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<title>mikazuki5010のブログ</title>
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<title>4話　サナ登場！デデンネとほっぺすりすり！！</title>
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<![CDATA[ 新人コンテストアイドル・此花桜の夢は、コンテストアイドルの頂点「プリンセスアイドル」になること。そのためにトレーナーデビューをし、ポケモンコンテストライブに挑戦する旅を始めた。プラターヌ博士から最初のポケモン・フォッコを貰い、現在ハクダンシティを目指している。<br>もうすぐハクダンシティが目の前にさしかかったところで、桜は森の中で休憩に入っていた。フォッコに手作りポフレを差し出し、食べさせる。<br><br><font color="#FF6699">「どう？美味しい？」</font><br><br>『ふぉこ♪』<br><br><font color="#FF6699">「でしょでしょ！わたしが作った特製ポフレだよ～！」</font><br><br>モモンの実とブリーの実で作ったポフレを美味しそうにもぐもぐと食べていた。ポフレというのはポケモン用のお菓子で、今カロス地方では大流行中だ。ポケモンに食べさせると毛ヅヤやコンディションが高まり、トレーナーへの愛情が上がるのだ。<br>ポフレは色んな形やトッピングでデコレーションできるから、女の子たちはとことんポフレ作りに熱中する。そんなポフレ作りはポケモンコンテストライブでの競技の1つでもある。<br><br><br><font color="#FF6699">「あっ！またあのデデンネ！」</font><br><br>『ふぉこ～！』<br><br>奪ったポフレをもぐもぐと食べているのは、この間もフォッコのサンドイッチを奪っていったあのデデンネだ。フォッコはあの時の屈辱を思い出して怒っている。<br><br><font color="#FF6699">「よーし、今度こそあのデデンネをゲットしなくちゃ！」</font><br><br>『デネッ！』<br><br><font color="#FF6699">「あっ！待ってよぉー！」</font><br><br>空のモンスターボールを取り出して、バトルしようかと思った矢先デデンネはまた草むらへと隠れてしまった。相変わらず小さい上にすばしっこいポケモンだ。フォッコは「あんなポケモンいらない」とでも言いたそうにぷんとそっぽを向いている。相当嫌いなようだ。<br>フォッコが嫌がっているのだから仲間にするのは諦めようと、ふぅと溜息をついてモンスターボールをポケットにしまっていると――<br><br><font color="#9966CC">「待って待ってー！あたしそのデデンネ欲しいのよー！」</font><br><br><font color="#FF6699">「……えっ、にゃっ！？」</font><br><br>遠くからそんな声が聴こえた。<br>走ってくる音と共にはぁはぁと息つぎの声は少しずつ近くなり、やがてその姿が見える。茶色い特徴的な紙型にホットパンツとポーチが特徴の女の子だった。その後ろからしょくぶつポケモン・フシギダネも追いかけてくる。<br><br><font color="#9966CC">「はぁー、デデンネは！？」</font><br><br><font color="#FF6699">「えっと、今あっちの方角に逃げていっちゃったよ」</font><br><br>「<font color="#9966CC">えーっ！？もう、また逃げられたぁ～！」</font><br><br>『ダネダネ……』<br><br>その女の子とフシギダネはぺたんと座り込み、残念そうに肩を落とした。<br><br><font color="#9966CC">「ってあれ？もしかして、桜ちゃん！？」</font><br><br><font color="#FF6699">「えっ？」</font><br><br><font color="#9966CC">「わぁっ！桜ちゃん、桜ちゃんだよね？あたしだよあたし、サナだよ！」</font><br><br><font color="#FF6699">「え、あ……サナちゃん……？」</font><br><br><font color="#9966CC">「そうそう！よくカルムの家に遊びにきてたサナだよ！わぁ、久しぶり！」</font><br><br>いきなり名前を呼ばれて手を握られてびくりとしたが、「サナ」という名前の女の子には見覚えがあった。まだ小さい時、隣に住んでいるカルムの家によく遊びに来ていた彼の幼馴染の女の子だ。何度か顔を合わせたことはったが、人見知りが激しい桜はカルムたちと遊ぶことは数えるほどしかなく――こうして会うのは本当に久しい。<br>しかし桜は同時にハッと気付いた。ポケモンを連れてこんな森の中にいる、つまり彼女もトレーナーになったということを。<br><br>「<font color="#9966CC">桜ちゃん可愛い～！ほんとキュート！洋服も可愛い！アイドルみたい～！」</font><br><br><font color="#FF6699">「えっ、そ、そんなこと……あるけどっ！」</font><br><br><font color="#9966CC">「うんうん！小さい時から思ってたけど顔は小さいしスタイルはいいし魅力的！プラターヌ博士から桜ちゃんとカルムが旅立ったって聞いたけど本当だったんだ～！」</font><br><br>サナはキラキラと目を輝かせながらそう言った。ずいっとこちらに身を乗り出して、興味津々に攻めてくるサナの勢いに桜は恥ずかしがってスカートをぎゅっと握りしめたじたじになる。するとサナは、桜の足元にいるフォッコに目をつけてしゃがみ、頭を撫でた。<br><br><font color="#9966CC">「あ、この子が桜ちゃんが博士からもらったフォッコね！毛並綺麗だしすっごく可愛い～！まぁ、あたしのフシギダネも負けてないね！」</font><br><br>『ダネダネ！』<br><br><font color="#FF6699">「サナちゃん。プラターヌ博士からわたしたちの話を聞いたってことは、そのフシギダネは博士からもらったの？」</font><br><br><font color="#9966CC">「そうだよ！あたしも叶えたい夢があってこのフシギダネをもらって旅に出たんだ！で、見つけたあのデデンネがすっごく可愛くてゲットしたくて探してたの！」</font><br><br>サナとフシギダネはガッツポーズをしながらそう言った。サナもトレーナーとしてなりたい夢があるらしく、同じく博士の元から旅立ったらしい。<br>サナのこのやる気ぶりとゲットしたい思いに影響された桜は、フォッコと目を合わせる。フォッコは桜の気持ちを読み取ったかのように「いいよ」と笑顔を見せた。ここまでサナのやる気ぶりを見せられたのだからトレーナーとしてやることは1つだ。<br><br><font color="#FF6699">「サナちゃん、わたしもそのデデンネの捕獲手伝うよ？」</font><br><br><font color="#9966CC">「えっ！？いいの！？」</font><br><br><font color="#FF6699">「えっと、か、勘違いしないでね！サナちゃんならきっとデデンネと友達になれると思うし！そ、それにせっかく久しぶりに会えたんだし……その、もっと仲良くなりたい……から」</font><br><br><font color="#9966CC">「ありがとう～！桜ちゃんほんと可愛くていい子！カルムもこのくらい素直になってくれたらなぁ」</font><br><br>嬉しさのあまり、サナはぎゅっと抱きしめてきた。人見知りが激しい桜はこうして抱きしめられるだけで恥ずかしくなり逃げ出したくなる。<br>こうしてサナとフシギダネと、デデンネ探しを開始した。しかし4番道路は森に囲まれている上に非常に広い。後少し歩けばハクダンシティの街並みが見えてくるがそれまでにはデデンネを捕獲したいところだ。今はフォッコの嗅覚でデデンネの臭いを探りつつ歩いている。<br><br><font color="#FF6699">「フォッコの嗅覚だけで見つかるかなぁ、ここたくさんの野生ポケモンがいるんだよね」</font><br><br><font color="#9966CC">「ふふーん♪あたしのフシギダネに任せなさーい！」</font><br><br>『ダネ！』<br><br><font color="#9966CC">「フシギダネ！「あまいかおり」！」</font><br><br>指示を出すと、フシギダネの背中のタネから甘い香りが漂う。それはこの森中に広がり、野生ポケモンたちがその匂いに釣られてゆっくりとこちらに近づいてくるのが見えた。<br><br><font color="#9966CC">「「あまいかおり」は、野生ポケモンをおびき出す技なの！バトルでも使えるんだよ！」</font><br><br><font color="#FF6699">「すごーい、それに綺麗……！」</font><br><br>ピンク色のキラキラとした香りが空気に乗って森に広がる。それはまるでアートのような、とても美しい光景だ。こんな技をコンテストのステージで演技してみたい。そう思った。<br><br><font color="#9966CC">「でしょでしょ！さて、これにデデンネが釣られてくれないかなぁ」</font><br><br><font color="#FF6699">「そんな簡単に釣られてこないよぉ」</font><br><br>『デネー！！！！！』<br><br><font color="#FF6699">「まじかよぉ！本当に釣られちゃったよ！」</font><br><br><font color="#9966CC">「ナーイス！ちょろデデンネ！！」</font><br><br>草むらからデデンネが飛び出してきた。<br>確かにあのデデンネは食いしん坊の気があるから、甘いものに釣られてくる可能性はあったがここまで簡単に来るとは思わなかった。<br>すぐさまフシギダネとフォッコは戦闘体勢に入る。<br><br><font color="#9966CC">「デデンネ！あなたをゲットする！フシギダネ、「つるのムチ」！」</font><br><br>『ふっしー！』<br><br>フシギダネがタネからツルを伸ばし、デデンネに襲い掛かる。だがデデンネはそれを得意のスピードで回避し「でんきショック」を放った。直撃したフシギダネだが、草タイプなので効果はいまひとつ。<br>しかし、「でんきショック」の眩さで目が眩んだその隙を狙って、デデンネは「ほっぺすりすり」を使ってきた。頬をこすらせて静電気を起こす技で、フシギダネに頬をこすりつけることで攻撃と同時に麻痺を起す。<br><br>『フシ……ッ！』<br><br><font color="#9966CC">「フシギダネ！」</font><br><br><font color="#FF6699">「フォッコ、フシギダネをサポートするよ！「おにび」！」</font><br><br>『フォーッコー！』<br><br>麻痺状態になったフシギダネを守るようにフォッコが前に立ち、青白い炎を発射。それはデデンネに命中し火傷状態になった。これで少なくとも攻撃力が下がり上手く戦えなくなるはずだ。<br><br><font color="#9966CC">「桜ちゃんナイス！あたしたちも負けてられないよフシギダネ！」</font><br><br>『ダネ！』<br><br>『デデー！』<br><br>デデンネは「パラボラチャージ」を発動、上空に放った電気はパラボラのように広がり周囲一帯に電撃が走る。広範囲に渡るこの攻撃は避けることはそう簡単ではない、デデンネはニヤリと笑って勝ち誇った…………だが。<br>フシギダネとフォッコは、無傷で立っている。そしてなぜか焦げた木が目に入った。<br><br>『デネ！？』<br><br><font color="#9966CC">「残念だったわねー。フシギダネがツルで避雷針を作って、電撃を木に通したの！フシギダネ「エナジーボール」！」</font><br><br>放った緑色のエネルギー弾はデデンネに命中。ダメージを負って体勢が崩れたその隙にフシギダネは「とっしん」し、体当たり。<br>先ほどの「おにび」での火傷効果もあって、デデンネは地面へと崩れ落ちた。<br><br><font color="#9966CC">「今よ！モンスターボール！！」</font><br><br>サナはすかさずモンスターボールを投げる。デデンネは赤い光となって吸い込まれ、デデンネが入ったモンスターボールはカタカタと揺れた。そして数秒後、カチッというゲット完了の音が鳴り響く。<br><br><font color="#9966CC">「やったぁ！デデンネ、ゲットぉ！」</font><br><br><font color="#FF6699">「やったねサナちゃん！」</font><br><br><font color="#9966CC">「ありがとー！これも桜ちゃんとフォッコのサポートがあってこそだよー！フシギダネもご苦労様！」</font><br><br>『ダネダネ！』<br><br>『ふぉっこ♪』<br><br><font color="#FF6699">「う、ううん。サナちゃんたちが頑張ったからだよ」</font><br><br>褒められたことなんて一度もなかったから、どう応えていいか分からず桜は照れてしまいもじもじと悶える。<br><br><font color="#9966CC">「でもよかった、さっそく旅のパートナーができて！次のコンテスト開催まで時間ないからね」</font><br><br><font color="#FF6699">「……………ほぇ？」</font><br><br><font color="#9966CC">「あれ、言ってなかった？」</font><br><br>サナはデデンネが入ったボールを腰のベルトにおさめ、フシギダネを抱える。<br><br><font color="#9966CC">「あたし、コンテストアイドルになってポケモンコンテストライブに挑戦するんだ！目指せ、プリンセスアイドル！」</font><br><br><font color="#FF6699">「えっ、えっ、えええええええええええええ！？」</font><br><br>『ふぉこおおおおお！？』<br><br>桜は驚愕し、フォッコと一緒に叫んだ。<br>堂々とプリンセスアイドルになる宣言をしたサナは、つまり同じ夢を目指す自分のライバルということになる。そしてそのライバルである彼女の手伝いをしてしまったことも、知らなかったとはいえ驚きだ。<br><br><font color="#9966CC">「じゃあね桜ちゃん！友達だけど、コンテストアイドルとして大会で会ったらライバルだからね！ばいばーい！」</font><br><br>『ダネダネー！』<br><br><font color="#FF6699">「そ、そんなぁ～！」</font><br><br>デデンネをゲットしたサナは、フシギダネと共に去っていった。<br>ぽつんと残された桜はフォッコと一緒に愕然する。<br><br><font color="#FF6699">「この先どうなっちゃうの～！？」</font><br><br>『ふぉこ……』<br><br>新たな友達、そして新たなライバルが増えて桜とフォッコの旅はまだまだ続く。<br>
