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<title>肉たらしいスマホ小説</title>
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<description>携帯小説やブログ小説のまがい物みたいなもんです</description>
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<title>コーヒーは甘く、それでいて苦い 6</title>
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<![CDATA[ <br>男は足早にレンガ葺きの歩道を掻き鳴らす。<br>人気が少ない分注意を払って尾行しなければならない。<br>一体どこに向かっているのか見当もつかない。<br>カートランドは近からず遠からずの絶妙の間隔をあけ男の後ろをついて行った。<br>男の足早だった歩行ペースがいつのまにかゆっくりになっているのがわかった。<br>歩くスピードが徐々に落ち、やがて止まり頭が振り返った。<br>気付かれた！カートランドは反射的に顔を下に背け、まるで自分のコンプレックスを直視されてるような気分だった。<br>周りにはわたしと標的（ターゲット）しかいない！<br>少しでも怪しまれたら今後の調査に支障がでてしまう！<br>反射的に動揺した行動をとったことを悔やみ下唇を噛んだ。<br>しかしそれとは裏腹に、男はキョロキョロと辺りを見渡すだけで、再び歩き始めた。<br>カートランドはゆっくりと顔を上げ安堵の表情を浮かべながら、次いでその後を追った。<br><br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/nikunick/entry-11276237447.html</link>
<pubDate>Wed, 13 Jun 2012 07:46:20 +0900</pubDate>
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<title>コーヒーは甘く、それでいて苦い 5</title>
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<![CDATA[ <br>まだ薄暗くなるにはもう少しかかる。<br>そよ風と共に冷たい空気が肌に染み渡る。<br>新聞に穴が空くほど読みつくして、もしかしたらそこから風が吹き込んでいるかもしれない。<br>傍から見たらそう思えるに違いない。<br>カートランドがまた一から新聞を読み直す「フリ」をしようとした時だった。<br>郵便局からスーツ姿にスーツケースを持った一人の男が出てきた。<br>中肉中背、はっきりとした二重まぶたにぼたっとした目、鼻は横に大きく、立派な口髭をたくわえ、四角とも言える輪郭。<br>写真で見たことがある。<br>ロバート・ジェイムズだ。<br>男は帰るべき自宅とは反対方向に足早に歩いていく。<br>なにかある。カートランドは新聞を歩道に設置されているゴミ箱に捨てると、男の後を追った。<br>追跡開始だ。<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/nikunick/entry-11252570712.html</link>
<pubDate>Wed, 16 May 2012 21:08:00 +0900</pubDate>
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<title>コーヒーは甘く、それでいて苦い 4</title>
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<![CDATA[ <br>尾行。それは探偵の基本ともいえる仕事だ。<br>探偵の服装といえば、インバネスコートに鹿撃ち帽などと想像するかもしれないがそうではない。もちろんパイプを吸っているわけでもない。<br>周囲に溶け込む格好、即ちどこにでもいそうな街人を装わなければならない。<br>カートランドはこの誰にでもできそうな事が実は苦手であった。<br>彼は普段着にスーツとハットを身に纏っている程フォーマルな体裁なので、プライベートの方が探偵らしい格好をしているのであった。<br>茶色のベストに暗めの紺色のドンキーコート、首にはカーキ色と橙色のチェック柄マフラーを纏い、黒いショートブーツに青系のジーンズといったスタイルで、ロバート・ジェイムズの職場の前の通りの幾分離れたベンチに、あたかも新聞を読んでいるかのように腰掛けていた。<br>
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<link>https://ameblo.jp/nikunick/entry-11246543398.html</link>
<pubDate>Thu, 10 May 2012 00:38:22 +0900</pubDate>
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<title>コーヒーは甘く、それでいて苦い 3</title>
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<![CDATA[ <br>「ポーラ婦人、それでは＿＿」<br>「ポーラで結構よ」<br>カートランドは咳払いを一つして続けた。<br>「ではポーラ。質問をいくつかさせてもらおう。」<br>亭主のファイルを開き、丁寧に目を通している。<br>「ご主人の名は、ロバート・ジェイムズ。年齢37歳。間違いないかね？」<br>「ええ、書いての通りよ」<br>「職業は郵便局員だね。」<br>ポーラは静かにカートランドの持っているファイルを見つめていた。<br>「浮気と言っていたが、ご主人がなにか怪しい行動でも？たまにだが、奥さんの嫉妬からくる幻想だったりする場合もあるんでね。」<br>まるで幽霊でも見た相手を落ち着かせているかのようにカートランドは訊ねた。<br>「電話よ。」<br>ポーラは淡淡と答えた。<br>「電話というと？」<br>「電話が度々あったのよ。私が電話に出ると何も言わずにすぐに切れるの。」<br>「間違い電話ではなくて？