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<title>もえのブログ</title>
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<description>日常と小説とまた日常。</description>
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<title>詩⑥「くりかえし」</title>
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<![CDATA[ <div id="4FC01F75-C9AD-4805-AACA-36DA2B6C437B"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20161107/00/moesaka0724/c1/fc/j/o0480024413791823127.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20161107/00/moesaka0724/c1/fc/j/o0480024413791823127.jpg" border="0" width="400" height="203" alt="{4FC01F75-C9AD-4805-AACA-36DA2B6C437B}"></a></div><br>
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<pubDate>Mon, 07 Nov 2016 00:23:56 +0900</pubDate>
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<title>連載小説『母親』～京香～（４）</title>
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<![CDATA[ <p>（４）</p><p>　「うわぁ。」</p><p>&nbsp;</p><p>　自分でもびっくりするくらい大きな声が出た。気づけば京香は冷たいリビングの床に転がっていた。</p><p>&nbsp;</p><p>「うわぁ。」</p><p>&nbsp;</p><p>　鏡を覗き込んで再び大きな声を出す。片方の頬は押しつぶされて真っ赤になっていた。おまけに、フローリングの跡までくっきりと。それは京香の頬を縦断している。どうしよう、もうこんな時間だし、お迎えに行かなきゃいけないし。</p><p>&nbsp;</p><p>　数分後、家を飛びだした京香は、朝と全く同じ格好をしていた。使い古したＴシャツにジーパンに、足元はクロックスの黒いサンダル。梳かす暇がなかった髪の毛にいたっては、床に寝ていたから左の後頭部がぺしゃんこにつぶれて、なおひどくなっている。朝と違うところといえば、顔が半分以上見えないくらい大きなマスクをしているところだ。京香には、頬についたフローリングの跡を隠す方法がこれしか思いつかなかった。</p><p>&nbsp;</p><p>　運動は昔から苦手ではなかったけれど、さすがに３０になると幼稚園までの全速力は息が切れる。京香は幼稚園の数百メートル手前で走るのをやめる。校門に駆け込むのは良くない。他のママたちの非難の的になってしまうから。ここ数年で京香が学んだことのひとつだった。うっすらと汗ばんだ肌を、タオル地のハンカチでぬぐいながら門を開けた。ガシャンガシャンという重たい音に陸は、いち早く気づいてママを見つける。</p><p>&nbsp;</p><p>　「まま～。遅かったよう。さみしかったよう。」</p><p>　全速力でかけてきて、足元に絡みついてくる息子を受け止めきれずに、京香の下半身は少し揺らいだ。それでも思い切り腰を曲げて陸の額に自分の額を押し付ける。それから、顔を左右に２、３回振って、鼻と鼻をこすりつけた。これは、陸と京香の合図のようなものになっている。愛してるよ、今日はどうだった、遅れてごめんね、帰りは一緒に帰ろうね。その全てがこれで伝わる。ひどい喧嘩も、ひどく怒ってしまった時も、息子が手も付けられない程に不機嫌な時も、息子のわがままが爆発したときも、いっしょに泣いた時も、二人はいつもこうやって元に戻る。京香はいつもこうやって生きていることを実感するのだ。そして夜は、陸のいがぐり頭に鼻をうずめて眠りにつく。汗臭いような、でもミルクの匂いも少し混ざったような、そんな匂いが、京香を穏やかな眠りへと導いてくれる。やっぱり京香はこうやって生きていることを実感するのだ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/moesaka0724/entry-12216429024.html</link>
<pubDate>Fri, 04 Nov 2016 23:59:09 +0900</pubDate>
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<title>詩⑤「みずたまりとびこえる」</title>
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<![CDATA[ <div id="541EFE86-A435-430E-B3DE-A37234B94D7B"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20161031/16/moesaka0724/de/c3/j/o0480065913786436654.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20161031/16/moesaka0724/de/c3/j/o0480065913786436654.jpg" border="0" width="400" height="549" alt="{541EFE86-A435-430E-B3DE-A37234B94D7B}"></a></div><br>