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<link>https://ameblo.jp/mikazuki5010/entry-12098218481.html</link>
<pubDate>Sun, 22 Nov 2015 05:30:04 +0900</pubDate>
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<title>3話　フォッコVSヤヤコマ！桜、初バトル！！</title>
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<![CDATA[ ――ここは美術と芸術の地・カロス地方。<br>このカロス地方にて新たなポケモントレーナーが誕生した。プラターヌ博士からフォッコをもらい旅立った新人トレーナーの此花桜（このはなさくら）。コンテストアイドルとしてポケモンコンテストライブ出場の旅を目的にアイドルの頂点・プリンセスアイドルを夢見て、まずはコンテストライブが開催されるハクダンシティを目指していた。<br>そして今、ミアレシティを出て4番道路を歩いている。<br><br><font color="#FF6699">「この4番道路を真っ直ぐ歩けばハクダンシティに着くよ、フォッコ」</font><br><br>『ふぉこー！』<br><br><font color="#FF6699">「初のコンテストデビュー、頑張ろうね！でもわたしもフォッコもまだまだ初心者なんだよね、このあたりでちょっとトレーニングしたいなぁ……」</font><br><br>『ふぉ……』<br><br>現在、フォッコを懐に抱いて森の中を歩いている。フォッコは好物の小枝をもぐもぐと美味しそうに食べている、普通のその辺に落ちている小枝なのだが本当に食べてお腹を壊さないのか、そもそも食べ物なのか、疑問に思っている。<br>ポケモンを手に入れたらまずはポケモンバトル。コンテストに挑戦するとはいえある程度ポケモンを育てておくに越したことはないと考えた桜は、このあたりで野生ポケモンに遭遇しないか期待を膨らませていた。<br><br><font color="#FF6699">「そろそろランチタイムにしよっか。買っておいたミアレサンド、フォッコ！一緒に食べる？」</font><br><br>『ふぉこ！』<br><br>切り株の上に座った桜は、バッグから2つの包みを取り出した。ミアレシティで有名なミアレサンドは栄養もあり美味しさも抜群だと最近流行り始めたのだ。1つは自分に、もう1つの包みはフォッコに渡す。<br>――その時だった。<br><br>『ふぉっ！？』<br><br>フォッコに渡したはずのサンドイッチが一瞬にして姿を消した。その一瞬のことだったのでフォッコも気付くのに遅れてしまい、気づいたらもうなくなっていた有様だ。<br><br><font color="#FF6699">「サンドイッチが！一体どこに…………あっ！」</font><br><br>『デネデネー♪』<br><br>草むらの中に、ぴょこぴょこと動く尻尾がある。<br>それにゆっくりと近づいてみれば、小さくてオレンジ色の身体をしたポケモンがフォッコのサンドイッチをもぐもぐと食べているではないか。犯人はこのネズミのようなポケモンで間違いはない。初めて見るポケモンに桜は図鑑を取り出す。<br><br><font color="#FF6699">「あのポケモンは、デデンネっていうのね～。ちっちゃくて可愛い！えーっとこの子のタイプは電気と……」</font><br><br>『ふぉこ！ふぉここ！』<br><br>フォッコはデデンネに向かって怒って「ひのこ」を放つ。だが、当のデデンネは知らんぷりを貫き「ひのこ」を軽々と避けた後すぐさま草むらへと隠れてしまった。<br><br><font color="#FF6699">「あぁ、ゲットしたかったなぁ」</font><br><br>『ふぉこ……っ！』<br><br>フォッコは「あんなポケモンが仲間になるのは嫌」とでも言うかのように首を振って嫌がった。食べ物を盗られたのだから怒るのは当然だろう。桜はそんなフォッコを宥め、代わりのご飯を用意すると言いながら元いた場所へと戻ろうとした――その時。<br><br>『ヤコー！』<br><br><font color="#FF6699">「っきゃぁ！？」</font><br><br>突然飛び出してきたのは、1匹の鳥ポケモン。<br>それはとても見慣れたポケモンだった、図鑑で確認するまでもない……ヤヤコマというポケモンだ。母親も持っているからその特徴はよく分かっている。<br>何が気にいらないのかこの野生のヤヤコマは桜たちに敵意を抱き、襲い掛かってきたらしい。非常に強気で感じの悪いヤヤコマのようだ。<br><br>普通のトレーナーなら「ゲット」や「バトル」をするべく迎え撃つのだが――<br><br><font color="#FF6699">「あ～ん！来ないでぇ～！！」</font><br><br>『ふぉこー！？』<br><br>桜は逃げてしまった。<br>逃げた桜を、ヤヤコマは追いかけてつついてくる。先ほどまでフォッコをバトルさせたいと思っていたが、いざ敵が現れるとこうなってしまう。<br>そんな桜に対し、フォッコが頬をぺちっと叩いたことで我に返った。<br><br><font color="#FF6699">「いたぁ！もう、何するの！」</font><br><br>『ふぉ、ふぉここ！』<br><br>頬を叩かれて痛がる桜にフォッコは何かを伝えたそうに鳴いた。桜はそれをじっと見つめ、痛む頬の意味を実感する。<br><br><font color="#FF6699" <br></font>「…………フォッコ、ありがとう。そうだよね……トレーナーが逃げてたら何も始まらない、フォッコが胸を張れるトレーナーにならなくちゃ！」<br><br>『ふぉここ！』<br><br><font color="#FF6699">「よし、ヤヤコマ！バトルのお相手をしていただきます！フォッコ！「ひのこ」！」</font><br><br>フォッコの口から火の玉が飛び、ヤヤコマはそれを旋回して回避。その間にヤヤコマは「かまいたち」を発動。風を切るような真空波がフォッコに襲い掛かるが、フォッコは「ひっかく」で全てを切り裂いた。互いの技の衝撃と同時に、双方とも一度下がって体勢を立て直す。<br><br>『やこー！』<br><br><font color="#FF6699">「「でんこうせっか」が来るよ！フォッコ！「おにび」！」</font><br><br>ヤヤコマが「でんこうせっか」で突進してくる。それを軽々と回避してその隙を狙い、フォッコは口から青白い炎を吐いた。これは攻撃技ではない、ヤヤコマに命中した途端身体中が火傷を負い、攻撃力が下がった。状態異常の技だ。<br><br>これはチャンスだ。<br><br><font color="#FF6699">「いいよいいよー！フォッコ強～い！「ひのこ」！連続で「ひのこ」～！」</font><br><br>『ふぉこー！』<br><br>『や、やこー！』<br><br>調子に乗った桜の指示でフォッコが連続で「ひのこ」を放とうとした瞬間、ヤヤコマが飛び上がり「はがねのつばさ」を発動。火傷状態になり攻撃力が下がっていようとも突進し、「ひのこ」が命中しても突撃は止まらず「はがねのつばさ」はフォッコに命中。<br>鋼タイプの技は炎タイプのフォッコには効果いまひとつだが、それでもレベル差があったのかフォッコはダメージを負った。<br><br><font color="#FF6699">「フォッコ！」</font><br><br>『やこー！』<br><br>倒れた隙を狙ったヤヤコマが次の攻撃体勢に入った――<br><br>――が、その直後。<br><br><font color="#6699FF">「ケロマツ！「あわ」だ！」</font><br><br>『けろー！』<br><br>ぼふんという音と共に、ヤヤコマは泡に包まれた。<br>一瞬のことに何が起こったのか理解できなかった。だが、その技と共に現れたのは見慣れたケロマツ……そして、カルムだった。<br><br><font color="#FF6699">「カ、カルムくん！？……とケロマツ！」</font><br><br><font color="#6699FF">「ああ、お隣さんか。このヤヤコマを足止めしててくれてありがとう」</font><br><br><font color="#FF6699">「え……えっ？どういうこと？？」</font><br><br>『ふぉこ？』<br><br>桜は傷を負ったフォッコを抱え、ゆっくりとカルムに近づいた。<br>カルムは何も言わず、モンスターボールを倒れたヤヤコマに投げつける。しばらくカタカタと揺れた後、ゲット完了の音が鳴った。ヤヤコマが入ったモンスターボールを手に取るとそれを腰のベルトへと装着する。<br><br><font color="#6699FF">「このヤヤコマは僕が狙っていた獲物なんだよ、でも途中で逃げられちゃってね」</font><br><br><font color="#FF6699">「それであのヤヤコマ怒ってたんだ……」</font><br><br>なぜあのヤヤコマが最初から怒っていたのか、これで合点がいった。<br>なぜいきなり興奮状態で襲いかかってきたのかずっと分からなかったが、つまりはそういうことだ。最初はカルムに目をつけられてケロマツとバトルし、逃げた先にいた桜とフォッコが巻き添えを食った――という結論が成り立つ。<br>カルムは図鑑を取り出し、今ゲットしたヤヤコマのデータを測った。<br><br><font color="#6699FF">「このヤヤコマは、僕が見てきた野生のヤヤコマの中でも能力やレベルが高いんだ。だからどうしてもゲットしたかった。まぁ、足止めしてくれた君には礼を言っておくよ」</font><br><br><font color="#FF6699">「そんなぁ～、わたしもゲットしたかったのに！」</font><br><br><font color="#6699FF">「でもヤヤコマに押されてたよね。君のフォッコ、やられそうになってたじゃないか。そんな君がこのヤヤコマを上手く使いこなせるかい？」</font><br><br><font color="#FF6699">「う……」</font><br><br>ごもっともな返答だった。桜はぎゅっとフォッコを抱きしめ、口をつむぐ。<br><br><font color="#6699FF">「まぁ結局トレーナーというものは強さが一番大切なのさ。君もコンテストという美しさに囚われた大会なんて諦めて、ジム巡りでもしながら鍛えたらどう？じゃあね」</font><br><br>『けろけろー』<br><br>相変わらずの辛口を呟きながら、彼とケロマツはこの森から去っていった。ハクダンシティのジムを目指しているのだから、おそらくこの先も彼とはまた出会うことになるだろう。<br>フォッコは「ごめんね」と言いたげに悲しい瞳を浮かべながら、桜のほうを見ていた。<br><br>『ふぉこ……』<br><br><font color="#FF6699">「フォッコは何も悪くないよ。わたしが未熟で弱いからだめなの……もっともっと、夢のプリンセスアイドルになるためにも自分からポケモンと向き合って強くならなくちゃ！ここでくじけたら立派なコンテストアイドルになれないもん！」</font><br><br>『ふぉここ！』<br><br>フォッコはこくんと頷いて、「自分も頑張る！」と言いたげに強気な眼差しを見せた。ゲットできなくても諦めなければチャンスは必ずある――また頑張ればいいだけだ。<br>桜は傷薬でフォッコを回復させ、肩に乗せた。<br><br><font color="#FF6699">「じゃ、ハクダンシティに向かって進もう！」</font><br><br>『ふぉこー！』<br><br>桜とフォッコのコンテスト挑戦の旅は、まだまだ始まったばかりだ。<br>
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<link>https://ameblo.jp/mikazuki5010/entry-12098218423.html</link>
<pubDate>Sun, 22 Nov 2015 05:29:19 +0900</pubDate>
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<title>2話　メガシンカとプリズムタワー！</title>
