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<title>無名の台本置き場</title>
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<description>【利用規約】私の台本を配信アプリ等でご使用になられる際は…作：無名の脚本家と、必ず付け加え願います。</description>
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<title>【5人声劇】青春を駆けるは峠の如し(前編)</title>
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<![CDATA[ <p><br></p><div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20230213/23/mumeinoscriptwriter/36/9f/j/o1080060815242847167.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20230213/23/mumeinoscriptwriter/36/9f/j/o1080060815242847167.jpg" border="0" width="400" height="225" alt=""></a></div><p>※当台本を配信アプリ等でご使用の際には、プロフィールに記載されている利用規約(ブログ説明)を必読願います。&nbsp;<br></p><p><br></p><p>【あらすじ】</p><p>100回目の開催の節目を迎える『全国大学マラソン』。各大学の代表がそれぞれの想いを背負って峠道を駆け抜けていく。</p><p><br></p><p>【人物紹介】</p><p>園場　祭華（そのば　さいか）（不問）</p><p>実況。スポーツ関連の実況を数々こなしている。</p><p><br></p><p>囲野　駿実（かこの　はやみ）（不問）</p><p>解説。自身も元マラソンランナーとして数々の記録を持つレジェンド。現在は、学生から社会人のマラソンまで、あらゆる大会を幅広く解説している。</p><p><br></p><p>速水　風太（はやみ　ふうた）（♂）</p><p>東房（とうぼう）大学の代表ランナー。スタミナ度外視のスピードを持っており、序盤に相手の視界から消えるくらいのリードを作るランナーで有名。</p><p><br></p><p>先田　掛斗（せんだ　けいと）（♂）</p><p>閃考（せんこう）大学の代表ランナー。終盤での仕掛け方が得意な事で有名。</p><p><br></p><p>尾生　秀一（おぶ　しゅういち）（♂）</p><p>競来魅（おいこみ）大学の代表ランナー。周りのペースに飲まれる事無く、後半からじっくり上がって後半に周りのペースを搔き乱す戦法で有名。</p><p><br></p><p>【上演前の注意事項】</p><p>台本序盤～終盤付近まで、実況と解説の会話内容は3人に聞こえない状態です。中継を観ているイメージをしながら上演頂けると幸いです。</p><p>また、今作は生中継をイメージして作られている為、先読み防止で<b><font color="#ea3323">上演の際に台本URLは表に出さない(コメント等に載せない)</font></b>ようお願いします。</p><p>また、不問の2キャラは男性口調で書かれている所もある為、女性演者の方が演じられる際は女性口調に変えて頂いても構いません。</p><p><br></p><p>【テンプレート用】</p><p>青春を駆けるは峠の如し(3:0:2)</p><p>作：無名の脚本家</p><p><br></p><p>園場　祭華：</p><p>囲野　駿実：</p><p>速水　風太：</p><p>先田　掛斗：</p><p>尾生　秀一：</p><p><br></p><p><br></p><p>以下、線内本文。</p><p>-----------------------------</p><p><br></p><p>園場：</p><p>全国の中継をご覧の皆様、今年もこの季節がやって参りました。『第100回 全国大学マラソン』。２日前には雨が降っていたのですが、今回も天候に恵まれ快晴。風もほとんどない、絶好の大会日和となりました。今回も、各大学から選出された猛者が一堂に介する大会となっており、し烈な争いが繰り広げられる事でしょう。実況は私「園場 祭華(そのば さいか)」、解説は「囲野 駿実(かこの はやみ)」さんに入って頂きます。宜しくお願い致します。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>宜しくお願いします。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さて、毎年の風物詩となった当大会。節目の100回目の開催となりましたが…囲野さんからみて、今年はどんな大会になりそうでしょうか？</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>今大会では各大学から選ばれたランナーが集まっていて、例年以上に見ごたえのある大会になると思います。天気にも恵まれて、ランナーにとってはこれ以上ない条件だと思います。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>それでは、今回のコースについて説明致します。</p><p><br></p><p>まずスタートから約５キロ間、緩やかなカーブが幾つもあるゆったりとした下り坂が続きます。５キロ地点では給水ポイントが用意されており、ここでの補給がカギを握ることも。その後、約２キロは平坦な道が続きますが、残り約３キロ辺りから急な上り坂が２キロほど続くため、ここを登りきるには相当なスタミナが必要です。残り約１キロになると再び平坦な道になるため、ここまで余力を残していたランナーが一気に仕掛けてくることもあり、先頭のランナーが十分にリードしていても、油断出来ない距離と言えるでしょう。</p><p>以上が今大会、約１０キロのコースとなっております。</p><p>囲野さんとしましては、どのあたりがポイントになるとお考えでしょうか？</p><p><br></p><p></p><p>囲野：</p><p>そうですね。やはり終盤の残り１キロ辺りですかね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>最後に平坦になる１キロですね。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>その前にある約２キロの上りをどれだけのペースで登り切れるかが重要になってくると思います。そこからの１キロはある意味、根（こん）比べにもなるかもしれませんね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そして今回の出走者ですが…囲野さんの注目選手はいらっしゃるでしょうか？</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>そうですね…今回『先田 &nbsp;掛斗』選手の仕上がりが非常に良いと思いますね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>閃考（せんこう）大学の先田選手ですか。確かに普段の練習でも表情変える事なく安定した走りを得意としている感じはしますね。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>あともう1人…『尾生　秀一』選手にも注目ですかね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>競来魅（おいこみ）大学の尾生選手ですね。</p><p>尾生選手と言えば、力強い踏み込みが特長の選手ですね。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>はい。特に今回、後半に上り坂がありますので、そこでどんな走りをしてくれるのかが期待出来ますね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>あと、注目選手としましては…東房（とうぼう）大学の『速水　風太』選手も台風の目になりそうな気がしますね。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>速水選手の武器でもある、大逃げタイプですね。前半は大量リードを作り出すと思いますが、上り坂を登りきるまでに体力が持つかどうかが心配ではありますね…。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そして今大会の最速記録は…３０分０２秒。</p><p>果たして３０分を切るランナーが現れるか…注目です。さぁスタートの合図まで残り1分ほどになりました。各選手、スタートの位置につき始めます。節目となる第100回大会、優勝するのは果たして誰になるのでしょうか？</p><p><br></p><p>速水M：</p><p>この日の為にトレーニングとレースの対策は十分にしてきた…誰にも前を譲らずにゴールしてみせる…！</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>今回の大会も、各校から集った猛者ばかり…</p><p>それでも臆することなく、必ず勝ってみせる…！</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>今までの成果を発揮する時…自分のペースでレース運びをすれば必ず勝てる…！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さぁ、スターターが開始の銃を掲げ…</p><p>【発報】</p><p>今、号砲が鳴り響き、各選手一斉にスタートしました！さぁ早速、速水選手が先頭に立ち、一気に後続を突き放しにかかります！</p><p><br></p><p>速水M：</p><p>序盤から一気に突き放して、終始大差をつけて勝ちに行く…これが俺の勝ち方だ！</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>おいおい…端っからとばすのかよ…いや、俺には俺のペースがあるんだ。今は無理に追わないでおこう…</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>くっ…いきなりあんなペースで…惑わされるな。今追ったら絶対ペースが崩れる…この位置とペースをキープだ…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さぁ先頭の速水選手が一気に後続を突き放し、集団に乱れが出始めています。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>先頭の速水選手は、恐らく後続のペースを乱す作戦でもあるでしょう。集団の中でも２番手争いがだいぶハイペースな感じがあります。…個人的には、最後方の尾生選手が気になりますね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>確かに…その集団からも漏れるかのように最後方にいますね。</p><p>このペース、大丈夫なのでしょうか？</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>これは作戦でしょう。普段から尾生選手は前半は後方に控えて、後半で一気に仕掛けるタイプだと伺ってます。それに、坂路を日頃から走って鍛えているそうですので、他の選手が疲れてくる機会を伺っているのかもしれませんね。</p><p><br></p><p>尾生Ｍ：</p><p>そう…無理に追う必要はない。今はゆっくり追う形で構わない…最後に笑うのは…この俺だからな。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そして今回、注目選手でもある先田選手。</p><p>現在集団に埋もれている感じとなっておりますが、この状況どう見ますか？</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>位置取りに少々苦戦しているように見えますが、これでもペースは安定していますね。先田選手は変に周りに惑わされる事無く、安定した走りを得意としていますので…まだ序盤ですので、現時点では問題ないかと思います。</p><p><br></p><p>先田Ｍ：</p><p>…何か、マークされているかのように囲まれてるなぁ。…まぁ、集団のペースは悪くないからこのまま行くか。いずれ活路が見出せると思うし。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>ここで映像が変わりまして…1号車です！</p><p>先頭の速水選手、早くも1キロ地点を通過しました！</p><p>区間記録は…２分１秒！？</p><p>こんな記録、今まで見たことがありません！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>凄いですね。これだけ飛ばしたら疲れが出始めるものですが…もしかしたら下りに強いのかもしれませんね。</p><p><br></p><p>速水M：</p><p>へへっ…俺の強みは、全速力で後続を一気に突き放す事！それに下り坂とくれば…一気にペースを上げれる！このペースで一気にぶっちぎってやる！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そして映像変わりまして2号車です。現在2番手の有川選手が通過…記録は２分４６秒。先頭の速水選手とは４５秒離れているタイムとなります。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>速水選手のペースは衰えておらず、それでいて有川選手は息が乱れ始めていますので…差はまだまだ広がると思います。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そして、奥のほうから見えてきました。</p><p>3番手で前に抜けていた林選手がここで6人集団に追い付かれ7人集団となりました。1キロを通過し、概ね３分２秒。2番手の有川選手とは約１５秒離れているタイムとなります。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>林選手も速水選手にペースを乱された感じになりましたね。既にアゴが上がっているので、集団のペースに呑まれ過ぎないように息を整えたいところですね。</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>おや？前を行ってた１人と合流したなぁ…しかもこの人、既に息上がりまくってるし…この様子だとすぐに集団から置いてかれるな…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そして映像バイクです。最後方の尾生選手が1キロを通過していきました。区間記録は…３分１４秒。先頭の速水選手との時間差はおよそ１分１５秒の差となりました</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>だいぶゆったりとしたペースですね。</p><p>…とはいえ、後半ペースを上げてくるスロースタータータイプですので、まだ彼の中では許容範囲だと思われます。</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>ん～ここで1キロか…まぁまだこのペースでいいかなぁ。なるべく無駄に体力を使いたくないし、給水ポイントまではこのくらいのペースでっと…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さぁ画面切り替わりまして…1号車です！先頭の速水選手、早くも2キロ地点を通過していきました！1キロ間の記録は…２分５秒！！若干ペースは落ちたものの、まだハイペースの走りを続けております！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>ほとんどペースは落ちてないに等しいですね。特に今の区間はカーブが多い峠道ですので…もしこれが直線の下りとかでしたら区間記録を２分を切ってきてもおかしくないと思います。</p><p><br></p><p>速水Ｍ：</p><p>よし…カーブの多い下り坂は越えた…ここからは緩やかなカーブが続くからさっきの区間よりも飛ばせるはずだ…！まだまだ飛ばしていくぜ！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さて、映像切り替わり2号車です。2番手の有川選手、もうすでに息が上がっております！2キロ地点目前にして既にペースが乱れております！…と、その後方から集団が見えてきました！先田選手のいる集団が徐々に有川選手に接近してきました！まず先に有川選手が2キロ地点を通過…区間記録は、３分１０秒。先程の区間からずいぶんペースが落ちました。その後、6人集団が概ね３分３秒。ほぼ同ペースを維持しながら通過していきました。</p><p><br></p><p>先田Ｍ：</p><div>おやおや…？これで2人目に追いつくぞ？あの感じ…完全に息が上がってるな…。気の毒だけど、このまま追い抜くだろうなぁ…。<p></p><p><br></p><p>囲野：</p><p>有川選手は完全にペースが乱れてますね。このままですと、集団に入るどころかあっさり追い抜かれてしまいそうですね。…あ、映像変わりましたね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>これは…！1号車、速水選手です！速水選手が3キロ通過！区間記録は…２分３秒！まだペースは落ちません！それどころか…先ほどの区間よりもペースが上がっております！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>素晴らしいですね。３キロ地点でもペースが落ちておらず、それでいて息も乱れていない…</p><p>とんでもない選手が現れましたね…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像変わりまして3号車です。集団から遅れて林選手が２キロ地点を通過していきました。区間記録は、３分１６秒。集団とはおよそ15秒も離れてしまいました。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>林選手もまだ息が整いきれず、完全に遅れてしまってますね…。最初は速水選手に追いつこうとしたのが完全にペースの乱れとなってしまい、ハイペースになりすぎてしまいましたね。</p></div><div>何とかペースを戻したいところです。</div><div><br></div><div>園場：</div><div>映像変わりましてバイクです。最後方、尾生選手が今2キロ地点を通過していきました。区間記録は…３分１３秒。先頭の速水選手とは、およそ２分２０秒離れた計算となっております。<p></p><p><br></p><p>囲野：</p><p>まだ２キロは序盤なのでしょう。ここはじっくり足を溜めておく考えなのかと思います。</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>ここで2キロ…いや、まだだな…</p><p>下りが続くし、ここは我慢だ…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さぁ映像変わりまして1号車です。</p><p>なんと！速水選手、早くも4キロを通過！</p><p>区間記録は２分２秒と全くペースが衰えません！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>恐ろしいほどハイペースですね。この下りがあと1キロほどありますが、このあとの後続が後半で追いつけるか…気になる開きです。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像変わりまして2号車です。6人集団が3キロ地点を通過しました。区間記録は３分３秒。安定した走りが続いております。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>ここの集団は下りではそこまで前に出ようという感じは無さそうですね。もし誰かしら仕掛けるのでしたら給水後とかではないでしょうか。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>なるほど…おっとその後ろから有川選手が3キロを通過。区間記録は３分１９秒。まだペースは上がってきません。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>ペースを崩された影響がまだ残ってますね。下りは勢いに任せて走ったりしますと息を整えるのが上りより難しいですからね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>確かにそうかもしれませんね。…と、映像は3号車です。…なんと、尾生選手が林選手に追いつきそうです！林選手が先に3キロ地点を通過するも、その差は概ね1秒！差は無いに等しいです！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>なかなかペースを戻せない林選手に対して、自身のペースを貫いている尾生選手が来ましたね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そして数十メートル先で尾生選手が9位に浮上しました！尾生選手、ここで順位を１つ上げました！…と、映像変わりました。1号車の速水選手です！早くも5キロ地点を通過！区間記録は…２分４秒！スタートから10分15秒で5キロを爆走！とんでもない記録が出るかもしれません！そして給水ポイントで補給しました！それにしても囲野さん…他の選手が4キロ手前の中、速水選手だけが1キロ以上先の5キロを通過…驚異的ですね！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>いやぁ～圧巻ですね！ここまで息も安定していて顔色1つ変えず駆け抜けてくるとは…『下り坂の申し子』と言っても過言ではないですね…</p><p><br></p><p>速水M：</p><p>(給水)…ふぅ。これで大量リードを作れたはず…あとはこのまま逃げ切るのみ…！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像変わりまして2号車です。映像は2位グループの6人集団がまもなく4キロ地点を通過する所です。現在ゆったりとした下り坂を淡々と集団が駆け抜けていきます。今、集団が4キロ地点を通過しました。区間記録は…3分4秒。果たして集団から抜け出すのはどの選手になるのでしょうか？</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>集団の各選手は、下り坂での過剰な体力消費を抑えたいのだと思います。まだしばらく動きがない気がしますね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>お？！映像1号車です！速水選手、6キロ地点を通過！区間記録は…２分２７秒！ペースは落ちましたが、それでもハイペースを維持しています！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>次の上りに備えてペースを落としたと考えられます。それでも早いですね…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像、3号車に変わりました。有川選手、ようやく4キロを通過…！？…その後ろ、尾生選手の姿が見えてきました！さらにその後ろに林選手の姿も見えますが、尾生選手に追いつく事が出来ません！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>尾生選手は決して無理して走っているのではなく、林選手と有川選手のペースが乱れている状態ですからねぇ…この2選手は何とか息を吹き返したい所です。</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>ん？8位が見えてきたか…ずいぶん息が上がってるように見えるけど…まだこっちは本気出してないが、5キロ地点までには抜けそうだな…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>果たしてこのまま速水選手が独走のままになるのか、それとも集団のいずれかの選手が一気に抜け出すのか、はたまた後方から追い抜いてくるのか？『第100回 全国大学マラソン』、現在先頭は速水選手の6キロ通過となっております。</p><p><br></p><p>【後編へ続く】</p><p><br></p></div>
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<pubDate>Tue, 14 Feb 2023 12:00:55 +0900</pubDate>
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<title>青春を駆けるは峠の如し(後編)</title>
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<![CDATA[ <p><br></p><div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20230213/23/mumeinoscriptwriter/ee/83/j/o1080060815242848887.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20230213/23/mumeinoscriptwriter/ee/83/j/o1080060815242848887.jpg" border="0" width="400" height="225" alt=""></a></div><p><br></p><p></p><p>【前編の続き】</p><p></p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像1号車です。</p><p>現在先頭の速水選手、7キロを通過しました！</p><p>区間記録は…２分２５秒！</p><p>先ほどの区間とほぼ同ペースで、先頭で上り坂へと入っていきます！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>速水選手はここからが勝負所ですね。約2キロもの大量リードを後続がどこまで詰めれるのか…気になる区間になると思います。</p><p><br></p><p>速水M：</p><p>よし…こっからが大勝負…まずはこのまま一番乗りで坂を登り切ってやる！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像2号車に変わりました。6人集団が5キロ地点を通過しました。区間記録は概ね３分2秒。ここで各選手、補給をしっかり済ませて走り出しました。おっとここで達川選手が集団の中から前に出ました！ここまで集団のペースに合わせていた達川選手が前に出始めました！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>ここで達川選手ですか。少し仕掛けるタイミングが早い気がしなくもないですが、そろそろ仕掛けたかったのも分からなくはないと思います。</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>お？あの人、前に出たな…給水してペースが上がったか…いや、それでも仕掛けるのが早過ぎると思う。何せこのあとが大変だからな…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像、3号車に変わりました。現在8位の尾生選手、5キロ地点を通過しました。区間記録は…３分１０秒。ここまでの5キロをちょうど16分で駆け抜けていきました。その後ろ、有川選手が追う展開となっております。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>尾生選手は良いペースですね。</p><p>走りも安定してますし、このあとの上り坂が非常に楽しみです。</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>(給水)…ふい～生き返るぅ♪さーて、こっからこっから♪</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そしてバイクの映像です。最後方の林選手が5キロ地点を通過しました。これで全選手、5キロの給水ポイントを通過していきました。映像2号車に変わります。現在、単独2位の達川選手が6キロ地点を通過しました。区間記録は…２分３０秒！集団を置き去りにするかのように、ペースを上げております。その後ろ、5人集団が6キロ地点を通過。後続の5人集団は無理に達川選手を追うことはしません。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>平坦な道は誰もが一番走行する所ですからね。平坦だからこそ、達川選手も走りやすくてペースを上げたのだと思います。一方の5人集団ですが、このあとの上り坂を警戒しているのだと思います。ここで体力を使ってしまいますと、上り坂がキツくなる事がありますので。</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>だいぶ先まで行ったなぁ…まぁ、まだこっちは我慢かな…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像変わりまして3号車です。有川選手が8位に浮上し、6キロ地点を通過しました！その後ろから尾生選手、更にその後ろから最後方の林選手も見えてきてます。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>有川選手と林選手はペース戻ってきましたね。給水ポイントとこの平坦なコースで息が整ったように見えます。</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>ほぅ…ここでペースを上げてきたか…ただ、こっちはまだ上げなくていいかな…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像1号車です。先頭の速水選手ですが…苦しそうです！やはり下りで飛ばしたのが響いてきたか！？8キロ地点を通過し…４分２３秒。先ほどの下りの区間記録と倍以上の時間がかかっております。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>下りが得意な分、上りが苦手のようですね…これから上り坂に入る後続がどこまで追い上げてくるかが気になる所です。</p><p><br></p><p>速水M(疲弊状態)：</p><p>…あれ？まだ8キロ地点…上り坂って、こんなに長かったっけ…？</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像2号車に変わりました。現在2位の達川選手、7キロ地点を通過しました。区間記録は…２分２８秒！良いペースを保ちながら、これから約2キロある上り坂へと入っていきます。その後ろ、5人集団が追う展開となっております。達川選手との差は、概ね15秒離れているペースになっております。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>達川選手、良いペースですね。…それにしても、先田選手がここまで仕掛けて来てる気配がないのが気になりますね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>確かに…ずっと集団の中にいますよね。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>恐らく上り坂で仕掛けてきそうな気がします。表情見ても息も上がっている感じはないですし、余力は残っていそうですので。</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>んー…7キロ地点まで来たという事は、この先確か上り坂があるんだっけ…どのタイミングで仕掛けよっかな…？</p><p>園場：</p><p>さて、囲野さん。</p><p>ここまでの展開を見て全体的にいかがでしょうか？</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>そうですね。ここにきて先頭の速水選手のペースが一気に落ちましたので、後続が追い上げてくるのも時間の問題になりそうです。あと、尾生選手も最後方に下がりましたけれども、ペースは一定を保ってますので、この先の上り坂での走りに期待です。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>なるほど。</p><p>お、映像３号車に変わりました。まず先に有川選手が7キロ地点を通過していきます。区間記録は…３分１秒。その次に林選手、そして最後方、尾生選手が7キロ地点を通過していきました。林選手の区間記録は…２分５９秒。尾生選手の区間記録は…３分９秒となっております。有川選手と林選手はペースを取り戻してきており、一方の尾生選手は、スタートからここまでほぼ一定のペースを保ち続けております。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>有川選手と林選手はいい走りになってきましたね。尾生選手も、この位置でしたら十分追い付けると思いますね。</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>よし、ここから上り坂…位置取りを見極めて…一気に駆け上がってやる！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>映像２号車に変わります。</p><p>おぉ？！先田選手、集団から抜け出し、達川選手に追いつきそうです！達川選手に疲労感が見えてきておりますが、先田選手はまだ余裕がありそうです！