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<title>本谷　建治の　総合芸術　ブログ</title>
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<description>■気に入った音楽、写真、映画、文学を、少しずつ紹介していきます。■写真は、Nikon D700 と GRD Ⅱで撮影しています。</description>
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<title>旅の途中</title>
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<![CDATA[ <p>歩き続けた先は<br>果てしもなく広がっていて<br>たどり着くことはできないだろう<br>自分が思い描いていた目的地なんて<br>夢幻としてしか　存在していないのだろう<br><br>でも　歩みを止めるわけにはいかない<br><br>あそこに何か見えるから<br>とりあえず　あそこまで行こう<br>気負うことなく　おじけづくことなく<br>歩みを進める<br><br>辺りに咲いている花にも<br>周りに人が居ることも　気づかぬまま<br>しわの寄った眉間から　モノクロームの世界が生まれる<br>まるで　作業でもするように　男は水筒の水を飲む<br><br>子供たちの　明るい笑い声も<br>笛や太鼓の　祭りの音も<br>この男には届かない<br>まだ見えぬ　「この世の果て」にたどり着くために<br>歩みを進める<br><br>男は立ち止まり　もの問いたげに空を見上げ<br>懐かしそうに　目を細める<br>温かかったり　冷たかったりする思い出の数が<br>この男の生きた証だった<br>苦み走ったような笑みが　男の唇に刻まれた<br><br>そして　静かに粉雪が舞い降り始め<br>辺り一面を　白く染めていった<br><br>(2021/02/17作)</p>
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<link>https://ameblo.jp/music-moto/entry-12657650298.html</link>
<pubDate>Fri, 19 Feb 2021 13:02:39 +0900</pubDate>
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<title>「ふとした想い」</title>
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<![CDATA[ たるんでおるぞ<br>たるんでおる<br><br>自らが何か　やり遂げんとする時には<br>必ず　自らの限界を越え　解らぬ事を　自分で理解できぬ事を　理解せんと<br>必死に努力するその姿こそが　神の姿じゃ<br><br>今の境地　また　今の悟ったる悟り具合に甘んじておれば<br>甘んじているならば<br>いつまで経っても　それは　行ったり来たりの繰り返しになる<br>そうではなく<br>もっと大きく　もっと深く　極めんとするその姿勢こそが　尊い姿じゃ<br><br>もっと大きく　もっと深く　理解し　発展し　死ぬまでそのようにして<br>自らを鍛え上げていく事が　この地球上に生まれてきた事の意味ならば<br>一秒も休むことなく　一分も休むことなく　常に神に問いかけ<br>常に自らに問いかけ　生きて行かねば　いつの間にやら年をとり<br>いつの間にやら死を迎える事となる<br>こちらに帰ってきてから　いくら悔やんでも　それはもう叶わぬ事で　遅い事なんだから<br>そのような者達　沢山おるぞ<br><br>死ぬまでの間　自らの命が尽きるまでの間<br>ただひたすらに　精進努力じゃ<br><br>(2013/01/08 作)<br>
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<link>https://ameblo.jp/music-moto/entry-11497311606.html</link>
<pubDate>Mon, 25 Mar 2013 12:00:00 +0900</pubDate>
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<title>人生の野菜スープ</title>
