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<title>SINCERO-FF</title>
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<description>主にサイトに投下していたSJのFFCP話を放り込むブログです。閲覧の際にはご注意ください。</description>
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<title>黒に隠れたメッセージ[ヘイェ]</title>
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<![CDATA[ <br>誕生日で、同時に入隊日でもある明日。<br>エルフには申し訳ないけど非公開での入隊にした俺に、ヒチョリヒョンは「お前らしい」と言って笑った。<br><br><br><br>「俺らは見送り、行ってもいいんだろ？」<br>「うん。ていうかエルフも入隊セレモニーは見れると思うよ。非公開っていっても撮影が駄目なだけだから」<br>「そうか。ま、健康にな。しっかりやれよ」<br><br><br><br>そういって泣きそうな笑顔で頭を撫でてくれたヒチョリヒョンを、ぎゅっと抱きしめると「おいやめろ、」なんて言いながらヒチョリヒョンも抱きしめ返してくれた。<br><br>入隊日前日、最後にメンバーとゆっくり出来る時間を、噛み締めるように過ごす。<br>当日見送りにいけないから、とインスタでジョンスヒョンからのエールも貰って、自分の中での整理もついて、あとは行くだけ。意外とこの時間が一番焦れるなぁ、と1人笑う。<br><br><br>.......ジョンウニヒョンは何してるかな。<br>「写真撮ろう！」なんてジョンスヒョンの声に、後輩達に混ざって一緒に撮ってくれたジョンウニヒョン。元々ヒョクの見送りのために顔を合わせていたけど、それはメンバーとしてで....付き合ってる身として........恋人としてはまったく会えてない。<br><br><br>「次会うとき、幸せに」なんてコメントも嬉しいけど。俺はヒョン自身に会いたいのに。<br><br><br>俺らがいない間はKRYとしての仕事が多くなるだろうから、ヒョンはヒョンで変わらず忙しいのも分かるけど...でも、「体休めろ」なんて理由で俺を宿舎から追い出すなんて酷くない？(正確にはジョンウニヒョンの部屋から追い出された俺が拗ねてマンションに帰ってきたんだけど。同じことだ)<br><br><br>だって、2年だ。<br><br>2年って結構長い。もう兵役を終えた先輩によれば、「最初の1年は早いけど、あとの1年は長い。」という感じみたい。残り1年、からなかなか減らない時間にやきもきする、と笑いながら言っていた先輩を思い浮かべて、果たして俺は笑い事になるかな？なんて考えても意味のないことが頭に浮かぶ。<br><br><br>...駄目だ。やっぱりひとりで過ごすとろくなこと考えられない。だから今日は宿舎にいたかったのに。<br><br>今は夜の23時。少し迷惑かもしれないけど....ま、いいだろう。やっぱりジョンウニヒョンに会いたい。<br>出てきた宿舎へ早々に舞い戻ることを決めて、早速コートを羽織り車の鍵を手にした。<br><br><br><br>「部屋どうしようかな.....ヒョクの部屋借りればいいか.....ん？」<br><br><br><br>独り言を言ったタイミングでブーッブーッと携帯が振動した。<br><br><br>なにこれ、ヒョクが文句言ってるみたい。なんか笑える。<br><br><br>お前汚すんだから絶対俺の部屋に泊まんなよ！？と眉を釣り上げて言っていた親友の顔を思い出しながら、携帯の画面を確認すると、そこには予想外の人の名前。<br>慌てて手に持った車の鍵を置いて通話ボタンをタップする。<br><br><br><br>『....あ、ドンへ？』<br>「う、うん。どうしたの？ジョンウニヒョン」<br>『な、俺今そっちに向かってたんだけど案外寒くてさ。迎えに来てくんない？』<br>「えっ、向かってってどこに！？」<br>『じゃ、よろしくな』<br><br><br><br>ジョンウニヒョンが突拍子ないのはいつものことだけど、これは突拍子なさすぎるでしょ。<br>現在地も何も教えずに一方的に切られてしまった電話に少しの間呆然とした。<br><br><br>(えっ....どうしよう。向かってるって......マンションに？今から？そもそも自分が追い出したくせに？迎えに来てってことは徒歩なんだろうけど......どの道通って？こんな時間に？)<br><br><br>ぐるぐる駆け巡った考えをとりあえず頭の隅に押し込めて、再び車の鍵を持って駆け出す。<br>車に乗って、とりあえずジョンウニヒョンにもう一度電話。出ない。なんで！！！！<br><br><br>(前にも１回迎えに行ったはず......その時どこ通った.....？)<br><br><br>一回きりの記憶を必死で引きずりだして、そのときジョンウニヒョンが持っていたコンビニの袋まで思い出した。<br><br>行く途中で買ったんだとしたら、そのコンビニがあるのはあの通りしかない<br><br>なんの確信もない賭けでしかない考え方だけど、今はもうこれしか判断材料がない。<br><br>エンジンをふかして出来る限り早く、だけど道行く人の顔を確認できるスピードで走らせる。<br>件のコンビニが近づいてきた。と、そのコンビニから出てきた人の頭に、見覚えのあるニット帽を発見。<br><br><br>(俺があげたやつ！)<br><br><br>気付いて駐車場に車を入れようとしたところで向こうも気付いて、呑気にこちらに手を振ってきた。<br><br><br><br>「おードンへ、ありがとな」<br>「ありがとな、じゃないよ！俺が分からなかったらどうするつもりだったの！？」<br>「ドンへなら分かってくれるだろ」<br>「しかも携帯は！？」<br>「充電切れた」<br>「何でそんな薄着なの！？」<br>「昼間暑かったから油断した。もう夜は冷えるなー」<br><br><br><br>車に乗り込んできたジョンウニヒョンは何を言ってもどこ吹く風で笑ってる。それを見たと同時に凄い脱力感が襲った。<br><br><br>(俺もアホの子アホの子言われてるけど、ジョンウニヒョンのがよっぽどアホでしょ！)<br><br><br>俺が迎えにこないとかそういう可能性なんてまったく考えてない(まあ考えなくてもいいんだけど)。<br>そうじゃないにしても、俺が明日に備えて早めに寝てたりしたらどうするつもりだったの？<br><br>脱力してる俺を他所に「出さないのか？」なんて袋をガサガサいじってるジョンウニヒョン。なんだか馬鹿らしくなって、ため息とともに車を発進させた。<br><br><br>帰りは行きよりもスムーズに着いて、車を車庫入れしてからエレベーターで部屋に向かう。<br>その間も、ジョンウニヒョンは他愛ない話で一人で盛り上がってる。<br><br>....無理矢理テンションあげてるなぁ.....<br><br>これはなんかあるな、と確信を持ちながら玄関のカギを開けた。<br><br><br><br>「おお。ドンへにしては綺麗さが保たれてる」<br>「.....最近こっち来てなかったし。ジョンウニヒョン、なんか飲む？」<br><br><br><br>部屋に入って一言目に失礼なことを言われてむっとしたけど、まあ正しいので何も言わない。<br>身体が冷えているであろうジョンウニヒョンのために軽く暖房を入れて、聞きながらカフェオレを準備する。