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<![CDATA[ ――此花桜。<br>コンテストアイドルになり、夢のポケモンコンテストライブ優勝を夢見て旅に出た少女。トレーナーデビュー当日、プラターヌ博士から最初のポケモンを貰う約束がありミアレシティに向かっている途中……華麗に歌い踊る1匹のポケモンと出会った。<br>そのポケモンこそがプラターヌ博士のところで研究されている初心者用ポケモン・フォッコだったのだ。その子を連れて今、ミアレシティの駅に到着した。<br><br><font color="#FF6699">「</font><font color="#FF6699">わぁ……ここがミアレシティ！さすが流行最先端を行く美術と芸術の街だね～」</font><br><br>『ふぉこ～っ？』<br><br>田舎育ちの桜はミアレシティに来たのは久しぶりだ。住民でも迷子になりそうな広い街だが、プラターヌ研究所にいたフォッコはこの街に慣れている様子で「そう？」という表情で顔をかしげている。桜はそんなフォッコの頭をよしよしと撫で、携帯端末を取り出してタウンマップアプリを起動した。<br><br><font color="#FF6699">「えーっとプラターヌ研究所は…………」</font><br><br>桜はポケットから端末を取り出し、マップアプリを起動させた。ミアレシティ内の街の地図や店の情報などが細かく画面に現れる。<br><br><font color="#FF6699">「ここを真っ直ぐ行けばプラターヌ研究所があるね。でもミアレシティのシンボル・プリズムタワーにも行ってみたいし、名物ミアレガレットも食べてみたいし、ブティックに寄って洋服とか見て回りたいし。あーん行きたいところがありすぎる～！」</font><br><br>『ふぉこ……』<br><br><font color="#FF6699">「でも最初は博士のところだよね、約束の時間までもうすぐだもん。行こっ！」</font><br><br>これだけの広さに、何度も行って見たいと思っていた街に立ち寄ったのだ。行きたいところが山ほどあるがプラターヌ博士の研究所を目指し、桜は足を踏み出す。<br>そんな桜たちを、木の影からじっと見つめる小さな影が1つ……。桜たちがそこを去ると同時にその影もまた彼女たちを追うように去っていった。<br><br>高級ブティックやホテル、美術館などの誘惑満載な道を通り抜け、プラターヌ研究所と描かれた看板が目の前にさしかかる。研究所の建物は美術館のそれに匹敵するほど大きく、また綺麗な建造物だった。思わず桜とパートナーは目をキラキラさせた。<br><br><font color="#FF6699">「ふわぁ……さすがプラターヌ博士が研究する場所。大きいねー」</font><br><br>『ふぉこー……』<br><br>始めてみる建物に関心しながら桜は扉に手をかけた。ギィと音を立てて踏み入れた先は、レッドカーペットが敷かれた広い玄関。左右には伝説のポケモンと思われる見たことのないポケモンの像が2つ並べられている。1つは鹿のようなポケモン、そしてもう1つは鳥のようなポケモンだ。<br>こんな怖いポケモンがいるのかと思った一方で、桜は鹿のほうの銅像に興味を覚えた。<br><br><font color="#FF6699">「綺麗なポケモンだなぁ、憧れちゃう。どんなポケモンなんだろう、こういう綺麗な子と友達になれたらなぁ……」</font><br><br>「やあ！いらっしゃい、待っていたよ桜ちゃ――」<br><br><font color="#FF6699">「ひゃあぁっ！」</font><br><br>突然男性の声が聴こえたため、桜は驚いてその銅像の背後に隠れた。<br><br><font color="#FF6699">「ボ、ボンジュール。プラターヌ博士……っ」</font><br><br>「う、うん。ごめんねなんだか驚かせたみたいで」<br><br><font color="#FF6699">「も、もう驚きましたよ博士～」</font><br><br>びっくりしたとはいえ逃げるのはさすがに失礼だと思った桜はすぐさま出てくる。そしてスカートを軽く持ち、ふわりと腰を下げて軽く挨拶をした。カロス地方のような外国ではこのような仕草が挨拶の礼儀である。<br><br><font color="#FF6699">「改めて、此花桜です。本日よりポケモントレーナーになりましてプラターヌ博士から最初のポケモンとポケモン図鑑を授かりに参りました」</font><br><br>「可憐で品のある挨拶をありがとう。ふふ、どこかのお姫様かと思っちゃったよ」<br><br><font color="#FF6699">「お、お姫様！？そ、そんなこと……あるけど？？」</font><br><br>「あ、自画自賛しちゃうんだ。でも本当お姫様みたいだよね、こんなに可愛いんだもの。さぁこっちにおいで、君の最初のパートナーを…………、って」<br><br>『ふぉっこ！』<br><br>プラターヌ博士は、桜の肩に乗っているポケモンに目がいった。<br><br>「フォッコ！どこに行ってたの！？探したんだから！！」<br><br><font color="#FF6699">「あっ、ついさっきアサメの小路の森で出会ったんですよ。丁度博士のところに向かうところでしたし、連れてきました！」</font><br><br>「そうだったんだ。いやぁ助かったよ、この子可愛いんだけどちょっと気まぐれなところがあってね……僕の目を盗んでは自由に遊んでるんだよ」<br><br><font color="#FF6699">「そうだったんですかぁ、安心してください。森で楽しそうに踊ってましたから」<br><br>（……イカのような怖いポケモンに襲われてたけど、あんなポケモンがこの子を襲っていたのはなんでだろう？）</font><br><br>フォッコの頭を撫でながら出会った時のことを思い出す。ただの野生ポケモンなら理由もなく襲うはずがない、だがこのフォッコは博士の元で研究されていた特別なポケモンだ。だとしたら――などと深く考えていると、フォッコはきょとんとして首をかしげた。<br>疑問を抱えながら博士に連れられ、やってきたのは隣の部屋。そこには眼鏡をかけた黒髪の美人な女性が立っていてその下には2匹のポケモンが並んでいる。<br><br>「ミシェル。この子たちの身体検査やコンディションチェックは終わったかい？」<br><br>「はい、どちらも健康そのものですよ」<br><br><font color="#FF6699">「わぁ、可愛いっ！すっごくキュート！」</font><br><br>桜はついついしゃがんでポケモンたちをじっと眺めた。<br>1匹はぼーっとしている青色のカエル、そして頭のトゲトゲが特徴の緑色のポケモンだ。博士から届けられたハガキにも写真つきで乗っていたためどんなポケモンからパートナーに選ぶのかは分かっていたが、こうして間近で見ると可愛さがよりいっそう実感できる。<br><br>「まずはトレーナーの必需品「ポケモン図鑑」を渡そう。ポケモンにかざせばそのデータが分かるハイテクな機械だよ」<br><br>「わぁっ、ありがとうございます！」<br><br>まず手渡されたのは薄型の機械「ポケモン図鑑」。<br>博士が言うようにポケモントレーナーならば必ず渡されるアイテムで、ポケモンのデータや自分のポケモンの技や能力・コンディションなどもチェックできる。さらにトレーナーIDの役目も果たしており、ポケモンリーグなどのエントリーの際やポケモンセンターに泊まる時もこれ1つで賄えてしまうのだ。<br>桜が渡されたのは、彼女にぴったりなピンク色。中央のボタンを押せば桜のトレーナーデータが自動敵に記録された。上下にスライドすることで透明なモニターが現れ、ポケモンのデータを読み込む仕組みになっている。<br><br>「さていよいよパートナーを選んでもらおうかな。水タイプのケロマツ、草タイプのハリマロン、そして君が連れてきた炎タイプのフォッコだよ。どの子を連れて――」<br><br>　<font color="#999999">　〝たすけて……″</font><br><br><font color="#FF6699">「えっ……？誰……？」</font><br><br>――ガシャーンッ<br><br><font color="#FF6699">「きゃあっ！」</font><br><br>「なんだ！？」<br><br>突然の、どこかの部屋の窓ガラスが割れるような音が響いた。びっくりした桜は肩を震わせ、足元にいる3匹のポケモンたちも身構える。その騒音はこちらの部屋まで届き、爆風と共に機械や書類などが崩れ落ちて床に散乱。その際、3つのモンスターボールのうち1つが開閉した。<br>博士と一緒に窓の外を見ると、研究所の一部が破壊され煙が出ていた。そこから紫色のドラゴンの姿をしたポケモンが異様な雰囲気をまといミアレシティの街中へと飛び立つ。<br><br>「大変です！健康チェックをしていたガブリアスが突然暴れて……！」<br><br>「ガブリアスが！？一体なんでまた……」<br><br>助手の1人である女性が慌てて駆け込み、博士に事情を説明している。その間桜は傍にいる3匹のポケモンたちをぐっと抱きしめ震えていた。臆病な桜はこの事態に慣れていない、だがそれ以上に先ほど心の中に聴こえた「助けて」という言葉を不思議に思っていた。<br>そんな騒動が起こっている中、破壊された壁の隙間から今度は人影が現れる。<br><br>「ごきげんよう。プラターヌ博士」<br><br>変わった髪の色。<br>赤い装束。<br>目元にはスカウターのような機械がついている特徴的な女性だった。後ろには同じく赤い装束をした男性が3人。彼女のポケモンらしきオンバーンとヘルガーがこちらを威嚇し、いつでも襲えるよう攻撃体勢に入っていた。<br><br>「君たちは何者だ！……まさか、君たちが私のガブリアスを――！」<br><br>「あら、失礼な方ね。別に危害を加えようなんて思ってないわ、ただあのガブリアスにはちょっと手伝ってもらっただけ」<br><br>博士はギリッと歯を噛む。<br>誰がどう見たって、この怪しい女性たちがこの事態を招いた根源だということは一目瞭然。リーダーらしき女性は卑しい笑みを浮かべ、博士に手招きをした。<br><br>「プラターヌ博士。話では、あなたはメガシンカについて調べていらっしゃるとか。そのデータとポケモンをこちらに譲っていただけないかしら？もし譲っていただけるのならあのガブリアスを助けてあげましょう」<br><br>「……生憎だけど、君たちのような輩に渡すものは何もない！」<br><br><font color="#FF6699">「メガシンカ……？」</font><br><br>――メガシンカ。<br>聞いたことのない言葉だった。シンカというのならポケモンの「進化」があてはまるが、何か別のもののような気がする。色々なことが起こって疑問だらけの状況、博士は首を横に振った。<br><br>「あらそう、じゃああのガブリアスは苦しみ続けるだけね」<br><br>「なに？」<br><br>「ガブリアスはメガシンカする可能性を持つポケモンの1匹。だからちょっと薬でいじってあげたんだけど暴れてこのザマ、あのまま放置すれば街を破壊し尽くす前に…………死ぬわよ」<br><br>「勝手なことを！」<br><br>博士の怒りを何のその、女性たちは「もうこの場に用はない」とでも言いたげな笑みを浮かべオンバーンに乗りその場から去っていった。<br>その間にも街中がパニックに陥っている。ガブリアスが街の中で暴れ、攻撃し、ジュンサー率いる警察のパトカーがひっきりなしに鳴っている。<br><br>助けて――<br>その声を聴いたのは桜だけ、桜はその声の主が誰なのかようやく分かった。怖いという恐怖以上に今自分ができることを考え、ぐっと胸の前で手を握る。<br>迷うことはない。今まで弱くて何もできなかった自分が、ちょっとでも役に立つのならそれだけで幸せ――ずっとそう願っていたのだから。そんな桜の足元では、フォッコが強気な瞳で「いこう」と呼んでいた。<br><br><font color="#FF6699">「わ、わたしフォッコと一緒にガブリアスを助けます……っ」</font><br><br>「桜ちゃん？」<br><br><font color="#FF6699">「ガブリアスの声が聴こえたんです、わたしに「たすけて」って。わたしはまだ新人だし何もできないけれど……ガブリアスがわたしに助けを求めているのなら行かなくちゃ！」</font><br><br>「あっ、桜ちゃん待って！フォッコ1匹じゃ危ないよ！」<br><br><font color="#FF6699">「…………危ないし、無理かもしれない。でも……」</font><br><br>止める博士の言葉を遮り、桜はぽつりと呟いた。<br>伏せていた瞳を開けると、何かを強く覚悟したように満面の笑みへと変わる。<br><br><font color="#FF6699">「わたしは今まで臆病で人見知りが激しくて、逃げてばかりだった。でもトレーナーになったらもう逃げないって決めたんです、ちょっとでも誰かの役に立てるのなら……それがわたしの幸せだから」</font><br><br>『ふぉこふぉこ！』<br><br>「…………分かった。ガブリアスは空を飛ぶ、だから自然とプリズムタワーのような高い場所を目指すはずだ。僕たちはジュンサーさんと連携して住民の避難を、その後にすぐ向かうよ。くれぐれも気を付けて！」<br><br><font color="#FF6699">「りょーかいですっ！」</font><br><br>桜はフォッコを連れて、外へと飛び出す。そんな彼女たちを、先ほどの騒動で落下した際に開閉した1つのモンスターボールから出てきたオレンジ色の炎ポケモン・ヒトカゲは興味津々に見つめていた。<br>それにしても時間とは早いものだ。あれだけ綺麗だった太陽がもう沈みかけ、空はオレンジ色に染まりつつある。ミアレシティの色んなところでサイレンが鳴って、人々が暴れるガブリアスに怯えながらジュンサーたち警察に誘導され避難している。<br>そんな中、桜とフォッコはプリズムタワーを目指して走り続けた。それとは逆にこちらの方向へと歩いてきたのは、見慣れた赤い帽子に青いジャージ姿の男の子。<br><font color="#6699CC"><br>「あれ、お隣さん？さっきものすごい形相をしたガブリアスが飛んでいったんだけど――」</font><br><br><font color="#FF6699">「ごめんねカルムくん、あのガブリアスは博士のポケモンなの！悪い連中に襲われて苦しんでるから助けなきゃ！」</font><br><br>ミアレシティを訪れていた桜の家の隣に住む少年、カルムと再会したものの軽い挨拶をしただけで素通り。今はそれどころではない。<br>素通りされたカルムはきょとんとした後、チッと舌打ちをした。<br><br><font color="#6699CC">「残念だな。ミアレシティのジムリーダーは電気タイプ使いって聞いてたから、ドラゴン地面タイプのガブリアスをゲットして損はないと思ったのに。まぁ博士のポケモンなら仕方ないか。……でも――」</font><br><br>カルムはふっと笑い、桜が向かった方向へと走り出した。<br><br><font color="#6699CC">「タイミングいいね、博士からもらったばかりのこいつの能力を測るにはちょうどいい餌だ」</font><br><br>桜が向かった方向の先にあるのは、ミアレシティのシンボルと言われるプリズムタワー。ミアレシティ全体の電力をまかなう大事な場所であり、ミアレシティポケモンジムも兼ねているという有名なスポットだ。昼間は太陽の光を浴びていたが、今はオレンジ色の夕陽に照らされる。そんなタワー頂上に暴れ狂うガブリアスが飛び乗り、「はかいこうせん」といった強力な技を放っては苦しんでいた。<br><br><font color="#FF6699">「ガブリアス……っ！」</font><br><br>『ふぉこ！』<br><br>ようやうプリズムタワー周辺に到着した桜。