それに無言電話だったら女性かなどわからないのでは？」<br>「受話器の向こうから女の吐息が聞こえてきたのよ。あれは絶対に女よ。それに、間違い電話なんてそう何回もかかってこなくってよ。」<br>少しだけ語気を強めたが、それははっきり印象が変わる程のことではなかった。<br>「調べる必要がありそうだな。」<br>カートランドはファイルを見ながら思慮にふけった。<br>「どうせ私が電話に出たのを確認して切っているんだわ。そうに違いない。」<br>「ご主人にはこの事を？」<br>「ええ、言ったわ。白々しく、間違い電話だろ、の一本調子だわ。」<br>語気は相変わらず上がり下がりのない様子だったが、腿の上におかれた手はいつのまにかぐっと握られていた。<br>「質問はこのくらいでよいでしょう。いつでも連絡がとれるよう電話番号を教えて頂いてよろしいかな？」<br>街で女性に声をかけるそれとは違って、カートランドは事務的に訊ねた。<br>「ファイルの最後のページに書いてあるわ」<br>「ご用意が早くてありがたいですね。」<br>口を閉じながら口角を上げて微笑むと、一枚の紙を用意した。<br>「契約書にサインを。必要な事項はこちらをお読みください。」<br>ポーラは書いてある事項など知ったことかといった具合に契約書にサインした。<br><br><br>
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<link>https://ameblo.jp/nikunick/entry-11238627372.html</link>
<pubDate>Mon, 30 Apr 2012 19:25:56 +0900</pubDate>
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<title>コーヒーは甘く、それでいて苦い 2</title>
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<![CDATA[ <br>街は小雪で散っていた。<br>車が行き交う大通りに面した細い脇道を入ると、地で足を踏ん張って天に吸い付かれているような、古く錆びついたトタン外壁の佇まいがそこにあった。<br>建物の扉には小さく『カートランド探偵事務所』と書かれている。<br>そこにトレンチコートに包まれた一人の女性がやってきた。<br>扉の前で頭を数回横に降り、扉に書かれた文字を見ると、確信したかのように中に入っていった。<br>二階へ上がる階段の先にはもう一つ扉があり、開けると回転椅子に座りコーヒーを嗜んでいる男がいた。<br>「ようこそ、カートランド探偵事務所へ」<br>男はコーヒーを整頓された机に置き、スッと立ち上がり女性を出迎えた。<br>「外は寒かったでしょう、まぁまぁ座ってください。なにか温かいお飲み物を出しましょう。コーヒーにします？紅茶にします？」<br>「いいえ、結構です。」<br>女性は外気の冷たさに似た態度で男の気遣いを断り、持っていたハンドバッグを横に置き、トレンチコートを着たまま木製の肘付き椅子に座った。<br>「それでご用件は？殺人の捜査？強盗の計画でも練ればいいのかな？」<br>と、冗談めかして女性に訊ねた。<br>「夫の浮気調査」<br>女性は言葉少なに短くわかりやすく用件を伝えた。<br>「なるほど。では旦那さんの情報をなるべく事細かく教えていただけますでしょうか。」<br>女性はバッグから青いカバーのファイルを取り出し男に渡した。<br>「用意周到ですね。」<br>男はざっと一通りファイルを流し読みし、それを机のコーヒーカップの隣に置いた。<br>「貴女の御名前は？」<br>「ポーラ・ジェイムズよ」<br>男は背広の内ポケットに手を入れると名刺入れを取り出し、その中の一枚を女性の前に差し出した。<br><br>『ジョシュ・カートランド探偵事務所<br>あなたの探し物はなんですか<br>電話番号 ××××』<br><br>
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<link>https://ameblo.jp/nikunick/entry-11237015130.html</link>
<pubDate>Sat, 28 Apr 2012 22:49:07 +0900</pubDate>
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<title>コーヒーは甘く、それでいて苦い 1</title>
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<![CDATA[ <br>角砂糖は3つと決まっている。<br>決して苦いのが不得意な訳ではない。<br>それはただの習慣のようなものだった。<br>子どもから大人になるのはいつなのか。<br>コーヒーに砂糖を入れなくなった日、ブラックで飲むようになった日。<br>彼は変化を嫌った。<br><br>「マスター」<br>カウンターの向こうには、綺麗に横一列に伏せてあるグラスが並んだ、埃の被った食器棚がある。<br>左手には点滴の雫がポタポタと落ちるように音を立てるコーヒーメイカーが置いてある。<br>カウンターの端からブーツと床板のタップな音色をたてて、白髭を蓄え白いワイシャツ姿の老人がやってきた。<br>「たまには他のものも頼んだらどうだ」<br>やれやれと言わんばかりの顔で言った。<br>「同じ時間に起きて同じ飯を食わないとどうも調子が出なくてね」<br>彼はそう言うと、いつもと同じ値段の小銭をカウンターの上に置いた。<br>「毎度」<br>彼はキシキシ鳴る床を、その音を楽しんでいるかのように奏で出口に向け歩いた。<br>ドアの目前で振り返り、<br>「じゃあまた明日」<br>無表情とも微笑ともとれる表情で言った。<br>扉についた鈴がカランとぶつかり合って、背中を丸めながら男は出て行った。<br>
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<link>https://ameblo.jp/nikunick/entry-11233602316.html</link>
<pubDate>Thu, 26 Apr 2012 02:41:34 +0900</pubDate>
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