</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>周りが全体的にペースが落ちてきたからな…ここである程度仕掛けておかないと、先頭に追い付けないかもしれない…ならば…ここしかない！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さぁここで先田選手が達川選手を捉え、８キロ地点を通過しました！先頭の速水選手との距離が確実に縮まってきております！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>先田選手、仕掛けてきましたね。ここから一気に速水選手を猛追し始めると思いますね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>おっと、ここで3号車から映像が入ってきました。なんと…最後方に居た尾生選手が、上り坂で一気にごぼう抜きしています！8キロ地点を通過しまして、区間記録は…２分２８秒？！上り始めて約1キロで6人抜きで4位に急浮上です！その後ろから４人集団と有川選手と林選手がくらいつこうしていますが、尾生選手の速度に追いつけません！</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>そう…この約2キロの上り坂は体力を特に持っていかれやすいポイント…だが、俺はこの大会に備えて、坂路を徹底的に走り抜いてきた…！そうだ…ここから一気に追い抜いてやるのさ！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さぁ、映像変わって１号車です。先頭の速水選手…約2キロの上り坂を上り切り、残り1キロの看板を通過しました。先頭で通過しましたが、相当苦しそうな表情と息づかいです！大丈夫でしょうか…？</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>スタートからほぼほぼ全力疾走でしたし、上り坂は特に苦戦してましたからね。息が上がるのも無理ないと思われます。</p><p><br> </p><p>速水M（疲弊状態）：</p><p>あと1キロ…山場は越えた…あとは…このまま突っ走るだけ…っ！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>おっとここで2号車に映像が変わりました。</p><p>これは…速水選手を追う2位の位置にいる先田選手ですね…先田選手、ここでようやく上り坂を上りきりました。</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>…よし、山は越えた。ここからは平坦な道…先頭を捉えてやる…！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>お、先田選手…更にペース上げたかもしれませんね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>！…確かに、速くなった感じがします！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>平坦で緩やかに曲がる所が幾つかありますが…そこは上手く調整してくるでしょうし。このまま行けば速水選手に追いつくかもしれませんね。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>ここで3号車と中継が繋がりました。3位の達川選手が上り坂を上り切りました！2位とは約25秒ほど離れている差となります。…と、その後ろからランナーの姿が見えてきました。尾生選手です！尾生選手、上り坂を登り切りそうです！</p><p><br></p><p>尾生M：</p><p>もう少しだ…もう少しで上りきる…！</p><p>ここを上れば…！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さぁ尾生選手、上り坂を終えました！…なんと！約２キロもの上り坂を約５分ほどで登り切りました！ここから先頭に追いつく事は出来るのでしょうか？！…と、ここで2号車と中継が繋がりました。！…先田選手から約200m先の先頭を走る速水選手の姿を捉えたようです！</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>…よし、一瞬だが先頭が見えた…！ここからラストスパートだ…！</p><p><br></p><p>速水M：</p><p>！…後ろから、気配がする…！それでも…先へは絶対に行かせないっ…！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さぁ先頭残り500m…！？…なんと、先田選手の後ろ…見て下さい！尾生選手の姿が見え始めました！9キロ地点では達川選手が先に9キロ地点を通過したのですが、ここに来て尾生選手の姿が先に見えました！まだ体力は有り余っているというのか！？</p><p><br> </p><p>尾生M：</p><p>よし、2番手が見えてきた…！残り距離もあとわずか…ここから全力疾走だ…！</p><p><br> </p><p>先田M：</p><p>！…背後から気配…！？…いや、先頭に集中っ…！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>先頭残り400m！速水選手、先田選手、尾生選手ともに…ほぼほぼ等間隔ペースで差が徐々に縮みつつあります！…そして、尾生選手からも先頭の速水選手を視界に捉えた模様です！</p><p><br></p><p>速水M：</p><p>逃げきるんだ…相手のプレッシャーに飲まれず、先にゴールするんだ…！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>さぁ先頭残り300m！尾生選手が先田選手を猛追！それに気付いたかのように先田選手がペースを上げた！</p><p><br></p><p>先田M：</p><p>くっ…背後から気配を感じるけど…その前に先頭を追い抜いてやる！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>1号車に映像が切り替わり、先頭残り200m！速水選手の後ろ、先田選手が先頭に迫ってきた！更にその後ろから尾生選手も差を縮めてきた！</p><p><br></p><p>尾生Ｍ：</p><p>いける、この距離なら…！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>先頭、残り100mを切った！カメラはゴール地点に切り替わった！果たして最初にゴールテープを切るのは…！</p><p><br></p><p>速水・先田・尾生（全員気迫溢れる感じで[どれでいくかはお任せします]）：</p><p>うおおおおおおおおおお！！！！！</p><p>はああああああああああ！！！！！</p><p>ぅおりゃああああああああああ！！！！！</p><p><br></p><p>（間）</p><p><br></p><p>園場：</p><p>３選手同時にゴール！！！なんという結末！こんなに手に汗握る展開、今まであったでしょうか！そして、３選手同時に地面に倒れこみました！</p><p><br></p><p>速水・先田・尾生（全員ドッと疲れが出た感じで）：</p><p>はぁ、はぁ、はぁ…</p><p>ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そしてタイムは…なんと！２９分５８秒！！！大会新記録！今まで破られなかった３０分の壁を、１００回大会という節目で突破しました！！！３選手の結果が出るまで今しばらくお待ちください！いやぁ～囲野さん！最後は３選手同時にゴールに飛び込みましたね！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>そうですね。最後まで誰が１位になるか分からない展開になった大会…私のランナー人生の中でも初めてです！過去の大会でも、出そうで出なかった３０分の壁の突破もお見事です！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そしてここで達川選手が4位でゴール。記録は３０分４６秒となりました。…さあここで、３選手のスロー映像が準備できたようです。これは、ゴールゲート真横の映像ですね…おぉ？</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>こ、こんな事が…まさに劇的ですね…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>そうですね…あ、真上からの映像もきましたね。</p><p>！…なんという事でしょうか…</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>どの角度から見返しても…３選手同時にゴールしている…こんな事、今まで無いですね…</p><p><br></p><p>園場：</p><p>それでは、主催より結果のアナウンスが入りそうです。</p><p><br></p><p>（長めの間 ※約１０秒）</p><p><br></p><p>園場：</p><p>なんと…１位は速水選手、先田選手、尾生選手の同率３選手という発表が出ました！いやぁ～私も今までマラソンや駅伝の中継を幾つも務めさせて頂きましたが…同率１位という結果は初めてです！しかも３選手も！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>終始先頭を譲らなかった速水選手も流石の一言でしたし、先田選手も周りの選手に囲まれながらも、上りで抜け出して最後は追いつきましたし、尾生選手も前半は最後方にいながらも、後半上手く仕掛けて先頭を捉えた…３選手ともお見事でしたね！</p><p><br></p><p>園場：</p><p>それでは…同率優勝となりました３選手と中継が繋がっております。囲野さん、宜しくお願いします。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>どうも囲野です。皆さん、お疲れ様でした。そして、優勝おめでとう。</p><p><br></p><p>速水・先田・尾生：</p><p>ありがとうございます。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>まず、速水選手に伺います。</p><p><br></p><p>速水：</p><p>はい！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>前半、スタミナ度外視のような走り方だったけど…あれは作戦だったのかな？</p><p><br></p><p>速水：</p><p>そうですね。スタートと同時に少しでも前へ行くためには自分が前に出ないと、と思い最初から全速力で飛ばしました。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>その全速力はどの辺りまで計算してたのかな？</p><p><br> </p><p>速水：</p><p>上り坂を登りきるくらいまでですかね。そこまでに相手選手の視界から見えない位置にいれば逃げ切れると思っていたのですが…上り坂で失速してしまい、最後同着になってしまったのは反省です。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>ありがとう。では次に先田選手に伺います。</p><p><br></p><p>先田：</p><p>はい！</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>スタートから上り坂終わる辺りまで、そこまでペース上げずに安定した走りをしていたように見えたけど…ペース配分とかは意識してたのかな？</p><p><br></p><p>先田：</p><p>そうですね。最初は位置取りを気にしながら、周りのペースも上り坂入るまではいいペースだったので、</p><p>無理無く走れたと思います。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>そして、最後の１キロ地点辺りからペース上げたね。あそこまでスタミナを残していた上でペースを上げたのかな？</p><p><br> </p><p>先田：</p><p>はい。１キロの看板が見えたらあとは概ね平坦な道だというのは把握していたので、終盤で先頭の姿も見えてきて、残った力を振り絞ったのですが…最後は捉えきれなかった感じで悔しいですね。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>ありがとう。では最後に尾生選手。</p><p><br> </p><p>尾生：</p><p>はい！</p><p><br> </p><p>囲野：</p><p>前半、最後方からのスタートで、上り坂が始まる辺りまでは結構ゆったりとしたペースが続いてたけど、あれも全部計算かな？</p><p><br></p><p>尾生：</p><p>はい。最初は緩やかな下りと平坦な道が併せて約７キロあって、ここで変にペースを上げるよりかは他の選手が疲れやすく自分の得意な上り坂で仕掛けたほうが良いと思っていたので、上り坂に入り始める辺りでペースを上げました。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>上り坂に入ってからはその作戦通り、相手選手をごぼう抜き…あの追い抜き方は見事だったし、最後の残り１キロからも怒涛の追い上げだったね。</p><p><br></p><p>尾生：</p><p>ありがとうございます。ただ、最後の１キロは前を行く２人がなかなか見えてこなかったので…少し焦ってペースが乱れてしまったかなと思いました。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>ありがとう。改めて皆さんおめでとうございました。</p><p><br></p><p>速水・先田・尾生：</p><p>ありがとうございます。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>という事で、優勝した３選手のインタビューをお送り致しました。それにしても囲野さん…３選手とも揃って、優勝の喜びを口にせず、自身の反省点を挙げていましたね。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>そうですね。本来なら３選手とも単独で優勝したかったと考えられます。まだまだ彼らは強くなると思いますよ。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>現状に満足していないと。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>ええ。彼らはまだ大学生ですし、今後も陸上競技に携わるとすれば世界大会とかも目指すと思うので…現状に満足せず、これからもトレーニングを続けていくと思います。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>なるほど…今後の活躍が楽しみですね！…さて皆様、『全国大学マラソン』、そろそろお別れの時間となりました。今回は、3選手の同時優勝と大会新記録…記録づくしの大会となりました。次回はいったいどのようなドラマが待ち受けているのでしょうか。実況は『園場 際華』、解説は『囲野 駿実』さんでお送り致しました。囲野さんどうもありがとうございました。</p><p><br></p><p>囲野：</p><p>ありがとうございました。</p><p><br></p><p>園場：</p><p>『全国大学マラソン』、また次回お会い致しましょう。さようなら。</p><p> <br></p><div>-----------------------------</div>
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<link>https://ameblo.jp/mumeinoscriptwriter/entry-12789169797.html</link>
<pubDate>Tue, 14 Feb 2023 11:59:36 +0900</pubDate>
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<title>【2人声劇】鍋に映るは友愛の温もり</title>
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<![CDATA[ <div><div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20211123/10/mumeinoscriptwriter/76/57/j/o1080060815035783541.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20211123/10/mumeinoscriptwriter/76/57/j/o1080060815035783541.jpg" border="0" width="400" height="225" alt=""></a></div><br></div><p><br></p><p>※当台本を配信アプリ等でご使用の際には、プロフィールに記載されている利用規約(ブログ説明)を必読願います。</p><br><p></p><p><br></p><p><br></p><p>【あらすじ】</p><p>仕事に追われていて、炊事も出来ない…毎日変わり映えのしない日々を送っていた実果。そんなある日、幼馴染の鴻太から鍋パーティーをしないかと提案され、時間の合う日を約束する。</p><p><br></p><p><br></p><p>【人物紹介】</p><p>♂凩  鴻太(こがらし  こうた)</p><p>普段はテレワークで自宅いる事が多い一人暮らしのアラサー。料理の腕が良く、自炊もしっかりこなす。実果とは幼馴染。</p><p><br></p><p>♀柊  実果(ひいらぎ  みか)</p><p>普段は営業をこなす一人暮らしのアラサー。料理の腕はさっぱりで、普段の食事は出来合いのものばかり。鴻太とは幼馴染。</p><p><br></p><p><br></p><p>【テンプレート用  配役表】</p><p><br></p><p>鍋に映るは友愛の温もり</p><p>作：無名の脚本家</p><p><br></p><p>凩  鴻太：</p><p>柊  実果：</p><p><br></p><p><br></p><p>以下、線内本文。</p><p>※本文内の【】内は時系列(ト書き)です。</p><p>読む読まないはご自由にお任せします。</p><p>-----------------------------</p><p><br></p><p>【とある日の正午・実果の職場(オフィス)】</p><p><br></p><p>実果M</p><p>『私の名前は、柊  実果(ひいらぎ みか)。普段は仕事に毎日追われている一人暮らしのアラサーである。早起きして弁当作り…なんて事も出来ず、お昼は勿論、食事はいつも出来合いのものばかりである。変わり映えのしない毎日に、正直飽き飽きしていた。そんなある日、1通のメールが届いた。内容は…』</p><p><br></p><p>鴻太M</p><p>『久しぶり。覚えてるか？実果の幼馴染、《凩  鴻太(こがらし こうた)》だよ。まだメールアドレス変えてないって、実果の友達の優子から聞いたから連絡してみた。もし良かったらさ…今度、時間合う時に鍋とかでも食べながら昔の話とかでもしないか？場所は…俺の家とかでもいいぞ。住所はあれから変わってないから、気が向いたら連絡してくれ』</p><p><br></p><p>実果M</p><p>『…という感じに書かれていた。ちょうど数日前に、「鴻太くん…元気にしてるかなぁ？」と、思っていた頃でのメールだった。私も、何かしら変わり映えのある出来事が欲しいと思っていた時だったので、予定が空いている日を鴻太くんに返して、互いに会う日が決まった。その当日…』</p><p><br></p><p>【午後5時半・実果の職場】</p><p><br></p><p>実果</p><p>「はぁ…全く終わる気配ない…」</p><p><br></p><p>実果M</p><p>『勤務時間の定時を迎えても、今日までに仕上げないといけない仕事が溜まってしまい…ようやく終わったのが午後7時…私は鴻太くんに遅れる旨の連絡をして、急いで鴻太くんの家へと向かった』</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【午後8時・鴻太宅】</p><p><br></p><p>(インターホンが鳴る)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「お、来たな。(モニターを確認しながらインターホン越しに)今開けるぞ～」</p><p><br></p><p>(玄関開ける)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「よっ、お疲れさん」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あ"ーもう疲れたぁ"ー…早くご飯食べたい！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ちょ、唐突だなw…ほれ、荷物を部屋に持ってくから、手洗いとうがい済ませてきな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「はーい…ん？(部屋の匂いを嗅いで)お？もう出来上がってる感じ？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「おうよ。期待しとけよ～」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「やったぁ！早く食べよー！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…て！リビング行く前に手洗いとうがい！」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あー…ごめんごめん…(苦笑)」</p><p><br></p><p>(間)</p><p>(こたつの上にはガスコンロの上に蓋の閉まった鍋が置いてある)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「お待たせ～もう待ちきれないよ～」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「はいはい。もう用意出来てっから…よっ！」</p><p><br></p><p>(鴻太、鍋の蓋を開ける)</p><p>(鍋が既にグツグツと煮てある)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「(感嘆)〜〜〜っ！めっちゃ美味しそ～！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「という事で…今夜は『もつ鍋』だ！」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「いぇーい！もつ鍋パーティーだー！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あ、そうだ…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…何？早く食べたいんだけど」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あー止めて悪ぃ…明日、実果って仕事？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ん？明日休みだけど？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「もし良ければ…飲んでく？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え？いいの！？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ。実果が良ければだけd」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「(被せ気味に)飲も飲もー！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「即答かよっ（笑）まったく…(立ち上がる)」</p><p><br></p><p>(間)</p><p>(鴻太、酒を持ってくる)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「はいよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え、日本酒！？しかもそれ、純米大吟醸の中でも有名な『鼬祭(ゆうさい)』じゃん！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ちょうど、もつ鍋に合うお酒を考えていたらさ…やっぱ日本酒かなと思って。で、あったのがこの『鼬祭』。4合瓶だから結構飲めるよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「えっ、でも…『鼬祭』って結構高いんじゃ…？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いいんだよ。実果だって忙しそうだから、今日くらい思い切り羽を伸ばして欲しいと思ってさ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…ホントに、いいの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「構わないよ。さ、お猪口持って」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん…ありがと」</p><p><br></p><p>(鴻太、お猪口に日本酒を注ぐ)<br></p><p><br></p><p>鴻太<br></p><p>「ほい、これぐらいでいいか？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ありがと～！」</p><p><br></p><p>(鴻太、取り皿に鍋の具をよそって渡す)<br></p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほれ、鍋の具」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あ、そうだったね…ありがと」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほい。という事でまずは、乾杯」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「かんぱ～い！」</p><p><br></p><p>(互いに日本酒を1口飲む)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ん～！さすが鼬祭、すっごく飲みやすい！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ん～やっぱ美味いなぁ～。他の日本酒とは頭ひとつ抜けてるな～」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「お？語るねぇ～」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「まぁ、それなりにな。…よし、食べるか！」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「だね！いっただっきまーす！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いただきます」</p><p><br></p><p>(実果、もつをひと口食べる)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ん～～～～～！！！美味しーーーーーい！！！…このもつ、全然臭みないね！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「だろ？そりゃあ、もつの下処理を丁寧に仕上げたからな。臭みも消えて旨味を活かした味わいになるってわけ」</p><p><br></p><p>実果<br></p><p>「ホント…ムダな物が浮いてる感じしない鍋だよね。(野菜も食べる)野菜もしっかり煮えてて美味しいし♪」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「良かった。喜んでもらえて」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あ、そういえば…すっかり忘れかけてたけどさ…鴻太くんからこうやって誘ってくれたのって初めてじゃない？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「え？あー…そういえばそうだな…でもほら、高校の時さ…親友のグループで何人かで組んでたじゃん？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん、そうだったね」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「それでふと、実果に最近連絡取ってないなぁって…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あー…確かに、高校の同級生ですらも誰とも連絡取ってないね…皆そこまで離れていないはずなのにさ、卒業してから毎日のように連絡取り合ってるの、親との朝の挨拶くらいだよ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「マジでか…皆忙しいのかな…？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…そういう鴻太くんは最近どうなの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「俺？俺はここ最近テレワークだからな。ほぼ自宅には居る」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「いいなぁ…私もテレワークしたいなぁ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いや～、大変だと思うぞ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「どうして？移動時間省けるのに？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「確かに移動時間はかからないけど…仕事とプライベートの切り替えが出来る人じゃないと厳しいと思うぞ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あっ、今…苦手そうだと思ったでしょ？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「実果、そういうの苦手だろ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん、苦手…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「だろ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「もぅ…なんで分かるのよ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「だって実果…学生の時も毎年夏休みの宿題とか、ギリギリになって提出してたじゃん。勉強とプライベートの切り替えが苦手なんだろうなって」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ギクッ…そういえばそんな気がする…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「『気がする』、じゃなくて『そうだった』のw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「もぅ…笑わないでよー！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ごめんごめんwいっつも焦ってる実果を思い出したらつい…w」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「んもー！笑い事じゃないんだからぁ～！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「悪かった、悪かったってw…ところで、そろそろ具も無くなってきたし…ここらで〆でも作りましょうかね」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「お！〆はなに？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「もつ鍋の〆と言ったら…やっぱ『ちゃんぽん麺』だろ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「お～！博多の鍋だけあって、ちゃんぽん麺を入れるんだね！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ああ、楽しみにしとけよ～」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「はーい！」</p><p><br></p><p>(間)</p><p>(もつ鍋のスープ内でちゃんぽん麺が茹で上がり、取り皿に盛る)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほい、おまたせ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ん～！もう美味しい！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「まだ口に運んでもいないのにか？w」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「だってもう…『味は保証します』って書いてあるもん！