<br><br><br><br>「んー....カフェオレ。」<br>「だろうと思った」<br>「..........じゃあ聞くなよ」<br><br><br><br>予想が当たったことに笑顔になる俺を見て、ぶつぶつと文句を言いながらもきちんとありがと。と言ってマグカップを受け取るヒョン。<br>袖を伸ばして両手でフーフーと息を吹きかけてる。もうヒョンだって30超えてるのに、妙に似合ってるのはなんなんだろう。<br>自分用に入れたコーヒーを啜って、一息ついたところで改めて向き直る。<br><br><br><br>「それで…急にどうしたの」<br>「..........」<br>「......言う気ないなら体に聞いてもいいんだけど」<br>「っ待てって、そこっ.....さするな！言うから！」<br><br><br><br>さっきの飄々とした態度はどこやら、分かりやすく言いにくそうにするヒョンに少し遠慮する気持ちも出たけど。まあ俺にも聞く権利があるよね。<br>ヒョンが弱い、内股の際を撫でればカッと顔を赤く染めて慌てて俺の手を掴む。そのまま俯いたジョンウニヒョンを下から除き込んだ。<br><br><br>突然こういうコトされるの、慣れないんだよね。でもジョンウニヒョンの気分が乗る前に、俺のペースに巻き込んどかないと。乗っちゃうと一気に俺が巻き込まれちゃう。<br><br>そんなことを考えながら根気よくジョンウニヒョンの次の言葉を待つ。<br><br><br><br>「あー .......あの、な」<br>「うん」<br>「俺、この、なんとかしようとは思ったんだけど」<br>「......？うん」<br>「駄目で.......つい飛び出して.....あー....」<br><br><br><br>途切れ途切れに話される言葉を、いつもより頭の回転を2倍ぐらいにして繋げる。<br>なんとかしようとは思ったけど駄目だった？飛び出して......俺のマンションに？<br><br><br><br>「....あ。」<br>「んだよ....」<br>「寂しかったの？」<br><br><br><br>そう言うと一瞬顔を上げて目を見開いて、すぐ俯いて。さっきとは比べ物にならないぐらい、耳まで真っ赤になって。<br>もう耐えきれなくなって、無理矢理顔をあげさせてごにょごにょと言い訳をする口を塞いだ。<br><br><br><br>「っん...ふ、あ、おい、」<br>「....んふふ、かーわいー。ジョンウニヒョンめちゃくちゃかわいい。もー、なんなの？行きにくくなっちゃうじゃん」<br>「...うるせぇ、可愛くない。調子のんな」<br><br><br><br>もう可愛くないこというジョンウニヒョンを、後ろから抱きしめた。<br>だって、寂しくなっちゃったんでしょ？俺が宿舎出ちゃって、気づいたらいなくて。<br><br>外の気温とか気にせずに、俺があげた帽子だけ身につけて、俺のいるところに向かっちゃったんでしょ？<br><br>本当、行動が読めない。突拍子ない。読めなさ過ぎて、突拍子なさすぎて、本当、かわいい。<br><br><br><br>「俺も、寂しかった。追い出されちゃって、最後なのにーって。だからまたジョンウニヒョンの所行こうとしてたら、あんな電話きたんだもん。びっくりしたよ」<br>「....会ったら、離れ難くなるだろ。仕方ないことだから割り切らないといけないのに」<br>「うん。じゃあ今日充電させてよ。2年分」<br>「……はあ？くふっ……エロオヤジみたいなこと言うなよ」<br>「えー？でもさ、こういう俺が好きなんでしょ？」<br>「だぁから、調子乗るなっての…」<br><br><br><br>無自覚に可愛いこと言い放って、もう俺は限界だから。<br>ジョンウニヒョンだっていいんでしょ？ほら、口では否定してるけど笑っちゃってるよ？<br>片側だけ上げる、いつもの笑い方。かわいー。<br><br><br><br>「あ、待て！」<br>「……なに？」<br><br><br><br>いい雰囲気だったのに急に体に力が入って俺を引き剥がしにかかるジョンウニヒョン。<br>本当気分屋だなぁ……<br>半ば呆れながらいそいそとコンビニ袋を漁るジョンウニヒョンを見る。<br>そしてやっと戻ってきたジョンウニヒョンの手には、シウォナが好きな某飲料メーカーの黒い炭酸。<br><br><br><br>「誕生日おめでとう」<br>「え？あ、12時こえて……ってプレゼントこれー？シウォナの好物じゃん」<br>「いらないならいーけど？それこそシウォナにでもやろうかな」<br>「あー！だめ！もらうから！」<br><br><br><br>本気で袋に戻そうとするジョンウニヒョンの手を慌てて掴む。そんな俺の様子を見て、ジョンウニヒョンはとろける様な笑顔で笑った。<br>炭酸を床に落として、猫のように目を細める。<br><br><br><br>「ほら。本命のプレゼントはこっちだ」<br><br><br><br>そうやって俺に手を差し出してくるジョンウニヒョン。<br><br>あー、今回も最後はこの人に呑まれちゃうんだなぁ。<br><br>そう思いながら、差し出された手を握り返した。<br><br><br><br><br><br><br>-----------------------<br><br><br><br>「あ、そろそろなくなるかも…」<br><br><br><br>幸せそのもの、といえる時間を過ごした翌日。移動している車の中で、昨日もらった炭酸を飲む。<br><br>(昨日のジョンウニヒョン可愛かったなぁ…)<br><br>よろしくないことを考えて、にやにやと口角が上がるのが自分でも分かるけど気にしない。今更だし。<br>そんなことを考えながら残り少ない炭酸を飲み干そうとぐ、とペットボトルを傾けると、何か黒い文字が見えた。<br><br><br><br>「え？」<br><br><br><br>思わず口を離してみると飲み物自体の色に隠れて見えなくなる。<br><br>(うわ、うわ……！)<br><br>急いで全部飲み干してペットボトルの表面を勢いよく見た。<br><br><br><br>『浮気せずに待っててやるから、お前も気をつけて行ってこい。サランへ、俺のドンへ』<br><br><br><br>声にならない。やばい。<br>運転手の人に心配されてるけど、そんなの構ってられない。<br><br><br>(こんなことされて浮気なんてできるわけない！！！)<br><br><br>ジョンウニヒョン、待ってて。<br>浮気なんてしてる暇ないぐらい、格好良くなって帰るから。<br><br><br><br>END<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/mnmswmeg/entry-12115387719.html</link>
<pubDate>Sat, 09 Jan 2016 01:45:05 +0900</pubDate>
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<title>Black Box[ギュイェ/ソンミン]</title>