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<![CDATA[ 人生は野菜スープだと　誰かが言った<br><br>色んな野菜が　一つのなべの中で煮られて<br>一つの野菜では　出せない　複雑な味を出すのだという<br><br>人もそれぞれ　色んな経験をする<br>その経験は　短い期間で見ると　無意味な羅列に見えるのだが<br>長い期間で見ると　大きな方向性というものが見えてくる事がある<br>意外な事が　意外な時に役に立つという事が　あったりする<br><br>今の　置かれた状況において　自分に出来る精一杯な事をする事が<br>未来を創ることにつながっており<br>無意味な事など　何一つとしてないという事を実感できれば<br>それは幸せな事だ<br><br>愚痴や　不平や　不満は　放っておいたら　次から次へと出てきて<br>「今」を　精一杯生きようとする事が　できなくなってくる事がある<br>そういう「言い訳が多くなってくる」という経験すら<br>「この状態はよくない兆候だ」と　その道を避けるという経験にしてしまえば<br>全ての事は無駄ではなくなる<br><br>人生の野菜スープ<br>自分のは　どんな味がするのだろう<br>飲んでみたい気がする<br><br>(2013/02/06)<br>
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<link>https://ameblo.jp/music-moto/entry-11464648056.html</link>
<pubDate>Wed, 06 Feb 2013 12:00:00 +0900</pubDate>
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<title>「我輩は猫である（２－３）」出会い</title>
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<![CDATA[ その時　吾輩の脳裏に映像が浮かんできた<br><br>今よりも幼い少年が　この女性の腕の中で荒れ狂っていた<br>その荒れ狂った少年の言葉の裏側には<br>ただひたすらに　背負いきれない悲しみがにじんでいた<br><br>「僕は捨てられたんだ」<br><br>その少年の心は　そう叫んでいた<br>まだ野生を制御しきれていない幼い少年は<br>この女性に噛み付き　爪を立てて暴れていた<br><br>女性はただ黙ったまま　この少年を抱きしめていた<br>少年の爪が　女性の肌に突き立てられ　皮膚を削る<br>女性の透き通るような白い肌に　血が流れ出た<br><br>それでも女性は　ただ黙って少年を抱きしめていた<br><br>次第に女性の首や　腕から血が流れ出はじめる<br>それでも少年は暴れ続けていた<br><br>「今は　そなたには解らないかもしれない<br>　でも聞いておきなさい<br>　お前は私の子ではありません<br>　でも　確かにお前は私の子なのです」<br><br>その言葉に触れたとたん　暴れ続けていた少年は<br>ふと我に返り　女性を見つめた<br><br>女性は目をつむり　ただ少年を抱きしめていた<br><br>少年は　自分がしでかしてしまった状況を見つめていた<br>削られた皮膚から流れている血に気がつき<br>そこに手を当てようとする<br><br>「そなたの本当の母親は　おんなでした<br>　だから　お前を受け入れることができなかった<br>　夫に捨てられるよりも　お前を捨てることを選んだのです<br>　この事実を　いえ　現実をそなたは受け入れなければなりません」<br><br>幼い少年はだまったまま　女性を見つめていた<br><br>「これは　誰も責めることができない問題なのです<br>　ですが　これをそなたに受け入れろというのは　酷な話ではあります<br>　私は　そなたの育ての母となるべくここに来ました<br>　私は自分に出来ることをするしかないのですから」<br><br>少年は　削られた皮膚から流れている血を舐めとった<br>女性は少年を抱きしめたまま　放そうとはしなかった<br><br><br>吾輩の脳裏から　映像が消えた<br><br>この少年が　あの女性のことをボスと選んだ理由がなんとなくわかった気がした<br>自分の野生を　あの女性にだけは開放せずに　無理して押さえ込んでいる理由も・・・<br><br>吾輩は窓から地面に飛び降りると　大きく伸びをした<br><br>吾輩の当面の目的である　「独りになれる場所」を見つけるには<br>この家の外に出る必要があるのだが　それは多大な危険を伴うことであった<br>吾輩は空を見上げた<br><br><br>二本足で立って歩くようになった人間は<br>自然（神）から離れて　一人歩きを始めた<br><br>犬の先祖は　自然から離れ　一人歩きを始めた人間を慰めるために寄り添った<br>人間をボスと選んだんだのである<br><br>我輩の先祖は　自然からは離れたが　人間をボスとは選ばなかった<br>自然と人間の中間を保つ道を選んだのである<br>だから　その子孫である我輩も　犬のように人間に媚びたりはしない<br>猫が人間に忠誠をつくさず　家に住みつくのは　そういう理由である<br><br>はて？