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「大袈裟だなw…ま、とりあえず食べるぞ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん！いっただっきまーす！」</p><p><br></p><p>(ちゃんぽん麺をすする)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「(もぐもぐしながら)はい、口に入れた瞬間優勝～」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「早っw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「もうね…ちゃんぽん麺特有のもちもちの麺がスープと絡まって…たまらん✨」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「(苦笑いしながら)ははっ…確かにそうだなw」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「いやぁ～美味しかったぁ～！それにしても…鴻太が料理上手なのは前から知ってたからさ。まさかこうやって振る舞ってくれるとは思わなかったよ～！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ありがとな…まぁ、実果が良ければまたこうやって予定合わせても構わないから」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え！？いいの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ。別にいいよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あっ…でも、今月は予定いっぱいだったかもしれないから来月とかでもいい？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ、大丈夫だよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ありがと～！また連絡するね！」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>実果M</p><p>『鴻太のほうから誘ってくれて嬉しかった。ちょうど、次の日が休みというのもあって、お酒までご馳走になっちゃった。…今までの疲れが、まるで嘘のように吹き飛んだように感じた』</p><p><br></p><p>鴻太M</p><p>『数日後、実果から連絡がきた。《来月なら空いてる》と返事が来たので、ひとまず日程を合わせた。ここしばらく、1人で飯を食べていたから…久々に誰かを招いての食事はとても楽しかったし、食事もより美味しく感じた』</p><p><br></p><p>(間)</p><p>【翌月・午後7時半】</p><p><br></p><p>鴻太M</p><p>『翌月。実果が鍋を食べに来る日がやってきた』</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「薬味も用意したし…これでよし、っと」</p><p><br></p><p>(インターホンが鳴る)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「お、おいでなすったな」</p><p><br></p><p>(玄関開ける)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほい、お疲れ～」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あ"ー今日も疲れたぁー飯ぃー」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「はいはい。先に手洗いとうがいをしてからなー」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「はーい…」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「はい、おまたせ～…ん？(部屋の匂いをかぐ)…なんか、辛そうな匂いがするけど…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あー見た目は確かに辛そうかもしれないなー…ほれ」</p><p><br></p><p>(鍋の蓋を開ける)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あー…もしかしてコレ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そ、今回は『キムチ鍋』だな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…私、辛いの苦手なんだよねぇ」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ、その辺は大丈夫だよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「いや、キムチ辛いじゃん…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いいから騙されたと思って…(取り皿に盛り付けて)ほれ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「う、うん…いただきます…」</p><p><br></p><p>(実果、恐る恐るひと口食べる)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…あれ？そんなに辛くない？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「な？言うほど辛くないだろ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「びっくりした…辛すぎないピリ辛で、それでいて鰹とかだしの風味が効いていて、コクとかもあったりして…なんでこんなに美味しいの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「まず、使ってるキムチやけど…使っているのは『和風キムチ』ってやつで、それを思い切り鍋に入れただけ。で、あとは豆腐・豚バラ肉・ニラ・えのき茸を入れたシンプルな仕上がりの鍋って感じかな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「えっ！？和風キムチって辛くないの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ。全然辛くないよ？だから辛いのが苦手、でもキムチを食べたいって人にオススメのキムチなんだよ。で、そのキムチには鰹だしも入っているからそれで味付けも概ねそれで済んじゃうってわけ。あとは、味を整えるのに調味料を少し入れたくらいかな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「へぇ～！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あ、そうだ…実果、明日休み？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん、休みだけど…えっ、もしかして…飲んじゃう？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ…一応用意はしてあるけど…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「やったぁー！飲も飲も～！！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「(苦笑いしながら)はいはい…ちょっと待ってな…(立ち上がる)」</p><p><br></p><p>(間)</p><p>(鴻太、酒を持ってくる)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「はいよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ｷﾀ━━ヾ(≧∀≦)ﾉ━━!!『ユウヒビール ハイパードライ』！！！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「やっぱ、キムチ鍋に合わせるならビールかなと思って」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ﾕｳﾋｨ↓ﾊｲﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓(アサ〇スーパードライ風に)」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「出たwその言い方w」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「だってぇ～つい言いたくなっちゃうじゃん！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「まぁ、分からんでもないが…w」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ねぇ！早く飲も！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「はいよ」</p><p><br></p><p>(実果にビール缶が手渡される)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「よーし！かんぱーい！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「乾杯っ」</p><p><br></p><p>(実果、ビール缶を開けてすぐに飲む)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「くぅ～！沁みるぅ～！！」</p><p><br></p><p>(鴻太、鍋の白菜を食べてからビールを飲む)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「うん！やっぱ、ビールとキムチ鍋は合うなぁ～」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ホント、鴻太くんって料理上手いよねぇ～」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そうか？ところどころレシピとかサイト見て参考にしてるし…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…そうじゃなくて」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ん？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「こうやってちゃんと自宅で調理出来るのが凄いなぁと思って…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…そう？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「そうよ…私なんて、料理出来ないからさ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あー…実果、いつも忙しそうだもんなぁ…ちゃんと飯食ってるのか？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「んー…普段はコンビニ弁当とかカップスープとかかなぁ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…それ、栄養的に大丈夫か？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「分かってはいるのよ…栄養バランス的にあまり良くないっていうのは…分かってはいるけど…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「『自炊に費やせるほど時間がない』と？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん、そんな感じ…休みの日でも自炊したいと思う時に限って、身体が脳に追いつかないというか…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…なるほどなぁ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「だからさ…こうやって知ってる人に作ってくれる料理とか食べたの、この前の鍋パ以来なのよね…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そっか…実果の実家は離れてるからなぁ…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん。いつか連休取れたら里帰りしたいなぁとは思ってるんだけどさ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「大変だなぁ…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…まぁ、その分ここで飲んで食っていけよ。費用は取らないから」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あっ、そういえば前回の鍋パの分、払って…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いいってあれぐらい」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「いや、でもっ…鍋も日本酒もご馳走になったのに、何も返してないのは悪いって…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いいんだよ。ちょっと昔の話出来たのも楽しかったし、あれだけで十分な対価だよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…ホントに、いいの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ。構わないよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…ありがと」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「勿論、今回の分もな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…ありがとう」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほれ、そんな辛気臭い顔してないで…そろそろ〆に入るぞ。ビール飲みながら鍋の残り食べて待ってて」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん、分かった…」</p><p><br></p><p>(間)</p><p>(鴻太、〆を作り終える)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「出来たぞ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うわぁ～✨キムチラーメンだ～✨」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ。溶き卵も入ってるから、より辛さもまろやかになってるし…お好みで、細ネギと白ごまも用意してあるから」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「お～！楽しみ～！」</p><p><br></p><p>(鴻太、取り皿に〆を盛る)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほいよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ありがと～」</p><p><br></p><p>(実果、ひと口食べる)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あ～美味しい…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「(〆食べて)…うん、麺で正解だな♪」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「これでまたしばらく頑張れそうだわぁ～」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…『しばらく』って、どれくらい？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「えっ？…んー…2週間くらい？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…うん、中途半端だなw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「えっ！？そんな事ないでしょ？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…せめて、1ヶ月とか言って欲しかったゎw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「分かった！じゃあ1ヶ月頑張れる！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…俺が言ったのをそのまま言いやがったなw…まぁ、ありがと」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…で？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「で？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「次、いつにするの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「何が？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「もぅ！鍋パだよっ！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「えっ！？もう次回の鍋パの話するの！？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「だってぇ…次の鍋食べたいもん！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「お前なぁ…鍋なんて他でも食えるだろうよ…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「いーやっ！鴻太くんの作る鍋でお願いしますっ！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「(ため息)…俺が作る鍋にハマったのかよw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「そう！だから次に鍋パする日程決めるよ！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「まったく…w構わねぇけど、来月にするか？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん！来月で大丈夫よ！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「えーっと…じゃあ、この日はどうだ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「お！そこちょうど空いてる！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「よし、じゃあまた考えておくゎ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「やったぁー！もう次回が楽しみぃ～！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…気が早くね？w」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「いいのよ！モチベーション保つにはこのくらいさせてっ！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「はいはい…w」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>実果M</p><p>『こうして、キムチ鍋の分と次回の鍋パをモチベーションに替え…私はがむしゃらに仕事をこなした。時には仕事が多くてめげそうになっても、鍋パをする日を思い出して…どうにかこうにか翌月を迎える事となる』</p><p><br></p><p>(間)</p><p>【翌月・午後6時】</p><p><br></p><p>鴻太M</p><p>『翌月。実果が鍋を食べに来る日が来た。今回の鍋はちょっとばかし手を借りたい所だった…』</p><p><br></p><p>(着信音が鳴る)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「お、仕事終わったかな？(電話に出る)もしもし？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「お疲れー！仕事終わったからこれからそっち向かうね！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「お疲れ～。それでさ…実果に頼みがあるんだけどさ…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ん？なに？」</p><p><br></p><p>(間)</p><p>【午後7時・鴻太宅】</p><p><br></p><p>(インターホンが鳴る)</p><p>(玄関を開ける)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほい、お疲れ～。買い物頼んで悪かったな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「も～！仕事あがりの人に買い物頼まないでよ～！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あ～ごめんてw…荷物持ってくから、手洗いとうがい済ませてきてくれ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「(ぐったりした感じで)はぁ～い…」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>鴻太M</p><p>『なるほど…白身魚にタコ…実果は魚介類も好きなのか…ちょうど、昆布で出汁を取っていたところだったし…よし、全部入れるか』</p><p><br></p><p>実果</p><p>「おまたせ～。もう出来た～？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「え？まだ買ってきてもらったものを入れたばかりだぞ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「早く食べた～い…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「もうちょっと待ってろって。煮えないと流石に食えないから…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…何か箸休めとかある？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…おい待て、昼飯何食ったんだよ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え？確か、春雨のカップスープ1つ」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…朝は？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「おにぎり1個」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「それだけかよ？！」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「だってぇ、今日のために量減らしたんだから！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「お前なぁ…仕事中に栄養失調で倒れたらどうすんだよ！？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「普段は1日平均2000キロカロリーで抑えてるから大丈夫だもんっ」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…そこはちゃんと計算してるのな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「もちろんっ！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…いや、それでも今日の食事量少なすぎだろっ！ざっくり計算しても2食で300キロカロリー程度しかないぞ！？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「いーのっ！今日この日を待ちわびていたんだからっ！…『楽しみのためなら何だって出来る』ってね♪」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…そういった所はストイックになれるのな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「どやぁ～」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「『どやぁ～』じゃねぇよ、まったく…w」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…で？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「え？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「箸休めはあるの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あ？あぁ…ちょっと待ってろ…」</p><p><br></p><p>(冷蔵庫から平皿を取り出し、仕上げて持ってくる)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほいよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「えっ！？何このオシャレな料理…生ハムで何か巻いてある…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ、『クリームチーズとアボカドの生ハム巻き』。仕上げに黒胡椒とオリーブオイルをかけてあるよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「えー！？めっちゃオシャレ✨」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あまり食いすぎるなよ？俺も後で食べるんだからな？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あー…言われてなかったら全部食べる勢いだったわ」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…いやマジで残しといてくれ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「分かってるわよっ…いただきまーす！」</p><p><br></p><p>(生ハム巻きを1個食べる)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ん～！生ハムの塩気とアボカドとクリームチーズの相性抜群～✨…でもって、黒胡椒がアクセントになってて美味しい～！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「お～そうか～。…よし、こっちもいい感じに煮えたぞ～」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「よっ！待ってました～！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「(鍋を持ってきながら)どこぞの酔っ払いかて…まったくw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「いいじゃん！盛り上げてるのっ！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「はいはい…(鍋を置いて)ほいっ」</p><p><br></p><p>(鍋の蓋を取る)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「おぉぉぉぉ！海鮮鍋だー！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「今日の鍋は…『海鮮寄せ鍋』でございます」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ちゃんと白身魚もタコも食べやすい大きさに切られててもう美味しい…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…まだ鍋食ってねぇだろうよw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「もう美味しそうなんだもん…さ、早く早く！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そう急かすなて…(鍋の具を取り皿に分けて渡す)ほれっ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「よし！鍋、いっただっきまーす！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「(自分の分を取り皿に分けて)いただきます」</p><p><br></p><p>(実果、白身魚をひと口食べる)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「はぁ～最っ高✨」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「(野菜を先に食べる)…うん！しっかり出汁染みてるなぁ～」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あ～もう堪らんわぁ～✨」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そりゃあどーも…あ、そうだ。実果、明日って…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「(食い気味に)はい！休みです！酒も飲みたい気分です！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「即答っw…はいはい、持ってきますよっ…と(立ち上がる)」</p><p><br></p><p>(間)</p><p>(鴻太、酒を持ってくる)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほいよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「えっ、ワイングラス？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そう、白ワイン持ってきた」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「へぇ～…銘柄はよく分からないけど、美味しそうな気がする！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「『気がする』てぇ…w」</p><p><br></p><p>(ワイングラスに白ワインを注いで実果に渡す)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほい」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ありがと。いただきます」</p><p><br></p><p>(ワインをひと口飲む)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うわぁ～✨凄いね、この白ワイン✨」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「どう？白ぶどうの味がくっきりと出てると思うけど」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん！熟した白ぶどうの味がしっかりしていて、あと…微かに芳醇な香りもあって、料理の味を邪魔し過ぎない感じがする…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ほう？