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<![CDATA[ なくしがたい大事なものって、どうやってしまっておく？<br>誰にも見つからないようにしまっておく？<br>それとも、いつも肌身離さず持ち運ぶ？<br><br><br>僕は断然、しまっておく派。<br>だって肌身離さずって言っても、どうしても目が離れる時間があるから、怖いもの。<br>だったら絶対安全！っていうところにしまいこんでしまったほうがいいでしょう？<br><br><br>だけどね、<br>大事に大事にしまい込んで。ずーっと奥底に眠らせてしまっていたらね、<br>まずどこにしまったかを忘れて。<br>次にしまいこんだことを忘れて。<br>最後には、<br><br><br><br>----------------------------------<br><br><br><br>「なー？それでさ」<br>「へぇ」<br>「久しぶりに飲んだのに突然そんなこと言いだして」<br>「へぇ」<br>「途中で....って聞いてんのかよキュヒョナ」<br>「聞いてますって。ワインの瓶が突然デカくなって天井突き破った話でしょ？」<br>「俺の話のどこをどう読み取ったらそうなった？」<br><br><br><br>目の前で繰り広げられていたやり取りは、拗ねたジョンウニヒョンをキュヒョナがめんどくさそうに慰めて終わりを告げた。<br><br>衣装も合わせてあとは各自最終確認をする時間。つまり言えばやることがなくて暇な時間。バックステージを撮るためのカメラがあれば別だけど、今日の講演では来ないらしいことを事前に確認していたから、おとなしく楽屋のソファで一人携帯を見て過ごしていたら始まった二人の会話。<br><br>一方的にジョンウニヒョンがしゃべってキュヒョナが適当に相槌をうついつものやり取りだったけど、なんだか今日はキュヒョナのスルー率がいつもより高かった気がする。<br>今だっていつもなら機嫌直しにはたから見たら気持ち悪い笑顔を(テレビには放送できない感じのにやけ顔で本当に気持ち悪い)向けて抱き着くぐらいはするのに、さっさと腰を上げて楽屋から出て行ってしまった。<br><br>パタン、と少し大きめの音を響かせてしまったドアを少し驚いたような顔で見た後、眉を下げてこちらを見やったのが視界の隅に映ってため息が漏れた。<br><br><br><br>「....今のはジョンウニヒョンが悪いんじゃないんですか」<br>「何が？」<br><br><br><br>何がってそりゃ、自分の恋人が優しく微笑みながらほかの、しかも自分と似てるって世間で騒がれる親友の話してたら怒るにきまってるでしょ。<br><br><br>キュヒョナからジョンウニヒョンが好きだって話をされたとき大して驚かなかったことを覚えてる。<br>明らかにジョンウニヒョンに向ける眼差しがメンバーに向けるそれじゃなかったし、寝言でジョンウニヒョンの名前をつぶやいてるのを聞いたことあったから。<br><br>ごめんなさい、誰にも言うつもりはなかったんです、けどもう、おかしくなってしまいそうで。<br><br>そう涙を流しながら言うキュヒョナを突き放すほど僕は鬼じゃなかった。だから、協力した。世間ではキュミンなんてカップル名で呼ばれてる僕とキュヒョナの仲の良さを利用して、キュヒョナが想いを伝える機会を作ったのも僕だった。<br><br><br>だからか二人が晴れて付き合うことになったとき、何かこたえるものがあって。<br>僕に真っ先に伝えてくれた二人を目の前にして、何故か涙がこぼれたことを覚えてる。ボロボロ涙をこぼしてしまって慌てさせたなぁ、なんて今思い出しても恥ずかしい記憶だ。<br><br>そんな経緯もあってか、この二人ののろけ話を聞くのも喧嘩話を聞くのも大概僕で。グループ内でジョンウニヒョンとキュヒョナが険悪な雰囲気になってたらまず僕に聞け、なんて暗黙の了解ができてしまうぐらいだった。本当、迷惑な話だよね。<br><br><br>今日もその一環なんだろう。まだ無表情のまま、何もわかってませんという顔でこちらを見るジョンウニヒョンにめんどくさいというポーズは崩さず向きなおる。<br>そんな顔してどうせわかってやってるくせに。<br><br><br><br>「ジョンウニヒョンはキュヒョナが僕とばっかりつるんで、しかも逐一その話されたらどう思います？」<br>「仲良いなって思うけど？」<br>「......僕にキスしてたら？」<br>「パフォーマンスなら仕方ないよな」<br>「...........」<br>「悪かったヒョンが悪かったから無言で棒を構えるのはやめろソンミナ」<br><br><br><br>ほらね。やっぱり確信犯だった。<br>棒は構えたまま睨みつけたらジョンウニヒョンはさっきの顔から一転意地悪い笑顔を浮かべて、キュヒョナが出て行ったドアを見やってくふ、と笑いをこぼす。<br><br><br><br>「仕方ないだろ？だってキュヒョナ目に見えて不機嫌になってくんだよ、可愛くてさー」<br><br><br><br>そういって切れ長な目を細めて、今度ははっきりクスクス笑うジョンウニヒョンにまたため息が漏れる。この前ジョンウニヒョンが釣れない、なんて言っていたキュヒョナに言ってやりたい。お前、遊ばれてるよって。<br><br>ジョンウニヒョンは表情管理がうまくて、かなりの演技派だ。キュヒョナだって頭の回転が早いほうだけど、惚れた弱みってやつなのかジョンウニヒョンに対してはその頭は十分に機能しないらしくて。こんな風にジョンウニヒョンはそんなキュヒョナをよくからかって遊んでる。<br><br><br>遊ぶのは一向にかまわないんだけれど、それに僕を巻き込むのはいただけないんだよね。板挟みになってそれぞれから愚痴という名ののろけを聞く僕の立場にもなってほしい。<br><br><br><br>「....ほどほどにしとかないとまた反撃くらいますよ」<br>「あー....わかってる」<br>「立てなくなったって言われてももうフォローしませんからね、僕は」<br>「.........」<br><br><br><br>やりすぎたときのことを思い出して無言になったジョンウニヒョンにほくそ笑む。あの時は本当に大変だったんだから、もう二度とないようにしてもらわないと困るんだ。<br><br>持ったままだった今日のライブでのパフォーマンスに使う予定の棒を机に戻して、いやでもなぁ...なんてまだ懲りてないらしいジョンウニヒョンの話を適当に相槌を打ちながら聞き流す。こうやって僕と二人で話すのもあんまりキュヒョナはよく思ってないらしいことをこの人は知ってるんだろうか。知ってるんだろうなぁ。本当めんどくさい二人だ。<br><br><br>そこまで考えたとき、意地悪い顔でのろけ話を(本人曰く『愚痴』)続けていたジョンウニヒョンがぴたりと話をやめて真剣な顔でこちらを見る。<br><br><br><br>「....ありがとうな、ソンミナ」<br><br><br><br>相変わらずの突然の反応にどう返していいかわからず、固まる僕を余所にポツリ、とさっきより幾分か小さい声で口に出したのは僕への感謝だった。<br><br><br><br>「...え？なんですか突然」<br>「いや、気持ち悪がってもいい関係なのにさ。普通に受け入れてくれて話まで聞いてくれて、いつも感謝してるから」<br>「え、そんな、いいですよ。今更じゃないですか。キュヒョナは大切な弟ですし、ジョンウニヒョンだって....」<br><br><br><br>ジョンウニヒョンだって？<br>なんだろう。<br><br><br><br>「俺だって？」<br>「....大切な友人ですし？」<br>「なんで疑問形だよ」<br><br><br><br>俺もソンミナみたいな弟を持てて幸せだよ、なんて笑顔で頭を撫でてくれたジョンウニヒョン。<br>何故かドクン、と跳ねた鼓動に動揺して、何か言おうとしたそれは音にならなかった。<br><br><br><br>「あ！ジョンウニヒョンまた...」<br>「げっ」<br><br><br><br>機嫌を落ち着かせたのか今度は静かにドアを開けて帰ってきたキュヒョナを見て、ジョンウニヒョンは僕の頭から手をどけてしまった。