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<pubDate>Mon, 31 Oct 2016 16:45:09 +0900</pubDate>
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<title>連載小説『母親』～京香～（３）</title>
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<![CDATA[ <p>　（３）</p><p>　誰もいない家に帰ると、リビングには干さなければいけない洗濯物が洗濯カゴに入ったままになっている。洗濯機の予約機能を使って夜のうちに洗濯しておいたものだ。早く干さないとパパのシャツがシワになってしまう。台所には朝ごはんとお弁当に使った食器やフライパンがタワーの様に積んである。急いでいたから油のついたフライパンもご飯の食器もみんないっしょくたん。早く洗わないと油が固まって落ちにくくなってしまう。早くやらないと…早く、早く。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>　京香はゆっくりと部屋を歩いた。右、左、そしてまた右足…交互に足を出すたび、フローリングの床はギシギシと苦しそうに鳴いた。閉め忘れた窓の隙間からひんやりした風が入ってきて京香の頬を包む。気持ちいい、そう思った。外は、無臭だ。するとすればそれは自然の匂い。色づき始める葉っぱと水分を含んだ雲、冷たい空の匂い。部屋の中は卵焼きとウィンナーと選択洗剤とコーヒーがごっちゃに混ざった奇妙な匂いがする。ああ、頭がぼっーとする。外へ、早く外へ。</p><p>水を求める魚のように、京香は窓際へ走り、大きな窓を思い切り開け放つ。するとそこには大海原が、両手をめいっぱい広げながら京香を呼ぶ。</p><p>　「さあ、おいでよ。ここにおいで。自由になろうよ。」</p><p>　それはまるでスローモーションの動画のようだった。窓枠に手をかける。京香の体重は雲のように軽い。やすやすと手すりによじ登り、そして静かに、ゆっくりと四角い無機質なアルミの棒を乗り越える。飛べる。私は本当に飛べるんだ。冷たい風を全身に受けながら、京香のからだはふわふわゆっくり、弧を描く。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<pubDate>Mon, 31 Oct 2016 16:24:10 +0900</pubDate>
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<title>週末。</title>
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<![CDATA[ <div id="5AE0EFBD-6A27-45A7-B500-E749D9132449"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20161030/23/moesaka0724/b9/a1/j/o0480077913785907042.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20161030/23/moesaka0724/b9/a1/j/o0480077913785907042.jpg" border="0" width="400" height="649" alt="{5AE0EFBD-6A27-45A7-B500-E749D9132449}"></a></div><br><div>紅葉が美しすぎて…溜め息。</div><div><div id="5D75E1B1-D4AE-450A-B234-188C314F61CC"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20161030/23/moesaka0724/32/98/j/o0480039413785907054.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20161030/23/moesaka0724/32/98/j/o0480039413785907054.jpg" border="0" width="400" height="328" alt="{5D75E1B1-D4AE-450A-B234-188C314F61CC}"></a></div><br>あ、鮎食べました。</div><div>写真の鮎は（今回撮り忘れたので<img src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif" alt="汗">）、夏に行った時のもの。</div><div>夏は若鮎、秋は落ち鮎だそうですね〜<img src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif" alt="ビックリマーク"></div><div>落ち鮎のお腹には、卵がた〜っぷり詰まっていました。</div><div>ありがたく、美味しくいただきました<img src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/043.png" alt="酔っ払い" width="24" height="24"></div><div>ご馳走さまでした。</div><div><br></div><div>うん、明日からなんか頑張れそうな気がする<img src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif" alt="！！"></div>