我輩は　何故にこんなムツカシイことを考えているのであろう<br>まぁ　時に哲学的になるのも　おつなものである<br>哲学的？　テツガクってなんだっけ？<br><br>「我思う、ゆえに我あり。我思う、ゆえに神あり」<br><br>ん？そもそも我輩は　どうしてこんなことを考えているんだっけ？<br>まぁいい　吾輩は猫である　つじつまなんて合わなくても気にしないのである<br><br>野生をその内に秘めた少年が　これから迎えようとする悲劇を<br>乗り越えようとした時に　最後の最後に何を望むのか<br>野生は　時に平和をもたらすが　時に破壊をもたらす<br>地球の未来が　少年の両肩にかかっているなどと　だれが予測しえようか<br><br>新たなものを作り出そうと思えば　古いものは壊してしまわなければならない<br>それは　単なる破壊ではなく　乗り越えることが前提となる<br>新しいものに　古いものの息吹が宿るのである<br><br>さて　我輩もいつまでもここで幸せに暮らしているわけにはいかないらしい<br>空を見ていたら　再び独りになれる場所を探したくなってきた<br>探したくなったから　探すのであって　他に理由などない<br><br>それでは諸君　機会があったらまた会おう<br><br>(2013/01/08)<br>
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<link>https://ameblo.jp/music-moto/entry-11442353857.html</link>
<pubDate>Tue, 08 Jan 2013 12:00:00 +0900</pubDate>
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<title>「我輩は猫である（２－２）」出会い</title>
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<![CDATA[ 「いえ　この猫を見ると　なんとなく」<br>「人は二本足で歩くもの　四つん這いになるのは獣（けもの）のみです」<br>「ただ　この猫と同じ目線でいたかったんです」<br>「相手と同じ目線を意識するのは良いのですが<br>　人としてやっていいことと悪いことがあります<br>　手負いのものと戦ってどうしようというのです」<br><br>「手負いかどうかは関係ありません<br>　私はこの猫と真正面から向き合いたかったのです」<br>「そなたがその気になれば　猫を殺してしまうことのもなりかねません<br>　強い者は　その力の制御を学ばねばなりません」<br>「僕はただ　この猫と・・・」<br>「その結果　殺してしまうところでしたよ」<br><br>少年の目が大きく見開いた<br>「はい・・・、すいません」<br><br>吾輩にはわかった<br>この少年は吾輩に　真正面から向き合ってみたかったのだ<br>例えその結果　吾輩が死ぬことになったとしても<br>それはそれでしょうがないのである<br>それが　野生の掟のようなものなのである<br><br>この少年には　野生が宿っている<br>その野生が　吾輩の感覚にひっかかるのである<br>それと同じよう　吾輩という存在が　この少年の感覚に引っかかってしまい<br>無視できなくなるのである<br><br>大きく捉えるなら　先ほどの子供たちが我輩を無邪気にいじめようとした行為も<br>子供たちの無邪気な野生の感覚に　吾輩がひっかかってしまったのだ<br>よって　いじめるか　戦うか　可愛がるかという選択肢しかなくなるのであり<br>背丈で圧倒的に有利なあの3人の子供たちは　いじめることを選んだのである<br><br>女性は我輩を抱き上げると縁側に座り　吾輩に手当を施してくれた<br>控えめに言って　本当に痛かったが<br>これが傷を速く直してくれる事が　直感でわかったので　なるべく大人しくしていた<br>なぜなら　その女性から　愛情のようなものがにじみ出ていたからである<br><br>吾輩は猫である　ムツカシイことはよくわからない<br>だから　自分が解ることしか信用しないのである<br><br><br>手当が終わると　女性はしばらく我輩を眺めていたが<br>何も言わずに道具を仕舞うと　家の中に消えていった<br><br>吾輩は　毛並みの手入れするために　丹念に自分の体を舐めた<br>猫にとって身だしなみは非常に大切なものなのである<br><br><br>手入れが終わると　吾輩は大きく伸びをして　辺りを見回した<br>しかし　この家に　吾輩のお気に入りの場所は見つからなかった<br><br>独りになれる場所を探す必要があったが<br>それを探す手間と　とりあえず安全なこの場所にいる事を天秤にかけた<br>今は　