<br><br><br>メンバーは勿論みんな良い友人でもあるんだけど、ジョンウニヒョンはなんだかその枠にタダで入ってくれない。<br>どちらかというと苦手なタイプで、同じグループにでも属していなければ多分ここまで深く関わる気にもならなかっただろう人だ。<br><br>だからなんというか、ドンヒやキュヒョナみたいに友人っていうには違和感があって。歌に関して妥協しないその姿は尊敬するし、独特な世界観を全面に出すそのキャラクターは、これといってなにか抜きんでるものがない僕にとっては眩しく映ったりする。<br><br>苦手だけど、それでも近づきたくて、傍でずっと見ていたくなって、いなければ探してしまう。なんだか不思議な感覚。<br>昔も考えて何か名前がついた気がするけど、なんだったか。<br><br><br><br>「...ねぇ、ミニヒョン？」<br>「...ん？ごめん聞いてなかった。なに？」<br>「あんまり話聞かせるのはどうかって話ですよ」<br><br><br><br>いくらジョンウニヒョンがミニヒョンにとって数少ないヒョンだからって、ねぇ？<br><br><br>そのキュヒョナの言葉がストンと落ちてくる音がした。<br>ヒョン。<br>そうか、それを抜かしてたのか。<br><br><br><br>「.....ミニヒョン。どうかしました？」<br>「いや、うん。ジョンウニヒョンは....そうだね」<br>「？ソンミナ大丈夫か？」<br>「ジョンウニヒョンが話しすぎるからですよ」<br>「俺のせいか！？」<br><br><br><br>慌ててこっちを気にするジョンウニヒョンに笑いがこぼれる。<br>笑った僕をみて安心したようになんだよ、と笑うジョンウニヒョンの後ろで、<br><br><br>安堵したようにこちらを見るキュヒョナの顔が、何故か頭から離れなかった。<br><br><br><br>END<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/mnmswmeg/entry-12115386563.html</link>
<pubDate>Sat, 09 Jan 2016 01:32:37 +0900</pubDate>
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<title>Envy[ウネイェ]</title>
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<![CDATA[ <br>「ジョンウニヒョーン」<br><br><br>今日はドンへが先か。そうため息をついて読んでいた雑誌を膝におく。<br><br>ドンへは放っとかれることを大層嫌う。<br>スキンシップをテレビの前の演出としてだけやってるんじゃなくて、素でもしかけてくるから対処がたまにめんどくさい。<br><br>だけど、寂しがり屋で怒りっぽい彼の手にかかれば、俺が読んでいる雑誌だって放れば真っ二つに裂けるだろうからきちんと相手してやることに決めている(お察しの通り、一度破かれたことがある)。<br><br>膝に置いて少し間があいて、背中に衝撃が走った。遠慮がないのはいつものことだけれど、さすがにそろそろ俺の年を考えてほしいものだ。<br><br><br>「ジョンウニヒョン、何読んでたの？」<br>「んー？ファッション雑誌だよ。俺がいつも読んでるやつ」<br>「ジョンウニヒョン、顔に似合わずおしゃれ好きだもんね」<br>「おい」<br><br><br>言動まで遠慮がないのかお前は。睨みつけると、んふふ、と笑っている。顔は見えないけれど、いつもの犬のような笑みを浮かべてるんだろう。その笑顔を見ると怒る気も失せてしまうのは秘密だけれど、こいつはどうせ狙ってやってるんだろうな。<br><br>首に回していた手をそのままに、ずりずりとソファから俺の太ももにドンへが落ちてくる。大きいソファはこういう時に無駄に役立つから嫌だ。<br><br><br>「ドンへ、重い」<br>「最近鍛えたからね！重くなってる？」<br>「筋肉の重さじゃないかもしれないだろ？最近よく食べてるし」<br>「違うよ！よい筋肉にはよい食事が必要なの！」<br>「そうかぁ～？お菓子はよい食事には入らないだろ？」<br><br><br>ヒョ～ン....と腰に抱き着いて泣き真似をするドンへの頭を、ごめんごめん、なんて嘯きながら撫でてやる。<br>パーマをかけてふわっふわの髪の毛。あまり大きく色を変えないドンへの髪の毛は、俺と違って傷んでなくて綺麗だ。手櫛でもするするとぬける髪の毛が羨ましい。<br><br>そのまま顔を覗き込むと、ふっと顔を上げたドンへと目が合う。<br>予想以上に近い距離にたじろんで顔を離そうとする俺の首を、大きい手がつかんで。<br>そのまま顔が近づいて、唇が触れそうになった......瞬間。<br><br>ぐいっと肩を別の力で引き寄せられた。<br><br><br>「っん！」<br>「.....っは、駄目でしょヒョン。最初は俺だって」<br>「ヒョク！！」<br><br><br>軽いバードキスのあと見えたのは予想通りヒョクチェだった。<br>そろそろ来るかとは思ってたけど本当に来るなんて。こいつら飽きないな。<br><br><br>「この前もヒョクが先だったろ！」<br>「俺がいない間にいちゃいちゃし始めるお前が悪い」<br>「ヒョクが仕事でジョンウニヒョンのことほっとくからいけないんだよ」<br>「仕方ないだろ、ダンスの練習あったんだから！」<br><br><br>そしてそのまま俺をほっぽって喧嘩しだすウネコンビ。このあと喧嘩がヒートアップして、どちらかの自室にひきこもる。次の朝には何事もなかったかのように仲直りしているのが、いつもの流れだ。<br><br>仲がいいのは良いけど、いい加減俺を巻き込むのやめてほしいんだけどな......<br><br>いつからだか知らない。最初は普通に二人だけで普通に過ごして、たまに起こる喧嘩のときぐらいにしか俺のところになんて来なかったのに。最近、『ヒョクチェかドンへのどちらかが俺のところに来て→そのあと来てない方が来て→喧嘩に発展』なんてことが多い。というかほとんどだ。<br><br>なんでそんな喧嘩を繰り返しているかは、喧嘩のたびにある俺へのキスで大体予想がつく。<br><br>確かに嫉妬してもらう相手には、スキンシップが好きで弟大好きな俺が一番都合がいいのは分かるけど。<br>キスとかしても冗談ですませる相手が、俺だった。<br>あいつらはお互いを好き合ってる。<br><br>それこそ、俺にキスまでして嫉妬してもらいたいぐらいに。<br><br>今まではまあいいか、と思っていた。<br>スキンシップが好きなのも事実だし、そうやって絡んでくれるのは嬉しいから。<br><br>だけれど、最近そこにあらぬ感情を見出しそうになっていて、怖いんだ。<br>このままじゃ好きになってしまう。<br>そうやってキスをして、ヒョクチェと、ドンへと、穏やかに過ごす時間が愛おしくなってしまう。<br>それじゃあ駄目なんだ。<br>今日こそ、言わなければ。せめて、俺以外の誰かに絡んでくれるように。<br><br>はあっとわざと大きめにため息をついて、いまだに喧嘩を続けるヒョクチェとドンへを見上げる。いつにない俺の態度に気づいたのか、言い合いがぴたっと止まった。<br><br><br>「ジョ、ジョンウニヒョン....？」<br>「――お前らさ。なんでわざわざ俺のとこ来て絡むの？」<br>「え？」<br>「痴話喧嘩はいいけど、俺を巻き込むなよ。妬いてほしいほど好きならさ、お前らはせっかく両想いなんだし直に伝えればいいだろ？