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<pubDate>Sun, 30 Oct 2016 22:49:22 +0900</pubDate>
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<title>連載小説『母親』～京香～（２）</title>
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<![CDATA[ <p>（２）</p><p>　「おはようございます。」</p><p>　「あ、おはようございます。」</p><p>　「りっくん、おはよう。」</p><p>　「こうちゃん、いっしょにいこうよ。」</p><p>　陸は友達の弘毅君と会ったら、一気にテンションがあがったらしく、待ち切れずに手をつないで走り出した。幼稚園のお友達とは毎日会っているはずなのに、こうも感動的なまでに喜べる子どもってほんとにすごい。二人の後ろを追いかけながら京香は思う。ママ、ママばっかりだった陸はこうして友達と遊ぶようになった。子どもの成長はうれしいなんて聞くけど、実際はさみしさの方が断然大きい。さみしいなんて言ったら、何だかいけないような気がして、うれしいと口にしているだけで。</p><p>　「京香さん、今日の懇談会に参加なさる？」</p><p>　しまったと京香は思った。すっかり忘れていたのだ。今からでも参加した方が良いだろうか。でも、サンダルにＴシャツの、髪はバサバサだし…さすがの京香もこの格好で保護者会に行くのははばかられた。</p><p>　「ああ、すみません。今日はちょっと用事があって。」</p><p>　「そう。私は参加するから、後で内容をお伝えしましょうか。」</p><p>　「本当に、すみません。ありがとうございます。」</p><p>　そう言いながら、心の中では痛みを覚えた。弘毅君のママ、きれいにお化粧をして、素敵な洋服を着ている。私は陸のお弁当作って朝ごはん出してダッシュで来たのに。きっとこの人は余裕でいろんなことをこなした後で、ここにいるんだろうな。その上、保護者会まで。確か彼女は自分より２つか３つ年上だったはず。若々しく艶のあるまっすぐな髪が美しかった。流行りのとろンとした布地でできたオフホワイトのブラウスに、ワイドめのキャメルのパンツをあわせている。首に巻いたストールの上では、ゴールドと真珠を組み合わせたブローチが太陽を受けてこれでもかと光を放つ。それでいて全体的に色味を抑えた装いは嫌味がなく、シックで上品な印象を与えている。ファッション雑誌に出てきそうな人だと京香は思った。子育てしながらでも、おしゃれは欠かしません…ってね。</p><p>　幼稚園に陸をおくった後の９時半。その頃は帰り道にある本屋さんが、ちょうど開店の準備をしている時間帯だ。ガラガラとシャッターを開ける音が車の騒音を一瞬、かき消す。ふいに、その窓に映ったサンダル姿の自分が目に飛び込んできて、京香は佇む。化粧もしない乾燥した肌と後ろにひっつめただけの髪が、眠たそうな瞼をより一層目立たせている。右手を恐る恐る動かして頬のあたりを触ってみると、窓の中の女の指も頬をなでた。それから、二本の指を目の下からこめかみのあたりまで滑らせてみた。ああ、これが、この窓に映っている女が私なんだ。</p>
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<pubDate>Fri, 28 Oct 2016 00:45:07 +0900</pubDate>
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<title>連載小説『母親』～京香～（１）</title>
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<![CDATA[ <p>　<b>『母親』</b></p><p><b>～京香～</b></p><p>　「陸、早くしないと。また遅刻しちゃう。」</p><p>　「ママ、ハンカチどこ？」</p><p>　京香は息子のズボンのポケットに小さく折りたたんだハンカチを押し込んでから、玄関のドアに手をかける。</p><p>　「あ、ちょっとまった。今日は燃えないゴミの日だった。陸、ひとつ持ってくれる？」</p><p>　「えー、ぼく持てないよう。」</p><p>　クロックスのサンダルをひっかけて二人は幼稚園までの道を走った。１０月も後半になるとさすがに肌寒くなってくる。もうすぐそこに冬が待ち構えているんだと京香は思う。ああ、カーディガンを羽織ってくればよかったな。</p><p>　「陸、寒くない？大丈夫？」</p><p>　「うん。ぼくは寒くないよ。」</p><p>　しばらく美容院に行っていない京香の髪は肩まで伸びて少し縮れている。それを玄関の棚に置いてあった黒いヘアゴムで無造作に束ねただけのヘアスタイルは、お世辞にもおしゃれとは言えない。化粧っ気のない肌にはほくろとそばかすが少し。まだ３０前半の彼女の肌はファンデーションなど塗らなくても十分きれいだけれども、２０代の、内側からあふれ出ているかのような色気や艶はさすがにもうなくなっている。