この家にいた方がいいような気がした<br><br>吾輩は庭に飛び降りると　家の周りを歩いてみることにした<br>手入れの行き届いた　清々しい庭であった<br><br>奥の方に進んでみると　建物の中から木と木がぶつかり合う音がした<br>吾輩は窓のヘリに飛び乗ると　中を覗き込んだ<br><br><br><br><br>そこには先ほどの女性と　学生服を着た少年が向かい合って立っていた<br>女性は木製の薙刀を持っており　少年は木刀を持っていた<br>女性は無言で少年と対峙していた<br><br>女性は薙刀を構え直し　少年を見つめた<br><br>「打ってきなさい」<br><br>少年は横に移動しながら　相手を伺っている<br>女性は目で少年を追いながらも　微動だにしない<br><br>吾輩の感覚に触れるものは何もなかった<br>だから　事の成り行きを見守ることにした<br><br>少年が女性に打って出た<br>カンッ　という薙刀と木刀がぶつかる音がしたかと思うと<br>少年は尻餅をつき　その眼前に薙刀が据えられていた<br>女性の顔は　沈着冷静そのものであった<br><br>「そなたは今しがた言いましたね<br>　あの獣（けもの）と真正面から向き合いたかったのだと<br>　手負いであることは関係ないと」<br><br>少年は黙ったまま　眼前に据えられた薙刀を無視して<br>女性をじっと見ていた<br><br>「ならば　今　そなたがその目に会ってみなさい」<br><br>女性は薙刀をゆっくりと自分のもとへと引き寄せると<br>回転を利用して大きく横に払った<br><br>少年は木刀で薙刀を受け流すと　横に移動する<br>間髪を入れずに　薙刀が大きく円を描くと　続けざまに少年を襲った<br>少年の木刀は床に叩きつけられ　振り下ろされる薙刀が少年の肩を打ち据えた<br><br>背中に痛撃を受けた少年は　息が止まってしまってしまったらしく<br>うずくまったまま青白い顔をして　痛みと酸欠に耐えていた<br><br>「木刀を手放すとは何事ですか？」<br><br>女性はそう言いながら　少年のそばにくると<br>薙刀の柄の部分を　少年の突っ伏している手の甲に打ち下ろした<br><br><br>吾輩は首をすくめて思わず目をつむった<br>その間に　何度も薙刀が体を打ち据える音がした<br><br>吾輩は縮めていた首をゆっくりと元に戻し<br>再び中を覗き込んだ<br><br>女性の薙刀は　再び少年の眼前にあって威圧していた<br>少年の木刀は　横に転がったままであった<br><br>「言ったはずです　強い者は手加減をしなければならないと<br>　相手を成長させるために　その力を振るうのです<br>　それを忘れたら　獣（けもの）になりさがります」<br><br>「私は　あの猫と　真正面から向き合いたかっただけです」<br><br>この少年は　野生を封じ込めていた<br>どうやらこの少年は　この女性をボスと選んだようである<br>この女性をボスと認識するがゆえに　野生を前面に出さず　理解を求めようとしている<br><br>しかしまた　どうしてこの女性をボスと選んだのだろうか<br><br>この少年は　野生を解放する快感を知っている<br>一度野生が解放されれば　あとは行き着くところまで行くしかない<br>それがわかっているからこそ　この少年は野生を封じているのである<br><br>「まだわかりませんか・・・」<br><br>吾輩は再び首をすくめて目をつむった<br><br>何度も薙刀と体のぶつかる音がする<br>ひとしきりその音が続いたあと　中が静かになった<br><br>吾輩は再び首を伸ばし　中を覗き込んだ<br><br>少年はうつ伏せに倒れ　気を失っていた<br>女性は薙刀の柄を床に突き立てて　うっそりとそのまま立っていた<br>わなわなと女性の体が震えたかと思うと<br>薙刀を放り出し　少年を抱きかかえた<br>「厳しく接することしかできない母を　許してください」<br><br>そう言って女性はただ　はらはらと　はらはらと涙を流した<br><br>(2013/01/07)<br>
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<link>https://ameblo.jp/music-moto/entry-11442353073.html</link>
<pubDate>Mon, 07 Jan 2013 12:00:00 +0900</pubDate>
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<title>「我輩は猫である（２－１）」出会い</title>
