/a2/10072850482.jpg" target="_blank"><img height="165" src="https://stat.ameba.jp/user_images/ca/a2/10072850482_s.jpg" width="220" border="0"></a><br>その映画を作る力も素晴らしく、カットの構成、構図、音の使い方、オフスペースの活用、など、堂々たるものである。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"><font size="3">　映画には2タイプあり、脚本から絵コンテを作りこみ、撮影前から既に映画が出来上がっていて、そのプラン通りに製作していくタイプと、一応脚本なりは最初はあるにしても監督の感性やその場の状況に応じて即興的に撮影していき、撮影と編集を通じて製作していくタイプとがあるとすると、内田けんじは明らかに前者の極だ。前出のワイルダーや、ヒッチコック、黒澤明や小津安二郎が前者タイプだし、後者タイプとしては、ジャン・ルノワール、ロベルト・ロッセリーニ、ジョン・カサベテス、そして日本では北野武などが当てはまるだろう。</font></span></p><p class="MsoNormal" style="MARGIN: 0mm 0mm 0pt"><span style="FONT-FAMILY: &quot;ＭＳ 明朝&quot;; mso-ascii-font-family: Century; mso-hansi-font-family: Century"><font size="3">　キャメラが弱く、画面にあまり力が漲っていない、とか、脚本が緻密過ぎて説明の為のショットが多くなりがち、とかいった「欠点」がないとは言えないのだが、それでもこの「異質」な監督の作品は、圧倒的に面白く、次回作も楽しみで仕方が無い。</font></span></p>
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<pubDate>Wed, 25 Jun 2008 07:55:30 +0900</pubDate>
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<title>シド・チャリシー！</title>
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<![CDATA[ <p style="LINE-HEIGHT: 130%"><font size="3"><font size="2">　シド・チャリシーが亡くなった。ご冥福をお祈りします。 <br>私の最も好きなミュージカル映画『バンド・ワゴン』でフレッド・アステアと踊ったあの優雅な姿が忘れられない。　 <br>　アステアと言えばジンジャー・ロジャースだが、一番輝きを見せた組合せの相手はシド・チャリシーだったのではないか。スタイルが抜群で、踊りも素晴らしく、『雨に唄えば』でジーン・ケリーと踊った場面も良かったが、彼女のキャリアの白眉はやはり『バンド・ワゴン』だろう。 <br>　ハリウッドのミュージカルは『ウエストサイド物語』以降、最近の『シカゴ』や『ドリームガールズ』に至るまで、カットを細かく割り、編集で歌や踊りを繋いでいく“ＭＴＶ的”なものばかりとなってしまったが、フレッド・アステアやジーン・ケリーが活躍した頃、即ち、1930年代～50年代は、ダンスシーンになると、カット割りを殆どせず、長廻しのフルショットでじっくり至芸を味あわせてくれていた。好みはいろいろあろうが、淀川長治さんがいみじくもおっしゃっていた、「ミュージカルは『ウエストサイド物語』の登場で壊れてしまいましたね。」という意見に私は賛成だ。 <br>　そのミュージカル映画が一番輝いていた頃の、私にとっての最高傑作が『バンド・ワゴン』、最高のダンサーが、フレッド・アステアとシド・チャリシーだ。アステアの自伝『Steps in Time』で、アステアはシド・チャリシーに惜しみない賛辞を贈っているが、まさに『バンド・ワゴン』での“ガールハントバレエ”には痺れたし、何と言っても“ダンシング・イン・ザ・ダーク”は優美さの極みで、素晴らしいセット美術とキャメラの中、2人のシンプルな白い衣装が美しく、特にシド・チャリシーの美脚を見せるために作られたであろうスカートの見事なつくり、ぴったりと息の合った2人のダンス、何回でもそこだけ繰り返して観たくなる、映画史上の残る瞬間だと思う。<br></font><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/98/16/10071792953.jpg" target="_blank"><img height="212" alt="Dancing in the Dark" src="https://stat.ameba.jp/user_images/98/16/10071792953_s.jpg" width="220" border="0"></a><br><br><font size="2">http://jp.youtube.com/watch?v=duLFwcsc6Nc&amp;mode=related&amp;search= <br><br>　シド・チャリシー、ありがとう。</font> </font></p>
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<pubDate>Fri, 20 Jun 2008 12:43:51 +0900</pubDate>
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<title>映画における列車</title>
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<![CDATA[ <p><font size="4">   約100年前に産声をあげた映画の、最初の上映とされているのが、リュミエール兄弟による『列車の到着』（<font size="3">1895</font>）という作品。史実の真偽の程は定かではないとは言え、世界で最初に作られた映画が列車を扱ったものだったことからも、映画における列車とは、宿命を帯びた存在だと言える。事実、「列車を魅力的に撮れない映画作家に映画を撮ることは出来ない。」という美しい暴言を吐いた評論家の蓮實重彦氏によれば、きっと魅力的なタクシーが出て来る映画などこの世に存在し得ず、映画においての輸送手段は列車に限る、というこかも知れない。<br>　実際、ジョン・フォード監督の『静かなる男』（<font size="3">1954</font>）の冒頭、画面奥から汽車が駅に到着する縦の構図のショットから映画は始まるが、実に魅力的だ。列車の緩やかな動き、止まる瞬間のそのたたずまい、音、煙、等々が豊かな細部となって圧倒的に素晴らしいオープニングショットだった。カットが変わり、ジョン・ウェインが列車から降り、確か画面右半分に列車、左半分に駅を歩くジョン・ウェインという、ローアングルのショットへと繋がっていくのだが、「これが映画だ」と胸躍らせずにはいられない。<br>　映画における列車と言えば、楽しい気持ちと共に次々と色んな画面が頭をよぎっていく。