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<title>七秋の超短編小説</title>
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<description>超短編小説（掌編小説、ショートショート）を書いています。よかったら読んでくださいね。</description>
<language>ja</language>
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<title>骨</title>
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<![CDATA[ どれくらい時間が経っただろうか…？<br>扉を開けると、そこにもう僕はいなかった。<br>いたのは君だけだった。<br><br>君は、嘲ているようであり、儚んでいるようであり、慈しんでいるようでありながら、ただそれだけを見つめている。<br>僕の骨だ。<br><br>彼女はその一片を手に取ると、甘く噛んでみた。<br>そうすると、乳臭い香りがするから不思議である。<br><br>今度は、優しく舐めてみた。<br>甘かった。僕が生きている時には味わえなかったのだから、何とも可笑しい。<br><br>「ふふっ」<br><br>思わず笑って、君は、その一片を太陽にかざすと、<br><br>「あなたって、本当に正直な人ね」
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<link>https://ameblo.jp/n44a/entry-12079452275.html</link>
<pubDate>Thu, 01 Oct 2015 21:14:02 +0900</pubDate>
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<title>三匹の霊</title>
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<![CDATA[ 三匹の霊は、結合していた。<br><br>一つ一つが、大きな顔のみの霊である。<br>三匹とも、かすかな笑い声を上げている。<br><br>僕に近づいてくる。<br>僕は眠そうに答える。<br><br>「何が欲しいの？…」<br><br>「私は、愛が欲しい」<br>「私は、もうちょっと生きたかった…」<br>「私は、早く天国に行きたいわ」<br><br>僕はしょうがなく起き上がると、いつもの黒い箱の中から、母の遺骨を取り出してみせる。<br><br>ばっと火をおこしてその骨を、あぶり始めると、三人口を揃えて、<br><br>「いい香り！」
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<link>https://ameblo.jp/n44a/entry-12078047493.html</link>
<pubDate>Mon, 28 Sep 2015 04:58:53 +0900</pubDate>
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<title>青い川</title>
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<![CDATA[ 青い川もそうだった。<br>赤ん坊が、上流から流れてくる。<br>なぜか、うれしそうに笑いながら、ちゃぱちゃぱと浮いている。<br><br>周りは新緑に覆われ、鳥の鳴き声が聞こえる。<br>川の下流は途中から暗闇へと入ってゆく。<br><br>ゆっくり、ゆっくり、川を流れて下流まで近づいた赤ん坊は立ち上がる。<br>すでに少年の姿を帯びている。<br><br>少年は暗闇の中へ歩いてゆく…。<br><br>左には母親が、右には父親が、二人とも、何かを受け入れるように微笑み、暗闇の中にぼんやりと浮かび上がって立っている。<br><br>手招きしているようにも思われる…。<br><br>少年は、最初は母の方へ近づいてゆく。<br>でも、そうすると父親は弱々しい光となって消えてしまいそうになる。<br>だから、今度は父親の方へ歩いてゆくと、またもや、母も消えてしまいそうな光である。<br><br>しようがないから、少年はまっすぐ歩き始めることにした。
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<link>https://ameblo.jp/n44a/entry-12078047361.html</link>
<pubDate>Mon, 28 Sep 2015 04:57:39 +0900</pubDate>
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<title>千本の腕</title>