周辺はガブリアスに向かって指をさす住民やトレーナーたちが集まっていた。ガブリアスは今頂上に立って暴れている、自分もあそこまで行きたいがガブリアスが暴れたことで街中が停電してエレベーターは動かないようだ。<br>どうしようか迷っていると――<br><br><font color="#6699CC">「しょうがないな。僕が案内するよ」<br><br><font color="#FF6699">「カルムくん……っ？」</font><br><br>「昼間、ミアレジムに行ったんだけどバッジ4つ持ってないと戦えないって追い出されてね。でもジムの構造は把握してある、頂上までは非常用階段で行けるよ」</font><br><br><font color="#FF6699">「べ、別に教えてもらわなくてもそれくらい分かるもん！そもそもなんでついてきたの？」</font><br><br><font color="#6699CC">「あ、別に君を助けに来たわけじゃないよ。あのガブリアスと戦ってみたい、それだけだ。僕の相棒もそろそろバトルしたがっているからね」</font><br><br>カルムの後に続いて桜も階段を駆けあがる。<br>駆けあがるたびにガブリアスの苦しそうな咆哮や叫び声が聞こえて、早く助けないとと急かされる。それにプリズムタワーの高さは半端ではない、普通の子供が登り切るまでには時間がかかるだろうと思われていたが思ったほど階段は長くなく20分もかからずに到達することができた。<br>扉を開けると強い風が吹きこむ、自分はてっぺんに立っているんだということがよく分かる。<br><br>だが今は「高い」だの「怖い」だので怖がっている場合ではない。<br><br><font color="#FF6699">「ガブリアス！」</font><br><br>『ガアアアアッ！』<br><br>桜たちを見や否や、「はかいこうせん」を打ち放つ。ギリギリの所で回避したものの自分たちが現れたことで興奮が増しているような気がした。<br><br><font color="#6699CC">「行くぞ！博士のところで育てられた実力を見せてくれ、ケロマツ！」</font><br><br>『ケローッ！』<br><br>カルムが投げたボールから出現したのは、ケロマツ。初心者用ポケモンの1匹で水タイプのポケモンだ。桜が選ぶ際にいたあのケロマツとは別個体のようだ。普段ぼーっとしているが戦いの時になると目つきを鋭くさせ、ガブリアスを睨んでいる。<br><br><font color="#6699CC">「「みずのはどう」！」</font><br><br>『ケーローッ！』<br><br>水の球体を発射。それはガブリアスの顔面に命中するも本人は微動だにせず、「ドラゴンクロー」で迫る。ケロマツはそれを得意のスピードで避け続けるが……これがレベルの差なのか、「ドラゴンクロー」に気を取られている間に尻尾で弾き飛ばされ壁に激突した。<br><br><font color="#6666CC"><font color="#6699CC">「やるな……そうでなくちゃ。「いあいぎり」！」</font></font><br><br>『ケロケロー！』<br><br>ケロマツは懐から鋭い剣のようなものを取り出し、ガブリアスに向かって切り裂く。それはガブリアスの肩に命中し一瞬痛みを帯びた表情をする。その隙を狙ってフォッコも「ひのこ」で畳みかけていく。<br>だが――<br><br><font color="#999999">　〝いたい……たすけて……！″</font><br><br>――桜にはガブリアスの心の叫びが、確かに聴こえた。<br><br><font color="#FF6699">「待って！戦わないで……！」</font><br><br><font color="#6699CC">「なに、邪魔しないでよ」</font><br><br><font color="#FF6699">「ガブリアスは悪い人たちに利用されて苦しんでるの！助けてって、そう叫んでる！だから戦わないであげて……！」</font><br><br><font color="#6699CC">「この状況で平和的に交渉しろっていうの？どんな理由があろうと街を襲ったのはガブリアスなんだし、戦わないと僕たちがやられるんだぞ！」</font><br><br><font color="#FF6699">「なら、わたしがやる！」</font><br><br>桜はフォッコを下がらせ、フォッコの合図でケロマツを下がらせた。<br>そして桜はガブリアスにゆっくりと近づいていく。興奮させないようにゆっくりと、ガブリアスの目線に合わせて慎重に近づいていった。<br>地上では、人々の避難誘導を終えた博士たちも到着している。<br><br><font color="#FF6699">「ガブリアス、もうだいじょうぶだよ」</font><br><br>『ガアアアアアッ！』<br><br>興奮は止まらない。<br>ならば、と桜は首や肩に手を回してぎゅっと抱きしめた。人間とは違うゴツゴツしていて堅い身体だがとても暖かい……今まで逃げてばかりで近づくことすらできなかった桜は「これがポケモンの温かさ」なのかと感じることができた。<br>今……ようやく分かった。<br><br>――ポケモンに心から悪い子はいないのだと。<br><br>――人もポケモンも、互いを必要として互いに強くなっていく存在なのだと。<br><br><font color="#FF6699">「苦しかったよね、怖かったよね……でももうだいじょうぶ。もうあなたを傷つける人はいないよ、だから博士のところに帰って治してもらおう？博士もみんなも心配してたんだから」</font><br><br>ガブリアスはその一瞬だけ、桜の優しい言葉に、一瞬だけひるむ。<br>「博士」という自分の持ち主の名前に懐かしんだのだろう。<br>だがその一瞬は、あの謎の組織にやられた痛みでかき消され再び暴れ、抵抗。その時ガブリアスの爪が桜の肩に突き刺さった。<br><br><font color="#FF6699">「っ！！！！」</font><br><br><font color="#6699CC">「お隣さん……！っ、ケロマツ――」</font><br><br>『フォコフォコー！』<br><br>桜の安否を気にしてケロマツに次の指示を出そうとするカルムだが、フォッコが「やめて」と叫んで止めた。フォッコの瞳には強い炎が灯っている、その真っ直ぐな眼差しにカルムはふぅと溜息をついて指示をやめた。<br>桜は攻撃されたその痛みに耐えながらも、母親のように優しくガブリアスを撫でた。<br><br><font color="#FF6699">「これがあなたが感じた痛みなんだね……」</font><br><br>『ガブ……ッ』<br><br><font color="#FF6699">「あなたの痛みや苦しみはわたしが受け入れる。だから、安心して？……帰ろう？博士のところに」</font><br><br>『…………ッ！』<br><br>その時、ガブリアスは目を見開きそして涙を流す。この時ようやく、暴れ狂っていたガブリアスと心を通わせることができたと……そう思う。<br>カルムもまた目を見開き驚きの表情を見せた。<br>普通のトレーナー、それも旅立って間もなくポケモンを扱ったこともない新人トレーナーが、ここまでポケモンを思いやるなど考えられない。母性のような、慈愛のような、全ての命を包み込み抱きしめ受け入れる。カルムはそんな彼女の姿を見て思ったのだ。<br><br>――まるで「女神」のようだ、と。<br><br>痛みや苦しみ、そして疲労によりガブリアスは気を失った。<br>そして桜もまたガブリアスに負わされた肩の傷の痛みで一緒に倒れ、気を失う。カルムやフォッコたち、そして駆けつけたプラターヌ博士やジュンサーたちによって運ばれた。臆病な新人トレーナーではある自分が、少しでも誰かの役に立てたのなら……そう思いながら桜は温かい笑みを浮かべ眠りについた。<br><br><br><br><br>＊＊＊＊＊＊<br><br><br><br><br>「おはようカルムくん、桜ちゃん。昨日はお疲れ様！」<br><br>翌日――<br>あの一件もあって、プラターヌ研究所に運ばれた桜は研究所内に用意されている寝室で目を覚ました。同じく一緒に戦ったカルムも研究所に泊まっていたらしく、顔を合わせる。<br><br><font color="#FF6699">「おはようございます、博士！」</font><br><br><font color="#6699CC">「おはようございます」</font><br><br>「桜ちゃん、怪我はもういいのかい？」<br><br><font color="#FF6699">「はい、すっかりよくなりました！ありがとうございました！……あっ、ガブリアスは……！」</font><br><br>「大丈夫。ガブリアスはもう安心だよ、今は庭でポケモンたちと遊んでいる。君のおかげだよ」<br><br>博士がすっと指をさす、中庭のように広がる庭園ではマリルやコダックといった研究所に居るポケモンたちと一緒にガブリアスが遊んでいる姿が見受けられた。あの暴れて苦しがっていたガブリアスはもうどこにもいない。桜はほっと安心し、微笑む。<br><br>「さて、ガブリアスやあの怪しい連中のことですっかり忘れていたけれど。桜ちゃんの旅立ちのパートナーを決めなくてはね」<br><br><font color="#FF6699">「いえ、もう決めてます！ねっ、フォッコ！」</font><br><br>『ふぉっこ♪』<br><br>フォッコはぴょんと桜の肩に飛び乗って元気よく鳴いた。<br>偶然にもアサメの小路で出会い、研究所に来るまで一緒に歩いて、そしてガブリアスの件でも共に戦った……これ以上の相棒はいないだろう。<br>それを間近で見ていた博士も「そうだね」と分かっていたかのように笑い、桜に1つのモンスターボールを渡した。<br><br>「これがフォッコのモンスターボールだよ」<br><br><font color="#FF6699">「ありがとうございます！」</font><br><br><font color="#6699CC">「……ところで博士。ガブリアスを狙ってきた連中は「メガシンカ」について知りたがっていたと聞きました。メガシンカとはなんですか？」</font><br><br>「ああー」<br><br>カルムに聞かれると博士は一拍置いて言葉を切る、「メガシンカ」……それは桜もずっと気になっていた言葉だ。博士はガブリアスたちが遊んでいる庭を見つめながら、呟くように話した。<br><br>「君たちはポケモンがもう一段階進化すると知ったら、驚くかい？」<br><br><font color="#FF6699">「えっ？」</font><br><br>……もう一段階の進化、それを聞いた2人は目を見開いた。<br><br><font color="#6699CC">「ポケモンの進化に、もう一段階？」</font><br><br>「そう、一部のポケモンでその報告例がある。たとえばヒトカゲの場合リザード、そしてリザードンと進化する。だけどメガシンカはその次の進化形態なんだ」<br><br>博士は机に向かうと、引き出しから綺麗な箱を取り出した。<br>それを開けると2つの石が入っている。1つはモンスターボールより一回り小さいくらいの丸い石で不思議な模様が描かれている。そしてもう1つはビー玉のように小さい石だった。<br><br>「メガシンカするにはいくつか条件があってね。2つのアイテムが必要になる、それがこの……「メガストーン」と「キーストーン」だ」<br><br><font color="#FF6699">「メガストーンと、キーストーン……」</font><br><br>「メガストーンは進化するポケモン、キーストーンはトレーナーが持つ。トレーナーとポケモンの絆が生まれた時この石が力を発揮しメガシンカができるらしい」<br><br>博士の両手に握られているその2つの石は、見れば見るほど不思議なものだ。「かみなりの石」や「ほのおの石」などポケモンを進化させる不思議な石は存在する。だが、人間とポケモンの絆が絶対条件だというのだから本当に謎のアイテムである。<br><br><font color="#FF6699">「絆……ポケモンと人間の友情や関係性が鍵になってるんですね！」</font><br><br>「そのとおりだよ桜ちゃん。そして最も面白いのは、メガシンカはバトルの時だけ発動し、バトルが終わると元の姿に戻ってしまうということだ」<br><br><font color="#6699CC">「それはすごいですね、なら僕のケロマツもメガシンカを？」</font><br><br>「いやーケロマツは無理だと思う。今のところの報告ではメガシンカが可能とされるポケモンは既に進化しているポケモン、または進化しないポケモンに限定されているようだ。連中はおそらくガブリアスがメガシンカするポケモンだと知って狙ってきたんだろう…………ほんと、メガシンカのエネルギーを何に利用しようとしていたのか」<br><br>博士はふぅと溜息をついて、2つの石を箱の中に戻した。<br><br>「ちなみにメガストーンは進化させるポケモンによって名前が違うんだ。僕が持っているのはガブリアスを進化させるメガストーンだから「ガブリアストナイト」と言う。君たちも旅をしているとメガストーンの謎や、メガシンカを使うトレーナーと出会うかもしれないね」<br><br><font color="#6699CC">「はい。僕、ポケモンリーグで優勝し強くなるためにもメガシンカについて調べます」</font><br><br>カルムはぐっと拳を握り、博士にそう宣言した。<br>桜はというとフォッコを抱きしめ、ガブリアスのほうをじっと見つめている。メガシンカについて興味はある……だが、今はポケモンコンテスト優勝を掲げて旅をするので精一杯なのだ。それでもいつかメガストーンとキーストーンを手に入れたら、自分のポケモンを進化させる日が来るのかもしれない――。<br><br>桜とカルムが玄関を出ると、博士や助手たちに見送られる。<br><br>「さて、2人はどこへ行くんだい？」<br><br><font color="#FF6699">「えっと、わたしはポケモンコンテストライブが開催される街を目指しまーす」</font><br><br>「ならハクダンシティがいいね。もうすぐ開催されるってニュースでやってたよ」<br><br>博士にそうアドバイスされ、桜は端末を取り出した。マップアプリで調べるとハクダンシティという街は一度道を引き返したところにある。4番道路を抜ければ一番近いと出ていた。<br><br><font color="#FF6699">「ハクダンシティ……ミアレシティから一番近い街ですね、ありがとうございます！カルムくんはどこへ？」</font><br><br><font color="#6699CC">「ハクダンシティ。あそこにジムがあるから」</font><br><br><font color="#FF6699">「あ、目的地が同じ。じゃあ一緒に――」</font><br><br><font color="#6699CC">「悪いけど、僕は君を認めたわけじゃないんだ。コンテストはしょせんポケモンの見た目を競うだけ……ポケモンは戦ってこその生き物でしょ。ポケモンの強さを押し殺しているトレーナーを僕は認めないよ」</font><br><br><font color="#FF6699">「な、何よ～その言い方！せっかく誘ってあげたのに！」</font><br><br><font color="#6699CC">「アーアーうるさい。ではお世話になりました、プラターヌ博士」</font><br><br>カルムは吐き出すようにそう言うとひらひらと手を振って、去っていった。うぐぐ……と何も言えない歯がゆい気持ちでいると、博士はそんな桜の肩にぽんと手を乗せて困った笑みを浮かべる。<br><br>「大丈夫。ポケモンコンテストライブは見た目を競うだけじゃない、技や能力全てを使って美しく輝かせることが最大の目的なんだ。ポケモンバトルとはまた違ったやり方でトレーナーとポケモンが友情を築き、そのポケモンの魅力を発揮する素晴らしい競技だと僕は思うよ」<br><br><font color="#FF6699">「プラターヌ博士……いい人……！」</font><br><br>「桜ちゃんならきっとマーベラスなコンテストアイドルになる、テレビで応援してるよ！」<br><br><font color="#FF6699">「ありがとうございます！いってきます！」</font><br><br>『ふぉこー！』<br><br>――ポケモンバトルだけが、ポケモンの魅力全てじゃない。<br><br>博士に手を振り、桜とフォッコは旅立った。<br>ハクダンシティで開催されるポケモンコンテストライブに向けて、桜のコンテストアイドルとしての旅が、今始まる――<br>