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<![CDATA[ 我輩は独りになれる場所を探していた<br>ブロック壁づたいに　地面を見下ろしながら歩いていた<br><br>「お、足を引きずっている猫が居るぞ」<br>子供が三人　我輩を見つけ　指差した<br><br>子供は大きく分けて二種類居る<br>動物と仲良く遊ぼうとする者と<br>動物を無邪気な心で　いじめる者である<br><br>我輩は　指差す子供たちの瞳の奥に　無邪気な残虐性を感じた<br><br>来たければくればいい　窮鼠猫をかむという言葉を　実体験させてやろう<br>そう思った<br>ん？猫に追い詰められたネズミ？<br>まぁいい　我輩は猫である　小さいことは気にしない<br><br>「引き摺り下ろそうぜ」<br><br>一人はブロック壁をよじ登り　敷地内へと入り　吾輩との距離を縮めはじめ<br>あとの二人は道路側から我輩を包囲しようと近づいてきた<br><br>怪我をしていなければ　こんな子供たちなど問題にもならないのだが<br>今の我輩にとっては　大きな問題となっていた<br><br>「それっ」<br><br>三人は同時に手を伸ばし我輩を捕まえようとした<br>我輩はピョンと飛び上がり　そのまますり抜けようとした<br>だが　思った以上に左後ろ足のバネがきかず<br>つかまることとなってしまった<br>右足一本だけでは　跳躍力不足だったのだ<br><br>我輩は観念しておとなしくしていた<br>首をつままれた猫とは　こういうことを言うのだろう<br><br><br>その時　ガラッと家の玄関の戸が開くと　竹箒（たけぼうき）を持った女性が出てきた<br>子供達は驚いた顔でその女性を見る<br>竹箒を逆さに地面に「カン」と　つきたて<br>「何をしているか！」<br>と　子供たちを問い詰めた<br><br>「この猫　生意気だからお仕置きするんだ」<br>子供達は無邪気にそう言った<br><br>「弱いものをいじめるのは　男のすることではない　恥を知りなさい」<br>「何　言ってるんだこのおばさん　僕たちはただお仕置きを・・・」<br>「その猫が　そなた達に　直接何かしたか？」<br>「・・・」<br><br>「そなたも男なら　弱いものをいじめてないで　強いものと戦え」<br>「おばさんアニメの見すぎだろ　ヒーローなんて本当はいなんだよ」<br>「自分の信じる道を見つけられない者が　偉そうに言うものではない」<br><br>子供たちは見事にその勢いを削がれ　猫をいじめて遊ぶという素晴らしい遊びに　興ざめしてしまった<br>「ちぇっ　つまんねぇや　もう行こうぜ」<br>猫を持ったまま　子供達は去ろうとした<br><br>「その猫を置いていけ」<br><br>完全に興がさめてしまった子供達は　我輩を地面に捨てると去っていった<br><br>女性は吾輩の方を見ると「そなた手負いだな」と言った<br>吾輩は　じっと女性を見ていた<br>「ちょっと待っておれ」<br>そう言うと　女性はガラッと玄関の戸を開け　家の中に入っていった<br><br>大変な目にあうはずの状況から　救ってくれた女性の言う事を聞いてもバチはあたるまい<br>そう思った<br>吾輩は　猫である　成り行き任せはお手のものである<br><br><br>そこに　一人の少年が帰ってきた<br>学生服を着ており　学生鞄を持ったまま　その少年は我輩をじっと見つめた<br>吾輩の感覚に何かが引っかかり　警報が頭の中で鳴った<br>吾輩は姿勢を低くして　２・３歩下がった<br><br>少年は鞄を地面に置くと　徐々に姿勢を低くし始めた<br>お互いに姿勢を低くしたまま　距離を取る<br>吾輩の喉から唸り声が漏れて出た<br>少年は　ほぼ四つん這いの状態になり<br>吾輩との距離を詰めていた<br><br>この少年に触発されて　再び目覚めた吾輩の野生は<br>この少年を倒すか　この少年から逃げるか<br>どちらかを選ぶように　警報を鳴らし続けていた<br><br>相手の最初の一撃を見てから判断しよう<br><br>そう思った吾輩は　もう一歩だけ下がった<br><br>「そこまでっ」<br><br>我輩を助けてくれた女性が　再び玄関の戸を開け現れた<br><br>「忍(しのぶ)　一体なんですかその格好は？」<br>少年の顔から　野生の闘争本能が消えていった<br>四つん這いだった姿勢を起し　二本足で直立した<br><br>（2013/01/06）<br>
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<link>https://ameblo.jp/music-moto/entry-11442351434.html</link>
<pubDate>Sun, 06 Jan 2013 12:00:00 +0900</pubDate>
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<title>「我輩は猫である（１）」プロローグ</title>