いい加減迷惑だって。」<br><br><br>一息に言い終えてからはっとする。<br>....さすがに言い過ぎたか....？<br>まあ、この二人は少しきつく言わなきゃわからないところもあるし。うん、今回に関しては俺何も悪くないし。<br>黙ってしまった二人の顔を見るのもなんだか気が引けて、ソファに座りなおして机に置いた雑誌に再び手を伸ばす。<br><br>伸ばそうとした。<br><br>伸ばそうとしたその手は、気づいたらソファに押し付けられていた。<br><br><br>「いっ....！おい！なにすっ...！」<br>「ジョンウニヒョンは何もわかってないんだね。」<br><br><br>低い声に背中を冷たい汗がつたう。<br>いつものとろけたような表情は浮かべてない、無表情のドンへに息をのんだ。<br>そんな俺の頭側からヒョクチェが覗き込んでくる。笑顔を浮かべているけど、愛嬌なんて微塵も感じない。目が笑っていないってこういう笑顔の事を言うんだな、なんて他人事のように思った。<br><br><br>「好き合ってる？俺たちが？どういう思考したらそこに行きつくの。」<br>「ね、ジョンウニヒョン。俺たちさ、きちんと待とうと思ってたんだよ？ジョンウニヒョンは二股とか嫌そうだなーって思ったから」<br>「キスまでってドンへと決めて。とりあえず意識してもらって、それから二人で伝えようって思ってたんだ。どっちか選んでもらおうってね。だけどまさかこんな鈍感さんだなんてさ」<br><br>口をはさむ間もなく言われて目がぐるぐる回った。<br>え？なんだ？お前ら付き合ってるんじゃないのか？二股？選ぶ？何の話だよ。<br>混乱している間にも、ドンへの力は緩まない。ギリ、と痛くなってきて反射的にヒョクチェを見るも、一層笑みを深くして顔を近づけてくるだけだった。<br><br><br>「ところでさ、ジョンウニヒョン。さっき『お前らは』って言ってたけど.....好きな人でもいるの？」<br>「片思い中なの？ね、ヒョン」<br><br><br>変なところで勘の良いヒョクチェに舌打ちしたい気分になった。<br>――こんな状況で「お前らが好きなんだ」なんて言えるわけないだろ！<br>そんな思いをこめて睨みつけても、目の前の二人にはなんの効果もなかった。<br>逆にそれが肯定の意味だととったのか、一気に不機嫌な顔になる。<br><br><br>「ふーん。いるんだね」<br>「でも、駄目だよヒョン。俺らこんなに我慢したのにさ.....」<br>「ね、ヒョン。もう遠回しになんてまどろっこしいことやんない。」<br><br><br>体に直に伝えるから、覚悟してね？<br><br>そういって極上の笑顔を顔に浮かべる。<br><br>ここじゃ嫌でしょ？俺の部屋行こうよ。なんて手を引くヒョクチェの手も、<br><br>ジョンウニヒョン、大好きなんだよ。俺もヒョクも。なんていつもより深いキスをするドンへの唇も、<br><br><br><br><br>拒めなかったのは、<br><br><br><br><br><br><br><br>to be coninued....?<br>
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<link>https://ameblo.jp/mnmswmeg/entry-12114671870.html</link>
<pubDate>Thu, 07 Jan 2016 02:34:41 +0900</pubDate>
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<title>大きな子ども[ギュイェ]</title>
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<![CDATA[ <br>最初は小さなことだった。<br><br>キュヒョナの声を聞き取れなくて、適当に相槌を打った。<br>キュヒョナのメールに、仕事に忙殺されて返せなかった。<br><br>そんなことが積み重なって、お互いに限界が来てたんだろう。<br><br><br>「俺、あなたみたいに面倒臭い人が一番嫌いなんですよね」<br><br><br>その言葉に、一気に頭が熱くなるのを感じた。<br><br><br>---------------------------<br><br><br>「.....ジョンウン、入るぞ」<br><br><br>キィ、と自室のドアが開く。<br><br>.....てっきりジョンスヒョンが来るかと思ってたけど、ヒチョリヒョンなのか。面倒臭いなぁ。<br><br>かろうじてどうぞ、とだけ言った俺を気にするわけでもなく、ヒチョリヒョンはどかっと床に直接座った。<br><br><br>「.....あの、」<br>「リョウガは俺の部屋に行ってるから」<br>「そう、ですか」<br>「こんな深夜に起こしとくわけにもいかねぇだろ」<br><br><br>それ、俺にも同じこと言えると思うんですけど。<br>そう思うけど、今日はヘマをやらかしているだけに口に出すことは出来なくて、ただでさえイライラしているのに更に増していく。<br><br>既に夜も半分終えているこの時間帯。<br>こんな時間にヒチョリヒョンが来たのも、寝る気分にもなれないのも、全部このイライラのせいだ。<br><br>キュヒョンと大喧嘩をして数日。<br>どれだけ一緒にいるのが嫌でも関係なく、いつも通りに仕事は入ってくるわけで。<br>最初はなんとか隠せたイライラも、日を追うごとに周りに露呈していく。<br><br>バラエティやインタビューでは誤魔化せていた気持ちの不調が一気に出たのは、今日最後の仕事だった歌の収録の時だった。<br><br>よりによってその日の収録が、浮気をされた男の気持ちを歌う....なんて、今の俺には到底平常心で歌えないテーマのバラード曲だったんだ。<br>どうにも声が出ない、音程も合わない、リズムも掴めない。<br>何度も取り直しをしても改善することはなく、最初はイライラを募らせていたスタッフさんも最後には逆に心配そうな顔でこちらを見ていて。<br><br>途中まで付き合ってくれていたジョンスヒョンとヒチョリヒョンを「大丈夫だから」と返したあとも、当たり前だけれど俺の調子が戻ることはなかった。<br><br><br>「結局、とれたのか。」<br>「....いえ。日を改めることになりました」<br>「だろうな」<br><br><br>はん、といつもの小馬鹿にしたような笑みを浮かべるヒチョリヒョンを睨みつけながら、それでも何も言い返せない。<br><br>だって、その通りだから。<br><br>このイライラを解消する方法は分かってる。仕事に持ち込むべきじゃないってことも、分かってる。<br><br>なのにヒチョリヒョンに謝罪できずに、寝てるだろうから、なんて理由で話をするのも明日に持ちこそうとする自分が、大馬鹿野郎だって思う。<br><br>だから、言い返せない。<br><br>そのまま俯いて黙り込んだ俺を見るヒチョリヒョンの視線も、だんだんとキツいものになっていくのが肌にひしひしと伝わる。<br>あ、これ俺やばいかも。明日大丈夫かな、なんて呑気なことが頭に浮かぶ俺に、ヒチョリヒョンがふっと息を吐く。<br><br><br>「....なぁ、お前はなんでイライラしてんの？」<br>「........は？」<br><br><br>怒鳴られるだろう、と身構えていた俺には予想外の言葉が降ってきた。<br><br>なんで？なんでって、この人知ってるんじゃないのか？<br>だって、俺からしてもこんなに分かりやすい。<br>それとも、俺の口からわざわざ言わせたいとか？