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<link>https://ameblo.jp/mikazuki5010/entry-12098218392.html</link>
<pubDate>Sun, 22 Nov 2015 05:26:11 +0900</pubDate>
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<title>1話　旅立ち！目指せコンテストアイドル！！</title>
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<![CDATA[ わたしに本当の友達っているのかな……？<br><br>趣味が合うのが友達？一緒にご飯を食べて何でも話せるのが友達？一緒に学校に行って一緒に帰宅して一緒に過ごすのが友達？みんなはそんな感じで自然に接することができるかもしれないし、わたしがただ鈍くさいだけなのかもしれない。<br>友達というのはどんな時も助け合い、悩みを打ち明けることができるくらい信頼された間柄の時に初めて生まれるもの……そんなことをどこかの漫画のヒロインが語っていた気がする。けれどわたしは臆病だし頼りないし弱いからそんな場面に遭遇してもきっと何もできない。贅沢は言わない、ワガママも言わない。だから神様……<br>神様、わたしはずっと願っていた。<br><br>こんなわたしでも、ちょっとでも誰かの役に立てるのなら……<br><br>――それだけで幸せなんです<br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br><font color="#FF6699"><font size="4">1話　旅立ち！目指せコンテストアイドル！！</font></font><br><br><br><br><br><br><br><br><br><br>この少女の物語は、朝を知らせる1匹のヤヤコマの鳴き声から始まった。<br><br>「あの子ったら、また寝坊ね」<br><br>トントンとまな板の上でほうれん草を切りながら、女性は窓から帰ってきた自分のポケモン・ヤヤコマに向かって苦笑いを浮かべた。ヤヤコマもまた「やれやれ」といった様子で呆れた表情をしている。エプロンに身を包む30代半ばほどの容姿をしやや一風変わった髪型をしている女性は切り終わったほうれん草をパッと鍋の中に入れた。<br><br>「ヤヤコマ、いつものお願いね」<br><br>『やこー！』<br><br>そんな指示を受けるとヤヤコマは飛び去った。<br>今までいたキッチンを抜け、2階へと続く階段を上がり一番手前にある扉の前に止まった。「桜（サクラ）」という日ノ本を代表する有名な花の名前が書かれたネームプレートがかけられている扉をぐいっと押して隙間から侵入に成功する。<br>その部屋はピンク色と白色を基調とした可愛らしい部屋だった。イーブイやプリンのぬいぐるみがところせましと並べられ家具や小物もきちんと整頓されている。レース状のカーテンからゆるやかな太陽の光が降り注ぐ薄暗い部屋の中ヤヤコマは真っ先にベッドに向かって飛ぶ。一人分の膨らみがあるベッドの上にトンと乗ると、ヤヤコマはニヤリと笑って――<br><br>――ズドオオオオンッ<br><br><font color="#FF6699">「いっ、たあぁぁぁいっ！」</font><br><br>痛々しい一突き。そして、少女の叫び声は家の外まで響いた。<br>そして、ちょうど庭で眠っていたサイホーンがその叫び声で目が覚めて飛び上がる。そして自分の寝床としている小屋から顔を出し、叫び声がした二階を見つめた。<br><br><font color="#FF6699">「いたぁ………。もうっ、その起こし方やめてって言ったでしょう……っ！」</font><br><br>『やっこやこー♪』<br><br>寝起きで整えられていないピンク色の長い髪がさらりと揺れた。<br>ヤヤコマにつつかれた額を軽くこすりながらガバッと起き上がった少女は、楽しそうに空中を飛び回っているヤヤコマを睨みつける。この起こされ方は今に始まったことではない、生まれながら共に暮らしてきたヤヤコマは寝坊するたびにこうしてつついては楽しんでいるのだ。少女はふぅと溜息をつき、そして長い髪を整えながらカーテンをシャッと開ける。そして窓を開ければ朝の光と共にこの街の風景が一気に視界に映った。<br>カロス地方・アサメタウン――始まりの花の街。美術と芸術の地方と呼ばれたカロス地方だがアサメタウンはその中でも田舎に近い街であり自然に囲まれたとても豊かな場所。田んぼよりも花畑が多いためか花屋さんは豊富だし、朝からパン屋さんが手作りパンを作っているのか香ばしい香りがこちらまで届く。少女はこの街のこの景色が好きだった……朝早くから目覚めている野生ポケモンたちのさえずり、歌声が聴こえてくると自然と歌いたくなる。すぅっと澄んだ空気を吸い込み、少女は庭で眠っていたサイホーンに声をかけた。<br><br><font color="#FF6699">「サイホーン、おはよー！」</font><br><br>『サーイ！』<br><br>元気よく鳴いて答えたサイホーンもまた、ヤヤコマと同じくあの女性のポケモンだ。いつもは外で放し飼いにしているが彼女がトレーナーだった時代はとても活躍していたらしい。小さい時からずっと一緒にいるから家族のようなものである。<br>少女は窓を閉めるとパジャマを脱ぎ捨て、下着のままクローゼットの前へ。両扉のそれを開けるとそこには洋服や帽子、靴などがずらりと並んでいた。ワンピース・スカート・シャツ・ブラウス・パンツ……トップス・ボトムスから帽子の種類、靴の種類まで豊富でまるでブティックのようだ。少女はその中からお気に入りの洋服たちを複数枚選びベッドに並べていく。そうして始まったのはファッションショーだ。姿鏡の前で自分に服を合わせコーディネートする……この時間に何度待たされたことか、とヤヤコマは呆れ顔だ。<br><br>「桜ー？起きたなら早く降りてらっしゃい、約束の時間に遅れちゃうわよー！？」<br><br><font color="#FF6699">「はーいママ！……もう、女の子はオシャレする時間が必要なのにね。ママはそういうのに興味ないから」</font><br><br>『やこー？』<br><br>この少女、<font color="#FF6699">此花桜（このはなさくら）</font>。<br>10歳になった今日、ポケモントレーナーとして旅立つ記念すべき日である――<br><br><font color="#FF6699">「よしっ、このコーディネートすごく可愛い！どうかな、ヤヤコマ？？」</font><br><br>ヤヤコマの前でくるりと踊るように回った。<br>黒色のノースリーブに赤桃色のミニスカート、黒のニーハイソックスに短めのブーツを着用している。一見するとカジュアルな服装だが女の子らしいふんわりとしたスカートが特徴だ。服装チェックが終わった後、桜が向かったのはドレッサーの前。長い髪をブラシで整えながらアクセサリーケースの中から髪を結うヘアアクセを選んでいる。赤のリボンか黄色のリボンか迷った末、長い髪を赤いリボンでツインテールに結んだ。最後にベッドの上に並べた帽子たちの中からピンク色の帽子を選びかぶればできあがり。<br>桜――その名前に相応しい桜色の髪をふわりとなびかせながら立ち上がり鏡の前でもう一度チェックを入れる。<br><br><font color="#FF6699">「よし！」</font><br><br>身だしなみを整えたところで桜は机へと向かった。机の上には、昨日のうちに用意していた旅をする上で必要なものを揃え入れておいたリュックが置かれている。桜はそれを背中に背負い、ヤヤコマを頭に乗せて部屋を後にした。<br>1階に降りてキッチンへと向かうと、食卓テーブルの上にはトマト・レタス・ベーコンがはさんであるサンドイッチ、人参と玉ねぎのスープ、ブルーベリーソースがかけられたムースケーキが置かれていて淹れたてのハーブティーが食欲をそそる。<br><br>「プラターヌ博士から届いたお手紙ちゃんと持ってる？」<br><br><font color="#FF6699">「うんっ、ちゃーんと！」</font><br><br>セレナはポケットから1枚の封筒を取り出した。<br>表面には「プラターヌ」と丁寧なフランス語で書かれていて、その中にはポケモントレーナーの資格を得た証である証明書と博士からの簡単な手紙が入っている。<br><br><font color="#FF6699">「わたし、ずっとポケモンが欲しかったの！ポケモンと一緒にいるととっても楽しいのよね？？」</font><br><br>「ええ」<br><br><font color="#FF6699">「困った時に助けてくれたり、なんでも言うことを聞いてくれたり、ポケモンって、とーっても役に立つのよねー！」</font><br><br>「トレーナーが役に立たなきゃ助けてくれないし言うこと聞いてくれないわよ」<br><br><font color="#FF6699">「う……っ」</font><br><br>「まぁ桜のワガママっぷりはどうでもいいとして。博士に会うのは久しぶりねぇ、桜が5歳くらいの時にお会いして以来だもの。ポケモンをもらったらしっかりお世話するのよ？」<br><br><font color="#FF6699">「分かってまーす。だってわたしはコンテストアイドルになって、ポケモンたちとポケモンコンテストライブに出場するんだから……！」</font><br><br>軽く返事をしながら紅茶を飲みほし、立ち上がるとくるりと踊るように回った。<br><br>――コンテストアイドル<br><br>それは女の子の夢のステージ。日本・ホウエン地方が発祥の地と言われているポケモンコンテストライブに出場するトレーナーを「コンテストアイドル」と呼ぶ。ポケモントレーナーがポケモンの強さを高めポケモンバトルを究める一方、こちらはポケモンの美しさや魅力を競う戦いである。ファッション、ダンス、お菓子作り、トリミング、クイズ……コンテストライブにおいてのルールではポケモンバトルは存在しない。<br>ポケモンバトルとはまた違った魅せ方でポケモンたちを輝かせる、それがコンテストアイドルの仕事であり女の子たちの憧れである。<br><br>そんな可愛らしい夢を追う一方で……<br><br>「ふふ、燃えてるわねぇ。私もトレーナー時代は燃えたわ！サイホーンレーサーになって、サイホーンに乗って速さと強さを競い合ったものよ……！」<br><br>桜の母・サキはトレーナーだった頃を思い出すように語った。<br>彼女はトレーナー時代、サイホーンに乗って競い合う優秀なレーサーだった。今でこそ引退して主婦業をしているが当時は「天才」と呼ばれるほどに獰猛なサイホーンを操り、競い……その強さとスピードにおいて右に出るものはいなかったという。今、庭で放し飼いにされているサイホーンはその当時からの相棒だ。<br>桜はそんな母親を見て育ってきたゆえに、まわりからも「彼女を引き継いで優秀なレーサーになるだろう」と期待されていた。だが桜はそれとは全くの真逆、コンテストアイドルという華やかなステージに立つことを願った。<br><br><font color="#FF6699">（ママはすごいな……）</font><br><br>サキは強くたくましく女性として頼りになる女性。活発でガサツと言えば聞こえは悪いかもしれないが、レーサーとして汗水流しながら培ってきた努力はどんな宝石よりも美しいと思っている。まわりからの信頼も厚く、獰猛なサイホーンさえすぐに懐いたらしい。それほどまでにトレーナーとしてのレベルが高いということだ。<br>比べて自分は彼女とは正反対だった。人見知りが激しくて近所の友達と上手く遊べず、野生ポケモンと遭遇するとすぐに逃げてしまい母のポケモン以外と接したことがない。家にいることのほうがずっと多くて、いつも好きな歌やダンスに明け暮れるばかりだった。だからこそ自分と母親の間に生まれた差に悩まされ、コンプレックスとなっている。<br><br>だが、夢だけは譲れない――<br><br>「桜、ポケモンを信じなさい。喧嘩しても悩んでも泣いてもいい、どんなことがあってもあなたがポケモンに信頼の心を寄せればきっとポケモンはその想いに応えてくれるわ。新人トレーナーとしての最初の仕事は「ポケモンと信頼関係を築くこと」よ！」<br><br><font color="#FF6699">「ママ……うん、ありがとう。わたし頑張ってくるからテレビで見ててね！」</font><br><br>桜はリュックを背負い玄関に向かうと、サキとヤヤコマもその後を追い玄関に向かう。するとサキは準備完了した桜に何かを手渡した。