どれどれ…」</p><p><br></p><p>(白身魚を食べて白ワインをひと口)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「おぉ～✨さすが白ワイン、白身魚と合うなぁ✨あとは…」</p><p><br></p><p>(生ハム巻きを食べて白ワインをひと口)</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「おぉぉぉぉ✨生ハムとの相性も抜群だな✨」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あ！その為の生ハム巻きだったの！？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「え？そうだよ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ちょっとぉ…言ってくれたら残してたのにぃ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「実果が『箸休めが欲しい』って言ったからだろ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「う"っ…そうだけどぉ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「しかも6個作ったうちの3個食べちゃうしw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「あの時は限界だったのぉ！…あー！白ワインが出てくるって分かってたら2個で止めてたのにぃ～！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「まったくw…4つ目持ってけ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え！？それじゃあ鴻太の分が無くなっちゃうじゃん…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いいんだよ、俺の分は気にしなく…て？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「ん？どしたの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…気のせいかな？今…俺の事、呼び捨てした？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…へ？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いや、気のせいなら別にいいんだけど…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うーん…呼んだような呼んでないような…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そうか…まぁいいけど」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…ごめんね？せっかくご馳走してくれてるのに呼び捨てなんておかしな話だよね…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「え？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「こうして振舞ってくれてるのにさ？私なんて何もしないでただただご馳走してもらってるのにさ？呼び捨てじゃあ敬意が無いよね…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いや、別にそういう訳じゃなくて…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…え？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いや…何か、新鮮というか…照れるというか…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…なんで？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「『なんで？』って…何か、急に距離感が変わった気がして…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…え？もしかして、ダメだった？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いや、そうじゃなくてさ…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「なに？どういう事なの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「その、さ…嬉しかったというか…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…へ？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「実はさ…今回の鍋パで、最後にしようと思ってたんだ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「なんで？いつも楽しみにしていたのに？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「今まで、鍋パをしていて…色々と話を聞いてて、気付かされたからさ…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「この人は、俺が支えないといけないなって…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…えっ」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「だから…俺と、付き合ってください」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…え？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「俺と、付き合ってください。結婚を前提に」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…」</p><p><br></p><p>(しばらく、鍋のグツグツした音だけが部屋に響く)</p><p><br></p><p>実果</p><p>「えーーーーー？！！！！！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ちょ、声でかいって！お隣さんに聞こえちゃうだろっ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え、ちょっ、待って…状況が整理出来ないんだけどっ」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「一旦落ち着けって」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「落ち着けるわけないでしょ！？えっ？えぇっ！？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「分かった、分かった…一旦、深呼吸しようか」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「すぅー…はぁ…(深呼吸)」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…落ち着いたか？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「う、うん…まだ、心拍数高い気がするけど…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…まぁ、その反応からして…まったく気づいてなかったみたいだなw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…何に？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「俺が今まで、張ってた布石に」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…どういう事よ」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「最初、もつ鍋出したろ？その際に出したのが、たまたまウチに置いてあった『鼬祭(ゆうさい)』。その次に出した鍋が…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…キムチ鍋よね？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そう。その時に出したお酒は？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…ビール」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そう。独特の言い方を真似してたよな？w」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「う、うん…してたね…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「で、今回の寄せ鍋。お酒は何を出したっけ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…白ワイン」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そうだな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…これが、何の関係になるのよ？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「実は…前回のビールと今回の白ワイン…全部、実果がウチに来る日に買ってたんよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「んー…ん？ビールは缶だから買うのは分かるけど…白ワインも今日買ったの？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そうだよ？その銘柄、読んでみ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え？(ワインの瓶を手に取って読みづらそうに)…モン、ト、ラ、チェット？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「『モンラッシェ(MONTRACHET)』な」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え！？…モンラッシェって、白ワインの中でも希少って言われてる…あのモンラッシェ！？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁ、そうだよ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「『そうだよ？』って…いくらしたのよコレ…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「んー…流石にウン百万のは高くて買えなかったけど、5桁はしたかな…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…それでも万単位するの！？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「まぁ、それだけ今回の鍋パは超大作にしたかったって事で」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…本気だったって事？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そゆこと。俺なりにね。…実果の話を聞いててさ、同級生として心配になっちゃったわけでさ…」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「最初は、実果の好きな物がよく分からなかったから…俺の好きなもつが入った『もつ鍋』にして、その次の『キムチ鍋』は…俺が好きなキムチと…実果が前に、辛い物が苦手だって言ってたような気がしたから…和風キムチを鍋に入れたやつにしたかな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…そうだったの」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「で、今回の『寄せ鍋』。俺が実果に注文してたの…覚えてる？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え？えぇ…『実果の好きな物、なんでもいいから何か具材として使えそうな物買ってきて』だったよね？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そう。アレ…実果の好きな物を聞いて、今後の調理も考えて作りたいなぁと思って」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「え？…あー！アレ、そういう事だったの！？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そうだよ？お陰様で、レシピも色々と浮かんできたからな」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…すっかり騙された気分」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「何でだよwせっかく今度から別の料理作るって言ってるのにw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…うん(涙目)」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「で？実果は？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…え？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「いや…俺からのプロポーズの返事。実果はどうなの？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「(涙目になりながら)…こちらこそ、宜しくお願いします」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「…ありがとう。さて、そろそろ最後の鍋パの〆を作るぞ～」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…ねぇ」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「ん？なんだ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「…『最後の鍋パ』って、どういう事？」<br></p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「え？そりゃあ…『同級生として』最後の鍋パであって、次は…『今後、一生を共にする』鍋パ…て事だよ」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「(泣きながら)良かったぁ…！これからも鍋食べれるんだねぇ…！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そりゃそうだろw今後一緒に住むんだからw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん…うん…！」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「さーて…〆は雑炊にするけどいいか？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「うん！お願いします！あと…」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あと？」</p><p><br></p><p>&nbsp;実果</p><p>「次、何鍋にする？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「もう次の鍋決めるのかよっ！」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「次来る時、何鍋にしてくれる？」</p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「そうだな…魚介類が好きみたいだから、鍋感覚で食べるブイヤベースとかどうだ？」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「やったぁ！ブイヤベース大好きぃ～✨」&nbsp;<br></p><p><br></p><p>鴻太</p><p>「あぁそうかよw…じゃあ、次来る時はブイヤベースなw」</p><p><br></p><p>実果</p><p>「わーい！」&nbsp;</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>&nbsp;実果M</p><p>『こうして…私と鴻太は付き合うことになった。数ヶ月後には働いていた仕事も円満退職し、今は半日程のバイトをしながら、鴻太と一緒に住んでいる。鴻太が作る鍋は勿論、どの料理も美味しくて…最近では、私の好きな白身魚のムニエルや、たこ飯とかも作ってくれる。そんな私も、会社を辞めてからは鴻太に教わって料理をするようになった。…私からも、彼に料理で恩返しが出来るようになる為に』&nbsp;</p><p><br></p><p>&nbsp;鴻太M</p><p>『実果は会社を辞めてから、俺が教えた料理をすぐに覚えてくれた。実果に料理を教え始めた当初は、レシピをメモに書いて見ながら作っていたが…何度か同じ料理を作ってくうちに、メモを見なくても同じ味に仕上がるようになっていた。実果の頑張りを見ていると、とても微笑ましくなる。今後も、実果を支えていこう。…彼女と、これからも末永く一緒に過ごす為に』</p><p><br></p><p>&nbsp;-----------------------------</p>
]]>
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<link>https://ameblo.jp/mumeinoscriptwriter/entry-12711552584.html</link>
<pubDate>Tue, 23 Nov 2021 11:23:36 +0900</pubDate>
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<title>【5人声劇】探偵・安室北枝の事件簿</title>
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<![CDATA[ <div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20210906/15/mumeinoscriptwriter/24/f0/j/o1080060814997167267.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20210906/15/mumeinoscriptwriter/24/f0/j/o1080060814997167267.jpg" border="0" width="400" height="225" alt=""></a></div><p><br></p><p>※当台本を配信アプリ等でご使用の際には、プロフィールに記載されている利用規約(ブログ説明)を必読願います。</p><p><br></p><p><br></p><p>&nbsp;【あらすじ】</p><p>ここ最近で多発している駅のホームでの人身事故。その事故が不自然に見えた助手・素腕路四斗は事故現場を調査し始める。四斗の報告を聞いて探偵・安室北枝も気になり始める。果たして人身事故はただの事故なのか、それとも…</p><p><br></p><p><br></p><p> 【人物紹介】</p><p><br></p><p>&nbsp;(♂)安室 北枝(やすむろ ほくし)&nbsp;</p><p>探偵事務所を経営している探偵。普段は仕事がなかなか舞い込んで来なく、ほとんど事務所にこもっているが勘は案外鋭い。&nbsp;</p><p><br></p><p>&nbsp;(不問)素腕路 四斗(そわんじ よんと)&nbsp;</p><p>探偵事務所で働く助手。好奇心旺盛で気になった事があるとついその場所に行ってみたくなる癖がある。目の付け所が鋭い。</p><p>&nbsp;※役的に少年声が好ましいので不問にしてます。</p><p><br></p><p>&nbsp;(♂)駅長</p><p>十六張(うっぷばり)駅で働く駅の責任者。ここ最近多発している人身事故の処理に日々追われている。</p><p><br></p><p>(♀)遠西  古紺(とうざい  ここん)</p><p>探偵事務所内でよく観ている情報番組のニュースキャスター。</p><p><br></p><p><br></p><p>【配役表 テンプレート】</p><p><br></p><p>安室北枝の事件簿(2:1:2)</p><p>作：無名の脚本家</p><p><br></p><p>(♂)安室  北枝：</p><p>(不問)素腕路  四斗：&nbsp;</p><p>(♂)駅長 / 男：&nbsp;</p><p>(♀)遠西  古紺：&nbsp;</p><p>(不問)ナレーション：</p><p><br></p><p><br></p><p>以下、線内本文。</p><p>&nbsp;-----------------------------</p><p><br></p><p> 【とある平日のAM7:30、十六張駅のホーム】</p><p>[お知らせ音が鳴り、アナウンスが響く]&nbsp;</p><p><br></p><p>&nbsp;駅長(アナウンス調で)&nbsp;</p><p>「間もなく、2番線に電車が参ります。黄色い線の内側に下がってお待ち下さい」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「通勤ラッシュの中、ホームの真ん中を歩く青年が1人。青年はイヤホンをしながらスマートフォンの画面に夢中になっている。その様子を遠目から見ている1人の男がいた」</p><p><br></p><p>男</p><p>「…」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「男が見つめていた青年は、一旦立ち止って2番線路のほうへと向くと…列の無い開けた所へと歩き出し、やがて黄色い線を越え…」</p><p><br></p><p>[電車の警笛]</p><p>[衝突する鈍い音]</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【AM9:00、とある古くさい探偵事務所】</p><p>[探偵事務所内では朝の情報番組を観ている]</p><p><br></p><p>古紺(原稿読み上げ口調で)</p><p>「本日、午前7時30分頃…十六張(うっぷばり)駅にて男性が線路内に飛び込む人身事故が発生。飛び込んだ男性は病院に搬送されましたが、そのまま死亡が確認されました。目撃者の情報によりますと、飛び込んだ男性はイヤホンをしながらスマートフォンを操作…いわゆる『歩きスマホ』をしていたとの事です。この事故により、電車の運行は運転見合わせとなっており、通勤客約5万人に影響が出ております」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「ったく…また駅のホームで飛び込みかよ…今月に入ってこれで3人目だぞ」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「最近多いですよね…しかも同じ駅で…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…最近の若いのはなんでこうも注意力散漫なやつが多いのかなぁ…(ため息)」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…そんなにため息ばかりついてますと、仕事も幸せも逃げちゃいますよ？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「うっさいなぁ！たまにはひと息つかせろい！」&nbsp;</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「でも…ここ最近の人身事故って、通勤時間の時が多い気がしません？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…あ？そりゃあ通勤ラッシュの時間帯のほうが人も増えるし、人身事故のリスクは高くなるんじゃねぇのか？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「うーん…確かにそうですけれども…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…なんだ？引っかかるのか？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「何かしら、絡んでる気がするんですよね…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…気のせいだと思うぞ？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…ちょっと、今度この駅のホームに行ってみてもいいですか？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「あ、あぁ…行くのは構わないが、他の仕事が入ったら打ち切りな？」&nbsp;</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「分かってますって」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【十六張駅のホーム】</p><p>[四斗はチェックのハンチング帽にチェックのスーツを纏っている]&nbsp;</p><p><br></p><p>&nbsp;ナレーション</p><p>「午後2時。四斗は、人身事故が多発している十六張(うっぷばり)駅にやって来た。しかしこの時間とあってか、人の流れが穏やかである」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「うーん…さすがにこの時間帯じゃあ何も情報は無いかぁ…」</p><p><br></p><p>[そこへ…ホームを見回っていた駅長がやってくる]</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「…ん？キミ、探偵さんかい？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「へ？あっ、すいません…今日のニュースを観て気になってしまいまして…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「その感じからして、本職かなと思ってね」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「(苦笑)あはは…探偵といいましても、助手ですけれども…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「なるほど…良かったら、駅員室には来れるかな？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「えっ、宜しいのですか？」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「実は私もここ最近の人身事故は気になっていてね…キミが良ければ、資料を見てもらおうと思うのだけれど…どうかな？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…！是非！」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【駅員室】</p><p>[駅長が事故報告書をまとめた冊子を持ってくる]</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「コレが…今月分の事故報告書だよ」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「ありがとうございます。では、失礼して…」</p><p><br></p><p>[事故報告書を読み進める四斗]&nbsp;</p><p><br></p><p>&nbsp;四斗</p><p>「やっぱり…どの人身事故も発生時刻が平日の通勤ラッシュの時間帯ですね…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「そうなんだよねぇ…一応、カメラも線路を映すように取付けてはいるのだけど…どの人身事故の映像を見ても、線路に飛び込んだ人で共通するのは『歩きスマホをしている』だけなんだよね…」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「なるほど…とするとどの人身事故も、周りに気づかず線路に向かって歩いてしまっていると…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「警察からも、実況見分(じっきょうけんぶん)した結果から飛び込みではないかと言われましたし…やはりそうなのかなってね…」&nbsp;</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【PM7:00、探偵事務所】</p><p>[助手が事務所に帰って来る]</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「戻りました～」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…随分時間かかったな。何か分かったか？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「一応、駅長さんにお会いして…当時の事故報告書や事故の瞬間の映像を観せてもらいましたけど…核心はつけてないですね」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…やっぱり、ただの事故だったんじゃないの？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…だとすると、引っかかるんですよね」&nbsp;</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「何が？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…飛び込みにしては、不自然な感じがするんですよ。…なんかこう、勝手に線路へ向かっているような…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…スマホの画面を注視し過ぎて、気づいた頃には避けられない距離まで電車が迫っていたと考えるのが筋じゃないのか？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「うーん…」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【翌日、十六張駅のホーム】</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「翌日午前7時。四斗は事故のあった十六張駅のホームで通勤スタイルである普段着で来ていた」</p><p><br></p><p>四斗M</p><p>「確かに…この時間帯は通勤客でいっぱいだな…なんだろう、胸騒ぎがする…」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「四斗が電車待ちをしながら周辺を見回していると…遠くからイヤホンをしながらスマートフォンの画面を見て歩いている女性がいた」</p><p><br></p><p>四斗M</p><p>「あっ、あの人…歩きスマホしてる…(何か違和感を感じて)なんだろう、あの目の感じ…スマホに集中してるというよりかは、虚ろ気味なような…」</p><p><br></p><p>[お知らせ音が鳴り、アナウンスが響く]</p><p><br></p><p>駅長(アナウンス調で)</p><p>「間もなく、1番線に電車が参ります。黄色い線の内側に下がってお待ち下さい」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「女性は、一旦立ち止って1番線のほうへと向くと…そのまま列の無い開けた所へと歩き出し…」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「くっ、危ないっ！」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「きゃあ！」</p><p><br></p><p>[黄色い線の内側に倒れ込む]</p><p>[すぐに電車が目の前を通る]</p><p><br></p><p>男(遠くで)</p><p>「(舌打ち)」</p><p><br></p><p>[男はその場から去る]</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「(息切らしながら)…大丈夫ですか？」