ヒッチコックの『バルカン超特急』は、まさに列車内のみで展開される面白いことこの上ないサスペンスだったし、バスター・キートンの『キートンの大列車追跡』（<font size="3">1926</font>）もまさに列車を装置としてフル活用した傑作コメディだった。ハワード・ホークスの『特急20世紀』（<font size="3">1934</font>）、スタンバーグの『上海特急』（<font size="3">1932</font>）（ディートリッヒが実に美しかった!!）、フランソワ・トリュフォーの『終電車』（<font size="3">1981</font>）（ルビッチ映画のリメイク!）、加藤泰の『緋牡丹博徒・花札勝負』（<font size="3">1969</font>）（高倉健と藤純子の出会いのシーンでの汽車の素晴らしさ）、小津の『東京物語』（<font size="3">1953</font>）（ラスト近く、原節子が乗った汽車のシーンの一連の編集は見事!）、ビクトル・エリセの『みつばちのささやき』（<font size="3">1973</font>）（少女とレールのシーンの見事さ）、ジャームッシュの『ミステリー・トレイン』（<font size="3">1989</font>）（全編列車の映画）、・…どれも大好きな映画だ。<br>　そんな中、途方もなく魅力的な列車のシーンを冒頭に持った映画として、もう1本、決定的に素晴らしい作品、台湾の天才、ホウ・シャオシェンの『恋恋風塵』（<font size="3">1987</font>）を挙げたい。とにかく「見て下さい」としか言いようがなく、下手な記述でイメージを壊したくないのだが、冒頭の列車のシーンからため息ものだ。列車のシーンに続くシークエンスで、主人公の男の子が「映画だ」と呟くのだが、まさに「映画」そのものなのだ。あるライターの感想でここは僕の気持ちを代弁してもらう。「ファーストカットから驚愕ものの素晴らしさ。こんなに痛い映画はない。完璧。」</font></p><p><font size="4"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/67/da/10071673987.jpg" target="_blank"><img height="158" alt="『恋恋風塵』より" src="https://stat.ameba.jp/user_images/67/da/10071673987_s.jpg" width="220" border="0"></a><br>　つくづく、映画にとって列車は切っても切れないものなのだと思うし、列車を上手にフィルムに定着させることが出来るか否かは、恐らく映画作家としての資質を問うことなのだと切に思う。</font> </p>
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<pubDate>Thu, 19 Jun 2008 18:11:31 +0900</pubDate>
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<title>2007年の映画を振り返って</title>
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<![CDATA[ <p><font size="4">　2007年の私の洋画ベスト10、邦画ベスト10です。2007年に日本で公開された映画から選ぶのを原則としていますが、一部06年末に公開されたものもあります。 </font></p><p><font size="4"><br><em>＜洋画＞</em> <br>　『夜顔』　<font size="2">（仏・葡/マノエル・デ・オリヴェイラ）</font> <br>　『ここに幸あり』　<font size="2">（仏・伊・露/オタール・イオセリアーニ）</font> <br>　『クィーン』　<font size="2">（英/スティーブン・フリアーズ）</font> <br>　『今宵、フィッツジェラルド劇場で』　<font size="2">（米/ロバート・アルトマン） <br></font>　『デス・プルーフ』　<font size="2">（米/クエンティン・タランティーノ） <br></font>　『街のあかり』　<font size="2">（フィンランド/アキ・カウリスマキ）</font> <br>　『リトル・ミス・サンシャイン』　<font size="2">（米/ジョナサン･デイトン＆ヴァレリー・ファリス）</font> 　　</font></p><p><font size="4">　『デジャヴ』　<font size="2">（米/トニー・スコット） <br></font>　『スモーキン・エース　暗殺者がいっぱい』　<font size="2">（米/ジョー・カーナハン）</font> <br>　『ロッキー・ザ・ファイナル』　<font size="2">（米/シルベスター・スタローン） <br><em>＜邦画＞</em> <br></font>　『サッド・ヴァケイション』　<font size="2">（青山真治）</font> <br>　『魂萌え！』<font size="2">　（阪本順治） <br></font>　『天然コケッコー』　<font size="2">（山下敦弘）</font> <br>　『叫』　<font size="2">（黒沢清）</font> <br>　『神童』　<font size="2">（萩生田宏治）</font> <br>　『幸福な食卓』　<font size="2">（小松隆志）</font> <br>　『素晴らしき休日』　<font size="2">（北野武）</font> <br>　『蒼き狼　地果て海尽きるまで』　<font size="2">（澤井信一郎） </font><br>　『それでもボクはやっていない』　<font size="2">（周防正行）</font> <br>　『サイドカーに犬』　<font size="2">（根岸吉太郎）</font> </font></p><p><font size="4"><br>　日本映画がテレビ局と広告代理店に牛耳られつつある状況が、どう贔屓目に見ても映画の質の向上に貢献していないと感じています。その中では上記の邦画は素晴らしく、ここに居る監督たちの今後の更なる活躍を願って止みません。洋画に関しては、上位3作は文句なしの傑作だと思います。意外に思われるかも知れない『ロッキー・ザ・ファイナル』、荒唐無稽な物語をあくまでシンプルに徹し、ロッキーの心理的葛藤など一切描かずに100分という短い時間に収めた、スタローンの経済性は見事、というか聡明な判断だと思いました。 <br>　今年はどんな年でしょう？既に邦画では、どこにも良さが見出せなかった『銀色のシーズン』がある一方で、『接吻』と『人のセックスを笑うな』が抜群の出来栄えです。今年も数々の映画との出会いが楽しみです。</font> </p>
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<link>https://ameblo.jp/megyoko/entry-10107580186.html</link>
<pubDate>Wed, 18 Jun 2008 17:47:04 +0900</pubDate>
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