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<![CDATA[ 我輩は猫である<br><br>名前は・・・<br>長い間呼ばれていないので忘れてしまったのである<br><br>細い記憶の線をたどれば　母の暖かい懐と　舌の愛撫をかすかに憶えている<br>まだ　のどを鳴らすことも知らない　高くか細い泣き声が　我輩ののどから奏でられていた<br>その時だけは　我輩は完全無欠に満たされていた<br><br>我輩にとって名前など意味はない<br>我輩は我輩である　それだけで充分なのである<br><br><br>我輩が次女殿に出会ったのは　何度目かのお気に入りの場所を　流れていきながら見つけた時である<br>古い日本家屋の周りを　不釣合いな灰色のブロック壁が囲んでいる<br>その南の角である<br>気に入ったから　気に入ったのであって　理由などない<br>吾輩は猫である<br><br>我輩が　そのお気に入りの場所で日向ぼっこをしていると　次女殿が玄関の戸を開け　飛び出してきた<br>我輩はつられて「にゃ～」と鳴いた<br><br>我輩に気を取られ　前方不注意になった次女殿は　灰色のブロック壁に頭をぶつけた<br>彼女は　分かれた前髪からのぞくおでこを手で押さえ　照れ笑いを残し　走って去った<br><br><br>ここの家族は珍しく　親子三代で暮らしている<br>次女殿以外は　みなおっとりとした人たちばかりであった<br><br>小さいことにはこだわらず　いつも笑いが絶えない<br>我輩は　大きく伸びをし　あくびをした後　散歩に出かけた<br>我輩は　頭にかゆみを憶えていたので　こすりつける対象を探していたのだが<br>なかなか見つからず　川に辿り着いた<br><br><br>そこに　今しがた出かけた次女殿が　川原に座っていた<br>我輩が擦り寄って頭をこすり付けると　次女殿は我輩を抱き上げ　ひざの上に乗せ　黙ったまま空を見上げる<br>我輩は次女殿のひざの上でまどろみながら　日向ぼっこをする<br><br>川のせせらぎと　小鳥のさえずる声<br><br>我輩が推測するに　次女殿は時折無意識的に　我輩の喉をくすぐる<br>我輩は目を細め　のどを鳴らす<br>それにて我に帰る次女殿は　我輩が満足するまでくすぐってくれるのである<br>そしてこう言うのだ<br><br>「私ね・・・」<br><br>だが　そこで途切れてしまう<br>彼女はため息を一つつき<br>「もう行かなきゃ」<br>と言って　立ち上がるのである<br><br><br>次女殿はよく　我輩に食べ物をくれた<br>我輩は猫である　遠慮などしない<br>勢いよく食べる我輩を　次女殿はうれしそうに眺めるのであった<br><br>後になってから　我輩はこういう光景を　時折思い出すようになった<br><br><br>そんな事が繰り返されるうち　我輩と次女殿との間に　不思議な精神的紐帯がつながった<br>例えば　次女殿が不愉快であれば　我輩も不愉快になり<br>彼女が楽しんでいれば　我輩も愉快な気持ちになるのである<br><br><br>我輩はその夜いつもの通り　お気に入りの場所に居た<br>そして　突如として　いたたまれない気分になった<br><br>自分の居場所がなくなってしまったような　不安定感<br>我輩の足元が沼へと変わり　その中から手が数本伸びてきて　我輩を引き釣り込もうとしていた<br>恐怖も嫌悪も感じない<br>ただ　沈んでいく自分を　覚めた目で眺めている<br>その虚無の泥沼は　現実にはありえないのに　確実に我輩を飲み込もうとしていた<br><br>我輩は首を振った<br><br>その時　我輩の野生が目覚めた<br>人間の経験から来る喜びや絶望から遠く離れた感覚が　野生である<br>我輩は　二階の明かりの消えた窓ガラスを見上げた<br>我輩の中に目覚めた野性は　あそこに行くことを要求したいた<br><br>野生に迷いや　逡巡はない<br><br>我輩はブロック壁と窓ガラスの距離を測り<br>ブロック壁に駆け登った<br>我輩の中に目覚めた野性は　完全に復活していた<br>我輩は高揚感に満たされ　跳躍した<br><br>窓ガラスを突き破り　我輩は次女殿の部屋に転がり込んだ<br>次女殿の驚いた顔<br><br>見られてはならないところを　見られてしまったという　恥辱の念が　その瞳の奥に隠れていた<br>我輩の野生は怒ったようである<br>我輩は跳躍すると　次女殿の右手を引っかいた<br>右手をかばうが　白い薬は床に散らばる<br><br>キッとして振り向く次女殿に　怒りがちらついた<br>だが　我輩のいかれる野生はとどまることを知らず<br>それは物質化現象を起こし　蘭と輝いた<br>「これは、違うのよ」<br>次女殿はめずらしく言い訳を口にした<br><br>ため息をつき　ゆっくりと顔を背け　肩を落とし　座り込んだ<br><br>「ごめんなさい」<br><br>その言葉を聞いたとたん　