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<title>小説うｐするよ!!　 『トリプルダブル』</title>
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<description>書き手： ナム朗（素人物書き）　書くもの： オリジナル小説(＋α）　ジャンル： 娯楽小説？（ラノベ的？）</description>
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<title>トリプルダブル＜１－１＞</title>
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<![CDATA[ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９月１８日（火曜）　Side：Ｏｓａ　<br>　<br>　小佐昭護は、ここ最近、『何かがおかしい』という違和感に悩まされていた。<br>　問題の原因は明らかだった。<br>　それは仲の良い友人二人の変化だ。具体的に言うと、小佐の知らない間に、友人２人がいつの間にかクラスの中で違和感なく溶け込んでいるということ。<br>　別に、本来なら、クラスに馴染むというのはそうおかしなことではない。むしろ、普通はもう２学期にもなってクラスに馴染んでいないという方がおかしいだろう。そんな奴がいたら、よほど人付き合いが嫌いな非社交的な奴か苛められているのかのどちらかだ。もちろん、小佐の友人２人はそのどちらにも当てはまらないタイプだ。だが、小佐自身を含め、友人２人と小佐にはクラスに馴染めない特殊な事情があった。少なくとも実際に一週間前までは、友人２人はクラスに溶け込んでいる様子はなかった、はずだ。<br>　クラスに馴染めない３人は、必然３人だけでつるんでいたし、今だってそれは変わらない。だがこうして今――昼休みの食堂、目の前で繰り広げられる光景はこれまでにはなかったものだ。<br>その友人二人――ミノとニーサンと小佐は呼んでいるが――がクラスメイトと実に自然に談笑しているという事実は小佐にとってはやはり驚きだった。同じ席に座ってはいるが、小佐だけが黙って箸を動かしている。蕎麦を啜りながら横目でちらと見るが、冗談を言い合う様子には不自然な感じがしない。だが小佐にとってはその自然さこそが不自然だった。<br>　正直に言うと、小佐達三人がクラスに馴染めないというのは他のクラスメイト達にも問題があった。クラスメイトらも三人を遠ざけていたのだ。あるいは三人をどう扱っていいか困惑していたと言ってもよい。勿論、彼らがそう敬遠するそもそもの原因は小佐達にあったのだが。さらに言うなら新学期、小佐達の方もそこまでクラスに溶け込もうという努力をしなかった。こうして気が付いたら迫害されるでもなく、必要最低限のことしか喋らない淡白な関係が自然に形成されていたのだ。<br>　だが、クラスメイトの間で何らかの合意がなされたのか、それとも気さくなニーサン辺りが実は陰で頑張っていてその努力が実を結んだのか、いずれにせよ小佐の預かり知らぬところで、変化は確実に起こっていた。そして小佐としては、自分だけがその事情を知らず、クラスに馴染めていないという現状がなんとも物悲しいと同時に、そのことに違和感を覚えていたのだ。<br>（『俺達三人はいつでも一緒だ』と誓ったのに――）<br>　昨日は、意を決して、それとなくタカトーに突然クラスに馴染むようになった訳を尋ねてみた。<br>「いやいや、何言ってるんよ？　普通に三組の仲間だぜ？」<br>「そうだよねー」と傍で同意するクラスメイト。「オサ君、おかしなこと言うね」<br>　――そんなバカな、と喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。おかしい。おかしいのは自分じゃない。何かがおかしい。絶対におかしい。<br>　３組の仲間。いかにも青春くさい表現だが別にそうおかしくはないだろう。だが、少なくとも１学期の時、『三組の仲間』には小佐達３人は含まれていなかった。<br>　なにせ、彼らは本来一年三組のクラスに混じっているはずのない２年生なのだから。<br>　小佐達３人は、とある事件がきっかけで落第し、２回目の高校１年生となっていたのだ。<br><br>　ダブり、落第、留年――進級できずに同じ学年をもう一度繰り返しやり直すこと。<br>正確には『原級留置』という。ダブったことで得た数少ないものの一つが、自分の学校の進級制度等の無駄知識だった。大抵は出席日数が足りないか単位が足りない（成績不良）という理由で原級留置処置となるが、本校生徒として問題のある行為があった場合も懲罰的な意味合いで原級留置処分が科されることがある。