</p><p>そんな今の京香を見て学生時代の友達は、口をそろえてこう言う。</p><p>　「信じられない。あの京香が…人って変わるね。」</p><p>クラスのマドンナ的な存在。それが京香だった。ファッション雑誌のチェックを欠かしたことはなかったし、流行りのコスメはいちはやく試す。芸能人のネタなんかもよく知っていたから、友達との会話には事欠かない。深夜までファミレスに入り浸ることもしばしば。</p><p>そんな京香の周囲には自然と人が集まる。それは社会人になってからも変わらなかった。</p><p>多くの人がするように、京香もある程度の年齢になったころに、当時、付き合っていた会社の先輩と結婚した。</p><p>　「おしゃれなママになるね、きっと。」</p><p>　「明るくてきれいな奥さんで、羨ましいよ。」</p><p>　結婚式に参加した友人や会社の人たちは皆、そんなことを言っていたっけ。</p><p>それから３年の月日が流れ、陸が生まれた。丸２日もかかる難産だった。切迫早産で小さく生まれた陸は抱いたら壊れそうなくらいやわらかい。赤ちゃんって、こんなにもろいものなんだ。まだ目も見えない命の塊は、それでももぞもぞと頭を動かしながら、おっぱいをさがしてそれに食らいつく。瞬間、京香は思った。この子のために生きよう。義務だの責任だの、そんな言葉ではなく、ただ自然と、本能的にそう思ったのだ。私はこの子を守るためなら、命をも投げ出すだろう―と。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/moesaka0724/entry-12213106714.html</link>
<pubDate>Tue, 25 Oct 2016 16:08:23 +0900</pubDate>
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<title>詩④「無題」</title>
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<![CDATA[ <div id="2FCC96B1-EBBC-4E95-A4EA-41B1319AFD88"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20161025/15/moesaka0724/03/e6/j/o0480064413781637442.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20161025/15/moesaka0724/03/e6/j/o0480064413781637442.jpg" border="0" width="400" height="536" alt="{2FCC96B1-EBBC-4E95-A4EA-41B1319AFD88}"></a></div><br>
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<link>https://ameblo.jp/moesaka0724/entry-12213103483.html</link>
<pubDate>Tue, 25 Oct 2016 15:53:51 +0900</pubDate>
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<title>本棚の上。</title>
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<![CDATA[ <div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83">息子の本棚の上の光景。</div><div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83"><br></div><div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20161024/00/moesaka0724/f0/02/j/o0480064413780437212.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20161024/00/moesaka0724/f0/02/j/o0480064413780437212.jpg" border="0" width="400" height="536" alt="{E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83}"></a></div><div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83"><br></div><div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83">「ピカチュウかわいいよね〜」</div><div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83">とか、話すと見下すような目をして、息子はこう言った。</div><div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83">「僕はもう他のいろんなポケモンに行ってるから。」</div><div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83">あれから半年…</div><div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83">ポケモンの名前とか、進化⁈とか、もはや私には外国語。</div><div id="E2EA06AD-DD37-4D26-9B23-FFAD659A3F83"><br></div><br>