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「痛っ…あれ？私、なんで倒れてるの？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…え？覚えてないのですか？」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「はい…確か、改札を通って駅のホームに降りたった辺りまでは覚えているのですが…」</p><p><br></p><p>四斗M</p><p>「…どういう事だ？それって、1分前くらいの記憶だよな？」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「あの…私、何してました？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「えっ…この駅のホームを、イヤホンをしながらスマートフォンの画面をずっと見て歩く…いわゆる『歩きスマホ』をされてましたよ？」&nbsp;</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「(唖然とした感じで)うそっ…スマートフォンは使うけど、歩きながら操作なんてした事なかったのに…」</p><p><br></p><p>四斗M</p><p>「？…という事は、無意識のうちに歩き出していたのか？それとも…」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「…それで、なぜ私はここで倒れていたのですか？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「あぁ…その歩きスマホをされていた際、周りを気にせず線路に向かって歩かれているように見えましたので…私がそれを止めた次第です」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「…私がそんな恐ろしいことを。まるで、線路に飛び込みをするかのようになってしまったのですね…」</p><p><br></p><p>四斗<br></p><p>「でも良かったです。お怪我もなくご無事で」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「こちらこそ、ありがとうございまs…！大変、すり傷で血が出てますよ…！」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…こ、このくらい大丈夫ですって」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「いえ、私のせいで怪我を負わせてしまいましたから…」</p><p><br></p><p>[そこへ、駅長が現場にやってくる]</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「(2人に駆け寄って)大丈夫ですk…ん？キミは昨日の…」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【駅員室】</p><p>[駅長から応急手当を受ける]</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「…よし、これで大丈夫かい？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「はい。ありがとうございます」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「防犯カメラ越しに、人が倒れ込むのを見掛けて駆けつけてみたら…まさかキミに会うとはね」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「すいません…ちょうど通勤前に勘が働いちゃいまして…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「いや…キミのおかげで通勤の時間帯を乗り切る事が出来たよ。感謝する」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「で、話はだいたい聞かせてもらったけど…歩きスマホをしていたんだって？」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「そう…みたいなのです。普段歩きスマホをしない私が、どうして今日に限って…」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…そういえば、歩きスマホの最中って何を見てたのですか？」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「え？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「歩きスマホって…それだけスマホに集中するほど見られてましたのですよね？何をご覧になってたのですか？」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「…記憶に、無いです」</p><p><br></p><p>四斗M</p><p>「おっとぉ？これまた記憶に無い…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「ちょっと待ってくれ…歩きスマホをしてしまうほど、スマホの画面に夢中になっていたのだったら多少なりとも覚えているはずだが…それも全く覚えていないというのか？」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「はい…立ち止まって操作していた時には、今日のスケジュールを見ていたのは覚えているのですが…それ以降の記憶は、何も…」</p><p><br></p><p>四斗M</p><p>「…何か引っかかるな」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【その後、事務所近くの歩道】</p><p>[考えながら歩く四斗]<br></p><p><br></p><p>四斗M</p><p>「思い出そう…まず、事故に遭ってる人は『必ずイヤホンをしながらスマートフォンを見ていてスマホ歩き』をしている事…次に、事故発生時刻は『午前7時台の通勤ラッシュ』という事…あとは、スマートフォンを見ている時の『虚ろ気味』の表情…どうも引っかかる…」</p><p><br></p><p>【AM9:30、四斗が事務所出勤】</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「おはようございます。遅くなりました…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「おはよう…珍しいじゃないか、普段より1時間も遅れて…て！おい、その怪我はどうした！？昨日までそんな傷無かったろう？！」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「(苦笑いしながら)あはは…すいません、ちょっと擦っちゃいまして…でも大丈夫ですから」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「そ、そうか…(ここから小声で)怪我が目に入らなかったら寝坊かと聞きたかったのに…」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「ちなみに寝坊じゃないですからね！」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「え！？そうなの！？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「そうですよ！朝7時の時点で駅まで来てましたから！」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「あ、そうなのか…て、まさか昨日から調べてる事故をまた聞きに行ってたのか？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「いや、今日は救った側です」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「救った…どういう事？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…ひとまず、事の経緯をご報告しますね」</p><p><br></p><p>(間)</p><p>[今朝起きた出来事を全て話す四斗]</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「なるほど…その怪我も今日の朝なのか」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「えぇ…あのまま助けていなかったら、また同様の事故になる所でしたね…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「話からして…その『虚ろ気味』の表情が確かに気になるな…よし、ちょっとその駅行ってみるか」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「えっ、仕事は大丈夫なのですか？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「このご時世…うちの事務所に仕事は来ないし、やる事とすればニュース観るくらいしかないからなぁ…もし依頼が来たらポストに封書投函でも来るだろうて」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「分かりました！では、行きましょうか」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「うむ」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【駅員室】</p><p><br></p><p>&nbsp;ナレーション</p><p>「午後1時、探偵と助手は仕事着を身にまとい、十六張駅の駅員室を訪ねた」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「失礼します。駅長さんはいらっしゃいますか？」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「はい。どちら様で…あぁ、キミか。そして、お隣の方は…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「どうも、うちの助手がご迷惑お掛けしております」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「ちょ、迷惑ってそんなつもりじゃ…！」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「いえいえ…こちらこそ、事故の解明を努めてくれる姿勢に感服してばかりですよ。…して、探偵さんがいらしたということは…あの件ですか？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「えぇ、話はうちの助手から色々と聞かせて頂きまして…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「分かりました。ではこちらへ…」</p><p><br></p><p>(間)</p><p>[名刺交換を済ませ、駅員室に通される。テーブルの上には事故報告書が置かれ、3人でカメラの映像を確認する]</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「さて、この時間帯が今日の7時頃ですね」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「あー…確かにこの立ち姿と見渡す感じ、うちの助手ですね」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「で、このあと電車が来るのですが…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「うぉっと…黄色い線を越えてから引き留めてますね。ここが怪我した瞬間だろうな…ん？ちょっとすいません…今の映像、巻き戻してもらっても？」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「え？えぇ…」</p><p><br></p><p>[映像を巻き戻して四斗が古紺を引き留める瞬間まで戻す]</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「なるほど…では次に、実際に人身事故が発生した日時の映像を観せて頂けますか？」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「えぇ、構いませんが…」</p><p><br></p><p>[映像を人身事故が発生した日時にあわせて再生する]</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「(小声で)…やはり、そうかもしれない」</p><p><br></p><p><br></p><p>駅長</p><p>「…何か見えたのですか？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「恐らくこの事故…他殺の可能性があります」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「え！？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「やはり…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「今の事故の瞬間…ほら、2人のほうではなく、こっちのほうにいる…黒の帽子を被った…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「あー…この人、よく平日の朝にここの改札を通るお客さんだな…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「この人をよく見ながら、映像を進めて見て下さい」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「…ん？事故が発生した後に改札に向かってる？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「そうなのです。目線は事故現場を見ているにも関わらず、誰にも伝える事無くその場を立ち去るっておかしくないですか？」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「確かに…見ていたのであれば呼び止めたり出来たはずなのに、その場を離れていく…まるで…」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「事故が起きるのを予見してからその場を立ち去ってる…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「あぁ、ちょっと考え難いかもしれないが…」</p><p><br></p><p>[北枝、一呼吸おいて]</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「操ってるかもしれません」</p><p><br></p><p>四斗・駅長</p><p>「え！？」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「…し、しかしどうやって？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「恐らく、スマートフォンの画面ででしょう。今朝の助けた女性の方からの証言ですと、『スケジュールを確認していた』と言っていた…その辺りで記憶が飛んでいる…何者かが被害者の端末に細工してきたとしたら…」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「…そんな事が出来るのですか！？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「このご時世…スマホで様々な事が出来ますからね。個人情報を不正に盗み出すプログラムを組み込んだメッセージとか送ろうと思えば出来たりするのではないでしょうか？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…真相を確かめる為にも、捕まえるべきですね」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「しかし…現場も見ていないのに、万が一潔白だった場合の事を考えると…そいつを捕まえるのは危険だろう。事故と同様の現象が起きた事を確認しつつ、そいつが現場を見てるのに離れようとしたところを捕まえるのがいいだろう」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「明日も平日ですし、おそらく現れると思われます。もし決行されるようでしたら…早朝、この駅にお越し頂けたらと」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「分かりました。ではまた明日伺います」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【翌日、駅員室】</p><p>[北枝と四斗は共に普段着]</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「翌日、午前6時30分。北枝と四斗は十六張駅の駅員室に来ていた」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「失礼します。駅長さん、おはようございます」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「おはようございます」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「お待ちしておりました」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「では、改めて作戦を確認させて頂きますね」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「えぇ、宜しくお願いします」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「まず、その方が現れるのは概ね午前7時頃…今までの傾向からして、1番線から来る電車で1両目の端から降りて来る。私と四斗はホーム内で待機…彼のターゲットになった人が線路に向かっていったら、四斗がその人を止め、現場を見ていたのにその場を離れようとした所を確認したら私がその彼を呼び止める。これでいいかな？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「はい、大丈夫です」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「駅長さんは…その模様を駅員室で監視して頂きまして、現場の瞬間を確認しましたら警察への通報をお願いします」</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「分かりました」</p><p><br></p><p>【その後、駅のホーム】<br></p><p><br></p><p>北枝</p><p>「では四斗くん…私が男の動向を見張るから、キミは男のターゲットになりそうな人を見つけて線路に向かっているような感じが見えたらその人を止める…いいかな？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「はい。必ず止めてみせます」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「北枝と四斗は、ホームから改札口へ向かう階段前に左右対称の位置につく。そこへ…1号線から電車がやって来て、1号車の端からカメラでも見た男が降りてくる。男は降りてくるなり、1・2番線の真ん中で立ち止まるなりスマホを操作しだす」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「あの男だな…一見するとよく見かける光景だな…」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「その姿は四斗にも映る」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「操作を始めたな…もうターゲットを探り始めているのかもしれない。周りを見ておこう…」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「四斗が辺りを見渡し始めた頃…」</p><p><br></p><p>[駅のホームにアナウンスが流れ始める]</p><p><br></p><p>駅長(アナウンス調で)</p><p>「間もなく、1番線に電車が参ります。黄色い線の内側に下がってお待ち下さい」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「ふぅ…よし、今日の予定を確認しておこっと」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…あれ？あの人って、昨日の…」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「四斗が見渡していると、古紺が昨日と変わらずイヤホンをした状態で駅のホームへと降り立つ。古紺がいつものようにスケジュールを確認していると…」</p><p><br></p><p>[古紺のスマホに1件の通知が入る]</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「ん？何かしらこれ」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「古紺が通知を開くと、古紺はスマホの画面を見ながらホームを歩き始める」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「！…よし、止める！」</p><p><br></p><p>北枝M</p><p>「…て！四斗くん、仕掛けるの早すぎだろ！」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「四斗が古紺を追いかけ始めた瞬間…古紺の足は早い段階で、電車を待つ列と列の間の線路へと歩き出す」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「まずい…間に合えっ…！」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「古紺の足が黄色い線を越えかけたその時…四斗の手が古紺の肩に掛かり、そのまま古紺を黄色い線の内側に引っ張った」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「きゃあっ！」</p><p><br></p><p>男</p><p>「(舌打ち)」</p><p><br></p><p>[北枝がスマホのカメラで男を連写で撮る]</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「男がその場を去ろうと階段へ向かうと、男の真正面に立つ男性がいた」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「キミ…ちょっといいかな？」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「男は一瞬驚いたように立ち止まったが、一瞬の隙をつこうと横へと素早くすり抜けようとした」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「ふんっ！」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「男が横へと避けようとした瞬間、北枝は男の足を引っ掛けて男を転倒させた」</p><p><br></p><p>男</p><p>「ぐふっ！」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「北枝は男の上に乗り、動けないように手首を両手で抑えた」</p><p><br></p><p>北枝(押さえつけながら)</p><p>「さーて…なんで逃げようとしたのかな？なんでもなければ逃げようとしないはずだぞっ…！」</p><p><br></p><p>[そこへ、駅長と警察が降りてくる]</p><p><br></p><p>駅長</p><p>「おまたせ！通報したらすぐ来てもらったよ！」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…良かったぁ」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「こうして…ここ数日の不審事故は一件落着となった。しばらく警察から事情を聞かれた北枝と四斗だったが…ことの全てを警察に全て話し、男のスマートフォンの使用履歴から、サブリミナル効果のあるメッセージが…古紺を始め、飛び込みで死亡した人達に送っていた事が判明。男はそのまま逮捕となった」</p><p><br></p><p>【その日の夕方、探偵事務所にて】</p><p>[探偵事務所では夕方の情報番組を流している]</p><p><br></p><p>古紺(原稿読み上げ口調で)</p><p>「では、次のニュースです。今月から多発していた十六張駅で発生していた飛び込み事故ですが…本日午前7時頃、この事故に関わっていたと思われる無職の男が逮捕されました。調べに対し、男は黙秘しているという事です」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「そこへ…共演者の司会から古紺にこの事故に巻き込まれそうになった話が振られる」</p><p><br></p><p>古紺</p><p>「え？えぇ…実は、私も巻き込まれそうになりまして…しかも2度も引っかかってしまうとは思いませんでした。あの時止めてくれる方がいたからこそ、私は今ここにいるのだと思います。あの方達にはホントに感謝しかありません…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「いやぁ～どっかで見た事ある人だと思ったら、まさかニュースキャスターを助けていたとはな…」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…私も、助けるのに精一杯で、同一人物だと思いませんでしたね…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…まぁ何にせよ、無事に解決しそうで良かったな」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「そうですね…報酬の事なんてすっかり忘れちゃうくらいに…あ！報酬取ったほうが良かったですかね？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…何で取らなきゃいけないんだよ。元はと言えばキミから乗った事件で、報酬の話なんかひと言もしてないだろう？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「あっ、そうでした…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「だろ？まったく…」</p><p><br></p><p>ナレーション</p><p>「そこへ…事務所内に電話が鳴り響く」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「あー…四斗くん取ってくれ」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「はいはい…(受話器取る)…もしもし？あ！どうもお世話になっております！…はい！あ、少々お待ち下さい！」</p><p><br></p><p>[保留音]</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…どした？やけに上機嫌じゃねぇか」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「だって…北枝さん宛に、十六張駅の駅長さんからお電話です！」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「おぉ、そうか…ん！？あの駅長からか！？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「そうですよ！ほらほら！」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「わかってるよ！まったく…(保留解除)…お電話変わりました、安室です。…(声のトーンをワントーンないしツートーン上げる)あ、先ほどはどうもお世話になりました～！はい！(ここからトーンを戻す)…えっ？えぇ…この後ですか？一応大丈夫ですけれども…はい。分かりました。では、後ほどお伺いいたします。はい。失礼致します～」</p><p><br></p><p>[終話]</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…何のお電話だったのですか？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「今回の事件の報酬、向こうから支払ってくれるってよ！」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「え！本当ですか！？」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「あぁ！これから報酬額の相談に行ってくるから留守は任せたよ！」</p><p><br></p><p>[颯爽と北枝は外出する]</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「(呆然と)…報酬の話になると動くの早いなぁ」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「まぁ、久々の売上げだから余計に張り切っているのかもなぁ…(苦笑)…さて、何も無いと思うけど…郵便は何か届いているかな～？」</p><p><br></p><p>[ポストを開けると、1通の封筒が入っていた]</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…ん？封筒だ…差出人は、無し」</p><p><br></p><p>[表裏見返しても、届け先の事務所の住所しか書いておらず封もしておらず軽く綴じてある]</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…とりあえず、事務所に戻って開けてみるか」</p><p><br></p><p>[事務所に戻って来た四斗は封を開けて中から手紙を取り出す]</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「手紙だ…なになに？」</p><p><br></p><p>[しばらく読み進める]</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「…これって…！」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>【PM7:00、探偵事務所】</p><p><br></p><p>[北枝が駅長との打合せを終えて帰宅]</p><p><br></p><p>北枝(陽気に)</p><p>「戻ったぞ～いやぁ～今日はいい日だぞ～！このまま打ち上げと行こうじゃないか～！」</p><p><br></p><p>[四斗の表情が暗いのに気づく北枝]</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…四斗くん？どうしたんだい？」</p><p><br></p><p>四斗(暗い表情で)</p><p>「あ、お疲れ様です…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…何か、俺が出かける前より暗くない？もしかして、俺と一緒に行けなかったのがそんなにつらかったのか？寂しかったのか？」</p><p><br></p><p>四斗(暗い表情で)</p><p>「…今、そんなボケ要らないです」</p><p><br></p><p>北枝(ちょっと怒り気味に)</p><p>「ちょ、『そんな』とは失礼な！じゃあなんだって言うんだい！？ん！？」</p><p><br></p><p>四斗(暗い表情で)</p><p>「…これ、見て下さい」</p><p><br></p><p>[四斗は読んだ手紙と入っていた封筒を渡す]</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「ん？封筒と手紙…？俺が出掛けてから先に読んだんか？」</p><p><br></p><p>四斗</p><p>「はい。最初、差出人が分からなかったので先に読ませて頂きました…」</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「ふむ、なになに…？『テナント各所様へ 日頃より当ビルをご利用頂き誠にありがとうございます。さて、当ビルは建物の老朽化に伴い、解体工事を決行する事を決定しました。つきましては急で大変申し訳ございませんが、今月末までに必要な物の全撤去をお願い致します。オーナーより』」</p><p><br></p><p>(間)</p><p><br></p><p>[読み終わってから沈黙が流れる]</p><p><br></p><p>北枝</p><p>「…え"？」</p><p><br></p><p>-----------------------------<br></p>
]]>