<br><br><br>「な、なんでって.....」<br>「俺馬鹿だからわかんねぇわ。教えてくんねぇ？」<br>「っそれは、」<br>「あぁ。どうした？」<br><br><br>意図が分からずに思わず見上げた顔に、先程感じたような険悪な雰囲気はなかった。<br>むしろ小さい子供に言い聞かせるような、優しげな目でこちらを見るヒチョリヒョン。<br>その目を見て、自分の中に渦巻いていた何かが、しゅう、と抜ける音がした。<br><br><br>「...キュ、ヒョナと。ずっと、すれ違っていて」<br>「あぁ」<br>「それで、前、久し振りに会えた時に、久し振りなのに、全然楽しそうじゃなくて」<br>「あぁ」<br>「それで、つい八つ当たりして。そうしたら、大嫌いですって言われて、」<br><br><br>そこまで言ったあとは、もう何も言えなくなってた。<br>視界がぼやけて、言葉が詰まる。<br>あれ？あんなにイライラしてたのに、なんで泣いてるんだ俺。<br><br>困惑する俺を、ヒチョリヒョンはため息をつきながらぐいっと抱き寄せた。<br><br><br>「な、俺はお前がイライラしてた理由はわかんねぇけど、泣いてる理由は分かる」<br>「....っふ、うぅ、あ、」<br>「お前、キュヒョンに怒ってるわけじゃない。本当はさ、イライラしてるわけでもないだろ？」<br><br><br>また優しげな声で言ってポン、ポンと背中を叩いてくれるヒチョリヒョンに、更に涙が溢れる。<br><br>俺、何に怒ってたんだろう。何にイライラしてたんだろう。<br>イライラしてるわけじゃないなんて、分かってたけど、<br>つまらない片意地を張って気づかないふりをしてた。<br><br>キュヒョンが俺がいなくても平気な顔してるから。<br>キュヒョンが久し振りに会えたのに楽しそうじゃなかったから。<br>キュヒョンが俺を大切にしてくれなかったから。<br><br>だから、悔しかった。<br>だから、寂しかった。<br>だから、不安だった。<br><br><br>「なぁ、ジョンウン。イライラで感情に蓋すんな。自分を認めて欲しい気持ちをそんな刺々しい感情で隠すなよ。そんな風に逃げないで、向き合わなきゃ駄目だろ」<br>「っ....ぁ、は、い、」<br>「自分の気持ちをさ、きちんとすくい上げてやれ。それが1人じゃ無理なら言えよ、手伝ってやる。なんのために俺らがいると思ってんだ」<br><br><br>お前がそんなんなせいで、どんだけあいつらがうるさかったかわかってねぇだろ。と言ってまたため息をついたヒチョリヒョンに、また涙が溢れた。<br><br>大きくなってしまった泣き声を聞いて、ヒョンがあーもう！なんて言いながら抱いていた手を解く。<br><br>いつもの悪戯っ子のような顔ではなくて、ヒョンの顔をしたヒチョリヒョンが視界に広がった。<br>止めようとしてもなかなか止まらない涙を、優しく親指で拭うヒチョリヒョン。<br>仕方が無い、とでも言うように綺麗に笑ったヒョンに、少し見蕩れた。<br><br><br>「これからキュヒョン来るから、きちんと伝えろ。そんでさっさと仲直りしろよ。いいな」<br>「っ、ふっは、ぃ....え！！？い、今からって、」<br><br><br>そんな綺麗な顔から出された言葉への驚きで、あれだけ止まらなかった涙が一瞬で止まった。<br>今からって....ヒチョリヒョンの口ぶりからもうとっくにメンバーは寝てるんじゃないのかと......<br><br>驚きで固まった俺を他所に、おー涙止まったな。よかったよかったなんて言いながらヒチョリヒョンはさっきとは打って変わって意地悪く笑う。<br><br><br>「今ジョンスとソンミナとリョウガが行ってっから。そろそろじゃねぇか？」<br><br><br>泣かせた罰は重いんだよクソマンネが。と言いながらクックックッと笑うヒョンはさながら悪役のようだった。<br><br>.....ていうか.......怒らせると怖い人TOP3だ.......大丈夫かなキュヒョン.......俺も悪いのに......<br><br>キュヒョンの無事を願ったと同時に、遠くからバンッ！と扉が開く音がして複数の足音と怒声が響く。<br>3人にしては明らかに多い声。それを聞いたヒチョリヒョンが苦笑いをこぼしてからスッと立ち上がった。<br><br><br>「んじゃ、ジョンウン」<br>「っ...え？」<br><br><br>顔を上に向けさせられた直後、目尻にちゅ、と柔らかい感触が伝わる。<br><br><br>「キュヒョンに言っとけ。今度泣かせたら俺がもらうってな」<br><br><br>ヒチョリヒョンがガチャッと扉を開けたと思うと、そこからなだれ込むようにキュヒョンが入ってきた。<br><br>呆気に取られている間に、同じように目元を赤くしたキュヒョンが俺を見て眉を歪めて。<br><br><br>「キュヒョ、「ジョンウニヒョン！！！！！」っぶあっ」<br><br><br>俺が最後に見たのは、閉まってゆく扉の向こうに勢ぞろいしていたメンバーの顔だった。<br><br><br><br><br><br>--------------------------<br><br><br><br><br>「ったく、本当にそろいもそろって不器用なやつらだよ....」<br>「....ヒチョラ何もしなかっただろうな....？」<br>「人聞きの悪いこと言うんじゃねぇ、なんもしてねぇよ。...お前らこそ何したんだよ？キュヒョンの顔最高に面白いことになってたけど」<br>「何もしてませんよ？」<br>「そうです。法には触れてないからセーフでしょ」<br>「乙男2人まじ怖かった」<br>「そういうドンへも凄かっただろうが」<br>「ヒョクチェも大差なかったですよ」<br>「俺は部屋に入ったらシウォンが真顔で仁王立ちっていうのが一番威圧感あったと思うけどな」<br>「や、カンインヒョンのガンの飛ばし方最高だった」<br>「....お前ら全員で行ったのか」<br>「電話もかけたよ。ハンギョンとキボムに」<br>「僕はチョウミヒョンとヘンリーに声かけました」<br>「ナイスすぎるわ」<br><br><br>
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<pubDate>Thu, 07 Jan 2016 02:32:56 +0900</pubDate>
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<title>酒は飲んでも呑まれるな[KRY]</title>