<br>　大学ならまだしも、こうして自らが高校で落第するなど夢にも思っていなかった小佐としては、郷里の親にも恥ずかしくて話せていない。高校１年でいきなり落第とは先が思いやられるとは思いつつも、だが実際のところダブりの原因となった『事件』を起こしたことを小佐は全く後悔していないどころかむしろ誇りにすら思っていたし、共にやらかした友人２人ミノとタカトーも自分と同じ気持ちであると確信していた。<br>　それでもだ。やはり２回目の１年生というのは何かと苦痛が多かった。隠し通せればあるいは違ったかもしれないが、ダブりというだけでクラスからは奇異の目で見られ、さらに風の噂で落第した理由を知ったクラスメイトはそれとなく小佐達を避けるようになった。<br>ある種の尊敬と、バカなことをという軽蔑、そして何より、なんでそんなことをしたのかという疑問とそれゆえの得体の知れなさと恐怖。それらが混ざり合った視線が『事件』のことを知ったクラスメイトの、小佐達への評価を示していた。<br>　だから――これまで小佐達３人は対立こそしないが決してクラスに積極的に溶け込むことはなかった。したくても無理だったし、諦めてもいた。その内、『事件』のことが自然に忘れ去られるまでは小佐達はどうしてもそういう目で見られるし、どうしても浮いてしまう運命なのだ、と。<br>それが、どうして――いつの間に――俺だけ知らない何かがあったのか――心の中で渦巻く疑問、疑念。小佐は困惑していた。そして、普段の小佐なら何の躊躇いもなく２人に聞くであろう所だが、ある種の猜疑と恐れが２人の友に詳しく問い詰めるという行動を止めていた。<br>（～さらに言うなら、ここ最近の違和感の理由はおそらくこれだけではない。今まで忘れていたが、他にも些細な違和感があった。<br>　例えば、３日前の土曜日、いつもの面子で遊びに行く約束をしていたのに――（いや、あれは自分が悪い）と思い直す。<br>　また、『事件』を起こしてからそろそろちょうど１年になるのだが、誰もが忘れてしまったかのように『事件』のことに触れもしないというのも小佐には不思議でしょうがなかった。これではまるで、<br>（『事件』そのものがなかったことになっちまったみたいだな――）<br>　と、ありえない妄想をしてしまう程度には、小佐はじりじり悩んでいた。<br><br><br>＊
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<link>https://ameblo.jp/namudamuna/entry-10596578784.html</link>
<pubDate>Wed, 21 Jul 2010 07:53:07 +0900</pubDate>
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<title>&lt;雑記&gt;　私の読書傾向</title>
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<![CDATA[ <br>　なんかこう、なんでもいいから書きたい気分だから、なにか書く。たんなる現実逃避だけどね。<br><br>　<br>　＊（飛ばすことを推奨します）<br>　<br>　そもそも、小説書き始めたのもある種の現実逃避なのだ。<br><br>　お前の現実はそんなに逃げ出したくなるものなのか？　と脳内でもう一人の自分が突っ込みを入れますが、有体に言って、今も昔も私の環境は相当に恵まれている方だと思う。けど現実から逃避したい。切実に。<br><br>「甘やかされた温室栽培だからナヨナヨしたモヤシみたいなこんな貧弱なメンタルになったのだ」、などと言うつもりはない。単に私が現実から逃げ出した結果、現実はますます直視できない（したくない）ようになっただけのことだ。だから逃げ続けている。ひどい悪循環だ。最凶の負のフィードバックである。<br><br>　今の私の生活もこうして文章を書きながら冷静に考えてみると、すべて現実逃避である。直視すべき現実から逃げ続けているのである。その逃避振りは年々ひどくなっている気がする。<br><br>　現実から目を背けている間はある程度幸せかもしれないが、やがてはひどいツケを払う羽目になる。仮初の幸福の代償は到底つり合いが取れないほど大きいだろう。必ず支払う日はやってくる。生きている限り、それは確実だ。遠くない将来か、遠い将来かは分からないが。<br><br>　今からでも遅くない。現実に向き合い、なすべきことをなさねばならない。それは分かっている。多分皆分かっている。そして、口先で「分かっている、いつか頑張る」と言って、今日も現実から逃げ続けるのだ。だってツケを払うのは「今の自分」ではないのだから。