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<link>https://ameblo.jp/mumeinoscriptwriter/entry-12696334707.html</link>
<pubDate>Mon, 06 Sep 2021 21:00:27 +0900</pubDate>
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<title>【2人声劇】年度始めのfool(フール)</title>
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<![CDATA[ <div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/8b/cd/j/o1080060814988303120.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/8b/cd/j/o1080060814988303120.jpg" border="0" width="400" height="225" alt=""></a></div><p><br></p><p>※当台本を配信アプリ等でご使用の際には、プロフィールに記載されている利用規約(ブログ説明)を必読願います。</p><p>&nbsp;</p><p>【あらすじ】</p><p>ある日、親友から「働いてた仕事を辞めた」と告げられ…</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>【人物紹介】</p><p>A：仕事は真面目で完璧主義だが、Bとは同級生でタメ口で話すタ<wbr>イプ。梱包関係の仕事に就いている。</p><p>B：卒業後は夢である作家になるのを実現させる為、<wbr>現在はアルバイトしながら作家に向けて励んでいる。Aとは同級生<wbr>で親友。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>【補足】</p><p>基本的に男性口調で書いてますが、<wbr>女性の方でも口調を変えて読んで頂いても構いません。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>【注意事項】</p><p>AMは「Aのモノローグ」で、BMは「Bのモノローグ」です。</p><p><br></p><p>女性の演者の方が女性口調で読まれる際は…上演前に補足の読み上<wbr>げ、またはコメントへの書き足し等をお願いします。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>【テンプレート】</p><p>年度初めのfool(フール)</p><p>作：無名の脚本家</p><p>&nbsp;</p><p>A：</p><p>B：</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>以下、線内本文。</p><p>-----------------------------</p><p>&nbsp;</p><p>－&nbsp;4月1日、午前9時頃。Aから電話が掛かってくる</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「よっ、久しぶり」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「おぅ…久しぶりだな。かれこれ1ヶ月くらいか？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「そうだな…そっちは元気そうだな」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「あぁ、まぁな。…で、どうしたんだ？<wbr>この時間に電話とか珍しいじゃねぇか」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「あぁ…親友のお前には言っておかないといけないかなぁと思って<wbr>な…」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「お？なんだ相談か？いいよ、何でも聞くぜ」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「ありがとうな。俺さ、<wbr>普段梱包の仕事してるのはお前も知ってるよな？」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「おぅ、もちろん」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「昨日さぁ…仕事中に荷物の送り先を間違えちゃったらしくてさぁ<wbr>…仕事を辞める事になったんよ…」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「えぇっ！？いつも完璧主義のお前が！？そんなバカな…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「それでさぁ…午後から仕事探ししなきゃ行けないと思ってさ、<wbr>その前にどっかでお茶でもできないかなと思ってさ…今日、<wbr>このあと空いてたりする？」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「あ、あぁ…こっちは大丈夫だけど…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「サンキュー♪じゃあ、また後でな！」</p><p>&nbsp;</p><p>－&nbsp;終話</p><p>&nbsp;</p><p>(間)</p><p>&nbsp;</p><p>－&nbsp;午前11時、カフェにて</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「いやぁ～ありがとうな来てくれて」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「いや、俺は全然大丈夫だけど…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「そういえば…今も作家は目指してるの？」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「あ、あぁ…色々と構想は出来上がってきたから、<wbr>これから清書しようと思ってたところだな…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「お、そうなんだ！？頑張れよな！」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「ありがとう…あの、さぁ…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「ん？」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「何で…仕事でやらかしたんだ？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「あ～、その件か…」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「納得いかないんだよ…高校の時、<wbr>失敗しているのを見た事が無い、見せた事も無いお前が…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「あぁ…その日は酷く疲れていたみたいでな…集中力が散漫になっ<wbr>ていたらしくて…どっかの拍子で伝票を見ずに送り状を貼ってしま<wbr>ったらしいんだ」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…それに気づいたのは何故なんだ？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「他の荷物に送り状を貼ろうとした時だ。<wbr>送り状にはその日発送予定の分が用意されるんだけどさ、<wbr>伝票を見た時に貼る予定の送り状が見当たらなかったから…そこで<wbr>気がついた」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「作業してた周辺に送り状が落ちてたりしてなかったか？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「いや、作業範囲をくまなく見渡したけど無かった…普通ありえな<wbr>いよな、<wbr>伝票貼ってあるはずの荷物に間違った送り状を貼るなんて」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「うーん…普通はなぁ…そんなに疲れてたのか？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「みたいだなぁ…確かにここ最近、疲労感が取れなくてなぁ…」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「それ、過労かもしれないぞ？働くのは確かに大事だけど、<wbr>休める時に休まなきゃ身が持たないぞ？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「悪ぃな…気ぃつけるゎ」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…で、あてはありそう？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「んー…まだ何とも言えねぇなぁ…」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「そっか…見つかるといいな…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「…まぁ、すぐに見つかると思うから心配すんなって！」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「そ、そうか…？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「あぁ！なんたって、仕事も勉強も完璧主義だから！」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…すげぇなぁ、どっからその自信が来るのか知りたいくらいだ」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「へへっ…さて、そろそろ行くゎ」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…次の仕事、決まるといいな」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「あぁ、任せとけって！」</p><p>&nbsp;</p><p>(間)</p><p>&nbsp;</p><p>－&nbsp;午後1時、カフェで解散して帰宅したBは心配した表情のまま<wbr>布団で横になっている。すると突如、インターホンが鳴る</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「はい。…荷物、ですか？…どうもご苦労様です」</p><p>&nbsp;</p><p>－&nbsp;宅配業者から小包み状の荷物を受け取ると、<wbr>包装紙の上に手紙が付いている</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…手紙？なになに…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>『よっ！ビックリしたか？これはお前へのプレゼントだ！<wbr>大事に使ってくれよな！』</p><p>&nbsp;</p><p>－&nbsp;小包みの中から、万年筆とペンケースのセットが入っていた</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…！あいつ…！(驚きと喜びが混じった感情で)」</p><p>&nbsp;</p><p>－&nbsp;すると、Bの電話から着信音が鳴る</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…もしもし？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「よっ！荷物は届いたかい？」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「あぁ…届いたよ。まさかお前からプレゼントされるとはな…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「へへっ…お前が前から作家になりたいのは知ってたからさ、<wbr>夢を仕事に変えれたらなぁ…と思って贈らせてもらったぜ」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…？でもさぁ…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「ん？どした？」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「お前…これから職探すのにこんなに奮発して大丈夫か…？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「あぁ～…職探しはね、嘘だよ」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…は？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「もっと言うと…仕事を辞めたというのも嘘」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…じゃあ、梱包の仕事は？」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「それはまだ続けてるよ。…お前にプレゼントを届けるための架空<wbr>の事故さ」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…なんだよ～言ってくれよ～！」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「いやぁ～だってさぁ…今日、何月何日よ？」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「え？…(カレンダー見て)4月1日だけど…て、まさか…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「そ。エイプリルフールだよ」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「うーゎ、お前から騙されると思ってなかった…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「ははは…ごめんて～。…午前中にネタバラシしたら意味無いから<wbr>さぁ…」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…マジで心配したゎ」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「ごめんてぇ～…でも、俺からのプレゼント、どーよ？」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「あぁ…すげぇ嬉しかったゎ…ありがとうな」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「ほら、4月1日ってさ…エイプリルフールもそうだけどさ、<wbr>年度始めでもあるじゃん？だからさ、<wbr>新しい筆記具で心機一転として頑張ってほしくて…それで贈ったん<wbr>だ」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…ぐすっ(泣く)」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「て、おいおい…そんな泣かなくても…」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…だってよぉ、お前からプレゼントくれるの初めてだからよぉ…<wbr>」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「ははは…確かになぁ…でも、<wbr>お前が夢に向かって真剣に取り組んでいるのは知ってるからさ…」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…ほんと、ありがとな」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「いいってことよ！…じゃ、こっちは夕方から仕事だから」</p><p>&nbsp;</p><p>B</p><p>「…そっか、頑張れよ」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「おぅ！お前もな！」</p><p>&nbsp;</p><p>－&nbsp;終話</p><p>&nbsp;</p><p>(間)</p><p>&nbsp;</p><p>BM</p><p>「それからというものの…俺はあのあと更に構想が広がり、<wbr>一気に書きあげた。…あいつから貰った万年筆で。」</p><p>&nbsp;</p><p>AM</p><p>「あの日から俺は…相変わらず仕事が忙しかたけど、ある日、<wbr>ふとニュースを見ていたら…」</p><p>&nbsp;</p><p>A</p><p>「…ん？芸術小説部門で最優秀新人賞に…！！！あいつ、<wbr>遂に夢を掴んだんだな…！」</p><p>&nbsp;</p><p>BM</p><p>「俺は…最優秀新人賞を受賞し、<wbr>晴れて小説家として夢へと踏み出した。それも全て、<wbr>あいつのおかげだと思ってる」</p><p>&nbsp;</p><p>AM</p><p>「まだしばらく会えていないけど、<wbr>必ず休みを合わせてお祝いしないとな…」</p><p>&nbsp;</p><p>-----------------------------</p>
]]>
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<link>https://ameblo.jp/mumeinoscriptwriter/entry-12665903463.html</link>
<pubDate>Thu, 01 Apr 2021 14:30:00 +0900</pubDate>
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<title>【3人声劇】剣と盾</title>
<description>
<![CDATA[ <div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/6a/93/j/o1080060814988301060.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/6a/93/j/o1080060814988301060.jpg" border="0" width="400" height="225" alt=""></a></div><p><br></p><p>※当台本を配信アプリ等でご使用の際には、プロフィールに記載されている利用規約(ブログ説明)を必読願います。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>【あらすじ】</p><p>長く続いていた戦いに、決着の時を迎えようとしていた…</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>【役名紹介】</p><p>ソワード（不問）</p><p>オフェルニア国の若き王。剣１つで世界の半分を統一してきた。</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド（不問）</p><p>ディファンティス国の若き王。盾１つで世界の半分を統一してきた。</p><p>&nbsp;</p><p><br></p><p>【補足】</p><p>男女どちらでも読みやすいようなセリフにはしてありますが、物語を曲げない程度であれば人称・口調の変更等OKです。</p><p>&nbsp;</p><p><br></p><p>【テンプレ向け　配役表】</p><p>&nbsp;</p><p>剣と盾【0:0:3】</p><p>作：無名の脚本家</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード：</p><p>シーエルド：</p><p>ナレーション：</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>以下、線内本文。</p><p>-----------------------------</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「時は…世界二強の時代。一方は、攻勢で世界の半分を統一した『<wbr>オフェルニア』。かたやもう一方は、<wbr>防戦中心とする戦いながらも守りの加護によって驚異的な勢いで世<wbr>界の半分を統一した『ディファンティス』。その二国が、<wbr>境界線の狭間で最後の戦いが行われていた。兵力だけでみれば二国とも互角ではあったが、<wbr>戦闘が進むにつれてまるで相殺し合うかの如く兵力が落ちていき…<wbr>そして現在、互いの国の王である『オフェルニア王・ソワード』<wbr>と『ディファンティス王・シーエルド』の両者だけが、この戦場で張り合っていたのである。」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「遂に…我らだけになってしまったな」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「なかなかやるではないか…さすがはここまで束ねてきた国<wbr>の王だな」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「そなたこそ…我の牙城をここまで崩してくるとは…今まで統一し<wbr>てきた実力は只者ではないな…」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「もうこの場では、我ら以外の者どもは立ち上がれまい…ここでケ<wbr>リをつけるとしようか」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「どちらかが倒れ、どちらかが生き残れば、国は統一される…果た<wbr>して、どちらが生き残るか…」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「さぁて…始めようではないかっ！」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「ソワードは剣を持って、シーエルドに連続的に斬り掛かる。<wbr>シーエルドは盾1つでそれら全てを防ぎにかかる。」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「オラオラオラオラオラァ！防いでるだけじゃぁ我に傷1つ付けら<wbr>れないぞっ！」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「っ…確かに、今は防ぐので精一杯…ならば、<wbr>そなたの気が済むまで、防ぎ続けて見せようぞ…！」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「ほう…言ってくれる…な！」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「その後もソワードの連撃が続くも、シーエルドは全て防ぐ。<wbr>埒があかないとみたソワードは一旦距離を取り、<wbr>剣に力を込め始める。」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「我が聖剣よ…秘めたる力を解き放ち、我に力を宿せ…！」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「ん…？何やら溜めているように見えるな…ならばこちらも…！」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「力を込めた剣はオーラをまとい、<wbr>そのオーラを放つかのように斬り掛かる。」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「切り崩せ、ギガンティックブレードォ！！！」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「そして、シーエルドも盾に力を込めていた。」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「我が聖盾(せいじゅん)よ…幾多もの戦いで守ってきたその加護<wbr>、我に与えたまえ…！ドームウォールッ！！！」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「シーエルドの盾は、大きな球場型のオーラをまとい…シーエルド<wbr>を包み込むように覆いかぶさった。そして、<wbr>ソワードの斬撃がシーエルドに襲い掛かるも…全て防ぎ切った。」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「(息切れしながら)…今ので決めたと思ったのに…何なんだあの<wbr>盾は…？」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「(息切れしながら)…何とか防ぎ切ったが、あの剣、<wbr>ただの剣ではないな…？」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「まさか…？」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「もしや…？」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「(同時に)聖盾・セイクリッド…!?」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「(同時に)聖剣・エクスカリバー…!?」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「は、はは…まさか、聖盾の使い手が一国の王だったとは…」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「我もだ…まさか、聖剣の使い手がそなただったとは…」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「という事は…生半可じゃぁ勝てるわけないわな…」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「なるほど…では、そろそろ頃合いだな」&nbsp;</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「…なにぃ？」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「シーエルドは盾を構えなおす。」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「さぁ！我に向かって挑んでくるがよい！」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「へっ、望むところ…だっ！」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「ソワードはシーエルドの挑発に乗り、<wbr>真っ向から突っ込んでくる。」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「フッ…掛かったな。輝り返せ、レイディアントリフレクトォ！！！<wbr>」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「何っ!?ぐおっ…！！！」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「ソワードが再び斬りかかろうとした時、<wbr>シーエルドの盾から眩い光の放射が放たれた。<wbr>ソワードは突っ込んでしまった為に、<wbr>まともに放射を浴びて吹き飛ばされた挙句、全身傷だらけになっていた。」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「(掠れた声で)ぐっ…ぬかった…。聖盾セイクリッドには、<wbr>防いできた分を光の放射として放てる事を…ぐはっ」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「(息切れしながら)…だが、溜めすぎたせいか…今の反動で全身<wbr>にガタが来てしまった…ぐふっ」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「(掠れた声で)…どうやら、国を統一するには…一か八か、<wbr>あの技を使うしかなさそうだな…」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「(息切れしながら)…こちらも、今のをもう一度放ったら動けな<wbr>くなるかもな…だが、祖国の為ならば…」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「二国の王は、互いにゆっくりと体勢を立て直し…力を込め<wbr>始める。」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「(掠れた声で)…我が聖剣よ、全世界からエネルギーを吸収し…全ての力を我と剣に宿れ…！」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「(息切れしながら)…我が聖盾よ、全ての加護に最恩(さいおん)し…我と盾に宿り、妨(さまた)ぐ物を薙ぎ払えっ…！」</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「ソワードの剣は先ほどの力を込めた剣よりも、<wbr>オーラが爆発的にまとわれる。<wbr>一方のシーエルドの盾も先ほどの力を込めた盾よりも、まるで守護神が護っているかのようなオーラがまとわれる。」</p><p>&nbsp;</p><p>ソワード</p><p>「全ては…オフェルニアのために！」</p><p><br></p><p>シーエルド</p><p>「全ては…ディファンティスのために！」</p><p><br></p><p>ソワード</p><p>「(同時に)アルティメットブレードォ！！！！！！！！！！」</p><p>&nbsp;</p><p>シーエルド</p><p>「(同時に)ガーディアンレイディアントォ！！！！！！！！！！<wbr>」</p><p>&nbsp;</p><p>ー 互いの剣と盾がぶつかり合い、その衝撃で周りのありとあらゆるものが吹き飛ばされる</p><p><br></p><p>(間)</p><p>&nbsp;</p><p>ナレ</p><p>「こうして…世界二強時代の戦争は終焉を迎えたのである。<wbr>荒れ果てた荒野に、ボロボロになった剣と盾だけを残して…」</p><p><br></p><p>-----------------------------</p>
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<link>https://ameblo.jp/mumeinoscriptwriter/entry-12664603329.html</link>
<pubDate>Fri, 26 Mar 2021 06:30:30 +0900</pubDate>
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<title>【1人声劇】1粒に込められた想い</title>