我輩の野生は怒りを鎮め　心の奥へと引き上げていった<br><br><br>我輩は一人になる必要があった<br>野生が目覚めていたときには気付かなかったが<br>我輩の左後ろ足は　窓ガラスを突き破った時に　深く切れていたのである<br><br>傷が完全に癒えるまで　一切の他者は排除しなければならない<br>だが　我輩の通り道である　窓への道は　月明かりを受け　ガラスの破片が散乱していた<br><br><br>我輩が目を開けると　次女殿の寝顔が目の前にあった<br>太陽の光が部屋の中を照らすと同時に　次女殿の輪郭も照らしていた<br><br>彼女の目の下には　うっすらと隈ができていた<br>我輩はその隈を丹念に舐めた<br><br>すると次女殿の目が開き　彼女は我輩の頭をなで<br>喉をくすぐった<br>我輩は目を閉じて　喉を鳴らす<br><br>次女殿はじっと我輩を見ていた<br>そしてゆっくりと何度も頭をなでた<br><br><br>しばらくすると次女殿は起き上がり　我輩を胸に抱き　部屋を出た<br>玄関の戸を開け外に出ると　外は透き通るような青空が広がっていた<br><br>次女殿は歩き　ブロック壁のお気に入りの場所に我輩を乗せると<br>「一人になりたいんでしょ？」<br>と言った<br><br>我輩は次女殿に背を向け　歩き始めた<br>次女殿の悲哀が我輩の心に届き　我輩は「にゃー」と言った<br>彼女は顔を上げ　寂しげに笑うと手を振った<br>我輩は次女殿に再び背を向け　歩き始めた<br><br>我輩は猫である<br>我輩は　人間でいうところの　義理や人情とは別の世界に生きている<br>今はとりあえず　自分の左後ろ足の傷が癒えるまで　独りになる必要があるのである<br><br>それでは諸君　機会があればまた会おう<br><br>（2013/01/05）<br>
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<pubDate>Sat, 05 Jan 2013 12:00:00 +0900</pubDate>
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<title>悟りの必要性について</title>
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<![CDATA[ 日常生活の中において、一体どういう部分で悟りが必要になってくるのか？<br>それは、人間関係などの、「葛藤」に対する対処の仕方である。<br><br>例えば、ある人物に対して腹をたてたとき、どうやったらその人と上手に付き合っていけるのか、<br>腹を立てている自分に対して、どのように自分を説得していくのか？<br>この状況に直面した時に、「悟り」（考え方の工夫）が必要になってくるのである。<br>価値観が似ていて、ほぼ友好的な関係を築ける場合は、悟りは必要ない。<br><br>自分を説得して、関係を維持してゆくためには、相手の「ものの考え方」を理解する必要が出てくるのである。<br>「この人は、こういうものの考え方をしているのだから、このような言い方になるのは仕方ない」であったり、<br>「この人は、こういう所に価値を感じているのだから、こういう行動をとるのは仕方ない」とか、<br>相手の立場、価値観、ものの考え方を理解してゆくことが、人間関係を維持していく秘訣である。<br>（それが、悟りの度合いの深さとなる）<br><br>これを踏まえて、「どこまで譲歩するか、どこまで強く出るか」を自分で判断し、<br>決めていく線引きのしかたが「個性」となるのである。<br><br>当然、譲歩しすぎると自分にストレスがたまって行くし、強く出すぎると軋轢（あつれき）が生まれやすくなってくる。<br>個性も生かしながら、社会とのかかわりを調整してゆくのが「悟り」であり、考え方の工夫である。<br><br><br>このようにして考えてみると、より多くの人たちの考え方や価値観とふれあいながら人間関係を保ってきた人の方が<br>「考え方の工夫」は上手であることが理解できるであろうと思う。<br>「人生経験豊富な、すばらしい大人」が、まさしくそれにあたる。<br><br>では、若い人はそういう大人にかなわないのか？<br>若い人が追いつくためには、実体験を通すことを重ねながら、それと同時に「実体験に近いもの」を吸収すればよい。<br>例えば、人の生き方を描いた伝記を読んだり、小説を読んだりしながら、登場人物の「ものの考え方」に触れてみるのである。<br><br>自分ならばどうするか？という視点で読んでいくと、理解できない言動があったりするはずである。<br>そういう部分の背景を大いに想像したり、推測したりしてみることである。<br><br><br>良い小説や、映画や伝記などは、各キャラクターの性格がうきぼりにされているものである。