<br>　　<br>　＊（我ながら……）<br><br><br>　<br>　――――そういうわけで、今日も全力で現実から逃避しているナム朗です。<br><br>　100%<strong>黒歴史</strong>決定な上文ですが、書くだけで少しはストレス解消になるので気にしない。俺のこんな腐った部分が衆目に晒されている！　と考えるだけで（といってもこのブログ読む人は限りなく少ないと思い当たり姑息にも安心するのです）、背徳感らしきものが背筋を駆け巡ります。<br><br>　もうなんか色々駄目ですね……。ええ、お察しの通りドＭです。罵ってください！（ェ<br><br>　<br>　さて、タイトルの「読書傾向」ということで、絶賛長期現実逃避中の私の読書傾向について語ります。ホントこのブログ自己満足の権化だなー、って我ながら呆れちゃいますね。<br><br>　年々、現実逃避度が右肩上がりな私は、読書傾向も現実逃避的なものが増えてきています。<br><br>　現実逃避的な読書？　<br><br>　おかしな日本語ですね。例えばノンフィクションとフィクション、どちらが現実逃避向けでしょう。考えるまでもないですね。たとえ自分とは縁遠い世界の想像もできないような出来事をあつかったノンフィクションでも、やはりそれは現実世界で実際に起こっている出来事なのです。虚構の世界には敵いません（現実逃避的な意味で）。さらに言うなら内容がより現実離れした作品ほど現実逃避に適している、現実逃避的と言えます。ファンタジーとかが最たる例ですね。<br>　<br>　一言で言うなら「フィクショナル」な作品です。<br><br>　私は比較的、登場人物に感情移入して物語世界に没入できるタイプなので（読書を楽しめる素質の一つだと思う。別に必須というわけではないが）、作品世界が現実から乖離しているほど、読書によって現実を忘れられるというわけです。<br><br>　反対に現実逃避的でない読書とは？　それはもう「実用のための読書」です。「娯楽としての読書」ではなく、実生活上の要請による読書です。例えばレポートの文献あさり、仕事で必要な知識を得るために専門書を開く、出世のためにビジネスハウツー本を読む等。<br><br>　現実逃避的などという言葉は普通使いませんが……、娯楽としての読書が少なからず「非日常」を仮想体験するという側面を持つということは明らかです。そう言う意味で、「現実逃避的」＝より「非日常」と言いかえるならば、私の言いたいことはなんとなく分かっていただけると思います。（最初からこうやって説明しとけっつー話ですね）<br>　<br>　<br>　――――というわけで、私が最近好んで手を出すジャンルとしては、<br><br>・ＳＦ：これまでほとんど読んでこなかったため、有名どころから恐る恐る手を出している。マイブーム。<br><br>・ライトノベル：ライトノベルは現実逃避にもってこいです。基本的に内容がフィクショナルな上に、シリーズということで感情移入しやすい。元々10代向けという性質上サクサク読めますしね。<br><br>　<br>　まーこんなところです。人によっては、下手したら高校の時より読んでいるものが「低レベル、低俗」と言われてしまうかもしれません。（よく、ライトノベルは低俗だとか言う話を目にしますが、私自身は読書にレベル、次元、低俗高尚もないと思っていますが、世間一般でそういう風潮があるのは分かりますし、かつてそう考えていたこともありました。）<br>　しかし、私としてはより現実逃避を求めた結果、このような読書傾向になっているだけであると自己分析したりします。<br>　<br>　<br><br>　<br>　＊オマケ「ジャンルってなんぞ？」<br><br>　昔は、よくミステリを読んでいたのですが――、と続けてさらに書き連ねようとしてたのですが、ふと「ミステリ」が示す範囲の多さに気付き、愕然としました。書物の「ジャンル」としてこれまで漠然と「ミステリ」というものを想定してましたが、広義の「ミステリ」は本当に幅が広いということに思い当たりました。詳しく語るほどの知識があるわけでもないですが。<br>　例を上げるならば米澤穂信の「ボトルネック」。軽いネタバレになるのですが、ある種の平行世界モノです。読んでる時は平行世界かー、とか青春小説だなー、とは考えましたが、決してミステリだとは感じませんでした（いや、ちゃんとミステリ要素はありますけど）。しかしこれ歴としたミステリです。裏表紙の内容紹介に「青春ミステリの金字塔」ってありますし。こういうＳＦ的（ファンタジー）な要素を使っていても、これはミステリというのです。<br>　他にも西澤保彦の「七回死んだ男」。これなんてもう主人公が反復して時間遡行する体質です。（説明は体質であるとだけ）まさにＳＦ的です。これも広義のミステリです。