手のひらサイズにおさめられたそれはピンク色に輝く綺麗なダイヤモンドのペンダントだった。<br><br><font color="#FF6699">「これは……？」</font><br><br>「お守り。アタシがレーサーだった時からずっと持っていたものよ、今度は桜を守ってくれますようにってまじないをかけたわ。何事も当たって砕けろ！頑張ってね！」<br><br><font color="#FF6699">「ありがとうママ！じゃ、ポケモン乱獲の旅！いってきまーす！」</font><br><br>「コンテストに集中しろコンテストに！」<br><br>玄関の扉を開けて飛び出す。<br>後ろではサキとヤヤコマが手を振って彼女の背中を見送っていた。庭で欠伸をしていたサイホーンにも「いってきます！」と挨拶をすると大きな口を開けて鳴き声をあげてくれる。サイホーンもまた彼女の旅立ちを祝っているようだった。<br>家族たちに手を振り、そして前を見据えて走る。敷地内を出ると同時に、桜と同じように隣の家の敷地内から出てくる人の姿が見えた。<br><br><font color="#3366FF">「あれ、お隣さん？」</font><br><br><font color="#FF6699">「あっ……！カルムくん……！」</font><br><br>桜とばったり居合わせたのは、自分の隣に住んでいる「カルム」という男の子だ。赤い帽子がトレードマーク。少し長めの黒髪に青色を基調としたジャージが特徴。動きやすいスポーツマンといった格好のその少年は居合わせたことに最初は驚いた顔をしたものの、すぐに冷静な表情へと切り替わり桜を見下ろした。人見知りが激しい桜はビクリとして怖気づく。<br><br><font color="#FF6699"><font color="#3366FF">「なにそのリュック？もしかしてこれから旅立ち？」</font></font><br><br><font color="#FF6699">「そ、そうだけど？カルムくんもだよね？お互い頑張ろ――」</font><br><br><font color="#3366FF">「悪いけど、俺は君のようにポケモンの見た目を重視する弱いトレーナーになるつもりはないから一緒にしないでくれるかな。じゃ」</font><br><br>きっぱりとそう言い放ち、彼はスタスタと歩き去った。<br><br>「な、何よぅ！あの態度酷い酷い酷いひどーい！！もう知らない！ぷんっ！」<br><br>呆然と立ち尽くす桜は大声でそう叫ぶ。カルムとの出会いはこれが初めてではない。隣に住んでいる子供ということで顔見知りではあるし親同士が仲良しだから接したことも多い。が、人見知りが激しい自分はカルムやその友達と長く付き合えることなく距離を置いていたのだ。<br>あの言い分から察するに、彼もまたポケモントレーナーになった様子。ただ彼とは歩む道が違う、コンテストアイドルを目指す桜をよく思っていないのだ。<br><br><font color="#FF6699">「確かにカルムくんの言うことも分かるけど、でも……」</font><br><br>――この夢だけは諦めたくない。<br><br>普段の弱気な自分はちょっとだけ忘れて、桜は前を見据え走り出した。プラターヌ博士からパートナーとなるポケモンをもらった時からトレーナーとしての道を歩み出す。きっとこれから色んなポケモンと出会い、色んな出来事を体験し、涙を流したり喧嘩をしたり立ち止まることもあるだろう。だが人見知りが激しくて友達ができず外に出ることすらままならなかった桜は、少しでも前に出て夢に近づきたい。誰かの役に立ちたいと改めて強く思うのだった。<br><br>これからポケモンと共に華々しいステージに立つ、いつか〝彼女″のようなコンテストアイドルになることを夢見て――<br><br><br><br><br><br><br><br>＊＊＊＊＊＊＊<br><br><br><br><br><br><br><br>地元のアサメタウンを抜ける扉を潜ると「アサメの小道」と呼ばれる小さい道に出た。その道はすぐ隣の街・メイスイタウンへと続いている。<br>街からはほとんど出たことがなかった桜はこの道を通るのは何年振りで、1本道とはいえ長く感じる。途中の木陰で休もうと足を踏み入れた桜は木に寄り掛かってぺたんと座り込んだ。<br>プラターヌ博士との約束は午前9時、まずメイスイタウンから出る電車に乗ってプラターヌ研究所があるミアレシティまで行くつもりだ。――ミアレシティといえばこのカロス地方で一番の大都会、桜もたびたび行ってみたいと思うほど煌びやかでオシャレや流行の最先端を行く街だ。<br>前もって買っておいた携帯端末を起動し、タウンマップアプリを開いて道を確認する。<br><br><font color="#FF6699">「メイスイタウンからミアレシティまでは電車に乗れば30分くらいで行けるね……よしっ！」</font><br><br>行き先と時間を確認し立ちあがったその時、近くの草むらがガサガサと揺れた。桜は「きゃっ」と小さく悲鳴を上げ頭を抱えて縮こまると、野生のヤヤコマやホルビーがぴょっこり顔を出し手どこかへと去っていった。<br>何にでもすぐに怯える人見知りだからいつまでたってもポケモンと友達になれないのだ……桜はいつも心の中で呆れ後悔している。ポケモンが優しく可愛い子たちだということは分かっているのに身体がそううまく事を運んでない。<br><br><font color="#FF6699">「ダメだなぁわたし、いつも怯えて怖がって……これじゃあ博士のところにいるパートナーになる子と仲良くできないよ……」</font><br><br>ふぅと息をつきながら立ち上がった、その時だった。<br>ホルビーたちが出てきた草むらの少し奥のほうから、軽やかな音が聴こえたのである。それは野生ポケモンの足音や羽音とは違う……まるで踊っているような軽やかなステップだ。踊ることや歌うことが好きな桜は、それに怯えるよりも好奇心のほうが勝り草むらをかき分けていく。道とは少しはずれたその先には――小さい森の広場が広がっていた。<br>そしてその真ん中では……<br><br><font color="#FF6699">「…………あ」</font><br><br>――金色の毛をした狐のようなポケモンが、歌って踊っていた。<br><br>耳は狐のような形だが四足で、ふわふわの毛が特徴のポケモンが岩の上で美しく歌って踊っている。まるで岩の上がステージのように、そしてそのポケモンは羽根でも生えているかのように軽やかに、煌びやかに、風に身を任せながら踊っている。<br>人見知りが激しい桜も、このポケモンの魅力に釘づけだった。<br><br><font color="#FF6699">「かわいい……っ、なんて名前のポケモンだろう。踊るのが大好きなのかな」</font><br><br>見たことがないポケモンだった。まだトレーナーになりたてで、博士からポケモン図鑑をもらわないとどんなポケモンなのか把握できない。少なくともアサメタウンなどの田舎に住んでいる野生ポケモンの中ではその姿を見たことがなかった。<br><br><font color="#FF6699">（ポケモンコンテストライブでは、こんなふうにポケモンたちを楽しく踊らせたいなぁ……）</font><br><br>草陰に隠れながら楽しそうに踊る様子を伺っていたが、もう少し近くまで行って見ようと身をかがめながらゆっくりと歩いていく。……が、警戒心が強いのか桜の気配に気づいたそのポケモンはびくりと身体を震わせこちらへと視線を向けた。<br><br>『ふぉこっ？』<br><br><font color="#FF6699">「あっ、あの……邪魔をしてごめんね。その踊りとても素敵ね！わたしも歌うこととかダンスとか好きなのっ」</font><br><br>『ふぉこっ……！』<br><br>そのポケモンは威嚇した、警戒しているようだった。<br>狐の種類は元々警戒心が強いとはいうが、野生ポケモンにしてはやけに人間に慣れている。こうして近づいても怖気づかないのがいい証拠だ。しかしそのポケモンは威嚇した後少しずつ後ずさり、草むらの中へと消えていった。<br><br><font color="#FF6699">（お友達になりたい……）</font><br><br>ポケモンに対し、初めてそう思った。<br><br>人見知りが激しく臆病だが、踊ることが大好き。まるで自分を見ているような感覚に襲われる一方、似たような性格をしているこの子となら一緒に悩みやコンプレックスを乗り越えてステージに立てるのではないかと思ったのだ。だが桜はすぐに首を横に降って、あの子が逃げた方向へと目を向けた。<br><br><font color="#FF6699">「だからといって無理に誘うのは違うよね。あの子の気持ちはあの子のもので、踊るのが好きだからといってステージに立とうなんて思ってないかもしれない。それにコンテストに出るということは人の目にさらされるということだから……人見知りが激しいあの子はそれを嫌がるかもしれないもん」</font><br><br>あの子のことは諦めよう。<br>きっとあの踊りはこういう自然で踊るからこそ美しく魅力が引き立つもの、無理にステージで躍らせることもないだろう……そう心の中で諦めると共に「がんばって」と心の中で応援の言葉を告げ、その子が去った方向へと頭を下げてそこから去ろうとした。<br><br>……その時だった。<br><br>『ふぉこーーーーーーっ！』<br><br><font color="#FF6699">「っ！？」</font><br><br>あのポケモンの悲鳴が、森の奥から聞こえ木霊した。<br>突然の悲鳴にびくりと身体が震えたが、同時にただならぬ雰囲気も感じる。あのポケモンが危機的状況に陥っているんだと瞬時に判断した桜は怯えるよりも先に足が動き、悲鳴が聴こえたほうへと走っていく。<br>草むらをかきわけさらに奥へと進むとそこには――<br><br>『ふぉここーっ！』<br><br>その先で待っていた光景――先ほどまで華麗に踊っていたあの小さいポケモンが、別のポケモンに捕えられていた。相手のポケモンはイカのような姿をしていて紫色のボディといやらしい瞳をしており、長い触手であの子を捕え離さないでいる。<br>あのポケモンが嫌がっているということは間違いなく仲間ではないということだ。今日からポケモントレーナーになったのだからポケモンを助けるのも仕事のうち。とはいえ……<br><br><font color="#FF6666"><font color="#FF6699">（……怖いっ）</font></font><br><br>桜の身体はガタガタと震えた。その辺のホルビーなどの野生ポケモンすらまともに顔を合わせられず逃げ回っていた桜がこんな大型の、それも見たことのない強そうなポケモンと対峙し助けられるわけがなかった。逃げたいという気持ちに駆られた。<br>……だが。<br><br><font color="#FF6699">「は、放してあげて……！その子嫌がってるよ！」</font><br><br>『っふぉこ……？』<br><br>『ネロネロ～？』<br><br><font color="#FF6699">「なっ、なにその厭らしそうな顔！わ、わたしだってもうトレーナーになったんだから！コンテストアイドルになるんだもん！」</font><br><br>怖いし声も震えてるけど、強気にそう言った。<br>あの素敵な踊り、楽しそうに踊るこの子の想いを守らなければ……そう思ったからだ。<br>身体も言葉も震えているし、今にも逃げ出したい気持ちもある。だがあの子の叫び声と嫌がっている表情から自然と体が動いていた。そしてその怯えつつも立ち向かう姿勢はそのポケモンにも届き、目が潤んでいるように見える。<br>イカのようなポケモンはニヤリと笑みを浮かべ、捕えたその子を離さないままゆっくりと桜へと近づいてきた。そして――<br><br>――「シャドーボール」。黒く禍々しい珠の攻撃が桜へと襲い掛かった。<br><br><font color="#FF6699">「きゃあぁっ！」</font><br><br>もうダメかと思った。<br>トレーナーになったばかりなのにハプニングに巻き込まれる始末、それにあの子を助けることができず何もできない自分が歯がゆい。桜は涙を浮かべながらぎゅっと目を閉じた。<br><br><font color="#FF6699">「……っ？」</font><br><br>『ふぉこーーーーっ！』<br><br>攻撃が飛んできたのに、その痛みはいつまでたっても感じない。ふと瞳を開ければ、そこにはあの子が、放たれた「シャドーボール」を無数の炎で打ち返した。「ひのこ」という技だ。捕えられていたその子は、自ら触手から逃れて桜を守るように立っている。<br><br>『ネーロネロネロ！』<br><br>イカのようなポケモンはその子に狙いを定め、紫色の光を放ってきた。「サイケこうせん」だ。その閃光を、あの子はひらりと避ける。目の前に飛んできた妖しい光を受け流し華麗なステップで回避、そしてくるんと身体を翻し敵ポケモンの背中を捕えた時――<br><br><font color="#FF6699">「「ひのこ」！」</font><br><br>『ふぉっこー！』<br><br>桜の呼吸と会わせ、指示に従い攻撃。<br>その子が身体を翻し口から炎を吐くと、無数の火の粉が発射される。その火の粉は敵の腹部や顔に命中し爆発が起こった。なんで技名が分かったのか分からない、そしてなぜその子が素直に指示を聞いたのか分からない。その子はスタッと地面に着地すると、こちらに目線を向けこくんと頷いた。<br><br>　（自分が信頼を寄せれば、ポケモンはそれに応えてくれるわ）<br><br>その時になって初めて、母親の言葉を実感した。<br>懐いているわけでもその子をゲットしたわけでもない。だけどお互い同じ道を歩み、信頼を寄せればその子は息を合わせその想いに応えてくれた。桜はこくんと頷いて笑顔を向けると、その子もまたおずおずと笑みを浮かべ尻尾を振って応えた。これが桜とその子の初めての出逢い、初めて友情が生まれた奇跡――<br>一方で疑問が1つ。風にあおられ爆風が晴れると、そこにはあのイカの姿をしたポケモンがどこにもなかった。おそらくあの爆風を利用して逃げたのだろう。<br><br>森から抜け、アサメの小路へと戻ってきた桜はその子の傷を手当てした。旅立つ前に母からトレーナーの必需品だから持っていけと傷薬を大量に持たせられたおかげだと心の中で思いながら、切り株の上に座ってその子を膝の上に乗せ傷薬で傷を癒す。<br>あれだけ自分を警戒していたこのポケモンも、あの事件がきっかけか素直に触らせてくれてこうして膝の上に乗せても全く嫌がらない。<br><br><font color="#FF6699">「わたし、此花桜。コンテストアイドルになって、ポケモンコンテストライブっていうポケモンの美しさを演技するステージに立つのが夢なの。