<br>各キャラクターの内面をうまく描き出しているものである。<br>そういう作品に触れると、その登場人物のことが好きになったり、嫌いになったり、理解不可能なキャラクターとして<br>判断できない「人格」として感じられたりすることができるようになってゆくのである。<br><br>作品を選ぶにあたって、一番良いのは、古くから存在していて、今なお読まれているものが確実である。<br>古くからあり、今なお読まれているということは、時の洗礼に耐えるだけの「真実」を内包しているからである。<br><br>もうひとつは、最近流行している作品である。<br>それは、小説であろうと、アニメであろうと、漫画であろうと、映画であろうとかまわない。<br>作品の登場人物に感情移入できる作品に、どれだけ多く出会えるかがカギとなる。<br><br>色々なキャラクターに感情移入し、その人格をある程度把握できるようになれば、実生活において<br>腹が立ったときの「自分を説得する材料」が増えてゆくのである。<br><br>そうやって、悟りの度合いを深くしてゆくのである。<br><br>(2012/12/21)<br>
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<link>https://ameblo.jp/music-moto/entry-11431711617.html</link>
<pubDate>Fri, 21 Dec 2012 15:36:41 +0900</pubDate>
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<title>眠っている宝</title>
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<![CDATA[ 日常生活というものは、地味で単調になりがちで、<br>なおざりにされてしまいやすいものである。<br><br>何故なら変化に乏しく、同じことの繰り返しの連続のように<br>思えてしまうからである。<br><br>しかしながら、単調なこの日常生活というものの中で、繰り返し繰り返し行い<br>身につけてゆくものが、本物の能力なのである。<br>何故ならば、繰り返しの中で、その基礎が磐石のものとなり、<br>成功と失敗の香りがなんとなくわかるほどに発達していくからである。<br><br>人間はつい、ないものねだりをしてしまうものである。<br>そして、自分の中にある宝物に気づくこともないまま、<br>他に求めてしまうものなのである。<br>自分ではない他人に、その宝を指摘されて、ようやくに<br>「ハッ」と気づく程のものなのである。<br><br>自分があたりまえに、普通にできること、これが本物の才能なのであり、<br>能力なのである。<br><br>才能や能力は、他人に見つけてもらうのが一番良いのである。<br><br>(2012/12/18)<br>
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<link>https://ameblo.jp/music-moto/entry-11429474190.html</link>
<pubDate>Tue, 18 Dec 2012 12:00:00 +0900</pubDate>
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<title>心の柱</title>
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<![CDATA[ 一番大切なのは、心の中で何を願い続けるかということである。<br>願いが弱ければ、行動も弱くなり、ものごとは成就しない。<br><br>心の中に揺るぎない大きな世界をつくることである。<br>日々それをつくりあげ、磐石（ばんじゃく）なものとし、<br>心に大きな、天にも届くほどの柱を立てれば、かなわぬことはないのだ。<br>漠然（ばくぜん）と祈っていては叶うことも叶わない。<br><br>心の中に柱を立てるために、祈りを使うもよし、文章を使うもよし、絵を使うもよし<br>常に願い、常に行動すること。<br>心の持ち方が全てである。<br><br>(2012/12/10)<br>
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<link>https://ameblo.jp/music-moto/entry-11424224277.html</link>
<pubDate>Mon, 10 Dec 2012 16:49:00 +0900</pubDate>
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