(実際、前提としてその体質が提示されその点以外は実に論理的な作品ですが）<br>　探偵や刑事が殺人事件の推理をするだけがミステリじゃないことは承知していましたが、こういうＳＦ的要素が物語の根幹に関わっていても、それはＳＦではなくミステリなのです。<br>　また、私は伊坂幸太郎をミステリ作家だと認識していませんでしたが、どこかでミステリ作家と紹介されているのを目にして驚いた記憶があります。じゃあ、それまでお前は伊坂作品を何のジャンルだと認識していたのだ？　と問われると困ってしまいますが、しいて言うなら娯楽小説＝エンタメ小説だと思っていました。実際そうなのでしょうが、今度はエンタメ小説とミステリはどう違うのだという疑問が湧きます。実際それらはとても大部分で重なり合っているのでしょう。<br>　<br>　これらのジャンルの問題は現在の私の僅かな知識では、これ以上は憶測でしか話せません。ずっと薄々疑問には感じていたのですが、こうやって直に文章にする過程でその疑問は顕在化しました。暇があったらちょっと調べてみたいです。（ミステリにも広義・狭義のミステリとか本格とか色々聞きかじったカス知識はあるのですが、真面目に関心を持って調べたことはないなぁと思い当たりました。）<br><br>　<br>　<br><br>　<br><br>　
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<pubDate>Tue, 20 Jul 2010 11:46:27 +0900</pubDate>
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<title>トリプルダブル　&lt;０&gt;</title>
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<![CDATA[ 『トリプルダブル』　<br><br>　<br>＜プロローグ＞<br>　<br><br>　人を呪わば穴二つ、という言葉が脳裏をよぎる。<br>　別に呪殺を試みたわけではないのでこの場合は少し違うのかもしれないが、人の恨みは怖いという意味でならまさしくその通りだった。<br>　――やれやれ、他人を墓穴にハメたら自分も、か。<br>　正確には、墓穴ではない別の穴をハメたのだが。こんな時でも、下らない冗談を思いつく辺りさすがは思春期真っ盛りと言ったところなのだろうか。<br>　しかし現にこうして恨み返しで追われている身としては、冗談も全く笑えない。事後のことを全く考えていなかった一か月前の自分の甘さがほとほと嫌になる。<br>　住宅街の真ん中にしては、広大な森林公園に駆け込む。勝手知ったる地である。荒れた呼吸を整えながら、辺りを伺う。大きく吸い込んだ空気の冷たさが、突き刺すように喉を刺激する。視界の中に今のところ人影はない。しんと静まり返っている。<br>（こりゃもう通報、だな――）<br>　先程の狂気に満ち血走った双眸を思い出す。命からがら振り切ったが、もとより動機が自分への骨髄に徹した恨みである以上、話し合いであの狂人をどうにかできるとは到底思えない。どうせ逃げるにせよ、あんなのをこのまま放置するわけにはいかないだろう。家までやって来られたらことだ。<br>　木にもたれポケットから携帯電話を取り出す。月明かりとわずかな街灯しかないこの暗闇で携帯のバックライトは場所を知らせる格好の目印になりかねない。再び慎重に辺りを見渡し誰もいないことを確認してから、折りたたみ式の携帯電話をゆっくり広げ、震える自らの指に苛立ちつつ、１、１、０、と打ち込む。携帯のディスプレイが眩しい。<br>　――警察へ通報したら、すぐにどこかの一軒家にでも匿ってもらおう。<br>　不審者がいます、助けて下さい、と涙ながらに訴えればもう高校生だとしても、家の中に入れてくれるだろう。近所付き合いなんてあってないようなこの都会でも、それぐらいの優しさは残っていると信じたかった。<br>　コール音が一回、二回と耳元で響く。――まだ出ないのか。<br>　この間、数秒のことだが、心細さと恐怖で自分が本当に泣きそうになっていることに気付いた少年は、「はい、何がありましたか？」と出た電話越しの声にひどく安堵した。<br>「あの実は今不審者に追いかけられて――」警察につながった、もう安心だ、という油断。そして、現在地や状況を問うてくる警官の問い掛けに必死に早口で説明しようとしていたせいで、少年は――<br><br>　すぐ後ろまで迫っていた追手に気付けなかった。<br><br>　がさり、という草をかき分ける微かな音が真後ろから聞こえ、慌てて振り返った時、<br>「みぃつけたっ」すぐそこに浮かぶ、にたりと笑ったその顔を見た。<br>「助けてくれえええ！」<br>驚きと恐怖に少年は悲鳴を上げ、駆け出そうとした。