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<![CDATA[ <p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s1">※</span><span class="s2">当台本を配信アプリ等でご使用の際には、プロフィールに記載されている利用規約</span><span class="s3">(</span><span class="s2">ブログ説明</span><span class="s3">)</span><span class="s2">を必読願います。</span></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;">本ページは「♀1」台本になります。</p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;">以下、線内本文。<br></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p3" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3">-----------------------------</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">ついに、この日がやってきた</span><span class="s3">…</span></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">待ちに待った、勇気を出せるこの日が</span><span class="s3">…</span><span class="s2">！</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">私は</span><span class="s3">…</span><span class="s2">あの人にどうしても想いを伝えたかったけど、なかなか踏み出せずにいた。</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">でも</span><span class="s3">…</span><span class="s2">何かきっかけがあれば一歩踏み出せると思った。</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">そこで巡ってきたのが</span><span class="s3">…2</span><span class="s2">月</span><span class="s3">14</span><span class="s2">日。</span></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">そう</span><span class="s3">…</span><span class="s2">バレンタインデー</span><span class="s4">✨</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">この日のために</span><span class="s3">…</span><span class="s2">手作りチョコを作れたし、ラッピングもバッチリ</span><span class="s4">✨</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3">…</span><span class="s2">と言っても、試行錯誤し過ぎて、手のひらサイズのチョコ</span><span class="s3">1</span><span class="s2">粒しか作れなくて</span><span class="s3">…</span><span class="s2">ラッピングもすぐに終わっちゃった</span><span class="s3">…</span><span class="s4">💦</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">でも、想いは伝わると思う</span><span class="s3">…</span></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">あとは、あの人に渡す勇気だけ</span><span class="s3">…</span><span class="s2">！</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">「あ、あのっ</span><span class="s3">…</span><span class="s2">！</span><span class="s3">…</span><span class="s2">突然呼び止めてごめんなさい</span><span class="s3">…</span><span class="s4">💦</span><span class="s2">よ、良かったら</span><span class="s3">…</span><span class="s2">コレ、受け取って</span><span class="s3">…</span><span class="s2">くれますか？」</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">あの人は驚きながらも、手作りチョコを受け取ってくれた。</span></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">そして私は、勇気を出して更に続けた。</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p1" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s2">「</span><span class="s3">…</span><span class="s2">ちょっと失敗しちゃって、コレしかないですけど</span><span class="s3">…</span><span class="s2">想いを込めた、</span><span class="s3">1</span><span class="s2">粒です</span><span class="s3">///&nbsp;</span><span class="s2">」</span></p><p class="p2" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; min-height: 20.3px; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"></span><br></p><p class="p3" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3">-----------------------------</span></p><p class="p3" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3"><br></span></p><p class="p3" style="font-stretch: normal; font-size: 17px; line-height: normal; -webkit-text-size-adjust: auto;"><span class="s3">※おおよそ90秒以内で読み切れる台本になっておりますので、nana等でご使用の際は『タイトル・作者(無名の脚本家)』の掲載のみでお願いします。<br></span></p>
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<link>https://ameblo.jp/mumeinoscriptwriter/entry-12656466818.html</link>
<pubDate>Sat, 13 Feb 2021 19:45:17 +0900</pubDate>
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<title>【5人声劇】ボクのご近所のヒラマサさん</title>
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<![CDATA[ <div><div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/c9/cd/j/o1080060814988298292.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/c9/cd/j/o1080060814988298292.jpg" border="0" width="400" height="225" alt=""></a></div><br></div><div>※当台本を配信アプリ等でご使用の際には、プロフィールに記載されている利用規約(ブログ説明)を必読願います。</div><div>&nbsp;</div><div><br></div><div>&nbsp;【あらすじ】</div><div>とある勉強嫌いな少年とプラモデル作りが好きな青年が、互いに誓いを果たしていく…&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div><br>&nbsp;【役名紹介】</div><div>ヒラマサ(38)♂<br>銀行員<br>趣味:プラモデル<br>面倒見がいい<br>職場でのあだ名はひらちん<br>前は営業関係の仕事だったが、現在はテレワークの仕事をする傍ら趣味に没頭している</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ(14)♂<br>中学2年生<br>趣味：マンガ、アニメ<br>遊び盛り、勉強が苦手<br>勉強そっちのけで、授業中も遊ぶ事や寄り道する事ばかり考えている</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ(30)♀<br>主婦、ヒラマサの妻<br>趣味：ヒラマサの観るアニメ<br>趣味を大事にしながらも、規則正しく生活する心配屋</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ(70)♂<br>プラモデル店の店主<br>趣味：お客様が完成させたプラモデルを嬉しそうに見せてくれる事<br>ヒラマサとは顔なじみで、お得意様として信頼を置いている</div><div>&nbsp;</div><div><br>【テンプレ向け 配役表】</div><div>&nbsp;</div><div>ボクのご近所のヒラマサさん【3:1:1】<br>作：無名の脚本家</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ：<br>セイゴ：<br>サヨリ：<br>オヒョウ：<br>ナレーション：</div><div>&nbsp;</div><div><br></div><div>以下線内、本文。</div><div>-----------------------------</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「ココは、大洋市立浦賀中学校。今日も教室では生徒達が授業を受けています。…時折、こんな生徒もいますが…」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「あー、だりぃなぁ…勉強するフリでもして、何か描こ」</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;ナレ<br>「特にこの…セイゴくんは中学2年生の男子生徒で、勉強が嫌いで成績はいつも赤点ばかりの学年ワースト級」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「あー、今日も授業終わったぁ…さてと、今日も寄り道しながら帰るか…」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「そして、いつもの帰宅道…本来であれば15分くらいで自宅に着くところを、セイゴはいつも寄り道をして30分以上は掛かっている」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「うわぁ～今日もこいつは輝いてるなぁ～！何度見てもかっけぇや…！」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「寄り道先は…一軒家にあるショーケースのような所に飾られていた1メートルはあるプラモデルだった。セイゴは下校の度に、この家に寄り道をしている。そこへ、家主が玄関からやってくる」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「やあ。今日も学校帰りかい？」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「あっ、ヒラマサさん！こんにちは！」&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「やぁ、こんにちは」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴM<br>「この方はヒラマサさん。1メートル以上のプラモデルを作り上げてしまう凄い方なんだ…！」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「実はね…今そこに飾ってあるプラモデルよりも更に大きいのを作ろうと思っていた所なんだ…置くところも大方決めてあるし」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「え？えっ！？本当ですか！？楽しみにしてます！！！ 」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「お、そうだ…せっかく少年が平日の夕方に見に来てくれるから、今頑張っている事を今度来た時にでも教えて欲しいなぁ…」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「セイゴは一瞬、ドキッとした。彼の中で頑張る事といえば…」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴM<br>「が、頑張っている事か…やっぱ、頑張っている事と言えば勉強だよなぁ…参ったなぁ～、勉強苦手なんだよなぁ…でも、ヒラマサさんもアレより大きいプラモデルを作ると言っているし…」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…はい！次来た時には、頑張ってきた事をヒラマサさんに言います！」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「うんうん！楽しみにしてるよ！」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「セイゴがヒラマサの自宅を離れていくのを見送ったヒラマサは、行きつけのプラモデル店へと向かった」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「いらっしゃい…アレは出来上がったのかい？」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「はい。お陰様で」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「そうか。…という事は、次のプラモデルが作りたくなったと…」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「はい。実は…」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「…え？！アレより倍以上に大きい作品を作りたいとな！？」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「はい。是非ともパーツを売って頂けないでしょうか…？」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「うーむ…ワシは構わんが、まさか1人で作る気ではあるまいの？」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「いや、1人で作らせて下さい。これは、自身の使命のようなものですから」</div><div>&nbsp;</div><div>－ オヒョウ、しばらく険しい表情で考える</div><div><br></div><div>オヒョウ<br>「…分かった。作るからには必ず完成させておくれ。…ワシの悲願も込められておるからのぅ…」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「ありがとうございます。必ずや完成させてご報告致します」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「次の日…セイゴは授業を終えて下校の支度をしていた」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…さてと、今日も寄り道しよっかなー！…あっ…」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴM<br>「やべぇ…今日、まともに勉強してねぇ…どーしよー…寄り道するなら何か、何か頑張った事を思い出さないと…えーっと、うーんと…」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「そんな事を考えながら…あっという間に寄り道先へと辿り着いた」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「あら、こんにちは」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「あっ、こんにちは…」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「ヒラマサの家の玄関前で、セイゴはヒラマサの奥さんであるサヨリさんと会う」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「あの…今日ヒラマサさんは…？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「あぁ…あの人だったら今日は寝込んじゃってるわ…」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…そうなのですか。『お大事になさってください』と伝えてくれますか？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「分かったわ。伝えておくわね」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「ありがとうございます。では、僕はこれで」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「セイゴがヒラマサの家を離れた後、サヨリは夕飯を用意してヒラマサの部屋に入る」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「あなた？入るわよ？」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「(頭痛そうに)あ、あぁ…」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「…大丈夫？朝からずっと頭痛が酷そうだけど…病院行かれたほうが…」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「…大丈夫だ。少し、寝不足が祟っただけだろう。寝れば治ると思うさ」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「…寝て治る症状ならいいんだけど、あまりにも続くようだったらお医者様に診てもらって下さいね…」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「あぁ、そうするよ…」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「(思い出したかのように)あ、そうそう…そういえば今日の夕方、私が買い物から帰って来た時に、あなたが作ったプラモデルをいつも見に来る男の子に会ってね…その子からあなた宛に『お大事に』って言ってたわ」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「あぁ～あの子か…ははっ、あの子の為にも、早く良くならないとな…」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「そうですね…それじゃあ、机に夕飯置いときますよ」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「あぁ、すまないな…」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「それから1週間後…学校の授業が終わったセイゴは帰り支度をしている」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…よし！これから頑張る事も思いついたし、今日も見に行こっと！」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「セイゴは意気揚々とヒラマサの家へと訪れて、外から見えるプラモデルを眺めていた。それに気づいたヒラマサが玄関から現れる」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「やぁ。元気にしてたかい？」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「こんにちは！…もう身体は大丈夫なのですか？」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「ああ。キミがうちの妻に伝言してくれたおかげで、この通り元気になったさ」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「良かった…！あ、そうだ！今日、ヒラマサさんに言いたい事があって…」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「お？なんだい？」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「僕、実は勉強が苦手で…今までほとんどの教科がテストで赤点だったけど…これからは勉強して、テストで全部の教科を赤点取らないように頑張る事にしたんだ！」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「おぉ…！大変かもしれないけど、キミならきっと出来ると信じているよ…！」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…はい！ありがとうございます！」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「…よし！それじゃあキミが目標持って頑張るのなら、お兄さんも頑張って大きいプラモデルでも作ろうかな！」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「え？！ホント！？」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「あぁ！キミが目標を持って頑張ると言うのなら、お兄さんも目標を持ってプラモデルを作らないとね！」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「やったぁ！出来上がりを楽しみにしてます！」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「…キミが目標を達成する頃には、プラモデルが出来上がっていると思うよ」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…うん！ヒラマサさんも頑張ってね！」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「そう言って、セイゴはウキウキしながらヒラマサの家を離れる。その後ヒラマサは自室に戻り、先週の体調とは嘘のようにプラモデルへと没頭し、わずか数日で足から腰の辺りまでの組立てが出来上がっていた」&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「ふぅ…今日はこれくらいで休むか…っと、もう深夜1時か…」</div><div>&nbsp;</div><div>－ 突如、ヒラマサは強い頭痛に襲われる</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサ<br>「ぐっ！？…痛ててて…まだ寝不足が祟ってるのか…。さて…朝からテレワークでの事務作業だし、もう寝るか…」&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「その模様を、物音で目が覚めたサヨリがふと見かける」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリM<br>「…本当に病院、行かなくて大丈夫かなぁ…。寝不足と言っている割には、ここ最近は少なくとも6時間は寝てる気がするけど…」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「それから季節は移り変わり、世間は秋から冬に移り変わる辺りの頃…ヒラマサの家の前を通るオヒョウの姿があった」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「おぉ…！もうここまで作り上げたのか…！大したものだ…」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「オヒョウはブルーシートで覆われた隙間から見えるプラモデルを見て、驚きを隠せなかった。そこへ…」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「…？こんにちは」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「こんにちは。この家の方ですかな？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「はい。そうですけど…どちら様でしょうか？」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「ああ、これは失敬。…いやなに、偶然この辺りを散歩していたら見覚えのあるプラモデルのパーツだと思ってね…」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「…！もしかして…」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「ああ、ワシはプラモデルのパーツ販売を経営しておるよ」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「！…そうでしたか…いつも主人がお世話になっております…！」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「主人…？もしやあなたは…」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「はい。家内でございます」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「おお、そうでしたか…！…して、今日旦那さんはお仕事か何かで？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「はい。ここ最近は在宅勤務で家にはいるのですが…今日は体調不良で休んでおります」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「おやおや…そうでしたか…『ここ最近』というのは、何か理由がおありで？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「はい。実は…」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「うーむ…ここしばらく頭痛が酷いとな」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「私は『早めに病院で診てもらったら？』と持ちかけてはいるのですが…あの人ったら『寝不足だろうから寝れば治るだろう』と言って、病院に行かないのですよね…」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「…あまり芳しくないかもしれないのぅ。ワシからも、『酷くなる前に診てもらったほうがええぞ』と、伝えてもらえるかのぅ？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「分かりました。主人に伝えます」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「ありがとう。ではワシはこれで失礼」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「オヒョウがヒラマサの家を離れた後、サヨリは夕飯を用意してヒラマサの部屋に入る」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「あなた？入るわよ？」</div><div>&nbsp;</div><div>－ 部屋に入ってヒラマサに声を掛けるも、応答が無い</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「…あなた？」</div><div>&nbsp;</div><div>－ ベッドを見ると、ヒラマサが仰向けのまま腕がベッドの外に垂れ下がった状態になっており呼吸も弱くなっている</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「！…あなた！！！」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「ヒラマサが思っている以上に…状態は深刻であった。ヒラマサは1人で部屋にいる間、ベッドから起き上がろうと上体を起こした際…突如、意識が途切れたように上体は後ろ向きへと倒れ込んだのだった。サヨリは急いで救急車を呼び、ヒラマサは病院へと搬送された」</div><div>&nbsp;</div><div>(間)</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「一方のセイゴは、ヒラマサに宣言をしてから塾に通い始め、真剣に勉強に取り組むようになり…2学期の期末テストでは全教科で赤点を取らなくなっていた。セイゴは期末テストを終えて、帰宅の準備をしていた」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…そうだ。テストも終わったし、ヒラマサさんのプラモデルでも見に行こうかな…」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「セイゴは久々にヒラマサの家のほうへと向かっていると、途中でサヨリと遭遇する」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「あら、こんにちは」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「あっ、こんにちは！」&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「ちょうど、これから自宅に戻ろうと思ってたところなんだけど…もしかして、君も同じ目的地かしら？」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「はい！テストも終わったので久しぶりにプラモデルを見に行こうと思いまして…」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「ふふっ…付いてきてちょうだい」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴM<br>「…？何だろう？」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>&nbsp;「ヒラマサの家に着くと、家の前にはオヒョウも来ていた」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「やぁ。待っていたよ」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「あら、待合せの時間までまだ早いのに…ありがとうございます」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「いやはや…今日がお披露目の日と言われたら、いてもたってもいられなくなってのぅ…」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…？おじさん、どうしてこの事を知ってるの？」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「あぁ…ワシが彼にパーツを売ったからのぅ」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「！…じゃあ、今までのプラモデルはおじさんの所から…！」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「そうじゃ。ワシがパーツを売って彼が作ってくれたんじゃよ」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「おぉ…！」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「…それでね、今日あのブルーシートを外そうと思っていたのだけれど…あの人が言うには、一番にキミに見せたいと言ってたわ」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「えっ…僕に？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「ええ。私が上のブルーシートを取るから、君は下のブルーシートを取ってくれる？」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「は、はいっ…」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「サヨリが大きなハシゴを使って上のブルーシートを取り、セイゴが下のブルーシートを取ると…中から約5メートル台のプラモデルが姿を現した」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「すっっっげぇ…！！！」</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「おぉぉぉぉ…素晴らしい…！ワシが思い描いていた通りの出来栄えじゃ…！！！」