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<![CDATA[ その動きは、胃の中から始まった。<br>最初は、一本の腕がネバネバの胃液の中から顔を出し、目の前にあるリンゴへ手を出した。<br>「私が誰だかわかるかい？…」<br>低い声が脳裏に響き渡る…。<br><br>腕は次にはさらに三本ほど伸びて、藁のような物を手に取って衣服に使った。<br>その腕は今度は瞬く間に百本にも増え、木や土を使って住居を造り始めた。<br>そして、道具を器用に使いこなすようになっていく…。<br>「やめろ、ここでやめてくれ！！」<br>僕は必死に叫ぶ、だが胃からは既に千本もの腕が伸びてそれぞれがものすごい早さで動き始める。<br>「欲しいか？欲しいか！！」<br>貪婪な声を張り上げながら、千本の腕は社会を作り始める…。<br><br>と、目の前に光が現れる。<br>「あなたが欲しい物は、なに？」<br>僕は、<br>「僕じゃない、この腕が欲しがっているんです！止めてください！！」<br>腕は、<br>「すべて欲しい！！権力も、金も、女も、すべてだ！！」<br>光はこう答えた。<br>「残りの一本になるまで、その腕を切ってご覧なさい、その腕にすべてを授けましょう。」<br>「……本当だな！？」<br>訝しげに腕が答える。<br>「本当です」<br>「残りの一本にするには、一番早くて…」<br>そう呟くと、四百九十九の腕は、斧を持って残りの四百九十九の腕を切り落とした。<br>残った腕は、二本となった。<br><br>その瞬間、光はあっという眩しさになって僕を包み込んだ。<br>「あなたの腕は二本、そう、二本なのよ」<br>目が覚めると、僕の体は至って何の変哲もない体だった…。
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<link>https://ameblo.jp/n44a/entry-12078047279.html</link>
<pubDate>Mon, 28 Sep 2015 04:55:48 +0900</pubDate>
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<title>赤ん坊の部屋</title>
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<![CDATA[ 下から、無数の「赤ん坊」の泣き声が聞こえてくる。<br>ガラン、ガラン、と、玩具の音が聞こえる。<br>「ここはどこだろう…？」<br><br>ふと見上げると、天井には無数の「赤ん坊」がいた。みな様々な様子である。泣いている、笑っている、すやすやと眠っている…。<br><br>その各々からは赤いへその緒が降りて、帯状になってカーテンのように垂れ下がり、触手のように、うねうねと、その行く宛てを探している…。<br><br>僕はその無数のへその緒から一本を選んで掴んでみると、<br>「おぎゃあ！…おぎゃあ！…」<br>と一段と高い産声が部屋に響き渡った。<br><br>僕は怖くなってすぐに手を離したが、無数の赤いへその緒は僕をめがけて、何か、さまよい求めるように、一斉に集まってくる。<br>「やめてくれ！…もう十分だ！…もう生まれないでくれ…！」<br>
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<link>https://ameblo.jp/n44a/entry-12078047072.html</link>
<pubDate>Mon, 28 Sep 2015 04:51:29 +0900</pubDate>
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<title>三つの想い出</title>
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<![CDATA[ 緑の窓の内側でただ佇んでいるだけでも、その光は僕を包み込んでくれそうだった。<br>そこへ、君が大声を上げて怒鳴り込んでくる。<br>「あなたは何をしたの！一体なんて事をしてくれたの！」<br>僕は悲鳴を上げそうになりながら、彼女の手のひらの中にある赤い塊を見つめる。<br>「もうダメだ、終わった事なんだよ、君も、僕も、悪くない…」<br>しかし、その赤い塊は動き始める、脈を打ち始める。ドクッドクッ…。僕は、<br>「もうダメだ！」<br>そう一声叫ぶと窓から飛び降りた。<br><br><br>萌黄色の鮮やかな草原の中にピンク色の服を着た女性が立っている。<br>風はそよぎ、彼女の麦わら帽子を揺らす。<br>「こっちへおいで。こっちへおいで」<br>僕は彼女のもとへ歩き出す。<br>と、とたんに草原は片っ端から下の方へ底抜けに落下していき、まだ彼女のもとへ近づけない僕と彼女だけが真っ暗闇にぼんやりと浮き彫りになった。<br>「あなたはこの世へ生まれて来たの、ただ、まだ少し早かったのね、少し、それじゃあ、苦しいわね」<br><br><br>ドアは開けっ放しだった。ギィと鳴るドアをそっとあけると、赤ん坊が下に転がっていた。<br>（誰が？なんで？）<br>（私が）<br>（え？）<br>赤ん坊は泣き続けている。奥の間にも誰もいないらしい。そっと赤ん坊を抱き上げると、温かい体温が伝わってくる。<br>（私が）<br>（君が？）<br>（私が生んだの…）<br>抱き上げていた赤ん坊は、見る見る間に老けていき、泣く声もそれと同時にしゃがれ、泣き止むと同時に息を引き取った。
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<link>https://ameblo.jp/n44a/entry-12078046577.html</link>
<pubDate>Mon, 28 Sep 2015 04:40:22 +0900</pubDate>
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