<br>　だが、一歩踏み出した途端、ぐしゃり、と言う嫌な音と共に右足のひざから下の部分の感覚がフッと消滅する。（あれっ？）と思った次の瞬間、少年はの視界は傾き、地面と口付けをして――さらに次の瞬間、消えた右足が焼けるような激しい痛みに襲われた。<br>「ぐああああ！」<br>　今度は苦悶の悲鳴が漏れる。<br>　頭ではなくまず足を狙ってくる辺りが、その狂人が、狂気の中にも冷静さを失っていないことを感じさせる。もちろん少年はそこまではっきり認識していたわけではないが、金属バットを片手にゆらゆらと揺らしながらゆっくりと迫ってくる狂人のその姿を見て、まるで次はどこを破壊しようか選んでいるみたいだ、と思い震え上がった。<br>　くひひひ、という狂人の嗜虐的な引き笑いが、誰もいない公園の虚空に吸い込まれる。<br>ヒュンと言う風切り音と共に、今度は額に衝撃が走る。咄嗟に左腕を上げてガードしたが、金属バットの衝撃は全く吸収しきれていなかった。視界に火花が走る。左手に痺れが走る。額が痛みでかっと熱くなる。<br>（殺される、殺される、殺される――っ）<br>　余りの恐怖に、少年は哀れにも失禁してしまう。<br>　もはや、膝から先があり得ない方向に曲がった右足が使い物にならないのは分かった。逃げることはおろか、立ち上がることすらできない。口の中に入った土の不快な味も、左手のしびれも、右足のかつてない激痛も、左目が見えなくなった違和感も、小便で濡れた股の恥ずかしさと気持ち悪さも。<br>　――今から確実に殺されるという事実の前には、些細なことだった。<br>「あ、あ、ひぃ」言葉にならぬ声と小便を漏らしながら、少年は、赤黒い視界の中、狂人が彼の頭を狙って再びバットを振り上げるのを見た。<br>　ゆっくりと振り下ろされるバットの後ろには、夜空に穿たれた小さな白い穴。<br>　その日は綺麗な満月だった。<br>
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<pubDate>Tue, 20 Jul 2010 11:02:02 +0900</pubDate>
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<title>小説うｐするよ</title>
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<![CDATA[ 　今日から前期試験だというのに……、ブログ開設。<br>　<br>　現実よさようなら。<br><br>　<br>　こんにちは、ナム朗と申します。<br>　<br>　何かの因果でこの記事に遭遇したあなたが、もし少しだけ暇を持て余していて、少しでも文字を読むのが好きなら、ちょっと覗いていってくださいな。<br><br>　<br>　<br>　このブログでは、これまで手慰みに脳内妄想を文字にしてみた＜<strong>オリジナル小説</strong>＞を少しずつ載せていこうと思ってます。<br><br>　<br>　私ブログとか開くのは大雑把に言って初めてなので、色々手探りですが頑張ってみたいです。本当はＨ<font color="#0000FF"></font>Ｐとか自作できれば良かったのかもしれませんが、いかんせん知識がないので自分でもできそうなこのアメブロという手段を選びました。<br><br>　<br>　感想等なんでも、お気軽にコメントしていただけると嬉しいです。<br><br>　<br>　<br>・ジャンルについて<br>　<br>　書いている本人にもよく分かりません。寡聞なものでして。<br>　<br>　ライトノベル的なものを想定して書き始めました。（一口に「ライトノベル」と言っても本当に多種多様で、全く中身が伝わるとは思えませんが）<br>　<br>　今は一応広義の意味での「娯楽小説」を目指しています。<br>　　<br>　ワナビ乙ｗｗｗ　とかそういう夏場に放置された牛乳のように生温かい目で見て下さい。<br>　<br>　もちろん、「良い暇つぶしになった」と、作品を楽しんでもらえたら恐悦です。<br>　<br><br><br>・更新頻度、量等<br>　<br>　前述したとおり、未経験のチャレンジなのでこれから手探りで自分の適正ペースをはかっていきたいです。遅筆ですが、できれば小まめに更新したいものです。<br>　<br><br>　とりあえず初記事ということでした。<br><br><br>　<br>　
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<pubDate>Tue, 20 Jul 2010 10:05:48 +0900</pubDate>
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