と言っても今日旅立ったばかりの新人トレーナーなんだけどね」</font><br><br>『ふぉこ？』<br><br><font color="#FF6699">「もしあなたがよかったら、その可愛い踊りをステージで披露してみない？もちろん嫌ならいいの、好きなところで自然に踊るのが一番素敵だと思うから」</font><br><br>『…………』<br><br>目線を戻しじっと黙っている。きっと考えているのだろう。それはそうだ、これまで野生として暮らし自然の中で踊っていた環境から、トレーナー付きのポケモンとなりコンテストという人がたくさん集まるイベントで踊ることになるのだから……。それにこの子は自分と同じくらい人見知りが激しいのだから無理はさせられない。桜は笑みを浮かべながら、なめらかなその子の身体をゆっくりと撫でてやる。<br><br><font color="#FF6699">「わたしはあなたが行きたい道を応援す――」</font><br><br>『ふぉこーっ！』<br><br>くるりと振り返り、その子は笑って応えてくれた。「うん」とはっきり答え頷き尻尾を振って「いいよ」と笑顔を向けている。<br><br><font color="#FF9999"><font color="#FF6699">「一緒に来て、くれるの？」</font></font><br><br>『ふぉっこ！』<br><br><font color="#FF6699">「ありがとう！」</font><br><br>ぎゅっとその子を抱きしめる。その子もまた受け止めるように桜に笑顔を向けた。似た者同士、とはよく言ったものだが本当によく似ているこの子とならどんな困難だって乗り越えられる気がして、よりいっそう嬉しくなったのだ。<br>これが桜とパートナーの最初の出逢い――<br><br><font color="#FF6699">「よろしくね、わたしのパートナーさん」</font><br><br>『ふぉこっ♪』<br><br><font color="#FF6699">「そういえばあなたの名前まだ知らないね。博士からポケモン図鑑もらって調べないと……ってああっ！あなたもしかしてプラターヌ博士のところにいる初心者用ポケモンのフォッコ！？」</font><br><br>『ふぉこ！』<br><br>なんという偶然だろうか。<br>野生かと思われていたこのポケモン、どこかで見たような姿をしていると思ったらプラターヌ博士のところにいるカロス地方の初心者用ポケモンの1匹。炎タイプの「フォッコ」だ。なぜこんな森の中に、研究所の外にいるのかは分からないが――<br><br><font color="#FF6699">「あっ、博士の待ち合わせの時間！電車の時間！フォッコのこともそうだけど、約束の時間に遅れちゃう～！」</font><br><br>『ふぉこー？』<br><br>がばっと立ち上がった桜は携帯端末で時間を確認し、慌てて走る。この子のことですっかり忘れていたが、プラターヌ博士との待ち合わせの時間まであと1時間ほどしかない、今から電車に乗ればギリギリ間に合うだろう。最初のパートナーになったこの子を肩に乗せ、電車が出るメイスイタウンへと向かって走り出した。<br><br>オシャレ好きで踊るのが大好きなポケモン。<br>まるで鏡を見ているかのような似た者同士でまだまだ弱いけれど、だからこそきっとどんな困難だって一緒に乗り越えられる……。共にステージに立って、歌って踊ってその魅力を存分に披露できた時――きっと誰よりも美しいコンテストアイドルとなるだろう。<br><br>――此花桜とパートナーの旅は、ここから始まった<br>
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<link>https://ameblo.jp/mikazuki5010/entry-12098218227.html</link>
<pubDate>Sun, 22 Nov 2015 05:23:54 +0900</pubDate>
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<title>設定【随時更新】</title>
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<![CDATA[ <font color="#FF0000"><strong>※注意書き↓<br>・アニメポケットモンスターのストーリーを基に制作する二次創作小説となります。登場キャラクターはゲームに登場するキャラクターと一部のアニメキャラのみ（サトシなどは登場しません）トレーナーの手持ちポケモン、イベント、その他要因はアニメに準じています。<br>都合よく改変している部分が多いので予めご了承ください。</strong><br></font><br><strong>ポケモン</strong><br>この世界に存在する不思議な生き物たち。現在は700匹以上いると確認されている。10歳になった少年少女たちはポケモントレーナーの資格を得て、ポケモンをパートナーに己の夢を叶える旅を始める。<br>この小説ではポケモンは原作と異なり、技を4つ以上覚えることができるが1度のバトルにつき使用できる技が4つまでと限定されている。覚える技や能力は原作に沿っている。アニメでたびたび見かける「かわせ」「よけろ」はなく、ポケモンが独自の判断で回避する。<br><br><strong>ポケモントレーナー</strong><br>ポケモンを扱う者全てを差す。10歳以上を満たす少年少女たちがその資格を得ると、その地方のポケモン博士から最初のポケモンをもらい旅に出ることができる。トレーナー設定はアニメ沿いでポケモンを育成し鍛える者をポケモンブリーダー、フィールドワークでポケモンを観察する者をポケモンウォッチャー、ポケモンの美しさと魅力をステージで披露するコンテストアイドル（ORAS設定。別地方ではコーディネーターと呼んでいる）、ポケモンを専門とした治療を行うポケモンドクターなどが存在する。<br><br><strong>ポケモンコンテストライブ</strong><br>コンテストアイドルになった少女たちの夢のステージ。バトルをメインとしたポケモントレーナーとは違い、こちらは各地で開かれるポケモンコンテストライブというステージでポケモンの技と能力を使いトレーナーと共に演技をすることが仕事。ORASに登場したポケモンコンテストの設定とアニメに登場した<strong>トライポカロン</strong>の設定を1つにまとめて<strong>ポケモンコンテストライブ</strong>なるイベントを作りました。なのでルールや設定はトライポカロンをイメージしていただけると嬉しいです。この小説ではトライポカロンの部分をポケモンコンテストライブという名のイベントに差し替わっておりますので予めご了承ください。<br>カロス地方で盛んに行われ、各地で大会が開催されている。また、各地で非公式の大会が開かれることも多い。<br>＜設定＞<br>1つの地方につき3回以上優勝すると「グランドフェスティバル」への参加が認められる。「グランドフェスティバル」で優勝すると、トロフィーが授与され、コンテストアイドルのトップの証として「プリンセスアイドル」の称号が与えられる。競技は一次審査と二次審査に分かれており、一次審査はテーマパフォーマンス、二次審査はフリーパフォーマンスが行われる。コンテストライブに出場するトレーナーは「コンテストアイドル」と呼ばれる。出場条件は、女性のみ。<br>内容は『ポケモンコンテスト』とほぼ同じだが、バトルはない。<br>＜基本的なルール＞<br>一次審査・テーマパフォーマンスでは、テーマに沿ったポケモンの魅力を引き出すパフォーマンスをする。テーマはファッションショーやポフレ作り、トリミングなど大会ごとに異なる。<br>二次審査・パフォーマンスステージでは、トレーナーとポケモンのコンビネーション演技を行う。ポケモンの能力や魅力を最大限に発揮しながら、トレーナーとのパートナーシップを自由に表現する。優勝するとプリンセスキーが授与される。<br>1つの地方で3回以上優勝すると、「グランドフェスティバル」へ参加することができる。<br>＜グランドフェスティバル＞<br>地方別に開かれるコンテストライブ最高峰の舞台。その地方で3回以上優勝した者だけが参加資格を得られる。大会形式は各地の大会と同じ一次審査、二次審査の二部で構成される。<br>グランドフェスティバルで優勝した者にはトロフィーが授与され、コンテストアイドルのトップの証として「プリンセスアイドル」の称号が与えられる。<br><br><strong>登場キャラクター</strong><br>主人公はXY女主人公をオリジナルに変えた感じで見た目は大幅に異なる。アニメ沿いの話を中心としているがサトシなどのアニメキャラクターは登場しない。登場人物は主にゲームキャラクターのみ、アニメ限定のキャラはジョーイとジュンサーなど。予めご了承ください。<br>登場キャラクター及び手持ちポケモンは随時更新します。<br>＜主に登場する登場人物＞<br><strong><font color="#FF6699">・主人公</font></strong><br>本編の主人公＆ヒロイン。プリンセスアイドルを目指し、新人コンテストアイドルとしてポケモンコンテストライブ出場の旅に出た少女。詳細は別記載。<br><strong><font color="#6633FF">・カルム</font></strong><br>主人公の隣に住む男の子。チャンピオンを目指す冷静な性格で、「強さ」が全てだと考えている。強くなるために尽くす努力家。バトルよりポケモンの美しさや魅力を重視する主人公をよく思わない。途中から主人公と共に旅をする仲間になる。手持ちポケモンはケロマツ、ピカチュウ、ヤヤコマ、ヤンチャム、オンバット。<br><strong><font color="#CC0066"><font color="#9966CC">・サナ</font></font></strong><br>カルムの友達その1。主人公と同じコンテストアイドルを目指すよき女友達。途中から主人公と共に旅をする仲間になる。手持ちポケモンはフシギダネ、フラベベ（黄色の花）、ゴチム、ペロッパフなど。<br><strong><font color="#339966">・トロバ</font></strong><br>カルムの友達その2。カメラを手にポケモンの写真を撮りながら旅をしているフォトグラファー。ゆくゆくはプラターヌ博士のお手伝いをしたいらしい。手持ちポケモンはハリマロン。<br><strong><font color="#FF6633">・ティエルノ</font></strong><br>カルムの友達その3。ダンサーを夢見て、手持ちポケモンも踊りながら戦う独特のセンスを持つ。手持ちポケモンはゼニガメ、ニョロトノ、ルンパッパ、カポエラー。<br><strong>・プラターヌ博士＆助手2名</strong><br>旅に出た主人公たちをサポートし、時にはトレーナーとポケモンの友情をより高め楽しんでもらおうとイベントを開催している。<br><strong>・ジュンサー</strong><br>各地の街の警備をする巡査。<br><strong>・ジョーイ</strong><br>ポケモンセンターにてポケモンの手当てや回復を行う女医。<br><strong>・フレア団</strong><br>カロス地方で密かに暗躍しつつある謎の組織。アニメではまだ出ていないが先駆けて登場。<br><strong><font color="#CC0066">・ローズ</font></strong><br>現プリンセスアイドルの称号を持つ金髪美少女。主人公の憧れでありコンテストアイドルを目指すきっかけの人物。手持ちポケモンはテールナー、フレフワン。<br><strong>・カルネ</strong><br>カロス地方のチャンピオンにして大女優の女性。パートナーはサーナイト。<br><strong>・各地ジムリーダー</strong><br>ポケモントレーナーたちの最難関として待ち受けるポケモンジムのリーダー。<br><strong>・ダイゴ</strong><br>ホウエン地方のチャンピオン。メガストーン、そしてメガシンカのルーツを追求し旅をしている鋼ポケモン使い。パートナーはメタグロス。<br><strong><font color="#3366CC">・三日月</font></strong><br>コンテストライブにて出会った平安貴族風の美青年。優雅な舞いを得意とし、ポケモンたちも優美な踊りで戦い圧倒的強さを誇る。手持ちポケモンはブラッキー、ゲッコウガ、ニャオニクス♂<br>※モデルは「刀剣乱舞」の三日月宗近をイメージしている。<br><br><br><br><br>なるべく原作を崩壊させないような話を作るつもりですが、なにせ最近は刀剣乱舞一筋にプレイしていたので原作設定を忘れているかもしれません。「原作じゃなきゃいやだ！」「アニメ沿いならとことんアニメに沿ってくれ！」という方はUターンをおすすめいたします＞＜。<br>
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<pubDate>Sun, 22 Nov 2015 05:23:06 +0900</pubDate>
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<title>主人公紹介【随時更新】</title>