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<![CDATA[ <br>久しぶりに三人で飲みに行きましょうよ！」とマンネ二人に誘われたのが二時間前。<br>俺が二人を誘うことはあっても、二人から誘ってくることなんて珍しくて、ついつい理由も聞かずにのってしまったのだ。<br>それが羽目を外すためだなんて二時間前の俺は考えもしなかったよな。<br><br><br>「ヒョン、愛してる～」<br>「あーあー、俺も愛してるぞ～」<br>「ヒョンは僕の事愛してますもんね～？ヒョ～ン」<br><br><br>普段はあまりあからさまに甘えてこず、どちらかというと自由人な兄たちをまとめたり嗜めたりする役目のリョウク。そんなリョウクも、酔うと枷が外れるのか、こうやって「愛してる」ループにハマって動かなくなることが大半だ。<br>これにつかまるとリョウク自身が標的を変えるまで身動きはとれない。し、放っておけば拗ねてさらに厄介なことになる。<br>だけれど、リョウクがこうやって捨て身で甘えてくることは酔った時しかないので、俺に限らずこの癖を煩わしく思っている奴なんていないと思う。<br><br>ただ今日に限ってはまずい。<br>まずいのは、そもそもキュヒョンと俺とリョウクという少ない人数で来てるからリョウクが絡む時間が異様に長いということと(異様にというか始まってから絡まれっぱなしだ)。<br>何故か横で拗ねているマンネの存在だ。<br><br><br>「....ジョンウニヒョン..........」<br><br><br>今も何故か俺の名前を呟きながらいつもより早いピッチでワインを飲んでいる。<br>いつもはもっと上手に飲むのに....ワインをそんな水のように飲んだら、ギュラインの誰かに怒られるんじゃないのか...？<br><br>そんなことを考えながら舐めるようにサワーを口にする。酒はそこまで強い方ではないし、始まって30分経った時点で「あ今日は俺が回収班だな」と悟ったのでいつもにまして飲むペースは控えめにしてある。<br><br>飲んでいる間にも腰から肩に移動したリョウクが大分赤くなった顔を近づけてきた。<br><br><br>「ヒョン、全然飲んでないんじゃないですか？もっと飲めばいいのに～.....」<br>「リョウギは今日はよく飲むな？」<br>「だって～、久しぶりなんですもん！ずっとスタッフさんとで、ヒョン達と飲みに来るのなんて.....」<br>「うんうん、そうだな。そろそろ水にしとこうな？」<br><br><br>えええーーヒョォーン！！なんて抱き着いてまた「愛してる」ループに入ったリョウク。身動きがとれない俺に、のそりと大きな影が近づいてきた。<br><br><br>「リョウギが目に入れても痛くないほど好きなのはわかってますけど、俺もいますよ？ほら！ヒョン！ジョンウニヒョン！」<br>「お前いつの間にそんな酔ってたんだよ。真顔で近づくな、怖い」<br>「省エネ解除の俺は凄いですよ」<br>「わかったわかった。キュヒョナすごいなー本気になればすごいもんなー」<br><br><br>適当だ....ジョンウニヒョンのくせに....なんてリョウクとは逆側から抱き着いてくるキュヒョナ。今さりげなくすごい失礼なこと言ったぞこいつ。<br>いい加減酔いを醒ませようと水を取ろうとしても、がっちりホールドされてまったく動けない。個室のお座敷にしてよかった。こんなところエルフに見つかったら俺はいいとして、他二人のイメージ戦略が危ない。<br><br><br>「ちょっとキュヒョナ！僕がいるでしょ、来ないでよ」<br>「ずっと抱き着いてただろ！」<br>「キュヒョナはいつも我儘聞いてもらってるじゃない！」<br>「リョウギだって同室だろ！？」<br>「今は関係ないですー！それにすれ違い多くて全然話せなかったもん！」<br>「そんなの俺だって一緒だよ！」<br><br><br>あ、これ個室とか関係ないかもしれない。声大きいよお前ら。<br>そろそろ帰った方がいいな、と判断して二人に声をかける。<br><br><br>「リョウギ、キュヒョナ。歩けるうちに出るぞ」<br>「えー」<br>「もう少しいいじゃないですかぁー」<br>「宿舎で飲みなおせばいいだろ？そろそろソンミナも帰ってきてるだろうから、なんか作ってもらえばいいし」<br><br><br>その言葉で二人ともしぶしぶといった感じで俺から離れた。よかった、どうやらまだ話を聞く理性ぐらいは残っていたようだ。<br>今度こそ酔い覚ましにお冷をもらって、二人が飲んでいる間に会計をすまそうと手洗いを装って立ち上がる。後ろからまた二人の言い合う声が聞こえているがスルーだスルー。<br>無事会計もすませて個室に戻れば、まだ言い合いをしている二人が目に入った。<br><br><br>「キュヒョナ付き合ってるわけでもないのにー！！」<br>「これから付き合う予定なんだよ！！」<br>「僕だってそうだよ！！」<br>「何を言い争ってんだお前らは」<br><br><br>スキャンダルの種になるような言い方はやめなさい。<br>そういって軽くこづくと二人とも頬をふくらませて拗ねていた。妙に似合ってしまうのはマンネたる所以なんだろうか......<br>そのあと俺が支度をしている間に、気を取り直したのか「今度は何飲もうかなー」やら「俺ソンミニヒョンに連絡して見ます」なんて車に急ぐ二人をみて自然とため息がこぼれた。<br><br><br>「.....お前ら普段からそんなだったら可愛げあるのになー」<br><br><br>普段は俺をからかうことに全力を注いでくるか完全無視なキュヒョンと、相槌はうつものの基本スルーするリョウク。それが普通になっているし、まあいじられ役だしいいんだけれど、たまに寂しくなるのも事実。<br><br>まあでも、これだからいいんだよな。うん。<br><br><br>「ジョンウニヒョン！ソンミニヒョン、一緒に飲みたいそうなので早く帰りましょう！」<br>「そうですよヒョン！僕まだ飲み足りないんだからね！？」<br><br><br>そういって笑う二人に、軽く手を振って急ぐ。<br><br>夜はまだ長そうだ。<br>
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<link>https://ameblo.jp/mnmswmeg/entry-12114671480.html</link>
<pubDate>Thu, 07 Jan 2016 02:31:02 +0900</pubDate>
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<title>爪[ギュイェ]</title>
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<![CDATA[ <br>最初に指摘されたのは付き合う前。<br>「綺麗な手なのに、駄目ですよ」と言ってきたお前に、「癖なんだよ」と今までも何度も使ってきた言い訳を返した。<br>そうしたら「爪なんて構わないで、俺を構ってくださいよ」だなんて、いつものブラックを潜めて言うもんだから。<br>思わず笑いながら頷いてしまったんだ。<br><br><br><br>「それが今になって響いてくるなんて....」<br>「え？ヒョン何か言いましたか？」<br><br><br><br>俺の後ろから飄々とした声が聞こえる。顔は見えないけど、多分澄ました顔してるんだろうという予測はついた。<br><br><br>例の会話から数ヶ月後。<br>めでたく付き合うことになって、メンバーにも報告した。皆「やっとか」なんて言って受け入れてくれて(何人か膝をついていたこととか、ジョンスヒョン達に呼び出されたキュヒョナが顔面蒼白で帰ってきたことはおいておいて)。<br>元気のないキュヒョナを相手していたら、奴は急に綺麗な笑顔になりこう言い放った。<br><br><br>「これで堂々とヒョンにくっついてられますね！」<br>「は？」<br><br><br>思わず素で返事をしてしまったのは仕方がないというものだろう。<br>お前今まででもわりかし堂々とくっついてきてただろ？えっあれはフルスロットルじゃなかったのか？という疑問が伝わったのか、笑顔から一転真顔で言い放った。<br><br><br>「ヒョンの小さな手は俺が守るんですよ。」<br>「喧嘩売ってんのか？」<br><br><br>その時は少しじゃれあっただけで終わったから、その意味がどういう意味かわかることはなかった。<br><br>そして次の日。<br>リハーサルを終えて本番前。それはいつもの通りソファに座って、曲を聞きながら台本を読んでイメージトレーニングに勤しんでいる時に起きた。