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサM<br>『キミが目標を達成する頃には、プラモデルが出来上がっていると思うよ』</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「セイゴは自らの目標を伝えたあの日、ヒラマサからそう言われたことを思い出し…感慨に浸る」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…それにしても、こんな大きなプラモデル…何人で作ったんだろう？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「このプラモデルは…あの人が1人で作ったわ」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「えぇ！？本当ですか？！…とても1人で作ったとは思えない…！」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「そうね…本当に…(涙目)」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…あれ？そういえばヒラマサさんは？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「…実はあの人、先日亡くなったの」</div><div>&nbsp;</div><div>－ セイゴは突然の訃報に、現実を受け止めきれない</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…ち、ちょっと待って下さい…亡くなったって、嘘ですよね…？」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「前に会った時、体調不良で自宅に居るって言ってたでしょ？あの時、あの人は頭痛が酷かったのよ」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…そうだったんですか。…あの日、ただの頭痛ではなかったのですね…」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「ええ。あの人…頭の血管にコブが出来ていたみたいで、気づいた時には手がつけられないほど大きくなっていたみたいなの…。そのコブが破裂して、そのまま意識が戻らなくなったの…死因は『くも膜下出血』だそうよ」</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴ<br>「…」</div><div>&nbsp;</div><div>サヨリ<br>「あの人、元々頭痛が酷くて…自宅でも作業が出来る会社を探して勤めていたのだけれど…ようやく仕事先も見つけて、仕事も慣れてきた所で…(嗚咽)」</div><div>&nbsp;</div><div>－ サヨリを慰めるオヒョウ</div><div><br></div><div>オヒョウ<br>「…辛いじゃろうが、彼は自身の体調よりも…自分で作って他の人に喜んでもらう事を第一としておった…。プラモデルが出来上がる度にワシに見せに来たりして、ワシも作ってくれて嬉しかったし…彼もワシの笑顔を見て、とても喜んでおったわい」</div><div>&nbsp;</div><div>－ オヒョウ、改めて巨大プラモデルを見上げる</div><div>&nbsp;</div><div>オヒョウ<br>「きっと…遠くで喜んでいる事じゃろう。ここにいるワシらだけでなく、このプラモデルの前を横切る、人々の笑顔や驚きを見て…」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「オヒョウがそう言うと、家の周りには近所の人達が何十人とプラモデルを見に来ていた。そのあまりにも大きいプラモデルはすぐに噂が広まり…遂にはメディアにも取り上げられるようになった。巨大プラモデルを1人で作った彼の功績は、永遠と語り継がれる事となったのである」</div><div>&nbsp;</div><div>－ セイゴ、巨大プラモデルを見上げながら空と照らし合わせるように見つめる</div><div>&nbsp;</div><div>セイゴM<br>「ヒラマサさん…僕はあなたのおかげで勉強を頑張れるようになりましたし、今では成績もクラスで上位を取れるようになったよ。それもこれも…ヒラマサさんが僕に勇気をくれたからここまで頑張ってこれたんだ…ヒラマサさんの事、一生忘れないよ…！」</div><div>&nbsp;</div><div>ナレ<br>「セイゴが、そう呟きながら空を見上げると…空が笑っているかのように雲ひとつない晴天だった」</div><div>&nbsp;</div><div>ヒラマサM<br>「これからも、あの子だけでなく…皆が笑顔になりますように…」</div><div>&nbsp;</div><div>-----------------------------</div><div><br></div><div><p class="p1"><span class="s1" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">【元ネタ集】</span></p><p class="p1"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s1">セイゴ：スズキで「</span><span class="s2">25cm前後</span><span class="s1">」の大きさを表す名称。</span><span class="s2">…</span><span class="s1">男の子っぽい名前でしょ？</span><span class="s2">w</span></span></p><p class="p1"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s1">ヒラマサ：ブリに似た魚。</span><span class="s1">元ネタは「ヒラマサ入りのポキ」というワードから、しろいうさぎさんが作り出した「ヒラマサさんの設定」がきっかけでここまで話を広げました</span><span class="s2">w</span></span></p><p class="p1"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s1">サヨリ：全長</span><span class="s2">35</span><span class="s1">～</span><span class="s2">40cm</span><span class="s1">の細くて口先が鋭い魚。</span><span class="s2">…</span><span class="s1">名前的に女性っぽいでしょ？</span><span class="s2">w</span></span></p><p class="p1"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s1">オヒョウ：「全長1～2メートル」</span><span class="s1">の大きさのヒラメに似た魚。</span><span class="s2">…</span><span class="s1">おじさんぽいでしょ？</span><span class="s2">w</span></span></p></div>
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<link>https://ameblo.jp/mumeinoscriptwriter/entry-12615358293.html</link>
<pubDate>Tue, 04 Aug 2020 22:59:00 +0900</pubDate>
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<title>【1人声劇】ナイトメア・スクラッチ(女性版)</title>
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<![CDATA[ <div><div><div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/e8/81/j/o1080060814988303924.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/e8/81/j/o1080060814988303924.jpg" border="0" width="400" height="225" alt=""></a></div><br></div></div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s1" style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline;">※</span><span class="s2" style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline;">当台本を配信アプリ等でご使用の際には、プロフィールに記載されている利用規約(ブログ説明)を必読願います。</span></span><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s2" style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline;"><br></span></span></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s2" style="border: 0px; margin: 0px; padding: 0px; vertical-align: baseline;"><br></span></span></div><div><p class="p1"><span class="s1" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">【あらすじ】</span></p><p class="p1"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s1">仕事で疲れて帰ってきた主人公は、良からぬ夢を見る</span><span class="s2">…</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p3"><span class="s3" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">-----------------------------</span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p1"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s1">ふと</span><span class="s2">…</span><span class="s1">目が覚めた。</span></span></p><p class="p4"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s1">辺りを見渡すと、周りには何も無く真っ暗で</span><span class="s2">…</span><span class="s1">窓</span><span class="s2">1</span><span class="s1">つ無い。でもって私は</span><span class="s2">…</span><span class="s1">唯一の家具である椅子に座っていた。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">最近疲れが溜まっていたからなのか、どうやら疲労困憊で椅子に座りながら寝ていたみたい。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">そして、椅子から立ち上がろうとしたが</span><span class="s3">…</span><span class="s4">全身に痛みが走って全く立ち上がれない。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">(</span><span class="s4">痛みをこらえながら</span><span class="s3">)…</span><span class="s4">え？何で私、全身に傷跡があるの？こんな傷、いつの間につけたの？</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">寝る前に、こんな傷は無かったはずなのに</span><span class="s3">…</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">記憶に無い。いつ付けた傷なのかも分からない。実感出来るだけでも数箇所に傷跡が入っていた。ただ</span><span class="s3">…</span><span class="s4">背中だけ痛みを感じない、そんな気がした。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span class="s4" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">「お目覚めかしら？」</span></p><p class="p5"><span class="s4" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">突然、椅子の後ろのほうから声が聞こえた。</span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">何だろう</span><span class="s3">…</span><span class="s4">自分の声に似ているような、そんな感じの声。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「アナタは今、現実世界で眠りについている</span><span class="s3">…</span><span class="s4">まぁ、ただそれだけを伝えに来ただけなんだけどね」</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">どういう事？じゃあ此処はいったい何処なの？</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「此処はね</span><span class="s3">…</span><span class="s4">どこの空間からも遮断されたアナタの空間。誰も入って来ないし出る事も出来ない</span><span class="s3">…</span><span class="s4">特別な空間よ」</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">意味が分からない。私はただの人間だし、そんな超魔術的なものも使った覚えはない。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「もう少し、分かりやすく言おうかしら</span><span class="s3">…</span><span class="s4">この空間は、アナタが無意識に作り出した空間なの。たとえアナタがこの空間に身に覚えが無くても</span><span class="s3">…</span><span class="s4">勝手に作り出される事があるの」</span><span class="s3">&nbsp;</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">なら、</span><span class="s3">1</span><span class="s4">つ問いたい。この空間を出る方法はあるのかどうか。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「この空間を出る方法</span><span class="s3">…</span><span class="s4">それは、アナタが現実世界で目を覚ました時」</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">なら、今すぐ現実世界に行って私を起こしに行ってやるわ！</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「</span><span class="s3">(</span><span class="s4">呆れたように</span><span class="s3">)…</span><span class="s4">ちょっと、さっき言わなかったかしら？この空間は、誰も入って来れないし出ることも出来ない空間だって。だから</span><span class="s3">…</span><span class="s4">」</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">て、ちょっと</span><span class="s3">…</span><span class="s4">その手にあるモノ</span><span class="s3">(</span><span class="s4">鋭利物</span><span class="s3">)</span><span class="s4">は何</span><span class="s3">…!?</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「安心して。コレでアナタを刺すつもりは無いし、仮に刺したところでアナタが死ぬことは無い。コレは</span><span class="s3">…</span><span class="s4">外傷だけしか作れない特殊なヤツだから</span><span class="s3">…</span><span class="s4">」</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">そんな事を聞いてるんじゃないわよ！そんなモノを持って何するつもりかって聞いてるのよっ</span><span class="s3">…</span><span class="s4">！</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「まぁ、アナタはゆっくり目でも閉じててちょうだい。その間に、フフフ</span><span class="s3">…</span><span class="s4">」</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…ねぇ</span><span class="s4">、何でソレ</span><span class="s3">(</span><span class="s4">鋭利物</span><span class="s3">)</span><span class="s4">が私の顔に近づいてきてるの</span><span class="s3">…</span><span class="s4">！</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">くっ！椅子から動けないっ</span><span class="s3">…</span><span class="s4">！というより、</span></span><span class="s4" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">痛み以前に金縛りのように身体が動かない</span><span class="s3" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">…</span><span class="s4" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">っ！</span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「まぁそう焦らないで。ちょっとチクッとするだけよ。それとも、フフフ</span><span class="s3">…</span><span class="s4">」</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！</span><span class="s3">………</span><span class="s4">！(ハッと目が覚める感じで)」</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">再び目を開けると</span><span class="s3">…</span><span class="s4">そこはいつもの自宅のベッド。仰向けの状態で見る</span><span class="s3">…</span><span class="s4">いつもの天井だった。そして私は、全身から冷や汗が出ていた。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">「</span><span class="s3">…</span><span class="s4">ゆ、夢だったの。気味の悪い夢だったわ</span><span class="s3">…</span><span class="s4">。」</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">ただ</span><span class="s3">…</span><span class="s4">いつもの中でも</span><span class="s3">1</span><span class="s4">つだけ違う事をしていた。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">それは</span><span class="s3">…</span><span class="s4">寝る前に胸の上で両手を重ねていた事。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">特に、これと言って病気とかを患っていたわけではないのだけれど</span><span class="s3">…</span><span class="s4">私は心配性が人一倍強く、不安がいつも以上に押し寄せていたみたいで</span><span class="s3">…</span><span class="s4">それで試しに胸の上で両手を重ねてみたの。</span></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">結果は</span><span class="s3">…</span><span class="s4">あの夢の感じ。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">いくら心配性だからって、胸の上で手や腕を持ってくるものじゃないわね</span><span class="s3">…</span><span class="s4">。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">と、そんな事を思い返していたら朝になってしまった。そろそろ仕事に行く準備でもしないと。</span><span class="s3">…</span><span class="s4">相変わらず全身が痛い…</span><span class="s4">これだから朝は苦手だわ</span><span class="s3">…</span><span class="s4">。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">そう思いつつ</span><span class="s3">…</span><span class="s4">冷や汗を流そうと脱衣場へ向かう。何も考えずに寝間着を脱いだ時、ふと鏡に映し出された自分の姿を見て驚愕する。</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3">…</span><span class="s4">寝る前、全身に切り傷って付いてたかしら？</span></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p3"><span class="s3" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">-----------------------------</span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p2"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s3"></span><br></span></p><p class="p5"><span class="s4" style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);">【あとがき】</span></p><p class="p5"><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s4">夢の中にいる時の主人公は、現実世界でもう</span><span class="s3">1</span><span class="s4">人の自分の人格が暴走し</span><span class="s3">…</span><span class="s4">自身の爪で自傷行為をしているという設定です</span></span></p></div>
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<pubDate>Mon, 04 May 2020 14:00:05 +0900</pubDate>
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<title>【1人声劇】ナイトメア・スクラッチ</title>
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<![CDATA[ <div><div><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/72/6d/j/o1080060814988293931.jpg"><img src="https://stat.ameba.jp/user_images/20210818/00/mumeinoscriptwriter/72/6d/j/o1080060814988293931.jpg" border="0" width="400" height="225" alt=""></a></div><br></div><div><span style="-webkit-text-size-adjust: auto; background-color: rgba(255, 255, 255, 0);"><span class="s1">※</span><span class="s2">当台本を配信アプリ等でご使用の際には、プロフィールに記載されている利用規約(ブログ説明)を必読願います。</span></span><br></div><div><br></div><div><br></div><div>【あらすじ】</div><div>仕事で疲れて帰ってきた主人公は、ある日突然恐ろしい夢を見る…</div><div><br></div><div><br></div><div>以下線内、本文。</div><div><br></div><div>-----------------------------</div><div><br></div><div>ふと…目が覚めた。</div><div>辺りを見渡すと、周りには何も無く真っ暗で…窓1つ無い。でもって俺は…唯一の家具である椅子に座っていた。</div><div><br></div><div>…最近疲れが溜まっていたからなのか、どうやら疲労困憊(ひろうこんぱい)で椅子に座りながら寝ていたみたいだ。</div><div><br></div><div>そして、椅子から立ち上がろうとしたが…全身に痛みが走って全く立ち上がれない。</div><div><br></div><div>(痛みをこらえながら)…え？何で俺、全身に傷跡があるんだ？こんな傷、いつの間につけたんだ？</div><div>寝る前に、こんな傷は無かったはずなのに…</div><div><br></div><div>…記憶に無い。いつ付けた傷なのかも分からない。実感出来るだけでも数ヶ所に傷跡が入っていた。ただ…背中だけ痛みを感じない、そんな感じがした。</div><div><br></div><div>「お目覚めかい？」</div><div>突然、椅子の後ろのほうから声が聞こえた。</div><div>何だろう…自分の声に似ているような、そんな感じの声だ。</div><div><br></div><div>「キミは今、現実世界で眠りについている…まぁ、ただそれだけを伝えに来ただけなんだけどね」</div><div>…どういう事だ？じゃあ此処はいったい何処なんだ？</div><div><br></div><div>「此処はね…どこの空間からも遮断されたキミの空間。誰も入って来ないし出る事も出来ない…特別な空間さ」</div><div>…意味が分からない。俺はただの人間だし、そんな超魔術的なものも使った覚えはない。</div><div><br></div><div>「もう少し、分かりやすく言おうか…この空間は、キミが無意識に作り出した空間なんだ。たとえキミがこの空間に身に覚えが無くても…勝手に作り出される事がある」</div><div>…なら、1つ問いたい。この空間を出る方法はあるのかどうか。</div><div><br></div><div>「この空間を出る方法…それは、キミが現実世界で目を覚ました時だね」</div><div>…なら、今すぐ現実世界に行って俺を起こしに行ってやる！</div><div><br></div><div>「…おいおい、さっき言わなかったか？この空間は、誰も入って来れないし出ることも出来ない空間だって。だから…」</div><div>…て、おい…その手にあるモノ(鋭利物)は何だよ…!?</div><div><br></div><div>「安心して。コレでキミを刺すつもりは無いし、仮に刺したところでキミが死ぬことは無い。コレは…外傷だけしか作れない特殊なヤツだからさ…」</div><div>…そんな事を聞いてるんじゃねぇよ！そんなモノを持って何するつもりかって聞いてるんだよっ…！</div><div><br></div><div>「まぁ、キミはゆっくり目でも閉じているがいい。その間に、クックックッ…」</div><div>…なぁ、何でソレが俺の顔に近づいてきてんだよ…！</div><div>くそっ！ダメだ、椅子から動けねぇっ…！てか、痛み以前に金縛りのように身体が動かねぇ…っ！</div><div><br></div><div>「まぁそう焦るな。ちょっとチクッとするだけさ。…それとも、クックックッ…」</div><div><br></div><div>「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！………！(ハッと目が覚める感じで)」</div><div>再び目を開けると…そこはいつもの自宅のベッド。仰向けの状態で見る…いつもの天井だった。そして俺は、全身から冷や汗が出ていた。</div><div><br></div><div>「…ゆ、夢だったのか。気味の悪い夢だったな…。」</div><div>ただ…いつもの中でも1つだけ違う事をしていた。</div><div><br></div><div>それは…寝る前に胸の上で両手を重ねていた事。</div><div><br></div><div>特に、これと言って病気とかを患っていたわけではないのだが…俺は心配性が人一倍強く、不安がいつも以上に押し寄せていたみたいで…それで試しに胸の上で両手を重ねてみたのだ。</div><div>結果は…あの夢の感じだ。</div><div><br></div><div>…いくら心配性だからって、胸の上で手や腕を持ってくるものじゃないな…。</div><div><br></div><div>…と、そんな事を思い返していたら朝になってしまった。そろそろ仕事に行く準備でもするか。…あー、相変わらず全身が痛てぇな…これだから朝は苦手だ。</div><div><br></div><div>そう思いつつ…冷や汗を流そうと脱衣場へ向かう。何も考えずに寝間着を脱いだ時、ふと鏡に映し出された自分の姿を見て驚愕する。</div><div><br></div><div>…寝る前、全身に切り傷って付いてたっけ？</div><div><br></div><div><br></div><div>-----------------------------</div><div><br></div><div><br></div><div>【あとがき】</div><div>夢の中にいる時の主人公は、現実世界でもう1人の自分の人格が暴走し…自身の爪で自傷行為をしているという設定です。</div><div>概ね、5～10分程度で読み切れる台本になっております♪</div>
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<pubDate>Sun, 01 Mar 2020 00:30:23 +0900</pubDate>
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