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<pubDate>Mon, 24 Oct 2016 00:26:41 +0900</pubDate>
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<title>連載小説『城郭』（６）</title>
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<![CDATA[ <p>&nbsp;</p><p>　　　　　　　　　　　　　　<b>（６）</b></p><p>　<i>アリの城を守るのは女王アリ。人も同じさ。女は自分の城を持ちたがり、手に入れたその城を、身を挺しても守ろうとする。知恵や策略を駆使する様は戦国武将のようだ。だってほら、言っただろ。女はタフな戦士だって。なぁに、仮面を剥がせば皆、同じだよ。</i></p><p>&nbsp;</p><p>　壁の時計は２時半、窓の外には手入れの行き届いたピンクと黄色のチューリップ。孫たちの到着を待つ穏やかな日曜日…マルコポーロの紅茶に孫たちが好きなブドウ、優秀な息子２人は穏やかな家庭を築いていて、従順な嫁は家族のために生きている。かつて洋子がそうしてきたように。洋子が望むもの全てがここにあった。そして、その全ては洋子が努力して手に入れたものだ。そうやって築き上げたこの場所はまぎれもなく、私の城だ。</p><p>「私とあなたは結局、同じです。」</p><p>自信にあふれ、勇敢な沙希の眼差しを今でも時折、思い出す。自らの目的を達成するためには他を犠牲にすることもいとわない彼女を傲慢だと洋子は思った。自分はどうだろう。世間からいわれるのは、貞淑な妻、賢い母親、家族のために生きる理想の母親。はたして本当にそうだろうか？</p><p>「母親ならわかるんですか？」</p><p>　あたりまえでしょう、母親なら息子が進むべき道はわかるはず。少なくともあの時までは、そうだと思っていた。でも…隆弘は今、幸せなのだろうか。優しい奥さんと子どもたちに囲まれて、安定した仕事にもついている。これが幸せじゃなくて何が幸せなのだろう。でも…本当に？</p><p>「隆弘さん、最近すごく疲れているようで…」</p><p>―本当に幸せ？</p><p>「家に帰れないくらい忙しい時もあって…」</p><p>―本当にそれで幸せ？</p><p>「兄さんさ、ここのところ急に白髪が増えたよね…」</p><p>―隆弘は、本当に幸せなの？</p><p>&nbsp;</p><p>玄関のチャイムが鳴った。孫たちが到着したようだ。急ににぎやかな声が聞こえて洋子はホッとする。このままだとどこか深くて暗いトンネルに入って出てこられなくなりそうだったから。</p><p>「おばあちゃん。こんにちは。」</p><p>「お義母さん、遅くなって申し訳ありません。道路が混んでいて。あの、ケーキを買ってきました。皆で食べましょう。」</p><p>「まあ、まあ、大変だったわね。お疲れさま。どうぞ、あがってちょうだい。」</p><p>最後に入ってきた隆弘にも声をかける。</p><p>「隆弘も運転お疲れさま。忙しいって聞いていたけど、来られてよかったわ。」</p><p>「ああ。」</p><p>ほとんどしゃべらない隆弘。不器用さは子どもの時と全然変わっていない。</p><p>「お義母さん、いつも様々ありがとうございます。」</p><p>すかさず愛さんがフォローをする。寡黙で不愛想な夫を明るく支える妻の役割を、愛さんは本当によくやってくれている。やっぱり、私の眼に狂いはなかったわ。それにしても、真治の言う通り、隆弘はここ数年で白髪が増えた。とても３０代には見えないくらいに。</p><p>「隆弘。」</p><p>「何？母さん。」</p><p>―隆弘は本当に幸せなの？</p><p>「…いいえ、何でもないわ。ケーキ、食べましょうか。」</p><p>ばかな考えは捨てよう。私は何も間違っていない。さっと顔をあげ、ほつれた髪を手ぐしでなおしてから、洋子は孫たちと一緒にケーキを皿に取り分け始めた。明るい週末の午後、広いリビングは笑い声に満ちていた。</p><p>&nbsp;</p><p>そうしてタフな女戦士は自分の城を守るべく、今日も剣をとる。</p><p>「私とあなたは結局、同じです。」</p><p>夢をかなえるためには誰かを犠牲にすることもためらわないでしょう。たとえそれが自分の息子だったとしても…ね。</p><p>美しく大胆な女神は不敵な笑みを浮かべる。ダリアを抜いても、ティーカップの口紅を落としても、イランイランの濃厚な香りの記憶は今も消えない。</p><p>&nbsp;</p><p>　終わり</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>
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<link>https://ameblo.jp/moesaka0724/entry-12212299836.html</link>
<pubDate>Sun, 23 Oct 2016 00:01:56 +0900</pubDate>
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