<br>読んでいた台本に影が落ちて、マネヒョンか？と思いつつ顔を上げると。<br><br><br>「ヒョン」<br>「キュヒョナ。どうした？」<br><br><br>そこにはいつになく不安そうな顔のキュヒョン。緊張してるんだろうか、と発破をかける姿勢に入った俺に、キュヒョンが口を開く。<br><br><br>「ヒョン。俺の上に座ってください」<br>「は？」<br><br><br>また素が出る。こんな短期間に出るなんて早々ないことで、うん、あぁキュヒョナ凄いなぁうんさすが。<br>なんて現実逃避している間にもちゃっかり俺を力尽くでどかし、俺がいた場所で膝を叩いているキュヒョンがいた。<br><br><br>「ヒョン！早く！」<br>「.......えっと」<br>「ヒョン！」<br>「.........」<br><br><br>そして冒頭に戻る。<br>キュヒョンの腕は腰に回っていて、所詮バックハグをされていて。いくら付き合うことは報告したとはいえこんな人目のつくところで....とも思ったけど、満足そうに顔を埋めるキュヒョンを前にしては何も言えない。<br><br><br>「ヒョン、また腰細くなりました？駄目ですよ、きちんと食べないと....」<br>「食べてるし鍛えてる。なかなか筋肉つかなくて.....」<br>「えっ！？ヒョンまでシウォンヒョンみたいになるのは嫌ですよ！？」<br>「キュヒョン、それ俺に失礼じゃないか？」<br>「それは俺も嫌だ」<br>「えっ」<br><br><br>なんてシウォンを挟んでくだらない話しをしているうちに本番が迫ってきていたらしい。<br>ジョンスヒョンの行くぞ！という声を合図にキュヒョンは俺を開放した。<br><br><br>「おい、キュヒョナ」<br>「頑張りましょうね」<br><br><br>そういっているキュヒョンは既にいつもの凛々しい顔に戻っていて。<br>それ以上気にすることも出来ずに、ステージに向かった。<br><br><br><br>その後もキュヒョンの謎のスキンシップは続いた。<br>音楽を聞いていれば「半分貸してください」なんて寄ってくるし、暇な時にリビングでぼうっとしていれば「買い物付き合ってください」と外に連れ出してくれる。<br><br>俺の機嫌が目に見えるほど悪いと、リョウクを引き連れてくることもあった。ご機嫌取りにリョウクって、と笑ったら、奴は「可愛いマンネサンドですよ？」なんて笑っていて。そんな俺達を見てリョウクは呆れていた。<br><br>そうやってキュヒョンがやけに俺を構い倒し始めてから数週間。<br>久しぶりのオフに2人でテレビを眺めていると、キュヒョンが少し暗い顔をして切り出した。<br><br><br>「ヒョン、少しいいですか？」<br>「ん？どうした？」<br>「俺、ソロデビューが決まりました。」<br><br><br>その落ち込んだような顔に反して、内容は喜ばしいことだ。<br>....内心ほっとした。何かやらかしたかと思った。<br>ほっとしたのも束の間、ソロ活動で忙しくなり、宿舎に戻ってくることも難しくなる、と寂しそうな顔で伝えられて、一気に複雑な気持ちになった。<br><br><br>「.....ヒョン、俺、頑張ってきますから。出来る限り連絡もとります。だから....」<br>「.....俺は大丈夫だから。気にしなくていい。頑張れよ、キュヒョナ」<br><br><br>はい、と複雑な笑みを浮かべたキュヒョン。<br>そしてソロデビューを果たして、宣言通り宿舎に帰ってくる頻度が激減した。<br>一応帰ってきてはいるらしいけれど、見事にすれ違ってまったく会えない。暇になった時間を埋めることも煩わしくて、リビングでぼうっとしている時間が長くなった。<br><br>やることもなく、動画を漁って手当り次第見る。<br>検索をかければ話題の動画！なんて欄にはキュヒョンの文字があって....<br><br><br>「はあ....」<br>「あっ！ジョンウン駄目だって！」<br><br><br>ため息をついていると突然の大きい声。<br>驚いて顔を上げると、困り顔のジョンスヒョンが何故か飴を差し出していた。<br><br><br>「ジョンウン、また爪噛んでたよ」<br>「えっ...ごめん。...えーっと、飴？だよね？」<br>「あー、うん。キュヒョナがさ」<br><br><br>キュヒョナ？なんでここでキュヒョナが出てくるんだろう。<br>出てきた疑問に、ジョンスヒョンが相変わらずの困り顔で答える。<br><br><br>「どうしても傍にいられないから、爪噛み出したら渡してくれって言われて。その場しのぎにはなるかな？」<br>「あ.....ありがとう、ジョンスヒョン」<br>「うーん、俺が甘えさせて上げれば早いんだけど。キュヒョナには負けるだろうしね」<br><br><br>爪の噛み癖って、甘え下手な人に多いっていうし。キュヒョナは薬なんだよねぇなんて笑顔で言われて。<br>飴って、キュヒョナが？そんなこと気にしてたのか。甘え下手って、薬って、俺、そんなキュヒョナに甘えてた？<br><br>数週間続いてた謎のスキンシップ。<br>今更のように思い出した、付き合った日のあの言葉。<br>全部繋がって、思わず笑みがこぼれた。<br><br>変なところで不器用なんだよなぁ、キュヒョナ。<br>そんな回りくどいことしなくても、言ってくれれば甘えるのに。<br><br>以前の自分なら素直に甘えられないかもしれないけれど、誰がお前の告白をオッケーしたと思ってるんだよ。<br>今も片方だけ外されたイヤホンが、全てを物語ってる気がする。<br><br><br>「ジョンウン？」<br><br><br>固まった俺を心配するようなジョンスヒョンの声が聞こえる。<br>答える暇はなかった。<br><br>次にあった時、どんな甘え方をしてやろうか。<br><br>笑いながら、飴を口に含んだ。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/mnmswmeg/entry-12114671359.html</link>
<pubDate>Thu, 07 Jan 2016 02:28:18 +0900</pubDate>
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<title>ご挨拶</title>
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<![CDATA[ はじめまして、meg(メグ)と申します！<br><br>こちらは、もともとサイトにて公開していたSuperJuniorのFFをサイトと平行して投下していくブログになります。<br>最終的にはこちらに移行していってもいいかなとも考えているのですが....とりあえず当分は倉庫状態になる予定です。<br>ゆくゆく慣れてきたらレポや語りをしてみたいな...と考えていたり。<br><br>私自身、アメブロどころかブログ自体初めてで設定などおかしなところもあるとは思いますが、地味に続けていきたいとは思っています。<br><br>よろしくお願いします('ω')
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<link>https://ameblo.jp/mnmswmeg/entry-12114663944.html</link>
<pubDate>Thu, 07 Jan 2016 01:14:53 +0900</pubDate>
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