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<![CDATA[ <font size="4"><strong><font color="#FF6699">此花桜（このはなさくら）</font></strong></font><br>年齢　10歳<br>職種　コンテストアイドル<br>出身地　カロス地方アサメタウン（生まれはジョウト地方）<br>容姿　桜色の長いツインテールをリボンで結っているのが特徴。服装はXY女主人公の服装をアレンジしたものを使用。背中にリュックを背負っている。10歳にしてはやや小柄な容姿。全体的に見た目はニンフィアをイメージしている。周りの人間からよく「可愛い」「お姫様みたい」と褒められるほどの可憐な容姿をしている。<br>コンテストライブでは桜柄の和服（振袖）を着用。<br><br>＜性格・特徴＞<br>・本作のメインヒロイン。一人称は「わたし」。<br>・幼少時からコンテストアイドルに憧れており、いつか自分もポケモンと共にステージに立ちポケモンの魅力を披露したいと夢見ていた。生まれはジョウト地方で数年前にカロス地方に引っ越してきたが、ジョウトに住んでいた時の記憶はない。10歳の誕生日を迎えてポケモントレーナーの資格をもらい、現プリンセスアイドルの称号を持つローズのようなコンテストアイドルを目指すことを決意し旅に出る。<br>・心優しい性格だが、<strong>ツンデレ</strong><strong>属性</strong>でありワガママですぐ駄々をこねる。感情の浮き沈みが激しく落ち込むと極端に自虐的になり、良いことがあると調子に乗ることも。極端に引っ込み思案で人見知りが激しく、初対面の人間やポケモンとはうまくコミュニケーションが取れなかったり逃げ出す傾向にある。コンテストライブ初デビューでは緊張してしまったことが原因で1次審査で敗退してしまい、ポケビジョンの撮影でも恥ずかしさのあまり逃げてしまった。吊り橋や高い所や幽霊や心霊スポットを怖がったり、サナたちから「可愛い」と言われて恥ずかしがったり、ポケビジョンの撮影の時や、クノエシティで行われたファッションショーのモデルとして出場した時に緊張するなど全体的に控えめであるが、ポケモンを守るため自ら身体を張ることもあり、トレーナーとしての責任感やポケモンを想う心の強さを持ち合わせる。このように非常に難がある性格の持ち主である。<br>・一方で、非常に慈愛に溢れた少女で「こんな自分でも少しでも誰かの役に立てるのならそれだけで幸せ」だと語っており、カルムの好きなバトルイベントを紹介したり、たとえ自分のポケモンでなくとも傷ついたポケモンを率先して手当てするなど自分のメリットにならないことでも力になろうとする健気さも持ち合わせる。また相手の気持ちをよく理解し、相手のためになる道へと導く人心掌握術も持ち合わせる。サナ曰く「慈愛の女神みたい」。<br>・寝起きはあまりよくないのか、家ではいつもヤヤコマに起こされている。<br>・流行に敏感でミーハーな面もあり、カロス地方のチャンピオンであり女優もこなすカルネに「全てにおいて完璧な女性」と強い憧れを抱いている。<br>・オシャレが大好きで、ファッションセンスが抜群。「ポケチェンミラー」というオシャレアイテムを所持しており、様々なファッションに着替えることができる。可愛いポケモンや美しいものに憧れるだけでなく、不格好なポケモンを美しく着飾ることにも長けている。いつもメイク道具やアクセサリーケースを持ち歩いており、街のブティックに立ち寄っては洋服やアクセサリーを見て回ったりポケモンのコーディネートや毛づくろいも全て自分で行っている。そのセンスはチャンピオン・カルネが一目置くほどであり、一時は「ポケキャン」というファッション雑誌専門のアーティストにスカウトされたことも。<br>・歌や踊りが得意で、旅に出るまでは稽古を習っていたらしくコンテストライブでも披露している。カルムがジム戦における対策で悩んでいた時にポケモンとの呼吸やタイミングを教え「カルムだけのリズム」を引き出し勝利に繋げた。<br>・お菓子作りも得意で、特に和菓子を得意とする。皆にクッキーやマカロンやケーキ、ポケモンたちにはポフレを作って振舞うことが多く味も好評である。好きな食べ物はあんみつと答えているがお菓子ならば和洋関係なく好んで食べている。<br><br>＜所持アイテム＞<br>XY版ポケモン図鑑（ピンク色）・ホロキャスター（赤色）・携帯端末（様々なアプリが搭載されている二面性の端末。イベントやタウンマップ、訪れた街の紹介や店の案内、ネットや動画などを調べる際に使用する）・ポケチェンミラー・メイク道具・アクセサリーケース・衣装ケース・コンテストパス<br><br>＜戦歴・プリンセスキーの数＞<br>プリンセスキー0個<br><br>＜ポケモン＞<br>※随時更新<br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20150418/08/masalove5010/ea/e2/g/o0096009613279343693.gif"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20150418/08/masalove5010/ea/e2/g/t00960096_0096009613279343693.gif" alt="" width="96" height="96" border="0"></a>→<a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/49/7a/g/o0096009613490525186.gif"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/49/7a/g/t00960096_0096009613490525186.gif" alt="" width="96" height="96" border="0"></a><br><br>フォッコ→テールナー♀<br>特性　もうか<br>技　ひのこ、ひっかく、おにび、かえんほうしゃ、サイコショック、ニトロチャージ、だいもんじ<br>・プラターヌ博士から貰った桜の最初のポケモン。プラターヌ博士曰く「勝手に出歩いては踊っている気まぐれな子」で博士も手を焼いていた。桜とはアサメの小路で踊っていた時に出会い、当初は彼女に警戒心を抱いていたがカラマネロに襲われた時やフレア団により暴走したガブリアスを止める時に共に戦い、お互いに絆が生まれパートナーに選んだ。<br>・気まぐれな性格でオシャレが大好き。若干嫉妬深い所があり自分より可愛いポケモンに不満を見せる。小枝が大好物。<br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20150419/07/masalove5010/f7/ce/g/o0096009613280293958.gif"><img 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href="http://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/51/ad/g/o0096009613490526830.gif"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/51/ad/g/t00960096_0096009613490526830.gif" alt="" width="96" height="96" border="0"></a>→<a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/35/6b/g/o0096009613490527238.gif"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/35/6b/g/t00960096_0096009613490527238.gif" alt="" width="96" height="96" border="0"></a><br><br><br>ヒトカゲ→リザード→リザードン♀<br>特性　もうか<br>技　ひのこ、ひっかく、えんまく、ほのおのうず、かえんほうしゃ、りゅうのいかり、メタルクロー、ドラゴンクロー、げきりん、はがねのつばさ、ブラストバーン<br>持ち物　リザードナイトX<br>・カントー地方の初心者用ポケモン。プラターヌ博士とのバトル後、3匹の中から選択し譲り受けた。その際に博士からメガストーン「リザードナイトX」を貰い所持している。<br>・明るい性格だが少々気難しく、気に入らない人間には炎を吐く。桜とは正反対な性格だがそれゆえにお互いの長所短所を支え合うよき理解者であり、相性は良い。第二の相棒ポジションである。<br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20151025/07/masalove5010/1a/ea/g/o0096009613464123599.gif"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20151025/07/masalove5010/1a/ea/g/t00960096_0096009613464123599.gif" alt="" width="96" height="96" border="0"></a><br>ラプラス♀<br>特性　ちょすい<br>技　れいとうビーム、なみのり、みずのはどう、こおりのつぶて、うずしお、ぜったいれいど<br>・フレア団により船が壊されて海を渡れず困っていた桜の元に現れた水タイプのポケモン。かつてフレア団の企みにより親を傷つけられた経緯を持ち、悪を許せない正義感の持ち主。温和な性格でみんなの「お姉さん」ポジション。人を乗せて海を渡るのが好き。<br><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/dd/5e/g/o0096009613490520672.gif"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/dd/5e/g/t00960096_0096009613490520672.gif" alt="" width="96" height="96" border="0"></a>⇔<a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/ec/6b/g/o0096009613490523965.gif"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20151122/07/mikazuki5010/ec/6b/g/t00960096_0096009613490523965.gif" alt="" width="96" height="96" border="0"></a><br><br>アブソル♀<br>特製　きょううん<br>技　つじぎり、ふいうち、サイコカッター、あくのはどう、メガホーン<br>持ち物　アブソルナイト<br>・森の巫女であるミコトと共に神社に住んでいた野生のアブソル。カロス地方内で起きつつある災いを感知して山を降り、同じく不吉な予感を感じていた桜と接触し、「人間とポケモンの力が必要になる」と語りかける。そして桜と共にフレア団の団員たちを追い払い、自ら志願しゲットされた。その後ミコトから「アブソルナイト」を貰い所持している。<br>・手持ちに加わる時はラプラスと交代で参加している。
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<pubDate>Sun, 22 Nov 2015 05:21:57 +0900</pubDate>
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<title>ポケモン二次創作小説　はじめます！</title>
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<![CDATA[ <font size="5"><strong>ポケモン二次創作小説を開始します！（・∀・）</strong></font><br><br>とうらぶを始める前からポケモンのことを知っていたポケモン世代です。ゲームは初期の「緑バージョン」から「金バージョン」「ルビー」「パール」「ブラック」「ホワイト2」「X」「オメガルビー」とプレイしてきましたが……<font size="5"><strong>とうらぶを初めてからはほとんど全て売ってしまったｗｗｗ</strong></font><br>ですがアニメは今でもちょこちょこ見ているので、<font size="4"><font color="#FF6699"><strong>小説はゲーム設定に近いアニメ沿い？</strong></font></font>で考えております。これまで何度か企画や設定を考えてはいたのですが、とうらぶを愛するあまり手がつかなかったんですよねｗｗ実際とうらぶのほうが優先ですが、ちょこちょことポケモン小説を更新していけたらなぁと思います。<br><br>舞台は今のアニメに沿ってXY編。ただしORAS設定も含めてみたいと思います。<br><br>テーマは<strong>「人とポケモンの繋がり」「結びつき」「愛」「オシャレ」</strong>かな？XYは原作の時点で人とポケモンの繋がりをテーマにしていたようでしたし、カロス地方はモデルがフランスということでオシャレや魅力、ファッションや煌びやかなお店が満載だった覚えがあります。<br>あとこれはあらかじめ注意しておきますが、ゲームやアニメに沿って物語を進行していく予定ですが<strong>いくつか原作にはないオリジナル設定</strong>を含みます。原作との相違点は随時お知らせいたします！！<br><br><font color="#FF0000"><font size="5"><strong>※注意書き↓<br>・アニメポケットモンスターのストーリーを基に制作する二次創作小説となります。登場キャラクターはゲームに登場するキャラクターと一部のアニメキャラのみ（サトシなどは登場しません）トレーナーの手持ちポケモン、イベント、その他要因はアニメに準じていることもあります。<br>都合よく改変している部分が多いので予めご了承ください。</strong></font><br></font><br><br><br>では、続報をお待ちくださいませо(ж＞▽＜)ｙ ☆<br>
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<pubDate>Sun, 22 Nov 2015 05:20:16 +0900</pubDate>
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<title>はじめに</title>
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<![CDATA[ <font size="4"><strong>こんにちは！<br>ポケットモンスター大好き！イーブイ大好きなポケモントレーナーです！</strong></font><br><br>ポケモンのあれこれについて、そしてポケモン二次創作小説を描くにあたってブログを作りました！更新は遅くなると思いますが、ぼちぼちやっていきますのでどうぞよろしくです！
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<pubDate>Sun, 22 Nov 2015 05:17:43 +0900</pubDate>
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